JP4072291B2 - 薬液タンクの接続構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、組織片から顕微鏡標本を作製する組織片処理装置に薬液を供給する薬液タンクに設けられた接続プラグと、前記組織片処理装置内の前記薬液タンクが収納されるタンク収納部内に設けられ、前記接続プラグと接続可能に形成された接続ソケットとから成る薬液タンクの接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
先ず、図9に基づいて組織片処理装置について説明する。
組織片処理装置10は、生物の組織片から顕微鏡標本を作製するために用いられる装置であって、収納された組織片の固定、脱水、脱脂・置換、パラフィン包埋の各処理を自動的に行うものである。
上述した組織片の各処理を行うには、パラフィンを除いたそれぞれの処理工程においてホルマリン固定液、アルコールとキシレンといった種々の処理用の薬液が必要である。
このため、組織片処理装置10の下方には、各処理用の薬液が収納された複数個の薬液タンクが着脱可能であるタンク収納部12が設けられている。
タンク収納部12内に装着された薬液タンクから組織片処理装置10内部の図示しない処理槽内に薬液が供給される。
【0003】
図10に、組織片処理装置内のタンク収納部12の内部構造について示す。
なお、本図ではタンク収納部12の奥部側は図面右側となるように図示されている。また、このタンク収納部12は、薬液タンク14を高さ方向に2段にわたって収納している。
従来の薬液タンク14について説明すると、薬液タンク14の上面側には、タンク内で発生したガスを排気するための排気口16と、タンク内部に収納されている薬液11を組織片処理装置10へ供給するための供給口18とが別々に形成されている。
排気口16は上方に向かって開口されており、この排気口16には組織片処理装置10と接続するための接続ソケット17が取り付けられている。接続ソケット17には、タンク内部と連通すると共にタンク収納部12の奥部側に向かって開口する接続穴19が設けられている。
【0004】
供給口18は、薬液タンク14の手前側(図面左側)端部を上昇するように形成された通路部22の先端に設けられている。この通路部22の先端はタンク収納部12の奥部(図面右側)方向に向かうように曲折されており、供給口18もタンク収納部12の奥部方向に向かうように設けられている。供給口18には、組織片処理装置10側と接続するための接続プラグ24が設けられている。
なお、このような構造を有する薬液タンク14はポリエリレン等の合成樹脂によって形成されている。
【0005】
続いて、上述した薬液タンク14をタンク収納部12に収納したときの、薬液タンク14と組織片処理装置10との間を接続する接続構造について説明する。
薬液タンク14をタンク収納部12内に収納すると、薬液タンク14の奥部側に設けられている排気口16の接続ソケット17の接続穴19内に、タンク収納部12内の奥部側内壁面12aから手前側に向けて突出する接続プラグ21が挿入される。この接続プラグ21は排気管25を介して図示しない排気処理部に接続されている。このため、薬液タンク14内で発生したガスは、組織片処理装置10内の排気処理部に排気することができ、良好に処理が行える。
また、薬液タンク14をタンク収納部12内に収納すると、薬液タンク14の手前側に設けられた、薬液を供給するための接続プラグ24は、タンク収納部12内で手前側に突出するように設けられた接続ソケット26に接続される。
接続ソケット26には、組織片処理装置10内の図示しない処理槽へ接続されている供給チューブ27が接続されている。このため、薬液タンク14内の薬液は、組織片処理装置10内の処理槽へ良好に供給することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、薬液タンクは合成樹脂製である。このため、薬液タンク内に収納されている薬液の性質等によっては、薬液タンクが膨張して寸法が変化することも考えられる。
このように薬液タンクが膨張してしまうと、図10に示す接続ソケット17と接続プラグ24との間の距離Lが伸びてしまう。
この場合に、薬液タンク14をタンク収納部12内へ収納しようとしても、まず薬液タンク14の奥部側の接続ソケット17と接続プラグ21とは接続できても、薬液を供給する側の接続プラグ24の位置が本来の位置xよりも手前側の位置x1 にずれ込んでしまい、薬液タンク14と組織片処理装置10との間の接続が良好に行い得ないといった課題があった。
