JP4193740B2 - ノーズビューモニタ装置 - Google Patents
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Description
また、例えば、車両の前方や後方を撮像するカメラの撮像画像において、移動物体として検出したい対象物のみかけの移動速度は、自車両の走行速度とその対象物の走行速度との差(相対速度)として撮像されるため、実際の対象物の移動速度よりも小さい移動速度で撮像されることになり、撮像画像から検出される対象物のオプティカルフローの大きさも比較的小さくなることが多い。
また、該車両の操舵角又は操舵輪の舵角を検出する操舵角センサをさらに備え、該接近物体検出手段が、該操舵角センサで検出された該舵角の大きさが予め設定された基準値以上である場合に、該接近物体の検出を実施することが好ましい(請求項3)。
また、本発明のノーズビューモニタ装置(請求項2)によれば、オプティカルフローベクトルの大きさ,数に応じた複数の報知態様を切り換えることによって、自車両への接近物体の危険度を判定することができ、危険度に応じた効果的な報知を行うことができるようになり、安全性を向上させることができる。
また、本発明のノーズビューモニタ装置(請求項3)によれば、車両の旋回速度がやや大きいときに旋回方向の外側方向の側方領域におけるフローベクトルのみを参照して接近物体を検出するため、旋回によるフローベクトルとを区別して認識でき、誤認識を低減させることができる。一方、旋回速度が小さい場合には、左右両側方領域のフローベクトルを参照して、正確に移動物体を検出することができる。
図1〜図7は、本発明の実施形態としてのノーズビューモニタ装置を示すもので、図1は本発明の第1実施形態としてのノーズビューモニタ装置を備えた車両を示す模式的構成図、図2は本装置によるモニタ表示例としての表示画面内容の模式図、図3(a)〜(f)は本装置の接近物体検出手段における演算処理を説明するための模式図であって、いずれも左半分は車両の左側方のノーズビュー及びフローベクトル、右半分は車両の右側方のノーズビュー及びフローベクトルを示すものであり、また、図4は本装置における制御を説明するためのフローチャート、図5は本装置におけるノーズビューカメラの撮像領域を示す模式的平面図、図6は本発明の第2実施形態としてのノーズビューモニタ装置を備えた車両を示す模式的構成図、図7は本装置における制御を説明するためのフローチャートである。
[第1実施形態]
図1を参照すると、本発明の第1実施形態としてのノーズビューモニタ装置1を搭載した車両2が示されている。車両2は、車両の左右側方を撮像するノーズビューカメラ(撮像手段)3,車両2の走行速度信号を検出する車速センサ(旋回状態対応値検出手段)4,ノーズビューカメラ3の作動スイッチとしてのノーズカメラスイッチ6,乗員によるステアリングホイールの操舵角(又は操舵輪の舵角)信号を検出する操舵角センサ(旋回方向検出手段・旋回状態対応値検出手段)7,電子制御ユニット(ECU)10及びノーズビューカメラ3によって撮像された画像を表示するためのモニタ(報知手段)5を備えて構成されている。
また、モニタ5は、ノーズビューカメラ3で撮像された左右側方の画像を表示するようになっている。本実施形態では、図2に示すように、車両2の右側方の画像をモニタ画面における右半分の領域に表示すると同時に、車両2の左側方の画像をモニタ画面における左半分の領域に表示するようになっている。これにより、乗員は車両の左右側方を同時に確認することができるようになっている。
ノーズカメラスイッチ6は、ノーズビューカメラ3の作動のオン/オフを切り換えるスイッチになっており、ノーズカメラスイッチ6がオフに操作されているときにはノーズビューカメラ3が作動しないようになっている。また、ノーズカメラスイッチ6がオンに操作されているときには、所定の条件(ノーズビューカメラ作動条件)が成立するとノーズビューカメラ3が作動するようになっている。
通常の走行時において、テレビ画像やカーナビゲーション画像を継続的に表示させた状態で、ノーズカメラスイッチ6がオンになっていれば、車両2が交差点やT字路へ進入しようとするとき、舵角θが所定角度θ0よりも小さく、且つ、所定速度V0より車両の速度が減速した時点で、自動的にノーズビューカメラ3が作動し、左右側方の画像がモニタ5に表示されるようになっている。つまり、乗員が意識しなくても、自動的に画像がテレビ画像やカーナビゲーション画像から左右側方の画像に切り換わるようになっている。また、舵角θが所定角度θ0以上のときや走行速度Vが所定速度V0以上のときには、ノーズビューカメラ3が作動せず、一般的な車載モニタとしてテレビ画像やカーナビゲーション画像の表示を継続するようになっている。
