JP4620977B2 - モータ制御装置及びそれを用いた洗濯機、乾燥機 - Google Patents
モータ制御装置及びそれを用いた洗濯機、乾燥機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4620977B2 JP4620977B2 JP2004208696A JP2004208696A JP4620977B2 JP 4620977 B2 JP4620977 B2 JP 4620977B2 JP 2004208696 A JP2004208696 A JP 2004208696A JP 2004208696 A JP2004208696 A JP 2004208696A JP 4620977 B2 JP4620977 B2 JP 4620977B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- motor
- command value
- phase difference
- load
- unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
- Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)
- Control Of Electric Motors In General (AREA)
Description
(構成)
本発明に係るモータ制御装置の第1の実施形態を説明する。図1に実施の形態1のモータ制御装置のブロック図を示す。モータ制御装置は、直流電源1からの直流電圧をモータ3を駆動するための交流電圧に変換するインバータ回路2と、モータ3に流れる電流を検出するモータ電流検出部4と、インバータ回路2を制御するインバータ制御部5Eとを有する。
以下、本発明のモータ制御装置の制御において用いるパラメータの定義を述べる。図2(a)はモータの印加電圧指令値Va、誘起電圧V0及びモータ3を流れるモータ電流Isの関係をd−q座標系で表したベクトル図である。モータ3のロータに設けられている磁石による発生電圧はq軸上にあり、リラクタンス分を含めたモータ3のロータとステータ間に発生する誘起電圧はV0となる。モータ印加電圧指令値Vaと誘起電圧V0とのベクトルの差はモータの巻線抵抗Rにモータ電流Isを乗じたものとなる。モータ電流の無効電流成分(以下「無効分電流」という)Irは、モータ電流Isの、印加電圧指令値Vaの方向に直交する方向の成分である。また、モータ電流の有効分電流Iaは、モータ電流Isの、印加電圧指令値Vaの方向の成分である。すなわち、印加電圧指令値Vaの方向にa軸、それと直交方向にr軸をとった座標系を考えると、図2(b)に示すように、無効分電流Irはモータ電流Isのr軸方向成分となり、有効分電流Iaはモータ電流Isのa軸方向成分となる。ここで、φは印加電圧指令値Vaとモータ電流Isとの位相差であり、力率角を表す。
本実施形態では、設定部6Eが急峻かつ大幅な負荷変動が生じたときにも安定したモータ駆動を実現するため、制御時の負荷角δの動作点の位置を、予想される負荷変動量に応じて好適な位置に設定する。以下、好適な動作点の位置について説明する。
好適な負荷角δを決定するため、負荷量を予想する必要があり、このため、本実施形態では、モータ駆動開始時において負荷量検出部7Aにより負荷量の検出が行なわれる。以下に、負荷量検出部7Aの負荷量検出動作について図4のフローチャートを用いて説明する。
図6、図7又は図8はそれぞれ、大、中、小の3種類の負荷量に対する、回転数を一定にした場合の、位相差φ、位相差α又は位相差βと負荷角との関係を示す図である。ここで、位相差φは印加電圧指令値Vaとモータ電流Isの位相差であり、位相差αは印加電圧指令値Vaとモータ誘起電圧V0の位相差であり、位相差βはモータ電流Isとロータの磁石による発生電圧ωΨの位相差である。
図12Aは本発明に係る第2の実施形態のモータ制御装置のブロック図である。なお、負荷量検出部7は前述の負荷量検出部7A〜7Dのいずれかである(以下の実施形態においても同じ)。
図14に本発明の第3の実施形態のモータ制御装置のブロック図を示す。同図において、モータ制御装置は、実施の形態2の無効分電流指令部61を位相差φ指令部62に置換した構成を有する。その他の構成は前記実施の形態2のものと同じである。位相差φは、印加電圧指令値Vaとモータ電流Isの位相差である。位相差φは次式で求められる。
図16に本発明の第4の実施形態のモータ制御装置のブロック図を示す。同図において、モータ制御装置は、実施の形態2の無効分電流指令部61を位相差α指令部63に置換した構成を有する。その他の構成は前記実施の形態2のものと同じである。位相差αは、印加電圧指令値Vaと誘起電圧V0の位相差である。位相差αは次式で求められる。
図18に本発明の第5の実施形態のモータ制御装置のブロック図を示す。同図において、モータ制御装置は、実施の形態2の無効分電流指令部61を位相差β指令部64に置換した構成を有する。その他の構成は前記実施の形態2のものと同じである。位相差βは、図2(a)に示すロータ軸であるq軸とモータ電流Isの位相差である。位相差βは次式で求められる。
実施の形態1では負荷量の検出をモータ駆動開始の際に行ったが、本実施の形態では、モータ駆動中においても行うようにする。その他の構成は前記実施の形態1のものと同じである。
図21に本発明の第7の実施形態のモータ制御装置のブロック図を示す。同図において、インバータ制御部5Iは設定部6I、演算部8、及び異常検出部9を有する。その他の構成は実施の形態1のものと同じである。
1)回転数指令値を固定する(すなわち一定の回転数に保持)。
2)回転数指令値を減少させる(すなわち減速)。
3)モータの動作点が図3の動作点cよりも小さい負荷角側に位置するように、指令値(無効分電流指令、位相差φ指令、位相差α指令、または位相差β指令)を設定する。
図23に上記の各実施形態で説明したモータ制御装置を用いたドラム式洗濯機の断面構造を示す。ドラム式洗濯機は外箱800の内部に洗濯液を蓄えるドラム状固定槽801を有し、この固定槽801内にドラム状回転槽803が設けられている。このドラム状回転槽803の回転軸上に駆動用モータ3が連結されている。ドラム状回転槽803は駆動用モータ3によりこの回転軸を中心として回転させられることにより、内部に投入された洗濯物を洗濯できるようになっている。駆動用モータ3はモータ制御装置100により駆動される。モータ制御装置100は上記の各実施形態で説明したモータ制御装置である。
2 インバータ回路
3 モータ
4 モータ電流検出部
5、5A、5B、5C、5D、5E、5F、5G、5H、5I インバータ制御部
6、6A、6B、6C、6D、6E、6F、6G、6H、6I 設定部
60 周波数指令値
61 無効分電流指令部
62 位相差φ指令部
63 位相差α指令部
64 位相差β指令部
7、7A、7B、7C、7D 負荷量検出部
71 負荷量判定部
72 変化量演算部
73 有効分電流演算部
74 位相差φ演算部
75 位相差α演算部
76 位相差β演算部
8 演算部
9 異常検出部
91 異常判定部
92 変化量演算部
93 有効分電流演算部
Claims (6)
- 位置センサレスモータに駆動電力を供給するインバータ回路と、
前記モータを流れる電流を検出するモータ電流検出部と、
前記モータ電流検出部の出力に基づいて前記インバータ回路を制御するインバータ制御
部とを備えた位置センサレスモータ制御装置であって、
前記インバータ制御部は、
前記モータの運転状態を制御するための指令値の設定を行う設定部と、
前記設定部で設定された指令値に基づいた運転状態となるように前記インバータ回路を制御する演算部と、
前記設定部で指令値を変化させながら前記モータ電流検出部の検出信号の変化を検出することにより負荷量を検出する負荷量検出部と、を有し、
前記設定部は、前記負荷量検出部で検出された負荷量に応じて、前記指令値とモータ出力トルクとの特性において、最大出力トルクを与える指令値よりも低い指令値を設定する
ことを特徴とする位置センサレスモータ制御装置。 - 前記設定部は、
無効分電流の指令値を出力する無効分電流指令部を有し、
前記負荷量検出部からの負荷量に応じて、前記無効分電流の指令値とモータ出力トルクの特性において、最大出力トルクを与える指令値よりも低い無効分電流の指令値を設定する
請求項1記載の位置センサレスモータ制御装置。 - 前記設定部は、
モータ印加電圧とモータ電流の位相差である位相差φの指令値を出力する位相差φ指令部を有し、
前記負荷量検出部からの負荷量に応じて、前記位相差φの指令値とモータ出力トルクの特性において、最大出力トルクを与える指令値よりも低い位相差φの指令値を設定する
請求項1記載の位置センサレスモータ制御装置。 - 前記設定部は、
モータ印加電圧とモータ誘起電圧との位相差αの指令値を出力する位相差α指令部を有し、
前記負荷量検出部からの負荷量に応じて、前記位相差αの指令値とモータ出力トルク
の特性において、最大出力トルクを与える指令値よりも低い位相差αの指令値を設定する
請求項1記載の位置センサレスモータ制御装置。 - 位置センサレスモータと、該モータを駆動する請求項1ないし4のいずれか1つに記載のモータ制御装置を備えた洗濯機。
- 位置センサレスモータと、該モータを駆動する請求項1ないし4のいずれか1つに記載のモータ制御装置を備えた乾燥機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004208696A JP4620977B2 (ja) | 2003-07-23 | 2004-07-15 | モータ制御装置及びそれを用いた洗濯機、乾燥機 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003278333 | 2003-07-23 | ||
JP2004208696A JP4620977B2 (ja) | 2003-07-23 | 2004-07-15 | モータ制御装置及びそれを用いた洗濯機、乾燥機 |
Related Child Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005237814A Division JP4668731B2 (ja) | 2003-07-23 | 2005-08-18 | モータ制御装置及びそれを用いた洗濯機、乾燥機 |
JP2005237817A Division JP4648798B2 (ja) | 2003-07-23 | 2005-08-18 | モータ制御装置及びそれを用いた洗濯機、乾燥機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005057990A JP2005057990A (ja) | 2005-03-03 |
JP4620977B2 true JP4620977B2 (ja) | 2011-01-26 |
Family
ID=34380038
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004208696A Expired - Fee Related JP4620977B2 (ja) | 2003-07-23 | 2004-07-15 | モータ制御装置及びそれを用いた洗濯機、乾燥機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4620977B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007054088A (ja) * | 2005-08-22 | 2007-03-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 洗濯乾燥機のモータ駆動装置 |
JP4929234B2 (ja) * | 2008-05-30 | 2012-05-09 | 日立アプライアンス株式会社 | 洗濯機、および洗濯乾燥機 |
JP5670258B2 (ja) * | 2011-05-31 | 2015-02-18 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | ブラシレスモータの駆動装置 |
JP5716715B2 (ja) * | 2012-08-10 | 2015-05-13 | 株式会社デンソー | 車両用回転電機 |
US11072245B2 (en) * | 2016-08-09 | 2021-07-27 | Nidec Corporation | Motor control method, motor control system, and electric power steering system |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000224883A (ja) * | 1999-01-28 | 2000-08-11 | Fuji Electric Co Ltd | 永久磁石同期電動機の制御装置 |
JP2003204694A (ja) * | 2001-03-02 | 2003-07-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | モータ制御装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FI106081B (fi) * | 1997-06-13 | 2000-11-15 | Abb Industry Oy | Menetelmä tahtikoneen stabiilisuuden varmistamiseksi |
-
2004
- 2004-07-15 JP JP2004208696A patent/JP4620977B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000224883A (ja) * | 1999-01-28 | 2000-08-11 | Fuji Electric Co Ltd | 永久磁石同期電動機の制御装置 |
JP2003204694A (ja) * | 2001-03-02 | 2003-07-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | モータ制御装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005057990A (ja) | 2005-03-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101097644B1 (ko) | 모터 제어 장치, 및 그것을 이용하는 세탁기 및 건조기 | |
JP4209900B2 (ja) | 回転磁界機械のための欠相検出 | |
JP4928850B2 (ja) | 回転機制御装置 | |
EP2212991B1 (en) | Motor performing vector control in a start mode | |
JP4817745B2 (ja) | ベクトル制御インバータ装置 | |
JP4760216B2 (ja) | モータ駆動制御装置 | |
JP4620977B2 (ja) | モータ制御装置及びそれを用いた洗濯機、乾燥機 | |
JP2006141123A (ja) | 回転機制御装置、回転機制御方法および洗濯機 | |
JP4864455B2 (ja) | インバータ装置 | |
JPWO2020194396A1 (ja) | 永久磁石同期機の制御装置 | |
JP6157773B1 (ja) | モータ制御装置およびこれを用いたエレベータ | |
JP3843757B2 (ja) | モータ制御装置 | |
JP4668731B2 (ja) | モータ制御装置及びそれを用いた洗濯機、乾燥機 | |
JP4648798B2 (ja) | モータ制御装置及びそれを用いた洗濯機、乾燥機 | |
JP2008000502A (ja) | 洗濯機 | |
JP2018023208A (ja) | インバータ装置 | |
JP2022045784A (ja) | 電力変換装置 | |
JP4430356B2 (ja) | モータ駆動装置並びにそれを用いた洗濯機及び乾燥機 | |
JP5194779B2 (ja) | 同期モータの制御方法および制御装置 | |
JP2009254191A (ja) | モータ制御装置、圧縮装置、冷凍装置および空調装置 | |
JP3551912B2 (ja) | 同期モータ制御方法およびその装置 | |
JP2021044938A (ja) | モータ制御装置およびその制御方法 | |
JP2007068868A (ja) | 洗濯機 | |
JP2010130731A (ja) | モータ制御装置 | |
KR101443388B1 (ko) | 모터, 모터의 제어장치, 모터의 제어방법, 및 세탁기 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20061206 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070410 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100406 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100604 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101005 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101029 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131105 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |