JP4625562B2 - 洗浄機能付き管継手 - Google Patents

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Description

【0001 】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、半導体高純度薬品や一般化学薬品等の液体を導く流路の接続を行う管継手に係り、特に洗浄機能が設けられた洗浄機能付き管継手に関するものである。
【0002 】
【従来の技術】
一般に、半導体高純度薬品や一般科学薬品等の液体を導く流路の接続を行う手段として、一方の流路のソケットと他方の流路のプラグとを接続することにより、それぞれの流路を接続して連通させる管継手が用いられている。
この種の管継手としては、ソケットへプラグを差し込んだ状態にて回動させることにより、ソケットとプラグとを接続させた状態に保持する止め金具からなるねじ込み式のロック機構を有するものや、プラグへソケットを差し込むことにより、互いの流路を連通させた状態に保持するワンタッチ式のロック機構を有するものなどが知られている。
【0003 】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような管継手において、互いの流路を分割する際に、接続部分の液体が残留するが、このように、接続を解除した際に残留した液体の種類によっては、その後、接合部分にかたまりを生じたり、あるいは、粘着してしまうことがあり、このような場合、前述したロック機構の機能に支障を来してしまい、接続不良を生じ、接続の信頼性が低下してしまう恐れがあった。
【0004 】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、接続解除時に残留した液体による接続不良の生じることがない、極めて接続信頼性の高い洗浄機能付き管継手を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の洗浄機能付き管継手は、ソケットとプラグとを有し、これらソケットとプラグとを互いに接続することにより、流路同士を連通させる管継手であって、前記ソケット及びプラグのいずれか一方には、これらソケット及びプラグの接続状態を保持するロック機構と、該ロック機構へ洗浄液を供給して洗浄する洗浄機構を有し、
前記ソケットには、前記プラグが嵌合される凹部が形成され、
前記ロック機構は、前記凹部を形成する壁部に、周方向へ間隔をあけて形成された孔部と、該孔部に配設されて一部が前記凹部内へ出没可能とされた施錠ボールと、外周側に設けられて軸方向へのスライドにより、前記施錠ボールを外周側から押圧して前記孔部から凹部内へ突出させ、前記凹部に嵌合された前記プラグの周囲に形成された係合溝へ係合させた状態に維持させるスリーブとを有し、
前記ソケットには、洗浄液を送り出す洗浄液供給源に接続された洗浄液供給チューブが接続され、該洗浄液供給チューブから送り込まれる洗浄液を前記凹部の外周側に形成された空間部へ導く供給路が形成され、
前記凹部を形成する壁部には、前記空間部に送り込まれる洗浄液を前記凹部内へ噴出させる噴出孔が形成されており、
前記凹部には、複数の前記噴出孔が、周方向へ間隔をあけて形成され、これら噴出孔の向きが、前記凹部の周方向から半径方向に同一角度を付けて形成されていることを特徴としている。
【0006 】
このように、ソケットとプラグとの接続状態を保持するロック機構を洗浄する洗浄機構が設けられているので、接続解除時に残留する液体がロック機構に付着したとしても、この付着した液体が固まったりあるいは残留液体の粘性によってロック機構が機能しなくなるような不具合を解消することができる。
これにより、ソケット及びプラグの接続状態をいつでも良好に保つことができ、接続の信頼性を高めることができる。
【0007】
また、スリーブのスライドによって施錠ボールを凹部の内面側へ出没させることにより、ソケットとプラグとの接続及び解除を行うロック機構が設けられているので、これらソケットとプラグとの接続及び解除をワンタッチにて極めて容易に行うことができ、しかも、この構造のロック機構を洗浄機構によって洗浄することにより、スリーブのスライド、施錠ボールの凹部内への出没を常に良好な状態に維持させることができ、これにより、接続の容易性及び接続の信頼性の両方を高めることができる。
【0008】
また、洗浄液供給源から送り込まれる洗浄液を空間部に連通する噴出孔から凹部内へ噴出させるので、プラグが嵌合される凹部内及び凹部内へ出没する施錠ボールを確実に洗浄することができ、残留液体による不具合を確実に解消して高い信頼性を確保することができる。
【0009】
さらに、周方向へ間隔をあけて形成された噴出孔が半径方向に対して同一方向へ角度を付けて形成されているので、噴出孔から凹部内へ噴出される洗浄液を凹部内面に沿って回転させて流すことができ、凹部内面及び凹部内へ出没する施錠ボールをさらに確実に洗浄することができ、残留液体による不具合をさらに確実に解消させて高い信頼性を確保することができる。
【0010】
請求項2記載の洗浄機能付き管継手は、請求項1記載の洗浄機能付き管継手において、噴出孔が、前記ソケットとプラグとを接続することにより連通される流路のシール部よりも外側に形成されていることを特徴としている。
【0011】
すなわち、噴出孔が、ソケットとプラグとを接続することにより連通される流路のシール部よりも外側に設けられているので、ソケットとプラグとを接続して互いの流路を連通させて液体を流している際に、洗浄液が供給されて噴出孔から噴出されたとしても、連通された流路内へ洗浄液が入り込むことがなく、したがって、液体へ洗浄液が混入するような不具合を確実に防止することができる。
【0012】
請求項3記載の洗浄機能付き管継手は、請求項1または2記載の洗浄機能付き管継手において、前記ソケットに、前記供給路を開閉させる開閉弁が設けられていることを特徴としている。
【0013】
つまり、ソケットに設けられた開閉弁によって供給路の開閉を行うことにより、必要なときに確実に洗浄液をロック機構へ供給して洗浄作業を行うことができる。
【0014】
請求項4記載の洗浄機能付き管継手は、請求項1〜3のいずれか1項記載の洗浄機能付き管継手において、前記洗浄液供給チューブの洗浄液供給チューブ内の流路を開閉する開閉弁が設けられていることを特徴としている。
【0015】
このように、洗浄液供給チューブに設けられた開閉弁によって洗浄液供給チューブの流路の開閉を行うことにより、必要なときに確実に洗浄液をロック機構へ供給して洗浄作業を行うことができる。
【0019 】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の洗浄機能付き管継手の実施の形態例を図面を参照して説明する。
図1において、符号21は洗浄機能付き管継手(以下管継手と称する)である。この管継手21は、ソケット22と、このソケット22が接続されるプラグ23とから構成されている。
ソケット22には、その後端部に、管路2が接続されており、また、プラグ23には、その後端部に、管路3が接続されている。
【0020 】
次に、管継手21を構成するソケット22及びプラグ23についてそれぞれ詳述する。
まず、ソケット22が接続されるプラグ23の構成及び構造を説明する。符号25は、内部に液体通路26が形成された主筒体であり、この主筒体25の内部には、先端部近傍に、Oリング28が取り付けられたバルブ27が摺動可能に設けられており、このバルブ27には、Oリング28よりも後端部側に、バルブ27の内部と外部とに連通する流路31が形成されている。
【0021 】
また、バルブ27の後端部には、スプリング32が嵌め込まれており、このスプリング32によって、前記バルブ27が主筒体25の先端方向へ付勢され、バルブ27の先端部近傍に設けられたOリング28が、主筒体25の先端部に形成された開口部26aの弁座33に当接されて液体通路26が閉鎖されるようになっている。
なお、符号34は、主筒体25の液体通路26に嵌め込まれて前記スプリング32を係止するストッパである。また、主筒体25の外周面には、円周方向へ亘って形成された環状の係合溝35が形成されており、この係合溝35には、プラグ23へソケット22を接続した際に、後述する施錠ボール59が係合するようになっている。
【0022 】
次に、上記構造のプラグ23へ接続されるソケット22の構成及び構造を説明する。符号41は、内部に液体通路42が形成された主筒体であり、この主筒体41の内部には、バルブ43が摺動可能に設けられている。
このバルブ43の先端部には、押圧突起44が形成されており、この押圧突起44が、主筒体41の開口部42aから突出されている。
また、バルブ43の先端部近傍には、Oリング45が取り付けられており、このOリング45よりも後端部側には、バルブ43の内部と外部とに連通する流路46が形成されている。
【0023 】
また、バルブ43の後端部には、スプリング47が嵌め込まれており、このスプリング47によって、前記バルブ43が主筒体41の先端方向へ付勢され、バルブ43の先端部近傍に設けられたOリング45が、主筒体41の先端部に形成された開口部42aの弁座48に当接されて液体通路42が閉鎖されるようになっている。
【0024 】
さらに、主筒体41の後端部には、前記管路2が接続された中心に流路50を有するアダプタ49が取り付けられており、このアダプタ49によってスプリング47が係止されている。
【0025 】
また、主筒体41の先端部側には、凹部51が形成されており、この凹部51に、前記プラグ23の主筒体25が嵌合されるようになっている。この凹部51の内面側には、Oリング52が嵌め込まれており、凹部51に前記プラグ23の主筒体25を嵌合させた際に、プラグ23の主筒体25の外周面へ密着され、凹部51の内周面とプラグ部23の主筒体25の外周面とがシールされるようになっている。
【0026 】
次に、ソケット22に設けられたロック機構について説明する。
主筒体41の外周には、スリーブ53が摺動可能に設けられており、主筒体41の先端部に設けられたストップリング54によって主筒体41の先端部からのスリーブ53の脱落が防止されている。このスリーブ53には、その先端部近傍における内面側に突起部55が形成されており、この突起部55と主筒体41の外周面に設けられた後述するハウジング61との間には、スプリング57が設けられている。そして、このスプリング57によってスリーブ53が、主筒体41の先端部方向へ常に付勢されている。
【0027 】
また、主筒体41の先端部近傍には、円周方向へ間隔をあけてすり鉢状の孔部58が形成されており、この孔部58には、施錠ボール59がその孔部58内に収容された状態に設けられている。そして、前記スリーブ53が主筒体41の後端部方向へ移動されると、施錠ボール59が主筒体41の凹部51の内面側へ出没可能とされ、スリーブ53がスプリング57の付勢力によって先端部側へ移動されると、スリーブ53の突起部55によって施錠ボール59が内面側に押圧されて、その一部が凹部51から突出された状態に維持されるようになっている。
【0028 】
また、主筒体41には、その外周側にハウジング61が設けられており、その先端部が、前記スリーブ53の内周側に入り込んみ、このハウジング61の先端部によって前記スプリング57が係止されている。
そして、前記スリーブ53を、軸方向へ摺動させることにより、スリーブ53の後端部がハウジング61の外周面に液密的に摺動するようになっている。
【0029 】
次に、ソケット22に設けられた洗浄機構について説明する。
主筒体41には、ハウジング61によって覆われた部分に、軸方向へ沿って形成された溝部62と、周方向へ沿って形成された環状溝部63とを有しており、これら溝部62及び環状溝部63とハウジング61の内周面とによって囲われた部分が、洗浄水連通路(供給路)64及び洗浄水環状路(供給路)65とされている。洗浄水連通路64は、一端が洗浄水環状路65に連通され、他端が前記スプリング57が収納されている空間部66と連通されている。
【0030 】
また、主筒体41の凹部51を形成する壁部51aには、前記Oリング52よりも先端側に、前記空間部66と連通する複数の噴出孔71が周方向へ間隔をあけて形成されている。これら噴出孔71は、図2に示すように、それぞれ半径方向に対して同一方向へ角度を付けて、さらに、凹部51の底部側へ向けて形成されている。
【0031 】
また、ハウジング61には、前記洗浄水環状路65と連通する洗浄水供給路(供給路)72が形成されており、この洗浄水供給路72の途中には、回動させることにより、洗浄水供給路72を開閉させる開閉弁73が設けられている。また、ハウジング61の後端部には、洗浄水供給路72が開口されており、この開口部分には、洗浄水供給チューブ74が接続されている。この洗浄水供給チューブ74は、図示しない洗浄水供給源(洗浄液供給源)に接続され、この洗浄水供給源から洗浄水が供給されるようになっており、この洗浄水供給チューブ74に供給される洗浄水がハウジング61の洗浄水供給路72を通り、その後、洗浄水環状路65、洗浄水連通路64を介して空間部66へ送り込まれ、噴出孔71から凹部51内へ噴出されるようになっている。
【0032 】
そして、前記開閉弁73を回動させて洗浄水供給路72を閉鎖させることにより、噴出孔71から凹部51内への洗浄水の噴出が禁止されるようになっている。
【0033 】
次に、上記構造の管継手21を接続する場合について説明する。
なお、互いに接続する前には、開閉弁73によってソケット22のハウジング61の洗浄水供給路72を閉じておく。
アダプタ49を介して管路2が接続されたソケット22を、管路3が接続されたプラグ23へ接続させる。ここで、ソケット22をプラグ23へ接続させる場合、まず、ソケット22のスリーブ53を、主筒体41の後端部側へ、スプリング57の付勢力に反して移動させ、この状態にて、ソケット22の凹部51へプラグ23の主筒体25を嵌合させる。
【0034 】
この状態において、スリーブ53の移動を解除させると、このスリーブ53がスプリング57の付勢力によって主筒体41の先端部方向へ移動され、スリーブ53の内面側に形成された突起部55によって施錠ボール59が内面側へ押圧され、その一部が凹部51内へ突出され、プラグ23の主筒体25の外周面に形成された係合溝35へ係合し、これらプラグ23とソケット22との確実な接続状態が確保される。このようにすると、ソケット22のバルブ43の先端部に形成された押圧突起44が、プラグ23のバルブ27の先端部に当接し、これらバルブ27、43同士が、互いに押圧されて、それぞれスプリング32、47の付勢力に反して主筒体25、41の後端部方向へ移動される。
【0035 】
これにより、図3に示すように、主筒体25、41の開口部26a、42aがそれぞれ開口され、主筒体25、41のそれぞれの液体通路26、42同士が、バルブ27、43に形成された流路31、46を介して連通した状態となる。
そして、このように、ソケット22とプラグ23とを接続させることにより、管路2と管路3とが、ソケット22及びプラグ23からなる管継手21を介して接続され、半導体高純度薬品や一般化学薬品等の液体を相互に流すことができる。
【0036 】
また、このように接続されたソケット22とプラグ23との接続を解除するには、ソケット22に設けられたスリーブ53を把持し、このスリーブ53を、ソケット22の後端部側へ向かって摺動させる。
【0037 】
このようにすると、施錠ボール59の凹部51内への突出が解除され、この状態にて、ソケット22とプラグ23とを引き離すことにより、ソケット22とプラグ23との接続が解除される。
また、このとき、ソケット22及びプラグ23では、それぞれのバルブ43、27が弁座48、33に当接し、これらソケット22及びプラグ23の液体通路42、26が閉鎖される。
【0038 】
ここで、このように管継手21のそれぞれのソケット22及びプラグ23の接続を解除した際に、流されていた液体が接続箇所から僅かに漏出することがある。
そして、この漏出した液体が、ソケット22のロック機構に付着すると、液体の種類によっては、液体中の成分が固まったりあるいは液体の粘性によって、ロック機構が良好に作動しなくなる恐れがある。
したがって、次回の接続前に、ロック機構を有するソケット22にて、ロック機構の洗浄作業を行う。
【0039 】
次に、この洗浄作業について説明する。
洗浄作業を行う場合、ソケット22のハウジング61に設けられた開閉弁73を回動させて、ハウジング61の洗浄水供給路72を連通させる。
このようにすると、洗浄水供給源から洗浄水供給チューブ74を介して洗浄水が送り込まれ、ハウジング61の洗浄水供給路72を通り、さらに、洗浄水環状路65及び洗浄水連通路64を介して空間部66へ送り込まれ、噴出孔71から凹部51内へ噴出される。
【0040 】
ここで、洗浄水が噴出される噴出孔71は、半径方向に対して同一方向へ角度が付けられているので、各噴出孔71から噴出された洗浄水は、回転力が与えられ、これにより、凹部51内にてその内面に沿って同一方向へ回転しながら流れることとなる。そして、この凹部51内をその内面に沿って回転しながら流れる洗浄水によってロック機構を構成する施錠ボール59及び孔部58、さらには、その周辺部分が洗浄され、これら施錠ボール59、孔部58及びその周辺に付着していた残留液体が確実に洗い流される。
【0041 】
このように、上記の洗浄機能付き管継手21によれば、ソケット22とプラグ23との接続状態を保持するロック機構を洗浄する洗浄機構が設けられているので、接続解除時に残留する液体がロック機構に付着したとしても、この付着した液体が固まったりあるいは残留液体の粘性によってロック機構が機能しなくなるような不具合を解消することができる。
これにより、ソケット22及びプラグ23の接続状態をいつでも良好に保つことができ、接続の信頼性を高めることができる。
【0042 】
また、ロック機構は、スリーブ53のスライドによって施錠ボール59を凹部51の内面側へ出没させることにより、ソケット22とプラグ23との接続及び解除を行うワンタッチ式であるので、これらソケット22とプラグ23との接続及び解除をワンタッチにて極めて容易に行うことができ、しかも、この構造のロック機構を洗浄機構によって洗浄することにより、スリーブ53のスライド、施錠ボール59の凹部51内への出没を常に良好な状態に維持させることができ、これにより、接続の容易性及び接続の信頼性の両方を高めることができる。
【0043 】
さらには、洗浄水供給源から送り込まれる洗浄水を空間部66に連通する噴出孔71から凹部51内へ噴出させるので、プラグ23が嵌合される凹部51内及び凹部51内へ出没する施錠ボール59を確実に洗浄することができ、特に、周方向へ間隔をあけて複数形成された噴出孔71が半径方向に対して同一方向へ角度を付けて形成されているので、噴出孔71から凹部51内へ噴出される洗浄水を凹部51内面に沿って回転させて流すことができ、凹部51内面及び凹部51内へ出没する施錠ボール59をさらに確実に洗浄することができ、残留液体による不具合を確実に解消して高い信頼性を確保することができる。
【0044 】
また、噴出孔71が、ソケット22とプラグ23とを接続することにより連通される流路のシール部を構成するOリング52よりも外側に設けられているので、ソケット22とプラグ23とを接続して互いの流路を連通させて液体を流している際に、洗浄水が供給されて噴出孔71から噴出されたとしても、連通された流路内へ洗浄水が入り込むことがなく、したがって、液体へ洗浄水が混入するような不具合を確実に防止することができる。
【0045 】
しかも、ソケット22に設けられた開閉弁73によって洗浄水供給路72の開閉を行うことにより、必要なときに確実に洗浄水をロック機構へ供給して洗浄作業を行うことができる。
【0046 】
図4に示すものは、ハウジング61の開閉弁73を省き、洗浄水供給チューブ74に開閉弁81を設けた例であり、このように、洗浄水供給チューブ74側に開閉弁81を設けることにより、ソケット22の構造を簡略化することができる。
【0047 】
そして、この洗浄機能付き管継手21によれば、洗浄水供給チューブ74に設けられた開閉弁81によって洗浄水供給チューブ81の流路の開閉を行うことにより、必要なときに確実に洗浄水をロック機構へ供給して洗浄作業を行うことができる。
なお、ハウジング61の開閉弁73及び洗浄水供給チューブ74の開閉弁81の両方を設けても良い。
なおまた、上記の例では、洗浄液として高純水等の洗浄水を用いたが、洗浄液としては、水に限定されることはない。
【0048 】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明の洗浄機能付き管継手によれば、下記の効果を得ることができる。
請求項1記載の洗浄機能付き管継手によれば、ソケットとプラグとの接続状態を保持するロック機構を洗浄する洗浄機構が設けられているので、接続解除時に残留する液体がロック機構に付着したとしても、この付着した液体が固まったりあるいは残留液体の粘性によってロック機構が機能しなくなるような不具合を解消することができる。
これにより、ソケット及びプラグの接続状態をいつでも良好に保つことができ、接続の信頼性を高めることができる。
【0049 】
請求項2記載の洗浄機能付き管継手によれば、スリーブのスライドによって施錠ボールを凹部の内面側へ出没させることにより、ソケットとプラグとの接続及び解除を行うロック機構が設けられているので、これらソケットとプラグとの接続及び解除をワンタッチにて極めて容易に行うことができ、しかも、この構造のロック機構を洗浄機構によって洗浄することにより、スリーブのスライド、施錠ボールの凹部内への出没を常に良好な状態に維持させることができ、これにより、接続の容易性及び接続の信頼性の両方を高めることができる。
【0050 】
請求項3記載の洗浄機能付き管継手によれば、洗浄液供給源から送り込まれる洗浄液を空間部に連通する噴出孔から凹部内へ噴出させるので、プラグが嵌合される凹部内及び凹部内へ出没する施錠ボールを確実に洗浄することができ、残留液体による不具合を確実に解消して高い信頼性を確保することができる。
【0051 】
請求項4記載の洗浄機能付き管継手によれば、周方向へ間隔をあけて形成された噴出孔が半径方向に対して同一方向へ角度を付けて形成されているので、噴出孔から凹部内へ噴出される洗浄液を凹部内面に沿って回転させて流すことができ、凹部内面及び凹部内へ出没する施錠ボールをさらに確実に洗浄することができ、残留液体による不具合をさらに確実に解消させて高い信頼性を確保することができる。
【0052 】
請求項5記載の洗浄機能付き管継手によれば、噴出孔が、ソケットとプラグとを接続することにより連通される流路のシール部よりも外側に設けられているので、ソケットとプラグとを接続して互いの流路を連通させて液体を流している際に、洗浄液が供給されて噴出孔から噴出されたとしても、連通された流路内へ洗浄液が入り込むことがなく、したがって、液体へ洗浄液が混入するような不具合を確実に防止することができる。
【0053 】
請求項6記載の洗浄機能付き管継手によれば、ソケットに設けられた開閉弁によって供給路の開閉を行うことにより、必要なときに確実に洗浄液をロック機構へ供給して洗浄作業を行うことができる。
【0054 】
請求項7記載の洗浄機能付き管継手によれば、洗浄液供給チューブに設けられた開閉弁によって洗浄液供給チューブの流路の開閉を行うことにより、必要なときに確実に洗浄液をロック機構へ供給して洗浄作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の洗浄機能付き管継手の構成及び構造を説明する管継手を構成するソケット及びプラグの断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態の洗浄機能付き管継手の構成及び構造を説明する管継手を構成するソケットの先端部分における平断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態の洗浄機能付き管継手の接続状態を説明する管継手を構成するソケット及びプラグの断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態の洗浄機能付き管継手の他の例を説明する管継手を構成するソケットの断面図である。
【符号の説明】
21 洗浄機能付き管継手
22 ソケット
23 プラグ
35 係合溝
51 凹部
51a 壁部
52 Oリング(シール部)
53 スリーブ
58 孔部
59 施錠ボール
64 洗浄水連通路(供給路)
65 洗浄水環状路(供給路)
66 空間部
71 噴出孔
72 洗浄水供給路(供給路)
73、81 開閉弁
74 洗浄水供給チューブ

Claims (4)

  1. ソケットとプラグとを有し、これらソケットとプラグとを互いに接続することにより、流路同士を連通させる管継手であって、
    前記ソケット及びプラグのいずれか一方には、これらソケット及びプラグの接続状態を保持するロック機構と、該ロック機構へ洗浄液を供給して洗浄する洗浄機構を有し、
    前記ソケットには、前記プラグが嵌合される凹部が形成され、
    前記ロック機構は、前記凹部を形成する壁部に、周方向へ間隔をあけて形成された孔部と、該孔部に配設されて一部が前記凹部内へ出没可能とされた施錠ボールと、外周側に設けられて軸方向へのスライドにより、前記施錠ボールを外周側から押圧して前記孔部から凹部内へ突出させ、前記凹部に嵌合された前記プラグの周囲に形成された係合溝へ係合させた状態に維持させるスリーブとを有し、
    前記ソケットには、洗浄液を送り出す洗浄液供給源に接続された洗浄液供給チューブが接続され、該洗浄液供給チューブから送り込まれる洗浄液を前記凹部の外周側に形成された空間部へ導く供給路が形成され、
    前記凹部を形成する壁部には、前記空間部に送り込まれる洗浄液を前記凹部内へ噴出させる噴出孔が形成されており、
    前記凹部には、複数の前記噴出孔が、周方向へ間隔をあけて形成され、これら噴出孔の向きが、前記凹部の周方向から半径方向に同一角度を付けて形成されていることを特徴とする洗浄機能付き管継手。
  2. 噴出孔は、前記ソケットとプラグとを接続することにより連通される流路のシール部よりも外側に形成されていることを特徴とする請求項1記載の洗浄機能付き管継手。
  3. 前記ソケットには、前記供給路を開閉させる開閉弁が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の洗浄機能付き管継手。
  4. 前記洗浄液供給チューブには、この洗浄液供給チューブ内の流路を開閉する開閉弁が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の洗浄機能付き管継手。
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