JP3340073B2 - カラー液晶表示装置 - Google Patents

カラー液晶表示装置

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    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/1335Structural association of cells with optical devices, e.g. polarisers or reflectors
    • G02F1/133553Reflecting elements
    • G02F1/133555Transflectors

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半透過膜を設けた半
透過型のカラー液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示装置は小型もしくは中型
の携帯情報端末やノートパソコンの他に、大型かつ高精
細のモニターにまで使用されている。さらに携帯情報端
末においては、屋外・屋内の双方に使用できる半透過型
液晶表示装置が開発されている。
【0003】この半透過型液晶表示装置によれば、太陽
光、蛍光灯などの外部照明によって反射型に用いる場合
と、バックライトを内部照明として装着し、透過型に用
いる場合があり、双方の機能を併せもたせるために半透
過膜を偏光板に密着させている(特開昭61−2602
02号参照)。
【0004】図2は従来の単純マトリックスタイプ半透
過型(STN型)の液晶表示装置1の積重ね構造を示す
概略断面図である。
【0005】2は液晶パネルであって、対向配置した2
枚のガラス基板のそれぞれの内面に、多くの透明電極を
平行に配列し、さらに双方の平行透明電極群を両基板間
で直交するように両ガラス基板を配し、各平行透明電極
群上に配向膜を形成し、ネマチック型液晶分子を両ガラ
ス基板間で180°〜270°ツイスト配列させた構造
である。
【0006】また、液晶パネル2の一方主面上には位相
差板3と偏光板4とを順次積み重ね、他方主面上には偏
光板5と半透過膜6とを順次積み重ね、さらに半透過膜
6上にバックライト7を配設している。この半透過膜6
は乳白色のポリエチレンテレフタレート(PET)上に
粘着層を介して配置されたものであって、さらに半透過
膜6はAl等の金属を蒸着する際に雲母の微粒子を一緒
に混ぜて半透明化している。
【0007】そして、上記液晶表示装置1を反射型とし
て使用する場合、半透過膜6は反射膜となし、透過型と
して使用する場合に透過膜となす。
【0008】さらにディスプレイ・フォーラム98;S
ESSION4にて反射偏光子を用いた半透過型カラー
液晶表示装置が提案されている。この半透過型カラー液
晶表示装置は上記液晶表示装置1と比べ輝度を高め、こ
れによって反射表示および透過表示の双方を両立させて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記液
晶表示装置1を反射型として使用した場合、液晶パネル
2の一方主面側から入射した光が液晶パネル2を通過す
ると、偏光板5を通過し、半透過膜6でもって反射さ
れ、ふたたび偏光板5を通過することになり、偏光板5
を2回通過することで光吸収が増大し、輝度が低下して
いた。ただし、上記構成の液晶表示装置1に対し偏光板
5と半透過膜6との積層順序を変えると実用に供し得な
い。
【0010】また、半透過膜6による反射光は正反射方
向に反射され、それ以外の方向では不十分な反射とな
り、これによって画像表示が認識できる範囲が限定され
るという課題もある。
【0011】さらにまた、上記液晶表示装置はカラー液
晶表示装置として使用することで、つぎのような課題が
ある。
【0012】半透過膜が基板の外側に配置されているの
で、反射型として使用すると、基板の屈折率に起因して
入射光と反射光との間に差が生じ、これによって表示が
二重になる、いわゆる「視差」が発生したり、また、混
色が生じやすくなり、表示色の純度が低下するという課
題がある。
【0013】さらに反射型および透過型として兼用する
液晶表示装置である場合、バックライトを使用しない反
射型においては、まずは明るい表示が優先され、そのた
めに透過率を高めたカラーフィルタを使用しなければな
らないが、その反面、カラーフィルタ自体の色純度を低
下させなければならない。ただし、カラーフィルタを二
度通過することで、そのような色純度の低下を抑制し、
これによってある程度のレベルにまでの色純度が得られ
ている。かくして反射型の場合には、輝度を高めながら
も色純度の低下が抑えられている。
【0014】一方、かかる液晶表示装置を透過型として
使用したとなると、バックライトの照射光がカラーフィ
ルタを一度通過するだけであり、そのために高い輝度が
得られる反面、きれいな色が表示されないという課題が
ある。
【0015】本発明は上記事情に鑑みて完成されたもの
であり、その目的は反射型として使用しても高い輝度を
達成した半透過型のカラー液晶表示装置を提供すること
にある。
【0016】本発明の他の目的は反射型および透過型と
して兼用させるとともに、輝度および色純度の双方を高
めた半透過型のカラー液晶表示装置、とくに透過型とし
て使用しても色純度の高いカラー液晶表示装置を提供す
ることにある。
【0017】本発明のさらに他の目的は画像表示の視野
角を大きくして、画像表示の認識領域を広くしたカラー
液晶表示装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明のカラー液晶表示
装置は、透明基板上に透明電極と配向層とを順次積層し
てなる一方の部材と、透明基板上にカラーフィルタとオ
ーバーコート層と半透過膜とカラーフィルタと透明電極
と配向層とを順次積層してなる他方の部材とをネマチッ
ク型液晶を介して貼り合わせてマトリックス状に画素を
配列せしめてなる液晶パネルからなり、この液晶パネル
の一方の部材の外側に位相差板と偏光板とを順次積み重
ね、他方の部材の外側に位相差板と偏光板とバックライ
トとを順次積み重ねたことを特徴とする。
【0019】本発明の他のカラー液晶表示装置は、上記
本発明の液晶表示装置において、さらに一方の部材と位
相差板との間に光散乱性の板状体を介在したことを特徴
とする。
【0020】
【発明の実施の形態】(例1)図1は液晶表示装置8の
断面図であって、液晶パネル9は一方の部材10と他方
の部材11とをネマチック型の液晶12を介して貼り合
わせた構造であって、一方の部材10および他方の部材
11の双方ともに外側主面上にポリカーボネイトなどか
らなる位相差板13、14とヨウ素系の偏光板15、1
6とを順次積み重ねる。これらの配設にあたっては、ア
クリル系の材料からなる粘着材を塗布することで貼り付
ける。さらに偏光板16の外側にバックライトを配設し
ている。
【0021】上記液晶パネル9において、17はセグメ
ント側のガラス基板、18はコモン側のガラス基板であ
って、ガラス基板17上には多数平行に配列したITO
からなる透明電極19と、SiO2 からなる絶縁膜層2
0と、一定方向にラビングしたポリイミド樹脂からなる
配向膜21とを順次形成し、一方の部材10をなす。な
お、絶縁膜層20は形成しなくてもよい。
【0022】他方の部材11については、他方のガラス
基板18上に画素ごとに配したカラーフィルタ22と、
各カラーフィルタ22間に配したクロム金属もしくは感
光性レジストのブラックマトリックス23とを形成して
いる。
【0023】上記カラーフィルタ22は顔料分散方式、
すなわちあらかじめ顔料により調合された感光性レジス
トを基板上に塗布し、フォトリソグラフィにより形成し
ている。図中のR、G、Bの各表示はそれぞれ赤、緑、
青に着色したカラーフィルタ22である。
【0024】その上にアクリル系樹脂からなるオーバー
コート層24を形成し、さらに半透過膜25を設け、こ
の半透過膜25上にカラーフィルタ26およびブラック
マトリックス27を形成している。カラーフィルタ26
などを容易に形成するために、半透過膜25上にSiO
2 層を介してカラーフィルタ26を設けてもよい。ただ
し、赤(R)のカラーフィルタ22の上方に赤(R)の
カラーフィルタ26をバックライトの光照射方向にそっ
てほぼ一致させる。同様に緑(G)のカラーフィルタ2
2と緑(G)のカラーフィルタ26も、青(B)のカラ
ーフィルタ22と青(B)のカラーフィルタ26も、そ
れぞれバックライトの光照射方向にほぼ一致させる。
【0025】そして、カラーフィルタ26およびブラッ
クマトリックス27の上にアクリル系樹脂からなるオー
バーコート層28と多数平行に配列したITOからなる
透明電極29とを形成する。この透明電極29は上記透
明電極19と直交している。しかも、透明電極29上に
一定方向にラビングしたポリイミド樹脂からなる配向膜
30を形成している。
【0026】なお、上記のブラックマトリックス23お
よびブラックマトリックス27については形成しなくて
もよい。
【0027】また、上記のように形成した各ガラス基板
17、18をたとえば200〜270°の角度でツイス
トされたカイラルネマチック液晶からなる液晶12を介
してシール剤31により貼り合わせる。さらにまた、両
ガラス基板17、18間には液晶12の厚みを一定にす
るためにスペーサ32を多数個配している。
【0028】上記半透過膜25については光透過性と光
反射性の双方の特性を具備しており、しかも、2枚の偏
光板の間に挟んだ時に位相差を生じないようにする。ま
た、半透過膜25は鏡面性であっても、散乱性を有して
いてもよい。このような半透過膜25は金属層や誘電体
層により形成する。金属層を用いた場合にはAl、C
r、SUS系、Agにより構成し、光透過性と光反射性
の双方を満たすために、膜厚を50〜350Åするとよ
く、さらに光透過性を重視する場合には50〜100Å
に、光反射性を重視する場合には100〜350Åにす
るとよい。誘電体層を使用した場合には、たとえば高屈
折率材料のTiO2 膜と低屈折率材料のSiO2 膜とを
交互に積層した膜でよく、このような積層を50〜35
0Åの厚みで形成するとよい。また、金属層でもって形
成する方が単一の材料を用いるという点で低コストにな
り、さらにスパッタリング法により容易に安定して高品
質な成膜形成できるという点でよい。
【0029】かくして上記構成の液晶表示装置8を反射
型として用いた場合には、太陽光、蛍光灯などの外部照
明による照射光は偏光板15と位相差板13と液晶パネ
ル9とを順次通過するが、その際に半透過膜25でもっ
て反射され、その反射光が液晶パネル9を通過し、位相
差板13と偏光板15とを通過することで、他方の偏光
板16を通過しないので輝度が高くなる。さらに高い輝
度を得るためにカラーフィルタ26を透過率の高い材料
で構成してもよい。
【0030】透過率に関してカラーフィルタ22とカラ
ーフィルタ26との間で実質上違いを設けないことで、
違いを設けた場合と比べ同じ材料を使用するという点で
低コスト化をはかることができるが、他方、輝度と色純
度の各要求特性に応じてカラーフィルタ22とカラーフ
ィルタ26との間で適宜透過率特性を選択してもよい。
【0031】かかる構成の液晶表示装置8を透過型とし
て用いた場合には、バックライトの照射光が偏光板16
と位相差板14とカラーフィルタ22と半透過膜25と
カラーフィルタ26とを順次通過し、このように液晶パ
ネル9を通って位相差板13と偏光板15とを順次通過
し、これによって偏光板16を通過した光は位相差板1
4で偏光状態を変えることになるが、このような構成に
よって(反射型として使用したものをそのままの条件で
もって)高い輝度が得られた。
【0032】さらに透過型における色表示特性について
は、反射型にて使用する際に高い輝度を達成せんがため
に、カラーフィルタ26を透過率の高い材料(材料とし
ては色純度が低下する)で構成しても、このカラーフィ
ルタ26以外に他のカラーフィルタ22も照射光が通過
することで、色表示の劣化を防いで、優れた色純度が達
成された。
【0033】このように本発明の液晶表示装置8によれ
ば、反射型および透過型のいずれの使用であっても高い
輝度とともに、鮮明な色表示(色純度)が得られた。
【0034】加えて、ガラス基板18の上方に半透過膜
25を形成したことで、反射型として使用してもガラス
基板18を光通過しなくなり、これにより、ガラス基板
18の屈折率に起因する入射光と反射光の間に差が生じ
なくなり、双方の光による二重に見える現象がなくなる
という利点もある。
【0035】つぎに本発明の液晶表示装置8を透過型と
反射型とに使用した場合の輝度と色純度を測定したとこ
ろ、表1に示すような結果が得られた。図3に先行する
液晶表示装置33を示す。なお、図1の液晶表示装置8
と同一箇所には同一符号を付す。
【0036】この液晶表示装置33を構成する液晶パネ
ル34については、本発明の液晶パネル8と比べカラー
フィルタ22およびオーバーコート層24を設けない
で、その他の構成は同じにしている。
【0037】
【表1】
【0038】色度および輝度の測定にはミノルタ製CS
−100を使用し、透過型の場合には一定輝度を有する
同一のバックライトを使用し、反射型の場合には同一光
源を液晶パネルに対し一定の角度で照射することで、そ
れぞれの色度と輝度を測定した。
【0039】輝度については、先行例の透過型および反
射型をそれぞれ1.00として、相対値でもってあらわ
した。
【0040】表1の結果から明らかなとおり、本発明の
液晶表示装置8では反射型として使用すると液晶表示装
置33と比べ輝度および色純度ともに同じである。ま
た、透過型として使用した場合には色純度が顕著に改善
されたが、輝度については実用上支障がない範囲で若干
低下した。
【0041】(例2)本例においては、上記液晶表示装
置8に対し、さらにガラス基板17と位相差板13との
間に前記光散乱性の板状体を形成している。
【0042】この光散乱性の板状体としてたとえば大日
本印刷(珠)製のIDS(InternalDiffusing Sheet)の
光散乱膜があり、樹脂中にビーズ等を含有させたもので
ある。その他に平板の表面に光散乱性の凹凸を設けても
よい。
【0043】上記のような光散乱膜を設けることで、反
射型として用いた場合、半透過膜25でもって反射され
た反射光は光散乱膜でもって正反射方向以外の方向にも
散乱され、これによって画像表示の視野角が大きくな
り、画像表示の認識領域が広くなった。
【0044】また、このように光散乱膜を設けた液晶表
示装置8に対し、(例1)と同様に透過型と反射型とに
使用して、それぞれの輝度を測定したところ、表1に示
す結果が得られた。
【0045】(例3)つぎに液晶表示装置8ならびにそ
れに光散乱膜を形成した、これら2種類の各液晶表示装
置に対する好適な設定条件は下記のようになった。
【0046】図4は液晶12のツイスト角が250±2
0°、光路差△ndが850±50nmである場合、ガ
ラス基板17上に位相差板13と偏光板15とを順次積
み重ねるに当たって、位相差板13として偏光板15側
に配した第1位相差フィルムと、ガラス基板17側に配
した第2位相差フィルムとにより構成し、両配向膜2
1、30での双方のラビング方向の平均ラビング方向を
基準にして、各位相差板13、14の延伸軸および各偏
光板15、16の吸収軸の各角度(反時計回り)を表示
面から見た場合を示す。
【0047】そして、第1位相差フィルムには光路差△
ndを425±20nm、延伸軸を25±10°に、第
2位相差フィルムには光路差△ndを425±20n
m、延伸軸を55±10°に、さらに偏光板15には吸
収軸を137±10°にするとよい。また、この位相差
板14には光路差△ndを140±20nm、延伸軸を
90±10°に、偏光板16には吸収軸を45±10°
にするとよい。
【0048】上記のように設定することで、反射型とし
て使用した場合、高い輝度を達成し、さらに高コントラ
スト比(十分な色補償)が得られた。そして、反射型と
した使用した液晶表示装置を透過型に使用した場合でも
十分な色補償が得られ、反射型もしくは透過型のいずれ
にしても高彩度の表示が実現できた。
【0049】(例4)本例においては、液晶表示装置8
にて形成した半透過膜25をAl金属層でもって構成
し、膜厚を幾とおりにも変えて光透過性と光反射性の双
方の特性を測定したところ、表2に示すような結果が得
られた。
【0050】
【表2】
【0051】光透過性は大塚電子製LCD−7000の
測定装置を用いて、光源を液晶パネルの一方側から法線
方向に光照射し、法線方向の他方側で検知し、また、光
反射性については同測定装置を用いて、光源でもって液
晶パネルに対し一定の角度で光照射し、その反射光を検
知することで求めた。いずれの測定にも液晶パネルとし
て10.4”VGA(画素数;640×480)を使用
した。
【0052】表2の結果から明らかなとおり、試料N
o.2〜試料No.8については、光透過性と光反射性
の双方に優れ、とくに試料No.2と試料No.3では
光透過性が顕著に高くなり、さらに試料No.4〜試料
No.8では光反射性が顕著に高くなっている。
【0053】本発明者は半透過膜25をCr、SUS
系、Agの各金属層でもって構成しても、若干の数値変
動があるにしても膜厚が50〜350Åであれば光透過
性と光反射性の双方に良好となり、とくに50〜100
Åの場合には光透過性に優れ、100〜350Åの場合
には光反射性を重視する場合には100〜350Åに優
れることが実験上確認した。
【0054】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
るものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々
の変更や改善などをおこなってもよい。
【0055】たとえば、上記の実施形態においては、S
TN型単純マトリックスタイプのカラー液晶表示装置で
もって説明しているが、そのほかにTN型単純マトリッ
クスタイプの液晶表示装置やTN型アクティブマトリッ
クスタイプなどのツイストネマチック型のカラー液晶表
示装置、双安定型単純マトリックスタイプのカラー液晶
表示装置であっても同様な作用効果が得られる。
【0056】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、透明基
板上に透明電極と配向層とを順次積層してなる一方の部
材と、透明基板上にカラーフィルタとオーバーコート層
と半透過膜とカラーフィルタと透明電極と配向層とを順
次積層してなる他方の部材とを、ネマチック型液晶を介
して貼り合わせてマトリックス状に画素を配列せしめて
なる液晶パネルの一方の部材の外側に位相差板と偏光板
とを順次積み重ねたことで、反射型として用いた場合に
は、外部照明による照射光は偏光板と位相差板と液晶パ
ネルとを順次通過し、さらに半透過膜でもって反射さ
れ、その反射光が液晶パネルを通過することで、他方の
偏光板を通過しなくなり、これによって輝度が高くな
り、一方、透過型として用いた場合には、バックライト
の照射光が偏光板と位相差板と半透過膜とを順次通過
し、液晶パネルを通り、これによって上記の反射型にて
使用したパネルを、そのままの条件で透過型にも使用す
ることができ、反射型もしくは透過型のいずれの場合で
も安定した鮮明な色表示ができ、色補償が十分となり、
その結果、反射型および透過型の両機能を満足し得る程
度にまで特性を高めた高性能な半透過型液晶表示装置が
提供できた。
【0057】また、本発明においては、一方の部材と位
相差板との間に光散乱性の板状体を介在したことで、半
透過膜による反射光は正反射方向以外の方向での光反射
が多くなり、これによって画像表示の視野角が大きくな
り、画像表示の認識領域が広くなった。
【0058】加えて、本発明の液晶表示装置において
は、反射型として用いた場合にカラーフィルタを透過率
の高い材料(材料としては色純度が低下する)で構成し
てさらに高い輝度を得ることができるが、一方、透過型
として用いた場合でも照射光がカラーフィルタを二度通
過することで、色表示の劣化を防いで、優れた色純度が
達成され、その結果、反射型および透過型のいずれの使
用であっても高い輝度とともに、鮮明な色表示(色純
度)が得られた。
【0059】さらにまた、本発明によれば、反射型とし
て使用してもガラス基板の屈折率に起因する入射光と反
射光との光学路差が生じなくなり、これによって二重に
見える現象がなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示装置の要部拡大断面図であ
る。
【図2】従来の液晶表示装置の断面概略図である。
【図3】先行する液晶表示装置の要部拡大断面図であ
る。
【図4】位相差板の延伸軸と偏光板の吸収軸の表示面か
ら見た各角度を示す説明図である。
【符号の説明】
8 液晶表示装置 9 液晶パネル 10 一方の部材 11 他方の部材 12 液晶 13、14 位相差板 15、16 偏光板 17、18 ガラス基板 19、29 透明電極 20 絶縁膜層 21、30 配向膜 22、26 カラーフィルタ 24、28 オーバーコート層 25 半透過膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−36028(JP,A) 特開 昭61−144604(JP,A) 特開 昭63−66505(JP,A) 国際公開97/4350(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1335

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明基板上に透明電極と配向層とを順次積
    層してなる一方の部材と、透明基板上にカラーフィルタ
    とオーバーコート層と半透過膜とカラーフィルタと透明
    電極と配向層とを順次積層してなる他方の部材とを、ネ
    マチック型液晶を介して貼り合わせてマトリックス状に
    画素を配列せしめてなる液晶パネルの一方の部材の外側
    に位相差板と偏光板とを順次積み重ね、他方の部材の外
    側に位相差板と偏光板とバックライトとを順次積み重ね
    たカラー液晶表示装置。
  2. 【請求項2】前記一方の部材と位相差板との間に光散乱
    性の板状体を介在した請求項1のカラー液晶表示装置。
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