JP4632716B2 - 滅菌耐久性組成物を用いた内視鏡光学系、及びそれを備えた内視鏡 - Google Patents

滅菌耐久性組成物を用いた内視鏡光学系、及びそれを備えた内視鏡 Download PDF

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Description

本発明は、滅菌プロセスに対する耐久性に優れた組成物を用いた内視鏡光学系、及びそれを備えた内視鏡に関する。
なお、本願における滅菌耐久性とは、例えば、140℃前後の高温高圧でかつ飽和水蒸気による滅菌システム、いわゆるオートクレーブ滅菌のような過酷な条件下での耐久性をいう。
内視鏡は使用後、洗浄、消毒、滅菌が必要である。オートクレーブ滅菌は薬液を使用しないので環境に優しく、また、経済性に優れている。このため、近年、滅菌処理の条件が最も厳しいオートクレーブ滅菌が普及している。
内視鏡に一般の光学ガラスを用いた場合、薬液による消毒では、過酷な条件ではないため、光学ガラスが侵食され、曇りが発生し、光が透過しなくなることはない。しかしながら、オートクレーブ滅菌は過酷な条件で行うため、光学ガラスが侵食され、曇りが発生し、照明や観察ができない不具合が起こり易い。
このため、従来、オートクレーブ滅菌など、高温高圧で水蒸気を用いた条件下での滅菌処理に対する耐久性の向上を図った内視鏡光学素子が、例えば、次の特許文献1〜5に提案されている。
特開平11−249031号公報 特開2002−316833号公報 特開2002−350742号公報 特許第2501099号公報 USP6038079号明細書
特許文献1に記載の内視鏡光学素子は、滅菌耐久性に優れた内視鏡用光学材料として、不純物の少ない石英ガラスを用いている。
また、特許文献2に記載の内視鏡用光学部品は、耐滅菌性に優れた内視鏡用光学材料として、屈折率nd=1.54〜1.64のモールドガラスを用いている。
また、特許文献3に記載の内視鏡用光学部品は、耐滅菌性に優れた内視鏡用光学材料として、ポリカーボネートやポリオレフィンなどの樹脂を用いている。
また、特許文献4に記載の内視鏡用光学部材は、耐滅菌性に優れた内視鏡用光学材料として、アルミナ(Al23)や、MgOなどの光学結晶を用いている。
また、特許文献5に記載の内視鏡光学系は、サファイアを内視鏡先端の対物光学レンズの一部又は全部に用いている。
医用内視鏡においては、人体への負担を極力軽減するため、細径化が最重要課題とされる。しかるに医用内視鏡の光学系を細径化すると、その分、観察光学系の最も被写体側の光学面の面積が小さくなる。他方、内視鏡を用いた検査においては、細部の見落としを防ぐために視野範囲を広くとる必要がある。このため、内視鏡の観察光学系の画角は極力広くとることが望まれる。
しかし、特許文献1に記載の内視鏡光学系に用いる石英ガラスは、d線での屈折率が1.45程度と低い。このため、石英ガラスを用いた特許文献1に記載の内視鏡光学素子では、画角を広くとることができない。
また、特許文献2に記載の内視鏡用光学部品に用いるモールドガラスも、d線での屈折率が1.54〜1.64と低い。このため、特許文献2に記載のモールドガラスを用いた内視鏡用光学部品でも、画角を広くとることができない。
また、特許文献3に記載の内視鏡用光学部品に用いるポリカーボネートやポリオレフィンなどの樹脂も、d線での屈折率が1.53〜1.59程度と低い。このため、特許文献3に記載の内視鏡用光学部品でも、画角を広くとることができない。
このように、特許文献1〜3に記載の光学材料では、d線での屈折率が1.46〜1.64程度と低い。このため、例えば、従来一般に用いられている観察系において最も被写体側の光学部材が凹レンズで構成された内視鏡に、この観察系の凹レンズに特許文献1〜3に記載の上記光学材料を用いると、画角が狭くなり、広範囲の観察ができない。
また、特許文献1〜3に記載の光学材料では、耐性レベルも水蒸気滅菌などにおいて近年求められている耐性レベルに十分応えることが難しい。
また、特許文献4に記載の光学材料は、d線での屈折率が1.77、1.74程度あり、特許文献1〜3に記載の光学材料に比べれば屈折率が高い。しかしながら、この程度の屈折率では、細径化した医用内視鏡での観察において細部の見落としを防ぐことが可能な視野範囲が得られる程には広い画角をとることができない。
また、特許文献5に記載の光学材料であるサファイアは、特許文献4の光学材料と同様、d線での屈折率が1.77程度であり、細径化した医用内視鏡での観察において細部の見落としを防ぐことが可能な視野範囲が得られる程には広い画角をとることができない。しかも、特許文献5に記載のものは、光学材料としてサファイアを用いており、サファイアはアッベ数が一種類に限定され、光学設計を行う上で、収差の補正を十分に行うことができないため、光学系の性能が悪い。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、医用内視鏡での観察において細部の見落としを防ぐことが可能な程度の広い画角をとることができ、かつ、高度な滅菌耐久性を備えた組成物を用いた内視鏡光学系及びこれを備えた内視鏡を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明による滅菌耐久性組成物を用いた内視鏡光学系、及びそれを備えた内視鏡は、滅菌処理を行う際に滅菌試薬に接触する外表面を有する光学素子が、主成分として、Zr(ジルコニウム),Y(イットリウム),Gd(ガドリニウム),Ta(タンタル),Nb(ニオブ),La(ランタン),Hf(ハフニウム)のうち少なくともいずれかの成分を含み、d線での屈折率が2.08以上であり且つペロブスカイト型結晶構造を持つ光学結晶材料で構成された滅菌耐久性組成物からなることを特徴としている。
また、本発明の内視鏡光学系においては、前記光学結晶材料が単結晶構造を持ち、常光線屈折率と異常光線屈折率との差の絶対値が0.01以下であるのが好ましい。
また、本発明の内視鏡光学系においては、前記光学結晶材料が多結晶構造を持ち、粒界の大きさが50nm以下であるのが好ましい。
また、本発明の内視鏡光学系においては、前記光学結晶材料が多結晶構造を持ち、粒界の大きさが20nm以下であるのがより好ましい。
また、本発明の内視鏡光学系においては、観察光学系と照明光学系を有し、前記観察光学系と前記照明光学系のそれぞれにおける、滅菌処理を行う際に滅菌試薬に接触する外表面を有する光学素子のうち、少なくともいずれかの光学素子が、前記滅菌耐久性組成物からなるのが好ましい。
また、本発明の内視鏡光学系においては、観察光学系と照明光学系を有し、前記観察光学系と前記照明光学系のそれぞれにおける、滅菌処理を行う際に滅菌試薬に接触する外表面を有する全ての光学素子が、前記滅菌耐久性組成物からなるのが好ましい。
また、本発明内視鏡光学系においては、内視鏡の挿入部先端に被写体を結像するための対物レンズユニットを備え、前記対物レンズユニットの最も被写体側の光学素子と最も像側の光学素子が、前記滅菌耐久性組成物からなるのが好ましい。
また、本発明の内視鏡光学系においては、最も物体側の光学素子が、凹レンズであって、該凹レンズが、前記滅菌耐久性組成物からなるのが好ましい。
また、本発明の内視鏡光学系においては、最も物体側の光学素子が、平行平板であって、該平行平板が、前記滅菌耐久性組成物からなるのが好ましい。
また、本発明の内視鏡光学系においては、前記対物レンズユニットの全ての光学素子が、前記滅菌耐久性組成物からなるのが好ましい。
また、本発明の内視鏡光学系においては、前記対物レンズユニットの最も像側の光学素子が、凸レンズであるのが好ましい。
また、本発明の内視鏡光学系においては、前記対物レンズユニットの最も像側の光学素子が、吸収型赤外カットフィルタ又は、干渉型赤外カットフィルタであるのが好ましい。
また、本発明内視鏡光学系においては、被写体側から順に、イメージガイドファイバ束と、接眼レンズユニットとからなり、前記接眼レンズユニットの最もイメージガイドファイバ束側の光学素子と最も観察側の光学素子が、前記滅菌耐久性組成物からなるのが好ましい。
また、本発明の内視鏡光学系においては、前記接眼レンズユニットの全ての光学素子が、前記滅菌耐久性組成物からなるのが好ましい。
また、本発明の内視鏡光学系においては、前記イメージガイドファイバ束が、前記滅菌耐久性組成物からなるのが好ましい。
また、本発明内視鏡光学系においては、内視鏡の挿入部先端に被写体を結像するための撮像素子を備え、前記撮像素子の最も被写体側の光学素子が、前記滅菌耐久性組成物からなるのが好ましい。
