JP4626954B2 - ガソリン組成物 - Google Patents

ガソリン組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP4626954B2
JP4626954B2 JP2004257114A JP2004257114A JP4626954B2 JP 4626954 B2 JP4626954 B2 JP 4626954B2 JP 2004257114 A JP2004257114 A JP 2004257114A JP 2004257114 A JP2004257114 A JP 2004257114A JP 4626954 B2 JP4626954 B2 JP 4626954B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
volume
content
gasoline
ethyl
butyl ether
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004257114A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006070203A (ja
Inventor
拡光 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
JX Nippon Oil and Energy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JX Nippon Oil and Energy Corp filed Critical JX Nippon Oil and Energy Corp
Priority to JP2004257114A priority Critical patent/JP4626954B2/ja
Publication of JP2006070203A publication Critical patent/JP2006070203A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4626954B2 publication Critical patent/JP4626954B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)

Description

本発明は、エタノールを原料とする含酸素化合物を配合したガソリン組成物に関する。
京都議定書批准によるCO排出量削減目標達成の方策の一つとして、化石燃料以外のバイオエタノールなどをガソリン機関用燃料として使用することが注目されている。
従来の石油から製造されるガソリン基材に、エタノールを直接配合したガソリン組成物は、不可避的に含まれる水分により相分離が生じたり、タンクなどを腐食することあるため、水分管理対策を施す必要がある。
このため、エタノールをエーテル化したエチルターシャリーブチルエーテル(ETBE)などのエーテル化合物をガソリン基材として使用することも検討がなされている。ETBEは、オクタン価も高く、腐食などの問題も生じ難い。このようなエーテル化合物は、エタノールと、適切なオレフィン(イソブテン、イソペンテン)との接触反応により合成できる。
特開平5−269364号公報
しかしながら、ETBEの他方の原料であるイソブテンは、主に原油を原料として石油精製工程で主に製造されるため、その供給は制限される。このため、エーテル化合物としてバイオエタノールをガソリンへの配合は、イソブテンの供給により制限され、より多くのバイオエタノールを含有させることができなかった。
本発明者は、エーテル化合物の原料となるオレフィンとしてイソブテン以外イソペンテンを用いることで、イソブテンの供給量に制限されることなく、ガソリン中にバイオエタノールを含有させることができるとの着想を得、本発明に想到した。
本発明によるガソリン組成物は、蒸気圧が93kPa以下であり、密度が0.70〜0.78g/cm3であり、50%留出温度が85〜100℃であり、エチルターシャリーアミルエーテル(TAEE)を1〜10容量%含み、芳香族分が35容量%以下であり、オレフィン分が35容量%以下であり、かつ、リサーチ法オクタン価が92以上である。特には、エチルターシャリーブチルエーテル(ETBE)を1〜10容量%含み、エチルターシャリーアミルエーテルの含有量に対するエチルターシャリーブチルエーテルの含有量の比(ETBE/TAEE)が0.15以上であることが好ましい。さらに、エチルセカンダリーブチルエーテル(ESBE)を1〜10容量%含み、エチルセカンダリーブチルエーテルの含有量に対するエチルターシャリーブチルエーテルの含有量の比(ETBE/ESBE)が0.15以上であることが好ましい。
石油精製において多く供給されるイソペンテンを原料としたエーテル化合物であるTAEEを所定量含有し、所定の性状を有する本発明により、従来のガソリンと同程度の性能を有し、かつ、エーテル化合物としてエタノールをガソリン中に多く含有させることができる。これにより、ガソリン機関の動力性能を悪化させることなく、CO排出量のさらなる削減が可能となる。また、芳香族分、オレフィン分を低減することができるため、環境負荷を低減することもできる。
本発明によるガソリン組成物は、リサーチ法オクタン価(以下、単に「RON」ともいう)が92以上、好ましくは92〜102、特に好ましくは92〜96である。リサーチ法オクタン価の測定法は、JIS K 2280に規定される。本発明によるガソリン組成物は、37.8℃の蒸気圧が93kPa以下、好ましくは85〜90kPaである。また、夏季の蒸気圧は65kPa以下、好ましくは60〜55kPaある。本明細書での蒸気圧は、JIS K 2258に規定される。本発明によるガソリン組成物は、50%留出温度が85〜100℃であり、好ましくは87〜98℃である。留出温度はJIS K 2254に規定される。
本発明によるガソリン組成物の芳香族分(芳香族炭化水素の含有量)は35容量%以下、好ましくは10〜30容量%、特には15〜26容量%である。また、ベンゼン含有量は、1容量%以下、特には0.6容量%以下が好ましい。芳香族分は、JIS K 2536−2「ガスクロによる全成分試験方法」による芳香族含有量で規定される。本発明によるガソリン組成物のオレフィン分(不飽和炭化水素の含有量)は35容量%以下、好ましくは5〜25容量%、特には10〜20容量%である。オレフィン分は、JIS K 2536「ガスクロによる全成分試験方法」によるオレフィン分で規定される。
本発明によるガソリン組成物の密度は0.70〜0.78g/cm、好ましくは0.71〜0.76g/cm、特には0.72〜0.75g/cmである。密度は、JIS K 2249「原油及び石油製品―密度試験方法」による密度で規定される。
本発明によるガソリン組成物はエチルターシャリーアミルエーテル(TAEE)を1〜10容量%、好ましくは2〜8容量%含み、更に、エチルセカンダリーブチルエーテル(ESBE)を1〜10容量%含むことが好ましく、2〜8容量%含むことが更に好ましい。これらのエーテルは、バイオエタノールと石油精製工程から得られたオレフィンを原料として合成されることが好ましい。さらに、エチルターシャリーブチルエーテル(ETBE)を1〜10容量%、特には2〜8容量%含むことが好ましい。エチルセカンダリーブチルエーテルの含有量に対するエチルターシャリーブチルエーテルの含有量の比(ETBE/ESBE)が0.15以上、特には0.5〜5であることが好ましい。所定量のエチルターシャリーブチルエーテルを配合することにより、エンジン内の燃焼性を改善することができる。これらのエーテル化合物の合計含有量は、4〜15容量%が好ましい。
本発明によるガソリン組成物は、流動接触分解ガソリン基材、接触改質ガソリン基材、アルキレートガソリン基材、直留ナフサを脱硫処理した基材などを配合して製造することができる。好ましい配合量は、流動接触分解ガソリン基材を30〜85容量%特には50〜80容量%、接触改質ガソリン基材を0〜20容量%特には0〜15容量%、アルキレートガソリン基材を0〜21容量%特には3〜15容量%である。
さらに、本発明のガソリン組成物には、当業界で公知の燃料油添加剤の1種又は2種以上を必要に応じて配合することができる。これらの配合量は適宜選べるが、通常は添加剤の合計配合量を0.1重量%以下に維持することが好ましい。本発明のガソリンで使用可能な燃料油添加剤を例示すれば、フェノール系、アミン系などの酸化防止剤、シッフ型化合物、チオアミド型化合物などの金属不活性化剤、有機リン系化合物などの表面着火防止剤、コハク酸イミド、ポリアルキルアミン、ポリエーテルアミンなどの清浄分散剤、多価アルコール又はそのエーテルなどの氷結防止剤、有機酸のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩、高級アルコールの硫酸エステルなどの助燃剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤などの帯電防止剤、アゾ染料などの着色剤を挙げることができる。
以下に、本発明を実施例に基づいてより詳細に説明するが、本発明は、これらに限定されるものではない。
なお、本実施例では蒸留性状はJIS K 2254に、また、蒸気圧はJIS K 2258に準拠して測定した。硫黄分はJIS K 2541の微量電量滴定式酸化法によって測定した。硫黄化合物の含有量(硫黄換算)は、化学発光によって硫黄化合物を選択的に検出、定量するANTEK製硫黄化学発光検出器を備えた島津製作所製ガスクロマトグラフ装置を用いて、ガスクロマトグラフ法で測定した。炭化水素成分組成及びRONは、ヒューレッドパッカード社製PIONA装置を用いて、ガスクロマトグラフ法で測定した。ドクター試験はJIS K 2276に準拠して測定した。
表1に示すガソリン基材を用意した。各基材は、次の方法で用意した。
DS−LG:直留ガソリンであり、中東系原油のナフサ留分を水素化脱硫後、その軽質分を蒸留分離することにより得た。
FCCG:接触分解ガソリンを分留して5%留出温度が25.0〜43.0℃であって、かつ95%留出温度が55.0〜80.0℃である軽質接触分解ガソリンを得る。また、5%留出温度が80.0〜120℃であって、かつ95%留出温度が170.0〜210.0℃である重質接触分解ガソリンを水素化脱硫によって硫黄分を低減した後、スイートニング処理でチオール低減処理を行い、前記の軽質接触分解ガソリンとを1:1の割合(容量比)で混合したものである。
ALKG:アルキレートガソリンであり、ブチレンを主成分とする留分とイソブタンを主成分とする留分を硫酸触媒により反応させて、イソパラフィン分の高い炭化水素を得た。90%留出温度が130℃以下になる様に、蒸留分離により重質留分をカットした。
AC−7留分:軽質改質ガソリンであり、重質ナフサを固体触媒により移動床式反応装置を用いて反応させることにより、芳香族分の高い炭化水素に改質し、蒸留分離することにより得た炭素数7の炭化水素を95%以上含有する留分である。
AC−9留分:重質改質ガソリンであり、重質ナフサを固体触媒により移動床式反応装置を用いて反応させることにより、芳香族分の高い炭化水素に改質し、蒸留分離することにより得た炭素数9以上の炭化水素を95%以上含有する留分である。
Figure 0004626954
表1で示したガソリン基材を表2〜5の比率で配合して、実施例4〜7及び11〜14、参考例1〜3及び8〜10となるガソリンを調製した。調整したガソリンの性状・特性を表2〜5に併せて示す。ETBEは、シェブロン化学株式会社より購入したものを用いた。ESBE、TAEEは、東京化成工業株式会社より購入したものを用いた。
Figure 0004626954
Figure 0004626954
Figure 0004626954
Figure 0004626954
本発明のガソリン組成物は、エタノールを原料とする含酸素化合物であるTAEEを所定量含有することにより、ガソリン機関の動力性能を悪化させることなく、CO2排出量のさらなる削減が可能となる。

Claims (3)

  1. 蒸気圧が93kPa以下であり、密度が0.70〜0.78g/cm3であり、50%留出温度が85〜100℃であり、エチルターシャリーアミルエーテル(TAEE)を1〜10容量%含み、芳香族分が35容量%以下であり、オレフィン分が35容量%以下であり、かつ、リサーチ法オクタン価が92以上であることを特徴とするガソリン組成物。
  2. エチルターシャリーブチルエーテル(ETBE)を1〜10容量%含み、エチルターシャリーアミルエーテルの含有量に対するエチルターシャリーブチルエーテルの含有量の比(ETBE/TAEE)が0.15以上である請求項1に記載のガソリン組成物。
  3. エチルセカンダリーブチルエーテル(ESBE)を1〜10容量%含み、エチルセカンダリーブチルエーテルの含有量に対するエチルターシャリーブチルエーテルの含有量の比(ETBE/ESBE)が0.15以上である請求項2に記載のガソリン組成物。
JP2004257114A 2004-09-03 2004-09-03 ガソリン組成物 Expired - Lifetime JP4626954B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004257114A JP4626954B2 (ja) 2004-09-03 2004-09-03 ガソリン組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004257114A JP4626954B2 (ja) 2004-09-03 2004-09-03 ガソリン組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006070203A JP2006070203A (ja) 2006-03-16
JP4626954B2 true JP4626954B2 (ja) 2011-02-09

Family

ID=36151158

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004257114A Expired - Lifetime JP4626954B2 (ja) 2004-09-03 2004-09-03 ガソリン組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4626954B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007002237A (ja) * 2005-05-27 2007-01-11 Idemitsu Kosan Co Ltd 耐摩耗性ガソリン組成物
JP4926425B2 (ja) * 2005-08-05 2012-05-09 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 Etbe含有ガソリン組成物及びその製造方法
EP2231834A1 (en) * 2008-01-04 2010-09-29 University of Southern California Environmentally friendly ternary transportation flex-fuel of gasoline, methanol and bioethanol

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006070203A (ja) 2006-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005187706A (ja) エタノール含有ガソリンおよびその製造方法
JP2005187520A (ja) エタノール含有ガソリン
JP4510477B2 (ja) ガソリン組成物
JP5265435B2 (ja) 筒内直接噴射式ガソリンエンジン用無鉛ガソリン組成物
JP4629958B2 (ja) ガソリン
JP4585175B2 (ja) ガソリン
JP2007091922A (ja) ガソリン組成物
JP2004292511A (ja) ガソリン
JP4585176B2 (ja) ガソリン
JP4624142B2 (ja) エタノール配合ガソリン
JP4626954B2 (ja) ガソリン組成物
JP4624143B2 (ja) エタノール配合ガソリン
JP4855003B2 (ja) ガソリン組成物とその製造方法
JP4920185B2 (ja) ガソリン組成物
JP4766651B2 (ja) ガソリン組成物
JP4633409B2 (ja) ガソリン組成物
JP5357098B2 (ja) ガソリン組成物
JP4801342B2 (ja) ガソリン組成物、ガソリン基材の製造方法及びガソリン組成物の製造方法
JP5280624B2 (ja) 無鉛ガソリン組成物
JP4633411B2 (ja) ガソリン組成物
JP4766655B2 (ja) ガソリン組成物
JP2005187519A (ja) エタノール含有ガソリン
JP5280623B2 (ja) 無鉛ガソリン組成物
JP2009143976A (ja) ガソリン組成物
JP4633410B2 (ja) ガソリン組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070208

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070725

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100811

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100824

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100916

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101008

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101102

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101102

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4626954

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250