JP4637874B2 - 装身チェーンの止め具の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、アクセサリ等装飾のために身につけるチェーン、または、磁気ネックレス等健康のために身につけるチェーンなど、種々の目的で身につけるチェーン(以下本明細書では「装身チェーン」という。)の一部に設け、内部に装身チェーンを挿通させて装身チェーンを環状にし、挿通部の装身チェーンを一定の力で把持し、それによって環の長さを調整可能に係止することができる装身チェーン用止め具の製造方法に関する。
図7(a)-(f)は従来の装身チェーン用止め具の製造方法の一例を示す概念図である。
この例の止め具は、貴金属の中空球体で外殻を形成したものである。
図7(a)-(c)は、従来の装身チェーン用止め具の製造方法の、貴金属で止め具の外殻を形成する工程を示している。
従来の方法は、まず、図7(a)に示すように、貴金属で一対の中空半球31a、31bを形成し、それらをロウ付け加工あるいは熱溶着加工により、図7(b)に示すような中空球体の外殻31に形成する。次に、図7(c)に示すように、前記外殻31の球の中心を通るように対向する壁に開孔32,32を設ける。
次に、図7(d)に示すように、外殻31を外包する型33の内部に前記外殻31を配置し、未架橋シリコンゴムを外殻31内の空洞部に流し込み、この状態を維持して加熱して未架橋シリコンゴムを架橋させて、シリコンエラストマー34が内部に充填された球を形成する。
次に、図7(e)に示すように、内部にシリコンエラストマー34が充填された球の開孔32,32に針状物を通し、シリコンエラストマー34の内部に小さな径の貫通孔35を穿設する。
図7(f)は止め具の使用状態を示しており、図7(a)-(e)のように完成した止め具の貫通孔35に、チェーン36を挿通させ、止め具内部のシリコンエラストマー34が一定の力でその内側のチェーン36を把持することにより、前記一定の力以上でチェーン36を摺動させられ、かつ、前記一定の力以下ではチェーン36を固定することができるようになる。これにより、チェーン36の長さを調整可能に係止する止め具を得られるのである。
登録実用新案第3063891号公報
しかし、前記従来の装身チェーン用止め具の製造方法では、一つ一つの止め具について、一対の中空半球31a、31bを形成し、それらをロウ付けあるいは熱溶着によって中空球体の外殻31に形成し、外殻31に開孔32,32を穿設し、さらに該外殻31を型33の内部に配置し、未架橋シリコンゴムを外殻31の空洞部に流し込み、加熱して未架橋シリコンゴムを架橋させてシリコンエラストマー34が充填された球を形成し、針状物等によって貫通孔35を穿設し、その貫通孔35にチェーン36を通さなければならなかった。
このように、上記従来の装身チェーン用止め具の製造方法では、止め具を一つ一つ複数の工程で製造しなければならないため、製造工程が煩雑で、製造コストが高騰する問題があった。
特に、止め具が小型化すればするほど、小径の半球の溶接等、精密な加工を要し、製造が困難になり、製造コストがますます高騰する問題があった。
そこで、本発明が解決しようとする一つの課題は、連続して装身チェーン用止め具を製造でき、しかも、製造が簡単で製造コストが低廉な装身チェーン用止め具の製造方法を提供することにある。
また、上記従来の装身チェーン用止め具の製造方法によれば、図7(d)に示すように、外殻31を外包する型33の内部に前記外殻31を配置し、未架橋シリコンゴムを外殻31内の空洞部に流し込み、この状態で未架橋シリコンゴムを加熱して架橋させ、内部にシリコンエラストマー34が充填された球を形成していた。
この方法のため、従来の止め具は、図7(d)にもっともよく示されているように、シリコンエラストマー34が外殻31の開孔32,32の開口部にまで充填され、使用時に開孔32,32から内部のシリコンエラストマー34が見えてしまい、美感を損ねることがあった。特に、この種の止め具は、内部で装身チェーンを摺動させるため、内部のシリコンエラストマー34が開口部から突出しやすく、装飾目的の装身チェーンにとっては問題であった。
この欠点を克服するために、外殻31の開孔32,32の開口部近傍のシリコンエラストマー34を除去する工程を追加することが考えられるが、そのことによって製造工程が更に複雑化する問題があった。
そこで、本発明が解決しようとする一つの課題は、追加の工程を要することなく、開孔32,32から内部のシリコンエラストマー34が見えない装身チェーン用止め具の製造方法を提供することにある。
本発明による装身チェーン用止め具の製造方法は、
弾性チューブの先端部と長尺状の貴金属の板材の先端部をフォーミングダイスに通して弾性チューブとそれを内包する貴金属のパイプからなる組立体に形成し、該組立体の先端部を金型で球体の連珠状に型押しし、前記球体の外殻が弾性チューブの一部を把持するようになった後に、前記弾性チューブを一定の張力をもたせて繰り出しローラに把持させる準備工程と、
