JP4627411B2 - メモリ装置及びメモリのエラー訂正方法 - Google Patents

メモリ装置及びメモリのエラー訂正方法 Download PDF

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Description

本発明は、メモリ装置及びメモリのエラー訂正方法に関し、特に、ECC処理が可能なメモリ装置及びメモリのエラー訂正方法に関する。
半導体装置の微細化と低電圧化によって、SRAM(Static Random Access Memory)のソフトエラー発生率(SER)が増加しており、対策が急がれている。ソフトエラー率の悪化は、汎用メモリ及びロジックLSIに搭載されたSRMAセルにおいて大きな問題となってきている。SERを決定している大きな要因は、半導体デバイスの構成材料(パッケージ部材、アルミ配線など)から放出されるα粒子や地上まで到達する二次宇宙線の高エネルギー中性子である。特に、高エネルギー中性子は遮蔽が困難であること、あるいは、地上での場所や日時でフラックスが異なるなど定量的なSER測定が困難であること、といった特徴を備えている。
一方、DRAM(Dynamic Random Access Memory)に関しては、現時点のSERは、前世代の製品と比較して改善されている。しかし、DRAMについても、今後の低電圧化と微細化に伴いSERの悪化が考えられる。従って、DRAMに関しても、少なくとも近い将来において、SER対策が必要とされることが予想される。また、上述の放射線起因ソフトエラーとは別に、今後微細化が進むとデバイスの特性ゆらぎ(物理学的な統計ゆらぎによる特性変動、経時変化による特性変化なども含む)が顕著になってくると考えられる。この為、それまで正常に動作していたセルが、ある時から「不良セル」となる可能性がある、このような特性ゆらぎは、回復可能な可逆性の現象、もしくは、実質的に回復不可能(ハードエラーに相当)な場合がある。このような広い意味でのソフトエラーが問題となってくる。
SER対策の技術として、ソフトエラーを自動的に訂正する機能を備えるメモリが知られている。以下、エラーの自動訂正機能を備えるメモリをECC(Error Check and Correct)メモリと呼ぶ。ECCメモリは、本来のデータとは別に、エラー検出と訂正のための冗長データであるECCコード(ECC(Error Correcting Code)とも呼ばれる)を記憶し、ECCコードを使用してエラー検出と訂正を行う。ECC機能を備えるメモリは、メモリ内のエラーを自動的に訂正することができる一方で、通常のリード/ライト処理の動作時間に影響を与える問題が存在する。そのため、ECC機能を実現しながら、通常のリード/ライト処理の動作時間への影響を小さくするためのいくつかの技術が知られている。
例えば、データのリード処理においてパリティ検査を行わず、ライト処理において、リセット時にパリティ・セルの読み出し、あるいはエラー訂正などを行うECC回路を搭載するメモリが知られている(例えば、特許文献1を参照)。具体的には、このメモリは、メモリ・セル・アレイ、水平パリティ・セル・アレイ、垂直パリティ・セル・アレイ、ワード線を選択するXデコーダ、データ線を選択するYデコーダ、水平・垂直コード選択回路、水平/垂直コードのパリティ検査回路、及びエラー訂正回路を備えている。データの読み出し時には、パリティ検査を行わずに読み出しデータをそのまま出力する。
データの書き込み時には、基準クロック信号の第1の電圧レベルで、書き込み対象となるメモリ・セルに属する水平及び垂直コードのメモリ・セル情報が読み出された後、書き込みデータ信号が書き込み対象のメモリ・セルに書き込まれる。基準クロック信号の第2の電圧レベルで、書き込み対象のメモリ・セルが属する水平及び垂直コードの水平及び垂直パリティ・セル情報が読み出されると同時に、パリティ・セル情報と水平及び垂直コードのメモリ・セル情報も用いてパリティ検査が行われる。エラー検出された場合、水平及び垂直パリティ・セル情報の書き換えが行われる。メモリ・データのリフレッシュ時には、メモリ・セル及びパリティ・セルのパリティ検査及びメモリ情報のエラー訂正を行う。
上記メモリ構成において、リード処理時においてECC回路が動作しないため、リード処理の動作マージンに影響を与えることはない。ライト動作においてECC回路が動作するが、最近の高速デバイスにおいて、ライト処理の一部の時間のみにおいて、ECC動作を実現することは極めて困難である。尚、上記文献は、リフレッシュ動作に伴ってECC処理を実行することを開示しているが、ECC処理を実行することによってリフレッシュに必要なサイクル数もしくはトータル時間が増加し、システムにおけるアクセス禁止時間を増加させる。これによって、リード/ライト処理に遅延が生じ、システムの性能を落とすことになる。
あるいは、動作モードに応じてECC回路が動作し、通常のリード/ライト処理動作時において、ECC回路が動作しないメモリが知られている(例えば、特許文献2を参照)。具体的に、このメモリは、エラー発生率が高いデータ保持状態になる直前に全ての検査用メモリ・セルに所定のパリティ情報を書き込む。パリティ付加は、通常動作時において、メモリ・アクセスに悪影響を与えない時間に行うことができることが開示されているが、その具体的タイミングについて、一切の示唆がなされていない。
このメモリにおいて、高いデータ保持状態が終了した直後に、検査用メモリ・セルのパリティ情報を参照データとして、全ての情報メモリ・セルを検索し誤り番地の検出と誤りデータの訂正が行われる。上記動作のタイミングは、モード検出機構によって検出されたメモリの動作モードによって決定される。しかし、本メモリ構成においては、基本的には通常動作時においてECC回路が動作しないため、高速デバイスのようにリード処理とライト処理が頻繁に繰り返されるメモリなどにおいて、実質的にECC回路が機能しないことになる。
この他、通常のリード/ライト処理の他に、リフレッシュ専用のワード線、ビット線、及びトランジスタを備えるセル構成が、特許文献3に開示されている。しかし、ECC処理について、一切の開示及び示唆を行っていない。あるいは、DRAMと同じ構成メモリ・セルを備え、SRAM仕様で動作する半導体装置が知られている(例えば特許文献4参照)。DRAMと同じ構成のメモリ・セルのリフレッシュは内部で発生したリフレッシュ・アドレスに従って制御され、リード/ライト処理のサイクル内でリフレッシュ処理が実行されるため、リフレッシュ処理が外部から認識されることはない。しかし、この文献は、ECC処理について、一切の開示を行っていない。
特開平1−290200号公報 特開平7−45096号公報 特開平3−263685号公報 特開2003−85970号公報
本発明は上記従来技術に鑑みてなされたものであって、本発明の一つの目的は、効果的にエラー・チェックあるいはエラー訂正することができるメモリ機構を提供することである。
本発明の第1の態様は、メモリ装置であって、データを記憶する複数のメモリ・セルを備え、アドレスによってアクセス制御されるメモリ・セル・アレイと、前記メモリ・セル・アレイ内のメモリ・セルに格納されたデータに対しECC(Error Check and Correct)処理を実行するECC処理回路と、を備え、前記メモリ・セル・アレイに対しリード/ライトが処理されるときは外部から導入された外部アドレスによって実行され、前記ECC処理は前記リード/ライトの処理サイクル内に前記外部アドレスと異なる内部アドレスによって実行されることを特徴とする。この構成を有することによって、ECC処理を効果的に実行することができる。
上記第1の態様において、さらに、前記外部アドレスと独立して、前記内部アドレスを生成する内部アドレス発生回路を備えることが好ましい。これによって、ECC処理に好適なアドレス生成を行うことができる。
上記第1の態様において、前記ECC処理は、複数のデータを順次転送するバースト転送タイミング期間を使用して実行されることが好ましい。これによって、リード/ライト処理に実質的に遅延が生じないタイミングでECC処理を確実に実行することができる。さらに、前記ECC処理回路は、バースト転送の1サイクルに必要とされる時間内において、データの取得、エラー判定、必要なエラー訂正及びデータの前記メモリ・セル・アレイへの出力を実行することが好ましい。これによって、効率的にECC処理を実行することができる。あるいは、前記ECC処理回路は、データの取得、エラー判定、必要なエラー訂正及びデータの前記メモリ・セル・アレイへの出力を含む1サイクルのECC処理を、バースト転送の複数のサイクルに分割して実行することができる。これによって、バースト転送期間が短い場合でも、ECC処理を実行することができる。
上記第1の態様において、前記メモリ・セル・アレイは複数のバンクを備え、前記ECC処理回路は、外部データのリード/ライト処理が実行されていないバンクに記憶されているデータについてECC処理を実行することが好ましい。これにより、リード/ライト処理とコンフリクトするECC処理を減少することができる。
上記複数のバンクを備えるメモリ装置において、さらに、前記ECC処理が実行されているバンクに対して外部アクセスが生じた場合に、前記バンクのECC処理を停止するように制御するECC制御回路を備えることが好ましい。これによって、ECC処理がリード/ライト処理を妨げることを避けることができる。
上記複数のバンクを備えるメモリ装置において、前記ECC処理が次に実行されるバンクに対して外部アクセスが生じた場合に、前記ECC処理を停止する、もしくは前記次のバンクのECC処理をスキップするように制御するECC制御回路を備えることが好ましい。これによって、ECC処理がリード/ライト処理を妨げることを避けることができる。
あるいは、上記複数のバンクを備えるメモリ装置において、さらに、各バンクのECC処理回数の差を決定可能な情報を記憶する記憶手段と、前記情報に基づいて、ECC処理回数が少ないバンクを優先的にECC処理実行するように制御するECC制御回路と、を備えることが好ましい。これにより、バンク間のECC処理の頻度に差がでることを抑制することができる。
上記複数のバンクを備えるメモリ装置において、バンク内におけるECC処理は、固定されたアドレス順序に従って繰り返され、前記バンクにおけるECC処理が停止された場合、ECC処理は停止されたアドレスの続きのアドレスから再開されることが好ましい。これによって、バンク内のECC処理の偏りを小さくすることができる。
あるいは、上記複数のバンクを備えるメモリ装置において、バンク内においてECC処理が停止されたアドレスを決定可能な情報を記憶する記憶手段と、前記バンクのECC処理を、前記記憶されたアドレスに基づいて決定されたアドレスから開始するように制御するECC制御回路と、を備えることが好ましい。これによって、バンク内のECC処理の偏りを小さくすることができる。
上記第1の態様において、前記メモリ・セル・アレイは複数のメモリ・セルを備え、前記複数のメモリ・セルのそれぞれは、第1のポートと、第2のポートとを備え、通常のリード/ライト処理において、前記第1のポートを介してデータの読み出し/書き込み処理が実行され、ECC処理において、前記第2のポートを介してデータの読み出し/書き込み処理が実行されることが好ましい。これによって、ECC処理によるリード/ライト処理の遅延を抑制することができる。
あるいは、上記第1の態様において、エラー発生の頻度に基づいて、前記ECC処理の周期を変更するECC周期変更回路をさらに備えることが好ましい。これによって、信頼性確保のためにエラー発生に応じたECC処理を行うことができる。
あるいは、上記第1の態様において、前記メモリ・セル・アレイは、電荷保持素子を利用してデータを記憶し、前記ECC処理は前記メモリ・セル・アレイのリフレッシュ動作に伴って実行されることが好ましい。これにより、リフレッシュ処理とECC処理を効率的に実行することができる。
あるいは、上記第1の態様において、さらに、データを記憶可能なスペア・メモリ・セルと、前記ECC処理回路が予め定められた条件において前記メモリ・セル・アレイのセルについて複数回のエラー判定を行った場合、前記セルへのアクセス・アドレスに従って、アクセス先を前記スペア・メモリ・セルに変更する回路と、を備えることが好ましい。これによって、繰り返し起こるエラーを抑制することができる。さらに、ECC処理回路によってエラー判定されたアドレスを記憶する記憶手段と、前記記憶されたアドレスと新たにエラー判定されたアドレスを比較して、前記アドレスによるアクセス先の変更を決定する判定回路と、を備えることが好ましい。これにより、効果的にエラー発生するセルを特定することができる。
あるいは、上記第1の態様において、前記ECC処理回路は、複数のアドレスのデータに対してECC処理を実行し、前記複数のアドレスのデータは、前記メモリ・セル・アレイの互いに離間したメモリ・セルに記憶されることが好ましい。これによって、面積増加が少ない状態でエラー訂正を行い、マルチビット・モードのソフトエラーに強くなる。
本発明の他の態様は、メモリ・セル・アレイに記憶されたデータのエラーを訂正する方法であって、外部アドレスに従って、前記メモリ・セル・アレイに対する外部データのリード/ライト処理を実行するステップと、エラー訂正に使用される内部アドレスを生成するステップと、前記内部アドレスによって指定される前記メモリ・セル・アレイの領域に記憶されているデータについて、エラー判定と修正を含むECC処理を実行する、ステップと、を備え、前記ECC処理を実行するステップは、前記メモリ・セル・アレイに対する外部データのリード/ライト処理サイクル内において、ECC処理を実行する。この構成を有することによって、ECC処理を効果的に実行することができる。
本発明の他の態様は、メモリ装置であって、データをシリアル・パラレル変換するシリアル・パラレル変換回路と、データを格納する複数のメモリ・セルと、内部アドレスを発生する内部アドレス発生回路と、外部アドレスを導入する外部アドレス・ピンと、データを基にしてECCコードを発生するECCコード発生回路と、前記ECCコードを基にデータを判定及び訂正するECCコード判定・訂正回路と、を備え、データ書き込みは、データ入力ピンに供給されたシリアルデータを前記シリアル・パラレル変換回路がパラレルデータに変換し、前記パラレルデータを基に前記ECCコード発生回路がECCコードを発生し、前記パラレルデータ及び前記ECCコードを第1の外部アドレスに対応したメモリ・セルに格納することにより実施され、データ読出しは、第2の外部アドレスに対応したメモリ・セルに格納されたパラレルデータが、前記ECC判定訂正回路にて処理されること無しに、前記シリアル・パラレル変換回路に供給され、シリアルデータに変換されてデータ出力ピンに供給されることにより実施され、ECC判定・訂正は、前記内部アドレスに対応した前記メモリ・セルに格納されたデータ及びECCコードの判定が前記ECC判定訂正回路にてなされ、前記データが訂正されたときにはその訂正データが前記データ出力ピンに供給されること無く前記メモリ・セル・アレイに格納されることにより実施され、前記ECC判定・訂正は、前記データ書込み又は前記データ読出しが実施されているときに実施されることを特徴とする。これによって、メモリ・セルへのデータ書き込みあるいは読み出し処理の実質的な遅延を生ずることなくECC処理を実行可能なメモリ装置を構成することができる。
本発明の他の態様は、メモリ装置であって、少なくとも第1及び第2のバンクを備える複数のバンクと、バンク・セレクト・ビットを備える外部アドレスを導入する外部アドレス・ピンと、バンク・セレクト・ビットを備える内部アドレスを発生する内部アドレス発生回路と、前記外部アドレスのバンク・セレクト・ビット及び内部アドレスのバンク・セレクト・ビットを比較し制御信号を出力する比較回路と、を備え、前記外部アドレスに対応する前記第1のバンクに対しリード/ライト・アクセスを実施されるときに、前記制御信号が不一致を示すときは前記内部アドレスに対応する前記第2のバンクに対しECC処理を実施し、前記制御信号が一致を示すときは前記内部アドレスに対応する前記第2のバンクに対しECC処理を中止することを特徴とする。これによって、リード/ライト・アクセスに実質的に遅延を生ずることなく、ECC処理を実行可能なメモリ装置を構成することができる。
本発明の他の態様は、メモリ装置であって、一つのセルが2トランジスタ及び1キャパシタからなる2ポート・メモリ・セルを備え、リードライト動作は、前記2ポート・メモリ・セルの第1のポートを介して外部アドレスによって実施され、ECC動作は、前記2ポート・メモリ・セルの第2のポートを介して内部アドレスによって実施されることを特徴とする。これによって、メモリ・セルへのリードライト動作へのECC処理の影響を小さくすることができる。
本発明の他の態様は、複数のアドレスのデータに対してECC処理を実行するメモリ装置であって、データを記憶する複数のメモリ・セルを備え、内部アドレスに応じたメモリ・セルが選択されるメモリ・セル・アレイと、前記複数のアドレスから、前記複数のアドレスのデータが離間したメモリ・セルに記憶されるように、前記複数のアドレスのそれぞれに対応した内部アドレスを生成するコントローラと、を有する。これによって、面積増加が少ない状態でエラー訂正を行い、マルチビット・モードのソフトエラーに強くなる。
本発明によれば、メモリのエラー訂正を効果的に実行することができる。
以下に、本発明を適用可能な実施の形態が説明される。以下の説明は、本発明の実施形態を説明するものであり、本発明が以下の実施形態に限定されるものではない。説明の明確化のため、以下の記載は、適宜、省略及び簡略化がなされている。又、当業者であれば、以下の実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能であろう。
第1の実施形態.
図1は、本実施の形態にかかる半導体回路装置における、ECC(Error Check and Correct)メモリ・システム100の構成を示すブロック図である。本形態はSRAMを例として説明されるが、本発明をDRAMに適用することが可能である。本形態のメモリ・システム100は、内部回路を利用してECC処理を実行する。図1において、101は外部から外部データが入力されるレジスタである。例として、36の入力もしくは出力ピン数を備えるレジスタが示されており、36ビット・データが入出力ピン113を介してレジスタ101に入力される。典型的なメモリは、9から36ビット・データが入出力される。尚、通常、9ビット・データのうち、8ビットがデータ本体であり、1ビットはパリティ・ビットである。
102は外部から入力されたシリアルデータをパラレルデータへ変換し、内部からのパラレルデータをシリアルデータに変換する、シリアル・パラレル変換回路である。図1において、4つのデータから1つのパラレルデータを生成する例(もしくはその逆)が開示されている。入力/出力データが36ビットであるので、内部データは144ビットである。シリアル・パラレル変換回路102によって、内部動作周波数を大きく増加することなく、インターフェース部の転送レートを上げることができる。また、ピン数を小さくすることができるので、チップ面積問題やノイズ問題に関しても好ましい。
103は入力データに従ってECCコードを生成し、ECCバス110に出力するECCコード発生回路である。内部データが144ビットであるので、ECCコードは8ビット・データが付加される。ECCコードは、広く知られた技術を利用して生成することができる。104はメモリ・セル・アレイであって、外部からの入力データ及びECCコードを、外部アドレス・データに従って記憶する。105はECC判定・訂正回路であって、メモリ・セル・アレイからデータとECCコードとを取得し、ECC判定及び必要である場合には訂正処理を行う。ECCコード発生回路103は、外部からの入力データ、あるいは、ECC判定・訂正回路105からのデータに従って、ECCコードを生成する。
106は内部アドレス発生回路であって、ECC処理のための内部アドレスを生成する。107はマルチプレクサであって、シリアル・パラレル変換回路102からの外部入力データとECC判定・訂正回路105からのデータを選択して、ノーマルバス111に出力する。108はマルチプレクサであって、外部アドレスと内部アドレスとから、一方を選択する。109は内部ECCコントロールであって、ECC動作のために各回路を制御する。内部ECCコントロール109は、リード/ライトのアクティブ信号、クロック信号、あるいはチップ・セレクト(CS)信号などの制御信号に従って、各回路の必要な制御を行う。内部ECCコントロールはECC周期変更回路112を備え、ECC処理の頻度、あるいは周期を変更することができる。
メモリ・セル・アレイ104へのデータのライト処理について説明する。レジスタ101に外部から入出力ピン413を介してデータが入力されると、シリアル・パラレル変換回路102によってパラレルデータに変換される。マルチプレクサ107は、内部ECCコントロール109の制御によってシリアル・パラレル変換回路102からの入力を選択し、データをノーマルバス111にのせる。マルチプレクサ108は、内部ECCコントロール109の制御に従って、外部アドレスを選択し、内部メモリ選択アドレスとして出力する。ノーマルバス111にのせられたデータは、メモリ・セル・アレイ104の外部アドレスによって指定された領域(メモリ・セル)に書き込まれる。
一方、シリアル・パラレル変換回路102からのデータは、メモリ・セル・アレイ104へ伝送されるパスと並行して、ECCコード発生回路103に入力される。ECCコード発生回路103は、入力データに従ってECCコードを生成する。本例においては、144ビット・データに対して8ビットECCコードを生成する。生成されたECCコードはECCバス110にのせられ、ノーマルバス111上のデータとセットになって、メモリ・セル・アレイ104に書き込まれる。144ビット・データと8ビットECCコードは、1回の処理で、メモリ・セル・アレイ104に、書き込み/読み出し処理することができる。
メモリ・セル・アレイ104からのデータのリード処理について説明する。メモリ・セル・アレイ104からのデータのリード処理において、マルチプレクサ108は、内部ECCコントロール109の制御に従って、外部アドレスを選択する。外部アドレスによって指定された領域からデータが読み出される。読みだされたデータはノーマルバス111に出力され、ECC判定・訂正回路を介することなくシリアル・パラレル変換回路102によってシリアルデータに変換されたあと、外部へ出力される。
本形態のメモリ・システム100におけるECC判定・訂正処理について、図2を参照して説明する。本形態のメモリ・システム100において、通常のデータ・ライトあるいはデータ・リード処理におけるデータ経路上に、ECC判定・訂正回路が挿入されていない。ECC判定・訂正処理(以下、ECC処理と記述する)は、通常データのリード/ライト処理のサイクル内において実行されるが、データ・リードあるいはデータ・ライト処理とコンフリクトしないタイミングにおいて実行される。このため、ECC処理によって、通常のデータ・ライトあるいはデータ・リード処理に実質的な遅延が生ずることがない。
図2は、本形態のメモリ・システム100におけるECC処理を説明するタイミングチャートである。クロック信号のrise/fallタイミングを示すT(N)は、Nが奇数のときに立ち上がりタイミングであり、Nが偶数のときに、立ち下がりタイミングである。図2は、リード処理におけるECC処理のタイミングを示している。ECC処理は、リード処理と並行して実行される。しかし、リード処理に遅延が生じないタイミングにおいて、ECC処理が実行される。まず、外部アドレスが入力されると、マルチプレクサ108は内部ECCコントロールの制御に従って、外部アドレスを選択して出力する。
T2−T3のタイミングにおいて、メモリ・セル・アレイ104のワード選択がなされ、指定されたアドレス領域からデータが読み出される。T3のタイミングにおいて、レジスタ101によるデータ取り込みが開始され、T10のタイミングまでの間、順次データを取り込む。レジスタ101には、パラレル−シリアル変換された4つのデータD1−D4が順次入力される。レジスタ101は、T4−T12のタイミング期間において、シリアルデータを外部へ順次出力する。一般に、このような出力処理はバースト動作と呼ばれる。本例において、4つのデータの開始から終了までがバースト転送の1サイクルであり、T4−T12が1サイクルのバースト転送に必要な時間である。
一方、メモリ・セル・アレイ104からの読み出しタイミングと重なるT2−T4のタイミングにおいて、マルチプレクサ108は内部アドレス発生回路106からの内部アドレスであるECC読み出しアドレスを選択して出力する。次のT4−T5のタイミングにおいて、内部アドレスによって指定された領域がアクティブとなり、ECC用データが読み出される。ECC用データは、本来のデータとECCコードとを含んでいる。レジスタ101からデータが順次出力されている間のT6−T7のタイミングにおいて、ECC判定・訂正回路105がECC判定・訂正処理を実行する。訂正処理は、必要な場合に実行される。尚、ECC判定・訂正処理は、従来の広くしられた技術を利用して実行される。
T6−T8のタイミングにおいて、マルチプレクサ108は内部アドレス発生回路106からのECC書き込みアドレスを選択して出力する。ECC書き込みアドレスは、ECC読み出しアドレスと同じアドレスである。T8−T9のタイミングにおいて、ECC処理が実行されたデータがメモリ・セル・アレイ104のもとのアドレスに書きこまれる。書き込まれるデータは、本来のデータの他にECCコードを含む。
ECC判定・訂正回路105からのECC処理された本来のデータは、マルチプレクサ107に選択され、ノーマルバス111にのせられる。ECC判定・訂正回路105からECCコード発生回路103へ、ECCコードが送付される。ECCコード発生回路103は、ECC判定・訂正回路105から送付されたECCコードを、そのままスルーして出力する。尚、ECC判定・訂正回路105から出力された訂正データをECCコード発生回路103に導入するパスを設け、ECCコード発生回路103がECCコードを生成する構成も可能である。この場合、ECC判定・訂正回路105からECCコード発生回路103へECCコードを送付する必要はない。T8−T10のタイミングにおいて、マルチプレクサ108は外部アドレスを選択してメモリ・セル・アレイに出力する。ECC処理されたデータがメモリ・セル・アレイ104に書き込まれた後に、次のサイクルのリード処理が開始される。T10−T11のタイミングにおいてワード選択がなされ、外部アドレスによって指定された領域からデータが読み出される。T11のタイミングにおいてレジスタ101による次のサイクルのデータの取り込み処理が開始される。以下、同様の処理が繰り返される。
内部アドレス発生回路106によって生成されるECC訂正用内部アドレスは、外部アドレスとは独立に生成され、両者は異なるアドレスである。内部のECC処理は、一部のローカルな部分に記憶されたデータに限定されず、メモリ・セル・アレイ104に記憶されているデータを均一的に、判定・訂正する必要がある。外部からのアドレスは外部システムによって決定され、アクセスされるアドレスに偏り生じやすい。そのため、ECC処理のためにアクセスされるアドレスの順番が予め決定され、メモリ・セル・アレイ全体をスキャンするように、内部アドレスを指定することが好ましい。
本形態のメモリ・システム100は、メモリ・セル・アレイ104からデータが読み出された後、シフトレジスタ101から複数のデータが連続して出力されている間に、ECC処理を実行する。リード処理からECC処理への移行は、内部ECCコントロール109の制御に従って、アドレスを切り替えることによって実行される。本例においては、4つのデータが順次出力されているため、3サイクル(3クロック)の付加的な時間が生ずる。
本形態のECC方式は、この連続する3クロックの各クロック・タイミングにおいて、メモリ・セル・アレイからの読み出し処理、ECC判定・訂正処理、及びメモリ・セル・アレイへの書き込み処理を実行する。リード処理は、レジスタ101からのバースト出力サイクルの間、メモリ・セル・アレイ104へアクセスを行わない。従って、ECC処理がデータのリード処理とコンフリクトすることがなく、リード処理に実質的に遅延が生じない。
このため、システム外部のデバイスにとってECC処理は認識されることがなく、システム全体の処理スピードの低下を抑制することができる。内部伝送データのデータ量の増加によって、ECCのエラー訂正用コード比率は減少する。メモリ・セル・アレイの面積を小さくするためには、内部データ量は大きいことが好ましい。例えば、144ビット・データの場合、およそ6%のメモリ増加率であり、リダンダンシと比較して、ほぼ同一もしくはそれ以下であり、チップ面積へのインパクトは小さい。尚、リード/ライト処理において遅延が生じないタイミングであれば、全てのECC処理とバースト転送の期間が一致することは要求されない。
本形態は、1サイクルの間に4つのデータをバースト転送する例において、1サイクルのECC処理を実行する例を説明しているが、例えば、8データをバースト転送するシステムにおいては、2サイクルのECC処理を実行することができる。あるいは、2データがバースト転送されるシステムにおいては、1サイクルのECC処理を分割して、レジスタ101からの異なるバースト出力サイクルにおいて、各分割された処理を実行することができる。動作あるいは回路の単純化の観点などから、好ましくは、1サイクル以上のECC処理が、1サイクルのバースト出力の間に実行される。このため、ECC処理を実行するために適切なバースト長、あるいはレイテンシを選択することができる。以上の点は、以下のライト処理において同様である。
図3は、本形態のメモリ・システム100におけるECC処理を説明するタイミングチャートであって、ライト処理におけるECC処理のタイミングを示している。しかし、ライト処理に遅延が生じないタイミングにおいて、ECC処理が実行される。動作の基本的部分は、リード処理におけるECC処理と同様である。タイミングを指示するT(N)は、Nが奇数のときに立ち上がりタイミングであり、Nが偶数のときに、立ち下がりタイミングである。ECC処理は、ライト処理と並行して実行される。
メモリ・システム100の入力ピンにD1データが入力された後、ライト・イネーブル信号(WE)がアクティブとなり、レジスタ101への入力データの取り込みが開始される。T2−T3のタイミングにおいて、内部アドレスによって指定された領域から、ECC用データが読み出される。ECC用データは、本来のデータとECCコードとを含んでいる。T4−T5のタイミングにおいて、ECC判定・訂正回路105がECC判定・訂正処理を実行する。T6−T7のタイミングにおいて、ECC処理が実行されたデータがメモリ・セル・アレイのもとのアドレスに書きこまれる。書き込まれるデータは、本来のデータの他にECCコードを含む。
T8−T9のタイミングにおいて、マルチプレクサ108によって選択された外部アドレスに従って、外部からの入力データがメモリ・セル・アレイ104に書き込まれる。メモリ・セル・アレイへの外部からの書き込みデータとECC処理された書き込みデータの選択は、内部ECCコントロール109の制御のもと、マルチプレクサ107によって実行される。ECC処理が実行される、T2−T7のタイミングは、外部データのレジスタ101/シリアル・パラレル変換回路102ヘのバースト入力処理サイクルの間である。
レジスタ101/シリアル・パラレル変換回路102へデータが順次入力されている間にECC処理を実行することによって、通常のライト処理を実質的に遅延することなく、ECC処理を実行することができる。図3の例においては、4つのシリアルデータが1クロック・タイミングごとに順次入力し、シリアル−パラレル変換される。4つのデータは1回の処理でメモリ・セル・アレイへの書き込みが可能であるので、3サイクル(3クロック)の付加的な時間が生ずる。本形態のECC方式は、この連続する3クロックの各クロック・タイミングにおいて、メモリ・セル・アレイからの読み出し処理、ECC判定・訂正処理、及びメモリ・セル・アレイへの書き込み処理を実行する。
本形態において、ECC処理周期はエラー発生率に従って変更することができる。ECC処理は予め定めされた周期において実行される。ECC周期変更回路112は、ECC判定・訂正回路105からのECCエラー信号に基づいて、ECC処理周期を変更する。ECC判定・訂正回路105がECCエラーを検出すると、ECCエラー信号がECC判定・訂正回路105からECC制御回路109に送られる。ECC周期変更回路112は、エラー検出されたことに応答して、ECC処理の設定周期を短くする。一方、予め定められた一定期間ECCエラーが検出されない場合、ECC周期変更回路112はECC処理の設定周期を長くする。このようにECC処理周期をエラー発生の頻度に応答して変更することによって、システムの信頼性に応じて、消費電力を削減することができる。例えば、使用環境が変化するモバイルシステムにおいて、エラー発生率が高い環境においてECC処理周期を小さくすることで信頼性を高め、低い環境において設定周期を長くすることによって消費電力を削減することができる。ECC処理周期の変更は、以下の実施形態においても適用することができる。尚、本形態のECC処理は、特にソフトエラーの訂正に好適があるが、これに限らず、例えば、微細化に伴い発生しうる揺らぎを原因とするハードエラー類似のエラーなど、他の態様のメモリ・エラーに対しても効果を発揮することができる。この点は、以下の実施の形態において同様である。
第2の実施形態.
図4は、本実施の形態にかかるメモリ・システム400の例示的構成を示すブロック図である。本形態のメモリ・システム400は複数のバンクに分割されたメモリ・セル・アレイを備えている。図4において、4つのバンクから構成されるメモリ・セル・アレイの例が示されている。図4において、401はメモリ・セル・アレイである。本例において、メモリ・セル・アレイ401は、4つのバンク402−405から構成されている。406は、外部アドレスに従ってワード線とビット線の選択を制御するロウ/カラム・コントローラ、407は通常のリード/ライト処理のためにバンクを選択するノーマルバンク選択回路である。
図4の例において、24ビット外部アドレスは、バンク・セレクト用に2ビット・データを備えている。408は外部システムとの間においてデータや制御信号の入出力を行うI/O回路、409は入力データに従ってECCコードを生成するECCコード発生回路である。410はECC動作のための各回路の制御を行うECC制御回路である。ECC制御回路410は、比較回路411とECCアドレス発生回路412を備えている。比較回路411は、通常のリード/ライト処理が実行されるバンクと、ECC処理が実行されるバンクとが同一であるか、異なるものであるかを比較決定する。
ECCアドレス発生回路412は、ECC処理のために外部アドレスとは別の内部アドレスとして、ECCアドレスを生成する。ECCアドレスは、バンク特定情報と、バンク内のアドレス情報とを含んでいる。図4の例においては、バンク・セレクト用に2ビット・データが割り当てられている。413はメモリから本来データとECCコードを取得し、ECC判定・訂正処理を実行するECC回路、414はECC動作時に、ECCアドレスに従ってバンク選択を行うECCバンク選択回路である。
通常のリード/ライト処理において、外部から入力される外部アドレスが、メモリ・セル・アレイ401のバンク及びバンク内のアドレスを指定する。外部アドレスがロウ/カラム・コントローラ406に伝送されると同時に、外部アドレスの内のバンク・セレクト用の2ビット・データがノーマルバンク選択回路407に入力される。ノーマルバンク選択回路407は、入力データに従ってメモリ・セル・アレイ401の一つのバンクを選択する。
リード処理においては、指定されたバンクのアドレスから、データがバスに読み出され、I/O回路408を介して外部システムに出力される。ライト処理においては、外部からの書き込みデータがI/O回路408を介してECCコード発生回路409に入力する。ECCコード発生回路409は入力データに基づいてECCコードを生成する。外部からの入力データとECCコードは、バスを介して、指定されたバンクのアドレスに書き込まれる。図4は、144ビット・データ、8ビットECCコードを例示している。
メモリ・システム400は、通常のリード/ライト処理において選択されているバンクとは異なるバンクに記憶されているデータについて、ECC処理を実行する。これによって、リード/ライト処理に実質的な遅延を生ずることなく、ECC処理を実行することができる。具体的処理について説明する。ECC処理は、実施の形態1と異なり、通常のリード/ライト処理のタイミングとは独立したタイミングで実行することができる。尚、理解されるように、実施の形態1のタイミング処理を、本形態に適用することが可能である。
ECC処理は、ECC制御回路410の制御のもとにおいて実行される。ECCアドレス発生回路412は、ECC処理のための内部アドレスであるECCアドレスを生成する。生成されたECCアドレスは、外部アドレスのアドレス・フォーマットと同様に、2ビットのバンク・セレクト・データを含んでいる。ECC回路413はECCアドレスを取得し、バンク・セレクト・データをECCバンク選択回路414に送る。ECCバンク選択回路414は、取得したバンク・セレクト・データに基づいてバンクを選択する。
ECC回路413は、ECCアドレスによって指定された領域に記憶されているデータを取得し、ECC判定・訂正処理を実行する。ECC判定・訂正処理が完了すると、データがメモリのもとのアドレスに書き戻される。ECC判定・訂正処理は、実施の形態1と同様の処理を実行することができる。メモリ・セル・アレイからの本来データ及びECCコードの取得は、ECC処理専用のバスを介して行われる。通常のリード/ライト処理用のバスとECC処理専用のバスとを備えることによって、2つの処理を並列して、同時に実行することができる。
ECC制御回路410は比較回路411を備えている。比較回路411は、外部アドレスのバンク・セレクト・データとECCアドレスのバンク・セレクト・データを取得し、これらを比較することによって、通常のリード/ライト処理が実行されるバンクとECC処理が実行されるバンクとが同一であるか、異なるかを決定する。バンクが異なる場合、ECC処理が通常のリード/ライト処理とコンフリクトしないので、ECC処理が実行される。バンクが同一である場合、ECC制御回路部は、通常のリード/ライト処理を妨げないために、ECC処理を中止する。これによって、通常のリード/ライト処理に実質的遅延を生ずることないように、ECC処理を制御することができる。
ECC制御回路410における、好ましいECCアドレス発生方法について、図4を参照して説明する。SER改善効果を高めるため、ECCチェックはできる限りメモリ・セル・アレイ内で均等に実行されることが好ましい。従って、ECC制御回路410は、好ましくは、均等化を判断及び実行する機能を備える。各バンク内において、ECC処理は、チェック・スタート・アドレスからエンド・アドレスまで同一の順序に従って繰り返され、外部バンク・アクセスによってECCチェックが中断した場合に、順番をリセットしないことが好ましい。具体例として、ECCチェック・アドレスは、0、1、2、・・・n → 0、1、2、・・・n →0、を繰り返し、外部バンク・アクセスによってmアドレスのチェック完了時に中断した場合、(m+1)アドレスからECCチェックが再開される。
ECC制御回路410は、バンク毎に、ECCチェックがどのアドレスまで進んだかを示す中断アドレス情報を各バンクにストアすることが好ましい。例えば、バンク内においてECCチェックが完了しているアドレス、もしくは次にチェックすべきアドレスが関連付けて記憶される。ECC処理の中断アドレス情報を記憶することによって、外部バンク・アクセスによってECCチェック処理が中断しても、続きのアドレスからECCチェックを開始することができる。尚、中断アドレス情報は、バンク識別情報と関連付けて、ECC制御回路410内にストアすることが可能である。
さらに、ECC制御回路410は、バンク間でECCチェックの頻度に差がどの程度生じているかをモニタするための、差分カウンタ450を備えていることが好ましい。差分カウンタ450は、各バンクに対応する差分カウンタ450a−dを備えている。差分カウンタ450を使用して頻度の低いバンクを決定し、この決定された頻度の低いバンクから、ECCチェックが優先して実行される。これによって、バンク間でのECCチェック頻度の均一性を改善することができる。
外部アクセス・バンクとECCチェックを行うバンクが重なった場合における、ECC制御回路410の動作を説明する。比較回路411によって、ECCチェック中に同一のバンクに対して外部アクセスが実行されたと決定される。外部アクセスが優先されるので、ECC制御回路410は、そのバンクのECC処理を中止するように、バンク選択回路414とECC回路413を制御する。ECC制御回路410は、そのバンクの差分カウンタ450に、ECCチェックが他のバンクより1回少ないことを入力する。
次に、外部アクセスが実行されているバンク以外のバンクの中で、ECCチェック頻度が最も低いバンクを、差分カウンタ450に記憶されている差分カウンタ情報に従って決定する。決定されたバンクのECC処理を開始するため、ECC制御回路410は、ECCチェック対象バンクにストアされている中断アドレス情報としてのバンク内アドレス情報を取り出す。バンク内アドレス情報は、ECC処理が最後に実行されたアドレスであるケースを例として説明する。ECCアドレス発生回路412は、差分カウンタ情報によって決定されたバンク情報と、バンク内アドレスに従ってECCアドレスを生成する。
ECCアドレスは、バンク内アドレスの次のアドレスが選択される。バンク選択回路414はECCアドレスに従ってバンクを選択し、ECC回路413がECC処理を実行する。ECC制御回路410は、バンク内にストアされているバンク内アドレス情報をカウント・アップし、ECCチェックを実行したバンクの差分カウンタ450のカウントを1回アップする。尚、差分カウンタのカウントMAX値は、バンク選択の偏りにより決定され、これはメモリを使用するシステムにより異なるものであるので、その環境に照らし合わせて適切に設定される。
本形態は、バースト転送の有無を問わず、様々なメモリ・システムに適用することができる。又、本形態はSRAMを例として説明されたが、本発明をDRAMに適用することが可能である。
ここで、本形態の効果について検証する。Nバンク構成のメモリのECC回路を搭載しない場合のソフトエラー発生率SERをfn [FIT(Failure In Time)]とする。1FITは、一つのデバイス当たり10時間に1回の割合でエラーが発生することを示す。本形態を適用した時のSERをFn [FIT]とすると、Fnはfnを用いて以下のように表すことができる。
まず、第1のケースとして、通常のR/W時の動作がいつも一つのバンクで行われるケースについて検証する。R/W動作は一つのバンクのみにおいて行われるため、他のバンクはECCによって完全に救済される。従って、SERは一つのバンクに影響される。つまり、R/Wで使用され、ECCで救済されないメモリ・セルが1/Nになる。この場合のSERは、
Fn=fn/N
である。但し、通常システムではこのような使われ方は極めて少ない。
次に、通常のR/W時の動作がNバンクで均等(ランダム)に行われるケースについて検証する。仮定として、ECC回路がメモリ・セル全部に対して一回働くのに要する時間をT0 [hr]とする。通常動作バンクとECC動作バンクがいつも一致しない場合、単純化されたSERは、
Fn=fn *T/10
である。
通常動作とECC動作が各バンクに対して独立にランダムに行われると仮定すると、通常動作バンクとECC動作バンクが一致する確率は、
(1/NC1 )*(1/NC1
である。
は、
/1!=N/1=N
であるので
(1/NC1 )*(1/NC1 )=(1/N)*(1/N)
となる。
SER発生率が小さいため、N個またはN−1個のバンクのセルに対してECC動作が終了している可能性が極めて大きい場合、上式の確率でN−1個のバンクがECC修正されているものと考えることができる。チップ全体で1/NのセルがSERの危険対象となることから、この時のSERは次のようになる。
SER=fn *(1/N*(1/NC1 )*(1/NC1 ))
=fn *(1/N*(1/N )*(1/N ))
一方、通常動作バンクとECC動作バンクが一致しない確率は、次のようになる。
1−(1/NC1 )*(1/NC1
この時のSERは
SER=fn *(1−(1/NC1 )*(1/NC1 ))*T/10
チップ全体のSERは、上記両者FIT数の和と考えらえるので次のようになる。SERは、
Fn=fn *(1/N)+fn *T/10*(1−1/N
=fn *(1/N+T/10*(1−1/N))
以上の検証から、本形態の効果をより得るためには、バンク数Nを大きくすると良いことが判る。Nは現在、16〜64程度が一般的なので、FIT数を3桁ほど改善することができる。尚、外部アクセスに依存しないで定期的にECCチェックを行うことができる第一の実施形態のような場合、常に上記のベストケースに相当し、SERは、Fn=fn *T/10で表される。
ここでTの概算値を見積もると、200MHz動作の144Mbit容量、バースト4、I/Oデータ数36、1回のECC訂正を数10サイクル以内に実行したと仮定すると、10-5[hr]のオーダーになる。従って、本発明を使用しない場合と比べて、Fnは約14桁小さくなり、SERが大幅に改善される。
実施の形態3.
図5は、本実施の形態に係るメモリ・システムにおいて使用される、メモリ・セル500の回路構成を示す、回路図である。本形態のメモリ・セル500は、2つの入出力ポートを備えるデュアル・ポート・メモリ・セルである。図5において、501、502、503は、それぞれ、通常のリード/ライト処理のためのノーマルビット線、ノーマルワード線、及びノーマルトランジスタである。504は電荷を蓄積することによってデータを保持する電荷保持素子としてのコンデンサである。505、506、507は、それぞれ、ECC処理のための、ECC用ビット線、ECC用ワード線、及びECC用トランジスタである。スイッチグ素子としてのトランジスタは、典型的にはNMOSが使用される。
通常のリード/ライト処理において、外部アドレスに従ってメモリ・セルが選択される。ノーマルワード線502がアクティブになることによって、ノーマルトランジスタ503がON状態となる。ノーマルビット線501へのコンデンサ504からの放電、もしくはノーマルビット線501を介したコンデンサ504への電荷蓄積によって、メモリ・セルへのデータのリード/ライトが行われる。リード/ライト処理は、ロウ・アドレス・ストローブ信号、カラム・アドレス・ストローブ信号、アウトプット・イネーブル信号、ライト・イネーブル信号などの制御信号によって制御される。
ECC処理においては、通常のリード/ライト処理とは異なるECC用ビット線505、ECC用ワード線506及びECC用トランジスタ507が使用される。ECC処理において、ECC用の内部アドレスによって、メモリ・セルが選択される。ECC用ワード線506がアクティブになることによって、ECC用トランジスタ507がON状態となる。コンデンサ504から、ECC用ビット線506を介してデータが読み出される。読み出されたデータについてECC判定・訂正処理が実行された後、同じセルにデータが書き戻される。ECC処理は、ECC用のタイミング制御信号によって制御される。ECC処理は、メモリ・セルへのECC書き込み処理が、通常の書き込み処理とコンフリクトしないように制御される。
本形態のメモリ・セル構造は、様々なメモリ・システムに適用することができるが、例えば、実施の形態1に示されたメモリ・システムに適用することができる。ECC処理とリード/ライト処理を並行して処理するため、ECC処理専用のバスを備えることが好ましい。実施の形態1は、ECC処理を通常のリード/ライト処理の特定のタイミングにおいて実行するが、本形態のメモリ・セルを備えるメモリ・システムによるECC処理は、実施の形態1のタイミングに限定されないため、ECC処理のタイミング制御をよりフレキシブルに行うことができる。尚、ECC専用回路を利用してレフレッシュ処理を実行することが可能である。また、本形態はDRAMを例として説明されているが、本発明をSRAMに適用することが可能である。
実施の形態4.
図6は、本実施の形態にかかるメモリ・システム600の概略構成を示すブロック図である。本形態のメモリ・システム600は、チップ・セレクト信号によってアクティブ状態にある場合において、外部に認識されることなく、内部においてリフレッシュ処理を実行する。リフレッシュ処理されるアドレスは、内部回路によって、外部アドレスとは独立に生成される。メモリ・システム600は、一つの外部からのアクセス・サイクル中に、リード/ライト処理とリフレッシュ処理を実行する。さらに、メモリ・セルのリフレッシュ動作と一体的に、ECC処理を実行する。これによって、リード/ライト処理に遅延を生ずることなく、ECC処理を実行することができる。
図6において、601はデータを記憶するメモリ・セル・アレイである。602は入力されたロウ・アドレスに従ってワード線を選択するロウ・アドレス・デコーダである。ロウ・アドレス・デコーダ602は、ロウ制御回路603からのロウ・イネーブル信号に従って、デコード処理を実行する。604は入力されたカラム・アドレスに従ってビット線を選択するカラム・アドレス・デコーダである。カラム・アドレス・デコーダ604は、カラム制御回路605からのカラム・イネーブル信号に従ってデコード処理を実行する。カラム制御回路605は、ロウ制御回路603からの制御信号に従ってカラム・イネーブル信号を出力する。606はメモリ・セルからの電圧を増幅するためのセンス・アンプである。
607はECC処理を実行するECC処理回路である。608は、チップ・セレクト信号が有効な場合に、外部アドレスの変化を検出するADT(Address Transition Detector)回路であって、アドレス変化に従ってADTパルス信号を出力する。609はリフレッシュ制御回路であって、リフレッシュ処理を行うアドレスを生成する。リフレッシュ制御回路609は、ADT回路608からのADT信号によって制御される。610はマルチプレクサ(MPX)であって、ADT信号に従って、外部アドレスとリフレッシュ・アドレスの一方を選択して、ロウ・アドレス・デコーダ602に出力する。611は外部との間でデータの入出力を行うI/O回路である。尚、典型的なメモリ・システム600は、この他にいくつかの回路構成を含むが、説明の明確化のために省略されている。
メモリ・システム600による通常のリード/ライト処理について説明する。外部アドレスが入力されると、ロウ・アドレスに従ってロウ・アドレス・デコーダ602が選択したワード線がアクティブとなり、メモリ・セルに保持されているデータがビット線を介してセンス・アンプ606にラッチされる。カラム・アドレスに従って、カラム・アドレス・デコーダ604がビット線を選択する。リード処理において、選択されたビット線に対応するセンス・アンプ606の状態値が読み出されて、I/O回路を介して外部に出力される。ライト処理において、ビット線に対応するセンス・アンプ606の状態値が、I/O回路611を介して入力されたデータに書き換えられる。続いて、センス・アンプ606がラッチしている1行分のデータが、前処理において選択されたロウ・アドレスに書きこまれる。
本形態のメモリ・システム600は通常データのリード/ライト処理に遅延が生じないタイミングにおいて、リフレッシュ処理及びそれに伴うECC処理が実行される。通常データのリード/ライト処理が所定時間以上実行されない場合、リフレッシュ制御回路609内のタイマに従って、リフレッシュ処理が実行される。リフレッシュ処理は、リフレッシュ制御回路609が生成するリフレッシュ・アドレスに従って実行される。
メモリ・システム600は、リード/ライト処理のサイクル内において、リフレッシュ処理及びそれに伴うECC処理を実行する。本例においては、リード/ライト処理において、外部アドレスの値が確定していない待機期間を利用してリフレッシュ及びECC処理が実行される。以下に、リード処理を例として、メモリ・システム600の処理動作を説明する。アクティブ状態において外部アドレスの変化が生ずると、ADT回路608がそれを検出してADT信号を出力する。このタイミングにおいてレジスタ(不図示)における外部アドレスの値は確定していない。ADT信号に従って、MPX610はリフレッシュ制御回路609からのリフレッシュ・アドレスを選択してロウ・アドレス・デコーダ602に出力する。リフレッシュ制御回路609からの制御信号及びADT信号に従って、ロウ制御回路603は有効状態のロウ・イネーブル信号をロウ・アドレス・デコーダに出力する。
ロウ・アドレス・デコーダ602は、リフレッシュ・アドレスに従って選択したワード線を活性化する。ロウ制御回路603は有効状態のセンス・アンプ・イネーブル信号をセンス・アンプ606に出力する。活性化されたワード線のメモリ・セルに保持されているデータが、ビット線を介してセンス・アンプ606にラッチされる。ラッチされたデータは、ECC処理回路607に伝送される。ECC処理回路607はECC判定・訂正処理を実行し、データをセンス・アンプ606に出力する。センス・アンプ606は、もとのメモリ・セルにECC処理が実行されたデータを書き込む。
リフレッシュ処理及びECC処理が終了すると、ADT信号が非有効状態となって、MPX610は外部アドレスを選択する。ロウ制御回路603からのロウ・イネーブル信号に従って、ロウ・アドレス・デコーダ602が外部アドレスのデコード処理を実行する。センス・アンプ606はセンス・アンプ・イネーブル信号に従って、選択されたワード線上のデータを取得する。ロウ制御回路603からの制御信号に従って、カラム制御回路605はカラム・イネーブル信号をカラム・アドレス・デコーダ604に出力する。
カラム・アドレス・デコーダ604は、外部アドレスに従ってビットを選択する。選択されたビット線に対応するセンス・アンプ606の状態値が読み出されて、I/O回路611を介して外部に出力される。ライト処理においても、上記リード処理と同様に、アクセス・サイクルにおけるライト処理の前の待機期間において、リフレッシュ処理及びECC処理が実行される。
実施の形態5.
図7は、本実施の形態に係るメモリ・システム700の構成を示すブロック図である。本形態のメモリ・システム700は、デバイスのゆらぎに起因するエラー修正に特に有用である。ソフトエラーとしては、ランダムに発生するα線や宇宙線起因以外に、微細化に伴うデバイスのゆらぎに起因するものがある。最も典型的な例において、製造工程の動作チェックの段階でパスしたメモリ・セルの中でゆらぎの大きいセルが、実システム稼動中に誤動作を起こす。
原因がゆらぎであるため、しばらくすると正常に動作するようになる可能性が高い。しかし、この誤動作期間は一定ではなく、再現性も無い。このソフトエラーの特徴は、エラー・セルがランダムではなく決まっているが、製造段階でそれを完全にはリジェクトできないことである。本形態のメモリ・システム700は、この問題を以下の構成によって解決する。
図7に示されたメモリ・システム700の構成について説明する。メモリ・システム700は、リダンダンシ回路を利用することによって、ゆらぎによる不良を修復する。図1と同一の符号を付された要素は、実質的に同様の構成を備えており、必要のない説明が省略される。図7において、710はメモリ・セル・アレイ内にエラー・セルがある場合に、そのセルに代わってデータを記憶するスペア・メモリ・セルである。711は、内部メモリ・セル選択アドレスに従って、特定のアドレスについてアクセス先をスペア・メモリへ切替えるリダンダンシ切替回路である。712は、リダンダンシ切替回路711の切替処理を変更する、プログラム可能なリダンダンシ・プログラム回路である。
外部アドレスもしくはECC処理のための内部アドレスは、MPX108によって選択された後、内部メモリ・セル選択アドレスとしてリダンダンシ切替回路711に入力される。リダンダンシ切替回路711は、リダンダンシ・プログラム回路712に従って、入力されたアドレスに対応するセルにデータの書き込み/読み出し処理が実行されるように、メモリ・セル・アレイ及びスペア・メモリ・セル・アレイを制御する。特定の内部メモリ・セル選択アドレスはスペア・メモリ・セル・アレイにアクセスするように、パスが設定される。713は、ECC判定回路の判定で誤動作がみつかったアドレスをストアし、その後のECC判定で誤判定が見つかったセルのアドレスと比較する、エラー・アドレス判定回路である。
ECC判定・訂正回路105において、メモリ・セル・アレイ内の特定アドレスに記憶されているデータが誤りであると判定がなされると、エラー・アドレス判定回路713に、そのアドレスが送られる。エラー・アドレス判定回路713は、過去のECC処理においてエラーと判定されたアドレスをストアしている。エラー・アドレス判定回路713は、そのアドレスと、すでにストアしているアドレスを比較し、同一アドレスの存在を決定する。同一アドレスが存在しない場合、ECC判定・訂正回路105からの修正データは、メモリ・セル・アレイ104のもとのアドレスに書き込まれる。エラー・アドレス判定回路713は、エラーと判定されたアドレスをストアする。
同一アドレスが存在する場合、エラー・アドレス判定回路713は、そのエラーはゆらぎによるソフトエラー現象であると決定し、リダンダンシ・プログラム回路712に必要な変更を加える。リダンダンシ切替回路711は、変更されたリダンダンシ・プログラム回路712に従って、エラー・セルの選択アドレスによるパスを遮断し、スペア・メモリ・セル・アレイ内の特定のセルに、そのアドレスを割り当てるように動作する。このリダンダンシ切替回路711の回路状態は、リダンダンシ・プログラム回路712によって固定される。尚、エラー・アドレス判定回路713によるリダンダンシ・プログラム回路712の変更基準は、設計によって適宜決定される。例えば、所定時間内にエラーが再発した場合、あるいは、所定回数以上エラー検出された場合に、変更の決定を行うことができる。
ECC判定・訂正回路105によって訂正されたデータは、リダンダンシ切り替えされた選択パスを通って、スペア・メモリ・セル・アレイ710内の特定スペア・セルに書き込まれる。以後の処理において、上記のエラー判定されたアドレスに対する外部アクセスの要求があると、割り当てられたスペア・セルが選択され、アクセスされる。ゆらぎによるソフトエラーと決定されたメモリ・セルは、以降の処理において不使用状態となる。このことは、実質的に稼動途中から回復しない不良(ハードエラー相当)となったセルを救済するというリダンダンシ救済機能に相当すると言える。
メモリ・システムの外部から見た場合の誤動作の認識がなされるのは、内部での誤動作発生から訂正までの期間に、外部リード要求によるエラー・データを出力した場合である。従って、内部ECC回路だけで訂正する場合、ゆらぎによるセルの誤動作状態が続いている間はECC訂正が繰り返され、ゆらぎによるエラー確率が急速に高まる。本形態の構成により、ゆらぎによるエラー・セルが検出された以降は、そのセルが使用されないため、ソフトエラーの確率は大幅に削減することができる。本発明技術は、SRAMやDRAM以外に不揮発記憶素子やその他の記憶素子にも適用できる。また、本発明技術は、通常のソフトエラー救済だけでなく、特性の経時変化等による実質的にハードエラー状態のセルも救済可能である。
実施の形態6.
複数アドレスのデータに対してECC処理を実行する場合、メモリ・セル・アレイに対するデータの物理的マッピングが問題になる。物理的に隣接するメモリセルデータについて、SERによるマルチビット・エラーの救済ができない。なぜなら、マルチビット・モードのソフトエラーにおいて、隣接する複数セルデータが一度に破壊される。一方、ECCは2bit訂正を行うことができない。このため、ECC処理が実行される複数アドレスのデータが隣接セルに記憶されると、ECCによるエラー・データ訂正を行うことができないからである。
図8(a)は、本形態のメモリ・システム800におけるデータの物理的マッピングを説明する図であり、図8(b)は、対比例としての従来のマッピングを説明する図である。図8(a)において、アドレス1に対応するセルは、それぞれ離間して配置されている。また、アドレス2に対応するセルも、同様に、それぞれ離間して配置されている。さらに、アドレス1のセルとアドレス2のセルどうしもそれぞれ離間して配置されている。このため、複数アドレスのデータを使用したECC処理が効果的に機能する。
一方、図8(b)において、アドレス1に対応するセルは、それぞれ離間して配置されているが、アドレス1に対応するセルとアドレス2に対応するセルが隣接している。2Aは、カラム方向の隣接ビットであり、2Bはロウ方向の隣接ビットである。2Cは隣に配置された別のセル・マトリックス・エリア(I/Oエリア)におけるアドレス1のセルと隣接する隣接ビットである。これらの複数のアドレス(アドレス1、2)によってECC処理する場合、マルチビット・エラーに対して救済できない可能性が高い。
このように、本メモリ・システム800は、メモリ・セル・アレイ801に対するデータの物理的マッピングにおいて、ECC処理の対象となる複数アドレス分のデータを、互いに隣接することなく離間したセルに記憶する。複数のアドレスアクセス(n回)で扱うデータ(1回のデータビット長k×n)に対して、ECC処理を実行することによって、面積増加が少ない状態でエラー訂正を行うことが可能となる。複数に相当するアドレスの物理的マッピングを、セル同士が隣接することなく離間した位置のセルにすることで、マルチビット・モードのソフトエラーに強くなる。
メモリ・システム800において、ロウ/カラム・コントローラ802が、外部から入力された外部アドレスを変換し、変換されたアドレスをカラム選択回路803a、b及びロウ選択回路(不図示)に出力する。カラム選択回路803a、bは、それぞれ、センス・アンプ(SA)及びライト・アンプ(WA)を備えている。カラム選択回路803a、bは、それぞれのセル・マトリックス・エリア(I/Oエリア)801a、bと対応づけられており、対応付けられたI/Oエリアについて、リード/ライト処理を実行する。
上記のように、各データI/Oに対応したI/Oエリア801a、bが形成されており、それらが隣接配置されている。ロウ/カラム・コントローラ802は、例えば、一つのアドレスについて、共通X、Y選択信号を各カラム選択回路803a、b及びロウ選択回路に出力する。各カラム選択回路803a、b及びロウ選択回路は、共通X、Y選択信号をアドレス・デコードすることで、セルを選択する。各I/Oエリア801a、bでのアドレス変化は共通であるので、選択セルは常に物理的に離間した状態を維持することができる。これによって、1アドレス分のビット(例えば32ビット)の各セルは、物理的に隣接しないように選択される。
メモリ・システム800は、複数アドレスのデータ(例えば、32bitデータ×4アドレス=128bit)にてエラー訂正する。内部ECC回路は、他の形態において説明された構成、あるいは広く知られた構成を適用することができので、ここでは説明を省略する。ロウ/カラム・コントローラ802は、複数アドレスについて、それぞれ離間したセルにビット・データを記憶するように、デコード処理を実行し、マッピングを行う。選択される各セルは、一つのI/Oエリア内において離間しており、また、隣接するI/Oエリア内のセルとも離間している。好ましくは、3ビット以上離れたセルが選択される(隣接ビットは、1ビット離れたセルとする)。
デコード処理においては、セルアレイ801の一つのアドレスに対して、例えば、連続したアドレス(図8(b)における2A)、及びI/Oエリアのカラム・ビット数分(図8の例において8ビット)離れたアドレス(図8(b)における2B)を除いたアドレスのセルから選択される。また、I/Oエリア端のセルが含まれる場合、I/Oエリアのカラム・ビット数から1を引いた値だけ(図8の例において7ビット)離れたアドレス(図8(b)における2C)も除いたアドレスのセルから選択される。このように、ECC処理の対象となる複数アドレスに各データが、離間したメモリ・セルに記憶されることによって、複数アドレスのSERを効果的に実行することが可能となる。尚、ECC処理の対象となる複数のアドレスのデータを離間したメモリ・セルに記憶する方法は、本形態に示されたものに限定されず、他の態様によって相互に物理的に離間したメモリ・セルを選択することも可能である。
第1の実施形態に係るメモリ・システムの構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係るメモリ・システムにおける、リード処理に伴うECC処理に関するタイミングチャートである。 第1の実施形態に係るメモリ・システムにおける、ライト処理に伴うECC処理に関するタイミングチャートである。 第2の実施形態に係るメモリ・システムの構成を示すブロック図である。 第3の実施形態に係るメモリ・セルの回路構成を示す回路図である。 第4の実施形態に係るメモリ・システムの構成を示すブロック図である。 第5の実施形態に係るメモリ・システムの構成を示すブロック図である。 第6の実施形態に係るメモリ・システムにおける、データの物理的マッピングを説明する図である。
符号の説明
101 レジスタ、102 シリアル・パラレル変換回路、
103 ECCコード発生回路、104 メモリ・セル・アレイ、
105 ECC判定・訂正回路、106 内部アドレス発生回路、
107 マルチプレクサ、108 マルチプレク、109 内部ECCコントロール、
112 ECC処理周期変更回路、401 メモリ・セル・アレイ、
402−405 バンク、406 ロウ/カラム・コントローラ、
407 ノーマルバンク選択回路、408 I/O回路、
409 ECCコード発生回路、410 ECC制御回路、411 比較回路、
412 ECCアドレス発生回路、413 ECC回路、
414 ECCバンク選択回路、450 差分カウンタ、501 ノーマルビット線、
502 ノーマルワード線、503 ノーマルトランジスタ、504 コンデンサ、
505 ECC用ビット線、506 ECC用ワード線、
507 ECC用トランジスタ、601 メモリ・セル・アレイ、
602 ロウ・アドレス・デコーダ、603 ロウ制御回路、
604 カラム・アドレス・デコーダ、605 カラム制御回路、
606 センス・アンプ、607 ECC処理回路、608 ADT回路、
609 リフレッシュ制御回路、610 マルチプレクサ、
710 スペア・メモリ・セル・アレイ、711 リダンダンシ切替回路、
712 リダンダンシ・プログラム回路、713 エラー・アドレス判定回路、
801 メモリ・セル・アレイ、802 ロウ/カラム・コントローラ、
803 カラム選択回路

Claims (15)

  1. データを記憶する複数のメモリ・セルを備え、アドレスによってアクセス制御されるメモリ・セル・アレイと、
    前記メモリ・セル・アレイ内のメモリ・セルに格納されたデータに対しECC処理を実行するECC処理回路と、を備え、
    前記メモリ・セル・アレイに対しリード/ライトが処理されるときは外部から導入された外部アドレスによって実行され、
    前記ECC処理は、前記リード/ライトの処理サイクル内であって、複数のデータを順次転送するバースト転送タイミング期間に、前記外部アドレスと異なる内部アドレスによって実行されることを特徴とするメモリ装置。
  2. さらに、前記外部アドレスと独立して、前記内部アドレスを生成する内部アドレス発生回路を備える、請求項1に記載のメモリ装置。
  3. 前記ECC処理回路は、バースト転送の1サイクルに必要とされる時間内において、データの取得、エラー判定、必要なエラー訂正及びデータの前記メモリ・セル・アレイへの出力を実行する、請求項1に記載のメモリ装置。
  4. 前記ECC処理回路は、データの取得、エラー判定、必要なエラー訂正及びデータの前記メモリ・セル・アレイへの出力を含む1サイクルのECC処理を、バースト転送の複数のサイクルに分割して実行する、請求項1に記載のメモリ装置。
  5. 前記メモリ・セル・アレイは複数のメモリ・セルを備え、前記複数のメモリ・セルのそれぞれは、
    第1のポートと、第2のポートとを備え、
    通常のリード/ライト処理において、前記第1のポートを介してデータの読み出し/書き込み処理が実行され、
    ECC処理において、前記第2のポートを介してデータの読み出し/書き込み処理が実行される、請求項1に記載のメモリ装置。
  6. エラー発生の頻度に基づいて、前記ECC処理の周期を変更するECC周期変更回路をさらに備える、請求項1に記載のメモリ装置。
  7. 前記メモリ・セル・アレイは、電荷保持素子を利用してデータを記憶し、
    前記ECC処理は前記メモリ・セル・アレイのリフレッシュ動作に伴って実行される、請求項1に記載のメモリ装置。
  8. さらに、データを記憶可能なスペア・メモリ・セルと、
    前記ECC処理回路が予め定められた条件において前記メモリ・セル・アレイのセルについて複数回のエラー判定を行った場合、前記セルへのアクセス・アドレスに従って、アクセス先を前記スペア・メモリ・セルに変更する回路と、を備える請求項1に記載のメモリ装置。
  9. さらに、ECC処理回路によってエラー判定されたアドレスを記憶する記憶手段と、
    前記記憶されたアドレスと新たにエラー判定されたアドレスを比較して、前記アドレスによるアクセス先の変更を決定する判定回路と、を備える請求項に記載のメモリ装置。
  10. 前記ECC処理回路は、複数のアドレスのデータに対してECC処理を実行し、
    前記複数のアドレスのデータは、前記メモリ・セル・アレイの互いに物理的に隣接することなく離間したメモリ・セルに記憶される、
    請求項1に記載のメモリ装置。
  11. メモリ・セル・アレイに記憶されたデータのエラーを訂正する方法であって、
    外部アドレスに従って、前記メモリ・セル・アレイに対する外部データのリード/ライト処理を実行するステップと、
    エラー訂正に使用される内部アドレスを生成するステップと、
    前記内部アドレスによって指定される前記メモリ・セル・アレイの領域に記憶されているデータについて、エラー判定と修正を含むECC処理を実行する、ステップと、を備え、
    前記ECC処理を実行するステップは、前記メモリ・セル・アレイに対する外部データのリード/ライト処理サイクル内であって、複数のデータを順次転送するバースト転送タイミング期間においてECC処理を実行する、方法。
  12. データをシリアル・パラレル変換するシリアル・パラレル変換回路と、
    データを格納する複数のメモリ・セルと、
    内部アドレスを発生する内部アドレス発生回路と、
    外部アドレスを導入する外部アドレス・ピンと、
    データを基にしてECCコードを発生するECCコード発生回路と、
    前記ECCコードを基にデータを判定及び訂正するECCコード判定・訂正回路と、を備え、
    データ書き込みは、データ入力ピンに供給されたシリアルデータを前記シリアル・パラレル変換回路がパラレルデータに変換し、前記パラレルデータを基に前記ECCコード発生回路がECCコードを発生し、前記パラレルデータ及び前記ECCコードを第1の外部アドレスに対応したメモリ・セルに格納することにより実施され、
    データ読出しは、第2の外部アドレスに対応したメモリ・セルに格納されたパラレルデータが、前記ECC判定訂正回路にて処理されること無しに、前記シリアル・パラレル変換回路に供給され、シリアルデータに変換されてデータ出力ピンに供給されることにより実施され、
    ECC判定・訂正は、前記内部アドレスに対応した前記メモリ・セルに格納されたデータ及びECCコードの判定が前記ECC判定訂正回路にてなされ、前記データが訂正されたときにはその訂正データが前記データ出力ピンに供給されること無く前記メモリ・セル・アレイに格納されることにより実施され、
    前記ECC判定・訂正は、前記データ書込み又は前記データ読出しが実施されているときであって、複数のデータを順次転送するバースト転送タイミング期間に実施されることを特徴とするメモリ装置。
  13. 少なくとも第1及び第2のバンクを備える複数のバンクと、
    バンク・セレクト・ビットを備える外部アドレスを導入する外部アドレス・ピンと、
    バンク・セレクト・ビットを備える内部アドレスを発生する内部アドレス発生回路と、
    前記外部アドレスのバンク・セレクト・ビット及び内部アドレスのバンク・セレクト・ビットを比較し制御信号を出力する比較回路と、を備え、
    前記外部アドレスに対応する前記第1のバンクに対しリード/ライト・アクセスを実施されるときに、前記制御信号が不一致を示すときは前記内部アドレスに対応する前記第2のバンクに対しECC処理を実施し、前記制御信号が一致を示すときは前記内部アドレスに対応する前記第2のバンクに対しECC処理を中止することを特徴とするメモリ装置。
  14. 一つのセルが2トランジスタ及び1キャパシタからなる2ポート・メモリ・セルを備え、
    リードライト動作は、前記2ポート・メモリ・セルの第1のポートを介して外部アドレスによって実施され、ECC動作は、前記2ポート・メモリ・セルの第2のポートを介して内部アドレスによって実施されることを特徴とする、請求項12に記載のメモリ装置。
  15. 複数のアドレスのデータに対してECC処理を実行するメモリ装置であって、
    データを記憶する複数のメモリ・セルを備え、内部アドレスに応じたメモリ・セルが選択されるメモリ・セル・アレイと、
    前記複数のアドレスから、前記複数のアドレスのデータが互いに物理的に隣接することなく離間したメモリ・セルに記憶されるように、前記複数のアドレスのそれぞれに対応した内部アドレスを生成するコントローラと、
    を有する請求項12に記載のメモリ装置。
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