JP4613028B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
従来から、燃料極および酸化剤極が電解質を挟んで構成される膜電極接合体と、燃料極に燃料を供給する燃料流路を有するセパレータと、酸化剤極に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路を有するセパレータと、温度を制御するために熱媒体が流通する熱媒体流路を有するセパレータとを積層し、燃料流路に燃料を供給する燃料供給マニホールドと、燃料流路から燃料を排出する燃料排出マニホールドと、酸化剤ガス流路に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給マニホールドと、酸化剤ガス流路から酸化剤ガスを排出する酸化剤ガス排出マニホールドと、熱媒体流路に熱媒体を供給する熱媒体供給マニホールドと、熱媒体流路から熱媒体を排出する熱媒体排出マニホールドと、を備えた燃料電池を備えた燃料電池システムはよく知られている。
このような燃料電池システムの酸化剤ガス流路においては、酸化剤ガス極での反応により水が生じその結果酸化剤ガス極から排出されるオフガス中には多量の水分が含まれることになる。このため、酸化剤ガス流路に水が結露してフラッディング状態となり、発電能力が低下するという問題がある。そこで、反応ガス(空気)を露点要求に応じて適度に加湿することができる燃料電池用加湿システムが特許文献1に示されている。
この燃料電池加湿システムは、特許文献1の図1に示されているように、反応ガス供給路3であって加湿装置6と燃料電池1のガス入口2との間には燃料電池1内に供給される乾燥エアの露点を測定する露点計19が設けられている。また、加湿装置6を経て燃料電池1に至る反応ガス供給路3に、加湿装置6をバイパスする反応ガスバイパス路21が設けられている。ここでこの反応ガスバイパス路21には、反応ガスのバイパス流量を調整可能な流量調整弁22が取り付けられ、この流量調整弁22と前記露点計19と電圧計20とが制御装置23を介して接続されている。露点計19によって測定された露点に基づいて反応ガスバイパス路21を流れる乾燥空気の量を調整することで加湿装置6に流れる乾燥空気の量を増減させて、常に最適な露点(要求露点)を維持し、燃料電池1内において結露が生じ発電能力が低下しないよう、最適な状態で燃料電池1が作動するのである。
また、特許文献2の図6に示されているように、固体電解質燃料電池を備えた燃料電池11と、該燃料電池11の燃料電池の燃料極へ燃料ガス12を供給する燃料ガス供給ラインL1 と、燃料電池11から排出される燃料排ガス13を排出する燃料ガス排出ラインL2 と、上記燃料電池11へ外部から空気14を供給する空気供給ラインL3 と、上記燃料電池11からの排空気15を排出する空気排出ラインL4 と、上記空気供給ラインL3 及び空気排出ラインL4 に介装され、供給する空気14を排空気15の排熱で予熱する空気予熱器16と、上記空気供給ラインL3 から分枝され、上記空気予熱器16を迂回して空気を予熱せずに空気を供給するバイパスラインL5 と、上記バイパスラインL5 が合流した後で燃料電池11へ供給前の供給空気の温度を測定する温度計17と、該温度計17の温度情報によりバイパスラインL5 に介装されたバルブB3 の調整を行う温度コントローラ18と、上記空気供給ラインL3 に介装され主供給空気の流量を測定する流量計19及び該流量計19の情報によりバルブB1 の調整を行う流量コントローラ20とを具備してなる燃料電池運転制御システムがある。このシステムにおいては、必要に応じて燃料電池11に供給する空気の温度を温度計17を監視して調整している。
また、特許文献3の図1に示されている燃料電池システムにおいては、第1ポンプ11の吐出力により、熱媒体である冷却水が第2熱交換器6、第3熱交換器7、第1熱交換器3、燃料電池4の冷却水通路4cを介して循環され、熱媒体循環機構部20を構成している。第2熱交換器6で冷却水はオフガス燃焼器5の排気ガスにより加熱される。第3熱交換器7で冷却水は、第2ポンプ12により循環されている貯湯槽14の温水と熱交換している。第1熱交換器3で冷却水は改質ガスと熱交換している。燃料電池4は、冷却水通路4cを通過する冷却水により発電に適した温度に制御されている。
