JP4617609B2 - 機関駆動式発電装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関に駆動連結された交流回転電気機によって発電を行う機関駆動式発電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の発電装置として、伝動ベルト等を通じて駆動連結された内燃機関によって駆動される三相交流回転電気機と、それにより発電された三相交流電気を三相全波整流して直流変換する整流器回路とを備える装置が知られている。従来、こうした車載用の機関駆動式発電装置は、巻線界磁式の三相交流回転電気機を使用して、その励磁コイルの印加電圧によって発電量を調整するようにしている。そして整流器回路には、ダイオードのような整流素子のみを用いた簡易な構成が用いられている。
【0003】
車載用の機関駆動式発電装置では、内燃機関の使用回転域が広く、それに伴い交流回転電気機の回転速度も大きく変動することとなる。上記のような発電装置では、その発電能力が交流回転電気機の回転速度に依存し、低回転速度域では十分な発電能力を発揮できないことがある。
【0004】
そこで、例えば特開昭63−87137号公報にみられるように、トランジスタのようなスイッチング素子を有して整流器回路を構成し、発電電圧が低くなる低回転域では、そのスイッチング素子を繰り返し断続的に遮断してサージ電圧を生じさせ、発電電気を昇圧して直流電気回路に給電するチョッピング制御を行う機関駆動式発電装置が知られている。こうした機関駆動式発電装置では、低回転域での発電電圧の比較的低い交流回転電気機を用いながらも、発電電圧が低い内燃機関の低速運転時にもバッテリへの蓄電に必要な電圧を確保することができる。ただし、チョッピング制御では、発電能力の向上にも限界があり、また細かな負荷変動に対して自由に発電量を制御することが困難であった。
【0005】
また近年、例えばハイブリッド車両のように、三相交流回転電気機をモータジェネレータ(M/G)として使用する車両が実用されている。こうした車両では、三相交流回転電気機とバッテリとを三相インバータ・コンバータ回路を介して接続するとともに、回転電気機のロータ位置を検知するセンサを備えるようにしている。三相インバータ・コンバータ回路は、M/Gの電動機運転時にはバッテリに蓄電された直流電気を三相交流電気に変換して三相交流回転電気機に給電する三相インバータ回路として機能する。また、M/Gの発電機運転時には、センサによって検知されるロータ位置に応じて三相インバータ・コンバータ回路のスイッチング素子をオン/オフ操作を位相制御することで、発電された三相交流電気を直流変換して給電するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
こうした機関駆動式発電装置では、スイッチング素子の位相制御を通じて細密に発電を制御でき、より広い運転領域で発電能力を高く保持することができる。ただし、そうしたスイッチング素子の位相制御の実施には、高度な制御が必要であり、制御系に高い処理能力が要求される。また、ロータ位置の検出のためのセンサやスイッチング素子のオン/オフ操作にかかる駆動回路等のように、発電運転に必要な構成要素が多く、発電装置の信頼性の確保も困難となっている。更に、場合によっては、スイッチング素子のオン/オフ操作に起因して発生する騒音が問題となることもある。
【0007】
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、より効果的な運用を行うことのできる機関駆動式発電装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、内燃機関に駆動連結される交流回転電気機と、並列接続されたスイッチング素子及び整流素子を介して直流電気回路と前記交流回転電気機の出力線とを結線した整流器回路とを備え、発電された交流電気を交流−直流変換して前記直流電気回路に給電する機関駆動式発電装置において、前記交流回転電気機の回転位置を検知する位置検知手段を備えるとともに、その位置検知手段の検知結果に応じた前記スイッチング素子の位相制御を通じて前記交流−直流変換を行う第1の整流モードと、前記スイッチング素子をオフした状態に保持して、前記整流素子の整流作用によって前記交流−直流変換を行う第2の整流モードとを切り替え、且つ前記回転位置の検知結果に応じた前記スイッチング素子のオン/オフ操作の機能に障害が発生したときには、前記第2の整流モードを前記第1の整流モードに代えて選択する切替制御手段と、前記第2の整流モードの選択時に前記交流回転電気機の相間短絡を検出する短絡検出手段と、前記障害の発生により前記第1の整流モードに代えて前記第2の整流モードが選択されているときには、前記短絡検出手段による相間短絡の検出態様を、前記障害の発生時以外のときの検出態様から変更する検出態様変更手段と、を備えるようにしたものである。
【0009】
上記構成では、第1の整流モードと第2の整流モードとのいずれかを選択して発電運転を行うことができる。このため、特性の異なる2つの整流モードを、交流回転電気機の発電状態に応じて使い分けたり、あるいはいずれかの整流モードでの発電運転が不能となったときに他方の整流モードで発電運転を継続したりするなど、状況に応じて2つの整流モードを切り替えつつ発電運転を行うことができる。したがって、機関駆動式発電装置をより効果的に運用することができる。
また上記第1の整流モードでの発電運転には、位置検知手段やスイッチング素子、或いは同素子のオン/オフ操作にかかる駆動回路等の多数の要素が介在し、それらのいずれかに異常が発生すれば、同第1の整流モードでの発電運転は不能となる。ただしその場合であれ、整流素子の整流作用のみによって交流−直流変換が行われる第2の整流モードでの発電運転は行うことができる。
その点、上記構成では、回転位置の検知結果に応じたスイッチング素子のオン/オフ操作の機能、すなわち位置検知手段による回転位置の検知機能やスイッチング素子をオン/オフ操作する駆動回路の機能、あるいはスイッチング素子自体の機能に障害が発生したときには、第1の整流モードに代えて第2の整流モードでの発電運転を行うようにしている。したがって上記構成によれば、第1の整流モードでの発電運転に支障をきたすような異常が発生した場合であれ、発電運転を継続できるようになる。そして車両用の機関駆動式発電装置に上記構成を適用した場合には、異常発生時に車両や内燃機関への電力供給をより長期に亘り継続可能となり、異常発生時の緊急避難走行を拡大することができる。
一方、交流回転電気機に発生し得る障害の1つに、相間短絡がある。相間短絡の発生の有無は、機関駆動式発電装置の運転状態を監視することで検出することができる。ところがスイッチング機能の障害発生時には、本来は第1の整流モードが選択されるべき状況においても第2の整流モードが選択される。これにより、障害の発生時とそれ以外のときとは発電装置の運転状態が変化して、相間短絡発生時の発電装置の様相も障害の発生の有無に応じて変化することとなる。よって、障害の発生時には、障害の無いときと同一の検出態様では、適切に相間短絡を検出することができなくなってしまう。
その点、上記構成では、上記スイッチング機能の障害発生に応じて第1の整流モードに代えて第2の整流モードが選択されるときには相間短絡の検出態様が変更されるため、障害発生時の退避処理の実施による発電装置の運転状態の変化に拘わらず、相間短絡の誤検出を好適に回避できる。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、内燃機関に駆動連結される交流回転電気機と、並列接続されたスイッチング素子及び整流素子を介して直流電気回路と前記交流回転電気機の出力線とを結線した整流器回路とを備え、発電された交流電気を交流−直流変換して前記直流電気回路に給電する機関駆動式発電装置において、前記交流回転電気機の回転位置を検知する位置検知手段を備えるとともに、その位置検知手段の検知結果に応じた前記スイッチング素子のオン/オフ操作の位相制御を通じて前記交流−直流変換を行う第1の整流モードと、前記スイッチング素子をオフした状態に保持し、前記整流素子の整流作用によって前記交流−直流変換を行う第2の整流モードとを切り替え、且つ前記回転位置の検知結果に応じた前記スイッチング素子のオン/オフ操作の機能に障害が発生したときには、前記第2の整流モードを前記第1の整流モードに代えて選択する切替制御手段と、前記第2の整流モードの選択時に前記交流回転電気機の相間短絡を検出する短絡検出手段と、前記障害の発生により前記第1の整流モードに代えて前記第2の整流モードが選択されているときには、前記短絡検出手段による相間短絡の検出条件を、前記障害の発生時以外のときの検出条件から変更する検出条件変更手段と、を備えるようにしたものである。
上記構成では、第1の整流モードと第2の整流モードとのいずれかを選択して発電運転を行うことができる。このため、特性の異なる2つの整流モードを、交流回転電気機の発電状態に応じて使い分けたり、あるいはいずれかの整流モードでの発電運転が不能となったときに他方の整流モードで発電運転を継続したりするなど、状況に応じて2つの整流モードを切り替えつつ発電運転を行うことができる。したがって、機関駆動式発電装置をより効果的に運用することができる。
また上記第1の整流モードでの発電運転には、位置検知手段やスイッチング素子、或いは同素子のオン/オフ操作にかかる駆動回路等の多数の要素が介在し、それらのいずれかに異常が発生すれば、同第1の整流モードでの発電運転は不能となる。ただしその場合であれ、整流素子の整流作用のみによって交流−直流変換が行われる第2の整流モードでの発電運転は行うことができる。
その点、上記構成では、回転位置の検知結果に応じたスイッチング素子のオン/オフ操作の機能、すなわち位置検知手段による回転位置の検知機能やスイッチング素子をオン/オフ操作する駆動回路の機能、あるいはスイッチング素子自体の機能に障害が発生したときには、第1の整流モードに代えて第2の整流モードでの発電運転を行うようにしている。したがって上記構成によれば、第1の整流モードでの発電運転に支障をきたすような異常が発生した場合であれ、発電運転を継続できるようになる。そして車両用の機関駆動式発電装置に上記構成を適用した場合には、異常発生時に車両や内燃機関への電力供給をより長期に亘り継続可能となり、異常発生時の緊急避難走行を拡大することができる。
更に上記構成では、上記スイッチング機能の障害発生に応じて第1の整流モードに代えて第2の整流モードが選択されるときには相間短絡の検出条件が変更されるため、障害発生時の退避処理の実施による発電装置の運転状態の変化に拘わらず、好適に検出を継続することができる。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、内燃機関に駆動連結される交流回転電気機と、並列接続されたスイッチング素子及び整流素子を介して直流電気回路と前記交流回転電気機の出力線とを結線した整流器回路とを備え、発電された交流電気を交流−直流変換して前記直流電気回路に給電する機関駆動式発電装置において、前記交流回転電気機の回転位置を検知する位置検知手段を備えるとともに、その位置検知手段の検知結果に応じた前記スイッチング素子のオン/オフ操作の位相制御を通じて前記交流−直流変換を行う第1の整流モードと、前記スイッチング素子をオフした状態に保持し、前記整流素子の整流作用によって前記交流−直流変換を行う第2の整流モードとを切り替え、且つ前記回転位置の検知結果に応じた前記スイッチング素子のオン/オフ操作の機能に障害が発生したときには、前記第2の整流モードを前記第1の整流モードに代えて選択する切替制御手段と、前記第2の整流モードの選択時に前記交流回転電気機の相間短絡を検出する短絡検出手段と、前記障害の発生により前記第1の整流モードに代えて前記第2の整流モードが選択されているときには、前記短絡検出手段による相間短絡の検出を禁止する検出禁止手段と、備えるようにしたものである。
上記構成では、第1の整流モードと第2の整流モードとのいずれかを選択して発電運転を行うことができる。このため、特性の異なる2つの整流モードを、交流回転電気機の発電状態に応じて使い分けたり、あるいはいずれかの整流モードでの発電運転が不能となったときに他方の整流モードで発電運転を継続したりするなど、状況に応じて2つの整流モードを切り替えつつ発電運転を行うことができる。したがって、機関駆動式発電装置をより効果的に運用することができる。
また上記第1の整流モードでの発電運転には、位置検知手段やスイッチング素子、或いは同素子のオン/オフ操作にかかる駆動回路等の多数の要素が介在し、それらのいずれかに異常が発生すれば、同第1の整流モードでの発電運転は不能となる。ただしその場合であれ、整流素子の整流作用のみによって交流−直流変換が行われる第2の整流モードでの発電運転は行うことができる。
