JP4638212B2 - 開封機能付き包装箱 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば通信販売される商品の発送に用いる通販用包装箱を始めとして、種
々の物品を収容する段ボールや板紙等の紙製又はプラスチック製の開封機能付き包装箱に
関する。
一般に、通信販売等の商品は包装箱に収納して顧客へ発送されるが、受け取った顧客がカッターナイフ等で開封する際に、内部の商品を損傷させることがある。そこで、近年においては、開封機能付き包装箱として、蓋部を構成する内側蓋フラップと外側蓋フラップとの重なり部分を接着して封緘すると共に、その外側蓋フラップに設けたジッパーや切目線の破断によって蓋部を開放可能としたものが多用されている(特許文献1〜3)。
しかるに、このように蓋部を接着によって封緘するものでは、粘着テープや接着剤を用いるために封緘に手間がかかると共に材料費も高くつき、省資源の観点からも難があり、また粘着テープは廃棄時の分別が必要になる。
一方、物品収納後の蓋部を粘着テープや接着剤を用いずに差込み式で封緘するようにした開封機能付き包装箱も知られる。この差込み式の封緘では、外側蓋フラップに設けた差込み片の一部を強制的に曲げた状態で内側蓋フラップの差込み口に差し込み、該差込み片の曲げ部分の戻りによって差込み口から抜出不能にする。そして、開封については、差込み片自体を破断する方式や、差込み部分以外に開封用破断部を設ける方式があり、例えば外側蓋フラップから前壁にわたって設けた切目線で破断して箱を破壊する形で開封するものも提案されている(特許文献4)。
しかしながら、差込み片自体を破断して開封する方式では、該差込み片に破断用の切目を設けるために封緘部の強度が低下し、取扱い中の負荷によって不用意に破断を生じ易くなる。また、差込み部分以外に開封用破断部を設ける方式でも、構造的に弱い部分が余分にできて強度低下を招き、箱の組立や封緘の操作にも慎重さを要して作業性が悪くなる他、開封によって箱が破壊される構成では通販での返品等に利用できないために不便である。更に、接着による封緘を行うものも含めて、開封部に形成するジッパーや切目線は、取扱い中や搬送・保管中に物品が当たったりして衝撃を受けた場合に、その部分に破れを生じ易いという基本的な問題もあった。
特開平10−310130号公報 特開平11−278461号公報 特開2003−267353号公報 特開2004−35080号公報
この発明は、上述の事情に鑑みて、開封機能付き包装箱として、物品収納後の蓋部を粘
着テープや接着剤を用いずに確実に封緘できる一方、物品を取り出す際には簡単な操作で
箱を壊さずに容易に開封でき、しかも開封機能部の形成部分に充分な強度を確保できると
共に、開封機能部自体も衝撃による破れを生じにくいものを提供することを目的としてい
る。
上記目的を達成するために、請求項1の発明に係る開封機能付き包装箱は、差し込み口
及びロック解除用破断部を設けた内側蓋フラップと、差込み片及びカバー片を設けた外側
蓋フラップとを備え、前記差込み片の一部がロック部を形成すると共に、前記差込み口が
該差込み片のロック部を強制変形させた一定姿勢でのみ当該差込み片の挿嵌を許容する形
状を有し、前記カバー片は、封緘状態において前記ロック解除用破断部の過半部を覆うと
共に、上向きに曲折可能であり、封緘時に前記差込み口に前記差込み片を挿嵌後、そのロ
ック部の変形が箱内で自然に戻ることにより、該差込み片が差込み口から抜出不能にロッ
クされる一方、開封時に前記ロック解除用破断部を破断することにより、その破断部分か
ら前記ロック部が外側へ抜出可能になってロック解除されるように構成されている。
また、請求項2の発明では、上記請求項1の開封機能付き包装箱において、ロック解除
用破断部が内側蓋フラップの端を破断始端部として前記差込み口における差込み片ロック
部の挿通位置に至るジッパーからなり、前記カバー片が該ジッパーの破断始端部を除く過
半部を覆うように構成されている。
更に、請求項3の発明は、上記請求項1又は2の開封機能付き包装箱において、差込み
片は、外側蓋フラップ本体の先端側に連設されて内向きに折曲する帯状挿嵌部と、該帯状
挿嵌部の長手方向両端から舌片状に張出した一対のロック部とからなり、前記差込み口は
、前記差込み片の帯状挿嵌部を挿嵌させる主スリット部と、この主スリット部の両端から
曲折して連続し、前記差込み片のロック部を通過させる副スリット部とで構成されるもの
としている。
請求項1の発明に係る開封機能付き包装箱では、物品収納後に内側蓋フラップの差込み
口に外側蓋フラップの差込み片を挿嵌するだけで、該差込み片がそのロック部の向きの変
化で抜出不能にロックされるため、粘着テープや接着剤を用いずに差込み式で確実に封緘
できる一方、物品取り出しの際にはロック解除用破断部を破断するだけで、その破断部分
から前記ロック部が外側へ抜出可能となってロック解除されるから、箱の基本形態を保っ
たまま上側及び下側の蓋フラップを開く形で容易に開封でき、開封後の箱を返品用等に再
利用可能である。しかして、ロック解除用破断部はその破断部分より差込み片のロック部
が抜出できればよいから、内側蓋フラップの破断領域を小さくして封緘状態における蓋部
の耐圧強度を確保できると共に、封緘状態ではロック解除用破断部の過半部が外側蓋フラ
ップのカバー片で覆われているため、取扱い中や搬送・保管中におけるロック解除用破断
部に対する物品等の衝当や押圧による破断が防止され、また開封時には該カバー片の上向
き曲折によってロック解除用破断部の破断操作を容易に行える。
請求項2の発明によれば、上記の封機能付き包装箱の開封用破断部がジッパーからなり
、且つその破断始端部がカバー片に覆われずに露呈して手掛かりし易いことから、開封時
の破断操作をより容易に行える。
請求項3の発明によれば、上記の開封機能付き包装箱において、外側蓋フラップが先端
側で差込み片を介して内側蓋フラップにロックされると共に、そのロック位置が差込み片
の両側にあるため、封緘時の外側蓋フラップが強固で安定した係止状態になる。
以下、この発明に係る開封機能付き包装箱の実施形態について、図面を参照して具体的
に説明する。図1〜図6は第一実施形態の包装箱B1、図7〜図9は第二実施形態の包装
箱B2をそれぞれ示す。
第一実施形態の包装箱B1は、図1の展開状態で示すように、段ボールや厚紙又はプラ
スチックからなるシート状原材の打ち抜きプレスによって得られる一枚のシートS1にて
構成されている。このシートS1は、前後板部1,2と左右側板部3,4及び糊付け用フ
ラップ5が縦折り線a…を介して横並びに連設され、前後板部1,2の各上縁には横折り
線bを介して外側蓋フラップ6が、同各下縁に横折り線dを介して外側底フラップ8が、
左右側板部3,4の各上縁に横折り線cを介して内側蓋フラップ7が、同各下縁に横折り
線eを介して内側底フラップ9がそれぞれ延設されている。なお、フラップ6〜9の各対
は同一形状に設定されている。
外側蓋フラップ6の先端側には、中央に位置する差込み片10と、左右一対の横長のカ
バー片11,11とがそれぞれ横折り線f,gを介して連設されている。この差込み片1
0は、横折り線dの全長に対応した帯状挿嵌部10aと、該帯状挿嵌部10aの左右両側
に縦折り線hを介して舌片状に張出したロック部10b,10bとで構成されている。そ
して、外側蓋フラップ6の横折り線b,fの間隔が側板部3の幅の略1/2に設定される
と共に、横折り線fの延長線上に両カバー片11,11の先端縁が位置し、もって各カバ
ー片11は差込み片10のロック部10bの内側に配置している。
内側蓋フラップ7には先端縁中央に開く逆T字形スリット7aが形成されており、図2
に示すように、箱組立状態で対向する左右の内側蓋フラップ7,7間に、両側のスリット