また、特許文献4の図1に示されている燃料電池発電システムにおいては、燃料電池8の熱を奪う冷却水が流れる電池冷却通路22には、ポンプ22p、熱交換部23が設けられている。燃料電池発電システム全体で発生する熱を奪って湯として貯留する貯湯部26が設けられている。貯湯部26の吐出口26iから延設された熱交換通路31には、冷却水搬送用のポンプ31p、凝縮部10が設けられており、更に適宜の部位に図略の複数の熱交換部が設けられている。従って貯湯部26から熱交換通路31を流れた冷却水は、凝縮部10を経て、更に適宜の部位に設けた図略の複数の熱交換部を流れ、熱交換により加熱され、熱交換部23を経て、貯湯部26の吸入口26oに帰還する。
特開2001−216984号公報(第3−4頁、第1図) 特開2001−202981号公報(第1頁、第6図) 特開2003−92127号公報(第3頁、第1図) 特開2003−197244号公報(第5頁、第1図)
上述した特許文献1に記載のシステムにおいては、加湿装置6をバイパスする反応ガスバイパス路21、および反応ガスのバイパス流量を調整可能な流量調整弁22が必要となる。また上述した特許文献2に記載のシステムにおいては、供給する空気14を排空気15の排熱で予熱する空気予熱器16、上記空気供給ラインL3 から分枝され上記空気予熱器16を迂回して空気を予熱せずに空気を供給するバイパスラインL5 、および温度計17の温度情報によりバイパスラインL5 に介装されて温度コントローラ18によって調整されるバルブB3が必要となる。いずれの場合も部品点数が増大しコストアップとなるという問題があった。
また、上述したいずれのシステムにおいては、燃料電池の空気極入口の湿度または温度が最適となるように制御されているが、燃料電池の空気極出口の湿度または温度の制御に関しての記載はない。したがって、空気極出口の湿度が所定湿度より高くなる場合もあれば低くなる場合もあり、空気極出口の温度が所定温度(出口において水蒸気が飽和となる値)より高くなる場合もあれば低くなる場合もある。空気極出口の湿度が所定湿度より高ければ少なくとも出口付近はフラッディング状態となり低ければ少なくとも出口付近は乾燥し、また空気極出口の温度が所定温度より高ければ少なくとも出口付近は乾燥し低ければ少なくとも出口付近はフラッディング状態となるという問題があった。
本発明は、上述した各問題を解消するためになされたもので、部品点数を増加することなく、燃料電池の酸化剤ガス流路内を最適湿度に維持することが可能である燃料電池システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、燃料極および酸化剤極が電解質を挟んで構成される膜電極接合体と、燃料極に燃料を供給する燃料流路を有するセパレータと、酸化剤極に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路を有するセパレータと、温度を制御するために第1熱媒体が流通する熱媒体流路を有するセパレータとを積層し、燃料流路に燃料を供給する燃料供給マニホールドと、燃料流路から燃料を排出する燃料排出マニホールドと、酸化剤ガス流路に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給マニホールドと、酸化剤ガス流路から酸化剤ガスを排出する酸化剤ガス排出マニホールドと、熱媒体流路に第1熱媒体を供給する熱媒体供給マニホールドと、熱媒体流路から第1熱媒体を排出する熱媒体排出マニホールドと、酸化剤ガス供給マニホールドに酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給管と酸化剤ガス排出マニホールドから酸化剤ガスを排出する酸化剤ガス排気管とに跨って設けられ酸化剤ガス排気管を流れる酸化剤極から排出される酸化剤ガス中の水蒸気を除湿してその水蒸気を酸化剤ガス供給管中を酸化剤極へ供給される酸化剤ガス中に供給して加湿する加湿装置と、を備えた燃料電池と、酸化剤ガス供給マニホールドの入口温度を検出する第1温度センサと、燃料電池の発電電流量を検出する発電電流量検出手段と、第1温度センサによって検出された酸化剤ガス供給マニホールドの入口温度、および酸化剤ガス供給マニホールドの入口温度と熱媒体供給マニホールドの入口温度との相関関係を示す第1のマップまたは演算式に基づいて熱媒体供給マニホールド入口の目標温度を演算する熱媒体流路入口目標温度演算手段と、第1温度センサによって検出された酸化剤ガス供給マニホールドの入口温度、および発電電流量検出手段によって検出された発電電流量に基づいて燃料電池の酸化剤ガス排出マニホールドから排出される水量を演算する排出水量演算手段と、この排出水量演算手段によって演算された排出水量および飽和水蒸気曲線に基づいて排出水量に対応する飽和温度を導出しその飽和温度を酸化剤ガス排出マニホールドの出口の温度と推定する出口推定温度演算手段と、この出口推定温度演算手段によって演算された酸化剤ガス排出マニホールドの推定出口温度、および酸化剤ガス排出マニホールドの出口温度と熱媒体排出マニホールドの出口温度との相関関係を示す第2のマップまたは演算式に基づいて熱媒体排出マニホールド出口の目標温度を演算する熱媒体流路出口目標温度演算手段と、熱媒体供給マニホールドの入口温度および熱媒体排出マニホールドの出口温度が熱媒体流路入口目標温度演算手段および熱媒体流路出口目標温度演算手段によってそれぞれ演算された熱媒体供給マニホールド入口および熱媒体排出マニホールド出口の各目標温度となるように制御する熱媒体流路温度調整手段とを備えたことである。
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、燃料極および酸化剤極が電解質を挟んで構成される膜電極接合体と、燃料極に燃料を供給する燃料流路を有するセパレータと、酸化剤極に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路を有するセパレータと、温度を制御するために第1熱媒体が流通する熱媒体流路を有するセパレータとを積層し、燃料流路に燃料を供給する燃料供給マニホールドと、燃料流路から燃料を排出する燃料排出マニホールドと、酸化剤ガス流路に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給マニホールドと、酸化剤ガス流路から酸化剤ガスを排出する酸化剤ガス排出マニホールドと、熱媒体流路に第1熱媒体を供給する熱媒体供給マニホールドと、熱媒体流路から第1熱媒体を排出する熱媒体排出マニホールドと、酸化剤ガス供給マニホールドに酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給管と酸化剤ガス排出マニホールドから酸化剤ガスを排出する酸化剤ガス排気管とに跨って設けられ酸化剤ガス排気管を流れる酸化剤極から排出される酸化剤ガス中の水蒸気を除湿してその水蒸気を酸化剤ガス供給管中を酸化剤極へ供給される酸化剤ガス中に供給して加湿する加湿装置と、を備えた燃料電池と、酸化剤ガス供給マニホールドの入口温度を検出する第1温度センサと、燃料電池の発電電流量を検出する発電電流量検出手段と、第1温度センサによって検出された酸化剤ガス供給マニホールドの入口温度、および酸化剤ガス供給マニホールドの入口温度と熱媒体供給マニホールドの入口温度との相関関係を示す第1のマップまたは演算式に基づいて熱媒体供給マニホールド入口の目標温度を演算する熱媒体流路入口目標温度演算手段と、第1温度センサによって検出された酸化剤ガス供給マニホールドの入口温度、および発電電流量検出手段によって検出された発電電流量に基づいて燃料電池の酸化剤ガス排出マニホールドから排出される水量を演算する排出水量演算手段と、この排出水量演算手段によって演算された排出水量、およびこの排出水量と熱媒体排出マニホールドの出口温度との相関関係を示す第3のマップまたは演算式に基づいて熱媒体排出マニホールド出口の目標温度を演算する熱媒体流路出口目標温度演算手段と、熱媒体供給マニホールドの入口温度および熱媒体排出マニホールドの出口温度が熱媒体流路入口目標温度演算手段および熱媒体流路出口目標温度演算手段によってそれぞれ演算された熱媒体供給マニホールド入口および熱媒体排出マニホールド出口の各目標温度となるように制御する熱媒体流路温度調整手段とを備えたことである。

請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項1また請求項2において、熱媒体流路が酸化剤ガス流路の背面に設けられ、熱媒体流路の入口が酸化剤ガス流路の入口と、熱媒体流路の出口が酸化剤ガス流路の出口と同じ側に設けられていることである。
上記のように構成した請求項1に係る発明においては、熱媒体流路入口目標温度演算手段が、第1温度センサによって検出された酸化剤ガス供給マニホールドの入口温度、および酸化剤ガス供給マニホールドの入口温度と熱媒体供給マニホールドの入口温度との相関関係を示す第1のマップまたは演算式に基づいて熱媒体供給マニホールド入口の目標温度を演算し、排出水量演算手段が、第1温度センサによって検出された酸化剤ガス供給マニホールドの入口温度、および発電電流量検出手段によって検出された発電電流量に基づいて燃料電池の酸化剤ガス排出マニホールドから排出される水量を演算し、出口推定温度演算手段が、排出水量演算手段によって演算された排出水量および飽和水蒸気曲線に基づいて排出水量に対応する飽和温度を導出しその飽和温度を酸化剤ガス排出マニホールドの出口の温度と推定し、熱媒体流路出口目標温度演算手段が、出口推定温度演算手段によって演算された酸化剤ガス排出マニホールドの推定出口温度、および酸化剤ガス排出マニホールドの出口温度と熱媒体排出マニホールドの出口温度との相関関係を示す第2のマップまたは演算式に基づいて熱媒体排出マニホールド出口の目標温度を演算し、熱媒体流路温度調整手段が、熱媒体供給マニホールドの入口温度および熱媒体排出マニホールドの出口温度が熱媒体流路入口目標温度演算手段および熱媒体流路出口目標温度演算手段によってそれぞれ演算された熱媒体供給マニホールド入口および熱媒体排出マニホールド出口の各目標温度となるように制御する。これにより、熱媒体供給マニホールドの入口温度および熱媒体排出マニホールドの出口温度がそれぞれ目標温度に調整されることにより、熱媒体供給マニホールドの入口および熱媒体排出マニホールドの出口と温度的に相関関係がある酸化剤ガス供給マニホールドの入口および酸化剤ガス排出マニホールドの出口を有する酸化剤ガス流路の入口温度と出口温度がそれぞれ所定温度に調整される。したがって、燃料電池の酸化剤ガス流路内を最適な温度分布ひいては湿度分布に維持することができる。
上記のように構成した請求項2に係る発明においては、熱媒体流路入口目標温度演算手段が、第1温度センサによって検出された酸化剤ガス供給マニホールドの入口温度、および酸化剤ガス供給マニホールドの入口温度と熱媒体流路の入口温度との相関関係を示す第1のマップまたは演算式に基づいて熱媒体流路入口の目標温度を演算し、排出水量演算手段が、第1温度センサによって検出された酸化剤ガス供給マニホールドの入口温度、および発電電流量検出手段によって検出された発電電流量に基づいて燃料電池の空気流路から排出される水量を演算し、熱媒体流路出口目標温度演算手段が、排出水量演算手段によって演算された排出水量、およびこの排出水量と熱媒体流路の出口温度との相関関係を示す第3のマップまたは演算式に基づいて熱媒体流路出口の目標温度を演算し、熱媒体流路温度調整手段が、熱媒体流路の入口温度および出口温度が熱媒体流路入口目標温度演算手段および熱媒体流路出口目標温度演算手段によってそれぞれ演算された熱媒体流路入口および熱媒体流路出口の各目標温度となるように制御する。これにより、熱媒体供給マニホールドの入口温度および熱媒体排出マニホールドの出口温度がそれぞれ目標温度に調整されることにより、熱媒体供給マニホールドの入口および熱媒体排出マニホールドの出口と温度的に相関関係がある酸化剤ガス供給マニホールドの入口および酸化剤ガス排出マニホールドの出口を有する酸化剤ガス流路の入口温度と出口温度がそれぞれ所定温度に調整される。したがって、より簡単に熱媒体排出マニホールド出口の目標温度を演算した上で、燃料電池の酸化剤ガス流路内を最適な温度分布ひいては湿度分布に維持することができる。
