JP4619040B2 - 電動駆動制御装置、電動駆動制御方法及びプログラム - Google Patents

電動駆動制御装置、電動駆動制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、電動駆動制御装置、電動駆動制御方法及びプログラムに関するものである。
従来、車両、例えば、電動車両としての電気自動車に搭載され、電動機械としての駆動モータのトルクである駆動モータトルクを発生させるようにした電動駆動装置においては、前記駆動モータトルクを駆動輪に伝達して駆動力を発生させるようにしている。
また、電動車両としてのハイブリッド型車両に搭載され、エンジンのトルクであるエンジントルクの一部を第1の電動機械としての発電機(発電機モータ)に、残りを駆動輪に伝達するようにした電動駆動装置においては、サンギヤ、リングギヤ及びキャリヤを備えたプラネタリギヤユニットを有し、前記キャリヤとエンジンとを連結し、リングギヤと駆動輪とを連結し、サンギヤと発電機とを連結し、前記リングギヤ及び第2の電動機械としての駆動モータから出力された回転を駆動輪に伝達して駆動力を発生させるようにしている。
また、前記電気自動車には電動機械制御装置として駆動モータ制御装置が、前記ハイブリッド型車両には第1の電動機械制御装置として発電機制御装置が、第2の電動機械制御装置として駆動モータ制御装置がそれぞれ配設され、発電機制御装置及び駆動モータ制御装置において発生させられたU相、V相及びW相のパルス幅変調信号をインバータに送り、該インバータにおいて発生させられた相電流、すなわち、U相、V相及びW相の電流を前記発電機及び駆動モータの各ステータコイルに供給することによって、非同期PWM制御を行い、発電機を駆動して、発電機のトルクである発電機トルクを発生させたり、前記駆動モータを駆動して駆動モータトルクを発生させたりするようになっている。
ところで、例えば、前記駆動モータ制御装置においては、ロータの磁極位置に基づいて、ロータにおける磁極対の方向にd軸を、該d軸と直角の方向にq軸をそれぞれ採り、d−q軸上でベクトル制御演算によるフィードバック制御が行われるようになっている。
そのために、前記駆動モータ制御装置は、各ステータコイルに供給される電流、ロータの磁極位置、インバータの入口側の直流電圧等を検出し、検出された電流、すなわち、検出電流を磁極位置に基づいてd軸電流及びq軸電流に変換し、前記直流電圧、駆動モータトルクの目標値を表す駆動モータ目標トルク等に基づいてd軸電流及びq軸電流の目標値を表すd軸電流指令値及びq軸電流指令値を算出する。そして、前記駆動モータ制御装置は、d軸電流とd軸電流指令値との偏差、及びq軸電流とq軸電流指令値との偏差が零(0)になるようにd軸電圧指令値及びq軸電圧指令値を発生させ、該d軸電圧指令値及びq軸電圧指令値を、前記磁極位置に基づいてU相、V相及びW相の電圧指令値に変換することによって各電圧指令値を発生させ、該各電圧指令値に基づいて前記各パルス幅変調信号を発生させる。
なお、前記ベクトル制御演算を行うに当たり、d−q軸上の電圧方程式に基づいてd軸電流及びq軸電流を推定し、推定されたd軸電流及びq軸電流を使用して、前記各偏差を算出したり、駆動モータのd軸インダクタンスLd及びq軸インダクタンスLqをパラメータとして使用し、d軸電流とq軸電流とが干渉するのを防止したりして、フィードバック制御の精度を高くするようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、駆動モータとして、マグネットトルク及びリラクタンストルクを併用したモータを使用した場合、ロータのd軸上にマグネットトルクを発生させるための永久磁石が、q軸上にリラクタンストルクを発生させるための突極が配設され、ステータコイルに電流が供給されることによって形成される電磁石の位置を表す電流位相を変化させることにより、前記マグネットトルク及びリラクタンストルクが変化させられる。
そして、特に、突極の形状が非対称にされたモータ、すなわち、非対称突極モータを使用すると、マグネットトルクを十分に利用し、かつ、マグネットトルクとリラクタンストルクとを加算した合計トルクを十分に発生させることができ、また、弱め界磁制御を行う際の電流位相を小さくし、合計トルクが小さくなるのを防止することができる(例えば、特許文献2参照。)。
特開平5−130710号公報 特開2004−32947号公報
しかしながら、前記従来の駆動モータ制御装置においては、駆動モータとして非対称突極モータを使用した場合、突極の形状が対称にされたモータ、すなわち、対称突極モータを使用した場合と電気的特性が異なるので、前記電圧方程式に基づいてd軸電流及びq軸電流の推定、d軸電流とq軸電流との非干渉化並びに逆起電圧の補償を行うと、フィードバック制御において、追従性が低下したり、オーバシュートが発生したりして、過渡特性が低下してしまう。
本発明は、前記従来の駆動モータ制御装置の問題点を解決して、駆動モータとして非対称突極モータを使用した場合に、フィードバック制御において過渡特性が低下するのを防止することができる電動駆動制御装置、電動駆動制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
そのために、本発明の電動駆動制御装置においては、突極の形状が非対称にされた電動機械と、該電動機械に供給される電流を検出する電流検出部と、該電流検出部による検出電流を軸電流に変換する相変換処理手段と、前記軸電流及び軸電流の電流指令値に基づいて、前記電動機械を駆動するための電圧指令値を発生させる電流制御処理手段とを有する。
そして、該電流制御処理手段は、前記検出電流、及び前記突極の開き角度の中心に対する、突極に発生する磁束密度分布の中心のずれ角に対応させて前記電圧指令値を発生させる。
本発明の電動駆動制御方法においては、突極の形状が非対称にされた電動機械に供給される電流を検出し、検出電流を軸電流に変換し、該軸電流及び軸電流の電流指令値に基づいて、前記電動機械を駆動するための電圧指令値を発生させる。
そして、該電圧指令値は、前記検出電流、及び前記突極の開き角度の中心に対する、突極に発生する磁束密度分布の中心のずれ角に対応させて発生させられる。
本発明のプログラムにおいては、コンピュータを、電流検出部による検出電流を軸電流に変換する相変換処理手段、並びに前記軸電流及び軸電流の電流指令値に基づいて、突極の形状が非対称にされた電動機械を駆動するための電圧指令値を発生させる電流制御処理手段として機能させる。
そして、該電流制御処理手段は、前記検出電流、及び前記突極の開き角度の中心に対する、突極に発生する磁束密度分布の中心のずれ角に対応させて前記電圧指令値を発生させる。
本発明によれば、電動駆動制御装置においては、突極の形状が非対称にされた電動機械と、該電動機械に供給される電流を検出する電流検出部と、該電流検出部による検出電流を軸電流に変換する相変換処理手段と、前記軸電流及び軸電流の電流指令値に基づいて、前記電動機械を駆動するための電圧指令値を発生させる電流制御処理手段とを有する。
そして、該電流制御処理手段は、前記検出電流、及び前記突極の開き角度の中心に対する、突極に発生する磁束密度分布の中心のずれ角に対応させて前記電圧指令値を発生させる。
この場合、前記電流制御処理手段において、前記検出電流、及び前記突極の開き角度の中心に対する、突極に発生する磁束密度分布の中心のずれ角に対応させて電圧指令値が発生させられるので、突極の形状が対称にされた電気機械を使用した場合と電気的特性が同じになる。
