JP4635592B2 - ドキュメント処理システム - Google Patents
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プリンタ装置、スキャナ装置、これらドキュメント処理機能を複合的に備えた複合機等といったドキュメント処理装置も無線通信機能を搭載することで、オフィスに限らず、店舗、公共スペース等において、モバイルPC、PDA、携帯電話機等といったクライアント端末装置とワイヤレスで接続し、クライアント装置からのドキュメント処理ジョブを実行することが可能となっている。特に、外出先でのプリントニーズではワイヤレスによる利便性は大きく、今後、無線を用いたプリント出力の利用が拡大されることが予測されている。
なお、通常は、アクセスポイントを経由してLANに接続することを前提としているため、プリンタ等のドキュメント処理装置もインフラストラクチャモードで接続されるようにLAN上に置かれている。
このような接続操作の煩わしさを解消する方法として、クライアント端末装置とドキュメント処理装置をと一対一で直接無線接続するアドホックモード接続を利用する方法が考えられる。すなわち、クライアント端末装置と目的のドキュメント処理装置とを直接接続することで、クライアント端末装置はネットワークに接続する必要なくして、接続先となるドキュメント処理装置との間で予め規定した手順を踏むことで無線通信に係わる設定を取り交わし、ドキュメント処理ジョブをドキュメント処理装置へ送信して実行させることができる。
また、IPアドレスやデータリンク層アドレス等とともに通信媒体IDをリンクテーブルに保持し、データを送信する際には通信相手のリンクテーブルに基づいて、パケットを送信するようにして、IPアドレス等に加えて通信相手の通信媒体情報も用いて効率的なアドホックLAN通信を行う発明が提案されている(特許文献2参照。)。
また、無線通信装置がインフラストラクチャモード通信を行って周辺のサービスセットIDを取得し、このIDが取得できない時には、使用する通信チャネルをデフォルト値に設定してアドホックモード通信に切替えるようにして、自動的にモード切替えを行う発明が提案されている(特許文献3参照。)。
また、印刷装置に2つの無線ネットワークへの接続切替え機能を設け、第1の設定情報に基づいてユーザ無線LANに接続し、第2の設定情報に基づいてメーカ無線LANに接続し、新たにユーザ無線LANに接続しようとするプリンタに対してユーザLANに係る設定情報を送付することで、当該プリンタに対してユーザが設定操作する手間を低減する発明が提案されている(特許文献4参照。)。
そして、クライアント端末装置が目的のドキュメント処理装置にアドホックモード接続しようとする度にこの接続情報の設定をしなければならず、操作や処理が煩雑であるという課題があった。
このために、ドキュメント処理装置で実行した処理の内容(例えば、プリント出力する用紙サイズ等といった処理属性や、処理サービス)を管理して、ユーザが確認できるようにするのが効果的であるが、このような処理情報を効率的に更新管理しなければならないという課題があった。
すなわち、本発明は、クライアント端末装置がドキュメント処理装置に繰り返してアドホックモード接続する場合に容易且つ迅速に接続設定を実行して、ドキュメント処理装置によるドキュメント処理をクライアント端末装置により利用し易い環境を実現することを目的としている。
また、本発明は、ドキュメント処理装置で実行した処理の内容を効率的に更新管理して、ドキュメント処理装置によるドキュメント処理をクライアント端末装置により利用し易い環境を実現することを目的としている。
すなわち、設定情報に係る機能部を備えた構成では、クライアント端末装置が、先にドキュメント処理装置とアドホック接続した際に使用した無線接続に必要な設定値を設定情報保持手段に保持し、当該保持された設定値を用いて通信制御手段によりドキュメント処理装置とアドホック接続する。
したがって、クライアント端末装置は、設定情報保持手段に保持した設定情報を利用して同じドキュメント処理装置とのアドホック接続処理を容易且つ迅速に行うことができる。
したがって、クライアント端末装置は、設定情報保持手段に保持した処理情報を利用して先にドキュメント処理装置により行ったドキュメント処理に係る情報を認知させることができ、所要のドキュメント処理装置を確認した上でアドホック接続処理を行うことができる。
