JP5207686B2 - 表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、帯電粒子の移動によって表示を行うメモリ性を有する表示パネルを備えた低消費電力の表示装置に関する。
従来から薄型の表示装置としては、液晶表示装置が各種の電子機器に広く使用されており、近年ではコンピュータやテレビジョン等の大型カラーディスプレイとしても使用されるようになっている。また、テレビジョンの大型カラーディスプレイとしては、プラズマディスプレイも使用されている。しかし、液晶表示装置やプラズマディスプレイはCRT表示装置に比べれば格段に薄型になったとはいえ、まだ用途によっては充分に薄くはないし、曲げることは出来ない。また、携帯機器のディスプレイとして使用する場合には消費電力の更なる低減が望まれている。
そこで、更なる薄型化と低消費電力化を実現する表示装置として、電気泳動表示素子を用いた電子ペーパーとも称される表示パネルが開発され、電子ブックや電子新聞、電子広告看板や案内表示板などへの利用が試みられている。この電気泳動表示素子を用いた表示パネル(表示装置)は、対向する面にそれぞれ電極を有する一対の基板間に帯電粒子が封入された画像表示層を設け、その一対の基板の電極間に印加される電圧の極性に応じて帯電粒子が電気泳動により移動して表示を行うように構成されている。
この電気泳動型表示パネルは、電極間に印加される駆動電圧を取り去っても、帯電粒子が移動しないのでメモリ性を有しており、駆動電力が零でも表示状態を保つことが出来る。この表示状態が保たれる表示期間は、数秒から数時間、あるいは数ヶ月も継続する場合もある。このため、この電気泳動型表示パネルは、極めて僅かな電力で駆動することが出来るので、低消費電力を必要とする携帯機器などの表示装置として有望である。
しかしながら、この電気泳動型表示パネルは駆動電圧を印加して表示データを書き込み後、長時間、電圧無印加状態を続けると、表示層における帯電粒子に僅かながら自由な流動が生じ、白又は黒の表示濃度(すなわち光反射率)が変化して灰色に近づく傾向があり、表示のコントラストが次第に低下して視認性が悪くなるという問題がある。
ここで図14は、この電気泳動型表示パネルの白表示及び黒表示における光反射率の変化の一例を示したグラフである。図14において横軸は経過時間であり、縦軸は表示パネルの光反射率である。ここで、電気泳動型表示パネルのセグメント電極に負の電圧を印加して白表示(光反射率大)とし、また、他のセグメント電極に正の電圧を印加して黒表示(光反射率小)とし、その後、駆動電圧を零(すなわち電圧無印加状態)としてからの経過時間による光反射率の変化を測定した。
この図14によって明らかなように、駆動電圧の印加直後は、たとえば、白表示の光反射率は40%程度あるが、経過時間に沿って低下し、10時間後の光反射率は30%近くまで低下している。また、黒表示の光反射率は当初5%以下であるが、経過時間に沿って上昇し、10時間後の光反射率は10%近くまで上昇している。ここで、白表示と黒表示の光反射率の比がコントラストであるので、時間と共にコントラストが低下していることが理解できる。この経過時間によるコントラストの低下は、表示パネルの表示品質を著しく悪化させるものであるので、改善が強く求められている。
このような背景から、電気泳動型表示パネルにリフレッシュ周期毎にリフレッシュ信号
を印加する表示装置が開示されている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1は、コントラストの低下による表示品位劣化時間より短く設定されているリフレッシュ周期毎に、表示信号と同極性のリフレッシュ信号を印加する表示装置である。これにより、コントラストの低下によって表示パターンの消失や表示パターンが消失しかけて表示品位が低下することを防ぐことが示されている。
また、メモリ性を有する表示パネルに、画像が表示されてからの経過時間が所定時間になったならば、画像情報に応じて再書き込みを行う表示装置が開示されている(例えば特許文献2参照)。この特許文献2は、経過時間を計測する計測手段を有し、画像が表示されてからの経過時間が所定時間になったならば、画像情報に応じて再書き込みを行う。また、再書き込みの前に交番電圧印加による初期化を行っている。これにより、画像を長時間表示させても、欠陥画素の発生を防ぎ、コントラストの低下を防ぐことが示されている。
特開平3−213827号公報(第4頁、第1図) 特開2006−11216号公報(第5頁、第1図)
しかしながら、特許文献1の表示装置は、表示品位劣化時間よりも短い時間内に表示信号と同極性のリフレッシュ信号を印加することが示されているが、図14に示した如く、表示品位(すなわちコントラスト)は、経過時間に沿って徐々に悪くなるので、リフレッシュ信号を印加したときに、いきなり表示品位が良くなる(白はより白く、黒はより黒くなる)現象が生じる。このため、リフレッシュ信号が印加される度に表示状態の変化が目立ち、使用者に違和感や不快感を与えやすい問題がある。また、リフレッシュ信号は、表示信号と同極性の電圧を印加するので、直流電圧が印加されて表示パネルの劣化を早める問題がある。
また、特許文献2の表示装置は、所定時間ごとに画像を再書き込みするが、この場合も特許文献1と同様に、表示品位(すなわちコントラスト)は、経過時間に沿って徐々に悪くなるので、再書き込みをしたときに、いきなり表示品位が良くなる(白はより白く、黒はより黒くなる)現象が生じる。このため、所定時間毎に表示状態の変化が現れて、使用者に違和感や不快感を与えやすい。また、再書き込みする前に、基板に付着した粒子を離すため、交番電圧を印加する初期化駆動を行うが、交互に正負が逆転する電圧が印加されるので表示全体が一瞬だが白と黒が切り替わる状態となり、ちらつきが生じて目障りである。
本発明の目的は上記課題を解決し、帯電粒子の移動によって表示を行うメモリ性を有する表示パネルを備えた表示装置において、長時間の表示によるコントラストの低下を防ぎ、また、表示の濃淡ムラを低減して表示品質を良好に保つことが出来る表示装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の表示装置は、下記記載の構成を採用する。
本発明の表示装置は、対向する面にそれぞれ電極を有する一対の基板間に帯電粒子が封入され、この帯電粒子の移動によって表示を行うメモリ性を有する表示パネルと、表示データを入力して表示パネルの電極に駆動電圧を印加する駆動手段と、を備える表示装置で
あって、駆動手段は、表示データを記憶する表示データ記憶部と、この表示データ記憶部の記憶情報に基づいて表示データの推移を検出する表示推移検出部と、この表示推移検出部からの情報に基づいて表示パネルへの駆動パルスを生成する駆動パルス発生部と、を備え、駆動パルス発生部は、表示推移検出部より表示データが変化した情報を得たときには表示を書き換える表示反転パルスを出力し、表示データが変化しない情報を得たときには表示を上書きする上書きパルスを出力することを特徴とする。
これにより、表示パネルは、表示データが変化しないときに上書きパルスが印加されるので、長時間、表示内容が変化しない表示部分があっても、上書きパルスが印加されることによってコントラストが低下することを防ぎ、また、表示の濃淡ムラを低減して表示品質が常に良好な表示装置を提供することが出来る。
また、表示データ記憶部は、現在表示中の現表示データと次に表示する次表示データを順次記憶し、表示推移検出部は、記憶された現表示データと次表示データに基づいて表示データの推移を検出し分類する表示推移信号を出力し、駆動パルス発生部は表示推移信号を入力し、表示パネルの表示を書き換える表示書換信号に同期して現表示データと次表示データが異なるときは表示反転パルスを出力し、現表示データと次表示データが等しいときは上書きパルスを出力することを特徴とする。
これにより、上書きパルスは表示書換信号に同期して、表示内容が書き換えられる表示部分の書き換え動作に合わせて印加されるので、表示内容が変化しない表示部分の上書き動作を確実に行うことが出来、白又は黒の濃度変化が少なく、表示の濃淡ムラが低減された見栄えの良好な表示装置を提供することが出来る。
また、駆動パルス発生部は、上書きパルスを出力する前に、上書きパルスの電圧極性と反対極性の前置反転パルスを出力することを特徴とする。
これにより、前置反転パルスの出力後に上書きパルスを出力するので、上書きパルスによって表示パネルに直流電圧の印加が僅かずつ積算されることを低減し、表示パネルの劣化を防いで信頼性に優れた表示装置を実現することが出来る。
