JP4631067B2 - 不断流穿孔用の分岐装置 - Google Patents

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Description

本発明は水道やガスなどの既設管から分岐を取り出すのに適した不断流穿孔用の分岐装置に関する。
従来より、ホールソーを備えた穿孔機を用いて不断水下で既設管の一部を穿孔する工法は周知である(特許文献1参照)。
特開2002−321109
この種の穿孔工事の基本的な手順等について簡単に説明する。
まず、図12Aに示すように、既設管1の一部を一対の分割ケース21,22からなる密閉ケース2で覆う。前記第1分割ケース21には仕切弁の弁体100が設けられている。その後、前記第1分割ケース21に穿孔機3を取り付ける。
この状態で、図12Bのように、穿孔機3を運転し、主軸を回しながら先端のホールソー4で既設管1に円形の開孔11をあける。その後、図12Cのようにホールソー4を後退させた後、弁体100を閉弁する。こうして穿孔工事が終了した後に、穿孔機3を取り外し、第1分割ケース21に所定の分岐配管を連ねた後に弁体100を開弁することで分岐工事が完了する。
しかし、かかる従来の装置においては、上下動する弁体100を収容するための大きな弁箱が別途必要となる。そのため、コストアップを招く。
また、弁体100が既設管1から離れたところで上下に移動するため、ホールソー4を進退させるストロークが長くなる。そのため、穿孔機3の大型化を招く。
さらに、弁体100が上下動するため、弁の操作キャップ101の位置が高くなるので、必要となる土被りが深くなる。
下記の特許文献2および特許文献3において、分岐孔を持つサドルと既設管との間に円弧状の弁体が収容された分岐装置が開示されている。この弁体は1つの分割ケース内を周方向に移動して前記分岐孔を閉塞する。
〔特許文献2〕特開平6−74387号
〔特許文献3〕特開2006−207747
しかし、これらの先行技術においては、サドルが大型化した場合、重いサドルの裏面から駆動手段を組み付けた後に弁体を組み付ける必要があるので、作業が煩雑である。
したがって、本発明の主目的は前記従来の問題に鑑みてなされたもので、安価で、かつ、短い穿孔ストロークで、土被りが浅い場合にも工事を行い得る不断流穿孔用の分岐装置を提供することである。本発明の更なる目的は組み立て易い分岐装置を提供することである。
前記目的を達成するために、本発明の分岐装置は、ホールソーを備えた穿孔機で、既設管の管壁の一部を穿孔して前記管壁に開孔を形成し、当該既設管に分岐配管を接続するのに適した不断流穿孔用の分岐装置であって、既設管の周方向に分割され既設管の一部を囲繞する第1および第2分割ケースを有する密閉ケースと、前記第1分割ケースは既設管の径方向に突出して分岐する分岐管部が一体に形成され、前記密閉ケースの内周面と既設管の外周面との間において、既設管の周方向に沿って回転することにより、前記分岐管部の分岐孔を開閉する横断面円弧状の部分を有する弁体と、前記第1分割ケースにおける前記内周面に設けられ前記弁体が閉弁時に接触する弁座と、前記弁体を回転させるための回転機構とを備え、前記回転機構は、前記密閉ケースの外において回転操作される操作部と、前記操作部の回転により回転する駆動ギヤ装置と、前記弁体に設けられ前記駆動ギヤ装置の回転で前記弁体を前記既設管の前記周方向に回転させる従動ギヤとを備え、下方に向って開口し前記駆動ギヤ装置の一部が前記従動ギヤに歯合するのを可能とする下開口部と、上方に向って開口する上開口部とを有し、前記駆動ギヤ装置の一部を収容する凹所を形成すると共に、前記上開口部から前記駆動ギヤ装置を挿入して組み立てることを可能とするギヤケース部が前記第1または第2分割ケースの上部に一体に設けられ、前記ギヤケース部の上開口部を閉塞するカバーが前記ギヤケース部に締結され、前記カバーを上下に貫通する貫通孔から前記操作部が上方に突出しており、前記カバーを前記ギヤケース部から取り外すことで、前記駆動ギヤ装置を前記ギヤケース部から前記上開口部を通して取り出すことが可能とされている。
本発明によれば、弁体の横断面円弧状の部分が密閉ケースと既設管との隙間を、既設管に沿って回転するから、弁箱や弁蓋などの弁体を収容する部分を別途設ける必要がない。そのため、装置が安価で小型になる。
また、円弧状の弁体は平板状の弁体に比べ曲げ強度も大きくなる。そのため、弁体を薄くすることが可能となる。
また、前記弁体を収容する部分を別途設ける必要がない。そのため、穿孔のストロークが短くなる。
更に、弁体が上下動するのではなく、既設管の外周面に沿って回転する。そのため、弁の高さが低くなる。その結果、浅い土被りでも施工が可能となる。
一方、前記凹所を形成するギヤケース部を設けることにより、前記ギヤケース部の上開口部から駆動ギヤ装置を挿入しカバーで前記ギヤケース部を閉塞することで分岐装置を組み立てることができる。そのため、重い分割ケースの裏面側から駆動ギヤ装置を挿入して組み立てを行う必要がなくなる。すなわち、上開口部から駆動ギヤ装置の組み付けを行うことができる。そのため、分岐装置の組み立て作業が著しく容易になる。
