JP2008128410A - 防振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】連結部材と変位規制部材との干渉を防止しながら、バウンド側のストッパ板部とストッパゴムとの当接面積を大きく確保して、ストッパゴムの耐久性を向上する。
【解決手段】マウント装置18をエンジン1に連結する連結部材20を変位規制部材22により上方から取り囲む防振装置10において、第1方向Jに開口する変位規制部材の開口部40の外側において第2取付具の上端14Aにストッパ板部88を設け、これに対向させて連結部材20の下面にストッパゴム66を設ける。連結部材20のエンジン側への連結端部48に、開口部40に対向する締結部50と、開口部の開口幅Kよりも外側に偏倚する締結部52とを設け、上記開口部40を幅方向中心K1よりも前記締結部52側で斜めに切り欠き80、ストッパ板部88の第1方向Jでの幅を、切り欠き部側の端部88Aにおいて切り欠き部とは反対側の端部88Bよりも大きく設定する(L1>L2)。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車エンジン等の振動発生体を防振的に支承するのに用いられる防振装置に関する。
従来、この種の防振装置として、エンジン等の振動発生体側に取り付けられる第1取付具と、その下側に位置して車体等の支持体側に取り付けられる筒状の第2取付具とを、ゴム状弾性体からなる防振基体を介して結合してなるマウント装置と、該マウント装置を振動発生体に連結するために第1取付具に取り付けられる連結部材と、を備えたものが知られている。
上記防振装置においては、マウント装置(特には第2取付具)に対する連結部材の相対変位量を規制するために、連結部材の少なくとも一部を取り囲む変位規制部材が第2取付具に設けられ、振動発生体から大振動が入力されたときに、連結部材が変位規制部材に当接してストッパーとして機能することで、過大変位が規制されるように構成されている(下記特許文献1〜3参照)。
また、下記特許文献4に開示されているように、前記連結部材とこれを取り囲む変位規制部材との間で、連結部材の上方への相対変位に対するストッパ機能(リバウンドストッパ)と、車両前後方向における相対変位に対するストッパ機能とを発揮させながら、連結部材の下方への相対変位に対するストッパ機能(バウンドストッパ)については、第2取付具の上端に設けたストッパ板部と連結部材の下面に設けたストッパゴムとの間で発揮させるようにしたものも知られている。
特開2005−048838号公報 特開2005−106138号公報 特開2005−113968号公報 特開2006−097741号公報
上記バウンドストッパにおいて、ストッパ板部とストッパゴムとの当接面積が小さいと、当接時の面圧が大きくなって、ストッパゴムの耐久性を損なうことになる。そのため、ストッパ板部とストッパゴムとの当接面積はできるだけ大きくすることが求められる。
一方、上記連結部材の形状は、マウント装置と振動発生体との位置関係によって定まり、特に、マウント装置の位置と、連結部材の振動発生体に対する締結部の位置とが形状に大きく左右する。かかる締結部は、通常、マウント装置に対向した位置において複数並べて設けられるが、振動発生体との位置関係上、締結部の一つが外側に偏倚(オフセット)して設けられる場合がある。このように連結部材の締結部がオフセットして設けられた場合、連結部材と変位規制部材との干渉を防止しながら、上記ストッパ板部とストッパゴムとの当接面積を大きく確保することが求められる。
そこで、本発明は、連結部材と変位規制部材との干渉を防止しながら、バウンド側のストッパ板部とストッパゴムとの当接面積を大きく確保して、ストッパゴムの耐久性を向上することができる防振装置を提供することを目的とする。
本発明に係る防振装置は、振動発生体側に取り付けられる第1取付具と、前記第1取付具の下側に位置して支持体側に取り付けられる筒状の第2取付具とを、ゴム状弾性体からなる防振基体を介して結合してなるマウント装置と、前記マウント装置を前記振動発生体に連結するために前記第1取付具に取り付けられる連結部材と、前記第2取付具に設けられて前記連結部材の少なくとも一部を上方から取り囲む変位規制部材と、を備える防振装置において、前記変位規制部材が、前記第2取付具の上端を覆うように設けられるとともに、前記マウント装置の軸方向に直交する第1方向に向けて開口する開口部を備え、前記連結部材が、前記変位規制部材に取り囲まれて前記第1取付具の上面に軸部材により固定される第