前記金型で前記組立体の先端部を噛み、そのままの状態で前記フォーミングダイスを前記組立体の送り方向と逆の戻り方向に移動させ、前記フォーミングダイスが戻った距離だけ、前記弾性チューブを内包するように前記貴金属の板材を貴金属のパイプに形成する、組立体成形工程と、
前記金型を開き、前記フォーミングダイスを前記組立体の送り方向に移動させると共に、前記繰り出しローラにより前記フォーミングダイスの移動量と同じ長さだけ前記弾性チューブを繰り出し、前記貴金属の板材も同じ長さだけ繰り出す、弾性チューブ・貴金属板材の繰り出し工程と、
前記組立体をその軸回りに、前記組立体の送り方向に見て時計回りおよび反時計回りに、所定の角度で回転させ、前記組立体が所定の角度回転する度に、前記金型によって前記組立体を球体の連珠状に型押し成形する、球体成形工程と、
前記球体の連珠状に成形された組立体を球体の繋ぎ目のところで切断する切断工程と、を有し、
前記準備工程の後に、前記組立体成形工程と、前記弾性チューブ・貴金属板材の繰り出し工程と、前記球体成形工程とを繰り返し行うことを特徴とする。
また、本発明による装身チェーン用止め具の製造方法は、
弾性チューブの先端部と長尺状の貴金属の板材の先端部をフォーミングダイスに通して弾性チューブとそれを内包する貴金属のパイプからなる組立体に形成し、該組立体の先端部を金型で球体の連珠状に型押しし、前記球体の外殻が弾性チューブの一部を把持するようになった後に、前記弾性チューブを一定の張力をもたせて繰り出しローラに把持させる準備工程と、
前記金型で前記組立体の先端部を噛み、そのままの状態で前記フォーミングダイスを前記組立体の送り方向と逆の戻り方向に移動させ、前記フォーミングダイスが戻った距離だけ、前記弾性チューブを内包するように前記貴金属の板材を貴金属のパイプに形成する、組立体成形工程と、
前記金型を開き、前記フォーミングダイスを前記組立体の送り方向に移動させると共に、前記繰り出しローラにより前記弾性チューブに対する把持の滑りを許容しつつ全体として前記フォーミングダイスの移動量と同じ長さだけ前記弾性チューブを繰り出し、前記フォーミングダイスの移動量と同じ長さの貴金属の板材を繰り出す、弾性チューブ・貴金属板材の繰り出し工程と、
前記組立体をその軸回りに、前記組立体の送り方向に見て時計回りおよび反時計回りに、所定の角度で回転させ、前記組立体が所定の角度回転する度に、前記金型によって前記組立体を球体の連珠状に型押し成形する、球体成形工程と、
前記球体の連珠状に成形された組立体を球体の繋ぎ目のところで切断する切断工程と、を有し、
前記準備工程の後に、前記組立体成形工程と、前記弾性チューブ・貴金属板材の繰り出し工程と、前記球体成形工程とを繰り返し行うことを特徴とする。
また、本発明による装身チェーン用止め具の製造方法は、
引き抜きダイスの内孔に弾性チューブを通し、該弾性チューブの先端部と長尺状の貴金属の板材の先端部をフォーミングダイスに通して弾性チューブとそれを内包する貴金属のパイプからなる組立体に形成し、該組立体の先端部を金型で球体の連珠状に型押し、前記球体の外殻が弾性チューブの一部を把持するようにする準備工程と、
前記金型で前記組立体の先端部を噛み、そのままの状態で前記フォーミングダイスを前記組立体の送り方向と逆の戻り方向に移動させ、前記フォーミングダイスが戻った距離だけ、前記弾性チューブを内包するように前記貴金属の板材を貴金属のパイプに形成する、組立体成形工程と、
前記金型を開き、前記フォーミングダイスを前記組立体の送り方向に移動させ、前記引き抜きダイスと前記弾性チューブの摩擦抵抗と等しい引張力で前記弾性チューブを引き抜くとともに、前記フォーミングダイスの移動量と同じ長さの貴金属の板材を繰り出す、弾性チューブ・貴金属板材の繰り出し工程と、
前記組立体をその軸回りに、前記組立体の送り方向に見て時計回りおよび反時計回りに、所定の角度で回転させ、前記組立体が所定の角度回転する度に、前記金型によって前記組立体を球体の連珠状に型押し成形する、球体成形工程と、
前記球体の連珠状に成形された組立体を球体の繋ぎ目のところで切断する切断工程と、を有し、
前記準備工程の後に、前記組立体成形工程と、前記弾性チューブ・貴金属板材の繰り出し工程と、前記球体成形工程とを繰り返し行うことを特徴とする。
本発明によれば、組立体成形工程と、弾性チューブ・貴金属板材の繰り出し工程と、球体成形工程とを繰り返し行うことにより、装身チェーン用止め具が連珠状に形成され、それを球体の繋ぎ目のところで切断することで装身チェーン用止め具を多数製造できるため、装身チェーン用止め具を一つ一つ個別に製造することなく、連続的に装身チェーン用止め具を生産できる。
また、止め具が小型化しても、製造が困難になることなく、小型の装身チェーン用止め具を高効率で製造することができる。