本発明において、前記第1および第2分割ケースはそれぞれ前記既設管に沿った曲面部を有し、前記ギヤケース部は前記曲面部から上方に向って立ち上がる側壁と、前記側壁の上端に一体に形成され前記カバーが締結されるフランジとを更に備えているのが好ましい。
本態様によれば、ギヤケース部の側壁の上端にカバーが締結されるフランジを形成することで、上方からの前記カバーの取り付けや取り外しが容易になる。
本発明において、前記駆動ギヤ装置は前記操作部と一体に回転するウオームと、前記ウオームの回転により回転するウオームホイールとを備えているのが好ましい。
ここで、組付作業中に弁体が円周方向に動くと、組付の作業性が低下する。また、穿孔工事の完了後に、路面を車両が通過するのに伴い振動が発生するが、この振動により弁体が円周方向に移動すると分岐孔が不用意に閉塞される。
本態様によれば、可逆性のないウオームとウオームホイールからなる歯車対を用いることにより、弁体が不用意に動くおそれがない。
本発明において、前記カバーには前記ウオームホイールを回転自在に支持する軸受け部が一体に形成されているのが好ましい。
本態様によれば、ウオームホイールを予めカバーに形成した軸受け部に取り付けることで、カバーの取り付けとウオームホイールの組み付けとを同時に行うことができるから、組み立て時の作業性が著しく向上する。また、別途、ウオームホイールを回転自在に支持する支持部材等を設ける必要がなくなり、構造がシンプルになる。
本発明において、前記ギヤケース部は前記ウオームの下端を回転自在に支持する底壁部を更に備えているのが好ましい。
本態様によれば、ウオームの下端が底壁部に接することにより回転自在に支持されるので、別途、ウオームの下端を支持する支持部材等を用いる必要がなくなり、シンプルな構造でギヤケース部を形成することができると共に、ウオームが下方に落下しないから組み付けの作業性が向上する。
本発明において、前記弁体は前記既設管の外周面に沿って湾曲した凹面と、前記閉弁時において前記分岐孔に対向する凸面とを備え、前記閉弁時において前記凸面における前記弁座に接触する接触部が前記従動ギヤの表面よりも前記既設管の径方向に突出しているのが好ましい。
本態様によれば、弁座に接触する接触面が前記従動ギヤの表面よりも前記既設管の管径方向に突出しているので、ギヤが弁座に食い込むおそれがなく、弁体をスムースに移動させることができる。
本発明の好ましい態様においては、前記接触部はループ状に形成され、前記ループ状の接触部に囲まれた内側の領域において前記弁体に前記従動ギヤが形成され、前記弁座はループ状に形成され、前記ループ状の弁座に囲まれた内側の第2領域において前記分岐孔および前記下開口部が前記第1分割ケースに形成されている。
ここで、不断水工事では作業中に不測の事態が生じても断水は許されない。たとえば、穿孔完了後に弁体を閉じ、閉じた弁体が駆動ギヤ装置の故障で開かないような事態が生じうる。
この事態において、本態様ではループ状の接触部に囲まれた内側の領域に従動ギヤが形成されている。そのため、閉弁状態においてはギヤケース部内の空間には水圧が負荷されない。したがって、カバーを取り外しても水の吹き出すことがなく、その結果、カバーを取り外して駆動ギヤ装置の交換を行うことができる。
本発明において、分岐装置は、ホールソーを備えた穿孔機で、既設管の管壁の一部を穿孔して前記管壁に開孔を形成し、当該既設管に分岐配管を接続するのに適した不断流穿孔用の分岐装置であって、既設管の周方向に分割され既設管の一部を囲繞する第1および第2分割ケースを有する密閉ケースと、前記第1分割ケースは既設管の径方向に突出して分岐する分岐管部が一体に形成され、前記密閉ケースの内周面と既設管の外周面との間において、既設管の周方向に沿って回転することにより、前記分岐管部の分岐孔を開閉する横断面円弧状の部分を有する弁体と、前記第1分割ケースにおける前記内周面に形成され前記弁体が閉弁時に接触する弁座と、前記弁体を回転させるための回転機構とを備え、前記回転機構は、前記密閉ケースの外において回転操作される操作部と、前記操作部の回転により回転する駆動ギヤ装置と、前記弁体に設けられ前記駆動ギヤ装置の回転で前記弁体を前記既設管の前記周方向に回転させる従動ギヤとを備え、ここにおいて、前記弁体はダクタイル鋳鉄製であり、前記弁体には前記従動ギヤを装着するための溝が前記弁体の周方向に延びて形成され、前記溝にはステンレススチール製の前記従動ギヤが装着されていてもよい。
ここで、従動ギヤをダクタイル鋳鉄で作成した場合には、駆動ギヤ装置が従動ギヤと歯合することで、該従動ギヤの表面に施された防錆加工が削られ錆が発生するおそれがある。
これに対し、本態様によれば、従動ギヤをステンレススチール製にすることで、従動ギヤの表面が削られても防錆効果が劣化しない。
