JP4634474B2 - 車両ウィンドウ用アンテナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は車両ウィンドウ用アンテナ装置に関し、特に、車両ウィンドウに設けられるアンテナ装置のインピーダンスを調整可能な車両ウィンドウ用アンテナ装置に関する。
車両のウィンドウに設けられるアンテナ装置、より具体的はAMラジオやFMラジオ用のガラスアンテナ装置は、車両のリアウィンドウに設けられることが多い。また、アンテナ装置と車内の受信機とは同軸ケーブルで接続され、この同軸ケーブルの途中でボディアースを取るものが一般的である。車両のリアウィンドウの大部分の領域には、デフォッガ用の電熱線が設けられていることが多く、アンテナ装置は、この電熱線の影響を避けるように電熱線の設けられていない余白部分に設けられるため、その配置位置には制限が多いものである。
また、ガラスアンテナ装置において、電力を効率良く受け渡したり電波の反射の問題が起きないようにするためのインピーダンス調整については、同軸ケーブルとアンテナエレメントとの間にマッチング回路を設けたものもある(特許文献1)。
また、アンテナエレメント近傍の電熱線の一部をメアンダ形状にすることで、インピーダンス調整を行っているものも存在する(特許文献2)。
特開平10−261912号公報 特開2007−189739号公報
しかしながら、ガラスアンテナ装置に関しては、ボディアースを取ることが前提となっており、金属車両用に限定されるものであるため、カーボンファイバ製や樹脂製のボディからなる車両に対してはそのまま適用できるものではなかった。特に、カーボンファイバ製ボディの車両については、カーボンファイバに電流を流すと発熱するので、場合によっては発火する危険性があるためボディアースを取ることはできなかった。
また、特許文献1に開示の技術では、マッチング回路が必要となるため、部品点数が増加しコスト高となっていた。また、デフォッガ用の電熱線やAM・FMラジオ用アンテナエレメントがウィンドウの大部分の領域に存在し、さらに車両内部もケーブル等種々のパーツが配置されており、マッチング回路を設けるスペースがない場合もあった。
さらに、電熱線をメアンダ形状に加工した場合には、外観上目障りでありドライバの視界を妨げる場合もあった。
またさらに、インピーダンス調整はアンテナパターンの影響や車体の影響も受けるため、ガラスアンテナ装置の設計を行う場合には、アンテナパターンの開発とインピーダンス調整は切り離して考えることができず、さらに、実車にアンテナ装置を搭載した場合に再度アンテナパターンやインピーダンスの調整が必要であった。
本発明は、斯かる実情に鑑み、マッチング回路が不要であり、既存のアンテナパターンをそのまま用いた上でアンテナ特性の微調整が可能であり、視界を妨げるおそれも少ない車両ウィンドウ用アンテナ装置を提供しようとするものである。さらに、ボディアースが取れない場合でも実現可能な車両ウィンドウ用アンテナ装置を提供しようとするものである。
上述した本発明の目的を達成するために、本発明による車両ウィンドウ用アンテナ装置は、ウィンドウに設けられるアンテナエレメントと、ウィンドウ上に設けられるアンプ回路であって、該アンプ回路のホット端子がアンテナエレメントに接続される、アンプ回路と、ウィンドウに設けられ、アンプ回路のグラウンド端子に接続される、グラウンドパターンと、ウィンドウに設けられ、受信機側から見たアンテナエレメント側のインピーダンスを調整し、グラウンドパターンから延在する電流の流れないパターンからなるインピーダンス調整部と、を具備するものである。
ここで、インピーダンス調整部は、アンプ回路のグラウンド端子にグラウンドパターンが接続される接続位置近傍から分岐するパターンにより提供されれば良い。
また、グラウンドパターンは、ウィンドウに設けられるデフォッガ用のバスバーのグラウンドに接続されても良い。
また、インピーダンス調整部は、さらに、バスバーのグラウンドにグラウンドパターンが接続される接続位置近傍から分岐するパターンにより提供されても良い。
また、インピーダンス調整部は、バスバーのグラウンドにグラウンドパターンが接続される接続位置を変えることによりその長さが可変可能であっても良い。
さらに、第2アンテナエレメントを具備し、インピーダンス調整部は、第2アンテナエレメントのパターンも用いて受信機側から見たアンテナエレメント側のインピーダンスを調整しても良い。
