JPH0991206A - メモリ制御装置およびメモリ検査方法 - Google Patents

メモリ制御装置およびメモリ検査方法

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JPH0991206A
JPH0991206A JP7249540A JP24954095A JPH0991206A JP H0991206 A JPH0991206 A JP H0991206A JP 7249540 A JP7249540 A JP 7249540A JP 24954095 A JP24954095 A JP 24954095A JP H0991206 A JPH0991206 A JP H0991206A
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memory
error
cycle
data
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JP7249540A
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Inventor
Eidaa Richiyaado
リチャード・エイダー
Yasuhiko Kurosawa
泰彦 黒澤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リフレッシュサイクルでエラー検出処理を実行
できるようにし、メモリパトロール処理を効率化を図
る。 【解決手段】各リフレッシュサイクルで、ある1つのD
RAMバンク21についてはRAS、CASがアクティ
ブにされてロウアドレスおよびカラムアドレスが与えら
れることにより、エラー検出のためのリードサイクルが
実行される。そして、ECC回路111によってリード
データのECCチェックが行われる。一方、他の全ての
DRAMバンク22〜24については、CASがインア
クティブ状態に維持されることにより、エラー検出のた
めのリードサイクルで使用されているRASおよびロウ
アドレスを用いたRASオンリーリフレッシュサイクル
が実行される。従って、リフレッシュサイクルでエラー
検出処理を実行でき、システム性能を低下させることな
く、メモリパトロールを行うことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はメモリ制御装置お
よびメモリ検査方法に関し、特に複数のDRAMバンク
から構成される大容量メモリを制御するメモリ制御装置
およびその大容量メモリの記憶内容を検査するメモリ検
査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ハイエンドサーバおよびメイン
フレームコンピュータなどのコンピュータにおいては、
大容量メモリ(DRAM)が搭載されている。この大容
量メモリを制御するメモリ制御システムは、大容量メモ
リを構成する各DRAMバンクのメモリセルに対するリ
ード/ライトをRAS(ロウアドレスストローブ)およ
びCAS(カラムアドレスストローブ)信号を使用して
行う。
【0003】ところで、DRAMバンクのメモリセル
は、定型的な例では64ms毎に“リフレッシュ”を必
要とする。このDRAMメモリセルのリフレッシュは、
制御が容易なCASビフォアRASリフレッシュ(CA
S before RAS)を利用して行われている。
このCASビフォアRASリフレッシュでは、メモリコ
ントローラとDRAMとの間でデータの授受がないた
め、複数のDRAMバンクを同時にリフレッシュするの
に適している。このため、複数のDRAMバンクから構
成される大容量メモリを搭載したコンピュータのほとん
どは、CASビフォアRASリフレッシュを採用してい
る。
【0004】このCASビフォアRASリフレッシュサ
イクルでは、アドレス信号は無視される。DRAM内部
のリフレッシュカウンタは、すべてのメモリセルがリフ
レッシュされるように、リフレッシュサイクル毎にその
カウント値をインクリメントする。
【0005】一方、一般に、DRAMではソフトエラー
によるデータの偶発的破壊が発生することが知られてい
る。このため、高信頼性が要求されるコンピュータで
は、複数のDRAMバンクから構成される大容量メモリ
の全てのデータについてエラーが発生してないかどうか
を周期的に検査するメモリパトロールが行われている。
【0006】1GBオーダーのメモリの場合には、1日
に1ビット程度のソフトエラーが発生すると言う報告が
あるため、1日1回は全メモリについてのメモリパトロ
ールを行う必要がある。このメモリパトロールではエラ
ー検出のためにメモリリードが実行されるため、このメ
モリパトロールをソフトウェアによって実行すると、こ
れによってシステム性能の低下が引き起こされる。特
に、最近では、記憶容量の増大に伴ってメモリエラーに
よる故障率が高くなっており、メモリパトロールを実行
する頻度も増えている。従って、メモリパトロールがシ
ステム性能に与える影響も大きくなってきている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、大容量D
RAMメモリを搭載するシステムでは、メモリパトロー
ルおよびリフレッシュを周期的に行うことが必要であ
る。しかし、DRAMメモリのリフレッシュのためにC
ASビフォアRASリフレッシュ処理を用いる従来のメ
モリ制御システムでは、そのリフレッシュ処理は、デー
タ読み出しが行われた後に行われるエラーチェックやエ
ラー訂正の手段としては何等役に立たない。このため、
メモリチェック及び修正を行うためのメモリパトロール
がソフトウェアにまかされることになり、システム性能
が低下されるという問題がある。
【0008】この発明はこのような点に鑑みてなされた
もので、複数のDRAMバンクから構成される大容量メ
モリに必要なリフレッシュサイクルでエラー検出処理を
実行できるようにし、システム性能を低下させることな
くメモリパトロールを行うことが可能なメモリ制御装置
およびメモリ検査方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、同一のアド
レスバスおよびデータバスに共通接続された複数のDR
AMバンクを含むメモリを制御するメモリ制御装置にお
いて、前記メモリに記憶されている全てのデータを読出
すためにリードサイクルを繰り返し実行し、リードデー
タ毎にエラー検出を行うエラーチェック手段を具備し、
このエラーチェック手段は、リフレッシュサイクル毎
に、前記複数のDRAMバンクの1つに対してはRAS
およびCASをアクティブにして前記アドレスバス上に
所定のロウアドレスおよびカラムアドレスを出力するこ
とによって前記エラー検出のためのリードサイクルを実
行し、他のDRAMバンクに対してはそれらに対応する
CASをインアクティブにすることによって前記アクテ
ィブにされたRASおよびロウアドレスを利用したRA
Sオンリーリフレッシュサイクルを実行することを特徴
とする。
【0010】このメモリ制御装置においては、各リフレ
ッシュサイクルで、ある1つのDRAMバンクについて
はRAS、CASがアクブイブにされてロウアドレスお
よびカラムアドレスが与えられることにより、エラー検
出のためのリードサイクルが実行される。一方、他の全
てのDRAMバンクについては、CASがインアクティ
ブ状態に維持されることにより、エラー検出のためのリ
ードサイクルで使用されているRASおよびロウアドレ
スを用いたRASオンリーリフレッシュサイクルが実行
される。エラー検出のためのリードサイクルが行われた
DRAMバンクからのリードデータは、メモリ制御装置
内のECC回路などでエラー検出される。エラーが存在
する場合は、必要に応じて訂正データが書き戻される。
エラーが存在しない場合は、メモリセルのデータがリー
ドリフレッシュされることになる。従って、リフレッシ
ュサイクルでエラー検出処理を実行できるようになり、
システム性能を低下させることなくメモリパトロールを
行うことが可能となる。
【0011】また、この発明は、メモリを構成する複数
のDRAMバンクを互いに独立してアクセス制御可能な
メモリ制御装置において、前記メモリに記憶されている
全てのデータを読出すためにリードサイクルを繰り返し
実行し、リードデータ毎にエラー検出を行うエラーチェ
ック手段を具備し、このエラーチェック手段は、前記複
数のDRAMバンクにそれぞれ対応して設けられ、対応
するDRAMバンクからのリードデータについてエラー
