JP4623585B2 - プロテクタ付きカバー - Google Patents

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本発明はプロテクタ付きカバーに関し、より詳しくは、カバーから外方に突出する突起物を包囲するように配設されて該突起物と他の部材との干渉を防止しうるプロテクタを備えた、プロテクタ付きカバーに関する。本発明のプロテクタ付きカバーは、例えば車両のエンジンルーム内に配設される部材、トランスミッション等を被覆するために好適に用いることができる。
自動車等の車両のエンジンルーム内において、振動を発生したり振動が伝達されたりする振動系部材については、振動や騒音を低減させる等の目的で、樹脂製カバーで被覆することが行われている。
例えば、エンジンから振動が伝達されるトランスミッションは、樹脂製のカバーで被覆されている。このトランスミッションに対するカバーの取り付けは、通常、ボルト等の取り付け具によりなされる。
ところが、エンジンルーム内には、各種エンジン部品の他に、冷媒や燃料系の配管や電気系のケーブル配線等の設備が密集して配置されている。このため、トランスミッションを覆うカバーからボルト等の固定具が突出していると、例えば自動車の衝突時に、カバーと近接して配設された管やケーブル等が固定具に当たって損傷し、漏れや故障の原因となるおそれがある。
そこで、ボルト等の固定具との衝突による管やケーブル等の損傷を防止すべく、固定具をプロテクタで包囲する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この技術では、図5に示されるように、建造物等におけるケーブルや管などの長尺物80を多数ひとまとめに配線・配管するために用いるダクト81において、側板82と底板83とを固定する固定具84をプロテクタ85で包囲している。すなわち、このプロテクタ85では、中央孔86に挿通されて窪み部87内に収容された固定具84を環状で丸みのある山高部88で包囲している。このため、ダクト81内に配設された管やケーブル等の長尺物80は、先ず丸みのある山高部88に当たるので、固定具84に直接衝突することによる長尺物80の損傷を防ぐことができる。
ここに、このプロテクタ85では、外力が負荷されていない自然状態(取り付け前の状態)で、環状の山高部88の外周下端88aが窪み部87よりも低い位置まで下方に延びている。このため、図5に示される取り付け状態においては、山高部88がその弾性に抗して撓わむことに伴って窪み部87が底板83に接するように固定具84で固定されており、山高部88の弾性復帰力が側板82と底板83との圧接力として作用することで、両板の結合力が高められている。
特開平9−60278号公報
ところが、上述したようなプロテクタ85を用いる上記従来技術を、例えば自動車エンジンルーム内の振動系部材を被覆するカバーに適用しようとすると、以下に示すような問題がある。
すなわち、上記従来技術を振動系部材用のカバーに適用した場合、取付状態で前記底板83と当接する山高部88の外周下端88aがカバーと当接するので、このカバーで被覆された振動系部材から伝達される振動により、外周下端88aとカバーとが摺接してこすれ音が発生したり、カバーの外面に傷が付いたりするという、問題がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、カバーに近接して配設された他の部材が、カバーから突出する固定具等の突起物に衝突して損傷することを防止でき、かつ、振動系部材を被覆するために用いる場合であっても、異音の発生やカバーの損傷を防止できる、プロテクタ付きカバーを提供することを解決すべき技術課題とするものである。
上記課題を解決する本発明のプロテクタ付きカバーは、被取付け部材に取り付けられた取付状態で外方に突出する突起物を有するとともに、該突起物を包囲する板金製のプロテクタを備えたカバーであって、前記プロテクタは、前記突起物が挿通される挿通孔を有する底部と、該底部の外周縁から立ち上がって前記突起物よりも高い位置まで延びる環状の包囲部と、該包囲部の先端から屈曲して屈曲した先端側の周縁に折り返し部を有する鍔部とを備えていることを特徴とするものである。
ここに、前記「突起物」の種類としては特に限定されないが、近接して配置された他の部材が衝突することで他の部材を傷付けるようなもの、例えば、金属製等の後述する「固定具」を挙げることができる。また、この突起物は、カバーとは別体として設けられるものであっても、あるいはカバーから一体に突出するものであっても、いずれでもよい。
前記「鍔部」が包囲部の先端から屈曲する方向は特に限定されず、包囲部の先端から外周側に屈曲していても、あるいは内周側に屈曲していても、いずれでもよい。ただし、プロテクタをプレス加工等により成形する際の成形容易性の観点より、前記鍔部は包囲部の先端から外周側に屈曲している方が好ましい。
前記「折り返し部」の折り返し方向は特に限定されず、前記底部から包囲部が延びる側に折り返されていても、あるいは逆側に折り返されていてもよい。ただし、プロテクタをプレス加工等により成形する際の成形容易性等の観点より、前記底部から包囲部が延びる側とは逆側に折り返されていた方が好ましい。
このプロテクタ付きカバーでは、取り付け状態で、挿通孔に挿通された突起物が包囲部で包囲されるとともに、この突起物よりも高い位置まで延びる包囲部の先端に鍔部が設けられている。このため、このカバーに近接して配設された他の部材は先ず鍔部に当たるので、突起物に直接衝突することによる他の部材の損傷を防ぐことができる。また、鍔部は、先端側の周縁に折り返し部を有しており、他の部材が衝突しやすい先端側の周縁にエッジが形成されていない。このため、鍔部に当たった他の部材は、エッジ当たりにより損傷することもない。
また、このプロテクタ付きカバーでは、前記取り付け状態で、鍔部がカバーの外面と当接していない。このため、このカバーを振動系部材を被覆するために用いる場合であっても、振動系部材から伝達される振動によって鍔部とカバーとが摺接することがなく、したがって異音の発生やカバーの損傷を防ぐことができる。
さらに、このプロテクタでは、鍔部の先端が折り返されていることから、その分だけ鍔部とカバー部との間の隙間が小さくなっている。このため、管やチューブ等の他の部材が鍔部とカバーとの間に入り込んで傷付くことを防止できる。
加えて、プロテクタが板金製であるため、プレス加工により容易に成形することができるとともに、必要に応じて溶接を利用することで、所望の形状のプロテクタを容易に製造することができる。また、板金製のプロテクタは、例えば鋳物製のプロテクタと比較して、薄肉化を図ることが容易である。このため、プロテクタの体積や重量が増加することによる不都合、例えばカバーからプロテクタに伝達される振動による異音等の発生(後述する)を解消することができる。
本発明のプロテクタ付きカバーは、好適な態様において、前記包囲部の外周側に周方向の少なくとも一部に配設された、前記鍔部に向けて突出する突出壁を有している。
このプロテクタ付きカバーでは、包囲部の外周側でカバーから鍔部に向けて突出壁が突出している。このため、鍔部とカバーとの間に、管やチューブ等の他の部材が入り込むことを突出壁で阻止することができ、管やチューブ等の他の部材の損傷をより効果的に防止できる。
本発明のプロテクタ付きカバーの好適な態様において、前記突起物は、前記カバーを前記被取り付け部材に取り付けるための固定具である。
ここに、前記「固定具」には、ボルト、ねじ、リベットやビス等が含まれる。
このプロテクタ付きカバーでは、被取り付け部材にこのカバーを取り付けるための固定具が、近接する他の部材に直接衝突することをプロテクタで防止することができ、固定具との衝突により他の部材が損傷することを防止できる。
本発明のプロテクタ付きカバーの好適な態様において、前記プロテクタは、前記底部から前記包囲部と反対側に立ち上がり、内部が前記挿通孔に通じる筒部を備え、前記固定具の基端側が該筒部内に挿通されている。
ここに、前記「固定具の基端側」とは、例えば、ボルトや雄ねじ等の軸部の基端側(根元側)のことである。
このプロテクタ付きカバーでは、固定具の基端側を筒部内に納めることができる。このため、例えば固定具の基端側を筒部内に圧入したり、あるいは螺合したりすれば、固定具による結合力を高めることができる。
本発明のプロテクタ付きカバーは、好適な態様において、前記プロテクタと前記カバーとの間に介装された弾性部材を備えている。
このプロテクタ付きカバーでは、プロテクタとカバーとの間に介装された弾性部材により、カバーからプロテクタに伝達される振動を減衰させることができる。このため、このカバーを振動系部材を被覆するために用いる場合であっても、振動系部材から伝達される振動に因る、前記異音の発生やカバーの損傷をより効果的に防ぐことができる。
本発明のプロテクタ付きカバーの好適な態様において、前記カバーは前記筒部の挿通を許容し該筒部の外径よりも大きな内径を有する通孔を有し、前記弾性部材は、前記通孔を画成する前記カバーの内周端縁と前記筒部とで挟圧された環状のゴムグロメットである。
このプロテクタ付きカバーでは、通孔を画成するカバーの内周端縁とプロテクタの筒部との間に環状のゴムグロメットが挟圧されているので、このゴムグロメットにおける締め代(圧入代)を適切に設定することで、カバーに対するプロテクタの保持安定性を高めることができるとともに、カバーからプロテクタへ伝達される振動の減衰性を高めることができる。したがって、このカバーを振動系部材を被覆するために用いる場合であっても、振動系部材から伝達される振動に因る、前記異音の発生やカバーの損傷をより効果的に防ぐことができる。
本発明のプロテクタ付きカバーの好適な態様において、前記被取付け部材は振動系部材である。
このように本発明のプロテクタ付きカバーを振動系部材を被覆するために用いれば、振動系部材から外部に伝播される振動や、振動系部材から外部に漏れる騒音をカバーで効果的に抑えることができる。また、振動系部材からカバーのプロテクに伝達される振動によって、異音が発生したり、カバーの外面が傷付いたりするようなことがない。
したがって、本発明のプロテクタ付きカバーによれば、カバーに近接して配設された他の部材が、カバーから突出する固定具等の突起物に衝突して損傷することをプロテクタの鍔部等により効果的に防止することができる。また、このプロテクタ付きカバーを振動系部材を被覆するために用いる場合であっても、異音の発生やカバーの損傷を防止することができる。
よって、管やケーブル等の他の部材が近接して配設される振動系部材、例えば車両のエンジンルーム内に配置されるトランスミッションやエンジン本体を被覆するべく、本発明のプロテクタ付きカバーを適用すれば、本発明の効果を有効に活用することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
図1〜図4に示される本実施形態のプロテクタ付きカバー1は、自動車のエンジンルーム内に配設される振動系部材(被取り付け部材)2としてのトランスミッションを被覆するために用いるものである。
このプロテクタ付きカバー1は、射出成形により所定形状に成形された樹脂製のものであり、このカバー1を振動系部材2に取り付けるための固定具(ボルト)3がカバー1の一般面4から外方に突出している。そして、カバー1は、通孔5を所定位置に有し、この通孔5に装着されて固定具3を包囲するプロテクタ6を備えている。なお、本実施形態では、この固定具3が、カバー1が振動系部材2に取り付けられた取り付け状態で、カバー1から外方に突出する突起物を構成する。
プロテクタ6は、板金製であり、固定具3が挿通される挿通孔7を有する底部8と、底部8の表面(図1及び図3の上面)の外周縁から立ち上がって固定具3よりも高い位置まで延びる環状の包囲部9と、包囲部9の先端から外周側に屈曲して屈曲した先端側の外周縁に折り返し部10を有する鍔部11と、底部8の裏面(図1及び図3の下面)の内周縁から包囲部9とは反対側に立ち上がって所定量裏面側に延びる筒部12とを備えている。
ここに、包囲部9と鍔部11との境界部17及び鍔部11の外周縁に形成された折り返し部10は、所定の曲面(R面)をもつR部とされている。また、折り返し部10は、底部8から包囲部9が延びる側とは逆側(図1及び図3の下側で、カバー1側)に折り返されている。そして、鍔部11は、折り返された先端が重ね合わされた折り返し重ね部とされている。また、鍔部11の上面は、所定の径方向幅を有する環状の平坦面11aとされている。
このプロテクタ6においては、挿通孔7を有する底部8と、底部8から立ち上がった包囲部9と、包囲部9の先端から屈曲して先端側の外周縁に折り返し部10を有する鍔部11とからなる一体品を、金属円板からプレス加工により所定形状に成形した後、所定長さの金属管よりなる筒部12を所定位置に溶接により接合して製造されたものである。
また、このプロテクタ付きカバー1は、プロテクタ6とカバー1との間に介装された弾性部材としての環状のゴムグロメット13を備えている。このゴムグロメット13は、ゴム弾性材料を加硫成形することで所定形状に成形されたものである。ゴムグロメット13は、筒部12の外径よりも若干小さな内径を有する中心孔14を有するとともに、カバー1の通孔5を画成する内周端縁と係止可能な環状の係止溝15を外周面に有している。そして、係止溝15の底面におけるゴムグロメット13の外径は、カバー1の通孔5を画成する内周端縁の内径よりも若干大きくされている。この構成により、ゴムグロメット13は、通孔5を画成するカバー1の内周端縁と筒部12とで挟圧された状態で取り付けられている。
また、ゴムグロメット13は、筒部12の軸方向長さよりも長い軸方向長さを有しており、図1の取り付け状態に示されるように、ゴムグロメット13の一端(図1の上端)が底部8の裏面に当接するとともに、ゴムグロメット13の他端(図1の下端)が振動系部材2に当接しており、底部8と振動系部材2との間で軸方向に挟圧されている。
さらに、このプロテクタ付きカバー1は、包囲部9の外周側に配設された複数個(本実施形態では6個)の突出壁16を有している。この突出壁16は、包囲部9から所定量外周側にずれ、かつ、プロテクタ6の鍔部11の折り返し部10とほぼ対応する位置で、周方向に等間隔に配設されている(図4参照)。
上記構成を有する本実施形態のプロテクタ付きカバー1は、カバー1の通孔5を画成する内周端縁に係止溝15を係止させつつゴムグロメット13を圧入した後、このゴムグロメット13の中心孔14内にプロテクタ6の筒部12を圧入することで、組み立てられている。
こうして組み立てた本実施形態のプロテクタ付きカバー1は、振動系部材2に対して所定位置に配置した状態で、固定具3により振動系部材2に取り付けられる(図1参照)。
この図1に示される取り付け状態では、固定具3を構成するボルト等の軸部3bが、プロテクタ6の挿通孔7及び筒部12内を挿通して、振動系部材2に螺合されており、固定具3を構成するボルト等の頭部3aがプロテクタ6の底部8を締め付けている。そして、この取り付け状態では、固定具3の頭部3aがこれよりも高い位置まで延びる包囲部9で包囲されている。また、固定具3の基端側(固定具3を構成するボルト等の軸部3bの基端側たる根元部)が筒部12内に挿通され、固定具3の先端部(固定具3を構成するボルト等の軸部3bの先端部)が振動系部材2に螺合されている。
この取り付け状態で、例えば自動車が衝突すると、プロテクタ付きカバー1に近接して配設された管やチューブ等は、固定具3よりも高い位置まで延びる包囲部9の先端に設けられた鍔部11に先ず当たる。このため、管やチューブ等が固定具3に直接衝突することにより損傷することを防ぐことができる。
また、鍔部11は、先端側の外周縁に折り返し部10を有しており、管やチューブ等が衝突しやすい先端側の外周縁にエッジが形成されていない。そして、この実施形態では、折り返し部10がカバー1側に折り返されており、折り返した先端がカバー1側に納められている。このため、エッジをもつ先端がカバー1の外方側に露出していない。したがって、鍔部11に当たった管やチューブ等が、エッジ当たりにより損傷することもない。また、管やチューブ等が鍔部11の平坦面11aに衝突すれば、衝突時の接触面積が大きくなるので、これによっても管やチューブ等の損傷を抑えることができる。
さらに、このプロテクタ付きカバー1では、前記取り付け状態で、鍔部11がカバー1の外面と当接していない。このため、通常の運転時に、振動系部材2から伝達される振動によって鍔部11とカバー1とが摺接することがなく、したがって異音の発生やカバー1の損傷を防ぐことができる。
加えて、このプロテクタ6では、鍔部11の先端が折り返されていることから、その分だけ鍔部11とカバー部1との間の隙間が小さくなっている。そして、本実施形態では、包囲部9の外周側でカバー1から鍔部11に向けて複数の突出壁16が突出しており、鍔部11とカバー1との間に、管やチューブ等が入り込むことを突出壁16で阻止することができる。したがって、管やチューブ等が鍔部11とカバー1との間に入り込んで傷付くことを効果的に防止することが可能である。
また、プロテクタ6が板金製であるため、プレス加工と溶接を利用することで、容易に製造することができる。そして、板金製のプロテクタ6によれば、例えば鋳物製のプロテクタと比較して、薄肉化を図ることが容易である。このため、プロテクタの体積や重量が増加することによる不都合、例えばカバーからプロテクタに伝達される振動による異音の発生を解消することができる。
ここに、本発明者は、鋳物製のプロテクタが装着されたカバーを振動系部材2に取り付けた自動車においては、走行中に異音が発生することを確認している。この異音は、鋳物製のプロテクタは厚肉で体積や重量が大きいことに起因するものと考えられる。これに対し、本実施形態に係る板金製のプロテクタ付きカバー1を振動系部材2としてのトランスミッションに取り付けた自動車においては、鋳物製のプロテクタの場合にあった異音の発生がなかった。
さらに、このプロテクタ付きカバーでは、プロテクタ6の筒部12にゴムグロメット13が圧入状態で外装され、このゴムグロメット13が圧入状態でカバー1に取り付けられており、ゴムグロメット13が径方向に挟圧されている。また、このゴムグロメットはプロテクタ6の底部と振動系部材2との間に軸方向にも挟圧されている。このため、カバー1、振動系部材2及びプロテクタ6の三者は、固定具3及びゴムグロメット13により、確実に締め付けられた状態で固定されており、結合の信頼性が向上している。
また、このプロテクタ付きカバーでは、振動系部材3からカバー1を介してプロテクタ6に伝わる振動を、カバー1とプロテクタ6との間に介装されたゴムグロメット13の弾性変形により減衰させることができる。このため、振動系部材2から伝達される振動に因る、前記異音の発生やカバー1の損傷をより効果的に防ぐことができる。
本発明の実施形態に係るプロテクタ付きカバーの一部を示し、図4のA−Aで相当する部位で切断した部分断面図である。 本発明の実施形態に係るプロテクタ付きカバーの斜視図である。 本発明の実施形態に係るプロテクタ付きカバーを分解した状態を示す、部分断面図である。 本発明の実施形態に係るプロテクタ付きカバーを分解した状態における、カバーの部分平面図である。 従来のプロテクタを示す断面図である。
符号の説明
1…プロテクタ付きカバー 2…振動系部材(被取り付け部材)
3…固定具(突起物) 5…通孔
6…プロテクタ 7…挿通孔
8…底部 9…包囲部
10…折り返し部 11…鍔部
12…筒部 13…ゴムグロメット(弾性部材)
15…係止溝 16…突出壁

Claims (7)

  1. 被取付け部材に取り付けられた取り付け状態で外方に突出する突起物を有するとともに、該突起物を包囲する板金製のプロテクタを備えたカバーであって、
    前記プロテクタは、前記突起物が挿通される挿通孔を有する底部と、該底部の外周縁から立ち上がって前記突起物よりも高い位置まで延びる環状の包囲部と、該包囲部の先端から屈曲して屈曲した先端側の周縁に折り返し部を有する鍔部とを備えていることを特徴とするプロテクタ付きカバー。
  2. 前記包囲部の外周側に周方向の少なくとも一部に配設された、前記鍔部に向けて突出する突出壁を有していることを特徴とする請求項1記載のプロテクタ付きカバー。
  3. 前記突起物は、前記カバーを前記被取り付け部材に取り付けるための固定具であることを特徴とする請求項1又は2記載のプロテクタ付きカバー。
  4. 前記プロテクタは、前記底部から前記包囲部と反対側に立ち上がり、内部が前記挿通孔に通じる筒部を備え、前記固定具の基端側が該筒部内に挿通されていることを特徴とする請求項3記載のプロテクタ付きカバー。
  5. 前記プロテクタと前記カバーとの間に介装された弾性部材を備えていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のプロテクタ付きカバー。
  6. 前記カバーは前記筒部の挿通を許容し該筒部の外径よりも大きな内径を有する通孔を有し、
    前記弾性部材は、前記通孔を画成する前記カバーの内周端縁と前記筒部とで挟圧された環状のゴムグロメットであることを特徴とする請求項5記載のプロテクタ付きカバー。
  7. 前記被取付け部材は振動系部材であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載のプロテクタ付きカバー。
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