JP4174360B2 - 液晶表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は反射型(反射モード)と透過型(透過モード)の双方の機能を有する液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、液晶表示装置は小型もしくは中型の携帯情報端末やノートパソコンの他に、大型かつ高精細のモニターにまで使用されている。とくに携帯情報端末などのように屋外・屋内両方にわたって使用される機器においては、外光が十分強い環境では表示装置の照明手段として積極的に外光を利用し、外光が弱い環境ではバックライトを使用するという半透過型の表示装置が主流として用いられている。
【0003】
従来の半透過型液晶表示装置を図2に示す。同図は半透過型液晶表示装置Aの断面模式図である。
【0004】
液晶表示装置Aによれば、1はコモン側のガラス基板、2はセグメント側のガラス基板であって、ガラス基板2上に多数平行に配列したITOからなるストライプ状透明電極群18と、一定方向にラビングしたポリイミド樹脂からなる配向膜19とを順次形成している。
【0005】
また、ガラス基板1上にスパッタリングによりアルミニウム金属からなる光半透過層20を形成し、光半透過層20上にカラーフィルター21とアクリル系樹脂からなるオーバーコート層22と、多数平行に配列したITOからなるストライプ状透明電極群23とを形成し、さらにストライプ状透明電極群23上に一定方向にラビングしたポリイミド樹脂からなる配向膜24を形成している。
【0006】
そして、これらガラス基板2とガラス基板1とをたとえば200〜260度の角度でツイストされたカイラルネマチック液晶からなる液晶層25を介して、双方のストライプ状透明電極群18、23が交差(直交)するように、シール部材(図示せず)により貼り合わせる。また、図示していないが、両ガラス基板1、2間には液晶層25の厚みを一定にするためにスベーサを多数個配している。
【0007】
さらにガラス基板2の外側に光散乱材11、ポリカーボネートからなる第1位相差板12、第2位相差板13およびヨウ素系偏光板14を順次積み重ね、他方のガラス基板1の外側にもポリカーボネートからなる第3位相差板15およびヨウ素系の偏光板16を順次積み重ねている。これらの配設にあたっては、アクリル系の材料からなる粘着材を塗布することで貼り付ける。
【0008】
上記構成の液晶表示装置Aにおいては、太陽光、蛍光灯などの外部照明による照射光は偏光板14と第2位相差板13、第1位相差板12、光散乱材11、ガラス基板2とを順次通過し、この入射光がストライプ状透明電極群18と配向膜19と液晶層25、さらに配向膜24とストライプ状透明電極群23とオーバーコート層22とカラーフィルター21を通して光半透過層20に到達し、そして、光反射され、その反射光が入射時と逆の過程を経て光出射される。また、バックライトの光は偏光板16、第3位相差板15、ガラス基板1、光半透過層20、カラーフィルター21等を順次通過し、光出射される。
【0009】
このような構成の液晶表示装置Aにおいては、光半透過層20としてアルミニウム、クロム、銀などからなる薄膜あるいはアルミニウム合金、クロム合金、銀合金からなる薄膜を用い、その厚みを通常50〜500Å、好適には100〜400Åにすることによって反射型(反射モード)と透過型(透過モード)の双方の機能を持たせている。
【0010】
あるいは金属薄膜に代えて誘電体ハーフミラーにより光半透過層20を形成してもよい。すなわち、低屈折率層と高屈折率層とを交互に順次積層した構造にし、低屈折率層としては、屈折率が1.3〜1.6のSiO2、AIF3、CaF2、MgF2など、高屈折率層としては、屈折率が2.0〜2.8のTiO2、Z r O2、S r O3などで形成する構造である.
また、カラーフィルター21については、R(赤)G(青)B(緑)により形成するが、かかる光半透過層20においては、これらRGBに対し、各一画素内にて均質かつ一様な半透過層でもって形成している。
【0011】
一方、液晶表示装置Aにおいて、光半透過層20に対応するカラーフィルタ−21については、従来の透過型液晶装置と同様に、RGB各一画素内にて均一の厚みをもったカラーフィルター21を形成し、そのカラーフィルター21の全体的な厚みや透過率、色度を調整することで、反射時と透過時の明るさ・色再現性のバランスをとっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した如く、従来の半透過型液晶表示装置Aによれば、RGB各一画素内で均質な光半透過層20を形成し、カラーフィルター21についてもRGB各一画素内で均一な厚みで形成したことで、次のような課題があった。
【0013】
すなわち、光半透過層20をある反射率、透過率の割合で形成し、反射時と透過時の明るさ・色再現性をカラーフィルター21によって調整しようとすると、たとえば反射時の明るさを上げるためにカラーフィルター21の厚さを薄くする、あるいは透過率の高いカラーフィルター21を用いる場合には、透過時の色再現性が低くなっていた。また、透過時の色再現性を良くするために色の濃いカラーフィルター21を用いると、反射時の明るさが低下していた。
【0014】
このように反射時の特性と透過時の特性とは相反しており、実際には反射時の特性あるいは透過時の特性のいずれか一方を優先したり、双方の特性のバランスをとったりすることで妥協しなければならなかった。これらの課題は、透過時には光がカラーフィルターを1回しか通過しないのに対し、反射時には2回通過することに起因している。
【0015】
したがって本発明の目的は反射モードと透過モードの双方の特性を所要どおりに高めた高性能な半透過型液晶表示装置を提供することにある。
【0016】
本発明の他の目的はd/pマージンを確保して、安定した表示特性が得られる高品質かつ高信頼性の半透過型液晶表示装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の液晶表示装置は、基板上に透明電極層と光反射性金属層とを積層してなるストライプ状積層電極群上に配向膜を形成してなる一方部材と、透明基板上にストライプ状透明電極群と配向層とカラーフィルターとを有する他方部材と、前記一方部材と前記他方部材との間に介在する液晶層とを備え、平面視において前記ストライプ状積層電極群と前記ストライプ状透明電極群とが交差するように前記一方部材と前記他方部材とを貼り合せて画素が構成されるものであって、前記画素は、前記ストライプ状積層電極群の配列方向に沿って長辺を有する長方形状であり、前記光反射性金属層は、前記画素ごとに光透過部を有し、前記カラーフィルターは、前記光透過部以外の反射モード用領域に切欠部を有し、前記ストライプ状積層電極群の配列方向に対する傾きで示す前記他方部材の前記配向層のラビング角度をθ(°)、前記画素の短辺部の長さをM1、前記配列方向における前記光透過部の長さをL2とすると、0<θ<45の場合にM1<L2とされ、45<θ<90の場合にL2<M1とされることを特徴とする。
【0018】
本液晶表示装置において前記液晶層はカイラルネマチック液晶からなるのが好ましい。
【0019】
そして、カラーフィルターの反射モード用領域に切欠部を形成したことによって、次のような作用効果を奏する。
【0020】
透過モードに必要とされる透過率・色再現性を基準にして、光反射性金属層のスリット(光透過部)面積とカラーフィルターの各要素(色の濃さ・厚み)を設定した場合、従来の半透過型液晶表示装置によれば、そのカラーフィルターでは反射モード用領域にも同じ色の濃さ・厚みのカラーフィルターが形成され、これによって、反射モードにおいて表示が暗くなっていた。
【0021】
これに対し、本発明のように反射モード用領域に対応するカラーフィルターにスリットなどの切欠部を設けることによって、その反射モード用領域のカラーフィルターの色の濃さ・厚みは、透過モード用領域と同じであるが、カラーフィルターが占める部分とカラーフィルターの存在しない部分(カラーフィルターの切欠部(スリット))とを総合してみると、その切欠部でもって表示の暗さを防ぐことができる。
【0022】
要するに、反射モード用領域のカラーフィルターは、透過モード用領域のカラーフィルターに比べて、その厚みを薄く形成したのと同じ効果を得ることができ、反射モードにおける明るさの低下を減少させたり、その低下がないようにできる。
【0023】
また、本発明によれば、光反射性金属層のスリットを形成するに当たり、さらに安定した表示特性を得るために、スリット状の光透過部を上述したような条件Aにより設けたことで、より安定した表示特性が得られ、d/pマージンを改善できたことも特徴である。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明を図面により説明する。
【0025】
図1は本発明の半透過型液晶表示装置Bの断面模式図である。
【0026】
液晶表示装置Bによれば、1はコモン側のガラス基板、2はセグメント側のガラス基板であって、はじめに一方部材を述べると、ガラス基板2上に多数平行に配列したITOからなる前記透明導電層であるストライプ状透明電極群3を形成し、この透明電極群3上にCr膜4とAl膜5との積層からなるストライプ状光反射性金属層を被着する。
【0027】
このストライプ状光反射性金属層は、図3に示す如く、スパックリングにより一様に成膜したCr膜4、Al膜5をフォトリソグラフイ工程によって、画素問および光透過部をバターニングして取り除くことにより得られる。
【0028】
同図によれば、セグメント側ガラス基板2(0.5mm厚)(同図にてGlassと表示する)上に多数平行に配列したITOからなるストライプ状透明電極群(セグメント電極)をフォトリソグラフイによって形成する。この工程は、従来周知のとおりであり、同図にて「レジスト塗布」、「露光、現像」、「ITOエッチング」、「レジスト剥離」として示す。
【0029】
ついでスパックリングによりCr膜(350Å)、Al膜(1000Å)を一様に成膜し、フォトリソグラフイによって画素問および光透過部を同時にパターニングして取り除くことで、光透過部を設けた光反射性金属層とした。これらの工程は図3に示すとおり、「Cr、Al成膜」、「レジスト塗布」、「露光、現像」、「Al,Crエッチング」、「レジスト剥離」として示す。
【0030】
なお、Cr膜4はITO層とAl膜との接着性を高めるために介在させる。
【0031】
上記の如く光透過部を設けた光反射性金属層については、Cr層とAl層との積層構造を設けたが、この積層構造に代えて、AlNdなどのAl合金、Ag金属およびAg合金等の金属膜を使用してもよい。
【0032】
そして、これらストライプ状の透明電極群3と光反射性金属層の上に一定方向にラビングしたポリイミド樹脂からなる配向膜6を形成している。
【0033】
一方、他方部材については、ガラス基板1の上にはカラーフィルター7とアクリル系樹脂からなるオーバーコート層8と多数平行に配列したITOからなるストライプ状透明電極群9とを順次形成し、さらにストライプ状透明電極群9上に一定方向にラビングしたポリイミド樹脂からなる配向膜10を形成している。
【0034】
ついで、これらガラス基板2とガラス基板1とを、たとえば200〜260度の角度でツイストされたカイラルネマチック液晶からなる液晶層11を介して、双方のストライプ状透明電極群3、9が交差(直交)するように、シール部材(図示せず)により貼り合わせる。また、図示していないが、両ガラス基板1、2間には液晶層11の厚みを一定にするためにスベーサを多数個配している。
【0035】
さらにガラス基板1の外側に光散乱材12、ポリカーボネートからなる第1位相差板13、第2位相差板14、ヨウ素系の偏光板15を順次積み重ね、ガラス基板2の外側にポリカーボネートからなる第3位相差枚16、ヨウ素系の偏光板17を順次積み重ねている。これらの配設にあたっては、アクリル系の材料からなる粘着材を塗布することで貼り付ける。
【0036】
そして、本発明の液晶表示装置Bについては、カラーフィルター7に対し反射モード用領域に、たとえばスリット形状などの切欠部を設けたことが特徴である。
【0037】
すなわち、コモン側については、ガラス基板1(0.5mm厚)上に画素間ブラックレジスト(遮光層)と、これらレジスト間に設けたカラーフィルター7とを形成する。このカラーフィルター7については、RGBの各々の平均透過率を40.3%に設定しているが、さらには反射モード用領域にスリットをフォトリソグラフイによって設けている。なお、このスリットはカラーフィルターと同時に設けることができるので、工程数を増やすことがない。
【0038】
ついで、アクリル系樹脂からなるオーバーコート層8を形成し、多数平行に配列したITOからなるストライプ状透明電極群9(コモン電極)をフォトリソグラフイによって形成し、さらにストライプ状透明電極群9上にポリイミド樹脂からなる配向膜10を形成し一定方向にラビングした。
【0039】
かくして本発明の液晶表示装置Bによれば、光反射性金属層に対しスリット状の光透過部を設けたことで、この光透過部にて透過モードとなし、光透過部以外の領域にて反射モードとなした構成に加えて、さらにカラーフィルター7の反射モード用領域に切欠部を形成したことで、その切欠部によって光が透過し、表示の暗さを防ぐことができた。
【0040】
以上のとおり、従来の半透過型の液晶表示装置によれば、透過モードでは光がカラーフィルターを1回しか通過しないのに対し、反射モードにて2回通過することで、その光吸収度合の差異により、双方のモードに対しバランスよく調整することができなかったが、これに対し、本発明の液晶表示装置Bのようにカラーフィルター7の反射モード用領域に切欠部を形成したことで、反射モードにおいても、全体の表示輝度を高めることができ、その結果、反射時の特性と透過時の特性との相反する調整を容易にすることができた。
【0041】
上述のように反射時の特性と透過時の特性との相反する調整を容易にすることができたことで、つぎにその一例を光透過部の切欠部がスリット形状である場合、すなわち、光反射性金属層に設けるスリット(以下、反射層スリットと呼ぶ)と、カラーフィルターに設けるスリット(以下、カラーフィルタースリットと呼ぶ)について詳細を述べる。
【0042】
本発明によれば、ストライプ状光反射性金属層(ストライプ状透明電極群3)とストライプ状透明電極群9が交差(直交)するように設けたことで、双方の交差部分が各画素となるが、この画素はストライプ状透明電極群3の配列方向Dにそって長辺を有する長方形状となし、さらに上記光反射性金属層に対し画素ごとにストライプ状透明電極群3の配列方向と直交するようなスリット状の光透過部を条件Aにより設けている。
【0043】
{条件A}
配列方向Dに対する傾きでもって他方部材の配向層のラビング角度θ(°)を表示して、さらに画素の短辺部の長さをM1、光透過部の配列方向Dの長さをL2とした場合、下記のとおりに設定する。
【0044】
0<θ<45とした場合には、M1<L2に規定する。また、45<θ<90とした場合には、L2<M1に規定する。
【0045】
図5は、d/pマージンが狭くなる場合であり、図6はd/pマージンが広くなる場合である。
【0046】
図5によれば、L2<M1、0<θ<45°もしくはL2>M1、45<θ<90°のd/pマージンであり、図6によれば、L2>M1、0<θ<45°もしくはL2<M1、45<θ<90°のd/pマージンである。
【0047】
つぎに図5〜図8によりd/pマージンを説明する。
【0048】
パネルに使用する液晶材料のピッチを調整し、Ps=11.04〜15.53まで振ったピッチの液晶材料をパネルに注入し、各種パネルを作製したが、その際にギャップ制御は一定にし、パネルのギャップをほぼ一定にした。その結果、d(パネルのギャップ)/P(液晶材料のピッチ(Ps))=0.58〜0.415の範囲内で種々の試料を作製する。
【0049】
図5と図6は双方ともd/pの温度依存性を示す線図であり、図5は0<θ<45、L2<M1に規定した場合であり、図6は45<θ<90、L2<M1に規定した場合である。そして、各液晶パネルの表示安定性を25℃〜80℃の範囲にわたって測定した。
【0050】
かかる測定によれば、ストライプドメイン(S.D.)およびアンダーツイスト(πレス)である。また、図5において、液晶材料のピッチを調整し、そのピッチPsを図7に示す。一方、図6において、液晶材料のピッチを調整し、そのピッチPsを図8に示す。
【0051】
ストライプドメイン(S.D.)は、d/p値の高い範囲、また高温時に発生しやすくなる表示不良であって、また、発生するのはパネルを駆動した場合であって、駆動しないと発生しません。また輝点となって見える。
【0052】
アンダーツイスト(πレス)については、d/p値の低い範囲で発生し易くなる表示不良であって、また、発生するのはスペーサーを起点として、スペーサー間でつながって発生するというものである(2,3個のスペーサー間で発生したり、激しい場合は1画素にわたって発生する)。また、パネルを駆動しないで見え、また、輝点となって見えるというものである。
【0053】
以上の結果から明らかなとおり、d/P値が高いとストライプドメイン、d/p値が低いとアンダーツイストが発生し易くなることがわかる。
【0054】
よって、ストライプドンメインやアンダーツイストの発生しない領域がそのパネルの量産マージンを示す。
【0055】
そして、これら図5〜図8に示す結果から明らかなとおり、図5よりも図6の方が、量産マージンが広いことがわかる。
【0056】
本実施例によれば、反射層に透過領域部のスリットを設けるに当り、スリットの形状を幅L2にわたってセグメント電極に平行に設けた。ラビングの方向が0°<θ<45°、また、スリットの形状がL2<M1のときにはd/pマージンは図5のようになった。また、ラビングの方向が45°<θ<90°、L2<M1のときにはd/pマージンは図6のようになった。こららの結果からラビングの方向にスリット形状の長辺側が近くなることによりd/pマージンが広がり安定した表示特性が得られる。さらに、条件の検討結果、表1が得られた。
【0057】
このような各様の構成を作製するに当り、具体的には、反射層スリットは一画素の長さL1(=230μm)に対してL2を11.5μm、23μm、46μm、69μm、92μm、103.5μmとすることで透過領域部の面積を一画素の5%、10%、20%、30%、40%、45%となるようにした。カラーフィルタースリットも同様に一画素の長さL1(=230μm)に対してL3とL4の合計(L3+L4)を0μm、11.5μm、34.5μm、57.5μm、69μm、80.5μmとすることで一画素の面積の0%、5%、15%、25%、30%、35%となるようにした。これらの反射層スリットとカラーフィルタースリットを組み合わせてそれぞれ作製した。なお、反射層スリットとカラーフィルタースリットは互いに重ならないように配置している。
【0058】
【表1】
【0059】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明の液晶表示装置によれば、上記構成のように光反射性金属層に対し各画素ごとに光透過部を設けて、この光透過部にて透過モードとなし、光透過部以外の領域にて反射モードとなし、さらにカラーフィルターの反射モード用領域に切欠部を形成したことで、反射モードにおいても、全体の表示輝度を高めることができ、これにより、反射時の特性と透過時の特性との相反する調整を容易にすることができ、その結果、優れた半透過型の液晶表示装置が提供できた。
【0060】
また、本発明によれば、透明導電層と光反射性金属層との積層体をストライプ状に配列してなるストライプ状積層電極群を形成し、このストライプ状積層電極群上に配向層を積層してなる一方部材と、ストライプ状透明電極群と配向層とを順次積層してなる他方部材とを、これらストライプ状積層電極群とストライプ状透明電極群とが交差するようスーパーツイステッドネマチック液晶を介して貼り合わせて画素をマトリクス状に配列せしめるとともに、この画素はストライプ状積層電極群の配列方向Dにそって長辺を有する長方形状となし、さらに上記光反射性金属層に対し画素ごとにストライプ状積層電極群の配列方向と直交するようなスリット状の光透過部を条件Aにより設けたことで、d/pマージンを確保して、安定した表示特性が得られる高品質かつ高信頼性の半透過型液晶表示装置が提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示装置の断面模式図である。
【図2】従来の液晶表示装置の断面模式図である。
【図3】本発明の液晶表示装置の製造方法を示す工程図である。
【図4】セグメント側基板とコモン側基板の双方の拡大図である.
【図5】d/pの温度依存性を示す線図である。
【図6】d/pの温度依存性を示す線図である。
【図7】各種液晶材料のピッチPsを示す説明図である。
【図8】各種液晶材料のピッチPsを示す説明図である。
Claims (2)
- 基板上に透明電極層と光反射性金属層とを積層してなるストライプ状積層電極群上に配向膜を形成してなる一方部材と、透明基板上にストライプ状透明電極群と配向層とカラーフィルターとを有する他方部材と、前記一方部材と前記他方部材との間に介在する液晶層とを備え、平面視において前記ストライプ状積層電極群と前記ストライプ状透明電極群とが交差するように前記一方部材と前記他方部材とを貼り合せて画素が構成される液晶表示装置であって、
前記画素は、前記ストライプ状積層電極群の配列方向に沿って長辺を有する長方形状であり、
前記光反射性金属層は、前記画素ごとに光透過部を有し、
前記カラーフィルターは、前記光透過部以外の反射モード用領域に切欠部を有し、
前記ストライプ状積層電極群の配列方向に対する傾きで示す前記他方部材の前記配向層のラビング角度をθ(°)、前記画素の短辺部の長さをM1、前記配列方向における前記光透過部の長さをL2とすると、0<θ<45の場合にM1<L2とされ、45<θ<90の場合にL2<M1とされることを特徴とする、液晶表示装置。 - 前記液晶層はカイラルネマチック液晶からなる、請求項1に記載の液晶表示装置。
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