JP4613842B2 - 画像形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真法による画像形成方法に関する。
最近、電子写真法による画像形成装置の省エネルギー化の要請において、当該画像形成装置において電力を最も消費する定着装置における消費エネルギーを低下させるために、低い定着温度で定着させる方法の研究が進められている。低温定着を達成するためには、低温の定着温度においてトナーおよび離型剤を溶融させる必要があり、そのためには、一般に、トナーおよび離型剤(ワックス)として溶融粘度の低いものを用いること、および離型剤として融点の低いものを用いることなどの必要があり、このような低溶融粘度および低融点の離型剤(以下、「特定の低融点離型剤」ともいう。)を用いたトナーが提案されている(例えば特許文献1,2参照。)。
しかしながら、このような特定の低融点離型剤を用いたトナーによって形成された定着画像においては、帯状やスジ状の画像欠陥が発生しやすい、という問題がある。
この原因を解析したところ、離型剤分子が機内に付着し、帯電性を阻害したりミラー汚染を引き起こしていることが判明した。本来、離型剤自体が融点は低いものの沸点は非常に高いものであるために、気化することは従来では考えられなかった。しかしながら、低温定着化を図るために離型剤の融点を低下させるに従い、沸点以下での蒸気圧が低下し、結果として定着装置などの温度において気化する離型剤分子が増加、あるいは気化しやすい構造の離型剤分子が増加するものと推定される。すなわち、低融点離型剤を用いたトナーを用いて熱定着により画像を形成する場合、低融点離型剤自体が比較的気化しやすい成分を含んでいるため、機内の熱にて気化成分が発生し、当該気化成分が帯電器のワイヤーなどに付着し帯電ムラを引き起こしたり、ポリゴンミラーに付着し露光においてスジ状欠陥を引き起こしたりすることにより、画像欠陥が発生することが判明した。
上記の画像欠陥は、特に、定着装置として外部加熱方式のものを用いた場合に顕著に発生する。これは、内部加熱方式の定着装置においては、加熱源が例えば加熱ローラなどの内部に配設されているため、意図せず過剰な熱が発生した場合にもトナー像と直接接触する加熱ローラ表面における温度上昇は小さいが、外部加熱方式の定着装置においては、例えば定着ベルトなどの加熱部材の表面を直接加熱するために、意図せず発生された過剰な熱がダイレクトにトナー像に対して付与されることとなるためである。
一方、画像形成装置においては画像形成の高速化が要請されており、この高速化および上述の省エネルギー化に応えるために、外部加熱方式の定着装置を用いることが望まれている。
特開2000−321815号公報 特開2000−275908号公報
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、その目的は、外部加熱方式の定着装置によって低温の定着温度において定着が行われても、十分な定着強度で定着されてオフセット現象などの発生が抑制されると共に、形成される定着画像において帯状やスジ状の画像欠陥の発生が抑止され、その結果、良好な定着画像を得ることができる画像形成方法を提供することにある。
本発明者らは、離型剤について、融点が同程度のものであっても気化成分の発生量に違いが生じることを見出し、その原因が、離型剤分子の絡み合い構造に起因するものであると推定し、動粘度を規定することにより、本発明の完成に至った。
この理由については明確ではないが、動粘度とは分子鎖の運動のしやすさを示す指標とみなすことができるところ、動粘度をある範囲内とすることで分子鎖の運動を特定の範囲に制限することができ、結果として、離型剤成分が機内において熱の影響を受けた場合には分子運動がまだ活発化しない状態を維持し、定着装置において熱の影響を受けた場合には分子運動が活発化するように設計することが可能となるため、低温定着性を維持しながら気化成分の発生を抑制することができると推定される。
本発明の画像形成方法は、画像支持体上に形成されたトナー像を、定着装置の加熱定着部材に接触させて定着させる画像形成方法において、
用いられるトナーが離型剤を含有し、
当該離型剤の融点が60〜100℃であって、かつ、当該離型剤の動粘度が4〜20mm/sであり、
前記定着装置は、加熱定着部材の表面を外部加熱機構により加熱するものであることを特徴とする。
本発明の画像形成方法においては、前記離型剤の動粘度が8〜15mm/sであることが好ましい。
本発明の画像形成方法によれば、用いられるトナーに含有される離型剤が特定の融点および特定の動粘度を有するものであるために、外部加熱方式の定着装置によって低温の定着温度において定着が行われても、離型剤が気化成分を発生させにくく形成される定着画像において帯状やスジ状の画像欠陥の発生が抑止されると共に、離型剤が十分に溶融されて高い定着強度で定着されてオフセット現象などの発生が抑制され、その結果、良好な定着画像を得ることができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
〔画像形成方法〕
本発明の画像形成方法は、離型剤を含有するトナーにより画像支持体上に形成されたトナー像を、接触加熱方式の定着装置を用いて、当該定着装置の定着ニップ部において、外部加熱機構により加熱された加熱定着部材に接触させて定着画像を得る方法である。
ここに、接触加熱方式とは、画像支持体上のトナー像と定着装置における定着部材の表面とが接触し、かつ、加圧および加熱されることにより定着される方式をいう。
定着装置における外部加熱機構とは、加熱定着部材の表面を内側からではなく表面上から加熱する加熱源をいい、例えば誘導加熱方式のものなどを挙げることができる。
以下に、本発明の画像形成方法に好適に用いられる定着装置について説明する。
〔定着装置〕
図1は、本発明の画像形成方法に用いられる定着装置の構成の一例を示す断面図である。この定着装置10は、外部加熱機構である誘導加熱機構14により加熱される加熱ローラ12と、この加熱ローラ12と離間して平行に伸びる定着ローラ13と、これらの加熱ローラ12および定着ローラ13に張架され、加熱ローラ12または定着ローラ13のどちらか一方の回転により、反時計回りに回転する無端状の耐熱性ベルトよりなる定着ベルト11と、定着ローラ13に従動回転されると共に定着ベルト11を介して定着ローラ12に圧接されることにより定着ニップ部Nを形成する加圧ローラ15とを備えて構成されている。定着ベルト11は、誘導加熱機構14により加熱される加熱ローラ12を介して加熱される。
加熱ローラ12は、例えば鉄、コバルト、ニッケルまたはこれらの合金などの磁性金属よりなる中空円筒状のものであり、その外径は例えば20〜40mm、肉厚が0.3〜1.0mmであり、低熱容量であると共に高速の昇温が容易である構成とされている。
定着ローラ13は、例えばステンレススチールなどの金属製の芯金13aと、耐熱性を有するシリコーンゴムをソリッド状または発泡状にして芯金13aを被覆した弾性部材13bとからなる。この定着ローラ13の外径は20〜40mm程度であって加圧ローラ15の外径より大きくなっている。また、弾性部材13bの肉厚は4〜6mm程度とされている。また、定着ローラ13の硬度は、高分子計器株式会社製のAsker−C型測定器を用いて荷重9.8Nで測定されるアスカーC硬度で10〜50°である。
この定着装置10においては、定着ベルト11が、誘導加熱機構14により加熱される加熱ローラ12との接触部位Wにおいて加熱され、そして、加熱ローラ12および定着ローラ13の回転によって定着ベルト11の内面が連続的に加熱され、結果として定着ベルト11がその全体にわたって加熱される。
定着ベルト11は、例えば金属基体上に、発熱層、中間弾性層および離型層がこの順に形成された構成を有する。離型層の厚さは10〜300μm程度であることが好ましく、特に200μm程度であることが好ましい。
また、定着ベルト11の基材として、金属基体の代わりに、フッ素系樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PEEK樹脂、PES樹脂、PPS樹脂などの耐熱性を有する樹脂基体を用いてもよい。
加圧ローラ15は、例えば銅またはアルミなどの熱伝導性の高い金属製の円筒部材からなる芯金15aと、この芯金15aの表面に設けられた耐熱性および離型性の高い弾性層15bとから構成されている。芯金15aを構成する材料としてはSUS(ステンレス鋼)を使用してもよい。
この加圧ローラ15は、その硬度がアスカーC硬度で80〜100°とされ、その外径が20〜40mm、弾性層の肉厚が0.5〜2.0mmとされている。
誘導加熱機構14は、電磁誘導方式により加熱ローラ12を加熱するものであって、磁界発生手段である励磁コイル16と、この励磁コイル16が巻き回されたコイルガイド板17とを有している。コイルガイド板17は加熱ローラ12の外周面に近接配置された半円筒形状をしており、励磁コイル16は長い一本の励磁コイル線材をこのコイルガイド板17に沿って加熱ローラ12の軸方向に交互に巻き付けたものである。なお、励磁コイル16は、発振回路が周波数可変の駆動電源(図示せず)に接続されている。
励磁コイル16の外側には、フェライトなどの比透磁率が2500の強磁性体よりなる半円筒形状の励磁コイルコア18が、コア支持部材18Aに固定されて励磁コイル16に近接して配置されている。
この定着装置10においては、励磁コイル16に駆動電源から10kHz〜1MHzの高周波交流電流、好ましくは20kHz〜800kHzの高周波交流電流が給電され、これにより交番磁界が発生し、そして、加熱ローラ12と定着ベルト11との接触領域Wおよびその近傍部においてこの交番磁界が加熱ローラ12および定着ベルト11の発熱層に作用し、これらの内部で交番磁界の変化を妨げる方向に生じる渦電流が、加熱ローラ12および定着ベルト11の発熱層の抵抗に応じたジュール熱を発生させ、主として前記接触領域Wおよびその近傍部において加熱ローラ12および定着ベルト11が電磁誘導加熱される。このようにして加熱された定着ベルト11が、定着ニップ部Nの入口側近傍において定着ベルト11の内面側に当接して配置されたサーミスタなどの熱応答性の高い感温素子からなる温度検出手段19により、ベルト内面温度が検知される。そして、加熱された定着ベルト11からの熱により定着ニップ部Nにおいて定着処理が行われる。
図1に示した定着装置による定着条件の一例を示せば、定着温度(定着ニップ部Nにおける定着ベルト11の表面温度)が70〜210℃とされ、定着ニップ部Nのニップ幅が5〜40mm、好ましくは11〜30mmとされる。ここに、定着ニップ部Nとは、画像支持体P上に形成されたトナー像Tと定着ベルト11の表面との接触幅をいう。また、定着ローラ13と加圧ローラ15との当接荷重は40〜350Nとされ、好ましくは50〜300Nとされる。
また、本発明の画像形成方法においては、定着ニップ部における画像支持体の移動速度(以下、「プリント速度」ともいう。)が230〜500mm/secの範囲において画像形成を行うことができる。
図2は、本発明の画像形成方法に用いられる定着装置の構成の別の一例を示す断面図である。
この定着装置20は、定着ベルト21が巻装された、芯金23aの外周面上に弾性発泡材料よりなる弾性層23bが形成されてなる定着押圧ローラ23と、当該定着ベルト21を介して定着押圧ローラ23に対向して設けられた誘導加熱機構24と、前記定着ベルト21を介して定着押圧ローラ23に押圧される加圧ローラ25を備えるものである。
定着ベルト21は、厚さが40μm以下である発熱基材層上に、10μm以上の厚さの離型層が形成されたものであり、この定着ベルト21の熱容量は0.017〜0.077J/k/cmとされている。
また、この定着ベルト21は、定着押圧ローラ23の回転時においても略円筒形が維持されるよう、軸方向(図2において紙面と垂直な方向)の両端部に配置された図示しないガイド部材によってガイドされている。
加圧ローラ25は、芯金25a上に硬質発泡体層25bが設けられたものであり、この加圧ローラ25の硬度は、定着押圧ローラ23の硬度よりも大きいものとされている。また、加圧ローラ25の外径は、定着押圧ローラ23の外径と略同等とされている。
硬質発泡体層25bは、断熱構造を有するものであり、例えばシリコーンゴム発泡体またはシリコーン層内に中空糸や中空粒子などを充填させたものとすることができる。
図2において、29は例えば、定着ベルト21の外周面に接触または近接して配置された、サーミスタなどよりなる温度検知センサであり、この温度検知センサ29により検出された温度に基づいて、誘導加熱機構24の出力が制御されている。
このような構成の定着装置20においては、加圧ローラ25が図示しない駆動機構により例えば反時計方向に回転駆動されることにより、定着ベルト21が時計方向に従動回転され、これにより、トナー像Tが形成された画像支持体Pが定着ニップ部Nを通過し、トナー像が熱と圧力とにより画像支持体P上に定着される。なお、定着押圧ローラ23は、定着ベルト21の回転に伴って回転する。
以上の定着装置20は、図1に示す定着装置10と同様の条件において定着を行うことができる。
図3は、本発明の画像形成方法に用いられる定着装置の構成のさらに別の一例を示す断面図である。
この定着装置30は、画像支持体Pの未定着トナー像が形成された一面(図3においては、例えば画像支持体Pの上面)に接するよう配置された定着ローラ31と、これに圧接されるよう設けられた加圧ローラ33と、定着ローラ31の表面に接触するよう設けられた外部加熱回転体35と、加圧ローラ33にその先端縁が接触するよう設けられた強制剥離手段37とを備えており、この定着ローラ31と加圧ローラ33との圧接部により定着ニップ部Nが形成されている。図3において、39aおよび39bは非接触型の温度検知手段である。
定着ローラ31は、例えばハロゲンランプなどのヒータランプよりなる加熱源HLaを内蔵したものであって、当該加熱源HLaが内部に配置された円筒状の芯金31aと、当該芯金31aの外周面に形成された耐熱弾性層31bと、例えばフッ素ゴムとフッ素樹脂の混合ラテックスを塗布焼成したものなどよりなる接着層(図示せず)を介して当該耐熱弾性層31bの表面に形成された被覆層31cとよりなるソフトローラである。
ここで、加熱源HLaは、芯金31aの内部において、定着ローラ31の長さ方向に伸びるよう配置されており、直接の加熱対象である定着ローラ31の外周面の温度が設定温度域に維持されるよう、温度検知手段39aによって検知される定着ローラ31の表面温度に基づき、図示しない制御手段により、例えば点灯状態がオン−オフ制御される。
耐熱弾性層31bを構成する耐熱性弾性体材料としては、例えばシリコーンゴム、発泡シリコーンゴム、フッ素ゴムなどが挙げられるが、特にシリコーンゴムを用いることが好ましい。この耐熱弾性層31bの厚みは、1.0mm〜4.0mmの範囲であることが好ましい。耐熱弾性層31bの厚さが0.2mm以下である場合には、定着ローラ31の表面が熱定着すべきトナー像を担持している画像支持体Pの表面の凹凸にならい難くなって高い画質の可視画像を形成することができなくなるおそれがある。また、耐熱弾性層31bの厚さが1.0mm未満である場合には、加圧ローラ33に対して定着ローラ31が凸となり、定着ニップ部Nの幅を確保することが難しくなる。
一方、耐熱弾性層31bの厚さが過大である場合には、芯金31aの内部に配置された加熱源HLaによって定着ローラ31の表面を加熱する際の熱応答性を十分に確保することができないおそれがある。
芯金31aを構成する材料としては特に限定されるものではないが、アルミニウム、鉄、銅などの金属またはそれらの合金を挙げることができる。
被覆層31cは、トナーが付着することを防ぐためのトナー離型層としての機能を有する層であって、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルコキシエチレンとの共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体(FEP)から選択されるフッ素樹脂を含有する離型性樹脂よりなり、その厚さが50μm以下であることが好ましい。
被覆層31cがフッ素樹脂よりなることにより、その離型作用によってトナー自体に対する定着ローラ31の表面離型性が高くなるため、シリコーンオイルなどの離型用オイルを定着ローラ31に塗布せずとも定着処理中にトナーに由来の付着物が定着ローラ31表面に付着しにくくなると共に、画像支持体Pの定着ローラ31からの剥離性が高くなる。
被覆層31cの厚さを50μm以下とすることにより、定着ローラ31の表面が未定着トナー像が形成された画像支持体Pの表面の凹凸にならい易くなることから、画像劣化を抑制することができる。
なお、均一な被覆層31cを形成しやすくするためには、その厚さを20μm以上とすることがより好ましい。
この被覆層31cは、具体的に、例えば(1)ディスパージョン状態の離型性樹脂を塗布焼成することにより、厚さ20〜50μmに形成すること、(2)厚さ20〜50μmに成形された離型性樹脂チューブを被覆接着することによって形成すること、などができる。
定着ローラ31の硬度は、高分子計器株式会社製のAsker−C型測定器を用いて荷重9.8Nで測定されるアスカーC硬度で60〜85°である。
加圧ローラ33としては、図3に示すように、例えば円筒状の芯金33aと、当該芯金33aの外周面に形成された耐熱弾性層33bと、当該耐熱弾性層33bの表面に形成された被覆層33cとよりなるソフトローラを用いることができる。
この図の例において、加圧ローラ33は、定着ローラ31と同様に、加熱源HLaを内蔵しているものである。この加熱源HLaは、芯金33aの内部において、加圧ローラ33の長さ方向に伸びるよう配置されており、直接の加熱対象である加圧ローラ33の外周面の温度が設定温度域に維持されるよう、温度検知手段39bによって検知される加圧ローラ33の表面温度に基づき、図示しない制御手段により、例えば点灯状態がオン−オフ制御される。
耐熱弾性層33bを構成する耐熱性弾性体材料としては、例えばシリコーンゴム、発泡シリコーンゴム、フッ素ゴムなどが挙げられるが、特にシリコーンゴムを用いることが好ましい。この耐熱弾性層33bの厚みは、耐熱弾性層31bおよび耐熱弾性層33bが同程度の硬度のものよりなるならば、定着ローラ31の耐熱弾性層31bの厚みより薄いものとされ、通常、0.5〜3mmである。
加圧ローラ33の耐熱弾性層33bの厚みが、定着ローラ31の耐熱弾性層31bより薄いものであることにより、定着ニップ部Nにおいて、一方の定着用回転体である定着ローラ31に対して他方の定着用回転体である加圧ローラ33が凸となる形状を得ることができる。
芯金33aを構成する材料としては特に限定されるものではないが、アルミニウム、鉄、銅などの金属またはそれらの合金を挙げることができる。
被覆層33cを構成する材料の具体例としては、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルコキシエチレンとの共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体(FEP)などのフッ素樹脂を主成分とする樹脂などが挙げられる。
具体的には、被覆層33cは、例えば(1)ディスパージョン状態のフッ素樹脂を塗布焼成することにより、厚さ20〜50μmに形成すること、(2)厚さ20〜50μmに成形されたフッ素樹脂チューブを芯金33aに被覆させることによって形成すること、などができる。
加圧ローラ33は、定着ローラ31の硬度以上の硬度を有するものであることが好ましく、例えば、アスカーC硬度で65〜90°である。
外部加熱回転体35としては、例えばハロゲンヒータランプなどよりなる加熱源HLaを内蔵した円筒状の芯金と、当該芯金の外周面に形成された被覆層とよりなるものを用いることができる。
強制剥離手段37としては、例えば、厚さ0.2mmの薄いステンレス鋼板にポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのフッ素樹脂よりなる薄いフィルムをラミネートすることにより離型層を形成させた板状部材よりなり、先端縁の厚さが0.2mmであり、その真直度(板状部材の直線性におけるずれ)が0.5mm以下であるものを用いることができる。
以上の定着装置30は、図1に示す定着装置10と同様の条件において定着を行うことができる。
図4は、本発明の画像形成方法に用いられる画像形成装置の構成の一例を示す概略図である。
この画像形成装置40は、タンデム型カラー画像形成装置であって、ベルト状の中間転写体46に沿って設けられた複数の画像形成ユニット50Y,50M,50C,50Kと、給紙カセット42と、定着装置49とを備えているものである。図4において、41は操作部であり、47Y,47M,47C,47Kは、各色のトナーカートリッジである。
画像形成ユニット50Yは、イエローのトナー像を形成するものであって、感光体51Yを備え、この感光体51Yの周囲に帯電手段52Y、露光手段53Y、現像装置54Y、1次転写手段57Y、クリーニング手段58Yが配置されて構成されている。
画像形成ユニット50M,50C,50Kは、各々イエローのトナー像を形成する代わりにマゼンタ、シアン、黒色のトナー像を形成する他は画像形成ユニット50Yと同様の構成を有する。
ここで、画像形成ユニット50Yによれば黄色のトナー像が形成され、画像形成ユニット50Mによればマゼンタ色のトナー像が形成され、画像形成ユニット50Cによればシアン色のトナー像が形成され、画像形成ユニット50Kによれば黒色のトナー像が形成される。
中間転写体46は、複数の支持ローラ46A、46B、46Cに張架され、循環移動可能に支持されている。
この画像形成装置においては、画像形成ユニット50Y、50M、50C、50Kより形成された各色のトナー像が、循環移動する中間転写体46上に1次転写手段57Y、57M、57C、57Kにより逐次1次転写され、重畳されてカラートナー像が形成される。
一方、給紙カセット42内に収容された画像支持体Pが、給紙ローラ43により一枚ずつ給紙され、レジストローラ44によって2次転写手段57Aに搬送され、当該画像支持体P上にカラートナー像が2次転写される。
次いで、画像支持体Pが定着装置49に搬送されて定着処理が行われ、その後、排紙ローラ45に挟持されて機外の排紙トレイ46上に排出される。
〔画像支持体〕
本発明の画像形成方法に使用される画像支持体としては、薄紙から厚紙までの普通紙、上質紙、アート紙あるいはコート紙などの塗工された印刷用紙、市販されている和紙やはがき用紙、OHP用のプラスチックフィルム、布などの各種を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
〔トナー〕
本発明の画像形成方法において用いられるトナーは、離型剤を含有するものであり、例えば後述するように、結着樹脂、着色剤および離型剤などを用いてミニエマルション重合凝集法などによって得ることができる。
〔離型剤〕
本発明の画像形成方法において用いられるトナーを構成する離型剤の融点は、60〜100℃、好ましくは60〜80℃であって、かつ、その動粘度は4〜20mm/s、好ましくは8〜15mm/sとされる。動粘度が4mm/s未満の離型剤を用いた場合は、離型剤分子同士の絡み合いが小さくなって気化成分の発生が促進されてしまうおそれがある。一方、動粘度が20mm/sよりも大きい離型剤を用いた場合は、低温の定着温度において離型剤層が高い均一性で形成されずに十分な離型性を得ることができなくなり、低温オフセット現象などが発生するおそれがある。
ここに、離型剤の動粘度とは、100℃においてJIS K 2283に記載の懸垂液面形形式のウベローデ粘度計により測定することによって得られる値をいう。
ただし、動粘度が2〜10mm/sである場合は粘度計番号1、粘度計定数0.01の粘度計を使用し、動粘度が10mm/sより大きく30mm/s以下である場合は粘度計番号1C、粘度計定数0.03の粘度計を用いて測定を行った。
離型剤の融点は、離型剤吸熱ピークのピークトップの温度を表し、例えば「DSC−7示差走査カロリメーター」(パーキンエルマー製)、「TAC7/DX熱分析装置コントローラー」(パーキンエルマー製)などを用いて測定することができる。
具体的には、離型剤4.00mgを小数点以下2桁まで精秤してアルミニウム製パン(KITNO.0219−0041)に封入し、DSC−7サンプルホルダーにセットし、測定温度0℃〜200℃、昇温速度10℃/分、降温速度10℃/分の測定条件で、Heat−cool−Heatの温度制御で行い、その2nd.Heatにおけるデータをもとに解析を行った。リファレンスの測定には、空のアルミニウム製パンを用いた。
本発明においては、離型剤が2種以上の離型剤成分よりなるものであってもよく、この場合、それぞれのピークトップが共に上記の範囲であればよい。
離型剤としては、カルナバワックス、ライスワックス、モンタンワックスなどの天然ワックス;ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスなどのポリオレフィン系ワックス;フィッシャートロプシュワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックスなどの炭化水素系ワックス;モノエステルワックス、多価エステルワックスおよびこれらの縮合型エステルワックスなどのエステル系ワックス;アミド系ワックス;ケトン系ワックスなどを挙げることができる。
これらのワックスは、1種でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
以上のワックスの中でも、特に、気化成分を発生させにくく、かつ動粘度が低いという観点から、フィッシャートロプシュワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、モノエステルワックスが好ましく用いられる。
マイクロクリスタリンワックスとしては、例えば、日本精鑞(株)製の「HNP−0190」、「HI−MIC−1045」、「HI−MIC−1070」、「HI−MIC−1080」、「HI−MIC−1090」、「HI−MIC−2045」、「HI−MIC−2065」、「HI−MIC−2095」などが挙げられる。
マイクロクリスタリンワックスとしては、重量平均分子量600〜800の低分子量のものであって特に数平均分子量が300〜1,000のものが好ましく、400〜800のものがより好ましい。また、重量平均分子量と数平均分子量との比Mw/Mnは1.01〜1.20であることが好ましい。
トナーにおける離型剤の含有量は、トナー全体に対して1〜30質量%であることが好ましく、さらに5〜20質量%であることが好ましい。
〔トナーの製造方法〕
本発明のトナーを製造する方法としては、特に限定されるものではなく、粉砕法、懸濁重合法、ミニエマルション重合凝集法、乳化重合凝集法、溶解懸濁法、ポリエステル分子伸長法その他の公知の方法などを挙げることができるが、本発明のトナーを製造する方法としては、特にミニエマルション法とよばれる臨界ミセル濃度以下の濃度の界面活性剤を溶解してなる水系媒体中に、離型剤を重合性単量体中に溶解してなる重合性単量体溶液を、機械的エネルギーを利用して油滴(10〜1000nm)を形成して分散液を調製し、得られた分散液に水溶性重合開始剤を添加して、ラジカル重合させて得られる結着樹脂微粒子を会合(凝集/融着)してトナーを得る方法を用いることが好ましい。
この理由としては、前記油滴において重合が行われるために、トナー粒子においては離型剤分子が結着樹脂に確実に包含された状態となり、従って、定着装置において定着処理が行われるまで、すなわち熱を加えられるまでは離型剤についての気化成分の発生が抑制されると考えられるからである。
なお、このミニエマルション重合凝集法においては、水溶性重合開始剤を添加することに代えて、または、当該水溶性ラジカル重合開始剤を添加すると共に、油溶性ラジカル重合開始剤を前記単量体溶液中に添加してもよい。
本発明のトナーを製造するための方法として、ミニエマルション重合凝集法を用いる場合に形成させる結着樹脂微粒子は、組成の異なる結着樹脂よりなる2層以上の構成とすることもでき、この場合、常法に従ったミニエマルション重合処理(第1段重合)により調製した第1樹脂粒子の分散液に、重合開始剤と重合性単量体とを添加し、この系を重合処理(第2段重合)する方法を採用することができる。
本発明のトナーを製造するための方法として、ミニエマルション重合凝集法を用いる場合の一例を具体的に示すと、
(1)離型剤、着色剤および必要に応じて荷電制御剤などのトナー粒子構成材料を結着樹脂となる重合性単量体に溶解または分散させて重合性単量体溶液を得る溶解・分散工程
(2)重合性単量体溶液を水系媒体中で油滴化し、ミニエマルション法により結着樹脂微粒子の分散液を調製する重合工程
(3)結着樹脂微粒子を水系媒体中で塩析、凝集、融着させて凝集粒子を形成する凝集・融着工程
(4)凝集粒子を熱エネルギーにより熟成して形状を調整しトナー粒子の分散液を得る熟成工程
(5)トナー粒子の分散液を冷却する冷却工程
(6)冷却されたトナー粒子の分散液から当該トナー粒子を固液分離し、当該トナー粒子から界面活性剤などを除去する濾過・洗浄工程
(7)洗浄処理されたトナー粒子を乾燥する乾燥工程
(8)乾燥処理されたトナー粒子に外添剤を添加する工程
から構成される。
以下、各工程について説明する。
(1)溶解・分散工程;
この工程は、重合性単量体に離型剤、着色剤などのトナー粒子構成材料を溶解あるいは分散させて重合性単量体溶液を調製する工程である。
離型剤の添加量としては、最終的に得られるトナーにおける離型剤の含有割合が上記の範囲となる量とされる。
この重合性単量体溶液中には、後述の油溶性重合開始剤および/または他の油溶性の成分を添加することができる。
(2)重合工程;
この重合工程の好適な一例においては、臨界ミセル濃度以下の濃度の界面活性剤を含有した水系媒体中に、上記の重合性単量体溶液を添加し、機械的エネルギーを加えて油滴を形成し、次いで水溶性ラジカル重合開始剤からのラジカルにより当該油滴中において重合反応が行われる。なお、前記水系媒体中には、核粒子として樹脂粒子が添加してあってもよい。
この重合工程において、離型剤と結着樹脂とを含有する結着樹脂微粒子が得られる。この結着樹脂微粒子は、着色されていてもよく、着色されていなくてもよい。着色された結着樹脂微粒子は、着色剤を含有する単量体組成物を重合処理することにより得られる。また、着色されていない結着樹脂微粒子を使用する場合には、後述する凝集工程において、結着樹脂微粒子の分散液に、着色剤微粒子の分散液を添加し、結着樹脂微粒子と着色剤微粒子とを凝集させることでトナー粒子とすることができる。
ここに、「水系媒体」とは、主成分(50質量%以上)が水からなるものをいう。ここに、水以外の成分としては、水に溶解する有機溶媒を挙げることができ、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、アセトン、メチルエチルケトン、テトラヒドロフランなどが挙げられる。これらのうち、樹脂を溶解しない有機溶媒であるメタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノールのようなアルコール系有機溶媒が特に好ましい。
重合性単量体溶液を水系媒体中に分散させる方法としては、特に限定されるものではないが、機械的エネルギーにより分散させる方法が好ましく、機械的エネルギーによる油滴分散を行うための分散機としては、特に限定されるものではないが、例えば「クレアミックス」、超音波分散機、機械式ホモジナイザー、マントンゴーリンおよび圧力式ホモジナイザーなどを挙げることができる。また、分散粒子径としては、10〜1000nmとされ、好ましくは30〜300nmとされる。
ここに、機械的エネルギーによる油滴分散を行うための分散機としては、特に限定されるものではなく、高速回転するローターを備えた撹拌装置「クレアミックス(CLEARMIX)」(エム・テクニック(株)製)、超音波分散機、機械式ホモジナイザー、マントンゴーリンおよび圧力式ホモジナイザーなどを挙げることができる。また、分散粒子径としては、10〜1000nmとされ、好ましくは30〜300nmとされる。
(3)凝集・融着工程;
凝集・融着工程においては、上記の重合工程により得られる結着樹脂微粒子の分散液に、当該結着樹脂微粒子が着色されていないものである場合は着色剤微粒子の分散液を添加し、結着樹脂微粒子を前記着色剤微粒子と共に水系媒体中で塩析、凝集および融着させる。この凝集・融着工程の途中段階においては、樹脂組成の異なる結着樹脂微粒子を添加して凝集させることができる。
また、当該凝集・融着工程においては、結着樹脂微粒子および着色剤微粒子と共に、荷電制御剤などの内添剤粒子なども融着させることもできる。
好ましい凝集・融着方法は、結着樹脂微粒子と着色剤微粒子とが存在している水系媒体中に、アルカリ金属塩および/またはアルカリ土類金属塩などからなる塩析剤を臨界凝集濃度以上の凝集剤として添加し、次いで、前記結着樹脂微粒子のガラス転移点温度以上であって、かつ用いる離型剤の融解ピーク温度以上の温度に加熱することにより、塩析を進行させると同時に凝集・融着を行う工程である。
この凝集・融着工程においては、加熱により速やかに昇温させる必要があり、昇温速度は1℃/分以上とすることが好ましい。昇温速度の上限は、特に限定されないが、急速な塩析、凝集および融着の進行による粗大粒子の発生を抑制する観点から15℃/分以下とすることが好ましい。
さらに、結着樹脂微粒子および着色剤微粒子の分散液が前記ガラス転移温度以上かつ離型剤の融解ピーク温度以上の温度に到達した後、当該分散液の温度を一定時間保持することにより、塩析、凝集および融着を継続させることが肝要である。これにより、トナー粒子の成長(結着樹脂微粒子および着色剤微粒子の凝集)と、融着(粒子間の界面の消失)とを効果的に進行させることができ、最終的に得られるトナーの耐久性を向上することができる。
着色剤微粒子の分散液は、着色剤を水系媒体中に分散することにより、調製することができる。着色剤微粒子の分散処理は、水中で界面活性剤濃度を臨界ミセル濃度(CMC)以上にした状態で行われる。着色剤微粒子の分散処理に使用する分散機としては特に限定されないが、好ましくは超音波分散機、機械的ホモジナイザー、マントンゴーリンや圧力式ホモジナイザーなどの加圧分散機、サンドグラインダー、ゲッツマンミルやダイヤモンドファインミルなどの媒体型分散機が挙げられる。
この着色剤微粒子は表面改質されていてもよく、具体的には、溶媒中に着色剤微粒子を分散させ、この分散液中に表面改質剤を添加し、この系を昇温することにより反応させ、反応終了後、着色剤微粒子を濾別し、同一の溶媒で洗浄濾過を繰り返した後、乾燥することにより、表面改質剤で処理された着色剤微粒子を得ることができる。
(4)熟成工程;
この熟成工程は、熱エネルギー(加熱)により行う方法が好ましい。
具体的には、凝集粒子を含む系を加熱撹拌することにより、凝集粒子の形状を所望の平均円形度になるまで、加熱温度、撹拌速度、加熱時間により調整し、トナー粒子とするものである。
また、この熟成工程において、上記トナー粒子をコア粒子として、結着樹脂微粒子をさらに添加しコア粒子に付着、融着させることによって、コア−シェル構造のものとしてもよい。この場合には、シェル層を構成する結着樹脂微粒子のガラス転移点温度を、コア粒子を構成する結着樹脂微粒子のガラス転移点温度よりも20℃以上高くすることが好ましい。
また、上記の凝集・融着工程において用いた結着樹脂微粒子が、後述のイオン性解離基を有する重合性単量体を原料とする樹脂(親水性樹脂)と、イオン性解離基のない重合性単量体のみを原料とする樹脂(疎水性樹脂)とを含有して構成されている場合は、この熟成工程において、親水性樹脂を凝集粒子の表面側に、疎水性樹脂を当該凝集粒子の内部側へ配向させることによって、コア−シェル構造を有するトナー粒子を形成させることができる。
(5)冷却工程;
この冷却工程は、上記のトナー粒子の分散液を冷却処理する工程である。冷却処理における冷却速度は、1〜20℃/minとされる。冷却処理方法としては特に限定されるものではなく、反応容器の外部より冷媒を導入して冷却する方法や、冷水を直接反応系に投入して冷却する方法を例示することができる。
(6)濾過・洗浄工程;
この濾過・洗浄工程では、上記の工程で所定温度まで冷却されたトナー粒子の分散液から当該トナー粒子を固液分離させて濾別する濾過処理と、濾別されたトナー粒子(ケーキ状の集合物)から界面活性剤や塩析剤などの付着物、熟成工程で用いたアルカリ剤を除去する洗浄処理とが施される。
ここに、洗浄処理は、濾液の電気伝導度が10μS/cmになるまで水洗浄することにより行われる。また、濾過処理方法としては、遠心分離法、ヌッチェなどを使用して行う減圧濾過法、フィルタープレスなどを使用して行う濾過法などがあり、特に限定されるものではない。
(7)乾燥工程;
この工程は、洗浄処理されたトナーケーキを乾燥処理し、乾燥されたトナー粒子を得る工程である。この工程で使用される乾燥機としては、スプレードライヤー、真空凍結乾燥機、減圧乾燥機などを挙げることができ、静置棚乾燥機、移動式棚乾燥機、流動層乾燥機、回転式乾燥機、撹拌式乾燥機などを使用することが好ましい。乾燥されたトナー粒子の水分は、5質量%以下であることが好ましく、さらに好ましくは2質量%以下とされる。なお、乾燥処理されたトナー粒子同士が、弱い粒子間引力で凝集している場合には、当該凝集体を解砕処理してもよい。ここに、解砕処理装置としては、ジェットミル、ヘンシェルミキサー、コーヒーミル、フードプロセッサーなどの機械式の解砕装置を使用することができる。
(8)外添処理工程;
この工程は、乾燥処理されたトナー粒子に必要に応じて外添剤を添加する工程である。外添剤を添加するために使用される混合装置としては、ヘンシェルミキサー、コーヒーミルなどの機械式の混合装置を使用することができる。
〔結着樹脂〕
本発明のトナーを構成するトナー粒子が粉砕法、溶解懸濁法などによって製造される場合には、トナーを構成する結着樹脂として、スチレン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、スチレン−(メタ)アクリル系共重合体樹脂、オレフィン系樹脂などのビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、カーボネート樹脂、ポリエーテル、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリスルフオン、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、尿素樹脂などの公知の種々の樹脂を用いることができる。これらは1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、本発明のトナーを構成するトナー粒子が懸濁重合法、ミニエマルション重合凝集法、乳化重合凝集法などによって製造される場合には、トナーを構成する各樹脂を得るための重合性単量体として、例えばスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、p−クロロスチレン、3,4−ジクロロスチレン、p−フェニルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレンなどのスチレンあるいはスチレンスチレン誘導体;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、メタクリル酸ジメチルアミノエチルなどのメタクリル酸エステル誘導体;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸フェニルなどのアクリル酸エステル誘導体;エチレン、プロピレン、イソブチレンなどのオレフィン類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、フッ化ビニル、フッ化ビニリデンなどのハロゲン化ビニル類;プロピオン酸ビニル、酢酸ビニル、ベンゾエ酸ビニルなどのビニルエステル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテルなどのビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルヘキシルケトンなどのビニルケトン類;N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドンなどのN−ビニル化合物類;ビニルナフタレン、ビニルピリジンなどのビニル化合物類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミドなどのアクリル酸またはメタクリル酸誘導体などのビニル系単量体を挙げることができる。これらのビニル系単量体は、1種または2種以上を組み合わせて使用することができる。
また、重合性単量体としてイオン性解離基を有するものを組み合わせて用いることが好ましい。イオン性解離基を有する重合性単量体は、例えばカルボキシル基、スルフォン酸基、リン酸基などの置換基を構成基として有するものであって、具体的には、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、ケイ皮酸、フマール酸、マレイン酸モノアルキルエステル、イタコン酸モノアルキルエステル、スチレンスルフォン酸、アリルスルフォコハク酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルフォン酸、アシッドホスホオキシエチルメタクリレート、3−クロロ−2−アシッドホスホオキシプロピルメタクリレートなどが挙げられる。
さらに、重合性単量体として、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレートなどの多官能性ビニル類を用いて架橋構造の結着樹脂を得ることもできる。
〔界面活性剤〕
本発明のトナーを構成するトナー粒子を懸濁重合法、ミニエマルション重合凝集法または乳化重合凝集法によって製造する場合に、結着樹脂を得るために使用する界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、スルホン酸塩(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アリールアルキルポリエーテルスルホン酸ナトリウム)、硫酸エステル塩(ドデシル硫酸ナトリウム、テトラデシル硫酸ナトリウム、ペンタデシル硫酸ナトリウム、オクチル硫酸ナトリウムなど)、脂肪酸塩(オレイン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、カプリン酸ナトリウム、カプリル酸ナトリウム、カプロン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、オレイン酸カルシウムなど)などのイオン性界面活性剤を好適なものとして例示することができる。また、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイドとポリエチレンオキサイドの組み合わせ、ポリエチレングリコールと高級脂肪酸とのエステル、アルキルフェノールポリエチレンオキサイド、高級脂肪酸とポリエチレングリコールとのエステル、高級脂肪酸とポリプロピレンオキサイドとのエステル、ソルビタンエステルなどのノニオン性界面活性剤も使用することができる。これらの界面活性剤はトナーを乳化重合法によって得る場合に乳化剤として使用されるが、他の工程または使用目的で使用してもよい。
〔重合開始剤〕
本発明のトナーを構成するトナー粒子を懸濁重合法、ミニエマルション重合凝集法または乳化重合凝集法によって製造する場合に、結着樹脂はラジカル重合開始剤を用いて重合することができる。
懸濁重合法を用いる場合においては油溶性ラジカル重合開始剤を用いることができ、油溶性重合開始剤としては、2,2′−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、1,1′−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2′−アゾビス−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、アゾビスイソブチロニトリルなどのアゾ系またはジアゾ系重合開始剤、ベンゾイルパーオキサイド、メチルエチルケトンペルオキサイド、ジイソプロピルペルオキシカーボネート、クメンヒドロペルオキサイド、t−ブチルヒドロペルオキサイド、ジ−t−ブチルペルオキサイド、ジクミルペルオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルペルオキサイド、ラウロイルペルオキサイド、2,2−ビス−(4,4−t−ブチルペルオキシシクロヘキシル)プロパン、トリス−(t−ブチルペルオキシ)トリアジンなどの過酸化物系重合開始剤や過酸化物を側鎖に有する高分子開始剤などを挙げることができる。
また、ミニエマルション重合凝集法または乳化重合凝集法を用いる場合においては水溶性ラジカル重合開始剤を使用することができ、水溶性ラジカル重合開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩、アゾビスアミノジプロパン酢酸塩、アゾビスシアノ吉草酸およびその塩、過酸化水素などを挙げることができる。
〔連鎖移動剤〕
本発明のトナーを構成するトナー粒子を懸濁重合法、ミニエマルション重合凝集法または乳化重合凝集法によって製造する場合に、結着樹脂の分子量を調整することを目的として、一般的に用いられる連鎖移動剤を用いることができる。
連鎖移動剤としては、特に限定されるものではなく、例えばn−オクチルメルカプタン、n−デシルメルカプタン、tert−ドデシルメルカプタンなどのメルカプタン、n−オクチル−3−メルカプトプロピオン酸エステル、ターピノーレン、四臭化炭素およびα−メチルスチレンダイマーなどが使用される。
〔着色剤〕
本発明のトナーを構成する着色剤としては、公知の無機または有機着色剤を使用することができる。以下に、具体的な着色剤を示す。
黒色の着色剤としては、例えば、ファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック、ランプブラックなどのカーボンブラックや、マグネタイト、フェライトなどの磁性粉が挙げられる。
また、マゼンタもしくはレッド用の着色剤としては、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレッド48;1、C.I.ピグメントレッド53;1、C.I.ピグメントレッド57;1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド222などが挙げられる。
また、オレンジもしくはイエロー用の着色剤としては、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー138などが挙げられる。
また、グリーンもしくはシアン用の着色剤としては、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15;2、C.I.ピグメントブルー15;3、C.I.ピグメントブルー15;4、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントブルー62、C.I.ピグメントブルー66、C.I.ピグメントグリーン7などが挙げられる。
以上の着色剤は、単独でまたは2種類以上を組み合わせて用いることができる。
また、着色剤の添加量はトナー全体に対して1〜30質量%、好ましくは2〜20質量%の範囲とされる。
着色剤としては、表面改質されたものを使用することもできる。その表面改質剤としては、従来公知のものを使用することができ、具体的にはシランカップリング剤、チタンカップリング剤、アルミニウムカップリング剤などが好ましく用いることができる。
〔凝集剤〕
本発明のトナーを構成するトナー粒子をミニエマルション重合凝集法または乳化重合凝集法によって製造する場合に、結着樹脂を得るために使用する凝集剤としては、例えばアルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩を挙げることができる。凝集剤を構成するアルカリ金属としては、リチウム、カリウム、ナトリウムなどが挙げられ、凝集剤を構成するアルカリ土類金属としては、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウムなどが挙げられる。これらのうち、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、バリウムが好ましい。前記アルカリ金属またはアルカリ土類金属の対イオン(塩を構成する陰イオン)としては、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、炭酸イオン、硫酸イオンなどが挙げられる。
〔荷電制御剤〕
本発明のトナーを構成するトナー粒子中には、必要に応じて荷電制御剤が含有されていてもよい。荷電制御剤としては、公知の種々の化合物を用いることができる。
〔トナー粒子の粒径〕
本発明のトナーの粒径は、個数平均粒径で3〜8μmのものが好ましい。この粒径は、重合法によりトナー粒子を形成させる場合には、上述したトナーの製造方法において、凝集剤の濃度や有機溶媒の添加量、または融着時間、さらには重合体自体の組成によって制御することができる。
個数平均粒径が3〜8μmであることにより、細線の再現性や、写真画像の高画質化が達成できると共に、トナーの消費量を大粒径トナーを用いた場合に比して削減することができる。
〔トナー粒子の平均円形度〕
本発明のトナーは、このトナーを構成する個々のトナー粒子について、転写効率の向上の観点から、下記式(3)で示される平均円形度が0.930〜1.000であることが好ましく、より好ましくは0.950〜0.995である。
式(3); 平均円形度=円相当径から求めた円の周囲長/粒子投影像の周囲長
〔外添剤〕
本発明の画像形成方法において用いられるトナーには、流動性、帯電性の改良およびクリーニング性の向上などの目的で、いわゆる外添剤を添加して使用することができる。これら外添剤としては特に限定されるものではなく、種々の無機微粒子、有機微粒子及び滑剤を使用することができる。
この無機微粒子としては、シリカ、チタニア、アルミナなどの無機酸化物粒子を使用することが好ましく、さらに、これら無機微粒子はシランカップリング剤やチタンカップリング剤などによって疎水化処理されていることが好ましい。また、有機微粒子としては数平均一次粒子径が10〜2000nm程度の球形のものを使用することができる。この有機微粒子としては、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、スチレン−メチルメタクリレート共重合体などの重合体を使用することができる。
これらの外添剤の添加割合は、トナーにおいて0.1〜5.0質量%、好ましくは0.5〜4.0質量%となる割合である。また、外添剤としては種々のものを組み合わせて使用してもよい。
〔現像剤〕
本発明の画像形成方法において用いられるトナーは、磁性または非磁性の一成分現像剤として使用することもできるが、キャリアと混合して二成分現像剤として使用してもよい。本発明の画像形成方法において用いられるトナーを一成分現像剤として用いる場合は、非磁性一成分現像剤、あるいはトナー中に0.1〜0.5μm程度の磁性粒子を含有させて磁性一成分現像剤としたものが挙げられ、いずれも使用することができる。また、本発明の画像形成方法において用いられるトナーを二成分現像剤として使用する場合において、キャリアとしては、鉄、フェライト、マグネタイトなどの金属、それらの金属とアルミニウム、鉛などの金属との合金などの従来から公知の材料からなる磁性粒子を用いることができ、特にフェライト粒子が好ましい。また、キャリアとしては、磁性粒子の表面を樹脂などの被覆剤で被覆したコートキャリアや、バインダー樹脂中に磁性体微粉末を分散してなる樹脂分散型キャリアなど用いてもよい。
コートキャリアを構成する被覆樹脂としては、特に限定はないが、例えばオレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、スチレン−アクリル系樹脂、シリコン系樹脂、エステル樹脂、フッ素含有重合体系樹脂などが挙げられる。また、樹脂分散型キャリアを構成する樹脂としては、特に限定されず公知のものを使用することができ、例えばスチレン−アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素樹脂、フェノール樹脂などを使用することができる。
好ましいキャリアとしては、外添剤の離脱防止や耐久性の観点から、被覆樹脂としてスチレン−アクリル系樹脂系樹脂で被覆したコートキャリアを挙げられる。
キャリアの体積平均粒径としては20〜100μmであることが好ましく、更に好ましくは25〜80μmとされる。キャリアの体積平均粒径は、代表的には湿式分散機を備えたレーザ回折式粒度分布測定装置「ヘロス(HELOS)」(シンパティック(SYMPATEC)社製)により測定することができる。
以上の画像形成方法によれば、用いられるトナーに含有される離型剤が特定の融点および特定の動粘度を有するものであるために、外部加熱方式の定着装置によって低温の定着温度において定着が行われても、離型剤が気化成分を発生させにくく形成される定着画像において帯状やスジ状の画像欠陥の発生が抑止されると共に、離型剤が十分に溶融されて高い定着強度で定着されてオフセット現象などの発生が抑制され、その結果、良好な定着画像を得ることができる。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
〔樹脂粒子分散液の製造例1〕
(第1段重合)
撹拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入装置を取り付けた5Lの反応容器に、ドデシル硫酸ナトリウム8gをイオン交換水3Lに溶解させた溶液を仕込み、窒素気流下230rpmの撹拌速度で撹拌しながら、内温を80℃に昇温させた。昇温後、過硫酸カリウム10gをイオン交換水200gに溶解させた溶液を添加し、再度液温80℃とし、スチレン480g、n−ブチルアクリレート250g、メタクリル酸68.0gおよびn−オクチル−3−メルカプトプロピオネート16.0gよりなる重合性単量体溶液を1時間かけて滴下後、80℃にて2時間加熱、撹拌することにより重合を行い、樹脂粒子(1h)を含有する樹脂粒子分散液(1H)を調製した。
(第2段重合)
撹拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入装置を取り付けた5Lの反応容器に、ポリオキシエチレン−2−ドデシルエーテル硫酸ナトリウム7gをイオン交換水800mlに溶解させた溶液を仕込み、98℃に加熱後、上記の樹脂粒子分散液(1H)260gと、スチレン245g、n−ブチルアクリレート120g、n−オクチル−3−メルカプトプロピオネート1.5g、表1に示す離型剤(2)「HNP−11」200gを90℃にて溶解させた重合性単量体溶液を添加し、循環経路を有する機械式分散機「CREARMIX(エム・テクニック社製)により1時間混合分散させ、乳化粒子(油滴)を含む分散液を調製した。
次いで、この分散液に、過硫酸カリウム6gをイオン交換水200mlに溶解させた開始剤溶液を添加し、この系を82℃にて1時間にわたって加熱撹拌することにより重合を行い、樹脂粒子(1hm)を含有する樹脂粒子分散液(1HM)を調製した。
(第3段重合)
上記の樹脂粒子分散液(1HM)に過硫酸カリウム11gをイオン交換水400mlに溶解させた溶液を添加し、82℃の温度条件下に、スチレン435g、n−ブチルアクリレート130g、メタクリル酸33gおよびn−オクチル−3−メルカプトプロピオネート8gをからなる重合性単量体溶液を1時間かけて滴下した。滴下終了後、2時間にわたって加熱撹拌することにより重合を行った後、28℃まで冷却し樹脂粒子aを含有する樹脂粒子分散液Aを得た。この樹脂粒子分散液Aにおける樹脂粒子aの粒子径を、電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)を用いて測定したところ、体積基準のメディアン径で150nmであった。また、この樹脂粒子aのガラス転移点温度を測定したところ、45℃であった、
〔樹脂粒子分散液の製造例2〜6〕
それぞれ離型剤として表1に示されるものを用いたことの他は樹脂粒子分散液の製造例1と同様にして、樹脂粒子分散液B〜Fを得た。
〔着色剤微粒子の分散液の製造例1〕
ドデシル硫酸ナトリウム90gをイオン交換水1600mlに溶解させた溶液を撹拌しながら、カーボンブラック「リーガル330R」(キャボット社製)420gを徐々に添加し、次いで、撹拌装置「クレアミックス」(エム・テクニック社製)を用いて分散処理することにより、着色剤微粒子の分散液Qを調製した。この着色剤微粒子の分散液Qにおける着色剤微粒子の粒子径を、電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)を用いて測定したところ、体積基準のメディアン径で110nmであった。
〔着色剤微粒子の分散液の製造例2〕
カーボンブラック420gをC.I.ピグメントイエロー74の310gに代えたことの他は着色剤微粒子の分散液の製造例1と同様にして着色剤微粒子の分散液Rを調製した。このこの着色剤微粒子の分散液Rにおける着色剤微粒子の粒子径を、電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)を用いて測定したところ、体積基準のメディアン径で150nmであった。
〔着色剤微粒子の分散液の製造例3〕
カーボンブラック420gをC.I.ピグメントレッド122の310gに代えたことの他は着色剤微粒子の分散液の製造例1と同様にして着色剤微粒子の分散液Sを調製した。このこの着色剤微粒子の分散液Sにおける着色剤微粒子の粒子径を、電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)を用いて測定したところ、体積基準のメディアン径で150nmであった。
〔着色剤微粒子の分散液の製造例4〕
カーボンブラック420gをC.I.ピグメントブルー15の310gに代えたことの他は着色剤微粒子の分散液の製造例1と同様にして着色剤微粒子の分散液Tを調製した。このこの着色剤微粒子の分散液Tにおける着色剤微粒子の粒子径を、電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)を用いて測定したところ、体積基準のメディアン径で150nmであった。
〔トナー粒子の製造例1〕
撹拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入装置を取り付けた5Lの反応容器に、樹脂粒子分散液Aを固形分換算で300gと、イオン交換水1400gと、着色剤微粒子の分散液Qを120gと、ポリオキシエチレン−2−ドデシルエーテル硫酸ナトリウム3gをイオン交換水120mlに溶解させた溶液を仕込み、液温を30℃に調整した後、5Nの水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを10に調整した。次いで、塩化マグネシウム35gをイオン交換水35mlに溶解した水溶液を、撹拌下、30℃にて10分間かけて添加し、3分間保持した後に昇温を開始し、この系を60分間かけて90℃まで昇温し、90℃を保持したまま粒子成長反応を継続した。この状態で、「コールターマルチサイザーIII」にて会合粒子の粒径を測定し、所望の粒子径になった時点で、塩化ナトリウム150gをイオン交換水600mlに溶解した水溶液を添加して粒子成長を停止させ、さらに、融着工程として液温度98℃にて加熱撹拌することにより、「FPIA−2100」による測定で平均円形度0.965になるまで、粒子間の融着を進行させた。その後、液温30℃まで冷却し、塩酸を添加してpHを4.0に調整し、撹拌を停止した。
上記の工程にて生成したトナー粒子をバスケット型遠心分離機「MARK III 型式番号60×40」(松本機械(株)製)で固液分離し、トナー粒子のウェットケーキを形成し、このウェットケーキを、前記バスケット型遠心分離機で濾液の電気伝導度が5μS/cmになるまで45℃のイオン交換水で洗浄し、その後「フラッシュジェットドライヤー」(セイシン企業社製)に移し、水分量が0.5質量%となるまで乾燥してトナー用粒子を得た。
このトナー用粒子に、疎水性シリカ(数平均一次粒子径=12nm)1質量%および疎水性チタニア(数平均一次粒子径=20nm)0.3質量%を添加し、ヘンシェルミキサーにより混合して、トナー粒子1Bkよりなるトナー1Bkを作製した。
なお、これらのトナー粒子について、疎水性シリカおよび疎水性酸化チタンの添加によっては、その形状および粒径は変化しなかった。
〔トナー粒子の製造例2Bk〜6Bk〕
樹脂粒子分散液Aの代わりに樹脂粒子分散液B〜Gを用いたことの他はトナー粒子の製造例1と同様にしてトナー粒子2Bk〜6Bkよりなるトナー2Bk〜6Bkを作製した。
〔トナー粒子の製造例1Y〜6Y〕
着色剤微粒子の分散液Qの代わりに着色剤微粒子の分散液Rを用いたことの他はトナー粒子の製造例1Bk〜6Bkと同様にしてトナー粒子1Y〜6Yよりなるトナー1Y〜6Yを作製した。
〔トナー粒子の製造例1M〜6M〕
着色剤微粒子の分散液Qの代わりに着色剤微粒子の分散液Sを用いたことの他はトナー粒子の製造例1Bk〜6Bkと同様にしてトナー粒子1M〜6Mよりなるトナー1M〜6Mを作製した。
〔トナー粒子の製造例1C〜6C〕
着色剤微粒子の分散液Qの代わりに着色剤微粒子の分散液Tを用いたことの他はトナー粒子の製造例1Bk〜6Bkと同様にしてトナー粒子1C〜6Cよりなるトナー1C〜6Cを作製した。
〔現像剤の製造例1Bk〜6Bk、1Y〜6Y、1M〜6M、1C〜6C〕
トナー粒子1Bk〜6Bk、1Y〜6Y、1M〜6M、1C〜6Cの各々に対して、シリコーン樹脂を被覆した体積平均粒径60μmのフェライトキャリアをトナー濃度が6%となるよう混合することにより、現像剤1Bk〜6Bk、1Y〜6Y、1M〜6M、1C〜6Cを調製した。
〔実施例1〜4、比較例1〜2〕
以上のようにして得られた現像剤1Bk〜6Bk、1Y〜6Y、1M〜6M、1C〜6Cを(1Bk、1Y、1M、1C)〜(6Bk、6Y、6M、6C)の組み合わせで用いて、デジタル複写機「bizhub PRO C450」(コニカミノルタ社製)に表2に従って以下の定着装置A〜Cのいずれかを搭載したものを用いて実写テストを行い、下記(I)、(II)の評価を行った。結果を表2に示す。
(定着装置A)
図1に示す構成を有するものであり、その具体的構成は、下記のとおりである。
・加熱ローラ:材質;鉄、外径;40mm、肉厚;1.0mm
・定着ローラ:芯金の材質;ステンレススチール、弾性部材の材質;シリコーンゴム、弾性部材の肉厚;6mm、外径;40mm、硬度;50°(アスカーC硬度)
・定着ベルト:樹脂基体の材質;ポリイミド樹脂、離型層の厚さ;300μm
・加圧ローラ:芯金の材質;アルミニウム、弾性層の材質;シリコーンゴム、弾性層の肉厚;2.0mm、外径;30mm、硬度;100°(アスカーC硬度)、
・誘導加熱機構:励磁コイルコアの材質;フェライト、励磁コイルコアの比透磁率;2500
・駆動条件:高周波交流電流;800kHz
・定着条件:ニップ幅;11mm、当接荷重;300N、定着温度;140℃、プロセス速度;300mm/sec
(定着装置B)
図1に示す構成を有するものであり、その具体的構成は、下記のとおりである。
・定着押圧ローラ:芯金の材質;鉄、芯金の外径;20mm、弾性層の材質;発泡シリコーンゴム、外径;40mm
・定着ベルト:発熱基材層の材質;ポリイミド樹脂、発熱基材層の厚み;70μm、離型層の厚さ;10μm、熱容量;0.077J/k/cm
・加圧ローラ:材質;シリコーンゴム、外径;30mm
・駆動条件:高周波交流電流;800kHz
・定着条件:ニップ幅;11mm、当接荷重;300N、定着温度;140℃、プロセス速度;300mm/sec
(定着装置C)
図3に示す構成を有するものであり、その具体的構成は、下記のとおりである。
・定着ローラ:芯金の材質;アルミニウム、耐熱弾性層の材質;シリコーンゴム、耐熱弾性層の厚み;4.0mm、被覆層の材質;ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、被覆層の厚さ;50μm、硬度;85°(アスカーC硬度)
・加圧ローラ:芯金の材質;アルミニウム、耐熱弾性層の材質;シリコーンゴム、耐熱弾性層の厚み;3mm、被覆層の材質;ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、被覆層の厚さ;50μm、硬度;90°(アスカーC硬度)
・外部加熱回転体:加熱源;ハロゲンヒータランプ
・強制剥離手段:厚さ0.2mmのステンレス鋼板にポリテトラフルオロエチレン(PTFE)よりなるフィルムをラミネートしたもの、先端縁の厚さ;0.2mm、真直度;0.5mm
・定着条件:ニップ幅;11mm、当接荷重;300N、定着温度;140℃、プロセス速度;300mm/sec
〔実写テスト〕
常温常湿(20℃、55%RH)の環境下において、まず、画像濃度1.0の5cm×5cmの黒ベタ画像を64g/m2 の「Jペーパー」(コニカミノルタ社製)上に1枚形成し、2枚目からは、画素率7%の文字画像、人物顔写真画像、画像濃度0.6のシアンハーフトーンベタ画像を形成した混合画像を、テスト画像として10000枚形成した。
(I)画像欠陥評価
実写テストにおいて得られる混合画像うちの10000枚目に得られたテスト画像について、帯状または白スジ状の画像欠陥を目視により観察し、全く発生なしである場合を「◎」、シアンハーフトーンベタ画像においてスジ状に若干濃度が薄くなっている箇所がある程度である場合を「○」、シアンハーフトーンベタ画像においては白スジが数本あるものの、文字画像、人物顔写真画像では目立たなく、使用上問題ないレベルである場合を「△」、シアンハーフトーンベタ画像において、はっきりと白スジが確認されて、実質上、使用不可のレベルである場合を「×」として評価した。
(II)非オフセット性
実写テストにおいて1枚目に得られる黒ベタ画像について、下記のメンディングテープ剥離法による定着強度の測定を行って定着率を算出し、この定着率に基づいて定着率が95%以上である場合を「◎」、定着率が85%以上95%未満である場合を「○」、定着率が85%未満である場合を「×」として評価した。
(メンディングテープ剥離法)
1)黒ベタ画像における絶対反射濃度D0 を測定する。
2)メンディングテープ「No.810−3−12」(住友3M社製)を、黒ベタ画像に軽く貼り付ける。
3)1kPaの圧力でメンディングテープの上を3.5回往復擦り付ける。
4)180℃の角度、200gの力でメンディングテープを剥がす。
5)剥離後の絶対反射濃度D1 を測定する。
6)下記式(2)に基づいて定着率を算出する。
式(2);定着率(%)=D1 /D0 ×100
なお、絶対反射濃度の測定には、反射濃度計「RD−918」(マクベス社製)を使用した。
表2の結果から明らかなように、本発明の画像形成方法に係る実施例1〜4においては、外部加熱機構による定着装置によって低定着温度における定着を行っても、白スジ状または帯状の画像欠陥などが発生することがなく、また、十分な定着強度で定着されてオフセット現象の発生が抑制されていることが確認された。
本発明の画像形成方法において用いられる定着装置の構成の一例を示す断面図である。 本発明の画像形成方法において用いられる定着装置の構成の別の一例を示す断面図である。 本発明の画像形成方法において用いられる定着装置の構成のさらに別の一例を示す断面図である。 本発明の画像形成方法において用いられる画像形成装置の一例を示す説明図である。
符号の説明
10 定着装置
11 定着ベルト
12 加熱ローラ
13 定着ローラ
13a 芯金
13b 弾性部材
14 誘導加熱機構
15 加圧ローラ
15a 芯金
15b 弾性層
16 励磁コイル
17 コイルガイド板
18 励磁コイルコア
18A コア支持部材
19 温度検出手段
20 定着装置
21 定着ベルト
23 定着押圧ローラ
23a 芯金
23b 弾性層
24 誘導加熱機構
25 加圧ローラ
25a 芯金
25b 硬質発泡体層
29 温度検知センサ
30 定着装置
31 定着ローラ
31a 芯金
31b 耐熱弾性層
31c 被覆層
33 加圧ローラ
33a 芯金
33b 耐熱弾性層
33c 被覆層
35 外部加熱回転体
37 強制剥離手段
39a、39b 温度検知手段
HLa 加熱源
40 画像形成装置
41 操作部
42 給紙カセット
43 給紙ローラ
44 レジストローラ
45 排紙ローラ
46 中間転写体
46A、46B、46C 支持ローラ
47Y,47M,47C,47K トナーカートリッジ
48 排紙トレイ
49 定着装置
50Y,50M,50C,50K 画像形成ユニット
51Y 感光体
52Y 帯電手段52Y
53Y 露光手段53Y
54Y 現像装置54Y
57Y 1次転写手段
58Y クリーニング手段
57A 2次転写手段
T トナー像
N 定着ニップ部
P 画像支持体

Claims (2)

  1. 画像支持体上に形成されたトナー像を、定着装置の加熱定着部材に接触させて定着させる画像形成方法において、
    用いられるトナーが離型剤を含有し、
    当該離型剤の融点が60〜100℃であって、かつ、当該離型剤の動粘度が4〜20mm/sであり、
    前記定着装置は、加熱定着部材の表面を加熱する外部加熱機構を有するものであることを特徴とする画像形成方法。
  2. 前記離型剤の動粘度が8〜15mm/sであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
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