JP4621172B2 - 用紙積載装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置、又は画像形成装置に併設される用紙後処理装置等の用紙積載装置に関する。
特許文献1には、用紙積載装置としての用紙後処理装置が開示されている。この用紙後処理装置は1つの排紙トレイを装置側面に有しており、画像形成装置から受け取った画像形成済みの用紙(シート、転写紙、記録紙の概念を含む。以下、同じ)を装置内のトレイに一旦スタックして整合した後綴じ処理をし、上記排紙トレイに排出したり、あるいは綴じ処理をせずに直接上記排紙トレイに1枚ずつ排出する機能を有している。上記排紙トレイを昇降可能にして大量排紙できるようにしたものも知られている。
近年においては、複写機等の画像形成装置のデジタル化が進み、プリンタ機能、コピー機能、ファクシミリ機能等、複数の機能を持ち合わせた複合型の画像形成装置が増えてきている。
こうした背景のなか、ファンクション毎に仕分けを行いたいというニーズが高まり、用紙後処理装置等において複数トレイ化が進んでいる。例えば、1トレイタイプの用紙後処理装置に単純排紙専用のプルーフトレイを増設したものや、特許文献2や特許文献3に記載されているように、1つの排紙口に対して複数の排紙トレイを受取可能に設けたものがある。
プルーフトレイを増設するタイプでは、全体として排紙トレイが2つあるので、例えばプリンタ排紙中にコピーの割り込みが即座にできるが、プルーフトレイは綴じ処理等を行わずに1枚ずつ単純排紙するためだけに用いられる排紙トレイであるので、用紙後処理装置としての付加価値(綴じ処理等)を享受できる排紙トレイは実質的に1つとなってしまう。
1つの排紙口に対して複数の排紙トレイを受取可能に設けるタイプでは、複数の排紙トレイが1つの排紙口に移動できるため、用紙後処理装置としての付加価値を全ての排紙トレイにおいて享受できる利点がある。
また、複数の排紙口に対して1つの排紙トレイを受取可能に設ける構成も考えられ、この場合にも各用紙が1つの排紙トレイ上に積載されるものの、ファンクション毎の仕分けが可能となる。
1つの排紙口に対して複数の排紙トレイを受取可能に設けるタイプにおいても、あるいは複数の排紙口に対して1つの排紙トレイを受取可能に設けるタイプにおいても、少なくとも1つの排紙トレイが少なくとも1つの排紙口を上下方向に通過移動する構成となる。
排紙口を通過移動する排紙トレイは、用紙を積載したまま排紙口を通過移動する場合があり得るので、通過移動時の用紙の積載状態の乱れを防止できるように、一般に、用紙の後端を揃えるエンドフェンスを一体に固定した構成となっている。
特開平8−26579号公報 特開平9−110259号公報 特開平10−310319号公報
しかしながら、エンドフェンスを一体に固定した排紙トレイを排紙口の受取位置に位置付けた場合、排紙トレイの用紙積載面と排紙口との間にはエンドフェンスの高さ分の距離があるため、用紙の先端が丸まって積載され易く、積載不良が生じることがあった。特に用紙にカールぐせがある場合等は顕著となる。
また、この種の用紙積載装置では、プリンタやファクシミリなどの機能毎に用紙が仕分けられて排紙トレイにスタックされるため、様々なユーザーが自分だけの用紙を取り出す場合、一度全ての用紙を排紙トレイから取り出し、自分のものだけを取り出した後残りを排紙トレイへ戻すといったように、スタックされた用紙の抜き差しが頻繁に行われる。
抜き差しがなされると排紙トレイ上の積載状態は乱れ、用紙が排紙ローラにのってしまったり、排紙口に進入してしまう場合がある。
このような状態で排紙トレイが排紙口を通過移動すると、用紙に傷が付いたり、排紙トレイの通過移動が妨害されたりする。
本発明は、エンドフェンスを有する排紙トレイを用いる場合でも用紙先端の丸まりによる積載不良を防止できる用紙積載装置の提供を、その主な目的とする。
また、用紙の抜き差しによる弊害を回避できる用紙積載装置の提供を、その目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明では、排紙トレイと、該排紙トレイを上下移動可能に支持する支持部材と、該排紙トレイを上下方向に移動させる駆動源を有し、該排紙トレイが排紙ローラによって用紙が排出される排紙口を該排紙口が上記排紙ローラによって用紙を排出可能に開放された状態で上下方向に通過移動する用紙積載装置において、上記排紙トレイを上下方向に移動させる前に、上記排紙ローラの用紙排出方向への回転駆動を開始し、該排紙ローラの回転駆動がなされている状態で、上記排紙トレイを上下方向に移動させて上記排紙口を通過させ、該排紙トレイが該排出口を通過後に上記排紙ローラの回転駆動を停止させる、という構成を採っている。
請求項2記載の発明では、画像形成装置において、請求項1記載の用紙積載装置を有する、という構成を採っている。
本発明によれば、用紙が乱れて排紙ローラに乗ったりすること等に起因する、排紙トレイの通過移動に伴う用紙の傷付けや排紙トレイの移動が妨げられることを防止することができる。
以下、本発明の一実施の形態を図1乃至図16に基づいて説明する。まず、参考例を説明する。ここで、図1,2は用紙積載装置としてのフィニッシャ(用紙後処理装置)の全体概要図で、図3乃至図7はステイプルユニット関係の図、図8は下側の排紙トレイ(以下、排紙トレイ2という)が排紙口E2の受取位置にセットされている場合の排紙トレイの昇降機構の概要正面図、図9は上部排紙トレイ(以下、排紙トレイ1という)が排紙口E2の受取位置にセットされている場合の排紙トレイの昇降機構の概要正面図、図10は排紙トレイの昇降機構の概要側面図、図11は排紙トレイ2の駆動機構の斜視図、図12は排紙トレイ1が排紙口を通過移動可能な状態の平面図及び側面図、図13は排紙トレイ1が排紙口の受取位置に位置した状態の平面図、図14は排紙トレイ1及びそのエンドフェンスの要部断面図、図15はその要部の分解斜視図、図16は排紙トレイ2のシフト構成を示す斜視図、図17は排紙トレイ2のシフト構成の動作を示す斜視図、図18は制御ブロック図である。
図1は排紙トレイ1を上方に退避させ、排紙トレイ2を排紙口E2の受取位置にセットした状態を、図2は排紙トレイ2を待機位置に待機させ、排紙トレイ1を排紙口E2の受取位置にセットした状態を示している。
図1に示すように、画像形成装置としての複写機Gとフィニッシャ200との用紙受け渡し部位Jの近傍には、入口センサーSN1、入口ローラ対5が設けられており、入口ローラ対5により取り込まれた用紙は、後処理モードに応じて、以下の排紙形態をとる。
(1)単純排紙専用の排紙口E1から排紙トレイ1に排出される
(単純排紙モード )。
(2)綴じ処理をせずに加工的処理モードに対応する排紙口E2から排紙トレイ1
又は排紙トレイ2に排出される(ノンステイプルモード)。
(3)綴じ処理を経て排紙口E2から排紙トレイ1又は排紙トレイ2に排紙される
(ステイプルモード)。
排紙口E1への搬送ルートは、入口ローラ対5の下流に設けられた分岐爪20によって切り換えられ、用紙は搬送ローラ対6によって搬送され、排紙ローラ対7によって排出される。排紙ローラ対7は、駆動ローラ7aと、従動ローラ7bを有している。従動ローラ7bは自重又は付勢力により駆動ローラ7aに当接し、用紙は両ローラ間に挟持されて排出される。
分岐爪20はソレノイド20a(図18参照)によって駆動され、ソレノイド20aがオフすると、図1に示すように、用紙は排紙口E1へ向けて搬送される。単純排紙ルートCにおける符号SN2は、排紙ローラ対7の近傍に設けられた排紙センサーを示す。
ソレノイド20aがオンして分岐爪20が上方に回動すると、用紙は略水平に案内される。分岐爪20の下流には分岐爪21が設けられており、略水平に案内された用紙はこの分岐爪21によって、綴じ処理をしないノンステイプルルートB又は綴じ処理を行うステイプルルートAへ選択的に案内される。
分岐爪21はソレノイド21a(図18参照)によって駆動され、ソレノイド21aがオンして上方に回動すると、用紙は略垂直方向のステイプルルートAへ案内される。図1ではソレノイド21aがオフしてノンステイプルルートBへ搬送する状態を示している。
ノンステイプルルートBでは用紙は搬送ローラ対8で搬送され、排紙ローラ対9によって排紙トレイ1又は排紙トレイ2に排出される。符号SN3はノンステイプルルートB及びステイプルルートAにおける排紙センサーを示す。
ステイプルルートAでは用紙は搬送ローラ対10で搬送され、ステイプルユニット60へ送られて綴じ処理をされる。綴じ処理された用紙(束)は排紙ローラ対9により排紙トレイ1又は排紙トレイ2に排出される。ステイプルルートAにおける符号SN4はステイプル排紙センサーを示す。
排紙ローラ対9は、駆動ローラ9aと、従動ローラ9bを有し、従動ローラ9bは用紙排出方向上流側を支持されて上下方向に回動自在に設けられた支持部材13の自由端部に回転自在に支持されている。従動ローラ9bは自重又は付勢力により駆動ローラ9aに当接し、用紙は両ローラ間に挟持されて排出される。綴じ処理された用紙束が排出されるときは、支持部材13が上方に回動され、所定のタイミングで戻されるようになっている。このタイミングは排紙センサーSN3の検知信号に基づいて決定される。
図1に示すように、装置本体の排紙口E1,E2側には上より順に、排紙口E2に排紙トレイ2を位置付ける場合等に排紙トレイ1の退避位置(排紙口E1に対して排紙トレイ1が用紙受取可能な位置でもある)を検知するための退避位置検知センサーSN5、排紙口E2に排紙トレイ1を位置付ける場合にその位置を検知するとともに排紙トレイ2の上面又はこの排紙トレイ2上の用紙の上面を検知するための紙面検知センサーSN6、排紙トレイ2の待機位置(排紙トレイ2の積載面の位置で、用紙が積載されている場合には最上位紙の位置)を検知するための待機位置検知センサーSN8、排紙トレイ2の満杯位置を検知するための満杯検知センサーSN9、排紙トレイ2の下限位置を検知するための下限位置検知センサーSN7が設けられている。
排紙口E2に排紙トレイ1を位置付ける場合、排紙トレイ2は下限位置ではなく待機位置検知センサーSN8で検知される待機位置に位置付けられ、排紙トレイ2が指定されたときに少ない移動距離で排紙口E2に移動できるようになっている。