【0007】
そこで、本発明の目的は、薬液タンクと組織片処理装置との間で、薬液を組織片処理装置へ供給するための薬液通路と、薬液タンク内で発生したガスを排気するための排ガス通路とを1つにまとめた構造により薬液タンクを連結するようにした接続構造を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために次のような構成を備える。すなわち、本発明にかかる薬液タンクの接続構造によれば、組織片から顕微鏡標本を作製する組織片処理装置の処理槽に薬液を供給すべく、接続プラグが取り付けられている薬液タンクを、前記組織片処理装置のタンク収納部内に挿脱自在に収納すると共に、挿入時に、前記処理槽に通じる送液管口に取り付けられている接続ソケットに前記接続プラグが接続する薬液タンクの接続構造において、前記接続プラグには、薬液を通す薬液通路と、前記薬液タンク内で発生するガスを通す排ガス通路とが形成され、前記接続ソケットには、前記接続プラグの前記薬液通路と連結して薬液を通すと共に、接続プラグが装着されていない場合には接続ソケットの液止めを行う逆止弁が設けられた薬液管路と、前記接続プラグの前記排ガス通路と連結してガス処理部へ向けてガスを通す排ガス管路とが形成されていることを特徴としている。
この構成を採用することによって、ガスと薬液が流れる通路をまとめて1つの継手で行うことができるので、薬液タンクの膨張等があってもどちらか一方の通路しか連結できないといった事態は避けることができ、接続を良好に行うことができる。また、薬液管路に逆止弁を設けたので、薬液タンクを組織片処理装置から着脱する際に薬液の液垂れ防止と、接続しない状態で誤って装置側より液を流出しない安全機能を有する。
【0009】
また、前記接続ソケットの前記排ガス管路は、複数の薬液タンクから排出されたガスをまとめて液化する排ガスヘッダーに接続するようにすれば、液化したものの逆流を防止できる。
さらに、前記接続プラグと前記接続ソケットとの間に、ワンタッチで着脱可能なロック機構が設けられていると、着脱時の手間が省け、短時間での着脱が行える。
なお、前記ロック機構は、前記接続プラグの外周に形成された溝部と、前記接続ソケットの内壁面の収納凹部内に収納されて前記接続プラグの溝部に嵌合するリング状部材とから成り、前記接続ソケット内の、前記リング状部材よりも奥部側には、挿入された前記接続プラグの薬液通路および排ガス通路と連結する前記薬液管路および排ガス管路を覆って形成される円筒状のハウジングが設けられ、前記リング状部材の内壁面には、前記ハウジングの先端部が当接可能に設けられた当接部が形成されていることにより、ハウジングの先端部がリング状部材の内壁面に当接してリング状部材を収納凹部内でずれたりしないようにしてリング状部材の中心の軸芯を接続ソケットの中心の軸芯と常に合わせていることができるために、接続プラグの挿入時にリング状部材が邪魔になったりせず、接続プラグと接続ソケットとの挿脱が良好に行える。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の薬液タンクの接続構造の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、薬液タンクを組織片処理装置10に設けられているタンク収納部12内に収納したところを示す。また、図2には、複数個の薬液タンク30を装着した組織片処理装置の構造について示す。
なお、従来の技術で説明した構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する。また、本明細書においては収納タンクの奥部側方向は図面右側であって、手前側方向は図面左側に統一している。
まず、薬液タンク30の構造について説明する。
薬液タンク30は、組織片処理装置10へ供給するための薬液11が内部に収納されている。
この薬液タンク30において、薬液11を組織片処理装置10側へ供給するための供給口32は、タンク収納部12の奥部側(図面右側)に向けて開口して設けられている。
この供給口32には、接続プラグ34がはめ込まれている。接続プラグ34には、薬液タンク30内部から伸びて、薬液11を吸い上げる給液チューブ36が接続されている。
【0011】
38は、供給口である。供給口38は、薬液タンク30の上面側の、タンク収納部12の手前側(図面左側)に上面側に開口して設けられている。
