JP4633378B2 - 昇降機制御情報伝送制御回路 - Google Patents

昇降機制御情報伝送制御回路 Download PDF

Info

Publication number
JP4633378B2
JP4633378B2 JP2004095471A JP2004095471A JP4633378B2 JP 4633378 B2 JP4633378 B2 JP 4633378B2 JP 2004095471 A JP2004095471 A JP 2004095471A JP 2004095471 A JP2004095471 A JP 2004095471A JP 4633378 B2 JP4633378 B2 JP 4633378B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
data
address
control circuit
control information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004095471A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005280885A (ja
Inventor
宏 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Elevator and Building Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Elevator Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Elevator Co Ltd filed Critical Toshiba Elevator Co Ltd
Priority to JP2004095471A priority Critical patent/JP4633378B2/ja
Publication of JP2005280885A publication Critical patent/JP2005280885A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4633378B2 publication Critical patent/JP4633378B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Indicating And Signalling Devices For Elevators (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)

Description

本発明は昇降機(エレベータ)の制御伝送を行うシステムに関するもので、特に情報をサイクリックにマスタ局とスレーブ局の間で交換するシステムで使用される伝送制御回路に関する。
従来、昇降機制御システム内でサイクリックに制御伝送を行う制御伝送システムにおいて、マスタ局からアドレス情報を送りそのアドレスに対応したスレーブ局がデータ入出力の応答をしており、アドレス情報が正しく受け取れた場合に読み出しデータ伝送応答やデータ書き込み処理を行っていた。
これを行わせるのに、マイクロコンピュータを使用し、自局向けの伝送が行われたかの判断はマイクロコンピュータプログラム中のデータを使用して実施されていた。
また、いろいろな機能を持った伝送局に合わせて、専用のプログラムを作成していた。このため伝送局の種類毎にプログラムの管理・メンテナンスを行う必要があった。
これに対応する為に提案者らは、特許文献1の「昇降機制御伝送システム」及び特許文献2の「エレベータの情報伝送制御装置」においてシステム全体の伝送効率を高め、かつ複雑な構成を取ることを避けるような、昇降機制御伝送システムを提供することを目的とする発明を提案している。
特開2001−247269号公報 特開2003−81546号公報
しかし、上記発明にて提案した方法ではマスタ局からのデータのアドレスが昇順に送られて着ており、且つ誤り無く伝送されてくること前提としているため、誤りが生じるとスレーブ局での受け取り動作に抜け等が発生する欠点が有った。またアドレス順番に対しての自由度がなく、同じ伝送サイクル中に同一のアドレスが複数存在することが許されていなかった。
本発明の目的は、従来のこのような点に鑑みなされたもので、アドレスデータの変更が容易であり、また多くの種類の伝送局に対して対応することが可能で、さらに伝送アドレスの順番に左右されることなく、また伝送アドレス誤りが生じても、その後の動作で受け取り抜け等が発生しないような昇降機制御情報伝送制御回路を提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明では、昇降機の制御情報をサイクリックにシリアル伝送するシステムで使用される伝送制御回路において、与えられた複数の伝送アドレスについての伝送動作の種別を示す伝送制御設定テーブルを初期化動作時に全ての伝送アドレスのアドレス順に並べ替え、全てのアドレスについて各アドレスに一対一に対応した伝送種別を示す処理テーブルを作成することにより、受け取る伝送アドレスの順番が昇順でなくても高速に伝送応答処理を行うことが可能となることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、請求項1に記載の昇降機制御情報伝送制御回路において、あるグループの伝送アドレスのみ同一スキャン時間内に繰り返し発生させ、受け取るステーションでのそのアドレスに対する入出力処理を即座に行わせることにより、対象グループに対して伝送サイクル時間よりも短いサイクルでの入出力データ更新を行わせることを可能とすることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、請求項1に記載の昇降機制御情報伝送制御回路において、あるグループの伝送アドレスのみ同一スキャン時間内に繰り返し発生させ、その中の特定アドレスに出力グループ番号をいれ込み、受け取るステーションでそのグループ番号内でのアドレスに対応する入出力処理を即座に行わせることにより、伝送アドレス値の上限よりも多い入出力データ更新を行わせることを可能とすることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、請求項1に記載の昇降機制御情報伝送制御回路において、マスタステーションにてデータ内容の変化のあったアドレス値のデータ部分のみ伝送を行い、受け取るステーションでそのアドレスに対応する出力処理を行わせることにより、変化の無いアドレスでの伝送を無くすことにより伝送サイクル時間を小さくすることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、請求項1に記載の昇降機制御情報伝送制御回路において、応答判断用指定アドレスに対してのスレーブステーションからの応答内容に応じ送信アドレス内容を変化させることにより、スレーブステーションから送る情報の無い場合に伝送回数を減らすことにより、伝送サイクル時間を小さくすることを可能とすることを特徴とする。