また、ドキュメント処理装置の処理情報としては、例えば印刷処理の用紙サイズ、1枚の用紙に複数ページを印刷したか否かのnUp情報、両面印刷をしたか否かの情報等といったドキュメント処理装置の機能に係る属性情報や、例えばプルプリントやダイレクトプリントといった処理サービスをサポートしているか否かといったドキュメント処理装置がクライアント端末装置に提供する処理サービスに係る情報等、ドキュメント処理装置がジョブを実行した時の処理内容に係る情報が用いられる。
なお、履歴情報保持手段は、クライアント端末装置とアドホック接続した日時情報を保持情報に付加して保持し、アドホック接続がなされる毎に当該日時情報を更新するようにしてもよく、これによって、最新の情報を管理することができる。
また、履歴情報保持手段は、クライアント端末装置とアドホック接続通信した際の通信品質情報(例えば、受信電波強度値)を保持情報に付加して保持し、ドキュメント処理装置のアラーム通知手段が、アドホック接続したクライアント端末装置に対して通信品質が当該履歴情報保持手段に保持された通信品質情報より劣化している時にはアラームを送信するようにしてもよく、これによって、ユーザにクライアント端末装置の位置変更等を促すことができる。
本例では、図1に示すように、クライアント端末装置としてモバイルコンピュータMTを用い、ドキュメント処理装置としてプリンタ機能やスキャナ機能等を複合的に備えた複合機MFDを用いており、これらクライアント端末装置MTと複合機MFDがそれぞれ有する無線通信機能により無線LANのアドホックモード接続して、一対一の直接接続によりクライアント端末装置MTが複合機MFDからプリント処理等のサービスを受けることができる。なお、本例は、IEEE802.11bによる無線LANシステムを用いている。
ここで、ドキュメント処理装置として、プリンタ装置、スキャナ装置、ファクシミリ装置、電子メール通信装置等といったドキュメント処理を行う種々な無線通信機能を有する装置を用いることもでき、また、クライアント端末装置として、PDA、携帯電話機等といった種々な無線通信機能を有する装置を用いることもできる。
クライアント端末装置MTは、アドホック接続する無線通信手段1、ドキュメント処理装置MFDとアドホック接続した際に使用した無線接続に必要な設定情報及び当該アドホック接続してドキュメント処理ジョブを実行した際の当該ドキュメント処理装置MFDの処理情報を保持する設定テーブル(設定情報保持手段)2、設定テーブル2に保持された設定情報を用いてドキュメント処理装置MFDと無線通信手段1によりアドホック接続する通信制御手段3、アドホック接続したドキュメント処理装置MFDから提供される履歴情報に基づいて設定テーブル2が保持する情報を更新する更新手段4、ユーザからの入力を受け付けまたユーザに対して情報を画面表示するユーザインタフェース(UI)5を有している。
そして、「通信接続設定値」としては、アドホック接続か否かを示す「モード」、アドホック接続の通信チャネルを示す「CH」、目的のドキュメント処理装置MFDが属するサービスセットの識別子「SSID」、暗号化情報「WEP」が含まれている。
また、「印刷属性」としては、ドキュメント印刷した「用紙サイズ」、1枚の用紙に2ページを印刷することが可能か否かを示す「2Up印刷」、両面印刷が可能か否かを示す「両面」が含まれており、また、「印刷サービス」としては、プルプリントやダイレクトプリントのサービスがサポートされているか否かを示す情報が含まれている。
「印刷属性」には「用紙サイズ」、「2Up印刷」、「両面」が含まれ、「印刷サービス」にはプルプリントやダイレクトプリントのサービスサポート情報が含まれ、「通信設定値」には「CH」や「WEP」等が含まれている。
なお、図5に示すようなアドホック接続毎のログ情報は履歴管理テーブル12の「設定Log」に対応付けて蓄積記録され、後述するようにログ情報間の差分情報の抽出に用いられる。
そして、ユーザからの指示入力に応じて、クライアント端末装置MTがアドホック接続要求を複合機MFDへ送信すると、複合機MFDが当該アドホック接続要求に含まれる端末MTのMACアドレスにより履歴管理テーブル12を照合する。なお、イニシャル時では履歴管理テーブル12に当該MACアドレスに該当するレコードはないので、複合機MFDは、当該MACアドレスによるレコードを履歴管理テーブル12に追加し、当該アドホック接続要求信号の受信日時及び受信強度をレコードに記録する。
そして、クライアント端末装置MTが自己のIPアドレス要求(DHCP)を複合機MFDへ送信すると、複合機MFDがDHCP手段14によりアドホック接続に用いるクライアント端末装置MTのIPアドレスを割り当てて、当該IPアドレスを返信する。