供給口38は、薬液タンク30内に薬液11を供給するために設けられている部位であるので、薬液タンク30がタンク収納部12内に収納されている場合の状態では使用することはない。このため、供給口38には通常は供給口キャップ40が取り付けられ、閉塞されている。
【0012】
タンク収納部12の奥部側の壁面12aの所定位置には、薬液タンク30と接続するための接続ソケット42が設けられている。接続ソケット42は、組織片処理装置10内の処理槽57内に送液管44を介して接続されている。接続ソケット42は、送液管44の薬液タンク側先端部である送液管口53に取り付けられる。
また、図2に示すように、タンク収納部12内には複数個の薬液タンク30が接続されている。本図の例では、横方向に5個並んで設けられた薬液タンク30の列が上下方向に3段にわたって収納されている。
薬液タンク内で発生したガスが排気される排ガスヘッダー43は、横方向に並んでいる複数の薬液タンク30同士の間にわたって設けられている。また、違う段の排ガスヘッダー43同士は接続管41によって接続されている。
排ガスヘッダー43内に排出されたガスは、最終的には、排ガス管45を介して排ガス処理部55へ排気される。
なお、図2で示した複数のタンクのうち、61は排ガスヘッダー43内で液化された廃液を溜める廃液タンク、63は水タンクである。
【0013】
次に、図3に接続プラグを拡大したところを、図4に接続ソケットを拡大したところを、図5および図6に接続ソケットに接続プラグを挿入して装着したところを示し、接続プラグおよび接続ソケットの構造を動作と共にさらに詳細に説明する。
接続プラグ34は、給液口32の外周壁32aに取り付けるために内壁側にネジ溝が形成された取り付け部33と、給液チューブ36に接続されて薬液を流通させる薬液通路35と、薬液タンク30内に発生するガスを排気するためにガスを流通させる排ガス通路37とを有している。
排ガス通路37は、薬液通路35の径方向の外方に配置されている。
また、薬液通路35の先端部である出口側端部35aは、排ガス通路37の先端部である出口側端部37aよりも突出して形成されている。このため、排ガス通路37が形成されている部位は、薬液通路35のみが形成されている部位よりも大径に形成されている。
【0014】
接続プラグ34は取り付け部33によって、給液口32の外周壁32aに対してねじ込み式に取り付けられる。つまり、接続プラグ34は薬液タンク30からは簡単に取り外しができる。
また、薬液通路35の出口側端部35aの外周壁と、排ガス通路37の外側の外周壁39にはシール用のOリング46とOリング48が取り付けられている。このよにシール材としてのOリング46とOリング48を装着することによって、接続ソケット42と接続した際の、接続ソケットと接続プラグとの間からの薬液やガスの漏れを防ぐようにしている。
また、このように接続ソケット側ではなく接続プラグ側に、シール材であるOリングを設けたので、タンク収納部12の奥部側の接続ソケットにシール材を設けるよりはシール材の保守管理が容易となる。
さらに、排ガス通路37の外側の外周壁39には、周方向に形成された溝部49が形成されている。この溝部49は後述するロック機構として用いられる。
【0015】
接続ソケット42について説明する。
接続ソケット42は、タンク収納部12の奥部側壁面12aに、開口側がタンク収納部12内に突出するように設けられている。
50は、挿入口である。挿入口50の内径は、接続プラグ34の排ガス通路37の外側の外周壁までは挿入可能な径に形成されている。
挿入口50の内側には、挿入口50の内壁面よりも内方へ突出するように成形され、リング状部材の一例であって環状の一部が切欠かれてC字状に成形されているC形リング52が設けられている。
C形リング52は、通常は内壁面よりも内方へ突出するような径を有しているが、接続プラグ34が挿入されたときには外方へ広げられて接続プラグ34の溝部49内に嵌まり込み、抜け止めとなる。
【0016】
54は、送液管44へ連通している薬液管路である。薬液管路54は、接続プラグ34の薬液通路35が挿入可能な径を有する筒状の挿入部56と、挿入部56よりも奥部側に設けられて、挿入された接続プラグ34の薬液通路35の先端部に押動されたときに薬液通路35と薬液管路54とにわたって流路を開く逆止弁58が設けられている。
逆止弁58は、薬液管路54内に、手前側方向に付勢されている弁体60および弁体60と一体に形成されて接続プラグ34の薬液通路35の先端部に当接する押動部64と、弁体60を付勢するためのスプリング62とが設けられている。
弁体60には、中空に形成された押動部64の中空部と連通する連通穴71が穿設されている。
このような、逆止弁58が設けられていることによって、接続ソケット42に接続プラグ34が装着されていない場合には弁体60が薬液管路54の狭窄部67内壁面に当接して薬液管路54を閉塞しており、薬液の液止めを行うと共に液垂れを防止する。
【0017】
挿入部56の外方には、所定の間隔の隙間59をおいて挿入部56を覆うハウジング69が設けられている。この挿入部56の外壁とハウジング69の内壁との間の隙間59と、この隙間59と排ガスヘッダー43とを連通させるようにハウジング69の側面に穿設された連通穴80とが、接続プラグ34の排ガス通路37と連通する排ガス管路51である。
なお、図4〜図7に示したハウジング69は薬液タンク30用に形成されたものであって、このハウジング69の排ガス管路51を構成する連通穴80は上方の1か所のみに形成されている。
ただし、図2に示した廃液タンク61に取り付けられる接続ソケットでは、上方に形成した連通穴80だけではなく、側方に廃液管路(図示せず)を穿設して外部と連通させている。これにより、廃液タンク61には排気ヘッダー43内に溜まった廃液を前記廃液管路から流しこむことができるのである。
【0018】
なお、本実施形態においては、排ガスヘッダー43、排ガス管路51および接続プラグ34に至るまで、ガスの逆流を防止する逆止弁が設けられていない。これは、たとえ、逆止弁を設けたとしても排ガスヘッダー43内がパラフィンガスによって汚れてしまい、逆止弁の動作不良を起こしてしまうおそれがあるからである。
上述したように、排ガスヘッダー43内に排気されたガスは排ガスヘッダー43内で液化し、廃液タンク61(図2)に排出させられる。
【0019】
また、接続ソケット42へ接続プラグ34が挿入されると、薬液管路54の先端部に設けられた挿入部56内に接続プラグ34の薬液通路35が挿入され、薬液管路54の先端部のOリング46が挿入部56の内壁面との間をシールする。
このとき、接続プラグ34の排ガス通路37は、排ガス管路51と連通するように位置されており、薬液タンク30内のガスは排ガス管路51を通って排ガスヘッダー43へ排気される。
このため、薬液タンク30内で生じたガスは、薬液管路54の方へ漏れず、矢印C方向に排ガスヘッダー43へ排気される。
また、排ガス通路37の外側の外周壁のOリング48が挿入口50の内壁面に当接し、ガスが外部へ漏れないようにシールしている。
【0020】
以下、接続プラグ34を接続ソケット42へ装着させていくところを説明する。
接続プラグ34が接続ソケット42内に挿入されると、挿入部56内に挿入された接続プラグ34の先端部が押動部64をスプリング62の付勢力に抗して押動する。これにより弁体60が狭窄部67から離れて奥部側へ移動して薬液管路54の閉塞状態を解除する。
薬液管路54は、弁体60に設けられた連通穴71が、狭窄部67内からスプリング62方向に移動してあらわになることで、連通穴71を介して挿入された接続プラグ34の薬液通路35との間で連通する。
これにより、薬液タンク30から、連通穴71を通って薬液が矢印B方向に供給される。
なお、組織片処理装置10内には、図示しないポンプが送液管44に接続されて設けられており、ポンプ作動することで薬液を薬液タンク30内から吸い上げるのである。
【0021】
さらに、接続ソケット42へ接続プラグ34が挿入されると、挿入口50の内壁面に設けられたC形リング52が、接続プラグ34の溝部49内に嵌まり込み、ロックされて抜け止めとなる。
なお、このC形リング52によるロックを解除する場合には、ただ接続プラグ34を接続ソケット42から引き抜くようにすればよい。つまり、接続プラグ34を引き抜く力によってC形リング52の径を広げさせ、C形リング52と溝部49との間のロックを解除するのである。
このようなロック機構を設けたことによって、ワンタッチで薬液タンク30を組織片処理装置10へ接続することができ、手間をかけずに容易に接続可能となっている。
【0022】
次に、図7および図8に基づいて他の実施例を説明する。
本実施例は、接続ソケット42内に設けられているロック機構を構成するC形リングの断面の奥部側に傾斜するテーパ面を形成したものである。なお、図8は、リング状部材の一例たるC形リングの断面(図7の範囲D)を拡大したものである。
C形リング70は、接続ソケット42の挿入口50の内壁面に周回して形成された収納凹部72内に挿入されて設けられている。また、収納凹部72とC形リング70との間には、隙間81が設けられている。隙間81は、接続プラグ34が挿入されてC形リング70が拡径したときに、この拡径した分の寸法を逃がすために設けられているものである。
C形リング70には、奥部側方向に向かって徐々にリングが大径となるような当接面であるテーパ面74、およびテーパ面74より内方側(図面では上方側)にテーパ面79が形成されている。
これに対して手前側にも、手前側方向に向かって徐々にリングが大径となるように傾斜するテーパ面78が形成されている。また、77は、接続プラグ34の溝部49内に嵌まり込む嵌合面である。
【0023】
また、接続ソケット42の内方に設けられて、挿入部56を覆うハウジング69の手前側の先端部69aは、C形リング70のテーパ面74に当接するようにC形リング70側に突出して設けられている。
このハウジング69の先端部69aのC形リング70のテーパ面74に当接する部位には、テーパ面74の傾斜角度に合わせた傾斜面76が形成されている。
このようにC形リング70の奥部側にテーパ面74を成形することで、このC形リング70に、ハウジング69の先端部69aを当接させることができる。このため、ハウジング69の先端部69aは、接続プラグ34が挿入されていない状態でC形リング70と収納凹部72内で隙間81が生じている場合には、この隙間81により生じるC形リング70のガタつきを防止したり収納凹部72内で偏ってしまわないようにテーパ面74でC形リング70の径方向のずれを規制することができる。
【0024】
つまり、C形リング70を保持する部材がないと、収納凹部72の内径よりも小径に形成されているC形リング70は、その質量によって収納凹部72内で下方側に偏ってしまい、C形リング70の中心の軸線が接続ソケット42の中心の軸線からずれてしまうおそれがある。かかる事態が生ずると、接続プラグ34を接続ソケット42内に挿入したとしても、挿入した接続プラグ34の先端部が偏って位置しているC形リング70に当接してしまい、接続プラグ34の接続ソケット42内への挿入が良好に行われなくなってしまう。そこで、ハウジング69の先端部69aがC形リング70のずれを規制することで接続プラグ34と接続ソケット42との接続を良好、且つ簡単に行い得るのである。
【0025】
なお、ここに示すC形リング70の奥部側の位置するテーパ面は、途中で傾斜角度が異なるように2段階に形成されている。
2段階に形成されたテーパ面のうち、上述してきたテーパ面74は、ハウジング69が当接するように奥部側に設けられているものである。一方、このテーパ面74よりも手前側であって、嵌合面77に接して形成されているテーパ面79は、挿入されてきた接続プラグ34の溝部49に嵌め込まれたC形リング70の抜けを防止すべく形成されているものである。
【0026】
さらに、図8に示すように、嵌合面77に接して形成された2つのテーパ面78とテーパ面79とは、それぞれ傾斜角度が異なるように形成されている。
テーパ面78の傾斜角αは、接続プラグ34を挿入する際に挿入抵抗を減らすようになるべく小さな角度に設けられている。また、テーパ面79の傾斜角βは、C形リング70が接続プラグ34の溝部49内にはめ込まれた場合に、溝部49からC形リング70が抜けにくくなるといった効果を有する。かかる場合には、接続プラグ34が接続されて、接続プラグ34にスプリング62の弾性力や、接続ソケット42内の内圧がかかっても接続プラグ34が外れてしまわないようななるべく大きな傾斜角であって、接続プラグ34を外すときには適度な力で外れる程度の角度が必要となる。
【0027】
なお、C形リング70の収納凹部72でのずれ等を防止するには、C形リング70の奥部側に位置するハウジング69の先端部がC形リング70のテーパ面74に当接するだけでなく、挿入口50の奥部側の先端部がC形リング70の手前側のテーパ面78に当接することによっても行うことができる。
【0028】
以上本発明につき好適な実施例を挙げて種々説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのはもちろんである。
【0029】
【発明の効果】
本発明に係る薬液タンクの接続構造によれば、接続プラグには、薬液を通す薬液通路と、薬液タンク内で発生するガスを通す排ガス通路とを形成し、接続ソケットには、接続プラグの薬液通路と連結して薬液を通す薬液管路と、接続プラグの排ガス通路と連結してガス処理部へ向けてガスを通す排ガス管路とを形成したので、ガスと薬液が流れる通路をまとめて1つの継手で行うことができるので、薬液タンクの膨張等があってもどちらか一方の通路しか連結できないといった事態は避けることができ、接続を良好に行うことができる。また、薬液管路に逆止弁を設けることで、薬液タンクを組織片処理装置から着脱する際に薬液の液垂れ防止と、接続しない状態で組織片処理装置側から液を流出させない安全機能とを有する。
また、ロック機構を設けたことにより、接続時に確実に装着できた感触を有するため接続が確実に行うことができ、しかもワンタッチで接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】薬液タンクを組織片処理装置のタンク収納部内に収納したところを示す説明図である。
【図2】組織片処理装置内の構成を示した説明図である。
【図3】接続プラグの側面からの断面図である。
【図4】接続ソケットの側面からの断面図である。
【図5】接続ソケットに接続プラグを挿入している途中を示す説明図である。
【図6】接続ソケットへの接続プラグの挿入が完了して装着されたところを示す説明図である。
【図7】他の実施例を示す接続ソケットの側面からの断面図である。
【図8】図7に示したC形リングの部分拡大図である。
【図9】組織片処理装置を説明する外観図である。
【図10】従来のタンク収納部内を示す説明図である。
【符号の説明】
10 組織片処理装置
12 タンク収納部
30 薬液タンク
32 薬液供給口
34 接続プラグ
35 薬液通路
36 給液チューブ
37 排ガス通路
38 供給口
39 外周壁
41 接続管
42 接続ソケット
43 排ガスヘッダー
44 送液管
45 排ガス管
46,48 Oリング(シール材)
49 溝部
50 挿入口
51 排ガス管路
52,70 C形リング(リング状部材)
53 送液管口
54 薬液管路
55 排ガス処理部
56 挿入部
57 処理槽
58 逆止弁
59,71 連通穴
60 弁体
61 廃液タンク
62 スプリング
63 水タンク
64 押動部
67 狭窄部
69 ハウジング
72 収納凹部
74,78 テーパ面
77 嵌合面

Claims (4)

  1. 組織片から顕微鏡標本を作製する組織片処理装置の処理槽に薬液を供給すべく、接続プラグが取り付けられている薬液タンクを、前記組織片処理装置のタンク収納部内に挿脱自在に収納すると共に、挿入時に、前記処理槽に通じる送液管口に取り付けられている接続ソケットに前記接続プラグが接続する薬液タンクの接続構造において、
    前記接続プラグには、
    薬液を通す薬液通路と、前記薬液タンク内で発生するガスを通す排ガス通路とが形成され、
    前記接続ソケットには、前記接続プラグの前記薬液通路と連結して薬液を通すと共に、接続プラグが装着されていない場合には接続ソケットの液止めを行う逆止弁が設けられた薬液管路と、前記接続プラグの前記排ガス通路と連結してガス処理部へ向けてガスを通す排ガス管路とが形成されていることを特徴とする薬液タンクの接続構造。
  2. 前記接続ソケットの前記排ガス管路は、複数の薬液タンクから排出されたガスをまとめて液化する排ガスヘッダーに接続されていることを特徴とする請求項1記載の薬液タンクの接続構造。
  3. 前記接続プラグと前記接続ソケットとの間に、ワンタッチで着脱可能なロック機構が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の薬液タンクの接続構造。
  4. 前記ロック機構は、前記接続プラグの外周に形成された溝部と、前記接続ソケットの内壁面の収納凹部内に収納されて前記接続プラグの溝部に嵌合するリング状部材とから成り、
    前記接続ソケット内の、前記リング状部材よりも奥部側には、挿入された前記接続プラグの薬液通路および排ガス通路と連結する前記薬液管路および排ガス管路を覆って形成される筒状のハウジングが設けられ、
    前記リング状部材の内壁面には、前記ハウジングの先端部が当接可能に設けられた当接部が形成されていることを特徴とする請求項3記載の薬液タンクの接続構造。
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