JP4619767B2 - 熱成形品の製造方法 - Google Patents

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本発明は、生分解性を有し且つ耐熱性及び耐衝撃性に優れた熱成形品の製造方法に関する。
今日、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどにおいて惣菜や弁当などの調理済みの食品が多種、多様に販売されており、このような調理済みの食品は、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、芳香族ポリエステル系樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート)などの合成樹脂シートを所望形状に熱成形してなる食品用容器内に収納された上で提供、販売されている。
そして、上記調理済みの食品を購入した者は、購入した状態のままでは食品が冷たいことから、食品を食品用容器内に収納した状態のまま電子レンジを用いて加熱することが多く、加熱した後は、食品用容器を食器として利用し食することが多い。
しかしながら、上記食品用容器のうち、特にポリスチレンを原材料に用いている場合には、電子レンジで食品用容器ごと温めると、食品用容器が加熱温度に耐えきれなくなって変形してしまうといった課題があった。
又、上記食品用容器の使用後において、食べ残しがあったような場合や店頭にて売れ残った場合には、食品は生ゴミとして廃棄する一方、食品用容器は洗浄された上でメーカーが回収を行っている。従って、食品用容器と食品とを分別する作業や、汚れた食品用容器の洗浄作業に大きな労力を要するといった問題点があった。
更に、地球環境保護の一環としてリサイクルが進められており、食べ残した食品を微生物を用いて分解し、肥料として再利用を図ることが行われているが、上記食品用容器は、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、芳香族ポリエステル系樹脂などの生分解性を有しない合成樹脂から形成されていることから、食べ残した食品と食品容器を分別した上で行わなければならず面倒であるという問題があった。
一方、ポリ乳酸系樹脂などの脂肪族ポリエステル系樹脂は、微生物により自然に分解する性質、即ち、生分解性を有しているので、近年、地球環境に優しい樹脂として注目されているものの、一般的に耐熱性が低いために広く利用されるには至っていない。
そこで、特許文献1では、生分解生を有するポリ乳酸系樹脂と、所定範囲のガラス転移温度及び融点を有するポリエステルとを配合した樹脂組成物からなるシートを予備結晶化させてなる生分解性シート及びこの生分解性シートを用いた食品用容器が提案されている。
しかしながら、上記生分解性シートを用いて得られた食品用容器の耐熱性は80℃程度であることから、上述のように、電子レンジを用いて加熱すると、食品用容器が変形したり或いは溶融するなどの問題点が発生していた。
しかも、上記生分解性シートは予備結晶させていることから成形時の伸びが悪く成形性に劣り、所望形状を有する食品用容器を満足に得ることができないという問題点を有していた。
又、特許文献2には、半芳香族ポリエステルユニットと脂肪族ポリエステルユニットとからなるTg温度40〜70℃の生分解性ポリエステル樹脂20〜80重量%と、半芳香族ポリエステルユニットと脂肪族ポリエステルユニットとからなるTg温度−10〜−50℃の生分解性ポリエステル樹脂40〜10重量%と、無機系成形性改質材10〜40重量%とが混合されてなる成形用生分解性樹脂組成物及びこの樹脂組成物からなるシートの熱成形方法が提案されている。
しかしながら、成形用生分解性樹脂組成物からなるシートは、Tg温度40〜70℃の生分解性ポリエステル樹脂の結晶化温度よりも低い温度で予備加熱した後、常温の金型で熱成形されているので、ポリエステル樹脂の結晶化が不充分であって、得られる熱成形品の耐熱性は90℃程度であり、上述と同様に、電子レンジを用いて加熱すると、食品用容器が変形したり或いは溶融するなどの問題点を生じていた。
又、近年、冷凍状態として長期間の保存を可能とする一方、電子レンジを用いて短時間のうちに加熱、調理して食することができる冷凍食品が多種多様に販売され利用されている。
このような冷凍食品にあっては、−20℃以下、特に−30℃前後の冷凍状態を保持したまま、複数個の冷凍食品を輸送ケースに詰めた上で、製造工場からコンビニエンスストアなどの店舗まで車輛を用いて輸送される。この輸送中、冷凍食品には輸送に伴う衝撃が頻繁に加わり、この衝撃力によって食品用容器が破損してしまうことがあり、このような破損を防止するために、冷凍食品に用いられる食品用容器は、低温における耐衝撃性が必要とされている。
その上、冷凍食品を店頭から家庭に持ち帰ったりする際には外気との接触によって温度が上昇し、この温度における耐衝撃性も要求され、冷凍状態の低温から外気温に近い高温までの広い温度範囲に亘って耐衝撃性が求められており、更に、冷凍食品は、上述のように、冷凍状態から電子レンジを用いて短時間のうちに加熱、調理されることから、耐熱性をも要求されており、低温から高温にわたる幅広い温度範囲における耐衝撃性と、耐熱性とを兼ね備えた食品用容器が所望されていた。
特開2003−147177号公報 特開2004−131621号公報
本発明は、耐熱性及び耐衝撃性に優れ且つ生分解性を有する熱成形品の製造方法を提供する。
本発明の熱成形品の製造方法によれば、融点Tmが170〜240℃の生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂A50〜95重量%と、融点Tmが100〜130℃の生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂B5〜50重量%とを含む樹脂組成物からなる熱成形用シートを熱成形して得られる熱成形品であって、加熱変形開始温度が150℃を越える温度である熱成形品を製造することができる。なお、以下において、生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aを単に「ポリエステル系樹脂A」と、生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Bを単に「ポリエステル系樹脂B」と略することがある。