さらに、本発明によれば、弾性チューブが球体の内部で引っ張られた状態で把持されるため、球体の連珠状に成形された組立体を球体の繋ぎ目のところで切断すると、弾性体が長さ方向に収縮して止め具の開孔の内側に後退する。これにより、追加の工程を要することなく、球体の開孔から内部の弾性体が見えない美感に優れた装身チェーン用止め具を製造することができる。
次に、本発明による装身チェーン用止め具の製造方法の一実施形態について以下に説明する。
まず、本発明の方法によって製造した装身チェーン用止め具の一例を図1に示す。
図1に示す装身チェーン用止め具の例は、全体として球形をなす。
装身チェーン用止め具の形状は、図1の球形の他、ミラーボールのような多面体形、フットボール形、カプセル形など、貫通孔に関して対称な回転体形状とすることができる。
本発明の方法によって製造した装身チェーン用止め具は、環状にして首等に掛けられ装身チェーンの両端部あるいは一端部を係止するようにした止め具である。
本実施形態の装身チェーン用止め具1は、貴金属(金、銀、プラチナ等いわゆる貴金属と呼ばれるものの他、価格の高低に関わらず銅やチタン等美感を有するもの、それらの合金を含めて本明細書では「貴金属」という。)によって形成された中空球体の外殻1aと、その内壁に装着された弾性体1bとを有している。
図1(a)は装身チェーン用止め具1の横断面図を示し、図1(b)は装身チェーン用止め具1の正面図を示している。
図1(a),(b)から明らかなように、装身チェーン用止め具1は、外殻1aの球体の中心を通る軸と外殻1aの壁体が交わる対向位置の壁体に、貫通される装身チェーンの外径より僅かに大きな開孔1cが設けられている。
弾性体1bは、完成された状態では図1(a)に示すように外殻1aの球体の内側に一定の厚さで装着された弾性体のように見えるが、元々は図2に示す半製品の組立体2の筒状に形成された貴金属のパイプ3の内側に挿入された弾性チューブ4を、貴金属のパイプ3を球体の連珠状に型押し成形後に、貴金属のパイプ3とともに切断したものである。
本発明の方法によれば、貴金属のパイプ3を球体の連珠状に型押し成形する際に、弾性チューブ4が引っ張られた状態で各球体の内部に把持されるようにすることができ、これにより、貴金属のパイプ3を連珠状に型押し成形後に、貴金属のパイプ3とともに弾性チューブ4を切断すると、弾性体1bが長さ方向に収縮するとともに半径方向に膨張し、図1(a)に示すように、外殻1aの球体の内側に一定の厚さで装着され、かつ、開孔1cの開口部から内側に後退し、外からは開孔1cを通して弾性体1bがほとんど見えないようになる。
弾性体1bは、シリコンゴムや天然ゴムや軟質プラスチック等を用いることができる。
上記装身チェーン用止め具1の製造方法について以下に説明する。
図3(a)は本発明の装身チェーン用止め具の製造方法を実現する製造装置の一例の平面図を模式的に示し、図3(b)は同装置の側面図を模式的に示している。
本実施形態による装身チェーン用止め具の製造装置5は、弾性チューブ4を把持しながら繰り出す繰り出しローラ6を有している。
次に、装身チェーン用止め具の製造装置5は、前記繰り出しローラ6によって送り込まれた弾性チューブ4を長尺状の貴金属の板材7の内側に包み込むように、貴金属の板材7をパイプ3に形成するフォーミングダイス8を有している。フォーミングダイス8によって、弾性チューブ4と貴金属の板材7は、図2に示すような円筒状の半製品の組立体2に形成される。
なお、本装置において、フォーミングダイス8は、貴金属のパイプ3を形成するダイス部とダイス部と一体に構成された一定の長さの筒体を有しているが、フォーミングダイス8は後述するように回転と前後に駆動されるのに適したものであれば任意の形状を有してよい。
次に、装身チェーン用止め具の製造装置5は、組立体2の軸方向へのフォーミングダイス8全体の摺動を許容しつつ、フォーミングダイス8と組立体2を、組立体2の軸回りに、一定の角度で組立体2の送り方向に見て時計回りと反時計回りに回転させる回転機構9を有している。
回転機構9は、たとえば本例のように、ラック・アンド・ピニオンの機構を有し、フォーミングダイス8の外周に設けられたピニオン10と、それと係合するラック11を有している。
次に、装身チェーン用止め具の製造装置5は、組立体2の貴金属のパイプ3を徐々に球体の連珠状に型押し成形する金型12を有している。
金型12は、固定金型12aと可動金型12bとを有している。なお、金型12は、一対の可動の金型としてもよい。
上記繰り出しローラ6には、一定の長さに弾性チューブ4を繰り出すための繰り出し用モータ13が備えられている。
上記フォーミングダイス8には、フォーミングダイス8を組立体2の軸方向に前後に、すなわち組立体2の送り方向と戻り方向に駆動する前後駆動機構14が備えられている。
この前後駆動機構14は、たとえば本例のように、フォーミングダイス8に設けられたディスク14aと、支点14bを中心に揺動する腕14cと、腕14cを揺動させる前後駆動用カム14dとからなる。
上記回転機構9には、フォーミングダイス8と組立体2を、組立体2の軸回りに、組立体2の送り方向に見て時計回りおよび反時計回りに、一定の角度で回転させる回転駆動機構15が備えられている。
