JP5286964B2 - 電気泳動表示装置の駆動方法、電気泳動表示装置および電子時計 - Google Patents
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この駆動方法によれば、画素電極と共通電極の電位を高電位と低電位の2値で制御できる。このため、駆動電位の低電圧化が図れ、回路構成も簡単になり、安価に製造できる。さらに、駆動回路としてTFT(Thin Film Transistor)を用いた場合では、上記の駆動電位の低電圧化によってTFTの信頼性も確保できる。
例えば、パルス幅が200ミリ秒のパルス信号を共通電極に加えてコモン振りを行うとフリッカが発生し、ユーザがストレスを感じる。すなわち、コモン振りによる駆動を行った場合、特に、駆動の初期は色変化が急激であるため、フリッカも発生しやすくなる。
この対策として、短いパルス、例えばパルス幅が20ミリ秒のパルス信号を入力してコモン振りを行うとフリッカは防止できるが、電圧を印加しているパルス幅が短いため、十分に飽和するまで粒子を移動させることができず、やや低い反射率しか得られないという課題が発生した。
さらに、パルス幅が短いパルス信号を用いた場合は、一度の書き込みで十分な反射率が得られない。このため、例えば、白色および黒色の電気泳動粒子を用いた電気泳動表示装置において、白表示から白表示に書き換えた画素と、黒表示から白表示に書き換えた画素で反射率が異なり、結果として像にムラや残像が発生するという課題も発生していた。
具体的には、第1パルスのパルス幅は、画像書き換え工程の前半において、駆動対象となる電気泳動表示装置に対して第1パルスを印加した際に、フリッカが発生しない範囲で、できるだけ長いパルス幅にすればよい。すなわち、画像書き換え工程の前半に、比較的パルス幅の長いパルスを印加すると、コモン振りによる駆動の初期は色変化が急激であるため、フリッカが発生する場合がある。一方で、パルス幅の短いパルスを印加するとフリッカは防止できるが、画像の書き換えに時間がかかる。従って、画像書き換え工程の前半に印加する第1パルスは、フリッカが発生しない範囲で、できるだけ長いパルス幅であることが好ましい。
一方、第2パルスのパルス幅は、画像書き換え工程の後半において、駆動対象となる電気泳動表示装置に対して第2パルスを印加した際に、表示画像のコントラストを高くでき、かつ、保持性の劣化を防止できる範囲に設定すればよい。すなわち、画像書き換え工程の後半においては、前記第1パルス幅よりも長いパルスを印加しても、飽和状態になり色変化が鈍化するため、フリッカは発生しにくい。そして、第2パルス幅を長くすれば、コントラストが高くなるため、第2パルスのパルス幅の下限は、コントラスト比が予め設定された所定値以上となるように設定すればよい。また、第2パルス幅が長すぎると、書き換えた画像の保持性が低下することが本発明者らの実験で確認できたため、第2パルスのパルス幅の上限は、画像保持性が低下しない値に設定すればよい。
また、パルス幅とは、二つの異なる電位、例えばV1=Hレベルと、V2=Lレベルとの二つの異なる電位を交互に加えるパルス信号において、V1=Hレベルの信号部分のパルス長さを意味する。なお、通常は、V1=Hレベルのパルス幅と、V2=Lレベルのパルス幅とは同一であるため、前記パルス幅をV2=Lレベルの信号部分のパルス長さとしてもよい。
ここで、第1パルスは第2パルスに比べてパルス幅が短いため、電気泳動粒子の移動量は少なくなるが、ユーザが認識するようなフリッカの発生を防止できる。
一方、第2パルスは第1パルスよりもパルス幅が長いため、ユーザが認識するようなフリッカが発生するおそれがあるが、電気泳動粒子の移動量は大きくでき、十分に飽和するまで、例えば黒表示や白表示として十分な反射率が得られるまで電気泳動粒子を移動できる。
従って、本発明では、例えば第2パルスを印加するとフリッカが目立ってしまう区間、例えば、黒表示から白表示に変化させる場合に、黒表示からの変化開始時点からある程度白表示に近づく時点までの区間(画像書き換え工程の前半)は第1パルスを印加し、第2パルスを印加してもフリッカが目立たない区間、例えば、黒表示から白表示に変化させる場合に、ある程度白表示に近づいた後の区間(画像書き換え工程の後半)は第2パルスを印加することができる。
このため、フリッカの発生を抑制でき、かつ、一度の書き込みで十分な反射率(コントラスト)を得ることができる。
ここで、前記目標とする限界到達反射率とは、消費電流や表示レスポンスなどを考えて電気泳動表示装置の設計時などに目標として設定する反射率を意味する。
例えば、黒表示の限界到達反射率としては、4%に設定することもできるし、6%等の他の反射率に設定することもできる。黒表示の場合、反射率が小さいほど、白表示とのコントラストが高くなり、表示品質を向上できるが、黒粒子の移動量も大きくなるので、消費電力の増大や表示レスポンスの低下などが生じる。従って、黒表示の限界到達反射率は、表示品質と、消費電力や表示レスポンス等とのバランスを考慮して設定すればよい。
同様に、白表示の限界到達反射率としては、47%に設定することもできるし、45%等の他の反射率に設定することもできる。白表示の場合は、反射率が大きいほど黒表示とのコントラストが高くなり、表示品質を向上できるが、白粒子の移動量も大きくなるので、消費電力の増大や表示レスポンスの低下などが生じる。従って、白表示の限界到達反射率も、表示品質と、消費電力や表示レスポンス等とのバランスを考慮して設定すればよい。
そして、例えば、白表示の目標とする限界到達反射率を47%に設定し、黒表示から白表示に画像を更新する場合で、閾値を限界到達反射率の90%に設定していたとすると、反射率が47%×0.9=42.3%の閾値になるまでは第1パルス印加工程を実行し、閾値である42.3%に達すると第2パルス印加工程を実行する。
一方、黒表示の目標とする限界到達反射率を4%に設定し、白表示から黒表示に画像を更新する場合で、閾値を限界到達反射率の90%に設定していたとすると、反射率が閾値である13.6%に達するまでは第1パルス印加工程を実行し、閾値である13.6%に達すると第2パルス印加工程を実行する。なお、黒表示の閾値は、反射率0%を−100%に置き換えて求めればよい。すなわち、反射率4%=4−100=−96%とし、−96%×0.9=−86.4%を求め、閾値=100−86.4=13.6%として求めればよい。
一方、反射率が閾値を超えた場合には、第2パルスを印加して駆動しているので、反射率を十分に高めることができ、表示品質を向上できる。すなわち、異なる色への書き換えを行う駆動の後半は各粒子の移動も飽和状態になり、色変化も鈍化するため、フリッカは発生し難い。本発明では、前記閾値に反射率が達した後の駆動後半は、パルス幅の長い第2パルスを印加しているので、フリッカの発生を防止しつつ、表示品質を向上できる。
なお、前記閾値は、通常、80〜90%の範囲で設定すればよい。閾値が80%未満であると、反射率の変化割合が大きい領域になるため、第2パルスに切り替えた際にフリッカが目立つおそれがある。一方、閾値が90%以上であると、第1パルスで駆動する期間が長くなり、目標とする限界到達率に達するまでの時間が長くなる。従って、電気泳動表示装置の特性にもよるが、通常は、80〜90%程度で閾値を設定すればよい。
但し、電気泳動表示装置によっては、閾値を限界到達反射率の80%未満や90%以上に設定しても、必要な特性を確保できる場合もある。このような場合には、前記閾値を限界到達反射率の80%未満や90%以上に設定してもよい。すなわち、閾値は、本発明を適用する電気泳動表示装置の特性に応じて設定すればよい。
第2パルスのパルス幅が第1パルスのパルス幅の2倍未満であると、各パルスのパルス幅の差が小さいため、パルスを切り替えた際の特性にあまり違いが無く、効果的な駆動制御を行うことができない。
一方、第2パルスのパルス幅が第1パルスのパルス幅の30倍よりも大きい場合には、パルスを切り替えた際の特性の差が大きすぎ、やはり効果的な駆動制御を行うことができない。さらに、第2パルスのパルス幅が大きすぎると、駆動を終了した後、表示の保持性の劣化が生じることがある。
これに対し、本発明のように、第2パルスのパルス幅は、第1パルスのパルス幅の2倍から30倍の範囲に設定すれば、各パルスを切り替えた際の特性変化のバランスがよく、効果的な駆動制御を行うことができ、表示保持性の劣化も防止できる。
但し、電気泳動表示装置によっては、第2パルスのパルス幅を第1パルスのパルス幅の2〜30倍の範囲から多少変えても、必要な特性を確保できる場合もある。このような場合には、第2パルスのパルス幅を、第1パルスのパルス幅の2〜30倍の範囲を超えた範囲で設定してもよい。
電気泳動表示装置では、マイクロカプセル内で第2色粒子(例えば黒粒子)および第1色粒子(例えば白粒子)を分散液中に配置している。このため、各粒子の大きさが異なる場合には、大きな粒子のほうが移動時の抵抗が大きくなり、移動しにくい。さらに、画像書き換え工程における最後のパルスを、大きな粒子を駆動するためのパルスとしたほうが、大きな粒子をよりカプセル壁側に移動でき、コントラストを向上できる。
例えば、第1色粒子が第2色粒子よりも大きい場合、第1色書き込み用の電圧を印加した後、最後に第2色書き込み用の電圧を印加すると、最終時点で反射率が落ち込む場合がある。
これに対し、本発明のように、最後に第1色書き込み用の電圧を印加すれば、最終時点で反射率が落ち込むことを防止できる。
本発明では、共通電極駆動パルスは、大きな粒子の書き込み用の電圧の印加から始まり、その後は各粒子の書き込み用の電圧を交互に印加し続け、最後に、大きな粒子の書き込み用の電圧を印加することになる。例えば、第1色粒子が第2色粒子よりも大きい場合は、第1色書き込み用の電圧の印加から始まり、その後、第2色書き込み用の電圧、第1色書き込み用の電圧を交互に印加し続け、最後に第1色書き込み用の電圧を印加することになる。
すなわち、本発明によれば、大きな粒子の書き込み用の電圧を印加する回数を、小さな粒子の書き込み用の電圧を印加する回数よりも多くすることができる。
電気泳動表示装置では、粒子サイズが大きい粒子は、サイズが小さい粒子に比べて移動速度が遅い。このため、大きい粒子の書き込み用の電圧印加回数を多くすることで、移動速度が遅い大きな粒子を十分に移動することができ、表示品質を向上できる。
また、本発明の電子時計は、前記電気泳動表示装置を備えることを特徴とする。
ここで、第1パルスは第2パルスに比べてパルス幅が短いため、電気泳動粒子の移動量は少なくなるが、ユーザが認識するようなフリッカの発生を防止できる。
一方、第2パルスは第1パルスよりもパルス幅が長いため、ユーザが認識するようなフリッカが発生するおそれがあるが、電気泳動粒子の移動量は大きくでき、十分に飽和するまで、例えば黒表示や白表示として十分な反射率が得られるまで電気泳動粒子を移動できる。
従って、本発明では、例えば第2パルスを印加するとフリッカが目立ってしまう区間、例えば、黒表示から白表示に変化させる場合に、黒表示からの変化開始時点からある程度白表示に近づく時点までは第1パルスを印加し、第2パルスを印加してもフリッカが目立たない区間、例えば、黒表示から白表示に変化させる場合に、ある程度白表示に近づいた後は第2パルスを印加することができる。
このため、フリッカの発生を抑制でき、かつ、一度の書き込みで十分な反射率(コントラスト)を得ることができる。
なお、第2実施形態以降の説明に関し、第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付して、説明を省略もしくは簡略化する。
本発明の第1実施形態を図1〜図11を参照して説明する。
[1.全体構成]
図1は、本実施形態の電気泳動表示装置を用いた電子時計1の正面図である。この電子時計1は、矩形環状のケース2と、電気泳動表示装置3とを備える。また、ケース2には、リューズ5、ボタン6,7が設けられている。
電気泳動表示装置3は、図2に示すように、表示パネル30と、この表示パネル30を駆動するとともに計時部を備える駆動制御手段40とを有して構成される。
駆動制御手段40は、電源41と、時計1全体を制御するコントローラ42と、駆動回路43と、検出回路44と、計時部45とを備える。
駆動回路43は、ドライバICから構成されて表示パネル30の表示制御を実行する。検出回路44は、リューズ5やボタン6,7の操作を検出する。計時部45は、水晶発振回路を備えて時刻を計時する。
なお、前記コントローラ42によって本発明の制御手段が構成され、駆動回路43によって駆動手段が構成されている。
データ転送手段421は、画像信号処理回路やタイミングジェネレータを備えて構成される。このデータ転送手段421は、表示パネル30に表示させる画像や文字を示す表示データや、表示を維持するためのリフレッシュデータなどを生成し、駆動回路43に出力する。
また、画像書き換え手段422は、データ転送手段421からの表示データやリフレッシュデータの出力に連動し、第1パルス印加部423や第2パルス印加部424によって共通電極(図2では図示略)にパルス信号(共通電極駆動パルス)を出力する。
このため、駆動回路43は、TFT回路の走査線に所定の走査線信号を出力する走査線駆動回路431と、TFT回路のデータ線に所定のデータ線信号を出力するデータ線駆動回路432とを備えている。
表示パネル30は、図3に示すように、表面側から表面ガラス31、共通電極32、電気泳動層33、画素電極34、TFT回路層35、裏面ガラス36が積層されて構成されている。なお、表面ガラス31および裏面ガラス36は、透明なガラスに限らず、透明な樹脂で構成してもよい。
TFT回路層35には、前記走査線駆動回路431、走査線駆動回路431で駆動されるTFT回路が構成されている。TFT回路層35は、図2に模式的に示すように、互いに直交配置された複数の走査線351と、複数のデータ線352とを備える。そして、これらの走査線351およびデータ線352の交差部分には、図示略のスイッチング用のトランジスタやメモリーセルなどが設けられている。そして、各トランジスタは、画素毎に設けられた画素電極34に接続され、画素電極34に対する電圧供給を制御している。
また、図3に示すように、画素電極34の幅寸法L1は約0.09mm、画素電極34間のギャップの幅寸法L2は約0.01mmである。
そして、本実施形態では、第1色は白色とされ、白粒子332によって第1色粒子が構成されている。また、第2色は黒色とされ、黒粒子331によって第2色粒子が構成されている。
各マイクロカプセル330の黒粒子331および白粒子332は、共通電極32および画素電極34間に電位差を生じさせることで電気泳動が行われ、表面ガラス31側から見た場合に各マイクロカプセル330の表示色が変化する。
すなわち、画素電極34がローレベル電位(L電位、図3では「−」と表示)であり、共通電極32がハイレベル電位(H電位)の場合、その電位差によって共通電極32から画素電極34に向かう電界が発生する。このため、正に帯電した白粒子332が画素電極34側に移動するとともに、負に帯電した黒粒子331が共通電極32側に移動する。従って、共通電極32の電位に比べて画素電極34の電位が低い部分は、表面ガラス31側から視認した場合、黒色表示となる。
また、黒粒子331、白粒子332の移動量を電圧の印加時間に応じて調整することにより、黒と白との間の色階調の中間色表示も可能となっている。
なお、電界印加が停止されると、黒粒子331,白粒子332の移動も止まり、そのままの表示色が保持される。
次に、表示パネル30の駆動工程を説明する。
まず、表示パネル30の駆動特性について説明する。上記のように、コモン振りによる駆動制御を行う場合、共通電極32に対しては、H電位およびL電位が交互に印加される矩形パルス信号を入力する。図5には、このパルス信号として、パルス幅が20ミリ秒とされた第1パルスを加えた場合と、パルス幅が100ミリ秒とされて前記第1パルスよりも長い第2パルスを加えた場合の反射率の変化を示す。
なお、反射率は表示パネル30の表示を反射率計によって測定した計測値であり、本実施形態の表示パネル30は、黒表示の場合、図5に示す反射率は4%程度となり、白表示の場合、反射率は45〜47%程度となる。
図5の点線51は、共通電極32に第2パルスを印加した例である。第2パルスは、パルス幅が100ミリ秒と長いため、反射率の変化は急激であるが、第2パルスがLからHに変化した際には反射率が落ち込み、この反射率の落ち込み変化が比較的大きいためにフリッカ現象と認識してしまう。
但し、最終的な反射率は47%程度まで達し、白表示の品質としては実線52の場合に比べて優れている。
但し、最終的な反射率は45%程度に留まり、白表示の品質としては点線51の場合に比べて劣っている。
しかしながら、実際には、例えば、Lレベル信号が印加された黒表示の画素電極34が隣接して配置されている場合にその影響を受けてしまったり、TFT回路層35等でリーク電流が発生することによって電圧降下が生じることなど、様々な要因によって反射率が落ち込んでしまう。
すなわち、表示を書き換える工程において、パルス幅の短い第1パルスを印加した後、パルス幅の長い第2パルスを印加して表示品質を向上している。
図6は、マイクロカプセル330および黒粒子331、白粒子332を模式的に示した図である。このため、図6では、各粒子331,332は同じ大きさで表現している。
前述したように、各粒子331,332は帯電している。このため、各粒子331,332およびカプセル壁330A、あるいは各粒子331,332間にはエネルギー(引力)が働いている。
ここで、異なる色の粒子同士、つまり黒粒子331および白粒子332間は、異なる符号(プラスおよびマイナス)に帯電しているため、強いエネルギーで接触しあっている。
また、同じ色の粒子同士間、つまり黒粒子331同士間や、白粒子332同士間は、同じ符号に帯電しているが、各粒子331,332で帯電の差があるため、弱いエネルギーで接触しあっている。
図6では、各粒子331,332間や、粒子331,332およびカプセル壁330A間に働くエネルギーを矢印で模式的に表している。なお、矢印の太さおよび長さは、エネルギーの強さを表し、矢印が太くかつ長いほど強いエネルギーが働いていることを示している。
一方、パルス幅が長すぎると、フリッカ現象が発生する。すなわち、パルス幅が長いと各粒子331,332に働くエネルギーも大きいため、各粒子331,332の移動量も大きくなる。また、印加パルスの電圧が切り替わった際に、理論上、同電位となるべき電極32,34間にも実際には電位差が生じるため、パルス幅が長いと各粒子331,332が逆方向に戻る移動量も大きくなる。例えば、図6の黒粒子331がマイクロカプセル330の表面側に集まっている状態で、この黒粒子331をマイクロカプセル330の反対側(裏面側)に移動させるパルス幅の長いパルスを入力すると、大きなエネルギーが加えられるため黒粒子331の移動量も大きくなり、分散液中を大きく移動する。このため、黒粒子331は例えば表面側から視認できなくなる位置まで移動する。そして、共通電極32に印加されるパルスの電位がLおよびH間で変化すると、理論的には各電極32,34間に電位差は生じず、各粒子331,332は移動しないはずであるが、実際には、前述したような様々な要因、例えば、電圧の異なる隣り合う画素電極に生じる電界や、横方向のリーク電流による電圧降下などによって電位変化が生じ、黒粒子331も逆方向に移動して、例えば表面側からある程度視認できる位置に戻ってしまう。これにより、図5に示すように、反射率が短時間に大きく変化するため、フリッカ現象が発生する。
そして、各粒子331,332がマイクロカプセル330内である程度移動して視認できなくなった後は、パルス幅の大きなパルス(第2パルス)を印加しても反射率の変化が小さいため、フリッカ現象も発生しない。例えば、黒粒子331をマイクロカプセル330の表面側から裏面側に移動している際に、黒粒子331が視認できなくなった状態から更にパルス幅の大きなパルスを印加して黒粒子331を移動させたとする。次に、共通電極32の電位が切り替わると、黒粒子331は僅かに逆方向に戻るが、その戻り量は前記移動方向の移動量よりも小さいため、黒粒子331が視認できない状態は変わらない。このため、図5に示すように、反射率の変化も小さくなり、フリッカ現象は発生しない。
但し、本発明者の実験により、第2パルスのパルス幅があまりにも長すぎると、駆動を終了した後も、顔料となる各粒子331,332が留まらず、結果として退色が発生して画像の保持性が低下することが判明した。
従って、画像書き換え工程の前半(初期から中期)は、パルス幅の短いパルス(第1パルス)を印加することが、フリッカ現象を防止できる点で好ましく、前記工程の後半(中期から後期)は、パルス幅の長いパルス(第2パルス)を印加することがコントラストを高めることができる点で好ましいのである。
一方、第2パルスは、パルス幅が短いと粒子331,332をカプセル壁330Aに押し付ける力が弱まりコントラストが低下し、パルス幅が長すぎると粒子331,332が留まらずに画像の保持性が低下するため、所定のコントラストを確保でき、かつ、保持性の低下も防止できる範囲のパルス幅に設定すればよい。
コントローラ42は、図7のフローチャートに示すように、表示パネル30の表示を書き換える場合、まず、データ転送手段421によって、駆動回路43を制御して各画素にデータを転送するデータ転送工程を実行する(S1)。
画像書き換え工程S2では、図8に示すように、コントローラ42は、第1パルス印加部423によって共通電極32に対して第1パルスを印加する(S21)。本実施形態では、図9に示すように、共通電極(COM)32に印加される第1パルスは、パルス幅(信号レベルがHレベルの部分およびLレベルの部分)が20ミリ秒の矩形波信号である。つまり、第1パルスは、周期が40ミリ秒のパルス信号である。
そして、第1パルス印加部423は、第1パルスを所定回数だけ出力する。この回数は、予め表示パネル30の目標とする限界到達反射率に対し、所定割合(例えば80〜90%程度)まで達する回数を実験して求め、その実験結果に基づいて設定しておけばよい。本実施形態では、第1パルス印加部423は、黒表示の画素を白表示に変化させる場合、1周期が40ミリ秒の第1パルスを100周期分、つまり40ミリ秒×100=4秒間出力するように設定されている。
図9のタイミングチャートでは、画素Aに対しては白表示するため、画素電極34にはHレベルの信号が出力される。また、画素Bに対しては黒表示するため、画素電極34にはLレベルの信号が出力される。
すなわち、図10(A)に示すように、共通電極32にHレベルの信号が印加されている時は、同じHレベルの信号が印加されている画素Aは、共通電極32および画素電極34間に電位差が生じないため、各粒子331,332は移動しない。
一方、共通電極32にHレベルの信号が印加されている時、Lレベルの信号が印加されている画素Bは、共通電極32および画素電極34間に電位差が生じる。このため、マイナスに印加された黒粒子331はHレベルの信号が印加された共通電極32側に移動し、プラスに印加された白粒子332はLレベルの信号が印加された画素電極34側に移動する。
一方、共通電極32にLレベルの信号が印加されている時、Hレベルの信号が印加されている画素Aは、共通電極32および画素電極34間に電位差が生じる。このため、プラスに印加された白粒子332はLレベルの信号が印加された共通電極32側に移動し、マイナスに印加された黒粒子331はHレベルの信号が印加された画素電極34側に移動する。
なお、本実施形態では、第1パルスは、Lレベルから始まっているため白表示の書き込みが行われ、その後、黒表示書き込み、白表示書き込みが交互に行われ、最後は黒表示書き込みで終了している。また、第2パルスも、Lレベルから始まっているため白表示の書き込みが行われ、その後、黒表示書き込み、白表示書き込みが行われ、最後は黒表示書き込みで終了している。
また、白表示の書き込み制御および黒表示の書き込み制御は、厳密には20ミリ秒ずつずれて行われるが、その切り替え時間が短いため、ユーザからは各表示の変化が同時に行われているように視認される。
そして、第2パルス印加部424は、第2パルスを所定回数だけ出力する。この回数も、予め表示パネル30の目標とする限界到達反射率に達する回数を実験して求め、その実験結果に基づいて設定しておけばよい。本実施形態では、コントローラ42は、黒表示の画素を白表示に変化させる場合、1周期が200ミリ秒の第2パルスを2周期分、つまり200ミリ秒×2=0.4秒間出力するように設定されている。
(1)画像書き換え工程S2において、最初に第1パルス印加工程S21を行っているので、反射率の落ち込みを小さくでき、フリッカの発生を防止できる。また、画像書き換え工程S2の最後に第2パルス印加工程S22を行っているので、第1パルスのみを共通電極32に印加した場合に比べてより高い反射率まで到達することができ、電気泳動表示素子のコントラスト性能をより引き出す制御を行え、表示品質を向上できる。
従って、電気泳動表示素子を用いた表示パネル30において、スムーズな高品位表示書換を実現でき、かつ、ユーザにストレスを感じさせずに表示特性を向上できる。
次に、本発明の第2実施形態に係る時計について説明する。
第2実施形態の時計は、図12に示すように、コントローラ42による駆動パルス、特に第2パルス印加工程S22における第2パルスの入力数が第1実施形態と相違する。その他の構成は前記第1実施形態と同一であるため、説明を省略する。
ここで、第1パルス印加工程S21では、図12に示すように、コントローラ42(第1パルス印加部423)は第1実施形態と同じ制御を行う。すなわち、共通電極32に第1パルスを印加し、白表示を行う画素AにはHレベル信号を加え、黒表示を行う画素BにはLレベル信号を加える。
その後、コントローラ42は、各電極32,34への信号の供給を停止し、ハイインピーダンス状態とする駆動停止工程S23を実行する。
このような第2実施形態においては、図13のグラフに示すように、反射率が変化する。
(4)さらに、第2パルス印加工程S22における第2パルスとして、Lレベルの信号のみを加えて、白表示の書き込みで終了しているので、第2パルスにおいてLレベルからHレベルの変更が無く、図13に示すように、第2パルス印加工程S22における反射率の落ち込みを防止できる。
一方、第1実施形態では、第2パルスを2周期(100ミリ秒のLレベル信号を2回)ぶん入力しているため、最終的な反射率をより高めることができる。
このため、白表示の反射率を向上でき、表示品質を向上できる。すなわち、前述したように、本実施形態では、黒粒子331は白粒子332に比べて小さいため、黒表示の応答速度は白表示に比べて速く、短いパルスでも十分に移動できる。このため、白表示の書き込み数に比べて黒表示の書き込み数が少なくても、黒表示に十分な反射率(例えば4%)を得ることができる。
従って、本実施形態のように、黒表示に比べて応答速度の遅い白表示の書き込み数を多くし、さらに、パルス幅の長い第2パルスとして白表示の書き込み用の信号を印加するように制御すれば、黒表示および白表示のいずれもが、それぞれ目標とする限界到達反射率(例えば黒表示では4%、白表示では48%)に達し、表示パネル30の電気泳動表示素子を確実に飽和駆動させることができる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
第3実施形態も、図14に示すように、コントローラ42による駆動パルス、特に第2パルス印加工程S22における第2パルスの入力数が第1,2実施形態と相違する。その他の構成は前記第1,2実施形態と同様であるため、説明を簡略または省略する。
ここで、第1パルス印加工程S21では、図14に示すように、コントローラ42は第1実施形態と同様の制御を行う。すなわち、共通電極32に第1パルスを印加し、白表示を行う画素AにはHレベル信号を加え、黒表示を行う画素BにはLレベル信号を加える。
但し、第3実施形態では、第1パルスの入力がHレベルつまり黒表示の書き込みから始めている点が相違する。
その後、コントローラ42は、各電極32,34への信号の供給を停止し、ハイインピーダンス状態とする駆動停止工程S23を実行する。
このような第3実施形態においては、図15に示すように、反射率が変化する。
(6)さらに、第2パルス印加工程S22における第2パルスとして、Hレベル信号を入力した後にLレベルの信号を加えて、白表示の書き込みで終了しているので、図15に示すように、第2パルス印加工程S22の最後に反射率を向上させて制御を終了でき、その分、反射率の落ち込みを抑制できる。すなわち、第1パルス印加工程S21から第2パルス印加工程S22に切り替わる際に、共通電極32に印加されるパルス信号がLレベル信号からHレベル信号に変化するが、第1パルスではパルス幅が短いため、第2パルス印加工程S22でHレベル信号に切り替わった際に反射率の落ち込みも小さくなる。そして、第2パルス印加工程S22では、第1実施形態のように、パルス幅が長いLレベル信号からHレベル信号に切り替わることがないため、第1実施形態のような第2パルス印加工程S22の最後での反射率の落ち込みを防止できる。従って、白表示の反射率を向上でき、表示品質を向上できる。
以上、本発明の実施態様について具体的に示したが、前記各実施形態に限らず、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の改良、変形が可能である。
例えば、通常は本発明のフリッカ対策済み駆動制御を行い、表示変化していることを積極的にアピールする場合のみ、画像表示効果の一つとしてフリッカを利用するためにフリッカ対策無し駆動制御を行ってもよい。表示変化をアピールする場合とは、例えば、アラーム時刻になった時や、警告画面を表示する場合、さらには表示表現中の雪や枯れ葉が舞い落ちる状態を効果的に表現する場合のように、フリッカを生じさせることが逆に画像を効果的に表示できる場合には、フリッカ対策無し駆動制御を行ってもよい。
具体的には、第1パルスは、画像書き換え工程の初期に第1パルスを印加しても、評価者がフリッカの発生を認識できない程度に短いパルス幅に設定すればよい。そして、各粒子331,332の移動量を大きくするためには、フリッカの発生を認識できない範囲で、できるだけ長いパルス幅に設定することが好ましい。
また、第2パルスは、画像書き換え工程の後半に第2パルスを印加した際に、画像のコントラストを向上でき、かつ、画像保持性も確保できる範囲でパルス幅を設定すればよい。
一例を挙げれば、第1パルスのパルス幅は25ミリ秒未満であることが好ましく、第2パルスのパルス幅は25ミリ秒以上であることが好ましい。
特に、第1パルスのパルス幅に対し、第2パルスのパルス幅を2〜30倍程度に設定することが好ましい。
また、第2パルスのパルス幅はあまり長すぎると、黒表示および白表示の書き込みが交互に行われていることがユーザに判別されてしまい、かつ、画像の書き換えに時間がかかるとともに、画像保持性も低下する。このため、第2パルスのパルス幅の上限値も適宜設定する必要があり、例えば200〜300ミリ秒以下などに設定される。
従って、第2パルスのパルス幅は、第1パルスのパルス幅に対して2〜30倍の範囲のものに限らず、上記の条件を満たすものであれば、2〜30倍の範囲を超えたものでもよい。
例えば、最初にパルス幅が20ミリ秒の第1パルスを印加し、反射率が目標とする限界到達反射率の70%に達したら、パルス幅が60ミリ秒の第2パルスを印加し、反射率が目標とする限界到達率の85%に達したら、パルス幅が100ミリ秒の第3パルスを印加するようにしてもよい。
さらに、パルス幅が20,21,22,…97,98,99,100ミリ秒と、1周期毎に1ミリ秒ずつ長くなる第1〜nパルスを順次印加するようにしてもよい。
このように印加するパルス幅をより多段階に変化させることができれば、よりフリッカが目立たず、かつ、目標とする限界到達反射率までスムーズに反射率を変化させることができ、スムーズな高品位表示書換を実現できる利点がある。
前記実施形態では、黒粒子331および白粒子332による白黒二粒子系の電気泳動が行われていたが、これに限らず、青白等の一粒子系の電気泳動を行っても良く、また、白黒以外の組み合わせでも構わない。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
Claims (7)
- 電気泳動粒子を含有する分散液を共通電極と複数の画素電極との間に介在させてなる電気泳動素子と、
前記共通電極と前記複数の画素電極との間に電圧を印加して前記電気泳動表示素子を駆動する駆動手段と、
前記駆動手段を制御する制御手段と、
を備える電気泳動表示装置の駆動方法であって、
前記共通電極には電圧V1とV2の二つの異なる電位を繰り返す共通電極駆動パルスを印加し、各画素電極には表示の更新内容に応じて前記二つの異なる電位のいずれかを印加して画像を変化させる画像書き換え工程を有し、
前記画像書き換え工程は、
前記共通電極駆動パルスとして前記電圧V1とV2の二つの異なる電位を繰り返す第1パルスを前記共通電極に加える第1パルス印加工程と、
前記第1パルス印加工程の後に実行され、かつ、前記共通電極駆動パルスとして前記第1パルスに比べてパルス幅が長く、前記電圧V1とV2の二つの異なる電位を繰り返す第2パルスを前記共通電極に加える第2パルス印加工程とを備える
ことを特徴とする電気泳動表示装置の駆動方法。 - 請求項1に記載の電気泳動表示装置の駆動方法において、
前記画像書き換え工程は、変化させた画像の反射率が、目標とする限界到達反射率の少なくとも80%以上に設定された閾値に達するまで前記第1パルス印加工程を実行し、
前記閾値に達した後は、前記第2パルス印加工程を実行する
ことを特徴とする電気泳動表示装置の駆動方法。 - 請求項1または請求項2に記載の電気泳動表示装置の駆動方法において、
前記第2パルスのパルス幅は、前記第1パルスのパルス幅の2倍から30倍の範囲である
ことを特徴とする電気泳動表示装置の駆動方法。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の電気泳動表示装置の駆動方法において、
前記電気泳動素子は、第1色表示を行うための第1色の電気泳動粒子と、第2色表示を行うための第2色の電気泳動粒子とを備え、前記第1色の電気泳動粒子と第2色の電気泳動粒子とは粒子の大きさが異なり、
前記共通電極駆動パルスは、画像を第1色表示に変化させる第1色書き込み用の電圧と、画像を第2色表示に変化させる第2色書き込み用の電圧を繰り返すものであり、
前記画像書き換え工程における前記共通電極駆動パルスの最後のパルスは、
前記第1色の電気泳動粒子が第2色の電気泳動粒子よりも大きい場合には第1色書き込み用の電圧であり、
前記第2色の電気泳動粒子が第1色の電気泳動粒子よりも大きい場合には第2色書き込み用の電圧である
ことを特徴とする電気泳動表示装置の駆動方法。 - 請求項4に記載の電気泳動表示装置の駆動方法において、
前記第1色の電気泳動粒子が第2色の電気泳動粒子よりも大きい場合には、前記画像書き換え工程における前記共通電極駆動パルスの最初のパルスは、第1色書き込み用の電圧であり、
前記第2色の電気泳動粒子が第1色の電気泳動粒子よりも大きい場合には、前記画像書き換え工程における前記共通電極駆動パルスの最初のパルスは、第2色書き込み用の電圧である
ことを特徴とする電気泳動表示装置の駆動方法。 - 電気泳動粒子を含有する分散液を共通電極と複数の画素電極との間に介在させてなる電気泳動素子と、
前記共通電極と前記複数の画素電極との間に電圧を印加して前記電気泳動表示素子を駆動する駆動手段と、
前記駆動手段を制御する制御手段と、
を備える電気泳動表示装置であって、
前記制御手段は、
電圧V1とV2の二つの異なる電位を繰り返す共通電極駆動パルスを共通電極に印加し、表示の更新内容に応じて各画素電極に前記二つの異なる電位のいずれかを印加して画像を変化させる画像書き換え手段を有し、
前記画像書き換え手段は、
前記共通電極駆動パルスとして前記電圧V1とV2の二つの異なる電位を繰り返す第1パルスを前記共通電極に加える第1パルス印加部と、
前記第1パルス印加部で第1パルスを前記共通電極に加えた後に作動され、かつ、前記共通電極駆動パルスとして前記第1パルスに比べてパルス幅が長く、前記電圧V1とV2の二つの異なる電位を繰り返す第2パルスを前記共通電極に加える第2パルス印加部とを備える
ことを特徴とする電気泳動表示装置。 - 請求項6に記載の電気泳動表示装置を備えることを特徴とする電子時計。
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