本発明の車両ウィンドウ用アンテナ装置には、マッチング回路が不要で、既存のアンテナパターンをそのまま用いた上でインピーダンス調整が可能なため、アンテナ設計や装置の低コスト化が図れるという利点がある。また、ボディアースが取れない場合でも実現可能であり、視界を妨げるおそれも少ないという利点もある。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図示例と共に説明する。図1は、本発明の第1実施例の車両ウィンドウ用アンテナ装置を説明するための概略図である。図示の通り、本発明の車両ウィンドウ用アンテナ装置は、アンテナエレメント10と、アンプ回路20と、グラウンドパターン30と、インピーダンス調整部40とから主に構成されるものである。なお、アンプ回路20を内蔵するコネクタには、ラジオ受信機等(図示せず)に接続される同軸ケーブル2が接続されている。
図示例では、アンテナ装置が車両のリアウィンドウ1に設けられている例を示している。リアウィンドウ1には、デフォッガ用の電熱線3が複数設けられており、これらの両端にバスバー4、4'が接続されている。電熱線3は、バスバー4、4'間に電流を流すことで発熱し、ウィンドウの曇りを取るものである。例えばバスバー4にはプラス電圧が供給され、バスバー4'はグラウンドに接続されている。なお、図中、ウィンドウ1上の破線の内側の領域がドライバにより視認できる領域であり、その外側はピラーや車体等によりドライバからは隠れる領域である。この破線領域については特に図示例には限定されず、種々変更可能であることは勿論である。
図示例の車両ウィンドウ用アンテナ装置では、アンテナエレメント10は、AMアンテナエレメント11とFMアンテナエレメント12とからなる。アンテナエレメント10は、導電線からなるものであり、ガラスアンテナ装置の場合にはガラスに埋め込まれたものとなる。なお、本発明の車両ウィンドウ用アンテナ装置は、アンテナエレメントがガラス内に埋め込まれたものには限定されず、ガラス上に貼付されたフィルムアンテナ等であっても適用可能である。また、本発明では、アンテナエレメントのエレメントパターンや周波数帯域は、図示例又はAM/FM帯域に限定されるものではなく、用途や配置位置を考慮して種々変更可能である。また、アンテナエレメントとしては、既存のエレメントパターンをそのまま用いることが可能である。勿論、新規にエレメントパターンを開発しても良い。
ウィンドウ1上には、アンプ回路20が設けられている。アンプ回路20は、アンテナエレメントで受信した信号を増幅するものであり、そのホット端子がアンテナエレメント10に接続されている。より具体的には、図示例ではAMアンテナエレメント11とFMアンテナエレメント12の2つのアンテナエレメントが存在しているため、AMアンテナホット端子21及びFMアンテナホット端子22の2つが、それぞれAMアンテナエレメント11とFMアンテナエレメント12に接続されている。
また、ウィンドウ1には、導電線からなるグラウンドパターン30が設けられている。グラウンドパターン30の一端は、アンプ回路20のグラウンド端子23に接続されている。図示例の第1実施例の車両ウィンドウ用アンテナ装置においては、グラウンドパターン30の他端はボディアース38に接続されている例を示している。ボディアース38については、金属ボディに直接結合により接地されても良いし、容量結合により接地されても良い。なお、アンテナエレメントと同様、グラウンドパターンについても、ガラス内に埋め込まれたものであってもガラス上に貼付されたものであっても構わない。
本発明の車両ウィンドウ用アンテナ装置では、さらに、グラウンドパターン30から延在するインピーダンス調整部40がウィンドウ1に設けられている。インピーダンス調整部40は、導電線からなるものであり、受信機側から見たアンテナエレメント側のインピーダンスを調整するものである。より具体的には、インピーダンス調整部40は、図示例では特にFMアンテナエレメント12のインピーダンスを調整するものである。インピーダンス調整部40はグラウンドパターン30から延在するパターンであるが、開回路であるため電流は流れないパターンである。インピーダンス調整部40は、グラウンドパターン兼インピーダンス調整部となるように、グラウンドパターンから分岐して一体的に設けられている。本発明の車両ウィンドウ用アンテナ装置では、このインピーダンス調整部40の長さを調整することで、インピーダンスを微調整することができる。