回転駆動機構15は、たとえば本例のように、ラック11と係合しラック11をその長さ方向に前後に駆動する回転駆動用カム15aを有している。
上記金型12には、可動金型12bを駆動する型押し駆動機構16が備えられている。
型押し駆動機構16は、たとえば本例のように、可動金型12bに接続し、固定金型12aに対して可動金型12bを前後に駆動する型押し用カム16aを有している。
最後に装身チェーン用止め具の製造装置5は、上記前後駆動用カム14d、回転駆動用カム15a、型押し用カム16aを駆動するカム駆動用モータ17を有している。
次に、本発明による装身チェーン用止め具の製造方法について以下に説明する。
本発明の製造方法の第1の実施形態は、弾性チューブ4を滑りなく把持する繰り出しローラ6を使用し、組立体2の軸方向のフォーミングダイス8の移動量と、繰り出しローラ6による弾性チューブ4の繰り出し量が同一の製造方法である。
本発明の製造方法の第1の実施形態は、最初に弾性チューブ4の先端部と長尺状の貴金属の板材7の先端部をフォーミングダイス8に通し、弾性チューブ4とそれを内包する円筒状の貴金属のパイプ3からなる組立体2に形成し、該組立体2の先端部を金型12で球体の連珠状に型押し成形することにより球体の外殻1aによって弾性体1b(弾性チューブ4の一部)を把持させ、次に弾性チューブ4を一定の張力をもたせて繰り出しローラ6に把持させる準備工程を有する。
上記準備の下、本発明の製造方法の第1の実施形態は、金型12で組立体2の先端部を噛み、そのままの状態で、フォーミングダイス8を組立体2の送り方向と逆の戻り方向に移動させ、フォーミングダイス8が戻った距離だけ、弾性チューブ4を内包するように貴金属の板材7を貴金属のパイプ3に形成する、という組立体成形工程を行う。
組立体成形工程では、組立体自体は静止しており、貴金属のパイプ3が形成された分だけ長さが延びる。
フォーミングダイス8の戻りは前後駆動機構14によって行われ、フォーミングダイス8の戻りの動作と金型12が閉じる動作は、前後駆動用カム14dと型押し用カム16aの作用によってタイミングが整合される。回転機構9はフォーミングダイス8の戻りの動作を許容する。
次に、本発明の製造方法の第1の実施形態は、金型12の固定金型12aと可動金型12bを開き、フォーミングダイス8を組立体2の送り方向に移動させると共に、繰り出しローラ6によりフォーミングダイス8の移動量と同じ長さだけ弾性チューブ4を繰り出し、貴金属の板材7も同じ長さだけ繰り出す、という弾性チューブ・貴金属板材の繰り出し工程を行う。この弾性チューブ・貴金属板材の繰り出し工程の間に組立体が前方(金型12に向かう方向)に送られる。
フォーミングダイス8の移動量と同じ距離だけ弾性チューブ4と貴金属の板材7が繰り出されることにより、最初の準備工程で弾性チューブ4にもたせた一定の張力が維持され、次の球体成形工程の間に弾性チューブ4が引っ張られた状態で両端が球体の外殻によって把持される。
金型12の開放と、フォーミングダイス8の移動と、繰り出しローラ6の繰り出しは、それぞれ型押し駆動機構16と前後駆動機構14と繰り出し用モータ13によって行われ、繰り出し用モータ13の駆動は前後駆動用カム14dと型押し用カム16aの動作とタイミングが整合される。
次に、本発明の製造方法の第1の実施形態は、組立体2をその軸回りに、組立体2の送り方向に見て時計回りおよび反時計回りに、一定の角度で回転させ、組立体2が一定の角度回転する度に、金型12が開閉を少なくとも1回行って組立体2を球体の連珠状に型押し成形する、という球体成形工程を行う。
組立体2をその軸回りに正逆回転させる動作は、回転駆動機構15によって行われる。金型12が開閉を繰り返して組立体2を球体の連珠状に型押し成形する動作は型押し駆動機構16によって行われる。組立体2の軸回りの回転後に金型12が型押しを行うタイミングは回転駆動用カム15aと型押し用カム16aの作用によって整合される。
一定回数組立体2がその軸回りで正逆回転され、各回転後に金型12の型押しが少なくとも一回行われた後に、金型12で組立体2の先端部を噛んだまま、フォーミングダイス8が戻り方向に移動させられ、該フォーミングダイス8の戻りによって弾性チューブ4を内包するように組立体2が形成される。すなわち、上記組立体成形工程が再び行われ、以降、弾性チューブ・貴金属板材の繰り出し工程、球体成形工程の各工程が繰り返される。
なお、上記説明では、組立体成形工程、弾性チューブ・貴金属板材の繰り出し工程、球体成形工程の順番に繰り返すように説明したが、弾性チューブ・貴金属板材の繰り出し工程、球体成形工程、組立体成形工程の順番に繰り返してもよい。
すなわち、最初に弾性チューブ4の先端部と長尺状の貴金属の板材7の先端部をフォーミングダイス8に通し、弾性チューブ4とそれを内包する円筒状の貴金属のパイプ3からなる組立体2に形成し、該組立体2の先端部を金型12で球体の連珠状に型押し成形し、弾性チューブ4を一定の張力をもたせて繰り出しローラ6に把持させる準備工程を行う。