1連結端部と、前記変位規制部材の開口部から前記第1方向に向けて突出して前記振動発生体側に取り付けられる第2連結端部とを備え、前記第2取付具の上端における前記開口部の外側に前記連結部材の下面に対向させてストッパ板部が設けられるとともに、該ストッパ板部に対向する前記連結部材の下面にストッパゴムが設けられ、前記第2連結端部が、前記開口部に対向する位置に設けられた第1締結部と、該第1締結部に対して前記第1方向と直交する第2方向に向けて前記開口部の開口幅の外側に偏倚して設けられた第2締結部とを有し、これにより前記連結部材が前記開口部の外側において前記第2方向側に張り出し形成されており、前記変位規制部材の前記開口部が、幅方向中心よりも前記第2方向側で斜めに切り欠かれており、前記ストッパ板部の前記第1方向における幅が、前記開口部の前記切り欠き部側の端部において該切り欠き部とは反対側の端部よりも大きく設定されたものである。
上記構成によれば、連結部材の第2締結部が上記第2方向側にオフセットして設けられており、これに対応させて変位規制部材の開口部が斜めに切り欠かれているので、上記第2方向側に張り出し形成された連結部材でありながら、変位規制部材(特にその開口部)との干渉を防止することができる。また、この開口部の切り欠き形状に対応させて、ストッパ板部の形状を開口部の幅方向中心に関して非対称とし、切り欠き部側の方がストッパ板部の幅が大きくなるように設定したので、ストッパ板部とストッパゴムとの当接面積を大きく確保することができる。
本発明において、前記ストッパゴムは、前記開口部の幅方向中心に関してその両側が非対称な形状に形成されており、該幅方向中心よりも前記切り欠き部側のゴム部分が前記切り欠き部とは反対側のゴム部分よりも外側に延長して設けられていると、上記非対称なストッパ板部との間で当接面積をより大きく確保することができる。
本発明によれば、上記のように、連結部材と変位規制部材との干渉を防止しながら、バウンド側のストッパ板部とストッパゴムとの当接面積を大きく確保することができるので、ストッパゴムの耐久性を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る防振装置10の平面図であり、図2,3はその側面図、図4は縦断面図である。防振装置10は、振動発生体である自動車のエンジン1を支持し、その振動を支持体である車体2に伝達させないようにするためのエンジンマウントであり、エンジン1側に取り付けられる第1取付具12と、その下側に位置して車体2側に取り付けられる筒状の第2取付具14とを、ゴム状弾性体からなる防振基体16を介して結合してなるマウント装置18と、該マウント装置18をエンジン1に連結するために第1取付具12に取り付けられる連結部材20と、連結部材20の少なくとも一部を上方から取り囲む変位規制部材22とを備えている。
図4に示すように、第1取付具12は、第2取付具14の軸心部上方に配されたボス金具であり、その上面12Aには軸部材であるボルト24が螺着される雌ねじ部26が設けられている。第2取付具14は、軸心を上下方向に向けて配された筒状部材であり、防振基体16が加硫接着された円筒状の筒金具28と、該筒金具28を外嵌する外筒金具29とからなる。筒金具28の下端開口部にはダイヤフラム30が取り付けられて、ダイヤフラム30と防振基体16との間に液封入室が形成され、該液封入室が仕切り体32により上側の主液室34と下側の副液室36とに仕切られて、両室がオリフィス38により連結されている。そして、第2取付具14には、車体2に対して連結するための複数のブラケット39が固設されている。
変位規制部材22は、第2取付具14の上端14Aを覆うように当該上端部に一体的に接合された金具であり、側方、即ちマウント装置18の軸方向Yに直交する第1方向J(ここでは、車両左右方向のいずれか一方)に開口する開口部40を備え、それ以外の部分ではマウント装置18の上部側を全体的に覆うように設けられている。そのため、開口部40から挿入された連結部材20の一部を取り囲み可能に構成されており、エンジン1から大振動が入力されたときに、連結部材20の上記挿入された部分が変位規制部材22の内面に当接して、マウント装置18に対する連結部材20の上方Y1及び車両前後方向Xでの相対変位量が規制されるようになっている。なお、開口部40には外側に張り出したフランジ42が設けられている。また、変位規制部材22の上面には、ボルト24の頭部が通過し得る円形の開口44が設けられている。