その点、上記構成では、回転位置の検知結果に応じたスイッチング素子のオン/オフ操作の機能、すなわち位置検知手段による回転位置の検知機能やスイッチング素子をオン/オフ操作する駆動回路の機能、あるいはスイッチング素子自体の機能に障害が発生したときには、第1の整流モードに代えて第2の整流モードでの発電運転を行うようにしている。したがって上記構成によれば、第1の整流モードでの発電運転に支障をきたすような異常が発生した場合であれ、発電運転を継続できるようになる。そして車両用の機関駆動式発電装置に上記構成を適用した場合には、異常発生時に車両や内燃機関への電力供給をより長期に亘り継続可能となり、異常発生時の緊急避難走行を拡大することができる。
更に上記構成では、スイッチング機能の障害発生時には、相間短絡の検出が禁止されるため、その誤検出を確実に回避することができる。
ちなみに上記スイッチング機能の障害と相間短絡との別部位での2障害の同時発生は、確率的には、ほぼ有り得ないような希有な事態である。更にスイッチング機能障害の発生に応じて既に各種の障害への対応がなされていることもあって、相間短絡の検出を禁止しても余り大きな不都合はない。そこで上記障害の発生に応じて第2の整流モードを選択したときに相間短絡の検出を禁止して、誤検出を確実に回避した方が、場合によっては好都合となる。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、内燃機関に駆動連結される交流回転電気機と、並列接続されたスイッチング素子及び整流素子を介して直流電気回路と前記交流回転電気機の出力線とを結線した整流器回路とを備え、発電された交流電気を交流−直流変換して前記直流電気回路に給電する機関駆動式発電装置において、前記交流回転電気機の回転位置を検知する位置検知手段を備えるとともに、その位置検知手段の検知結果に応じた前記スイッチング素子のオン/オフ操作の位相制御を通じて前記交流−直流変換を行う第1の整流モードと、前記スイッチング素子をオフした状態に保持し、前記整流素子の整流作用によって前記交流−直流変換を行う第2の整流モードとを切り替え、且つ前記位置検知手段に異常有りと判定されたときには、前記スイッチング素子の前記出力線側の電圧と前記直流電気回路側の電圧との高低関係の変化に応じて前記スイッチング素子をオン/オフ操作して前記交流−直流変換を行う第3の整流モードを前記第1の整流モードに代えて選択する切替制御手段を備えるようにしたものである。
上記構成では、第1の整流モードと第2の整流モードとのいずれかを選択して発電運転を行うことができる。このため、特性の異なる2つの整流モードを、交流回転電気機の発電状態に応じて使い分けたり、あるいはいずれかの整流モードでの発電運転が不能となったときに他方の整流モードで発電運転を継続したりするなど、状況に応じて2つの整流モードを切り替えつつ発電運転を行うことができる。したがって、機関駆動式発電装置をより効果的に運用することができる。
一方、位置検知手段の異常によって交流回転電気機の回転位置を検知不能となったときにも、スイッチング素子の両端での電圧の高低関係の変化に基づいて同素子のオン/オフ操作を行うことで交流−直流変換を行うことができる。例えば、そのスイッチング素子が直流電気回路の高電位側に結線されている場合には、出力線側の電圧が直流電気回路の高電位側の電圧よりも高くなったときにその素子をオンし、そうでないときには同素子をオフするようにすれば、逆電流を生じさせずに直流電気回路に給電を行うことができる。このため、位置検出手段の異常発生時に上記第1の整流モードに代えて上記第3の整流モードで発電運転を行うようにすれば、発電運転を継続することはできる。
なお、上記位置検出手段の異常発生時には更に、第2の整流モードが本来選択されるべき領域においても、上記第3の整流モードでの発電運転を行うようにしても良い。この場合、スイッチング素子及び整流素子の双方を通って、交流回転電気機から直流電気回路へと電流が通電されるようになるため、整流素子のみを通じてそうした電流が通電される第2の整流モード時に比して、整流器回路内の抵抗が低減される。このため、第1の整流モードでの発電運転が不能となったことによる発電能力の低下が抑制される。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の機関駆動式発電装置において、前記切替制御手段は、前記回転位置の検知結果に応じた前記スイッチング素子のオン/オフ操作の機能に障害が発生したときには、前記第2の整流モードを前記第1の整流モードに代えて選択するようにしたものである。
上記第1の整流モードでの発電運転には、位置検知手段やスイッチング素子、或いは同素子のオン/オフ操作にかかる駆動回路等の多数の要素が介在し、それらのいずれかに異常が発生すれば、同第1の整流モードでの発電運転は不能となる。ただしその場合であれ、整流素子の整流作用のみによって交流−直流変換が行われる第2の整流モードでの発電運転は行うことができる。
その点、上記構成では、回転位置の検知結果に応じたスイッチング素子のオン/オフ操作の機能、すなわち位置検知手段による回転位置の検知機能やスイッチング素子をオン/オフ操作する駆動回路の機能、あるいはスイッチング素子自体の機能に障害が発生したときには、第1の整流モードに代えて第2の整流モードでの発電運転を行うようにしている。したがって上記構成によれば、第1の整流モードでの発電運転に支障をきたすような異常が発生した場合であれ、発電運転を継続できるようになる。そして車両用の機関駆動式発電装置に上記構成を適用した場合には、異常発生時に車両や内燃機関への電力供給をより長期に亘り継続可能となり、異常発生時の緊急避難走行を拡大することができる。
【0010】
(請求項
請求項に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の機関駆動式発電装置において、前記切替制御手段を、前記第1及び第2の整流モードを前記交流回転電気機の発電状態に応じて切り替えるようにしたものである。
【0011】
上記構成では、例えば発電電圧や発電電流(実効値)やその回転速度等によって把握される交流回転電気機の発電状態に応じて、より好ましい側の整流モードを用いて交流−直流変換を行って発電電気を給電することができるようになる。これにより、交流回転電気機の発電状態の変化に拘わらず、好適に給電を行うことができる。
【0012】
また、単一の整流態様で交流回転電気機の全使用領域での発電効率を高く保持することは困難であるが、上記構成のように交流回転電気機の使用領域毎に各整流モードを使い分けるようにすれば、各整流モードにかかる電気回路構成等を特定の使用領域のみに特化させるように構築することができる。このため、幅広い使用領域での発電能力を容易に確保できるようにもなる。
【0013】
(請求項