上記準備の下、金型12の固定金型12aと可動金型12bを開き、フォーミングダイス8を組立体2の送り方向に移動させると共に、繰り出しローラ6によりフォーミングダイス8の移動量と同じ長さだけ弾性チューブ4を繰り出し、貴金属の板材7も同じ長さだけ繰り出す、弾性チューブ・貴金属板材の繰り出し工程を行う。
上記弾性チューブ・貴金属板材の繰り出し工程の次に、組立体2をその軸回りに、組立体2の送り方向に見て時計回りおよび反時計回りに、一定の角度で回転させ、組立体2が一定の角度回転する度に、金型12が開閉を少なくとも1回行い、組立体2を球体の連珠状に型押し成形する、球体成形工程を行う。
上記球体成形工程の次に、組立体2の先端部を金型12で噛んだまま、フォーミングダイス8を戻り方向に移動させ、該フォーミングダイス8の戻りによって弾性チューブ4を内包するように組立体2を形成する、組立体成形工程を行う。
上記組立体成形工程以降、上記弾性チューブ・貴金属板材の繰り出し工程、球体成形工程、組立体成形の順番で各工程を繰り返すのである。
準備工程の後に、組立体成形工程、弾性チューブ・貴金属板材の繰り出し工程、球体成形工程の順番で工程を行うか、準備工程の後に、弾性チューブ・貴金属板材の繰り出し工程、球体成形工程、組立体成形工程の順番で工程を行うかの相違は、フォーミングダイス8が前進したときに球体成形工程を行うか、フォーミングダイス8が後退したときに球体成形工程を行うかの相違に帰し、本質的な問題ではなく、製造装置に合わせて適宜設定することができる。
この点は、後述する第2実施形態および第3実施形態でも同じである。
図4に、組立体2が球体の連珠状に成形される様子を概念的に示す。
図4において、矢印Aは組立体2の軸回りの回転方向を示し、矢印Bは組立体2の送り方向を示し、矢印Cは固定金型12aに対する可動金型12bの移動方向(一対の金型の双方が移動するようにしてもよい)を示している。
図4に示すように、金型12の内部は、組立体2の送り方向の下流にいくに従って、徐々に球体に近い形状の凹部を有している。
組立体2は、金型12の内部に送り込まれ、方向Aに一定角度回転し、各回転後に金型12の型押しが少なくとも1回行われる。
一定回数A方向への回転と、金型12の型押しが繰り返されると、組立体2は、金型12の凹部の形に沿って成形される。その後、金型12が開放され、組立体2が一つの球体分送り方向Bに送り出され、再び方向Aに一定角度回転され、各回転後に金型12の型押しが少なくとも1回行われる。
一つの球体に注目すると、方向Bに送られるほど、球形に近い形状に成形され、金型12から出る時はほぼ完全な球形に成形される。
このように、上記弾性チューブ・貴金属板材の繰り出し工程、組立体成形工程、球体成形工程が一サイクル行われるごとに、球体の連珠状に成形されたものの一つの球体分が、金型12から吐出される。
球体の連珠状に成形されたものは、球体の繋ぎ目のところで、図示しないカッターによって切断される。
最初の準備工程で弾性チューブ4に張力を持たせ、それ以降組立体2の送り方向へのフォーミングダイス8の移動量と同じ長さだけ弾性チューブ4を繰り出すため、常に貴金属のパイプ3内で弾性チューブ4が引っ張られた状態で把持され、その状態で貴金属のパイプ3を球体の連珠状に型押し成形することにより、各球体の内部で弾性チューブ4は引っ張られた状態で把持される。
このため、球体の連珠状に成形されたものを球体の繋ぎ目のところで切断すると、弾性体1bが長さ方向に収縮するとともに半径方向に膨張し、図1(a)に示すように、外殻1aの球体の内側に一定の厚さで装着され、かつ、開孔1cの開口部から内側に後退し、外からは開孔1cを通して弾性体1bがほとんど見えないようになる。
これにより、追加の工程を要することなく、開孔1cから内部の弾性体1bが見えない美感上優れた装身チェーン用止め具を製造することができる。
また、本発明の装身チェーン用止め具の製造方法によれば、止め具を一つ一つ製造することなく、連続的に装身チェーン用止め具を生産でき、従来の装身チェーン用止め具の製造方法に比して、きわめて効率よく装身チェーン用止め具を製造することができる。
更にまた、本発明の装身チェーン用止め具の製造方法によれば、止め具が小型化しても、特別製造が困難になることなく、小型の装身チェーン用止め具を高効率で製造することができる。
次に本発明の製造方法の第2の実施形態について説明する。
本発明の製造方法の第2の実施形態は、弾性チューブ4を一定の速度で滑らせながら把持する繰り出しローラ6を使用し、組立体2の送り方向のフォーミングダイス8の移動量に比して、少ない繰り出し量で弾性チューブ4の繰り出す製造方法である。
本発明の製造方法の第2の実施形態は、図3に示した第1の実施形態と同じ装身チェーン用止め具の製造装置5を使用する。ただし、第2の実施形態は、弾性チューブ4に一定の張力がかかった状態で、繰り出しローラ6が弾性チューブ4を滑らせながら把持する点で、繰り出しローラ6が弾性チューブ4を滑りなく把持する第1の実施形態と異なる。
