JP4627368B2 - スイッチ及びその製造方法 - Google Patents

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JP4627368B2 JP2000376590A JP2000376590A JP4627368B2 JP 4627368 B2 JP4627368 B2 JP 4627368B2 JP 2000376590 A JP2000376590 A JP 2000376590A JP 2000376590 A JP2000376590 A JP 2000376590A JP 4627368 B2 JP4627368 B2 JP 4627368B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インヒビタースイッチなどのスイッチ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のスイッチとして例えば、特開平10−1134672号公報に示されるようなインヒビタースイッチがある。このインヒビタースイッチでは、樹脂製の基盤に複数の固定接点を設けた極盤を備えている。これら固定接点のうち1つはは常時導通のコモン接点となっており、インヒビタースイッチの金属性のケースを介してミッションケース側にアース接続されている。
【0003】
図10,図11はこのようなアース接続の一例を示すものである。図10のように、極盤101は樹脂製の基盤103にコモン接点105を備えている。極盤101は金属性のケース107に固定されている。前記コモン接点105のアース端子109は、スプリング111を介してケース107に接続されている。ケース107は自動変速機のミッションケース113にボルト115によって締結固定されている。従って、コモン接点105を、アース端子109からスプリング111、ケース107、ミッションケース113を介し車体側にアース接続させることができる。
【0004】
また図11の例では、図11(a)のようにコモン接点105のアース端子109にハーネス117の一端が半田付けなどによって接続されている。ハーネス117の他端には、図11(b)で示すようなラグ端子119が加締め接続されている。ラグ端子119は、ケース107と共にボルト115によってミッションケース113に締結固定されている。従って、コモン接点105を、ハーネス117、ラグ端子119、ミッションケース113を介して車体側にアース接続させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記アース端子109のアース接続に際し、図10の例では、スプリング111が必要となり、また図11の例ではラグ端子119を必要とするなど、別部品が要求される構造となっている。従って、部品点数が増加し、組立て、部品管理が煩雑であるという問題があった。
【0006】
本発明は、部品点数が少なく、組立て、部品管理が容易なスイッチ及びその製造方法の提供を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、アース端子を備えた導電体を有する樹脂製の基盤と、前記基盤を固定支持すると共に前記アース端子を接続する金属製のケースとを備えたスイッチにおいて、前記ケースに、前記基盤を加締め固定する固定爪及び前記基盤へ向かう長さが前記固定爪より短く形成されて前記アース端子を加締め接続するアース用爪を突設し、前記基盤に、前記アース端子を突設し、前記固定爪を加締めて前記基盤を前記ケースに固定すると共に前記アース用爪に前記アース端子を加締め接続したことを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、固定接点を有する樹脂製の基盤と、前記固定接点に摺動可能な可動接点を有し前記基盤に対して移動可能な可動盤と、前記基盤を固定支持すると共に前記可動盤を可動支持する金属製のケースとを備え、前記可動接点及び前記固定接点により自動変速機の変速位置を検出するスイッチにおいて、前記ケースに、前記基盤を加締め固定する固定爪及び前記基盤へ向かう長さが前記固定爪より短く形成されてアース端子を加締め接続するアース用爪を突設し、前記基盤に、前記アース端子を突設し、前記固定爪を加締めて前記基盤を前記ケースに固定すると共に前記アース用爪に前記アース端子を加締め接続したことを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1又は2記載のスイッチであって、前記基盤に、前記固定爪を嵌合させる加締め溝を設けたことを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1又は2記載のスイッチであって、前記基盤に、前記アース用爪を嵌合させるガイド溝を設け、前記ガイド溝の端部側に、前記アース端子を突設したことを特徴とする。
【0011】
請求項5の発明は、アース端子を備えた導電体を有する樹脂製の基盤と、前記基盤を固定支持すると共に前記アース端子を接続した金属製のケースとを備えたスイッチの製造方法において、前記ケースに固定爪及び前記基盤へ向かう長さが前記固定爪より短く形成されたアース用爪を同方向に突設するケース加工工程と、前記基盤に前記アース端子を突設する極盤加工工程と、前記ケースに前記基盤を合わせて前記アース端子を前記アース用爪に嵌合させる合わせ工程と、前記固定爪及びアース用爪を一体に治具により同時に加締める加締め工程とを備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項6の発明は、固定接点を有する樹脂製の基盤と、前記固定接点に摺動可能な可動接点を有し前記基盤に対して移動可能な可動盤と、前記基盤を固定支持すると共に前記可動盤を可動支持する金属製のケースとを備え、前記可動接点及び前記固定接点により自動変速機の変速位置を検出するスイッチの製造方法において、前記ケースに固定爪及び前記基盤へ向かう長さが前記固定爪より短く形成されたアース用爪を同方向に突設するケース加工工程と、前記基盤に前記アース端子を突設する極盤加工工程と、前記ケースに前記基盤を合わせて前記アース端子を前記アース用爪に嵌合させる合わせ工程と、前記固定爪及びアース用爪を一体の治具により同時に加締める加締め工程とを備えたことを特徴とする。
【0013】
【発明の効果】
請求項1の発明では、アース端子を備えた導電体を有する樹脂製の基盤と、前記基盤を固定支持すると共に前記アース端子を接続する金属性のケースとを備えたスイッチにおいて、前記ケースに、前記基盤を加締め固定する固定爪及び前記基盤へ向かう長さが前記固定爪より短く形成されて前記アース端子を加締め接続するアース用爪を突設し、前記基盤に、前記アース端子を突設し、前記固定爪を加締めて前記基盤を前記ケースに固定すると共に前記アース用爪に前記アース端子を加締め接続することができる。
【0014】
従って、別部品を設けることなく、導電体のアース端子をケースに接続することができ、部品点数を削減し、組立て、部品管理を容易に行うことができる。またケースに対する基盤の固定と、ケースに対するアース端子の接続とを共に加締めにより行うことができ、かかる点からも組立を容易に行うことができる。
【0015】
請求項2の発明では、固定接点を有する樹脂製の基盤と、前記固定接点に摺動可能な可動接点を有し、前記基盤に対して移動可能な可働盤と、前記基盤を固定支持すると共に前記可動盤を可動支持する金属性のケースとを備え、前記可動接点及び前記固定接点により自動変速機の変速位置を検出することができる。
【0016】
しかも、前記ケースに、前記基盤を加締め固定する固定爪及び前記アース端子を加締め接続するアース用爪を突設し、前記基盤に、前記アース端子を突設し、前記固定爪を加締めて前記基盤を前記ケースに固定すると共に前記基盤へ向かう長さが前記固定爪より短く形成された前記アース用爪に前記アース端子を加締め接続することができる。
【0017】
従って、ケースに対するアース端子の接続を別部品を用いることなく行うことができ、部品点数を削減し、組立、部品管理を容易に行うことができる。またケースに対する基盤の固定と、ケースに対するアース端子の接続とを共に加締めで行うことができ、かかる点からも組立を容易に行うことができる。
【0018】
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明の効果に加え、前記基盤に、前記固定爪を嵌合させる加締め溝を設けたため、加締め溝に対する固定爪の嵌合によりケースに対する基盤の固定を確実に行うことができる。従って、アース用爪に対するアース端子の加締め接続に対し、ケースと基盤とのずれによる力が働くことがなく、加締め接続を長く確実に保持することができる。
【0019】
請求項4の発明では、請求項1又は2の発明の効果に加え、前記基盤に、前記アース用爪を嵌合させるガイド溝を設け、前記ガイド溝の端部側に前記アース端子を突設したため、基盤をケースに固定する際に、ケースのアース用爪を基盤のガイド溝に沿って移動させるだけでアース用爪にアース端子を嵌合させることができ、確実な加締め接続を行わせることができる。またアース用爪がガイド溝に係合することによって、加締め接続に無理な力が働くことがなく、加締め接続を長く確実に保持させることができる。
【0020】
請求項5の発明では、アース端子を備えた導電体を有する樹脂製の基盤と、前記基盤を固定支持すると共に前記アース端子を接続した金属性のケースとを備えたスイッチの製造方法において、ケース加工工程により、前記ケースに固定爪及び前記基盤へ向かう長さが前記固定爪より短く形成されたアース用爪を同方向に突設することができる。極盤加工工程では、前記基盤に前記アース端子を突設することができる。合わせ工程では、前記ケースに前記基盤を合わせて前記アース端子を前記アース用爪に嵌合させることができる。そして、加締め工程において、前記固定爪及びアース用爪を一体の治具により同時に加締めることができ、アース用爪にアース端子を加締めるための特別な工程を必要とせず、組立を容易に行うことができる。
【0021】
請求項6の発明では、固定接点を有する樹脂製の基盤と、前記固定接点に摺動可能な可動接点を有し、前記基盤に対して移動可能な可動盤と、前記基盤を固定支持すると共に前記可動盤を可動支持する金属性のケースとを備え、前記可動接点及び前記固定接点により自動変速機の変速位置を検出するスイッチの製造方法において、ケース加工工程により前記ケースに固定爪及び前記基盤へ向かう長さが前記固定爪より短く形成されたアース用爪を同方向に突設することができる。極盤加工工程では、前記基盤に前記アース端子を突設することができる。合わせ工程では、前記ケースに前記基盤を合わせて前記アース端子を前記アース用爪に嵌合させることができる。そして加締め工程において、前記固定爪及びアース用爪を一体の治具により同時に加締めることができる。従って、アース用爪にアース端子を加締めるための特別な工程を必要とせず、組立を極めて容易に行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態に係るスイッチとして、インヒビタースイッチの斜視図を示している。このインヒビタースイッチ1は自動変速機のオイルが飛散するミッションケース内に図1の状態で立てるように配置され取り付けられている。このインヒビタースイッチ1は、極盤3と可動盤5とケース7とから概ね構成されている。
【0023】
前記極盤3は、前記ケース7に固定爪11の加締めによって固定支持されている。固定爪11の加締めによる固定は、図1では1箇所のみ示すが、その他複数箇所において後述するように行われている。
【0024】
前記可動盤5は、前記極盤3に沿って図1の矢印A方向に移動可能に支持されている。可動盤5は、前記極盤3の固定接点に摺動可能に接触する可動接点を有している。可動盤5には駆動部としての駆動ピン13が突設されている。
【0025】
前記ケース7は金属性であり、金属プレートのプレスによって形成されている。ケース7には、前記駆動ピン13を突出させるスリット15が設けられている。スリット15は前記可動盤5の移動に対応して矢印A方向に延設されている。尚、前記ケース7にはブラケット部17が一体に設けられ、該ブラケット部17に締結穴19が設けられている。ブラケット部17は図外のマニュアルバルブのマニュアルバルブボディに位置決められながらボルトなどによって締結固定されている。マニュアルバルブボディはミッションケースに固定されている。
【0026】
前記極盤3は図2のようになっている。図2は極盤3の正面図を示している。極盤3は樹脂製の基盤21に変速位置を検出するための導電体23を備えている。前記基盤21には複数の加締め溝25,27,29,31,33,35,37,39,41が設けられている。これら各加締め溝25,27,29,31,33,35,37,39,41に前記ケース7の所定箇所に設けられた各固定爪11が加締めて結合されている。
【0027】
前記導電体23は複数の固定接点S2,VB,S4,S1,S3を有している。各固定接点S2,VB,S4,S1,S3はそれぞれ基盤21に設けられた溝43,45,47,49,51に固定されている。前記固定接点VBは常時導通するコモン接点であり、この固定接点VBからアース端子53が延設されている。アース端子53は基盤21に設けたガイド溝55側に突設されている。
【0028】
前記ケース7に対する極盤3の加締めによる固定状態は図3のようになっている。図3は、前記図1のSA矢視においてケース7に対する極盤3の固定状態を示した要部斜視図である。図3のように、前記図1で説明した固定爪11は、ケース7の所定箇所において複数突設されている。各固定爪11は、対応する加締め溝25,27,29,・・・にそれぞれ嵌合し、嵌合する加締め溝25,27,29,・・・によってその幅方向が規制されている。固定爪11の表面は、基盤21の側面57と略面一となっている。各固定爪11の端部側にはそれぞれ首部11aが設けられている。各固定爪11は、首部11aで折り曲げられ、基盤21に加締められている。
【0029】
前記ケース7には、各固定爪11に隣接してアース用爪59が同方向に突設されている。アース用爪59は、前記固定爪11よりも短く形成されている。アース用爪59はガイド溝55に嵌合し、該ガイド溝55によって幅方向が規制されている。アース用爪59の表面は基盤21の側面57と略面一となっている。アース用爪59は、端部にスロット部59aを備えている。スロット部59aは、ガイド溝55の端部側において基盤21に形成された凹部61側に突出している。凹部61内において、前記スロット部59aに前記アース端子53が加締め接続されている。
【0030】
前記加締め溝25,27,29,・・・周辺の構造は、図4のようになっている。図4は、前記加締め溝25,27,29,・・・周辺の拡大斜視図を示している。各加締め溝25,27,29,・・・は略同一構成となっている。加締め溝25を代表して説明する。加締め溝25は、前記固定爪11の厚みと略同一の深さを有している。加締め溝25の端部に突部63が設けられている。突部63には基盤21の背面65側へ下降傾斜する斜面67が設けられている。前記固定爪11は、この突部63の斜面67に沿って加締められている。
【0031】
前記ガイド溝55周辺の構造は図5のようになっている。図5はガイド溝55周辺の拡大斜視図である。ガイド溝55は、前記アース用爪59の厚みと略同一の深さを有している。ガイド溝55の端部に前記凹部61が連続して設けられている。ガイド溝55の端部側には、凹部61内において前記アース端子53が突設されている。アース端子53は前記のようにアース用爪59のスロット部59aに加締め接続されている。
【0032】
従って、前記ブラケット部17をマニュアルバルブのマニュアルバルブボディに締結固定することにより、アース端子53を、ケース7、マニュアルバルブボディ、ミッションケースを介し車体側に確実にアース接続させることができる。
【0033】
次に、スイッチの製造方法について説明する。
【0034】
ケース加工工程において、前記ケース7に図6で示すように、固定爪11及びアース用爪59を同方向に突設する。このケース加工工程では、金属プレートの打ち抜きによってケース半成品の外形を形成し、プレス成形による折り曲げによって図6のようなケース7を形成する。
【0035】
極盤加工工程では、基盤21に固定接点側のアース端子53を凹部61内に突設する。樹脂製の基盤21に対し、導電体23をインサート成形することによって、凹部61内にアース端子53を突設することができる。
【0036】
合わせ工程では、ケース7の各固定爪11が基盤21の加締め溝25,27,29,・・・に一致するようにケース7及び極盤3を対向させる。次いで、各固定爪11を対応する加締め溝25,27,29,・・・に嵌合させることでケース7に極盤3を図6のように合わせる。このときアース用爪59は、ガイド溝55にガイドされるように嵌合し、スロット部59aが凹部61内に突出する。このようにアース用爪59をガイド溝55でガイドし、スロット部59aにアース端子53を特別な操作をせずに無理なく容易に嵌合させることができる。
【0037】
また、ケース7に対する極盤3の嵌合に際し、アース用爪59がガイド溝55に嵌合する前に、各固定爪11が加締め溝25,27,29,・・・に嵌合してケース7と極盤3との相対的な位置決めがなされる。従って、ガイド溝55に対するアース用爪59の嵌合が自動的に行われ、該嵌合を確実かつ容易に行わせることができる。
【0038】
加締め工程では、図6で示す治具69が用いられる。治具69は、各固定爪11加締め用のパンチ71が各固定爪11に対応して複数設けられている。また治具69には、アース用爪59のスロット部59aを加締めるパンチ73が一体に備えられている。加締め工程では、この治具69をプレスによって下降させ、各固定爪11及びアース用爪69を加締める。
【0039】
前記固定爪の加締めは図7のように行われる。図7(a)は、パンチ71が固定爪11に作用する直前の状態を示す断面図であり、(b)は加締め後の断面図である。前記治具69の下降によって、各パンチ71が各固定爪11上に当接する。この時はまだ、パンチ73はアース用爪59に当接はしていない。前記パンチ71の押圧力とガイドとによって図7(b)のように固定爪11の上端が突部63上に加締められ、極盤3がケース7に固定される。
【0040】
前記アース用爪59の加締めは、図8のように行われる。図8(a)は、加締め前のアース用爪59周辺を示す側面図、図8(b)は、加締め後のアース用爪59周辺を示す側面図、図8(c)は、加締め前にパンチ73がスロット部59aに対向する状態を示す側面図、図8(d)は、パンチ73によってスロット部59aを加締めている状態を示す側面図である。
【0041】
前記パンチ73は、前記固定爪11が加締めにより折れ曲がる途中で、前記スロット部59aに当接する。すなわち、前記治具69の下降に伴って、パンチ73も同時に下降し、図8(c)のようにパンチ73がスロット部59aに対向する状態から、(d)のように当接する。パンチ73の押圧力とガイドとによってアース用爪59のスロット部59aが加締められ、スロット部59aにアース端子53を加締め接続することができる。スロット部59aに対するアース端子53の加締め接続を、さらに半田付けすることもできる。この場合は、両者の接続をより確実に行わせることができる。
【0042】
このように、前記固定爪11を加締めて基盤21をケース7に固定すると共に前記アース用爪59に前記アース端子53を加締め接続することができる。従って、別部品を設けることなく、アース端子53をケース7に接続することができ、部品点数を削減し、組立て、部品管理を容易に行うことができる。
【0043】
またケース7に対する基盤21の固定と、ケース7に対するアース端子53の接続とを共に加締めにより行うことができ、かかる点からも組立てを容易に行うことができる。しかも、1つの治具69によって固定爪11及びアース用爪59を共に加締めることができるため、アース用爪59の加締めを行う特別な工程を必要としない。すなわち、固定爪11の加締め工程を利用することでアース端子53をスロット部59aに加締め接続できるため、組立が極めて容易となる。
【0044】
前記ケース7に極盤3を加締め結合した後は、ケース7と極盤3との間にガタツキがない。このため、アース用爪59とアース端子53との間の加締め接続にガタツキによる無理な力が作用することはなく、加締め接続を長く正確に維持することができる。特に固定爪11が加締め溝25に係合しているため、ケース7と極盤3とのズレによるガタを確実に規制することができる。従って、アース用爪59とアース端子53との加締め接続に無理な力が作用するのを確実に抑制することができる。
【0045】
前記固定爪11は、基盤21の突部63の斜面67に沿って加締められているため、固定爪11の加締めを確実に保持することができ、ケース7に対する極盤3の固定をより確実に行うことができる。従って、かかる点からもアース用爪59に対するアース端子53の加締め接続に無理な力が作用するのを抑制することができ、確実な接続を長く維持することができる。
【0046】
前記アース用爪59もガイド溝55に嵌合することによって、その位置規制が行われているため、アース端子53とアース用爪59との間の位置決めも確実に行われ、加締め接続に無理な力が作用せず、正確な接続を長く維持することができる。
【0047】
尚、運転者がシフトレバーを操作することによってマニュアルバルブが動作すると、図1の駆動ピン13を介して可動盤5が矢印A方向に移動し、前記固定接点S2,VB,S4,S1,S3を選択的に導通し、変速位置を検出することができる。
【0048】
前記固定接点S2,VB,S4,S1,S3の選択的な導通と変速位置との関係は図9のようになっている。図9は固定接点S2,VB,S4,S1,S3の選択的な導通と変速位置との関係を示す図表である。この図9の図表において○で示している部分が選択的な導通を表わしている。このような導通によって、パーキングレンジP、リバースレスR、ドライブレンジD、3速3、2速2、1速1などを正確に検出することができる。
【0049】
なお、上記実施形態では、加締め溝25,ガイド溝55、凹部61を設けたが、これらを省略することもできる。また、固定爪11とアース用爪59とを同方向に突設したが、これらを別の方向に突設することもできる。さらに、スイッチとしてインヒビタースイッチを示したが、他のスイッチに適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るインヒビタースイッチの一部省略斜視図である。
【図2】一実施形態に係り、極盤の正面図である。
【図3】一実施形態に係り、図1のSA矢視におけるインヒビタースイッチの加締め状態を示す斜視図である。
【図4】一実施形態に係り、加締め溝周辺を示す拡大斜視図である。
【図5】一実施形態に係り、ガイド溝周辺を示す拡大斜視図である。
【図6】一実施形態に係り、加締め作用を説明する斜視図である。
【図7】一実施形態に係り、(a)は固定爪加締め前の断面図、(b)は固定爪加締め後の断面図である。
【図8】一実施形態に係る加締め作用を示し、(a)は加締め前のアース用爪周辺を示す側面図、(b)は加締め後のアース用爪周辺を示す側面図、(c)は加締め前にパンチがスロット部に対向する状態を示す側面図、(d)はパンチによってスロット部を加締めている状態を示す側面図である。
【図9】一実施形態に係り、固定接点の導通と変速位置との関係を示す図表である。
【図10】従来例に係るアース接続を示す断面図である。
【図11】他の従来例に係り、(a)はアース接続を示す断面図、(b)はラグ端子の平面図である。
【符号の説明】
1 インヒビタースイッチ(スイッチ)
3 極盤
5 可動盤
7 ケース
11 固定爪
21 基盤
23 導電体
25,27,29,31,33,35,37,39,41 加締め溝
53 アース端子
55 ガイド溝
59 アース用爪
S1,S2,S3,S4,VB 固定接点

Claims (6)

  1. アース端子を備えた導電体を有する樹脂製の基盤と、
    前記基盤を固定支持すると共に前記アース端子を接続する金属製のケースとを備えたスイッチにおいて、
    前記ケースに、前記基盤を加締め固定する固定爪及び前記基盤へ向かう長さが前記固定爪より短く形成されて前記アース端子を加締め接続するアース用爪を突設し、
    前記基盤に、前記アース端子を突設し、
    前記固定爪を加締めて前記基盤を前記ケースに固定すると共に前記アース用爪に前記アース端子を加締め接続したことを特徴とするスイッチ。
  2. 固定接点を有する樹脂製の基盤と、
    前記固定接点に摺動可能な可動接点を有し前記基盤に対して移動可能な可動盤と、
    前記基盤を固定支持すると共に前記可動盤を可動支持する金属製のケースとを備え、
    前記可動接点及び前記固定接点により自動変速機の変速位置を検出するスイッチにおいて、
    前記ケースに、前記基盤を加締め固定する固定爪及び前記基盤へ向かう長さが前記固定爪より短く形成されてアース端子を加締め接続するアース用爪を突設し、
    前記基盤に、前記アース端子を突設し、
    前記固定爪を加締めて前記基盤を前記ケースに固定すると共に前記アース用爪に前記アース端子を加締め接続したことを特徴とするスイッチ。
  3. 請求項1又は2記載のスイッチであって、
    前記基盤に、前記固定爪を嵌合させる加締め溝を設けたことを特徴とするスイッチ。
  4. 請求項1又は2記載のスイッチであって、
    前記基盤に、前記アース用爪を嵌合させるガイド溝を設け、
    前記ガイド溝の端部側に、前記アース端子を突設したことを特徴とするスイッチ。
  5. アース端子を備えた導電体を有する樹脂製の基盤と、
    前記基盤を固定支持すると共に前記アース端子を接続した金属製のケースとを備えたスイッチの製造方法において、
    前記ケースに固定爪及び前記基盤へ向かう長さが前記固定爪より短く形成されたアース用爪を同方向に突設するケース加工工程と、
    前記基盤に前記アース端子を突設する極盤加工工程と、
    前記ケースに前記基盤を合わせて前記アース端子を前記アース用爪に嵌合させる合わせ工程と、
    前記固定爪及びアース用爪を一体の治具により同時に加締める加締め工程とを備えたことを特徴とするスイッチの製造方法。
  6. 固定接点を有する樹脂製の基盤と、
    前記固定接点に摺動可能な可動接点を有し前記基盤に対して移動可能な可動盤と、
    前記基盤を固定支持すると共に前記可動盤を可動支持する金属製のケースとを備え、
    前記可動接点及び前記固定接点により自動変速機の変速位置を検出するスイッチの製造方法において、
    前記ケースに固定爪及び前記基盤へ向かう長さが前記固定爪より短く形成されたアース用爪を同方向に突設するケース加工工程と、
    前記基盤に前記アース端子を突設する極盤加工工程と、
    前記ケースに前記基盤を合わせて前記アース端子を前記アース用爪に嵌合させる合わせ工程と、
    前記固定爪及びアース用爪を一体の治具により同時に加締める加締め工程とを備えたことを特徴とするスイッチの製造方法。
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