JP4614924B2 - 食器洗い機 - Google Patents

食器洗い機 Download PDF

Info

Publication number
JP4614924B2
JP4614924B2 JP2006183612A JP2006183612A JP4614924B2 JP 4614924 B2 JP4614924 B2 JP 4614924B2 JP 2006183612 A JP2006183612 A JP 2006183612A JP 2006183612 A JP2006183612 A JP 2006183612A JP 4614924 B2 JP4614924 B2 JP 4614924B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
water supply
water level
time
rinsing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006183612A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008011921A (ja
Inventor
安昭 坂根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2006183612A priority Critical patent/JP4614924B2/ja
Publication of JP2008011921A publication Critical patent/JP2008011921A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4614924B2 publication Critical patent/JP4614924B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Washing And Drying Of Tableware (AREA)

Description

本発明は、洗浄槽底部に水が残留している場合であっても、効果的にすすぎ工程を行うことができ、食器の洗浄効率を高めることができる食器洗い機に関する。
洗剤を用いる洗浄工程、その後に水ですすぐ一又は複数のすすぎ工程を経て、食器を洗浄する食器洗い機では、洗浄工程、及びすすぎ工程の最後にて洗浄槽内の洗浄水又はすすぎ水を、ポンプにエア噛みが生じることによりこれ以上排水することができなくなるまで排水し、ポンプを停止して次工程に移る。すなわち、次工程がすすぎ工程である場合は定常水位まで給水し、乾燥工程である場合は送風ファンの運転を開始する。
しかし、ポンプにより排水する場合には、エア噛みが生じることにより排水後に洗浄槽の底部に一部の水が残留する。したがって、例えば次工程がすすぎ工程であり、定常水位まで給水した場合には、残留した水が給水に混入するため、すすぎ工程により濁り成分がいつまでも排水されないという問題点があった。
斯かる問題点を解決するために、例えば特許文献1では、洗浄、すすぎ、乾燥の各工程の最初に一定時間の給水及び排水を行う食器洗浄機が開示されている。特許文献1に開示されている食器洗浄機では、各工程を実行する前に給水及び排水を行って残水の濁度を低減し、その後に給水を行って洗浄工程及びすすぎ工程を実行する。
実開昭63-139862号公報
食器洗い機では、節水を図るために各工程の定常水位を下げて洗浄又はすすぎを行う。しかし、定常水位を下げた場合であっても洗浄槽底部に残留する水量は低減しないことから、すすぎに用いる水の濁度が相対的に高くなり、すすぎ洗浄効率が低下する。
特許文献1に開示されている食器洗浄機では、各工程前に給水及び排水を行うことにより、洗浄槽底部に残留する水の濁度を低下させている。このようにすることで、すすぎ洗浄効率の低下を抑止することはできるが、毎工程の前に給水及び排水を行う必要があることから使用水量は増加し、節水を図ることはできない。
また、最近の食器洗浄機では、すすぎ工程での給水量を給水時間に基づいて制御しているものが多い。しかし、給水圧は地域、家屋の立地条件、時間帯等に応じて変動するものであり、給水圧が低い場合には、一定の給水時間内の給水量が少なくなり、十分にすすぎを行うことができないおそれがあった。