連結部材20は、アルミニウム合金からなる鋳物であり、変位規制部材22に取り囲まれて第1取付具12の上面12Aにボルト24により固定される第1連結端部46と、変位規制部材22の開口部40から上記第1方向Jに突出してエンジン1に取り付けられる第2連結端部48とを備える。
第2連結端部48は、図1に示すように車両前後方向Xに並べて設けられた3つの締結部50,50,52を有して、これらの締結部を介してエンジン1に締結されるようになっている。詳細には、上記開口部40に対向する位置に設けられた2つの第1締結部50,50と、該第1締結部50に対して上記第1方向Jと直交する第2方向(ここでは、車両前方)X1に向けて開口部40の開口幅Kの外側に偏倚(オフセット)して設けられた第2締結部52とを有する。このように第2締結部52をオフセットして設けたことにより、連結部材20は、上記開口部40の外側に露出した部分において第2方向X1側に張り出し形成されている。また、図6に示すように、第1連結端部46の側面46Aと上記オフセットされた第2締結部52の側面52Aとが、なだらかに湾曲しながら傾斜して延びる側面20Aを介して接続されることで、連結部材20は平面視で略三角形状に形成されている。
なお、この例では、第1締結部50は、軸方向Yに貫通する取付孔であり、エンジン1側のネジ部材(不図示)が挿入されて固定される。一方、第2締結部52は、下方に突設されたボルト51よりなり、エンジン1側の取付孔1Aに挿入されてナット53で固定される(図4参照)。
図4,6に示すように、第1連結端部46には、上記ボルト24による固定部54が、平面視円形状をなして下方に凹状に陥没形成されている。そして、該固定部54にボルト24が挿通する挿通孔56が設けられている。固定部54の周り、特に両側(第1連結端部46の幅方向Wにおける両側)には、肉厚の平面部58が設けられている。
図5に示されるように、連結部材20の第1連結端部46側にはストッパゴム部材60が取り付けられている。ストッパゴム部材60は、変位規制部材22により取り囲まれた連結部材20の外面を被覆する第1ストッパゴム61と、変位規制部材22の開口部40の外側において連結部材20の下面に設けられた第2ストッパゴム66とを備えてなる。
ストッパゴム部材60は、この例では、図6に示すように、連結部材20とは別体にて加硫成形され、成形後に連結部材20の第1連結端部46をストッパゴム部材60内に挿入することで、連結部材20に装着されている。
図5〜9に示すように、第1ストッパゴム61は、第1連結端部46の平面部58の上面を覆う上面部62と、第1連結端部46の側面46Aを覆う側面部64とからなり、該側面部64を介して下面側の第2ストッパゴム66と一体に形成されている。これにより、ストッパゴム部材60は、第1連結端部46を挿入するための口部68が側方に開口して設けられている。なお、上面部62には固定部54に対応する円形の開口70が設けられている。また、ストッパゴム部材60は、第1取付具12の上面12Aに接合される第1連結端部46の下面が露出するように、この部分において開口して形成されている。
第1ストッパゴム61は、固定部54の両側(第1連結端部46の幅方向Wにおける両側。この例では、車両前後方向Xの両側と同じ。)の上面部62に、それぞれ、上方に向けて突出形成された係止突起72を備える。係止突起72は、平面視円形状の突起であり、第1ストッパゴム61の上面部62において上記ボルト24の軸中心24Aよりも第2連結端部48側の領域R1に設けられている。
図1,4に示すように、第1ストッパゴム61の上面部62が対向する変位規制部材22の上壁部22Aには、上記一対の係止突起72をそれぞれ収容する円形の収容孔74が上下方向に貫通させて設けられている。収容孔74は、係止突起72よりも小径であり、車両組み付け前の状態において、収容孔74の開口縁に係止突起72の根元部が当接した状態に嵌合するように形成されている。
第1ストッパゴム61の上面部62には、また、変位規制部材22の内面(即ち、上壁部22Aの下面)に対向する複数の平面視円形状の対向突起76が上方に突出形成されている。対向突起76は、図4に示すように、車両への組み付け前の状態において変位規制部材22の内面に圧接させられるとともに、車両走行時のリバウンド変位時(即ち、連結部材20の上方への相対変位時)における変位規制部材22と連結部材20との衝突による打音が低減されるように構成されている。対向突起76と係止突起72の高さは同一に設定されており、車両走行時には、両突起72,76がガタツキなく変位規制部材22に当接して打音低減効果を発揮するように構成されている。また、対向突起76と係止突起72との平面視での大きさ、即ち外径は、係止突起72の方が大きく設定されており、これにより、連結部材20をマウント装置18に装着したときの位置合わせを容易にしている。
対向突起76は、係止突起72よりも第1連結端部46の先端側に設けられた第1対向突起78と、係止突起72よりも第2連結端部48側に設けられた第2対向突起80とで構成されている。
第1対向突起78は、上記ボルト24の軸中心24Aよりも第1連結端部46の先端側の領域R2に2つ設けられている。詳細には、第1対向突起78は、係止突起72に対して第1連結端部46の先端側にて隣り合う第1突起78Aと、該第1突起78Aに対して第1連結端部46の先端側かつ幅方向内方側W1にて隣り合う第2突起78Bとからなる。第1突起78Aは、係止突起72に対して、第1連結端部46の幅方向Wでは同じ位置に配置されている。
第2対向突起80は、係止突起72に対して第2連結端部48側にて隣り合う第3突起80Aと、該第3突起80Aに対して第1連結端部46の幅方向内方側W1にて隣り合う第4突起80Bとからなり、両突起80A,80Bは、上記幅方向Wに直交する連結部材20の長手方向Nでは同じ位置に配置されている。
以上の係止突起72及び対向突起76は、固定部54を挟んで左右対称に設けられており、図5に示すように固定部54の周りを取り囲むように配されている。また、この例では、係止突起72と第1対向突起78は、平面視で、それぞれの縁部が側面部64にかかり、かつ、各突起72,78の中心Cが側面部64よりも内側の領域(即ち、連結部材20により下方が支持される領域)に位置するように設けられている。このように、各突起72,78を固定部54からできるだけ離れた位置に置くことで、走行時に変位規制部材22と当接したときの連結部材20のガタツキを抑制しながら、良好なストッパ機能及び打音防止効果を発揮することができる。
第1ストッパゴム61は、固定部54を挟んでその両側に位置する両側面部64A,64Aが、上記ボルト24の軸方向Y(即ち、側面部64Aの高さ方向)に延びる複数の突条82により凹凸状に形成されている。突条82は、図8に示すように、側面部64Aの高さ方向の全体にわたって形成されており、断面円弧状をなす各突条82が互いに隣接して設けられることで側面部64Aが波形に形成されている。図1に示すように、上記両側面部64A,64Aに対向する変位規制部材22の側壁部22B,22Bは、平坦に形成されている。該側壁部22B,22Bは、この例では車両の前後方向Xにて対向しており、そのため、この側壁部22Bと上記側面部64Aとの間で、前後方向Xの大振動に対するストッパ機能が発揮される。
第1ストッパゴム61は、図9に示すように、上記固定部54を挟んで対向する内面部に、上記軸方向Yに延びる係合凸部84を備える。係合凸部84は、上記幅方向Wにおいて対向する側面部64A,64Aの内面において内方側W1に向けて突出形成されており、図7に示すように、側面部64Aの高さ方向の全体にわたって形成されている。図6に示すように、第1連結端部46の幅方向Wの両側の側面46Aには、係合凸部84が嵌合する係合凹溝86が設けられている。係合凹溝86は、図10に示すように第1連結端部46の下面46Bに開口させて設けられており、この例では、第1連結端部46の厚み方向の全体にわたって形成されている。
係合凸部84は、口部68から第1連結端部46をストッパゴム60に挿入しやすく、かつ挿入後には抜けにくくするために、図10に示すように、口部68側の側面84Aが挿入方向Sに対して内方かつ前方に傾斜するとともに、口部68とは反対側の側面84Bが挿入方向Sにほぼ直角に形成されている。
図1,4に示すように、変位規制部材22の開口部40の外側であって第2取付具14の上端14Aには、上記第2ストッパゴム66に対向する水平なストッパ板部88が設けられている。そして、このストッパ板部88と第2ストッパゴム66とにより、連結部材20の下方への相対変位に対するバウンドストッパ機能が発揮されるようになっている。
図1,11に示すように、変位規制部材22の開口部40は、その幅方向中心K1よりも上記第2方向X1側で斜めに切り欠かれており、該切り欠き部90によって上記第1方向Jに垂直な開口面の一部が第1方向Jに対して傾斜した方向に開口する開口面を持つように形成されている。
