JP4630364B2 - Faxサーバおよびプログラム - Google Patents
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Description
このようなケースでも送信されたページを正しく出力するために、受信したページが上下逆転している際には、そのページをさらに上下逆転し、正しい向きで出力する技術が知られている。このような技術の例は特許文献1に記載されている。
従来の装置では、まず受信したページにヘッダを付加し、次にヘッダを含めてページ全体の上下逆転操作を行うため、ヘッダがページ下端に上下逆向きに出力されてしまう。このため、受信者がヘッダを正しく読み取るためには出力された画像やFAX用紙をさらに逆転させねばならない。また、ヘッダとページ内容とが互いに上下逆向きに出力されているため、いずれの向きに配置してもこれらを同時に読むことができず、ヘッダの情報を的確に認識することが困難である。
第一のヘッダおよび第二のヘッダは、いずれも、FAX通信の送信元を表すFAX番号またはFAX通信の送信元を表す名称と、FAX通信の受信日時とを表示してもよい。
実施の形態1.
図1に、本発明に係るFAXサーバ100を含む構成を示す。FAXサーバ100は、FAX装置との間でFAX通信を行う装置である。FAXサーバ100は、LAN11を介して、管理用PC10と通信可能に接続されている。管理用PC10は、FAXサーバ100が受信したFAX通信を管理または閲覧すべき受信者によって操作される。
FAXサーバ100および管理用PC10は周知のコンピュータとしての構成を有する。すなわち、図示しないが、演算を行う演算手段と、情報を格納する記憶手段とを備える。演算手段はCPU(中央処理装置)を含み、記憶手段は半導体メモリおよびHDD(ハードディスクドライブ)を含む。記憶手段はプログラムを格納し、演算手段がこのプログラムを実行することによって、FAXサーバ100および管理用PC10は本明細書に記載される機能を実現する。
また、FAXサーバ100は、後述するように、受信したページのイメージの上下の向きを逆転させる機能を有する。ここで、本明細書において、受信したページの上下の向きが正しくない場合に、これを逆転させて正しい向きに配置する操作を、「正転」と呼ぶ。
さらに、FAXサーバ100は、いわゆるOCRとしての機能、すなわち画像中の文字を認識してテキストデータに変換する機能を有する。
図2は相手先情報15の構成の例を示す。相手先情報15は、FAX通信の通信先となる社外FAX装置13に関連する情報を含む。相手先情報15は、複数の社外FAX装置13について、社外FAX装置13を表すFAX番号およびTSIコードと、その社外FAX装置13を表す名称である相手先名称とを関連付ける。
通番は、そのFAX通信を識別する情報を表し、たとえば受信された順に付される番号である。受信日時は、そのFAX通信をFAXサーバ100が受信した日付および時刻を表す。送信元は、そのFAX通信の送信元である社外FAX装置13を表すFAX番号およびTSIコードを表し、相手先情報15(図2)のFAX番号およびTSIコードに対応する。ページ数は、そのFAX通信の全ページ数を表す。
白紙再送依頼済フラグは、そのFAX通信が白紙ページを含むとFAXサーバ100が判定したか否かを表し、たとえば白紙ページを含むと判定された場合には1であり、そうでない場合には0である。白紙ページの判定については、図7のステップS7に関連して後述する。
再送可能性フラグは、そのFAX通信が、それ以前に受信されたFAX通信の再送部分を含む可能性があるとFAXサーバ100が判定したか否かを表し、たとえば再送部分を含む可能性があると判定された場合には1であり、そうでない場合には0である。再送の判定については、図7のステップS3に関連して後述する。
通番は通信レコード16(図3)の通番に対応する。ページ番号は、そのページがそのFAX通信において何ページ目であるかを表す。正転済フラグは、そのページが、上下の向きが正しくない(すなわち、上下が逆転している)とFAXサーバ100が判定したか否かを表し、たとえば上下の向きが正しくないと判定された場合には1であり、そうでない場合には0である。上下の向きの判定については、図7のステップS13に関連して後述する。
