JP2000221282A - 時 計 - Google Patents

時 計

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JP2000221282A
JP2000221282A JP11021540A JP2154099A JP2000221282A JP 2000221282 A JP2000221282 A JP 2000221282A JP 11021540 A JP11021540 A JP 11021540A JP 2154099 A JP2154099 A JP 2154099A JP 2000221282 A JP2000221282 A JP 2000221282A
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関口  金孝
Yuichi Akiba
雄一 秋葉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 太陽電池ユニットを有する時計の発電部と透
過部の比率により太陽電池ユニットを介して液晶表示パ
ネルの表示を認識する。貫通孔を有する太陽電池ユニッ
トの強度を保持する。 【解決手段】 太陽電池ユニット36により発電を行う
機能と液晶表示パネルを有する時計において、液晶表示
パネルと観察者との間には液晶表示パネルと重なり合う
部分に太陽電池ユニット36を配置し、太陽電池ユニッ
ト36には透過部39と発電部38を設ける。さらに太
陽電池ユニット38の貫通孔45には樹脂部46を設け
指針軸等が貫通する部分を補強する太陽電池ユニットの
透過部を介して液晶表示パネルにより時刻等の表示を行
う時計。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、発電機能として
光をエネルギー源として使用する太陽電池ユニットを使
用する発電装置を有する時計に関し、太陽電池ユニット
を液晶表示パネルと観察者との間に配置し、太陽電池ユ
ニットには透過部と発電部を設け、観察者が液晶表示パ
ネルの表示を太陽電池ユニットの透過部を介して認識
し、さらに、太陽電池ユニットの発電部により時計の消
費するエネルギーの少なくとも一部を発電するものであ
る。さらに、太陽電池ユニットの一部の反射を利用し、
補助光源を液晶表示パネルの表示領域に導光する構造に
関する。さらに太陽電池ユニットには貫通孔を設け、時
刻表示、曜日表示、モード表示等を行うための指針軸を
貫通することを可能とし、液晶表示パネルによるデジタ
ル表示と指針によるアナログ表示を併用するコンビネー
ション時計への応用も可能とするものである。
【0002】
【従来の技術】従来の時計に利用するエネルギー源は、
単純消費型、または充電型の電池であるか、または液晶
表示パネルの周囲に太陽電池ユニットを配置するもので
あり、太陽電池ユニットを積極的に観察者からの視認性
を低下するものではなかった。
【0003】そのため、太陽電池ユニットの面積の限定
と太陽電池ユニットを利用する時計のデザイン性は、大
きな制約があった。
【0004】さらに、地球の環境問題または、エネルギ
ー問題に着目した場合に、単純消費型の電池は、将来的
に廃棄物処理に大きな問題があり、さらに、充電型電池
においても、外部電源から電気の供給を受けて充電する
場合には、エネルギーの消費の問題がある。
【0005】そのため、時計に発電ユニットを利用し、
時計の駆動の少なくとも一部を太陽電池ユニットの発電
により供給することは将来的に大きな効果がある。
【0006】発電ユニットを有する時計の一般的な構造
を図面に基づいて説明する。図12は従来例における時
計の平面構造を模式的に示す平面図である。図13は図
12のA−A線における断面を模式的に示す断面図であ
る。発電ユニットは液晶表示パネルの視認性を低下させ
ないために文字板の外周部に設けてある。
【0007】まず観察者側(上側)に設ける第1の基板
10と第1の基板上に設ける信号電極(図示せず)と液
晶層を所定の方向に配向する配向膜(図示せず)を設け
る。また第1の基板10と所定の間隙を介して対向する
第2の基板13上には信号電極と重なり合い画素部を構
成する対向電極(図示せず)と配向膜(図示せず)とを
設ける。第1の基板10と第2の基板13とはスペーサ
ー(図示せず)とシール材15により張り合わせ、間隙
に液晶層14を注入して封口材(図示せず)により密閉
している。液晶層14にはツイスト角が90度のツイス
トネマティック(TN)液晶を採用している。以上によ
り液晶表示パネルが構成される。
【0008】液晶表示パネルに使用する液晶層14の印
加電圧による光学変化を可視化するために第1の基板1
0の上側には第1の偏光板16として一方の偏光光学軸
が透過軸でほぼ直交する偏光光学軸が吸収軸からなる吸
収型偏光板をアクリル系樹脂にて接着している。また第
2の基板13の下側には吸収型偏光板からなる第2の偏
光板17を第1の偏光板16と透過軸が直交する配置に
アクリル系樹脂により接着する。液晶表示パネルと第1
の偏光板16と第2の偏光板17により電圧を印加しな
い場合には透過状態となり、電圧の印加により吸収状態
となる表示が可能となる。以上により液晶表示パネルブ
ロックを構成する。
【0009】また第2の偏光板17の下側には、薄膜の
アルミニウム(Al)膜を蒸着する半透過反射板18と
エレクトロルミネッセント(EL)素子からなる下補助
光源19を設ける。外部光源(主光源)が暗い場合、す
なわち時計を使用する環境が暗い場合には下補助光源1
9を点灯する。下補助光源19の出射光は半透過反射板
18の透過性を利用して液晶表示パネルへ光を透過する
透過型表示が可能となる。逆に外部光源が明るい場合に
は半透過反射板18の反射性を利用して反射型示が可能
となる。
【0010】第1の偏光板16、第1の基板10と、第
2の基板13と、第2の偏光板17と、半透過反射板1
8と、下補助光源19には指針軸駆動部31に接続する
指針軸41が貫通する貫通孔45を設ける。指針軸には
分針42と時針43とが接合している。秒針(図示せ
ず)を接合しても良い。指針軸駆動部31の下側には液
晶表示パネル、指針軸駆動部31と下補助光源19とに
所定の信号を印加するための回路部32を有する。回路
部32には光発電素子からのエネルギーを蓄積するため
の電池33を有する。
【0011】また、液晶表示パネルブロックを保持する
ためにパネル押え26を有し、液晶表示パネルと回路部
32との接続は導電性と絶縁性が縞状に積層するゼブラ
ゴム27により行なう。以上により液晶表示パネルブロ
ックと指針軸駆動ブロックと回路ブロックとにより時計
用モジュールが構成される。また、時計用モジュールの
パネル押え26の遮蔽と見栄えのため見切り板25を観
察者側に設ける。
【0012】以上の時計用モジュールを時計ケース1と
風防ガラス2と裏蓋3の内部に挿入して時計とする。ま
た、アモルファスシリコン(a−Si)膜のPIN接合
を有する発電部38と各発電部38を接続する発電部相
互接続部55を有する発電ユニット37を風防の下側に
設ける。従来技術の発電ユニット37は1個の発電部3
8の面積が大きいため透過性が少なく、また透過性があ
っても液晶表示パネルの文字の認識は難しいため、液晶
表示パネルの表示部とは重ならない位置に設けていた。
【0013】図12に示す従来例では、発電ユニット3
7は風防ガラス2の外周部に設けてある。発電ユニット
37と回路部32との接続は時計ケースの内壁に沿って
設ける発電ユニット接続部40を介して接続を行なう。
【0014】また発電ユニット37上には遮蔽するフィ
ルム等を設けない場合には、発電部38と発電部相互接
続部55の電極形状が見えてしまう。
【0015】さらに、液晶表示パネルの表示の例として
クロノグラフ表示51、年月日表示52、電池残量表示
53を行なう。また表示内容、時刻合わせ等を行なうた
めにモード調整用ノブ6を設けてある。以上の構成によ
り光発電を可能とする時計とすることができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の太陽電
池ユニットを有する時計の場合には、太陽電池ユニット
が観察者に視認され、デザイン性が良くない、または、
液晶表示パネル9と太陽電池ユニット12が異なる位置
にあるため、時刻等の表示面積に対する時計ケースの大
型化のために重い、大きい等の問題があった。
【0017】そこで、発電ユニット37を液晶表示パネ
ルの下側に配置することが考えられる。しかしながら、
発電ユニット37は、上電極、下電極、アモルファスシ
リコン(a−Si)の異なる色を有する材質があり、反
射率が小さいため、液晶表示パネルの反射板としては不
適当であった。また、液晶表示パネルが光を遮るため発
電ユニットの効率の低下が発生してしまった。
【0018】また、発電ユニット37と液晶表示パネル
とのあいだに、フィルムを設け発電ユニット37の遮蔽
を行うことが考えられるが、フィルムの遮蔽性と発電ユ
ニット37の発電効率が相反するため、改善が必要であ
った。
【0019】また発電ユニット37に貫通孔を設ける構
造、または貫通孔による発電ユニットの基板の歪み効率
の低下、さらには破損を防止する構造も必要であった。
【0020】(発明の目的)本発明の目的は、このよう
な技術的背景に鑑みてなされるものであり、液晶表示パ
ネルの上側に発電ユニットを配置し、時計の消費するエ
ネルギーの全部、または一部を補足するエネルギー源と
することを提案するものであり、また発電ユニットの発
電効率を低下することなく、発電ユニットの視認性の低
減を行い、発電効率が良好で、かつ発電ユニットの面積
