JP4623844B2 - 低温ショーケースの扉装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、貯蔵室の前面開口を引き戸式扉にて開閉自在に閉塞して成る低温ショーケースの扉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より低温ショーケースにおいては、例えば実公平4−20941号公報(E05D15/06)に示される如く、貯蔵室(庫内)の前面開口上下に取り付けたレール枠に前後二枚の扉体を嵌め込み、これらを左右に移動させて開口を開閉自在に閉塞している。
【0003】
図10を用いて係る低温ショーケースの従来の扉装置101の構造を説明する。扉装置101は、低温ショーケースの断熱箱体の前面開口縁に取り付けられるものであり、上レール枠と下レール枠間に嵌め込まれた前後二枚の扉体104とから構成されている。
【0004】
前記扉体104は、周囲の枠状サッシュ123と、このサッシュ123内に嵌め込まれた透明板ガラス124と、扉体104の下辺のサッシュ123左右に取り付けられた図示しないローラとから成り、このローラが軌道上を滑動することにより、二枚の扉体104は開閉自在とされている。
【0005】
また、前側となる扉体104のサッシュ123の後面周囲及び後側となる扉体104のサッシュ123の前面周囲にはパイル生地から成るシール材131がそれぞれ突出して取り付けられている。このシール材131は前述の如く各扉体104を閉じた状態で前後に重なる各サッシュ123、123間では相互に摺動自在に当接し、各レール枠の中央壁にも摺動自在に当接して、各扉体104間及び各扉体104とレール枠間をシールする。
【0006】
更に、シール材131は扉体104のサッシュ123の上下に両面テープなどで貼付された帯状の水平辺131A、131Aとサッシュ123の左右に同様に貼付された帯状の垂直辺131B、131Bの合計4本から成り、図10に示す如く各水平辺131Aと垂直辺131Bの長手方向の端部は略45度に切断されている。そして、水平辺131Aと垂直辺131Bの各切断面が突き合わされていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、シール材131の各水平辺131A、垂直辺131Bの鋭角部分は先端が狭くなり、接着強度が低下する。そのため、扉体104の横方向への移動時にこの先端部分がめくれてしまう問題があった。そこで、従来では接着剤にてこの突き合わせ部分を固定していたが、今度は先端部分の変形や接着層の厚さ増にともなう膨れあがりが発生する。
【0008】
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、引き戸式扉を備えた低温ショーケースのシール材のめくれやずれを防止できる扉装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の扉装置は、貯蔵室の前面開口を引き戸式扉にて開閉自在に閉塞して成る低温ショーケースに適用され、前記開口の上下に位置し、それぞれ少なくとも前後二条の軌道を備えたレール枠と、相互に間隔を存し、上下で対向する前記前後二条の軌道間にそれぞれ移動自在に設けられた扉体と、前記各扉体の周囲に設けられ、各扉体を閉じた状態で前後に重なる扉体間では相互に摺動自在に当接すると共に、レール枠にも摺動自在に当接して各扉体間及び扉体と前記レール枠間をシールするためのパイル生地から成るシール材とを備え、前記シール材は、前記扉体の上下に貼付された水平辺と左右に貼付された垂直辺とから成り、各辺の長手方向の端部は略直角に切断され、前記垂直辺の上下端部の側方から前記水平辺は突き合わされていることを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、貯蔵室の前面開口を引き戸式扉にて開閉自在に閉塞して成る低温ショーケースにおいて、前記開口の上下に位置し、それぞれ少なくとも前後二条の軌道を備えたレール枠と、相互に間隔を存し、上下で対向する前記前後二条の軌道間にそれぞれ移動自在に設けられた扉体と、前記各扉体の周囲に設けられ、各扉体を閉じた状態で前後に重なる扉体間では相互に摺動自在に当接すると共に、レール枠にも摺動自在に当接して各扉体間及び扉体と前記レール枠間をシールするためのパイル生地から成るシール材とを備え、前記シール材は、前記扉体の上下に貼付された水平辺と左右に貼付された垂直辺とから成り、各辺の長手方向の端部は略直角に切断され、前記垂直辺の上下端部の側方から前記水平辺は突き合わされているので、シール材の隅角部の接着強度は従来の如く45度で切断されて突き合わされているものに比べて極めて高くなる。