イメージ格納アドレスは、FAXサーバ100の記憶手段において、そのページの内容であるイメージを表すデータが格納されているアドレスを表す。すなわち、イメージへのポインタである。ここで、受信イメージのイメージ格納アドレスは、受信したイメージがそのまま格納されているアドレスを表し、正転後イメージのイメージ格納アドレスは、受信したイメージを正転したものが格納されているアドレスを表す。なお、そのページについてイメージの正転が行われていない場合には、正転後イメージのイメージ格納アドレスは指定されない。
ヘッダ20において、送信元表示部21は、そのFAX通信の送信元を表示する。送信元は、図3に示す通信レコード16の送信元に対応するが、同一のFAX番号およびTSIコードの組み合わせが図2の相手先情報15に含まれている場合には、相手先情報15において関連付けられた相手先名称が表示される。
図7は、FAXサーバ100の動作の流れを表すフローチャートである。
まず、FAXサーバ100は社外FAX装置13から送信されるFAX通信を受信する(ステップS1)。この例では、FAX通信は図5に示す内容であるとする。
次に、FAXサーバ100は、通信レコード16に、受信したFAX通信を表すレコードを作成する(ステップS2)。この例では、図3の通番「0001」のレコードが作成されるとする。FAXサーバ100は、このFAX通信を受信した日時と、そのFAX通信の送信元のFAX番号およびTSIコードを記録する。また、このFAX通信は全5ページであるので、ページ数には「5」が指定される。
この時点では、デフォルト値として、帳票IDは「なし」が指定され、白紙再送依頼済フラグおよび再送可能性フラグには「0」が指定される(後述する処理によって図3に示すように変更される)。
‐条件A:以前のFAX通信のページのいずれかが白紙であると判定されている。すなわち、通信レコード16において、以前のFAX通信の白紙再送依頼済フラグが1である。
‐条件B:以前のFAX通信の送信元と、処理中のFAX通信の送信元とが一致する。すなわち、通信レコード16において、それぞれの送信元が同一の値を有する。
‐条件C:以前のFAX通信を受信した後、所定時間以内、たとえば一時間以内に、処理中のFAX通信が受信されている。すなわち、通信レコード16において、受信日時の差が一時間以内である。
ステップS3またはステップS4の後、FAXサーバ100は、ページレコード17に、そのFAX通信に含まれる各ページに対応するページを表すレコードを作成する(ステップS5)。たとえば図5の例では、通番「0001」かつページ番号「1」〜「5」の合計5つのレコードが作成される。
この時点では、デフォルト値として、作成されたレコードの正転済フラグには「0」が指定され、帳票IDには「なし」が指定され、イメージ格納アドレスにはいずれも「なし」が指定される(後述する処理によって図4に示すように変更される)。
ステップS7において、処理中のページが白紙であると判定された場合には、FAXサーバ100は、通信レコード16において処理中のFAX通信の白紙再送依頼済フラグを1にセットする(ステップS8)。さらに、FAXサーバ100は、後述する再送依頼のために処理中のページ番号を記憶する。
ステップS10において帳票IDが含まれていないと判定された場合には、ステップS11は実行されず、通信レコード16およびページレコード17の帳票IDは変化しない。
図8は、ステップS12において作成されるページのイメージ、すなわち受信イメージ30の例を示す。この受信イメージ30は、図5に示すFAX通信の4ページ目に対応するものである。受信イメージ30は、そのページについて受信した内容をイメージとして表す内容表示部31と、第一のヘッダとして正転前のヘッダを表す第一のヘッダ表示部32とを含む。また、ヘッダは図6に示すヘッダ20と同様の構成を有するものであり、受信イメージ30の所定の位置、たとえば受信イメージ30の上部に付加される。ここで、上部とは、たとえば内容表示部31の上端よりもさらに上側の部分を意味する。
ここで、図5および図8に示すように、当該ページは上下の向きが正しくない状態で受信されているため、受信イメージ30において、内容表示部31における表示内容と第一のヘッダ表示部32における表示内容とは、上下の向きが一致しないことになる。
ステップS13において上下の向きが正しくない(すなわち上下が逆転している)と判定された場合、FAXサーバ100は、処理中のページのイメージを正転するとともに新たにヘッダを付加する(ステップS14)。ここで、FAXサーバ100は作成されたイメージを記憶手段に格納し、そのイメージが格納されているアドレスを、ページレコード17における正転後イメージのイメージ格納アドレスに記録する。
正転後イメージ40は、そのページについて受信した内容をイメージとして表す内容表示部41と、第一のヘッダとして正転前のヘッダを表す第一のヘッダ表示部42と、第二のヘッダとして正転後のヘッダを表す第二のヘッダ表示部43とを含む。図9の内容表示部41は、図8の内容表示部31を正転させたものであり、同一の内容が上下の向きを逆にして表示される。図9の第一のヘッダ表示部42に表示されるヘッダは、図8の第一のヘッダ表示部32の表示内容を上下逆転させたものであり、同一の内容が上下の向きを逆にして表示される。なお、イメージ全体の上下の向きが逆になっているので、図9の第一のヘッダ表示部42はページの下部に表示されることになる。
ここで、図9に示すように、処理中のページは正転され上下の向きが正しい状態となっているので、内容表示部41の表示内容と第二のヘッダ表示部43の表示内容とは上下の向きが一致し、受信者は容易にヘッダを読み取ることができる。
さらに、第二のヘッダ表示部43における正転後のヘッダには、正転済表示部26に、そのページのイメージが正転されたものであることを表す表示、すなわち「正転済」という文字列を含む。この表示は、第一のヘッダ表示部42における正転前のヘッダには含まれない。このため、受信者は、そのページが元々どちらの向きで送信されたものかを容易に知ることができる。
その後、FAXサーバ100は、正転後イメージ40に対して、上述のステップS9〜S11と同様の処理を実行する。すなわち、ステップS14で作成されたイメージに対してOCR認識を実行して、処理中のページに現れる文字列をテキストデータとして取得し(ステップS16)、処理中のページに帳票IDが含まれているか否かを判定し(ステップS17)、帳票IDが含まれている場合には帳票IDを記録する(ステップS18)。
すべてのページについてループが終了した後、FAXサーバ100は、白紙と判定されたページの再送を依頼する必要があるか否かを判定する(ステップS19)。ここで、通信レコード16の白紙再送依頼済フラグが1であれば(すなわち、処理中のFAX通信のいずれかのページが白紙であれば)、再送を依頼する必要があると判定する。
管理用PC10は、FAXサーバ100から出力された情報を画面に表示し、受信者がこれを閲覧できるようにする。この表示は、周知のFAXサーバの管理用PCと同様にして行われる。
さらに、第二のヘッダ表示部43における正転後のヘッダには、正転済表示部26に、そのページのイメージが正転されたものであることを表す「正転済」という文字列を含む。このため、受信者は、そのページが元々どちらの向きで送信されたものかを容易に知ることができる。
20 ヘッダ、21 送信元表示部、22 受信日時表示部、23 表示部、24 白紙表示部、25 再送可能性表示部、26 正転済表示部、27 ページ数表示部、
30 受信イメージ、40 正転後イメージ、31,41 内容表示部、32,42 第一のヘッダ表示部、43 第二のヘッダを表す表示部、
100 FAXサーバ。
Claims (4)
- 少なくとも1つのページを含むFAX通信を扱う、FAXサーバであって、
前記ページは内容表示部を含み、
前記FAXサーバは、
前記FAX通信を受信する機能と、
前記ページにおいて、前記内容表示部の上側に第一のヘッダを付加する機能と、
前記内容表示部の上下の向きが正しいか否かを判定する機能と、
前記内容表示部の上下の向きが正しくないと判定された場合に、前記内容表示部および前記第一のヘッダを含む前記ページを上下反転し、その後、前記内容表示部の上側に第二のヘッダを付加する機能と
を備えるFAXサーバ。 - 前記第二のヘッダは、前記ページの上下が反転されたことを表す情報を含む、請求項1に記載のFAXサーバ。
- 前記第一のヘッダおよび前記第二のヘッダは、いずれも、
前記FAX通信の送信元を表すFAX番号または前記FAX通信の送信元を表す名称と、
前記FAX通信の受信日時と
を表示する、請求項1または2に記載のFAXサーバ。 - コンピュータを、請求項1〜3のいずれか一項に記載のFAXサーバとして機能させるためのプログラム。
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JP2007243341A (ja) * | 2006-03-06 | 2007-09-20 | Sharp Corp | ファクシミリ装置 |
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