したがって、フィードバック制御において、追従性が低下したり、オーバシュートが発生したりすることがなくなるので、過渡特性が低下するのを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、電動車両としての電気自動車に搭載され、電動機械としての駆動モータのトルクである駆動モータトルクを発生させるようにした電動駆動装置、及びその制御を行うための電動駆動制御装置について説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態における電動駆動制御装置のブロック図、図2は本発明の第1の実施の形態における電動駆動制御装置の概念図、図3は本発明の第1の実施の形態における駆動モータの要部を示す図、図4は本発明の第1の実施の形態における座標表記の概念図である。なお、説明の便宜上、図1において、インバータ40及びドライブ回路51は省略されている。
図において、31は駆動モータであり、該駆動モータ31として非対称突極モータが使用される。前記駆動モータ31は、例えば、電気自動車の駆動軸等に取り付けられ、回転自在に配設されたロータ16、及び該ロータ16より径方向外方に配設されたステータ18を備える。前記ロータ16は、ロータコア19、及びロータコア19の円周方向における複数箇所に等ピッチで配設された永久磁石20を備え、該永久磁石20のS極及びN極によって磁極対が構成される。また、前記ステータ18は、円周方向における複数箇所に、径方向内方に向けて突出させてティース25が形成されたステータコア26、並びに前記ティース25に巻装されたU相、V相及びW相のコイルとしてのステータコイル11〜13を備える。
前記ロータ16の出力軸に、ロータ16の磁極位置θを検出するための磁極位置検出部としてパルス発生型の磁極位置センサ21が配設され、該磁極位置センサ21は、センサ出力として磁極位置信号SGθを発生させ、電動機械制御装置としての駆動モータ制御装置45に送る。
そして、前記駆動モータ31を駆動して電気自動車を走行させるために、バッテリ14からの直流の電流が、電流発生装置としてのインバータ40によって相電流、すなわち、U相、V相及びW相の電流Iu、Iv、Iwに変換され、各相の電流Iu、Iv、Iwはそれぞれ各ステータコイル11〜13に供給される。
そのために、前記インバータ40は、6個のスイッチング素子としてのトランジスタTr1〜Tr6を備え、ドライブ回路51において発生させられた駆動信号を各トランジスタTr1〜Tr6に送り、各トランジスタTr1〜Tr6を選択的にオン・オフさせることによって、前記各相の電流Iu、Iv、Iwを発生させることができるようになっている。前記インバータ40として、2〜6個のスイッチング素子を一つのパッケージに組み込むことによって形成されたIGBT等のパワーモジュールを使用したり、IGBTにドライブ回路等を組み込むことによって形成されたIPMを使用したりすることができる。
前記バッテリ14からインバータ40に電流を供給する際の入口側に電圧検出部としての電圧センサ15が配設され、該電圧センサ15は、インバータ40の入口側の直流電圧Vdcを検出し、駆動モータ制御装置45に送る。なお、直流電圧Vdcとしてバッテリ電圧を使用することもでき、その場合、前記バッテリ14に電圧検出部としてバッテリ電圧センサが配設される。
なお、前記駆動モータ31、インバータ40、ドライブ回路51、図示されない駆動輪等によって電動駆動装置が構成される。また、17はコンデンサである。
ところで、前記ステータコイル11〜13はスター結線されているので、各相のうちの二つの相の電流の値が決まると、残りの一つの相の電流の値も決まる。したがって、各相の電流Iu、Iv、Iwを制御するために、例えば、U相及びV相のステータコイル11、12のリード線に、U相及びV相の電流Iu、Ivを検出する電流検出部としての電流センサ33、34が配設され、該電流センサ33、34は、検出された電流を検出電流iu、ivとして駆動モータ制御装置45に送る。
該駆動モータ制御装置45には、コンピュータとして機能する図示されないCPUのほかに、データを記録したり、各種のプログラムを記録したりするためのRAM、ROM等の図示されない記録装置が配設され、前記ROMに電流指令値マップが設定される。なお、CPUに代えてMPUを使用することができる。
そして、前記ROMには、各種のプログラム、データ等が記録されるようになっているが、プログラム、データ等を、外部記憶装置として配設されたハードディスク等の他の記録媒体に記録することもできる。その場合、例えば、前記駆動モータ制御装置45にフラッシュメモリを配設し、前記記録媒体から前記プログラム、データ等を読み出してフラッシュメモリに記録する。したがって、外部の記録媒体を交換することによって、前記プログラム、データ等を更新することができる。
また、22はアクセル操作部としてのアクセルペダル23に隣接させて配設されたアクセルセンサであり、該アクセルセンサ22によってアクセルペダル23の操作量(踏込量)を表すアクセル開度αが検出される。
次に、前記駆動モータ31について詳細に説明する。
前記ロータコア19は、磁性体等、例えば、鋼材によって形成された環状の本体部50、該本体部50より径方向外方において、前記永久磁石20を包囲して形成された磁石部としての保持部65、及び前記各永久磁石20間の中央に等ピッチで形成された突極57を備え、永久磁石20と突極57との間に溝58、59が形成される。該保持部65は、ロータ16が回転させられたときに、遠心力に抗して永久磁石20を保持する。
前記ロータ16の円周方向において、前記突極57の開き角度の中心を表す線、すなわち、中心線(ロータ16の回転方向における突極57の開き角度の中心とロータ16の軸心とを結ぶ線)をε1とし、永久磁石20の開き角度の中心線(ロータ16の回転方向における永久磁石20の開き角度の中心とロータ16の軸心とを結ぶ線)をε2としたとき、前記中心線ε1は、二つの中心線ε2の成す角の中心線と一致させられる。
前記永久磁石20は、前記中心線ε2によって設定されるd軸上に形成され、ステータコイル11〜13に電流が供給されることによって形成される電磁石の位置を表す電流位相βを変化させることにより、マグネットトルクを発生させる。また、突極57は、前記中心線ε1によって設定されるq軸上に形成され、前記電流位相βを変化させることによってリラクタンストルクを発生させる。q軸はd軸から電気角で90〔°〕進んだ位置に設定される。
ところで、前記突極57の形状は、前記中心線ε1に対して非対称にされ、永久磁石20の回転方向(矢印A方向)における下流側を前方(図3において右方)とし、上流側を後方(図3において左方)としたとき、突極57の外周縁における前方の所定の領域、本実施の形態においては、突極57の前端(図3において右端)から中心線ε1よりわずかに前方に設定された箇所までの第1の領域(主として突極57の前半部)に、後方に向けて斜めに立ち上がるテーパ部が形成され、前記第1の領域の後端(図3において左端)から突極57の後端までの第2の領域(主として突極57の後半部)に、ロータ16の円周方向に沿って延びる平坦(たん)部が形成される。
この場合、前記永久磁石20は、磁束の通りやすさからみてエアギャップと等価であるのに対して、突極57は、本体部50と一体に、磁性体、例えば、鋼材によって形成されるので、ステータコア26に向けて、すなわち、径方向外方に向けて突出させられている量が多い分だけエアギャップが小さくなる。
したがって、前記第1の領域にテーパ部が形成されることによって、ロータ16とステータ18との間のエアギャップは、前記ロータ16の回転方向における中心線ε1より下流側において大きくされる。