また、本発明内視鏡光学系においては、内視鏡の挿入部先端に被写体側から順に、照明ユニットと、ライトガイドファイバ束とを備え、前記照明ユニットの最も被写体側の光学素子と最もライトガイドファイバ束側の光学素子が、前記滅菌耐久性組成物からなるのが好ましい。
また、本発明の内視鏡光学系においては、前記照明ユニットの全ての光学素子が、前記滅菌耐久性組成物からなるのが好ましい。
また、本発明の内視鏡光学系においては、少なくとも前記ライトガイドファイバ束の一部が、前記滅菌耐久性組成物からなるのが好ましい。
また、本発明内視鏡光学系においては、光源側から順に、入射ユニットと、ライトガイドファイバ束とからなり、前記入射ユニットの最も光源側の光学素子と最もライトガイドファイバ束側の光学素子が、前記滅菌耐久性組成物からなるのが好ましい。
また、本発明内視鏡光学系においては、前記入射ユニットの全ての光学素子が、前記滅菌耐久性組成物からなるのが好ましい。
また、本発明の内視鏡光学系においては、前記入射ユニットが円柱形状のロッド光学素子を含み、前記ロッド光学素子が、前記滅菌耐久性組成物からなるのが好ましい。
また、本発明による滅菌耐久性組成物を用いた内視鏡光学系、及びそれを備えた内視鏡は、滅菌処理を行う際に滅菌試薬に接触する外表面を有する、最も物体側に配置された光学素子が、ジルコニア(ZrO 2 )若しくはイットリウム安定化ジルコニア(YSZ)を光学結晶材料として構成された滅菌耐久性組成物からなる、物体側が略平面で像側に曲率半径0.4969mmの凹面を持つ凹レンズで構成されていることを特徴としている。
また、本発明の内視鏡光学系においては、観察光学系と照明光学系を有し、前記観察光学系と前記照明光学系のそれぞれにおける、滅菌処理を行う際に滅菌試薬に接触する外表面を有する光学素子のうち、少なくとも前記観察光学系における最も物体側に配置された光学素子が、前記物体側が略平面で像側に曲率半径0.4969mmの凹面を持つ凹レンズで構成されているのが好ましい。
また、本発明による内視鏡は、本発明の上記いずれかの内視鏡光学系を備えている。
本発明によれば、医用内視鏡での観察において細部の見落としを防ぐことが可能な程度の広い画角をとることができ、かつ、高度な滅菌耐久性を備えた組成物を用いた内視鏡光学系及びそれを備えた内視鏡が得られる。
実施例の説明に先立ち、本発明の作用効果について説明する。
本発明の内視鏡光学系は、滅菌処理を行う際に滅菌試薬に接触する外表面を有する光学素子全体又は光学素子の表面部が、主成分として、Zr,Y,Gd,Ta,Nb,La,Hfのうち少なくともいずれかの成分を含み、d線での屈折率が2.08以上である光学結晶材料で構成された滅菌耐久性組成物からなる。
または、本発明の内視鏡光学系は、滅菌処理を行う際に滅菌試薬に接触する外表面を有する、最も物体側に配置された光学素子が、ジルコニア(ZrO 2 )若しくはイットリウム安定化ジルコニア(YSZ)を光学結晶材料として構成された滅菌耐久性組成物からなる、物体側が略平面で像側に曲率半径0.4969mmの凹面を持つ凹レンズで構成されている。
滅菌性に優れ、且つ広画角の内視鏡を実現するためには、高耐性、且つ高屈折率の光学材料を用いる必要がある。しかるに、本件出願人は、高耐性、且つ高屈折率の組成物として、Gd(ガドリニウム),Ta(タンタル),La(ランタン),Y(イットリウム)などの透明な希土類元素や、Zr(ジルコニウム),Hf(ハフニウム),Nb(ニオブ)などの希土類元素に近い性質を示す元素を主成分とする光学結晶材料を用いるのが良いことを発見した。
入手し易さや汎用性からみると、具体的な光学材料としては、ダイアモンド、ジルコニア(ZrO2)、イットリウム安定化ジルコニア(YSZ)、ガドリニウムガリウムガーネット(GGG)などがある。
ダイアモンドは、d線での屈折率が2.4程度と高く、耐性も非常に良い。
ジルコニアやイットリウム安定化ジルコニアは、d線での屈折率が2.2程度と高く、且つ耐性が良く、比較的加工し易い。
ガドリニウムガリウムガーネットは、d線での屈折率が2.0程度で、耐性が良く、比較的加工し易い。
また、YAG結晶(Y3Al512)は、d線での屈折率が1.83程度で、耐性が良く、比較的加工し易い。
これらのうち、d線での屈折率が2.2程度のジルコニア(ZrO2)若しくはイットリウム安定化ジルコニア(YSZ)を光学結晶材料として構成された滅菌耐久性組成物を用いれば、高度な滅菌耐久性が得られることに加えて、従来の耐滅菌性組成物を用いた内視鏡光学系に比べてNAが大きくなり、画角、観察視野を広くとることができ、細径化した医用内視鏡を用いた観察において細部の見落としを極力防止することができる。
また、従来の耐滅菌性組成物を用いた内視鏡光学系に比べて屈折率が高いため、同じ画角の光学系を構成する場合に面の曲率を緩くすることができ、その分、内視鏡光学系を構成するレンズを加工し易くなる。
なお、d線での屈折率1.73程度のスピネル(MgAl24)を内視鏡光学系に用いることも考えられ、その場合は高耐性が得られるが、本発明のような高画角は得られない。
この他にも、高耐性が得られる物質としては、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)、タンタル酸リチウム(LiTaO3)、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)がある。
また、本発明の内視鏡光学系では、上述したように、滅菌耐久性組成物である光学結晶材料として、ジルコニア(ZrO2)若しくはイットリウム安定化ジルコニア(YSZ)の他に、d線での屈折率が2.08以上であり且つペロブスカイト型結晶構造を持つものを用いる。
ペロブスカイト構造(ABX3の組成式を有する立方晶系の結晶構造)を持つ化合物は、結晶構造が安定しているため、高耐性を期待できる。ペロブスカイト構造の化合物としての例としては、BaTiO3があるが、TiのサイトにTaが入ると耐性が向上する。例えば、特開2002−187767号公報に記載されているBa(Mg,Ta)O3のような化合物は、d線での屈折率が2.08を上回り、且つ耐性もよい。
水蒸気滅菌などの滅菌処理において、ガラスなどにアルカリ元素やアルカリ土類元素を多量に含むと耐性が悪くなる傾向がある。これに対し、ペロブスカイト構造をもつ化合物では、ガラスと比較して、アルカリ元素やアルカリ土類元素の成分が溶出し難く、レンズの曇りや浸食等の不具合が生じ難くなる。
また、本発明の内視鏡光学系では、光学結晶材料が単結晶構造を持ち、常光線屈折率と異常光線屈折率の差の絶対値が0.01以下であるのが好ましい。
単結晶構造を持つ光学結晶材料に関し、2003年9月時点でのカタログ『機能材料研究部、“屈折率異方性の小さい高屈折率圧電材料、一軸性単結晶”、透過率スペクトル、屈折率の波長依存性、諸物性、 (株)村田製作所』において、単結晶構造を有する圧電材料の光学特性が開示されていた。具体的な光学特性を図30〜図32に示す。これによれば、単結晶材料の屈折率は波長600nm〜1600nmにおいて2.18〜2.10程度あり、常光線の屈折率noと異常光線の屈折率neはほとんど重なっていることがわかる。
単結晶構造には、粒界がない。このため、単結晶の光学結晶材料をレンズ全体、またはレンズの表面として用いたときにその部分で散乱が起こらないので好ましい。しかしその反面、単結晶構造には、一般に異方性があり、特に、常光線屈折率と異常光線屈折率との差の絶対値が大きいとレンズとして使用した場合に結像性能が悪化するという問題がある。
しかるに、本件出願人は、上記カタログに記載の材料のように、d線での屈折率が2.08以上あり、かつ、常光線屈折率と異常光線屈折率との差の絶対値小さい光学結晶材料を本発明の滅菌耐久性組成物として用いることを着想するに至った。
本発明のように常光線屈折率と異常光線屈折率との差の絶対値が0.01以下の単結晶構造を持つ光学結晶材料を用いれば、結像性能への影響を許容できるレベルに抑えることができる。
また、本発明の内視鏡光学系においては、他の構成としては、光学結晶材料が多結晶構造を持ち、粒界の大きさが50nm以下であるのが好ましい。
多結晶構造を持つ光学結晶材料に関し、インターネット検索情報『材料統括部 マテリアル商品課、“光性セラミックス”、光学特性(直線透過率)、光学特性(屈折率)、その他諸物性値、[online]、(株)村田製作所、[2002年6月11日検索]、インターネット<http://www.murata.co.jp/products/japanese/ninfo/articles/nr01e1.html>』において、多結晶構造を有する透光性セラミックスの光学特性が開示されていた。具体的な光学特性を図33〜図35に示す。これによれば、多結晶材料の屈折率は波長500nm〜1500nmにおいて2.11〜2.04程度あることがわかる。
多結晶構造には、異方性がない。このため、多結晶構造を持つ光学結晶材料は、結晶軸を考慮することなくレンズとして使用することができる。しかしその反面、多結晶構造には、粒界があるため散乱が起こり易く、レンズとして使用した際に結像性能が悪化するという問題がある。
しかるに、本発明のように粒界の大きさが50nm以下の多結晶構造を持つ光学結晶材料を用いれば、レンズの結像性能へ及ぼす影響を許容できるレベルに抑えることができる。なお、好ましくは、粒界の大きさは、20nm以下であるのがよい。
その他、本発明による内視鏡光学系は、上記主成分として、Zr,Y,Gd,Ta,Nb,La,Hfのうち少なくともいずれかの成分を含み、d線での屈折率が2.08以上であり且つペロブスカイト型構造を持つ光学結晶材料で構成された滅菌耐久性組成物を、滅菌処理を行う際に滅菌試薬に接触する外表面を有する光学素子の表面部に設けるようにしてもよい。
例えば、本発明の内視鏡光学系においては、最も物体側の光学素子が、凹レンズであって、該凹レンズの表面部が、前記滅菌耐久性組成物からなるようにしてもよい。
また、本発明の内視鏡光学系においては、最も物体側の光学素子が、平行平板であって、該平行平板の表面部が、前記滅菌耐久性組成物からなるようにしてもよい。
また、本発明の内視鏡光学系においては、観察光学系と照明光学系を有し、前記観察光学系と前記照明光学系のそれぞれにおける、滅菌処理を行う際に滅菌試薬に接触する外表面を有する光学素子のうち、少なくともいずれかの光学素子の表面部が、主成分として、Zr,Y,Gd,Ta,Nb,La,Hfのうち少なくともいずれかの成分を含み、d線での屈折率が2.08以上であり且つペロブスカイト型構造を持つ光学結晶材料で構成された滅菌耐久性組成物からなるようにしてもよい。
または、本発明の内視鏡光学系においては、観察光学系と照明光学系を有し、前記観察光学系と前記照明光学系のそれぞれにおける、滅菌処理を行う際に滅菌試薬に接触する外表面を有する光学素子のうち、少なくとも前記観察光学系における最も物体側に配置された光学素子の表面部が、ジルコニア(ZrO 2 )若しくはイットリウム安定化ジルコニア(YSZ)を光学結晶材料として構成された滅菌耐久性組成物からなる、最も物体側に配置された、物体側が略平面で像側に曲率半径0.4969mmの凹面を持つ凹レンズで構成されるようにしてもよい。
また、本発明の内視鏡光学系においては、観察光学系と照明光学系を有し、前記観察光学系と前記照明光学系のそれぞれにおける、滅菌処理を行う際に滅菌試薬に接触する外表面を有する全ての光学素子の表面部が、主成分として、Zr,Y,Gd,Ta,Nb,La,Hfのうち少なくともいずれかの成分を含み、d線での屈折率が2.08以上であり且つペロブスカイト型構造を持つ光学結晶材料で構成された滅菌耐久性組成物からなるようにしてもよい。
以下に本発明の内視鏡光学系の実施例を説明する。各実施例の説明に先立ち、各実施例の光学系に用いる滅菌耐久性組成物の構成例を比較例とともに説明する。
以下に説明する本発明の実施例に用いる滅菌耐久性組成物の光学結晶及び比較例の光学結晶を、従来公知の加工方法(研磨、成形)を用いて、光学部材を作製した。出来上がった光学部材で内視鏡光学系を構成した後、内視鏡の観察に使用し、使用後に高温高圧下での水蒸気滅菌処理を行った。
水蒸気滅菌の条件は、温度135℃の飽和水蒸気圧条件下で5分間保持し、水蒸気を排出して乾燥させるまでを一回とする工程を複数回行い、各回の工程毎に光学顕微鏡を介して内視鏡の上記光学部材を構成する滅菌耐久性組成物の表面の荒れを観察し、評価した。
通常の病院での内視鏡の平均的な使用頻度を考慮し、1日に平均2例の内視鏡手術を行い、その都度滅菌処理を行うものとすると、1年で約700例となる。内視鏡光学系としては、約3年の製品寿命として2000例程度の手術及び2000回の滅菌処理に耐えるものであることが望まれる。
第1例(参考例)
滅菌耐久性組成物として、ダイアモンドを内視鏡光学系の最も物体側の光学素子に用いた。ダイアモンドからなる光学素子は、d線での屈折率nd=2.42であり、広画角、高耐性であった。
また、ダイアモンドからなる光学素子は、耐水蒸気滅菌での耐性に関しては、水蒸気滅菌2000例を行っても侵食されておらず、光学素子として結像性能劣化等が問題となるレベルには至らなかった。
第2例:
ジルコニア(ZrO2)を内視鏡第一面の凹レンズに用いた。ジルコニア(ZrO2)からなる凹レンズは、d線での屈折率nd=2.21であり、広画角、高耐性であった。
また、ジルコニア(ZrO2)からなる凹レンズは、耐水蒸気滅菌での耐性に関しては、水蒸気滅菌2000例を行っても侵食されておらず、光学素子として結像性能劣化等が問題となるレベルには至らなかった。
第3例:
ペロブスカイト型の多結晶構造を持つBa(Mg,Ta)O3系光学結晶材料を内視鏡第一面の凹レンズに用いた。Ba(Mg,Ta)O3系光学結晶材料からなる光学素子は、d線での屈折率nd=2.18であり、広画角、高耐性であった。
また、Ba(Mg,Ta)O3系光学結晶材料からなる光学素子は、耐水蒸気滅菌での耐性に関しては、水蒸気滅菌2000例を行っても侵食されておらず、光学素子として結像性能劣化等が問題となるレベルには至らなかった。
第4例:
Taを主成分とする単結晶構造を持つ光学結晶材料を内視鏡第一面の凹レンズに用いた。Taを主成分とする単結晶構造を持つ光学結晶材料からなる凹レンズは、d線での屈折率nd=2.18、アッベ数νd=23であり、広画角、高耐性であった。
また、Taを主成分とする単結晶構造を持つ光学結晶材料からなる凹レンズは、耐水蒸気滅菌での耐性に関しては、耐水蒸気滅菌2000例を行っても侵食されておらず、光学素子として結像性能劣化等が問題となるレベルには至らなかった。
比較例:
従来の光学レンズを構成する組成物のうちで比較的耐性の良いとされるBK7を内視鏡第一面の凹レンズに用いた。
しかし、BK7からなる凹レンズは、耐水蒸気滅菌での耐性に関しては、耐水蒸気滅菌を200例行うと、レンズ表面が侵食され、光学素子としての結像性能に問題を生じるレベルとなった。
図1は本発明の実施例1にかかる内視鏡光学系に備わる対物光学系の概略構成を示す光軸に沿う断面図である。
実施例1の対物光学系は、物体側から順に、カバーガラス1と、凹レンズ2と、凸レンズ3と、フィルタ4,5と、凸レンズ6と凹レンズ7との接眼レンズと、凸レンズ8とを有して構成されている。カバーガラス1は、上述の第又は第4例で示した滅菌耐久性組成物である光学結晶材料で構成されていて、外表面が滅菌処理を行う際に滅菌試薬に接触する位置に配置されている。
図2は本発明の参考例としての実施例2にかかる内視鏡光学系に備わる対物光学系の概略構成を示す光軸に沿う断面図である。
実施例2の対物光学系10は、物体側から順に、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズ11と、レーザカット多層コート付きの赤外カットフィルタ12と、両凸レンズ13と、明るさ絞り14と、レーザカット多層コート付きの赤外カットフィルタ15と、両凸レンズ16と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズ17との接合レンズと、防塵用カバーガラス18を有して構成されている。また、21は対物光学系とは別に撮像素子ユニットに対し接着剤を介して接合されたCCDカバーガラスである。防塵用カバーガラス18とCCDカバーガラス21は、接着剤を介して接合されている。
負メニスカスレンズ11は、ダイアモンドで構成されており、外表面が滅菌処理を行う際に滅菌試薬に接触する位置に配置されている。
次に、実施例2の内視鏡光学系に備わる対物光学系を構成する光学部材の数値データを表1に示す。
なお、データ中、r1、r2、…は各光学部材の各面の曲率半径、d1、d2、…は各光学部材の厚み及び光学部材間の間隔、nd1、nd2、…は各光学部材のd線での屈折率、νd1、νd2、…は各光学部材のd線でのアッベ数、fは焦点距離、FnoはFナンバーである。これらの記号は、以下の各実施例の数値データにおいても共通である。
数値データ1(実施例2)
f(焦点距離):0.4396
Fno :4.994
視野角 :176°
0=∞(物体面) d0=8
1=5 d1=0.2 nd1=2.42
2=0.5092 d2=0.28
3=∞ d3=0.5 nd3=1.494 νd3=75
4=∞ d4=0.1282
5=1.8448 d5=0.9078 nd5=1.816 νd5=46.62
6=-1.1932 d6=0.03
7=∞(明るさ絞り) d7=0.06