そして、この開口部40の切り欠き形状に対応させて、ストッパ板部88の形状が開口部40の幅方向中心K1に関して左右で非対称に形成されている。すなわち、第2取付具14の上端14Aの円弧に沿って湾曲状に形成されたストッパ板部88は、その第1方向Jにおける幅に関して、上記切り欠き部90側の端部88Aの幅L1が、切り欠き部90とは反対側の端部88Bの幅L2よりも、該切り欠きにより開口面が後退した分だけ大きく設定されている。
また、このストッパ板部88に当接する第2ストッパゴム66は、上記開口部40の幅方向中心K1に関してその両側が非対称な形状に形成されており、該幅方向中心K1よりも切り欠き部90側のゴム部分66Aが、切り欠き部90とは反対側のゴム部分66Bよりも上記第2方向X1の外側に延長して設けられている。詳細には、図11に示すように、第2ストッパゴム66は、内側(即ち、上記開口部40側)の縁部92がストッパ板部88と同方向に湾曲した円弧状に形成されるとともに、外側(即ち、開口部40と反対側)の縁部93が上記第1方向Jに垂直な直線状に形成されており、両縁部92,93の間隔はストッパ板部88の上記第1方向Jにおける幅よりも大に設定されている。また、第2ストッパゴム66の両側縁部94,95は、上記第1方向Jに向けて逆テーパ状に広がるように形成されており、かつ、上記切り欠き部90側の側縁部94の方が、切り欠き部90とは反対側の側縁部95よりも広い角度で広がるように傾斜して形成されている。
本防振装置10は、防振基体16を介して第1取付具12と一体に加硫成形した筒金具28を外筒金具29に圧入するとともに、変位規制部材22の開口部40から連結部材20の第1連結端部46を挿入し、第1連結端部46の挿通孔56に挿通されたボルト24を第1取付具12の雌ねじ部26に螺着して、連結部材20とマウント装置18を締結することにより組み立てられる。
以上よりなる本実施形態の防振装置10であると、連結部材20の第2締結部52が上記第2方向X1側にオフセットして設けられているが、これに対応させて変位規制部材22の開口部40を斜めに切り欠いた形状に形成したので、上記第2方向X1側に張り出し形成された連結部材20でありながら、変位規制部材22との干渉を防止することができる。
また、この開口部40の切り欠き形状に対応させて、ストッパ板部88の形状を開口部40の幅方向中心K1に関して非対称として切り欠き部90側の方がストッパ板部88の幅が大きくなるように設定し(L1>L2)、かつ、第2ストッパゴム66の形状を上記の如く該幅方向中心K1に関して非対称な形状に形成したことにより、ストッパ板部88と第2ストッパゴム66との当接面積(図11における斜線領域T)を大きく確保することができる。そのため、バウンドストッパ時において、ストッパ板部88と第2ストッパゴム66との当接面積を大きくして、当接時の面圧を下げることができ、第2ストッパゴム66の耐久性を向上することができる。
一例として、左右対称なストッパ板部を持つ比較例の構成では第2ストッパゴムとの当接面積が679mmであったのに対し、本実施形態の構成では、ストッパ板部の上記第1方向Jの外方側への張り出し寸法が同等であるにもかかわらず、第2ストッパゴムとの当接面積が891mmであり、当接面積が大幅に向上していた。
本実施形態であると、また、防振装置10の組み立て後であって車両に組み付ける前の状態において、防振基体16の付勢力により連結部材20が変位規制部材22の内面に対して上方に押し付けられることで、連結部材20を被覆する第1ストッパゴム61の係止突起72が変位規制部材22の収容孔74に収容されて係止される(図1参照)。そのため、かかる組み付け前の状態において、例えば集積作業や輸送作業に起因した外力が繰り返し入力された場合であっても、上記係止により連結部材20がマウント装置18に正確に位置出しされるので、連結部材20の不所望な位置ズレを防止してエンジン1との取り付け作業性に優れる。
特に、係止突起72がボルト24の軸中心24Aよりも第2連結端部48側に配置されているので、連結部材20に対する上下方向(即ち、軸方向Y)でのこじり入力に対して係止部での動きを小さくして、係止突起72が収容孔74から外れにくくすることができる。また、第1連結端部46の先端側に設けた第1対向突起76により、組み付け前の状態での連結部材20の傾斜を抑制することができる。
また、組み付け後には、第1ストッパゴム61に設けた上記各突起72,76の配置構成により、リバウンド方向への大変位時に、ボルト24を挟んだ両側の突起群を固定部54の周りでバランスよく変位規制部材22に当接させることができ、変位規制部材22との衝突による打音を効果的に低減することができ、当接時のガタツキも抑制することができる。更に、固定部54の両側にそれぞれ5個の突起72,76を設けたので、突起72,76の摩耗を低減して、耐久性を向上することができる。
また、車両前後方向Xの大変位時においても、複数の突条82で凹凸状に形成した第1ストッパゴム61の側面部64Aにより、変位規制部材22との面当たりを防止して、打音を低減することができる。また、かかる突条82が軸方向Yに延びるものであるため、上記各突起72,76を備える第1ストッパゴム61を成形する際に、突条82を型抜きの問題もなく成形することができる。
また、連結部材20に装着されたストッパゴム部材60は、上記係合凸部84と係合凹溝86との嵌合により外れにくい。しかも、係合凸部84が軸方向Yに延びて形成され、かつ、係合凹溝86が第1連結端部46の下面46Bに開口させて設けられているので、係合凸部84の成形性(型抜き)に優れるとともに、連結部材20の挿入時に係合凸部84と係合凹溝86の嵌合状態を目視で確認でき、誤装着を防止することができる。
本発明の一実施形態に係る防振装置の平面図 図1のII方向から見た防振装置の側面図 図1のIII方向から見た防振装置の側面図 防振装置の縦断面図 連結部材の平面図 連結部材の分解図 図6のVII方向から見たストッパゴム部材の側面図 図6のVIII方向から見たストッパゴム部材の側面図 ストッパゴム部材の底面図 図9の要部拡大図(連結部材を挿入した状態) ストッパ板部と第2ストッパゴムとの当接関係を示す平面図である。
符号の説明
1…エンジン(振動発生体)、2…車体(支持体)
10…防振装置
12…第1取付具、12A…上面
14…第2取付具、14A…上端
16…防振基体
18…マウント装置
20…連結部材
22…変位規制部材
24…ボルト(軸部材)
40…変位規制部材の開口部
46…第1連結端部
48…第2連結端部
50…第1締結部
52…第2締結部
54…軸部材による固定部
60…ストッパゴム部材
66…第2ストッパゴム(ストッパゴム)
66A…切り欠き部側のゴム部分、66B…切り欠き部とは反対側のゴム部分
88…ストッパ板部
88A…切り欠き部側の端部、88B…切り欠き部とは反対側の端部
90…切り欠き部
Y…軸方向、J…第1方向、X1…第2方向
K…開口幅、K1…幅方向中心
L1…ストッパ板部の切り欠き部側の端部の幅
L2…ストッパ板部の切り欠き部とは反対側の端部の幅

Claims (2)

  1. 振動発生体側に取り付けられる第1取付具と、前記第1取付具の下側に位置して支持体側に取り付けられる筒状の第2取付具とを、ゴム状弾性体からなる防振基体を介して結合してなるマウント装置と、
    前記マウント装置を前記振動発生体に連結するために前記第1取付具に取り付けられる連結部材と、
    前記第2取付具に設けられて前記連結部材の少なくとも一部を上方から取り囲む変位規制部材と、を備える防振装置において、
    前記変位規制部材が、前記第2取付具の上端を覆うように設けられるとともに、前記マウント装置の軸方向に直交する第1方向に向けて開口する開口部を備え、
    前記連結部材が、前記変位規制部材に取り囲まれて前記第1取付具の上面に軸部材により固定される第1連結端部と、前記変位規制部材の開口部から前記第1方向に向けて突出して前記振動発生体側に取り付けられる第2連結端部とを備え、
    前記第2取付具の上端における前記開口部の外側に前記連結部材の下面に対向させてストッパ板部が設けられるとともに、該ストッパ板部に対向する前記連結部材の下面にストッパゴムが設けられ、
    前記第2連結端部が、前記開口部に対向する位置に設けられた第1締結部と、該第1締結部に対して前記第1方向と直交する第2方向に向けて前記開口部の開口幅の外側に偏倚して設けられた第2締結部とを有し、これにより前記連結部材が前記開口部の外側において前記第2方向側に張り出し形成されており、
    前記変位規制部材の前記開口部が、幅方向中心よりも前記第2方向側で斜めに切り欠かれており、前記ストッパ板部の前記第1方向における幅が、前記開口部の前記切り欠き部側の端部において該切り欠き部とは反対側の端部よりも大きく設定された
    ことを特徴とする防振装置。
  2. 前記ストッパゴムは、前記開口部の幅方向中心に関してその両側が非対称な形状に形成されており、該幅方向中心よりも前記切り欠き部側のゴム部分が前記切り欠き部とは反対側のゴム部分よりも外側に延長して設けられたことを特徴とする請求項1記載の防振装置。
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