そして、突極57の全体からみると、ステータコイル11〜13の巻線にq軸電流iqを流すことによる起磁力によって、突極57に発生する磁束密度分布の中心が、突極57の開き角度の中心からロータ16の回転方向に対して逆方向に、所定のずれ角、本実施の形態においては、角度δだけずらされる(オフセットされる)。なお、該角度δは、q軸からリラクタンストルクが発生し始める電流位相βまでのずれ角を表す。したがって、実測の駆動モータ31のトルクである駆動モータトルクTMに基づいて推定されたマグネットトルクを減算することによって、リラクタンストルクを算出し、零となる点の電流位相βを角度δとすることができる。
これは、リラクタンストルクにとってのq軸が、ロータ16の回転方向に対して逆方向に電気角で所定の角度δだけずれた位置に置かれることと等価であるので、ずれた先のq軸からみて電流位相が0〔°〕であっても、リラクタンストルクを発生させることができるようになり、該リラクタンストルクが最大値になる電流位相は、45〔°〕から0〔°〕に近づく。したがって、合計トルクが最大値になる電流位相が、0〔°〕に近づき、そのとき、マグネットトルクが最大値に近い値を採る。その結果、マグネットトルクを十分に利用することができるので、駆動モータ31を小型化することができる。
ところで、該駆動モータ31が高回転領域で駆動され、角速度ωが大きくなると、q軸インダクタンスLqと角速度ωとの積を表す値ω・Lqがその分大きくなり、駆動モータ31の出力を大きくすることができなくなってしまう。そこで、駆動モータ31を高回転領域で駆動する場合に電流位相βを所定の量だけ進め、弱め界磁制御を行うようにしている。
ところが、本実施の形態においては、前記巻線にq軸電流iqを流したときに起磁力によって突極57に発生させられる磁束密度分布の中心が、ロータ16の回転方向に対して逆の方向に角度δだけずれているので、その分通常の突極57の形状に対して力行側におけるq軸インダクタンスLqが小さい。したがって、弱め界磁制御を行う際の電流位相βをその分だけ小さくすることができる。その結果、合計トルクが小さくなるのを防止することができ、駆動モータ31によって発生させられる出力を大きくすることができる。
次に、前記駆動モータ制御装置45の動作について説明する。
まず、前記駆動モータ制御装置45の磁極位置算出処理手段としての磁極位置算出部46は、磁極位置算出処理を行い、前記磁極位置センサ21から送られた磁極位置信号SGθを読み込み、該磁極位置信号SGθに基づいて磁極位置θを算出する。すなわち、前記磁極位置算出部46は前記磁極位置信号SGθに発生させられたパルス間の平均速度を駆動モータ31の角速度ωとして算出し、該角速度ωに従って磁極位置θを算出する。なお、前記駆動モータ制御装置45の図示されない回転速度算出処理手段は、回転速度算出処理を行い、前記角速度ωに基づいて駆動モータ31の回転速度である電動機械回転速度としての駆動モータ回転速度NM
NM=60・ω/2π
を算出する。
次に、前記駆動モータ制御装置45の図示されない駆動モータ制御処理手段は、駆動モータ制御処理を行い、検出電流iu、iv、iw、磁極位置θ、直流電圧Vdc等に基づいて駆動モータ31を駆動する。
ところで、駆動モータ31として前記構成の非対称突極モータを使用する場合、前述されたように、リラクタンストルクにとってのq軸が、ロータ16の回転方向に対して逆方向に電気角で所定の角度δだけずれた位置に置かれることになる。そこで、本実施の形態においては、磁極位置θに基づいて、q軸からロータ16の回転方向に対して逆の方向に角度δだけずらしてq′軸を、それに伴って、d軸からロータ16の回転方向に対して逆の方向に角度δだけずらしてd′軸をそれぞれ採り、d′−q′軸上でベクトル制御演算によるフィードバック制御を行うようにしている。
この場合、電機子電流をIaとしたとき、d−q軸上でd軸電流id及びq軸電流iqは、
id=−Ia・sinβ
iq=Ia・cosβ
であるのに対して、d′−q′軸上でd軸電流id′及びq軸電流iq′は、
id′=−Ia・sin(β−δ)
iq′=Ia・cos(β−δ)
である。
したがって、前記d軸電流id及びq軸電流iqと、d軸電流id′及びq軸電流iq′との関係は、
Figure 0004619040
になる。
該式(1)において、cosδ及びsinδから成る行列は、d−q軸をd′−q′軸に変換するための軸変換行列を構成する。また、前記式(1)を展開すると、
id′=cosδ・id+sinδ・iq
iq′=−sinδ・id+cosδ・iq
になり、d軸電流id′及びq軸電流iq′は、それぞれd軸電流成分及びq軸電流成分の和から成る。
この場合、d−q軸がd′−q′軸に変換されるのに伴って、突極57が基準位置に置かれ、永久磁石20が角度δだけずれた位置に置かれることになる。なお、d−q軸によって第1の軸である基準軸が、d′−q′軸によって第2の軸である変換軸が構成される。また、d軸電流id、id′及びq軸電流iq、iq′によって軸電流が構成される。
そして、前記駆動モータ制御処理手段の電流指令値算出処理手段は、電流指令値算出処理を行い、d′−q′軸上のd軸電流id′及びq軸電流iq′の目標値を表すd軸電流指令値id′* 及びq軸電流指令値iq′* を算出する。そのために、駆動モータ制御装置45の図示されない車速検出処理手段は、車速検出処理を行い、前記駆動モータ回転速度NMに対応する車速Vを検出し、検出された車速Vを、電気自動車の全体の制御を行う図示されない車両制御装置に送る。そして、該車両制御装置の車両用指令値算出処理手段は、車両用指令値算出処理を行い、前記車速V及びアクセル開度αを読み込み、車速V及びアクセル開度αに基づいて車両要求トルクTO* を算出し、該車両要求トルクTO* に対応させて駆動モータトルクTMの目標値を表す駆動モータ目標トルク(トルク指令値)TM* を発生させ、前記駆動モータ制御装置45に送る。なお、駆動モータ目標トルクTM* によって電動機械目標トルクが構成される。
そして、前記電流指令値算出処理手段は、前記直流電圧Vdc、角速度ω及び駆動モータ目標トルクTM* を読み込み、前記電流指令値マップを参照して、前記駆動モータ目標トルクTM* に対応するd−q軸上のd軸電流指令値id* 及びq軸電流指令値iq* を算出する。
続いて、前記駆動モータ制御処理手段の軸変換処理手段は、軸変換処理を行い、d軸電流指令値id* 及びq軸電流指令値iq* を次の式(2)でd′−q′軸上のd軸電流指令値id′* 及びq軸電流指令値iq′* に変換する。
Figure 0004619040
なお、d軸電流指令値id′* 及びq軸電流指令値iq′* によって電流指令値が構成される。
次に、前記駆動モータ制御処理手段の検出電流取得処理手段は、検出電流取得処理を行い、前記検出電流iu、ivを読み込んで取得するとともに、検出電流取得処理手段の演算器35は、前記検出電流iu、ivに基づいて検出電流iw
iw=−iu−iv
を算出することによって取得する。
続いて、前記駆動モータ制御処理手段の第1の相変換処理手段としての三相二相変換部61は、第1の変換処理としての三相/二相変換を行い、磁極位置θを読み込み、検出電流iu、iv、iwを次の式(3)でそれぞれd′−q′軸上のd軸電流id′及びq軸電流iq′に変換する。
Figure 0004619040
なお、tは時間である。検出電流iu、iv、iwを一旦(いったん)d−q軸上のd軸電流id及びq軸電流iqに変換した場合には、前記d軸電流id′及びq軸電流iq′を式(1)で算出することができる。
このようにして、d軸電流id′及びq軸電流iq′が実電流として算出され、d軸電流指令値id′* 及びq軸電流指令値iq′* が算出されると、前記d軸電流id′及びq軸電流iq′、並びにd軸電流指令値id′* 及びq軸電流指令値iq′* に基づいてベクトル制御演算によるフィードバック制御が行われる。
ところで、前記d′−q′軸上のd軸電圧をvd′とし、q軸電圧をvq′とし、逆起電圧定数をMIfとしたとき、d軸電圧vd′及びq軸電圧vq′は、d′−q′軸上の電圧方程式を構成する次の式(4)で表すことができる。
Figure 0004619040
したがって、d軸電圧vd′の目標値を表すd軸電圧指令値vd′* 、及びq軸電圧vq′の目標値を表すq軸電圧指令値vq′* は、次の式(5)で表すことができる。
Figure 0004619040
そして、式(5)に基づいてフィードバック制御を行った場合、式(4)の右辺の第1項は、ステータコイル11〜13の抵抗Raに発生する電圧降下成分Vzd′、Vzq′のうちの積分成分Vzdi′、Vzqi′を表し、第2項は、前記電圧降下成分Vzd′、Vzq′のうちの比例成分Vzdp′、Vzqp′を表し、電圧降下成分Vzd′、Vzq′は、
Vzd′=Vzdi′+Vzdp′
Vzq′=Vzqi′+Vzqp′
になる。
また、式(4)の第3項と第4項との和は、q軸電流iq′及びd軸電流id′によって発生する誘起電圧成分ed′、eq′
ed′=ω・(−Lq・iq′+MIf・sinδ)
eq′=ω・(Ld・id′+MIf・cosδ)
を表す。この場合、値−ω・Lq・iq′は、q軸電流iq′がステータコイル11〜13を流れることによって発生する電圧を、値ω・Ld・id′は、d軸電流id′がステータコイル11〜13を流れることによって発生する電圧を、値ω・MIf・sinδ、ω・MIf・cosδは逆起電圧をそれぞれ補償する値を表す。
ところで、例えば、運転者がアクセルペダル23を踏み込んで車両を急発進させようとした場合には、d軸電流指令値id′* 及びq軸電流指令値iq′* が急激に変動することがあるが、前記検出電流iu、iv、iwのサンプリング周期が長いと、フィードバック制御を行うに当たりゲインを大きくすることができない。そこで、検出電流iu、iv、iwに基づいて、所定の時間、本実施の形態においては、微小時間Δtが経過した後のd軸電流id′及びq軸電流iq′を推定し、実質的にサンプリング周期を短くするようにしている。
ところで、前記式(4)において、
Figure 0004619040
とすると、
Figure 0004619040
になる。
したがって、微小時間Δtが経過した後のd軸電流をidp′
idp′=id′+Δid′
とし、微小時間Δtが経過した後のq軸電流をiqp′
iqp′=iq′+Δiq′
としたとき、d軸電流idp′及びq軸電流iqp′は、次の式(8)のようになる。
Figure 0004619040
本実施の形態においては、検出電流iu、iv、iwがサンプリングされた後のd軸電流id′及びq軸電流iq′として、一つのサンプリングタイミングだけ後のd軸電流id′及びq軸電流iq′が前記d軸電流idp′及びq軸電流iqp′として推定される。
また、d軸電流idp′及びq軸電流iqp′を推定するに当たり、例えば、各ステータコイル11〜13に供給される電流Iu、Iv、Iwが変化して各ステータコイル11〜13のd軸インダクタンスLd及びq軸インダクタンスLqが変化すると、それに伴って、d軸電流idp′及びq軸電流iqp′に推定電流誤差が発生することがあり、その場合、d軸電流idp′とd軸電流指令値id′* との差をd軸電流偏差εidp′とし、q軸電流iqp′とq軸電流指令値iq′* との差をq軸電流偏差εiqp′としてフィードバック制御を行った場合、d軸電流偏差εidp′及びq軸電流偏差εiqp′を零に近づけるのが困難になり、d軸電流idp′及びq軸電流iqp′とd軸電流指令値id′* 及びq軸電流指令値iq′* との間に定常偏差が発生してしまう。
そこで、本実施の形態においては、推定されたd軸電流idp′及びq軸電流iqp′に基づいて比例制御を行い、現在のd軸電流id′及びq軸電流iq′に基づいて積分制御を行うようにしている。
そのために、前記三相二相変換部61において変換されたd軸電流id′は、一方で、駆動モータ制御処理手段の電流推定処理手段としての電流推定部71に送られ、該電流推定部71において電流推定処理が行われ、d軸電流idp′が算出されて推定され、該d軸電流idp′が推定電流として、前記駆動モータ制御処理手段の推定偏差算出処理手段としての減算器81に送られる。また、前記d軸電流id′は、他方で、そのまま、実電流として、前記駆動モータ制御処理手段の実偏差算出処理手段としての減算器82に送られる。
前記電流推定部71は、乗算器(Ra)d1、減算器d2、乗算器(T/Ld)d3及び加算器d4を備え、サンプリング周期をTとしたとき、推定されたd軸電流idp′は、式(8)において微小時間Δtにサンプリング周期Tを代入することによって、
idp′=id′+(T/Ld)(Vzd′−Ra・id′)
になる。
そして、前記減算器81は、推定偏差算出処理を行い、d軸電流idp′と前記d軸電流指令値id′* との推定偏差としてのd軸電流偏差εidp′を算出し、前記減算器82は、実偏差算出処理を行い、d軸電流id′と前記d軸電流指令値id′* との実偏差としてのd軸電流偏差εid′を算出し、d軸電流偏差εidp′、εid′を、前記駆動モータ制御処理手段の電圧指令値算出処理手段としての、かつ、比例積分演算処理手段としての電圧指令値算出部78に送る。
同様に、前記三相二相変換部61において変換されたq軸電流iq′は、一方で、前記電流推定処理手段としての電流推定部72に送られ、該電流推定部72において電流推定処理が行われ、q軸電流iqp′が算出されて推定され、該q軸電流iqp′が推定電流として、前記駆動モータ制御処理手段の推定偏差算出処理手段としての減算器86に送られる。また、前記q軸電流iq′は、他方で、そのまま、実電流として、前記駆動モータ制御処理手段の実偏差算出処理手段としての減算器87に送られる。
前記電流推定部72は、乗算器(Ra)q1、減算器q2、乗算器(T/Lq)q3及び加算器q4を備え、推定されたd軸電流iqp′は、式(8)において微小時間Δtにサンプリング周期Tを代入することによって、
iqp′=iq′+(T/Lq)(Vzq′−Ra・iq′)
になる。
そして、前記減算器86は、推定偏差算出処理を行い、q軸電流iqp′と前記q軸電流指令値iq′* との推定偏差としてのq軸電流偏差εiqp′を算出し、前記減算器87は、実偏差算出処理を行い、q軸電流iq′と前記q軸電流指令値iq′* との実偏差としてのq軸電流偏差εiq′を算出し、q軸電流偏差εiqp′、εiq′を、前記駆動モータ制御処理手段の電圧指令値算出処理手段としての、かつ、比例積分演算処理手段としての電圧指令値算出部79に送る。
続いて、前記電圧指令値算出部78、79は、電圧指令値算出処理及び比例積分(PI)演算処理を行い、前記電圧指令値算出部78は、前記d軸電流偏差εidp′、εid′が零になるように前記式(5)のd軸電圧指令値vd′* を算出し、前記電圧指令値算出部79は、q軸電流偏差εiqp′、εiq′が零になるように、前記式(5)のq軸電圧指令値vq′* を算出する。なお、前記d軸電圧指令値vd′* 及びq軸電圧指令値vq′* は、電圧指令値を構成する。また、前記電圧指令値算出部78、79によって電流制御処理手段が構成され、該電流制御処理手段は、電流制御処理を行い、d軸電圧指令値vd′* 及びq軸電圧指令値vq′* を発生させる。