検出および訂正を行う複数のエラー検出および訂正回路
を具備し、リフレッシュサイクル毎に、前記複数のDR
AMバンクそれぞれに対して前記エラー検出のためのリ
ードサイクルを並行して実行することを特徴とする。
【0012】このメモリ制御装置においては、複数のD
RAMバンクを並行してアクセスすることができ、また
そのメモリ制御装置内部には、複数のDRAMバンクに
それぞれ対応する複数のエラー検出および訂正回路が設
けられている。このため、リフレッシュサイクル毎に、
前記複数のDRAMバンクそれぞれに対して前記エラー
検出のためのリードサイクルを並行して実行することに
より、各DRAMバンクについてエラー検出とリフレッ
シュを同時に行うことができる。よって、さらに効率的
なメモリパトロールを実現できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施形態を説明する。図1には、この発明の第1の実施
形態に係るメモリ制御装置を使用したメモリ制御システ
ムの構成が示されている。このメモリ制御システムはD
RAMを使用した大容量メモリを搭載するコンピュータ
に適用されるものである。ここでは、メモリコントロー
ラ11によって4つのDRAMバンク21〜24を制御
する場合を例示して説明する。
【0014】このメモリコントローラ11はゲートアレ
イを用いて実現される1チップLSIであり、エラー検
出および訂正のためのコントロールロジックとしてEC
C回路111を内蔵している。また、このメモリコント
ローラ11は、DRAMバンク21〜24のメモリパト
ロールをリフレッシュサイクルで実行する機能を有して
いる。リフレッシュサイクルはリフレッシュタイマ31
から定期的(通常、64ms単位)に発生されるリフレ
ッシュ割り込み信号に応答してメモリコントローラ11
内のリクエストバッファにリフレッシュ要求がセットさ
れる度に、全てのロウアドレスを一巡するまで繰り返し
実行される。したがって、1ロウライン当たりのリフレ
ッシュサイクルは、15.7μsに1回程度の割合で実
行される。
【0015】各DRAMバンク21〜24は、複数のD
RAMチップから構成されている。これらDRAMバン
ク21〜24のデータ入出力ポートはデータバス12に
共通接続され、またアトレス入力ポートもアドレスバス
13に共通接続されている。データバス12は、一度に
一つのDRAMバンクとの間のデータ入出力しか取り扱
うことができない。すなわち、これらDRAMバンク2
1〜24に対するデータのリード/ライトは、メモリコ
ントローラ11によって択一的に行われる。
【0016】ここで、この実施形態1で使用されるリフ
レッシュ方式の原理について説明する。すなわち、リフ
レッシュ割り込みが発生すると、DRAMバンク21〜
24の中の1つのバンクのデータが実際に読み出され、
その間にその他のバンクはリフレッシュだけが実行され
る。DRAMバンクから読み出されたデータは、その後
メモリコントローラ11のECC回路111に送られ、
そこでエラーがチェックされる。エラーが存在する場合
は、修正されてメモリに書き戻される。エラーが存在し
ない場合は、メモリセルのデータが読み出しの状態から
リフレッシュされる。次の行アドレスもこのようにリフ
レッシュされ、1つのDRAMバンクが完全にリフレッ
シュされるまで同様の処理が繰り返される。その他のメ
モリバンクは、その後同様にしてチェックされる。
【0017】このリフレッシュ方法によれば、リフレッ
シュサイクルでエラーチェックが行われる。したがっ
て、16MBのメモリが約1分でリフレッシュされるこ
とを想定すると、1GBのメモリでも、約1時間でメモ
リパトロールを完了することができる。
【0018】次に、図2を参照して、図1のメモリコン
トローラ11とDRAMバンク21〜24との間の具体
的な接続関係の一例を説明する。前述したように、DR
AMバンク21〜24には、データバス12およびアド
レスバス13に共通接続されている。また、これらDR
AMバンク21〜24を択一的にリード/ライトするた
めに、CAS線以外のメモリ制御信号線(RAS線、ラ
イトイネーブルWE線、アウトプットイネーブルOE
線)については全て共通化されている。
【0019】リフレッシュサイクルにおいては、現在検
査対象となっているDRAMバンク(例えば、DRAM
バンク21)に対してはRASおよびCAS(CAS
0)信号がアクティブにされ、且つアドレスバス13上
にロウアドレスおよびカラムアドレスが順次出力され
る。これによって、ロウアドレスおよびカラムアドレス
によって指定されるDRAMバンク21の記憶位置のデ
ータがデータバス12上に読み出される。
【0020】一方、他の3つのDRAMバンク(ここ
で、DRAMバンク22〜24)については、それぞれ
の対応するCAS(CAS1〜CAS3)がインアクテ
ィブ状態に維持される。このため、DRAMバンク22
〜24においては、リードサイクルの代りに、DRAM
バンク21のリードサイクルで使用されているRASお
よびロウアドレスを用いたRASオンリーリフレッシュ
サイクルだけが実行される。このRASオンリーリフレ
ッシュサイクルでは、ロウアドレスで指定されたロウラ
インのセル群がリフレッシュされる。
【0021】次に、図3および図4を参照して、DRA
Mバンク21〜24の各々に記憶されるデータ構造につ
いて説明する。ここでは、リードデータのエラーを検出
するためにECCが利用されており、32ビットデータ
毎に8ビットまたは7ビットのECCが付加されてい
る。この場合、各DRAMバンクは図4のように構成す
る事ができる。
【0022】図4は、16MBのDRAMバンク(16
Mbit(4M×4bit)×8(+ECC)の構成例
であり、データ記憶用の8個の16Mbit(4M×4
bit)DRAMチップと、ECC記憶用の2個の16
Mbit(4M×4bit)DRAMチップが利用され
ている。
【0023】リードサイクルにおいては、データ記憶用
の8個の16Mbit(4M×4bit)DRAMチッ
プからはそれぞれの対応する記憶位置から4ビットずつ
データが読み出され、またECC記憶用の2個の16M
bit(4M×4bit)DRAMチップの双方からも
それぞれの対応する記憶位置から4ビットずつ(一方が
3ビットの場合もある)ECCデータが読み出される。
これにより、図3のデータ構造のデータがリードデータ
としてメモリコントローラ11に送られる。
【0024】次に、図5のタイミングチャートを参照し
て、実施形態1のリフレッシュ動作について説明する。
図においては、RAS、CAS0−3、OE、WEは全
てロウアクティブの信号として示されている。
【0025】図5のタイミングチャートから分かるよう
に、RASはロウアドレスがレディ状態の時にアクティ
ブに設定され、続いて、CASは列アドレスがレディ状
態の時にアクティブに設定される。OEもアクティブ状
態となり、現在のロウおよびカラムアドレスで指定され
る記憶位置のデータがデータバス12上に送出される。
ここで注意すべき点は、実際にデータが読み出されるの
は1つのバンク(ここでは、DRAMバンク21)のみ
であることである。CAS信号が非動作状態のバンク
(この例では、DRAMバンク22〜24)は、データ
バス12にデータを送出せずに、DRAMバンク21の
リードアクセスのためにRASおよびロウアドレスによ
って現在のロウアドレスに対応するそれぞれのセルがリ
フレッシュされる(RASオンリーリフレッシュ)。
【0026】DRAMバンク21については1つのカラ
ムに含まれるセルからの読み出しにより、自動的にその
カラムを含むロウライン全てのセルがリフレッシュされ
る(リードリフレッシュ)。
【0027】すべてのロウラインについて上述のリフレ
ッシュサイクルを繰り返すと、DRAMバンク21(バ
ンク#0)のすべてのロウラインの第1列のセルからの
データ読み出しと、全てのDRAMバンク21〜24の
全てのロウラインのリフレッシュを行ったことになる。
同様の処理が、DRAMバンク21(バンク#0)のす
べてのカラムについて実行されるまで繰り返され、その
後、検査対象のバンクがDRAMバンク21から22に
切替えられる。この場合、今度は、CAS0、CAS2
及びCAS3はインアクティブ状態に、CAS1はアク
ティブ状態に設定される。
【0028】たとえば、16MBのDRAMバンクを想
定すると、以下のような計算が成り立つ。 例: 16 MB DRAM バンク (16M-bit (4M x 4-bit) x 8 (+ECC)): ロウアドレス:12-bits ロウライン数:2 exp 12 = 4,096 カラムアドレス:10-bits カラム数 :2 exp 10 = 1,024 すべてのメモリセルをリフレッシュするために、図6の
フローチャートで示されているようなアルゴリズムが実
行される。すなわち、 DRAMバンクについて:0からバンク数−1(この例
では"4-1" )まで検査対象のバンク番号を1つのバンク
の検査完了毎に順次更新(Bankループ) カラムについて :0からカラム数−1(16MBバ
ンクの例では"1024-1")まで1つのバンクの全ロウのリ
フレッシュ完了毎に順次更新(Colループ) ロウについて :0からロウ数−1(16MBバン
クの例では"4096-1")までリフレッシュサイクル毎に順
次更新する(Rowループ) という処理が行われる。
【0029】ところで、従来のメモリコントローラで
は、そのメモリコントローラ内のECC回路は、通常、
メモリから読み出されたデータがプロセッサバスに送ら
れる前にデータのエラーチェックを行うためにだけ用い
られる。通常のメモリからの読み出しの場合、ECCが
1ビットのエラーを検出すると、ECCは訂正したデー
タをプロセッサバスを介してプロセッサに送るが、訂正
したデータをメモリに書き戻すことはしない。2ビット
のエラーが検出されると、ECCは、マシンチェックを
要求し、システムは運転停止されなければならない。
【0030】ここで重要な点は、従来では、1ビットの
エラーを含むデータはメモリに書き戻されないというこ
とである。したがって、エラーは何度も何度も生じ、プ
ロセッサがメモリにデータを実際に書き込むまで繰り返
し生じる。また、1ビットエラーが発生しているデータ
にもう1ビットエラーが発生すると、マシンチェックと
なる。これが、メモリパトロールを行って、データエラ
ーが連続して生じるメモリセルをチェックする理由であ
る。
【0031】この実施形態においては、リフレッシュサ
イクルで読み出されたリードデータがメモリコントロー
ラ11に入ると、ECC回路111によってエラーチェ
ックが行われる。そして、このリードデータが実際に1
ビットのエラーを含んでいる場合は、ECC回路111
内で訂正され、その訂正されたデータがメモリに書き戻
される。このように、この実施形態におけるリードリフ
レッシュ処理は、メモリの1ビットのエラーを除去する
メモリパトロールの作業を兼ねている。
【0032】訂正データをメモリに書き戻すためのライ
トサイクルのタイミングの一例を図7に示す。図7から
分かるように、DRAMバンク21に対するリードサイ
クルで読み出されたリードデータはデータバス12を介
してECC回路111に送られ、そこで、そのリードデ
ータに含まれるECCデータを利用したエラー検出処理
(ECCチェック)が行われる。1ビットのエラーが含
まれている場合には、そのリードデータはECC回路1
11によって訂正され、その訂正データを書き戻すため
のライトサイクルが実行される。このライトサイクルで
は、先行するリードサイクルのRASがそのままアクテ
ィブ状態に維持され、CAS0およびカラムアドレスは
再度アクティブにされる。さらに、CAS0に同期して
WEもアクティブにされる。この場合、カラムアドレス
の値は、先行するリードサイクルにおけるカラムアドレ
スと同一値である。そして、ECC回路111によって
訂正されたデータがデータバス12上に出力され、それ
がエラー発生したDRAMバンク21の記憶位置に書き
込まれる。
【0033】一方、DRAMバンク21からのリードデ
ータにエラーが含まれてない場合には、図7に破線で示
されているようにCAS0が再アクティブされる前にR
ASがインアクティブにされ、訂正データを書き戻すた
めのライトサイクルは実行されない。
【0034】なお、通常、ECC回路111から訂正デ
ータが出力されなければ、データバス12上にはリード
サイクルにおけるリードデータの値がそのまま維持され
ている。このため、エラー発生の有無に拘らず、リード
サイクルに後続して前述のライトサイクルを常時実行す
るようにメモリコントローラ11をプログラムしておく
ことも可能である。この場合、エラーが発生しなけれ
ば、リードサイクルでデータバス12に読み出されたリ
ードデータがそのまま書き込まれることになる。これに
より、メモリコントローラ11のサイクル制御の簡単化
を実現することが可能になる。
【0035】以上のように、実施形態1の構成によれ
ば、リフレッシュサイクルでエラー検出および訂正処理
を実行できるようになり、システム性能を低下させるこ
となくメモリパトロールを行うことが可能となる。
【0036】ここで、実際の数値で実施形態1の効果を
考察する。64ms毎にリフレッシュすることを考慮す
ると、16MBのDRAMモジュールのエラーチェック
に要する時間は、 64ms/col * 1,024col=65.5s となる。
【0037】1GBのメモリを持つ非常に大規模な機器
を考えると、以下の計算が成り立つ。 1GB = 1,024MB 1,024MB/16MB = 64 64 * 65.5s = 4,194.3s = 69.9 min. このように、約70分の間にエラーチェックとデータ修
正を行いながら、その間に通常のシステム動作を行うこ
とが可能である。これが、オペレーティングシステムに
より行う通常のメモリパトロール法に比べて大いに優れ
ている点である。
【0038】次に、この発明の第2実施形態について説
明する。図8には、この発明の第2の実施形態に係るメ
モリコントローラ11を利用したメモリ制御システムの
構成が示されている。
【0039】このメモリ制御システムにおいては、4つ
のDRAMバンク21〜24がクロスバー構造で接続さ
れており、それらバンクのリード/ライトアクセスを並
行して行う事ができる。
【0040】すなわち、メモリコントローラ11は、D
RAMバンク21〜24を互いに独立してアクセス制御
できるように構成されており、DRAMバンク21〜2
4にそれぞれ対応する4つのECC回路111a〜11
1dを備えている。これら4つのECC回路111a〜
111dは、データバス12a〜12dを介してDRA
Mバンク21〜24に接続されている。また、メモリコ
ントローラ11とDRAMバンク21〜24との間には
DRAMバンク21〜24それぞれに対応するアドレス
バス13a〜13dが設けられ、さらにDRAMバンク
毎にアクセス制御信号線(RAS、CAS、WE、OE
など)が別個に設けられている。
【0041】ここで、この実施形態2で使用されるリフ
レッシュ方式の原理について説明する。すなわち、リフ
レッシュタイマ31からリフレッシュ割り込みが発生す
ると、DRAMバンク21〜24それぞれに対するエラ
ー検出および訂正のためのリードサイクルが並行して実
行される。このリードサイクルにおいては、DRAMバ
ンク21〜24それぞれから実際にデータがデータバス
12a〜12dに読み出され、ECC回路111a〜1
11dに送られる。そして、それらECC回路111a
〜111dそれぞれにおいて、エラー検出および訂正が
行われる。また、DRAMバンク21〜24の各々につ
いては、リードサイクルにおける1つのカラムに含まれ
るセルからの読み出しにより、自動的にそのカラムを含
むロウライン全てのセルがリフレッシュされるリードリ
フレッシュが実行される。
【0042】よって、リフレッシュサイクル毎に、DR
AMバンク21〜24それぞれに対してエラー検出のた
めのリードサイクルを並行して実行することにより、各
DRAMバンクについてエラー検出とリフレッシュを同
時に行うことができる。
【0043】この実施形態2においても、図6で説明し
たメモリリフレッシュのアルゴリズムを同様に適用する
事ができる。 カラムについて :0からカラム数−1(16MBバ
ンクの例では"1024-1")まで1のバンクの全ロウのリフ
レッシュ完了毎に順次更新(Colループ) ロウについて :0からロウ数−1(16MBバン
クの例では"4096-1")までリフレッシュサイクル毎に順
次更新(Rowループ)。
【0044】このようにしてDRAMバンク21〜24
がリードリフレッシュにより同時にリフレッシュされる
ので、バンクループは不要となり、各DRAMバンクの
すべてのカラムとロウを通る一つの通路でメモリシステ
ム全体が完全にリフレッシュされる。
【0045】次に、図9のタイミングチャートを参照し
て、実施形態2のリフレッシュ動作について説明する。
図においては、RAS、CAS、OE、WEは全てロウ