双方で通信接続が完了すると、クライアント端末装置MTが複合機MFDに処理情報(属性、サービス情報)を要求し、複合機MFDがこれに応じて履歴管理テーブル12に保持している該当情報を返信する。なお、イニシャル時では履歴管理テーブル12に当該情報がないので当該情報は送信されないが、上記新規レコードの追加において、複合機MFDが実行できる属性やサービスのデフォルト情報を管理テーブル12に記述し、当該デフォルト情報をクライアント端末装置MTへ返信するようにしてもよい。
複合機MFDでは、アドホック接続要求に含まれる端末MTのMACアドレスにより履歴管理テーブル12を照合し、履歴管理テーブル12の該当すMACアドレスのレコードに当該アドホック接続要求信号の受信日時及び受信強度を更新記録する。
このように双方で通信接続が完了すると、クライアント端末装置MTが複合機MFDに処理情報(属性、サービス情報)を要求し、複合機MFDがこれに応じて履歴管理テーブル12に保持している該当情報を返信する。
そして、クライアント端末装置MTから複合機MFDにドキュメント処理ジョブを送信し、複合機MFDは、受信したドキュメント処理ジョブを実行して、当該処理が終了したところでクライアント端末装置MTへ終了通知を送信する。
そこで、リピート時にクライアント端末装置MTからの接続要求を受信した場合に、アラーム通知手段16が、当該要求信号の受信強度と履歴管理テーブル12に記録している前回の受信強度とを比較して、受信強度が前回より低下している場合には、クライアント端末装置MTに提供する情報に通信品質を上げるようにクライアント端末装置MTの位置や角度の変更を促すアラーム情報を含め、クライアント端末装置MTのユーザインタフェース5から出力させるようにしてもよい。なお、このような比較に基づくアラーム通知の他、受信要求が予め設定されている基準値以下の場合に、クライアント端末装置MTへアラーム通知をするようにしてもよい。
3:通信制御手段、 4:更新手段、
11:無線通信手段、 12:履歴管理テーブル(履歴情報保持手段)、
13:通信制御手段、 14:DHCP手段、
15:差分通知手段、 16:アラーム通知手段、
MT:クライアント端末装置、 MFD:複合機(ドキュメント処理装置)。
Claims (9)
- それぞれ無線通信機能を有するクライアント端末装置とドキュメント処理装置とがアドホック接続して、当該クライアント端末装置からのドキュメント処理ジョブを当該ドキュメント処理装置が実行するドキュメント処理システムであって、
クライアント端末装置は、先にドキュメント処理装置とアドホック接続してドキュメント処理ジョブを実行した際の当該ドキュメント処理装置の処理情報を保持する情報保持手段と、アドホック接続したドキュメント処理装置から提供される差分情報に基づいて当該情報保持手段が保持する処理情報を更新する更新手段と、を備え、
ドキュメント処理装置は、クライアント端末装置毎にアドホック接続によりドキュメント処理実行した処理情報を保持する履歴情報保持手段と、アドホック接続したクライアント端末装置からのドキュメント処理ジョブを実行する処理情報と前記履歴情報保持手段に保持された処理情報との差分情報を当該クライアント端末装置に送信する差分通知手段と、を備えたことを特徴とするドキュメント処理システム。 - それぞれ無線通信機能を有するクライアント端末装置とドキュメント処理装置とがアドホック接続して、当該クライアント端末装置からのドキュメント処理ジョブを当該ドキュメント処理装置が実行するドキュメント処理システムであって、
クライアント端末装置は、先にドキュメント処理装置とアドホック接続した際に使用した無線接続に必要な設定情報及び当該アドホック接続してドキュメント処理ジョブを実行した際の当該ドキュメント処理装置の処理情報を保持する設定情報保持手段と、当該設定情報保持手段に保持された設定値を用いてドキュメント処理装置とアドホック接続する通信制御手段と、アドホック接続したドキュメント処理装置から提供される差分情報に基づいて当該設定情報保持手段が保持する情報を更新する更新手段と、を備え、
ドキュメント処理装置は、クライアント端末装置毎にアドホック接続によりドキュメント処理実行した設定情報及び処理情報を保持する履歴情報保持手段と、アドホック接続したクライアント端末装置からのドキュメント処理ジョブ実行に係る情報と前記履歴情報保持手段に保持された情報との差分情報を当該クライアント端末装置に送信する差分通知手段と、を備えたことを特徴とするドキュメント処理システム。 - 請求項1又は請求項2に記載のドキュメント処理システムにおいて、