請求項6に係る発明では、請求項5に記載の昇降機制御情報伝送制御回路において、応答判断指定アドレスをサイクル最中に複数回もたせることにより、スレーブステーションから発生する緊急情報の取り込み可能時間間隔を伝送サイクル時間より短くし、緊急情報処理遅れ時間を短くすることが可能となることを特徴とする。
請求項7に係る発明では、請求項5に記載の昇降機制御情報伝送制御回路において、指定アドレスに対してのスレーブステーションからの応答内容に含まれるデータ数量に応じ送信アドレス内容を変化させることにより、スレーブステーションの持つ情報量に応じて伝送動作数を最適化することを可能とすることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、アドレスデータの変更が容易でありまた多くの種類の伝送局に対して対応することが可能で、さらに伝送アドレスの順番に左右されることなく、また伝送アドレス誤りが生じても、その後の動作で受け取り抜け等が発生しないような昇降機制御情報伝送制御回路を提供することが可能となる。
請求項2に係る発明によれば、伝送アドレスの順番に左右されることなく、また伝送アドレス誤りが生じても、その後の動作で受受け取り抜け等が発生しないことに加え、データ変更に対する出力遅延時間を小さくすることができる昇降機制御情報伝送制御回路を提供することが可能となる。
請求項3に係る発明によれば、伝送アドレスの順番に左右されることなく、また伝送アドレス誤りが生じても、その後の動作で受け取り抜け等が発生しないことに加え、伝送アドレス総数よりも大きな範囲のデータの伝送ができる昇降機制御情報伝送制御回路を提供することが可能となる。
請求項4に係る発明によれば、伝送アドレスの順番に左右されることなく、また伝送アドレス誤りが生じても、その後の動作で受け取り抜け等が発生しないことに加え、データ更新の無い場合のデータ送受信数量を減らし、省電力化できる昇降機制御情報伝送制御回路を提供することが可能となる。
請求項5に係る発明によれば、伝送アドレスの順番に左右されることなく、また伝送アドレス誤りが生じても、その後の動作で受け取り抜け等が発生しないことに加え、データ更新の無い場合のデータ送受信数量を減らし、省電力化できる昇降機制御情報伝送制御回路を提供することが可能となる。
請求項6に係る発明によれば、伝送アドレスの順番に左右されることなく、また伝送アドレス誤りが生じても、その後の動作で受け取り抜け等が発生しないことに加え、データ更新の無い場合のデータ送受信数量を減らし、省電力化できたうえにさらに情報応答性を向上することが可能となる。
請求項7に係る発明によれば、伝送アドレスの順番に左右されることなく、また伝送アドレス誤りが生じても、その後の動作で受け取り抜け等が発生しないことに加え、データ更新の無い場合のデータ送受信数量を減らし、省電力化できたうえにさらに必要なデータ転送点数を確保することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
(実施形態の構成)
まず、本発明の一実施形態の構成について説明する。
<エレベータ伝送制御システムの構成>
図1は、本発明の一実施形態におけるエレベータ伝送制御システムの構成を示す図である。
マスタコントローラ1でシステム制御・かご動作制御を行い、伝送ライン5にて、エレベータホールでのスイッチ入力、表示出力を行うホールコントローラ3及びエレベータかご内部のスイッチ入力・表示出力を行うかごコントローラ4と接続している。この場合マスタコントローラ1は伝送マスタステーションとして動作し、ホールコントローラ3及びかごコントローラ4はローカル局として伝送スレーブステーションとして動作する。
<マスタコントローラの構成>
図2は、マスタコントローラ1の構成を示す図である。
ホストCPU11にてかご動作制御・伝送データ内容の作成などを行い、伝送制御回路12と、バス制御信号15及びローカルバス20で接続する。伝送制御回路12は、伝送設定データや伝送入出力データが蓄えられる共通RAM14と、RAM入出力21で接続する。
ホストCPU11からは伝送制御回路12に対し、共通RAM14アクセス要求を出力し、伝送制御回路12がRAMに対してのデータ入出力を行う。
また、伝送制御回路12は、RS485インタフェース13を介し伝送ライン5と接続する。
伝送制御回路12は、ホストCPU11から伝送実施指令を受け取ると、共通RAM14から伝送動作設定データを読み出し、データの内容に応じて送受信処理を行う。
さらに、伝送制御回路12は、設定ROM18と、ROM入出力19を通じ接続し、初期化時にROMから種別データ・伝送動作設定データを取り出して、共通RAM14に伝送動作設定データを保存する。また、伝送制御回路12では、ホストCPU11からの指定により、共通RAM14に蓄えられた伝送動作設定データを設定ROM18に書き込む。
<ホールコントローラの構成>
図3は、ホールコントローラ3の構成を示す図である。
伝送制御回路12は、ローカルバス20で押しボタン・表示LED22と接続する。伝送制御回路12は、伝送設定データや伝送入出力データが蓄えられる共通RAM14とRAM入出力21で接続する。
また、伝送制御回路12は、RS485インタフェース13を介し伝送ライン5と接続する。
さらに、伝送制御回路12は、設定ROM18と、ROM入出力19を通じ接続し、初期化時に、ROMから種別データ・伝送動作設定データ・入出力動作設定データを取り出して、共通RAM14に伝送動作設定データ・入出力動作設定データを保存する。その後、共通RAM14から伝送動作設定データを読み出し、データの内容に応じて送受信処理を行う。
また、伝送制御回路12では、マスタコントローラ1からの伝送設定により、共通RAM14に蓄えられた伝送動作設定データ・入出力動作設定データの変更と設定設定ROM18への書き込みを実施する。また、アドレス指定スイッチ23からのアドレス情報を受け取り、伝送応答アドレスとの比較を行う。
<かごコントローラの構成>
図4は、かごコントローラ4の構成を示す図である。
伝送制御回路12は、ローカルバス20及びバス制御信号15で、押しボタン・表示LED22と接続する。伝送制御回路12は、伝送設定データや伝送入出力データが蓄えられる共通RAM14と、RAM入出力21で接続する。
また、伝送制御回路12は、RS485インタフェース13を介し伝送ライン5と接続する。
さらに、伝送制御回路12は、設定ROM18と、ROM入出力19を通じ接続し、初期化時に、ROMから種別データ・伝送動作設定データ・入出力動作設定データを取り出して、共通RAM14に設定データを保存する。その後、共通RAM14から伝送動作設定データを読み出し、データの内容に応じて送受信処理を行う。また、入出力動作設定データ内容に応じてデータの入出力を行う。
また、装置指定スイッチ28から装置番号情報を受け取り、伝送応答アドレスを変化させる。
<伝送制御回路内部の構成>
図5は、各コントローラで使用される伝送制御回路12の内部構成を示す図である。
バス制御信号15及びローカルバス20は、バスインタフェース31に接続する。マスタコントローラ1の構成のようにホストCPU11と接続した構成の場合は、バスインタフェース31ではホストCPU11からの動作設定を内部レジスタに保管する。動作設定は伝送開始、動作モード、タイムアウト時間などとなる。
また、伝送異常発生状態・回数などを内部レジスタに蓄え、ホストCPU11から読み出しを行えるようにする。動作設定及び伝送異常情報は、伝送IF・バスIF入出力信号35を通じ伝送インタフェース回路32とやり取りされる。
他の、ホストCPU11と接続しない構成では、バスインタフェース31から初期設定完了後、定期的にデータ入出力動作を実施する。
共通RAM14へのアクセス要求があった場合は、バスインタフェース31からはバスIF・RAM入出力信号36を用いRAMインタフェース33と接続する。
伝送インタフェース回路32では、バスインタフェース31からの動作設定信号を伝送IF・バスIF入出力信号35を通じて受け取り伝送動作を開始する。
この場合、RAMインタフェース33に対し設定データの読み出し要求を行い伝送IF・RAM入出力信号38を通じデータを得る。その結果に基づき伝送ライン送信信号16、伝送ライン受信信号17の入出力を実施する。
RAMインタフェース33では、伝送IF・RAM入出力信号38、バスIF・RAM入出力信号36の2種類の要求を受け取り、そのうちひとつを選択しRAM入出力21を用いて共通RAM14とのデータ入出力を行う。
バスインタフェース回路31では、初期化時にROMインタフェース34にROM読み出し要求を出し、バスIF・ROM入出力信号39経由で機種設定データ・伝送動作設定データ・入出力動作設定データを読み出し、内容を共通RAM14に転送する動作を実行する。
ホストCPU11と接続する構成の場合で設定データの変更が生じた場合は、ホストCPU11からの要求により、バスインタフェース回路31はROMインタフェース34に対し書き込み要求を出し、設定ROM18に対しての設定データの書き込みを行う。
ホールコントローラ3などの、ホストCPU11と接続しない構成の場合は、マスタコントローラ1からの伝送データ中に含まれる書き込み指令に従い設定ROM18に対してのデータ書き込みを実施する。スイッチ入力情報27は、バスインタフェース31、伝送インタフェース回路32の両方に入力される。
<伝送インタフェース回路の詳細な構成>
図6は、伝送インタフェース回路32の詳細な構成を示す図である。
伝送IF・バス入出力信号に含まれる動作設定信号をもとに、設定読み込み動作回路60はマスタ動作かスレーブ動作かを判定して伝送動作を開始する。どちらの場合もバスインタフェース31からRAM読み込みデータ58信号を取り出し、送受信設定データ56として取り込む。
マスタコントローラ1で実行されるマスタ動作の場合は、このデータをもとにデータ内のスタートアドレスを送信アドレスとし、アドレスレジスタ47に書き込み、これをアドレス送受信データ57とする。データ送受信制御部42内の送信データ作成回路45では、送受信制御回路43から指令を受けてシリアル送信データ53を作成し、シリアルデータ送受信回路41に渡す。また送受信制御回路43では、送信要求信号51をシリアルデータ送受信回路41に出力し、シリアル伝送を行う。
シリアルデータ送受信回路41では、受け取ったシリアル送信データ53をシリアル変換し、ライン送信信号16として出力する。
次に、送信設定内容がデータ送信の場合は、データ入出力動作回路50が、RAMから送信データをRAM読み込みデータ58信号として取り出し、送信データ59として送信データ作成回路45に渡し合わせて、送受信制御回路43から指令を受けてシリアル送信データ53を作成し、シリアルデータ送受信回路41に渡す。また送受信制御回路43では、送信要求信号51をシリアルデータ送受信回路41に出力しシリアル伝送を行う。シリアルデータ送受信回路41では、受け取ったシリアル送信データ53をシリアル変換しライン送信信号16として出力する。
また、送信設定内容がデータ受信の場合は、送受信制御回路43では、受信要求信号52をシリアルデータ送受信回路41に送る。シリアルデータ送受信回路41では、ライン受信信号17中の受信データをシリアル→パラレル変換し、シリアル受信データ54として取り出す。これを送受信制御回路43からの指令でデータレジスタ46に書き込む。
データ入出力動作回路50では、データ受信が行われると、伝送IF・RAM入出力信号38上にRAM書き込み要求をセットし、RAMへも保管を実行する。また、受信実行中は異常検出部44にて読み出しデータのチェック・読み出し時間のタイムアウトチェックが行われ、異常発生時の伝送処理打ち切りや異常データの保管処理指令の作成が行われる。
設定読み込み動作回路60では、上記のアドレス送信・データ送受信が終わると、アドレスレジスタの値をひとつ増やし、次のアドレスのデータの処理を行う。またアドレス値が設定データ内の終了アドレス値となった場合は、設定読み込み動作回路60は次の設定データを読み込む動作を行い、伝送動作を続けていく。
ホールコントローラ2、かごコントローラ3の場合は、伝送インタフェースは、スレーブ動作を行う。スレーブ動作の場合は、送受信設定データ56を読み出したあとで、アドレス受信待ちとなる。読み出したデータがアドレスの場合はアドレスレジスタ47にアドレス受信データを保管し、伝送動作アドレステーブル48においてアドレス値が登録データであるかを判断する。伝送動作アドレステーブル48にはスイッチ入力情報27が入力され、ホールコントローラ動作の場合は、伝送動作有無情報として使用される。
(実施形態の作用)
次に、以上のように構成された本実施形態の動作について説明する。
<伝送動作内容と設定テーブル>
図7に、伝送時の動作内容を示す。図7(1)はマスタトーカ伝送動作を示し、マスタ局からスレーブ局に対して情報を伝達する場合に使用される。マスタ局からアドレスを送信し、送信完了後続いてデータを送信する。その後スレーブ局からの応答を待つ。スレーブ局ではアドレス受信待ちし、アドレスが自分に割り当てられている場合は、送られてきたデータを受け取り、外部表示などに出力する。
図7(2)はマスタリスナ伝送動作を示し、スレーブ局からマスタ局に対して情報を伝達する場合に使用される。マスタ局からアドレスを送信し、送信完了後続いてデータを受信待ちする。スレーブ局ではアドレス受信待ちし、アドレスが自分に割り当てられている場合は、外部からスイッチデータ入力などを行い、データを送信する。マスタ局では送られてくるデータを受け取り、データとして保管する。
図8に、各ステーションで使用される伝送動作設定テーブルを示す。
NO1〜nまでの伝送テーブルを持ち、各テーブルは開始アドレス、終了アドレス、伝送種別から構成される。伝送種別は“トーカ”、“リスナ”、“特殊リスナ”、“設定・同報”、“テーブル終了”からなる。
“設定・同報”設定ではマスタトーカ動作を行う。“テーブル終了”設定の場合は、伝送動作は実行せず、一定時間経過後に先頭のテーブルから伝送動作を再度実行する。
図9に、各スレーブ動作ステーションで使用される伝送動作アドレス設定テーブルを示す。
NO1〜mまでの各アドレスに対応した伝送種別で構成される。この内容は、動作初期開始時に伝送動作設定テーブルから展開される。
図10に、各スレーブ動作ステーションで使用される入出力動作設定テーブルを示す。
NO1〜mまでの設定テーブルを持ち、各テーブルは、処理内容、入出力種別、処理データアドレスから構成される。
処理内容は“読み出し”、“書き込み”、“アンド処理”、“マクロ処理”、“テーブル終了”などからなる。