請求項に記載の発明は、請求項に記載の機関駆動式発電装置において、前記発電状態を、前記交流回転電気機の回転速度としたものである。
【0014】
上記構成によれば、交流回転電気機の回転速度によって、その発電状態を的確に把握して整流モードを切り替えることができる。なお、交流回転電気機が内燃機関に連動して回転される構成においては、内燃機関の回転速度によって交流回転電気機の回転速度がほぼ一義的に決定されるため、内燃機関の回転速度を交流回転電気機の回転速度の代用値として用いても、同様に上記構成の具現が可能である。
【0028】
(請求項
請求項に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の機関駆動式発電装置において、前記交流回転電気機を、巻線界磁式の交流回転電気機としたものである。
【0029】
巻線界磁式の交流回転電気機を用いた場合、上記第2の整流モードあるいは第3の整流モードでも、励磁コイルの印加電圧によって発電量を調整可能であるため、より好適な態様で発電運転を行うことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態について、図1〜図3を参照して詳細に説明する。
【0031】
図1は、こうした車両の駆動系の構成を示している。同図に示すように、内燃機関(ENG)10は自動変速機(A/T)11に連結されており、その自動変速機11を通じて図示しない駆動輪へと動力を伝達するようになっている。
【0032】
内燃機関10の周囲には、エアコンディショナ(A/C)用のコンプレッサ13、パワーステアリング(P/S)ポンプ14及びウォータポンプ(W/P)15等の各種補機類と、モータジェネレータ(M/G)16とが配置されている。
【0033】
内燃機関10の出力軸であるクランクシャフト10aと、これら各補機類13〜15及びM/G16とは、伝動ベルト17を通じて互いに駆動連結されている。またクランクシャフト10aと伝動ベルト17との間には電磁式のクラッチ18が介設されており、そのクラッチ18への通電の制御に応じてクランクシャフト10aと伝動ベルト17との間での動力伝達が断接されるようになっている。
【0034】
M/G16は、パワーコントロールユニット19を介して高電圧(36V)及び低電圧(12V)の2つのバッテリ20、21に電気接続され、パワーコントロールユニット19によってその作動を制御されている。
【0035】
続いて、同図1を参照して、この車両の制御システムの構成を説明する。同図に示すように、この車両の制御システムは、エンジンコントロールユニット(ECU)22を中心として構成されている。
【0036】
ECU22は、内燃機関10の回転速度を検知するNEセンサ23を始めとして、内燃機関10や車両の状態を検知する各種センサ類の出力信号が入力されるようになっている。ECU22は、そうした各種センサ類の検知結果に基づいて内燃機関10の各種制御を行うとともに、上記クラッチ18への通電制御等も併せて行っている。また更にECU22は、パワーコントロールユニット19への指令信号の出力を通じて、M/G16の作動制御も行っている。
【0037】
またこの車両では、信号待ち等の車両の一時停止時に内燃機関10の作動を一時停止する制御を行っている。ECU22は、車両が一時停止状態にあることを検知すると、クラッチ18の接続を解除してクランクシャフト10aと伝動ベルト17との接続を遮断した後、内燃機関10を停止する。そしてECU22は、高電圧バッテリ20に蓄電された電力によってM/G16を電動機として稼動させ、その動力によって各補機13〜15を作動させる。これにより、内燃機関10の停止中も、各補機13〜15の作動が維持される。
【0038】
またこうした内燃機関10の停止中に、Dレンジでブレーキペダルの踏み込みが解除される、或いはP、Nレンジからのシフト操作が行われると、ECU22はクラッチ18を接続し、M/G16によってクランクシャフト10aを回転させる。このときM/G16の動力は、そのクランクシャフト10aから自動変速機11等を通じて駆動輪に伝達され、車両の走行が開始される。
【0039】
更に内燃機関10の回転速度が所定の回転速度に達すると、ファイアリングを開始して内燃機関10を再始動させる。すなわち本実施形態では、一時停止からの内燃機関10の再始動時には、M/G16がスタータモータとしての役割を果たすこととなる。そして、内燃機関10が安定して自立運転するようになると、M/G16の電動機としての稼動を停止し、内燃機関10の動力によって補機13〜15を駆動する。またこのときM/G16は、内燃機関10の動力によって駆動され、発電機として機能する。
【0040】
このようにM/G16は、高電圧バッテリ20からの電力供給によって動力を発生する電動機として、或いは伝動ベルト17からの動力伝達によって発電を行う発電機として機能するようになっている。続いて、こうしたM/G16の作動にかかる電気的構成について、図2を併せ参照して更に詳細に説明する。
【0041】
同図2に示すように、M/G16は、伝動ベルト17(図1)に駆動連結されたロータに巻線された励磁コイル24と、ステータに配設されたU相、V相、W相の電機子コイル25とを備える巻線界磁式の三相交流回転電気機として構成されている。またパワーコントロールユニット19は、パワーモジュール26、パワーモジュール駆動回路27、励磁駆動回路28、M/Gコントローラ29、DC−DCコンバータ30等を備えて構成されている。
【0042】
M/G16のロータの励磁コイル24は、励磁駆動回路28によって給電される。また励磁コイル24への印加電圧も、この励磁駆動回路28によって調整される。
【0043】
また、M/G16のステータに設けられた各相の電機子コイル25の出力線31は、パワーモジュール26を介して、高電圧バッテリ20の高位側端子に接続された高位電源ラインHL及びその低位側端子に接続された低位電源ラインLLに接続されている。パワーモジュール26は、各出力線31と両電源ラインHL、LLとをそれぞれ、並列接続された整流素子32及びスイッチング素子33を介して結線した三相ブリッジ回路として構成されている。ここでは整流素子32としてダイオードを、スイッチング素子33として電解効果型トランジスタ(FET)をそれぞれ採用している。
【0044】
こうしたパワーモジュール26は、M/G16を電動機として作動させるときには、高電圧バッテリ20に蓄電された電力を直流−交流変換して電機子コイル25に給電するインバータ回路として作動する。またパワーモジュール26は、M/G16を発電機として作動させるときには、発電によって電機子コイル25から出力される交流電気を交流−直流変換して高位及び低位電源ラインHL、LLに給電するコンバータ(整流器)回路として作動する。こうしたパワーモジュール26の作動にかかるスイッチング素子33のオン/オフ操作は、パワーモジュール駆動回路27によって操作されている。