また、ノーズカメラスイッチ6をオフにしておけば、上述のノーズビューカメラ作動条件が成立したとしても、ノーズビューカメラ3を作動させないことができるようになっている。
次に、旋回フローベクトルの方向は、車両2の旋回方向の外側方向〔ここでは、画像上における水平方向(真横方向)〕に設定される。例えば、舵角θの符号が正のときには、車両2が右側へ旋回しているので、旋回フローベクトルの方向が撮像画像における左方向(左水平方向)に設定され、また、舵角θの符号が負のときには、車両2が左側へ旋回しているので、旋回フローベクトルの方向が撮像画像における右方向(右水平方向)に設定される。
また同様に、自車両2への接近物体が多い、又は、自車両2と接近物体との距離が近いときには、車両2の進行方向側へのベクトル成分を有する補正フローベクトルの数が増大することになるため、補正フローベクトルの数の増大に伴って、接近物体の車両2に対する危険度が上昇するものとして、その危険度に応じた複数の報知モードを切り換えて、画面表示,報知を実施する。
すなわち、車両2の進行方向側へのベクトル成分を有する補正フローベクトルについて、その大きさが予め設定された所定の大きさよりも大きなものが検出された場合、又は、予め設定された所定数以上検出された場合には、出力部13が「危険度大報知モード」に設定され、それ以外の場合には、出力部13が「危険度小報知モード」に設定される。
また、「危険度大報知モード」において、出力部13は、接近物体検出部12が検出した接近物体に対応する画面上の領域を強調表示(例えば、輝度や色調を変化させる等)するとともに、接近物体による全ての補正フローベクトルを矢印で画面表示し、さらに音声によって危険度が高いことを乗員へ報知する(例えば、「接近している車両がありますので注意してください」とアナウンスする等)ようになっている。
なお、出力部13は、ノーズビューカメラ作動条件が成立しなくなった(V≧V0またはθ≧θ0)ときにも、その旨を乗員へ報知するようになっている。
まず、ステップA10では、ノーズカメラスイッチ6がオンになっているか否かが判定される。オンになっていればステップA20へ進み、オフになっていればこのフローを終了する。次に、ステップA20では、車両の走行速度Vが所定速度V0よりも小さいか否かが判定され、V<V0の場合にはステップA30へ進み、V≧V0の場合にはこのフローを終了する。続いて、ステップA30では、操舵輪の舵角θが所定角度θ0よりも小さいか否かが判定され、θ<θ0の場合にはステップA40へ進み、θ≧θ0の場合にはこのフローを終了する。
ステップA40では、オプティカルフロー算出部11において、ノーズビューカメラ3が撮像した左右側方の画像における特徴点を個別に算出し、ステップA50で全ての特徴点についてのフローベクトルを算出する。つまりここでは、左右側方のの各々の画像内における移動物体が認識されることになる。
ステップA60で検出された接近物体の補正フローベクトルのうち、その大きさが予め設定された所定の大きさよりも大きいものが検出された場合、又は、予め設定された所定数以上の接近物体の補正フローベクトルが検出された場合には、出力部13が「危険度大報知モード」に設定され、接近物体に対応する画面上の領域が強調表示されるとともに、接近物体による全ての補正フローベクトルが矢印で画面表示され、さらに音声によって危険度が高いことが、乗員へ報知され、このフローを終了する。
図5に示すようなT字路において、車両2が左右確認しながら幹線道路へ進入しようとする場合、まず車両2のノーズカメラスイッチ6がオンに操作されていると、車両2が幹線道路の手前で走行速度を所定速度V0よりも小さくしたときに、自動的にノーズビューカメラ3が作動し、左右側方の画像がモニタ5に表示される。これにより、乗員にモニタ5の画像の切り換えを意識させることなく、自動的に左右側方の画像をモニタ5へ表示させることができる。また、ノーズビューカメラ3が作動すると、ECU10において、撮像した画像におけるオプティカルフローの算出を開始する。
ここで、車両2が図5に示す位置にステアリングがニュートラルの状態で停止している場合には、図3(a)に示すように、ノーズビューカメラ3の位置が固定されているため、撮像した画像中において背景部分(画像上において車両21,22の背景となっている部分であり、ここでは、道路や建物,ガードレール,空といった移動しない対象を指す)にはフローベクトルが発生せず、車両2に接近する接近物体としての車両21,22によるフローベクトル(図3(a)中における黒矢印)のみが発生することになる。なお、このとき、舵角θと走行速度Vとから算出される旋回速度は0であり車両2は旋回していないため、旋回フローベクトルの大きさが0に設定され、車両2に接近する接近物体としての車両21,22によるフローベクトルがそのまま補正フローベクトルとなる。