“読み出し”は処理データアドレスからデータを読み出してきて内部バッファに保管することを示す。“書き込み”は内部バッファのデータを処理データアドレスに書き込むことを示す。“読み出し”・“書き込み”処理で使用されるデータアドレスはインデックスレジスタにより値を加算させて処理することができることとする。
“アンド処理”では処理データアドレスからデータを読み出し、内部バッファのデータとアンド処理をして結果を内部バッファに返すことを示す。
“マクロ処理”では更にROM内部に設定されたマクロ動作テーブルに記載された入出力動作を実行する。
“テーブル終了”設定の場合は入出力動作は実行せず、一定時間経過後に先頭のテーブルから入出力動作を再度実行する。
入出力種別はデータの取り出し・書き込み先の種別を示し、共通RAM14・設定ROM18・ローカルバス上20のデータを示す。
<マスタステーションでの伝送動作>
設定ROMエリア内の機種指定データがマスタステーションである場合に、マスタステーション動作を開始する。
図11に、マスタ伝送動作時の動作フローチャートを示す。(併せて図6の伝送インタフェース回路にて信号の流れを説明する。)
伝送IF・バス入出力信号35上の動作設定信号をもとに、設定読み込み動作回路60はマスタ動作かスレーブ動作かを判定して伝送動作を開始する。ここで初期化動作が開始されスキャン時間タイマおよびテーブル読み出しアドレスが初期化される。まずバスインタフェースからRAM読み込みデータ58信号を取り出し、送受信設定データ56として取り込む(ステップS1〜S3)。
設定データ内のスタートアドレスを送信アドレスとし、アドレスレジスタ47に書き込みこれをアドレス送受信データ57とする(ステップS4)。
送信データ作成回路45では、送受信制御回路43から指令を受けてシリアル送信データ53を作成し、シリアルデータ送受信回路41に渡す。また送受信制御回路43では、送信要求信号51をシリアルデータ送受信回路41に出力し、シリアル伝送を行う。シリアルデータ送受信回路41では、受け取ったシリアル送信データ53をシリアル変換しライン送信信号16として出力する(ステップS5)。
ここで、異常検出部44内のデータ送受信時間監視タイマがセットされる(ステップS6)。
次に、送信設定内容が“マスタトーカ”の場合は、データ入出力動作回路50がRAMから送信データをRAM読み込みデータ58信号として取り出す。このデータに前回分からの変化があった場合には送信データ59として送信データ作成回路45に渡し、併せて送受信制御回路43から指令を受けてシリアル送信データ53を作成し、シリアルデータ送受信回路41に渡す。また送受信制御回路43では、送信要求信号51をシリアルデータ送受信回路41に出力し、シリアル伝送を行う。シリアルデータ送受信回路41では受け取ったシリアル送信データ53をシリアル変換し、ライン送信信号16として出力する。このような方式をとることにより、変化のあったデータのみ送信され、全てのデータを送信する場合に比べ伝送数量が減少する(ステップS7〜S9)。
次に、送信設定内容が“マスタリスナ”設定の場合は、送受信制御回路43では、受信要求信号52をシリアルデータ送受信回路41に送る。シリアルデータ送受信回路41では、ライン受信信号17中の受信データをシリアル→パラレル変換し、シリアル受信データ54として取り出す。これを送受信制御回路43からの指令でデータレジスタ46に書き込む(ステップS10)。
さらに、送信設定内容が“マスタ特殊リスナ”設定の場合は特殊リスナ処理を行う。テーブル中の先頭アドレスの場合は受け取ったデータ数の判断を行う。データ数0の場合はリスナ処理を終了し、次ぎのテーブル読み出しを実施する(ステップS11、S12、S14、S15)。データ数が0でない場合は、次ぎのアドレスのデータ読み出し動作を実施する。先頭でない場合はデータ数を減じその値が0となった場合はリスナ処理を終了するステップS12、S13、S14、S15)。この“マスタ特殊リスナ”動作を使用することにより、伝送動作内容をスレーブ局からの応答により変化させることが可能となる。
データ入出力動作回路50では、データ受信が行われると、伝送IF・RAM入出力信号38上にRAM書き込み要求をセットし、RAMへも保管を実行する。
また受信実行中は異常検出部44にて読み出しデータのチェック・読み出し時間のタイムアウトチェックが行われ、異常発生時の伝送処理打ちきりや異常データの保管処理指令の作成が行われる。タイムアウト時間はバスインタフェース31内部にレジスタとして設定でき、システムに応じて変化することを可能とする。
さらにデータ受信タイマが動作中にアドレス受信が発生した場合には伝送種別異常として異常を通知する。これらの異常情報はバスインタフェース回路31に送られ異常種別毎に発生の有無と、発生回数がバスインタフェフェース回路31内の異常発生回数カウンタに蓄えられる。
設定読み込み動作回路60では、上記のアドレス送信・データ送受信が終わると、データ送受信タイマ時間経過待ちを行い(ステップS16)、時間経過後にアドレスレジスタの値をひとつ増やし(ステップS18)、次のアドレスのデータの処理を行う。またアドレス値が設定データ内の終了アドレス値となった場合は(ステップS17)、設定読み込み動作回路60は次の設定データを読み込む動作を行い、伝送動作を続けていく。
設定テーブルが終了すると、スキャン時間待ちを実施し、時間経過後再び先頭のRAMを読み出し、次のサイクルの伝送入出力を行っていく(ステップS3、S19)。
<スレーブステーション伝送動作>
次に、図12に、スレーブステーション(ホールコントローラ3、かごコントローラ4)動作時の伝送動作フローチャートを示す。
スレーブ動作の場合は、初期化処理を実施し、伝送テーブル読み出しを最初のものからとする(ステップS21)。(その前に設定ROM18から既に情報が共通RAM14に転送されている。)さらに、その内容を伝送動作アドレステーブル48に展開する(ステップS22)。
送受信設定データ56を読み出した後で、アドレス受信待ちとなり(ステップS23)、読み出したデータがアドレスの場合は、アドレスレジスタ47にアドレス受信データを保管し、伝送動作アドレステーブル48に送り、アドレスが送受信設定データに登録されているかを判断する(ステップS24、S25)。登録されている場合は設定データ種別に応じデータ返答かデータ受信かを行う(ステップS26)。このような方法をとっているため、受信アドレスの発生順序に関係なく登録されているアドレスに対応しての送受信処理が可能となっている。
“マスタリスナ動作”の場合はデータをRAMから読み出し送信データとしてシリアルデータ送受信回路に渡しデータ送信を行う(ステップS27)。“マスタトーカ動作”の場合は受信待ちとなり、データ受信完了後データをRAMに書き込む(ステップS28)。
<ホールコントローラ動作>
図3のホールコントローラ構成図を用いて、ホールコントローラ動作の説明を行う。
まず、伝送制御回路12は設定ROM18とROM入出力19を通じ接続し、初期化時に設定ROM18からデータを取り出して、共通RAM14に設定データを保存する。次に伝送制御回路12は先に説明したスレーブ伝送動作を行い、共通RAM14に対し伝送入出力データの読み書きを行う。またアドレス指定スイッチ23からのアドレス情報を受け取り伝送設定テーブルとは別のアドレスに対し、伝送応答する。
伝送制御回路12はローカルバス20で押しボタン・表示LED22と接続していて、先に説明した転送動作設定テーブルの内容に従い、定期的に共有RAM内のデータとの間で入出力を行う。本実施形態では、原則としてアドレス0のデータ受信時に入出力転送を開始することとする。
<かごコントローラ動作>
図4のかごコントローラ構成図を用いて、かごコントローラ動作の説明を行う。
まず、伝送制御回路12は設定ROM18とROM入出力19を通じ接続し、初期化時に設定ROM18からデータを取り出して、共通RAM14に伝送設定データ・転送処理設定データを保存する。このとき装置番号指定スイッチ28からの情報を受け取り設定ROM18から取り出す設定テーブルデータの位置を変化させる。次に伝送制御回路12は先に説明したスレーブ伝送動作を行い、共通RAM14に対し伝送入出力データの読み書きを行う。
伝送制御回路12はローカルバス20で押しボタン・表示LED22と接続していて、先に説明した転送動作設定テーブルの内容に従い、定期的に共有RAM内のデータとの間で入出力を行う。本実施形態では、原則としてアドレス0のデータ受信時に入出力転送を開始することとする。
<同一アドレスデータ出力によるデータ更新の高速対応化>
次ぎに、図13を用い同一アドレスデータ出力によるデータ更新の高速対応化機能について説明する。
図13(1)に、本機能を用いる際に使用する設定テーブルの例を示す。テーブル番号nおよびkの位置に同じ範囲のデータ送信を設定している。このため図13(2)に示すように、同一スキャンサイクル内で同一のアドレス範囲内のデータを送ることとなる。これはいままで説明してきたように、伝送スレーブ側でアドレス受信の順番によらないで同一スキャンサイクル内での伝送が可能となったため行え得る。ホールコントローラ、かごコントローラにて入出力転送動作の開始タイミングをこのブロックの最終アドレス(この例では120H)にすることにより同一スキャン内で同じアドレスデータの出力を異なった値を持って行うことが可能となる(図13(2)の中の矢印)。
図13(3)は、従来の構成例で伝送を送った場合を示した例である。この場合は、同一スキャンサイクル内に同じデータエリアは含みいれることができないので、伝送サイクルは分割されることとなる。このため(2)の場合と比べると同じデータに対しての変化を反映する時間が長いことになってしまう。
この結果、同一アドレスデータ出力によるデータ更新の高速対応化機能により、あるグループの伝送アドレスのみ同一スキャン時間内に繰り返し発生させ、受け取るステーションでのそのアドレスに対する入出力処理を即座に行わせることにより、対象グループに対して伝送サイクル時間よりも短いサイクルでの入出力データ更新を行わせることが可能となった。
<同一アドレスデータ出力によるデータ点数の拡大化>
次ぎに、図14を用い同一アドレスデータ出力によるデータ点数の拡大化の機能について説明する。図14(1)に、本機能を用いる際に使用する設定テーブルの例を示す。テーブル番号n,n+1,kおよびk+1の位置に同じ範囲のデータ送信を設定している。テーブル番号n及びkの位置のデータはデータブロック番号を示す。マスタステーションではn+1ブロックのデータ送信終了後に送信データの内容を切りかえる(CPUから書きかえる)。
上記設定テーブルを持つことにより図14(2)に示すように、同一スキャンサイクル内で同一のアドレス範囲内のデータを送ることとなる。これはいままで説明してきたように伝送スレーブ側でアドレス受信の順番によらないで同一スキャンサイクル内での伝送が可能となったため行え得る。ホールコントローラ、かごコントローラにて入出力転送動作の開始タイミングをこのブロックの最終アドレス(この例では120H)にし、且つブロック番号値を用いてデータ出力アドレスの値にバイアス値を付加させることにより同一スキャン内で同じアドレスデータの出力を異なった出力アドレスを持って行うことが可能となる(図14(2)の中の矢印)。すなわち設定テーブル内で伝送アドレスの上限まで使用していた場合は、実質的な出力データ数は伝送アドレス数よりも大きく取ることが可能となっている。
この結果、同一アドレスデータ出力によるデータ点数の拡大化機能により、あるグループの伝送アドレスのみ同一スキャン時間内に繰り返し発生させ、その中の特定アドレスに出力グループ番号をいれ込み、受け取るステーションでそのグループ番号内でのアドレスに対応する入出力処理を即座に行わせることにより、伝送アドレス値の上限よりも多い入出力データ更新を行わせることを可能となった。
<スレーブ局緊急情報取り込み方式>
次ぎに、図15を用いスレーブ局緊急情報取り込み方式について説明する。
図15(1)に、本機能を用いる際に使用する設定テーブルの例を示す。テーブル号n,n+1,n+2,k,k+1,およびk+2の位置に同じ範囲のリスナ特殊処理を設定している。各スレーブステーションではn+2ブロックのデータ送信終了後に送信データの内容を切りかえる。上記設定テーブルを持つことにより図15(2)に示すように同一スキャンサイクル内で同一のアドレス範囲内のデータを送ることとなる。これはいままで説明してきたように伝送スレーブ側でアドレス受信の順番によらないで同一スキャンサイクル内での伝送が可能となったため行え得る。また、リスナ特殊処理指定がありデータ変化の有った情報のみマスタコントローラからアドレス値が送られ、スレーブコントローラからのデータ返答が発生する6ホールコントローラ、かごコントローラにて入出力転送動作の開始タイミングをこのブロックの最終アドレス(この例ではllFH)終了後にしている。
この結果、応答判断指定アドレスをサイクル最中に複数回もたせることにより、スレーブステーションから発生する緊急情報の取り込み可能時間間隔を伝送サイクル時間より短くし、緊急情報処理遅れ時間を短くすることが可能となる。このためシステム伝送効率を高め、かつ複雑な構成を取ることを避けることが可能である。
(実施形態の効果)
以下に、本実施形態で得られた効果について説明する。
<伝送設定テーブルの並べ変え>
上記構成と作用を持つことにより、本実施形態の伝送制御回路を使用することによって、各コントローラ動作について説明したように、昇降機の制御情報をサイクリックにシリアル伝送するシステムで使用される伝送制御回路において、与えられた伝送制御設定テーブルを初期化動作時に全アドレス順に並べ替えて処理テーブルを作成することにより、伝送アドレスの順番が昇順でなくても高速に伝送応答処理を行うことが可能となり、簡単な構成で高速かつ安価で動作が安定した伝送システムとすることが出来る。
且つ、特許文献1の「昇降機制御伝送システム」及び特許文献2の「エレベータの情報伝送制御装置」で提案した方式に対し、マスタ局からのデータのアドレスが昇順に送られて着ており、且つ誤り無く伝送されてくること前提としているため、誤りが生じるとスレーブ局での受け取り動作に抜け等が発生する欠点、及びアドレス順番に対しての自由度がなく、同じ伝送サイクル中に同一のアドレスが複数存在することが許されていなかったという欠点を補うことが可能となった。
<同一アドレスデータ出力によるデータ更新の高速対応化>