図示例の車両ウィンドウ用アンテナ装置では、インピーダンス調整部40は、アンプ回路20のグラウンド端子23に、グラウンドパターン30が接続される接続位置近傍から分岐するパターンにより提供されている。しかしながら、インピーダンス調整部がグラウンドパターンから延在し且つ電流が流れないパターンとなっていれば、インピーダンス調整部の配置位置や方向は図示例のものに限定されない。
本発明の車両ウィンドウ用アンテナ装置では、このような構成のインピーダンス調整部の長さを調整することで、例えばFMアンテナエレメントによる受信感度特性を変化させることが可能となる。これにより、例えばFM帯域内での平均受信感度を向上させたアンテナ装置となるように調整したり、最小受信感度が最も高い特性を有するようなアンテナ装置となるように調整することが可能となる。
上述の第1実施例の車両ウィンドウ用アンテナ装置は、ボディアースを取ることが可能な車両に適用可能なものであり、アンテナ装置を設置するウィンドウはリアウィンドウに限定されず、フロントウィンドウやサイドウィンドウに設置しても良い。
次に、本発明の第2実施例の車両ウィンドウ用アンテナ装置を、図2を用いて説明する。図2は、本発明の第2実施例の車両ウィンドウ用アンテナ装置を説明するための概略図である。図中、図1と同一の符号を付した部分は概ね同一物を表わしているため、重複説明は省略する。また、図1で示した同軸ケーブルについても同様の構成であるため、図示を省略する。
第1実施例の車両ウィンドウ用アンテナ装置はボディアースを取ることが可能な車両に適用した例を示したが、本第2実施例の車両ウィンドウ用アンテナ装置は、ボディアースを取ることができないカーボンファイバ製や樹脂製のボディからなる車両にも適用可能な例である。第2実施例が第1実施例と異なる点は、第1実施例の車両ウィンドウ用アンテナ装置ではグラウンドパターンがボディアースされていたが、本第2実施例の車両ウィンドウ用アンテナ装置では、グラウンドパターンがウィンドウに設けられるデフォッガ用のバスバーのグラウンドに接続されている点にある。
図2に示されるように、第2実施例の車両ウィンドウ用アンテナ装置のグラウンドパターン31は、デフォッガ用の電熱線3の両端に接続されるバスバー4、4'のグラウンド、図示例ではバスバー4'側に接続されている。即ち、バスバー4'が接地されているため、これを用いてアンテナ装置が接地されるように構成されている。したがって、ボディアースができないような車両であっても、デフォッガ用のバスバーがウィンドウに設けられていれば、そこにグラウンドパターンを接続することで第1実施例と同様の車両ウィンドウ用アンテナ装置が実現可能となる。
ここで、本発明の車両ウィンドウ用アンテナ装置のアンプ回路周辺の構造をより具体的に説明する。図3は、本発明の車両ウィンドウ用アンテナ装置のアンプ回路周辺の構造を説明するための概略斜視図である。図中、図2と同一の符号を付した部分は概ね同一物を表わしているため、重複説明は省略する。
図示の通り、アンプ回路20はコネクタ25内に内蔵されており、コネクタ25に設けられた孔を通して同軸ケーブル2がアンプ回路20に接続されている。そして、ウィンドウ1上のAMアンテナホット端子21、FMアンテナホット端子22、グラウンド端子23上には、これらに対応した位置に孔を有するキャッチャ26が設けられている。キャッチャ26は、コネクタ25と嵌合するように構成されている。キャッチャ26とコネクタ25が嵌合することにより、アンテナエレメント10及びグラウンドパターン30と、同軸ケーブル2とが電気的に導通する。キャッチャ26は、絶縁性材料から構成されていれば良く、例えば接着剤や両面テープ等によりウィンドウ1上に固定されれば良い。これにより、ウィンドウ1上ではんだ付けを行う必要がなくなる。したがって、本発明の車両ウィンドウ用アンテナ装置は、ガラスだけでなくポリカーボネイト等、耐熱温度が低い材質のウィンドウ材であっても設置することが可能となる。
次に、このように構成された本発明の車両ウィンドウ用アンテナ装置において、インピーダンス調整部の長さを変えたときの受信感度特性について説明する。図4は、インピーダンス調整部の長さを変化させたときの周波数対受信感度特性を示すグラフである。図示したグラフは、インピーダンス調整部の長さLが、それぞれ580mm、480mm、430mm、380mmのときの周波数対FM受信感度特性の変化を示している。なお、周波数帯域は国内のFMラジオ帯(76−90MHz)とした。また、図示したグラフの測定データを以下の表1に示す。