前記ドキュメント処理装置の履歴情報保持手段は、クライアント端末装置とアドホック接続した日時情報を保持情報に付加して保持し、アドホック接続がなされる毎に当該日時情報を更新することを特徴とするドキュメント処理システム。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のドキュメント処理システムにおいて、
前記ドキュメント処理装置の履歴情報保持手段は、クライアント端末装置とアドホック接続通信した際の通信品質情報を保持情報に付加して保持し、
当該ドキュメント処理装置は、アドホック接続したクライアント端末装置に対して通信品質が当該履歴情報保持手段に保持された通信品質情報より劣化している時にはアラームを送信するアラーム通知手段を備えたことを特徴とするドキュメント処理システム。 - 無線通信機能を有するクライアント端末装置とアドホック接続して、当該クライアント端末装置からのドキュメント処理ジョブを実行するドキュメント処理装置であって、
アドホック接続する無線通信手段と、クライアント端末装置毎にアドホック接続によりドキュメント処理実行した処理情報を保持する履歴情報保持手段と、アドホック接続したクライアント端末装置からのドキュメント処理ジョブを実行する処理情報と前記履歴情報保持手段に保持された処理情報との差分情報を当該クライアント端末装置に送信する差分通知手段と、を備えたことを特徴とするドキュメント処理装置。 - 無線通信機能を有するクライアント端末装置とアドホック接続して、当該クライアント端末装置からのドキュメント処理ジョブを実行するドキュメント処理装置であって、
アドホック接続する無線通信手段と、クライアント端末装置毎にアドホック接続によりドキュメント処理実行した処理情報及び無線接続に必要な設定情報を保持する履歴情報保持手段と、アドホック接続したクライアント端末装置からのドキュメント処理ジョブ実行に係る情報と前記履歴情報保持手段に保持された情報との差分情報を当該クライアント端末装置に送信する差分通知手段と、を備えたことを特徴とするドキュメント処理装置。 - 無線通信機能を有するクライアント端末装置とアドホック接続して、当該クライアント端末装置からのドキュメント処理ジョブを実行するドキュメント処理装置をコンピュータにより構成するプログラムであって、
アドホック接続する無線通信手段と、クライアント端末装置毎にアドホック接続によりドキュメント処理実行した処理情報を保持する履歴情報保持手段と、アドホック接続したクライアント端末装置からのドキュメント処理ジョブを実行する処理情報と前記履歴情報保持手段に保持された処理情報との差分情報を当該クライアント端末装置に送信する差分通知手段と、をコンピュータに構成することを特徴とするプログラム。 - 無線通信機能を有するクライアント端末装置とアドホック接続して、当該クライアント端末装置からのドキュメント処理ジョブを実行するドキュメント処理装置をコンピュータにより構成するプログラムであって、
アドホック接続する無線通信手段と、クライアント端末装置毎にアドホック接続によりドキュメント処理実行した処理情報及び無線接続に必要な設定情報を保持する履歴情報保持手段と、アドホック接続したクライアント端末装置からのドキュメント処理ジョブ実行に係る情報と前記履歴情報保持手段に保持された情報との差分情報を当該クライアント端末装置に送信する差分通知手段と、をコンピュータに構成することを特徴とするプログラム。 - それぞれ無線通信機能を有するクライアント端末装置とドキュメント処理装置とがアドホック接続して、当該クライアント端末装置からのドキュメント処理ジョブを当該ドキュメント処理装置が実行するドキュメント処理方法であって、
クライアント端末装置が、先にドキュメント処理装置とアドホック接続してドキュメント処理ジョブを実行した際の当該ドキュメント処理装置の処理情報を保持し、アドホック接続したドキュメント処理装置から提供される差分情報に基づいて当該保持する処理情報を更新し、
ドキュメント処理装置が、クライアント端末装置毎にアドホック接続によりドキュメント処理実行した処理情報を保持し、アドホック接続したクライアント端末装置からのドキュメント処理ジョブを実行する処理情報と当該保持した処理情報との差分情報を当該クライアント端末装置に送信することを特徴とするドキュメント処理方法。
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