JP4627203B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、対向する表示基板および背面基板間に移動可能に封入された帯電泳動粒子群を表示基板側・背面基板側に画素毎に選択的に移動させて表示を行う電気泳動型表示媒体を用いた画像表示装置に関する。
低消費電力化あるいは目への負担軽減などの観点から反射型表示装置への期待が高まっており、その一つとして電気泳動型表示媒体を用いた画像表示装置が知られている。
この種の表示媒体は、互いに別極性の帯電特性を有する二種類の泳動粒子を分散媒質(液体・気体)中に移動可能に混合したものである。それらの泳動粒子は、それぞれ分散媒質中で表面に正の電荷または負の電荷を帯びている。
この種の電気泳動型表示媒体を用いた画像表示装置においては、対向して設けられた電極間に上記の表示媒体を封入した構成を有する。上記の二種類の泳動粒子は、対向して設けられた電極の一方に正の電荷を与え他方に負の電荷を与えた場合に、一方の電極に負の電荷を帯びた泳動粒子が移動し、また他方の電極に正の電荷を帯びた泳動粒子が移動するようになっている。
これらの正・負の電荷を帯びた二種類の泳動粒子をそれぞれ別の色に着色しておけば、一方向の電極側からは特定の色が観測され、これにより画像表示を行うことができる。
前記のような表示媒体およびそれを用いた表示装置は、例えば特開2001−33833号公報(特許文献1)もしくは特開2001−312225号公報(特許文献2)のような提案がある。
ここで、上記2例の特許文献には、所謂単純マトリックス駆動により画像表示媒体を駆動する画像表示装置が記載されている。
単純マトリックス駆動を行う画像表示装置においては、表示基板側に複数のライン状の表示側電極を設けると共に、背面基板側に表示側電極の長手方向と直交する方向に複数のライン状の背面側電極を設けている。
そして、例えば電圧を印加する背面側電極を順次変更しながら、これと同期して、泳動粒子を移動させる必要のある画素に対応する表示側電極すべてに電圧を印加する。これにより、必要な画素の泳動粒子のみを移動させて所望の画像を表示することができる。
このように、単純マトリックス駆動では、各画素毎に駆動するのではなく、各ライン毎に走査駆動するため、非画像書き込み部にも泳動粒子に電界が作用してしまう。したがって、単純マトリックス駆動を実施するには、画像表示媒体の表示特性として、ある印加電圧値までは表示がなされず、それ以上の電圧では十分な表示がなされる必要がある。
しかしながら、粒子停止最大電圧を超える電圧が表示基板に印加されれば急激に表示濃度が変化するわけではなく、印加電圧の変化に応じて表示濃度が徐々に変化していく。すなわち、画像非表示画素に印加する電圧が粒子停止最大電圧を超えていないことはもちろんあるが、画像表示画素に印加する電圧がさほど大きくなくその停止最大電圧との差が少ないと表示濃度に充分なものが得られず、表示階調が中間調でぼんやりした表示態様になってしまう。
そのため、十分な表示コントラストを持った鮮明な画像を得ようとするためには、画像非表示画素に印加される電圧と、画像表示画素に印加される電圧との比をできるだけ大きくする必要がある。
上記必要条件は液晶表示装置においても同様であるため、液晶表示装置においては数々の電圧印加方法が提案されている。その一つが「電圧平均化法」(非特許文献1:鈴木八十二著「液晶ディスプレイ入門」日刊工業新聞社1998年発行)と呼ばれる方法である。
通常の単純マトリックスにおいては画像非表示画素に印加される電圧と画像表示画素に印加される電圧の比が1:2であるが、電圧平均化法においては上記比を1:3とすることが可能である。
特開2001−33833号公報 特開2001−312225号公報 「液晶ディスプレイ入門」鈴木八十二著日刊工業新聞社発行(1998年)の第128〜131頁
具体的な従来の画像表示装置によって図12に示す表示例を表示する際に、電圧平均化法による単純マトリックスによって列電極と行電極に電圧を印加して表示する場合を説明する。
この場合、各画素において「黒」を表示する画素はハッチングし、「白」表示する画素はハッチングのないものとして示す。この表示例とする場合に列電極aと行電極bに印加する電圧は、図13および図14に示すようになる。なお、「E」は基準電圧(値)であり、例えば2E、3Eは、Eの2倍、3倍を表す。