図示のグラフ及び表1から分かる通り、インピーダンス調整部の長さLを短くしていくと、低い周波数では受信感度が上がり、高い周波数では受信感度が下がっている。また、インピーダンス調整部の長さLを短くしていくと帯域内の平均受信感度は下がっているが、逆に帯域内の最小受信感度は上がっている。
本発明の車両ウィンドウ用アンテナ装置では、このような特性の変化を利用して、インピーダンス調整部の長さLを調整することで、用途や仕様に沿った特性を有するようにアンテナ特性を調整することが可能である。
なお、インピーダンス調整用に、さらに他のインピーダンス調整手段を本発明の車両ウィンドウ用アンテナ装置に設けても良い。図5は、図2に示される本発明の第2実施例の車両ウィンドウ用アンテナ装置に、他のインピーダンス調整手段を設けた例を説明するための概略図である。図中、図2と同一の符号を付した部分は概ね同一物を表わしているため、重複説明は省略する。また、図1で示した同軸ケーブルについても同様の構成であるため、図示を省略する。
図示例の車両ウィンドウ用アンテナ装置では、バスバー4の上部からインピーダンス調整用パターン41が設けられている。また、電熱線3上には、逆T型のインピーダンス調整用素子42が設けられている。
さらに、AMアンテナエレメント11'には、その一部のパターンの長さを短くすることでインピーダンスを調整している部分43が存在している。即ち、インピーダンス調整部は、AMアンテナエレメントのパターンも用いてインピーダンスを調整する構成となっている。
これらのインピーダンス調整手段は、何れも電流が流れないパターンである。このような付加的なインピーダンス調整手段を本発明の車両ウィンドウ用アンテナ装置に種々適用することで、受信機側から見たアンテナエレメント側のインピーダンス全体を調整しても良い。
次に、本発明の第3実施例の車両ウィンドウ用アンテナ装置を、図6を用いて説明する。図6は、本発明の第3実施例の車両ウィンドウ用アンテナ装置を説明するための概略図である。図中、図1や図2と同一の符号を付した部分は概ね同一物を表わしているため、重複説明は省略する。また、図1で示した同軸ケーブルについても同様の構成であるため、図示を省略する。
図6に示されるように、第3実施例の車両ウィンドウ用アンテナ装置は、先ず第2実施例と同様に、アンプ回路20のグラウンド端子23にグラウンドパターン31の一端が接続される接続位置近傍から分岐するインピーダンス調整部40を有する。そして、バスバーのグラウンド4'にグラウンドパターン31の他端が接続されているが、この接続位置近傍から分岐するパターンにより、もう1つのインピーダンス調整部40'が設けられている。即ち、本発明の第3実施例では、インピーダンスを調整するための素子として、インピーダンス調整部40とインピーダンス調整部40'の2つを用いる構成となっている。
本発明の第3実施例の車両ウィンドウ用アンテナ装置において、FMアンテナエレメントの受信感度特性を変化させる場合には、インピーダンス調整部40とインピーダンス調整部40'の2つ長さの和により調整することが可能である。ここで、インピーダンス調整部の長さを変える場合、インピーダンス調整部のグラウンドパターン側とは反対側の端の長さを長くしたり短くしたりすることも勿論可能であるが、ウィンドウ領域内でのインピーダンス調整部の配置制限等により、グラウンドパターン側とは反対側の端の長さを変化させられない場合もあり得る。しかしながら、本発明の第3実施例の車両ウィンドウ用アンテナ装置では、バスバーのグラウンドにグラウンドパターンが接続される接続位置近傍から分岐するもう1つのインピーダンス調整部40'の長さを変えることにより、インピーダンス調整部全体の長さを可変することが可能となる。
図7は、図6に示されるインピーダンス調整部40'の長さL2を変化させたときの周波数対受信感度特性を示すグラフである。図示したグラフは、インピーダンス調整部40'の長さL2が、それぞれ200mm、300mm、400mm、450mmのときの周波数対FM受信感度特性の変化を示している。なお、バスバー4'へグラウンドパターン31が接続される接続位置から分岐点までの長さが10mmで、分岐点からインピーダンス調整部40'までの長さが10mmの場合の測定データである。また、バスバー4'の長さは約400mmである。
図示のグラフから分かる通り、インピーダンス調整部の長さL2を長くしていくと、概ね感度が向上していくことが分かる。特にL2を400mmよりも長くした場合には、顕著に感度が向上している。
本発明の車両ウィンドウ用アンテナ装置では、このような特性の変化を利用して、もう1つのインピーダンス調整部の長さL2を調整することで、用途や仕様に沿った特性を有するようにアンテナ特性を調整することが可能である。