【0045】
また、高位電源ラインHL及び低位電源ラインLLは、DC−DCコンバータ30に接続されている。DC−DCコンバータ30は、両電源ラインHL、LLを通じて給電される高電圧(36V)を低電圧(12V)に降圧して、低電圧バッテリ21や各コントローラ等に給電している。
【0046】
一方、M/Gコントローラ29には、M/G16のロータ位置を検知する磁極センサ34、及び各電機子コイル25の出力線31の電流を検知する電流センサ35に接続されている。そしてM/Gコントローラ29は、ECU22からの指令信号、及びこれらセンサ34、35の検知結果に基づいてパワーモジュール駆動回路27及び励磁駆動回路28の作動を制御する。
【0047】
次に、以上のように構成された本実施形態において、M/G16を発電機として機能させるときの作動態様を、図3を併せ参照して説明する。
内燃機関10の作動時には、伝動ベルト17を通じてM/G16に動力が伝達され、これによりM/G16のロータが回転する。このとき、励磁駆動回路28からの給電によってロータに設けられた励磁コイル24を励磁することで、各相の電機子コイル25に誘電起電力が発生し、発電が行われる。
【0048】
本実施形態では、こうしてM/G16によって発電された交流電気を次の2つの整流モードのいずれかを用いて、交流−直流変換して高電圧バッテリ20等に給電するようにしている。そしてそれら整流モードをM/G16の発電状態に応じて切り替えることで、全使用領域に亘って発電能力を確保しながらも、制御系への負荷の増大や信頼性の低下を効果的に抑制するようにしている。
【0049】
<制御整流モード>
制御整流モードでは、M/G16のロータ位置の検知結果に基づいたスイッチング素子33の位相制御によって交流−直流変換が行われる。すなわち、M/Gコントローラ29は、磁極センサ34によって検知されるM/G16のロータ位置に基づいてパワーモジュール駆動回路27に指令信号を出力する。またM/Gコントローラ29は、電流センサ35の検出結果に応じて各スイッチング素子33のオン/オフ操作を繰り返し行うとともに、そのオン期間及びオフ期間の比率を制御することで発電電流の調整も併せて行っている。
【0050】
<非制御整流モード>
非制御整流モードでは、パワーモジュール26の各スイッチング素子33を解放した状態に保持し、整流素子32の整流作用のみによって交流−直流変換を行わせる。
【0051】
なお、以上の両整流モードのいずれにおいても、高電位電源ラインHLの電圧に応じて、励磁駆動回路28を通じて励磁コイル24への印加電圧を制御して、M/G16の発電電圧の調整が行われている。したがって、上記制御整流モードでは、上記のようなスイッチング素子33のオン/オフ期間の調整と併せて、より細密な発電量の制御が行われている。
【0052】
そして本実施形態では、これら2つの整流モードを、図3に示すような態様で使い分けている。すなわち、M/G16の発電運転が正常に行われているときには(ステップ10:NO)、M/G16の回転速度に応じて両整流モードを切り替えている。ここではそのM/G16の回転速度を磁極センサ34の検知結果から求めている。そしてその回転速度が所定値φ以下のときには(ステップ20:NO)制御整流モードを用い(ステップ30)、所定値φを超えるときには(ステップ20:YES)非制御整流モードを用いるようにしている(ステップ40)。
【0053】
非制御整流モードでは、M/G16の発電能力がその回転速度に依存し、低回転速度域では、たとえ励磁コイル24への印加電圧を最大値に設定したとしても、十分な発電能力を確保できないことがある。また制御整流モードでは、スイッチング素子33のオン/オフ操作に伴い騒音が問題となることがある。本実施形態では、これらを考慮して上記所定値φが設定されており、非制御整流モードでの発電能力の不足が生じる回転速度域のみにおいて制御整流モードを用いることで、全使用領域での発電能力を確保しながらも、スイッチング素子33のオン/オフ操作に伴う騒音を可能な限り抑制するようにしている。
【0054】
なお、磁極センサ34によるM/G16のロータ位置の検知機能や、パワーモジュール駆動回路27によるスイッチング素子33のオン/オフ操作機能等に異常が発生したときには、制御整流モードでの発電運転を行えなくなる。ただしこの場合であれ、非制御整流モードでの発電運転を行うことはできる。このため、本実施形態では、スイッチング素子33、磁極センサ34、電流センサ35、パワーモジュール駆動回路27等に異常が発生し、制御整流モードでの発電運転が適切に行えないときには(ステップ10:YES)、M/G16の回転速度に拘わらず、発電運転にかかる構成がより簡易な非制御整流モードで発電運転を行うようにしている(ステップ40)。
【0055】
なお、このような異常発生時には、M/G16の電動機としての運転は不能となるため、上述した内燃機関10の自動停止制御は禁止する。
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
【0056】
(1)本実施形態では、磁極センサ34によって検知されるM/G16の回転位置に応じてスイッチング素子33をオン/オフ操作することで交流−直流変換を行う制御整流モードと、スイッチング素子33をオフした状態に保持して整流素子32の整流作用によって交流−直流変換を行う非制御整流モードとを、交流回転電気機として構成されたM/G16の回転速度に応じて切り替えるようにしている。このため、M/G16の発電状態の変化に応じて、より好適な側の整流モードを選択して発電運転を行うことができるようになる。
【0057】
(2)またこれにより、各整流モードを使用するM/G16の回転速度域がそれぞれ限定されるため、各整流モードでの発電運転にかかる素子や電気回路構成を、その使用領域のみに特化させるように構築することができるようになる。このため、幅広い使用領域で発電能力を高く保持することが容易に行える。
【0058】
(3)本実施形態では、交流回転電気機の回転速度に基づくことで、容易に発電状態に応じた適切な整流モードの切り替えを行うことができる。
(4)本実施形態では、制御整流モードでの発電運転に支障をきたす異常が発生したときに、その制御整流モードに代えて非制御整流モードを用いて発電運転を継続している。このため、そうした異常発生時であれ、発電電気の供給を継続可能となり、ひいては異常発生時の車両の緊急避難走行距離を拡大できるようにもなる。
【0059】
(5)本実施形態では、M/G16に巻線界磁式の交流回転電気機を採用している。このため、非制御整流モードでの発電運転時にも、励磁コイル24への印加電圧によって発電量を調整可能となり、より好適な態様で発電運転を行うことができるようになる。
【0060】
(第1実施形態の変形例)
上記実施形態では、制御整流モードでの発電運転に支障をきたすような異常が発生した場合、その制御整流モードに代えて非制御整流モードで発電運転を継続するようにしている。ただし、その異常が磁極センサ34によるロータ位置の検出機能についての不良に起因する場合、パワーモジュール26の各スイッチング素子33のオン/オフ操作は、引き続き行うことができる。そこで、磁極センサ34の異常発生時には、次のような態様で発電運転を継続することもできる。
【0061】
すなわち、そうした異常発生時には、磁極センサ34の検知結果に代えて、各相の出力線31の電圧と高位電源ラインHL或いは低位電源ラインLLの電圧との高低関係の変化に基づいてスイッチング素子33をオン/オフ操作し、交流−直流変換を行うことができる。
【0062】
例えば、高位電源ラインHLの電圧(36V)に対して、出力線31の電圧が高いときに、それらの間に介設されたスイッチング素子33をオンし、出力線31の電圧が低いときに同素子33をオフする。このようにすれば、磁極センサ34の検知結果に基づかなくても、逆電流の発生を防ぎつつ、発電された交流電気を半波整流によって直流に変換して、高位電源ラインHLに給電可能となる。この場合においてもやはり、M/G16の電動機としての運転が不能となるため、上述した内燃機関10の自動停止制御は禁止することが望ましい。
【0063】
ただし、こうした出力線31の電圧と高位電源ラインHLの電圧との高低関係の変化に応じたスイッチング素子33のオン/オフ操作による発電運転を行う場合には、そのスイッチング素子33として、例えばMOS−FETのように双方向に通電可能な、方向性の無い、或いは方向性の小さなスイッチング素子を用いることが望ましい。
【0064】
なお、上記のような磁極センサ34の異常発生時には、全運転領域での発電運転を上記態様で行うようにしても良い。すなわち、本来、非制御整流モードが選択されるべき運転領域についても、各出力線31の電圧と電源ラインHL、LLの電圧との高低関係の変化に応じてスイッチング素子33をオン/オフ操作して発電運転を行うようにしても良い。この場合、スイッチング素子33及び整流素子32の双方を通って、電流が通電されるようになる。このため、整流素子32のみを通じてそうした電流が通電される非制御整流モード時に比して、パワーモジュール26内での電力損失が低減され、制御整流モードでの発電運転が不能となったことによる発電能力の低下が抑制されるようになる。そしてひいては、異常発生時における車両の緊急避難走行の距離や時間を拡大できるようにもなる。
【0065】
(第2実施形態)
続いて本発明を具体化した第2実施形態について、上記実施形態と異なる点を中心として、図4を併せ参照して説明する。
【0066】
上記のような交流回転電気機に生じ得る障害の1つに、各相(各電機子コイル25)間の短絡(ショート)がある。そうした相間短絡が生じると、たとえ回転電気機の運転条件が同一であっても、各電機子コイル25から出力線31に出力される電流(3相電流)の振幅は、短絡の無いときに比して小さくなる。よって出力線31を流れる3相電流の振幅(あるいはその最大値、最小値)を監視することで、上記相間短絡の発生の有無を検出することができる。
【0067】
ところが第1実施形態のように、スイッチング素子33のオン/オフ機能の障害に応じて、制御整流モードの代わりに非制御整流モードでの発電運転を行う場合、そうした相間短絡を適切に検出できなくなることがある。これは、本来は制御整流モードが選択されるべき状況において、非制御整流モードが選択されることで、発電装置の運転状態が変化することに起因している。
【0068】
例えば第1実施形態では、スイッチング機能の正常時には、回転電気機(M/G16)の回転速度に応じて切り替えられる整流モードが、機能障害の発生時には非制御整流モードに固定されることとなる。これにより、本来は制御整流モードが選択される回転速度域(第1実施形態では「φ」以下の回転速度領域)であれ、非制御整流モードでの発電運転が行われる。そうした本来の設定と異なる回転速度域では、非制御整流モードでの発電を満足に行うことが困難となり、回転電気機の運転状況によっては回転電気機の発電量が非常に小さくなることがある。そしてその結果、各電機子コイル25から出力される3相電流の振幅が相間短絡の検出判定レベルを下回り、実際には短絡が発生していないにも拘わらず、相間短絡が発生したとの誤った判定がなされることがある。
【0069】
そこで本実施形態では、非制御整流モードの発電運転中にM/G16の相間短絡を検出するとともに、スイッチング機能の障害発生時とそれ以外のときとは、その検出条件を変更することで、いずれの状況下でも適切な検出を可能としている。
【0070】
図4は、そうした本実施形態における整流モードの選択、及び相間短絡の検出条件の設定の態様を示している。
同図4に示すように本実施形態においても、スイッチング機能の障害の無いときには(S110:「NO」)、M/G25の回転速度に応じて、制御整流モードと非制御整流モードとが切り替えられる。またここでも、M/G回転速度が「φ」以下の領域では制御整流モードが選択され、「φ」を上回る領域では非制御整流モードが選択されている(以上、S120,S140,S150)。
【0071】
本実施形態では、以上のようにスイッチング機能に障害の無い状況で非制御整流モードが選択されたときには、以下の2つの検出条件が共に成立した場合に相間短絡が発生したと判断している。
(条件A) 励磁コイル24に流される電流(励磁電流)が所定値α(例えば4.5A)以上である。
(条件B) M/G16の発電量が所定値以下である。より詳しくは、各電機子コイル25から出力線31に出力される3相電流の最大値が所定値β(例えば50A)以下であることをもって、発電量が所定値以下であると判断している。
【0072】
M/Gコントローラ29は、非制御整流モードでは、M/G16の発電量が要求に満たないときには、励磁コイル24に流す励磁電流を増大することでその発電量を増大させる制御を行っている。よって、相間短絡の発生によって十分な発電が行えないときには、その励磁電流の値も自ずと大きくなる。すなわち上記条件Aが成立するようになる。
【0073】
また上述のように本実施形態では、非制御整流モードにあっては、励磁コイル24に流される励磁電流の制御によって、M/G16の発電量を調整している。ここでそうした励磁電流が所定値以上であって(条件Aの成立)、ある程度以上の発電要求があるにも拘わらず、M/G16の発電量が少なければ(条件Bの成立)、相間短絡が生じていると判断することができる。ちなみにここでは、M/G16の発電量の代表値として上記3相電流の最大値を用いて相間短絡の有無を判断しており、その最大値が所定値β以下であることをもって条件Bが成立するものとしている。なお、M/G16の発電量の代表値として、3相電流のその最小値や振幅等も用いることができる。例えば、3相電流の振幅が所定値以下であること、あるいは3相電流の最小値が所定値以上であること等によっても、同様の判断を行うことができる。
【0074】
こうして本実施形態では通常は、以上の態様で非制御整流モードでの相間短絡の検出を行っている。
一方、本実施形態でも第1実施形態と同様に、スイッチング機能の障害発生時には(S110:YES)、M/G16の回転速度に拘わらず、整流モードは非制御整流モードに固定される(S130)。こうして非制御整流モードが選択された場合、本実施形態では、以下のように相間短絡の検出態様を変更する処理を行う(S135)。
【0075】
すなわち、本実施形態では、上記障害発生に応じた非制御整流モードの設定時には、障害のない通常の非制御整流モードの設定時に比して、相間短絡の検出感度を低減するようにその検出条件を変更している。具体的には、上記条件Bにおける3相電流の最大値についての相間短絡発生の判断基準となる所定値βを、より小さな値に変更している。これにより、非制御整流モードの設定領域の変更に伴うM/G16の発電状況の変化に拘わらず、誤検出を回避して相間短絡を好適に検出することができる。
【0076】
なお、上記条件Aの成立判断の基準となる所定値αをより大きな値に変更することによっても、相間短絡の検出感度を低減することはできる。
また更に、同図4に併せ示すように、スイッチング機能の障害発生時には、相間短絡の検出を禁止するようにしても良い。その場合は勿論、相間短絡の検出はできなくなるが、別の部位で同時に障害が発生することは確率的にほぼあり得ず、またスイッチング機能の障害に応じて既に障害への各種の対処処理が実施されていることもあって、余り大きな不都合は生じない。よって、相間短絡が検出不能となることよりも、こうして検出を禁止することで誤検出を確実に回避した方が好都合な場合もある。
【0077】
以上説明した各実施形態は、次のように変更しても良い。
・第2実施形態では、相間短絡の検出条件の変更やその検出の禁止によって、スイッチング機能の障害発生時の整流モードの選択態様の変更に伴うM/G16の発電状況の変化に拘わらず、その誤検出を好適に回避している。これを、相間短絡の検出の判断に用いられるパラメータを変更するなど、その検出態様そのものを根本から変更することで、誤検出を回避するようにしても良い。
【0078】
・上記実施形態では、整流素子32としてダイオードを、スイッチング素子33としてFETをそれぞれ採用する構成としたが、整流機能又はスイッチング機能を有する任意の素子にそれぞれ変更しても良い。
【0079】
・上記実施形態では、磁極センサ34を採用しているが、例えば光学式センサなど、他の形式のセンサ類を用いてM/G16のロータ位置を検知するようにしても良い。
【0080】
・また上記実施形態では、パワーモジュール26を全波整流器回路として構成しているが、高位電源ラインHL及び低位電源ラインLLのいずれか一方についてのみ、スイッチング素子33及び整流素子32を介して出力線31に結線した半波整流器回路として構成しても良い。その場合にも、上記実施形態と同様の整流モードの切り替え制御を適用し、同様の効果を得ることができる。
【0081】
・上記実施形態では、M/G16を巻線界磁式の交流回転電気機とした構成となっているが、ロータを永久磁石としたPM式の交流回転電気機としてもよい。その場合、非制御整流モードでの発電運転時には、励磁コイルへの印加電圧による発電量の調整を行うことはできないため、他の発電量の調整手段を設けることが望ましい。
【0082】
・また上記実施形態では、交流回転電気機を電動機としても作動させるようにしているが、発電機としてのみ機能させるようにしても良い。
・また上記実施形態では、制御整流モードと非制御整流モードとの切り替えをM/G16の回転速度に基づいて切り替えているが、上記実施形態のように、発電運転時のM/G16とクランクシャフト10aとが直接的に連結され、内燃機関10の回転速度からM/G16の回転速度がほぼ一義的に決定される構成であれば、内燃機関10の回転速度をM/G16の回転速度の代用値として同様の整流モードの切替制御を行うことができる。
【0083】
・また更にそうした回転速度に基づく整流モードの切り替え態様も任意である。すなわち、各整流モードの使用領域は、上記実施形態の例に限らず、採用される各素子や駆動回路等の特性等に応じて適宜に変更して設定しても良い。
【0084】
・また、M/G16の発電電圧や発電電流の実効値等に基づいて整流モードを切り替えるようにしても、発電状態に応じて好適な側の整流モードを選択して発電運転を行うことができる。
【0085】
・交流回転電気機の回転位置の検知結果に応じたスイッチング素子のオン/オフ操作の機能に障害が発生したときに制御整流モードを禁止して非制御整流モードを保持する制御を行わず、交流回転電気機の発電状態に応じた両整流モードの切り替えのみを行う構成としても良い。その場合であれ、上記(1)及び(2)記載の効果を得ることができる。
【0086】
・また、交流回転電気機の回転位置の検知結果に応じたスイッチング素子のオン/オフ操作の機能に障害が発生していないときには常に制御整流モードでの発電運転を行い、上述のような異常発生時にのみ非制御整流モードでの発電運転を行う構成としても、上記(4)記載の効果を得ることはできる。
【0087】
・更に、交流回転電気機の回転位置の検知に障害が発生していないときには常に上記制御整流モードでの発電運転を行い、同障害が発生したときには、スイッチング素子の出力線側の電圧と直流電気回路側の電圧との高低関係の変化に基づいて同スイッチング素子のオン/オフ操作することで交流−直流変換を行いつつ発電運転を行うようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の車両の駆動系の構成を示す略図。
【図2】同実施形態のM/G駆動制御系の電気的構成を示す略図。
【図3】同実施形態の整流モードの切り替えにかかる処理手順を示すフローチャート。
【図4】第2実施形態の発電制御態様の切り替えにかかる処理手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
10…内燃機関、16…M/G(巻線界磁式交流回転電気機)、17…伝動ベルト、19…パワーコントロールユニット、20…高電圧バッテリ、21…低電圧バッテリ、24…励磁コイル、25…電機子コイル、26…パワーモジュール(整流器回路)、27…パワーモジュール駆動回路(切替制御手段)、28…励磁駆動回路、29…M/Gコントローラ(切替制御手段)、31…出力線、32…整流素子、33…スイッチング素子、34…磁極センサ(位置検出手段)、35…電流センサ、HL…高位電源ライン(直流電気回路)、LL…高位電源ライン(直流電気回路)。

Claims (8)

  1. 内燃機関に駆動連結される交流回転電気機と、並列接続されたスイッチング素子及び整流素子を介して直流電気回路と前記交流回転電気機の出力線とを結線した整流器回路とを備え、発電された交流電気を交流−直流変換して前記直流電気回路に給電する機関駆動式発電装置において、
    前記交流回転電気機の回転位置を検知する位置検知手段を備えるとともに、
    その位置検知手段の検知結果に応じた前記スイッチング素子のオン/オフ操作の位相制御を通じて前記交流−直流変換を行う第1の整流モードと、前記スイッチング素子をオフした状態に保持し、前記整流素子の整流作用によって前記交流−直流変換を行う第2の整流モードとを切り替え、且つ前記回転位置の検知結果に応じた前記スイッチング素子のオン/オフ操作の機能に障害が発生したときには、前記第2の整流モードを前記第1の整流モードに代えて選択する切替制御手段と、
    前記第2の整流モードの選択時に前記交流回転電気機の相間短絡を検出する短絡検出手段と、
    前記障害の発生により前記第1の整流モードに代えて前記第2の整流モードが選択されているときには、前記短絡検出手段による相間短絡の検出態様を、前記障害の発生時以外のときの検出態様から変更する検出態様変更手段と、
    を備える機関駆動式発電装置。
  2. 内燃機関に駆動連結される交流回転電気機と、並列接続されたスイッチング素子及び整流素子を介して直流電気回路と前記交流回転電気機の出力線とを結線した整流器回路とを備え、発電された交流電気を交流−直流変換して前記直流電気回路に給電する機関駆動式発電装置において、
    前記交流回転電気機の回転位置を検知する位置検知手段を備えるとともに、
    その位置検知手段の検知結果に応じた前記スイッチング素子のオン/オフ操作の位相制御を通じて前記交流−直流変換を行う第1の整流モードと、前記スイッチング素子をオフした状態に保持し、前記整流素子の整流作用によって前記交流−直流変換を行う第2の整流モードとを切り替え、且つ前記回転位置の検知結果に応じた前記スイッチング素子のオン/オフ操作の機能に障害が発生したときには、前記第2の整流モードを前記第1の整流モードに代えて選択する切替制御手段と、
    前記第2の整流モードの選択時に前記交流回転電気機の相間短絡を検出する短絡検出手段と、
    前記障害の発生により前記第1の整流モードに代えて前記第2の整流モードが選択されているときには、前記短絡検出手段による相間短絡の検出条件を、前記障害の発生時以外のときの検出条件から変更する検出条件変更手段と、
    を備える機関駆動式発電装置。
  3. 内燃機関に駆動連結される交流回転電気機と、並列接続されたスイッチング素子及び整流素子を介して直流電気回路と前記交流回転電気機の出力線とを結線した整流器回路とを備え、発電された交流電気を交流−直流変換して前記直流電気回路に給電する機関駆動式発電装置において、
    前記交流回転電気機の回転位置を検知する位置検知手段を備えるとともに、
    その位置検知手段の検知結果に応じた前記スイッチング素子のオン/オフ操作の位相制御を通じて前記交流−直流変換を行う第1の整流モードと、前記スイッチング素子をオフした状態に保持し、前記整流素子の整流作用によって前記交流−直流変換を行う第2の整流モードとを切り替え、且つ前記回転位置の検知結果に応じた前記スイッチング素子のオン/オフ操作の機能に障害が発生したときには、前記第2の整流モードを前記第1の整流モードに代えて選択する切替制御手段と、
    前記第2の整流モードの選択時に前記交流回転電気機の相間短絡を検出する短絡検出手段と、
    前記障害の発生により前記第1の整流モードに代えて前記第2の整流モードが選択されているときには、前記短絡検出手段による相間短絡の検出を禁止する検出禁止手段と、
    を備える機関駆動式発電装置。
  4. 内燃機関に駆動連結される交流回転電気機と、並列接続されたスイッチング素子及び整流素子を介して直流電気回路と前記交流回転電気機の出力線とを結線した整流器回路とを備え、発電された交流電気を交流−直流変換して前記直流電気回路に給電する機関駆動式発電装置において、
    前記交流回転電気機の回転位置を検知する位置検知手段を備えるとともに、
    その位置検知手段の検知結果に応じた前記スイッチング素子のオン/オフ操作の位相制御を通じて前記交流−直流変換を行う第1の整流モードと、前記スイッチング素子をオフした状態に保持し、前記整流素子の整流作用によって前記交流−直流変換を行う第2の整流モードとを切り替え、且つ前記位置検知手段に異常有りと判定されたときには、前記スイッチング素子の前記出力線側の電圧と前記直流電気回路側の電圧との高低関係の変化に応じて前記スイッチング素子をオン/オフ操作して前記交流−直流変換を行う第3の整流モードを前記第1の整流モードに代えて選択する切替制御手段を備える機関駆動式発電装置。
  5. 前記切替制御手段は、前記回転位置の検知結果に応じた前記スイッチング素子のオン/オフ操作の機能に障害が発生したときには、前記第2の整流モードを前記第1の整流モードに代えて選択するものである請求項4に記載の機関駆動式発電装置。
  6. 前記切替制御手段は、前記第1及び第2の整流モードを前記交流回転電気機の発電状態に応じて切り替えるものである請求項1〜5のいずれか1項に記載の機関駆動式発電装置。
  7. 前記発電状態は、前記交流回転電気機の回転速度である請求項に記載の機関駆動式発電装置。
  8. 前記交流回転電気機は、巻線界磁式の交流回転電気機である請求項1〜7のいずれか1項に記載の機関駆動式発電装置。
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