また、弁体がダクタイル鋳鉄で形成され、従動ギヤのみがステンレススチールで形成されることにより、弁体全体がステンレススチールで形成されるよりも大幅なコストダウンを図り得る。
ここで、水道管などに用いる弁装置は、弁体を閉じるのに操作部を左廻りに回転させるのか、あるいは、右廻りに回転させるのかという仕様が発注者ごとに決められており、該仕様に基づいて発注される。
前記ウオームホイールの各ギヤはヘリカルギヤであり、したがって、弁体の従動ギヤはウオームホイールに歯合するようにヘリカルギヤが採用される。そのため、弁体を閉じる方向が左廻りか、右廻りかの仕様によってウオームホイールを形成するヘリカルギヤの傾きが逆向きになる。
したがって、弁が左閉じか右閉じかに応じて、ウオームホイールに歯合する従動ギヤの傾きが異なる。
これに対し、弁の仕様に応じて、装着すべき従動ギヤを選択することで、左廻りと右廻りの両方の閉じ方の仕様に対応することができる。
本発明の好ましい態様においては、前記従動ギヤはステンレススチールの鋳造物で形成されている。
本発明の好ましい態様においては、前記従動ギヤはステンレススチールの板材に前記従動ギヤを形成する複数の貫通孔が互いに平行に形成されている。
図1は本発明の実施例1にかかる分岐装置を示す分解斜視図である。 図2は分岐装置を示す概略断面図である。 図3は第1分割ケースを示す分解された概略断面図である。 図4はウオームホイールのカバーへの取り付け構造を示す分解された概略側面図である。 図5は第1分割ケースを示す概略側面図である。 図6Aは弁体を示す概略側面図、図6Bはゴムリングの固定方法を示す概略斜視図である。 図7Aおよび図7Bは、それぞれ、不断流穿孔方法を示す分岐装置等の概略断面図である。 図8Aおよび図8Bは、それぞれ、不断流穿孔方法を示す分岐装置等の概略断面図である。 図9Aおよび図9Bは、それぞれ、不断流穿孔方法を示す分岐装置等の概略断面図である。 図10Aおよび図10Bは、それぞれ、不断流穿孔方法を示す分岐装置等の概略断面図である。 図11は実施例2を示す分岐装置を示す概略断面図である。 図12A、図12Bおよび図12Cは従来の不断流穿孔方法を示す装置等の概略断面図である。 図13A、図13Bおよび図13Cはそれぞれ実施例3、4および5の駆動ギヤ装置を示す正面図である。 図14A、図14Bおよび図14Cは、実施例6にかかる開弁補助機構の動作を示す部分断面図である。 図15A〜図15Gは実施例7に関する図であり、図15Aおよび図15Bは、それぞれ、従動ギヤの側面図および正面図、図15Cおよび図15Dは、それぞれ、弁体の側面図および正面図、図15Eおよび図15Fは、それぞれ、前記弁体に前記従動ギヤを装着した状態を示す弁体の側面図および正面図、図15Gは左閉じの弁体を示す正面図である。 図16は実施例8にかかる板材の展開した状態を示す概略斜視図である。 図17A〜図17Eは実施例8に関する図であり、図17Aは板材からなる従動ギヤの側面図、図17Bおよび図17Cは、それぞれ、前記板材を装着していない弁体の側面図および正面図、図17Dは前記板材が装着された弁体の側面図、図17Eはウオームギヤを示す一部断面した側面図である。 図18Aおよび図18Bは板材を弁体に取り付けた状態の概略端面図である。 図19は前記展開した板材を裏面から見た概略斜視図である。
本発明は、添付の書類を参考にした以下の好的な実施例の説明からより明瞭に理解されるであろう。しかしながら、実施例および図面は単なる図示および説明のためのものであり、本発明の範囲を定めるために利用されるべきものではない。本発明の範囲は請求の範囲のみによって定まる。添付図面において、複数の図面における同一の部品番号は、同一または相当部分を示す。
以下、本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
実施例1:
図1〜図11は実施例1を示す。
まず、本分岐装置の全体構成について説明する。
分岐装置2:
図1および図2に示す分岐装置2は、既設管1の管内に流体(たとえば、水等)が流れている状態で、既設管1から分岐を取り出す不断流穿孔に用いるものである。すなわち、分岐装置2は、図8Aに示すように、ホールソー4を備えた穿孔機3で、既設管1の管壁12の一部を穿孔するためのものである。
図2に示すように、分岐装置2は、既設管1を囲繞する密閉ケース20を有している。前記密閉ケース20は、既設管1の周方向Rに分割された第1および第2分割ケース21,22を備えている。第1分割ケース21には、既設管1の管径方向Cに突出して分岐する分岐管部27が一体に形成されている。
分割ケース21,22:
前記第1および第2分割ケース21,22は、分岐管部27の軸線27Lに略直交する仮想平面Hに沿って分割されている。一対の前記分割ケース21,22は、既設管1に対して既設管1の管径方向Cの両側方から外嵌装着され、結合部25が図示しない組立ボルトにより互いに締結されて組み立てられる。
図1および図2に示すように、各分割ケース21,22は、既設管1の外周面13に概ね沿って湾曲した内周面29をそれぞれ備えている。図1,図2および図5に示すように、各分割ケース21,22の結合部25と内周面29における前記既設管1の管軸方向Lの両端部とには、それぞれ、溝状のパッキン装着部24が形成されている。前記パッキン装着部24にはゴムパッキン26が装着され、既設管1と分岐装置2との間や、第1分割ケース21と第2分割ケース22との間がシールされる。
なお、各分割ケース21,22の管軸方向Lの両端部に図示しないボルト挿通孔を更に設け、両端部を組立ボルトで締結してもよい。
分岐管部27:
図7Aに示すように、前記分岐管部27のたとえば板状フランジのような継手部81には、穿孔機3が取り付けられる。ホールソー4が回転しながら分岐管部27の分岐孔28を通って、既設管1の管径方向Cに向って送り込まれることで、図8Aに示すように、既設管1の管壁12が切削されて、図8Bに示すように、該既設管1に開孔11が穿孔される。なお、図7Bに示すように、ホールソー4の回転中心には、該ホールソー4の位置決めを行うためのセンタードリル41が既設管1に向って突出して設けられている。
弁体5:
図2に示すように、前記既設管1と第1および第2分割ケース21、22との間には、それぞれ、第1および第2空間S1、S2が設けられている。前記第1空間S1と前記第2空間S2とは周方向Rに互いに連通しており、横断面円弧状の弁体5を2つの分割ケース21、22にわたって移動できるように収容している。前記弁体5は、分割ケース21,22の内周面29と既設管1の外周面13に沿って、かつ、既設管1の周方向Rに回転することにより、前記分岐管部27の分岐孔28を開閉する。
すなわち、図7Aの開弁時および図8Aの穿孔時において、弁体5は前記第2空間S2に大半部分が収容されており、回転機構6により回転されて、図9Aおよび図9Bの閉弁時に大半部分が前記第1空間S1に収容されて分岐孔28を閉塞する。
両分割ケース21,22には、前記円弧状の弁体5の回転を案内する案内部55(図5参照)が一体に設けられている。
前記弁体5を既設管1の周方向Rに回転させることにより、該弁体5を図7Aに示す開弁位置と、図9Aに示す閉弁位置に回転移動させることが可能である。
図2に示す分岐管部27を有する第1分割ケース21には、前記分岐管部27の分岐孔28および後述するギヤケース部70の周りに沿って略円周状にシール用のゴムリング(弁座の一例)56がゴムリング装着溝57に装着されている。
弁体5が図9Aに示す閉弁位置に回転移動されると、図6の弁体5における網点で示す第1接触部5fが、図5の網点で示すゴムリング56の第2接触部56fに密着する。これにより、図9Aに示すように、前記分岐孔28が閉塞され、分割ケース21,22および弁体5によって既設管1の開孔11の周囲が密閉される。
図6Bに示すように、第1分割ケース21にアリ溝21aが形成されていると共に、ゴムリング56には前記アリ溝21aに嵌合する凸部56aが、該ゴムリング56と一体に形成されているのが好ましい。この場合、閉じた弁体5を開くと水が激しく吹き出し、水の流れでゴムリング56がめくれるのを防止し得る。
また、弁体5の両端部には図示しない貫通孔が形成されている。弁体5に貫通孔を設けることにより、貫通孔にフックなどを通して弁体5を吊り上げて粉体塗装を行うことが可能となると共に、弁体5の軽量化が図られる。
つぎに、本発明の要部について更に詳しく説明する。
回転機構6:
図2に示す前記密閉ケース20には、弁体5を回転させるための回転機構6が設けられている。
前記回転機構6は、密閉ケース20の外において回転操作される操作部67と、前記操作部67の回転により回転する駆動ギヤ装置63と、前記弁体5に形成され駆動ギヤ装置63の回転で該弁体5を既設管1の周方向Rに沿って回転させる従動ギヤ51とを備えている。
前記駆動ギヤ装置63は、前記操作部67と一体に回転するウオーム61と、ウオーム61の回転により回転するウオームホイール62からなる。前記ウオーム61とウオームホイール62とは歯合しており、ウオームホイール62には従動ギヤ51が歯合している。なお、ウオーム61の軸線方向は鉛直方向に設定されている。
一方、図6に示すように、弁体5の管軸方向Lの略中央には、従動ギヤ51が設けられている。図2に示すように、後述する凹所73(図3)から第1空間S1に向かってウオームホイール62が突出している。従動ギヤ51は、前記ウオームホイール62に歯合し、該ウオームホイール62の回転で前記周方向Rに回転することにより弁体5を回転させる。
すなわち、作業者が操作部67を回転させると、ウオーム61およびウオームホイール62を介して従動ギヤ51が回転されることで、弁体5が回転される。
したがって、操作部67、駆動ギヤ装置63(ウオーム61,ウオームホイール62)および従動ギヤ51は弁体5を回転させるための回転機構6を構成している。
ギヤケース部70:
第1分割ケース21の上部には、ギヤケース部70が該第1分割ケース21と一体に形成されている。ギヤケース部70は、図3に示すように、下方Z2に向って開口し、前記ウオームホイール62が前記従動ギヤ51に歯合するのを可能とする下開口部74dと、上方Z1に向って開口する上開口部74uとを有する。前記ギヤケース部70は、前記駆動ギヤ装置63の一部を収容する凹所73を形成する。前記上開口部74uから前記駆動ギヤ装置63を挿入して組み立てることが可能である。
図1および図2に示すように、前記第1および第2分割ケース21,22はそれぞれ前記既設管1に沿った曲面部30を有している。図1に示すように、前記ギヤケース部70は、第1分割ケース21の曲面部30から上方に向って立ち上がる側壁71と、前記側壁71の上端に一体に形成され前記カバー66が締結されるフランジ72とを備えている。 したがって、カバー66はフランジ72を介して図示しないボルトによりギヤケース部70に締結され、該ギヤケース部70の上開口部74uを閉塞する。なお、カバー66とフランジ72との間にはゴムパッキン(図示せず)が介挿される。
駆動ギヤ装置63のカバー66への取り付け;
図3に示すように、前記操作部67はウオーム61の上方に一体に形成されている。
一方、図4に示すように、カバー66の下部には支持部66bが一体に形成されており、該支持部66bには軸受け部(孔)65が形成されている。前記軸受け部65には、ウオームホイール62を回転自在に支持するための回転軸64が挿通される。
前記回転軸64がウオームホイール62および軸受け部65に挿通されることにより、図2に示すように、ウオームホイール62がカバー66に対して回転自在に取り付けられる。
一方、図3に示すカバー66には、該カバー66を上下に貫通する貫通孔66aが形成されている。前記ウオーム61は、図2に示すように、前記ウオームホイール62に歯合するように、カバー66の貫通孔66aに回転自在に取り付けられる。ウオーム61をカバー66に取り付けると、ウオーム61の上部に形成された操作部67が前記貫通孔66aから上方Z1に突出する。
したがって、カバー66に、ウオーム61およびウオームホイール62からなる駆動ギヤ装置63と、操作部67とを予め取り付けることができる。当該取り付けは、工場出荷時に行われるが、工事現場で行われることもある。
カバー66の組み付け;
図3に示すように、前記凹所73には、下方Z2に向って開口する下開口部74dが形成されている。図2に示すように、前記上開口部74uから駆動ギヤ装置63を凹所73に挿入して組み立てると、前記下開口部74dからウオームホイール62の一部が弁体5に向って突出し、ウオームホイール62と弁体5の従動ギヤ51とが歯合される。
一方、図2および図3に示すように、前記ギヤケース部70には、ウオーム61の下端61dを回転自在に支持する底壁部75が一体形成されている。
したがって、カバー66をギヤケース部70に組み付けると、ウオームホイール62に従動ギヤ51が歯合されると共に、ウオーム61の下端61dが第1分割ケース21の底壁部75に回転自在に支持される。
本態様においては、ウオームホイール62は軸受け部65に挿通された回転軸64によって回転自在に支持されており、ウオーム61の下端61dは第1分割ケース21の底壁部65に回転自在に支持されている。したがって、下開口部74dから駆動ギヤ装置63(ウオーム61,ウオームホイール62)が落下しない。
一方、図2に示す駆動ギヤ装置63(ウオーム61,ウオームホイール62)を密閉ケース20から取り外す際には、カバー66を上方Z1に向って取り外す。前述したように、前記カバー66には、駆動ギヤ装置63が取り付けられているので、該カバー66をギヤケース部70から取り外すと、駆動ギヤ装置63がギヤケース部70から前記上方の上開口部74uを通して取り出される。
弁体5およびゴムリング56:
前記弁体5は、既設管1の外周面13に沿って湾曲した凹面53と、図9Aおよび図9Bに示す閉弁位置において前記分岐孔28に対向する凸面52とを備えている。
前記弁体5は、図2に示す閉弁位置において、凸面52における前記ゴムリング56の第2接触部56fに接触する第1接触部5fが前記従動ギヤ51の表面よりも既設管1の管径方向Cに突出している。
図6に示すように、前記閉弁位置(図2)において、前記ゴムリング56(図5)が接触する第1接触部5f(網点で示した部分)はループ状に形成されている。前記ループ状の第1接触部5f(網点で示した部分)の内側の領域5aにおいて、前記弁体5に従動ギヤ51が形成されている。
図4に示すように、前記ウオームホイール62はウオーム61に歯合するように、既設管1(図2)の管軸方向Lに対して斜めに形成されたヘリカルギヤ62aで構成されている。一方、図6に示すように、前記弁体5の従動ギヤ51はウオームホイール62(図4)に歯合するようにヘリカルギヤで形成されている。
弁体5に形成された従動ギヤ51は、斜め方向に形成されている。そのため、従動ギヤ51がウオームホイール62に歯合することにより、カバー66に回転力が作用する。このカバー66の回転を防止するにはカバー66の支持部66b等が凹所73に係合するのが好ましい。