次に、本発明の第4実施例の車両ウィンドウ用アンテナ装置を、図8を用いて説明する。図8は、本発明の第4実施例の車両ウィンドウ用アンテナ装置を説明するための概略図である。図中、図1や図2と同一の符号を付した部分は概ね同一物を表わしているため、重複説明は省略する。また、図1で示した同軸ケーブルについても同様の構成であるため、図示を省略する。
本発明の第2実施例の車両ウィンドウ用アンテナ装置は、アンプ回路のグラウンド端子にグラウンドパターンが接続される接続位置近傍から分岐するパターンによりインピーダンス調整部が提供される例を示したが、本第4実施例の車両ウィンドウ用アンテナ装置は、インピーダンス調整部が、さらにバスバーのグラウンドにグラウンドパターンが接続される接続位置近傍から分岐するパターンも有する例である。
図8に示されるように、第4実施例の車両ウィンドウ用アンテナ装置は、先ず第2実施例と同様に、アンプ回路20のグラウンド端子23にグラウンドパターン32の一端が接続される接続位置近傍から分岐するインピーダンス調整部40を有する。そして、バスバーのグラウンド4'にグラウンドパターン32の他端が接続されているが、この接続位置近傍から分岐するパターンにより、もう1つのインピーダンス調整部40"が設けられている。即ち、本発明の第4実施例では、インピーダンスを調整するための素子として、インピーダンス調整部40とインピーダンス調整部40"の2つを用いる構成となっている。なお、インピーダンス調整部は図示例のように屈折していても良いが、本発明は図示例のようなパターンには限定されず、図2等に示されるように直線状に設けられていても良い。
図2に示される第2実施例では、アンプ回路20が長手方向を横向きにしてウィンドウ1の上部に配置された例を示したが、図8に示される第4実施例では、アンプ回路20が長手方向を縦向きにしてウィンドウ1の側部に配置された例を示した。しかしながら、本発明の第3実施例の車両ウィンドウ用アンテナ装置は、このような配置には限定されず、バスバーのグラウンドにグラウンドパターンが接続される接続位置近傍から分岐するパターンを有していれば、アンプ回路20は第2実施例と同様の配置であっても構わない。
本発明の第4実施例の車両ウィンドウ用アンテナ装置において、FMアンテナエレメントの受信感度特性を変化させる場合には、インピーダンス調整部40とインピーダンス調整部40"の2つ長さの和により調整することが可能である。ここで、インピーダンス調整部の長さを変える場合、インピーダンス調整部のグラウンドパターン側とは反対側の端の長さを長くしたり短くしたりすることも勿論可能であるが、ウィンドウ領域内でのインピーダンス調整部の配置制限等により、グラウンドパターン側とは反対側の端の長さを変化させられない場合もあり得る。しかしながら、本発明の第4実施例の車両ウィンドウ用アンテナ装置では、バスバーのグラウンドにグラウンドパターンが接続される接続位置を変えることにより、インピーダンス調整部の長さを可変することが可能となる。即ち、例えば図8に示される例では、バスバーのグラウンド4'にグラウンドパターン32が接続される接続位置34は、バスバーのグラウンド4'の下端部に接続されているが、この接続位置を例えば下端部よりも上方の接続位置34'のところに移動した場合には、インピーダンス調整部40"の長さが長くなる。このため、インピーダンス調整部40とインピーダンス調整部40"の2つ長さのトータルは長くなる。
しがたって、インピーダンス調整部のグラウンドパターン側とは反対側の端の長さを変えることなく、バスバーのグラウンドの下端から上端までの間でグラウンドパターンが接続される接続位置を変えることで、インピーダンス調整部の長さを調整することが可能となる。即ち、インピーダンス調整部のグラウンドパターン側とは反対側の端の長さを変えなくても、インピーダンス調整部の長さはバスバーの長さ分だけ調整可能である。これにより、用途や仕様、あるいは配置スペースに応じて、バスバーのグラウンドにグラウンドパターンが接続される接続位置を、バスバーのグラウンドの下端部や上端部、中央部等、種々選択することで、インピーダンス調整が可能となる。
このように、本発明の車両ウィンドウ用アンテナ装置では、既存のアンテナパターンをそのまま用いた上で、グラウンドパターンから延在するインピーダンス調整部を用いてインピーダンス調整が可能なため、アンテナ設計の低コスト化が図れるという利点がある。また、ボディアースが取れない場合でもバスバーを用いることで接地が可能であり、さらに、インピーダンス調整部により視界を妨げるおそれも少ないという利点もある。