上記のように構成した請求項3に係る発明においては、熱媒体流路が酸化剤ガス流路の背面に設けられ、熱媒体流路の入口が酸化剤ガス流路の入口と、熱媒体流路の出口が酸化剤ガス流路の出口と同じ側に設けられていることにより、熱媒体流路の入口および出口が同じ側にそれぞれ配置され、かつ温度的に相関関係がある入口および出口を有する酸化剤ガス流路の入口温度と出口温度がそれぞれ所定温度に調整される。したがって、燃料電池の酸化剤ガス流路内を最適な温度分布ひいては湿度分布に維持することができる。
以下、本発明による燃料電池システムの一実施の形態について説明する。図1はこの燃料電池システムの概要を示す概要図である。この燃料電池システムは燃料電池10、加湿器20、熱交換器30、貯湯槽40およびインバータ50を備えている。
燃料電池10は、主として図2に示すように燃料極11、空気極12、および両極11,12間が挟んでいる電解質13とから構成されている膜電極接合体14を備えている。膜電極接合体14の両側面、すなわち燃料極面11aと空気極面12aに当接してセパレータ15,16が配置されており、セパレータ15,16はその周縁部が接着剤17によって接合固定されている。膜電極接合体14、セパレータ15,16によってモジュールMが構成されている。燃料電池10は各膜電極接合体14が電気的に直列に接続されるように複数のモジュールMが積層されて構成されている。各モジュールMは積層方向に押圧されて密接固定されている。
セパレータ15は、主として図2に示すように、燃料極11の燃料極面11aに当接する当接面15aに凹設されて燃料が流通する燃料流路15bと、当接面15aの反対面15cに凹設されて第1熱媒体である冷却水が流通する熱媒体流路15dを備えている。図3および図4に示すように、燃料流路15bは折り返し状に形成され、燃料流路15bの一端および他端は燃料入口15b1および燃料出口15b2に連通している。熱媒体流路15dは折り返し状に形成され、熱媒体流路15dの一端および他端は熱媒体入口15d1および熱媒体出口15d2に連通している。
セパレータ16は、主として図2に示すように、酸化剤極である空気極12の空気極面12aに当接する当接面16aに凹設されて酸化剤ガスである空気が流通する酸化剤ガス流路である空気流路16bと、当接面16aの反対面16cに凹設されて第1熱媒体が流通する熱媒体流路16dを備えている。図5および図6に示すように、空気流路16bは折り返し状に形成され、空気流路16bの一端および他端は空気入口16b1および空気出口16b2に連通している。熱媒体流路16dは折り返し状に形成され、熱媒体流路16dの一端および他端は熱媒体入口15d1および熱媒体出口15d2に連通している。なお、セパレータ15およびセパレータ16の各面15cおよび16cが当接した際にそれぞれの熱媒体流路15d,16dは合致して同一流路を形成するようになっている。また、セパレータ15,16は導電性の材料(例えばカーボン)で形成されている。
熱媒体入口15d1は、図3〜図6に示すように、燃料入口15b1および空気入口16b1と同じ側すなわちセパレータ15,16の左側縁に配置されており、熱媒体出口15d2は、燃料出口15b2および空気出口16b2と同じ側すなわちセパレータ15,16の右側縁に配置されている。したがって、空気および第1熱媒体は、同じ側に設けた空気入口16b1および熱媒体入口15d1から導入され、ほぼ同一経路である空気流路16bおよび熱媒体流路16dおよび15dを同一方向に流れ、同じ側に設けた空気出口16b2および熱媒体入口15d2から導出される。また、燃料は、空気入口16b1および熱媒体入口15d1と同じ側に設けた燃料入口15b1から導入され、空気流路16bおよび熱媒体流路16dおよび15dに対して折り返し方向が逆向きの経路である燃料流路15bを折り返し方向にて逆方向に流れ、空気出口16b2および熱媒体入口15d2と同じ側に設けた燃料出口15b2から導出される。
燃料入口15b1が複数積層されて燃料供給マニホールドが形成され、燃料供給マニホールドの一端は閉止され、他端は改質装置(図示省略)からの改質ガス(水素を多量に含む)が供給される改質ガス供給管61の一端に接続されている。また燃料出口15b2が複数積層されて燃料排出マニホールドが形成され、燃料排出マニホールドの一端は閉止され、他端はアノードオフガスを燃焼部(図示省略)に供給するアノードオフガス供給管62の一端に接続されている。これにより、改質ガス供給管61から供給された改質ガスは、燃料供給マニホールド(燃料入口15b1)、燃料通路15b、燃料排出マニホールド(燃料出口15b2)を通ってアノードオフガス供給管62へ導出される。このとき、燃料通路15bは燃料極11に面して配置されているので、燃料極11に水素ガスが供給される。したがって燃料極11においては、供給された水素ガスが下記化1のように反応し、生成物である水素イオンが電解質13を通って空気極12に供給されるとともに未反応の水素ガスを含んだアノードオフガスが排出される。
(化1)
→ 2H+2e
また、空気入口16b1が複数積層されて酸化剤ガス供給マニホールドである空気供給マニホールドが形成され、空気供給マニホールドの一端は閉止され、他端は空気が供給される空気供給管63の一端に接続されている。また空気出口16b2が複数積層されて酸化剤ガス排出マニホールドである空気排出マニホールドが形成され、空気排出マニホールドの一端は閉止され、他端はカソードオフガスを外部に排気するカソードオフガス排気管64の一端に接続されている。これにより、空気供給管61から供給された空気は、空気供給マニホールド(空気入口16b1)、空気通路16b、空気排出マニホールド(空気出口16b2)を通ってカソードオフガス排気管64へ導出される。このとき、空気通路16b(および16d)は空気極12に面して配置されているので、空気極12に水素ガスが供給される。したがって空気極12においては、供給された空気中の酸素および燃料極11から電解質13を介して供給された水素イオンが下記化2のように反応し、水(水蒸気)が生成されその水蒸気を含んだカソードオフガスが排出される。
(化2)
2H+1/2O+2e → H
そして、燃料極11で生成された電子は外部に接続されたインバータ50を通って空気極12に到達し、空気極12にてその電子を使用して上記化2に示す反応が生じこれにより燃料電池10は発電する。インバータ50は、制御装置80の指令によって燃料電池10が出力した直流電圧を交流電圧に変換して出力するものであり、燃料電池10の掃引電流(発電電流量)を検出してその検出結果を制御装置80に送出している。
加湿装置20は、空気供給管63およびカソードオフガス排気管64に跨って設けられている。この加湿装置20は水蒸気交換型であり、カソードオフガス排気管64中すなわち空気極12から排出されるカソードオフガス中の水蒸気を除湿してその水蒸気を空気供給管63中すなわち空気極12へ供給される空気中に供給して加湿するものである。
空気供給管63であって加湿装置20と燃料電池10との間には、燃料電池10の空気供給マニホールドの入口温度(空気流路16bの入口温度でもよい。)T1を検出する第1温度センサ71が設けられている。第1温度センサ71によって検出された空気供給マニホールドの入口温度T1は制御装置80に送信されている。