従動ギヤ51の表面には、たとえばタールエポキシ樹脂などが塗布されており、かつ、従動ギヤ51を除く弁体5の部位には粉体塗装が施されている。
不断流穿孔方法:
まず、図2の既設管1内に流体が流れている状態で、該既設管1の外周面13を囲繞するように分岐装置2を取り付ける。この取り付け後、作業者は、前記組立ボルトにより両分割ケース21,22を組み立てる。
なお、前記弁体5は、まず、分岐管部27の分岐孔28を塞いだ閉弁位置に設定される。前記閉弁状態の密閉ケース20と既設管1との間に水を注入して、水漏れがないことを確認するための水密試験を行ってもよい。
その後、図7Aに示すように、開弁し、更に、作業者は、分岐管部27の継手部81に、穿孔機3の継手部31をボルトを用いて取り付ける。こうして、分岐装置2は、既設管1の一部を気密状態で囲繞する。
前記囲繞後、図7Bに示すように、ホールソー4を回転させながら既設管1に向って穿孔方向C1に移動させると、センタードリル41が既設管1の管壁12を切削し、該センタードリル41を中心に回転するホールソー4が既設管1に対して位置決めされる。その後、図8Aに示すように、ホールソー4によって既設管1の管壁12の一部が切り取られ開孔11が形成される。
前記センタードリル41およびホールソー4による穿孔後、図8Bに示すように、ホールソー4を退避方向C2に移動させる。
その後、作業者が操作部67を回転させると、ウオーム61に歯合するウオームホイール62が回転し、ウオームホイール62に歯合する従動ギヤ51によって、弁体5が案内部55(図5)に案内されて、前記分岐孔28の閉弁方向R1に回転され、開弁位置の弁体5が、図9Aに示す閉弁位置に移動される。前記弁体5の閉弁位置への移動により、弁体5がゴムリング56の表面に密着し、分岐孔28が閉塞される。
この閉塞後、穿孔機3を図9Bに示すように分岐装置2から取り外す。前記穿孔機3の取り外し後、図10Aに示すように、分岐配管90の継手部91を図示しないボルトを用いて該分岐管部27の継手部81に接続する。
分岐配管が完全に完了した後に、作業者が操作部67を開弁方向に回転させて、図10Bに示す開弁位置まで弁体5を開弁方向R2に回転させることにより、水が分岐配管90に通水される。
なお、万一、駆動ギヤ装置63に不具合が生じ、弁体5を開弁方向R2に回転させることができない場合には、カバー66を取り外して駆動ギヤ装置63を取り出すことができる。
つぎに、他の実施例について説明する。以下に説明する各実施例では、前述した実施例1と異なる部分を主に説明する。
実施例2:
本実施例2では、先端部分が半球状に形成された分岐配管(いわゆる耐震継手)を接続するために、図11に示すように、分岐管部27Aが半球状に形成されている。
実施例3:
本実施例3では、図13Aに示すように、駆動ギヤ装置63が、一対のベベルギヤ63a、63bおよび平歯車63cで構成されている。
実施例4:
本実施例4では、図13Bに示すように、駆動ギヤ装置63が一つの平歯車で構成されている。
ところで、従動ギヤはループ状の接触部に囲まれていない外側の領域に設けられてもよい。この場合、従動ギヤは弁体の管軸方向の一端に設けられてもよい。
しかし、この場合、従動ギヤによる弁体の回転力が弁体の一方の端部に加えられる。そのため、弁体がスムーズに回転しないかもしれない。
実施例5:
そこで、本実施例5では、図13Cに示すように、従動ギヤ51が弁体5の管軸方向の両端に設けられている。しかし、この場合、一対の従動ギヤ51、51に回転を伝えるために管軸方向に長いシャフト63dが必要になる。
このような問題は、従動ギヤ51が弁体5の接触部5fの前記内側の領域に形成された場合には解消される。
なお、以上の実施例において、従動ギヤ51を含む弁体5はステンレススチールまたはダクタイル鋳鉄で一体に形成されていてもよい。弁体5がダクタイル鋳鉄で形成されている場合、弁体5は粉体塗装など適宣の塗装が施される。
実施例6:
本実施例6では、図14Aに示すように、第1分割ケース21に形成された貫通孔21hに螺合するプッシャ40が設けられている。プッシャ40の周囲には雄ねじが形成されていると共に、前記貫通孔21hには、プッシャ40の雄ねじに螺合する雌ねじが形成されている。
前記プッシャ40の弁体5側の端部には、半球状のプッシャヘッド40hが該プッシャ40と一体に形成されている。
図9Bに示すように、既設管1に開孔11が形成された後、弁体5が閉じられて水圧が負荷されると、弁体5の凹面にのみ水圧が加わり、図14Bの弁体5を開弁することが難しくなる場合がある。
かかる場合には、図14Bのプッシャ40を回転させることにより、図14Cに示すように、プッシャ40のプッシャヘッド40hで弁体5を押した後に、弁体5を開方向に回動させる。
なお、プッシャ40および該プッシャ40が螺合する第1分割ケース21の貫通孔21hは、開弁補助機構を構成している。
実施例7:
図15A〜図15Gは実施例7を示す。
図15A〜図15Dに示すように、弁体5と従動ギヤ51Aとは別体に形成されている。図15Aおよび図15Bに示す従動ギヤ51Aは、ステンレススチール製の鋳造物で形成されている。前記従動ギヤ51Aは円弧状かつ帯状に形成されている。
図15Cおよび図15Dに示す弁体5はダクタイル鋳鉄製であり、この弁体5には前記従動ギヤ51Aを装着するための溝50が該弁体5の周方向Rに延びて形成されている。図15Eおよび図15Fに示すように、前記従動ギヤ51Aは、弁体5の前記溝50に装着される。
ところで、図4に示すように、ウオームホイール62のヘリカルギヤ62aは、ウオーム61に歯合するように、既設管1の管軸方向Lに対して斜めに形成されている。そのため、図15Fに示すように、従動ギヤ51Aの各ギヤは前記管軸方向Lに対して斜めに形成されている。この図15Fの従動ギヤ51Aおよび図2のウオーム61は右閉じの場合を示す。
ここで、図2の操作部67が左廻りで弁体5が閉じる「左閉じ」の仕様を採用する場合には、以下のように各部が形成される。ウオーム61のネジ山が左ネジに形成され、該ウオーム61に歯合するウオームホイール62のヘリカルギヤ62aが、図4に示す管軸方向Lに対する傾きと逆方向の傾きに形成される。図15Gに示すように、従動ギヤ51Aのヘリカルギヤも、図15Fに示す従動ギヤ51Aとは反対の傾きに形成される。
したがって、大きな弁体5を共通の部品として左閉じ及び右閉じの仕様に対応し得る。
実施例8:
図16〜図19は実施例8を示す。
図16に示すように、従動ギヤ51Aはステンレススチール製の板材7に複数の貫通孔7cが形成されてなる。前記貫通孔7cは、管軸方向Lに対して斜めに形成されていると共に、互いに平行に形成されている。図16および図17Aに示すように、前記板材7は、円弧状かつ帯状に形成されている。
なお、図16においては上面が凸面52となった状態で板材7が曲成される。
図17Bおよび図17Cに示す弁体5はダクタイル鋳鉄製であり、この弁体5には前記従動ギヤ51Aを装着するための第1および第2装着溝50a,50bが該弁体5の周方向Rに延びて形成されている。
図17Dに示すように、前記板材7は弁体5に装着される。
図16に示すように、板材7の周縁部にはボルト挿通孔7aが形成されている。図18Aおよび図18Bに示すように、前記板材7の周縁部は第1装着溝50aに装着されると共に、ボルト7bによって板材7が第1装着溝50aに固定される。
一方、図18Bに示すように、前記第2装着溝50bは前記第1装着溝50aよりも深く形成されており、二点鎖線で示すウオームホイール62のギヤが板材7の貫通孔7cに入り込み、従動ギヤ51Aに歯合するのを許容する。したがって、図17Eに示すように、ウオームホイール62のギヤ62aが従動ギヤ51Aに歯合する。
ここで、図16に示す板材7を図19のように裏返すことで、従動ギヤ51Aの管軸方向Lに対する傾きが反対向きになる。したがって、左閉じ用に形成されたウオームホイール62のギヤ62aに従動ギヤ51Aが歯合可能となる。
このように、板材7の表面と裏面とを使い分けることで、左廻りと右廻りの両方の閉じ方の仕様に対応することができる。
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施例を説明したが、当業者であれば本明細書を見て、自明な範囲で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。
前述した各実施例では、密閉ケースは第1および第2分割ケースの2分割としたが、密閉ケースは3分割以上であってもよい。
また、密閉ケースは鋳造品であってもよいし、鋼板で形成されてもよい。密閉ケースを鋼板で形成した場合には、第1および第2分割ケースを仮に組み立てた状態で溶接することにより2つの分割ケースを一体にして密閉ケースが形成されてもよい。
さらに、ゴムパッキンは分割ケースに設けられる必要はなく、ゴムパッキンは弁体に設けられてもよい。
また、ギヤケース部は第2分割ケース側に設けられていてもよい。
したがって、以上のような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲内のものと解釈される。
本発明の不断流穿孔用の分岐装置は、水道やガスなどの既設管から分岐を取り出すのに用いることができる。
1:既設管
2:分岐装置
3:穿孔機
4:ホールソー
5:弁体
6:回転機構
7:板材
11:開孔
12:管壁
20:密閉ケース
21:第1分割ケース
22:第2分割ケース
28:分岐孔
30:曲面部
50:溝
50a:第1装着溝
50b:第2装着溝
51:従動ギヤ
52:凸面
53:凹面
56:ゴムリング(弁座の一例)
61:ウオーム
62:ウオームホイール
63:駆動ギヤ装置
65:軸受け部
66:カバー
66a:貫通孔
67:操作部
70:ギヤケース部
71:側壁
72:フランジ
73:凹所
74u:上開口部
75d:下開口部
90:分岐配管
R:周方向

Claims (10)

  1. ホールソーを備えた穿孔機で、既設管の管壁の一部を穿孔して前記管壁に開孔を形成し、当該既設管に分岐配管を接続するのに適した不断流穿孔用の分岐装置であって、
    既設管の周方向に分割され既設管の一部を囲繞する第1および第2分割ケースを有する密閉ケースと、前記第1分割ケースは既設管の径方向に突出して分岐する分岐管部が一体に形成され、
    前記密閉ケースの内周面と既設管の外周面との間において、既設管の周方向に沿って回転することにより、前記分岐管部の分岐孔を開閉する横断面円弧状の部分を有する弁体と、
    前記第1分割ケースにおける前記内周面に設けられ前記弁体が閉弁時に接触する弁座と、
    前記弁体を回転させるための回転機構とを備え、前記回転機構は、
    前記密閉ケースの外において回転操作される操作部と、
    前記操作部の回転により回転する駆動ギヤ装置と、
    前記弁体に設けられ前記駆動ギヤ装置の回転で前記弁体を前記既設管の前記周方向に回転させる従動ギヤとを備え、
    下方に向って開口し前記駆動ギヤ装置の一部が前記従動ギヤに歯合するのを可能とする下開口部と、上方に向って開口する上開口部とを有し、前記駆動ギヤ装置の一部を収容する凹所を形成すると共に、前記上開口部から前記駆動ギヤ装置を挿入して組み立てることを可能とするギヤケース部が前記第1または第2分割ケースの上部に一体に設けられ、
    前記ギヤケース部の上開口部を閉塞するカバーが前記ギヤケース部に締結され、
    前記カバーを上下に貫通する貫通孔から前記操作部が上方に突出しており、
    前記カバーを前記ギヤケース部から取り外すことで、前記駆動ギヤ装置を前記ギヤケース部から前記上開口部を通して取り出すことが可能とされた分岐装置。
  2. 請求項1において、前記第1および第2分割ケースはそれぞれ前記既設管に沿った曲面部を有し、
    前記ギヤケース部は前記曲面部から上方に向って立ち上がる側壁と、前記側壁の上端に一体に形成され前記カバーが締結されるフランジとを更に備える分岐装置。
  3. 請求項2において、前記駆動ギヤ装置は前記操作部と一体に回転するウオームと、前記ウオームの回転により回転するウオームホイールとを備える分岐装置。
  4. 請求項3において、前記カバーには前記ウオームホイールを回転自在に支持する軸受け部が一体に形成されている分岐装置。
  5. 請求項3において、前記ギヤケース部は前記ウオームの下端を回転自在に支持する底壁部を更に備える分岐装置。
  6. 請求項1において、前記弁体は前記既設管の外周面に沿って湾曲した凹面と、前記閉弁時において前記分岐孔に対向する凸面とを備え、
    前記閉弁時において前記凸面における前記弁座に接触する接触部が前記従動ギヤの表面よりも前記既設管の前記径方向に突出している不断流穿孔用の分岐装置。
  7. 請求項6において、前記接触部はループ状に形成され、
    前記ループ状の接触部に囲まれた内側の第1領域において前記弁体に前記従動ギヤが形成され、
    前記弁座はループ状に形成され、前記ループ状の弁座に囲まれた内側の第2領域において前記分岐孔および前記下開口部が前記第1分割ケースに形成されている不断流穿孔用の分岐装置。
  8. ホールソーを備えた穿孔機で、既設管の管壁の一部を穿孔して前記管壁に開孔を形成し、当該既設管に分岐配管を接続するのに適した不断流穿孔用の分岐装置であって、
    既設管の周方向に分割され既設管の一部を囲繞する第1および第2分割ケースを有する密閉ケースと、前記第1分割ケースは既設管の径方向に突出して分岐する分岐管部が一体に形成され、
    前記密閉ケースの内周面と既設管の外周面との間において、既設管の周方向に沿って回転することにより、前記分岐管部の分岐孔を開閉する横断面円弧状の部分を有する弁体と、
    前記第1分割ケースにおける前記内周面に形成され前記弁体が閉弁時に接触する弁座と、
    前記弁体を回転させるための回転機構とを備え、前記回転機構は、
    前記密閉ケースの外において回転操作される操作部と、
    前記操作部の回転により回転する駆動ギヤ装置と、
    前記弁体に設けられ前記駆動ギヤ装置の回転で前記弁体を前記既設管の前記周方向に回転させる従動ギヤとを備え、
    ここにおいて、前記弁体はダクタイル鋳鉄製であり、前記弁体には前記従動ギヤを装着するための溝が前記弁体の周方向に延びて形成され、
    前記溝にはステンレススチール製の前記従動ギヤが装着されている分岐装置。
  9. 請求項8において、前記従動ギヤはステンレススチールの鋳造物で形成されている分岐装置。
  10. 請求項8において、前記従動ギヤはステンレススチールの板材に前記従動ギヤを形成する複数の貫通孔が互いに平行に形成されている分岐装置。
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