一方、給水圧が高い場合には、一定の給水時間内の給水量が多くなることから十分にすすぎを行うことができる。しかし、使用水量がさらに多くなり、節水を図ることが困難になる。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、洗浄槽の底部に洗浄水が残留している場合であっても、節水効果を損ねることなく効果的にすすぎを行うことが可能な食器洗い機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る食器洗い機は、洗浄槽内に給水された水の水位を複数検知することが可能な水位検知手段を備え、給排水を繰り返すことにより、洗剤を用いる洗浄工程の後、一又は複数のすすぎ工程を行う食器洗い機において、前記洗浄工程の給水時に、前記水位検知手段で検知した第1の水位から、前記水位検知手段で検知した該第1の水位より高い第2の水位まで給水するのに要する給水時間を計時する手段と、前記給水時間に所定の係数を乗算して補足給水時間を算出する手段とを備え、洗浄工程又は一のすすぎ工程の一部又は全部の工程の終了時に、前記第1の水位より低い水位まで排水し、前記補足給水時間だけ補足給水を行った後に排水するようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、第1の水位から第2の水位まで給水するのに要する給水時間を計時し、計時された給水時間に基づいて補足給水時間を算出する。したがって、給水圧が一定ではなく変動する場合であっても補足給水による給水量を一定にすることができ、すすぎ効率を低下させること無く、使用水量を節約することが可能となる。
また、本発明に係る食器洗い機は、前記補足給水時間に相当する給水量が、排水後に洗浄槽底部に残留する残留水量より多くなるよう前記係数を設定してあることを特徴とする。
本発明においては、補足給水時間に相当する給水量が、排水後に洗浄槽底部に残留する残留水量より多くなるよう係数を特定する。したがって、排水後に残留している残留水量以上の補足給水を行うことにより残留水を確実に希釈することができ、すすぎ効率を向上させることが可能となる。
また、本発明に係る食器洗い機は、前記洗浄工程の給水時に、前記第1の水位より水位が高い場合、前記第1の水位より低くなるまで排水してから給水するようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、洗浄工程の給水時に、第1の水位より水位が高い場合、第1の水位より低くなるまで排水してから給水を開始する。したがって、第1の水位から第2の水位まで給水するのに要する給水時間を確実に計時することができ、給水時間に基づいて補足給水時間を確実に算出することが可能となる。
また、本発明に係る食器洗い機は、食器を出し入れする扉の開放を検知する扉開放検知手段を備え、前記第1の水位から前記第2の水位まで給水するのに要する給水時間を計時中に扉の開放を検知した場合、給水及び計時を停止するようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、第1の水位から第2の水位まで給水するのに要する給水時間を計時中に扉が開放された場合、給水及び計時を停止する。これにより、給水時間の途中でユーザが食器を追加するため等に扉を開放した場合であっても、開放している間は給水を停止し、計時を停止することにより、外部へ水が漏れだすことがなく、給水時間を正確に計時することが可能である。
また、本発明に係る食器洗い機は、標準的なすすぎ回数及び排水時間を記憶しておき、すすぎ回数の選択を受け付ける手段を備え、記憶してあるすすぎ回数よりも少ないすすぎ回数の選択を受け付けた場合、排水後の洗浄槽底部に残留する残留水量が、記憶してある排水時間より長くなるよう排水時間を更新するようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、標準のすすぎ回数よりも少ないすすぎ回数で運転する場合、排水後に洗浄槽底部に残留する残留水量が、標準のすすぎ回数で運転する場合より少なくなるよう排水する。これにより残留水量を可能な限り減少させ、補足給水量を増加させることにより、洗浄水の濁度をより低下させることができ、すすぎ効率をより向上させることが可能となる。
本発明によれば、第1の水位から第2の水位まで給水するのに要する給水時間を計時し、計時された給水時間に基づいて算出された補足給水時間により給水量を調整することで、給水圧が変動する場合であっても補足給水による給水量を一定にすることができ、すすぎ効率を低下させること無く、使用水量を節約することが可能となる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は本発明の実施の形態に係る食器洗い機の正面から見た要部構成を示す模式図である。図1に示すように、キャビネット1内に洗浄槽2を備えており、洗浄槽2内には食器類18を収納する食器篭3が、前後方向に摺動可能に設置されている、洗浄槽2の底部には、モータ8の軸に接続されたポンプ7が配設されている。
ポンプ7は、例えば正逆回転式のモータ8を用いており、ポンプケーシングには吸込口が1ヶ所と吐出口が2ヶ所形成され、吐出口はそれぞれ洗浄吐出管9及び排水吐出管10が連結されている。両吐出口には、切換え弁が配設されており、一方の吐出口のみが開放されるようになっている。
モータが正回転する場合には、ポンプインペラーの回転によるケーシング内流れの動圧で、切換え弁が排水吐出口を閉鎖して、吸込管6から吸込んだ水は洗浄吐出管9へと圧送される。逆回転する場合には、切換え弁が洗浄吐出口を閉鎖して、吸込管6から吸込んだ水は排水吐出管10へと圧送される。
ポンプが正回転した場合、洗浄槽2内に滞留している洗浄水は残さいフィルター5を通過し、吸込管6から洗浄吐出管9を経て回転ノズル11へと圧送され、回転ノズル11直上に収納された食器類18に噴射される。ポンプが逆回転した場合、洗浄槽2内に滞留している洗浄水は、吸込管6から排水吐出管10を経て、排水口13から外部へ排出される。
なお、ポンプの構成は上述した構成に限定されるものではない。例えば1個のモータ軸に2室のケーシングを有し、それぞれのケーシングに吸込口と吐出口とが形成され、洗浄用インペラー及び排水用インペラーを配設して正逆回転により洗浄と排水とを切り換える方式のポンプでも良い。また、洗浄用ポンプ及びモータと、排水用ポンプ及びモータとを独立に設ける構成であっても良い。
また、洗浄槽2は、底部壁面の一部が開口しており、水位検知手段であるフロートケース20とフロートホース19を介して連通している。洗浄槽2内の水位が上昇した場合、フロートケース20内の水位も上昇し、浮力により上下方向に移動可能に保持された第1フロート24及び第2フロート21が上昇する。第1フロート24及び第2フロート21の上部には、マグネット25及び22がそれぞれ配設されており、第1フロート24及び第2フロート21の上昇に伴ってマグネット25及び22も上昇する。
マグネット25及び22の上方には、リードスイッチ26及び23がそれぞれ高さ方向に異なる位置に固定して配設されている。第1フロート24が第1の水位(例えば貯水量1900cm3 )に到達した場合、マグネット25がリードスイッチ26を作動させることにより、第1の水位に到達した旨を示す信号が制御装置12へ送信される。さらに給水を続行し、第2フロート21が第2の水位(例えば貯水量2500cm3 )に到達した場合、マグネット22がリードスイッチ23を作動させることにより、第1の水位よりも高水位である第2の水位に到達した旨を示す信号が制御装置12へ送信される。
洗浄槽2の底部付近には、洗浄時及びすすぎ時に洗浄水を加熱し、乾燥時に洗浄槽内の空気を加熱乾燥するためのヒータ4が配設されている。ヒータ4は、洗浄時に滞留する洗浄水に浸漬する高さに配置する。またキャビネット1の底部付近には、洗浄工程、すすぎ工程を経て乾燥工程に至る一連のシーケンスを各種センサを用いて実行、制御するための制御回路12が配設されている。14は水道蛇口からホースを介して水道水をシステム内へ供給させる接続部であり、給水弁(電磁弁)15へと連通しており、給水弁15の開放時に、水道水が給水口17を介して洗浄槽2内へ給水される。
図2は、本実施の形態に係る食器洗い機の制御装置12の構成を示すブロック図である。図2に示すように、制御装置12は、CPU(中央処理装置)121、ROM122、RAM123、時刻を計時するためのクロック124及び入出力ポート125等を備え、これらは互いに内部バス126によって接続されている。入出力ポート125には、水位検出手段のリードスイッチ26及び23、噴射ノズル11、11を駆動するモータ8、洗浄水を加熱するヒータ4、給水口17を開閉する給水弁15等が接続されている。
制御装置12のCPU121は、RAM123をワーキングエリアとして、ROM122に格納されたプログラムを実行することにより、食器洗浄等の給排水を制御する。例えば第1の水位に到達した旨を示す信号を受信してから第2の水位に到達した旨を示す信号を受信するまでの時間を計測することで、補足給水時間を算出する。CPU121は、洗浄工程又は最終すすぎ工程ではないすすぎ工程の終了時に、第1の水位より低い水位まで排水し、補足給水時間だけ補足給水を行った後に再度排水するよう、給水弁15及びモータ8に対して指示信号を送信する。
以下、本発明の実施の形態に係る食器洗い機の洗浄処理について説明する。図3は、本発明の実施の形態に係る食器洗い機の制御装置12のCPU121の洗剤を用いた洗浄処理にて第1の水位から第2の水位まで給水するのに要する時間taを計時する手順を示すフローチャートである。
ユーザは、まず洗浄対象となる食器類18を食器篭3に投入し、キー操作によって例えば標準コース、軽い汚れコース等の洗浄モードを選択する。洗浄モードの選択に応じて、すすぎ回数が増減する。ユーザは、食器洗浄用の洗剤を洗浄槽2に投入して扉を閉止する。ユーザがスタートキーを押下げた場合、本実施の形態に係る食器洗い機の制御装置12のCPU121は、起動信号を受け付け、給水弁15に対して給水弁開放信号を送信する(ステップS301)。給水弁15が開放され、給水口17から洗浄槽2内へ水道水が給水される。
CPU121は、第1の水位を検知した旨の信号を受信したか否かを判断し(ステップS302)、CPU121が、第1の水位を検出した旨の信号を受信したと判断した場合(ステップS302:YES)、CPU121は、給水弁15に対して給水弁閉止信号を、及びモータ8へ洗浄槽2内の残留水を排水するよう逆回転指示信号を、それぞれ送信する(ステップS303)。
CPU121は、給水弁閉止信号、及び逆回転指示信号を送信してから所定時間経過したか否かを判断し(ステップS304)、CPU121が、所定時間経過したと判断した場合(ステップS304:YES)、CPU121は、給水弁15に対して給水弁開放信号を、及びモータ8へ回転停止信号を、それぞれ送信する(ステップS305)。なお、上述の所定時間は、後述する第1の水位より水位が低くなるまでの時間を意味しており、最大でもポンプにエア噛みが生じる等により、それ以上排水することができない状態となるまでの時間である。第1の水位よりも水位が低くなるようにしておくことで、後述する第1の水位から第2の水位まで給水するのに要する給水時間を正確に計時することができる。
CPU121は、第1フロート24が第1の水位(例えば貯水量1900cm3 )に到達し、マグネット25がリードスイッチ26を作動させることにより送信される、第1の水位に到達した旨を示す信号を受信したか否かを判断する(ステップS306)。CPU121が、第1の水位に到達した旨を示す信号を受信したと判断した場合(ステップS306:YES)、CPU121は、計時をリセットして開始し(ステップS307)、第2フロート21が第2の水位(貯水量2500cm3 )に到達し、マグネット22がリードスイッチ23を作動させることにより送信される、第1の水位よりも高水位である第2の水位に到達した旨を示す信号を受信したか否かを判断する(ステップS308)。
CPU121が、第2の水位に到達した旨を示す信号を受信したと判断した場合(ステップS308:YES)、CPU121は、給水弁15に対して給水弁閉止信号を、及びモータ8に対して洗浄槽2内へ洗浄水を噴射するよう正回転指示信号を、それぞれ送信する(ステップS309)。
なお、CPU121が、第2の水位に到達した旨を示す信号を受信していないと判断した場合(ステップS308:NO)、CPU121は、扉が開放された旨を示す信号を受信したか否かを判断しても良い。すなわち、食器類18を追加投入する、食器類18を途中で取り出す等により扉が開放された場合、計時される時間が長くなり、補足給水量を適切に算出することができない。そこで、CPU121が、扉が開放された旨を示す信号を受信したと判断した場合、計時を一時停止し、給水弁15に対して給水弁閉止信号を送信する。このようにすることで、扉が開放された状態では給水されることがなく、開放されている時間は計時されない。したがって、補足給水量を正確に算出することが可能となる。
扉が閉止された場合、CPU121は、扉が閉止された旨を示す信号を受信する。CPU121は、扉が閉止された旨を示す信号を受信した場合、計時を再開して、給水弁15に対して給水弁開放信号を送信する。
CPU121は、第2の水位に到達した旨を示す信号を受信した時点までの時間taをRAM123に記憶し(ステップS310)、洗浄槽2内に残留している残留水を希釈するための補足給水量を算出する。
なお、第1の水位及び第2の水位は、上述のように2つのフロートを用いることにより個別に検知することに限定されるものではなく、例えば1つのフロートにより2つの水位を検知することが可能な構成であっても良い。また、圧力センサ等を用いることにより水位を連続的に検知することが可能としておき、所定の2つの水位間で給水時間を計時しても良い。
噴射ノズル11、11からの洗浄水の噴射を開始した場合、CPU121は、ヒータ4へ通電し、洗浄水を加熱する。洗浄水が所定の設定温度まで加熱されることから、噴射ノズル11、11から水が噴射されることによる外力に加えて、加熱により油脂けん化能力の向上した洗剤の作用により食器類18を効率的に洗浄する。CPU121は、設定されている洗浄時間の経過又は過熱による洗浄水の温度が所定の温度、例えば約58℃に到達したと判断した場合、給水弁15に対して給水弁閉止信号を送信し、モータ8に対して逆回転指示信号を送信する。ポンプが逆回転することにより、洗浄槽2内に滞留している洗浄水は、吸込管6から排水吐出管10を経て、排水口13から外部へ排出される。
図4は、本発明の実施の形態に係る食器洗い機の制御装置12のCPU121の残留水の希釈処理手順を示すフローチャートである。制御装置12のCPU121は、第1の水位に到達している旨を示す信号を継続して受信しているか否かを判断し(ステップS401)、CPU121が、第1の水位に到達している旨を示す信号の受信が途絶えたと判断した場合(ステップS401:NO)、CPU121は、十分に低い水位まで所定時間排水を行ったものと判断し、モータ8に対して回転停止信号を送信する(ステップS402)。例えば所定時間排水した後に、洗浄槽2底部に約300cm3 の水が残留する場合、残留水量300cm3以上の補足給水を行うことにより、残留水を確実に希釈することができる。
そこで、CPU121は、第2の水位2500cm3と第1の水位1900cm3との水量差600cm3を貯水するのに要した時間taに、係数αを乗算して補足給水量に相当する補足給水時間Tを算出する(ステップS403)。例えばαが0.5である場合、補足給水時間Tは、T=0.5×taで算出することができ、この場合、補足給水として300cm3以上給水することが可能となる。補足給水時間Tを算出する係数αは0.5に限定されるものではないが、2倍以上希釈することができることから0.5以上であることが好ましい。
CPU121は、計時をリセットして開始し(ステップS404)、給水弁15に対して給水弁開放信号を送信する(ステップS405)。CPU121は、補足給水時間Tが経過したか否かを判断し(ステップS406)、CPU121が、補足給水時間Tが経過したと判断した場合(ステップS406:YES)、CPU121は補足給水が終了したと判断し、給水弁15に対して給水弁閉止信号を、及びモータ8に対して外部へ排水するよう逆回転指示信号を、それぞれ送信する(ステップS407)。すなわち、補足給水によって希釈されて洗浄槽2の底部に残留している残留水を洗浄槽2から排水することにより、最終的に残留する残留水量が減少する。これにより、すすぎ工程にて水道水が給水された場合に、洗浄水の希釈度合が大きくなることから、より濁度の低い水を用いてすすぎ工程を実行することができ、以後のすすぎ効率を向上させることが可能となる。
CPU121は、給水弁15に対して給水弁開放信号を送信し、第1の水位まで給水した後、給水弁閉止信号を送信して、ポンプのモータ8に対して逆回転指示信号を送信することにより、ヒータ4に通電することなく、すすぎを所定時間実行することができる。所定時間経過した時点で、CPU121は、モータ8に対して正回転指示信号を送信することにより、すすぎ後に洗浄槽2内に滞留している水を外部へ排出する。以後、すすぎ工程の回数だけ同様の処理を繰り返す。
最後のすすぎ工程では、CPU121は、給水弁15に対して給水弁開放信号を送信し、第1の水位まで給水した後、給水弁閉止信号を送信する。そして、ポンプのモータ8に対して逆回転指示信号を送信するとともに、ヒータ4に通電指示信号を送信する。ヒータ4へ通電することにより、洗浄水を温水としつつノズル噴射を行う。これにより、残留している汚れをより効果的に洗浄することができる。
CPU121は、所定の時間が経過するか、又はヒータ4により加熱された温水の温度が所定の温度、例えば約70℃に到達したと判断した場合、モータ8に対して正回転指示信号を送信して、洗浄槽2内の水外部へ排出する。最終のすすぎ工程では補足給水は行わない。この後、例えばファンを回転させて送風する、また併せてヒータ4に通電することによる温風を用いた乾燥工程を一定時間行うことにより、一連の食器洗浄工程が終了する。
なお、すすぎ回数は、通常ユーザによる洗浄コースの選択に応じて増減される。(表1)は、本実施の形態に係る食器洗い機の洗浄コースごとのすすぎ回数及び使用水量を示している。(表1)に示すように、例えば「標準コース」が選択された場合、すすぎ回数は3回であるのに対し、「スピーディコース」が選択された場合はすすぎ回数が2回に減少する。
Figure 0004614924
この場合であっても、すすぎ効率を大きく落とすことがないよう、本実施の形態では、すすぎ回数が減少した場合には補足給水量を多く給水するようにしてある。具体的には、選択されたコースごとに、補足給水量を算出する係数αを記憶しておき、すすぎ回数が少ないコースの選択を受け付けた場合、より係数αが大きくなるよう係数αを設定する。例えば「標準コース」が選択された場合には係数αが0.75であるのに対し、「スピーディコース」が選択された場合には係数αが1.5となるよう、RAM123に記憶しておく。CPU121は選択された洗浄コースに応じて係数αを読み出して補足給水量を算出する。
また、係数αを変更するのではなく、排水後の残留水量を減少させることで対応することも可能である。例えばすすぎ回数が減少する「スピーディコース」が選択された場合、補足給水量を「標準コース」よりも多くすることが、すすぎ性能を高める上で効果的である。したがって、係数αを標準コースと同一とする場合には、排水時間を「標準コース」よりも十分に長く設定することにより、排水後の残留水量を「標準コース」より少なくする。これにより、使用水量を増やすことなく補足給水量を増加することにより、すすぎに用いる水の濁度を低くすることができる。
図5は、(表1)に示す条件において食器類18を最大量搭載(食器点数60点)した場合の塩分を用いた導電率(初期導電率28ミリジーメンス/センチメートル)による各工程の排水導電率を測定した結果を示す図である。
図6は、図5と同様に(表1)に示す条件において食器類18を最大量搭載した場合の実汚れによる(初期濁度1000NTU=FTU)各工程の排水の濁度を測定した結果を示す図である。いずれも排水後に洗浄槽2内に残留している残留水量が400cm3 である場合を示している。図5及び図6では、最終のすすぎ工程における数値が低いほどすすぎ性能が良好であり、汚れが残っていないきれいな水ですすぐことができていることを示している。
図5及び図6において、×印は、従来の「標準コース」において補足給水時間を一定時間とした場合におけるユーザ宅での給水圧が低水圧(0.03MPa)であるときの導電率及び濁度を、○印は、従来の「標準コース」において補足給水時間を一定時間とした場合におけるユーザ宅での給水圧が高水圧(1MPa)であるときの導電率及び濁度の変化を示している(破線参照)。
従来例の「標準コース」では、給水圧が低水圧である場合には、1回の補足給水量が少なくなるため使用水量が少なくなる。しかし、最終のすすぎ工程では導電率及び排水濁度が比較的高く、すすぎ効率が劣化していることが明らかである。したがって、食器類18が残留した洗剤によって広範囲に曇ったり、濁りによる斑点状の曇りが残ったりする等の問題が生じるおそれがある。
逆に、給水圧が高水圧である場合には、すすぎ効率の向上は見られるものの、使用水量が必要以上に多くなり、節水効果を図ることが困難であるという問題が残されていた。
黒丸印は、本発明の実施の形態に係る食器洗い機での「標準コース」での導電率及び濁度の変化を示している。黒丸印を結んだ実線からも明らかなように、「標準コース」で洗浄する場合、補足給水量を適切に設定する、すなわち係数αを適切な値とすることにより、給水圧によらず必要以上に使用水量を増やすことなく、すすぎ効率を向上させることができる。従来例の「標準コース」では、ユーザ宅の給水圧条件によってすすぎ効率及び使用水量が大きく変動していたが、本実施の形態では、給水圧に関係なく安定したすすぎ効率を得ることができ、使用水量も給水圧によらず一定となる。
また、黒三角印は、本発明の実施の形態に係る食器洗い機での「スピーディコース」での導電率及び濁度の変化を示している。黒三角印を結んだ実線からも明らかなように、「スピーディコース」で洗浄する場合、最終のすすぎ工程以外のすべての工程において、「標準コース」よりも補足給水量を多く、すなわち係数αを大きく設定することにより、少ない使用水量で十分なすすぎ性能を得ることができる。
また、黒菱形印は、本発明の実施の形態に係る食器洗い機での「念入りコース」での導電率及び濁度の変化を示している。黒菱形印を結んだ実線からも明らかなように、「念入りコース」で洗浄する場合、係数αを「標準コース」と同一に設定したときであっても、補足給水回数を減少させ、使用水量を少なくした場合であっても、十分なすすぎ性能を得ていることがわかる。
このように、洗浄コースによって、補足給水を行う工程及び係数αを任意に設定することにより、必要以上に使用水量を増やすことなく所定のすすぎ性能を安定して得ることができる。
なお、上述した実施の形態では、最後のすすぎ工程を除く全ての工程にて補足給水を行うことにより、洗浄槽2内に排水後でも残留している残留水を希釈する場合について説明しているが、最後のすすぎ工程を除く全ての工程にて残留水を希釈する構成に限定されるものではなく、一部の工程にて希釈しさえすれば同様の効果が期待できる。
また、上述した実施の形態は、食器洗い機の機能を含む複合機でも同様の効果を奏することができ、例えば食器洗い乾燥機においても同様の効果を奏することは言うまでもない。
本発明の実施の形態に係る食器洗い機の正面から見た要部構成を示す模式図である。 本実施の形態に係る食器洗い機の制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る食器洗い機の制御装置のCPUの洗剤を用いた洗浄処理にて第1の水位から第2の水位まで給水するのに要する時間を計時する手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る食器洗い機の制御装置のCPUの残留水の希釈処理手順を示すフローチャートである。 食器類を最大量搭載した場合の塩分を用いた導電率による各工程の排水導電率を測定した結果を示す図である。 食器類を最大量搭載した場合の実汚れによる各工程の排水の濁度を測定した結果を示す図である。
符号の説明
1 キャビネット
2 洗浄槽
4 ヒータ
6 吸込管
7 ポンプ
8 モータ
9 洗浄吐出管
10 排水吐出管
11 回転ノズル
12 制御装置
13 排水口
15 給水弁
17 給水口
19 フロートホース(水位検知手段)
20 フロートケース(水位検知手段)
21 第2フロート
22、25 マグネット
23、26 リードスイッチ
24 第1フロート
121 CPU
122 ROM
123 RAM

Claims (5)

  1. 洗浄槽内に給水された水の水位を複数検知することが可能な水位検知手段を備え、給排水を繰り返すことにより、洗剤を用いる洗浄工程の後、一又は複数のすすぎ工程を行う食器洗い機において、
    前記洗浄工程の給水時に、前記水位検知手段で検知した第1の水位から、前記水位検知手段で検知した該第1の水位より高い第2の水位まで給水するのに要する給水時間を計時する手段と、
    前記給水時間に所定の係数を乗算して補足給水時間を算出する手段と
    を備え、
    洗浄工程又は一のすすぎ工程の一部又は全部の工程の終了時に、前記第1の水位より低い水位まで排水し、前記補足給水時間だけ補足給水を行った後に排水するようにしてあることを特徴とする食器洗い機。
  2. 前記補足給水時間に相当する給水量が、排水後に洗浄槽底部に残留する残留水量より多くなるよう前記係数を設定してあることを特徴とする請求項1記載の食器洗い機。
  3. 前記洗浄工程の給水時に、前記第1の水位より水位が高い場合、前記第1の水位より低くなるまで排水してから給水するようにしてあることを特徴とする請求項1又は2記載の食器洗い機。
  4. 食器を出し入れする扉の開放を検知する扉開放検知手段を備え、
    前記第1の水位から前記第2の水位まで給水するのに要する給水時間を計時中に扉の開放を検知した場合、給水及び計時を停止するようにしてあることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の食器洗い機。
  5. 標準的なすすぎ回数及び排水時間を記憶しておき、
    すすぎ回数の選択を受け付ける手段を備え、
    記憶してあるすすぎ回数よりも少ないすすぎ回数の選択を受け付けた場合、排水後の洗浄槽底部に残留する残留水量が、記憶してある排水時間より長くなるよう排水時間を更新するようにしてあることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の食器洗い機。
JP2006183612A 2006-07-03 2006-07-03 食器洗い機 Expired - Fee Related JP4614924B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006183612A JP4614924B2 (ja) 2006-07-03 2006-07-03 食器洗い機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006183612A JP4614924B2 (ja) 2006-07-03 2006-07-03 食器洗い機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008011921A JP2008011921A (ja) 2008-01-24
JP4614924B2 true JP4614924B2 (ja) 2011-01-19

Family

ID=39069569

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006183612A Expired - Fee Related JP4614924B2 (ja) 2006-07-03 2006-07-03 食器洗い機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4614924B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5669702B2 (ja) * 2011-09-22 2015-02-12 三菱電機株式会社 食器洗浄機
CN107752942B (zh) * 2017-11-24 2024-01-26 佛山市顺德区美的洗涤电器制造有限公司 水槽洗碗机及其清洗果蔬时的进水控制方法
CN113647882A (zh) * 2020-05-12 2021-11-16 佛山市顺德区美的洗涤电器制造有限公司 清洗设备及其控制方法
CN111809343A (zh) * 2020-06-24 2020-10-23 佛山市沃熙电器科技有限公司 洗涤设备的排水方法、装置及设备

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5997638A (ja) * 1982-11-25 1984-06-05 三洋電機株式会社 洗浄機の運転制御装置
JPH0720942A (ja) * 1993-07-02 1995-01-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 水位センサの制御装置
JP2000037339A (ja) * 1998-07-21 2000-02-08 Mitsubishi Electric Corp 食器洗浄機の制御方法及び装置
JP2001057957A (ja) * 1999-08-23 2001-03-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 食器洗い機

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5997638A (ja) * 1982-11-25 1984-06-05 三洋電機株式会社 洗浄機の運転制御装置
JPH0720942A (ja) * 1993-07-02 1995-01-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 水位センサの制御装置
JP2000037339A (ja) * 1998-07-21 2000-02-08 Mitsubishi Electric Corp 食器洗浄機の制御方法及び装置
JP2001057957A (ja) * 1999-08-23 2001-03-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 食器洗い機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008011921A (ja) 2008-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4614924B2 (ja) 食器洗い機
KR101093643B1 (ko) 세탁기의 잔수배출 제어방법
WO2012014408A1 (ja) 食器洗い機
KR101214460B1 (ko) 식기세척기의 배수 자동제어방법
JP2008212584A (ja) 食器洗い機
JP5982623B2 (ja) 洗浄装置
EP2543304B1 (en) Dishwashing machine
JP4206261B2 (ja) 食器洗浄機及びその洗剤供給方法
JP4964208B2 (ja) 食器洗い機
JP4799538B2 (ja) 食器洗浄機と、食器洗浄機の泡検出方法
JP6518489B2 (ja) 洗浄機
JP2003047584A (ja) 食器洗い機
CN112971659A (zh) 洗碗机的运行方法
JP3207459B2 (ja) 浴槽洗浄装置の洗剤投入装置およびその装置における洗剤投入動作状態の検知方法
JP4425829B2 (ja) 食器洗浄機
CN211863868U (zh) 一种蒸发器的自动清洗装置
JP4496145B2 (ja) 食器洗い機
JP2014097144A (ja) 洗浄装置
JP5982622B2 (ja) 洗浄装置
JP3046205U (ja) 食器洗い乾燥機
JP6043598B2 (ja) 洗浄装置
KR20090120575A (ko) 세탁기의 제어 방법
KR102547553B1 (ko) 식기 세척기 및 그 제어방법
CN116919281A (zh) 洗碗机及其控制方法
JP2005270174A (ja) 食器洗い機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080806

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101001

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101019

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101019

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131029

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees