JP4614483B2 - 反射型液晶表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は反射型液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、液晶表示装置は小型もしくは中型の携帯情報端末やノートパソコンの他に、大型かつ高精細のモニターにまで使用されている。さらにバックライトを使用しない反射型液晶表示装置も市場に出るようになった。
【0003】
この反射型液晶表示装置は、薄型、軽量、低消費電力化に優れるが、バックライトを使用しないので、明るい表示を得るために、入射光を有効に利用する必要がある。
【0004】
図6は従来の反射型液晶表示装置1の基本構成の断面図である(特開平5−80327号参照)。
【0005】
反射型液晶表示装置1において、セグメント側のガラス基板2とコモン側のガラス基板3とが対向配設され、ガラス基板2の上に下地との密着性を高めるためのCr、Tiなどの金属からなるストライプ状の密着層5aと、主として光反射性に有効であるAlなどの金属からなるストライプ状の表面層5bとを順次積層し、これら密着層5aと表面層5bとの積層構造を電極5としている。さらに電極5上に一定方向にラビングしたポリイミド樹脂からなる配向膜6とを順次形成している。
【0006】
また、ガラス基板3上にカラーフィルタ7を形成している。その上にアクリル系樹脂からなるオーバーコート層8と、多数平行に配列したITOからなるストライプ状の透明電極9とを形成している。この透明電極9は上記電極5と直交し、その交差部分が各画素となる。さらに透明電極9上に一定方向にラビングしたポリイミド樹脂からなる配向膜10を形成している。
【0007】
そして、上記構成の各ガラス基板2、3をたとえば200〜260°の角度でツイストされたカイラルネマチック液晶からなる液晶層11を介してシール剤12により貼り合わせる。また、両ガラス基板2、3間には液晶層11の厚みを一定にするためにスペーサを多数個配している。
【0008】
さらにガラス基板3の外側にポリカーボネイトなどからなる位相差板13aとヨウ素系の偏光板13bとを順次積み重ねている。
【0009】
また、ガラス基板2上の液晶層11の外側に駆動用IC14を配設し、電極5はシール剤12の外側に延在させ、電極5の端部と駆動用IC14の電極とを金(Au)線15によって接続する。
【0010】
上記構成の液晶表示装置1においては、太陽光、蛍光灯などの外部照明による入射光は偏光板13bと位相差板13aとガラス基板3とを通過し、カラーフィルタ7、透明電極9、配向膜10、液晶層11、配向膜6を通して電極5にて反射され、その反射光は液晶層11を通して光出射されるが、同時に透明電極9と電極5に対し駆動用IC14により電圧印加して、信号を入力することで、各画素に対しON/OFFにして明暗となし、さらに明部の画素においては、カラーフィルタ7に応じて着色される。
【0011】
【発明が解決しようとする問題点】
しかしながら、上記構成の反射型液晶表示装置1では、電極5の上に直に配向膜6を塗布形成した構成であるために、下記の理由により出射光(輝度)が低下していた。
【0012】
通常、表面層5bを構成するAl材の上に屈折率の大きな材料の層を積層すると、これらの積層構造による反射率は低下する傾向にあるが、Al材の上に形成する層の屈折率が大きくなるほどに、その反射率が低下する傾向にある。
【0013】
ちなみに、Al材の屈折率は550nmの光において0.83であり、配向膜6に使用するポリイミド樹脂の屈折率が1.66であることから、双方の間に大きな屈折率差が生じている。
【0014】
しかも、表面層5bの上に直に形成するポリイミド樹脂からなる配向膜6の膜厚は、液晶に印加する実効電圧の低下を抑制するために、極力薄膜化しており、1000Å以下の膜厚にしている。すなわち、550nmの光においてポリイミド樹脂の屈折率が1.66であることから、もっとも反射が低下する膜厚はd=〔(1/4)×λ〕/n=82.8nm(828Å)に近い膜厚に設定しており、そのためにポリイミド樹脂層の表面での反射光とAl材の層の表面での反射光の位相が1/2λずれることによって、双方の層の反射光が打ち消しあって、反射率が低下していた。
【0015】
このように液晶に印加する実効電圧の低下を抑制するために、配向膜6の膜厚を1000Å以下に薄くするが、その反面、大幅に反射率が低下し、明るい表示ができなった。
【0016】
ちなみに、透過型の液晶表示装置においては、反射型液晶表示装置にて使用したAl材の電極5に代えて、配線電極としてITOなどからなる透明電極膜を使用していたことで、その屈折率が約1.8であり、配向膜の屈折率1.66に近いために、屈折率差による透過率の低下が顕著な問題になっていなかった。
【0017】
本発明者は上記事情に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、光反射性を有するストライプ状の金属電極層と樹脂からなる配向層との間に電気的な無機絶縁層を介在させ、さらにこの無機絶縁層の膜厚を500〜1500Aにすることで、かかる課題が解消されることを見出した。
【0018】
したがって、本発明は上記知見により完成されたものであり、その目的は光反射性を有するストライプ状の金属電極層の反射性能を向上させて、出射光(輝度)を高めた高性能かつ高信頼性の反射型液晶表示装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の反射型液晶表示装置は、第1基板上に、光反射性を有する金属電極層と、絶縁層と、第1配向層とを順次積層した一方の部材と、第2基板上に、透明電極と、第2配向層とを順次積層した他方の部材と、前記一方の部材と前記他方の部材との間に介在した液晶層と、を備え、前記絶縁層の厚みは、500〜1500Åであり、550nmの光における屈折率において、前記絶縁層の屈折率は、前記金属電極層の屈折率よりも大きくかつ前記第1配向層の屈折率よりも小さい。
【0020】
なお、従来の透過型液晶表示装置において、ITO透明電極膜と配向膜との間に絶縁膜を介在した構成が公知であるが、その絶縁膜は異物による上下電極間のショートを防止するために形成することが目的であって、出射光(輝度)を高めるためのものではなく、そのために500Å未満の膜厚程度にて絶縁性が十分に達成される。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図により詳述する。
図1は本発明の反射型液晶表示装置16の要部断面図である。なお、従来の反射型液晶表示装置1と同一箇所には同一符号を付す。
【0022】
反射型液晶表示装置16において、2はセグメント側のガラス基板、3はコモン側のガラス基板であって、前記一方の部材については、ガラス基板2の一方主面上に前記金属電極層である多数平行に配列したクロムやアルミニウム、銀などの金属からなる光反射性を有するストライプ状の電極5を形成している。
【0023】
電極5はCr、Tiなどの金属からなる密着層5aと、Al単体、Al合金、Ag単体、Ag合金などの表面層5bとの積層構造であり、そして、密着層5aによってガラス基板2との密着性を高め、表面層5bによって光反射性を高めている。
【0024】
この電極5上にSiO2 、MgF2 、LiFなどからなる絶縁膜17をスパッタリング法やディップ法、印刷法にて形成し、絶縁膜17上に一定方向にラビングしたポリイミド樹脂などからなる樹脂製の配向膜6を形成している。
【0025】
前記他方の部材については、ガラス基板3上に画素ごとに配したカラーフィルタ7を形成している。通常、各カラーフィルタ7間にはクロム金属もしくは感光性レジストのブラックマトリックスを形成するが、このブラックマトリックスは必須不可欠ではない。
【0026】
上記カラーフィルタ7は顔料分散方式、すなわちあらかじめ顔料により調合された感光性レジストを基板上に塗布し、フォトリソグラフィにより形成している。カラーフィルタ7は顔料に応じて赤、緑、青、黒などに着色する。
【0027】
カラーフィルタ7の上にアクリル系樹脂からなるオーバーコート層8と、多数平行に配列したITOからなるストライプ状の透明電極9とを形成している。この透明電極9は上記電極5と直交している。さらに透明電極9上に一定方向にラビングしたポリイミド樹脂からなる配向膜10を形成している。
【0028】
上記のように形成した各ガラス基板2、3をたとえば200〜260°の角度でツイストされたカイラルネマチック液晶からなる液晶層11を介してシール剤12により貼り合わせる。また、両ガラス基板2、3間には液晶層11の厚みを一定にするために多数のスペーサを分散している。
【0029】
さらにガラス基板3の外側にポリカーボネイトなどからなる位相差板13aとヨウ素系の偏光板13bとを順次積み重ねている。これらの配設にあたっては、アクリル系の材料からなる粘着材を塗布することで貼り付ける。
【0030】
また、ガラス基板2の上に表示領域外に駆動用IC14を配設し、電極5を表示領域外に延在させることで、電極5の端部と駆動用IC14の電極との間をAu線15でもってワイヤーボンデイングする。
【0031】
上記構成の反射型液晶表示装置16を使用するには、太陽光、蛍光灯などの外部照明による入射光は偏光板13bと位相差板13aとガラス基板3とを通過し、カラーフィルタ7、透明電極9、配向膜10、液晶層11、配向膜6、絶縁膜17を通して電極5にて反射され、その反射光はふたたび絶縁膜17や液晶層11などを通して光出射されるが、同時に透明電極9と電極5に対し駆動用IC14により電圧印加して、信号を入力することで、各画素に対しON/OFFにして明暗となし、これによって明部の画素においては、カラーフィルタ7に応じて着色される。
【0032】
本発明によれば、電極5(表面層5b)と配向層6との間に、無機材からなる電気的な絶縁層17を介在したことが特徴とする。
【0033】
さらに絶縁層17を電極5の屈折率より大きく、かつ配向層6の屈折率より小さくなるような材料にて形成するとよい。しかも、絶縁層17の屈折率は電極5の屈折率に近い値になるように低くするのがよい。
【0034】
たとえば、表面層5bはAl材からなり、配向層6が一般的に使用されるポリイミド樹脂材からなる場合を説明する。
【0035】
Al材の屈折率は550nmの光において0.83であり、ポリイミド樹脂の屈折率は1.66であるが、その差は著しく大きいので、絶縁層17には0.83を超え、1.66未満の屈折率の材料を選択する。たとえば、550nmの光において屈折率1.46のSiO2 材、550nmの光において屈折率1.38のMgF2 がある。
【0036】
本発明においては、屈折率を規定するために、550nmの光波長を選択するとよい。図2は人の目が感じる感度の波長依存性を示し、横軸は光波長(nm)であり、縦軸は人の視感度の相対値である。
【0037】
同図から明らかなとおり、人がもっとも明るく感じる波長、すなわち人の視感度は550nmで最大となり、その値付近にて明るさが容易に感じられることがわかる。
【0038】
さらに絶縁層17の厚みは、それ自体の構成材ならびに表面層5bや配向層6の構成材にもよるが、500〜1500Å、好適には800〜1100Åにすると、もっとも出射光(輝度)が高くなる。
【0039】
最適にはその膜厚範囲内において、下記式(1)の条件を満たすのがよい。
【0040】
n・d=(1/4)×λ....(1)
ただし、nは絶縁層17の屈折率、dは絶縁層17の膜厚、λは入射光の波長である。
【0041】
さらに波長550nmの光にて最適な条件とするためには、下記式(2)の条件を満たすような膜厚dとするのがよい。
【0042】
d=(1/4)×550/n....(2)
たとえば、SiO2 材の絶縁層17を使用した場合にはd=(1/4)×550/1.46=94.2nm(942Å)が最適な膜厚になる。
【0043】
また、MgF2 材の絶縁層17を使用した場合にはd=(1/4)×550/1.38=99.6nm(996Å)が最適な膜厚になる。
【0044】
このように絶縁層17の厚みは、500〜1500Å、好適には800〜1100Åの範囲内にて、式(1)や式(2)でもって最適な膜厚を設定するが、この式に関係して、さらに最適な膜厚として、d=(1/4)×λ/nの範囲を下記式(3)にするとよい。
【0045】
式(3)
{(1/4)×λ/n}×0.6≦d≦(1/4)×λ/n×1.2
好適には式(4)
{(1/4)×λ/n}×0.8≦d≦(1/4)×λ/n×1.1
にするとよい。
【0046】
かくして本発明の反射型液晶表示装置16によれば、絶縁層17の厚みは、500〜1500Åにすることで、反射率の低下が抑えられ、反射輝度が大きくなり、明るい視認性が得られた。
【0047】
表面層5bについて
さらに表面層5bについて、その好適な条件を述べる。
表面層5bはAlを主成分とするAl層、たとえばAl2 3 含有Al層、またはAlを主成分とするAl合金であり、具体的にはAl−Mg合金,Al−Mn合金,Al−Mg−Si合金,Al−Cu合金,Al−Cu−Si合金,Al−Si合金等のAl合金が、反射率、耐食性及び導電性の点で好ましい。また、Al2 3 含有Al層の場合、その組成比はAl2 3 が0.5〜10重量%含まれるのが好ましく、その場合反射光の散乱性が最適であり、またワイヤーボンディング時のワイヤーとの接続強度が大きくなる。Al2 3 が0.5重量%未満では、表面層5bが鏡面化し凹凸がなくなるためワイヤーボンディングが困難になり、Al2 3 が10重量%を超えると表面層5bが硬化し、ワイヤーボンディング時にワイヤーのAu成分とAlとの共晶化が困難になり、強固な接続構造が得られなくなる。
【0048】
また、表面層5bの表面には平均表面粗さ0.1μm以上の凹凸を設けるのが良く、0.1μm未満では、ワイヤーボンディング時に超音波振動によりワイヤーを表面層5bに接続する際に、ワイヤーの接続部が表面層5bで滑ってしまい摩擦熱で溶融化して接続することが困難になる。しかも、このように表面層5bの表面が凹凸形状になることで、散乱型反射層としての機能を有することにもなる。
【0049】
さらに表面層5bの厚さは1μm以上が好ましく、1μm未満では、ワイヤーボンディング時に表面層5bが溶融し消失して接続強度が劣化する。より好ましくは2μm以下がよく、2μmを超えると電極5の熱容量が大きくなり過ぎ、ワイヤーボンディング時の摩擦熱が低下し、ワイヤーのAu成分と表面層5bのAl成分の共晶化が不十分になり、接続強度が低下する。
【0050】
【実施例】
つぎに本発明の実施例を図3〜図5により説明する。
図3と図4は(例1)に関するものであって、図3は測定用のサンプル18の構成を示し、図4はその測定結果を示す。また、図5は(例2)に関し反射率の測定方法を示す。
【0051】
(例1)
図3に示すように、サンプル18はガラス基板19の上にAl膜20を1000Åの厚みにて、絶縁層17としてのSiO2 膜21を940Åの厚みにて、配向膜6としてのポリイミド樹脂膜22を700Åの厚みにて順次積層し、そして、このサンプル18に対し基板面に対し垂直方向より波長を変えながら光入射し、その反射光を測定したところ、図4に示すような結果が得られた。同図にて、(イ)に示すようなシュミレーションとしての特性曲線が得られた。
【0052】
これに対し上記サンプル18の構成において、Al膜20を1000Åの厚みにて形成したが、SiO2 膜21とポリイミド樹脂膜22とを形成しないものを比較例として、同図中(ロ)に示す。
【0053】
さらにサンプル18の構成において、Al膜20を1000Åの厚みにて、そして、ポリイミド樹脂膜22を700Åの厚みにて順次積層したが、SiO2 膜21を形成しないものを比較例として、同図中(ハ)に示す。
【0054】
図4に示す結果から明らかなとおり、本発明の層構成により反射率が向上した。これに対しSiO2 膜21とポリイミド樹脂膜22とを形成しない(ロ)においては、反射率が少し低下する傾向にあり、さらにSiO2 膜21を形成しない(ハ)については、反射率が大きく低下している。
【0055】
(例2)
本例においては、本発明の反射型液晶表示装置16を作製して、その輝度(光反射性)を測定し、評価をおこなった。
【0056】
反射型液晶表示装置16を作製するに当たっては、表面層5bを膜厚1000ÅのAl膜にて、絶縁膜17を膜厚940ÅのSiO2 膜にて、さらに配向膜6を膜厚700Åのポリイミド樹脂膜にて形成した。
【0057】
これに対し、比較例として図6に示す反射型液晶表示装置1を作製した。この反射型液晶表示装置1によれば、表面層5bを膜厚1000ÅのAl膜にて、配向膜6を膜厚700Åのポリイミド樹脂膜にて形成した。その他の構成は反射型液晶表示装置16と同じである。
【0058】
そして、本発明の反射型液晶表示装置16の輝度と比較例の反射型液晶表示装置1の輝度とを図5に示す測定方法にて測定した。
【0059】
同図に示す測定方法によれば、被測定用の液晶パネル23の上方に照明光源24と受光器25とを配置し、受光器25の受光方向は液晶パネル23の面に対し垂直方向にしている。そして、照明光源24の光出射方向は、この受光方向と25°に設定している。
【0060】
このような測定方法により本発明の反射型液晶表示装置16の輝度と比較例の反射型液晶表示装置1の輝度とを測定したところ、反射率が10%程度向上していた。
【0061】
なお、本発明は上記実施形態例に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更や改善などは何ら差し支えない。
【0062】
たとえば、上記の実施形態においては、STN型単純マトリックスタイプのカラー液晶表示装置でもって説明しているが、その他にモノクロのSTN型単純マトリックスタイプの液晶表示装置であっても、あるいはTN型単純マトリックスタイプの液晶表示装置であっても、さらには強誘電性液晶型、反強誘電性液晶型、双安定液晶型等の液晶表示装置に対しても同様な作用効果が得られる。
【0063】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明の反射型液晶表示装置によれば、第1基板上に、光反射性を有する金属電極層と、絶縁層と、第1配向層とを順次積層した一方の部材と、第2基板上に、透明電極と、第2配向層とを順次積層した他方の部材と、前記一方の部材と前記他方の部材との間に介在した液晶層と、を備え、前記絶縁層の厚みは、500〜1500Åであり、550nmの光における屈折率において、前記絶縁層の屈折率は、前記金属電極層の屈折率よりも大きくかつ前記第1配向層の屈折率よりも小さいので、反射性能を向上させ、その結果、出射光(輝度)を高めた高性能かつ高信頼性の反射型液晶表示装置が提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示装置の要部拡大断面図である。
【図2】人の目が感じる感度の波長依存性を示す線図である。
【図3】反射率測定用サンプルの構成を示す断面概略図である。
【図4】測定用サンプルの反射率を示す線図である。
【図5】液晶パネルの反射率測定方法を示す斜視図である。
【図6】従来の液晶表示装置の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1,16 反射型液晶表示装置
2 セグメント側のガラス基板
3 コモン側のガラス基板
5a 密着層
5b 表面層
5 電極
6、10 配向膜
7 カラーフィルタ
8 オーバーコート層
9 透明電極
11 液晶層
13a 位相差板
13b 偏光板
14 駆動用IC
17 絶縁膜

Claims (1)

  1. 第1基板上に、光反射性を有する金属電極層と、絶縁層と、第1配向層とを順次積層した一方の部材と、
    第2基板上に、透明電極と、第2配向層とを順次積層した他方の部材と、
    前記一方の部材と前記他方の部材との間に介在した液晶層と、を備え、
    前記絶縁層の厚みは、500〜1500Åであり、
    550nmの光における屈折率において、前記絶縁層の屈折率は、前記金属電極層の屈折率よりも大きくかつ前記第1配向層の屈折率よりも小さいことを特徴とする反射型液晶表示装置。
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