JP4620902B2 - 画像処理装置、制御方法、およびプログラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法及びプログラム並びにコンピュータ可読媒体に関するものであり、特に電子透かしが埋め込まれた画像を扱うことのできる画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、複写機等の画像処理装置における高画質化やカラー化に伴い、有価証券や紙幣等の本来複写されるべきでない原稿についての偽造の危惧が生じている。
このような偽造行為を防止するために、予め有価証券や紙幣等の特定画像に対して品質に影響を及ぼさない形で特別の情報(電子透かし)を埋め込んでおき、処理対象となる画像中に電子透かしが抽出された場合には、出力画像に対して何らかの加工を施すことによって特定画像の忠実な再現を回避していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、電子透かしは原則的にその内容を書き換えられないものであり、入力した画像がどのような処理を加えられたものであるかを判定することはできなかった。従って、上記従来技術では、複写の回数制限を行うことはできなかった。例えば、オリジナル画像からの複製は許可するが、オリジナル画像の複製の複製(いわゆる孫コピー)は許可しない、といった制御を行うことは不可能であった。
【0004】
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、電子透かしが埋め込まれた画像について、処理履歴を把握することのできる画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法及びプログラム並びにコンピュータ可読媒体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、
画像を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力した入力画像が、元々埋め込まれていた電子透かしを特定の画像処理により取り除かれた画像であるか否か判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に応じて前記入力画像の複製を制限する制御手段と、
を有することを特徴とする。
電子透かしが埋め込まれた画像に対して、特定の画像処理を行うことにより、該電子透かしを取り除く画像処理手段を更に有することを特徴とする。
前記特定の画像処理は、画像圧縮処理であることを特徴とする。
前記画像圧縮処理は、JPEG圧縮処理であることを特徴とする。
前記判定手段は、複数の電子透かしの内の一部が取り除かれた画像か否かを判定することを特徴とする。
前記判定手段は、複数の電子透かしの内の一部が取り除かれた画像か否かを、取り除かれなかった電子透かしに基づいて判定することを特徴とする。
前記判定手段は、前記取り除かれなかった電子透かしに含まれる、埋め込み電子透かし数を示す情報と、前記入力画像に埋め込まれた電子透かし数とを比較することによって判定することを特徴とする。
前記入力手段は、原稿画像を光学的に読み取り電子データに変換する読取手段であることを特徴とする。
記録材に対して画像を記録する画像記録手段を更に有し、
前記制御手段は、前記入力画像が、前記画像記録手段でそのまま記録されることを制限することを特徴とする。
電子透かしの識別情報から、該電子透かしが埋め込まれていた画像について、元々埋め込まれていた電子透かしを特定の画像処理により取り除かれた画像であるか否か判定する判定装置と接続される画像処理装置であって、
画像を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力した入力画像から電子透かしを抽出する抽出手段と、、
抽出した電子透かしの識別情報を前記判定装置に送信する送信手段と、
前記判定装置から判定情報を受信する受信手段と、
前記判定情報に応じて前記入力画像の複製を制限する制御手段と、
を含むことを特徴とする。
電子透かしの識別情報から、該電子透かしが埋め込まれていた画像について、元々埋め込まれていた電子透かしを特定の画像処理により取り除かれた画像であるか否か判定する判定装置と、
画像処理装置と、
を含む画像処理システムであって、
前記画像処理装置は、
画像を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力した入力画像から電子透かしを抽出する抽出手段と、、
抽出した電子透かしの識別情報を前記判定装置に送信する送信手段と、
前記判定装置から判定情報を受信する受信手段と、
前記判定情報に応じて前記入力画像の複製を制限する制御手段と、
を含むことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
画像が、元々埋め込まれていた電子透かしを特定の画像処理により取り除かれたものであるか否か判定する判定工程と、
前記判定工程の判定結果に応じて前記画像の複製を制限する制御工程と、
を有することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、
コンピュータに、
画像が、元々埋め込まれていた電子透かしを特定の画像処理により取り除かれたものであるか否か判定する判定工程と、
前記判定工程の判定結果に応じて前記画像の複製を制限する制御工程と、
を実行させることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る記憶媒体は、
コンピュータに、
画像が、元々埋め込まれていた電子透かしを特定の画像処理により取り除かれたものであるか否か判定する判定工程と、
前記判定工程の判定結果に応じて前記画像の複製を制限する制御工程と、
を実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とする。
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素の相対配置、処理の順序等は、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。なお、この中で、「特定画像」とは、有価証券や紙幣等の複写が望ましくない画像をいうものとする。
【0006】
(第1の実施の形態)
<装置構成>
図2は本発明に係る画像処理装置の第1の実施の形態としてのデジタルフルカラー複写機100の側断面図である。
【0007】
デジタルフルカラー複写機100は、上部にデジタルカラー画像リーダ部20、下部にデジタルカラー画像プリンタ部21を有する。
【0008】
まず、リーダ部20における動作について説明する。原稿200をガラス等からなる原稿台201上に載せ、操作部202においてコピースタート操作すると、露光ランプ203が原稿200を露光走査し、その反射光像は反射鏡204により反射された後、レンズ221に向かう。レンズ221を通過することによりフルカラーセンサ(ここではラインCCDセンサとする)205に集光した原稿の反射光像は、CCDセンサ205においてカラー色分解画像信号に変換される。カラー分解画像信号は増幅回路206を経て画像処理ユニット207に入力され、デジタルカメラ電気信号に変換された後、編集を含む各種画像処理が施され、プリンタ部21に送信される。
【0009】
次にプリンタ部21における動作について説明する。リーダ部20からの画像信号はレーザ出力部208にてレーザ光信号に変換され、ポリゴンミラー209で反射されて、感光ドラム210の表面に投影される。画像形成時には、感光ドラム210を矢印方向に回転させ、帯電器211により一様に帯電させて、分解色ごとに光像を照射し、潜像を形成する。
次に、所定の現像器221を動作させて潜像を現像し、感光ドラム210上にトナー画像を形成する。同時に、記録材が記録材カセット212から搬送され、転写ドラム213と感光ドラム210とが対向する位置に供給される。そして、感光ドラム210上に形成されたトナー画像が、搬送された記録材に転写される。即ち、転写ドラム213を回転させるに従って感光ドラム210上のトナー画像が記録材上に転写される。このようにして、各色のトナー画像が記録材上に転写されることにより、フルカラー画像が形成される。
【0010】
フルカラー画像形成の場合、このように4色のトナー像の転写を終了すると、記録材を転写ドラム213から分離し、定着器214を介してトレイ215に排紙する。両面印字を行う場合は、フリッパ216により記録材を経路217に導き、反転ローラ219で記録材を反転し、両面印字用トレイ220に記録材を搬送する。両面印字用トレイ220に搬送された記録材は、搬送ローラによって再び転写ドラム213と感光ドラム210との間に搬送され、裏面に画像形成がなされる。
【0011】
図1は、画像処理ユニット207の内部構成を示す図である。図中101はシェーディング補正回路、102は入力マスキング回路である。103はRGB編集回路、104は色空間圧縮回路、105はテーブルを用いて光量−濃度変換を行うLOG変換部である。106は出力マスキング回路、107はCMYK編集回路、108はテーブルを用いて濃度の補正を行う濃度補正部である。109は変倍回路、110は空間フィルタ回路、111は黒文字処理回路、112は領域信号生成回路である。113は電子透かし判定部、114は設定情報格納メモリ、115は判定結果格納メモリである。
【0012】
図2のCCD205によって読み込まれ、増幅回路206でデジタル画像信号R、G、Bに変換された画像は、シェーディング補正回路101でランプ光源203の配光の傾きやセンサのばらつきを補正される。シェーディング補正回路101で補正処理を加えられた画像信号は、入力マスキング回路102で標準色空間を表す3信号に変換され、RGB編集回路103に入力されて、色変換処理、他の画像との合成処理、文字加工信号生成処理など、各種編集処理が施される。次に色空間圧縮回路104で、原稿の色味がつぶれたりせずにプリンタ部の色再現範囲に収まるように色空間を圧縮する。さらにLOG変換部105で、光量で表された画像信号RGBを、対応する現像剤(例えばトナー)の濃度信号C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の3色信号に変換する。出力マスキング回路106ではトナーの分光特性に応じて変換したCMYBkのうち、画像を形成する1色の信号を面順次に出力する。CMYK編集回路107でペイント、色付け等の機能を付加した後、濃度補正回路108、変倍回路109、空間フィルタ110を経た画像信号がJPEG圧縮部117に出力される。
【0013】
JPEG圧縮部117で圧縮された画像データはHDD等の記憶デバイス(イメージサーバ)に送られ、格納される。
【0014】
一方、黒文字処理回路111ではRGB画像信号からその画像の太文字度、エッジ、色味を検出し、結果に応じて出力マスキング106、空間フィルタ110の係数、さらにレーザ駆動の線数を切り替える。領域信号生成回路112では、ディジタイザ、あるいはマーカーによる指定に従って領域信号を生成する。
【0015】
また、画像処理ユニット207に入力されたRGB信号は、電子透かし判定部113に送られ、その信号の複数の周波数領域に埋め込まれている電子透かしが抽出される。
【0016】
読取った電子透かしが、リファレンスメモリ116に予め登録された、特定画像を表す電子透かしであるかどうかの判定を行い、その判定結果を判定結果格納メモリ115へ記憶する。この電子透かし判定は、設定情報格納メモリ114へ記憶された情報に基づき行われ、特定の設定、例えば、用紙設定でOHPシートなどを選択した場合は判定処理を行わないなどの処理が行われる。判定結果格納メモリ115に記憶された判定結果は、随時読み出され、原稿に埋め込まれた電子透かしが、予め設定された所定の電子透かしだと判定されると、画像処理ユニットの他の部位に働きかけて、正常に印字されないようにする。例えば、紙幣等複写の禁止されている原稿に埋め込まれている電子透かしが原稿から検出されると、出力画像を黒く塗りつぶす等の後処理をする。
【0017】
次に、図3を参照して、画像処理ユニットとイメージサーバの構成を示す。画像処理ユニット207には、I/F302を介してイメージサーバ301が接続されており、CCDセンサ205にて読み取られ、画像処理された原稿の画像情報を一時的に記憶する。
【0018】
イメージサーバ301は複写機内部に装着されたHDD等であり、CCDで読み込まれた画像を一時記憶するためのものである。
【0019】
また、イメージサーバ301では、電子ソータ機能、BOX機能等を実現する為、一時記憶された画像を編集するために用いられ、更には、ネットワークを経由して入力した画像データを一時記憶する。
【0020】
特定画像処理部303は、原稿台に置かれた原稿に埋込まれた電子透かし(耐性の強い電子透かし、耐性の弱い電子透かし)が、特定画像特有の電子透かしであるかを判定し、原稿が特定原稿(例えば偽札)であると判定された場合にこの特定原稿処理部で例えば黒く塗りつぶして出力する等の処理を行なう。
【0021】
画像処理ユニット207内の電子透かし判定部113と特定原稿処理部303で判定結果のやり取りを行い、処理後のデータをイメージサーバに記憶する。
【0022】
<画像処理概要>
図4は、画像処理ユニット207における画像出力にいたるプロセスについて説明する図である。
【0023】
まず、ステップS401でユーザから操作部を通して設定情報を獲得する。ここで言う設定情報には、出力用紙の指定情報も含まれる。次に、ステップS402で画像の読取りを行う。画像の読取りが終了すると、ステップS403に進み、出力用紙として、予め定められた特定用紙が指定されているかどうかを判定する。特定用紙とは、OHPシートなど、偽造の目的での複写である可能性の少ないと考えられる用紙をいい、予め装置の記憶部(不図示)に登録されている。もしユーザが設定した出力用紙がこの特定用紙であれば、電子透かしの抽出の必要はないと判断してステップS408に進み、すぐに画像出力プロセスに移る。
【0024】
一方、ユーザが設定した出力用紙が特定用紙でない場合には、ステップS404に進み、電子透かし抽出プロセスに進む。ステップS404で電子透かし抽出処理を行った後、ステップS405に進み、電子透かしが埋め込まれているかどうかを判定し、電子透かしが埋め込まれていなければ、ステップS408に進んで画像出力プロセスに移る。電子透かしが埋め込まれていれば、ステップS406に進み、抽出された電子透かしが予め登録されている電子透かしかどうかを判定することによって、読み取った画像が特定画像であるか否かを判定する。
【0025】
ステップS406で、読取り画像が特定画像、つまり、複写が望ましくない紙幣や有価証券等のいずれかであると判断された場合は、ステップS407で原稿部分を黒く塗りつぶす等の画像出力制限処理を行った後ステップS408で画像出力プロセスに移る。画像出力制限処理としては、画像記憶部(不図示)に記憶された複写禁止画像のデータを消去する等の記憶消去処理や、特定画像の忠実な印刷出力を妨げるため、画像処理ユニット107内において画質劣化させるような処理など、様々な処理が含まれる。一方、ステップS406で埋め込まれた電子透かしが特定画像を表すものでないと判断された場合は、ステップS408に進み、そのまま画像出力が行われる。
【0026】
電子透かしが埋めこまれていても特定原稿特有の電子透かし情報でなければS406でNOと判断されそのまま出力される。逆に、例えば、紙幣に特有に含まれている電子透かし情報であれば特定原稿であると判断される。特定原稿に含まれている電子透かし情報は、リファレンスメモリに記憶されており、このリファレンスメモリに記憶する情報はフレキシブルに更新することができる。
【0027】
<電子透かし抽出処理>
次に、図5を用いて、図4のステップS404で行われる電子透かし抽出処理について説明する。
【0028】
図5は、電子透かし抽出の処理の流れを示すフローチャートである。
【0029】
ステップS501において、まず増幅回路206からデジタル画像データを入力する。本実施の形態では、原稿からの読取り画像に対して電子透かし抽出を行うが、本発明はこれに限定されるものではなく、CD−ROMやDVD、HD等の記憶媒体から、デジタル画像データを読出したり、或いは、ネットワークを介してデジタル画像データを入力したりしてもよい。
【0030】
次に、ステップS502において、入力されたデジタル画像データをブロック分割し、ブロック毎にフーリエ変換を施し周波数成分を抽出する。更に、ステップS503で、得られた所定の周波数領域の画像データを振幅スペクトルと位相スペクトルに分離し、この振幅スペクトルに含まれるレジストレーション信号を検出する。
【0031】
このレジストレーション信号は、人間の知覚には認識されにくい第1の周波数レベル以下であって、非可逆圧縮、伸長により除去されない第2周波数レベル以上の中間レベルの周波数へのインパルス信号により埋め込まれている。
【0032】
これは、低周波成分への信号の埋め込みは、高周波成分への信号の埋め込みに比べ人間の視覚特性からノイズとして認識されやすいという欠点及び高周波成分への信号の埋め込みは、JPEG圧縮などのローパスフィルタ的な効果を有する非可逆圧縮方式での圧縮伸長処理により除去される可能性が高いという欠点を踏まえたものである。
【0033】
従って、ステップS503では、レジストレーション信号の検出を行うため、振幅スペクトルに含まれる中間レベルの周波数領域のインパルス性信号を抽出する。
【0034】
次に、ステップS504において、抽出されたインパルス信号の座標から、デジタル画像データのスケーリング率を算出する。ここでは、スケーリングが行われていない検出対象画像のどの周波数成分にインパルス信号が埋め込まれているかを予め認識しているものとする。この予め認識している周波数と、インパルスが検出された周波数の比によりスケーリング率を算出することができる。例えば予め認識している周波数をa、検出されたインパルスの信号の周波数をbとするとa/bのスケーリングが施されていることが分かる。これは公知のフーリエ変換の性質である。
【0035】
更にステップS405において、このスケーリング率によりデジタル画像データに含まれる電子透かしを検出するためのパターンのサイズを決定し、このパターンを用いた畳み込みを行うことでデジタル画像データに含まれる電子透かしを抽出する。
【0036】
尚、電子透かしは、デジタル画像データを構成するいずれかの成分に付加されていてもよく、人間の視覚上もっとも鈍感である青成分に付加されているものとし、パターン検出は青成分のみに対して行ってもよい。
【0037】
<特定画像判定>
次に図6を用いて、図4のステップS406において行われる特定画像判定処理について詳しく説明する。
【0038】
複写の禁止等の制限を加える必要のある、紙幣及び有価証券等を示す電子透かしは、リファレンスメモリ116に予め登録されており、ステップS404において抽出された電子透かしと比較される。
【0039】
また、リファレンスメモリ116には、特定の電子透かしが検知された場合の制御の制限事項等もあわせて管理されている。例えば、オリジナルの原稿に対し1度のコピーは許すが、その複写物の再コピー、すなわち孫コピーを禁止する、といった制限事項が電子透かし毎に管理されている。
【0040】
読取対象原稿がオリジナルの原稿であるか、複写物であるか、そして、どのようなオリジナル原稿の複写物であるか、を判定するため、オリジナル原稿には少なくとも2種類の電子透かしが予め埋め込まれる。つまり、オリジナル原稿の種類を表す電子透かしと、オリジナル原稿であることを表す電子透かしである。このオリジナル原稿であることを表す電子透かしは、一度複写すれば失われるように埋め込んでおく。
【0041】
ここでは、複数回複写しても失われない情報を耐性の強い電子透かし、一度複写した程度で失われる電子透かし情報を耐性の弱い電子透かしと称する。
【0042】
一度複写した程度で失われる電子透かしは、JPEG圧縮等のローパスフィルタの効果のある画像処理を施された場合に失われるものである。従って、耐性の弱い電子透かしは、JPEG圧縮でその情報が失われるように、目視して画像劣化が認識できない第1の周波数領域に埋め込まれる。一方、耐性の強い電子透かしは、JPEG圧縮でその情報が欠落されない周波数であって、人間の視覚特性上情報の欠落が認識されやすい低周波成分である、第2の周波数領域に埋め込まれる。
【0043】
図6の原稿画像601には、耐性の強い電子透かしAと耐性の弱い電子透かしBが埋め込まれている。各々の電子透かしは不可視であり、異なる周波数領域に埋め込まれている。原稿画像601はJPEG圧縮部117において圧縮された後に記憶媒体へ格納される。JPEG圧縮は人間の視覚特性を利用して、高周波領域の情報を削ることによりデータ圧縮を実現するアルゴリズムである。従って、原稿画像601には、予めJPEG圧縮部117で情報の削られる高周波領域に電子透かしBが埋め込まれ、低周波領域に電子透かしAが埋め込まれている。
【0044】
電子透かし判定部113では、リファレンスメモリ116にある電子透かしに基づいて原稿画像に埋め込まれた電子透かしがどのような意味を持つものか判断する。図7は電子透かしのプロファイルの一例である。電子透かし情報:2種類、これは原稿中に2種類の電子透かしが埋め込まれていることを示している。また、電子透かしID:XY123ABC、これは読み取った電子透かし情報より得られたIDである。このIDは予めリファレンスメモリ116に登録されており、電子透かしの種類と対応づけられている。プロファイルの内容は、この例に限らない。
【0045】
原稿画像601は、JPEG圧縮部117によって圧縮され、記憶媒体に記憶された後、読出され、記録材上に転写されると、電子透かしAのみが埋め込まれた画像603となる。
【0046】
電子透かし判定部113は、画像603が入力された場合、電子透かしAを抽出して、図7のようなプロファイルを取得し、電子透かし情報に「2種類」とあるにもかかわらず、他に埋め込まれた電子透かしが見あたらないことから、画像603が複製画像であると判断できる。
【0047】
従って、例えば、電子透かしBが埋め込まれた画像の複写は許容するが、電子透かしAのみが埋め込まれた画像の複写は許容しないような設定になっている複写機においては、画像601は複写できるが、その複製である画像603は複写できないことになり、孫コピーを防止できる。
【0048】
また、電子透かし判定部113では、リファレンスメモリ116内の情報に基づいて、JPEG圧縮する際のJPEG圧縮部602の各種パラメータを調節することができる。このことにより、原稿画像中の電子透かしの耐性を調節することができる。即ち、JPEGのパラメータを変化させて、高周波領域の情報を比較的保存する設定にすれば、耐性の弱い電子透かしBが圧縮によって失われないようにもできる。
【0049】
パラメータを調節することにより、高周波成分のレベルを調節できる。ある周波数領域に埋め込まれている電子透かしについて、この周波数を可変に調節することで、電子透かしそのものの情報のみではなく埋め込む周波数領域において原稿を特徴づけることができる。
【0050】
<第1の実施の形態による効果>
このように、オリジナル原稿に対し、オリジナル原稿であることを表す電子透かしを、一度の複写で失われるように埋め込むことによって、孫コピーの防止を図ることができる。
【0051】
また、オリジナル原稿の複写か、孫コピーかによって、何かしらのサービス的な差を設けることもできる。例えば、オリジナル原稿以外の複写を試みる場合は課金を行なうなどの構成にすることができる。
【0052】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態としての複写機について説明する。ただし、装置の全体構成は図1、図2に示したものと同様であるから、ここではその説明は省略する。上記第1の実施の形態が、複写機内部で全ての画像処理を行うのに対し、本実施の形態は画像出力の制限を行うべきかどうかを、外部の管理サーバに問い合わせる点で異なる。
【0053】
特定画像であるか否かは複写機内部で行い、電子透かし情報が特定の原稿にのみ含まれているものか否かは複写機内部のリファレンスメモリの情報を参照し判断される。管理サーバではリファレンスメモリへ登録する電子透かし情報を管理している。特定原稿と判断された場合には様々な制御が考えられる。例えば複写が禁止されているものであれば、画像出力に制限を加えることができる。一方、特に制限が加えられていないが複写行為又は原稿を読み取る(電子透かしを読み取る)ことにより何かサービスを受けられる。例えば店舗におかれた場合に、ある特定の電子透かし情報の入っている原稿のコピー料金は無料とする制御を行なうなどのサービスが実現可能である。
【0054】
特定原稿か否かはリファレンスメモリに登録されている電子透かし情報を参照して判断する為、原稿中に電子透かし情報は埋め込まれていてもリファレンスメモリにその情報が登録されていなければ通常のコピーを行なうことができる。
【0055】
また、リファレンスメモリの内容は頻繁に更新されうる情報(サービスに関わる情報)である。紙幣や有価証券に関する情報は複写禁止原稿としてレベルの高いためリファレンスメモリに固定的に記憶され得る。
【0056】
特定の原稿及び電子データに対し特定の制限を設ける場合は、ネットワーク上の管理サーバでリファレンス情報を管理する。
【0057】
複写機内部のメモリ容量には限りがあり、容量を越えるデータを管理サーバが受け持つ。管理サーバは、日々更新されるデータが存在し得るという観点で必要になる。
【0058】
<システム構成>
図8に示すように、本複写機100と管理サーバ1000とは共通のネットワークを介して接続されており、複写機から管理サーバに対して電子透かしのプロファイルを送信することができる。このとき送信されるプロファイルとは、何種類の電子透かしが埋め込まれていたか、どの周波数に埋め込まれていたか、そして、その電子透かしを識別するID等、原稿を特定するための情報である。
【0059】
ここで、プロファイルを送信するためのプロファイル送信部は、図示されていないが、電子透かし判定部113に接続されており、抽出した電子透かしについての情報を装置外に出力するインターフェースを備えている。通信手段は、LANでも、電話回線でも、無線通信でもよい、
<画像処理概要>
図9は、画像処理ユニット207における画像出力にいたるプロセスについて説明する図である。ほとんどのステップは図4と同じ処理を行うため、同様のステップについては同じ符号を付してその説明は省略する。
【0060】
ステップS404で電子透かし抽出処理を行った後、ステップS405に進み、電子透かしが埋め込まれているかどうかを判定し、電子透かしが埋め込まれていなければ、ステップS408に進んで画像出力プロセスに移る。電子透かしが埋め込まれていれば、ステップS701に進み、電子透かしプロファイルを管理サーバ1000に対して送信する。管理サーバ1000では、複写機100から送信されてきた電子透かしプロファイルを用いて、抽出された電子透かしが、予め登録されている(制限の必要な)電子透かしかどうかを判定する。そして、複写機100に対し、画像出力制限が必要かどうか、そして、どのような制限を加える適当かを示す情報を送信する。
【0061】
この情報により、ステップS702では、制限が必要かどうか判定し、必要であれば、ステップS407に進んで、指定された制限を加えるべく処理が行われ、もし制限が必要で無ければステップS408に進んでそのまま画像出力が行われる。
【0062】
なお、ここでは電子透かし判定部113が直接管理サーバ1000と情報のやりとりを行う場合について示したが、リファレンスメモリ116と管理サーバ1000とが情報のやりとりを行ってもよい。例えば、管理サーバが更新される度に複写機内のリファレンスメモリ116に新しいデータをダウンロードし手も良いし、もしくは、参照する電子透かしについての情報がリファレンスメモリ116あるかどうか判定し、無い場合に、管理サーバ1000へ問い合わせてもよい。
【0063】
また、管理サーバ1000は、画像出力制限情報として、著作権に関する情報、課金情報、を管理していてもよい。その場合、電子透かしプロファイルを複写機100から受信すれば、そのプロファイルに対応する著作権情報や課金情報を複写機100に対して回答し、複写機100のユーザにそれらの情報を提示できる。そして、例えば、課金情報に応じた料金が支払われた場合にのみ複写を認めるといった制御を行うこともできる。
電子透かしプロファイルと引き替えに管理サーバ1000から提供される情報の例としては、図10(a)(b)のようなものがある。図10(a)において、制御情報は「モノクロ出力のみ出力可」であり、その電子透かしを埋め込まれた原稿はカラーモードでは複写することができない。また、課金情報は「Free」であるから、複写には著作権料としての料金がかからない。著作物情報は「Non」であるから、著作者が著作権を放棄していることを示している。著作者情報はXX出版社とあり、原稿画像の著作者がXX出版社であることが分かる。
【0064】
また、図10(b)において、制御情報は「高画質モードで出力可」とあるのでその原稿は、低圧縮率で圧縮することができ、データの劣化を比較的緩やかなものとできる。また、このモードでは、文字原稿には文字原稿に適した画像処理、文字/写真混在した原稿に適した画像処理、写真原稿に適した画像処理を施す。つまり、それぞれの原稿に適した画像処理を施す。
【0065】
課金情報は「10円/枚」となっているので、これは1枚複写するたびに著作権料として10円支払わなければならないことを示している。次に著作物情報は「著作権対象」となっており、この原稿の著作者が著作権を主張していることを示している。そして著作者情報は「I.R」となっている、これはI.R氏に著作権があることを示している。
【0066】
(その他の実施の形態)
上記実施の形態においては、電子透かしが取り除かれたか否かを判定して、所定の電子透かしが取り除かれた画像については、複製に制限を加えているが、本発明はこれに限定されるものではなく、所定の電子透かしが取り除かれた画像については、自由に複製できるように制御してもよい。
【0067】
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0068】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0069】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0070】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した(図4および/または図9に示す)フローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0071】
【発明の効果】
本発明によれば、電子透かしが埋め込まれた画像について、処理履歴を把握することのできる画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法及びプログラム並びにコンピュータ可読媒体を提供することができる。
【0072】
また、特定画像の判定による負荷を極力低減させることにより、装置のパフォーマンスの低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態としての複写機内の画像処理部の詳細構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施の形態としての複写機の側断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態としての画像処理ユニットとイメージサーバの構成を示す図である。
【図4】本発明の第1実施の形態としての複写機における画像処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1実施の形態としての複写機における電子透かし抽出処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】本発明の第1実施の形態としての複写機における電子透かし判定を説明する図である。
【図7】本発明の第1実施の形態としての複写機における電子透かしプロファイルの例を示す図である。
【図8】本発明の第2実施の形態としての画像処理システムの構成を示す図である。
【図9】本発明の第2実施の形態としての複写機における画像処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2実施の形態としての複写機における電子透かし判定情報の例を示す図である。

Claims (9)

  1. 画像に対する複製を制限するための画像処理装置であって、
    原稿である画像を光学的に読み取って入力する入力手段と、
    前記入力手段により入力した入力画像が、元々埋め込まれていた第1の電子透かしおよび前記第1の電子透かしよりも耐性の弱い種類の第2の電子透かしのうち前記第2の電子透かしが特定の画像処理により取り除かれた画像であるか否か判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に応じて前記入力画像の複製を制限する制御手段と、
    前記第1の電子透かしおよび前記第2の電子透かしが埋め込まれた画像に対して、特定の画像処理を行うことにより、前記第2の電子透かしを取り除く画像処理手段と、
    前記制御手段の指示に応じて前記入力画像の複製を出力する出力手段と
    を有し、
    前記制御手段は、
    前記判定手段にて埋め込まれていた前記第1の電子透かしおよび前記第2の電子透かしのうちの前記第2の電子透かしが取り除かれた画像であると判定された場合には、前記出力手段にて出力を不可とし、
    前記判定手段にて埋め込まれていた前記第1の電子透かしおよび前記第2の電子透かしのうちの前記第2の電子透かしが取り除かれた画像でないと判定された場合には、前記出力手段にて出力を可能とし、
    前記画像処理手段は、前記制御手段にて出力を可能とした画像に対して、前記特定の画像処理を行い、
    前記出力手段は、前記画像処理手段による特定の画像処理後の画像を出力することを特徴とする画像処理装置。
  2. 画像に対する複製を制限するための画像処理装置であって、
    原稿である画像を光学的に読み取って入力する入力手段と、
    前記入力手段により入力した入力画像が、第1の電子透かしおよび前記第1の電子透かしよりも耐性の弱い種類の第2の電子透かしのうちの前記第1の電子透かしが埋め込まれた画像であるか、両方が埋め込まれた画像であるか判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に応じて前記入力画像の複製を制限する制御手段と、
    前記第1の電子透かしおよび前記第2の電子透かしの両方が埋め込まれた画像に対して、特定の画像処理を行うことにより、前記第2の電子透かしを取り除く画像処理手段と、
    前記制御手段の指示に応じて前記入力画像の複製を出力する出力手段と
    を有し、
    前記制御手段は、
    前記判定手段にて前記第1の電子透かしおよび前記第2の電子透かしのうちの前記第1の電子透かしが埋め込まれた画像であると判定された場合には、前記出力手段にて出力を不可とし、
    前記判定手段にて前記第1の電子透かしおよび前記第2の電子透かしの両方が埋め込まれた画像であると判定された場合には、前記出力手段にて出力を可能とし、
    前記画像処理手段は、前記制御手段にて出力を可能とした画像に対して、前記特定の画像処理を行い、
    前記出力手段は、前記画像処理手段による特定の画像処理後の画像を出力することを特徴とする画像処理装置。
  3. 前記特定の画像処理は、画像圧縮処理であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像圧縮処理は、JPEG圧縮処理であることを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  5. 前記入力手段は、原稿画像を光学的に読み取り電子データに変換する読取手段であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の画像処理装置。
  6. 記録材に対して画像を記録する画像記録手段を更に有し、
    前記制御手段は、前記入力画像が、前記画像記録手段でそのまま記録されることを制限することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の画像処理装置。
  7. 電子透かしの識別情報から、該電子透かしが埋め込まれていた画像について、元々埋め込まれていた第1の電子透かしおよび前記第1の電子透かしよりも耐性の弱い種類の第2の電子透かしのうちの前記第2の電子透かしが特定の画像処理により取り除かれた画像であるか否か判定する判定装置と接続される画像処理装置であって、
    原稿である画像を光学的に読み取って入力する入力手段と、
    前記入力手段により入力した入力画像から電子透かしを抽出する抽出手段と、
    抽出した電子透かしの識別情報を前記判定装置に送信する送信手段と、
    前記判定装置から判定情報を受信する受信手段と、
    前記判定情報に応じて前記入力画像の複製を制限する制御手段と、
    前記第1の電子透かしおよび前記第2の電子透かしが埋め込まれた画像に対して、特定の画像処理を行うことにより、前記第2の電子透かしを取り除く画像処理手段と、
    前記制御手段の指示に応じて前記入力画像の複製を出力する出力手段と
    を有し、
    前記制御手段は、
    前記判定手段にて埋め込まれていた前記第1の電子透かしおよび前記第2の電子透かしのうちの前記第2の電子透かしが取り除かれた画像であると判定された場合には、前記出力手段にて出力を不可とし、
    前記判定手段にて埋め込まれていた前記第1の電子透かしおよび前記第2の電子透かしのうちの前記第2の電子透かしが取り除かれた画像でないと判定された場合には、前記出力手段にて出力を可能とし、
    前記画像処理手段は、前記制御手段にて出力を可能とした画像に対して、前記特定の画像処理を行い、
    前記出力手段は、前記特定の画像処理手段による画像処理後の画像を出力することを特徴とする画像処理装置。
  8. 画像に対する複製を制限するための画像処理装置の制御方法であって、
    入力手段が、原稿である画像を光学的に読み取って入力する入力工程と、
    判定手段が、前記入力工程により入力した入力画像が、元々埋め込まれていた第1の電子透かしおよび前記第1の電子透かしよりも耐性の弱い種類の第2の電子透かしのうち前記第2の電子透かしが特定の画像処理により取り除かれた画像であるか否か判定する判定工程と、
    制御手段が、前記判定工程の判定結果に応じて前記入力画像の複製を制限する制御工程と、
    画像処理手段が、前記第1の電子透かしおよび前記第2の電子透かしが埋め込まれた画像に対して、特定の画像処理を行うことにより、前記第2の電子透かしを取り除く画像処理工程と、
    出力手段が、前記制御工程における指示に応じて前記入力画像の複製を出力する出力工程と
    を有し、
    前記制御工程において、
    前記判定工程にて埋め込まれていた前記第1の電子透かしおよび前記第2の電子透かしのうちの前記第2の電子透かしが取り除かれた画像であると判定された場合には、前記出力手段にて出力を不可とし、
    前記判定工程にて埋め込まれていた前記第1の電子透かしと前記第2の電子透かしのうちの前記第2の電子透かしが取り除かれた画像でないと判定された場合には、前記出力工程にて出力を可能とし、
    前記画像処理工程において、前記制御工程にて出力を可能とした画像に対して、前記特定の画像処理を行い、
    前記出力工程において、前記画像処理工程にて特定の画像処理後の画像を出力することを特徴とする制御方法。
  9. コンピュータを、
    原稿である画像を光学的に読み取って入力する入力手段、
    前記入力手段により入力した入力画像が、元々埋め込まれていた第1の電子透かしおよび前記第1の電子透かしよりも耐性の弱い種類の第2の電子透かしのうち前記第2の電子透かしが特定の画像処理により取り除かれた画像であるか否か判定する判定手段、
    前記判定手段の判定結果に応じて前記入力画像の複製を制限する制御手段、
    前記第1の電子透かしおよび前記第2の電子透かしが埋め込まれた画像に対して、特定の画像処理を行うことにより、前記第2の電子透かしを取り除く画像処理手段、
    前記制御手段の指示に応じて前記入力画像の複製を出力する出力手段
    として機能させ、
    前記制御手段は、
    前記判定手段にて埋め込まれていた前記第1の電子透かしおよび前記第2の電子透かしのうちの前記第2の電子透かしが取り除かれた画像であると判定された場合には、前記出力手段にて出力を不可とし、
    前記判定手段にて埋め込まれていた前記第1の電子透かしと前記第2の電子透かしのうちの前記第2の電子透かしが取り除かれた画像でないと判定された場合には、前記出力手段にて出力を可能とし、
    前記画像処理手段は、前記制御手段にて出力を可能とした画像に対して、前記特定の画像処理を行い、
    前記出力手段は、前記画像処理手段による特定の画像処理後の画像を出力することを特徴とするプログラム。
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