【0011】
従って、扉体の開閉に伴う左右方向への移動時に、シール材の水平辺や垂直辺の端部がずれ、或いは、めくれてしまう不都合が回避される。特に、水平辺が垂直辺の上下端部の側方から突き合わされるので、扉体の移動方向に延在している水平辺の左右端部を垂直辺が保護するかたちとなり、水平辺もずれやめくれも生じ難くなるものである。
【0012】
請求項2の発明の低温ショーケースの扉装置は、上記において前記シール材の水平辺と垂直辺の隅角部を45度の角度で切除したことを特徴とする。
【0013】
請求項2の発明によれば、上記に加えて前記シール材の水平辺と垂直辺の隅角部を45度の角度で切除したので、上記構造において最も取付強度が弱くなる水平辺及び垂直辺の隅角部のずれやめくれも防止することができるようになるものである。
【0014】
請求項3の発明の低温ショーケースの扉装置は、請求項1において前記シール材の水平辺と垂直辺の隅角部を湾曲形状としたことを特徴とする。
【0015】
請求項3の発明によれば、請求項1に加えて前記シール材の水平辺と垂直辺の隅角部を湾曲形状としたので、請求項1の構造において最も取付強度が弱くなる水平辺及び垂直辺の隅角部のずれやめくれを一層効果的に防止することができるようになるものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明を適用する実施例としての低温ショーケースSの正面図、図2は本発明の扉装置1下部の縦断側面図、図3は本発明の扉装置1の左上隅部の拡大図、図4は図3のA−A線断面図、図5は図1の円B部分の扉体4の背面図である。
【0017】
低温ショーケースSは前面に開口した断熱箱体42より本体が構成されており、この断熱箱体42の開口縁に取り付けられた本発明の扉装置1を構成する硬質合成樹脂製の上下レール枠2、3、左右枠(図示せず)とから構成されている。そして、上記断熱箱体42内に貯蔵室60が構成されると共に、貯蔵室60の前面開口61は前記上下レール枠2、3に嵌め込まれた引き戸式の扉4、6にて開閉自在に閉塞されている。また、貯蔵室60内には図示しない冷却装置の冷却器が設けられ、上部には図示しない送風機が設置されており、冷却器からの冷気を送風機にて強制循環することによって貯蔵室60内は所定の温度に冷却される。
【0018】
一方、扉装置1は前記上下のレール枠2、3と、これらレール枠2、3間に嵌め込まれた前記前後二枚の扉体4、6とから構成される。上レール枠2は、支持金具43により上部外パネル44の内側にて開口61上縁の断熱箱体42に取り付けられており、相互に所定の間隔を存して下方に突出し、左右に延在する前後壁7、8及び中央壁9を備え、この前壁7と中央壁9間、及び、中央壁9と後壁8間に、それぞれ左右に渡る前後二条の軌道11、12を構成している。
【0019】
前記下レール枠3は、支持金具46により下部外パネル47の内側にて開口61下縁の断熱箱体42に取り付けられており、相互に所定の間隔を存して上方に突出し、左右に延在する前後壁13、14及び中央壁16を備え、この前壁13と中央壁16間、及び、中央壁16と後壁14間には、それぞれ左右に渡る前後の軌道体17及び18が取り付けられている。
【0020】
各軌道体17、18は全体としては断面下向きの略コ字状を呈した鋼板から成り、前側の軌道体17は例えば向かって右方に、後側の軌道体18は向かって左方に徐々に低くなるよう傾斜している。また、軌道体17の上面17A前部は前方に高く傾斜した傾斜面17Bとされ、上面17Aの後部は平坦な水平面17Cとされている。更に、軌道体18の上面18A後部は後方に高く傾斜した傾斜面18Bとされ、上面18Aの前部は平坦な水平面18Cとされている。そして、各軌道体17、18の水平面17C、18C上に前後二条の軌道21、22が構成される。
【0021】
前記扉体4及び6は、何れも周囲の枠状サッシュ23と、このサッシュ23内に嵌め込まれた透明板ガラス24と、扉体4、6の下辺4A、6Aのサッシュ23左右に取り付けられたローラ26、26とから成る。
【0022】
そして、扉体4、6の上辺4B、6Bのサッシュ23を上レール枠2の前後軌道11、12内に挿入し、各ローラ26、26を前記軌道体17、18の軌道21、22上に滑動自在に当接させることによって、扉体4を前側の上下軌道11、21間に、扉体6を後側の上下軌道12、22間に左右方向移動自在に取り付ける。この扉体4、6の左右移動によって貯蔵室60の開口61は開閉自在に閉塞される。
【0023】
また、各扉体4、6間にはそれらの移動を確保するために間隔が形成されると共に、軌道体17、18は右方或いは左方に低く傾斜しているので、前側の扉体4は常には向かって右側に位置し、後側の扉体6は常には左側に位置して自閉機能を発揮する。
【0024】
更に、扉体6のサッシュ23の前面周囲にはパイル生地から成るシール材31が前方に突出して取り付けられており、扉体6のサッシュ23の周側面後角部周囲には外側斜め後方に突出するヒレ片40が設けられている(図3、図4)。また、扉体4のサッシュ23の後面周囲にも同様のパイル生地から成るシール材31が後方に突出して取り付けられており、扉体4のサッシュ23の周側面前角部周囲にも外側斜め前方に突出する前記ヒレ片40と同様のヒレ片40(図5)が設けられている。
【0025】
この場合、シール材31は扉体4、6のサッシュ23の上下に両面テープなどで貼付された帯状の水平辺31A、31Aとサッシュ23の左右に同様に貼付された帯状の垂直辺31B、31Bの合計4本から成り、図5に示す如く各水平辺31Aと垂直辺31Bの長手方向の端部は略直角に切断されている。そして、水平辺31Aの左右端部は図5に示すように垂直辺31Bの上下端部の側方から突き合わされている。尚、図5では扉体4のみ示しているが、扉体6についても同様である。
【0026】
ここで、図1の如く各扉体4、6が閉じた状態で、扉体4の左辺のサッシュ23と扉体6の右辺のサッシュ23は前後に重なる。前記シール材31は、図1の如く各扉体4、6を閉じた状態で前後に重なる各サッシュ23、23間では相互に摺動自在に当接し、上下レール2、3枠の中央壁9、16にも摺動自在に当接して(図2、図4。尚、図示しない左右レール枠の中央壁にも摺動自在に当接する)、各扉体4、6間及び各扉体4、6と上下レール枠2、3間(左右レール枠間を含む)をシールする。また、扉体6の前記ヒレ片40は上レール枠2の後壁8と図示しない左レール枠の後壁に摺動自在に当接し(図4)、扉体4のヒレ片40は上レール枠2の前壁7と図示しない右レール枠の前壁に摺動自在に当接して各レール枠と扉体4、6間をシールする。
【0027】
以上の構成で両扉体4、6を左右方向に移動させて開閉すると、扉体4のローラ26、26は軌道体17の傾斜面17Bにより前方への移動を規制され、当該傾斜面17Bよりも後方の水平面17C上の軌道21上を滑動し、扉体6のローラ26、26は軌道体18の傾斜面18Bにより後方への移動を規制され、当該傾斜面18Bよりも前方の水平面18C上の軌道22上を滑動する。
【0028】
これにより、扉体4は前方への移動を規制され、扉体6は後方への移動が規制されるため、各扉体4、6が必要以上に相互に離間し、また、前後方向に移動することが防止される。従って、両扉体4、6を閉じたときにサッシュ23が重なる部分のシール材31は相互に確実に当接し、その他の部分のシール材31は各レール枠2、3の中央壁9、16に確実に当接するようになるので、シール材31による各扉体4、6間及び扉体4、6と各レール枠2、3間のシール性は確保される。
【0029】
一方、軌道21、22は軌道体17、18の水平面17C、18C上に構成されることになり、各扉体4、6は当該水平面17C、18C上を自由に滑動することになるので、扉体4、6の開閉自体が重くなる不都合も防止若しくは抑制することができるようになる。更に、ローラ26、26の角部だけが軌道体17、18に当たることも無くなるので、角部のみ摩耗する不都合も解消され、長寿命化を図ることができるようになる。
【0030】
また、シール材31の水平辺31Aと垂直辺31Bの長手方向の端部は前述の如く略直角に切断されて突き合わされているので、シール材31の隅角部の接着強度は45度で切断されて突き合わされているものに比べて極めて高くなる。従って、扉体4、6の開閉に伴う左右方向への移動時に、シール材31の垂直辺31Bの上下端部がずれ、或いは、めくれてしまう不都合も回避される。特に、水平辺31Aの左右端部が垂直辺31Bの上下端部の側方から突き合わされるかたちとされているので、扉体4、6の移動方向に延在している水平辺31Aの左右端部を垂直辺31Bが保護するかたちとなり、水平辺31Aもめくれ難く(又は、ずれ難く)なる。
【0031】