また、駆動手段は、上書きパルスを計数する上書きパルス計数部を備え、駆動パルス発生部は、上書きパルス計数部からの情報に基づいて表示反転パルスの出力後に補正パルスを出力することを特徴とする。
これにより、表示パネルは上書きパルスによって直流電圧が印加されるが、補正パルスによって交流化駆動が行われるので、直流電圧の印加がキャンセルされて表示パネルの劣化を低減し、信頼性に優れた表示装置を実現することが出来る。
また、上書きパルスの電圧極性は、表示パネルの表示状態の濃淡を強くする方向の電圧極性であり、そのパルス幅は、表示反転パルスのパルス幅の3%〜20%以内であることを特徴とする。
これにより、表示パネルには、表示状態の濃淡を強くする方向の上書きパルスが適切なパルス幅で印加されるので、長時間、表示内容が変化しない表示部分があったとしても、表示状態が灰色化してコントラストが低下することを防ぎ、また、表示の濃淡ムラを低減して表示品質が常に良好な表示装置を提供することが出来る。
また、前置反転パルスのパルス幅は上書きパルスのパルス幅の1/2以下であることを特徴とする。
これにより、前置反転パルスによって表示パネルに直流電圧の印加が僅かずつ積算されることを低減し、表示パネルの劣化を防いで信頼性に優れた表示装置を実現することが出来る。また、前置反転パルスのパルス幅は上書きパルスの1/2以下と短いので、上書きパルスが有効に機能して、表示パネルに長時間、表示内容が変化しない表示部分があったとしても、表示のコントラストが低下することを防ぎ、また、表示の濃淡ムラを低減して表示品質が常に良好な表示装置を提供することが出来る。
また、前置反転パルスのパルス幅は上書きパルスのパルス幅に略等しいことを特徴とする。
これにより、上書きパルスのパルス幅に等しい前置反転パルスが印加されるので、表示パネルは交流化駆動が行われ、表示パネルの劣化を低減して信頼性に優れた表示装置を実現することが出来る。
また、駆動パルス発生部は、上書きパルスのパルス幅に上書きパルス計数部の計数値を乗じたパルス幅で、上書きパルスと反対極性である補正パルスを出力することを特徴とする。
これにより、表示パネルは上書きパルスによって直流電圧の印加が僅かずつ積算されるが、補正パルスによって正確に補正されて直流分がキャンセルされ交流化駆動が行われるので、表示パネルの劣化を低減して長寿命で信頼性に優れた表示装置を実現することが出来る。
また駆動パルス発生部は、上書きパルスが前置反転パルスの出力後に出力される場合、上書きパルスのパルス幅と前置反転パルスのパルス幅の差に上書きパルス計数部の計数値を乗じたパルス幅で、上書きパルスと反対極性である補正パルスを出力することを特徴とする。
これにより、表示パネルは上書きパルスと前置反転パルスの差による直流電圧の印加が僅かずつ積算されるが、補正パルスによって正確に補正されて直流分がキャンセルされ交流化駆動が行われるので、表示パネルの劣化を低減して長寿命で信頼性に優れた表示装置を実現することが出来る。
また、表示パネルは、一対の基板の電極間に印加される電圧の極性に応じて帯電粒子が電気泳動により移動する電気泳動型表示パネルであって、一対の基板のうち一方の基板の電極は複数のセグメント電極であり、他方の基板の電極は複数のセグメント電極と対向する一つの共通電極であり、駆動手段は、各セグメント電極毎に設けられることを特徴とする。
これにより、電気泳動型表示パネルのセグメント電極毎に駆動手段が設けられるので、長時間、表示内容が変化しないセグメントがあったとしても、それぞれのセグメントに対応した駆動電圧が印加されることによって、各セグメントのコントラストが低下することを防ぎ、表示の濃淡ムラを低減して表示品質が常に良好な表示装置を提供することが出来る。
上記の如く本発明によれば、表示パネルは、表示データが変化しないときに上書きパルスが印加されるので、長時間、表示内容が変化しない表示部分があっても、上書きパルスが印加されることによってコントラストが低下することを防ぎ、表示の濃淡ムラを低減し
て表示品質が常に良好な表示装置を提供することが出来る。また、上書きパルスによって直流電圧が僅かずつ積算される表示パネルを、前置反転パルス又は補正パルスによって交流化駆動することにより、表示パネルの劣化を低減して信頼性に優れた表示装置を実現することが出来る。
以下図面により本発明の実施の形態を詳述する。図1は本発明の実施例1の表示装置の概略構成を示すブロック図である。図2は本発明の実施例1の動作を説明するタイミングチャートである。図3は本発明の実施例1の効果を説明する光反射率のグラフである。図4は本発明の実施例2の表示装置のセグメントドライバの構成を示すブロック図である。図5は本発明の実施例2の動作を説明するタイミングチャートである。図6は本発明の実施例2の他の動作を説明するタイミングチャートである。図7は本発明の実施例3の表示装置のセグメントドライバの構成を示すブロック図である。図8は本発明の実施例3の動作フローを説明するフローチャートである。図9は本発明の実施例3の動作を説明するタイミングチャートである。図10は本発明の表示パネルを説明する断面図である。図11は本発明の表示パネルの動作原理を説明する拡大断面図である。図12は数字キャラクタを表示する本発明の表示パネルの一例を示す平面図である。図13は図12に示した表示パネルに数字「2」を表示した状態から数字「3」を表示する状態へ変化させる場合の説明図である。
〔表示パネルの説明〕
まず、本発明の表示装置に用いられる表示パネルを図10〜図13に基づいて説明する。図10において、50は本発明の表示装置に用いられる表示パネルの一例である。この表示パネル50は帯電粒子が電気泳動によって移動する電気泳動型表示パネルであり、この構成は公知であるが、本発明を説明する助けとして表示パネル50の構成と動作原理を説明する。
ここで表示パネル50は、透明な樹脂基板51の裏面全体にITO(酸化インジューム錫)膜による透明な共通電極(コモン電極)COMを形成し、その上に電子インクとも称されるマイクロカプセル表示層53が形成されている。このマイクロカプセル表示層53の表面に画素毎のセグメント電極SEGが形成されたフレキシブルプリント基板(以下FPCと略す)55が接着剤層54によって接着され構成される。
そして、マイクロカプセル表示層53は、バインダや界面活性剤、増粘剤、純水等の混合体中に直径が数十μm程度の微小なマイクロカプセル60が多数分散している。すなわち、表示パネル50は、透明な樹脂基板51とFPC55が一対の基板として配設され、その対向面の一方に共通電極COMが形成され、他方の面にセグメント電極SEGが形成され、その間にマイクロカプセル60が封入されている。
次に、図11に基づいて表示パネル50の動作原理を説明する。図11において、マイクロカプセル60は、透明なメタクリル樹脂等からなるカプセル殻61の内部に、帯電粒子として酸化チタン等からなる白色粒子63aとカーボンブラック等からなる黒色粒子63bが、シリコーンオイル等の粘性の高い透明な分散媒62に分散された状態で封入されている。そして、白色粒子63aは負に帯電され、黒色粒子63bは正に帯電されている。
そして、このマイクロカプセル表示層53を挟むように配置された電極のうち、一方の全面一体の共通電極COMを接地し、他方のFPC55上のセグメント電極SEGに負電圧を印加した部分では、その電界によってマイクロカプセル60内の負に帯電した白色粒子63aが透明な共通電極COM側へ、正に帯電した黒色粒子63bはセグメント電極S
EG側へ移動するので、視認側(矢印Aの方向)から見ると白く見える。一方、セグメント電極SEGに正電圧を印加した部分では、その逆向きの電界によってマイクロカプセル60内の正に帯電した黒色粒子63bが透明な共通電極COM側へ、負に帯電した白色粒子63aはセグメント電極SEG側へ移動するので、視認側から見ると黒く見える。
また、図11における中央のマイクロカプセル60のように、負電圧が印加されたセグメント電極SEGと正電圧が印加されたセグメント電極SEGとに跨った位置のマイクロカプセル60内では、白色粒子63aの一部は共通電極COM側へ、残りはセグメント電極SEG側へ移動し、黒色粒子63bの一部はセグメント電極SEG側へ移動し、残りは共通電極COM側へ移動するので、マイクロカプセル60の直径よりも、細かい表示も可能である。
したがって、共通電極COMとセグメント電極SEGとの間に印加する電圧の極性によって、白又は黒に表示状態を変化させることができる。このとき白色粒子63aと黒色粒子63bは分散媒62中を電気泳動によって移動するが、分散媒62の粘度が高いので、電圧を印加して表示状態を変化させた後、その電圧の印加を停止しても、それぞれの粒子の分子間力により、その表示状態を保持するメモリ性効果を持つことが出来る。これにより、表示パネル50は、表示を変化させる時だけ駆動電圧を印加すればよいので、消費電力が極めて少ないことが大きな特徴である。
次に図12は、前述した表示パネル50で数字等のキャラクタを表示するようにした一例を示している。図12において、表示パネル50は、セグメントS0〜S6によって成るセブンセグメントキャラクタSCを1桁表す表示体で構成されている。また、そのセグメントS0〜S6の周囲領域S7はセブンセグメントキャラクタSCの背景領域を表している。
この表示パネル50は電極として1個の共通電極COMと8個のセグメント電極を有している。この8個のセグメント電極とは、セグメントS0からセグメントS6に対応するセグメント電極SEG0からSEG6、及び周囲領域S7に対応するセグメント電極BGである。また、表示パネル50の下部より出ている9本の線はそれぞれ、共通電極COMおよび8個のセグメント電極SEG0〜SEG6、BGに接続されたリード線であり、それぞれのリード線は、接続される各セグメント電極と同一の名称を付して示している。そして、それぞれのリード線は、後述する駆動手段を複数集積する駆動ICに接続される。
次に図13は、図12に示した表示パネル50によるセブンセグメントキャラクタSCを(A)の数字「2」を表示した状態から(B)の数字「3」を表示する状態へ変化させる場合を示している。図13において、最初の(A)の表示状態では、セグメントS0、S1、S3、S4及びS6が黒であり、セグメントS2,S5及び周囲領域S7が白である。そして、変化後の(B)の表示状態では、セグメントS0、S1、S2、S3及びS6が黒となり、セグメントS4、S5及び周囲領域S7が白となる。
ここで実際に表示する駆動方法として、セブンセグメントキャラクタSCの表示状態を変化させるには、まず、(A)の数字「2」を表示させるために、共通電極COMは常に接地(すなわち0v)とし、セグメント電極SEG0、SEG1、SEG3、SEG4、SEG6には一時的に正の駆動電圧を印加する。また、セグメント電極SEG2、SEG5、BGには一時的に負の電圧を印加し、その後、全てのセグメント電極は共通電極COMと同電位の0vとする。
次に、(B)の数字「3」に表示を変化させるために、共通電極COMは常に接地(すなわち0v)とし、白から黒に変化するセグメント電極SEG2に一時的に正の駆動電圧
を印加し、黒から白に変化するセグメント電極SEG4には一時的に負の電圧を印加する。そしてその後、セグメント電極SEG2とSEG4は共通電極COMと同電位の0vに戻すと共に、変化しないセグメント電極SEG0、SEG1、SEG3、SEG5、SEG6、及び周囲領域のセグメント電極BGは、0vの印加を継続する。
このように、黒、又は白に書き換えるセグメント電極には、一時的に正、又は負の電圧を印加し、表示が変化しない他のセグメント電極には共通電極COMと同電位の0vを継続するのは、前述したように表示パネル50はメモリ性を有するため、前回の表示状態をそのまま保持することが出来るからである。
しかし、前述した如く、このような電気泳動型の表示パネルは、駆動電圧を印加して表示を黒、又は白とした後、長時間、電圧無印加状態を続けると、表示層における帯電粒子に僅かながら自由な流動が生じて、白又は黒の表示濃度が変化して灰色に近づく傾向があり、表示のコントラストが次第に低下するという問題がある。また、コントラストが低下して、セグメントの表示濃度が変化したときに、駆動電圧をそのセグメント電極に印加すると、正規の黒又は白の濃度の表示がなされなくなって表示濃度にばらつきが生じ、表示品質が低下する問題もある。本発明の表示装置は、このような表示品質の低下を改善することが最大の特徴であり、以下、実施例に基づいて説明する。
まず、本発明の実施例1としての表示装置の概略構成を図1に基づいて説明する。ここで、実施例1の特徴は、本発明を最も簡単な構成で実現することである。図1において、1は本発明の実施例1の表示装置である。表示装置1は、表示パネル50と、この表示パネル50を駆動する駆動手段としてのセグメントドライバを複数集積した駆動IC2によって構成される。ここで、表示パネル50は、前述の図10〜図12で示した表示パネルと同様な構成であるので、図1においても同一番号を付す。
すなわち、表示パネル50は、透明な樹脂基板51とFPC55による一対の基板の対向面に形成される共通電極COMとセグメント電極SEGの間に帯電粒子63が封入され、共通電極COMとセグメント電極SEGに印加される電圧の極性に応じて帯電粒子63が電気泳動によって移動する電気泳動型表示パネルである。尚、帯電粒子63は、図11で前述した如く、マイクロカプセル60の中に封入された白色粒子63aと黒色粒子63bによって構成され、マイクロカプセル60は、マイクロカプセル表示層53の中に多数分散しているが、詳細な説明は、ここでは省略する。
また、駆動IC2は、表示パネル50を駆動する駆動手段としての複数のセグメントドライバ10a〜10hと、入力回路3等によって構成される。また、クロック信号を発生するクロック回路や、正電圧+Vと負電圧−Vを生成する電源回路等も設けられているが、特別な回路ではないので図示を省略している。そして、セグメントドライバ10a〜10hは、表示パネル50に駆動電圧SEGVa〜SEGVhを出力する。また、共通電極COMは図示していないが、0vに接続されている。
ここで、表示パネル50は、図12で示したセブンセグメントキャラクタSCを1桁表す表示体で構成されることを前提とするならば、セグメント電極数は8個であるので、セグメントドライバも8個で構成される。すなわち、セグメントドライバは、表示パネル50のセグメント電極ごとに設けられ、各セグメント電極を駆動する。
また、入力回路3は、駆動IC2の外部から表示データや制御信号を含んだ入力信号P1を入力し、各セグメントドライバ10a〜10hに伝達する機能を有している。すなわち、入力回路3は、入力信号P1を入力し、各セグメント電極に対応する表示データP2
a〜P2hと、クロック信号P3と、表示書換信号P4を出力する。尚、駆動IC2の外部には、表示装置1が組み込まれる電子機器の制御部があり、この制御部から表示データや制御信号を含んだ入力信号P1が出力されるが、ここでの記載は省略する。
次に、セグメントドライバ10aの内部構成を説明する。尚、セグメントドライバ10a〜10hは、すべて同じ構成である。ここで、セグメントドライバ10aの内部の11は、表示データ記憶部としてのシフトレジスタであり、表示パネル50の表示内容が書き換えられる毎に、表示データP2aを入力してクロック信号P3のタイミングで記憶し、現在の表示データである現表示データP5aと、次に書き換えられる表示データである次表示データP5bを順次出力する。
また、12は表示推移検出部であり、シフトレジスタ11からの現表示データP5aと次表示データP5bを入力して、表示データの推移を検出し分類して表示推移信号P6a〜P6dを出力する。ここで、表示推移信号P6aは、表示パネル50のあるセグメント(例えばセグメントS0)が、現在の表示が白(現表示データP5a=“0”)で、次の表示データも白(次表示データP5b=“0”)のとき、論理“1”となる信号である。また、表示推移信号P6bは、表示パネル50のあるセグメントが、現在の表示が黒(現表示データP5a=“1”)で、次の表示データも黒(次表示データP5b=“1”)のとき、論理“1”となる信号である。
また、表示推移信号P6cは、表示パネル50のあるセグメントが、現在の表示が白(現表示データP5a=“0”)で、次の表示データが黒(次表示データP5b=“1”)のとき、論理“1”となる信号である。また、表示推移信号P6dは、表示パネル50のあるセグメントが、現在の表示が黒(現表示データP5a=“1”)で、次の表示データが白(次表示データP5b=“0”)のとき、論理“1”となる信号である。すなわち、表示推移検出部12は、表示データの推移を4つに分類し、その検出結果を表示推移信号P6a〜P6dとして出力する。
次に20は駆動パルス発生部であり、上書きパルス発生部21と表示反転パルス発生部22によって構成され、表示推移信号P6a〜P6dを入力し、表示書換信号P4に同期して表示パネル50を駆動する上書きパルスP7a、P7bと表示反転パルスP8a、P8bを生成し出力する。尚、表示書換信号P4は、表示パネル50の表示内容を書き換える毎に、外部から入力されるタイミング信号であるが、シフトレジスタ11のクロック信号P3を若干遅延させて、駆動IC2の内部で生成しても良い。
すなわち、上書きパルス発生部21は、表示書換信号P4のタイミングで表示推移信号P6aが論理“1”(すなわち、表示データP2aの推移が白→白)のときに上書きパルスP7aを出力し、また、同じく表示書換信号P4のタイミングで表示推移信号P6bが論理“1”(すなわち、表示データP2aの推移が黒→黒)のときに上書きパルスP7bを出力する。
また、表示反転パルス発生部22は、表示書換信号P4のタイミングで表示推移信号P6cが論理“1”(すなわち、表示データP2aの推移が白→黒)のときに表示反転パルスP8aを出力し、また、同じく表示書換信号P4のタイミングで表示推移信号P6dが論理“1”(すなわち、表示データP2aの推移が黒→白)のときに表示反転パルスP8bを出力する。
尚、本実施例では、駆動パルス発生部20を上書きパルス発生部21と表示反転パルス発生部22に分離して構成したが、この構成に限定されず、例えば、駆動パルス発生部20は一つの回路で構成し、表示推移信号P6a〜P6dを入力して表示書換信号P4に同
期して上書きパルスP7a、P7bと表示反転パルスP8a、P8bを出力しても良い。
次に、15は駆動電圧出力部であり、前述の上書きパルスP7a、P7bと、表示反転パルスP8a、P8bを入力し、それぞれのパルスを正電圧+Vと負電圧−Vに電圧変換して駆動電圧SEGVaとして出力し、表示パネル50に供給する。尚、電圧値の一例として、正電圧+Vは+15V位であり、負電圧−Vは−15V位の電圧が用いられる。
次に図2のタイミングチャートに基づいて、本発明の実施例1の動作の一例を説明する。ここで図2に示す駆動電圧は、図1で示した表示パネル50の共通電極COMに印加される駆動電圧COMVと、セグメント電極SEGのいずれかに印加される駆動電圧SEGV11〜SEGV14の4種類の駆動電圧である。これらの駆動電圧は、表示データ(白又は黒のデータ)に対応して表示反転パルスを印加するための表示反転期間T2と、その表示反転パルスの印加を止めて表示データに対応した表示状態を維持するための表示期間T3と、表示データが変化しないときに上書きパルスを印加するための上書き期間T1の3つの期間で構成されている。
そして、共通電極COMへの駆動電圧COMVは、前述した如く、常に接地して0vの電位とする。次に、外部の制御部(図示せず)から、入力信号P1に含まれる表示内容を書き換える表示書換信号P4が来ると、駆動パルス発生部20は、この表示書換信号P4に同期して表示推移信号P6a〜P6dに基づいて上書きパルスP7a、P7b、又は表示反転パルスP8a、P8bを出力し、駆動電圧出力部15は電圧変換して駆動電圧SEGV11〜SEGV14を出力する。
ここで、SEGV11は、表示推移信号P6aが論理“1”(すなわち、表示データの推移が白→白)のときに出力される駆動電圧であり、表示書換信号P4に同期して負電圧−Vの上書きパルスP7aが上書き期間T1に出力され、他の表示反転期間T2と表示期間T3は、共通電極COMへの駆動電圧COMVと同電位の0vが印加される。
また、SEGV12は、表示推移信号P6bが論理“1”(すなわち、表示データの推移が黒→黒)のときに出力される駆動電圧であり、表示書換信号P4に同期して正電圧+Vの上書きパルスP7bが上書き期間T1に出力され、他の表示反転期間T2と表示期間T3は、駆動電圧COMVと同電位の0vが印加される。
また、SEGV13は、表示推移信号P6cが論理“1”(すなわち、表示データの推移が白→黒)のときに出力される駆動電圧であり、表示書換信号P4に同期して正電圧+Vの反転表示パルスP8aが上書き期間T1を含めて反転表示期間T2に出力され、他の表示期間T3は、駆動電圧COMVと同電位の0vが印加される。
また、SEGV14は、表示推移信号P6dが論理“1”(すなわち、表示データの推移が黒→白)のときに出力される駆動電圧であり、表示書換信号P4に同期して負電圧−Vの反転表示パルスP8bが上書き期間T1を含めて反転表示期間T2に出力され、他の表示期間T3は、駆動電圧COMVと同電位の0vが印加される。
そして、駆動電圧SEGV11の上書きパルスP7aは、表示の推移が白→白で、表示データが変化しないとき、すなわち、対応するセグメントの表示内容が変化せずに白で固定されているときに出力される駆動パルスである。また、駆動電圧SEGV12の上書きパルスP7bは、表示の推移が黒→黒で、表示データが変化しないとき、すなわち、対応するセグメントの表示内容が変化せずに黒で固定されているときに出力される駆動パルスである。
この上書きパルスP7a、P7bは、前述した如く、メモリ性を有する電気泳動型の表示パネルの特性である電圧無印加状態を続けた場合に白又は黒の表示濃度が変化して灰色に近づき、表示のコントラストが次第に低下する現象を低減させることが出来る。すなわち、表示パネル50のセグメントが白を保持していて次第に白から灰色に近づいたとき、白となる負電圧−Vの上書きパルスP7aを再び印加することによって、表示状態は正規の白の濃度に戻るのでコントラストの低下を低減させることが出来る。
また同様に、表示パネル50のセグメントが黒を保持していて次第に黒から灰色に近づいたとき、黒となる正電圧+Vの上書きパルスP7bを再び印加することによって、表示状態は正規の黒の濃度に戻るのでコントラストの低下を低減させることが出来る。このように、上書きパルスP7a、P7bは、表示パネル50の表示状態の濃淡を強くする方向の電圧極性が選択されて印加されるので、長時間、表示内容が変化しない表示部分があったとしても、表示のコントラストが低下することを防ぐことが出来る。また、上書きパルスP7a、P7bは、表示内容を書き換える表示反転パルスP8a、P8bと同期して表示の書き換え動作に合わせて出力される。
また、駆動電圧SEGV13の表示反転パルスP8aは、表示の推移が白→黒で、表示データが変化したとき、すなわち、対応するセグメントの表示内容を白から黒に変化させるときに出力される駆動パルスであり、表示が白のとき、黒を書き込むために正電圧+Vが印加される。また、駆動電圧SEGV14の表示反転パルスP8bは、表示の推移が黒→白で、表示データが変化したとき、すなわち、対応するセグメントの表示内容を黒から白に変化させるときに出力される駆動パルスであり、表示が黒のとき、白を書き込むために負電圧−Vが印加される。これによって、表示パネル50は、表示データの推移に応じて、表示内容を書き換えることが出来る。
ここで、上書き期間T1と表示反転期間T2の長さは、一例として、上書きパルスP7a、P7bのパルス幅である上書き期間T1は約16mSであり、表示反転パルスP8a、P8bのパルス幅である表示反転期間T2は約300mSである。そして、この上書きパルスP7a、P7bと表示反転パルスP8a、P8bのパルス幅の比率は3%〜20%の範囲が動作上良い。これは、上書き期間T1の比率が3%以下であると、表示状態を正規の濃度に戻すことが難しくなるからである。また、上書き期間T1の比率が20%以上になると、表示状態が正規の濃度以上となって、白、又は黒の濃淡ムラが見える可能性があるからである。
次に図3のグラフに基づいて、本発明の効果を説明する。この図3は、前述した従来の表示装置の光反射率の変化を示した図14に対応する本発明の表示装置における光反射率の変化を示している。図3において、横軸は経過時間であり、縦軸は表示パネル50の光反射率を示している。ここで、例えば前述した図12のセブンセグメントキャラクタSCの周囲領域S7のように、白を長時間表示させるセグメントの場合、本発明においては、表示書換信号P4が来る毎に、そのタイミングに同期して上書きパルスP7aが印加されるので、白表示は繰り返し白が上書きされる。これにより、図示するように白表示のセグメントは、表示書換信号P4のタイミングで白の濃度が正規の白濃度(例えば光反射率38%付近)に戻るので、コントラストの低下を防ぐことが出来る。
また同様に、図12のセブンセグメントキャラクタSCを反転表示させて周囲領域S7を黒表示として長時間表示させたとしても、本発明においては、表示書換信号P4が来る毎に、そのタイミングに同期して上書きパルスP7bが印加されるので、黒表示は繰り返し黒が上書きされる。これにより、図示するように黒表示のセグメントは、表記書換信号P4のタイミングで黒の濃度が正規の黒濃度(例えば光反射率5%付近)に戻るので、コントラストの低下を防ぐことが出来る。
また、表示書換信号P4が来る毎に、表示内容が変化しないセグメントに上書きパルスP7a、P7bが印加されるので、白濃度と黒濃度の変動量が減って安定し、表示の濃淡ムラが低減されて良好な表示品質を実現できる。すなわち、背景色が白であれば、背景の白を正規の白に保ち、また、文字や模様の黒をより黒くして視認性に優れた表示装置を実現することが出来る。
以上のように本発明によれば、メモリ性を有する表示パネルに対して、長時間、表示内容が変化しない表示部分があったとしても、上書きパルスによって表示状態の濃淡を強くする方向の駆動電圧が印加されるので、コントラストが良好で表示品質に優れた表示装置を提供することが出来る。また、上書きパルスは表示書換信号に同期して、表示内容が書き換えられる表示セグメントの書き換え動作に合わせて印加されるので、表示内容が変化しない表示セグメントの上書き動作を確実に行うことが出来、白又は黒の濃度変化が少なく、表示の濃淡ムラが低減された見栄えの良好な表示装置を実現することが出来る。
次に、本発明の実施例2としての表示装置のセグメントドライバの概略構成を図4に基づいて説明する。ここで、実施例2の特徴は、表示パネルに上書きパルスと反対極性の前置反転パルスを印加することによって、上書きパルスによる直流電圧の印加を低減することである。この実施例2は、駆動手段としてのセグメントドライバ以外の構成は、実施例1と同様であるので説明は省略し、実施例1と構成が異なるセグメントドライバの内部構成と動作に関して説明する。尚、実施例1のセグメントドライバ10aと同一要素には同一番号を付し重複する説明は一部省略する。
図4において、30は本発明の実施例2の駆動手段としてのセグメントドライバである。ここで、表示データ記憶部としてのシフトレジスタ11は、実施例1と同一の機能を有し、表示データP2を入力してクロック信号P3のタイミングで記憶し、現表示データP5aと次表示データP5bを順次出力する。
31は表示推移検出部であり、シフトレジスタ11からの現表示データP5aと次表示データP5bを入力して、表示推移信号P6a〜P6fを出力する。ここで、表示推移信号P6a〜P6dは、実施例1と同様であるので説明は省略する。そして、表示推移信号P6eは次表示データP5bを反転した信号で、次表示データP5bが白で論理“0”のとき、論理“1”となる信号である。また、表示推移信号P6fは、次表示データP5bをそのままスルーした信号で、次表示データP5bが黒で論理“1”のとき、論理“1”となる信号である。
次に32は駆動パルス発生部であり、上書きパルス発生部21と表示反転パルス発生部22、及び、前置反転パルス発生部33によって構成される。ここで、上書きパルス発生部21と表示反転パルス発生部22は、実施例1と同様であるので説明は省略する。そして、前置反転パルス発生部33は、表示推移信号P6e、P6fを入力し、表示書換信号P4に同期して短いパルス幅の前置反転パルスP9a、P9bを出力する。
ここで、前置反転パルスP9aは、表示推移信号P6eが論理“1”となったとき、すなわち、次表示データP5bが白のとき、表示書換信号P4のタイミングで短い期間出力される。また、前置反転パルスP9bは、表示推移信号P6fが論理“1”となったとき、すなわち、次表示データP5bが黒のとき、表示書換信号P4のタイミングで短い期間出力される。
次に、34は駆動電圧出力部であり、上書きパルスP7a、P7bと、表示反転パルス
P8a、P8b、及び、前置反転パルスP9a、P9bを入力し、それぞれのパルスを正電圧+Vと負電圧−Vに電圧変換して駆動電圧SEGVとして出力する。尚、セグメントドライバ30は、実施例1と同様に、表示パネルのセグメント電極ごとに設けられ、それぞれのセグメント電極を個々に駆動する。
次に図5のタイミングチャートに基づいて、実施例2の表示装置の動作の一例を説明する。ここで、実施例1の動作説明で示した図2のタイミングチャートと同様な動作については説明を一部省略する。ここで図5に示す駆動電圧は、図1で示した表示パネル50の共通電極COMに印加される駆動電圧COMVと、セグメント電極SEGのいずれかに印加される4種類の駆動電圧SEGV21〜SEGV24である。
これらの駆動電圧は、表示データ(白又は黒のデータ)に対応して表示反転パルスを印加するための表示反転期間T2と、その表示反転パルスの印加を止めて表示データに対応する表示状態を維持するための表示期間T3と、表示データが変化しないときに上書きパルスを印加するための上書き期間T1と、上書きパルスと表示反転パルスの前に出力される前置反転パルスを印加するための前置反転期間T0の4つの期間で構成されている。
そして、共通電極COMへの駆動電圧COMVは、実施例1と同様に、常に接地して0vの電位とする。次に、外部の制御部(図示せず)から、入力信号P1に含まれる表示内容を切り替える表示書換信号P4が来ると、駆動パルス発生部32は、この表示書換信号P4に同期して表示推移信号P6a〜P6fに基づいて上書きパルスP7a、P7bと表示反転パルスP8a、P8b、及び、前置反転パルスP9a、P9bを出力し、駆動電圧出力部34は電圧変換して駆動電圧SEGV21〜SEGV24を出力する。
ここで、SEGV21は、表示推移信号P6aが論理“1”(すなわち、表示データの推移が白→白)で表示推移信号P6eが論理“1”のときに出力される駆動電圧であり、表示書換信号P4に同期して正電圧+Vの前置反転パルスP9aが前置反転期間T0に出力され、続いて負電圧−Vの上書きパルスP7aが上書き期間T1に出力され、他の表示反転期間T2と表示期間T3は、駆動電圧COMVと同電位の0vが印加される。
また、SEGV22は、表示推移信号P6bが論理“1”(すなわち、表示データの推移が黒→黒)で表示推移信号P6fが論理“1”のときに出力される駆動電圧であり、表示書換信号P4に同期して負電圧−Vの前置反転パルスP9bが前置反転期間T0に出力され、続いて正電圧+Vの上書きパルスP7bが上書き期間T1に出力され、他の表示反転期間T2と表示期間T3は、駆動電圧COMVと同電位の0vが印加される。
また、SEGV23は、表示推移信号P6cが論理“1”(すなわち、表示データの推移が白→黒)で表示推移信号P6fが論理“1”のときに出力される駆動電圧であり、表示書換信号P4に同期して負電圧−Vの前置反転パルスP9bが前置反転期間T0に出力され、続いて正電圧+Vの反転表示パルスP8aが上書き期間T1を含めて反転表示期間T2に出力され、他の表示期間T3は、駆動電圧COMVと同電位の0vが印加される。
また、SEGV24は、表示推移信号P6dが論理“1”(すなわち、表示データの推移が黒→白)で表示推移信号P6eが論理“1”のときに出力される駆動電圧であり、表示書換信号P4に同期して正電圧+Vの前置反転パルスP9aが前置反転期間T0に出力され、続いて負電圧−Vの反転表示パルスP8bが上書き期間T1を含めて反転表示期間T2に出力され、他の表示期間T3は、駆動電圧COMVと同電位の0vが印加される。
ここで、各期間の長さは、実施例1と同様に一例として、上書きパルスP7a、P7bのパルス幅である上書き期間T1は約16mSであり、表示反転パルスP8a、P8bの
パルス幅である表示反転期間T2は約300mSである。そして、この二つのパルス幅の比率は、3%〜20%の範囲が動作上良い。また、前置反転パルスP9a、P9bのパルス幅である前置反転期間T0は、上書きパルスP7a、P7bのパルス幅である上書き期間T1の1/2以下であることが動作上良い。
そして、駆動電圧SEGV21〜SEGV24のそれぞれの上書きパルスP7a、P7bと表示反転パルスP8a、P8bは、実施例1の駆動電圧と同様であり、その作用も同様であるので説明は省略する。
次に、本実施例の特徴である前置反転パルスの作用について説明する。図5において、駆動電圧SEGV21での前置反転パルスP9aは正電圧+Vであって、そのあとに出力される上書きパルスP7aは負電圧−Vである。ここで、表示書換信号P4のタイミング毎に、負電圧−Vの上書きパルスP7aが出力されると、表示パネル50に負電圧−Vの直流分が僅かずつ積算され、長期的に見て表示パネルが劣化し、信頼性が低下する問題がある。
しかし、上書きパルスP7aの印加の前に反対極性である前置反転パルスP9aを瞬間的に印加することにより、表示パネルの電極間に逆向きの電流が流れて直流分の印加が低減される。すなわち、表示パネルは交流化駆動に近い駆動が行われるので、表示パネルの劣化を防ぎ、信頼性に優れた表示装置を実現することが出来る。また、前置反転パルスP9aのパルス幅を上書きパルスP7aのパルス幅の1/2以下とすることによって、表示パネルの表示濃度を正規の白濃度に戻す働きは妨げられず、実施例1と同様に、上書きパルスP7aによって表示のコントラストの低下を低減させることが出来る。
また、駆動電圧SEGV22の正電圧+Vによる上書きパネルP7bと、負電圧−Vによる前置反転パルスP9bにおいても、まったく同様の作用によって、表示パネルの劣化を防いで表示パネルの信頼性向上を実現し、また、表示のコントラストの低下を低減させることが出来る。
また、駆動電圧SEGV23、SEGV24は、表示反転パルスP8aの前に前置反転パルスP9bを印加し、また、表示反転パルスP8bの前に前置反転パルスP9aを印加している。このときの前置反転パルスP9a、P9bの作用は、表示期間T3で白又は黒の表示濃度が変化して灰色に近づいた状態を、前置反転パルスによって一旦正規の白又は黒の濃度に戻してから、表示反転パルスによって目的の黒又は白の濃度に書き換えて、書き換え後の濃度を正規のレベルにするという作用がある。これにより、表示の濃淡ムラを低減することが出来る。
次に図6のタイミングチャートに基づいて、実施例2の表示装置の他の動作の一例を説明する。ここで、図6の駆動電圧SEGV21´〜SEGV24´が図5の駆動電圧SEGV21〜SEGV24と異なる点は、前置反転パルスP9a、P9bを出力する前置反転期間T0が延長されたことである。すなわち、図6で示す実施例2の他の動作は、前置反転期間T0と、その後に続く上書き期間T1が等しく設定されている。
これにより、駆動電圧SEGV21´の表示推移信号P6aが論理“1”(すなわち、表示データの推移が白→白)においては、前置反転パルスP9aのパルス幅と、その後に続く上書きパルスP7aのパルス幅が等しい。また、前置反転パルスP9aは正電圧+Vであり、上書きパルスP7aは負電圧−Vであって、電圧極性は反対極性である。
また、駆動電圧SEGV22´の表示推移信号P6bが論理“1”(すなわち、表示データの推移が黒→黒)においては、前置反転パルスP9bのパルス幅と、その後に続く上
書きパルスP7bのパルス幅が等しい。また、前置反転パルスP9bは負電圧−Vであり、上書きパルスP7bは正電圧+Vであって、電圧極性は反対極性である。
この結果、上書きパルスP7a、P7bのパルス幅と前置反転パルスP9a、P9bのパルス幅が等しく反対極性であるので、表示パネルは、上書きパルスP7a、P7bと前置反転パルスP9a、P9bによって交流化駆動が行われる。これにより、表示が長時間書き換えられないために上書きパルスP7a、P7bが継続的に表示パネルに印加されたとしても、表示パネルには直流電圧の印加が積算されず、表示パネルの劣化を防いで信頼性に優れた表示装置を実現することが出来る。
また、表示を書き換える表示反転パルスP8a、P8bを出力する駆動電圧SEGV23´、SEGV24´は、前置反転期間T0を駆動電圧SEGV21´、SEGV22´に合わせて延長した動作を行っている。これは、全ての駆動電圧の前置反転期間T0を等しくすることで、前置反転パルス発生部33の構成を簡略化できるメリットがある。しかし、全ての駆動電圧の前置反転期間T0を等しくすることは限定されるものではない。
例えば、上書きパルスP7a、P7bの交流化のために、駆動電圧SEGV21´、SEGV22´においては、前置反転期間T0=上書き期間T1と設定し、駆動電圧SEGV23´、SEGV24´の前置反転期間T0は、上書き期間T1より短い期間に設定しても良い。また、駆動電圧SEGV23´、SEGV24´の前置反転期間T0は削除して、表示反転パルスP8a、P8bだけを出力する駆動電圧としても良い。
以上のように本発明の実施例2によれば、上書きパルスの前に上書きパルスと反対極性の前置反転パルスを印加するので、表示パネルに上書きパルスによって直流電圧の印加が積算されることを低減し、表示パネルの劣化を防いで信頼性に優れた表示装置を実現することが出来る。
次に、本発明の実施例3としての表示装置のセグメントドライバの概略構成を図7に基づいて説明する。ここで、実施例3の特徴は、表示反転パルスの印加の後に補正パルスを印加することによって、上書きパルスによる直流電圧の印加を低減することである。この実施例3はセグメントドライバ以外の構成は、実施例1及び実施例2と同様であるので説明は一部省略し、実施例1及び実施例2と構成が異なるセグメントドライバの内部構成と動作に関して説明する。尚、実施例2のセグメントドライバ30と同一要素には同一番号を付し重複する説明は一部省略する。
図7において、40は本発明の実施例3の駆動手段としてのセグメントドライバである。ここで、表示データ記憶部としてのシフトレジスタ11は、実施例1及び実施例2と同一の機能を有し、表示データP2を入力してクロック信号P3のタイミングで記憶し、現表示データP5aと次表示データP5bを順次出力する。
次に表示推移検出部31は実施例2と同一の機能を有し、シフトレジスタ11からの現表示データP5aと次表示データP5bを入力して、表示推移信号P6a〜P6fを出力する。ここで、表示推移信号P6a〜P6fは、実施例2と同一の信号であるので説明は省略する。
次に41は駆動パルス発生部であり、上書きパルス発生部42と表示反転パルス発生部43と前置反転パルス発生部33、及び、補正パルス発生器44によって構成される。ここで、上書きパルス発生部42は、表示推移信号P6a、P6bを入力し、表示書換信号P4に同期して上書きパルスP7a、P7bと上書き計数信号P10を出力する。尚、上
書き計数信号P10は、上書きパルスP7a、又は上書きパルスP7bが出力される毎に、1発ずつ出力される上書きパルスを計数するための信号である。
また、表示反転パルス発生器43は、表示推移信号P6c、P6dを入力し、表示書換信号P4に同期して表示反転パルスP8a、P8bと、表示反転終了信号P11を出力する。尚、表示反転終了信号P11は、表示反転パルスP8a、P8bが終了するタイミングで出力される信号であり、そのとき出力されている表示反転パルスP8a、P8bの電圧極性(すなわち、正電圧+Vか負電圧−Vか)の情報も出力される。
また、補正パルス発生器44は、表示反転終了信号P11と、後述する上書き計数データP12を入力し、二つの補正パルスP13a、P13bを出力する。尚、駆動パルス発生部41に内蔵される前置反転パルス発生器33は実施例2と同様の構成であるので説明は省略する。
次に45は上書きパルス計数部であり、上書き計数信号P10を入力して内部のカウンタで計数し、その計数値を上書き計数データP12として出力する。すなわち、上書き計数データP12は、二つの上書きパルスP7a、P7bの出力数を計数した計数値である。
次に、46は駆動電圧出力部であり、上書きパルスP7a、P7bと、表示反転パルスP8a、P8bと、前置反転パルスP9a、P9b、及び補正パルスP13a、P13bを入力し、それぞれのパルスを正電圧+Vと負電圧−Vに電圧変換して駆動電圧SEGVとして出力する。尚、セグメントドライバ40は、実施例1と同様に、表示パネル50のセグメント電極ごとに設けられ、それぞれのセグメント電極を個々に駆動する。
次に図8のフローチャートに基づいて、実施例3のセグメントドライバ40の動作フローの概略を説明する。尚、動作フローの説明は図8に沿って行うが、セグメントドライバ40の構成は図7を参照する。
図8において、セグメントドライバ40は、シフトレジスタ11に次の表示情報である表示データP2を入力し、クロック信号P3によって記憶する(ステップST1)。ここで、シフトレジスタ11に次の表示データが記憶されると、現在の表示データである現表示データP5aと、今回記憶された次に表示される次表示データP5bが出力される。
次に、セグメントドライバ40の表示推移検出部31は、現表示データP5aと次表示データP5bを入力し、現表示データP5a=“0”であり次表示データP5b=“0”であるか(すなわち表示データの推移が白→白)を判定する(ステップST2)。ここで、肯定判定であれば、ステップST10へ進み、否定判定であれば次のステップST3へ進む。
次に、ステップST2で肯定判定であれば、表示推移検出部31から表示推移信号P6eが論理“1”で出力されるので、表示書換信号P4に同期して駆動パルス発生部41の前置反転パルス発生部33から前置反転パルスP9aが出力される。これによって、駆動電圧出力部46から正電圧+Vに電圧変換された前置反転パルスP9aが出力されて表示パネルに印加される(ステップST10)。
次に、表示推移検出部31から表示推移信号P6aが論理“1”で出力されるので、駆動パルス発生部41の上書きパルス発生部42から上書きパルスP7aが出力される。これによって、駆動電圧出力部46から負電圧−V(白)に電圧変換された上書きパルスP7aが出力されて表示パネルに印加される(ステップST11)。
次に、上書きパルス発生部42から上書き計数信号P10が出力され、上書きパルス計数部45は、上書き計数信号P10を入力して上書き計数データP12を一つ加算する(ステップST12)。その後、セグメントドライバ40は表示期間T3に移行する。
次に、ステップST2で否定判定であれば、セグメントドライバ40の表示推移検出部31は、現表示データP5a=“1”であり次表示データP5b=“1”であるか(すなわち表示データの推移が黒→黒)を判定する(ステップST3)。ここで、肯定判定であれば、ステップST20へ進み、否定判定であれば次のステップST4へ進む。
次に、ステップST3で肯定判定であれば、表示推移検出部31から表示推移信号P6fが論理“1”で出力されるので、表示書換信号P4に同期して駆動パルス発生部41の前置反転パルス発生部33から前置反転パルスP9bが出力される。これによって、駆動電圧出力部46から負電圧−Vに電圧変換された前置反転パルスP9bが出力されて表示パネルに印加される(ステップST20)。
次に、表示推移検出部31から表示推移信号P6bが論理“1”で出力されるので、駆動パルス発生部41の上書きパルス発生部42から上書きパルスP7bが出力される。これによって、駆動電圧出力部46から正電圧+V(黒)に電圧変換された上書きパルスP7bが出力されて表示パネルに印加される(ステップST21)。
次に、上書きパルス発生部42から上書き計数信号P10が出力され、上書きパルス計数部45は、上書き計数信号P10を入力して上書き計数データP12を一つ加算する(ステップST22)。その後、セグメントドライバ40は表示期間T3に移行する。
次に、ステップST3で否定判定であれば、セグメントドライバ40の表示推移検出部31は、現表示データP5a=“0”であり次表示データP5b=“1”であるか(すなわち表示データの推移が白→黒)を判定する(ステップST4)。ここで、肯定判定であればステップST5へ進み、否定判定であればステップST30へ進む。
次に、ステップST4で肯定判定であれば、表示推移検出部31から表示推移信号P6fが論理“1”で出力されるので、表示書換信号P4に同期して駆動パルス発生部41の前置反転パルス発生部33から前置反転パルスP9bが出力される。これによって、駆動電圧出力部46から負電圧−Vに電圧変換された前置反転パルスP9bが出力されて表示パネルに印加される(ステップST5)。
次に、表示推移検出部31から表示推移信号P6cが論理“1”で出力されるので、駆動パルス発生部41の表示反転パルス発生部43から表示反転パルスP8aが出力される。これによって、駆動電圧出力部46から正電圧+V(黒)に電圧変換された表示反転パルスP8aが出力されて表示パネルに印加される(ステップST6)。
次に、表示反転パルス発生部43からの表示反転パルスP8aの終了時に表示反転終了信号P11が出力されると、駆動パルス発生部41の補正パルス発生部44は上書きパルス計数部45からの上書き計数データP12に基づいた補正パルスのパルス幅を算出する(ステップST7)。ここで、補正パルスのパルス幅の算出は、表示データの推移が白→白のときに出力されていた上書きパルスP7aのパルス幅と前置反転パルスP9aのパルス幅の差に上書き計数データP12の計数値(すなわち出力された上書きパルスの数)を乗じた値とする。
例えば、上書きパルスP7aのパルス幅が20mSであり、前置反転パルスP9aのパ
ルス幅が5msであり、上書き計数データP12がカウント5であったとするならば、補正パルスのパルス幅は(20mS―5mS)×5=75mSとなる。
尚、前置反転パルスが出力されない場合の補正パルスのパルス幅の算出は、例えば、表示データの推移が白→白のときに出力されていた上書きパルスP7aのパルス幅に上書き計数データP12の計数値を乗じた値とする。
次に、補正パルス発生部44から、算出されたパルス幅に基づいた補正パルスP13aが出力される。これによって、駆動電圧出力部46から上書きパルスP7aと反対極性の正電圧+V(黒)に電圧変換された補正パルスP13aが出力されて表示パネルに印加される(ステップST8)。その後、セグメントドライバ40は表示期間T3に移行する。
次に、ステップST4で否定判定であれば表示データの推移が黒→白に推移したと判定し、表示推移検出部31から表示推移信号P6eが論理“1”で出力されるので、駆動パルス発生部41の前置反転パルス発生部33から前置反転パルスP9aが出力される。これによって、駆動電圧出力部46から正電圧+Vに電圧変換された前置反転パルスP9aが出力されて表示パネルに印加される(ステップST30)。
次に、表示推移検出部31から表示推移信号P6dが論理“1”で出力されるので、駆動パルス発生部41の表示反転パルス発生部43から表示反転パルスP8bが出力される。これによって、駆動電圧出力部46から負電圧−V(白)に電圧変換された表示反転パルスP8bが出力されて表示パネルに印加される(ステップST31)。
次に、表示反転パルス発生部43からの表示反転パルスP8bの終了時に表示反転終了信号P11が出力されると、駆動パルス発生部41の補正パルス発生部44は上書きパルス計数部45からの上書き計数データP12に基づいた補正パルスのパルス幅を算出する(ステップST32)。ここで、補正パルスのパルス幅の算出法は、ステップST7と同様であるので省略する。
次に、補正パルス発生部44から、算出されたパルス幅に基づいた補正パルスP13bが出力される。これによって、駆動電圧出力部46から上書きパルスP7bと反対極性の負電圧−V(白)に電圧変換された補正パルスP13bが出力されて表示パネルに印加される(ステップST33)。その後、セグメントドライバ40は表示期間T3に移行する。尚、表示期間T3は表示パネルの全てのセグメントが電圧無印加状態(すなわち0v)であり、この表示期間T3は表示書換信号P4が来て次の表示が書き換えられるまで継続される。
次に図9のタイミングチャートに基づいて、実施例3の表示装置の動作の具体例を説明する。ここで、図9のSEGV31〜SEGV34の駆動電圧は、前述した実施例2の図5駆動電圧SEGV21〜SEGV24と基本的には同じであるが、特定の条件で補正パルスが追加される。
ここで、駆動電圧SEGV31は表示データが変化せず、表示データの推移が白→白である場合の駆動電圧であり、表示書換信号P4(図示せず)に同期して正電圧+Vの前置反転パルスP9aが前置反転期間T0に出力され、続いて負電圧−Vの上書きパルスP7aが上書き期間T1に出力され、他の表示反転期間T2と表示期間T3は0vが印加される。
また、駆動電圧SEGV32は表示データが変化せず、表示データの推移が黒→黒である場合の駆動電圧であり、表示書換信号P4に同期して負電圧−Vの前置反転パルスP9
bが前置反転期間T0に出力され、続いて正電圧+Vの上書きパルスP7bが上書き期間T1に出力され、他の表示反転期間T2と表示期間T3は0vが印加される。
次に、駆動電圧SEGV33は表示データが変化して、表示データの推移が白→黒である場合の駆動電圧であり、表示書換信号P4に同期して負電圧−Vの前置反転パルスP9bが前置反転期間T0に出力され、続いて正電圧+Vの反転表示パルスP8aが上書き期間T1を含めて反転表示期間T2に出力され、更に正電圧+Vの補正パルスP13aが算出されたパルス幅で継続して出力される。
ここで、補正パルスP13aは、駆動電圧SEGV31で示した表示データの推移が白→白である場合に出力された負電圧−Vの上書きパルスP7aと反対極性のパルスである。そして、この補正パルスP13aのパルス幅は、前述した如く、上書きパルスP7aのパルス幅と前置反転パルスP9aのパルス幅の差に上書き計数データP12の計数値(N)を乗じた値である。すなわち、補正パルスP13aのパルス幅=(T1−T0)×Nとなり、且つ、上書きパルスP7aと補正パルスP13aの極性は反対極性であるので、補正パルスP13aによって、上書きパルスP7aで生じる直流電圧の積算を正確にキャンセルして交流化駆動することが出来る。
また、駆動電圧SEGV34は、表示データが変化して、表示データの推移が黒→白である場合の駆動電圧であり、表示書換信号P4に同期して正電圧+Vの前置反転パルスP9aが前置反転期間T0に出力され、続いて負電圧−Vの反転表示パルスP8bが上書き期間T1を含めて反転表示期間T2に出力され、更に負電圧−Vの補正パルスP13bが算出されたパルス幅で継続して出力される。
ここで、補正パルスP13bは、駆動電圧SEGV32で示した表示データの推移が黒→黒である場合に出力された正電圧+Vの上書きパルスP7bと反対極性のパルスである。そして、この補正パルスP13bのパルス幅は、前述した如く、上書きパルスP7bのパルス幅と前置反転パルスP9bのパルス幅の差に上書き計数データP12の計数値(N)を乗じた値である。すなわち、補正パルスP13bのパルス幅=(T1−T0)×Nとなり、且つ、上書きパルスP7bと補正パルスP13bの極性は反対極性であるので、補正パルスP13bによって、上書きパルスP7bで生じる直流電圧の積算を正確にキャンセルして交流化駆動することが出来る。
尚、図9において上書き計数信号P10は、上書きパルスP7a、又はP7bが出力されたときに、ほぼ同時に出力されることを示している。また、表示反転終了信号P11は、表示反転期間T2の終了に合わせて出力され、この表示反転終了信号P11によって矢印B、Cで示すように補正パルスP13a、P13bの出力が開始される。これにより、正電圧+Vの表示反転パルスP8aと補正パルスP13aは継続して出力され、また、負電圧−Vの表示反転パルスP8bと補正パルスP13bも継続して出力される。すなわち、補正パルスP13a、P13bは、表示データが変化せず、上書きパルスP7a、P7bが1回以上出力されたとき、その後の表示反転パルスP8a、P8bに付加されて出力される。
尚、表示内容の書き換えが表示書換信号P4の来る毎に行われる場合は、当然であるが上書きパルスP7a、P7bは出力されない。そして、上書きパルスP7a、P7bが出力されなければ、上書き計数データP12の計数値はカウント0であるので、補正パルスは出力されない。また、実施例3においては、前置反転パルスP9a、P9bを出力しているが、これに限定されず、前置反転パルスP9a、P9bを出力せずに、補正パルスP13a、P13bだけで交流化駆動しても良い。
以上のように本発明の実施例3によれば、上書きパルスによる直流電圧の印加を補正パルスによって直流分を正確にキャンセルし交流化駆動することが出来るので、表示パネルの劣化を低減して信頼性に優れた表示装置を実現することが出来る。
尚、本発明の表示装置の表示パネルは、帯電粒子が電気泳動により移動する電気泳動型表示パネルとして説明したが、本発明の表示装置は、この方式に限定されるものではなく、透明な分散媒の代わりに空気を用いたトナー型や電子粉流体型の表示パネルを用いても本発明を適用することが出来る。
また、本発明の表示装置は、セブンセグメントキャラクタを表示する表示パネルとして説明したが、本発明の表示装置は、この形態に限定されるものではなく、共通電極に対向してドットマトリックス状の画素電極を設けて、任意の文字や図形等を表示できるようにしたものや、予め種々の形状のパターン電極を形成しておき、それらを適宜組み合わせて表示するものなど、画素となる電極の形状や配置、大きさなどは何等限定されない。
また、実施例において、本発明による表示装置で表示する表示データ及びその表示状態を、白と黒として説明したが、これは一般的な無彩色の白と黒に限らず、同系色あるいは異なる色相の明るい色と暗い色(ツートンカラー)、あるいは補色関係にある2色など、明確に区別ができて表示を行なうことができる2つの色であればよい。その場合の表示パネルとしては、例えば図11に示したマイクロカプセル60内に、その2つの色のそれぞれ正と負に帯電された帯電粒子を封入したものを使用すればよい。
また、本発明の実施例における駆動手段としてのセグメントドライバは、ロジック回路によるカスタムICで実現しても良く、または、汎用マイクロコンピュータにファームウエアを組み込んで実現しても良く、その形態は限定されない。また、本発明の実施例で示したブロック図やフローチャート等は、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を満たすものであれば、任意に変更することが出来る。
本発明の実施例1の表示装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1の動作例を説明するタイミングチャートである。 本発明の実施例1の効果を説明する光反射率のグラフである。 本発明の実施例2の表示装置のセグメントドライバの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例2の動作例を説明するタイミングチャートである。 本発明の実施例2の他の動作例を説明するタイミングチャートである。 本発明の実施例3の表示装置のセグメントドライバの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例3の動作フローを説明するフローチャートである。 本発明の実施例3の動作例を説明するタイミングチャートである。 本発明の表示パネルを説明する断面図である。 本発明の表示パネルの動作原理を説明する拡大断面図である。 本発明の表示パネルの数字キャラクタを表示する一例を示す平面図である。 本発明の表示パネルに数字「2」を表示した状態から数字「3」を表示する状態へ変化させる場合の説明図である。 従来の電気泳動型表示パネルの白表示及び黒表示における光反射率の変化の一例を示すグラフである。
符号の説明
1 表示装置
2 駆動IC
3 入力回路
10a〜10h、30、40 セグメントドライバ
11 シフトレジスタ
12、31 表示推移検出部
15、34、46 駆動電圧出力部
20、32、41 駆動パルス発生部
21、42 上書きパルス発生部
22、43 表示反転パルス発生部
33 前置反転パルス発生部
44 補正パルス発生部
45 上書きパルス計数部
50 表示パネル
51 樹脂基板
53 マイクロカプセル表面層
54 接着剤層
55 フレキシブルプリント基板(FPC)
60 マイクロカプセル
61 カプセル殻
62 分散媒
63 帯電粒子
63a 白色粒子
63b 黒色粒子
COM 共通電極
SEG セグメント電極
SEGV、COMV 駆動電圧
P1 入力信号
P2、P2a〜P2h 表示データ
P3 クロック信号
P4 表示書換信号
P5a 現表示データ
P5b 次表示データ
P6a〜P6f 表示推移信号
P7a、P7b 上書きパルス
P8a、P8b 表示反転パルス
P9a、P9b 前置反転パルス
P10 上書き計数信号
P11 表示反転終了信号
P12 上書き計数データ
P13a、P13b 補正パルス

Claims (4)

  1. 対向する面にそれぞれ電極を有する一対の基板間に帯電粒子が封入され、この帯電粒子の移動によって表示を行うメモリ性を有する表示パネルと、表示データを入力して前記表示パネルの電極に駆動電圧を印加する駆動手段と、を備える表示装置であって、
    前記駆動手段は、前記表示データを記憶する表示データ記憶部と、この表示データ記憶部の記憶情報に基づいて前記表示データの推移を検出する表示推移検出部と、この表示推移検出部からの情報に基づいて前記表示パネルへの駆動パルスを生成する駆動パルス発生部と、を備え、
    前記表示データ記憶部は、現在表示中の現表示データと次に表示する次表示データを順次記憶し、
    前記表示推移検出部は、前記記憶された現表示データと次表示データに基づいて表示データの推移を検出し分類する表示推移信号を出力し、
    前記駆動パルス発生部は、前記表示推移信号を入力し、前記表示パネルの表示を書き換える表示書換信号に同期して前記現表示データと前記次表示データが異なるときは表示反転パルスを出力し、前記現表示データと前記次表示データが等しいときは上書きパルスを出力し、
    かつ、前記駆動パルス発生部は、前記上書きパルスを出力する前に、前記上書きパルスの電圧極性と反対極性の前置反転パルスを出力し、
    さらに、前記駆動手段は、前記上書きパルスを計数する上書きパルス計数部を備え、前記駆動パルス発生部は、前記上書きパルス計数部からの情報に基づいて前記表示反転パルスの出力後に補正パルスを出力することを特徴とする表示装置。
  2. 前記駆動パルス発生部は、前記上書きパルスのパルス幅に前記上書きパルス計数部の計数値を乗じたパルス幅で、前記上書きパルスと反対極性である前記補正パルスを出力することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記駆動パルス発生部は、前記上書きパルスのパルス幅と前記前置反転パルスのパルス幅の差に前記上書きパルス計数部の計数値を乗じたパルス幅で、前記上書きパルスと反対極性である補正パルスを出力することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記表示パネルは、前記一対の基板の電極間に印加される電圧の極性に応じて前記帯電粒子が電気泳動により移動する電気泳動型表示パネルであって、
    前記一対の基板のうち一方の基板の電極は複数のセグメント電極であり、他方の基板の電極は前記複数のセグメント電極と対向する一つの共通電極であり、前記駆動手段は、前記各セグメント電極毎に設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の表示装置。
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