8=∞ d8=0.5 nd8=1.494 νd8=75
9=∞ d9=0.03
10=1.0192 d10=0.6014 nd10=1.51633 νd10=64.14
11=-0.6831 d11=0.2 nd11=1.92286 νd11=18.9
12=-1.9523 d12=0.2355
13=∞(カバーガラス)d13=0.4 nd13=1.51633 νd13=64.14
14=∞(光学接着剤) d14=0.01 nd14=1.51 νd14=64.14
15=∞(カバーガラス)d15=0.4 nd15=1.52 νd15=64.14
16=∞(光学接着剤) d16=0.01 nd16=1.56 νd16=4.14
17=∞ d17=0.019
18=∞(像面) d18=0
図3は本発明の実施例3にかかる内視鏡光学系に備わる対物光学系の概略構成を示す光軸に沿う断面図である。
実施例3の対物光学系10’は、物体側から順に、物体側が平面で像側が凹面の平凹レンズ11’と、赤外カットフィルタ12’と、両凸レンズ13と、明るさ絞り14と、両凸レンズ16と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズ17との接合レンズと、防塵用カバーガラス18を有して構成されている。また、21は対物光学系10’とは別に撮像素子ユニットに接着剤を介して接合されたCCDカバーガラスである。防塵用カバーガラス18とCCDカバーガラス21は、接着剤を介して接合されている。
平凹レンズ11’は、ジルコニア(ZrO2)で構成されており、外表面が滅菌処理を行う際に滅菌試薬に接触する位置に配置されている。
次に、実施例3の内視鏡光学系に備わる対物光学系を構成する光学部材の数値データを表2に示す。
数値データ2(実施例3)
f(焦点距離):0.52162
Fno :3.476
視野角 :164.0°
0=∞(物体面) d0=12
1=∞ d1=0.2 nd1=2.21
2=0.4969 d2=0.284
3=∞ d3=0.62 nd3=1.514 νd3=75
4=∞ d4=0.1226
5=1.6264 d5=0.8858 nd5=1.7725 νd5=49.6
6=-1.2395 d6=0.03
7=∞(明るさ絞り) d7=0.06
8=1.1794 d8=0.7424 nd8=1.51633 νd8=64.14
9=-0.7151 d9=0.2064 nd9=1.84666 νd9=23.78
10=-6.7749 d10=0.4117
11=∞(カバーガラス)d11=0.4 nd11=1.51633 νd11=64.14
12=∞(光学接着剤) d12=0.01 nd12=1.51 νd12=64.14
13=∞(カバーガラス)d13=0.4 nd13=1.52 νd13=64.14
14=∞(光学接着剤) d14=0.034
15=∞(像面) d18=0
図4は本発明の実施例4にかかる内視鏡光学系に備わる対物光学系の概略構成を示す光軸に沿う断面図である。
実施例4の対物光学系10”は、物体側から順に、物体側が平面で像側が凹面の平凹レンズ11’と、レーザカットフィルタ12”と、両凸レンズ13と、明るさ絞り14と、赤外カットフィルタ15’と、両凸レンズ16と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズ17との接合レンズと、物体側が凸面で像側が平面の平凸レンズ19を有して構成されている。また、21は対物光学系10”とは別に撮像素子ユニットに接着剤を介して接合されたCCDカバーガラスである。平凸レンズ19とCCDカバーガラス21は、接着剤を介して接合されている。
平凹レンズ11’は、ペロブスカイト型の多結晶構造を持つBa(Mg,Ta)O3系光学結晶材料で構成されており、外表面が滅菌処理を行う際に滅菌試薬に接触する位置に配置されている。
次に、実施例4の内視鏡光学系に備わる対物光学系を構成する光学部材の数値データを表3に示す。
数値データ3(実施例4)
f(焦点距離):0.87184
Fno :4.226
視野角 :166°
0=∞(物体面) d0=14.3
1=∞ d1=0.3 nd1=2.08 νd1=30.3
2=0.7594 d2=0.41
3=∞ d3=0.4 nd3=1.52287 νd3=59.89
4=∞ d4=0.1209
5=3.163 d5=1.356 nd5=1.8061 νd5=40.92
6=-1.662 d6=0.2545
7=∞(明るさ絞り) d7=0.03
8=∞ d8=1 nd8=1.494 νd8=75
9=∞ d9=0.0687
10=2.2215 d10=1.16 nd10=1.72916 νd10=54.68
11=-1.232 d11=0.2187 nd11=1.92286 νd11=18.9
12=∞ d12=0.5226
13=2.9114 d13=0.8 nd13=1.51633 νd13=64.14
14=∞(光学接着剤) d14=0.01 nd14=1.51 νd14=63
15=∞(カバーガラス)d15=0.4 nd15=1.6109 νd15=50.2
16=∞(光学接着剤) d16=0.01 nd16=1.52 νd16=63
17=∞ d17=0.02
18=∞(像面) d18=0
図5は本発明の実施例5にかかる内視鏡光学系を構成する対物光学系の概略構成を示す光軸に沿う断面図である。
実施例5の対物光学系10”’は、物体側から順に、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズ11と、レーザカット多層コート付き赤外カットフィルタ12と、物体側が凸面で像側が平面の平凸レンズ13’と、レーザカット多層コート付き赤外カットフィルタ15と、明るさ絞り14と、物体側が平面で像側が凸面の平凸レンズ16’と、物体側が平面で像側が凸面の平凸レンズ16”と、防塵用カバーガラス18を有して構成されている。また、21は内視鏡光学系10”’とは別に撮像素子ユニットに接着剤を介して接合されたCCDカバーガラスである。防塵用カバーガラス18とCCDカバーガラス21は、接着剤を介して接合されている。
負メニスカスレンズ11は、Taを主成分とする単結晶構造を持つ光学結晶材料で構成されていて、外表面が滅菌処理を行う際に滅菌試薬に接触する位置に配置されている。
次に、実施例5の内視鏡光学系に備わる対物光学系を構成する光学部材の数値データを表4に示す。
数値データ4(実施例5)
f(焦点距離):0.92993
Fno :12.577
視野角 :162°
0=∞(物体面) d0=13
1=10 d1=0.34 nd1=2.18 νd1=23
2=0.7997 d2=0.33
3=∞ d3=0.31 nd3=1.514 νd3=75
4=∞ d4=0.2871
5=1.392 d5=0.68 nd5=1.84666 νd5=23.78
6=∞ d6=0.03
7=∞ d7=0.31 nd7=1.514 νd7=75
8=∞(明るさ絞り) d8=0.03
9=∞ d9=0.45 nd9=1.72916 νd9=54.68
10=-2.942 d10=0.12
11=∞ d11=0.65 nd11=1.51633 νd11=64.14
12=-1.581 d12=0.5167
13=∞(カバーガラス)d13=1.15 nd13=1.51633 νd13=64.14
14=∞(光学接着剤) d14=0.01 nd14=1.51 νd14=64.1
15=∞(カバーガラス)d15=0.8 nd15=1.52 νd15=64.1
16=∞(光学接着剤) d16=0.01 nd16=1.56 νd16=64.1
17=∞ d17=0
18=∞(像面) d18=0
図6は本発明の実施例6にかかる内視鏡の概略構成図、図7は図6の内視鏡光学系の説明図であり、(a)は図6の内視鏡に備わる照明光学系の要部説明図、(b)は(a)の変形例にかかる照明光学系の要部説明図、(c)は図6の内視鏡に備わる接眼光学系の概略構成図である。
実施例6の内視鏡光学系では、内視鏡挿入部の先端に、対物光学系30(図では便宜上、簡略化して示してある。)と、照明光学系40(図では便宜上、簡略化して示してある。)が配置されている。内視鏡挿入部の対物光学系30と同一光路上には、リレーレンズ、又はイメージガイドファイバ束もしくは、撮像素子による信号伝達手段からなる像伝送系31が内蔵されている。図6に示す例では、像伝送系31がリレーレンズ、又はイメージガイドファイバ束を用いた硬性鏡又はファイバースコープとして構成されており、像伝送系31の像側には接眼光学系32(図では便宜上、簡略化して示してある。)が配置されている。
そして、対物光学系30と、像伝送系31と、接眼光学系32とで観察系が構成されている。
対物光学系30は、例えば、実施例1、3〜5のいずれかの対物光学系が用いられている。
接眼光学系32は、図7(c)に示すように、ガウスタイプの変形レンズ系であって、像伝送系31のイメージガイドファイバ束31bにより伝送された像を拡大し観察することができるようになっている。
また、最も観察側のカバーガラス32nは、上述の第又は第4例で示した滅菌耐久性組成物で構成されている。
また、内視鏡挿入部には、照明光学系40へ光を伝送するためのライトガイドファイバ束41が設けられている。さらに、内視鏡には、光源50と、光源50からの光をライトガイドファイバ束41に光学的に接続するための接続光学系42が配置されている。そして、光源50と、接続光学系42と、ライトガイドファイバ束41と、照明光学系40とで、照明系が構成されている。
照明光学系40は、図7(a)に示すように、最も物体側のレンズを負レンズ401で構成したもの、或いは、図7(b)に示すように、最も物体側のレンズを正レンズ401’で構成したもの、のいずれのタイプも適用できる。なお、図7(b)における402は単ファイバである。
また、図7(a),図7(b)のいずれのタイプの照明光学系40においても、正レンズ又は負レンズは、照明光の配光性を良くする(広範囲化する)ために表面を粗面加工して、或いはレンズの内部に光拡散部材を含んで構成してもよい。
そして、実施例6の内視鏡では、内視鏡光学系に備わる対物光学系30、照明光学系40、接眼光学系32、及び接続光学系42を構成する光学部材のうち滅菌処理を行う際に滅菌試薬に接触する外表面を持つ全ての光学部材、もしくは少なくともいずれかの光学部材、上述の第又は第4例で示した滅菌耐久性組成物で構成されている、又は、内視鏡光学系に備わる対物光学系30、照明光学系40、接眼光学系32、及び接続光学系42を構成する光学部材のうち滅菌処理を行う際に滅菌試薬に接触する外表面を持つ光学部材のうちの少なくとも対物光学系30における最も物体側に配置された光学素子が、上述の実施例3で示した、ジルコニア(ZrO 2 )を光学結晶材料として構成された滅菌耐久性組成物からなる、物体側が平面で像側に曲率半径0.4969mmの凹面を持つ平凹レンズ11’で構成されている
滅菌試薬に接触する位置に配置された外表面を持つ全ての光学部材を滅菌耐久性組成物で構成すれば、内視鏡全体を滅菌しても耐久性が確保できるので好ましい。
図8は本発明の実施例7にかかる内視鏡光学系を構成する照明光学系の要部説明図である。
実施例7の内視鏡光学系を構成する照明光学系40’は、負レンズ401の滅菌処理を行う際に滅菌試薬に接触する位置に配置された外表面(図8では物体側が平面でライトガイドファイバ束41側が凹面の平凹レンズの平面)に、上述の第又は第4例で示した滅菌耐久性組成物40a’を、蒸着法や、スパッタリング法などを用いて成膜して構成されている。
図9は本発明の実施例8にかかる内視鏡光学系を構成する対物光学系の要部説明図である。
実施例8の内視鏡光学系を構成する対物光学系30’は、対物光学系30’を構成する光学部材のうち滅菌試薬に接触する位置に配置された外表面を有する光学素子の表面(図9では光学素子301’の最も物体側の面)に、上述の第又は第4例で示した滅菌耐久性組成物30a’を、蒸着法や、スパッタリング法などを用いて成膜して構成されている。
図10は本発明の実施例9にかかる内視鏡光学系を構成する接眼光学系32’の要部説明図である。
実施例9の内視鏡光学系は、接眼光学系32’を構成する光学部材のうち滅菌処理を行う際に滅菌試薬に接触する位置に配置された外表面(図10では接眼レンズ32n’の最も像側の面)に、上述の第又は第4例で示した滅菌耐久性組成物32a’を、蒸着法や、スパッタリング法などを用いて成膜して構成されている。
本発明の内視鏡光学系は、これら実施例7〜実施例9の照明光学系40’、対物光学系30’、接眼光学系32’の構成を組合せて構成することができる。そして、照明光学系40’、対物光学系30’、接眼光学系32’を構成する光学系の滅菌処理を行う際に滅菌試薬に接触する位置に配置された外表面の全て、もしくはいずれかに、上述の第又は第4例で示した滅菌耐久性組成物を成膜するのが好ましい。照明光学系40’、対物光学系30’、接眼光学系32’を構成する光学系の滅菌処理を行う際に滅菌試薬に接触する位置に配置された外表面の全てに滅菌耐久性組成物を成膜すれば、内視鏡全体を滅菌しても耐久性が確保できる。
なお、上記実施例7〜実施例9の内視鏡光学系のように光学部材の表面を滅菌耐久性組成物で構成する場合、上述の第又は第4例で示した滅菌耐久性組成物は、薄いフィルム状に形成するのが望ましい。
図11は本発明の実施例10にかかる内視鏡光学系を構成する対物光学系における滅菌耐久性組成物の配置例を示す説明図である。
実施例10の内視鏡光学系を構成する対物光学系は、内視鏡全体に機密性を持たせることができない場合に好適な例として示したものである。
実施例10の内視鏡光学系を構成する対物光学系30”は、対物レンズユニット単独でオートクレーブ滅菌耐久性を持たせるために、対物レンズユニット30−1”の最も被写体側の光学素子301”と最も像側の光学素子302”又はそれらの光学素子の表面全体が、上述の第又は第4例で示した滅菌耐久性組成物で構成されている。
図12は本発明の実施例11にかかる内視鏡光学系に備わる対物光学系を構成する対物レンズユニットの概略構成図である。
実施例11の対物レンズユニット30−1”’は、物体側から順に、平行平板状のカバーガラス301”’と、凸レンズ303”’,304”’を有し、これら全ての光学素子又は全ての光学素子の表面全体が、上述の第又は第4例で示した滅菌耐久性組成物で構成されている。なお、カバーガラス301”’と凸レンズ303”’との間には、明るさ絞り302”’が設けられている。明るさ絞り302”’が、滅菌耐久性を有しない場合は、明るさ絞り302”’をカバーレンズ301”’と凸レンズ303”’との間に密封状態に接合する。このようにすれば、対物レンズユニット30−1”’全体としての滅菌耐久性に効果的である。
図13は本発明の実施例12にかかる内視鏡光学系に備わる対物光学系を構成する対物レンズユニットの概略構成図である。
実施例12の対物レンズユニット30−1””は、物体側から順に、物体側が平面で像側が凹面の平凹レンズ301””と、両凸レンズ302””と、明るさ絞り303””と、物体側が平面で像側が凸面の平凸レンズ304””とからなり、いわゆる凹レンズと凸レンズからなるレトロフォーカスタイプの対物レンズユニットとして構成されている。そして、これら全ての光学素子又は全ての光学素子の表面全体が、上述の第又は第4例で示した滅菌耐久性組成物で構成されている。
図14は本発明の実施例13にかかる内視鏡光学系に備わる対物光学系を構成する対物レンズユニットの概略構成図である。
実施例13の対物レンズユニット30−1””’は、物体側から順に、平行平板状のカバーガラス301””’と、物体側が平面で像側が凹面の平凹レンズ302””’と、両凸レンズ303””’と、レーザカットフィルタ又は赤外カットフィルタ304””’,305””’と、物体側が平面で像側が凸面の平凸レンズ306””’と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズ307””’との接合レンズと、物体側が凸面で像側が平面の平凸レンズ308””’とで構成されている。そして、対物レンズユニットの最も物体側の光学素子であるカバーガラス301””’と最も像側の光学素子である平凸レンズ308””’、又はこれらの光学素子の表面全体が、上述の第又は第4例で示した滅菌耐久性組成物で構成されている。
図15は本発明の実施例14にかかる内視鏡光学系に備わる対物光学系を構成する対物レンズユニットの概略構成図である。
実施例14の対物レンズユニット30−1”””は、物体側から順に、物体側が平面で像側が凹面の平凹レンズ301”””と、レーザカットフィルタ又は赤外カットフィルタ302”””と、両凸レンズ303”””と、明るさ絞り304”””と、レーザカットフィルタ又は赤外カットフィルタ305”””と、物体側が平面で像側が凸面の平凸レンズ306”””と、吸収型赤外カットフィルタ又は干渉型赤外カットフィルタ307”””とで構成されている。そして、対物レンズユニットの最も物体側の光学素子である平凹レンズ301”””と最も像側の光学素子である赤外カットフィルタ307”””、又はこれらの光学素子の表面全体が、上述の第又は第4例で示した滅菌耐久性組成物で構成されている。
図16は本発明の実施例15にかかる内視鏡光学系に備わる対物光学系を構成する対物レンズユニットの概略構成図である。