による時計の大型化を防止し、デザイン性に優れる時計
を提供ものである。本発明では従来の技術と発明で発電
ユニットの構造が異なるため、従来の技術と本発明とで
区別を明確にするため、従来の技術では発電ユニットの
名称を使用し、本発明では太陽電池ユニットの名称を使
用することにする。
【0021】さらに液晶表示パネルの上側に従来の太陽
電池ユニットを配置する場合には太陽電池ユニットの発
電部が大きくまた透過部の占める割合が小さかったため
発電ユニットを介して液晶表示パネルの表示を認識する
ことは非常に難しかった。
【0022】発電ユニットによる発電機能を利用するこ
とにより電池交換が不要となるが、太陽電池ユニットの
存在によりデザイン性の制約が多く、商品の魅力を低減
していた。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の時計においては、下記の構成を採用す
る。
【0024】本発明の時計は、太陽電池ユニットにより
発電を行う機能と液晶表示パネルを有する時計におい
て、液晶表示パネルと観察者との間には少なくとも液晶
表示パネルと一部で重なり合う部分に太陽電池ユニット
を配置し、太陽電池ユニットには透過部と発電部を有し
太陽電池ユニットの透過部を介して液晶表示パネルの表
示を行うことを特徴とする。
【0025】本発明の時計の液晶表示パネルに使用する
液晶層は液晶と透明固形物からなる混合液晶層であるこ
とを特徴とする。
【0026】本発明の時計の液晶表示パネルの下側には
反射板を設けることを特徴とする。
【0027】本発明の時計は、太陽電池ユニットにより
発電を行う機能と液晶表示パネルを有する時計におい
て、液晶表示パネルと観察者との間には透過部と発電部
とを複数有する太陽電池ユニットを配置し、さらに液晶
表示パネルは太陽電池ユニット側(上側)より、第1の
基板と液晶層と第2の基板を有し、前記液晶層は液晶と
透明固形物からなる混合液晶層であり、さらに液晶表示
パネルの下側には反射板を有し、さらに観察者と第1の
基板との間には補助光源を有することを特徴とする。
【0028】本発明の時計に使用する太陽電池ユニット
には透過部と発電部を有し太陽電池ユニットの透過部と
発電部は、液晶表示パネルの重なり合う場所により比率
が異なることを特徴とする。
【0029】本発明の時計に使用する太陽電池ユニット
には透過部と発電部を有し太陽電池ユニットの透明基板
は散乱性を有し、前記散乱性は、液晶表示パネルの表示
部以外の部分であることを特徴とする。
【0030】本発明の時計に使用する太陽電池ユニット
の外周部には液晶表示パネルの表示部に外部光源の光を
導光する導光部を有し液晶表示パネルへの外部光源の照
射量を大きくする構造を有することを特徴とする。
【0031】本発明の時計に使用する太陽電池ユニット
の透過部の面積と発電部の面積の合計の面積に対する透
過部の面積の比率(透過比率)が30%以上であり、さ
らに発電部の幅が最大100マイクロメートル(μm)
より狭い太陽電池ユニットを有することを特徴とする。
【0032】本発明の時計に使用する太陽電池ユニット
の発電部の遮光が前記液晶表示パネルの画素部の少なく
とも20%以下であるいことを特徴とする。
【0033】本発明の時計に使用する太陽電池ユニット
の発電部の遮光が前記液晶表示パネルの画素部の少なく
とも20%以下であるいことを特徴とする。
【0034】本発明の時計に使用する太陽電池ユニット
の発電部と透過部とは、ストライプ状、または同心円状
の規則的な配置とすることにより、複数の発電部が接続
部により相互に接続しやすい構造であることを特徴とす
る。
【0035】本発明の時計に使用する太陽電池ユニット
と回路基板との接続と補助光源と回路基板との接続とは
同一の素材からなり一体の接続媒体を介して接続を行う
ことを特徴とする。
【0036】本発明の時計に使用する太陽電池ユニット
の上側には液晶表示パネルの劣化を防止するための40
0ナノメートル(nm)より短波長の光を遮断する紫外
線カット層を設けることを特徴とする。
【0037】本発明の時計に使用する太陽電池ユニット
の上側には、400ナノメートル(nm)より短波長の
光を400ナノメートル(nm)より長波長の光に波長
変換するための光波長変換層を有することを特徴とす
る。
【0038】本発明の時計に使用する太陽電池ユニット
の上側には、400ナノメートル(nm)より短波長光
を400ナノメートル(nm)より長波長の光に波長変
換する光波長変換層と紫外線カット層とを有することを
特徴する。
【0039】本発明の時計に使用する太陽電池ユニット
の上側には、400ナノメートル(nm)より短波長光
を400ナノメートル(nm)より長波長の光に波長変
換する光波長変換層と紫外線カット層とを上側より光波
長変換層と紫外線カット層の順に設けることを特徴す
る。
【0040】本発明の時計に使用する太陽電池ユニット
を設ける基板または時計の風部ガラスの少なくとも一部
には400ナノメートル(nm)より短波長光を400
ナノメートル(nm)より長波長の光に波長変換する光
波長変換層であることを特徴する。
【0041】本発明の時計に使用する太陽電池ユニット
には少なくとも1個以上の貫通孔を有することを特徴と
する。
【0042】本発明の時計に使用する太陽電池ユニット
と液晶表示パネルにはほぼ重なる部分に貫通孔を有する
ことを特徴とする。
【0043】本発明の時計に使用する太陽電池ユニット
には少なくとも1個以上の貫通孔を有し、さらに貫通孔
の部分には割れを防止するための樹脂部を有することを
特徴とする。
【0044】本発明の時計に使用する太陽電池ユニット
には少なくとも1個以上の貫通孔を有し、さらに貫通孔
の部分には割れを防止するための樹脂部を有し、さらに
樹脂部は貫通孔の周囲に重なっていることを特徴とす
る。
【0045】<作用>本発明の太陽電池ユニットによる
発電機能を有する時計は、太陽電池ユニットに発電部と
透過部を設ける。太陽電池ユニットを液晶表示パネルと
観察者との間に設け、太陽電池ユニットの透過部を介し
て観察者は液晶表示パネルの情報を認識する。透過部の
面積と発電部の面積との比率(透過比率)により発電量
と液晶表示パネルの視認性が相反するが時計に応じて透
過比率を設定することにより液晶表示パネルの視認性を
一定以上に保ちながら発電を行うことができる。
【0046】また太陽電池ユニットを液晶表示パネルよ
り観察者側に配置するため、太陽電池ユニットと電池と
の接続を行う部分、または端子を観察者に認識させない
ために太陽電池ユニットと観察者との間に印刷層を設け
る。印刷層は遮蔽板としても機能する。また印刷層は太
陽電池ユニットを構成する基板上に直接設ける場合と金
属板または樹脂板上に設け太陽電池ユニット上に設置し
ても良く、印刷層を設けることにより太陽電池ユニット
の端子、または電極等の透過部と発電部のバランスを損
なう領域の遮蔽効果はもちろん可能であるが、さらに印
刷層により時計のデザイン性を向上そることができる。
とくに時計の場合には印刷層に色、またはロゴマーク等
を配置することにより装飾性を向上することができる。
【0047】また、時計の消費電力を小さくすることに
より小面積の発電部で可能となるため、時計の消費電力
を小さくすることが重要となる。そのためには時計に使
用する液晶表示パネルは外部光源(主光源)を一般の表
示状態では利用する反射型表示、またはほとんどは外部
光源を利用し、外部光源が暗い場合に補助光源を使用す
る半透過反射型表示が有効である。この場合に液晶表示
パネルと観察者の間に発電部と透過部を有する太陽電池
ユニットを配置し、透過部を介して液晶表示パネルを認
識するため、液晶表示パネルは反射表示でなるべく明る
い表示が好ましい。そのため、液晶表示パネルに利用す
る液晶層は偏光板を使用しない表示モードがとくに有効
である。さらに液晶表示パネルの表示を停止して液晶表
示パネルを駆動しない方法も可能である。
【0048】偏光板を使用しない表示モードとして液晶
と透明固形物との混合液晶層を使用することが有効であ
る。液晶層(混合液晶層)と太陽電池ユニットはエネル
ギーの大きい光(短波長の光:紫外線)では、特性の劣
化が発生するため太陽電池ユニットの一部または太陽電
池ユニットと観察者との間に紫外線カット層を設けるこ
とにより太陽電池ユニットの特性劣化と液晶層の特性劣
化を同時に防止することができる。
【0049】また明るさを達成するために液晶表示パネ
ルの下側には反射板を設け、液晶表示パネルを透過し反
射板へ入射する外部光源からの光を有効的に液晶表示パ
ネルへ反射することにより明るい表示を可能とするとと
もに、反射板により太陽電池ユニットへ光を反射するこ
とにより発電量を大きくすることができる。複数の発電
部を有するため、発電部の側壁側より光を照射すること
ができる。液晶と透明固形物との混合液晶層を利用する
散乱型の場合には、散乱状態による散乱光の反射と透過
状態による反射板からの鏡面反射、すなわちどちらの状
態においても大きな反射強度のため太陽電池ユニットの
発電効率を大きくすることができる。
【0050】また太陽電池ユニットと液晶表示パネルと
の間に補助光源を設けることにより太陽電池ユニットの
液晶表示パネル側に設ける電極(反射電極)と液晶表示
パネルの下側に設ける反射板により補助光源からの光を
液晶表示パネルの表示領域に導光することができる。液
晶層として液晶と透明固形物との散乱型の場合には、太
陽電池ユニットの液晶表示パネル側に設ける電極(反射
電極)と反射板と散乱により液晶表示パネルの表示領域
に効率良く補助光源の光を導光することができる。とく
に、液晶表示パネル側に補助光源の発光面を向けること
により導光効果が改善する。
【0051】さらに太陽電池ユニットの外周部には液晶
表示パネルの表示部に外部光源からの光を導光するため
の導光部を設けることにより明るい表示が可能となる。
すなわち液晶表示パネルと重なり合う部分の透過比率を
一定にすることにより太陽電池ユニットの存在を目立た
なくすることが可能となるため、液晶表示パネル上に発
電部を設ける場合に、太陽電池ユニットの外周部に導光
部を設けることにより液晶表示パネルへ外部光源を導光
することが可能となり、明るい表示が可能となる。
【0052】また液晶表示パネルと重なり合う部分を有
する太陽電池ユニットの発電部と透過部との比率(透過
比率)を場所により変えることが可能となる。すなわ
ち、表示領域以外の例えば液晶表示パネルの見切部、ま
たは外部回路との接続部では発電部の比率を大きくし、
密度の大きい表示領域では発電部の比率を小さくするこ
とにより、発電量と表示の視認性との調和を行うことが
できる。
【0053】また太陽電池ユニットには透過部と発電部
を有し太陽電池ユニットの透明基板の一部には散乱性を
付加することにより遮光性と導光性を設けることが可能
となる。この散乱性を設ける部分は液晶表示パネルの表
示領域以外とすることにより、液晶表示パネルの表示品
質を劣化することなく、デザイン性を改善することがで
きる。また散乱型の液晶層を使用するため、前記散乱性
を太陽電池ユニットに設けることにより太陽電池ユニッ
トの電極を目立たなくくすることができる。
【0054】また観察者が認識する発電部の幅は観察者
または液晶表示パネルを見る環境にも依存するが数マイ
クロメートル(μm)から100マイクロメートル(μ
m)である。発電部の幅が大きいほど観察者は発電部の
存在を認識しやすくなる。また発電部の認識度合いと液
晶表示パネルの明るさの確保の点から透過比率は一定以
上であることが重要である。とくに液晶表示パネルに偏
光板を使用する場合には透過比率を大き目にする必要が
ある。またカラーフィルターを使用する反射型時計の場
合にはさらに透過比率を大きくすることが液晶表示パネ
ルの視認性の向上に重要であった。以上の結果、透過比
率は30%以上であることが重要であった。
【0055】また太陽電池ユニットの上側には太陽電池
ユニットの発電に寄与していない光を太陽電池ユニット
の発電に寄与するための波長変換を行うと同時に液晶表
示パネルに使用する液晶層の光劣化を防止することを可
能とする。すなわち400ナノメートル(nm)より短
波長の光を吸収し400ナノメートル(nm)より長波
長の光を発光する光波長変換層を太陽電池ユニットの上
側に設けることにより以上を同時に達成できる。
【0056】さらに液晶表示パネルの光劣化を防止する
ためには光波長変換層の400ナノメートル(nm)よ
り短波長の光の漏れを補強するために紫外線カット層を
併用することが有効となる。
【0057】また太陽電池ユニットの上側に観察者が認
識する可視光(400ナノメートルから800ナノメー
トル)以外の光を可視光へ変換する光波長変換層を設け
ることによりアモルファスシリコン(a−Si)膜のP
IN接合からなる太陽電池ユニットの発電効率の向上と
太陽電池ユニットへの過剰なエネルギーの光の照射を防
止できるため太陽電池ユニットの発電性能の劣化を防止
できる。
【0058】さらに光波長変換層により液晶層への紫外
線の照射を防止できるため、偏光板を使用しない液晶表
示パネルの場合には液晶層の着色、駆動電圧の変動等の
特性劣化を防止することができる。
【0059】また光波長変換層での短波長の光の漏れを
防止することと太陽電池ユニットの発電効率の低下を防
止するために400ナノメートル(nm)より短波長の
光を手段するための紫外線カット層を光波長変換層の下
側に設ける。以上により外部光源の紫外線を太陽電池ユ
ニットの発電に寄与する波長に変換するとともに、光波
長変換層の吸収できない部分の波長の光を紫外線カット
層により完全に遮断することができるため、光波長変換
層単独の場合に比較しさらに太陽電池ユニットの特性の
安定と液晶層の特性の変化を防止することができる。
【0060】また太陽電池ユニットには貫通孔を設け
る。貫通孔を設けることにより指針を使用して表示を行
なう時計に適する構造とすることができる。さらに貫通
孔には樹脂部を設け、樹脂部により貫通孔を補強するこ
とにより太陽電池ユニットの割れ、特性変化の防止がで
きる。また樹脂部を貫通孔の周囲にも設けることによ
り、樹脂部を利用して貫通孔の目隠しと液晶表示パネル
のシール材の目隠しに使用することができる。とくに樹
脂部にカラーインキを使用することにより有効となる。
【0061】また太陽電池ユニットの上側に設ける光波
長変換層と紫外線カット層に太陽電池ユニットに設ける
貫通孔と同一部分に貫通孔を設ける場合に、光波長変換
層または紫外線カット層の上側に樹脂部を乗り上げて設
けることにより光波長変換層または紫外線カット層の貫
通孔の部分の見栄えを改善することが可能となる。
【0062】
【発明の実施の形態】以下に本発明を実施するための最
良の形態における発電機能を有する時計について図面を
参照しながら説明する。図1は、本発明の発電機能を有
する時計の実施形態を説明するための平面模式図であ
る。図2は図1のB−B線における断面模式図である。
図3は太陽電池ユニットの平面図である。図4は太陽電
池ユニットの一部を拡大する平面図である。図5は太陽
電池ユニットの貫通孔の周囲の一部を拡大する平面図で
ある。図6は図4に示すC−C線における太陽電池ユニ
ット示す断面図である。以下に図1と図2と図3と図4
と図5と図6とを交互に用いて第1の実施形態を説明す
る。
【0063】<第1の実施形態>第1の実施形態の特徴
は太陽電池ユニットの上側に紫外線カット層を接着し、
太陽電池ユニットと紫外線カット層とに貫通孔を設け定
屡。さらに貫通孔と貫通孔の周囲に樹脂部を設けてい
る。また太陽電池ユニットはアモルファスシリコン(a
−Si)膜のPIN接合を有する発電部と透過部とがス
トライプ上に複数設けてある。発電部を構成する下電極
と上電極は貫通孔周辺で迂回部を有する点である。
【0064】観察者側(上側)に設ける第1の基板10
と第1の基板10上に設ける信号電極(図示せず)を設
ける。また第1の基板10と所定の間隙を介して対向す
る第2の基板13上には信号電極と重なり合い画素部を
構成する対向電極(図示せず)を設ける。第1の基板1
0と第2の基板13とはスペーサー(図示せず)とシー
ル材15により貼り合わせ、間隙に液晶層14を注入し
て封口材(図示せず)により封入している。液晶層14
は液晶に有機モノマーを分散した母体を注入した後に液
晶層14に紫外線を照射することにより有機ポリマーに
重合して透明固形物を含む混合液晶層を使用する。
【0065】液晶層14としては大日本インキ株式会社
製のPNM−157を使用し、温度20℃以上の環境で
注入を行なった後に、19.5℃の雰囲気で365ナノ
メートル(nm)の紫外線強度が30mWの光を60秒
照射して液晶と透明固形物からなる混合液晶層を作成す
る。
【0066】以上の混合液晶層は画素部に電圧を印加し
ない状態では液晶と透明固形物の屈折率差が大きいため
散乱状態となる。電圧を印加することにより液晶と透明
固形物の屈折率差が減少して透明状態となる。第1の基
板10、第2の基板13、シール材15と封孔材と液晶
層14とにより液晶表示パネルを構成する。
【0067】第2の基板13の下側にはアルミニウム基
板上に陽極酸化膜を形成し、さらにアルミニウム(A
l)膜を蒸着して透明膜からなる保護膜を形成してなる
反射板21を設ける。反射板21は透過はなく、反射率
を重要視している。
【0068】また第1の基板10の上側にはガラス基板
からなる太陽電池ユニット基板60上に透明導電膜とし
て酸化インジウムスズ(ITO)膜からなる下電極67
と下電極67上に設けるアモルファスシリコン(a−S
i)膜のPIN接合またはPN接合を有する発電層68
と相互の拡散を防止するためのバッファー層70と透明
導電膜として酸化インジウムスズ(ITO)膜からなる
上電極69を設ける。上電極69とバッファー層70と
発電層68とは発電部38の横幅W1が同一である。発
電部38と発電部38との間は発電部38を構成する部
材のない透過部39を有する。第1の実施形態では発電
部の幅W1は20マイクロメートル(μm)、透過部の
幅W2は180マイクロメートル(μm)としている。
太陽電池ユニット基板60の発電部38の占める面積比
率(発電部割合)は10%程度としている。
【0069】時計の場合には消費電力が小さいため10
%程度でも有効に発電を行なうことが可能となる。また
発電部38の湿度による劣化を防止するためにポリイミ
ド樹脂からなる保護層75を全面に設けている。
【0070】実際の時計では第1の基板10側に保護層
75を配置し、太陽電池ユニット基板60を観察者側に
配置している。太陽電池ユニット36の上側には紫外線
反射材として酸化チタン(TiO)を含むアクリル系樹
脂粘着層とポリエチルテレフタレート(PET)フィル
ムからなる紫外線カット層35を設ける。紫外線カット
層35は、380ナノメートル(nm)より短波長の領
域では透過率が1%から3%であり、400ナノメート
ル(nm)で50%透過率420ナノメートル(nm)
より長波長では90%程度の透過率を有する。
【0071】以上の上側から、紫外線カット層35と、
太陽電池ユニット36と、第1の基板10と、第2の基
板13と、反射板21には指針軸駆動部31に接続する
指針軸41が貫通する貫通孔45を有する。指針軸には
分針42と時針43とが接合している。秒針(図示せ
ず)を接合しても良い。指針軸駆動部31の下側には液
晶表示パネル、指針軸駆動部31と上補助光源47とに
所定の信号を印加するための回路部32を有する。回路
部32には光発電素子からのエネルギーを蓄積するため
の電池33を有する。
【0072】また太陽電池ユニット36と第1の基板1
0との間には液晶表示パネルの外周部に設けるエレクト
ロルミネッセント(EL)素子からなる上補助光源47
を設ける。エレクトロルミネッセント(EL)素子は、
第1の基板10側に発光面を有するため第1の基板10
側よりポリエチルテレフタレート(PET)フィルム、
透明導電膜からなる表面電極、発光層、誘電体層、カー
ボンからなる裏面電極の構造である。上補助光源36か
らの出射光は第1の基板10を透過し散乱性を有する液
晶層14と反射板21により反射と屈折を繰り返し、さ
らに太陽電池ユニット36の上電極69による反射によ
り液晶表示パネルの中央(貫通孔45)の方向に導光で
きる。
【0073】また図3に示すように太陽電池ユニット3
6は太陽電池ユニット基板60の中心に貫通孔45と樹
脂部46と樹脂部孔48をを有し、紙面手前から奥の方
向にストライプ状の発電部38と透過部39とを複数個
有する。太陽電池ユニット基板60には位置を決めるた
めの切り込み部56を設ける。発電部38は、図3と図
4と図5に示すように下電極は紙面手前側に相互に接続
する下電極接続部64を有し、下電極接続部64には複
数の下電極67が紙面手前から奥にストライプ状に設け
てある。下電極接続部64は回路部32と接続ユニット
59を介して接続を行なう下電極パッド部63に接続し
ている。
【0074】さらに図3に示すように、発電層68上に
は上電極69を有し、複数の上電極69は紙面奥にて上
電極接続部62にて相互に接続している。また上電極接
続部62は回路部32と接続ユニット59を介して接続
を行なう上電極パッド部61に接続している。
【0075】さらに図5に示すように貫通孔45の部分
では発電部が分断しているため、下電極は下電極迂回部
71により近接する下電極67に接続する。また発電層
68は下電極迂回部71より突出する発電層張り出し部
76を設け下電極67と上電極69との電気的短絡を防
止している。また近接する発電部38の上電極69との
接続を行なう上電極迂回部72は発電層が下電極67よ
り突出する発電層張り出し部76を有する。以上に示す
ように貫通孔45の近傍では下電極67と上電極69と
は迂回部71と72を介して近接する電極と相互に接続
している。以上により貫通孔45の部分においても発電
部38を設けることができる。
【0076】さらに、太陽電池ユニット36に設ける下
電極パッド部63と上電極パッド部61とはフレキシブ
ルプリント基板(FPC)からなる接続ユニット59と
太陽電池ユニット用接続部により接続をしている。本実
施形態では異方性導電ペーストを使用して圧着により接
続を行なっている。また上補助光源47の表面電極と裏
面電極も同様のフレキシブルプリント基板からなる接続
ユニット59と上補助光源接続部57を利用して圧着す
ることにより電気的接続を行なっている。太陽電池ユニ
ット36の電極パッド部61、63と上補助光源47の
電極はお互いに向かい合う方向に位置するため太陽電池
ユニット36と上補助光源47とをお互いに押し付ける
ことにより接続ユニット59との電気的接続が可能とな
る。また同一のFPCを利用するため回路部32との接
続も容易になる。
【0077】また液晶表示パネルブロックを保持するた
めにパネル押え26を有し、液晶表示パネルと回路部3
2との接続は、導電性と絶縁性が縞状に積層するゼブラ
ゴム27により行なう。以上により液晶表示パネルブロ
ックと指針軸駆動ブロックと回路ブロックからなる時計
用モジュールとなる。さらに、時計用モジュールのパネ
ル押え26の遮蔽とデザインのため見切り板25を観察
者側に設ける。
【0078】以上の時計用モジュールを時計ケース1と
風防ガラス2と裏蓋3の内部に挿入して時計となる。ま
た液晶表示パネルの表示の例としてクロノグラフ表示5
1、年月日表示52、電池残量表示53を行なう。また
表示内容、時刻合わせなどを行なうために、モード調整
用ノブ6を設けてある。
【0079】以上の説明から明らかなように太陽電池ユ
ニット36の上側に紫外線カット層35を設けることに
より発電部38への過剰なエネルギーの入射の防止と液
晶表示パネルの液晶層14への短波長のエネルギーの強
い光の入射を防止することができる。太陽電池ユニット
を有する時計は電池の交換なしに長時間使用することが
できるため信頼性の高いシステムとすることによりメン
テフリーの時計を実現することができる。
【0080】さらに太陽電池ユニット36と上補助光源
47の回路部32との接続を行なう電極を向かい合わせ
に配置して同一のFPC(接続ユニット)59を使用す
ることによりパネル押え26による圧着と保持により接
続の安定化と同時に接続容積の低減が可能となる。
【0081】さらに、太陽電池ユニット36と第1の基
板10とのあいだに上補助光源47を設け、さらに液晶
層に液晶と透明固形物との混合液晶層を使用し、さらに
液晶表示パネルの下側に反射板を設けることににより液
晶表示パネルの外周部に設ける上補助光源47の出射光
を中心部まで導光することが可能となる。
【0082】また太陽電池ユニット36に設ける貫通孔
45の部分とその周囲に樹脂部46を設けることによ
り、貫通孔45による太陽電池ユニット基板60のひず
み、割れを防止することができる。時計に衝撃があった
場合の太陽電池ユニット36の破損を防止することがで
きる。
【0083】太陽電池ユニット36に設ける発電部38
の幅を透過部39に比較して小さくすることにより透過
部39を介して液晶表示パネルの表示を認識することが
可能となる。さらに発電部38の上電極69と下電極6
7とを透明導電膜とすることにより透過性を改善すると
ともに、液晶表示パネルからの拡散反射を利用して発電
効率を大きくすることができる。
【0084】<第2の実施形態>以下に本発明の第2の
実施形態について図面を参照しながら説明する。第2の
実施形態の特徴は太陽電池ユニットに設ける貫通孔の周
囲の構造に工夫をしている点である。図7は太陽電池ユ
ニットの貫通孔の周囲の一部を拡大する平面図である。
以下に図7を用いて第2の実施形態を説明する。
【0085】太陽電池ユニット36は、ガラス基板から
なる太陽電池ユニット基板60上に透明導電膜として酸
化インジウムスズ(ITO)膜からなる下電極67と下
電極67上に設ける微結晶シリコン(a−Si)膜のP
IN接合またはPN接合を有する発電層68と相互の拡
散を防止するためのバッファー層70と反射性を有する
金属膜としてアルミニウム(Al)膜からなる上電極6
9を設ける。下電極67と発電層68と上電極69との
配置をわかりやすくするために幅寸法は、下電極67よ
り発電層68の幅を広くし、下電極67より上電極69
の幅を狭くしてある。第2の実施形態では発電部の幅は
10マイクロメートル(μm)、透過部の幅は50マイ
クロメートル(μm)としている。太陽電池ユニット基
板60の発電部38の占める面積比率(発電部割合)は
20%程度としている。
【0086】時計の場合には消費電力が小さいため20
%程度でも有効に発電を行なうことが可能となる。また
発電部38の湿度による劣化を防止するためにポリイミ
ド樹脂からなる保護層(図示せず)を全面に設けてい
る。
【0087】また太陽電池ユニット36は太陽電池ユニ
ット基板60の中心に貫通孔45と樹脂部46と樹脂部
孔48をを有し、紙面手前から奥の方向にストライプ状
の発電部38と透過部39とを複数個有する。発電部3
8は下電極は紙面手前側に相互に接続する下電極接続部
64を有し、下電極接続部64には複数の下電極67が
紙面手前から奥にストライプ状に設けてある。また発電
層68上には上電極69を有し、複数の上電極69は上
電極接続部(図示せず)にて相互に接続している。
【0088】さらに貫通孔45の部分では発電部38を
直線的の設けることができないため発電部38は貫通孔
45と迂回部73を設けて相互に接続を行なっている。
貫通孔45が小さい場合には本発明の第2の実施形態の
ように迂回部73を設けることが有効である。
【0089】また貫通孔45が発電部38と透過部39
のストライプ状のピッチより充分に大きい場合には貫通
孔45の周囲で複数の発電部38と透過部39に迂回部
73を設け、ピッチを狭くして迂回することにより発電
部38を疑似的にストライプ状とすることができる。
【0090】<第3の実施形態>以下に本発明の第3の
実施形態の時計について図面を参照しながら説明する。
第3の実施形態の特徴は、太陽電池ユニットの上側に紫
外線カット層と光波長変換層34とを設け、紫外線カッ
ト層の上側に上補助光源を設ける点である。図8は、時
計の断面模式図である。以下に図8を用いて第3の実施
形態を説明する。
【0091】観察者側(上側)に設ける第1の基板10
と第1の基板10上に設ける信号電極(図示せず)を設
ける。また第1の基板10と所定の間隙を介して対向す
る第2の基板13上には信号電極と重なり合い画素部を
構成する対向電極(図示せず)を設ける。第1の基板1
0と第2の基板13とはスペーサー(図示せず)とシー
ル材15により貼り合わせ、間隙に液晶層14を注入し
て封口材(図示せず)により封入している。液晶層14
は液晶に有機モノマーを分散した母体を注入した後に液
晶層14に紫外線を照射することにより有機ポリマーに
重合して透明固形物を含む混合液晶層を使用する。
【0092】以上の混合液晶層は画素部に電圧を印加し
ない状態では液晶と透明固形物の屈折率差が大きいため
散乱状態となる。電圧を印加することにより液晶と透明
固形物の屈折率差が減少して透明状態となる。第1の基
板10、第2の基板13、シール材15と封孔材と液晶
層14とにより液晶表示パネルを構成する。
【0093】第2の基板13の下側にはニッケル基板上
にアルミニウム(Al)膜を蒸着して透明膜からなる保
護膜を形成してなる反射板21を設ける。反射板21は
透過はなく、反射率を重要視している。
【0094】また第1の基板10の上側にはプラスチッ
ク基板からなる太陽電池ユニット基板上に透明導電膜と
して酸化インジウムスズ(ITO)膜からなる下電極と
下電極上に設けるアモルファスシリコン(a−Si)膜
のPIN接合またはPN接合を有する発電層と透明導電
膜として酸化インジウムスズ(ITO)膜からなる上電
極を設ける。第3の実施形態では発電部の幅は50マイ
クロメートル(μm)、透過部の幅は100マイクロメ
ートル(μm)としている。太陽電池ユニット基板60
の発電部の占める面積比率(発電部割合)は30%程度
としている。プラスチック基板を使用しているため発電
部の発電効率が悪いため30%程度を使用している。
【0095】実際の時計では観察者側(上側)に太陽電
池ユニット基板を設け発電層を湿度から保護するために
第1の基板10とアクリル系樹脂により接着している。
また太陽電池ユニット36上には300から320ナノ
メートル(nm)より短波長の光を吸収するポリエチル
テレフタレート(PET)フィルムと粘着層に300か
ら400ナノメートル(nm)の光を吸収する紫外線カ
ット層35を設ける。
【0096】紫外線カット層35の上側には300から
380ナノメートル(nm)の光によりエネルギー状態
が励起して基底状態に遷移するときに、400ナノメー
トル(nm)から800ナノメートル(nm)の光を発
光する光波長変換層34を設ける。光波長変換層34は
ガラス材料中に希土類の酸化物を混入している。発光は
400ナノメートル(nm)から800ナノメートル
(nm)の波長範囲の特定の波長幅である。例えば、紫
外線を吸収して緑色を発光する。または赤色を発光する
わけである。
【0097】以上の光波長変換層34により太陽電池ユ
ニット36の発電層を劣化するエネルギーの光を太陽電
池ユニット36の発電に有効な光に光波長変換すること
ができる。さらに短波長の光は紫外線カット層35によ
り遮断することができるため、太陽電池ユニット36の
劣化と液晶層14の劣化、さらには太陽電池ユニット3
6を構成するプラスチック基板の劣化、さらに第1の基
板10と太陽電池ユニット36との接着を行なう樹脂の
劣化を防止することができる。
【0098】さらに、太陽電池ユニット36と回路部3
2との接続は太陽電池ユニット用接続部58を介してF
PCからなる接続ユニット59にて行なう。FPCの端
子を太陽電池ユニット36と第1の基板10との間に挿
入し導電粒を分散する接着材と太陽電池ユニットと第1
の基板10とを接着する樹脂、さらには紫外線カット層
35と光波長変換層34により補強され電気的に接続を
可能とする。
【0099】さらに、光波長変換層34の上側で外周部
には、エレクトロルミネッセント(EL)素子からなる
上補助光源47を設ける。上補助光源47は発光面を液
晶表示パネル側に設けるため電極は上側となるため、F
PCからなる接続ユニット59の端子を導電粒分散する
接着材とパネル押え26による加圧により電気的に接続
を可能とする。
【0100】また反射板21の下側には液晶表示パネル
上補助光源47とに所定の信号を印加するための回路部
32を有する。回路部32には光発電素子からのエネル
ギーを蓄積するための電池33を有する。
【0101】また、液晶表示パネルブロックを保持する
ためにパネル押え26を有し、液晶表示パネルと回路部
32との接続は導電性と絶縁性が縞状に積層するゼブラ
ゴム27により行なう。以上により液晶表示パネルブロ
ックと指針軸駆動ブロックと回路ブロックからなる時計
用モジュールとなる。また、時計用モジュールのパネル
押え26の遮蔽とデザインのため見切り板25を観察者
側に設ける。以上の時計用モジュールを時計ケース1と
風防ガラス2と裏蓋3の内部に挿入して時計となる。
【0102】以上の説明から明らかなように太陽電池ユ
ニット36の上側に紫外線カット層35を設けることに
より発電部38への過剰なエネルギーの入射の防止と液
晶表示パネルの液晶層14への短波長のエネルギーの強
い光の入射を防止することができる。また太陽電池ユニ
ットに悪影響を及ぼす波長の光を光波長変換層34によ
り発電に寄与する波長の光に変換することにより太陽電
池ユニット36の発電効率を向上することができる。
【0103】また上補助光源47の紫外線を波長変換し
て可視光として液晶表示パネルへ照射することができ
る。また上補助光源47の光を波長変換と同時に導光す
ることができる。また太陽電池ユニット36の基板とし
てプラスチック基板を使用する場合には太陽電池ユニッ
ト基板を紫外線カット層35と光波長変換層34、およ
び第1の基板10により保持することができるため太陽
電池ユニット36の変形等を防止することができる。
【0104】また、太陽電池ユニットを構成する発電部
の幅を透過部の幅より小さくすること。および発電部の
幅を100マイクロメートル(μm)より狭くすること
により、発電部の観察者もよる視認性を低くすることが
でき、太陽電池ユニットの透過部を介して液晶表示パネ
ルの表示を認識することができる。
【0105】<第4の実施形態>以下に本発明の第4の
実施形態の時計について図面を参照しながら説明する。
第4の実施形態の特徴は、太陽電池ユニットの上側に光
波長変換層を設けて点である。また太陽電池ユニットと
回路部との接続は液晶表示パネルと回路部との接続と同
様にゼブラゴムを使用している点である。図9は、時計
用モジュールの一部を示す断面模式図である。以下に図
9を用いて第4の実施形態を説明する。
【0106】観察者側(上側)に設ける第1の基板10
と第1の基板10上に設ける信号電極(図示せず)を設
ける。また第1の基板10と所定の間隙を介して対向す
る第2の基板13上には信号電極と重なり合い画素部を
構成する対向電極(図示せず)を設ける。第1の基板1
0と第2の基板13とはスペーサー(図示せず)とシー
ル材15により貼り合わせ、間隙に液晶層14を注入し
て封口材(図示せず)により封入している。液晶層14
は液晶に有機モノマーを分散した母体を注入した後に液
晶層14に紫外線を照射することにより有機ポリマーに
重合して透明固形物を含む混合液晶層を使用する。
【0107】以上の混合液晶層は画素部に電圧を印加し
ない状態では液晶と透明固形物の屈折率差が大きいため
散乱状態となる。電圧を印加することにより液晶と透明
固形物の屈折率差が減少して透明状態となる。第1の基
板10、第2の基板13、シール材15と封孔材と液晶
層14とにより液晶表示パネルを構成する。
【0108】第2の基板13の下側には一方の偏光光学
軸が透過軸でありほぼ直交する偏光光学軸が反射軸であ
る反射型偏光板34をアクリル系粘着材により接着す
る。反射型偏光板はポリマーとコポリマーの数百層の積
層構造であり、一軸延伸することにより一軸方向で屈折
率の差が発生し、波長に依存する屈折率の差により透過
と反射の偏光性が発生する。また液晶とポリマーの多層
構造を採用する方法もある。本第3の実施形態では商品
名DBEF(住友スリーエム製)のものを使用してい
る。
【0109】反射型偏光板20の下側には下補助光源1
9を設ける。下補助光源19としては薄型を重視する場
合にはエレクトロルミネッセント(EL)素子を採用す
る。他にはライトエミッテドダイオード(LED)素
子、豆電球、蛍光管の使用も可能である。
【0110】また第1の基板10の上側には太陽電池ユ
ニット36と光波長変換層34を設ける。太陽電池ユニ
ット36と液晶表示パネルと下補助光源19との電気的
接続は導電性と絶縁性が縞状に積層するゼブラゴム27
により行なう。太陽電池ユニット36と回路部32との
接続には太陽電池ユニット用ゼブラゴム66を使用し、
液晶表示パネルと回路部32との接続にはゼブラゴム2
7を使用している。太陽電池ユニット用ゼブラゴム66
は、ゼブラゴム27より長く第1の基板10の側壁を介
して太陽電池ユニット36に接続している。以上により
液晶表示パネルブロックと回路ブロックからなる時計用
モジュールとなる。
【0111】以上の説明から明らかなように、太陽電池
ユニット36の上側に光波長変換層34を設けることに
よって、過剰な紫外線を吸収し発電に寄与する波長の光
に変換することが可能となり、太陽電池ユニット36の
発電効率を向上することができる。
【0112】また、下補助光源19と回路部32との電
気的接続、および太陽電池ユニット36と回路部32と
の電気接続を同一部材であるゼブラゴムを使用すること
のより部材の統一化を接続の均一化ができる。さらに液
晶表示パネルと回路部32との電気的接続もゼブラゴム
を使用することによりすべての接続をゼブラゴムにより
行なうことができる。
【0113】<第5の実施形態>以下に本発明の第5の
実施形態の時計について図面を参照しながら説明する。
第5の実施形態の特徴は、太陽電池ユニットの上側に紫
外線カット層と光波長変換層とを設けて点である。また
太陽電池ユニットと回路部との接続は液晶表示パネルと
回路部との接続と同様にゼブラゴムを使用している点で
ある。図10は、時計用モジュールの一部を示す断面模
式図である。以下に図10を用いて第5の実施形態を説
明する。
【0114】観察者側(上側)に設ける第1の基板10
と第1の基板10上に設ける信号電極(図示せず)を設
ける。また第1の基板10と所定の間隙を介して対向す
る第2の基板13上には信号電極と重なり合い画素部を
構成する対向電極(図示せず)を設ける。第1の基板1
0と第2の基板13とはスペーサー(図示せず)とシー
ル材15により貼り合わせ、間隙に液晶層14を注入し
て封口材(図示せず)により封入している。液晶層14
は液晶に有機モノマーを分散した母体を注入した後に液
晶層14に紫外線を照射することにより有機ポリマーに
重合して透明固形物を含む混合液晶層を使用する。
【0115】以上の混合液晶層は画素部に電圧を印加し
ない状態では液晶と透明固形物の屈折率差が大きいため
散乱状態となる。電圧を印加することにより液晶と透明
固形物の屈折率差が減少して透明状態となる。第1の基
板10、第2の基板13、シール材15と封孔材と液晶
層14とにより液晶表示パネルを構成する。
【0116】第2の基板13の下側には一方の偏光光学
軸が透過軸でありほぼ直交する偏光光学軸が反射軸であ
る反射型偏光板34をアクリル系粘着材により接着す
る。反射型偏光板はポリマーとコポリマーの数百層の積
層構造であり、一軸延伸することにより一軸方向で屈折
率の差が発生し、波長に依存する屈折率の差により透過
と反射の偏光性が発生する。また液晶とポリマーの多層
構造を採用する方法もある。本第3の実施形態では商品
名DBEF(住友スリーエム製)のものを使用してい
る。
【0117】反射型偏光板20の下側には下補助光源1
9を設ける。下補助光源19としては薄型を重視する場
合にはエレクトロルミネッセント(EL)素子を採用す
る。反射型偏光板20は第2の基板13とは所定の間隙
を設け、下補助光源19と接着材(図示せず)にて固定
している。反射型偏光板20と第2の基板13との間に
空気層を設けることにより第2の基板13と空気層と反
射型偏光板20の屈折率差により見かけ上液晶表示パネ
ルの散乱性が向上するため有効である。
【0118】また色表示を行なう場合には反射型偏光板
20と第2の基板13との間に透明印刷層を設けること
が有効である。
【0119】また第1の基板10の上側には太陽電池ユ
ニット36と紫外線カット層35と光波長変換層34と
を設ける。紫外線カット層35と光波長変換層34とを
積層することにより紫外線の発電への有効利用と過剰な
エネルギーの光の太陽電池ユニット36と液晶層14へ
の侵入を防止することができる。
【0120】また太陽電池ユニット36と液晶表示パネ
ルと下補助光源19との電気的接続は導電性と絶縁性が
縞状に積層するゼブラゴム27により行なう。太陽電池
ユニット36と回路部32との接続には太陽電池ユニッ
ト用ゼブラゴム66を使用し、液晶表示パネルと回路部
32との接続にはゼブラゴム27を使用している。太陽
電池ユニット用ゼブラゴム66はゼブラゴム27より長
く第1の基板10の側壁を介して太陽電池ユニット36
に接続している。以上により液晶表示パネルブロックと
回路ブロックからなる時計用モジュールとなる。
【0121】以上の説明から明らかなように太陽電池ユ
ニット36の上側に紫外線カット層35と光波長変換層
34とを設けることにより過剰な紫外線を吸収し発電に
寄与する波長の光に変換することが可能となり、太陽電
池ユニット36の発電効率を向上することができる。さ
らに液晶層14の劣化を防止することができる。
【0122】また、下補助光源19と回路部32との電
気的接続、および太陽電池ユニット36と回路部32と
の電気接続を同一部材であるゼブラゴムを使用すること
のより部材の統一化を接続の均一化ができる。さらに液
晶表示パネルと回路部32との電気的接続もゼブラゴム
を使用することによりすべての接続をゼブラゴムにより
行なうことができる。
【0123】また太陽電池ユニット36と太陽電池ユニ
ット用ゼブラゴム66との接続を行なう太陽電池ユニッ
ト用接続部では紫外線カット層35と光波長変換層34
とを太陽電池ユニット36上に設けているため、太陽電
池ユニット36が太陽電池ユニット用ゼブラゴム66に
より加圧される場合に太陽電池ユニット36の変形、ま
たはパネル押え(図示せず)に押し当てる場合の太陽電
池ユニット36の破損を防止することができる。
【0124】<第6の実施形態>以下に本発明の第6の
実施形態の時計について図面を参照しながら説明する。
第6の実施形態の特徴は、第1の基板の上側に紫外線カ
ット層を接着し、所定の間隙を介して太陽電池ユニット
と光波長変換層を設け、光波長変換層の上側に上補助光
源47を設ける点である。図11は、時計の断面模式図
である。以下に図11を用いて第6の実施形態を説明す
る。
【0125】観察者側(上側)に設ける第1の基板10
と第1の基板10上に設ける信号電極(図示せず)を設
ける。また第1の基板10と所定の間隙を介して対向す
る第2の基板13上には信号電極と重なり合い画素部を
構成する対向電極(図示せず)を設ける。第1の基板1
0と第2の基板13とはスペーサー(図示せず)とシー
ル材15により貼り合わせ、間隙に液晶層14を注入し
て封口材(図示せず)により封入している。液晶層14
は液晶に有機モノマーを分散した母体を注入した後に液
晶層14に紫外線を照射することにより有機ポリマーに
重合して透明固形物を含む混合液晶層を使用する。
【0126】以上の混合液晶層は画素部に電圧を印加し
ない状態では液晶と透明固形物の屈折率差が大きいため
散乱状態となる。電圧を印加することにより液晶と透明
固形物の屈折率差が減少して透明状態となる。第1の基
板10、第2の基板13、シール材15と封孔材と液晶
層14とにより液晶表示パネルを構成する。
【0127】第2の基板13の下側にはニッケル基板上
にアルミニウム(Al)膜を蒸着して透明膜からなる保
護膜を形成してなる反射板21を設ける。反射板21は
透過はなく、反射率を重要視している。
【0128】また第1の基板10の上側には紫外線カッ
ト層35を設ける。紫外線カット層35は380ナノメ
ートル(nm)より短波長の光は1%程度の透過率であ
り、400ナノメートル(nm)においては50%の光
を透過し、420ナノメートル(nm)では90%程度
の光を透過する。
【0129】また紫外線カット層35の上側には所定の
間隙を設けて太陽電池ユニット36を設ける。ガラス基
板からなる太陽電池ユニット基板上に透明導電膜として
酸化インジウムスズ(ITO)膜からなる下電極と下電
極上に設けるアモルファスシリコン(a−Si)膜のP
IN接合またはPN接合を有する発電層と透明導電膜と
して酸化インジウムスズ(ITO)膜からなる上電極を
設ける。第6の実施形態では発電部の幅は5マイクロメ
ートル(μm)、透過部の幅は25マイクロメートル
(μm)としている。太陽電池ユニット基板60の発電
部の占める面積比率(発電部割合)は20%程度として
いる。とくに発電部の幅が5マイクロメートル(μm)
と小さいため、発電部の視認性をきわめて低下すること
ができる。
【0130】実際の時計では、下側に太陽電池ユニット
基板を設け発電層を湿度から保護するために太陽電池ユ
ニット36は光波長変換層34とアクリル系樹脂により
接着している。また太陽電池ユニット36上には300
から380ナノメートル(nm)の光によりエネルギー
状態が励起して基底状態に遷移するときに、400ナノ
メートル(nm)から800ナノメートル(nm)の光
を発光する光波長変換層34を設ける。光波長変換層3
4はガラス材料中に希土類の酸化物を混入している。発
光は400ナノメートル(nm)から800ナノメート
ル(nm)の波長範囲の特定の波長幅である。例えば、
紫外線を吸収して緑色を発光する。または赤色を発光す
るわけである。
【0131】以上の光波長変換層34により太陽電池ユ
ニット36の発電層を劣化するエネルギーの光を太陽電
池ユニット36の発電に有効な光に光波長変換すること
ができる。さらに短波長の光は紫外線カット層35によ
り遮断することができるため、太陽電池ユニット36の
劣化と液晶層14の劣化、さらには太陽電池ユニット3
6を構成するプラスチック基板の劣化、さらに第1の基
板10と太陽電池ユニット36との接着を行なう樹脂の
劣化を防止することができる。
【0132】さらに、太陽電池ユニット36と回路部3
2との接続は太陽電池ユニット用接続部58を介してF
PCからなる接続ユニット59にて行なう。FPCの端
子を太陽電池ユニット36と光波長変換層34との間に
挿入し導電粒を分散する接着材と太陽電池ユニットと光
波長変換層34とを接着する樹脂により補強され電気的
に接続を可能とする。
【0133】さらに、光波長変換層34の上側で外周部
には、エレクトロルミネッセント(EL)素子からなる
上補助光源47を設ける。上補助光源47は発光面を液
晶表示パネル側に設けるため電極は上側となるため、F
PCからなる接続ユニット59は上補助光源用接続部5
7にて導電粒分散する接着材とパネル押え26による加
圧により電気的に接続を可能とする。
【0134】また反射板21の下側には液晶表示パネル
と上補助光源47とに所定の信号を印加するための回路
部32を有する。回路部32には光発電素子からのエネ
ルギーを蓄積するための電池33を有する。
【0135】以上の説明から明らかなように太陽電池ユ
ニット36の上側に紫外線カット層35を設けることに
より発電部38への過剰なエネルギーの入射の防止と液
晶表示パネルの液晶層14への短波長のエネルギーの強
い光の入射を防止することができる。また太陽電池ユニ
ットに悪影響を及ぼす波長の光を光波長変換層34によ
り発電に寄与する波長の光に変換することにより太陽電
池ユニット36の発電効率を向上することができる。
【0136】また上補助光源47の紫外線を波長変換し
て可視光として液晶表示パネルへ照射することができ
る。また上補助光源47の光を波長変換と同時に導光す
ることができる。また紫外線カット層35と太陽電池ユ
ニット36との間隙を設けることにより紫外線カット層
35を太陽電池ユニット36に接着する場合に比較して
紫外線カット層35と太陽電池ユニット36の間に発生
するゴミ、または紫外線カット層35の歪みによる紫外
線カット層35のリペアーの際に発生する太陽電池ユニ
ット36の破損を防止することができる。
【0137】また、太陽電池ユニットを構成する発電部
の幅を透過部の幅より小さくすること。および発電部の
幅を5マイクロメートル(μm)と狭くすることによ
り、発電部の観察者もよる視認性を低くすることがで
き、太陽電池ユニットの透過部を介して液晶表示パネル
の表示を認識することができる。
【0138】また太陽電池ユニット36、または上補助
光源47と回路部32との電気的接続に使用する接続ユ
ニット59を同一FPCにて取り出すことによりFPC
の強度が強化でき、さらに設置スペースの低減と回路部
32との電気的接続を安定にすることができる。
【0139】
【発明の効果】本発明の太陽電池ユニットによる発電機
能を有する時計は、太陽電池ユニットに発電部と透過部
を設ける。太陽電池ユニットを液晶表示パネルと観察者
との間に設け、透過部を介して観察者は液晶表示パネル
の情報を認識する。透過部の面積と発電部の面積との比
率(透過比率)により発電量と液晶表示パネルの視認性
が相反するが時計に応じて透過比率を設定することによ
り液晶表示パネルの視認性を一定以上に保ちながら発電
を行うことができる。
【0140】また太陽電池ユニットを液晶表示パネルよ
り観察者側に配置するため、太陽電池ユニットと電池と
の接続を行う部分、または端子を観察者に認識させない
ために太陽電池ユニットと観察者との間に印刷層を設け
る。印刷層は遮蔽板としても機能する。また印刷層は太
陽電池ユニットを構成する基板上に直接設ける場合と金
属板または樹脂板上に設け太陽電池ユニット上に設置し
ても良く、印刷層を設けることにより太陽電池ユニット
の端子、または電極等の透過部と発電部のバランスを損
なう領域の遮蔽効果はもちろん可能であるが、さらに印
刷層により時計のデザイン性を向上そることができる。
とくに時計の場合には印刷層に色、またはロゴマーク等
を配置することにより装飾性を向上することができる。
【0141】また、時計の消費電力を小さくすることに
より小面積の発電部で可能となるため、時計の消費電力
を小さくすることが重要となる。そのためには時計に使
用する液晶表示パネルは外部光源(主光源)を一般の表
示状態では利用する反射型表示、またはほとんどは外部
光源を利用し、外部光源が暗い場合に補助光源を使用す
る半透過反射型表示が有効である。この場合に液晶表示
パネルと観察者の間に発電部と透過部を有する太陽電池
ユニットを配置し、透過部を介して液晶表示パネルを認
識するため、液晶表示パネルは反射表示でなるべく明る
い表示が好ましい。そのため、液晶表示パネルに利用す
る液晶層は偏光板を使用しない表示モードがとくに有効
である。
【0142】偏光板を使用しない表示モードとして液晶
と透明固形物との混合液晶層を使用することが有効であ
る。液晶層(混合液晶層)と太陽電池ユニットはエネル
ギーの大きい光(短波長の光:紫外線)では、特性の劣
化が発生するため太陽電池ユニットの一部または太陽電
池ユニットと観察者との間に紫外線カット層を設けるこ
とにより太陽電池ユニットの特性劣化と液晶層の特性劣
化を同時に防止することができる。
【0143】また明るさを達成するために液晶表示パネ
ルの下側には反射板を設け、液晶表示パネルを透過し反
射板へ入射する外部光源からの光を有効的に液晶表示パ
ネルへ反射することにより明るい表示を可能とするとと
もに、反射板により太陽電池ユニットへ光を反射するこ
とにより発電量を大きくすることができる。複数の発電
部を有するため、発電部の側壁側より光を照射すること
ができる。液晶と透明固形物との混合液晶層を利用する
散乱型の場合には、散乱状態による散乱光の反射と透過
状態による反射板からの鏡面反射、すなわちどちらの状
態においても大きな反射強度のため太陽電池ユニットの
発電効率を大きくすることができる。
【0144】また太陽電池ユニットと液晶表示パネルと
の間に補助光源を設けることにより太陽電池ユニットの
液晶表示パネル側に設ける電極(反射電極)と液晶表示
パネルの下側に設ける反射板により補助光源からの光を
液晶表示パネルの表示領域に導光することができる。液
晶層として液晶と透明固形物との散乱型の場合には、太
陽電池ユニットの液晶表示パネル側に設ける電極(反射
電極)と反射板と散乱により液晶表示パネルの表示領域
に効率良く補助光源の光を導光することができる。とく
に、液晶表示パネル側に補助光源の発光面を向けること
により導光効果が改善する。
【0145】さらに太陽電池ユニットの外周部には液晶
表示パネルの表示部に外部光源からの光を導光するため
の導光部を設けることにより明るい表示が可能となる。
すなわち液晶表示パネルと重なり合う部分の透過比率を
一定にすることにより太陽電池ユニットの存在を目立た
なくすることが可能となるため、液晶表示パネル上に発
電部を設ける場合に、太陽電池ユニットの外周部に導光
部を設けることにより液晶表示パネルへ外部光源を導光
することが可能となり、明るい表示が可能となる。
【0146】また液晶表示パネルと重なり合う部分を有
する太陽電池ユニットの発電部と透過部との比率(透過
比率)を場所により変えることが可能となる。すなわ
ち、表示領域以外の例えば液晶表示パネルの見切部、ま
たは外部回路との接続部では発電部の比率を大きくし、
密度の大きい表示領域では発電部の比率を小さくするこ
とにより、発電量と表示の視認性との調和を行うことが
できる。
【0147】また太陽電池ユニットには透過部と発電部
を有し太陽電池ユニットの透明基板の一部には散乱性を
付加することにより遮光性と導光性を設けることが可能
となる。この散乱性を設ける部分は液晶表示パネルの表
示領域以外とすることにより、液晶表示パネルの表示品
質を劣化することなく、デザイン性を改善することがで
きる。また散乱型の液晶層を使用するため、前記散乱性
を太陽電池ユニットに設けることにより太陽電池ユニッ
トの電極を目立たなくくすることができる。
【0148】また観察者が認識する発電部の幅は観察者
または液晶表示パネルを見る環境にも依存するが数マイ
クロメートル(μm)から100マイクロメートル(μ
m)である。発電部の幅が大きいほど観察者は発電部の
存在を認識しやすくなる。また発電部の認識度合いと液
晶表示パネルの明るさの確保の点から透過比率は一定以
上であることが重要である。とくに液晶表示パネルに偏
光板を使用する場合には透過比率を大き目にする必要が
ある。またカラーフィルターを使用する反射型時計の場
合にはさらに透過比率を大きくすることが液晶表示パネ
ルの視認性の向上に重要であった。以上の結果、透過比
率は30%以上であることが重要であった。
【0149】また太陽電池ユニットの上側には太陽電池
ユニットの発電に寄与していない光を太陽電池ユニット
の発電に寄与するための波長変換を行うと同時に液晶表
示パネルに使用する液晶層の光劣化を防止することを可
能とする。すなわち400ナノメートル(nm)より短
波長の光を吸収し400ナノメートル(nm)より長波
長の光を発光する光波長変換層を太陽電池ユニットの上
側に設けることにより以上を同時に達成できる。
【0150】さらに液晶表示パネルの光劣化を防止する
ためには光波長変換層の400ナノメートル(nm)よ
り短波長の光の漏れを補強するために紫外線カット層を
併用することが有効となる。
【0151】また太陽電池ユニットの上側に観察者が認
識する可視光(400ナノメートルから800ナノメー
トル)以外の光を可視光へ変換する光波長変換層を設け
ることによりアモルファスシリコン(a−Si)膜のP
IN接合からなる太陽電池ユニットの発電効率の向上と
太陽電池ユニットへの過剰なエネルギーの光の照射を防
止できるため太陽電池ユニットの発電性能の劣化を防止
できる。
【0152】さらに光波長変換層により液晶層への紫外
線の照射を防止できるため、偏光板を使用しない液晶表
示パネルの場合には液晶層の着色、駆動電圧の変動等の
特性劣化を防止することができる。
【0153】また光波長変換層での短波長の光の漏れを
防止することと太陽電池ユニットの発電効率の低下を防
止するために400ナノメートル(nm)より短波長の
光を手段するための紫外線カット層を光波長変換層の下
側に設ける。以上により外部光源の紫外線を太陽電池ユ
ニットの発電に寄与する波長に変換するとともに、光波
長変換層の吸収できない部分の波長の光を紫外線カット
層により完全に遮断することができるため、光波長変換
層単独の場合に比較しさらに太陽電池ユニットの特性の
安定と液晶層の特性の変化を防止することができる。
【0154】また太陽電池ユニットには貫通孔を設け
る。貫通孔を設けることにより指針を使用して表示を行
なう時計に適する構造とすることができる。さらに貫通
孔には樹脂部を設け、樹脂部により貫通孔を補強するこ
とにより太陽電池ユニットの割れ、特性変化の防止がで
きる。また樹脂部を貫通孔の周囲にも設けることによ
り、樹脂部を利用して貫通孔の目隠しと液晶表示パネル
のシール材の目隠しに使用することができる。とくに樹
脂部にカラーインキを使用することにより有効となる。
【0155】また太陽電池ユニットの上側に設ける光波
長変換層と紫外線カット層に太陽電池ユニットに設ける
貫通孔と同一部分に貫通孔を設ける場合に、光波長変換
層または紫外線カット層の上側に樹脂部を乗り上げて設
けることにより光波長変換層または紫外線カット層の貫
通孔の部分の見栄えを改善することが可能となる。
【0156】本発明の第1の実施形態において太陽電池
ユニット基板は全面透明なガラスを使用する例を示して
いるが、太陽電池ユニット基板の上側で見切り板の近傍
において散乱性を付加することにより上補助光源の導光
性を改善するとともに太陽電池ユニットの電極等を遮蔽
することができる。さらに太陽電池ユニットの上側に設
ける、光波長変換層または紫外線カット層上に散乱性を
付加してもよい。
【0157】本発明の実施形態では太陽電池ユニットと
回路部との接続に使用する接続ユニット部の接続はフレ
キシブルプリント基板(FPC)またはゼブラゴムを使
用する例を示したがバネ、ゴム材とバネの合成材料、形
状記憶合金、金属のクリップを利用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1に実施形態における発電機能を有
する時計の平面模式図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における発電機能を有
する時計の断面模式図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における太陽電池ユニ
ットの平面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における太陽電池ユニ
ットの一部を拡大する平面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態における太陽電池ユニ
ットの一部を拡大する平面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態における太陽電池ユニ
ットの断面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態における太陽電池ユニ
ットの一部を拡大する平面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態における発電機能を有
する時計の断面模式図である。
【図9】本発明の第4の実施形態における発電機能を有
する時計の一部を示す断面模式図である。
【図10】本発明の第5の実施形態における発電機能を
有する時計の一部を示す断面模式図である。
【図11】本発明の第6の実施形態における発電機能を
有する時計の一部を示す断面模式図である。
【図12】従来技術における発電機能を有する時計の平
面模式図である。
【図13】従来技術における発電機能を有する時計の断
面模式図である。
【符号の説明】
1:時計ケース 2:風防ガラス
3:裏蓋 5:時字 6:モード調整ノブ 1
0:第1の基板 13:第2の基板 14:液晶層 1
5:シール材 16:第1の偏光板 17:第2の偏光板 18:半透過反射板 19:下補助光源 20:反射型偏光板 21:反射板
25:見切り板 26:パネル押え 27:ゼブラゴム 31:指針軸駆動部 32:回路部
33:電池 34:光波長変換層 35:紫外線カット層 36:太陽電池ユニット 37:発電ユニット 38:発電部 39:透過部 45:
貫通孔 46:樹脂部 47:上補助光源 4
8:樹脂部孔 67:下電極 68:発電層 69:
上電極 73:迂回部

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太陽電池ユニットにより発電を行う機能
    と液晶表示パネルを有する時計であって、 液晶表示パネルと観察者との間には少なくとも液晶表示
    パネルと一部で重なり合う部分に太陽電池ユニットを配
    置し、 太陽電池ユニットには透過部と発電部を有し太陽電池ユ
    ニットの透過部を介して液晶表示パネルの表示を行うこ
    とを特徴とする時計。
  2. 【請求項2】 液晶表示パネルに使用する液晶層は、 液晶と透明固形物からなる混合液晶層であることを特徴
    とする請求項1に記載する時計。
  3. 【請求項3】 液晶表示パネルの下側には、 反射板を設けることを特徴とする請求項1に記載する時
    計。
  4. 【請求項4】 太陽電池ユニットにより発電を行う機能
    と液晶表示パネルを有する時計であって、 液晶表示パネルと観察者との間には透過部と発電部とを
    複数有する太陽電池ユニットを配置し、 さらに液晶表示パネルは太陽電池ユニット側(上側)よ
    り、第1の基板と液晶層と第2の基板を有し、 前記液晶層は液晶と透明固形物からなる混合液晶層であ
    り、 さらに液晶表示パネルの下側には反射板を有し、 さらに観察者と第1の基板との間には補助光源を有する
    ことを特徴とする時計。
  5. 【請求項5】 前記太陽電池ユニットには、透過部と発
    電部を有し太陽電池ユニットの透過部と発電部は、液晶
    表示パネルの重なり合う場所により比率が異なることを
    特徴とする請求項1に記載する時計。
  6. 【請求項6】 前記太陽電池ユニットには透過部と発電
    部を有し太陽電池ユニットの透明基板は散乱性を有し、 前記散乱性は、液晶表示パネルの表示部以外の部分であ
    ることを特徴とする請求項1に記載する時計。
  7. 【請求項7】 前記太陽電池ユニットの外周部には液晶
    表示パネルの表示部に外部光源の光を導光する導光部を
    有し液晶表示パネルへの外部光源の照射量を大きくする
    構造を有することを特徴とする請求項1に記載する時
    計。
  8. 【請求項8】 前記太陽電池ユニットの透過部の面積と
    発電部の面積の合計の面積に対する透過部の面積の比率
    (透過比率)が30%以上であり、 さらに発電部の幅が最大100マイクロメートル(μ
    m)より狭い太陽電池ユニットを有することを特徴とす
    る請求項1に記載する時計。
  9. 【請求項9】 前記太陽電池ユニットの発電部の遮光が
    前記液晶表示パネルの画素部の少なくとも20%以下で
    あることを特徴とする請求項1に記載する時計。
  10. 【請求項10】 前記太陽電池ユニットの発電部の遮光
    が前記液晶表示パネルの画素部の少なくとも20%以下
    であることを特徴とする請求項1に記載する時計。
  11. 【請求項11】 前記発電部と透過部とを有する太陽電
    池ユニットにおいて発電部と透過部とはストライプ状、
    または同心円状の規則的な配置とすることにより、 複数の発電部が接続部により相互に接続しやすい構造か
    らなる太陽電池ユニットを有することを特徴とする請求
    項1に記載する時計。
  12. 【請求項12】 太陽電池ユニットと回路基板との接続
    と補助光源と回路基板との接続とは同一の素材からなり
    一体の接続媒体を介して接続を行うことを特徴とする請
    求項4に記載する時計。
  13. 【請求項13】 太陽電池ユニットの上側には液晶表示
    パネルの劣化を防止するための400ナノメートル(n
    m)より短波長の光を遮断する紫外線カット層を設ける
    ことを特徴とする請求項1に記載する時計。
  14. 【請求項14】 太陽電池ユニットの上側には400ナ
    ノメートル(nm)より短波長の光を400ナノメート
    ル(nm)より長波長の光に波長変換するための波長変
    換層を有することを特徴とする請求項1に記載する時
    計。
  15. 【請求項15】 太陽電池ユニットの上側には400ナ
    ノメートル(nm)より短波長光を400ナノメートル
    (nm)より長波長の光に波長変換する波長変換層と紫
    外線カット層とを有することを特徴する請求項1に記載
    する時計。
  16. 【請求項16】 太陽電池ユニットの上側には400ナ
    ノメートル(nm)より短波長光を400ナノメートル
    (nm)より長波長の光に波長変換する波長変換層と紫
    外線カット層とを上側より波長変換層と紫外線カット層
    の順に設けることを特徴する請求項1に記載する時計。
  17. 【請求項17】 太陽電池ユニットを設ける基板または
    時計の風部ガラスの少なくとも一部には400ナノメー
    トル(nm)より短波長光を400ナノメートル(n
    m)より長波長の光に波長変換する波長変換層であるこ
    とを特徴する請求項1に記載する時計。
  18. 【請求項18】 太陽電池ユニットには少なくとも1個
    以上の貫通孔を有することを特徴とする請求項1に記載
    する時計。
  19. 【請求項19】 太陽電池ユニットと液晶表示パネルに
    はほぼ重なる部分に貫通孔を有することを特徴とする請
    求項1に記載する時計。
  20. 【請求項20】 太陽電池ユニットには、少なくとも1
    個以上の貫通孔を有し、さらに貫通孔の部分には割れを
    防止するための樹脂部を有することを特徴とする請求項
    1に記載する時計。
  21. 【請求項21】 太陽電池ユニットには、少なくとも1
    個以上の貫通孔を有し、 さらに貫通孔の部分には割れを防止するための樹脂部を
    有し、 さらに樹脂部は貫通孔の周囲に重なっていることを特徴
    とする請求項1に記載する時計。
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