アクティブの信号として示されている。また、ここで
は、リフレッシュ割り込みが発生した時にDRAMバン
ク(#0)21およびDRAMバンク(#2)23につ
いては他の通常のアクセス処理によってビジー状態であ
り、DRAMバンク(#1)22およびDRAMバンク
(#3)24についてはアイドル状態である場合が示さ
れている。
【0046】アイドル状態のDRAMバンク(#1)2
2およびDRAMバンク(#3)24に対しては、それ
らに対応するアドレスバス13b,13d上にロウおよ
びカラムアドレスが出力され、またそれら各バンクに対
応するRASおよびCASがそれぞれロウアドレスおよ
びカラムアドレスのレディ状態の時にアクティブに設定
されて、リードリフレッシュのためのリードサイクルが
実行される。これにより、DRAMバンク(#1)22
およびDRAMバンク(#3)24それぞれからのリー
ドデータは、データバス12b,12dを介してECC
回路111b,111dに送られ、そこでエラー検出が
行われる。もし、1ビットエラーが検出されたならば、
図6と同様のライトサイクルがエラー発生したバンクに
対して行われ、修正されたデータが該当する記憶位置に
書き戻される。
【0047】ビジー状態のDRAMバンク(#0)21
およびDRAMバンク(#2)23については、それら
がアイドル状態になった時点で前述の同様のリードフレ
レッシュのためのリードサイクルが実行される。
【0048】以上のように、第2実施形態においては、
DRAMバンク21〜24に対するアクセス処理を並行
して行うことができ、またそのメモリコントローラ11
にはそれら4つのDRAMバンク21〜24に対応する
4つのECC回路111a〜111dが設けられてい
る。このため、リフレッシュサイクル毎に、DRAMバ
ンク21〜24それぞれに対してリードサイクルを並行
して実行することにより、各DRAMバンクについてエ
ラー検出とリフレッシュを同時に行うことができる。よ
って、さらに効率的なメモリパトロールを実現できる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、複数のDRAMバンクから構成される大容量メモリ
に必要なリフレッシュサイクルでエラー検出処理を実行
できるようになり、システム性能を低下させることなく
メモリパトロールを行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係るメモリ制御シス
テムの構成を示すブロック図。
【図2】同第1実施形態のシステムに設けられたメモリ
コントローラとDRAMバンクとの間の具体的な接続関
係の一例を示す図。
【図3】同第1実施形態のシステムでメモリに格納され
るECC付きデータのデータ構造の一例を示す図。
【図4】同第1実施形態のシステムで使用されるDRA
Mバンクの構成例を示す図。
【図5】同第1実施形態のシステムにおけるリフレッシ
ュ動作を示すタイミングチャート。
【図6】同第1実施形態のシステムにおけるメモリパト
ロールのためのリフレッシュアルゴリズムを示すフロー
チャート。
【図7】同第1実施形態のシステムにおいて訂正データ
を書き戻すためのライト動作を示すタイミングチャー
ト。
【図8】この発明の第2実施形態に係るメモリ制御シス
テムの構成を示すブロック図。
【図9】同第2実施形態のシステムにおけるリフレッシ
ュ動作を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
11…メモリコントローラ、12…データバス、13…
アドレスバス、12a〜12d…データバス、13a〜
13d…アドレスバス、21〜24…DRAMバンク、
111,111a〜111d…ECC回路、31…リフ
レッシュタイマ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一のアドレスバスおよびデータバスに
    共通接続された複数のDRAMバンクを含むメモリを制
    御するメモリ制御装置において、 前記メモリに記憶されている全てのデータを読出すため
    にリードサイクルを繰り返し実行し、リードデータ毎に
    エラー検出を行うエラーチェック手段を具備し、 このエラーチェック手段は、 リフレッシュサイクル毎に、前記複数のDRAMバンク
    の1つに対してはRASおよびCASをアクティブにし
    て前記アドレスバス上に所定のロウアドレスおよびカラ
    ムアドレスを出力することによって前記エラー検出のた
    めのリードサイクルを実行し、他のDRAMバンクに対
    してはそれらに対応するCASをインアクティブにする
    ことによって前記アクティブにされたRASおよびロウ
    アドレスを利用したRASオンリーリフレッシュサイク
    ルを実行することを特徴とするメモリ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記エラーチェック手段は、 前記エラー検出のためのリードサイクルで読み出された
    リードデータに訂正可能なエラーを検出したとき、訂正
    データを該当するDRAMバンクの記憶位置に書き戻す
    ためのライトサイクルを前記エラー検出のためのリード
    サイクルに後続して実行することを特徴とする請求項1
    記載のメモリ制御装置。
  3. 【請求項3】 メモリを構成する複数のDRAMバンク
    を互いに独立してアクセス制御可能なメモリ制御装置に
    おいて、 前記メモリに記憶されている全てのデータを読出すため
    にリードサイクルを繰り返し実行し、リードデータ毎に
    エラー検出を行うエラーチェック手段を具備し、 このエラーチェック手段は、 前記複数のDRAMバンクにそれぞれ対応して設けら
    れ、対応するDRAMバンクからのリードデータについ
    てエラー検出および訂正を行う複数のエラー検出および
    訂正回路を具備し、 リフレッシュサイクル毎に、前記複数のDRAMバンク
    それぞれに対して前記エラー検出のためのリードサイク
    ルを並行して実行することを特徴とするメモリ制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記エラーチェック手段は、 前記エラー検出のためのリードサイクルで読み出された
    リードデータに訂正可能なエラーを検出したとき、訂正
    データを該当するDRAMバンクの記憶位置に書き戻す
    ためのライトサイクルを前記エラー検出のためのリード
    サイクルに後続して実行することを特徴とする請求項3
    記載のメモリ制御装置。
  5. 【請求項5】 同一のアドレスバスおよびデータバスに
    共通接続された複数のDRAMバンクを含むメモリを制
    御するメモリ制御システムにおいて前記メモリに記憶さ
    れている全てのデータを順次リードし、リードデータ毎
    にエラー検出を行うメモリ検査方法において、 リフレッシュサイクル毎に、前記複数のDRAMバンク
    の1つに対してはRASおよびCASをアクティブにし
    て前記アドレスバス上に所定のロウアドレスおよびカラ
    ムアドレスを出力することによって前記エラー検出のた
    めのリードサイクルを実行し、 このエラー検出のためのリードサイクルと同時に、他の
    DRAMバンクに対してはそれらに対応するCASをイ
    ンアクティブにすることによって前記アクティブにされ
    たRASおよびロウアドレスを利用したRASオンリー
    リフレッシュサイクルを実行することを特徴とするメモ
    リ検査方法。
  6. 【請求項6】 メモリを構成する複数のDRAMバンク
    を互いに独立してアクセス制御可能なメモリ制御システ
    ムにおいて前記メモリに記憶されている全てのデータを
    順次リードし、リードデータ毎にエラー検出を行うメモ
    リ検査方法において、 リフレッシュサイクル毎に、前記複数のDRAMバンク
    それぞれに対して前記エラー検出のためのリードサイク
    ルを並行して実行し、 前記複数のDRAMバンクから読み出されたリードデー
    タそれぞれのエラー検出および訂正を、それら複数のD
    RAMバンクに対応して設けられた複数のエラー検出お
    よび訂正回路に実行させることを特徴とするメモリ検査
    方法。
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