なお、各センサーはその機能に応じて用紙排出方向における前後位置に差があるが、図1及び図2では分かりやすいように全てのセンサーを直線上に配置して上下方向の位置の違いだけを表示している。また、全ての図面を通して、各センサーを示す三角形の大きさが均一でないが、これはセンサーの機能の違いを示すものではない。
排紙トレイ1と排紙トレイ2は別々の駆動源によって個別に駆動され、後述する制御手段100によって排出口E2に対する位置付け等を制御されるようになっている。
次に、ステイプルユニット60の構成を説明する。
図1及び図2に示すように、ステイプルルートAへ導かれた用紙は、搬送ローラ対10、排紙ローラ対11により図示しないステイプルトレイへ積載される。
この場合、用紙毎に叩きローラ12で縦方向(用紙搬送方向)の整合が行われ、ジョガーフェンス62にて横方向(用紙搬送方向と直交する用紙幅方向)の整合が行われる。ジョブの切れ目、すなわち、用紙束の最終紙から次の用紙束の先頭紙の間で後述する制御手段100からのステイプル信号によりステイプラー61が駆動され、綴じ処理が行われる。
綴じ処理が行われた用紙束は、ただちに放出爪71aを有する放出ベルト71により排紙ローラ対9へ送られ、図6に示すように、排紙口E2の受取位置にセットされている排紙トレイ2(又は排紙トレイ1)に排出される。
放出爪71aは、図7に示すように、ホームポジション検知センサーSN11によりそのホームポジションを検知されるようになっており、このホームポジション検知センサーSN11は放出ベルト71に設けられた操作片71bによりオン・オフする。
図3に示すように、叩きローラ12は支点12aを中心に叩きソレノイド66によって振り子運動を与えられ、図4に示すように、ステープルトレイへ送り込まれた用紙に間欠的に作用して用紙を後端フェンス68に突き当てる。このとき、排紙ローラ対11にはブラシローラがあるため(図1参照)、これによって用紙後端の逆流が防止される。なお、叩きローラ12は反時計回りに回転する。
図3に示すように、ジョガーフェンス62は、正逆転可能なジョガーモータ63によりジョガーベルト64を介して駆動され、用紙の幅方向に往復移動する。ステイプルユニット60は、図5に示すように、正逆転可能なステイプル移動モータ69によりステイプルベルト70を介して駆動され、用紙の端部の所定位置を綴じるために用紙の幅方向に移動する。
ステイプル排紙センサーSN4は、用紙後端を検知して即叩きソレノイド66にオン命令を出して叩きローラ12が作動しても、叩きローラ12により図示しないステープルトレイに排出された用紙の後端が後端フェンス68に突き当てられ、整合されるような位置に配置されている。
次に、ステイプルモードが選択された場合の動作について説明する。
ステイプルモードが選択されると、図3に示すように、ジョガーフェンス62はホームポジションより移動し、ステープルトレイに排出される用紙幅より片側7mm離れた待機位置で待機する。用紙が搬送ローラ対10によって搬送され、用紙後端がステイプル排紙センサーSN4を通過すると、ジョガーフェンス62が待機位置から5mm内側に移動して停止する。
また、ステイプル排紙センサーSN4は用紙後端通過時点にそれを検知し、その信号がCPU102に入力される(図18参照)。CPU102ではこの信号の受信時点から搬送ローラ対10を駆動する搬送モータからの発信パルス数をカウントし、所定パルス発信後に叩きソレノイド66をオンさせる。
叩きローラ12は、叩きソレノイド66のオン・オフにより振り子運動をし、オン時には用紙を叩いて下方向に戻し、後端フェンス68に突き当てて紙揃えを行う。このとき、ステープルトレイに収納される用紙が入口センサーSN1あるいはステイプル排紙センサーSN4を通過するたびにその信号がCPU102に入力され、用紙の枚数がカウントされる。
叩きソレノイド66がオフされて所定時間経過後、ジョガーフェンス62は、ジョガーモータ63によってさらに2.6mm内側に移動して一旦停止し、横揃えが終了する。ジョガーフェンス62はその後7.6mm移動して待機位置に戻り、次の用紙を待つ。この動作を最終頁まで行う。その後再び7.6mm内側に移動して停止し、用紙束の両端を押さえてステイプル動作に備える。その後所定時間後にステイプルモータによりステイプラー61が作動し、綴じ処理が行われる。このとき、複数綴じが指定されていれば、1ヵ所の綴じ処理が終了した後、ステイプル移動モータ69が駆動され、ステイプラー61が用紙後端に沿って適正位置まで移動され、2ヵ所目の綴じ処理が行われる。
綴じ処理が終了すると、放出モータ72が駆動され、放出ベルト71が駆動される。このとき、排紙モータも駆動され、放出爪71aにより持ち上げられた用紙束を受け取るべく排紙ローラ対9が回転し始める。このとき、ジョガーフェンス62は用紙のサイズ及び綴じ枚数により動作が異なるように制御される。
例えば、綴じ枚数が設定枚数より少ない、あるいは設定サイズより小さい場合には、ジョガーフェンス62により用紙束を押えながら放出爪71aにより用紙束後端を引っ掛け搬送する。
そして、紙有無センサーSN15(図4参照)あるいは放出爪71aのホームポジション検知センサーSN11による検知より所定パルス後にジョガーフェンス62を2.6mm退避させ、ジョガーフェンス62による用紙への拘束を解除する。この所定パルスは、放出爪71aが用紙後端に衝突してからジョガーフェンス62の先端を抜ける間で設定されている。
また、綴じ枚数が設定枚数より多い、あるいは設定サイズより大きい場合には、予めジョガーフェンス62を2.6mm退避させ、放出を行う。いずれの場合も用紙束がジョガーフェンス62を抜け切ると、ジョガーフェンス62は、さらに5mm外側に移動して待機位置に復帰し、次の用紙に備える。なお、用紙に対するジョガーフェンス62の距離により拘束力を調節することも可能である。
次に、排紙トレイ1、2の構成及びその支持部材(昇降機構)等を説明する。
図8及び図9に示すように、排紙トレイ1は後述する一対のガイドレール30a,30bから構成される支持部材56に上下方向に移動可能に支持されたベース部材57に設けられている。
排紙トレイ1では、用紙の後端を揃えるためのエンドフェンス1aが、排紙トレイ1に対して上下方向に移動可能に支持され、排紙トレイ1の用紙の積載量に応じて排紙トレイ1とエンドフェンス1aの相対的位置を変化させることができるようになっている。エンドフェンス1aの支持構成については後述する。
排紙トレイ2における用紙後端の揃えは、装置本体側面を形成する側板3によりなされるようになっている。これらの排紙トレイ1,2が上下方向に積層状態に設けられている。
図10に示すように、排紙トレイ1は、側板39a、39b間に固定されたベース本体40に、後述するスライドベース50を介して用紙排出方向にスライド自在に取り付けられている。側板39a、39bには図示しない短軸を介して回転自在なガイドコロ44が取り付けられており、ガイドコロ44は断面コ字形の一対のガイドレール30a,30bの内側に係合されて上下方向に移動可能に設けられている。
また、ガイドコロ44は、側板39a、39bとベース本体40との組付によって位置決めされているので、ガイドレール30a,30bからの外れが防止されている。
駆動軸33aと、従動軸33bにはタイミングプーリ36を介してタイミングベルト37がテンションをもって掛けられている。このタイミングベルト37の一部に側板39a、39bの一部が固定されており、かかる構成によって排紙トレイ1を含むユニットが昇降可能に吊り下げられている。
一方、排紙トレイ2は、排紙トレイ1と同様に、側板42a、42b間に固定されたベース43に取り付けられている。側板42a、42bには図示しない短軸を介して回転自在なガイドコロ44が取り付けられており、ガイドコロ44は断面コ字形の一対のガイドレール30a,30bの内側に係合されて移動可能に設けられている。すなわち、排紙トレイ1と排紙トレイ2は一対のガイドレール30a,30bを共用している。また、ガイドコロ44は、側板42a、42bとベース43との組付けによって位置決めされているので、ガイドレール30a,30bからの外れが防止されている。
駆動軸41aと、従動軸41bにはタイミングプーリ34を介してタイミングベルト35がテンションをもって掛けられている。このタイミングベルト35の一部に側板42a、42bの一部が固定されており、かかる構成によって排紙トレイ2を含むユニットが昇降可能に吊り下げられている。
このように上下移動可能に構成された排紙トレイ2は、図11に示すように、駆動軸41aを駆動ユニット29により駆動されることにより昇降する。
排紙トレイ2を上下方向に移動させる駆動源としての正逆転可能な上下モータ31で発生した動力がウォームギヤ30を介して駆動軸41aに固定されたギヤ列の最終ギヤに伝達されるようになっている。途中ウォームギヤ30を介しているため、排紙トレイ2を一定の位置に保持することができ、排紙トレイ2の不意の落下事故等を防止することができるようになっている。
図示しないが、排紙トレイ1の駆動ユニットも同様であり、その排紙トレイ1を上下方向に移動させる駆動源は、図18に示す正逆転可能な上下モータ55である。
排紙トレイ2の側板42aには、遮蔽板42cが一体に形成されており、遮蔽板42cによって満杯検知センサーSN9、下限位置検知センサーSN7がオン・オフされるようになっている。これらのセンサーはフォトセンサーであり、遮蔽板42cにより遮られたときにオンするようになっている。
待機位置検知センサーSN8は、側板3の表面から検知片が付勢力で突出する構成を有し、検知片が排紙トレイ2又は排紙トレイ2上の用紙に当接して変位することによりオン・オフするようになっている(図8,9においては満杯検知センサーSN9は省略)。
退避位置検知センサーSN5、紙面検知センサーSN6も待機位置検知センサーSN8と同様の構成となっている。なお、図4において、排紙ローラ対9の従動ローラ9bは省略している。また、図4において、符号17は排紙口E2から排出された用紙と接して該用紙の後端を側板3に突き当てて揃えるためのスポンジ製の戻しコロを示す。
次に、図8、図9、図12及び図13に基づいて、排紙トレイ1の用紙排出方向へのスライド構成を詳細に説明する。
図8及び図9に示すように、ガイドレール30a,30bには、排紙トレイ1の移動面から用紙排出方向に突出した排紙ローラ対9の駆動ローラ9a(排紙ローラ)と排紙トレイ1との干渉を回避するために、排紙トレイ1を用紙排出方向にスライドさせるカム81が設けられている。カム81の上下方向の長さは、排紙ローラ対9の下方近傍から排紙ローラ対7までに亘っている。
カム81の用紙排出方向の厚みは、排紙ローラ対9との干渉を回避できる厚肉部81aと、傾斜部81bと、排紙ローラ対9の下方に位置する薄肉部81cの3段階となっている。
排紙トレイ1のエンドフェンス1aの背面には、カム81のカム面(カム81の用紙排出方向前面)を転動するガイドコロ80が設けられている。
図12及び図13に示すように、側板39a,39bの内面にはそれぞれスライドレール53が固定されている。スライドレール53間には、両端部にスライドレール53にガイドされるガイドコロ52を有する2本のシャフト51が設けられており、シャフト51間にはスリーブ50aを介してスライドベース50が支持(この場合には固定)されている。このスライドベース50に排紙トレイ1が固定されている。
スライドベース50の用紙幅方向の両端部には、弾性部材としてのバネ54,54の一端が係止されており、各バネ54の他端はベース本体40の用紙排出方向後端部に立ち上げられたバネ係止片40aに係止されている。かかる構成により排紙トレイ1はバネ54の付勢力により常時カム81へ押圧されており、ガイドコロ80はカム面に当接している。
側板39a,39b、ベース本体40、スライドベース50、シャフト51、スライドレール53、バネ54等により排紙トレイ1をその移動距離全体に亘って直線状に上下移動可能に支持するベース部材57が構成されている。
図8は、排紙トレイ1が排紙口E1の受取位置にセットされ、排紙トレイ2が排紙口E2の受取位置にセットされた状態を示している。この場合、排紙トレイ1のガイドコロ80はカム81の厚肉部81aに位置しているので、図12に示すように、用紙排出方向における排紙トレイ1のエンドフェンス1aと排紙ローラ対9との間には若干の隙間Gが生じている。
この状態から、図9に示すように、排紙トレイ2を待機位置に待機させ、排紙トレイ1を排紙口E2の受取位置にセットする場合、排紙トレイ1が排紙口E2を上方から下方へ通過する移動において、排紙トレイ1は、ガイドコロ80がカム81の厚肉部81aに位置する状態で排紙口E2を通過するため、排紙ローラ対9と干渉することなく通過する。
その後、ガイドコロ80は厚肉部81aから傾斜部81bを経て薄肉部81cに至る。ガイドコロ80が傾斜部81bに進入した時点から排紙トレイ1はバネ54の付勢力によりカム81側へスライドし始め、最終的に排紙口E2から用紙を受取可能な位置に位置付けられる。排紙トレイ1のスライドは、スライドベース50の水平移動により、その姿勢を保ったまま、換言すれば傾くことなくなされる。
この受取位置では、図13に示すように、排紙トレイ1のエンドフェンス1aと排紙ローラ対9の駆動ローラ9aがオーバーラップする。厳密には、図示しないが、エンドフェンス1aには駆動ローラ9aとの干渉を回避するための、上下方向に切り欠かれた切り欠き凹部が形成されており、エンドフェンス1aの用紙幅方向端部のみが駆動ローラ9aと上下方向にオーバーラップするようになっている。これにより、排紙口E2から排出された用紙の後端が駆動ローラ9aとエンドフェンス1aの間に入り込んで積載不良が生じることが防止される。このオーバーラップ構成は、排紙口E1における排紙ローラ対7に対しても同様に機能する。
排紙トレイ1を排紙口E2の受取位置にセットするための紙面検知センサーSN6のオン・オフは、排紙トレイ1の後端上面又は用紙上面との接触によってなされ、図示しないがエンドフェンス1aにはこれを可能とするスリットが形成されている。また、図示しないが、戻しコロ17と排紙トレイ1のエンドフェンス1aとの干渉を回避するためにエンドフェンス1aには切り欠き凹部が形成されている。
上記カム構成によれば、排紙トレイ1の上下移動力を利用して排紙トレイ1を用紙排出方向にスライドさせ、排紙ローラ対9との干渉を回避できるので、干渉を回避するための専用の駆動源を設ける必要がなく、低コスト化を実現できる利点がある。
次に、図14及び図15に基づいて排紙トレイ1に対するエンドフェンス1aの上下方向の移動が可能な支持構成を説明する。
エンドフェンス1aの用紙幅方向両側には、エンドフェンス1aを上方向へ付勢するエンドフェンス付勢手段としてのバネ100が収容されており、その下端がエンドフェンス1aの下端に係止されている。バネ100の上端は、スライドベース50から用紙幅方向両側から用紙排出方向に延長されたエンドフェンス係合部50bから用紙幅方向外側に突出したバネ係止片50cに係止されている。
各エンドフェンス係合部50bには、上下方向に間隔をおいてガイドコロ102,102が回転自在に支持されており、これらのガイドコロ102はエンドフェンス1aのガイド凹部104の内面に接触して転動するようになっている。
エンドフェンス1aの用紙幅方向両側には、上下方向に延びる歯部としてのラック106が形成されており、これらのラック106にはスライドベース50のエンドフェンス係合部50bに支持されたギア手段108が噛み合っている。
ギア手段108は、エンドフェンス係合部50b間に支持された軸110と、軸110の端部においてエンドフェンス係合部50bの外方に固定された、ラック106に噛み合うピニオンギア112と、内方に固定されたワンウェイクラッチ内蔵のアイドルギア114を有している。
ラック106と、ギア手段108との噛み合い構成によって、排紙トレイ1に対するエンドフェンス1aの相対的移動時の位相ずれが防止されている。
また、エンドフェンス係合部50bには、排紙トレイ1に対するエンドフェンス1aの移動をロックするロック手段としてのクラッチ116がスタッドを介して固定されており、そのクラッチギア116aはアイドルギア114に噛み合っている。クラッチ116がオフの場合にはエンドフェンス1aはバネ100の付勢力でギア手段108を回転させながら上方へ突出移動する。
クラッチ116をオンすると、ギア手段108がロックされるため、エンドフェンス1aはバネ100の付勢力に抗して任意の位置(ロックされた位置)で停止する。なお、クラッチ116及びアイドルギア114は用紙幅方向における一方側のみに設けられている。
図8及び図9に示すように、カム81の上端部には、エンドフェンス1aの上方への移動を制限する制限部材としてのストッパー118が設けられている。エンドフェンス1aに設けられたガイドコロ80がストッパー118に当接するようになっており、これによりエンドフェンス1aの上方への移動が制限される。
アイドルギア114に内蔵されたワンウェイクラッチの機能により、エンドフェンス1aが拘束された状態でも排紙トレイ1は上方への移動を許容されるようになっている。
従って、図8に示すような状態でエンドフェンス1aがロックされて排紙トレイ1が上方移動し、ガイドコロ80がストッパー118に当接しても排紙トレイ1は引き続いて上昇でき、退避位置検知センサーSN5により正確に位置決めできるようになっている。
エンドフェンス1aをストッパー118で押し下げて排紙トレイ1の積載面と排紙口E1のとの距離が少ない状態で排出ができるので、用紙の丸まり等による積載不良を防止することができる。退避位置検知センサーSN5によって用紙上面が検知されると排紙トレイ1は所定距離下降され、この動作を繰り返して用紙積載が進行する。排紙トレイ1が下降すると、相対的にエンドフェンス1aは上昇することになる。
排紙トレイ1が排紙口E2の受取位置にセットされる場合には、図9に示すように、カム81の傾斜部81bが制限部材として機能する。
排紙口E1、E2で排紙トレイ1に用紙を排出する場合には、エンドフェンス1aとの相対的移動を可能とするためにクラッチ116はオフされる。上述のように排紙トレイ1は用紙排出方向にスライド可能であるため、排紙口E2の受取位置に排紙トレイ1がセットされている状態で、人的あるいは何らかの外力がガイドコロ80と傾斜部81bとの係止状態を外すように作用した場合、エンドフェンス1aはバネ100の付勢力で勢いよく上方に突出する。
この突出による部品破損や事故を防止する観点から、図14に示すように、排紙トレイ1が排紙口E2の受取位置にセットされた状態では排紙トレイ1の用紙排出方向のスライドをロックするスライドロック手段120が設けられている。
スライドロック手段120は、スライドベース50に固定されたロックフレーム122と、ロックフレーム122に設けられた軸124に回動自在に支持されたロックレバー126と、ロックレバー126を回動させるソレノイド128と、ロックレバー126を復帰させるバネ130と、ベース本体40に固定されたロック爪132を有している。
排紙トレイ1が排紙口E2の受取位置にセットされると、自動的にロックレバー126がロック爪132に係合するようになっている。排紙トレイ1の移動時には、ソレノイド128がオンされる。ソレノイド128がオンされると、ロックレバー126が上方に回動し、ロック爪132との係合が外れる。
次に、排紙トレイ2のシフト構成を説明する。図16及び図17に示すように、側板3の裏側には、シフトモータ46、クランクギヤ47等が配置され、側板3をシフトできるようになっている。側板3の裏面に上下に延びる長孔を有する部材85が固定され、この長孔にクランクギヤ47に偏心して固定されたピン86が係合されている。シフトモータ46の回転はベルト84によりウォームギヤ82に伝達され、これに噛み合うクランクギヤ47が回転する。
このシフト運動はシフトセンサーSN14により監視され、停止位置を確定するようになっている。側板3と排紙トレイ2は排紙トレイ2の上下移動を許容する櫛状に嵌合されており、側板3の動きに排紙トレイ2が追随することとなる。
かかる構成により、排紙トレイ2における仕分けスタックが可能となっている。
参考例ではオフセットスタックを排紙トレイ1,2自体のシフト動作(排紙トレイ1のシフト動作については後述)で実現しているが、例えば搬送ローラあるいは排紙ローラをシフト動作させることで用紙を搬送中にシフトさせることも可能である。また、排紙トレイ2におけるオフセットスタックは、ステイプルユニット60のジョガーフェンスを利用した方法も考えられる。また、これらの方法を組み合わせることも可能である。
制御手段100は、図18に示すように、CPU102、I/Oインターフェース104等を有するマイクロコンピュータであり、複写機Gの図示しない装置本体のコントロールパネルの各スイッチ(SW)等、及び紙面検知センサーSN6等の各センサーからの信号がI/Oインターフェース104を介してCPU102へ入力される。CPU102は、入力された信号に基づいて、排紙トレイ1用の上下モータ55、排紙トレイ2用の上下モータ31、ソレノイド20a、ソレノイド21a、叩きソレノイド66、各搬送ローラ対を駆動する搬送モータ、各排紙ローラ対を駆動する排紙モータ、ステイプラー61を駆動するステイプルモータ、放出ベルト71を駆動する放出モータ72、ステイプラー61を移動させるステイプル移動モータ69、ジョガーフェンス11を駆動するジョガーモータ63等の駆動を制御する。
搬送ローラ対10を駆動する搬送モータのパルス信号はCPU102に入力されてカウントされ、このカウントに応じて叩きソレノイド66が制御される。
整合制御手段は、CPU102,及びCPU102を動かす種々のオペレーションプログラムによって構成される。
上記構成において、先ず、綴じ処理を行わないノンステイプルモードが選択された場合の動作について説明する。
(排紙口E1から排紙トレイ1に排紙する場合)
コピー済みの用紙が入口ローラ対5により受け入れられ、搬送ローラ対6で搬送され、排紙ローラ対7により排出され、排紙トレイ1にスタックされる。このとき、排紙ローラ対7は、排紙センサーSN2が用紙後端を検知すると減速され、これによりスタック性が向上する。
(排紙口E2から排紙トレイ1に排紙する場合)
コピー済みの用紙が入口ローラ対5により受け入れられ、搬送ローラ対8で搬送され、排紙ローラ対9により排出され、排紙トレイ1にスタックされる。このとき、排紙ローラ対9は、排紙センサーSN3が用紙後端を検知すると減速され、これによりスタック性が向上する。
また、順次コピー済みの用紙が排出され、その上面が紙面検知センサーSN6に検知されると、上下モータ55が駆動されて排紙トレイ1が下降させられ、紙面高さが常に適正な高さに保たれる。
(排紙口E2から排紙トレイ2に排紙する場合)
コピー済みの用紙が入口ローラ対5により受け入れられ、搬送ローラ対8で搬送され、排紙ローラ対9により排出され、排紙トレイ2にスタックされる。このとき、排紙ローラ対9は、排紙センサーSN3が用紙後端を検知すると減速され、これによりスタック性が向上する。
また、順次コピー済みの用紙が排出され、その上面が紙面検知センサーSN6に検知されると、上下モータ31が駆動されて排紙トレイ2が下降させられ、紙面高さが常に適正な高さに保たれる。また、ソート及びスタックモード時には、複写機Gのコントロールパネルなどから出される仕切信号により、シフトモータ46が駆動されて排紙トレイ2のシフト動作がなされ、ジョブ終了まで仕分けを行う。
次に、制御手段100による排紙トレイ1,2の制御動作を説明する。
まず、排紙トレイ1,2のイニシャル動作(ホーミング動作)について説明する。排紙トレイ1のホームポジション(電源投入時の位置)は、図1に示すように、排紙トレイ1の積載面上端又は積載された用紙上面が退避位置検知センサーSN5に検知された位置、排紙トレイ2は紙面検知センサーSN6によりその積載面上端又は積載された用紙の上面が検知された位置である(以下の他の参考例及び実施形態において同じ)。
このイニシャル動作を図19のフローチャートに基づいて説明する。なお、以降のフローチャートにおいては、単に排紙トレイ1をトレイ1と、排紙トレイ2をトレイ2と略記する。
まず、排紙トレイ1を排紙口E1の受取位置にセットするため制御手段100は退避位置検知センサーSN5をチェックし(S1)、オフであればクラッチ116をオンして排紙トレイ1に対するエンドフェンス1aの上方移動をロックし(S2)、その後排紙トレイ1を上昇させる(S3)。ロックしないとエンドフェンス1aがバネ100の付勢力で急激に突出し、部品の破損や事故を生じる危険性があるからである。
続いて退避位置検知センサーSN5をチェックし(S4)、オンになったら排紙トレイ1を停止させる(S5)。
この場合、エンドフェンス1aのガイドコロ80がストッパー118に当接してエンドフェンス1aの上方移動が制限され且つ相対的移動がロックされていても排紙トレイ1はワンウェイクラッチの機能により上昇して退避位置検知センサーSN5をオンさせる。従って、排紙トレイ1を上昇させる場合にエンドフェンス1aの突出量を制御する必要はなく、任意の突出量でロックしても構わない。
排紙トレイ1を停止させた後、クラッチ116をオフする(S6)。その後排紙トレイ1を下降させ(S7)、退避位置検知センサーSN5をチェックし(S8)、退避位置検知センサーSN5がオンからオフになったら排紙トレイ1を停止させる(S9)。S1において、退避位置検知センサーSN5がオンであればS7に進む。
次に、排紙トレイ2を排紙口E2の受取位置にセットするため制御手段100は紙面検知センサーSN6をチェックし(S10)、オフの場合には排紙トレイ2を上昇させる(S11)。続いて紙面検知センサーSN6をチェックし(S12)、オンになったら排紙トレイ2を停止させる(S13)。次に排紙トレイ2を下降させ(S14)、紙面検知センサーSN6をチェックし(S15)、オンからオフになったら排紙トレイ2を停止させ(S16)、排紙トレイ1の位置フラグに0をセットする(S17)。
S10において、紙面検知センサーSN6がオンの場合にはS14に進む。
次に、図20のフローチャートに基づいて、排紙トレイ1の位置フラグが0で排紙トレイ1を排紙口E2の受取位置に、排紙トレイ2を待機状態にセットする場合を説明する。
まず、排紙トレイ1の位置フラグをチェックし(S101)、位置フラグが0であれば、排紙トレイ1が排紙口E1の受取位置にあると判断して以下の動作を行う。まず、排紙トレイ2を待機位置にセットするため排紙トレイ2を下降させ(S102)、次に待機位置検知センサーSN8がオンからオフになったかどうか、すなわち、排紙トレイ2の下端でオンし、その上端又は排紙トレイ2上の用紙の上面が通過してオフしたかどうかをチェックし(S103)、待機位置検知センサーSN8がオンからオフになったら排紙トレイ2を停止させる(S104)。
次に、排紙トレイ1を排紙口E2の受取位置にセットするため排紙トレイ1を下降させ(S105)、トレイ1検知センサーSN18をチェックする(S106)。
排紙トレイ1が排紙口E1から下降する場合、クラッチ116はオフされているので、排紙トレイ1の下降に伴いエンドフェンス1aは相対的に上昇し、排紙トレイ1に対して最大限突出した状態で排紙口E2を通過する。
この場合、排紙トレイ1が排紙口E2を通過する時点ではエンドフェンス1aのガイドコロ80はカム81の厚肉部81a上にあり、紙面検知センサーSN6で排紙トレイ1の積載面上端又は用紙上面を検知することはできない。
このため、エンドフェンス1aのガイドコロ80がカム81の傾斜部81bを通過した所定の位置で排紙トレイ1を停止させ、その後上昇させるようになっている。この排紙トレイ1の所定の位置を確定するためにトレイ1検知センサーSN18が設けられており(図8及び図9参照、図1及び図2では省略)、その所定位置は、ベース部材57の後端によってトレイ1検知センサーSN18がオンした位置である。
従って、トレイ1検知センサーSN18がオンになったら排紙トレイ1を停止させ(S107)、その後排紙トレイ1を上昇させる(S108)。この場合、エンドフェンス1aのガイドコロ80がカム81の傾斜部81bに当接し、エンドフェンス1aはその上方移動を制限されるので、排紙トレイ1のみが上昇することになる。次に紙面検知センサーSN6をチェックし(S109)、排紙トレイ1の積載面上端又は用紙上面によりオンになったら排紙トレイ1を停止させる(S110)。次に排紙トレイ1を下降させ(S111)、紙面検知センサーSN6がオンからオフになったかどうかをチェックする(S112)。オンからオフになったら、排紙トレイ1を停止させ(S113)、排紙トレイ1の位置フラグに1をセットする(S114)。
参考例では、上述のように、排紙トレイ2を排紙口E2の受取位置に位置させるための検知手段としての紙面検知センサーSN6を、排紙トレイ1を排紙口E2の受取位置に位置させるための検知手段として共用している。
次に、排紙トレイ1の位置フラグが1で、排紙トレイ1を排紙口E2の受取位置に又は排紙トレイ2を待機位置にセットする場合を、図21のフローチャートに基づいて説明する。
まず、排紙トレイ1の位置フラグをチェックし(S201)、位置フラグが1であれば、排紙トレイ1が排紙口E2の受取位置にあることを確認するため、排紙トレイ1を上昇させ(S202)、紙面検知センサーSN6をチェックする(S203)。この場合、エンドフェンス1aのガイドコロ80がカム81の傾斜部81bに当接し、エンドフェンス1aはその上方移動を制限されるので、排紙トレイ1のみが上昇する。紙面検知センサーSN6がオンしたら排紙トレイ1を停止させ(S204)、次いで排紙トレイ1を下降させる(S205)。続いて紙面検知センサーSN6をチェックし(S206)、紙面検知センサーSN6がオンからオフになったら排紙トレイ1を停止させ(S207)、排紙トレイ1を排紙口E2の受取位置にセットする。
次に、排紙トレイ2を待機位置(待機状態)にセットするため、排紙トレイ2を上昇させ(S208)、待機位置検知センサーSN8をチェックする(S209)。オンしたら排紙トレイ2を停止させ(S210)、続いて排紙トレイ2を下降させる(S211)。次に、待機位置検知センサーSN8をチェックし(S212)、待機位置検知センサーSN8がオンからオフになったら排紙トレイ2を停止させる(S213)。そして、排紙トレイ1の位置フラグを1にセットする(S214)。
すなわち、位置フラグが1の場合には、排紙トレイ1を上昇・下降させて紙面検知センサーSN6により排紙口E2の受取位置に再セットし、排紙トレイ2を上昇・下降させて待機位置検知センサーSN8により待機位置に再セットする。
次に、排紙トレイ1の位置フラグが0で排紙トレイ1を排紙口E1の受取位置に又は排紙トレイ2を排紙口E2の受取位置に再セットする場合の動作を、図22のフローチャートに基づいて説明する。
まず、排紙トレイ1の位置フラグをチェックし(S301)、0であれば排紙トレイ1が排紙口E1の受取位置にあると判断して以下の動作を行う。まず、排紙トレイ2を排紙口E2の受取位置にセットするため紙面検知センサーSN6をチェックし(S302)、オフであれば排紙トレイ2を上昇させる(S303)。続いて紙面検知センサーSN6をチェックし(S304)、オンしたら排紙トレイ2を停止させ(S305)、次いで排紙トレイ2を下降させる(S306)。さらに紙面検知センサーSN6をチェックし(S307)、紙面検知センサーSN6がオンからオフになったら排紙トレイ2を停止させる(S308)。
次に、退避位置検知センサーSN5をチェックし(S309)、オフの場合には排紙トレイ1を上昇させる(S310)。続いて退避位置検知センサーSN5をチェックし(S311)、オンになったら排紙トレイ1を停止させる(S312)。この場合、エンドフェンス1aのガイドコロ80がストッパー118に当接し、排紙トレイ1のみが上方に移動してその積載面上端又は用紙上面により退避位置検知センサーSN5がオンする。
次に、排紙トレイ1を下降させ(S313)、退避位置検知センサーSN5をチェックし(S314)、退避位置検知センサーSN5がオンからオフになったら排紙トレイ1を停止させる(S315)。そして、排紙トレイ1の位置フラグに0をセットする(S316)。S309で退避位置検知センサーSN5がオンの場合には、S313に進む。
すなわち、位置フラグが0の場合には、排紙トレイ2を上昇・下降させて紙面検知センサーSN6により排紙口E2の受取位置に再セットし、排紙トレイ1を上昇・下降させて退避位置検知センサーSN5により排紙口E1の受取位置に再セットする。
次に、排紙トレイ1の位置フラグが1で、排紙トレイ1を排紙口E1の受取位置に又は排紙トレイ2を排紙口E2の受取位置にセットする場合を、図23のフローチャートに基づいて説明する。
排紙トレイ1の位置フラグをチェックし(S401)、位置フラグが1であれば、排紙トレイ1は排紙口E2の受取位置にあると判断して以下の動作を行う。
まず、クラッチ116をオンして排紙トレイ1に対するエンドフェンス1aの上方移動をロックし(S402)、排紙トレイ1を排紙口E1の受取位置にセットするため排紙トレイ1を上昇させる(S403)。
次に退避位置検知センサーSN5をチェックし(S404)、オンしたら排紙トレイ1を停止させる(S405)。この場合、エンドフェンス1aのガイドコロ80がストッパー118に当接してエンドフェンス1aの上方移動が制限され且つ相対的移動がロックされていても排紙トレイ1はワンウェイクラッチの機能により上昇して退避位置検知センサーSN5をオンさせる。
次にクラッチ116をオフし(S406)、排紙トレイ1を下降させ(S407)、退避位置検知センサーSN5をチェックする(S408)。退避位置検知センサーSN5がオンからオフになったら、排紙トレイ1を停止させる(S409)。
次に、紙面検知センサーSN6をチェックし(S410)、オフの場合には排紙トレイ2を排紙口E2の受取位置にセットするため排紙トレイ2を上昇させ(S411)、続いて紙面検知センサーSN6をチェックし(S412)、オンになったら排紙トレイ2を停止させる(S413)。次に排紙トレイ2を下降させ(S414)、紙面検知センサーSN6をチェックする(S415)。紙面検知センサーSN6がオンからオフになったら排紙トレイ2を停止させ(S416)、排紙トレイ1の位置フラグに0をセットする(S417)。
S410で紙面検知センサーSN6がオンの場合には、S414に進む。
実際のコピー動作においては、複写機等の画像形成装置の操作部、あるいはプリンタドライバー上で後処理モード、及び排紙先が決定され、その情報に基づき排紙トレイの切り換えが実施される。
図1に示す状態(排紙トレイデフォルト状態)においては、ステイプルモードで排紙トレイ1への排出時のみ排紙トレイの切り換えが行われる。すなわち、排紙トレイ1は排紙口E2の受取位置にセットされる。
図2に示すような状態でジョブが終了した場合には、排紙トレイ1,2のホーミング動作は複写機Gの制御部の判断で適宜実施される。
次に、図24に基づいて、カムを用いて排紙トレイ1を用紙排出方向にスライドさせる方式の変形例を説明する。なお、上記参考例と同一部分は同一符号で示し、要部のみ説明する。また、特に必要がない限り既にした構成、機能上の説明は省略する。
参考例におけるベース部材57では、スライドベース50が側板39a,39bに対して用紙排出方向前方側が上がるように傾斜した状態に固定されたスライドレール53に支持されており、排紙トレイ1もこれに対応した形状となっている。
傾斜の角度θは、排紙トレイ1がその自重により用紙排出方向上流側へスライドするように設定されている。
かかる構成により、排紙トレイ1は少なくともその自重によりカム81へ押圧されている。
排紙トレイ1が下方へ移動して排紙口E2を通過する動作において、ガイドコロ80がカム81の傾斜部81bに進入した時点から排紙トレイ1の自重で排紙トレイ1は用紙排出方向上流側へその姿勢を保ったままスライドし始め、最終的に排紙口E2に用紙を受取可能に位置付けられる。排紙トレイ1の移動におけるクラッチ116のオン・オフ制御等は上記参考例と同様である。
参考例によれば、上記参考例に比べてバネ54が不要であるので、構成の簡易化、低コスト化を実現できる利点がある。
排紙トレイ1が水平移動する最初の参考例において、バネ54を使用せずに磁力で排紙トレイ1をカム81へ押圧する構成とすることもできる。例えば、カム81のカム面に帯板状の磁石(例えばマグネットシート)を固定してこの磁石の用紙排出方向前面をカム面とし、ガイドコロ80を強磁性体で形成する。勿論、カム81全体を磁石としてもよく、カム81のカム面のみを磁化してもよい。
また、逆にガイドコロ80を磁石で形成し、カム81を強磁性体で形成してもよい。
また、上記傾斜移動の構成において磁力構成を付加し、カム81のカム面とガイドコロ80の圧接状態を確実にする構成としてもよい。
上記各参考例では、排紙トレイ1をカム81によって用紙排出方向にスライドさせる方式を示したが、排紙ローラ対9との干渉を回避するための駆動源を設け、該駆動源の制御によって排紙トレイ1をスライドさせる方式も採用することができる。
その一例を、図25乃至図29に基づいて説明する。なお、上記参考例と同一部分は同一符号で示し、要部のみ説明する。また、特に必要がない限り既にした構成、機能上の説明は省略する。
参考例では、排紙トレイ1を用紙排出方向にスライドさせる駆動源を、排紙トレイ1を上下方向に移動させる駆動源としての上下モータ55とは独立した別個のものとしている。
参考例における排紙トレイ1は、図24で示した参考例と同様に自重で用紙排出方向上流側にスライドできる構成となっている。
また、用紙の仕分けスタックを可能にすべく、排紙トレイ1を用紙排出方向と略直交する用紙幅方向にスライド可能に設けており、さらに、排紙トレイ1を用紙幅方向にスライドさせる駆動源を、排紙トレイ1を用紙排出方向にスライドさせる駆動源が兼ねる構成を特徴としている。すなわち、1つの駆動源(スライドモータ49)を用いて排紙トレイ1のスライド動作とシフト動作が行える構成となっている。
図25及び図26に示すように、カム81の代わりに形状的に略同様のエンドフェンス支持部材140が設けられており、エンドフェンス支持部材140の上端部には排紙口E1でのエンドフェンス1aの上方移動を制限するストッパー118が設けられている。また、エンドフェンス支持部材140には排紙口E2でのエンドフェンス1aの上方移動を制限する制限部材としての傾斜部140aが形成されている。
また、エンドフェンス1aの裏面には、排紙トレイ1のシフト動作に対応できるように、ガイドコロ80に代えて、ストッパー118、傾斜部140aに当接するとともに用紙幅方向に転動可能なコロ142と、エンドフェンス支持部材140の垂直面に接触して転動可能なコロ144が設けられている。すなわち、2点接触転動により安定したシフト動作ができるようになっている。
図27に示すように、本参考例におけるスライドベース50は、排紙トレイ1を用紙排出方向にスライドさせる駆動源としての正逆転可能なスライドモータ49及びベルト15を介して回転されるクランクプーリ48により駆動され、用紙排出方向にスライド運動をする。また、スライドベース50はシャフト51に対して用紙幅方向にスライド自在に支持されている。
スライドベース50には用紙の排出方向に延びる長孔50bが形成されており、この長孔50bにクランクプーリ48に形成された偏心ピン48aが係合している。
スライドベース50の停止位置は、スライドセンサーSN13と、このスライドセンサーSN13の位置からクランクプーリ48の回転面上で略90°用紙排出方向下流側へずれた位置に設けられた前シフトセンサーSN16、スライドセンサーSN13の位置からクランクプーリ48の回転面上で略90°用紙排出方向上流側へずれた位置に設けられた後シフトセンサーSN17により監視されるようになっている。この監視は、クランクプーリ48に形成された検知片48bによるスライドセンサーSN13,前シフトセンサーSN16,後シフトセンサーSN17のオン・オフによってなされる。
排紙トレイ1の検知にトレイ1検知センサーSN18を用いる点は最初の参考例と同様である。
図25及び図27は、排紙トレイ1が排紙口E1の受取位置にセットされ、排紙トレイ2が排紙口E2の受取位置にセットされた状態を示している。この状態は、クランクプーリ48の検知片48bがスライドセンサーSN13をオンさせた状態であり、用紙排出方向における排紙トレイ1のエンドフェンス1aと排紙ローラ対9との間には若干の隙間gが生じている。
この状態から、排紙トレイ2を待機位置にセットし、排紙トレイ1を排紙口E2の用紙受取位置にセットする場合、排紙トレイ1が排紙口E2を上方から下方へ通過する移動において、排紙トレイ1は、スライドセンサーSN13がオンした位置に維持され、これにより排紙ローラ対9と干渉することなく通過する。
排紙トレイ1が排紙口E2を通過し、所定の位置に達すると、排紙トレイ1(厳密にはベース部材57)の上下移動が停止され、図27に示すように、スライドモータ49が矢印N方向に回転駆動される。ここでの所定の位置は、ベース部材57の後端がトレイ1検知センサーSN18で検知された位置である。
この所定位置は、ベース部材57を停止させた状態で排紙トレイ1を用紙排出方向上流側にスライドさせた場合に最大限に突出したエンドフェンス1aのコロ142がエンドフェンス支持部材140の傾斜部140aに入り込む位置である。トレイ1検知センサーSN18は、ベース部材57を検知して排紙トレイ1を(厳密にはその積載面上端又は用紙上面を)排紙口E2の受取位置に位置させるための前段階的検知手段である。
この矢印N方向の回転動作は、図28に示すクランクプーリ48のA回転であり、前シフトセンサーSN16が検知片48bでオンするとスライドモータ49は停止する。この場合、排紙トレイ1は自重により用紙排出方向上流側へスライドするので、排紙トレイ1はクランクプーリ48の偏心ピン48aの移動に伴って排紙ローラ対9側(装置本体側)へ移動し、エンドフェンス支持部材140に対するコロ144の当接によって所定の用紙受取位置に位置決めされる。これにより、排紙トレイ1のエンドフェンス1aと排紙ローラ対9の駆動ローラ9aがオーバーラップし、排紙トレイ1が排紙口E2の受取位置にセットされる。
この用紙排出方向のスライド移動と同時に、排紙トレイ1はシャフト51に沿って用紙幅方向にもスライド移動する(A移動)。
排紙ローラ対9との干渉を回避する場合には、逆動作となる。
次に、用紙を仕分けスタックする場合、クランクプーリ48がB回転するようにスライドモータ49を回転させる。クランクプーリ48がB回転すると、排紙トレイ1はシャフト51に沿ってB移動する。このB移動は後シフトセンサーSN17が検知片48bによりオンしたときに停止する。この状態で所定枚数が積載されると、今度はクランクプーリ48がC回転するようにスライドモータ49を逆回転させる。クランクプーリ48がC回転すると、排紙トレイ1はシャフト51に沿ってC移動する。このC移動は前シフトセンサーSN16が検知片48bによりオンしたときに停止する。
この、用紙排出方向と略直交した排紙トレイ1の往復運動(往復スライド)により排紙トレイ1への用紙の仕分けスタックが可能となる。この場合、スライドモータ49は、排紙トレイ1を用紙排出方向にスライドさせる駆動源であるとともに、排紙トレイ1を用紙幅方向にスライドさせる駆動源でもある。
また、仕分けスタック動作時(シフト動作時)は、図26に示すように、コロ142がエンドフェンス支持部材140の傾斜部140aに接触して転動するとともに、コロ144が傾斜部140a下方の垂直面に接触して転動するので、2点接触転動方式によりガタツキ、振れのない円滑で安定したシフト動作が可能となる。
排紙口E1でのシフト動作では、コロ142はストッパー118に接触して転動する。この場合、ストッパー118を図示しない装置本体の上方カバーに一体に形成してもよい。
次に、本参考例における制御手段100による排紙トレイ1,2の制御動作を説明する。
まず、排紙トレイ1,2のイニシャル動作を図30のフローチャート(図19相当)に基づいて説明する。
まず、排紙トレイ1を排紙口E1の受取位置にセットするため制御手段100は退避位置検知センサーSN5をチェックし(S801)、オフであればエンドフェンス1aの急激な突出を防止するために、まずクラッチ116をオンして排紙トレイ1に対するエンドフェンス1aの上方移動をロックし(S802)、スライドセンサーSN13をチェックする(S803)。スライドセンサーSN13がオフの場合にはスライドモータ49をN方向に回転させ(S804)、引き続きスライドセンサーSN13をチェックする(S805)。
スライドセンサーSN13がオンになったら、スライドモータ49を停止させ(S806)、排紙トレイ1を上昇させる(S807)。続いて退避位置検知センサーSN5をチェックし(S808)、オンになったら排紙トレイ1を停止させる(S809)。この場合、エンドフェンス1aのコロ142がストッパー118に当接してエンドフェンス1aの上方移動が制限され且つ相対的移動がロックされていても排紙トレイ1はワンウェイクラッチの機能により上昇して退避位置検知センサーSN5をオンさせる。
次に、クラッチ116をオフし(S810)、排紙トレイ1を下降させる(S811)。次に退避位置検知センサーSN5をチェックし(S812)、退避位置検知センサーSN5がオンからオフになっら排紙トレイ1を停止させる(S813)。S801において退避位置検知センサーSN5がオンの場合にはS811に進み、S803においてスライドセンサーSN13がオンの場合にはS807に進む。
次に、排紙トレイ2を排紙口E2の受取位置にセットするため制御手段100は紙面検知センサーSN6をチェックし(S814)、オフの場合には一旦排紙トレイ2を上昇させる(S815)。続いて紙面検知センサーSN6をチェックし(S816)、オンになったら排紙トレイ2を停止させる(S817)。次に排紙トレイ2を下降させ(S818)、紙面検知センサーSN6をチェックする(S819)。紙面検知センサーSN6がオンからオフになったら排紙トレイ2を停止させ(S820)、スライドモータ49をN方向に回転させる(S821)。次に前シフトセンサーSN16をチェックし(S822)、オンになったらスライドモータ49を停止させる(S823)。そして排紙トレイ1の位置フラグに0をセットする(S824)。
S814において、紙面検知センサーSN6がオンの場合にはS818に進む。
次に、図31のフローチャート(図20相当)に基づいて、排紙トレイ1の位置フラグが0で、排紙トレイ1を排紙口E2の受取位置に又は排紙トレイ2を待機状態にセットする場合を説明する。
まず、排紙トレイ1の位置フラグをチェックし(S901)、位置フラグが0であれば、排紙トレイ1が排紙口E1の受取位置にあると判断して以下の動作を行う。まず、排紙トレイ2を待機位置にセットするため排紙トレイ2を下降させ(S902)、次に待機位置検知センサーSN8がオンからオフになったかどうか、すなわち、排紙トレイ2の下端でオンし、その上端又は排紙トレイ2の用紙の上端が通過してオフしたかどうかをチェックし(S903)、オンからオフになったら排紙トレイ2を停止させる(S904)。
次に、スライドモータ49をN方向に回転させ(S905)、スライドセンサーSN13をチェックする(S906)。スライドセンサーSN13がオンになったらスライドモータ49を停止させ(S907)、排紙トレイ1を下降させる(S908)。次に、トレイ1検知センサーSN18をチェックし(S909)、オンになったら排紙トレイ1を停止させる(S910)。次にスライドモータ49をN方向に回転させ(S911)、前シフトセンサーSN16をチェックし(S912)、オンになったらスライドモータ49を停止させる(S913)。
次に排紙トレイ1を上昇させ(S914)、紙面検知センサーSN6をチェックする(S915)。この場合、エンドフェンス1aのコロ142が傾斜部140aに当接してエンドフェンス1aの上方移動が制限された状態で排紙トレイ1が上昇する。紙面検知センサーSN6がオンになったら排紙トレイ1を停止させ(S916)、続いて排紙トレイ1を下降させる(S917)。次に紙面検知センサーSN6をチェックし(S918)、紙面検知センサーSN6がオンからオフになったら排紙トレイ1を停止させる(S920)。そして排紙トレイ1の位置フラグに1をセットする(S921)。
次に、排紙トレイ1の位置フラグが1で、排紙トレイ1を排紙口E1の受取位置に又は排紙トレイ2を排紙口E2の受取位置にセットする場合を、図32のフローチャート(図23に相当)に基づいて説明する。
排紙トレイ1の位置フラグをチェックし(S1001)、位置フラグが1であれば排紙トレイ1は排紙口E2の受取位置にあると判断して以下の動作を行う。
まず、クラッチ116をオンして排紙トレイ1に対するエンドフェンス1aの上方移動をロックし(S1002)、その後スライドモータ49をN方向と逆方向に回転させる(S1003)。次にスライドセンサーSN13をチェックし(S1004)、オンになったらスライドモータ49を停止させ(S1005)、排紙トレイ1を上昇させる(S1006)。
次に退避位置検知センサーSN5をチェックし(S1007)、オンになったら排紙トレイ1を停止させる(S1008)。この場合、エンドフェンス1aのコロ142がストッパー118に当接してエンドフェンス1aの上方移動が制限され且つ相対的移動がロックされていても排紙トレイ1はワンウェイクラッチの機能により上昇して退避位置検知センサーSN5をオンさせる。
退避位置検知センサーSN5がオンしたらクラッチ116をオフする(S1009)。次に排紙トレイ1を下降させ(S1010)、退避位置検知センサーSN5をチェックする(S1011)。退避位置検知センサーSN5がオンからオフになったら排紙トレイ1を停止させる(S1012)。
次に、排紙トレイ2を排紙口E2の受取位置にセットするため紙面検知センサーSN6をチェックし(S1013)、オフであれば排紙トレイ2を上昇させる(S1014)。次に紙面検知センサーSN6をチェックし(S1015)、オンになったら排紙トレイ2を停止させる(S1016)。次に排紙トレイ2を下降させ(S1017)、紙面検知センサーSN6をチェックする(S1018)。紙面検知センサーSN6がオンからオフになったら排紙トレイ2を停止させ(S1019)、スライドモータ49をN方向に回転させる(S1020)。
次に前シフトセンサーSN16をチェックし(S1021)、オンになったらスライドモータ49を停止させる(S1022)。そして排紙トレイ1の位置フラグに0をセットする(S1023)。
排紙トレイ1の位置フラグが1のとき排紙トレイ1の位置フラグを1にする制御、排紙トレイ1の位置フラグが0のとき排紙トレイ1の位置フラグを0にする制御は、図21,22と同様であるので省略する。
次に、図33のフローチャートに基づいて、排紙トレイ1のシフト動作を説明する。
まず、制御手段100は、前シフトセンサーSN16をチェックし(S1101)、前シフトセンサーSN16がオンになっている場合、すなわち、排紙トレイ1が用紙受取位置にある場合、スライドモータ49をN方向に回転させ(S1102)、次に後シフトセンサーSN17をチェックする(S1103)。後シフトセンサーSN17がオンになったら、スライドモータ49を停止させ(S1104)、そのままの状態で用紙が所定枚数排出されたかどうかをチェックする(S1105)。用紙が所定枚数排出されたら、ジョブが終了したかどうかをチェックし(S1106)、終了していない場合にはS1101に戻る。
S1101で、前シフトセンサーSN16がオフの場合には、シフト動作が逆側(後シフトセンサーSN17側)で終わっていると判断して、スライドモータ49をN方向と逆方向に回転させ(S1107)、前シフトセンサーSN16をチェックする(S1108)。前シフトセンサーSN16がオンになったらS1104に進む。
参考例では、排紙トレイ1が自重で用紙排出方向上流側へスライドする構成であるので、排紙トレイ1は排紙口E1,E2の受取位置にセットされた場合、自重で用紙排出方向のガタツキが防止され、また用紙排出方向のスライド動作においてもガタツキが防止される。このガタツキ防止機能を得るために、最初の参考例と同様に水平スライド方式で且つバネ54を有する構成としてもよい。
また、本参考例では排紙トレイ1のスライド動作の駆動源であるスライドモータ49が、排紙トレイ1のシフト動作の駆動源を兼ねる構成としたが、別個に独立した駆動源を用いてもよい。
上記参考例では、排紙トレイ1の用紙排出方向のスライド動作に加えて、用紙幅方向にシフト動作ができる構成としたが、シフト動作を有しないタイプを図34及び図35に基づいて説明する。なお、上記参考例と同一部分は同一符号で示し、要部のみ説明する。シフト動作に関する部分以外は上記参考例と同様である。また、特に必要がない限り既にした構成、機能上の説明は省略する。
図34に示すように、本参考例におけるスライドベース50は、排紙トレイ1を用紙排出方向にスライドさせる駆動源としての正逆転可能なスライドモータ49及びベルト15を介して回転されるクランクプーリ48により駆動され、用紙排出方向にスライド運動をする。スライドベース50には用紙の幅方向に延びる長孔50bが形成されており、この長孔50bにクランクプーリ48に形成された偏心ピン48aが係合している。
スライドベース50の停止位置はスライドセンサーSN13と、このスライドセンサーSN13の位置からクランクプーリ48の回転面上で略90°用紙排出方向上流側へずれた位置に設けられたスライドセンサーSN19により監視されるようになっている。この監視は、クランクプーリ48に形成された検知片48bによるスライドセンサーSN13,19のオン・オフによってなされる。
図34は、上記参考例の図25と同様に、排紙トレイ1が排紙口E1の受取位置にセットされ、排紙トレイ2が排紙口E2の受取位置にセットされた状態を示している。この状態は、クランクプーリ48の検知片48bがスライドセンサーSN13をオンさせた状態であり、図34に示すように、用紙排出方向における排紙トレイ1のエンドフェンス1aと排紙ローラ対9との間には若干の隙間gが生じている。
この状態から、上記参考例の図26で示したのと同様に、排紙トレイ2を待機位置に待機させ、排紙トレイ1を排紙口E2の用紙受取位置にセットする場合、排紙トレイ1が排紙口E2を上方から下方へ通過する移動において、排紙トレイ1は、スライドセンサーSN13がオンした位置に維持され、これにより排紙ローラ対9と干渉することなく通過する。
排紙トレイ1が排紙口E2を通過し、所定の位置に達すると、排紙トレイ1(厳密にはベース部材57)の上下移動が停止され、図34に示すように、スライドモータ49が矢印R方向に回転駆動される。ここでの所定の位置は、ベース部材57の後端がトレイ1検知センサーSN18で検知された位置である。この所定位置は、ベース部材57を停止させた状態で排紙トレイ1を用紙排出方向上流側にスライドさせた場合に最大限に突出したエンドフェンス1aのコロ142がエンドフェンス支持部材140の傾斜部140aに入り込む位置である。トレイ1検知センサーSN18は、ベース部材57を検知して排紙トレイ1を(厳密にはその積載面上端又は用紙上面を)排紙口E2の受取位置に位置させるための前段階的検知手段である。
スライドモータ49が矢印R方向に回転すると、クランクプーリ48が同方向に回転するため、排紙トレイ1は偏心ピン48aの移動に伴って自重により用紙排出方向上流側へスライドし、図35に示すように、クランクプーリ48が90°回転したとき、検知片48bがスライドセンサーSN19をオンさせた位置で停止する。これにより、排紙トレイ1のエンドフェンス1aと排紙ローラ対9の駆動ローラ9aがオーバーラップし、排紙トレイ1が排紙口E2の受取位置にセットされる。
なお、本参考例では排紙トレイ1のシフト動作はなされないので、用紙幅方向への円滑なスライドを得るためのコロ142、144は必要ではなく、最初の参考例で示したガイドコロ80のみでよい。
次に、本参考例における制御手段100による排紙トレイ1,2の制御動作を説明する。
まず、排紙トレイ1,2のイニシャル動作を図36のフローチャート(図19相当)に基づいて説明する。
まず、排紙トレイ1を排紙口E1の受取位置にセットするため制御手段100は退避位置検知センサーSN5をチェックし(S501)、オフであればクラッチ116をオンし、排紙トレイ1に対するエンドフェンス1aの上方移動をロックする(S502)。ロックしないとエンドフェンス1aがバネ100の付勢力で急激に突出し、部品の破損や事故を生じる危険性があるからである。
次にスライドセンサーSN13をチェックし(S503)、スライドセンサーSN13がオフの場合にはエンドフェンス1aのコロ142を傾斜部140aから出すべくスライドモータ49をR方向と逆方向に回転させ(S504)、引き続きスライドセンサーSN13をチェックする(S505)。
スライドセンサーSN13がオンになったら、スライドモータ49を停止させ(S506)、排紙トレイ1を上昇させる(S507)。続いて退避位置検知センサーSN5をチェックし(S508)、オンになったら排紙トレイ1を停止させる(S509)。この場合、エンドフェンス1aのコロ142がストッパー118に当接してエンドフェンス1aの上方移動が制限され且つ相対的移動がロックされていても排紙トレイ1はワンウェイクラッチの機能により上昇して退避位置検知センサーSN5をオンさせる。
次に、クラッチ116をオフし(S510)、排紙トレイ1を下降させる(S511)。次に退避位置検知センサーSN5をチェックし(S512)、退避位置検知センサーSN5がオンからオフになったら排紙トレイ1を停止させる(S513)。S501において退避位置検知センサーSN5がオンの場合にはS511に進み、S503においてスライドセンサーSN13がオンの場合にはS507に進む。
次に、排紙トレイ2を排紙口E2の受取位置にセットするため制御手段100は紙面検知センサーSN6をチェックし(S514)、オフの場合には排紙トレイ2を上昇させる(S515)。続いて紙面検知センサーSN6をチェックし(S516)、オンになったら排紙トレイ2を停止させる(S517)。次に排紙トレイ2を下降させ(S518)、紙面検知センサーSN6をチェックする(S519)。紙面検知センサーSN6がオンからオフになったら排紙トレイ2を停止させ(S520)、排紙トレイ1の位置フラグに0をセットする(S521)。
S514において、紙面検知センサーSN6がオンの場合にはS518に進む。
次に、図37のフローチャート(図20相当)に基づいて、排紙トレイ1フラグが0で排紙トレイ1を排紙口E2の受取位置に又は排紙トレイ2を待機状態にセットする場合を説明する。
まず、排紙トレイ1の位置フラグをチェックし(S601)、位置フラグが0であれば、排紙トレイ1が排紙口E1の受取位置にあると判断して以下の動作を行う。まず、排紙トレイ2を待機状態にセットするため排紙トレイ2を下降させ(S602)、次に待機位置検知センサーSN8がオンからオフになったかどうか、すなわち、排紙トレイ2の下端でオンし、その上端又は排紙トレイ2上の用紙の上端が通過してオフしたかどうかをチェックし(S603)、オンからオフになったら排紙トレイ2を停止させる(S604)。
次に、排紙トレイ1を排紙口E2の受取位置にセットするため排紙トレイ1を下降させ(S605)、トレイ1検知センサーSN18をチェックする(S606)。トレイ1検知センサーSN18がオンになったら排紙トレイ1を停止させる(S607)。次に、スライドモータ49をR方向に回転させ(S608)、スライドセンサーSN19をチェックする(S609)。スライドセンサーSN19がオンになったらスライドモータ49を停止させ(S610)、排紙トレイ1を上昇させる(S611)。この場合、エンドフェンス1aのコロ142がエンドフェンス支持部材140の傾斜部140aに当接し、エンドフェンス1aはその上方移動を制限されるので、排紙トレイ1のみが上昇することになる。
次に紙面検知センサーSN6をチェックし(S612)、排紙トレイ1の積載面上端又は用紙上面によりオンになったら排紙トレイ1を停止させる(S613)。次に排紙トレイ1を下降させ(S614)、紙面検知センサーSN6がオンからオフになったかどうかをチェックする(S615)。オンからオフになったら、排紙トレイ1を停止させ(S616)、排紙トレイ1の位置フラグに1をセットする(S617)。
次に、排紙トレイ1の位置フラグが1で、排紙トレイ1を排紙口E1の受取位置に又は排紙トレイ2を排紙口E2の受取位置にセットする場合を、図38のフローチャート(図23に相当)に基づいて説明する。
排紙トレイ1の位置フラグをチェックし(S701)、位置フラグが1であれば排紙トレイ1は排紙口E2の受取位置にあると判断して以下の動作を行う。
まず、エンドフェンス1aの急激な突出を防止するために、クラッチ116をオンして排紙トレイ1に対するエンドフェンス1aの上方移動をロックし(S702)、排紙トレイ1を排紙口E1の受取位置にセットするためスライドモータ49をR方向と逆方向に回転させ(S703)、スライドセンサーSN13をチェックする(S704)。スライドセンサーSN13がオンになったら、スライドモータ49を停止させ(S705)、排紙トレイ1を上昇させる(S706)。
次に退避位置検知センサーSN5をチェックし(S707)、退避位置検知センサーSN5が排紙トレイ1の積載面上端又は用紙上面でオンになったら排紙トレイ1を停止させる(S708)。この場合、エンドフェンス1aのコロ142がストッパー118に当接してエンドフェンス1aの上方移動が制限され且つ相対的移動がロックされていても排紙トレイ1はワンウェイクラッチの機能により上昇して退避位置検知センサーSN5をオンさせる。
次に、クラッチ116をオフし(S709)、排紙トレイ1を下降させる(S710)。次に退避位置検知センサーSN5をチェックし(S711)、退避位置検知センサーSN5がオンからオフになったら排紙トレイ1を停止させる(S712)。
次に、紙面検知センサーSN6をチェックし(S713)、オフの場合には排紙トレイ2を排紙口E2の受取位置にセットするため排紙トレイ2を上昇させる(S714)。次に紙面検知センサーSN6をチェックし(S715)、オンになったら排紙トレイ2を停止させる(S716)。次に排紙トレイ2を下降させ(S717)、紙面検知センサーSN6をチェックする(S718)。紙面検知センサーSN6がオンからオフになったら排紙トレイ2を停止させ(S719)、排紙トレイ1の位置フラグに0をセットする(S720)。
排紙トレイ1の位置フラグが1のとき排紙トレイ1の位置フラグを1にする制御、排紙トレイ1の位置フラグが0のとき排紙トレイ1の位置フラグを0にする制御は、図21,22と同様であるので省略する。
参考例では、排紙トレイ1が自重で用紙排出方向上流側へスライドする構成であるので、排紙トレイ1は排紙口E1,E2の受取位置にセットされた場合、自重で用紙排出方向のガタツキが防止され、また用紙排出方向のスライド動作においてもガタツキが防止される。このガタツキ防止機能を得るために、最初の参考例と同様に水平スライド方式で且つバネ54を有する構成としてもよい。
また、本参考例では、排紙トレイ1を用紙排出方向にスライドさせる駆動源を、排紙トレイ1を上下方向に移動させる駆動源としての上下モータ55とは独立した別個のものとしたが、排紙トレイ1のスライド時は上下移動はなされないので、上下モータ55の駆動力を利用して排紙トレイ1をスライドさせる構成とすることもできる。
次に、本発明の実施形態を説明する。
上記各参考例では排紙トレイ1の移動と排紙口E2における排紙ローラ対9(排紙ローラ)との関係は示さなかったが、上述のように、仕分け利用者が複数いる場合には排紙トレイ1上の用紙の抜き差しが頻繁に行われて積載状態が乱れて排紙ローラ対9に乗ったりすることが予想され、このような状態で排紙トレイ1が排紙口E2を通過すると、用紙を傷付けたり、排紙トレイ1の通過移動が阻害される懸念がある。
そこで、排紙トレイ1を上下方向に移動させる前に、排紙ローラ対9の回転駆動を開始するようにする。排紙ローラ対9を回転駆動すると、排紙ローラ対9に乗ったり引っ掛かったりしていた用紙は排紙トレイ1に完全に排出されるため、その後に排紙トレイ1を移動させれば上記問題を防止できる。
その制御動作の一例を図39フローチャートに基づいて説明する。これは図23のフローチャートでの制御への適用であり、図23で説明した部分は省略する。まず、排紙トレイ1の位置フラグを判断する前に排紙ローラ対9を回転駆動し(S400)、排紙トレイ1の位置フラグのセット(S417)が終了してから排紙ローラ対9の回転駆動を停止する(S418)。この排紙ローラ対9を排紙トレイ1を移動させる前に回転駆動する制御は、上記各参考例の全ての制御において有効である。排紙口E1の排紙ローラ対7についても同様である。
上記各参考例及び実施形態において、排紙トレイ1はガイドコロ52とガイドレール53とで支持されているのでスライド時の摩擦抵抗が少なく、小さな力で移動可能であり、比較的安価な構成となる。スライド動作の駆動源を有する構成では、該駆動源の消費電力の抑制も図ることができる。
上記各参考例及び実施形態では、用紙積載装置としての用紙後処理装置での発明の実施を示したが、用紙後処理装置が付設されない画像形成装置の場合にも同様に実施することができる。
本発明の一参考例に係る用紙積載装置としての用紙後処理装置の概要正面図で、下側の排紙トレイを排紙口E2の受取位置にセットした状態の図である。 上部排紙トレイを排紙口E2の受取位置にセットした状態の用紙後処理装置の概要正面図である。 ステイプルユニットの斜視図である。 ステイプルユニットにおける叩き動作を示す概要正面図である。 ステイプルユニットの斜視図である。 ステイプルユニットの排出動作を示す斜視図である。 放出ベルトのホームポジション検知構成を示す斜視図である。 下側の排紙トレイが排紙口E2の受取位置にセットされている状態の排紙トレイの昇降機構の概要正面図である。 上部排紙トレイが排紙口E2の受取位置にセットされている状態の排紙トレイの昇降機構の概要正面図である。 排紙トレイの昇降機構の概要側面図である。 下側の排紙トレイの駆動機構を示す斜視図である。 上部排紙トレイが排紙口を通過移動可能な状態を示す図で、(a)は概要平面図、(b)は概要側面図である。 上部排紙トレイが排紙口の受取位置にセットされた状態の概要平面図である。 上部排紙トレイに対するエンドフェンスの支持構成を示す概要正面図である。 上部排紙トレイに対するエンドフェンスの支持構成を示す要部斜視図である。 下側の排紙トレイのシフト構成を示す斜視図である。 下側の排紙トレイのシフト構成を示す斜視図である。 制御ブロック図である。 排紙トレイのイニシャル動作を示すフローチャートである。 上部排紙トレイを排紙口E2の受取位置にセットするための動作を示すフローチャートである。 排紙口E2に位置する上部排紙トレイを該排紙口E2に再セットする動作を示すフローチャートである。 排紙口E1の受取位置にセットされた上部排紙トレイを該排紙口の受取位置に再セットする動作を示すフローチャートである。 排紙口E2の受取位置にセットされた上部排紙トレイを排紙口E1の受取位置にセットするための動作を示すフローチャートである。 カムを用いてスライドさせる例の変形例を示す要部正面図である。 上部排紙トレイを用紙排出方向にスライドさせ且つシフト動作させる例を示す要部正面図である。 図25で示した例で上部排紙トレイを排紙口E2の受取位置にセットした状態の要部正面図である。 図25で示した例で上部排紙トレイを排紙口E1の受取位置にセットした状態を示す図で、(a)は概要平面図、(b)は概要側面図である。 図25で示した例で上部排紙トレイを排紙口E2の受取位置にセットした状態の概要平面図である。 図25で示した例における制御ブロック図である。 図25で示した例で排紙トレイのイニシャル動作を示すフローチャートである。 図25で示した例で上部排紙トレイを排紙口E2の受取位置にセットするための動作を示すフローチャートである。 図25で示した例で排紙口E2の受取位置にセットされた上部排紙トレイを排紙口E1の受取位置にセットするための動作を示すフローチャートである。 図25で示した例で上部排紙トレイのシフト動作を示すフローチャートである。 シフト動作を有しない例で上部排紙トレイが排紙口E2を通過可能状態にある場合の図で、(a)は概要平面図、(b)は概要側面図である。 図34で示した例で上部排紙トレイが排紙口E2の受取位置にセットされた状態の概要平面図である。 図34で示した例で排紙トレイのイニシャル動作を示すフローチャートである。 図34で示した例で上部排紙トレイを排紙口E2の受取位置にセットするための動作を示すフローチャートである。 図34で示した例で排紙口E2の受取位置にセットされた上部排紙トレイを排紙口E1の受取位置にセットするための動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態を示す図で、排紙トレイを上下方向に移動させる前に排紙ローラを駆動する例の一例としてのフローチャートである。
符号の説明
1 排紙口を通過移動する排紙トレイとしての上部排紙トレイ
1a エンドフェンス
2 排紙トレイ
30a,30b レールとしてのガイドレール
49 スライドさせる駆動源としてのスライドモータ
54 弾性部材としてのバネ
55 上下移動させる駆動源としての上下モータ
56 支持部材
57 ベース部材
81 カム
100 エンドフェンス付勢手段としてのバネ
118 制限部材としてのストッパー
140a 制限部材としての傾斜部
142 コロ
SN18 ベース部材を検知する手段としてのトレイ1検知センサー
E2 排紙口

Claims (2)

  1. 排紙トレイと、該排紙トレイを上下移動可能に支持する支持部材と、該排紙トレイを上下方向に移動させる駆動源を有し、該排紙トレイが排紙ローラによって用紙が排出される排紙口を該排紙口が上記排紙ローラによって用紙を排出可能に開放された状態で上下方向に通過移動する用紙積載装置において、
    上記排紙トレイを上下方向に移動させる前に、上記排紙ローラの用紙排出方向への回転駆動を開始し、該排紙ローラの回転駆動がなされている状態で、上記排紙トレイを上下方向に移動させて上記排紙口を通過させ、該排紙トレイが該排出口を通過後に上記排紙ローラの回転駆動を停止させることを特徴とする用紙積載装置。
  2. 請求項1記載の用紙積載装置を有する画像形成装置。
JP2006161329A 2006-06-09 2006-06-09 用紙積載装置及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP4621172B2 (ja)

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