ここで、図6は前記軌道体17、18の他の実施例を示している。尚、図中図1〜図5と同一符号は同一若しくは同様の機能を奏するものとする。この場合、軌道体17、18の傾斜面17B、18Bと所定の間隔(ローラ26の幅よりも少許大きい間隔)を存した位置の水平面17C、18Cには上方に突出して左右に延在する突条17D、18Dが形成されている。係る構成としたことにより、扉体4のローラ26の後方への移動は突条17Dにより規制され、扉体6のローラ26の前方への移動は突条18Dにより規制されるようになる。
【0032】
従って、各扉体4、6のローラ26、26は軌道体17、18の傾斜面17B、18Bと突条17D、18D間を滑動することになる。即ち、この場合軌道21、22は軌道体17、18上の傾斜面17B、18Bと突条17D、18D間の水平面17C、18C上に構成されることになるので、前述の実施例に加えて扉体4、6の移動を更に安定化させることが可能となる。
【0033】
次に、図7は前記軌道体17、18のもう一つの他の実施例を示している。尚、図中図1〜図5と同一符号は同一若しくは同様の機能を奏するものとする。この場合、軌道体17の上面17A前部には前方に高く傾斜した前述同様の傾斜面17Bが形成され、後部には傾斜面17Bよりも緩やかに前方に高く傾斜した緩傾斜面17Eが形成されている。また、軌道体18の上面18A後部には後方に高く傾斜した前述同様の傾斜面18Bが形成され、前部には傾斜面18Bよりも緩やかに後方に高く傾斜した緩傾斜面18Eが形成されている。
【0034】
係る構成としたことにより、扉体4のローラ26、26は軌道体17の傾斜面17Bにより前方への移動を規制され、当該傾斜面17Bよりも後方の緩傾斜面17E上を滑動し、扉体6のローラ26、26は軌道体18の傾斜面18Bにより後方への移動を規制され、当該傾斜面18Bよりも前方の緩傾斜面18E上を滑動することになる。
【0035】
これにより、前述同様に扉体4は前方への移動を規制され、扉体6は後方への移動が規制されるため、各扉体4、6が必要以上に相互に離間し、また、前後方向に移動することが防止され、シール材31による各扉体4、6間及び扉体4、6と各レール枠2、3間のシール性は確保される。一方、軌道21、22は軌道体17、18の緩傾斜面17E、18E上に構成されることになり、各扉体4、6は当該緩傾斜面17E、18E上を或る程度自由度をもって滑動することになるので、扉体4、6の開閉自体が重くなる不都合も抑制することができるようになると共に、ローラ26の角部だけが摩耗する不都合も抑制でき、長寿命化を図ることができるようになる。
【0036】
特に、緩傾斜面17Eは緩やかに前方に高く傾斜し、緩傾斜面18Eは緩やかに後方に高く傾斜しているので、各緩傾斜面17E、18Eが前後の各扉体4、6を少なくとも離間させない方向に作用するため、扉体4、6間及び扉体4、6と各レール枠2、3間のシール性は一層向上する。
【0037】
ここで、図8は前記軌道体17、18の更にもう一つの他の実施例を示している。尚、図中図1〜図5、図7と同一符号は同一若しくは同様の機能を奏するものとする。この場合、軌道体17、18の傾斜面17B、18Bと所定の間隔(ローラ26の幅よりも少許大きい間隔)を存した位置の緩傾斜面17E、18Eには上方に突出して左右に延在する前述同様の突条17D、18Dが形成されている。係る構成としたことにより、扉体4のローラ26の後方への移動は突条17Dにより規制され、扉体6のローラ26の前方への移動は突条18Dにより規制されるようになる。
【0038】
従って、各扉体4、6のローラ26、26は軌道体17、18の傾斜面17B、18Bと突条17D、18D間を滑動することになる。即ち、この場合軌道21、22は軌道体17、18上の傾斜面17B、18Bと突条17D、18D間の緩傾斜面17E、18E上に構成されることになるので、図7の構造に加えて扉体4、6の移動を更に安定化させることが可能となる。
【0039】
次に、図9はシール材31の他の実施例を示すための図5に対応する図である。この場合、シール材31の水平辺31Aと垂直辺31Bの隅角部は、長手方向の端部から2mm〜5mmの範囲、45度の角度で切除することにより、面取りされている。このように45度の角度で切除することにより、角部の角度は135度が二カ所となり、図5の構成で最も接着強度の弱い水平辺31A及び垂直辺31Bの隅角部のずれやめくれも防止することができるようになる。
【0040】
尚、水平辺31Aと垂直辺31Bの隅角部の面取りは、係る形状に限らず、湾曲形状に成形してもよい。その場合には角部がなくなるので、隅角部のずれやめくれをより効果的に防止できるようになる。
【0041】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、貯蔵室の前面開口を引き戸式扉にて開閉自在に閉塞して成る低温ショーケースにおいて、前記開口の上下に位置し、それぞれ少なくとも前後二条の軌道を備えたレール枠と、相互に間隔を存し、上下で対向する前記前後二条の軌道間にそれぞれ移動自在に設けられた扉体と、前記各扉体の周囲に設けられ、各扉体を閉じた状態で前後に重なる扉体間では相互に摺動自在に当接すると共に、レール枠にも摺動自在に当接して各扉体間及び扉体と前記レール枠間をシールするためのパイル生地から成るシール材とを備え、前記シール材は、前記扉体の上下に貼付された水平辺と左右に貼付された垂直辺とから成り、各辺の長手方向の端部は略直角に切断され、前記垂直辺の上下端部の側方から前記水平辺は突き合わされているので、シール材の隅角部の接着強度は従来の如く45度で切断されて突き合わされているものに比べて極めて高くなる。
【0042】
従って、扉体の開閉に伴う左右方向への移動時に、シール材の水平辺や垂直辺の端部がずれ、或いは、めくれてしまう不都合が回避される。特に、水平辺が垂直辺の上下端部の側方から突き合わされるので、扉体の移動方向に延在している水平辺の左右端部を垂直辺が保護するかたちとなり、水平辺もずれやめくれも生じ難くなるものである。
【0043】
請求項2の発明によれば、上記に加えて前記シール材の水平辺と垂直辺の隅角部を45度の角度で切除したので、上記構造において最も取付強度が弱くなる水平辺及び垂直辺の隅角部のずれやめくれも防止することができるようになるものである。
【0044】
請求項3の発明によれば、請求項1に加えて前記シール材の水平辺と垂直辺の隅角部を湾曲形状としたので、請求項1の構造において最も取付強度が弱くなる水平辺及び垂直辺の隅角部のずれやめくれを一層効果的に防止することができるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した実施例としての低温ショーケースの正面図である。
【図2】 本発明の扉装置下部の縦断側面図である。
【図3】 本発明の扉装置の左上隅部の拡大図である。
【図4】 図3のA−A線断面図である。
【図5】 図1の円B部分の扉体の背面図である。
【図6】 他の実施例の扉装置下部の縦断側面図である。
【図7】 もう一つの他の実施例の扉装置下部の縦断側面図である。
【図8】 更にもう一つの他の実施例の扉装置下部の縦断側面図である。
【図9】 本発明の扉装置のシール材の他の実施例を示すための図5に相当する扉体の背面図である。
【図10】 従来の低温ショーケースの扉装置のシール材を示す扉体の背面図である。
【符号の説明】
S 低温ショーケース
1 扉装置
2 上レール枠
3 下レール枠
4、6 扉体
11、12、21、22 軌道
17、18 軌道体
17B、18B 傾斜面
17C、18C 水平面
17D、18D 突条
17E、18E 緩傾斜面
23 サッシュ
24 透明板ガラス
26 ローラ
31 シール材
31A 水平辺
31B 垂直辺
60 貯蔵室
61 開口
Claims (3)
- 貯蔵室の前面開口を引き戸式扉にて開閉自在に閉塞して成る低温ショーケースにおいて、
前記開口の上下に位置し、それぞれ少なくとも前後二条の軌道を備えたレール枠と、
相互に間隔を存し、上下で対向する前記前後二条の軌道間にそれぞれ移動自在に設けられた扉体と、
前記各扉体の周囲に設けられ、各扉体を閉じた状態で前後に重なる扉体間では相互に摺動自在に当接すると共に、前記レール枠にも摺動自在に当接して各扉体間及び扉体と前記レール枠間をシールするためのパイル生地から成るシール材とを備え、
前記シール材は、前記扉体の上下に貼付された水平辺と左右に貼付された垂直辺とから成り、各辺の長手方向の端部は略直角に切断され、前記垂直辺の上下端部の側方から前記水平辺は突き合わされていることを特徴とする低温ショーケースの扉装置。 - 前記シール材の水平辺と垂直辺の隅角部を45度の角度で切除したことを特徴とする請求項1の低温ショーケースの扉装置。
- 前記シール材の水平辺と垂直辺の隅角部を湾曲形状としたことを特徴とする請求項1の低温ショーケースの扉装置。
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