なお、本発明の車両ウィンドウ用アンテナ装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、図5に示される他のインピーダンス調整手段は、図1や図6、図8等に示される車両ウィンドウ用アンテナ装置に適宜組み合わせて用いることも勿論可能である。また、上述の図示例や説明で用いられた寸法や周波数特性についても、単なる一例であって、本発明はこれらの具体的な寸法や周波数特性に限定されるものではない。
図1は、本発明の第1実施例の車両ウィンドウ用アンテナ装置を説明するための概略図である。 図2は、本発明の第2実施例の車両ウィンドウ用アンテナ装置を説明するための概略図である。 図3は、本発明の車両ウィンドウ用アンテナ装置のアンプ回路周辺の構造を説明するための概略斜視図である。 図4は、インピーダンス調整部の長さを変化させたときの周波数対受信感度特性を示すグラフである。 図5は、図2の本発明の第2実施例の車両ウィンドウ用アンテナ装置に、他のインピーダンス調整手段を設けた例を説明するための概略図である。 図6は、本発明の第3実施例の車両ウィンドウ用アンテナ装置を説明するための概略図である。 図7は、インピーダンス調整部の長さを変化させたときの周波数対受信感度特性を示すグラフである。 図8は、本発明の第4実施例の車両ウィンドウ用アンテナ装置を説明するための概略図である。
符号の説明
1 ウィンドウ
2 同軸ケーブル
3 電熱線
4、4' バスバー
10 アンテナエレメント
11 AMアンテナエレメント
12 FMアンテナエレメント
20 アンプ回路
21 AMアンテナホット端子
22 FMアンテナホット端子
23 グラウンド端子
25 コネクタ
26 キャッチャ
30、31、32 グラウンドパターン
40、40'、40" インピーダンス調整部

Claims (6)

  1. 車両ウィンドウ用アンテナ装置であって、該アンテナ装置は、
    ウィンドウに設けられるアンテナエレメントと、
    ウィンドウ上に設けられるアンプ回路であって、該アンプ回路のホット端子が前記アンテナエレメントに接続される、アンプ回路と、
    ウィンドウに設けられ、前記アンプ回路のグラウンド端子に接続されると共に、ウィンドウに設けられるデフォッガのグラウンド側に接続される、グラウンドパターンと、
    ウィンドウに設けられ、受信機側から見た前記アンテナエレメント側のインピーダンスを調整し、前記グラウンドパターンから延在する電流の流れないパターンからなるインピーダンス調整部と、
    を具備することを特徴とする車両ウィンドウ用アンテナ装置。

  2. 請求項1に記載の車両ウィンドウ用アンテナ装置において、前記インピーダンス調整部は、前記アンプ回路のグラウンド端子に前記グラウンドパターンが接続される接続位置近傍から分岐するパターンにより提供されることを特徴とする車両ウィンドウ用アンテナ装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両ウィンドウ用アンテナ装置において、前記グラウンドパターンは、ウィンドウに設けられるデフォッガ用のバスバーのグラウンドに接続されることを特徴とする車両ウィンドウ用アンテナ装置。
  4. 請求項3に記載の車両ウィンドウ用アンテナ装置において、前記インピーダンス調整部は、さらに、バスバーのグラウンドに前記グラウンドパターンが接続される接続位置近傍から分岐するパターンにより提供されることを特徴とする車両ウィンドウ用アンテナ装置。
  5. 請求項4に記載の車両ウィンドウ用アンテナ装置において、前記インピーダンス調整部は、バスバーのグラウンドに前記グラウンドパターンが接続される接続位置を変えることによりその長さが可変可能であることを特徴とする車両ウィンドウ用アンテナ装置。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れかに記載の車両ウィンドウ用アンテナ装置であって、さらに、第2アンテナエレメントを具備し、前記インピーダンス調整部は、前記第2アンテナエレメントのパターンも用いて受信機側から見た前記アンテナエレメント側のインピーダンスを調整することを特徴とする車両ウィンドウ用アンテナ装置。
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