本発明で用いられる生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂は、芳香族エステルと脂肪族エステルとの共重合体であって、芳香族ポリエステル系樹脂と脂肪族ポリエステル系樹脂とのほぼ中間の性質を持っている。
そして、芳香族エステルと脂肪族エステルの成分として何を用いるか、或いは、芳香族酸と脂肪族酸とをどのような割合で混在させるかによって、生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂は異なった性質のものとなり、芳香族酸の割合が5〜96モル%で且つ脂肪族酸の割合が4〜95モル%である生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂は、生分解性に優れ、実用的であり好ましい。
具体的には、このような生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂は、芳香族ジカルボン酸と脂肪族ジカルボン酸とが混在するジカルボン酸と、二価の脂肪族アルコールとがエステル結合を形成して得られる樹脂である。
ここで、生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂を組成する二価の脂肪族アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、2−メチル−1,3−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール、1,4−ブタンジオールなどが挙げられ、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオールが好ましい。
又、生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂を組成するジカルボン酸は、芳香族ジカルボン酸と脂肪族ジカルボン酸の両者を含んでいる。このような芳香族ジカルボン酸としては、例えば、1,4−テレフタル酸、1,3−テレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、及び、それらのエステル形成性誘導体などが挙げられ、1,4−テレフタル酸、1,3−テレフタル酸が好ましい。
更に、上記脂肪族ジカルボン酸としては、例えば、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フマル酸、2,2−ジメチルグルタル酸、スベリン酸、1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、ジグリコール酸、イタコン酸、マレイン酸、及び、それらのエステル形成性誘導体などが挙げられ、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、セバシン酸が好ましい。
そして、生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂は、芳香族ジカルボン酸が多いと、耐熱性や機械的強度が高くなる一方、脂肪族ジカルボン酸が多いと、生分解性が高くなる傾向がある。
本発明は、耐熱性が高い融点Tmが170〜240℃の生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aと、生分解性が高い融点Tmが100〜130℃の生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Bとを併用して用いる。
熱成形用シートを構成している樹脂組成物中の融点Tmが170〜240℃の生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aを組成するジカルボン酸は、芳香族ジカルボン酸50〜96モル%で且つ脂肪族ジカルボン酸4〜50モル%からなるものが好ましく、スルホネート化合物が0〜7モル%含有されていてもよい。
上記スルホーネート化合物は、スルホネート基を含有するジカルボン酸のアルカリ金属若しくはアルカリ土類金属塩又はそのエステル形成性誘導体を含む、通常使用されているスルホネート化合物を使用することが可能であり、好ましくは5−スルホイソフタル酸のアルカリ金属塩又はその混合物、特に好ましくはナトリウム塩である。
生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aには、熱成形品の耐熱性や強度を向上させるために予め充填材が含有されていてもよい。このような充填材としては、例えば 炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化鉄、窒化ホウ素、酸化チタン、タルク、ろう石クレー、けい石粉、との粉、炭酸カルシウム、マイカ、セリサイト、ベントナイト、パーライト、ゼオライト、ウォラスナイト、蛍石、ドロマイト、生石灰、消石灰、カオリン、緑泥石、けいそう土などを挙げることができる。これらの充填材を適量含有させることで熱成形品の耐熱性や強度を向上させることができる。
生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aには、必要に応じて予め、顔料、酸化防止剤、帯電防止剤、つや消し剤、着色剤、芳香剤、劣化防止剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、滑り剤、フィラー、カーボンブラック、増粘剤、鎖延長剤、架橋剤、可塑剤、安定剤、粘度安定剤、難燃剤などの補助成分を含有させてもよい。
融点Tmが170〜240℃の生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aとしては、例えば、デュポン社から商品名「バイオマックス/Biomax」で市販されており、特に商品名「バイオマックス/Biomax WA100F」で市販されているものが好適に用いられる。この「バイオマックス/Biomax WA100F」は、前述の通り充填材および補助成分を含むものである。
そして、上記生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aの融点Tmは、低いと、熱成形品の耐熱性が低下する一方、高いと、熱成形品の生分解性が低下するので、170〜240℃に限定され、180〜220℃が好ましい。
更に、上記生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aのガラス転移温度Tgは、低いと、熱成形品の耐熱性が低下することがあるので、10℃以上が好ましく、高すぎると、熱成形品の微生物による生分解性が低下することがあるので、20〜70℃が好ましい。
又、上記熱成形用シートを構成している樹脂組成物中の融点Tmが100〜130℃の生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Bを組成するジカルボン酸は、芳香族ジカルボン酸5〜65モル%で且つ脂肪族ジカルボン酸35〜95モル%からなるものが好ましく、スルホネート化合物が0〜7モル%含有されていてもよい。
上記スルホーネート化合物は、スルホネート基を含有するジカルボン酸のアルカリ金属若しくはアルカリ土類金属塩又はそのエステル形成性誘導体を含む、通常使用されているスルホネート化合物を使用することが可能であり、好ましくは5−スルホイソフタル酸のアルカリ金属塩又はその混合物、特に好ましくはナトリウム塩である。
生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Bには、熱成形品の耐熱性や強度を向上させるために予め充填材が含有されていてもよい。このような充填材としては、例えば 炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化鉄、窒化ホウ素、酸化チタン、タルク、ろう石クレー、けい石粉、との粉、炭酸カルシウム、マイカ、セリサイト、ベントナイト、パーライト、ゼオライト、ウォラスナイト、蛍石、ドロマイト、生石灰、消石灰、カオリン、緑泥石、けいそう土などを挙げることができる。これらの充填材を適量含有させることで熱成形品の耐熱性や強度を向上させることができる。
生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Bには、必要に応じて予め、顔料、酸化防止剤、帯電防止剤、つや消し剤、着色剤、芳香剤、劣化防止剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、滑り剤、フィラー、カーボンブラック、増粘剤、鎖延長剤、架橋剤、可塑剤、安定剤、粘度安定剤、難燃剤などの補助成分を含有させてもよい。
融点Tmが100〜130℃の生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Bとしては、例えば、BASF社から商品名「エコフレックス/Ecoflex」で、イーストマンケミカル社から商品名「イースターバイオ/EASTER BIO」で、イレケミカル社から商品名「エンポール/ENPOL」で市販されており、特に、BASF社から商品名「エコフレックス/Ecoflex F BX7011」で市販されているものが好適に用られる。
そして、上記生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Bの融点Tmは、低いと、熱成形品の耐熱性が低下したり或いは熱成形品の成形型からの離型性が低下する一方、高いと、熱成形品の生分解性及び耐衝撃性が低下するので、100〜130℃に限定され、105〜125℃が好ましい。
更に、上記生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Bのガラス転移温度Tgは、高いと、熱成形品の耐衝撃性が低下することがあるので、0℃以下が好ましく、低すぎると、熱成形品の耐熱性及び成形型からの離型性が低下することがあるので、−10〜−50℃がより好ましい。
なお、本発明において、生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂のガラス転移点Tg及び融点Tmは、下記の要領で測定したものをいう。示差走査熱量計装置を用い、測定容器に試料を10〜20mg充填し、窒素ガス流量30ミリリットル/分のもと、試料を10℃/分の昇温速度で樹脂の融解ピーク終了時より20〜30℃高い温度まで加熱溶融させ、その温度に10分間保持し、次いで、試料を10℃/分の降温速度で樹脂のガラス転移温度より少なくとも約50℃低い温度まで降温する。再度、試料を10℃/分の昇温速度で樹脂の融解ピーク終了時より20〜30℃高い温度まで昇温してガラス転移温度を測定し、JIS K7121:1987に規定の補外ガラス転移開始温度をガラス転移温度Tgとする一方、JIS K7121:1987に規定のピークトップ温度を融点Tmとした。なお、上記示差走査熱量計装置としては、T.A.Instruments社から商品名「DSC2010」で市販されているものを用いることができる。
そして、生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aの樹脂組成物中における含有量は、少ないと、熱成形品の耐熱性が低下することがある一方、多いと、熱成形品の耐衝撃性が低下することがあるので、50〜95重量%が好ましく、75〜90重量%がより好ましい。同様の理由で、生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Bの樹脂組成物中における含有量は、5〜50重量%が好ましく、10〜25重量%がより好ましい。
更に、上記樹脂組成物中には、熱成形品の耐熱性を阻害しない範囲内において、ポリ乳酸系樹脂が含有されていてもよい。このポリ乳酸系樹脂は、天然に存在する乳酸を重合或いは共重合させて得られた樹脂である。そして、乳酸は、稀にβ−ヒドロキシプロピオン酸を意味することがあるが、普通はα−ヒドロキシプロピオン酸を指しており、このα−ヒドロキシプロピオン酸は、分子中に不斉炭素原子を有するために光学的活性を示し、D体、L体、及び、D体とL体とが等量混合してなるラセミ体の三種類が存在する。
そのために、乳酸を重合させて得られるポリ乳酸は、上記三種類の乳酸の混合割合と重合方法を調整することによって種々の性質を有するものとすることができ、現実に、ポリ乳酸には、結晶性のものから非結晶性のものまで多種多様存在し、融点又は軟化点も様々である。
そして、ポリ乳酸系樹脂としては、L−乳酸及び/又はD−乳酸を重合させるか、或いは、L−ラクチド、D−ラクチド及びDL−ラクチドからなる群より選ばれた一又は二以上のラクチドを開環重合させることによって得られたポリ乳酸(下記「化1」参照)の他に、L−乳酸及び/又はD−乳酸と、ヒドロキシカルボン酸との共重合体などが挙げられる。
