JP4496145B2 - 食器洗い機 - Google Patents

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Description

この発明は、食器の洗浄、すすぎ、及び乾燥等の各処理行程を順次行う食器洗い機に関し、特に、洗浄行程において、高い洗剤濃度の洗浄水を噴射して洗浄処理を行った後、標準の洗剤濃度の洗浄水を噴射して洗浄処理を行う食器洗い機に関する。
食器洗い機の洗浄能力は、一般的に、洗剤の濃度、洗浄水の温度、洗浄水の噴射によるエネルギーの大きさ等に依存するので、高い洗剤濃度の洗浄水を用いることにより、頑固な汚れを素早く効果的に除去することができる。また、食器洗い機では、油汚れやデンプン汚れ等の汚れが多量に且つ頑固に付着した食器や調理器具等を洗浄することも多く、このような場合には洗剤濃度を高くして洗浄することが有効である。
このような食器洗い機において、高い洗剤濃度の洗浄水を噴射して洗浄処理(以下、高濃度洗浄という。)を行い、その後、標準の洗剤濃度の洗浄水を噴射して洗浄処理(以下、標準濃度洗浄という。)を行うものは、例えば特開2003−174994号公報(特許文献1)に記載されているように、既に提案されている。
この特開2003−174994号公報には、洗浄槽内に投入する洗剤量が標準コースにおける規定量であっても、洗浄水の洗剤濃度を高くして、調理器具などの汚れが頑固なものを洗浄する場合にも高い洗浄効果を得られるようにした「食器洗い機」が記載されている。
この食器洗い機は、次のように構成されている。図4に示されているように、洗浄槽36は前方に開口部37を有し、この開口部を扉38により開閉できるようにして、内部に洗浄水を噴射する洗浄ノズル39が回転自在に設けられており、洗浄槽36内には食器類40を収納する食器かご41が配置されている。
上記洗浄槽36内の洗浄水はヒータ43によって温水化され、洗浄ポンプ44によって排水口45に備えた残菜フィルタ46から吸い込まれ、洗浄ノズル39に圧送されて食器類40に向けて噴出され、循環されることにより食器類を洗浄するように構成されている。給水弁47は洗浄槽36への洗浄水の給水を制御するものであり、排水ポンプ48は洗浄槽36の下部に設けられ、洗浄槽内の洗浄水を機外に排水するものである。
また、水位検知手段49は、洗浄槽36と連通された補助槽50中の水位を検知することで、洗浄槽内の水位が所定水位に達していることを検知するものである。
制御装置42は、運転コースなどを設定する入力手段と、マイクロコンピュータなどで構成され、入力手段による設定に基づいて洗浄、すすぎ、乾燥などの各行程を逐次制御する制御手段を備えている。上記入力手段は、電源スイッチと、スタートスイッチと、食器類の汚れに応じて運転コースを選択するコース設定スイッチと、加熱すすぎ行程終了後の乾燥時間を必要に応じて選択する乾燥時間設定スイッチを有している。
上記運転コースは、食器類の汚染の強さに応じて「標準コース」、「スピーディコース」、又は「念入りコース」が用意されているので、洗浄したい食器類の汚れが頑固であると判断した場合は、「念入りコース」を選択することができる。
上記制御装置42が備えている制御手段により、下記の表に示されているように、「洗浄行程」、「すすぎ行程」、「加熱すすぎ行程」の順に各行程が制御される。「念入りコース」の洗浄行程は、「洗浄行程I」と「洗浄行程II」に分かれ、「洗浄行程I」においては、洗浄槽36内の水位を「標準コース」の「洗浄行程」の水位よりも低くしており、洗浄ポンプ44を間欠運転して食器類40を洗浄している(高濃度洗浄)。上記「洗浄行程II」においては、「洗浄行程I」での洗浄水を排水しないで、それに追加給水した後、洗浄ポンプ44を連続運転して、引き続き洗剤の溶け込んだ洗浄水で食器類40を洗浄している(標準濃度洗浄)。
Figure 0004496145
次に、上記食器洗い機の動作について説明する。
使用者は、食器かご41に食器類40をセットし、洗剤を所定量入れ扉38を閉めた後、電源スイッチをオンにして、コース設定スイッチにより食器類の量や汚れに応じて運転コースを選択して設定し、必要に応じて乾燥時間設定スイッチにより「加熱すすぎ行程」の終了後に行う乾燥時間を設定して、最後にスタートボタンを押すことにより運転が開始される。
入力手段により「標準コース」を設定した場合、「洗浄行程」では、図5(a)に示されているように、ステップ60にて運転を開始すると、ステップ61にて給水弁47を開いて所定水位まで給水し、さらに、ステップ62にて所定時間追加給水して、ステップ63にて洗浄ポンプ44を連続動作させて洗浄ノズル39より食器類40に向けて洗浄水を噴射して標準濃度洗浄をしながら、ヒータ43に連続通電して洗浄水を加熱する。ステップ64にて洗浄水の温度が所定温度以上になると、ステップ65にてヒータ43をオフにする。ステップ66にて運転時間が所定時間以上になるとステップ67へ進み、排水ポンプ48をオンにして排水し、ステップ68にて次行程に進む。
このような「洗浄行程」において、洗浄槽36内における温度と洗浄水の水位は、図6(a),(b)に示すように変化する。洗浄水の水位は洗浄開始時から規定水位であり、終了するまで一定であって、この時の洗剤濃度は標準濃度である。また、洗浄槽内の温度は洗浄開始直後から加熱され徐々に高くなり、所定温度、例えば60℃になると加熱を止めて、その後は略一定温度になる。
入力手段により「念入りコース」を設定した場合、「洗浄行程I」では、図5(b)に示されているように、ステップ70にて運転を開始すると、ステップ71にて給水弁47を開いて所定水位まで給水し、ステップ72にて洗浄ポンプ44を間欠動作させて洗浄ノズル39より食器類40に向けて洗浄水を噴射して高濃度洗浄をしながら、ヒータ43に間欠的に通電して洗浄水を加熱する。ステップ73にて経過時間が所定時間以上になると、「洗浄行程I」を終了してステップ74にて「洗浄行程II」へ進む。
「洗浄行程II」では、図5(c)に示されているように、ステップ80にて運転を開始すると、ステップ81にて給水弁47を開いて所定時間追加給水して、「標準コース」の「洗浄行程」の水位と同じ水位とし、ステップ82にて洗浄ポンプ44を連続動作させて洗浄ノズル39より食器類40に向けて洗浄水を噴射して標準濃度洗浄をしながら、ヒータ43に連続通電して洗浄水を加熱する。
ステップ83にて洗浄水の温度が所定温度以上になると、ステップ84にてヒータ43をオフにして、ステップ85にて経過時間が所定時間以上になるとステップ86へ進み、排水ポンプ48をオンにして排水し、ステップ87にて次の行程へ進む。
その後、上記の表に示されているように、「すすぎ行程」と「加熱すすぎ行程」を行った後、「乾燥行程」を経て動作を終了する。
上記「念入りコース」の「洗浄行程I」と「洗浄行程II」において、洗浄槽36内における温度と洗浄水の水位は、図7(a),(b)に示すように変化する。「洗浄行程I」では、洗浄水の水位は低水位であって洗剤濃度は高濃度であり、また洗浄槽内の温度は洗浄開始直後から加熱されて高くなる。「洗浄行程I」での洗浄処理時間が所定時間以上になるか、又は槽内温度が所定温度、例えば50℃以上になると、「洗浄行程II」が開始される。この「洗浄行程II」では、最初に洗浄ポンプ44による洗浄動作を一時停止して、給水弁47を開いて所定量の追加給水を行い規定水位にして、洗剤濃度を標準濃度にする。次に、洗浄ポンプ44を再起動して洗浄動作を再開すると共に、洗浄槽内の温度は洗浄動作の再開直後から再び加熱されて高くなり、所定温度、例えば60℃以上になると加熱を停止して一定温度になる。
上記の表に示されているように、入力手段により「念入りコース」を設定した場合は、「洗浄行程I」において水位検知手段49が規定水位を検知すると、給水弁47が閉じられ洗浄槽36内への給水を停止し、洗浄ポンプ44の間欠運転が開始される。一方、「標準コース」における「洗浄行程」では、水位検知手段49が規定水位を検知してから、さらに追加給水をするので、「念入りコース」の「洗浄行程I」における洗浄水量は、追加給水がない分だけ少なく、洗浄水の洗剤濃度を高くすることが容易に実現でき、これにより頑固な汚れに対して洗剤の洗浄力を大きくすることができ、汚れを素早く除去することができる。
特開2003−174994号公報
上記特許文献1に記載されている食器洗い機における「念入りコース」の洗浄行程である「洗浄行程I」と「洗浄行程II」においては、高濃度洗浄から標準濃度洗浄に変える場合、洗浄ポンプ44を一時停止させた後、給水弁47を開いて所定時間追加給水をしてから給水弁を閉じた後、再度洗浄ポンプを運転していた。
このように、高濃度洗浄から標準濃度洗浄に変えるとき、洗浄ポンプ44を停止し、再び運転を開始しなければならないため、洗浄ポンプの停止/再起動による騒音が発生して使用者に違和感を感じさせるばかりでなく、洗浄ポンプ44の耐久性を損なうことになる。
また、追加給水をするとき、給水弁47の開弁時間によって追加給水量を決めているため、水圧等の変動により追加給水量が変動することになり、「洗浄行程II」において洗浄水の水量と洗剤濃度が適正値にならない場合がある。特に、水圧が高く変動した場合は、フロート式の水位検知手段では、フロートスイッチの検知感度より水位の上昇が速いので、追加給水量が大きく変動する恐れがある。
さらに、フロート式の水位検知手段を使用する場合は、フロート室と洗浄槽が連通しているものが多く、長期間の使用によりフロート室が汚れ、フロート軸とガイドの隙間に汚れカス等が付着してフロートの動きが悪くなり、水位検知に遅れが生じて、追加給水量が変動する場合がある。
また、従来の食器洗い機では、水位検知手段としてフロート式の水位検知センサーを使用する場合が多いが、上記特許文献1に記載されている食器洗い機においてフロート式の水位検知手段を用いた場合、高濃度洗浄(洗浄行程I)を終了し給水弁47を開いて追加給水をしたとき、水面に泡立ちが発生して直ぐに正確な水位を検知することができないため、水面の泡立ちが収まり、かつ、追加給水が終了するまで、次の標準濃度洗浄(洗浄行程II)を開始することができなかった。
このため、高濃度洗浄(洗浄行程I)が終了した後、標準濃度洗浄(洗浄行程II)を開始するまでに待ち時間が必要となり、「念入りコース」での洗浄行程(洗浄行程I+洗浄行程II)の運転時間が長く掛かることになる。
本発明は、上記従来の食器洗い機の問題点を解決するために、上記「念入りコース」の如き「高濃度コース」の洗浄行程において、高濃度洗浄を終了した後、洗浄ポンプの運転を停止することなく、継続して標準濃度洗浄を実行することができるように、水位検知手段を用いないで洗浄槽への給水手段を工夫することにより、常に洗浄槽内の水位を速く正確に検出することである。
(1)本発明による食器洗い機は、食器カゴを収容する洗浄槽と、洗浄ポンプの動作により回転ノズルから洗浄水を噴射させて食器の洗浄処理やすすぎ処理を行う洗浄手段と、上記洗浄槽へ給水する給水手段と、洗浄槽内の加熱手段と、運転コースを選択する操作部と、この操作部により選択された運転コースに基づいて各処理行程を実行する制御部を備えて成り、
少なくとも洗浄行程とすすぎ行程を有する標準コースによる運転と、
この標準コースの洗浄行程での洗剤濃度である標準洗剤濃度よりも高い洗剤濃度で洗浄する高濃度洗浄行程と、該標準洗剤濃度で洗浄する標準濃度洗浄行程を有する高濃度コースによる運転を行うことができることを前提として、
上記給水手段が、流量制御機能と水量計測機能と開閉機能を有する給水制御手段を備えており、
上記高濃度コースにおいて高濃度洗浄行程にて洗浄水の温度が第1の所定温度に達したとき高温濃度洗浄行程から標準濃度洗浄行程にかけて、上記洗浄ポンプを停止することなく継続して連続的に一定で動作させて、所定の水量を追加給水しながら標準濃度洗浄行程へ移行し、且つ洗浄水の温度が第2の所定温度に達するまで洗浄水が連続的に加熱されることである。
このような構成によれば、高濃度コースにおいて高濃度洗浄行程を終了した後に、流量制御機能と水量計測機能と開閉機能を併せ持つ給水制御手段によって所定の水量を正確に追加給水することができるので、洗浄ポンプを停止することなく連続して動作させて、洗浄動作を継続しながら標準濃度洗浄行程へ移行することができる。
これにより、高濃度洗浄行程と標準濃度洗浄行程を連続して実行することができるので、高濃度洗浄行程の終了後に一旦洗浄ポンプを停止する従来の食器洗い機に比較して、洗浄行程の所要時間を短縮することができる。また、洗浄ポンプは連続して駆動されるので、洗浄ポンプの起動時に騒音を発生することはなく、停止/起動に起因するポンプ(洗浄ポンプ、又は洗浄・排水ポンプ)の劣化を防止することができる。
また、高濃度洗浄行程から標準濃度行程にかけて洗浄水を連続的に加熱することによって、追加給水以降の洗浄水の温度上昇が速いので、高温の洗浄水で洗浄される時期が早くなり、洗浄行程の所要時間を短縮することができる。
さらに、追加給水をしているときにも洗浄動作や加熱作用が継続して行われるので、洗浄行程の所要時間を短縮することができる。
(2) また、上記標準コースによる運転での洗浄行程において、所定の水量の給水が完了する前に、洗浄ポンプを動作させて洗浄を開始することである。
このような構成により、標準コースにおける洗浄行程での洗浄動作の開始が早くなり、また洗浄槽内の水量が少ないため温度の上昇速度が速く、洗浄動作の開始直後は高濃度洗浄になるので、洗浄行程の所要時間を短縮することができる。
以上のように、本発明の食器洗い機によれば、高濃度コースにおける洗浄行程において、高濃度洗浄行程と標準濃度洗浄行程を連続して実行することができるので、洗浄行程の所要時間を短縮することができる。また、洗浄ポンプは連続して駆動することができるので、洗浄ポンプの起動時の泡による騒音が発生しないばかりでなく、停止/起動に起因するポンプ(洗浄ポンプ、又は洗浄・排水ポンプ)の劣化を防止することが可能であり、該ポンプの寿命を長く保持することができる。
また、高濃度洗浄行程から標準濃度洗浄行程にかけて洗浄水を連続的に加熱することによって、追加給水以降の洗浄水の温度上昇が速いので、高温の洗浄水で洗浄される時期が早くなり、洗浄行程の所要時間を短縮することができる。
さらに、標準コースにおける洗浄行程において、洗浄動作の開始が早くなり、洗浄動作の初期において洗浄槽内の水量が少ないため温度上昇が速く、洗浄動作の開始直後は高濃度洗浄になるので、洗浄行程の所要時間を短縮することができる。
以下に、本発明の実施の形態について、図1〜図3を参照しながら説明する。
この実施の形態による食器洗い機は、図1及び図2に示されているように、本発明の特徴部分である給水手段に関する事項を除けば、従来の食器洗い機と殆ど同じ構成を備えており、同じように動作することによって食器を自動的に洗浄し、すすぎ、乾燥するものである。
〔食器洗い機の構成〕
先ず、食器洗い機の構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。
食器洗い機は、前面側の扉24によって引き出すことができる洗浄槽11をその本体10内に備えており、この洗浄槽11の内部には食器カゴ12,12’やヒーター14が設けられている。また、上記洗浄槽11には、回転ノズル(噴射ノズル)13と洗浄・排水ポンプ17から成り食器を洗浄する洗浄手段と、給水制御手段19と給水管20等から成り該洗浄槽11へ水を供給する給水手段と、洗浄・排水ポンプ17と排水管18と排水トラップ26と排水逆止弁27等から成り、該洗浄槽11から水を外部へ排出する排水手段と、乾燥ファン22と上記扉24に形成された排気口23等から成り、該洗浄槽11内の食器を乾燥する乾燥手段が取り付けられている。
上記洗浄・排水ポンプ17は、1つのポンプで洗浄ポンプと排水ポンプの両機能を備えるものであるが、それぞれの機能を有する別体の洗浄ポンプと排水ポンプを設けても良いことは言うまでもない。
上記給水手段の給水制御手段19は、単位時間当たりの流量を調整する流量制御機能と、積算水量を計測する水量計測機能と、給水の開閉機能とを併せ持つものであり、例えば、流量を無段階に調整できる流量制御弁19aと、給水弁に水量センサーを一体化した水量センサー付給水弁19bを、給水管20の入口に直列に配列して構成することができる。この水量センサー付給水弁19bにより、洗浄槽11内に給水される積算量を計量することができるので、水位検知手段を取り付けなくても、洗浄槽11内の水位を検出することが可能である。また、上記流量制御弁19aによって流量を無段階に調整することができるので、洗浄槽11内の水位の上昇速度を適宜調整することが可能である。
また、上記給水制御手段19は、給水弁に流量制御弁を一体化した流量制御弁付き給水弁と、水量センサーを組み合わせて構成することもできる。
上記洗浄槽11の底部には、残菜フィルター15を備える水受け部16が形成されており、また該洗浄槽内の温度を検知するサーミスター25も取り付けられている。この洗浄槽11の上側開口部は、この洗浄槽が本体10内に収容されたとき、内蓋21によって閉じられる。
上記扉24の前面には、電源スイッチ28a、スタート/一時停止スイッチ28b、及び「標準コース」、「高濃度コース」などの希望する運転コースを選ぶためのコース選択スイッチ28c等を備える操作部28が設けられている。また、上記扉24の内部には、洗浄・排水ポンプ17、流量制御弁19a、水量センサー付給水弁19b、ヒーター14、及び乾燥ファン22等を制御することにより、食器洗い機の運転を制御する制御部30が設けられている。そして、この制御部30には、上記操作部28、水量センサー付給水弁19b、サーミスター25、及び各種センサーが電気的に接続されている。
なお、上記「高濃度コース」は、上記特許文献1の食器洗い機における「念入りコース」と同様であり、汚れが頑固に付着した食器類を洗浄する時に選択する運転コースである。
〔食器洗い機の動作〕
次に、この食器洗い機の動作について、図1〜図3、図6及び図7を参照しながら説明する。
最初に準備行程として、使用者が食器カゴ12,12’に食器を収納する等の準備を行った後、電源スイッチ28aをオンにして、コース選択スイッチ28cで所望のコースを選択して、スタート/一時停止スイッチ28bをオンにすることによって、洗浄行程、すすぎ行程、及び乾燥行程等が順に実行される。この洗浄行程やすすぎ行程では、給水、洗浄、排水等の各動作が所定のパターンで適宜繰り返し行なわれ、それぞれの行程と各行程内での動作に関する制御は、上記制御部30によって全て自動的に実行される。
上記洗浄行程では、選択するコースによっても異なるが、基本的には、給水制御手段19の給水弁を開き洗浄槽11内に給水した後、洗剤を溶かした洗浄水をヒーター14で加熱しながら、洗浄・排水ポンプ17を駆動し回転ノズル13から食器に向けて洗浄水を噴出することにより、洗浄処理が行われる。洗浄処理が終了すれば、洗浄水は洗浄槽11から外部へ排出される。
上記すすぎ行程では、給水制御手段19の給水弁を開き洗浄槽11内に給水し、必要な場合にはヒーター14によって水を加熱して、洗浄・排水ポンプ17を駆動し回転ノズル13から食器に向けて水又は温水を噴出することにより、すすぎ処理が行われる。すすぎ処理が終了すれば、水又は温水は洗浄槽11から外部へ排出される。
また、上記乾燥行程では、乾燥ファン22を駆動して外気を洗浄槽11内へ吹込み、必要な場合にはヒーター14により空気を加熱しながら、湿った空気を排気口23から外部へ排出することにより、乾燥処理が行われる。
次に、「標準コース」と「高濃度コース」における洗浄行程の動作について説明する。
(標準コースでの洗浄行程の動作)
先ず、「標準コース」における洗浄行程の動作について、図3(a)及び図6(c),(d)を参照しながら説明する。
使用者がコース選択スイッチ28cで「標準コース」を選択して、洗浄行程が開始されると、水量センサー付給水弁19bが開いて流量制御弁19aで設定された流量(例えば、最大流量)で洗浄槽11への給水が開始される(ステップS1)。上記水量センサー付給水弁19bにおいては給水中の水量が積算され、この給水量が所定の低水量(所定の低水位:洗浄行程での標準水位より低い所定水位)となったとき(ステップS2)、洗浄・排水ポンプ17を動作させて洗浄動作を開始しヒーター14をオンにすると共に、流量制御弁19aで流量を制御して給水を継続する(ステップS3)。洗浄槽11への給水量が所定の標準値(標準水位)となったとき(ステップS4)、給水を停止する(ステップS5)。洗浄水の温度が60℃以上になったとき(ステップS6)、ヒーター14への通電を制御して洗浄水の温度を一定に保持する(ステップS7)。洗浄行程での運転時間が所定時間以上になったとき(ステップS8)、洗浄動作を停止して洗浄・排水ポンプ17の動作により洗浄槽11内の洗浄水を外部へ排出すると共に、ヒーター14をオフにして(ステップS9)、次行程へ進む。
このような「標準コース」での洗浄行程の動作について、洗浄槽11内の水位と洗浄水温度の時間に対する変化をグラフに表せば、図6(c),(d)のようになる。洗浄槽11内の洗浄水が低水位にて洗浄が開始され、その後、水量センサー付給水弁19bの入口に設けられた流量制御弁19aを制御して(開口面積を変えて)給水しながら洗浄動作を継続する。
このようにすると、洗浄動作の開始時に水量が少く洗浄水の温度の上昇速度が速いので、従来のものの洗浄行程(図6(a),(b)を参照)に比較して、より高温(例えば、50℃以上)の洗浄水で洗浄される時期が早くなり、洗浄行程の所要時間を短縮することができる。
(高濃度コースでの洗浄行程の動作)
次に、「高濃度コース」における洗浄行程の動作について、図3(b)及び図7(c),(d)を参照にながら説明する。
使用者がコース選択スイッチ28cで「高濃度コース」を選択して、洗浄行程が開始されると、水量センサー付給水弁19bが開いて流量制御弁19aで設定された流量(例えば、最大流量)で洗浄槽11への給水が開始される(ステップS11)。上記水量センサー付給水弁19bにおいては給水中の水量が積算され、この給水量が所定の低水量(所定の低水位:洗浄行程での標準水位より低い所定水位)となったとき(ステップS12)、上記水量センサー付給水弁19bを閉じて給水を停止すると共に、洗浄・排水ポンプ17を動作させて洗浄動作(高濃度洗浄)を開始しヒーター14をオンにする(ステップS13)。
上記ヒーター14による加熱により洗浄水の温度が50℃以上になったとき(ステップS14)、上記水量センサー付給水弁19bを開き給水を再開する。このとき、洗浄・排水ポンプ17による洗浄動作やヒーター14による加熱作用は継続されている(ステップS15)。洗浄槽11への給水量が所定の標準値(標準水位)となったとき(ステップS16)、上記水量センサー付給水弁19bを閉じて給水を停止する。このときも、洗浄動作や加熱作用は継続された状態である(ステップS17)。洗浄水の温度が60℃以上になったとき(ステップS18)、ヒーター14への通電を制御して洗浄水の温度を一定に保持する(ステップS19)。洗浄行程での運転時間が所定時間以上になったとき(ステップS20)、洗浄・排水ポンプ17の動作により洗浄槽11内の洗浄水を外部へ排出すると共に、ヒーター14をオフにして(ステップS21)、次行程へ進む。
このような「高濃度コース」での洗浄行程の動作について、洗浄槽11内の水位と洗浄水温度の時間に対する変化をグラフに表せば、図7(c),(d)のようになる。洗浄槽11内の洗浄水が低水位にて、洗浄水の温度が50℃に上昇するまで高濃度洗浄を継続する。洗浄水の温度が50℃になると給水が再開されるが、この給水時においても洗浄・排水ポンプ17による洗浄動作やヒーター14による加熱作用を継続する。その後、洗浄槽11内の洗浄水が標準水位に達すると給水を停止するが、洗浄動作は所定の時間が経過するまで継続され、加熱作用は洗浄水の温度が60℃になるまで行い、それ以降はその温度を保持する。
このようにすると、給水時においても洗浄動作を継続することができ、また給水の再開以降の洗浄水の温度の上昇が速いので、従来のものの洗浄行程(図7(a),(b)を参照)に比較して、より高温(例えば、55℃以上)の洗浄水による洗浄が早くなり、洗浄行程の所要時間を短縮することができる。
また、洗浄・排水ポンプ17は、給水を再開する時に停止されることなく連続して駆動されるので、この洗浄・排水ポンプ17の起動時の泡による騒音が発生しない。さらに、洗浄・排水ポンプ17の停止/起動に起因する劣化を防止することができるので、該洗浄・排水ポンプ17の寿命を長く保つことが可能になる。
は、本発明の実施の形態による食器洗い機の模式図であり、(a)は全体の縦断面図、(b)は操作部の説明図である。 は、本発明の実施の形態による食器洗い機における制御部のブロック図である。 は、本発明の実施の形態による食器洗い機の動作フローチャートであり、(a)は標準コースの洗浄行程のもの、(b)は高濃度コースの洗浄行程のものである。 は、従来の食器洗い機の縦断面図である。 は、従来の食器洗い機の動作フローチャートであり、(a)は標準コースの洗浄行程のもの、(b)は念入りコースの洗浄行程Iのもの、(c)は念入りコースの洗浄行程IIのものである。 は、食器洗い機の洗浄槽内の水位と洗浄水温度の変化を説明するグラフであり、(a),(b)は従来の食器洗い機の標準コースにおける洗浄行程のもの、(c),(d)は本実施の形態による食器洗い機の標準コースにおける洗浄行程のものである。 は、食器洗い機の洗浄槽内の水位と洗浄水温度の変化を説明するグラフであり、(a),(b)は従来の食器洗い機の念入りコース(高濃度コース)における洗浄行程のもの、(c),(d)は本実施の形態による食器洗い機の高濃度コースにおける洗浄行程のものである。
符号の説明
10…食器洗い機本体 11…洗浄槽
12,12’…食器カゴ 13…回転ノズル(洗浄ノズル)
14…ヒーター 17…洗浄・排水ポンプ
19…給水制御手段 19a…流量制御弁
19b…水量センサー付給水弁 24…扉
25…サーミスター 28…操作部
28a…電源スイッチ 28b…スタート/一時停止スイッチ
28c…コース選択スイッチ 30…制御部

Claims (2)

  1. 食器カゴを収容する洗浄槽と、洗浄ポンプの動作により回転ノズルから洗浄水を噴射させて食器の洗浄処理やすすぎ処理を行う洗浄手段と、上記洗浄槽へ給水する給水手段と、洗浄槽内の加熱手段と、運転コースを選択する操作部と、この操作部により選択された運転コースに基づいて各処理行程を実行する制御部を備えて成り、
    少なくとも洗浄行程とすすぎ行程を有する標準コースによる運転と、
    この標準コースの洗浄行程での洗剤濃度である標準洗剤濃度よりも高い洗剤濃度で洗浄する高濃度洗浄行程と、該標準洗剤濃度で洗浄する標準濃度洗浄行程を有する高濃度コースによる運転を行うことができる食器洗い機において、
    上記給水手段が、流量制御機能と水量計測機能と開閉機能を有する給水制御手段を備えており、
    上記高濃度コースにおいて高濃度洗浄行程にて洗浄水の温度が第1の所定温度に達したとき高温濃度洗浄行程から標準濃度洗浄行程にかけて、上記洗浄ポンプを停止することなく継続して連続的に一定で動作させて、所定の水量を追加給水しながら標準濃度洗浄行程へ移行し、且つ洗浄水の温度が第2の所定温度に達するまで洗浄水が連続的に加熱されることを特徴とする食器洗い機。
  2. 上記標準コースによる運転での洗浄行程において、所定の水量の給水が完了する前に、洗浄ポンプを動作させて洗浄を開始することを特徴とする請求項1に記載の食器洗い機。
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