したがって、接近物体検出部12において、左右側方の画像中において、車両の進行方向側へのベクトル成分を有するフローベクトルに基づいて、接近物体としての車両21,22を検出することができる。
また、車両2が図5に示す位置から低速(走行速度V<V0)で右旋回している場合、つまり、乗員が左右確認を行いながらゆっくりと車両2を前進させつつ、進行したい右方向へ操舵している場合には、図3(d)に示すように、ノーズビューカメラ3の撮像位置の移動によって、撮像された画像中において背景部分にもフローベクトル(図3(d)中における白抜き矢印)が発生することになる。そして、車両21,22によるフローベクトルは、車両2が停止している場合に発生するであろうフローベクトル(すなわち、図3(a)に示された黒矢印のフローベクトル)と、ノーズビューカメラ3の位置移動によって発生する背景部分のフローベクトル(白抜き矢印のフローベクトル)との和としてのフローベクトル(図3(d)中における黒矢印)が発生することになる。また、背景部分のフローベクトルは、車両2が右旋回することによって、画像上において車両2の左方向へのベクトル成分を有するフローベクトルとして発生することになる。
また、出力部13は、接近物体の自車両2に対する危険度に応じて、報知モードを切り換えるようになっているため、危険度を乗員へ効果的に報知することができ、安全性を向上させることができる。
なお、所定速度V0及び所定角度θ0の大きさの設定については、実施の形態に応じて任意であるが、車両2が旋回したときに、その走行速度V,操舵角θが大きいほど、上記の背景部分のフローベクトルは大きくなる。したがって、接近速度の速い物体を検出するためには、所定速度V0及び所定角度θ0の設定値を大きくしても何ら問題はなく、一方、接近速度の遅い物体を検出するためには、車両2が停止していることが望ましいことになる。しかし、車両2が旋回している場合には、一般公道を走行する接近物体としての車両21,22によるフローベクトルと、背景部分に発生するフローベクトルとの方向性の相違を利用することによって(すなわち、上述のようなロジックによって)、接近物体としての車両21,22を背景部分と区別して認識できるのである。
また、上述の第1実施形態においては、接近物体検出部12が補正フローベクトルのうち画像中における車両の進行方向へのベクトルを有するものに基づいて接近物体を検出するようになっているが、別のロジックによって接近物体を検出するような構成にしてもよく、接近物体の検出方法についても任意である。
次に、本発明の第2実施形態としてのノーズビューモニタ装置21を説明する。以下、第1実施形態と同一の構成要素については、説明を省略して同一の符号を付している。
図6には、本ノーズビューモニタ装置21を搭載した車両2が示されており、車両2は、車両の左右側方を撮像するノーズビューカメラ(撮像手段)3,車両2の走行速度信号を検出する車速センサ4,ノーズビューカメラ3の作動スイッチとしてのノーズカメラスイッチ6,乗員によるステアリングホイールの操舵角(又は操舵輪の舵角)信号を検出する操舵角センサ(旋回方向検出手段)7,電子制御ユニット(ECU)10及びノーズビューカメラ3によって撮像された画像を表示するためのモニタ(報知手段)5を備えて構成されている。
具体的には、まず、車両2の舵角θが正であり、予め設定された基準値θ1(ただし、θ1<θ0)以上の場合(つまり、右方向への旋回速度がやや大きい場合)には、車両2の左側方領域におけるフローベクトルに基づいて、接近物体を検出する。つまり、左側方領域の画像上で、右方向のベクトル成分を有するフローベクトルを抽出し、その抽出されたフローベクトルが、車両2に接近する接近物体(すなわち、フローベクトルを有する移動物体のうち、自車両2に接近する物体)によるフローベクトルであると判断し、接近物体を認識する。このとき、車両2の右側方領域におけるフローベクトルを参照しない。つまり、右側方に関しては、接近物体の検出を行わない。
このように接近物体検出部32が構成されるのは、以下の理由による。すなわち、車両2の左右側方を撮像したノーズビュー画像から、オプティカルフローを利用して自車両2へ接近する車両等の移動物体を認識することを考えた場合、仮に、自車両2が停止した状態であれば、自車両2に対する相対位置を変化させない対象にはフローベクトルが発生しないため、フローベクトルが発生した位置が場所に移動物体が存在するということになり、フローベクトルの有無によって正確に移動物体を検出することができる。
ステップB10からステップB30は、オプティカルフローを算出するための前提として、ノーズビューカメラ3が作動しているか否かを判定するフローとなっている。
ステップB40では、オプティカルフロー算出部11において、ノーズビューカメラ3が撮像した左右側方の画像における特徴点を個別に算出し、ステップB50で全ての特徴点についてのフローベクトルを算出する。つまりここでは、左右側方のの各々の画像内における移動物体が認識されることになる。
ここで、|θ|<θ1の場合には、操舵角が小さいものとしてステップB70へ進んで、接近物体検出部32が、オプティカルフロー算出部11で算出された左右両側方の画像のフローベクトルを抽出し、ステップB110へ進む。また、|θ|<θ1の場合には、操舵角が左右いずれかの方向に対してやや大きいものとしてステップB80の判定フローへ進む。
ステップB120では、出力部13において、接近物体を認識したことがモニタ5に表示されるとともに、音声によって乗員へ報知される。ここで、出力部13における乗員への報知は、ステップB110で検出された車両2の進行方向側へのベクトル成分を有するフローベクトルの大きさと数に応じて、報知モードが切り換えられる。
図5に示すようなT字路において、車両2が左右確認しながら幹線道路へ進入しようとする場合、まず車両2のノーズカメラスイッチ6がオンに操作されていると、車両2が幹線道路の手前で走行速度を所定速度V0よりも小さくしたときに、自動的にノーズビューカメラ3が作動し、左右側方の画像がモニタ5に表示される。これにより、乗員にモニタ5の画像の切り換えを意識させることなく、自動的に左右側方の画像をモニタ5へ表示させることができる。また、ノーズビューカメラ3が作動すると、ECU10において、撮像した画像におけるオプティカルフローの算出を開始する。
ここで、車両2が図5に示す位置に停止している場合には、図3(a)に示すように、ノーズビューカメラ3の位置が固定されているため、撮像した画像中において背景部分(画像上において車両21,22の背景となっている部分であり、ここでは、道路や建物,ガードレール,空といった移動しない対象を指す)にはフローベクトルが発生せず、車両2に接近する接近物体としての車両21,22によるフローベクトル(図3(a)中における黒矢印)のみが発生することになる。そして、このとき、車両21,22によるフローベクトルの方向は、車両21は左側方の画像内において右方向へのベクトル成分を有し、すなわち、画像内における車両2の進行方向側へのベクトル成分を持つことになる。一方、車両22は、右側方の画面内において左方向へのベクトル成分を有し、画像内における車両2の進行方向側へのベクトル成分を持つことになる。
したがって、接近物体検出部12において、左右側方の画像中において、車両の進行方向側へのベクトル成分を有するフローベクトルに基づいて、接近物体としての車両21,22を検出することができる。
また、車両2が図5に示す位置を低速で(走行速度V<V0で)走行している場合、つまり、乗員が左右確認を行いながらゆっくりと車両2を前進させている場合には、図3(b)に示すように、ノーズビューカメラ3の撮像位置の移動によって、撮像された画像中において背景部分にもフローベクトル(図3(b)中における白抜き矢印)が発生することになる。そして、車両21,22によるフローベクトルは、車両2が停止している場合に発生するであろうフローベクトル(すなわち、図3(a)に示された黒矢印のフローベクトル)と、ノーズビューカメラ3の位置移動によって発生する背景部分のフローベクトル(白抜き矢印のフローベクトル)との和としてのフローベクトル(図3(b)中における黒矢印)が発生することになる。また、背景部分のフローベクトルは、車両2が前進することによって、画像上において車両2の前進方向と逆方向へのベクトル成分を有するフローベクトルとして発生することになる。
また、出力部13は、接近物体の自車両2に対する危険度に応じて、報知モードを切り換えるようになっているため、危険度を乗員へ効果的に報知することができ、安全性を向上させることができる。
なお、所定速度V0及び所定角度θ0の大きさの設定については、実施の形態に応じて任意であるが、車両2が移動したときに、その走行速度V,操舵角θが大きいほど、上記の背景部分のフローベクトルは大きくなる。したがって、接近速度の速い物体を検出するためには、所定速度V0及び所定角度θ0の設定値を大きくしても何ら問題はなく、一方、接近速度の遅い物体を検出するためには、車両2が停止していることが望ましいことになる。しかし、車両2が移動している場合には、一般公道を走行する接近物体としての車両21,22によるフローベクトルと、背景部分に発生するフローベクトルとの方向性の相違を利用することによって(すなわち、上述のようなロジックによって)、接近物体としての車両21,22を背景部分と区別して認識できるのである。
また、車両2が図5に示す位置から低速(走行速度V<V0)で右旋回している場合、つまり、乗員が左右確認を行いながらゆっくりと車両2を前進させつつ、進行したい右方向へ操舵している場合には、図3(d)に示すように、ノーズビューカメラ3の撮像位置の移動によって、撮像された画像中において背景部分にもフローベクトル(図3(d)中における白抜き矢印)が発生することになる。そして、車両21,22によるフローベクトルは、車両2が停止している場合に発生するであろうフローベクトル(すなわち、図3(a)に示された黒矢印のフローベクトル)と、ノーズビューカメラ3の位置移動によって発生する背景部分のフローベクトル(白抜き矢印のフローベクトル)との和としてのフローベクトル(図3(d)中における黒矢印)が発生することになる。また、背景部分のフローベクトルは、車両2が右旋回することによって、画像上において車両2の左方向へのベクトル成分を有するフローベクトルとして発生することになる。
例えば、上述の第1,第2実施形態では、撮像手段としてのノーズビューカメラ3が、車両2のノーズ部の左右端部に各々設けられているが、いずれか一方のみを備えた構成であってもよく、また、広範な撮像領域を有する広角カメラを用いて車両の左右側方を同時に撮像するように構成してもよい。
また、上述の第1,第2実施形態における所定速度V0及び所定角度θ0は、認識したい移動物体のフローベクトルの大きさに応じて任意に設定されるものである。例えば、車両2の走行速度Vが所定速度V0よりも大きくても、車両2(ノーズビューカメラ3)の位置移動によって発生する背景部分のフローベクトルよりも大きなフローベクトルを有して移動する移動物体については、上述の構成によって認識することができる。
また、危険度に応じた複数の報知モードが多段階的に設定されるように構成してもよい。例えば、接近物体検出部12が検出した接近物体のフローベクトルの大きさ及び数に基づいて切り換える報知モードをさらに増やし、接近物体の自車両2への危険である可能性を多段階的に判定することで、よりきめの細かい報知を実施することができ、安全性を向上させることができるとともに、危険度判定にかかる装置自体の信頼性を向上させることができる。
2 車両(自車両)
3 ノーズビューカメラ(撮像手段)
4 車速センサ(旋回状態対応値検出手段)
5 モニタ(報知手段)
6 ノーズカメラスイッチ
7 操舵角センサ(旋回方向検出手段・旋回状態対応値検出手段)
10 電子制御ユニット(ECU)
11 オプティカルフロー算出部(オプティカルフローベクトル算出手段)
11A 左側方領域オプティカルフロー算出部
11B 右側方領域オプティカルフロー算出部
12,32 接近物体検出部(接近物体検出手段)
13 出力部
14 旋回フローベクトル設定部(旋回オプティカルフローベクトル設定手段)
15 フローベクトル補正部(オプティカルフローベクトル補正手段)
Claims (3)
- 車両のノーズ前面に設けられて車両側方の画像を撮像する撮像手段と、
該画像に基づきオプティカルフローベクトルを算出するオプティカルフローベクトル算出手段と、
該車両の旋回方向を検出する旋回方向検出手段と、
該車両の旋回時において、該オプティカルフローベクトル算出手段によって算出されたオプティカルフローベクトルのうち、該旋回方向検出手段によって検出された該車両の旋回外側方向の側方領域に存在し且つ該画像中における該車両の進行方向へのベクトル成分を有するオプティカルフローベクトルに基づいて接近物体を検出し、また、該接近物体の検出に際し、該旋回方向検出手段によって検出された該車両の旋回内側方向の側方領域に存在するオプティカルフローベクトルを参照しない接近物体検出手段と、
該画像を表示するとともに該接近物体の検出を報知する報知手段とを備えた
ことを特徴とする、ノーズビューモニタ装置。 - 該報知手段は、該車両の進行方向へのベクトル成分を有するオプティカルフローベクトルの大きさ又は数に応じた複数の報知態様を切り換えて、該画像を表示するとともに該接近物体の検出を報知する
ことを特徴とする、請求項1項記載のノーズビューモニタ装置。 - 該車両の操舵角又は操舵輪の舵角を検出する操舵角センサをさらに備え、
該接近物体検出手段が、該操舵角センサで検出された該舵角の大きさが予め設定された基準値以上である場合に、該接近物体の検出を実施する
ことを特徴とする、請求項1又は2記載のノーズビューモニタ装置。
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