そのために、前記電圧指令値算出部78は、比例演算処理手段としての比例演算部83、積分演算処理手段としての積分演算部84、電圧降下成分算出処理手段としての加算器85、及び指令値算出処理手段としての加算器74を備える。そして、前記比例演算部83において、リミッタd11及びゲイン乗算器(Gpd)d12によって比例演算処理が行われ、d軸電流偏差εidp′及び比例演算用のゲインGpd′に基づいて比例成分Vzdp′
Vzdp′=Gpd′・εidp′
が比例演算値として算出され、前記積分演算部84において、積分器(1/s)d13、リミッタd14及びゲイン乗算器(Gid)d15によって積分演算処理が行われ、d軸電流偏差εid′及び積分演算用のゲインGid′に基づいて積分成分Vzdi′
Vzdi′=Gid′・Σεid′
が積分演算値として算出され、前記加算器85において電圧降下成分算出処理が行われ、積分成分Vzdi′と比例成分Vzdp′とが加算されて、電圧降下成分Vzd′
Vzd′=Vzdi′+Vzdp′
=Gid′・Σεid′+Gpd′・εidp′
が算出される。なお、前記リミッタd11はd軸電流偏差εidp′が、前記リミッタd14は積分値Σεid′が発散しないように制限する。
また、前記電圧指令値算出部78は誘起電圧成分算出処理手段を備え、該誘起電圧成分算出処理手段は、乗算器(−Lq)q16、加算器q17及び乗算器(ω)q18から成り、誘起電圧成分算出処理を行い、角速度ω、q軸電流iqp′、逆起電圧定数MIf及び角度δを読み込み、q軸電流iqp′によって誘起される誘起電圧成分ed′
ed′=ω・(−Lq・iqp′+MIf・sinδ)
を算出する。この場合、値ω・MIf・sinδは、q軸電流iqp′がステータコイル11〜13を流れることによって発生する逆起電圧を補償する値となる。
続いて、前記加算器74は、指令値算出処理を行い、加算器85から送られた電圧降下成分Vzd′に誘起電圧成分ed′を加算し、出力電圧としてのd軸電圧指令値vd′*
vd′* =Vzd′+ed′
=Vzd′+ω・(−Lq・iqp′+MIf・sinδ)
を算出する。このようにして、d軸電流偏差εidp′、εid′が零になるように、d軸電圧指令値vd′* が発生させられ、該d軸電圧指令値vd′* が、リミッタd19を介して前記駆動モータ制御装置45の第2の相変換処理手段としての二相三相変換部67に送られる。なお、前記リミッタd19は、d軸電圧指令値vd′* が発散しないように制限する。
一方、前記電圧指令値算出部79は、比例演算処理手段としての比例演算部88、積分演算処理手段としての積分演算部89、電圧降下成分算出処理手段としての加算器90、及び指令値算出処理手段としての加算器76を備える。そして、前記比例演算部88において、リミッタq11及びゲイン乗算器(Gpq)q12によって比例演算処理が行われ、q軸電流偏差εiqp′及び比例演算用のゲインGpq′に基づいて比例成分Vzqp′
Vzqp′=Gpq′・εiqp′
が比例演算値として算出され、前記積分演算部89において、積分器(1/s)q13、リミッタq14及びゲイン乗算器(Giq)q15によって積分演算処理が行われ、q軸電流偏差εiq′及び積分演算用のゲインGiq′に基づいて積分成分Vzqi′
Vzqi′=Giq′・Σεiq′
が積分演算値として算出され、前記加算器90において電圧降下成分算出処理が行われ、積分成分Vzqi′と比例成分Vzqp′とが加算されて、電圧降下成分Vzq′
Vzq′=Vzqi′+Vzqp′
=Giq′・Σεiq′+Gpq′・εiqp′
が算出される。なお、前記リミッタq11はq軸電流偏差εidq′が、前記リミッタq14は積分値Σεiq′が発散しないように制限する。
また、前記電圧指令値算出部79は誘起電圧成分算出処理手段を備え、該誘起電圧成分算出処理手段は、乗算器(Ld)d16、加算器d17及び乗算器(ω)d18から成り、誘起電圧成分算出処理を行い、角速度ω、d軸電流idp′、逆起電圧定数MIf及び角度δを読み込み、d軸電流idp′によって誘起される誘起電圧成分eq′
eq′=ω・(Ld・idp′+MIf・cosδ)
を算出する。この場合、値ω・MIf・cosδは、d軸電流idp′がステータコイル11〜13を流れることによって発生する逆起電圧を補償する値となる。
続いて、前記加算器76は、指令値算出処理を行い、加算器90から送られた電圧降下成分Vzq′に誘起電圧成分eq′を加算し、出力電圧としてのq軸電圧指令値vq′*
vq′* =Vzq′+eq′
=Vzq′+ω・(Ld・idp′+MIf・cosδ)
を算出する。このようにして、q軸電流偏差εiqp′、εiq′が零になるように、q軸電圧指令値vq′* が発生させられ、該q軸電圧指令値vq′* がリミッタq19を介して前記二相三相変換部67に送られる。なお、前記リミッタq19は、q軸電圧指令値vq′* が発散しないように制限する。
続いて、前記二相三相変換部67は、前記d軸電圧指令値vd′* 、q軸電圧指令値vq′* 及び磁極位置θを読み込み、第2の変換処理としての二相/三相変換を行い、次の式(9)でd軸電圧指令値vd′* 及びq軸電圧指令値vq′* をU相、V相及びW相の電圧指令値vu* 、vv* 、vw* に変換し、該電圧指令値vu* 、vv* 、vw* を、駆動モータ制御装置45の出力信号算出処理手段としてのPWM発生器68に送る。
Figure 0004619040
前記PWM発生器68は、出力信号算出処理を行い、前記各相の電圧指令値vu* 、vv* 、vw* 及び前記直流電圧Vdcに基づいて、前記d軸電流指令値id′* 及びq軸電流指令値iq′* に対応するパルス幅を有する各相のパルス幅変調信号Mu、Mv、Mwを出力信号として発生させ、駆動モータ制御装置45外に配設されたドライブ回路51に送る。
該ドライブ回路51は、前記各相のパルス幅変調信号Mu、Mv、Mwを受けて6個のゲート信号を発生させ、該ゲート信号をインバータ40に送る。該インバータ40は、前記パルス幅変調信号Mu、Mv、Mwに基づいて、トランジスタTr1〜Tr6をスイッチングして各相の電流Iu、Iv、Iwを発生させ、該各相の電流Iu、Iv、Iwを前記駆動モータ31の各ステータコイル11〜13に供給する。
このように、駆動モータ目標トルクTM* に基づいてトルク制御が行われ、駆動モータ31が駆動されて電気自動車が走行させられる。
本実施の形態においては、駆動モータ31として非対称突極モータが使用され、突極57に発生させられる磁束密度分布の中心が、突極57の開き角度の中心に対して角度δだけずれているときに、d−q軸を角度δだけずらし、d′−q′軸に変換し、突極57を基準の位置に置き、永久磁石20を角度δだけずらした位置に置いた電圧方程式に基づいてd軸電流指令値id′* 及びq軸電流指令値iq′* が算出され、d軸電圧指令値vd′* 及びq軸電圧指令値vq′* が算出されるので、駆動モータ31として対称突極モータを使用した場合と電気的特性が同じになる。
したがって、前記電圧方程式に基づいてd軸電流idp′及びq軸電流iqp′の推定、d軸電流idp′とq軸電流iqp′との非干渉化並びに逆起電圧の補償を行った場合、フィードバック制御において、追従性が低下したり、オーバシュートが発生したりすることがないので、過渡特性が低下するのを防止することができる。
次に、d−q軸を変換することなく、永久磁石20を基準位置に置き、突極57をずれた位置に置いた状態でd軸電圧指令値vd* 及びq軸電圧指令値vq* を算出するようにした本発明の第2の実施の形態について説明する。
図5は本発明の第2の実施の形態における電動駆動制御装置のブロック図である。なお、説明の便宜上、図5において、インバータ40(図2)及びドライブ回路51は省略されている。