上記構成と作用を持つことにより、本実施形態の伝送制御回路を使用することによって、各コントローラ動作及び同一アドレスデータ出力によるデータ更新の高速対応化機能について説明したように、あるグループの伝送アドレスのみ同一スキャン時間内に繰り返し発生させ、受け取るステーションでのそのアドレスに対する入出力処理を即座に行わせることにより、対象グループに対して伝送サイクル時間よりも短いサイクルでの入出力データ更新を行わせることを可能とすることが出来るので、簡単な構成で高速かつ安価で動作の安定した伝送システムとすることが出来、かつシステム応答性を速くすることが可能である。
<同一アドレスデータ出力によるデータ点数の拡大化>
上記構成と作用を持つことにより、本実施形態の伝送制御回路を使用することによって、各コントローラ動作及び同一アドレスデータ出力によるデータ点数の拡大化の機能について説明したように、あるグループの伝送アドレスのみ同一スキャン時間内に繰り返し発生させ、その中の特定アドレスに出力グループ番号をいれ込み、受け取るステーションでそのグループ番号内でのアドレスに対応する入出力処理を即座に行わせることにより、伝送アドレス値の上限よりも多い入出力データ更新を行わせることを可能とするので、簡単な構成で高速かつ安価で動作が安定した伝送システムとすることが出来、且つ規模の大きいシステムヘの拡張が容易である。
<変化データのみの出力による伝送サイクル時間短縮化>
上記構成と作用を持つことにより、本実施形態の伝送制御回路を使用することによって、マスタステーションにてデータ内容の変化のあったアドレス値のデータ部分のみ伝送を行い、受け取るステーションでそのアドレスに対応する出力処理を行わせることにより、変化の無いアドレスでの伝送を無くすことにより伝送サイクル時間を小さくすることが可能となる。このため簡単な構成で高速かつ安価で動作が安定した伝送システムとすることが出来、伝送動作の発生する時間を小さくすることができ省電力化が可能となる。
<スレーブ局情報による伝送順序の変化>
上記構成と作用を持つことにより、本実施形態の伝送制御回路を使用することによって、各コントローラの動作について説明したように、応答判断用指定アドレスに対してのスレーブステーションからの応答内容に応じ送信アドレス内容を変化させることにより、スレーブステーションから送る情報の無い場合に伝送回数を減らすことにより、伝送サイクル時間を小さくすることを可能である。このためシステム伝送効率を高め、かつ複雑な構成を取ることを避けることが可能である。
<スレーブ局緊急情報取り込み方式>
上記構成と作用を持つことにより、本実施形態の伝送制御回路を使用することによって、各コントローラ動作及びスレーブ局緊急情報取り込み方式について説明したように、応答判断指定アドレスをサイクル最中に複数回もたせることにより、スレーブステーションから発生する緊急情報の取り込み可能時間間隔を伝送サイクル時間より短くし、緊急情報処理遅れ時間を短くすることが可能となる。このためシステム伝送効率を高め、かつ複雑な構成を取ることを避けることが可能である。また緊急的に発生する情報への動作応答性が改善される。
<スレーブ局情報取り込み数の可変化>
上記構成と作用を持つことにより、本実施形態の伝送制御回路を使用することによって、各コントローラの動作について説明したように、指定アドレスに対してのスレーブステーションからの応答内容に含まれるデータ数量に応じ送信アドレス内容を変化させることにより、スレーブステーションの持つ情報量に応じて伝送動作数を最適化することを可能とすることが出来る。このためシステム伝送効率を高め、かつ複雑な構成を取ることを避けることが可能である。
(他の実施形態)
本実施形態では伝送動作アドレステーブルとして全てのアドレスに一対一対応した種別データを持つものを使用しているが、登録されたアドレス値と伝送種別を持つようなテーブルを使用して、動作すべきかどうかを判断するようなスレーブステーション動作を取っても問題ない。
以上説明してきたように、本発明に係わる昇降機制御伝送制御回路では、昇降機の制御情報をサイクリックにシリアル伝送するシステムで使用される伝送制御回路において、与えられた伝送制御設定テーブルを初期化動作時に全アドレス順に並べ替えて処理テーブルを作成することにより、伝送アドレスの順番が昇順でなくても高速に伝送応答処理を行うことが可能となることを特徴とする。
このような構成・作用によりシステム伝送効率を高め、かつ複雑な構成を取ることを避けることが可能であり、且つ特許文献1の「昇降機制御伝送システム」及び特許文献2の「エレベータの情報伝送制御装置」で提案した方式に対し、マスタ局からのデータのアドレスが昇順に送られて着ており、且つ誤り無く伝送されてくること前提としているため、誤りが生じるとスレーブ局での受け取り動作に抜け等が発生する欠点、及びアドレス順番に対しての自由度がなく、同じ伝送サイクル中に同一のアドレスが複数存在することが許されていなかったという欠点を補うことが可能となった。
本発明の一実施形態におけるエレベータ伝送制御システムの構成図。 本発明の一実施形態におけるマスタコントローラの構成図。 本発明の一実施形態におけるホールコントローラの構成図。 本発明の一実施形態におけるかごコントローラの構成図。 本発明の一実施形態における伝送制御回路の構成図。 本発明の一実施形態における伝送インタフェース回路の構成図。 本発明の一実施形態における伝送動作を示すタイムチャート。 本発明の一実施形態における伝送動作設定テーブルを示す図。 本発明の一実施形態における伝送動作アドレス設定テーブルを示す図。 本発明の一実施形態における入出力動作設定テーブルを示す図。 本発明の一実施形態におけるマスタ伝送動作のフローチャート。 本発明の一実施形態におけるスレーブ伝送動作のフローチャート。 本発明の一実施形態における同一アドレスデータ出力によるデータ更新の高速対応化機能を説明する図。 本発明の一実施形態における同一アドレスデータ出力によるデータ点数の拡大化の機能を説明する図。 本発明の一実施形態におけるスレーブ局緊急情報取り込み方式を説明する図。
符号の説明
1…マスタコントローラ
3…ホールコントローラ
4…かごコントローラ
5…伝送ライン
11…ホストCPU
12…伝送制御回路
13…RS485インタフェース
14…共通RAM
15…バス制御信号
16…伝送ライン送信信号
17…伝送ライン受信信号
18…設定ROM
19…ROM入出力
20…ローカルバス
21…RAM入出力
22…押しボタン・表示LED
23…アドレス指定SW
27…スイッチ入力情報
28…装置指定スイッチ
31…バスインタフェース
32…伝送インタフェース回路
33…RAMインタフェース
34…ROMインタフェース
35…伝送IF・バスIF入出力信号
36…バスIF・RAM入出力信号
38…伝送IF・RAM入出力信号
39…バスIF・ROM入出力信号
41…シリアルデータ送受信回路
42…データ送受信制御
43…送受信制御回路
44…異常検出部
45…送信データ作成回路
46…データレジスタ
47…アドレスレジスタ
48…伝送動作アドレステーブル
50…データ入出力動作回路
51…送信要求信号
52…受信要求信号
53…シリアル送信データ
54…シリアル受信データ
55…受信データ
56…送受信設定データ
57…アドレス送受信データ
58…RAM読み込みデータ
59…送信データ
60…設定読み込み動作回路

Claims (7)

  1. 昇降機の制御情報をサイクリックにシリアル伝送するシステムで使用される伝送制御回路において、与えられた複数の伝送アドレスについての伝送動作の種別を示す伝送制御設定テーブルを初期化動作時に全ての伝送アドレスのアドレス順に並べ替え、全てのアドレスについて各アドレスに一対一に対応した伝送動作の種別を示す処理テーブルを作成することにより、受け取る伝送アドレスの順番が昇順でなくても高速に伝送応答処理を行うことが可能となることを特徴とする昇降機制御情報伝送制御回路。
  2. 請求項1に記載の昇降機制御情報伝送制御回路において、あるグループの伝送アドレスのみ同一スキャン時間内に繰り返し発生させ、受け取るステーションでのそのアドレスに対する入出力処理を即座に行わせることにより、対象グループに対して伝送サイクル時間よりも短いサイクルでの入出力データ更新を行わせることを可能とすることを特徴とする昇降機制御情報伝送制御回路。
  3. 請求項1に記載の昇降機制御情報伝送制御回路において、あるグループの伝送アドレスのみ同一スキャン時間内に繰り返し発生させ、その中の特定アドレスに出力グループ番号をいれ込み、受け取るステーションでそのグループ番号内でのアドレスに対応する入出力処理を即座に行わせることにより、伝送アドレス値の上限よりも多い入出力データ更新を行わせることを可能とすることを特徴とする昇降機制御情報伝送制御回路。
  4. 請求項1に記載の昇降機制御情報伝送制御回路において、マスタステーションにてデータ内容の変化のあったアドレス値のデータ部分のみ伝送を行い、受け取るステーションでそのアドレスに対応する出力処理を行わせることにより、変化の無いアドレスでの伝送を無くすことにより伝送サイクル時間を小さくすることを特徴とする昇降機制御情報伝送制御回路。
  5. 請求項1に記載の昇降機制御情報伝送制御回路において、応答判断用指定アドレスに対してのスレーブステーションからの応答内容に応じ送信アドレス内容を変化させることにより、スレーブステーションから送る情報の無い場合に伝送回数を減らすことにより、伝送サイクル時間を小さくすることを可能とすることを特徴とする昇降機制御情報伝送制御回路。
  6. 請求項5に記載の昇降機制御情報伝送制御回路において、応答判断指定アドレスをサイクル最中に複数回もたせることにより、スレーブステーションから発生する緊急情報の取り込み可能時間間隔を伝送サイクル時間より短くし、緊急情報処理遅れ時間を短くすることが可能となることを特徴とする昇降機制御情報伝送制御回路。
  7. 請求項5に記載の昇降機制御情報伝送制御回路において、指定アドレスに対してのスレーブステーションからの応答内容に含まれるデータ数量に応じ送信アドレス内容を変化させることにより、スレーブステーションの持つ情報量に応じて伝送動作数を最適化することを可能とすることを特徴とする昇降機制御情報伝送制御回路。
JP2004095471A 2004-03-29 2004-03-29 昇降機制御情報伝送制御回路 Expired - Fee Related JP4633378B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004095471A JP4633378B2 (ja) 2004-03-29 2004-03-29 昇降機制御情報伝送制御回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004095471A JP4633378B2 (ja) 2004-03-29 2004-03-29 昇降機制御情報伝送制御回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005280885A JP2005280885A (ja) 2005-10-13
JP4633378B2 true JP4633378B2 (ja) 2011-02-16

Family

ID=35179688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004095471A Expired - Fee Related JP4633378B2 (ja) 2004-03-29 2004-03-29 昇降機制御情報伝送制御回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4633378B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001247269A (ja) * 2000-03-08 2001-09-11 Toshiba Corp 昇降機制御伝送システム
JP2002193561A (ja) * 2000-12-28 2002-07-10 Toshiba Corp 昇降機制御伝送システム

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001247269A (ja) * 2000-03-08 2001-09-11 Toshiba Corp 昇降機制御伝送システム
JP2002193561A (ja) * 2000-12-28 2002-07-10 Toshiba Corp 昇降機制御伝送システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005280885A (ja) 2005-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH02227765A (ja) デジタル・コンピユータのデータ転送装置
JP2004171209A (ja) 共有メモリデータ転送装置
JP7259628B2 (ja) ネットワーク制御装置、画像形成装置、ネットワーク制御装置の制御方法およびネットワーク制御装置の制御プログラム
JP4633378B2 (ja) 昇降機制御情報伝送制御回路
US20080147906A1 (en) DMA Transferring System, DMA Controller, and DMA Transferring Method
JP6419400B1 (ja) Plc、ネットワークユニット、cpuユニット、及びデータ転送方法
JP4938944B2 (ja) エレベータの情報伝送制御装置
JP3669302B2 (ja) プログラマブルコントローラ
US10037169B2 (en) Image processing semiconductor device and image processing device
KR20050046932A (ko) i2C 버스를 이용한 슬레이브 장치들의 상태 검사 시스템
JP4181482B2 (ja) 電子制御装置
JP3024345B2 (ja) データリンク方法
JP4288137B2 (ja) 表示器システム
US20100226393A1 (en) Communication system and communication apparatus
JP2009163531A (ja) 割り込み管理機構およびマイクロコンピュータ
JP2009003633A (ja) 情報処理装置
JP2006126938A (ja) データ転送システム及びそのデータ転送方法
JP6126259B1 (ja) 監視装置、監視方法、及びプログラム
JP2005063351A (ja) データ転送装置およびデータ転送方法
JPH07143148A (ja) 高速サイクリック伝送装置
JP2000322376A (ja) バスインターフェース変換回路
JPS63234304A (ja) マルチpcシステムにおけるデ−タリンク方式
JP2008171335A (ja) レジスタアクセス方式
JPH0399337A (ja) データ処理ユニットの診断方法、データ処理ユニット、データ処理システム
JP2000305878A (ja) 機能拡張システム及びそれに用いるデータ転送方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070313

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091211

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100330

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101026

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131126

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees