JP4626054B2 - 車両用走行制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば自車両に先行する前方車両に追従して自車両を走行する前方車両追従走行制御装置等の車両用走行制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
このような車両用走行制御装置としては、例えば特開2000−118261号公報に記載されるものがある。この車両用走行制御装置は、自車両に先行する前方車両までの車間距離を検出し、適切な車間距離を保ちながら前方車両に自動追従走行するモードを備えている。そして、この車両用走行制御装置では、アクセルペダルの踏込みによって、自動追従走行モードを切り換えるようにしている。また、所謂ナビゲーションシステム等を用いて検出した自車両の現在位置に応じて、自動的に前方車両追従走行モードを切り換えることも開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の車両用走行制御装置では、交差点や横断歩道等の存在位置を精度よく検出することができないため、その交差点や横断歩道の手前に存在する停止線に的確に対応することができないという問題がある。
本発明は、これらの諸問題を解決すべく開発されたものであり、カメラが捉えた画像の中から、停止線を検出し、乗員に報知したり、車両の走行状態を自動的に制御したりすることにより、停止線に対応することができる車両用走行制御装置を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に係る車両用走行制御装置は、自車両の前方の画像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段で撮像された自車両前方の画像の中から、自車両に先行する前方車両の位置を検出する前方車両検出手段と、前記撮像手段で撮像された自車両前方の画像の中から、前記前方車両検出手段で検出された前方車両の位置に応じて、当該前方車両の手前に、停止線を検出する停止線検出領域を設定する停止線検出領域設定手段と、前記停止線検出領域設定手段で設定された停止線検出領域内で停止線の存在を検出する停止線検出手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0005】
また、本発明のうち請求項2に係る車両用走行制御装置は、前記請求項1の発明において、前記停止線検出手段は、前記停止線検出領域の幅に対して、その所定の割合以上の長さの白線を停止線として検出することを特徴とするものである。
また、本発明のうち請求項3に係る車両用走行制御装置は、前記請求項1又は2の発明において、自車両の走行速度を検出する車速検出手段を備え、前記停止線検出領域設定手段は、前記前方車両検出手段が自車両に先行する前方車両の位置を検出しているとき以外のときに、前記車速検出手段で検出された自車両の走行速度に応じて、前記撮像手段で撮像された自車両前方の画像の中の所定の位置に停止線検出領域を設定することを特徴とするものである。
【0006】
また、本発明のうち請求項4に係る車両用走行制御装置は、前記請求項1乃至3の発明において、前記停止線検出手段による停止線検出結果に応じて、停止線に関する情報を報知する停止線報知手段を備えたことを特徴とするものである。
また、本発明のうち請求項5に係る車両用走行制御装置は、前記請求項4の発明において、自車両の走行速度を検出する車速検出手段を備え、前記停止線報知手段は、前記車速検出手段で検出された自車両の走行速度が所定値以上のときに、停止線に関する情報の報知を停止することを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明のうち請求項6に係る車両用走行制御装置は、前記請求項4又は5の発明において、前記停止線検出手段によって検出された停止線までの自車両からの距離を検出する停止線距離検出手段を備え、前記停止線報知手段は、前記停止線距離検出手段で検出された自車両から停止線までの距離に応じて、停止線に関する情報の内容を変更することを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明のうち請求項7に係る車両用走行制御装置は、前記請求項4乃至6の発明において、乗員の減速操作を検出する減速操作検出手段を備え、前記停止線報知手段は、前記減速操作検出手段で乗員の減速操作が行われているときに、停止線に関する情報を報知することを特徴とするものである。
また、本発明のうち請求項8に係る車両用走行制御装置は、前記請求項4乃至7の発明において、乗員の加速操作を検出する加速操作検出手段を備え、前記停止線報知手段は、前記加速操作検出手段で乗員の加速操作が行われているときに、停止線に関する情報の報知を停止することを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明のうち請求項9に係る車両用走行制御装置は、前記請求項4乃至8の発明において、自車両の外部から提供される情報を検出する車外情報検出手段を備え、前記停止線報知手段は、前記車外情報検出手段で検出された自車両外部からの情報に応じて、停止線に関する情報の報知を行うことを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明のうち請求項10に係る車両用走行制御装置は、前記請求項1乃至9の発明において、加減速を含む自車両の走行状態を制御する走行状態制御手段を備え、この走行状態制御手段は、前記停止線検出手段による停止線検出結果に応じて、自車両の走行状態の制御内容を変更することを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明のうち請求項11に係る車両用走行制御装置は、前記請求項10の発明において、自車両の走行速度を検出する車速検出手段を備え、前記走行状態制御手段は、前記車速検出手段で検出された自車両の走行速度が所定値以上のときに、自車両の走行状態の制御内容の変更を停止することを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明のうち請求項12に係る車両用走行制御装置は、前記請求項10又は11の発明において、前記停止線検出手段によって検出された停止線までの自車両からの距離を検出する停止線距離検出手段を備え、前記走行状態制御手段は、前記停止線距離検出手段で検出された自車両から停止線までの距離に応じて、自車両の走行状態の制御内容を変更することを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明のうち請求項13に係る車両用走行制御装置は、前記請求項10乃至12の発明において、前記走行状態制御手段は、前記停止線検出手段によって停止線が検出されたとき、自車両の加速を禁止するように走行状態の制御内容を変更することを特徴とするものである。
また、本発明のうち請求項14に係る車両用走行制御装置は、前記請求項10乃至13の発明において、前記走行状態制御手段は、前記停止線検出手段によって停止線が検出されたとき、自車両を減速するように走行状態の制御内容を変更することを特徴とするものである。
【0014】
また、本発明のうち請求項15に係る車両用走行制御装置は、前記請求項10乃至14の発明において、乗員の減速操作を検出する減速操作検出手段を備え、前記走行状態制御手段は、前記減速操作検出手段で乗員の減速操作が行われているときに、自車両の走行状態の制御内容を変更することを特徴とするものである。
【0015】
また、本発明のうち請求項16に係る車両用走行制御装置は、前記請求項10乃至15の発明において、乗員の加速操作を検出する加速操作検出手段を備え、前記走行状態制御手段は、前記加速操作検出手段で乗員の加速操作が行われているときに、自車両の走行状態の制御内容の変更を停止することを特徴とするものである。
【0016】
また、本発明のうち請求項17に係る車両用走行制御装置は、前記請求項10乃至16の発明において、自車両の外部から提供される情報を検出する車外情報検出手段を備え、前記走行状態制御手段は、前記車外情報検出手段で検出された自車両外部からの情報に応じて、自車両の走行状態の制御内容の変更を行うことを特徴とするものである。
【0017】
【発明の効果】
而して、本発明のうち請求項1に係る車両用走行制御装置によれば、自車両前方の画像の中から、検出された前方車両の位置に応じて、当該前方車両の手前に、停止線を検出する停止線検出領域を設定し、この停止線検出領域内で停止線の存在を検出する構成としたため、例えば前方車両追従制御中でも、停止線を早めに検出することができ、その分だけ、停止線に確実に対応することが可能となる。
【0018】
また、本発明のうち請求項2に係る車両用走行制御装置によれば、停止線検出領域の幅に対して、その所定の割合以上の長さの白線を停止線として検出する構成としたため、横断歩道や路面上の文字、車間距離確認用の白線などを誤って停止線と検出するのを防止することができる。
また、本発明のうち請求項3に係る車両用走行制御装置によれば、自車両に先行する前方車両の位置を検出しているとき以外のときに、自車両の走行速度に応じて、自車両前方の画像の中の所定の位置に停止線検出領域を設定する構成としたため、前方車両がないときには、自車両の走行速度が大きいほど、より遠くに停止線検出領域を設定することで、停止線の検出を早めることが可能となる。
【0019】
また、本発明のうち請求項4に係る車両用走行制御装置によれば、停止線検出結果に応じて、停止線に関する情報を報知する構成としたため、乗員は停止線の存在その他、停止線に関する情報を確実に認識することができると共に、乗員の判断によって停止線に対する適切な対応が可能となる。
また、本発明のうち請求項5に係る車両用走行制御装置によれば、自車両の走行速度が所定値以上のときに、停止線に関する情報の報知を停止する構成としたため、停止できない停止線情報などを不必要に乗員に報知するのを防止することができ、その分だけ煩わしさを防止することができる。
【0020】
また、本発明のうち請求項6に係る車両用走行制御装置によれば、自車両から停止線までの距離に応じて、停止線に関する情報の内容を変更する構成としたため、乗員は停止線に対する適切な情報を適切なタイミングで認識することができる。
また、本発明のうち請求項7に係る車両用走行制御装置によれば、乗員の減速操作が行われているときに、停止線に関する情報を報知する構成としたため、乗員が停止しようとしているときにだけ、停止線に関する情報を乗員に報知することができ、その分だけ煩わしさを防止することができる。
【0021】
また、本発明のうち請求項8に係る車両用走行制御装置によれば、乗員の加速操作が行われているときに、停止線に関する情報の報知を停止する構成としたため、乗員が停止しようとしていないときには、停止線に関する情報を乗員に報知することなく、煩わしさを防止することができる。
また、本発明のうち請求項9に係る車両用走行制御装置によれば、自車両外部からの情報に応じて、停止線に関する情報の報知を行う構成としたため、停止すべき停止線に関する情報のみを乗員に報知することができ、その分だけ煩わしさを防止することができる。
【0022】
また、本発明のうち請求項10に係る車両用走行制御装置によれば、停止線検出結果に応じて、加減速を含む自車両の走行状態の制御内容を変更する構成としたため、加速を禁止したり、減速したりすることにより、停止すべき停止線で確実に停止することが可能となる。
また、本発明のうち請求項11に係る車両用走行制御装置によれば、自車両の走行速度が所定値以上のときに、自車両の走行状態の制御内容の変更を停止する構成としたため、現在の自車両の走行速度では停止できない停止線に対し、加速禁止や減速などの不要な走行状態制御内容変更を行うのを防止することができ、その分だけ煩わしさを防止することができる。
【0023】
また、本発明のうち請求項12に係る車両用走行制御装置によれば、自車両から停止線までの距離に応じて、自車両の走行状態の制御内容を変更する構成としたため、停止すべき停止線までの距離が大きいときは加速禁止、その距離が小さいときは減速するなどして、停止線に確実に対応することが可能となる。
また、本発明のうち請求項13に係る車両用走行制御装置によれば、停止線が検出されたとき、自車両の加速を禁止するように走行状態の制御内容を変更する構成としたため、停止線に確実に対応することが可能となる。
【0024】
また、本発明のうち請求項14に係る車両用走行制御装置によれば、停止線が検出されたとき、自車両を減速するように走行状態の制御内容を変更する構成としたため、停止線に確実に対応することが可能となる。
また、本発明のうち請求項15に係る車両用走行制御装置によれば、乗員の減速操作が行われているときに、自車両の走行状態の制御内容を変更する構成としたため、乗員が停止しようとしているときにだけ、停止線で停止できるような走行状態制御内容変更を行うことができ、その分だけ煩わしさを防止することができる。
【0025】
また、本発明のうち請求項16に係る車両用走行制御装置によれば、乗員の加速操作が行われているときに、自車両の走行状態の制御内容の変更を停止する構成としたため、乗員が停止しようとしていないときには、停止線で停止できるような走行状態制御内容変更を行うことなく、煩わしさを防止することができる。
また、本発明のうち請求項17に係る車両用走行制御装置によれば、自車両外部からの情報に応じて、自車両の走行状態の制御内容の変更を行う構成としたため、停止すべき停止線でのみ停止できるような走行状態制御内容変更を行うことができ、その分だけ煩わしさを防止することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の車両用走行制御装置を展開した自動追従走行装置付き車両のシステム構成図である。この自動追従走行装置では、自車両に先行する前方車両に対し、適切な車間距離を維持しながら、当該前方車両に追従して走行できるように、前輪1F及び後輪1Rへの制動力及びエンジンの出力、つまり駆動力を制御できる構成を備えている。このうち、前輪1F及び後輪1Rへの制動力は、ホイールシリンダ3F、3Rへの制動流体圧を、制動流体圧制御装置3からの指令値に基づいて制動流体圧アクチュエータで創成することによって制御される。また、エンジンの出力、即ち駆動力は、燃料噴射装置であるインジェクタ8からの燃料噴射量をエンジン制御装置4からの指令値に基づいて調整することによって制御される。なお、本実施形態において非駆動輪である前輪1Fには車輪速センサ2が設けられており、その車輪速センサ2で検出された車輪速を車速として検出するように構成されている。
【0027】
一方、キャビンのフロントガラス寄りには、撮像手段としてのCCDカメラ5が設けられている。このCCDカメラ5は、上下方向に20°程度の画角を有する。このCCDカメラ5で撮像された自車両前方の画像は、画像処理装置6に取り込まれ、ここで必要な画像処理が施される。なお、CCDカメラ5で撮像することから、自車両前方の前方車両が遠くにあるとき、つまり車間距離が大きいときには、撮像される前方車両の画像が小さいことから、それを検出しにくいという特性がある。
【0028】
また、車両の前方には、車間距離検出手段としてのレーザレーダ7が設けられている。そして、このレーザレーダ7はコントローラ機能を具備したものであり、このレーザレーダ7では、検出した自車両前方の距離情報から前方車両の検出と、その前方車両までの測距、即ち車間距離の検出が行われる。なお、レーザレーダ7は、限られたパワーでより遠方まで測距する必要があるため、上下方向の検出角度は3〜4°程度である。また、レーザレーダ7の特性として、遠くにある前方車両は正確に検出できるが、前方車両が近すぎると、検出範囲の狭さから、かえって車間距離を正確に検出できないことがある。
【0029】
また、車両には、アクセルペダルの踏込み量を検出するアクセルセンサ9、ブレーキペダルの踏込み量を検出するブレーキセンサ10の他に、運転者が操作する操作スイッチ12が設けられている。この操作スイッチ12は、ステアリングホイールの近傍に設けられており、例えば前方車両追従走行制御における制御内容を運転者が調整するためのものであり、前方車両との車間距離を少し短くする、つまり加速したり、逆に少し長くする、つまり減速したりさせることができる。また、インストゥルメントパネルには、前方車両追従制御の制御状態や、後述する停止線の検出状態を表示し、運転者に報知するためのディスプレイ13が設けられている。
【0030】
そして、走行制御装置11は、前記車輪速センサ4で検出された車速、画像処理装置6で撮像された自車両前方の画像情報、レーザレーダ7で検出された前方車両情報並びに車間距離、アクセルセンサ9で検出されたアクセルペダルの踏込み量、ブレーキセンサ10で検出されたブレーキペダルの踏込み量、操作スイッチ12からの操作情報を読込み、前方車両追従制御を行うと共に、停止線を検出し、必要に応じて減速指令を前記制動流体圧制御装置3に向けて出力したり、加速指令或いは加速禁止指令を前記エンジン制御装置4に向けて出力したり、或いは停止線の検出情報を前記ディスプレイ13に表示して、運転者にその旨を報知したりする。
【0031】
次に、前記走行制御装置11で行われる前方車両追従制御を行うか、検出した停止線に対応する停止線対応制御を行うかという、統括的な演算処理について図2のフローチャートの前に、本実施形態で行う車間距離推定の概略構成について図10を用いて簡潔に説明する。
本実施形態では、CCDカメラ5で捉えた自車両前方画像から、前方車両の基準エッジ画像として水平エッジ(横エッジ)を検出し、その水平エッジまでの車間距離と、その自車両前方画像内における垂直座標位置(上下方向位置)とを用い、新たに検出された水平エッジの垂直座標位置に応じて車間距離の推定を行う。水平エッジとしては、底部が影になって濃淡差が大きく表れるリヤバンパの下部を捉える。しかしながら、前述のようにCCDカメラ5による自車両前方の画像において、車間距離が大きいときには、前方車両の検出が困難であることから、前記レーザレーダ5で検出される車間距離DLが所定値L1以上であるときには、CCDカメラ5からの画像情報に基づく前方車両の検出及び前方車両追従制御で使用するカメラ車間距離の推定(水平エッジ検出処理)を行わない。勿論、車間距離出力はレーザレーダ5で検出された車間距離DLとなる。これに対し、前記レーザレーダ5で検出される車間距離DLが前記所定値L1から、それより小さい所定値L2までの間では、CCDカメラからの画像情報に基づく前方車両の検出及びカメラ車間距離の推定(水平エッジ検出処理)を行いながら、出力としてはレーザレーダ5で検出された車間距離DLを出力する。一方、前記レーザレーダで検出される車間距離DLが前記所定値L2未満か、若しくはレーダロスト(前方車両までの車間距離を検出できないの意)である場合には、引き続き前方車両の検出を行いながら、CCDカメラからの画像情報に基づく車間距離の推定(水平エッジ検出処理)を行い、その算出値である推定車間距離DCを出力する。なお、前記レーザレーダ5では、前方車両をロストした場合に、ロストを意味する“0”が出力される。
【0032】
なお、前記推定開始車間距離所定値L1は以下のようにして設定してもよい。今、前方車両の車速が一定であるとすると、自車両の車速Vが大きいほど、前方車両との相対速度によって、自車両が前方車両に近づく速度が大きくなる。つまり、より早く前方車両に接近することを意味する。従って、自車両の車速Vが大きいほど、前記推定開始車間距離所定値L1未満となってから、推定車間距離出力開始車間距離所定値L2未満となるまでの時間が短い可能性が高い。これは、例えば場合によっては、二つの所定値の間で必要な車間距離と前方車両、即ち基準エッジ画像である水平エッジの位置との相関を十分に得ることができないことを意味する。そこで、両者の相関に従って車間距離を推定するので、車間距離と水平エッジの位置との相関が十分にとれるように、車速Vが大きいほど、推定開始車間距離所定値L1を大きく設定する。例えば、車速Vが低速所定値以下の領域では推定開始車間距離所定値L1は比較的小さな所定値一定であり、車速Vが高速所定値以上の領域では推定開始車間距離所定値L1は比較的大きな所定値一定であり、二つの所定値の間で、車速Vの増加に伴って推定開始車間距離所定値L1がリニアに増加するようにしてもよい。ちなみに、前記推定車間距離出力開始所定値L2は、前記レーザレーダ7の検出能力から決定される。つまり、レーザレーダ7だけで、前方車両までの車間距離をほぼ確実に且つ精度よく検出可能な最長車間距離を、当該所定値L2に設定すればよい。
【0033】
次に、前記図2の演算処理について説明する。この走行制御装置11は、例えばマイクロコンピュータなどの演算処理装置を備えており、その演算処理装置内で所定のサンプリング時間(この場合は100msec. )毎にタイマ割込処理される。なお、このフローチャートでは、特に通信のためのステップを設けていないが、例えばフローチャート中で得られた情報は随時記憶装置に記憶されるし、必要な情報は随時記憶装置から読出される。また、各装置間も相互通信を行っており、必要な情報は、主として制御を司っている装置から常時読み込まれ、送られてきた情報は、随時記憶装置に記憶される。
【0034】
この演算処理のステップS1では、前記車輪側センサ4で検出された車速Vを読込む。
次にステップS2に移行して、前記ステップS1で読込んだ車速Vが、例えば30km/h程度に予め設定された所定車速値Vmax 以下であるか否かを判定し、当該車速Vが所定車速値Vmax 以下である場合にはステップS3に移行し、そうでない場合にはステップ4に移行する。
【0035】
前記ステップS3では、同ステップ内で行われる個別の演算処理に従って、前記画像処理装置6からCCDカメラ5で撮像した自車両前方の全画面情報を読込み、ディジタルフィールドなどからなる配列に入力してからステップS5に移行する。本実施形態では、例えば図4に示すように、全画像の左下隅部を原点とし、右上方に向けて、横座標(水平座標)をX座標、縦座標(垂直座標)をY座標として、各画素毎に色合い、明度、輝度等の情報を記憶する。
【0036】
前記ステップS5では、後述する図3の演算処理により前方車両検出処理を行ってからステップS6に移行する。
前記ステップS6では、後述する図7の演算処理に従って、停止線検出領域を設定してからステップS7に移行する。
前記ステップS7では、後述する図9の演算処理に従って、停止線検出処理を行ってからステップS8に移行する。
【0037】
前記ステップS8では、同ステップ内で行われる個別の演算処理に従って、前記ステップS7で停止線が検出されたか否かを判定し、停止線が検出された場合にはステップS9に移行し、そうでない場合には前記ステップS4に移行する。
前記ステップS9では、同ステップ内で行われる個別の演算処理に従って、運転者の加速操作を読込んでからステップS10に移行する。具体的には、前記アクセルセンサ9で検出されたアクセルペダルの踏込み量や、前記操作スイッチ12による加速指令等の情報を読込む。
【0038】
前記ステップS10では、同ステップ内で行われる個別の演算処理に従って、運転者の加速操作がないか否かを判定し、運転者の加速操作がない場合にはステップS11に移行し、そうでない場合には前記ステップS4に移行する。具体的には、前記アクセルセンサ9で検出されたアクセルペダルの踏込み量が増大していないとか、操作スイッチ12による加速指令がないことで、運転者の加速操作がないことを判定する。
【0039】
前記ステップS4では、同ステップ内で行われる個別の演算処理に従って、前述した図10の前方車両までの車間距離に応じて、前方車両追従制御を行ってからメインプログラムに復帰する。具体的には、前述した特開2000−118261号公報に記載される前方車両追従制御が適用可能である。
また、前記ステップS11では、同ステップ内で行われる個別の演算処理に従って、後述する図11の制御マップに則り、停止線に対する対応制御を行ってからメインプログラムに復帰する。
【0040】
次に、前記図2の演算処理のステップS5で行われる前方車両(水平エッジ)検出処理のための演算処理について、図3のフローチャートを用いて説明する。
この演算処理では、まずステップS51で、同ステップ内で行われる個別の演算処理に従って、前記図2の演算処理のステップS3で配列に入力された画像に対し、水平エッジを検出するためのフィルタ処理を施す。具体的には、例えば下記1式のような垂直ソーベル演算子を施し、更に絶対値処理を施すことにより、水平なエッジ成分のみを抽出することができる。
【0041】
Figure 0004626054
次にステップS52に移行して、同ステップ内で行われる個別の演算処理に従って、水平エッジ検出ウインドウHEWの設定を行う。この水平エッジ検出ウインドウHEWは、例えば図4に示すように、前方車両で最も濃淡差が大きく且つ光の影響を受けにくいリヤバンパの下部近傍に設定する。即ち、このリヤバンパの下部において、濃淡差が最も大きく生じる部分、つまり影との境界線が、求める水平エッジになる。この水平エッジ検出ウインドウHEWの設定は、既に水平エッジを検出しているか否か、つまり水平エッジ検出の連続処理か又は初期処理かによってやや異なる。
【0042】
水平エッジ検出初期処理の場合には、以下のようにして水平エッジ検出ウインドウHEWを設定する。即ち、この水平エッジ検出ウインドウHEWは、前述のように、前方車両のリヤバンパ下部に設定すべきものであり、前方車両の大きさは、或る程度、限定でき、しかもその前方車両のリヤバンパの高さも、或る程度、限定できることから、当該前方車両までの車間距離が分かれば、当該ウインドウHEWの下側の境界線を、或る程度、限定することができる。即ち、例えば図4の画像においては、前方車両は、車間距離が大きければ大きいほど、小さく、且つ上方に捉えられる。このため、前記レーダ車間距離DLに基づいて前方車両の位置と大きさが検出できるので、その前方車両の後方面の位置する路面から所定の高さの部分に水平エッジ検出ウインドウHEWの下側境界線を設定する。また、上側境界線は、実測値で、前記下側境界線から1m程度上方の位置に設定する。また、水平エッジ検出ウインドウHEWの幅は、大型の前方車両でも、その後方面全域にウインドウが設定されるように、大きめに設定してよい。また、レーザレーダ7には、前方車両が自車両に対してどれぐらい横方向にずれているか、所謂前方車両の横位置を検出する機能があるので、当該前方車両の横位置に応じて水平エッジ検出ウインドウHEWを横方向にずらして設定してもよい。
【0043】
これに対して、水平エッジ検出連続処理の場合は、前回検出した水平エッジの周りに、比較的小さな上下幅を持たせた水平エッジ検出ウインドウHEWを設定すればよい。
次にステップS53に移行して、同ステップ内で行われる個別の演算処理に従って、前記ステップS51のフィルタ処理によって明瞭となった水平エッジHEを、前記ステップS52で設定された水平エッジ検出ウインドウHEW内部に検出する。具体的には、前記水平エッジ検出ウインドウHEW内の横方向に濃度値を平均し、その濃度値の平均値が所定値を超え且つ最大となる位置を水平エッジHEとして検出する。
【0044】
次にステップS54に移行して、同ステップ内で行われる個別の演算処理に従って、例えば図5に示すように、前記ステップS53で検出した水平エッジHEの垂直座標値YE、即ち上下方向位置を算出する。
次にステップS55に移行して、同ステップ内で行われる個別の演算処理に従って、前記ステップS54で水平エッジHEが検出されたか否か、換言すれば前方車両があるか否かを判定し、水平エッジが検出され、前方車両がある場合にはステップS56に移行し、そうでない場合には前記図2の演算処理のステップS6に移行する。
【0045】
前記ステップS54では、以下のようにしてカメラ車間距離DCを算出してから前記図2の演算処理のステップS6に移行する。
図6は、自車両と前方車両との相対関係を側方から模式的に示している。また、図5は、CCDカメラ5によって捉えられた前方車両を含む自車両前方画像である。夫々の図中の符号は以下の通り。
【0046】
Hc :CCDカメラ取付け高さ
He :前方車両の水平エッジ(リヤバンパ下端部)の路面からの高さ
dH :CCDカメラ取付け高さと水平エッジの高さの差
dH=Hc−He ……… (2)
DL :レーザレーダで検出された前方車両までの車間距離
D0 :レーザレーダとCCDカメラとの取付け位置の前後方向距離
DC’:CCDカメラから前方車両後端までの距離
DC’=DL+D0 ……… (3)
Y0 :自車両前方画像における無限遠点のY座標値
YE :自車両前方画像における水平エッジのY座標値
dY :自車両前方画像における水平エッジの無限遠点からの相対Y座標値
dY=Y0−YE ……… (4)
ここで、CCDカメラによるY座標値“1”あたりの角度分解能をΔθとすると、図5、図6の幾何学的関係より、下記5式が成立する。
【0047】
dY=dH/DC’/Δθ ……… (5)
前記2式〜4式を変形して、下記6式を得る。
He=Hc−(Y0−YE)・Δθ・(DL+D0) ……… (6)
変形して、下記7式を得る。
DL=(Hc−He)/(Y0−YE)/Δθ−D0 ……… (7)
従って、CCDカメラ5で捉えた自車両前方画像から無限遠点Y座標Y0及び水平エッジY座標YEを求め、そのときのレーダ車間距離DLが得られれば、前記6式から、検出している水平エッジの路面からの高さHeが分かる。逆に、CCDカメラ5で捉えた自車両前方画像から無限遠点Y座標Y0及び水平エッジY座標YEを求め、予め水平エッジの路面からの高さHeが分かっていれば、前記7式よりレーダ車間距離DL(算出されるのはカメラ車間距離DC)を求めることができる。本実施形態では、レーダ車間距離DLが前記車間距離推定開始所定値L1からカメラ車間距離出力開始所定値L2までの間に、当該レーダ車間距離DLを用いて、前記6式に従って前方車両の水平エッジの路面からの高さHeを求めておき、レーザ車間距離DLがカメラ車間距離出力開始所定値L2以下になるか、或いはレーダがロストしたら、この前方車両の水平エッジの路面からの高さHeを用いて、自車両前方画像の無限遠点Y座標Y0及び水平エッジY座標YEから前記レーダ車間距離DLの代わりにカメラ車間距離DCを算出する。
【0048】
なお、前記求めた水平エッジの路面からの高さHeが、常識的な所定範囲(例えば0〜1m)に存在しない場合には、前方車両ではなく、別の物体を誤検出している可能性があるため、検出結果を棄却し、CCDカメラによる車間距離推定を停止するようにしてもよい。
本実施形態では、前回以前に検出され、メモリに記憶されている前回車間距離Dout0 と、そのときの水平エッジY座標YE0 、及び無限遠点Y座標YO0 と、現在の水平エッジY座標YE、及び無限遠点Y座標YOとから、下記8式に従ってカメラ車間距離DCを算出するようにした。
【0049】
DC=Dout0 ×(Y00 −YE0 )/(Y0−YE) ……… (8)
次に、前記図2の演算処理のステップS6で行われる停止線検出領域(ウインドウ)設定のための演算処理について、図7のフローチャートを用いて説明する。
この演算処理では、まずステップS61で、同ステップ内で行われる個別の演算処理に従って、前記図2の演算処理のステップS5でエッジが検出されたか否か、即ち前方車両があるか否かを判定し、エッジが検出された場合にはステップS62に移行し、そうでない場合にはステップS63に移行する。
【0050】
前記ステップS62では、同ステップ内で行われる個別の演算処理に従って、前方車両下端のY座標YGを算出してからステップS64に移行する。具体的には、例えば図8に示すように、前記図2の演算処理のステップS5で検出された水平エッジY座標YEを、実際のエッジ高さHeだけ下方にずらした位置、即ち前方車両の路面上の影部分のY座標値を、前方車両下端のY座標YGとする。
【0051】
一方、前記ステップS63では、同ステップ内で行われる個別の演算処理に従って、停止線検出ウインドウ上端のY座標YUを算出してから前記ステップS64に移行する。具体的には、この場合は前方車両が検出されない場合であるから、停止線が検出されてからの車両走行制御や乗員への報知を考慮すると、車速が大きいほど、できるだけ早く、即ちできるだけ遠くで停止線を検出する必要がある。そのため、停止線検出ウインドウ上端のY座標YUは、車速が大きいほど、例えば車速Vに比例した実際の距離となるように、自車両前方画像の上方に設定する。
【0052】
そして、前記ステップS64では、同ステップ内で行われる個別の演算処理に従って、例えば図8に示すように停止線検出ウインドウSLWを設定する。この停止線検出ウインドウSLWは、前記前方車両下端のY座標YG又は停止線検出ウインドウ上端のY座標YUを上辺とし、自車両前方画像の下端を下辺とし、道路形状に合わせて上方が狭い台形とするのが望ましい。これは、例えば前記前方車両下端のY座標YG又は停止線検出ウインドウ上端のY座標YUを上辺とする長方形の停止線検出ウインドウを考えると、当該長方形の停止線検出ウインドウの下辺近傍が狭くなり、つまり停止線を検出する領域が狭くなり、例えば路面上にペイントされている最高速度などの文字を、停止線として誤認識する可能性があるのに対し、下辺近傍が広い台形の停止線検出ウインドウでは、後述のように、このウインドウ幅の所定の割合以上の長さの白線を停止線として検出することにより、最高速度などの文字を停止線として誤認識するのを防止することができるためである。勿論、長方形の停止線検出ウインドウで停止線が検出できないというものではない。
【0053】
次に、前記図2の演算処理のステップS7で行われる停止線検出処理のための演算処理について、図9のフローチャートを用いて説明する。
この演算処理では、まずステップS71で、同ステップ内で行われる個別の演算処理に従って、前記図2の演算処理のステップS6で設定された停止線検出領域内の画像に対し、白線を検出するためのフィルタ処理を施す。具体的には、例えば下記9式のような水平方向に所定値以上の幅を持つ白線検出フィルタ演算子を施し、水平方向の白線をダイレクトに検出するようにする。
【0054】
Figure 0004626054
また、路面継目等を白線として誤検出するのを防止するため、単に水平エッジを検出するだけではなく、自車両前方画面上で所定値以上の幅を有する白い(濃度値が大きい)水平線成分を検出するような処理を施す。これは、例えば所定値以下の濃度値の成分を除去するように二値化処理を行えばよい。これによって、白線だけを適切に検出することができる。
【0055】
次にステップS72に移行して、前記ステップS71で検出した白線の長さの、前記停止線検出ウインドウSLWの幅に対する比率(割合)Wを算出する。前記停止線検出ウインドウSLWが前記図8のような台形である場合、検出された白線のY座標値によって当該停止線検出ウインドウSLWの幅が異なる。従って、白線が検出されたY座標値の停止線検出ウインドウSLWの幅で白線の長さを除し、それを比率Wとして評価する。
【0056】
次にステップS73に移行して、前記ステップS72で算出された白線の長さの停止線検出ウインドウSLWに対する比率Wが、例えば0.8程度に設定された所定比率値WSL以上であるか否かを判定し、当該白線長さの比率Wが所定比率値WSL以上である場合にはステップS74に移行し、そうでない場合にはステップS75に移行する。
【0057】
前記ステップS74では、同ステップ内で行われる個別の演算処理に従って、例えばフラグをセットするなどして、停止線有りと判定してからステップS76に移行する。
前記ステップS76では、下記10式に従って、停止線までの距離DSLを算出してから前記図2の演算処理のステップS8に移行する。
【0058】
SL=Hc/(Y0−YSL)/Δθ−D0 ………(10)
このような停止線検出に対し、停止線が検出されなかったり、或いは車速Vが前記所定車速値Vmax より大きかったり、或いは運転者が加速操作をしたりしている場合には前記ステップS4で、前記図10の車間距離を用いて前方車両追従制御を行う。
【0059】
これに対し、車速Vが所定車速値Vmax 以下であり、且つ停止線が検出され、且つ運転者が加速操作をしていない場合には前記ステップS11に移行して停止線対応制御が行われる。
この停止線対応制御には、前記インジェクタ8から噴射される燃料噴射量を調整すべく、エンジン制御装置4への指令値を調整して車両の加速を制御したり、ホイールシリンダ3F、3Rへの制動流体圧を調整すべく、制動流体圧制御装置3への指令値を調整して車両の減速を制御したりする走行状態制御が含まれている。また、停止線の検出情報を前記ディスプレイ13や音声で表示して、運転者にその旨を報知する停止線報知も含まれている。
【0060】
具体的には、図11の制御マップに従う。即ち、車速Vが前記所定車速値Vmax 以下で且つ停止線までの距離DSLが所定値DSLmax 以下の領域にあって、停止線までの距離DSLが大きい順に、加速禁止、報知+加速禁止、減速の停止線対応制御を行う。これ以外の領域は、前記車両の走行状態制御を含む停止線対応制御を行わない。特に車速Vが前記所定車速値Vmax を越える領域では、車両が停止線を通過してしまうなど、適切な制御が行えない可能性がある。また、停止線までの距離DSLが前記所定値DSLmax を越える領域では、前述のように自車両前方画像から検出した停止線までの距離DSLが正確でないとか、或いは停止線対応制御を行うには早すぎる可能性がある。
【0061】
これに対し、前記停止線対応制御のうち、加速禁止の停止線までの距離DSLの上限値は、車速Vの増大に伴って増大する。逆に言えば、この加速禁止の停止線までの距離DSLの上限値以上の領域では、停止線対応制御を行わないことになる。これは、車速Vが小さいほど、検出された停止線到着の所要時間は長くなるから、その分だけ、車両の走行状態制御、この場合は加速禁止を先送りできるためである。同様にして、加速禁止の停止線までの距離DSLの下限値は、車速V=0、停止線までの距離DSL=0の原点を通り、前記上限値と同じ傾きの直線になっている。なお、加速禁止は、前記インジェクタ8から噴射される燃料噴射量を、現在の燃料噴射量以上に設定しないか、又は減少することで可能となる。また、これ以外にも、例えばスロットル開度の指令値を零にすることでも可能である。この加速禁止は、例えば前記前方車両追従制御にも適用可能であり、例えば前方車両が加速し、適切な車間距離を保持しようとして、自車両に加速指令が発生したとき、その加速を禁止するようにすればよい。
【0062】
また、前記停止線対応制御のうち、報知+加速禁止の停止線までの距離DSLの上限値は、前記加速禁止の停止線までの距離DSLの下限値に一致する。一方、この報知+加速禁止の停止線までの距離DSLの下限値は、車速V=0、停止線までの距離DSL=0の原点を通り、前記加速禁止の停止線までの距離DSLの下限値の直線よりも傾きの小さい直線で表れる。ここでは、前記加速禁止に合わせて、例えば自車両の前方に停止すべき停止線がある旨をディスプレイ13に表示したり、或いは放送したりして、乗員に報知する。これにより、乗員は停止線の存在その他、停止線に関する情報を確実に認識することができると共に、乗員の判断によって停止線に対する適切な対応が可能となる。なお、乗員への報知は、後述する減速制御開始よりも、少なくとも2秒程度前から行うのが望ましい。
【0063】
また、前記停止線対応制御のうち、減速制御の停止線までの距離DSLの上限値は、前記加速禁止+報知の停止線までの距離DSLの下限値に一致する。一方、この減速制御の停止線までの距離DSLの下限値は、停止線までの距離DSL=0の直線である。ここでは、前記インジェクタ8から噴射される燃料噴射量を零にすると共に、前記各ホイールシリンダ3F、3Rへの制動流体圧を昇圧して制動力を発揮する。この制動力は、停止線までの距離DSLと現在の車速Vとに応じて、停止すべき停止線の手前で自車両が停止するように制御される。なお、停止線に接近すると、前記CCDカメラ5による停止線までの距離DSLが正確でなくなる場合がある。そのような場合には、それ以前の停止線までの距離DSLと、車速Vの積分値とを用い、車両が停止線の手前で停止できるように減速制御を継続する。
【0064】
これに対し、本実施形態では、前記ステップS10で、例えばアクセルペダルの踏込み量が増大したり、操作スイッチ12が操作されたりして、運転者による加速操作があると判定されたときには、ステップS4に移行して、通常の前方車両追従制御が行われる。これは、運転者が加速操作するということは、前方の停止線で停止する必要がないと判定した結果であると考えられるから、このような場合には停止線対応制御を行わず、煩わしさを防止する。
【0065】
また、本実施形態では、前述のように、停止線検出ウインドウSLWの幅に対し、所定の割合以上の長さの白線を停止線を見なす構成としたため、横断歩道や路面上の文字、或いは高速道路等でみられる車間距離確認用の白線を停止線を誤認識するのを防止することができる。
このように、本実施形態の車両用走行制御装置によれば、自車両前方の画像の中から、検出された前方車両の位置に応じて、当該前方車両の手前に停止線検出ウインドウSLWを設定し、このウインドウSLW内で停止線の存在を検出する構成としたため、例えば前方車両追従制御中でも、停止線を早めに検出することができ、その分だけ、停止すべき停止線で確実に停止することが可能となる。
【0066】
また、自車両に先行する前方車両の位置を検出しているとき以外、つまり前方車両がないときには、車速Vが大きいほど、より遠くに停止線検出ウインドウSLWを設定することで、停止線の検出を早め、停止すべき停止線で確実に停止することが可能となる。
また、車速Vが所定車速値Vmax 以上のときに、停止線に関する情報の報知を停止する構成としたため、停止できない停止線情報などを不必要に乗員に報知するのを防止することができ、その分だけ煩わしさを防止することができる。
【0067】
また、車速Vが所定車速値VmaX 以上のときに、加減速を含む自車両の走行状態の制御内容の変更を停止する構成としたため、現在の自車両の走行速度では停止できない停止線に対し、加速禁止や減速などの不要な走行状態制御内容変更を行うのを防止することができ、その分だけ煩わしさを防止することができる。
以上より、前記CCDカメラ5及び画像処理装置6が本発明の撮像手段を構成し、以下同様に、前記図2の演算処理のステップS5で行われる図3の演算処理が前方車両検出手段を構成し、前記図2の演算処理のステップS6で行われる図7の演算処理が停止線検出領域設定手段を構成し、前記図2の演算処理のステップS7で行われる図9の演算処理が停止線検出手段を構成し、前記車輪側センサ2が車速検出手段を構成し、前記ディスプレイ13及び図2の演算処理のステップ11が停止線報知手段を構成し、図9の演算処理のステップS76が停止線距離検出手段を構成し、前記図2の演算処理のステップS9及びステップS10が加速操作検出手段を構成し、前記エンジン制御装置4及び制動流体圧制御装置3及び図2の演算処理のステップS11が走行状態制御手段を構成している。
【0068】
次に、本発明の車両用走行制御装置の第2実施形態について説明する。この実施形態の車両構成は、前記第1実施形態の図1のものに代えて、図12のように構成されている。この車両は、前記第1実施形態の図1のものに類似しているが、新たに外部情報受信器14が取付けられている。この外部情報受信器14は、局所的な電波や光通信を受信する、所謂ビーコン受信器であり、交差点の信号の情報や、一時停止が必要な交差点の情報、横断歩道近傍に歩行者が存在するといった情報を受信し、前記走行制御装置11に向けて出力する。従って、この走行制御装置11は、この外部情報受信器14で検出した外部情報をも用いて、停止線の検出、停止線情報の報知、走行制御などを行うことになる。
【0069】
そして、この走行制御装置11で行われる前方車両追従制御を行うか、検出した停止線に対応する停止線対応制御を行うかという、統括的な演算処理は、前記第1実施形態の図2のものに代えて、図13に変更されている。この演算処理も、走行制御装置11内の演算処理装置内で所定のサンプリング時間(この場合は100msec. )毎にタイマ割込処理される。なお、このフローチャートでも、特に通信のためのステップを設けていないが、例えばフローチャート中で得られた情報は随時記憶装置に記憶されるし、必要な情報は随時記憶装置から読出される。また、各装置間も相互通信を行っており、必要な情報は、主として制御を司っている装置から常時読み込まれ、送られてきた情報は、随時記憶装置に記憶される。
【0070】
この演算処理では、まずステップS110で、前記第1実施形態と同様に、前記車輪側センサ4で検出された車速Vを読込む。
次にステップS120に移行して、前記第1実施形態と同様に、前記ステップS110で読込んだ車速Vが、例えば30km/h程度に予め設定された所定車速値Vmax 以下であるか否かを判定し、当該車速Vが所定車速値Vmax 以下である場合にはステップS130に移行し、そうでない場合にはステップS140に移行する。
【0071】
前記ステップS130では、前記第1実施形態と同様に、同ステップ内で行われる個別の演算処理に従って、前記画像処理装置6からCCDカメラ5で撮像した自車両前方の全画面情報を読込み、ディジタルフィールドなどからなる配列に入力してからステップS150に移行する。
前記ステップS150では、前記第1実施形態と同様に、前記図3の演算処理により前方車両検出処理を行ってからステップS160に移行する。
【0072】
前記ステップS160では、前記大事1実施形態と同様に、前記図7の演算処理に従って、停止線検出領域を設定してからステップS170に移行する。
前記ステップS170では、前記第1実施形態と同様に、前記図9の演算処理に従って、停止線検出処理を行ってからステップS180に移行する。
前記ステップS180では、前記第1実施形態と同様に、同ステップ内で行われる個別の演算処理に従って、前記ステップS170で停止線が検出されたか否かを判定し、停止線が検出された場合にはステップS181に移行し、そうでない場合には前記ステップS140に移行する。
【0073】
前記ステップS181では、同ステップ内で行われる個別の演算処理に従って、前記車外情報受信器14で検出された車外情報を読込んでからステップS182に移行する。
前記ステップS182では、前記ステップS181で読込まれた車外情報から、前記ステップS170で検出した停止線が、停止する必要のあるものであるか否かを判定し、当該停止線が停止すべきものである場合にはステップS111に移行し、そうでない場合にはステップS190に移行する。この検出された停止線が停止すべきものであるか否かの判定は、例えば信号機付き交差点の進行方向の信号が青でないとか、横断歩道近傍に横断しようとする歩行者がいるとか、進行方向に一時停止の表示がある交差点であるなど、自車両が必ず一旦停止しなければならない情報から判定できる。
【0074】
前記ステップS190では、同ステップ内で行われる個別の演算処理に従って、運転者の減速操作を読込んでからステップS200に移行する。具体的には、前記ブレーキセンサ10で検出されたブレーキペダルの踏込み量や、前記操作スイッチ12による減速指令等の情報を読込む。
前記ステップS200では、同ステップ内で行われる個別の演算処理に従って、運転者の減速操作があるか否かを判定し、運転者の減速操作がある場合には前記ステップS111に移行し、そうでない場合には前記ステップS140に移行する。具体的には、前記ブレーキセンサ10で検出されたブレーキペダルの踏込み量が増大しているとか、操作スイッチ12による減速指令があることで、運転者の減速操作があることを判定する。
【0075】
前記ステップS140では、前記第1実施形態と同様に、同ステップ内で行われる個別の演算処理に従って、前述した図10の前方車両までの車間距離に応じて、前方車両追従制御を行ってからメインプログラムに復帰する。
また、前記ステップS111では、同ステップ内で行われる個別の演算処理に従って、後述する図14の制御マップに則り、停止線に対する対応制御を行ってからメインプログラムに復帰する。
【0076】
前記図13の演算処理のステップS11で行われる本実施形態の停止線対応制御には、前記インジェクタ8から噴射される燃料噴射量を調整すべく、エンジン制御装置4への指令値を調整して車両の加速を制御したり、ホイールシリンダ3F、3Rへの制動流体圧を調整すべく、制動流体圧制御装置3への指令値を調整して車両の減速を制御したりする走行状態制御が含まれている。また、停止線の検出情報を前記ディスプレイ13や音声で表示して、運転者にその旨を報知する停止線報知も含まれている。
【0077】
前記図14の制御マップでは、車速Vが前記所定車速値Vmax 以下で且つ停止線までの距離DSLが所定値DSLmax 以下の領域にあって、停止線までの距離DSLが大きい順に、報知「内容1」、報知「内容2」、報知「内容3」+減速の停止線対応制御を行う。これ以外の領域は、前記第1実施形態と同様の理由により、前記車両の走行状態制御を含む停止線対応制御を行わない。
【0078】
これに対し、前記停止線対応制御のうち、報知「内容1」の停止線までの距離DSLの上限値は、車速Vの増大に伴って増大する。逆に言えば、この加速禁止の停止線までの距離DSLの上限値以上の領域では、停止線対応制御を行わないことになる。これは、車速Vが小さいほど、検出された停止線到着の所要時間は長くなるから、その分だけ、車両の走行状態制御、この場合は報知「内容1」を先送りできるためである。同様にして、報知「内容1」の停止線までの距離DSLの下限値は、車速V=0、停止線までの距離DSL=DSL0 の点を通り、前記上限値と同じ傾きの直線になっている。なお、報知「内容1」は、未だ停止すべき停止線が比較的遠くにあることから、「停止すべき停止線があります」といった内容を前記ディスプレイ13や音声で報知する。
【0079】
また、前記停止線対応制御のうち、報知「内容2」の停止線までの距離DSLの上限値は、前記報知「内容1」の停止線までの距離DSLの下限値に一致する。一方、この報知「内容2」の停止線までの距離DSLの下限値は、車速V=0、停止線までの距離DSL=0の原点を通り、前記報知「内容2」の停止線までの距離DSLの上限値と同じ傾きの直線で表れる。ここでは、停止すべき停止線が接近しつつあるので、「停止すべき停止線に近づいています」といった内容を前記ディスプレイ13や音声で報知する。なお、この報知「内容2」の乗員への報知は、後述する減速制御開始よりも、少なくとも2秒程度前から行うのが望ましい。
【0080】
また、前記停止線対応制御のうち、報知「内容3」+減速制御の停止線までの距離DSLの上限値は、前記報知「内容2」の停止線までの距離DSLの下限値に一致する。一方、この減速制御の停止線までの距離DSLの下限値は、停止線までの距離DSL=0の直線である。ここでは、「停止すべき停止線で停止します」といった内容を前記ディスプレイ13や音声で報知すると共に、前記インジェクタ8から噴射される燃料噴射量を零にし、合わせて前記各ホイールシリンダ3F、3Rへの制動流体圧を昇圧して制動力を発揮する。この制動力は、停止線までの距離DSLと現在の車速Vとに応じて、停止すべき停止線の手前で自車両が停止するように制御される。なお、停止線に接近すると、前記CCDカメラ5による停止線までの距離DSLが正確でなくなる場合がある。そのような場合には、それ以前の停止線までの距離DSLと、車速Vの積分値とを用い、車両が停止線の手前で停止できるように減速制御を継続する。
【0081】
これに対し、本実施形態では、前記ステップS200で、例えばブレーキペダルの踏込み量が増大したり、操作スイッチ12が操作されたりして、運転者による減速操作がないと判定されたときには、ステップS140に移行して、通常の前方車両追従制御が行われる。これは、運転者が減速操作するということは、前方の停止線で停止する必要があると判定した結果であると考えられるから、このような場合にのみ停止線対応制御を行い、逆に減速操作しないときには、当該停止線で停止する必要がないと判定した結果であると考えられるから、このような場合には停止線対応制御を行わず、煩わしさを防止する。
【0082】
このように本実施形態の車両用走行制御装置では、前記第1実施形態の車両用走行制御装置の効果に合わせて、停止線までの距離DSLに応じて、停止線に関する情報の内容を変更する構成としたため、乗員は停止線に対する適切な情報を適切なタイミングで認識することができる。
また、乗員の減速操作が行われているとき、つまり乗員が停止しようとしているときにだけ、停止線に関する情報を乗員に報知することができると共に、乗員が停止しようとしていないときには、停止線で停止できるような走行状態制御内容変更を行うことなく、その分だけ煩わしさを防止することができる。
【0083】
また、外部情報から停止すべき停止線を判定し、その停止すべき停止線に関する情報のみを乗員に報知することができると共に、停止すべき停止線でのみ停止できるような走行状態制御内容変更を行うことができ、その分だけ煩わしさを防止することができる。
以上より、前記CCDカメラ5及び画像処理装置6が本発明の撮像手段を構成し、以下同様に、前記図13の演算処理のステップS150で行われる図3の演算処理が前方車両検出手段を構成し、前記図13の演算処理のステップS160で行われる図7の演算処理が停止線検出領域設定手段を構成し、前記図13の演算処理のステップS170で行われる図9の演算処理が停止線検出手段を構成し、前記車輪側センサ2が車速検出手段を構成し、前記ディスプレイ13及び図13の演算処理のステップ111が停止線報知手段を構成し、図9の演算処理のステップS76が停止線距離検出手段を構成し、前記図13の演算処理のステップS190及びステップS200が減速操作検出手段を構成し、前記エンジン制御装置4及び制動流体圧制御装置3及び図13の演算処理のステップS111が走行状態制御手段を構成し、前記外部情報受信器14及び図13の演算処理のステップS181及びステップS182が車外情報検出手段を構成している。
【0084】
なお、前記した運転者の加速操作或いは減速操作に対する判定は、一度でも運転者が加速操作或いは減速操作を行った場合、同一の停止線を連続して検出している間、当該停止線対応制御への対応を継続するようにするとよい。
また、停止線以外の路面上の模様の誤検出対策として、前記運転者による加速操作或いは減速操作誤、所定時間内は停止線対応制御を行わないように、判定を継続させるようにしてもよい。これにより、例えば路面上に短い間隔で描かれた白線を、全て個別の停止線と判定し、毎回停止線対応制御が行われるのを防止することができる。ここで、所定時間とは、必ずしも時間で管理する必要はなく、例えば所定の距離を進む時間といったような捉え方でもよい。そして、そのようにすれば、低速で走行する渋滞中の短い間隔の白線を、停止線と誤認識するのを抑制防止することができる。
【0085】
また、前記下記実施形態では、夫々の演算処理装置にマイクロコンピュータを用いたが、これに代えて各種の論理回路を用いることも可能である。
また、レーザレーダに代えて、ミリ波レーダなどの各種のレーダを使用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用走行制御装置の第1実施形態を示す車両構成図である。
【図2】図1の走行制御装置で行われる停止線対応制御判定のフローチャートである。
【図3】前方車両検出のためのマイナプログラムのフローチャートである。
【図4】図3の演算処理で設定される水平エッジ検出ウインドウの説明図である。
【図5】図3の演算処理で算出される無限遠点から水平エッジまでの相対距離の説明図である。
【図6】自車両と前方車両との側方からの模式図である。
【図7】停止線検出領域設定のためのマイナプログラムのフローチャートである。
【図8】図7の演算処理で設定される停止線検出ウインドウの説明図である。
【図9】停止線検出のためのマイナプログラムのフローチャートである。
【図10】図2の演算処理で用いられる制御マップである。
【図11】図2の演算処理で用いられる制御マップである。
【図12】本発明の車両用走行制御装置の第2実施形態を示す車両構成図である。
【図13】図12の走行制御装置で行われる停止線対応制御判定のフローチャートである。
【図14】図13の演算処理で用いられる制御マップである。
【符号の説明】
1F、1Rは車輪
2は車輪速センサ
3は制動流体圧制御装置(走行状態制御手段)
4はエンジン制御装置(走行状態制御手段)
5はCCDカメラ(撮像手段)
6は画像処理装置(撮像手段)
7はレーザレーダ
8はインジェクタ
9はアクセルセンサ(加速操作検出手段)
10はブレーキセンサ(減速操作検出手段)
11は走行制御装置
12は操作スイッチ(加速操作検出手段、減速操作検出手段)
13はディスプレイ(停止線報知手段)
14は外部情報受信器(車外情報検出手段)

Claims (17)

  1. 自車両の前方の画像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段で撮像された自車両前方の画像の中から、自車両に先行する前方車両の位置を検出する前方車両検出手段と、前記撮像手段で撮像された自車両前方の画像の中から、前記前方車両検出手段で検出された前方車両の位置に応じて、当該前方車両の手前に、停止線を検出する停止線検出領域を設定する停止線検出領域設定手段と、前記停止線検出領域設定手段で設定された停止線検出領域内で停止線の存在を検出する停止線検出手段とを備えたことを特徴とする車両用走行制御装置。
  2. 前記停止線検出手段は、前記停止線検出領域の幅に対して、その所定の割合以上の長さの白線を停止線として検出することを特徴とする請求項1に記載の車両用走行制御装置。
  3. 自車両の走行速度を検出する車速検出手段を備え、前記停止線検出領域設定手段は、前記前方車両検出手段が自車両に先行する前方車両の位置を検出しているとき以外のときに、前記車速検出手段で検出された自車両の走行速度に応じて、前記撮像手段で撮像された自車両前方の画像の中の所定の位置に停止線検出領域を設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用走行制御装置。
  4. 前記停止線検出手段による停止線検出結果に応じて、停止線に関する情報を報知する停止線報知手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の車両用走行制御装置。
  5. 自車両の走行速度を検出する車速検出手段を備え、前記停止線報知手段は、前記車速検出手段で検出された自車両の走行速度が所定値以上のときに、停止線に関する情報の報知を停止することを特徴とする請求項4に記載の車両用走行制御装置。
  6. 前記停止線検出手段によって検出された停止線までの自車両からの距離を検出する停止線距離検出手段を備え、前記停止線報知手段は、前記停止線距離検出手段で検出された自車両から停止線までの距離に応じて、停止線に関する情報の内容を変更することを特徴とする請求項4又は5に記載の車両用走行制御装置。
  7. 乗員の減速操作を検出する減速操作検出手段を備え、前記停止線報知手段は、前記減速操作検出手段で乗員の減速操作が行われているときに、停止線に関する情報を報知することを特徴とする請求項4乃至6の何れかに記載の車両用走行制御装置。
  8. 乗員の加速操作を検出する加速操作検出手段を備え、前記停止線報知手段は、前記加速操作検出手段で乗員の加速操作が行われているときに、停止線に関する情報の報知を停止することを特徴とする請求項4乃至7の何れかに記載の車両用走行制御装置。
  9. 自車両の外部から提供される情報を検出する車外情報検出手段を備え、前記停止線報知手段は、前記車外情報検出手段で検出された自車両外部からの情報に応じて、停止線に関する情報の報知を行うことを特徴とする請求項4乃至8の何れかに記載の車両用走行制御装置。
  10. 加減速を含む自車両の走行状態を制御する走行状態制御手段を備え、この走行状態制御手段は、前記停止線検出手段による停止線検出結果に応じて、自車両の走行状態の制御内容を変更することを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の車両用走行制御装置。
  11. 自車両の走行速度を検出する車速検出手段を備え、前記走行状態制御手段は、前記車速検出手段で検出された自車両の走行速度が所定値以上のときに、自車両の走行状態の制御内容の変更を停止することを特徴とする請求項10に記載の車両用走行制御装置。
  12. 前記停止線検出手段によって検出された停止線までの自車両からの距離を検出する停止線距離検出手段を備え、前記走行状態制御手段は、前記停止線距離検出手段で検出された自車両から停止線までの距離に応じて、自車両の走行状態の制御内容を変更することを特徴とする請求項10又は11に記載の車両用走行制御装置。
  13. 前記走行状態制御手段は、前記停止線検出手段によって停止線が検出されたとき、自車両の加速を禁止するように走行状態の制御内容を変更することを特徴とする請求項10乃至12の何れかに記載の車両用走行制御装置。
  14. 前記走行状態制御手段は、前記停止線検出手段によって停止線が検出されたとき、自車両を減速するように走行状態の制御内容を変更することを特徴とする請求項10乃至13の何れかに記載の車両用走行制御装置。
  15. 乗員の減速操作を検出する減速操作検出手段を備え、前記走行状態制御手段は、前記減速操作検出手段で乗員の減速操作が行われているときに、自車両の走行状態の制御内容を変更することを特徴とする請求項10乃至14の何れかに記載の車両用走行制御装置。
  16. 乗員の加速操作を検出する加速操作検出手段を備え、前記走行状態制御手段は、前記加速操作検出手段で乗員の加速操作が行われているときに、自車両の走行状態の制御内容の変更を停止することを特徴とする請求項10乃至15の何れかに記載の車両用走行制御装置。
  17. 自車両の外部から提供される情報を検出する車外情報検出手段を備え、前記走行状態制御手段は、前記車外情報検出手段で検出された自車両外部からの情報に応じて、自車両の走行状態の制御内容の変更を行うことを特徴とする請求項10乃至16の何れかに記載の車両用走行制御装置。
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