実施例15の対物レンズユニット30−1”””’は、物体側から順に、平行平板状のカバーガラス301”””’と、物体側が平面で像側が凹面の平凹レンズ302”””’と、両凸レンズ303”””’と、明るさ絞り304”””’と、レーザカットフィルタ又は赤外カットフィルタ305”””’と、物体側が平面で像側が凸面の平凸レンズ306”””’と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズ307”””’との接合レンズと、物体側が凸面で像側が平面の平凸レンズ308”””’と、赤外カットフィルタ309”””’とで構成されている。そして、対物レンズユニットの最も物体側の光学素子であるカバーガラス301”””’と最も像側の光学素子である赤外カットフィルタ309”””’、又はこれらの光学素子の表面全体が、上述の第又は第4例で示した滅菌耐久性組成物で構成されている。
なお、実施例14、15の最も像側の光学素子307”””,309”””’は、撮像素子ユニットのCCDカバーガラスの前に配置される防塵用カバーガラスと兼用してもよい。
図17は本発明の実施例16にかかる内視鏡光学系に備わる接眼光学系を構成する接眼レンズユニットの概略構成図である。
実施例16の内視鏡光学系を構成する接眼光学系は、内視鏡全体に機密性を持たせることができない場合に好適な例を示しており、接眼レンズユニット単独でオートクレーブ滅菌耐久性を持たせている。
実施例16の内視鏡光学系の接眼系は、物体側から順に、イメージガイドファイバ束31bと、接眼レンズユニット32−1とで構成されている。
接眼レンズユニット32−1は、物体側から順に、カバーガラス321と、両凹レンズ322と両凸レンズ323との接合レンズと、両凸レンズ324と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ325と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ326と像側に凹面を向けた負メニスカスレンズ327との接合レンズと、平行平板状のカバーガラス328とで構成されている。そして、接眼レンズユニットの最もイメージガイドファイバ束31b側の光学素子であるカバーガラス321と最も像側の光学素子であるカバーガラス328、又はそれらの光学素子の表面全体が、上述の第又は第4例で示した滅菌耐久性組成物で構成されている。
図18は本発明の実施例17にかかる内視鏡光学系に備わる接眼光学系を構成する接眼レンズユニットの概略構成図である。
実施例17の接眼レンズユニット32−1’は、物体側から順に、物体側が平面で像側が凸面の平凸レンズ321’と、物体側が凸面で像側が平面の平凸レンズ322’とで構成されている。そして、接眼レンズユニットの全ての光学素子、全ての光学素子の表面全体が、上述の第又は第4例で示した滅菌耐久性組成物で構成されている。
図18に示した接眼レンズユニットは、ラムスデン(Ramsden)型接眼レンズのユニットであり、接合面のない最もシンプルな構成となっている。このようなタイプの接眼レンズは、接着剤が滅菌耐久性を満たさない場合に有効である。なお、実施例17では、接眼レンズユニットにおける接眼レンズのタイプは、ラムスデンタイプに限定されるものではなく、どのようなタイプの接眼レンズにも本発明は適用できる。
図19は本発明の実施例18にかかる内視鏡光学系に備わるイメージガイドファイバ束の概略構成を示す説明図であり、(a)は端面図、(b)はイメージガイドファイバ束を構成する1つのファイバの拡大端面図、(c)は(b)の断面図である。
実施例18のイメージガイドファイバ束31bは、ファイバ束を構成する夫々の単ファイバ31aのクラッド31a1が、上述の第又は第4例で示した滅菌耐久性組成物で構成されている。
図20は本発明の実施例19にかかる内視鏡光学系に備わるイメージガイドファイバ束の概略構成を示す説明図であり、(a)は端面図、(b)はイメージガイドファイバ束を構成する1つのファイバの拡大端面図、(c)は(b)の断面図である。
実施例19のイメージガイドファイバ束31は、ファイバ束を構成する夫々の単ファイバ31aのコア31a2が上述の第又は第4例で示した滅菌耐久性組成物で構成されている。
図21は本発明の実施例20にかかる内視鏡光学系に備わるイメージガイドファイバ束の概略構成を示す説明図であり、(a)は端面図、(b)はイメージガイドファイバ束を構成する1つのファイバの拡大端面図、(c)は(b)の断面図である。
実施例20のイメージガイドファイバ束31は、ファイバ束を構成する夫々の単ファイバ31aのクラッド31a1の外側部分が上述の第又は第4例で示した滅菌耐久性組成物で構成されている。
図22は本発明の実施例21にかかる内視鏡光学系に備わる像伝送系の概略構成を示す要部説明図である。
実施例21の像伝送系31は、上述の第又は第4例で示した滅菌耐久性組成物で構成された光学素子31cが、イメージガイドファイバ束31bの入射端面もしくは射出端面に密着して構成されている。
図23は本発明の実施例22にかかる内視鏡先端部光学系の概略構成図である。
実施例22の内視鏡先端部光学系60は、物体側から順に、物体側が平面で像側が凹面の平凹レンズ601と、レーザカットフィルタ又は赤外カットフィルタ602と、両凸レンズ603と、明るさ絞り604と、レーザカットフィルタ又は赤外カットフィルタ605と、物体側が平面で像側が凸面の平凸レンズ606と、レーザカットフィルタ又は赤外カットフィルタ607と、カバーガラス608と、撮像素子609とで構成されている。そして、内視鏡先端部光学系の最も物体側の光学素子である平凹レンズ601と内視鏡先端部光学系の最も撮像素子側の光学素子であるカバーガラス608、又はこれらの光学素子の表面全体が、上述の第又は第4例で示した滅菌耐久性組成物で構成されている。
図24は本発明の実施例23にかかる内視鏡光学系に備わる照明光学系の概略構成図である。
実施例23の照明系は、照明光学系を構成する照明ユニット40−1と、ライトガイドファイバ束41とで構成されている。照明ユニット40−1は、物体側から順に、物体側が平面で光源側が凸面の平凸レンズ401”と、両凸レンズ402”と、物体側が凸面でライトガイドファイバ束41側が平面の単ファイバ403とで構成されている。そして、照明ユニット40−1の最も物体側の光学素子である平凸レンズ401”と、最もライトガイドファイバ束41側の光学素子である単ファイバ403、又はこれらの光学素子の表面全体が、上述の第又は第4例で示した滅菌耐久性組成物で構成されている。
図25は本発明の実施例24にかかる内視鏡光学系に備わる照明光学系の概略構成図である。
実施例24の照明光学系は、照明ユニット40−1の全ての光学素子、又はこれらの光学素子の表面全体が、上述の第又は第4例で示した滅菌耐久性組成物で構成されている。その他の構成は実施例23と同様である。
図26は本発明の実施例25にかかる照明光学系に備わるライトガイドファイバ束の概略構成を示す説明図であり、(a)は端面図、(b)はライトガイドファイバ束を構成する1つのファイバの拡大端面図、(c)は(b)の断面図である。
実施例25のライトガイドファイバ束41は、ファイバ束を構成する夫々の単ファイバ41aのクラッド41a1が、上述の第又は第4例で示した滅菌耐久性組成物で構成されている。
図27は本発明の実施例26にかかる照明光学系に備わるライトガイドファイバ束の概略構成を示す説明図であり、(a)は端面図、(b)はライトガイドファイバ束を構成する1つのファイバの拡大端面図、(c)は(b)の断面図である。
実施例26のライトガイドファイバ束41は、ファイバ束を構成する夫々の単ファイバ41aのコア41a2が、上述の第又は第4例で示した滅菌耐久性組成物で構成されている。
図28は本発明の実施例27にかかる照明光学系に備わるライトガイドファイバ束の概略構成を示す要部説明図である。
実施例27のライトガイドファイバ束41は、上述の第又は第4例で示した滅菌耐久性組成物で構成された光学素子41cが、ライトガイドファイバ束の入射端面もしくは射出端面に密着して構成されている。
図29は本発明の実施例28にかかる内視鏡光学系に備わる、内視鏡本体と光源とを接続する接続光学系の概略構成図である。
実施例28の接続光学系42は、ライトガイドファイバ束41の入射端面に接近配置された入射ユニット42−1として構成されている。入射ユニット42−1は、円柱形状の単ファイバ421と、平行平板状の光学素子422とで構成されている。
そして、入射ユニット42−1の最もライトガイドファイバ側の光学素子421と最も光源側の光学素子422のいずれか又はこれらの光学素子の全て、又はこれらの光学素子のいずれか又は全ての表面全体が、上述の第又は第4例で示した滅菌耐久性組成物で構成されている。
以上、本発明の内視鏡光学系及びそれを用いた内視鏡の実施例を説明したが、本発明の内視鏡光学系及びそれを用いた内視鏡は、上記各実施例の構成に限定されるものではなく、滅菌試薬に接触する位置に配置された外表面を持つ少なくとも一つの光学部材自体又は少なくとも一つの光学部材の表面を、本発明の特徴を満たす、主成分として、Zr,Y,Gd,Ta,Nb,La,Hfのうち少なくともいずれかの成分を含み、d線での屈折率が2.08以上であり且つペロブスカイト型構造を持つ光学結晶材料で構成された滅菌耐久性組成物で構成したものや、滅菌試薬に接触する外表面を有する、最も物体側に配置された光学素子を、本発明の特徴を満たす、ジルコニア(ZrO 2 )若しくはイットリウム安定化ジルコニア(YSZ)を光学結晶材料として構成された滅菌耐久性組成物からなる、物体側が略平面で像側に曲率半径0.4969mmの凹面を持つ凹レンズで構成したものであれば、どのような構成であってもよい。また、本発明の、主成分として、Zr,Y,Gd,Ta,Nb,La,Hfのうち少なくともいずれかの成分を含み、d線での屈折率が2.08以上であり且つペロブスカイト型構造を持つ光学結晶材料で構成された滅菌耐久性組成物は上述の第又は第4例で示したものに限定されるものでなく、本発明の構成要件を満たす材料であれば、どのような材料を用いても良い。
また、本発明の内視鏡光学系及びそれを用いた内視鏡は、本発明の特許請求の範囲に記載された発明の他に次に記載のような特徴を備えている。
(1)滅菌処理を行う際に滅菌試薬に接触する外表面を有する光学素子の表面部が、主成分として、Zr,Y,Gd,Ta,Nb,La,Hfのうち少なくともいずれかの成分を含み、d線での屈折率が2.08以上であり且つペロブスカイト型構造を持つ光学結晶材料で構成された滅菌耐久性組成物からなることを特徴とする内視鏡光学系。
)前記光学結晶材料が単結晶であり、常光線屈折率と異常光線屈折率との差の絶対値が0.01以下であることを特徴とする上記(1)に記載の内視鏡光学系。
)前記光学結晶材料が多結晶であり、粒界の大きさが50nm以下であることを特徴とする上記(1)に記載の内視鏡光学系。
)前記光学結晶材料が多結晶であり、粒界の大きさが20nm以下であることを特徴とする上記(1)に記載の内視鏡光学系。
)最も物体側の光学素子が、凹レンズであって、該凹レンズの表面部が、前記滅菌耐久性組成物からなることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載の内視鏡光学系。
)最も物体側の光学素子が、平行平板であって、該平行平板の表面部が、前記滅菌耐久性組成物からなることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載の内視鏡光学系。
)観察光学系と照明光学系を有し、前記観察光学系と前記照明光学系のそれぞれにおける、滅菌処理を行う際に滅菌試薬に接触する外表面を有する光学素子のうち、少なくともいずれかの光学素子の表面部が、前記滅菌耐久性組成物からなることを特徴とする上記(1)〜()のいずれかに記載の内視鏡光学系。
)観察光学系と照明光学系を有し、前記観察光学系と前記照明光学系のそれぞれにおける、滅菌処理を行う際に滅菌試薬に接触する外表面を有する全ての光学素子の表面部が、前記滅菌耐久性組成物からなることを特徴とする上記(1)〜()のいずれかに記載の内視鏡光学系。
)上記(1)〜()のいずれかに記載の内視鏡光学系を備えた内視鏡。
本発明の実施例1にかかる内視鏡光学系の概略構成を示す光軸に沿う断面図である。 本発明の参考例としての実施例2にかかる内視鏡光学系の概略構成を示す光軸に沿う断面図である。 本発明の実施例3にかかる内視鏡光学系の概略構成を示す光軸に沿う断面図である。 本発明の実施例4にかかる内視鏡光学系の概略構成を示す光軸に沿う断面図である。 本発明の実施例5にかかる内視鏡光学系の概略構成を示す光軸に沿う断面図である。 本発明の実施例6にかかる内視鏡の概略構成図である。 図7は図6の内視鏡光学系の説明図であり、(a)は図6の内視鏡に備わる照明光学系の要部説明図、(b)は(a)の変形例にかかる照明光学系の要部説明図、(c)は図6の内視鏡に備わる接眼光学系の概略構成図である。 本発明の実施例7にかかる内視鏡光学系を構成する照明光学系の要部説明図である。 本発明の実施例8にかかる内視鏡光学系を構成する対物光学系の要部説明図である。 本発明の実施例9にかかる内視鏡光学系を構成する接眼光学系32’の要部説明図である。 本発明の実施例10にかかる内視鏡光学系を構成する対物光学系における滅菌耐久性組成物の配置例を示す説明図である。 本発明の実施例11にかかる内視鏡光学系に備わる対物レンズユニットの概略構成図である。 本発明の実施例12にかかる内視鏡光学系に備わる対物レンズユニットの概略構成図である。 本発明の実施例13にかかる内視鏡光学系に備わる対物光学系を構成する対物レンズユニットの概略構成図である。 本発明の実施例14にかかる内視鏡光学系に備わる対物レンズユニットの概略構成図である。 本発明の実施例15にかかる内視鏡光学系に備わる対物光学系を構成する対物レンズユニットの概略構成図である。 本発明の実施例16にかかる内視鏡光学系に備わる接眼光学系を構成する接眼レンズユニットの概略構成図である。 本発明の実施例17にかかる内視鏡光学系に備わる接眼光学系を構成する接眼レンズユニットの概略構成図である。 本発明の実施例18にかかる内視鏡光学系に備わるイメージガイドファイバ束の概略構成を示す説明図であり、(a)は端面図、(b)はイメージガイドファイバ束を構成する1つのファイバの拡大端面図、(c)は(b)の断面図である。 本発明の実施例19にかかる内視鏡光学系に備わるイメージガイドファイバ束の概略構成を示す説明図であり、(a)は端面図、(b)はイメージガイドファイバ束を構成する1つのファイバの拡大端面図、(c)は(b)の断面図である。 本発明の実施例20にかかる内視鏡光学系に備わるイメージガイドファイバ束の概略構成を示す説明図であり、(a)は端面図、(b)はイメージガイドファイバ束を構成する1つのファイバの拡大端面図、(c)は(b)の断面図である。 本発明の実施例21にかかる内視鏡光学系に備わるイメージガイドファイバ束の概略構成を示す要部説明図である。 本発明の実施例22にかかる内視鏡先端部光学系の概略構成図である。 本発明の実施例23にかかる内視鏡光学系に備わる照明光学系の概略構成図である。 本発明の実施例24にかかる内視鏡光学系に備わる照明光学系の概略構成図である。 本発明の実施例25にかかる照明光学系に備わるライトガイドファイバ束の概略構成を示す説明図であり、(a)は端面図、(b)はライトガイドファイバ束を構成する1つのファイバの拡大端面図、(c)は(b)の断面図である。 本発明の実施例26にかかる照明光学系に備わるライトガイドファイバ束の概略構成を示す説明図であり、(a)は端面図、(b)はライトガイドファイバ束を構成する1つのファイバの拡大端面図、(c)は(b)の断面図である。 本発明の実施例27にかかる照明光学系に備わるライトガイドファイバ束の概略構成を示す要部説明図である。 本発明の実施例28にかかる内視鏡光学系に備わる、内視鏡本体と光源とを接続する接続光学系の概略構成図である。 単結晶構造を持つ光学結晶材料の一従来例の透過率スペクトルを示すグラフである。 図30に示した光学結晶材料の屈折率の波長依存性を示すグラフである。 図30に示した光学結晶材料の諸物性を示す表である。 多結晶構造を持つ光学結晶材料の一従来例の直線透過率を示すグラフであり、(a)は波長0nm〜10000nmでのARコート未処理の状態での透過率、(b)は波長300nm〜900nmでのARコート処理の状態及びARコート未処理の状態での透過率を示している。 図33に示した光学結晶材料の屈折率を示すグラフであり、(a)は波長に対する屈折率特性、(b)はアッベ数に対する屈折率特性を示している。 図33に示した光学結晶材料のその他の諸物性値を示すグラフである。
1 カバーガラス
2、7 凹レンズ
3、6、8、303”’、304”’ 凸レンズ
4、5 フィルタ
10、10’、10”、10”’、30、30’、30” 対物光学系
11、327 像側に凹面を向けた負メニスカスレンズ
11’、301””、302””’、301”””、302”””’、601
物体側が平面で像側が凹面の平凹レンズ
12、12’、15、15’、309”””’ 赤外カットフィルタ
12” レーザカットフィルタ
13、16、302””、303””’、303”””、303”””’、323、324
、603 両凸レンズ
13’、19、308””’、308”””’、322’ 物体側が凸面で像側が平面の平凸レンズ
14、303””、304”””、304”””’、604 明るさ絞り
16’、304””、306””’、306”””、レンズ306”””’、321’、606
物体側が平面で像側が凸面の平凸レンズ
17、307””’、307”””’ 物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズ
18 防塵用カバーガラス
21 CCDカバーガラス
301’、301”、302”、31c、422 光学素子
301”’、32n、301””’、301”””’、321、328、608 カバーガラス
302”’ 明るさ絞り
304””’、305””’、302”””、305”””、307”””、305”””’、602、605、607 レーザカットフィルタ又は赤外カットフィルタ
30a’、32a’、40a’ 滅菌耐久性組成物
30−1”、30−1”’、30−1””、30−1””’、30−1”””、30−1”””’ 対物レンズユニット
31 像伝送系
31b イメージガイドファイバ束
31a、402、403、41a、421 単ファイバ
31a1、41a1 クラッド
31a2、41a2 コア
32、32’ 接眼光学系
322 両凹レンズ
325、326 物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ
32n’ 接眼レンズ
32−1、32−1’接眼レンズユニット
40,40’ 照明光学系
401 負レンズ
401’ 正レンズ
401” 物体側が平面で光源側が凸面の平凸レンズ
40−1 照明ユニット
41 ライトガイドファイバ束
42 接続光学系
42−1 入射ユニット
50 光源
609 撮像素子

Claims (25)

  1. 滅菌処理を行う際に滅菌試薬に接触する外表面を有する光学素子が、主成分として、Zr,Y,Gd,Ta,Nb,La,Hfのうち少なくともいずれかの成分を含み、d線での屈折率が2.08以上であり且つペロブスカイト型構造を持つ光学結晶材料で構成された滅菌耐久性組成物からなることを特徴とする内視鏡光学系。
  2. 前記光学結晶材料が単結晶構造を持ち、常光線屈折率と異常光線屈折率との差の絶対値が0.01以下であることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡光学系。
  3. 前記光学結晶材料が多結晶構造を持ち、粒界の大きさが50nm以下であることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡光学系。
  4. 前記光学結晶材料が多結晶構造を持ち、粒界の大きさが20nm以下であることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡光学系。
  5. 観察光学系と照明光学系を有し、
    前記観察光学系と前記照明光学系のそれぞれにおける、滅菌処理を行う際に滅菌試薬に接触する外表面を有する光学素子のうち、少なくともいずれかの光学素子が、前記滅菌耐久性組成物からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の内視鏡光学系。
  6. 観察光学系と照明光学系を有し、
    前記観察光学系と前記照明光学系のそれぞれにおける、滅菌処理を行う際に滅菌試薬に接触する外表面を有する全ての光学素子が、前記滅菌耐久性組成物からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の内視鏡光学系。
  7. 内視鏡の挿入部先端に被写体を結像するための対物レンズユニットを備え、
    前記対物レンズユニットの最も被写体側の光学素子と最も像側の光学素子が、前記滅菌耐久性組成物からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の内視鏡光学系。
  8. 最も物体側の光学素子が、凹レンズであって、該凹レンズが、前記滅菌耐久性組成物からなることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の内視鏡光学系。
  9. 最も物体側の光学素子が、平行平板であって、該平行平板が、前記滅菌耐久性組成物からなることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の内視鏡光学系。
  10. 前記対物レンズユニットの全ての光学素子が、前記滅菌耐久性組成物からなることを特徴とする請求項7、請求項7に従属する請求項8,9のいずれかに記載の内視鏡光学系。
  11. 前記対物レンズユニットの最も像側の光学素子が、凸レンズであることを特徴とする請求項7、請求項7に従属する請求項8,9、請求項10のいずれかに記載の内視鏡光学系。
  12. 前記対物レンズユニットの最も像側の光学素子が、吸収型赤外カットフィルタ又は、干渉型赤外カットフィルタであることを特徴とする請求項7、請求項7に従属する請求項8,9、請求項10のいずれかに記載の内視鏡光学系。
  13. 被写体側から順に、イメージガイドファイバ束と、接眼レンズユニットとからなり、
    前記接眼レンズユニットの最もイメージガイドファイバ束側の光学素子と最も観察側の光学素子が、前記滅菌耐久性組成物からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の内視鏡光学系。
  14. 前記接眼レンズユニットの全ての光学素子が、前記滅菌耐久性組成物からなることを特徴とする請求項13に記載の内視鏡光学系。
  15. 前記イメージガイドファイバ束が、前記滅菌耐久性組成物からなることを特徴とする請求項13又は14に記載の内視鏡光学系。
  16. 内視鏡の挿入部先端に被写体を結像するための撮像素子を備え、
    前記撮像素子の最も被写体側の光学素子が、前記滅菌耐久性組成物からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の内視鏡光学系。
  17. 内視鏡の挿入部先端に被写体側から順に、照明ユニットと、ライトガイドファイバ束とを備え、
    前記照明ユニットの最も被写体側の光学素子と最もライトガイドファイバ束側の光学素子が、前記滅菌耐久性組成物からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の内視鏡光学系。
  18. 前記照明ユニットの全ての光学素子が、前記滅菌耐久性組成物からなることを特徴とする請求項17に記載の内視鏡光学系。
  19. 少なくとも前記ライトガイドファイバ束の一部が、前記滅菌耐久性組成物からなることを特徴とする請求項17又は18に記載の内視鏡光学系。
  20. 光源側から順に、入射ユニットと、ライトガイドファイバ束とからなり、
    前記入射ユニットの最も光源側の光学素子と最もライトガイドファイバ束側の光学素子が、前記滅菌耐久性組成物からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の内視鏡光学系。
  21. 前記入射ユニットの全ての光学素子が、前記滅菌耐久性組成物からなることを特徴とする請求項20に記載の内視鏡光学系。
  22. 前記入射ユニットが円柱形状のロッド光学素子を含み、
    前記ロッド光学素子が、前記滅菌耐久性組成物からなることを特徴とする請求項20又は21に記載の内視鏡光学系。
  23. 滅菌処理を行う際に滅菌試薬に接触する外表面を有する、最も物体側に配置された光学素子が、ジルコニア(ZrO 2 )若しくはイットリウム安定化ジルコニア(YSZ)を光学結晶材料として構成された滅菌耐久性組成物からなる、物体側が略平面で像側に曲率半径0.4969mmの凹面を持つ凹レンズで構成されていることを特徴とする内視鏡光学系。
  24. 観察光学系と照明光学系を有し、
    前記観察光学系と前記照明光学系のそれぞれにおける、滅菌処理を行う際に滅菌試薬に接触する外表面を有する光学素子のうち、少なくとも前記観察光学系における最も物体側に配置された光学素子が、前記物体側が略平面で像側に曲率半径0.4969mmの凹面を持つ凹レンズで構成されていることを特徴とする請求項23に記載の内視鏡光学系。
  25. 請求項1〜2のいずれかに記載の内視鏡光学系を備えた内視鏡。
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