実際の製造現場では、弾性チューブ4は中空構造であるため、弾性チューブ4に一定の張力がかかった場合は、繰り出しローラ6が弾性チューブ4を一定の距離滑らせながら把持することが多い。
本発明の製造方法の第2の実施形態は、このことに鑑み、弾性チューブ4の滑り量を考慮し、その分フォーミングダイス8の組立体2の送り方向への移動量より少ない繰り出し量で弾性チューブ4の繰り出し、弾性チューブ4に一定の張力を持たせるのである。
なお、貴金属の板材7はフォーミングダイス8の組立体2の送り方向への移動量と同じ長さ繰り出される。
第2実施形態の繰り出しローラ6による弾性チューブ4の繰り出し量は、繰り出しローラ6と弾性チューブ4の摩擦、弾性チューブ4の張力、弾性チューブ4の径や厚さ等の条件によって種々に変化するが、弾性チューブ4に一定の張力を持たせることを条件に、現場において適宜調節することができる。
本実施形態によっても、球体の連珠状に成形されたものを球体の繋ぎ目のところで切断すると、弾性体1bが長さ方向に収縮し、追加の工程を要することなく、開孔1cから内部の弾性体1bが見えない装身チェーン用止め具を製造することができる。
また、止め具を一つ一つ製造することなく、連続的に装身チェーン用止め具を生産でき、更に、止め具が小型化しても、製造が困難になることなく、小型の装身チェーン用止め具を高効率で製造することができるという本発明の第1の実施形態の製造方法と同様の効果を得られる。
最後に、本発明の製造方法の第3の実施形態について説明する。
図5(a)に本発明の製造方法の第3の実施形態を実現する装身チェーン用止め具の製造装置18の平面図を模式的に示し、図5(b)に同装置の側面図を模式的に示している。
図5(a),(b)の装身チェーン用止め具の製造装置18は、繰り出しローラと繰り出し用モータを有さず、繰り出しローラと繰り出し用モータの代わりに引き抜きダイス19を有する点で、図3の装身チェーン用止め具の製造装置5と相違し、その他の構成は同じである。重複する説明を省略するために、図5(a),(b)において、図3(a),(b)と同一部分には同一の符号を付して示す。
引き抜きダイス19は、弾性チューブ4より径が小さい内孔を有し、該内孔に弾性チューブ4を内部に挿通させ、弾性チューブ4を一定の張力で引っ張ると、引き抜きの抵抗により、弾性チューブ4を一定の速度で滑らすことができる。
以下、本発明の第3の実施形態の装身チェーン用止め具の製造方法を説明する。
最初に、弾性チューブ4を引き抜きダイス19の内孔に通し、その弾性チューブ4の先端部と長尺状の貴金属の板材7の先端部をフォーミングダイス8に通し、円筒状の組立体2に形成し、該組立体2の先端部を金型12で球体の連珠状に型押し成形することにより外殻1aによって弾性体1b(弾性チューブ4の先端部の一部)を把持させる、準備工程を行う。
次に、本実施形態は、金型12で組立体2の先端部を噛み、そのままの状態で、フォーミングダイス8を組立体2の送り方向と逆の戻り方向に移動させ、フォーミングダイス8が戻った距離だけ、弾性チューブ4を内包するように貴金属の板材7を貴金属のパイプ3に形成する、組立体成形工程を行う。
フォーミングダイス8の戻りは前後駆動機構14によって行われ、フォーミングダイス8の戻りの動作と金型12が閉じる動作は、前後駆動用カム14dと型押し用カム16aの作用によってタイミングが整合される。回転機構9はフォーミングダイス8の戻りの動作を許容する。
次に、本実施形態は、金型12の固定金型12aと可動金型12bを開き、フォーミングダイス8を組立体2の送り方向に移動させ、弾性チューブ4と貴金属の板材7が一定の長さだけ繰り出される、弾性チューブ・貴金属板材の繰り出し工程を行う。
このとき、本実施形態においては、弾性チューブ4の張力が一定の大きさ(引き抜きダイス19の摩擦抵抗)より大きくなると、弾性チューブ4が引き抜きダイス19を通って引き抜かれ、かつ、引き抜きダイス19の摩擦抵抗と等しい張力を有するようになる。
すなわち、組立体2内部における弾性チューブ4の張力は常に引き抜きダイス19の摩擦抵抗と等しい一定の張力になり、一回に引き抜きダイス19を通って引き抜かれる弾性チューブ4の長さも一定である。
なお、最初の弾性チューブ4の引き抜きの距離は、弾性チューブ4の弛緩によりフォーミングダイス8の移動量や貴金属の板材7の繰り出し量より小さいことが考えられるが、一定の張力を有するようになった第二回目以降の弾性チューブ4の引き抜きの距離は、一定の張力を維持したまま、フォーミングダイス8の移動量や貴金属の板材7の繰り出し量と同一の繰り出し量を有する。
本工程において、金型12の開放と、フォーミングダイス8の移動は、それぞれ型押し駆動機構16と前後駆動機構14によって行われ、前後駆動用カム14dと型押し用カム16aの作用によって動作のタイミングが整合される。
次に、本実施形態は、組立体2をその軸回りに、組立体2の送り方向に見て時計回りおよび反時計回りに、一定の角度で回転させ、組立体2が一定の角度回転する度に、金型12が開閉を少なくとも1回行って組立体2を球体の連珠状に型押し成形する、球体成形工程を行う。
組立体2をその軸回りに正逆回転させる動作は回転駆動機構15によって行われる。金型12が開閉を繰り返して組立体2を球体の連珠状に型押し成形する動作は型押し駆動機構16によって行われる。組立体2の軸回りの回転後に金型12が型押しを行うタイミングは回転駆動用カム15aと型押し用カム16aの作用によって整合される。
一定回数組立体2がその軸回りで正逆回転され、各回転後に金型12の型押しが少なくとも1回行われた後に、金型12で組立体2の先端部を噛み、そのままの状態で、フォーミングダイス8を組立体2の送り方向と逆の戻り方向に移動させる。すなわち、上記組立体成形工程が再び行われ、以降、弾性チューブ・貴金属板材の繰り出し工程、球体成形工程、組立体成形工程の順に、各工程が繰り返される。なお、既述したように、準備工程の後に、弾性チューブ・貴金属板材の繰り出し工程、球体成形工程、組立体成形工程の順番に加工を繰り返してもよい。
本実施形態によっても、球体の連珠状に成形されたものを球体の繋ぎ目のところで切断すると、弾性体1bが長さ方向に収縮し、追加の工程を要することなく、開孔1cから内部の弾性体1bが見えない装身チェーン用止め具を製造することができる。
また、止め具を一つ一つ製造することなく、連続的に装身チェーン用止め具を生産でき、更に、止め具が小型化しても、製造が困難になることなく、小型の装身チェーン用止め具を高効率で製造することができるという本発明の製造方法の効果を得られる。
引き抜きダイス19の内孔の径は、引き抜きダイス19と弾性チューブ4の材質や表面状態による摩擦抵抗の相違、弾性チューブ4の径や厚さ等の条件によって種々に変化するが、弾性チューブ4に所望の張力を持たせることを条件に、現場において適宜調節することができる。
図6は、本発明により製造された装身チェーン用止め具1の使用方法を示している。
図6(a)は、二つの装身チェーン用止め具1を一体に固定し、それぞれの開孔に、装身チェーン20の端部を通したものである。
装身チェーン用止め具1の弾性体が挿通した装身チェーン20を一定の力で把持することにより、装身チェーン20の環の長さを調節可能に係止することができる。
図6(b)は、一つの装身チェーン用止め具1を装身チェーン20の一端に固定し、その開孔に、装身チェーン20の他端部を通したものである。
装身チェーン用止め具1の弾性体が挿通した装身チェーン20を一定の力で把持することにより、装身チェーン20の環の長さを調節可能に係止することができる。
図6(c)は、装身チェーン20の中央部を折り曲げ、折り曲げ部に飾り具21を設け、装身チェーン20の折り曲げ部の内側に、一つの装身チェーン用止め具1を設けたものである。
装身チェーン用止め具1の開孔に、2本分の装身チェーン20が挿通され、弾性体が該装身チェーン20を一定の力で把持することにより、装身チェーン20の環の長さを調節可能に係止することができる。
図6(d)は、装身チェーン20の一端部に装身チェーン用止め具1を設け、装身チェーン用止め具1に係合具の片側を接続したものである。
装身チェーン用止め具1の弾性体が挿通した装身チェーン20を一定の力で把持することにより、装身チェーン20の環の長さを調節可能に係止することができる。
本発明の製造方法により製造された装身チェーン用止め具の一例を示す断面図と正面図。 弾性チューブとそれを内包する貴金属のパイプからなる本発明の製造方法により製造される装身チェーン用止め具の半製品である組立体2の縦断面図。 本発明の装身チェーン用止め具の製造方法の第1の実施形態を実現する製造装置の構造を模式的に示す模式図。 弾性チューブとそれを内包する貴金属のパイプからなる組立体が金型により球体の連珠状に成形される様子を示す説明図。 本発明の装身チェーン用止め具の製造方法の第3の実施形態を実現する製造装置の構造を模式的に示す模式図。 本発明の製造方法により製造された装身チェーン用止め具の使用状態を示す説明図。 従来の装身チェーン用止め具の製造方法を説明する説明図。
符号の説明
1 装身チェーン用止め具
1a 外殻
1b 弾性体
1c 開孔
2 組立体
3 貴金属のパイプ
4 弾性チューブ
5 装身チェーン用止め具の製造装置
6 繰り出しローラ
7 貴金属の板材
8 フォーミングダイス
9 回転機構
10 ピニオン
11 ラック
12 金型
12a 固定金型
12b 可動金型
13 繰り出し用モータ
14 前後駆動機構
14a ディスク
14b 支点
14c 腕
14d 前後駆動用カム
15 回転駆動機構
15a 回転駆動用カム
16 型押し駆動機構
16a 型押し用カム
17 カム駆動用モータ
18 装身チェーン用止め具の製造装置
19 引き抜きダイス
20 装身チェーン
21 飾り具

Claims (3)

  1. 弾性チューブの先端部と長尺状の貴金属の板材の先端部をフォーミングダイスに通して弾性チューブとそれを内包する貴金属のパイプからなる組立体に形成し、該組立体の先端部を金型で球体の連珠状に型押しし、前記球体の外殻が弾性チューブの一部を把持するようになった後に、前記弾性チューブを一定の張力をもたせて繰り出しローラに把持させる準備工程と、
    前記金型で前記組立体の先端部を噛み、そのままの状態で前記フォーミングダイスを前記組立体の送り方向と逆の戻り方向に移動させ、前記フォーミングダイスが戻った距離だけ、前記弾性チューブを内包するように前記貴金属の板材を貴金属のパイプに形成する、組立体成形工程と、
    前記金型を開き、前記フォーミングダイスを前記組立体の送り方向に移動させると共に、前記繰り出しローラにより前記フォーミングダイスの移動量と同じ長さだけ前記弾性チューブを繰り出し、前記貴金属の板材も同じ長さだけ繰り出す、弾性チューブ・貴金属板材の繰り出し工程と、
    前記組立体をその軸回りに、前記組立体の送り方向に見て時計回りおよび反時計回りに、所定の角度で回転させ、前記組立体が所定の角度回転する度に、前記金型によって前記組立体を球体の連珠状に型押し成形する、球体成形工程と、
    前記球体の連珠状に成形された組立体を球体の繋ぎ目のところで切断する切断工程と、を有し、
    前記準備工程の後に、前記組立体成形工程と、前記弾性チューブ・貴金属板材の繰り出し工程と、前記球体成形工程とを繰り返し行うことを特徴とする装身チェーン用止め具の製造方法。
  2. 弾性チューブの先端部と長尺状の貴金属の板材の先端部をフォーミングダイスに通して弾性チューブとそれを内包する貴金属のパイプからなる組立体に形成し、該組立体の先端部を金型で球体の連珠状に型押しし、前記球体の外殻が弾性チューブの一部を把持するようになった後に、前記弾性チューブを一定の張力をもたせて繰り出しローラに把持させる準備工程と、
    前記金型で前記組立体の先端部を噛み、そのままの状態で前記フォーミングダイスを前記組立体の送り方向と逆の戻り方向に移動させ、前記フォーミングダイスが戻った距離だけ、前記弾性チューブを内包するように前記貴金属の板材を貴金属のパイプに形成する、組立体成形工程と、
    前記金型を開き、前記フォーミングダイスを前記組立体の送り方向に移動させると共に、前記繰り出しローラにより前記弾性チューブに対する把持の滑りを許容しつつ全体として前記フォーミングダイスの移動量と同じ長さだけ前記弾性チューブを繰り出し、前記フォーミングダイスの移動量と同じ長さの貴金属の板材を繰り出す、弾性チューブ・貴金属板材の繰り出し工程と、
    前記組立体をその軸回りに、前記組立体の送り方向に見て時計回りおよび反時計回りに、所定の角度で回転させ、前記組立体が所定の角度回転する度に、前記金型によって前記組立体を球体の連珠状に型押し成形する、球体成形工程と、
    前記球体の連珠状に成形された組立体を球体の繋ぎ目のところで切断する切断工程と、を有し、
    前記準備工程の後に、前記組立体成形工程と、前記弾性チューブ・貴金属板材の繰り出し工程と、前記球体成形工程とを繰り返し行うことを特徴とする装身チェーン用止め具の製造方法。
  3. 引き抜きダイスの内孔に弾性チューブを通し、該弾性チューブの先端部と長尺状の貴金属の板材の先端部をフォーミングダイスに通して弾性チューブとそれを内包する貴金属のパイプからなる組立体に形成し、該組立体の先端部を金型で球体の連珠状に型押し、前記球体の外殻が弾性チューブの一部を把持するようにする準備工程と、
    前記金型で前記組立体の先端部を噛み、そのままの状態で前記フォーミングダイスを前記組立体の送り方向と逆の戻り方向に移動させ、前記フォーミングダイスが戻った距離だけ、前記弾性チューブを内包するように前記貴金属の板材を貴金属のパイプに形成する、組立体成形工程と、
    前記金型を開き、前記フォーミングダイスを前記組立体の送り方向に移動させ、前記引き抜きダイスと前記弾性チューブの摩擦抵抗と等しい引張力で前記弾性チューブを引き抜くとともに、前記フォーミングダイスの移動量と同じ長さの貴金属の板材を繰り出す、弾性チューブ・貴金属板材の繰り出し工程と、
    前記組立体をその軸回りに、前記組立体の送り方向に見て時計回りおよび反時計回りに、所定の角度で回転させ、前記組立体が所定の角度回転する度に、前記金型によって前記組立体を球体の連珠状に型押し成形する、球体成形工程と、
    前記球体の連珠状に成形された組立体を球体の繋ぎ目のところで切断する切断工程と、を有し、
    前記準備工程の後に、前記組立体成形工程と、前記弾性チューブ・貴金属板材の繰り出し工程と、前記球体成形工程とを繰り返し行うことを特徴とする装身チェーン用止め具の製造方法。
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