Figure 0004619767
ポリ乳酸系樹脂を製造するに際して、ヒドロキシカルボン酸などの共重合成分を含有させることなく、モノマーとしてL−乳酸又はD−乳酸のみ、或いは、モノマーとしてL−乳酸とD−乳酸とを併用した場合において、L−乳酸又はD−乳酸の何れか一方を他方に比して多量に用いた時は、得られるポリ乳酸系樹脂は結晶性となる一方、モノマーとしてL−乳酸とD−乳酸とを略同量づつ用いた場合には、得られるポリ乳酸系樹脂は非結晶性となるが、耐熱性及び機械的強度に優れている点から、本発明においては、結晶性のポリ乳酸系樹脂を用いることが好ましい。
なお、上記ヒドロキシカルボン酸としては、グリコール酸、3−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、3−ヒドロキシ吉草酸、4−ヒドロキシ吉草酸、6−ヒドロキシカプロン酸などが挙げられる。
又、ポリ乳酸系樹脂の樹脂組成物中における含有量は、少ないと、ポリ乳酸系樹脂を配合させた効果が発現しないことがある一方、多いと、熱成形品の耐熱性が低下することがあるので、融点Tmが170〜240℃の生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂A及び融点Tmが100〜130℃の生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Bの総量100重量部に対して50重量部以下が好ましく、30重量部以下がより好ましく、5〜30重量部が特に好ましい。
なお、上記樹脂組成物は、上記所定の融点を有する二種類の生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂A、Bを含有する樹脂組成物であり、ポリ乳酸系樹脂が含有されていてもよいことは先に述べた通りである。生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂、ポリ乳酸系樹脂についても先に述べた通りである。
更に、この樹脂組成物中には、熱成形品の耐熱性を阻害しない範囲で、上記ポリエステル系樹脂A,B及びポリ乳酸系樹脂以外の樹脂が少量含有されていてもよい。このような樹脂としては、例えば、芳香族ポリエステル系樹脂、脂肪族ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂を挙げることができる。
又、上記樹脂組成物中には、本発明の効果を阻害しない範囲で、必要に応じて更に充填材が含有されていてもよい。充填材としては、例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化鉄、窒化ホウ素、酸化チタン、タルク、ろう石クレー、けい石粉、との粉、炭酸カルシウム、マイカ、セリサイト、ベントナイト、パーライト、ゼオライト、ウォラスナイト、蛍石、ドロマイト、生石灰、消石灰、カオリン、緑泥石、けいそう土などを挙げることができる。これらの充填材を適量含有させることで熱成形品の耐熱性や強度を向上させることができる。
上記樹脂組成物中に、必要に応じて更に、顔料、酸化防止剤、帯電防止剤、つや消し剤、着色剤、芳香剤、劣化防止剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、滑り剤、フィラー、カーボンブラック、増粘剤、鎖延長剤、架橋剤、可塑剤、安定剤、粘度安定剤、難燃剤などの補助成分を含有させてもよい。
ポリエステル系樹脂A,Bを含む樹脂組成物中に、ポリエステル系樹脂A,B以外の樹脂、充填材、補助成分を添加する方法としては、特に限定されず、ポリエステル系樹脂A,Bを混合した後に添加してもよいし、生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂A又は生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Bに予め添加しておいてもよい。
そして、熱成形品は、上記所定の融点Tmを有する二種類の生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂A,Bを含有する樹脂組成物からなる熱成形用シートを熱成形することによって得られるが、熱成形方法としては、従来からシートの成形方法として汎用の方法を用いることができ、例えば、プラグアシスト式成形、プラグリング成形、エアークッション成形などの逆圧成形、直接真空成形、ドレープ成形、プラグアシスト成形、スナップバック成形、プラグリング成形、エアースリップリング成形などの真空成形、圧空成形、プレス成形などの成形方法が挙げられる。
上記熱成形用シートを熱成形するにあたっては、熱成形用シートを加熱軟化させておくことが好ましく、熱成形用シートを予め加熱軟化させておくことで、熱成形用シートの熱成形性を向上させることができる。
更に、上記熱成形用シートは加熱軟化させた上で成形型の賦形面に接触させて熱成形することが好ましい。なお、成形型は、賦形面が平らな成形型であっても、雌型又は雄型の何れか一方からなるものであっても、雌型及び雄型からなるものであってもよい。
加えて、加熱軟化した熱成形用シートを雌型又は雄型の何れか一方或いは双方の賦形面に沿って絞り込んで、雌型又は雄型の何れか一方或いは双方の賦形面に接触させて熱成形することが好ましい。
このように、熱成形用シートを加熱軟化させた上で熱成形し、或いは、熱成形用シートを雌型又は雄型の何れか一方或いは双方の賦形面に沿って絞り込んで熱成形することによって、熱成形品は更に優れた耐熱性及び耐衝撃性を備えたものとなる。
更に、上記熱成形品の加熱変形開始温度は、低いと、熱成形品を電子レンジを用いて加熱した際に熱成形品が変形する虞れがあるので、150℃以上を越える温度に限定され、200℃を越える温度が好ましい。
ここで、熱成形品の加熱変形開始温度とは下記の要領で測定されたものをいう。熱成形品は熱成形用シートを熱成形して製造されるが、熱成形品に下記要領の加熱処理を施した場合に、熱成形用シートの熱成形の際に最も絞り込まれた部分が、その寸法変化率が5%を越える変形を生じる時の最低温度をいう。
上記加熱処理とは、先ず、熱成形用シートの熱成形の際に最も深く絞り込まれた部分の絞り込み寸法L0 を測定する。次に、設定温度を60℃に設定し保持された恒温槽内に熱成形品を供給し、恒温槽内が再び60℃に保持されてから10分間経過した後、熱成形品を恒温槽から取り出す。
続いて、熱成形品を23℃の雰囲気中にて放置して熱成形品が充分に冷却されてから、上記絞り込み寸法L0 を測定した部分における加熱後の寸法L1 を測定し、下記式に基づいて寸法変化率を算出する。
寸法変化率(%)=100×(L0 −L1 )/L0
又、恒温槽内の設定温度を60℃から5℃間隔毎に220℃まで変化させた上で、各設定温度毎に上述の要領を繰り返し行い、各設定温度毎に寸法変化率を算出した。なお、恒温槽内の設定温度を変化させる度に、新しい熱成形品を用いる。そして、上記寸法変化率が5%を超えた時の恒温槽内の設定温度のうち、最低温度を加熱変形開始温度とする。
例えば、熱成形品が、底面部とこの底面部の外周縁から上方に向かって延設された周壁部とからなる容器である場合には、熱成形用シートの熱成形の際に最も絞り込まれた部分の絞り込み寸法とは、底面部上面から周壁部上端縁までの垂直方向の最大高さをいう。
次に、上記熱成形品の製造方法を説明する。先ず、生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aと、生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Bとを含有する樹脂組成物を汎用の方法を用いて熱成形用シートに成形する。樹脂組成物を熱成形シートに成形する方法としては、例えば、樹脂組成物を押出機に供給して溶融混練し、Tダイから押出して熱成形用シートを製造する方法が挙げられる。
そして、熱成形用シートをその予備加熱終了時の温度T1 が式1を満たす温度となるまで、好ましくは予備加熱終了時の温度T1 が式3を満たす温度となるまで、より好ましくは予備加熱終了時の温度T1 が式4を満たす温度となるまで、予備加熱して軟化させる。なお、熱成形用シートを予備加熱する時間(予備加熱時間)とは、熱成形用シートの予備加熱を開始し始めてから終了するまでの時間をいい、熱成形用シートの温度とは、該熱成形用シートの表面温度をいう。
生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aのガラス転移温度Tg+30℃
≦T1 ≦生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aの融点Tm−10℃・・・式1
生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aのガラス転移温度Tg+35℃
≦T1 ≦生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aの融点Tm−60℃・・・式3
生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aのガラス転移温度Tg+65℃
≦T1 ≦生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aの融点Tm−70℃・・・式4
これは、予備加熱終了時における熱成形用シートの温度が、生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aのガラス転移温度Tgよりも30℃高い温度に達しないままに、熱成形用シートの予備加熱を終了すると、熱成形用シートの軟化が不充分なために成形性が低下するからである。
一方、予備加熱終了時における熱成形用シートの温度が、生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aの融点Tmよりも10℃低い温度を越えると、熱成形用シートが過剰に軟化し、その結果、ドローダウンが発生して熱成形用シートの熱成形性が低下したり、或いは、熱成形時の延伸に熱成形用シートが耐えられなくなり、熱成形品の厚みが不均一となったり若しくは熱成形品に破れが発生するからである。
上記予備加熱中における熱成形用シートの温度は、予備加熱終了時における熱成形用シートの温度T1 が式1を満たしておればよく、上昇と下降を任意に繰り返してもよいが、熱成形用シートを構成する樹脂組成物の結晶化の調整が困難となり、得られる熱成形品の耐熱性や耐衝撃性が低下することがあるので、予備加熱中において、熱成形用シートの温度が終始、上昇し、或いは、上昇と同一温度での平衡とを任意に繰り返すように加熱、調整することが好ましい。
次に、上記の如くして予備加熱されて軟化した熱成形用シートを、式2を満たす温度T2 に、好ましくは式5を満たす温度T2 に、加熱、保持された成形型に接触させて熱成形することによって熱成形品を得ることができる。この際、予備加熱されて軟化した状態の熱成形用シートは、成形型に接触させて熱成形が開始されるまでは、予備加熱終了時の加熱温度に保持しておくことが好ましい。なお、成形型の温度とは、熱成形品を形成する熱成形用シート部分が接触する部分の表面温度、即ち、成形型の賦形面の表面温度をいう。
生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aのガラス転移温度Tg+40℃
≦T2 ≦生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aの融点Tm・・・式2
生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aのガラス転移温度Tg+55℃
≦T2 ≦生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aの融点Tm−40℃・・・式5
熱成形用シートを熱成形するのに用いられる成形型の熱成形時の温度が、生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aのガラス転移温度Tgよりも40℃高い温度未満であると、熱成形用シートを構成している樹脂組成物の結晶化が不充分となって、熱成形品の耐熱性が低下するからである。
一方、熱成形用シートを熱成形するのに用いられる成形型の熱成形時の温度が、生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aの融点Tmを越えると、熱成形用シートが溶融してしまうからである。
そして、熱成形用シートは、上述の温度範囲に加熱、保持された成形型に接触させて熱成形されるが、熱成形用シートを成形型に接触させて熱成形する時間(熱成形時間)は、短いと、熱成形用シートを構成している樹脂組成物の結晶化が不充分となって熱成形品の耐熱性が低下するので、1.5秒以上に限定され、長すぎると、樹脂の結晶化が過度に進み過ぎて熱成形品の耐衝撃性が低下することがあるので、3〜10秒が好ましく、3〜6秒がより好ましい。
ここで、熱成形用シートを成形型に接触させて熱成形する時間(熱成形時間)とは、熱成形品を形成する熱成形用シート部分が成形型(成形型の賦形面)に初めて接触してから、熱成形用シートの熱成形が完了して成形型から熱成形品を離型させるまでに要する時間をいう。
このようにして得られた熱成形品は、これを構成している生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂が適度な結晶化度でもって結晶化されていることから、低温から高温の広い温度範囲に亘って優れた耐衝撃性を有していると共に優れた耐熱性も備えている。
本発明の熱成形品の製造方法で製造される熱成形品は、融点Tmが170〜240℃の生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aと、融点Tmが100〜130℃の生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Bとを含む樹脂組成物からなる熱成形用シートを熱成形して得られる熱成形品であって、加熱変形開始温度が150℃を越える温度であるので、生分解性を有し、微生物によって分解可能であって地球環境の保護の点で優れている。
更に、熱成形品は、耐熱性に優れ、電子レンジを用いて変形させることなく加熱することができると共に、低温から高温の広い範囲に亘って優れた耐衝撃性を有しており、種々の用途に展開することができる。そして、本発明の熱成形品を容器に成形した場合には、種々の物品を収容するための容器として好適に用いることができる。
そして、この熱成形品を食品用容器として用いた場合には、上述のように、電子レンジを用いて簡単に調理することができると共に、使用後においては、食品容器内の食べ残した食品を分別することなく、この食品と共に微生物を用いて分解処理することができる。しかも、上記熱成形品は、特に低温における耐衝撃性に優れていることから、冷凍食品用の食品容器としても好適に用いることができる。
更に、上記熱成形品において、加熱変形開始温度が200℃を越える温度である場合には、電子レンジによる加熱に加えて、オーブンによる加熱にも耐えることができる耐熱性を有しており、より幅広い用途に展開することができる。
そして、上記熱成形品において、樹脂組成物が、生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂A50〜95重量%と、生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂B5〜50重量%とからなる場合には、熱成形品は、より優れた耐熱性を有する。
又、上記熱成形品において、ポリエステル系樹脂A及びポリエステル系樹脂Bの総量100重量部に対してポリ乳酸系樹脂を50重量部以下含む場合には、熱成形品は更に優れた生分解性を有している。
そして、本発明の熱成形品の製造方法は、融点Tmが170〜240℃で且つガラス転移温度Tgが20〜70℃である生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂A50〜95重量%と、融点Tmが100〜130℃の生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂B5〜50重量%とを含む樹脂組成物からなる熱成形用シートをその予備加熱終了時の温度T1 が上記式1を満たす温度となるまで予備加熱して軟化させた後、この予備加熱した熱成形用シートを、上記式2を満たす温度T2 に加熱、保持された成形型に1.5秒以上に亘って接触させて熱成形することを特徴とし、先ず、熱成形用シートを所定温度に予備加熱し、熱成形用シートの成形性を損なわないように軟化させているので、続いて行われる成形型を用いた熱成形用シートの熱成形において、熱成形用シートを簡単に且つ精度良く熱成形して所望形状の熱成形品を簡単に得ることができる。そして、得られた熱成形品は、上述の如き優れた耐熱性と、低温から高温にわたる広範囲な温度範囲において優れた耐衝撃性とを有し、種々の用途に展開することができる。
又、上記熱成形品の製造方法において、熱成形用シートをその予備加熱終了時の温度T1 が上記式3を満たす温度となるまで予備加熱する場合には、得られる熱成形品は、更に優れた耐衝撃性、特に低温における耐衝撃性に優れている。
そして、上記熱成形品の製造方法において、熱成形用シートをその予備加熱終了時の温度T1 が上記式4を満たすように予備加熱する場合には、予備加熱後の熱成形用シートの成形性を優れたものとすることができ、熱成形用シートを成形型を用いて所望形状に更に正確に且つ簡単に熱成形することができる。
又、上記熱成形品の製造方法において、成形型の温度T2 を上記式5を満たす温度に加熱、保持する場合には、得られる熱成形品は、更に優れた耐熱性及び耐衝撃性を有している。
そして、上記熱成形品の製造方法において、熱成形用シートを成形型に3〜10秒間、接触させる場合には、熱成形用シートを更に正確に熱成形して所望形状を有する熱成形品を得ることができ、加えて、熱成形用シートを成形型に3〜6秒間、接触させた場合には、得られる熱成形品は、更に正確に成形されていると共に耐衝撃性に優れている。
又、上記熱成形品の製造方法において、樹脂組成物が、ポリエステル系樹脂A及びポリエステル系樹脂Bの総量100重量部に対してポリ乳酸系樹脂を50重量部以下含む場合には、より優れた生分解性を有する熱成形品を得ることができる。
(実施例1〜18、比較例1〜9)
生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂A(デュポン社製 商品名「バイオマックス/Biomax WA100F」)、及び、生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂B(BASFジャパン社製 商品名「エコフレックス/Ecoflex F BX7011」)からなり、表1〜3に示した配合割合を有するポリエステル系樹脂100重量部、並びに、表1〜3に示した所定量のポリ乳酸(三井化学社製 商品名「レイシア H−440」)を攪拌機に供給して均一に混合して成形用原料を作製した。
そして、上記成形用原料を一軸スクリュー押出機に供給して溶融、混練し、押出機の先端に取り付けたTダイから押出し、この押出されたシートを20℃に保持された回転冷却ロール上にキャスティングしつつ冷却、固化させて、厚みが400μmの実質的に無延伸の熱成形用シートを得た。なお、押出機のバレル温度は、200〜220℃の温度範囲にて押出方向に順次高くなるように調整すると共に、Tダイの温度を215℃に保持した。
次に、上記熱成形用シートを移送クランプ台に取り付けて加熱ゾーンに供給し、熱成形用シートをその温度が終始、上昇するように調整しながら表1に示した時間(表では「予備加熱時間」と表した)だけ予備加熱して軟化させた。なお、予備加熱終了時の熱成形用シートの温度(表では「予備加熱温度」と表した)を表1〜3に示した。
続いて、上記予備加熱されて軟化した状態の熱成形用シートをその温度が低下しないように雌型上に直ちに被せて雌型内を減圧することによって、熱成形用シートと雌型との対向面間の空間部を減圧して真空状態とし、熱成形用シートを雌型内に絞り込んで雌型の賦形面に密着させて熱成形(直接真空成形)した上で離型し、トムソン刃にてトリミングを施して皿状の熱成形品Cを得た。なお、熱成形用シートが雌型の賦形面に初めて接触してから熱成形品を雌型から離型するまでに要した時間、即ち「熱成形時間」を表に示した。又、直接真空成形中、雌型の賦形面を表1に示した「成形型温度」に終始、保持した。
上記皿状の熱成形品Cは、図1に示したように、縦88mm×横118mmの平面略横長長方形状の底面部1と、この底面部の外周縁の全周から上方に向かって斜め外方に延設された周壁部2と、この周壁部の上端縁の全周から水平方向に延設された幅が8mmの四角枠状のフランジ部3とからなり、周壁部の上端開口縁は縦109mm×横139mmの平面略横長長方形状に形成されていると共に、底面部1上面から周壁部の上端縁までの高さが30mmであった。
上記の如くして得られた熱成形品Cの耐熱性、電子レンジ加熱適性、強度、耐衝撃性、成形性及び離型性を下記に示した要領で測定し、その結果を表1〜3に示した。但し、比較例2〜4,7では、上記評価を行えるような熱成形品Cを得ることができなかった。
(耐熱性)
先ず、図2(a)に示したように、熱成形用シートの熱成形の際に最も深く絞り込まれた部分の絞り込み寸法、即ち、熱成形品Cの底面部1上面から周壁部2の上端縁までの垂直方向の最大高さH0 を測定した。次に、設定温度を60℃に設定し保持された恒温槽内に熱成形品Cを供給し、恒温槽内が再び60℃に保持されてから10分間経過した後、熱成形品Cを恒温槽から取り出した。
続いて、熱成形品Cを23℃の雰囲気中にて放置して熱成形品Cが充分に冷却されてから、最大高さH0 を測定した部分の垂直方向の高さH1 (図2(b)参照)を測定し、下記式に基づいて寸法変化率を算出した。なお、フランジ部3が加熱後において上下方向に反っている場合があるが、上記高さH1 を測定するに際しては影響を受けない(図2(b)参照)。
寸法変化率(%)=100×(H0 −H1 )/H0
又、恒温槽内の設定温度を60℃から5℃間隔毎に220℃まで変化させた上で、各設定温度毎に上述の要領を繰り返し行い、各設定温度毎に寸法変化率を算出した。なお、恒温槽内の設定温度を変化させる度に、新しい熱成形品Cを用いた。
そして、上記寸法変化率が5%を超えた時の恒温槽内の設定温度のうち、最低温度を加熱変形開始温度とし、下記基準に基づいて熱成形品Cの耐熱性を評価した。なお、表1〜3の「耐熱性」の欄に括弧書きにて加熱変形開始温度を記載した。
◎:加熱変形開始温度が200℃を越える
○:加熱変形開始温度が150℃を越え且つ200℃以下
△:加熱変形開始温度が100℃を越え且つ150℃以下
×:加熱変形開始温度が100℃以下
(電子レンジ加熱適性)
先ず、耐熱性の測定時と同様に、熱成形用シートの熱成形の際に最も絞り込まれた部分の絞り込み寸法、即ち、熱成形品Cの底面部1上面から周壁部の上端縁までの垂直方向の最大高さH0 を測定した。次に、熱成形品C内に100gのサラダ油を入れた上で、この熱成形品Cを500Wの電子レンジに入れ、加熱時間を30秒間として熱成形品Cを電子レンジを用いて加熱した後、熱成形品Cを電子レンジから取り出し、直ちに熱成形品C内のサラダ油の温度を測定した。
続いて、熱成形品Cを23℃の雰囲気中にて放置して熱成形品C内のサラダ油が30℃になるまで冷却してから、耐熱性の測定時と同様に、最大高さを測定した部分の垂直方向の高さH1 を測定し、耐熱性の測定時と同様の式に基づいて寸法変化率を算出した。
又、加熱時間を30秒から30秒間隔毎に600秒まで変化させた上で、各加熱時間毎に上述の要領を繰り返し行い、各加熱時間毎に寸法変化率を算出した。なお、加熱時間を変化させる度に、新しい熱成形品Cを用いた。
そして、上記寸法変化率が5%を超えた時のサラダ油の温度のうち、最低温度を変形温度とし、下記基準に基づいて熱成形品Cの電子レンジ加熱適性を評価した。なお、表1〜3の「電子レンジ加熱適性」の欄に括弧書きにて変形温度を記載した。
寸法変化率(%)=100×(H0 −H1 )/H0
◎:変形温度が200℃を越える
○:変形温度が150℃を越え且つ200℃以下
△:変形温度が100℃を越え且つ150℃以下
×:変形温度が100℃以下
(強度)
熱成形品Cの強度をテンシロン万能試験機(オリエンテック社製 商品名「RTC−130A」)を用いて測定した。具体的には、熱成形品Cをその上端開口端縁の短辺が上下方向を向いた状態に起立させ、熱成形品Cのフランジ部3における対向する長辺側外周端縁の中央部間を、上記万能試験機の一対の圧縮用治具4、4によって挟持した(図3(a)参照)。なお、圧縮用治具4と熱成形品Cのフランジ部3の外周端縁との接触幅Wは15mmであった。
しかる後、図3(b)に示したように、万能試験機の一対の圧縮用治具治具4、4間の間隔を10mmだけ狭めることによって、熱成形品Cをそのフランジ部の短辺方向に圧縮速度400mm/分にて圧縮した。そして、熱成形品Cの最大圧縮時における圧縮応力を測定し、下記基準に基づいて強度を評価した。なお、表1〜3の「強度」の欄に括弧書きにて圧縮応力を記載した。
○:圧縮応力が1.47Nを越える
△:圧縮応力が0.98Nを越え且つ1.47N以下
×:圧縮応力が0.98N以下
(耐衝撃性)
熱成形品C内に水120gを入れて−20℃の冷凍室内で1日以上放置して水を凍らせた。一方、図4に示したように、上面が平滑面に形成された厚さが20mmの鉄製水平板5上に、両面が平滑面に形成された一定厚みのポリ塩化ビニル製傾斜板6をその上面が水平板5に対して75°の角度を保持した起立状態に配設してなる試験装置を用意した。
しかる後、上記傾斜板6の上面に、氷が入った熱成形品Cをその開口部が傾斜板6となるようにして、その底面部1の長辺方向が落下方向を指向し且つフランジ部3の落下方向の外周端縁の高さH2(落下高さ)が30cmとなるように配設して手で保持した。
次に、手を静かに離して、氷が入った熱成形品Cを傾斜板6上を滑らせながら自然落下させて熱成形品Cを水平板5に衝突させ、この衝突時に割れが発生しているか否かを目視観察した。なお、上記一連の測定は、−20℃の雰囲気下にて行った。
そして、上記要領を20個の熱成形品Cについて行い、20個の熱成形品Cのうち、何れかの箇所に割れが発生した容器の割合(割れ発生率)を下記式に基づいて算出し、下記基準にて耐衝撃性を評価した。なお、表1〜3の「耐衝撃性」の欄に括弧書きにて割れ発生率を記載した。
割れ発生率(%)=100×割れが発生した容器の数/20
◎:割れ発生率が0%
○:割れ発生率が0%を越え且つ50%以下
△:割れ発生率が50%を越え且つ100%未満
×:割れ発生率が100%
(成形性)
熱成形品Cを目視観察し、雌型通りに成形されているか否かを下記基準に基づいて評価した。
◎:雌型通りの熱成形品Cが得られており、変形は確認されなかった。
○:僅かな変形が確認された。
△:変形が確認されたが実用の範囲内であった。
×:著しい変形が確認された。
(離型性)
熱成形品Cの表面を目視観察し、雌型から熱成形品Cを離型させる際に発生する皺を目視観察し、下記基準に基づいて評価した。なお、皺の長さはノギスで測定した。
◎:皺の発生はなかった。
○:長さが10mm未満の皺が一箇所発生していた。
△:長さが10mm以上の皺が一箇所発生していた。
×:長さが10mm以上の皺が二箇所以上発生していた。
Figure 0004619767
Figure 0004619767
Figure 0004619767
実施例で得られた熱成形品Cの平面部及び断面図である。 耐熱性を測定する要領を示した模式断面図である。 強度を測定する要領を示した模式図である。 耐衝撃性を測定する要領を示した模式図である。
符号の説明
1 底面部
2 周壁部
3 フランジ部
C 熱成形品

Claims (8)

  1. 融点Tmが170〜240℃で且つガラス転移温度Tgが20〜70℃である生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂A50〜95重量%と、融点Tmが100〜130℃の生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂B5〜50重量%とを含む樹脂組成物からなる熱成形用シートをその予備加熱終了時の温度T1 が下記式1を満たす温度となるまで予備加熱して軟化させた後、この予備加熱した熱成形用シートを、下記式2を満たす温度T2 に加熱、保持された成形型に1.5秒以上に亘って接触させて熱成形することを特徴とする熱成形品の製造方法。
    生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aのガラス転移温度Tg+30℃
    ≦T1 ≦生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aの融点Tm−10℃・・・式1
    生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aのガラス転移温度Tg+40℃
    ≦T2 ≦生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aの融点Tm・・・式2
  2. 熱成形用シートをその予備加熱終了時の温度T1 が下記式3を満たす温度となるまで予備加熱することを特徴とする請求項1に記載の熱成形品の製造方法。
    生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aのガラス転移温度Tg+35℃
    ≦T1 ≦生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aの融点Tm−60℃・・・式3
  3. 熱成形用シートをその予備加熱終了時の温度T1 が下記式4を満たすように予備加熱することを特徴とする請求項又は請求項に記載の熱成形品の製造方法。
    生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aのガラス転移温度Tg+65℃
    ≦T1 ≦生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aの融点Tm−70℃・・・式4
  4. 成形型の温度T2 を下記式5を満たす温度に加熱、保持することを特徴とする請求項乃至請求項の何れか1項に記載の熱成形品の製造方法。
    生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aのガラス転移温度Tg+55℃
    ≦T2 ≦生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Aの融点Tm−40℃・・・式5
  5. 熱成形用シートを成形型に3〜10秒間、接触させることを特徴とする請求項乃至請求項の何れか1項に記載の熱成形品の製造方法。
  6. 熱成形用シートを成形型に3〜6秒間、接触させることを特徴とする請求項乃至請求項の何れか1項に記載の熱成形品の製造方法。
  7. 樹脂組成物が、生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂A及び生分解性芳香族脂肪族ポリエステル系樹脂Bの総量100重量部に対してポリ乳酸系樹脂を50重量部以下含むことを特徴とする請求項乃至請求項の何れか1項に記載の熱成形品の製造方法。
  8. 加熱軟化した熱成形用シートを雌型又は雄型の何れか一方或いは双方の賦形面に沿って絞り込んで、該雌型又は雄型の何れか一方或いは双方の賦形面に接触させて熱成形することを特徴とする請求項乃至請求項の何れか1項に記載の熱成形品の製造方法。
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