図13および図14に示すように、列電極aにおいては表示部に0(=0E)、非表示部に2Eをそれぞれ印加し、行電極bにおいては表示部に3E、非表示部にEを印加するため、表示画素に印加する電圧と非表示画素に印加する電圧との比は1:3となる。この場合に、表示画素において行電極が列電極よりも3Eの電位差がある。
しかしながら、このように電圧平均化法を用いれば従来の単純マトリックス駆動における表示画素と非表示画素に印加される電圧の比が1:2から1:3に改善されるものの、この表示画素に印加される電圧が非表示画素の3倍の数値にすることが従来の技術の限界であった。
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、電気泳動型粒子を使用した画像表示装置において、単純マトリックス駆動方式を採用して列電極と行電極に電圧を印加して表示画素に十分なコントラストを実現することができる画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明は画像表示装置に係るものである。
本発明の画像表示装置は、少なくとも透光性を有する表示基板と、前記表示基板と対向する背面基板と、前記表示基板と前記背面基板との基板間に形成された電界により前記基板間を移動可能に封入された少なくとも1種類の粒子群と、前記表示基板側に設けられ、かつ平行に配置されたライン状の複数の表示側電極と、前記背面基板側に設けられ、かつ前記表示側電極の長手方向と交差する方向に配置されたライン状の複数の背面側電極とを備えた画像表示媒体に、表示側電極および背面側電極のうちの一方の電極に走査電圧を印加し、かつ、他方の電極に画像情報に応じたデータ電圧を印加することによって、各画素毎に前記粒子を移動および停止させて、表示基板側から視認可能に画像情報を表示する画像表示装置において、前記表示基板および背面基板間で少なくとも1種類の粒子の略全体を移動可能にする電圧値を基準電圧Eとし、それぞれ複数の表示側電極および背面側電極のうちの一方の電極に、順次、走査電圧としてEを印加し、他方の電極にデータ電圧として±1/4Eを印加する表示媒体駆動手段を有することを特徴とする。
本発明の画像表示装置においては、表示媒体駆動手段が、それぞれ複数の表示側電極および背面側電極のうちの一方の電極に、順次、走査電圧としてEを印加し、かつ他方の電極にデータ電圧として±1/4Eを印加して画像表示媒体全体に第1回目の走査をした後に、上記一方の電極に、順次、走査電圧として−1/2Eを印加しかつ他方の電極にデータ電圧として±−1/4Eを再度印加することが好適である。
また、本発明の画像表示装置においては、±1/4Eが、その電圧を表示側電極および背面側電極の一方に印加しても粒子の移動しない不感電圧以下としたものであることが好適である。
本発明の画像表示装置によれば、前記表示基板および背面基板間で少なくとも1種類の粒子の略全体を移動可能にする電圧値を基準電圧Eとし、表示媒体駆動手段によって、それぞれ複数の表示側電極および背面側電極のうちの一方の電極に、順次、走査電圧としてEを印加し、他方の電極にデータ電圧として±1/4Eを印加するので、表示画素には5/4Eの電位差を印加でき、粒子を確実に表示側電極または背面側電極に移動させてコントラスト良く画像を表示ができる。
また、本発明において、第1回目の走査をした後に、第2回目の走査によって上記一方の電極に、順次、走査電圧として−1/2Eを印加しかつ他方の電極にデータ電圧として±−1/4Eを再度印加することにより(請求項2)、走査電圧の−1/2Eとデータ電圧の±−1/4Eとの差が−1/4Eまたは−3/4Eとなる。
したがって、第1回目の走査において表示のため粒子を移動させた画素(表示画素)には第2回目の走査によって−1/4Eの電位差が印加される。この電位差の−1/4Eは粒子の不感電圧以下とするのが好適であって(請求項3)、これによって、この粒子は移動すること無く、第1回目の走査によって移動した表示画素は移動せず、その表示は変化しない。
一方、第1回目の走査において非表示のため粒子を移動させないようにした画素(非表示画素)にも、走査電圧とデータ電圧との電位差が3/4Eがかかりこれによってある程度粒子が移動しており、画素はコントラストのはっきりしない中間的な表示になる場合がある。粒子が黒であったならばグレー表示となるものである。これに対して、上記のように、第2回目の走査によって非表示画素に−3/4Eの電位差を電極間に掛けることが好ましい。この電位差は、上記の第1回目の走査による電位差の3/4Eの逆電圧であって、第1回目の電位差で移動した粒子を同じ絶対値の逆電圧をかけることによって引き戻し、非表示画素が非表示であることコントラストよく明確化できる。
以下、本発明の実施の形態(実施形態)について、添付図面を参照して説明する。
図1〜図11は発明を実施形態の一例であって、図中、同一の符号を付した部分は同一物を表わす。
図1は、本発明の実施形態に係る画像表示装置の全体構成を示す説明図、図2(a)、(b)は画像表示媒体(ディスプレイ素子)の行方向、列方向の沿う縦断面説明図、図3は泳動粒子が分散媒質中に混合されたインクの印加電圧に対する外光に対する反射率の閾値特性図、図4は表示媒体の表示例の説明図、図5から図7は表示媒体への列電極および行電極への1回目の電圧印加の説明図、図8は表示媒体において1回目の電圧印加後の泳動粒子による表示状態の説明図、図9から図10は表示媒体への列電極および行電極への2回目の電圧印加の説明図、図11は表示媒体において2回目の電圧印加後の泳動粒子による表示状態の説明図である。
図1、図2に示すように、本実施形態に係る画像表示装置10は、画像信号に基づく画像を表示する画像表示媒体(画像表示素子)12と、この画像表示媒体12を駆動する駆動装置(表示媒体駆動手段)14とを備えている。
画像表示媒体12は、画像表示側である樹脂またはガラスからなる透明な表示基板16と、この表示基板16と対向し所定間隔を隔てて配置される背面基板18とを、画像表示媒体12の厚さ方向表面部・裏面部に備えている。表示基板16および背面基板18間は泳動粒子を収容する空間部になっている。
この画像表示媒体12は、所謂単純マトリックス駆動方式により駆動されるものであり、表示基板16の背面基板18との対向面には複数のライン状の電極(以下「列電極」という)20が設けられ、同様に背面基板18の表示基板16との対向面にも複数のライン状の電極(以下「行電極」という)22が設けられている。
そして、表示基板16と背面基板18とは、互いに設けられた列電極20と行電極22との各ライン方向が直交するように空間部を挟んで対峙して配置される。表示基板16と背面基板18のそれぞれの空間部に向く面には、列電極20と行電極22が泳動粒子に直接接しないように絶縁層24と26が設けられている。
なお、本実施形態では、画像表示媒体12は、説明の簡略化のために4×4の単純マトリックス構成とし、表示基板16の4つの列電極20をそれぞれa,b,c,dによって指示し、背面基板18の行電極22をそれぞれ(1),(2),(3),(4)によって指示している。
また、本発明に係る画像表示媒体は、この実施形態の構成のみならず、画像表示に必要な縦横画素線に対応した本数の電極が各基板に形成できるものである。
また、本実施形態では、表示基板16のライン状の電極が列電極であり、背面基板18のライン状の電極が行電極を形成するように構成したが、これとは逆に表示基板16に行電極を設け、背面基板18に列電極を設けた構成であっても良い。
また、列電極20および行電極22は、表示基板16および背面基板18の中に埋め込まれていても良く、表示基板16および背面基板18の対向する側の面と反対側の面に形成されていても良く、表示基板16および背面基板18の外側に別個独立に配置されていても良い。
ここで、画像表示媒体12において表示基板16および背面基板18との間の空間部には、互いに帯電特性の異なる粒子群であって、正に帯電した白粒子28と負に帯電した黒粒子32とが封入されている。この白粒子28および黒粒子32の2種類の粒子が本発明の表示側電極と背面側電極との間で移動させる粒子に相当する。本発明では1種類の例えば白粒子を用いても良い。この場合、1種類の白粒子を用い、媒質が染料等で着色された構成になり、その白粒子が背面基板側に移動することによって画像を顕在化し、一方、表示基板側へ移動することによって画像が見えなくなるように、粒子が泳動する媒質を選択することによって実現することができる。
また、表示基板16と背面基板18との間には間隙部材30が設けられ、これにより表示基板16と背面基板18との間が一定間隔に保たれる。
図1に示すように、画像表示媒体12は駆動装置14と接続されている。
本実施形態では、駆動装置14の有するシーケンサ44がその内部に中央処理ユニット(CPU)、一時記憶装置(RAM)および不揮発性記憶装置(ROM)を(図示省略)有しており、ROM内に、それぞれ複数の表示側電極および背面側電極のうちの一方の電極に、順次、走査電圧としてEを印加し、かつ他方の電極にデータ電圧として±1/4Eを印加して画像表示媒体全体に第1回目の走査をした後に、上記一方の電極に、順次、走査電圧として−1/2Eを印加しかつ他方の電極にデータ電圧として±−1/4Eを再度印加する機能を実現するプログラムが記憶されている。
具体的には、表示基板16の列電極20および背面基板18の行電極22は、それぞれ列電極駆動回路40、行電極駆動回路42に接続されており、列電極駆動回路40および行電極駆動回路42はシーケンサ44と外部電源46に接続されている。シーケンサ44は画像入力装置48に接続され、画像入力装置48からインプットされる任意の画像情報に応じて、列電極駆動回路40および行電極駆動回路42に画像情報信号(画像データ信号)を出力する。
単純マトリックス駆動では、シーケンサ44から行毎の画像書き込み信号(走査信号)が行電極駆動回路42に送られ、行電極駆動回路42から背面基板18の行電極22に画像書き込み信号が順次加圧される。
同時に、背面基板18の行電極22に順次加圧される画像書き込み信号と同期して、画像書き込み電圧が印加される行に対応した画像情報信号がシーケンサ44から列電極駆動回路40へ送られ、列電極駆動回路40から表示基板16の列電極20に書き込み行に対応した画像書き込み電圧が一斉に印加される。
この行電極22の書き込み行に対応した列電極20への画像書き込み電圧の一斉印加(例えば黒表示の画素に対応する列電極20に1/4Eの電圧印加、白表示の画素に対応する列電極20に−1/4Eの電圧印加)を1行目から最終行目まで順次行われ、所望の画像が表示されるようになっている。
電圧の印加が停止しても、鏡像力により白粒子28または黒粒子32は表示基板16または背面基板18にそれぞれ付着したままとなり、画像表示が維持される。
なお、実施形態の列電極20は、本発明の表示側電極に相当し、行電極22は本発明の背面側電極に相当し、列電極駆動回路40、行電極駆動回路42、およびシーケンサ44は本発明の表示媒体駆動手段(電圧印加手段)に相当する。
以下に、実施形態に係る画像表示装置の作用について説明する。
画像表示媒体12の表示特性は、正に帯電した白粒子28に関して、負側粒子最大停止電圧よりも低い電圧(絶対値で大きい電圧)が表示基板16の列電極20(表示側電極)のに印加されると、背面基板18側の白粒子28が表示基板16側への移動を開始するものとなっている。なお、この「負側粒子最大停止電圧」は、白粒子28が背面基板18側に停止していることを維持することのできる範囲の電圧の中で絶対値が最大の電圧のことである。
また、同表示特性は、負に帯電した黒粒子32に関して、正側粒子停止最大電圧を超えた電圧が表示基板16の列電極20に印加されると、背面基板18側の黒粒子32が表示基板16側へ移動を開始するものとなっている。なお、この「正側粒子停止最大電圧」は、黒粒子32が背面基板18側に停止している状態を維持することができる電圧の中で最大の電圧のことである。
そして、背面基板18の行電極22においても、同様に、負側・正側粒子最大停止電圧よりも低い電圧・超える電圧が印加されたときに、表示基板16側の白粒子28・黒粒子32が背面基板18側への移動を開始するものとなっている。
図3は、粒子最大停止電圧を説明するインクの閾値の特性を示す。
この場合、インクは正電荷が帯電した白粒子と負電荷が帯電した黒粒子を含み、それら粒子が媒質中で混在したものである。
このような特性を示す、インクの組成の一例は、黒粒子は、カーボンブラック内包アクリルコポリマー微粒子、白粒子は、有機チタネート処理二酸化チタン粒子、媒質は、ノルマルパラフィンをベースに粒子分散剤と電荷制御剤から、それぞれが主に構成されるものであるが、本発明に用いるインクはこれに限定されるものでない。
例えば、染料を媒質に溶解し、負側のみに、または正側のみにインクの閾値特性を発現する1種類の粒子を用いた1粒子系インクを、本発明に用いるインクとしても構わない。
この図3のグラフに係る測定に際しては、実施形態の表示基板と背面基板との間に当該インクを封入して表示側電極に正電圧を印加し、印加した電圧とインクの外光に対する反射率を測定したものである。
そして、このグラフは、印加電圧(絶対値)を変化(増加)させていって、印加電圧に対してインクがどの程度の反射率になったかをプロットしたものである。
すなわち、反射率が50%は、見かけ上、白(所謂真っ白)であり、反射率が5〜0%は、反射光がほぼ無くなって見かけ上、黒(所謂真っ黒)になっているときである。
表示側電極への印加電圧を増加させていくと、0から15(v)までは反射率に変化は無く、白のままである。この印加しても粒子が移動せず、見かけ上、色に変化の無い電圧範囲の最大値を「粒子最大停止電圧」という。
また、15(v)を超えたときに反射率が徐々に低下していき、白からグレーを経て黒に近づいていく。ただ、図3のグラフを見て分かるように、その黒への変化は急激ではなく、15〜60(v)の範囲では徐々に反射率が減少し、これは黒粒子が印加電圧の増加とともにより多く移動するものであって電圧とともにより黒く明確化していく。
そして、印加電圧が60(v)を超えると、電圧の印加によって黒(真っ黒)になり、黒さは60(v)を超えていくら増加させても変化しない。
粒子最大停止電圧は、図3の一例では、黒粒子では、負側粒子最大停止電圧が−15(v)であった。白粒子に関しても反射率が逆の特性であって、正側粒子最大停止電圧は+15(v)であった。
したがって、粒子最大停止電圧は、プラス・マイナス(±)15(v)である。
この粒子最大停止電圧の値(絶対値)以下の電圧を電極に印加した場合、粒子が移動しないものであり、この電圧値が不感電圧と見なされる。
図3の場合、15(v)以下の印加では反射率の変化しないフラットな特性となっており、15(v)以下の電圧値が図3の特性における不感電圧である。
具体例として、図4のような表示をさせる場合を挙げる。本発明においては、列電極に印加される電圧は、前記表示基板16および背面基板18間で少なくとも黒粒子の略全体を移動可能にする電圧値を基準電圧Eとした場合に、図5に印加する画像情報(画像データ)に対応する電圧を−1/4Eと1/4Eとするものである。そして、以下の説明のように、画像情報に応じて列電極20および行電極22に電極に電圧を印加する走査を2回行う。
なお、図6〜図10においては、わかりやすくするために画像情報に対応する電圧値の−1/4Eと1/4Eを、全体に4倍にして−EとEになるように表示する。したがって、以下の説明において、基準電圧は4Eとしている。
まず、第1回目の走査において印加する場合、表示画素に相当する部分の列電圧は−E、非表示画素に相当する部分の列電圧はEとなる。また走査行の行電圧は4E、非走査行の行電圧は0となる。
そして、最終行まで走査した結果、表示行の表示画素には5Eが印加されることになる。つまり、行電極22の印加電圧4Eと列電極20の印加電圧−Eとの電位差が5E(=4E−(−E))になるものである。
また、表示行の非表示画素には3Eが印加されることになる。つまり、行電極22の印加電圧4Eと列電極20の印加電圧Eと電位差が3E(=4E−E)となるものである。
また、非表示行には、−EまたはEが印加される。
今、E=15(v)とした(基準電圧4E=60(v)となる)場合、上記のごとく不感電圧は25Eであるため、−EまたはEが印加されても粒子は移動しない。したがって非表示行の印加電圧の影響はなく、最終行まで印加が終了した結果、表示画素には5E(図3の場合75(v))が、非表示画素には3Eが印加されてそれぞれの電圧に応じて粒子が移動し、結果として図8に示すようになる。
次に、第2回目の走査において印加を行う。
この第2回目の走査は、上記した1回目の走査と同様、図9〜図10に示すように、表示画素に相当する部分の列電圧は−E、非表示画素に相当する部分の列電圧はEであるが、行電圧は表示行は−2E、非表示行は0として行う。
画像表示媒体12に印加される電圧は、表示行の表示画素に対しては−E、表示行の非表示画素に対しては−3E、非表示行に対しては−Eまたは+Eとなる。
ここで±Eは不感電圧であるので、最終行まで走査した結果として、非表示画素のみに−3Eが印加されることになる。
最終行まで都合2回の走査を行った結果、表示画素には最大の駆動電圧となる5Eが、非表示画素には−Eまたは+Eが印加され、表示画素と非表示画素の印加電圧の比は1:5となる。
したがって、図11に示すように、従来にない表示コントラストを持った鮮明な画像が得られる。
実施形態によれば、単純マトリックス駆動方式により画像表示媒体を駆動した場合でも十分な表示コントラストを持った鮮明な画像を得ることができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものでないことは勿論であり、本発明の範囲内で種々に変形実施できる。例えば、基準電圧E(図5等では「4E」と表示)に対して、上記の場合に第1回目の走査のときに行電圧にE(基準電圧と同様値の電圧)を印加し、第2回目の印加時に−1/2E(図9等では「−2E」と表示)を印加したが、これは、デジタル的に粒子(泳動粒子)を移動させる表示媒体のときに限定される。
しかしながら、このEや−1/2Eさらには、±1/4Eは実際の画像表示装置における誤差があるのでその誤差を含めた電圧の範囲も実質的に本発明における上記印加電圧の範囲内である。
また、粒子は、移動特性が+側と−側で異なったものである場合、片側にバイアスをかける手法を採用可能である。例えば−側により移動しやすいと仮定した場合、行電圧のみ若干高く(例えば1.05E)する方法がある。この電圧を高くする幅は、インクの特性との兼ね合いよるが、ほぼ±25%くらいと考えられる。
したがって、各電極に印加する電圧はこの±25%の範囲内で値が変化するのも本発明の範囲内である。
なお、粒子への着色は上記の黒・白以外にも赤、青、黄色など各種の色とする場合も本発明の範囲内である。
本発明の実施形態に係る画像表示装置の全体構成を示す説明図である。 (a)、(b)は図1のII−II線、III−III線に沿った断面図であって、画像表示媒体(ディスプレイ素子)の行方向、列方向に沿う説明図である。 泳動粒子が分散媒質中に混合されたインクの印加電圧に対する外光の反射率の閾値特性図である。 表示媒体の表示例の説明図である。 表示媒体の列電極および行電極への第1回目走査における電圧印加の説明図であって、基準電圧をEとしたものである。 表示媒体の列電極および行電極への第1回目走査における電圧印加の説明図であって、基準電圧を4Eとしたものである。 図6に続く、表示媒体の列電極および行電極への第1回目走査における電圧印加の説明図である。 表示媒体において第1回目の走査による電圧印加後の泳動粒子による表示状態の説明図である。 表示媒体の列電極および行電極への第2回目走査における電圧印加の説明図である。 図9に続く、表示媒体の列電極および行電極への第2回目走査における電圧印加の説明図である。 表示媒体において第2回目の走査による電圧印加後の泳動粒子による表示状態の説明図である。 従来の画像表示装置によって示す表示例の説明図である。 従来の画像表示装置の列電極と行電極に印加する電圧の説明図である。 従来の画像表示装置の列電極と行電極に印加する電圧の説明図である。
符号の説明
10 画像表示装置
12 画像表示媒体
14 駆動装置
16 表示基板
18 背面基板
20 列電極(表示側電極)
22 行電極(背面側電極)
24 絶縁層
28 黒粒子(粒子、泳動粒子)
30 間隙部材
32 白粒子(粒子、泳動粒子)
40 列電極駆動回路
42 行電極駆動回路
44 シーケンサ
46 外部電源
48 画像入力装置

Claims (3)

  1. 少なくとも透光性を有する表示基板と、前記表示基板と対向する背面基板と、前記表示基板と前記背面基板との基板間に形成された電界により前記基板間を移動可能に封入された少なくとも1種類の粒子群と、前記表示基板側に設けられ、かつ平行に配置されたライン状の複数の表示側電極と、前記背面基板側に設けられ、かつ前記表示側電極の長手方向と交差する方向に配置されたライン状の複数の背面側電極とを備えた画像表示媒体に、
    表示側電極および背面側電極のうちの一方の電極に走査電圧を印加し、かつ、他方の電極に画像情報に応じたデータ電圧を印加することによって、各画素毎に前記粒子を移動および停止させて、表示基板側から視認可能に画像情報を表示する画像表示装置において、
    前記表示基板および背面基板間で少なくとも1種類の粒子の略全体を移動可能にする電圧値を基準電圧Eとし、
    それぞれ複数の表示側電極および背面側電極のうちの一方の電極に、順次、走査電圧としてEを印加し、他方の電極にデータ電圧として±1/4Eを印加する表示媒体駆動手段を有することを特徴とする画像表示装置。
  2. 表示媒体駆動手段は、それぞれ複数の表示側電極および背面側電極のうちの一方の電極に、順次、走査電圧としてEを印加し、かつ他方の電極にデータ電圧として±1/4Eを印加して画像表示媒体全体に第1回目の走査をした後に、
    上記一方の電極に、順次、走査電圧として−1/2Eを印加しかつ他方の電極にデータ電圧として±−1/4Eを再度印加することを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  3. ±1/4Eは、その電圧を表示側電極および背面側電極の一方に印加しても粒子の移動しない不感電圧以下としたものであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像表示装置。

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