この場合、d−q軸上でベクトル制御演算によるフィードバック制御が行われるので、永久磁石20(図3)が基準位置に置かれ、突極57がずれた位置に置かれることになる。
そして、前記電流指令値算出処理手段は、電流指令値算出処理を行い、d−q軸上のd軸電流id及びq軸電流iqの目標値を表すd軸電流指令値id* 及びq軸電流指令値iq* を算出する。そのために、前記車速検出処理手段は、車速検出処理を行い、前記駆動モータ回転速度NMに対応する車速Vを検出し、検出された車速Vを前記車両制御装置に送る。そして、該車両制御装置の車両用指令値算出処理手段は、車両用指令値算出処理を行い、前記車速V及びアクセル開度αを読み込み、車速V及びアクセル開度αに基づいて車両要求トルクTO* を算出し、該車両要求トルクTO* に対応させて駆動モータ31のトルクである駆動モータトルクTMの目標値を表す駆動モータ目標トルクTM* を発生させ、前記駆動モータ制御装置45に送る。なお、駆動モータ目標トルクTM* によって電動機械目標トルクが構成される。
そして、前記電流指令値算出処理手段は、前記直流電圧Vdc、角速度ω及び駆動モータ目標トルクTM* を読み込み、前記電流指令値マップを参照して、前記駆動モータ目標トルクTM* に対応するd−q軸上のd軸電流指令値id* 及びq軸電流指令値iq* を算出する。
なお、d軸電流指令値id* 及びq軸電流指令値iq* によって電流指令値が構成される。
次に、前記検出電流取得処理手段は、検出電流取得処理を行い、前記検出電流iu、ivを読み込んで取得するとともに、検出電流取得処理手段の演算器35は、前記検出電流iu、ivに基づいて検出電流iw
iw=−iu−iv
を算出することによって取得する。
続いて、前記第1の相変換処理手段としての三相二相変換部61は、第1の変換処理としての三相/二相変換を行い、前記磁極位置θを読み込み、検出電流iu、iv、iwを次の式(10)でそれぞれd−q軸上のd軸電流id及びq軸電流iqに変換する。
Figure 0004619040
このようにして、d軸電流id及びq軸電流iqが実電流として算出され、d軸電流指令値id* 及びq軸電流指令値iq* が算出されると、前記d軸電流id及びq軸電流iq、並びにd軸電流指令値id* 及びq軸電流指令値iq* に基づいてフィードバック制御が行われる。
ところで、d軸電圧vd及びq軸電圧vqは、次の式(11)、
Figure 0004619040
で、d軸電圧vdの目標値を表すd軸電圧指令値vd* 、及びq軸電圧vqの目標値を表すq軸電圧指令値vq* は、次の式(12)で表すことができる。
Figure 0004619040
そして、式(12)に基づいてフィードバック制御を行った場合、式(11)の右辺の第1項は、ステータコイル11〜13の抵抗Raに発生する電圧降下成分Vzd、Vzqのうちの積分成分Vzdi、Vzqiを表し、第2項は、前記電圧降下成分Vzd、Vzqのうちの比例成分Vzdp、Vzqpを表し、電圧降下成分Vzd、Vzqは、
Vzd=Vzdi+Vzdp
Vzq=Vzqi+Vzqp
になる。
また、式(11)の第3項と第4項との和は、q軸電流iq及びd軸電流idによって発生する誘起電圧成分ed、eq
ed=ω・(Ea+Eb)
eq=ω・(Ec+MIf+Ed)
を表す。なお、値Ea〜Edは、
Ea=−ω・Ld・sinδ・cosδ+ω・Lq・sinδ・cosδ
Eb=−ω・Ld・sin2 δ−ω・Lq・cos2 δ
Ec=ω・Ld・cos2 δ+ω・Lq・sin2 δ
Ed=ω・Ld・sinδ・cosδ−ω・Lq・sinδ・cosδ
とする。
この場合、値ω・MIfは、d軸電流idがステータコイル11〜13を流れることによって発生する逆起電圧を補償する値を表す。
ところで、本実施の形態においても、検出電流iu、iv、iwに基づいて、微小時間Δtが経過した後のd軸電流id及びq軸電流iqを推定し、実質的にサンプリング周期を短くするようにしている。
そのために、式(11)において、
Figure 0004619040
とし、
Figure 0004619040
とすると、
Figure 0004619040
になる。なお、Xは、前記軸変換行列、d軸インダクタンスLd及びq軸インダクタンスLqから成る行列、並びに前記軸変換行列の逆行列の積から成り、角度δに基づいて設定されるステータコイル11〜13のインダクタンスである。
したがって、微小時間Δtが経過した後のd軸電流をidp
idp=id+Δid
とし、微小時間Δtが経過した後のq軸電流をiqp
iqp=iq+Δiq
としたとき、d軸電流idp及びq軸電流iqpは、次の式(16)のようになる。
Figure 0004619040
なお、X-1はインダクタンスXの逆行列から成る逆数である。
本実施の形態においては、検出電流iu、iv、iwがサンプリングされた後のd軸電流id及びq軸電流iqとして、一つのサンプリングタイミングだけ後のd軸電流id及びq軸電流iqが前記d軸電流idp及びq軸電流iqpとして推定される。
また、d軸電流idp及びq軸電流iqpを推定するに当たり、例えば、各ステータコイル11〜13に供給される電流Iu、Iv、Iwが変化して各ステータコイル11〜13のd軸インダクタンスLd及びq軸インダクタンスLqが変化すると、それに伴って、d軸電流idp及びq軸電流iqpに推定電流誤差が発生することがあり、その場合、d軸電流idpとd軸電流指令値id* との差をd軸電流偏差εidpとし、q軸電流iqpとq軸電流指令値iq* との差をq軸電流偏差εiqpとしてフィードバック制御を行った場合、d軸電流偏差εidp及びq軸電流偏差εiqpを零に近づけるのが困難になり、d軸電流idp及びq軸電流iqpとd軸電流指令値id* 及びq軸電流指令値iq* との間に定常偏差が発生してしまう。
そこで、本実施の形態においては、推定されたd軸電流idp及びq軸電流iqpに基づいて比例制御を行い、現在のd軸電流id及びq軸電流iqに基づいて積分制御を行うようにしている。
そのために、前記三相二相変換部61において変換されたd軸電流idは、一方で、前記電流推定処理手段としての電流推定部(F1)171に送られ、該電流推定部171において電流推定処理が行われ、d軸電流idpが算出されて推定され、該d軸電流idpが推定電流として、前記推定偏差算出処理手段としての減算器81に送られる。また、前記d軸電流idは、他方で、そのまま、実電流として、前記実偏差算出処理手段としての減算器82に送られる。
前記電流推定部171において、サンプリング周期をTとしたとき、推定されたd軸電流idpは、式(16)において微小時間Δtにサンプリング周期Tを代入することによって、
idp=id+T・X-1・(Vzd−Ra・id)
になる。
そして、前記減算器81は、推定偏差算出処理を行い、d軸電流idpと前記d軸電流指令値id* との推定偏差としてのd軸電流偏差εidpを算出し、前記減算器82は、実偏差算出処理を行い、d軸電流idと前記d軸電流指令値id* との実偏差としてのd軸電流偏差εidを算出し、d軸電流偏差εidp、εidを、前記電圧指令値算出処理手段としての、かつ、比例積分演算処理手段としての電圧指令値算出部78に送る。
同様に、q軸電流iqは、一方で、前記電流推定処理手段としての電流推定部(F2)172に送られ、該電流推定部172において電流推定処理が行われ、q軸電流iqpが算出されて推定され、該q軸電流iqpが推定電流として、前記推定偏差算出処理手段としての減算器86に送られる。また、前記q軸電流iqは、他方で、そのまま、実電流として、前記実偏差算出処理手段としての減算器87に送られる。
前記電流推定部172において、推定されたd軸電流iqpは、式(16)において微小時間Δtにサンプリング周期Tを代入することによって、
iqp=iq+T・X-1・(Vzq−Ra・iq)
になる。
そして、前記減算器86は、推定偏差算出処理を行い、q軸電流iqpと前記q軸電流指令値iq* との推定偏差としてのq軸電流偏差εiqpを算出し、前記減算器87は、実偏差算出処理を行い、q軸電流iqと前記q軸電流指令値iq* との実偏差としてのq軸電流偏差εiqを算出し、q軸電流偏差εiqp、εiqを、前記電圧指令値算出処理手段としての、かつ、比例積分演算処理手段としての電圧指令値算出部79に送る。
続いて、前記電圧指令値算出部78、79は、電圧指令値算出処理及び比例積分(PI)演算処理を行い、前記電圧指令値算出部78は、前記d軸電流偏差εidp、εidが零になるように前記式(12)のd軸電圧指令値vd* を算出し、前記電圧指令値算出部79は、q軸電流偏差εiqp、εiqが零になるように、前記式(12)のq軸電圧指令値vq* を算出する。なお、前記d軸電圧指令値vd* 及びq軸電圧指令値vq* は、電圧指令値を構成する。また、前記電圧指令値算出部78、79によって電流制御処理手段が構成される。
前記電圧指令値算出部78は、比例演算処理手段としての比例演算部83、積分演算処理手段としての積分演算部84、及び電圧降下成分算出処理手段としての加算器85を備える。そして、前記比例演算部83において、リミッタd11及びゲイン乗算器(Gpd)d12によって比例演算処理が行われ、d軸電流偏差εidp及び比例演算用のゲインGpdに基づいて比例成分Vzdp
Vzdp=Gpd・εidp
が比例演算値として算出され、前記積分演算部84において、積分器(1/s)d13、リミッタd14及びゲイン乗算器(Gid)d15によって積分演算処理が行われ、d軸電流偏差εid及び積分演算用のゲインGidに基づいて積分成分Vzdi
Vzdi=Gid・Σεid
が積分演算値として算出され、前記加算器85において電圧降下成分算出処理が行われ、積分成分Vzdiと比例成分Vzdpとが加算されて、電圧降下成分Vzd
Vzd=Vzdi+Vzdp
=Gid・Σεid+Gpd・εidp
が算出される。なお、前記リミッタd11はd軸電流偏差εidpが、前記リミッタd14は積分値Σεidが発散しないように制限する。
また、前記電圧指令値算出部78は誘起電圧成分算出処理手段を備え、該誘起電圧成分算出処理手段は、乗算器(Ea)d56、乗算器(ω)d57、乗算器(Eb)q56、乗算器(ω)q57、指令値算出処理手段としての加算器d58から成り、誘起電圧成分算出処理を行い、角速度ω、角度δ、d軸電流idp及びq軸電流iqpを読み込み、誘起電圧成分ed
ed=ω・(Ea+Eb)
Ea=−ω・Ld・sinδ・cosδ+ω・Lq・sinδ・cosδ
Eb=−ω・Ld・sin2 δ−ω・Lq・cos2 δ
を算出する。この場合、値ω・(Ea+Eb)は、d軸電流idpとq軸電流iqpとの非干渉化を行う値である。
続いて、前記加算器d58は、指令値算出処理を行い、加算器85から送られた電圧降下成分Vzdと誘起電圧成分edとを加算し、出力電圧としてのd軸電圧指令値vd*
vd* =Vzd+ed
=Vzd+ω・(Ea+Eb)
を算出する。このようにして、d軸電流偏差εidp、εidが零になるように、d軸電圧指令値vd* が発生させられ、該d軸電圧指令値vd* が、リミッタd19を介して前記第2の相変換処理手段としての二相三相変換部67に送られる。なお、前記リミッタd19は、d軸電圧指令値vd* が発散しないように制限する。
一方、前記電圧指令値算出部79は、比例演算処理手段としての比例演算部88、積分演算処理手段としての積分演算部89、及び電圧降下成分算出処理手段としての加算器90を備える。そして、前記比例演算部88において、リミッタq11及びゲイン乗算器(Gpq)q12によって比例演算処理が行われ、q軸電流偏差εiqp及び比例演算用のゲインGpqに基づいて比例成分Vzqp
Vzqp=Gpq・εiqp
が比例演算値として算出され、前記積分演算部89において、積分器(1/s)q13、リミッタq14及びゲイン乗算器(Giq)q15によって積分演算処理が行われ、q軸電流偏差εiq及び積分演算用のゲインGiqに基づいて積分成分Vzqi
Vzqi=Giq・Σεiq
が積分演算値として算出され、前記加算器90において電圧降下成分算出処理が行われ、積分成分Vzqiと比例成分Vzqpとが加算されて、電圧降下成分Vzq
Vzq=Vzqi+Vzqp
=Giq・Σεiq+Gpq・εiqp
が算出される。なお、前記リミッタq11はq軸電流偏差εidqが、前記リミッタq14は積分値Σεiqが発散しないように制限する。
また、前記電圧指令値算出部79は誘起電圧成分算出処理手段を備え、該誘起電圧成分算出処理手段は、乗算器(Ec)d66、加算器d67、乗算器(ω)d68、乗算器(Ed)q66、乗算器(ω)q67及び指令値算出処理手段としての加算器q68から成り、誘起電圧成分算出処理を行い、角速度ω、角度δ、逆起電圧定数MIf、d軸電流idp及びq軸電流iqpを読み込み、誘起電圧成分eq
eq=ω・(Ec+MIf+Ed)
Ec=ω・Ld・cos2 δ+ω・Lq・sin2 δ
Ed=ω・Ld・sinδ・cosδ−ω・Lq・sinδ・cosδ
を算出する。この場合、値ω・(Ec+Ed)は、d軸電流idpとq軸電流iqpとの非干渉化を行う値であり、値ω・MIfは、d軸電流idpがステータコイル11〜13を流れることによって発生する逆起電圧を補償する値である。
続いて、前記加算器q68は、指令値算出処理を行い、加算器90から送られた電圧降下成分Vzqに誘起電圧成分eqを加算し、出力電圧としてのq軸電圧指令値vq*
vq* =Vzq+eq
=Vzq+ω・(Ec+MIf+Ed)
を算出する。このようにして、q軸電流偏差εiqp、εiqが零になるように、q軸電圧指令値vq* が発生させられ、該q軸電圧指令値vq* がリミッタq19を介して前記二相三相変換部67に送られる。なお、前記リミッタq19は、q軸電圧指令値vq* が発散しないように制限する。
続いて、前記二相三相変換部67は、前記d軸電圧指令値vd* 、q軸電圧指令値vq* 及び磁極位置θを読み込み、第2の変換処理としての二相/三相変換を行い、次の式(17)でd軸電圧指令値vd* 及びq軸電圧指令値vq* をU相、V相及びW相の電圧指令値vu* 、vv* 、vw* に変換し、該電圧指令値vu* 、vv* 、vw* を、前記出力信号算出処理手段としてのPWM発生器68に送る。
Figure 0004619040
前記PWM発生器68は、出力信号算出処理を行い、前記各相の電圧指令値vu* 、vv* 、vw* 及び前記直流電圧Vdcに基づいて、前記d軸電流指令値id* 及びq軸電流指令値iq* に対応するパルス幅を有する各相のパルス幅変調信号Mu、Mv、Mwを出力信号として発生させ、駆動モータ制御装置45外に配設されたドライブ回路51に送る。
該ドライブ回路51は、前記各相のパルス幅変調信号Mu、Mv、Mwを受けて6個のゲート信号を発生させ、該ゲート信号をインバータ40に送る。該インバータ40は、前記パルス幅変調信号Mu、Mv、Mwに基づいて、トランジスタTr1〜Tr6をスイッチングして各相の電流Iu、Iv、Iwを発生させ、該各相の電流Iu、Iv、Iwを前記各ステータコイル11〜13に供給する。
このように、駆動モータ目標トルクTM* に基づいてトルク制御が行われ、駆動モータ31が駆動されて電気自動車が走行させられる。
本実施の形態においては、駆動モータ31として非対称突極モータが使用され、突極57に発生させられる磁束密度分布の中心が、突極57の開き角度の中心に対して角度δだけずれているときに、永久磁石20を基準の位置に置き、突極57を角度δだけずらした位置に置いた電圧方程式に基づいてq軸電流指令値iq* 及びq軸電流指令値iq* が算出され、d軸電圧指令値vd* 及びq軸電圧指令値vq* が算出されるので、駆動モータ31として対称突極モータを使用した場合と電気的特性が同じになる。
したがって、前記電圧方程式に基づいてd軸電流idp及びq軸電流iqpの推定、d軸電流idpとq軸電流iqpとの非干渉化並びに逆起電圧の補償を行った場合、フィードバック制御において、追従性が低下したり、オーバシュートが発生したりすることがないので、過渡特性が低下するのを防止することができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の第1の実施の形態における電動駆動制御装置のブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における電動駆動制御装置の概念図である。 本発明の第1の実施の形態における駆動モータの要部を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における座標表記の概念図である。 本発明の第2の実施の形態における電動駆動制御装置のブロック図である。
符号の説明
20 永久磁石
31 駆動モータ
33、34 電流センサ
45 駆動モータ制御装置
57 突極
61 三相二相変換部
71、72、171、172 電流推定部
78、79 電圧指令値算出部
85、90、d17、d58、d67、q17、q68 加算器
d16、d18、d56、d57、d66、d68、q16、q18、q56、q57、q66、q67、 乗算器

Claims (15)

  1. 突極の形状が非対称にされた電動機械と、該電動機械に供給される電流を検出する電流検出部と、該電流検出部による検出電流を軸電流に変換する相変換処理手段と、前記軸電流及び軸電流の電流指令値に基づいて、前記電動機械を駆動するための電圧指令値を発生させる電流制御処理手段とを有するとともに、該電流制御処理手段は、前記検出電流、及び前記突極の開き角度の中心に対する、突極に発生する磁束密度分布の中心のずれ角に対応させて前記電圧指令値を発生させることを特徴とする電動駆動制御装置。
  2. 前記検出電流に基づいて所定の時間が経過した後の検出電流を推定する電流推定処理手段を有するとともに、前記電流制御処理手段は、推定された検出電流に基づいて前記電圧指令値を発生させる請求項1に記載の電動駆動制御装置。
  3. 前記軸電流及び電流指令値は前記ずれ角だけずらした変換軸上で発生させられ、前記電流制御処理手段は、前記突極を基準の位置に置き、永久磁石を前記ずれ角だけずらした位置に置いた電圧方程式に従って前記電圧指令値を発生させる請求項1に記載の電動駆動制御装置。
  4. 前記軸電流及び電流指令値は前記ずれ角だけずらした変換軸上で発生させられ、前記電流制御処理手段は、前記突極を基準の位置に置き、永久磁石を前記ずれ角だけずらした位置に置いた電圧方程式に従って前記電圧指令値を発生させる請求項2に記載の電動駆動制御装置。
  5. 前記電流制御処理手段は、前記軸電流と電流指令値との電流偏差に基づいて電圧降下成分を算出する電圧降下成分算出処理手段、及び誘起電圧成分を算出する誘起電圧成分算出処理手段を備えるとともに、該誘起電圧成分算出処理手段は、各軸電流がコイルを流れることによって発生する電圧の成分に逆起電圧の成分を加算することによって誘起電圧成分を算出する請求項3に記載の電動駆動制御装置。
  6. 前記電流制御処理手段は、前記軸電流と電流指令値との電流偏差に基づいて電圧降下成分を算出する電圧降下成分算出処理手段、及び誘起電圧成分を算出する誘起電圧成分算出処理手段を備えるとともに、該誘起電圧成分算出処理手段は、各軸電流がコイルを流れることによって発生する電圧の成分に逆起電圧の成分を加算することによって誘起電圧成分を算出する請求項4に記載の電動駆動制御装置。
  7. 前記電流推定処理手段は、電圧降下成分、前記変換軸上の軸電流と抵抗値との積、及びインダクタンスの逆数に基づいて検出電流を推定する請求項に記載の電動駆動制御装置。
  8. 前記軸電流及び電流指令値は、永久磁石の開き角度の中心及び突極の開き角度の中心から成る軸上で発生させられ、前記電流制御処理手段は、前記永久磁石を基準の位置に置き、突極を前記ずれ角だけずらした位置に置いた電圧方程式に従って前記電圧指令値を発生させる請求項1に記載の電動駆動制御装置。
  9. 前記軸電流及び電流指令値は、永久磁石の開き角度の中心及び突極の開き角度の中心から成る軸上で発生させられ、前記電流制御処理手段は、前記永久磁石を基準の位置に置き、突極を前記ずれ角だけずらした位置に置いた電圧方程式に従って前記電圧指令値を発生させる請求項2に記載の電動駆動制御装置。
  10. 前記電流制御処理手段は、前記軸電流と電流指令値との電流偏差に基づいて電圧降下成分を算出する電圧降下成分算出処理手段、及び誘起電圧成分を算出する誘起電圧成分算出処理手段を備えるとともに、該誘起電圧成分算出処理手段は、各軸電流が互いに干渉するのを防止するための各成分を加算することによって誘起電圧成分を算出する請求項に記載の電動駆動制御装置。
  11. 前記電流制御処理手段は、前記軸電流と電流指令値との電流偏差に基づいて電圧降下成分を算出する電圧降下成分算出処理手段、及び誘起電圧成分を算出する誘起電圧成分算出処理手段を備えるとともに、該誘起電圧成分算出処理手段は、各軸電流が互いに干渉するのを防止するための各成分を加算することによって誘起電圧成分を算出する請求項9に記載の電動駆動制御装置。
  12. 前記電流推定処理手段は、電圧降下成分、軸電流と抵抗値との積、及び前記ずれ角によって表されるインダクタンスの逆数に基づいて検出電流を推定する請求項11に記載の電動駆動制御装置。
  13. 突極の形状が非対称にされた電動機械と、該電動機械に供給される電流を検出する電流検出部と、該電流検出部による検出電流を軸電流に変換する相変換処理手段と、前記軸電流及び軸電流の電流指令値に基づいて、前記電動機械を駆動するための電圧指令値を発生させる電流制御処理手段とを有するとともに、該電流制御処理手段は、前記検出電流、及び電動機械のロータの磁極位置に基づいて、ロータにおける磁極対の方向にd軸を、該d軸と直角の方向にq軸をそれぞれ採り、q軸からリラクタンストルクが発生し始める電流位相までのずれ角に対応させて前記電圧指令値を発生させることを特徴とする電動駆動制御装置。
  14. 突極の形状が非対称にされた電動機械に供給される電流を検出し、検出電流を軸電流に変換し、該軸電流及び軸電流の電流指令値に基づいて、前記電動機械を駆動するための電圧指令値を発生させるとともに、該電圧指令値は、前記検出電流、及び前記突極の開き角度の中心に対する、突極に発生する磁束密度分布の中心のずれ角に対応させて発生させられることを特徴とする電動駆動制御方法。
  15. コンピュータを、電流検出部による検出電流を軸電流に変換する相変換処理手段、並びに前記軸電流及び軸電流の電流指令値に基づいて、突極の形状が非対称にされた電動機械を駆動するための電圧指令値を発生させる電流制御処理手段として機能させるとともに、該電流制御処理手段は、前記検出電流、及び前記突極の開き角度の中心に対する、突極に発生する磁束密度分布の中心のずれ角に対応させて前記電圧指令値を発生させることを特徴とするプログラム。
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