7a,7aにより、左右方向に沿う主スリット部12aの両端に連続して前後方向に沿う
副スリット部12b,12bを有する差込み口12が構成される。また、各内側蓋フラッ
プ7の基端中央には横折り線cに沿う切込み7bが設けられると共に、この切込み7bと
逆T字形スリット7aつまり差込み口13の副スリット部12bとの間に平行形成された
2本の破断線13a,13aにより、切込み7bを破断始端部とするジッパー13が構成
されている。
このようなシートS1から包装箱B1を作製するには、前後板部1,2及び左右側板部
3,4を縦折り線a…で折り曲げて糊付け用フラップ5を右側板部4の内面に接着して四
周枠部を形成すると共に、各外側底フラップ8の隅角部に45度の斜め折り線iを介して
設けた止着片8aを、隣接する内側底フラップ9の外面に接着してL字形の底半部を形
成する。かくして得られた包装箱B1は、ボトムロック式組立箱として使用前には四周枠
部を平行四辺形状に偏平化した折畳み形態にできるものであり、この折畳み形態において
一対のL字形の底半部が各々斜め折り線iで上方へ山折りにして箱内側へ折り込まれてお
り、箱型に組み立てる際、平行四辺形状に偏平化していた四周枠部を矩形に拡げることに
より、両底半部が自然に平坦化しながら互いに係合して底板を形成する。
組み立てた包装箱B1は、外側蓋フラップ6,6及び内側蓋フラップ7,7が直立もし
くは外側へ開いた状態で、上方から通販品等の所要の物品を箱内に装填したのち、これら
蓋フラップ6,6,7,7を閉じ合わせて蓋部を封緘する。この封緘においては、まず図
2の如く左右の内側蓋フラップ7,7を内側に折り付けたのち、一方の外側蓋フラップ6
を横折り線fで山折りにして差込み片10が内向きになった状態で内側に折り付けると共
に、該差込み片10の両側のロック部10b,10bを帯状挿嵌部10aに対して略直角
になるように縦折り線hで強制的に内向きに折り曲げた状態として、図3に示すように当
該差込み片10を両内側蓋フラップ7,7間にわたる差込み口12に挿嵌し、次いで他方
の外側蓋フラップ6も同様にしてその差込み片10を同じ差込み口12に挿嵌することに
より、図4に示すように蓋部を封鎖する。
上記の各差込み片10の挿嵌操作においては、その帯状挿嵌部10aが差込み口12の
主スリット部12aに挿嵌すると共に、両側のロック部10b,10bが強制的に曲げら
れた状態で副スリット部12b,12bを通過することになる。しかるに、箱内に入り込
んだ各ロック部10bは、挿嵌時の曲げを強いていた力から解放されるため、帯状挿嵌部
10aに対して略直角となる状態から弾性復元力によって曲がりを小さくする方向に向き
を戻し、図5に示すように、差込み口12の副スリット部12bから大きく逸れ、ジッパ
ー13の内面側で内側蓋フラップ7に係止される状態となる。従って、図4の如く蓋部を
封鎖した包装箱B1は、差込み片10が両側のロック部10b,10bによって差込み口
12から抜出不能にロックされ、もって外側及び内側の蓋フラップ6,6,7,7を開放
できない封緘状態になっている。
そして、この封緘状態の包装箱B1では、図4に示すように、内側蓋フラップ7,7に
設けた各ジッパー13の切込み7b側を除く過半部が、両外側蓋フラップ6,6のカバー
片11,11によって両側から覆われ、該ジッパー13の両側の破断線13a,13aが
破断始端部側の一部だけを露呈している。
上記構成の開封機能付き包装箱B1にあっては、封緘を担う差込み片10には開封用破
断部を設けず、内側蓋フラップ7,7にロック解除用としての破断部の小さいジッパー1
3を設けているため、包装箱としての強度を充分に確保できると共に、各ジッパー13は
封緘状態で過半部が外側蓋フラップ6のカバー片11で覆われているから、取扱い中や搬
送・保管中における外部の物品等の衝当や外力による直接の押圧から保護され、開封前の
不用意な破断を生じにくい上、各2枚の外側蓋フラップ6,6が各々両側2ヵ所で左右の
内側蓋フラップ7,7にロックされ、蓋部全体として強固で且つバランスよく安定した係
止状態になることから、通販商品を収納して顧客へ発送するのに用いる通販用包装箱等と
して高い信頼性が得られる。また、封緘に粘着テープや接着剤を使用しないため、材料コ
ストが低減されると共に省資源になり、廃棄時の分別も不要となる上、封緘操作も差込み
式で容易に行える。
一方、上記封緘状態の包装箱B1を開封するには、両側のジッパー13,13を破断す
ればよい。すなわち、差込み片10,10の各ロック部10bはジッパー13の内面側で
係止される形になっているから、図6に示すように、両側のジッパー13,13を破断す
るだけで、その破断部分からロック部10b,10bが外側へ抜出可能になってロック解
除され、もって外側蓋フラップ6,6及び内側蓋フラップ7,7を開いて内部の物品を簡
単に取り出すことができる。
しかして、ジッパー13の破断始端部である切込み7bは外側蓋フラップ6のカバー片
11に覆われておらず、且つ内側蓋フラップ7の基端に位置しているため、箱開封時に該
ジッパー13を破断する手掛かりが確保され、また該カバー片11が図6の如く横折れ線
gで上向きに曲折可能であり、ジッパー13を引き上げながら破断してゆくのに支障を生
じず、もって該ジッパー13の破断操作を容易に行える。
また、開封後の包装箱B1は、破断によって各内側蓋フラップ7がジッパー13の破断
で2枚に分離しているが、それ以外は使用前と変わらない箱形態を保持しているから、例
えば通販の購入商品に問題があった場合の返品用包装箱等に再利用できる。なお、返品用
包装箱として用いる場合、各外側蓋フラップ6の差込み片10を左右の内側蓋フラップ7
,7の各々2枚に分離した間に挿嵌してもロックできないから、ガムテープ等で封緘する
ことになるが、返品受取り側は商品取扱いの専門家であるために開封に支障はない。
第二実施形態の包装箱B2は、前記第一実施形態の包装箱B1に対し、蓋部の構造が異
なるが、四周枠部(周壁部)及び底部の構造は同じである。従って、以下においては、該
包装箱B2の蓋部以外の各構成部について、第一実施形態の包装箱B1と同一符号を附し
て説明を省略する。
図7は包装箱B2を構成するシートS2を示す。このシートS2は、第一実施形態の場
合のシートS1と同様に段ボールや厚紙又はプラスチックからなるシート状原材を打ち抜
きプレスしたものであり、前板部1の上縁に横折り線bを介して外側蓋フラップ16が延
設されているが、後板部2の上縁には横折り線bを介して内側蓋フラップ17が延設されると共に、左右側板部3,4の各上縁には横折り線cを介して蓋受けフラップ18が延設されている。
そして、外側蓋フラップ16の先端側には、中央に位置する差込み片20と、左右一対
の四角いカバー片21,21とがそれぞれ横折り線j,kを介して連設されている。この
差込み片20は、横折り線jの全長に対応した帯状挿嵌部20aと、該帯状挿嵌部20a
の左右両側に縦折り線mを介して舌片状に張出したロック部20b,20bとで構成され
ている。そして、外側蓋フラップ16の横折り線b,jの間隔が側板部3,4の幅より若
干小さく設定されると共に、横折り線jの延長線上に両カバー片21,21の先端縁が位
置し、もって各カバー片21は差込み片20のロック部20bの内側に配置している。
内側蓋フラップ17は、後板部2の上縁の略全長から側板部3,4の幅の1/2程度に
延出した横長矩形をなし、その中央部にコ字形スリット状の差込み口22がコ字形の両先
端をフラップ先端縁側に向ける形で形成されている。また、この内側蓋フラップ17には
、差込み口22のコ字形の中央直線部を主スリット部22a、その両端から直角に曲がっ
た両側部を副スリット部22bとして、各副スリット部22bと同じ側のフラップ側縁と
の間に、平行形成された2本の破断線23a,23aによってフラップ側縁を破断始端部
23bとするジッパー23が構成されている。
包装箱B2を製作するには、上記のシートS2を用い、第一実施形態の場合のシートS
1と同様に、前後板部1,2及び左右側板部3,4よりなる四周枠部を形成すると共に、
各外側底フラップ8と隣接する内側底けフラップ9とを接着してL字形の底半部を形成す
ることにより、使用前の偏平な折畳み形態から四周枠部を矩形に拡げて箱型に組み立てる
ボトムロック式組立箱とすればよい。
組み立てた包装箱B2は、外側蓋フラップ16及び内側蓋フラップ17と蓋受けフラッ
プ18,18が直立もしくは外側へ開いた状態で、上方から所要の物品を箱内に装填して
蓋部を封緘する。この封緘においては、図8に示すように、まず左右の蓋受けフラップ1
8,18を内側に折り付け、次いで内側蓋フラップ17を内側に折り付けたのち、外側蓋
フラップ16を横折り線jで山折りにして差込み片20が内向きになった状態で内側に折
り付けると共に、該差込み片20の両側のロック部20b,20bを帯状挿嵌部20aに
対して略直角になるように縦折り線mで強制的に内向きに折り曲げた状態として、当該差
込み片20を内側蓋フラップ17の差込み口22に挿嵌し、図9に示す封緘状態とすれば
よい。
すなわち、上記の差込み片20の挿嵌操作においては、前記第一実施形態と同様に、帯
状挿嵌部20aが差込み口22の主スリット部22aに挿嵌すると共に、両側のロック部
20b,20bが強制的に曲げられた状態で副スリット部22b,22bを通過するが、
箱内に入り込んだ各ロック部20bが曲がりを小さくする方向に向きを戻して副スリット
部22bから大きく逸れる形になる。従って、差込み片20は両側のロック部20b,2
0bによって差込み口22から抜出不能にロックされ、外側及び内側の蓋フラップ16,
17を開放できない封緘状態になる。そして、この封止状態の包装箱B2でも、図9に示
すように、内側蓋フラップ17に設けた各ジッパー23の破断始端部23b側を除く過半
部が外側蓋フラップ16のカバー片21によって覆われ、両側の破断線23a,23aの
一部だけが露呈している。
上記構成の開封機能付き包装箱B2は、外側及び内側の蓋フラップが前記第一実施形態
の包装箱B1では各2枚であるの対して各1枚であるという違いはあるが、やはり第一実
施形態と同様に、差込み片20には開封用破断部を設けず、内側蓋フラップ17に破断部
の小さいジッパー23を設けているため、包装箱としての強度を充分に確保できると共に
、各ジッパー23の各々過半部が外側蓋フラップ16のカバー片21で覆われているから
、取扱い中や搬送・保管中における外部の物品等の衝当や外力による直接の押圧から保護
され、開封前の不用意な破断を生じにくく、また外側蓋フラップ16が両側2ヵ所で内側
蓋フラップ17にロックされ、蓋部全体として強固でバランスよく安定した係止状態にな
るから、通販用包装箱等として高い信頼性が得られる。
一方、包装箱B2の開封に際しては、両側のジッパー13,13を破断するだけで、ロ
ック部20b,20bが外側へ抜出可能になってロック解除され、もって外側蓋フラップ
16及び内側蓋フラップ17を開いて内部の物品を簡単に取り出せる。また、ジッパー2
3の破断始端部23bが内側蓋フラップ17の側端に位置して外側に露呈しているため、
箱開封時に該ジッパー23を破断する際の手掛かりが確保され、またジッパー23を引き
上げながら破断してゆく際にカバー片21が自然に横折れ線kで上向きに曲折して支障を
生じず、もって該ジッパー13の破断操作を容易に行える。更に、開封後の包装箱B2を
通販における返品用包装箱等に再利用できることも、前記第一実施形態と同様である。
なお、内側蓋フラップに設けるロック解除用破断部は、第一及び第二実施形態の包装箱
B1,B2ではジッパーにて構成しているが、箱開封時に差込み片のロック部を外側へ抜
出可能にする構造であればよく、破断線の走行パターンを種々設定できると共に、破断だ
けで切取り部分を生じない構造も採用可能である。また、差込み片を差込み口に挿嵌する
際のロック部の強制変形についても、第一及び第二実施形態のように自然状態よりも大き
く曲げる以外に、逆に曲げを小さくしたり、湾曲させる等の様々な変形が可能であり、そ
の変形と戻り形状との違いで差込み口に対する通過状態と通過不能なロック状態の切り換
わりを生じるように設定すればよい。その他、この発明の開封機能付き包装箱においては
、外側蓋フラップ及び内側蓋フラップの形状、差込み片とそのロック部の形状と形成位置
、底部の構造等、細部構成については実施形態以外に種々設計変更可能である。
この発明の第一実施形態に係る開封機能付き包装箱の組立前のシート形態を示す平面図である。 同包装箱の封緘前段階の平面図である。 同包装箱の封緘操作を示す斜視図である。 同包装箱の封緘状態の斜視図である。 図4のV−V線の矢視断面図である。 同包装箱の開封操作を示す斜視図である。 この発明の第二実施形態に係る開封機能付き包装箱の組立前のシート形態を示す平面図である。 同包装箱の封緘操作を示す斜視図である。 同包装箱の封緘状態の斜視図である。
符号の説明
B1・・・・包装箱
B2・・・・包装箱
1・・・・・前板部
2・・・・・後板部
3・・・・・左側板部
4・・・・・右側板部
6・・・・・外側蓋フラップ
7・・・・・内側蓋フラップ
7a・・・・切込み(破断始端部)
10・・・・差込み片
10b・・・ロック部
11・・・・カバー片
12・・・・差込み口
12a・・・主スリット部
12b・・・副スリット部
13・・・・ジッパー
13a・・・破断線
16・・・・外側蓋フラップ
17・・・・内側蓋フラップ
20・・・・差込み片
20b・・・ロック部
21・・・・カバー片
22・・・・差込み口
22a・・・主スリット部
22b・・・副スリット部
23・・・・ジッパー
23a・・・破断線
23b・・・破断始端部

Claims (3)

  1. 差込み口及びロック解除用破断部を設けた内側蓋フラップと、差込み片及びカバー片を
    設けた外側蓋フラップとを備え、
    前記差込み片の一部がロック部を形成すると共に、前記差込み口が該差込み片のロック
    部を強制変形させた一定姿勢でのみ当該差込み片の挿嵌を許容する形状を有し、
    前記カバー片は、封緘状態において前記ロック解除用破断部の過半部を覆うと共に、上
    向きに曲折可能であり、
    封緘時に前記差込み口に前記差込み片を挿嵌後、そのロック部の変形が箱内で自然に戻
    ることにより、該差込み片が差込み口から抜出不能にロックされる一方、開封時に前記ロ
    ック解除用破断部を破断することにより、その破断部分から前記ロック部が外側へ抜出可
    能になってロック解除されるように構成されてなる開封機能付き包装箱。
  2. ロック解除用破断部が内側蓋フラップの端を破断始端部として前記差込み口における差
    込み片ロック部の挿通位置に至るジッパーからなり、前記カバー片が該ジッパーの破断始
    端部を除く過半部を覆うように構成されてなる請求項1記載の開封機能付き包装箱。
  3. 前記差込み片は、外側蓋フラップ本体の先端側に連設されて内向きに折曲する帯状挿嵌
    部と、該帯状挿嵌部の長手方向両端から舌片状に張出した一対のロック部とからなり、
    前記差込み口は、前記差込み片の帯状挿嵌部を挿嵌させる主スリット部と、この主スリ
    ット部の両端から曲折して連続し、前記差込み片のロック部を通過させる副スリット部と
    で構成される請求項1又は2に記載の開封機能付き包装箱。

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