熱媒体入口15d1が複数積層されて熱媒体供給マニホールドが形成され、熱媒体供給マニホールドの一端は閉止され、他端は第1循環路65に接続されている。また熱媒体出口15d2が複数積層されて熱媒体排出マニホールドが形成され、熱媒体排出マニホールドの一端は閉止され、他端は第1循環路65に接続されている。第1循環路65は、燃料電池10と調温装置である熱交換器30との間に設けられ両部材10,30の間に第1熱媒体を循環させるものである。燃料電池10においては、熱媒体流路15dおよび16dが第1循環路65を構成しており、第1熱媒体は、熱媒体供給マニホールド(熱媒体入口15d1)、熱媒体通路15dおよび16d、熱媒体排出マニホールド(熱媒体出口15d2)を流通する。
第1循環路65には、燃料電池10の熱媒体供給マニホールドの入口温度(熱媒体流路15dおよび16dの入口温度でもよい。)T2を検出する第2温度センサ72が設けられている。第2温度センサ72によって検出された熱媒体供給マニホールドの入口温度T2は制御装置80に送信されている。第1循環路65には、燃料電池10の熱媒体排出マニホールドの出口温度(熱媒体流路15dおよび16dの出口温度でもよい。)T3を検出する第3温度センサ73が設けられている。第3温度センサ73によって検出された熱媒体排出マニホールドの出口温度T3は制御装置80に送信されている。
熱交換器30には、第1循環路65が貫設されるとともに、この第1循環路65を流通する第1熱媒体と熱交換する第2熱媒体である貯湯水が供給される第2循環路66が貫設されている。第2循環路66は、熱交換器30と第2熱媒体を貯留する貯留槽である貯湯槽40の間に設けられ両部材30,40の間に第2熱媒体を循環させるものである。
第1循環路65上には第1ポンプ74が設けられており、第1ポンプ74は制御装置80の指令によって第1熱媒体の流量を制御して第1熱媒体を所定の流速にて第1循環路65中を循環させるものである。第2循環路66上には第2ポンプ75が設けられており、第2ポンプ75は制御装置80の指令によって第2熱媒体の流量を制御して第2熱媒体を所定の流速にて第2循環路66中を循環させるものである。
なお、熱交換器30、貯湯槽40および第2ポンプ75から調温装置76が構成されている。この調温装置76は、第1熱媒体が循環される第1循環路65が貫設されて同第1循環路65中を流通する第1熱媒体の温度を調節するものである。
また、上述したインバータ50、第1〜第3温度センサ71〜73、および第1および第2ポンプ74,75は制御装置80に接続されている(図7参照)。制御装置80は記憶部81に接続されており、記憶部81はプログラムの実行に必要な変数を一時的に記憶したり、プログラムの実行に必要な第1から第3のマップまたは演算式および飽和水蒸気曲線(図8〜図11参照)を記憶したりするものである。制御装置80はマイクロコンピュータ(図示省略)を有しており、マイクロコンピュータは、バスを介してそれぞれ接続された入出力インターフェース、CPU、RAMおよびROM(いずれも図示省略)を備えている。CPUは、図12のフローチャートに対応したプログラムを実行して、第1温度センサ71によって検出された空気供給マニホールドの入口温度T1および第1のマップに基づいて熱媒体供給マニホールドの入口の目標温度T2*を演算し、第1温度センサ71によって検出された空気供給マニホールドの入口温度T1およびインバータ50によって検出された発電電流量Iに基づいて燃料電池10の空気流路16bからの排出される水量Wを演算し、排出水量Wおよび飽和水蒸気曲線に基づいて排出水量Wに対応する飽和温度を導出しその飽和温度を空気排出マニホールドの出口の温度(空気流路16bの出口の温度でもよい。)と推定し、その推定出口温度および空気排出マニホールドの出口温度と熱媒体排出マニホールドの出口温度T3との相関関係を示す第2のマップに基づいて熱媒体排出マニホールドの出口の目標温度T3*を演算し、熱媒体供給マニホールド入口および熱媒体排出マニホールド出口の各目標温度T2*,T3*となるように第1および第2ポンプ74,75を制御して第1および第2熱媒体の流量をそれぞれ調整する。RAMは同プログラムの実行に必要な変数を一時的に記憶するものであり、ROMは前記プログラムを記憶するものである。
次に、上述した燃料電池システムの作動について図12を参照して説明する。制御装置80は図示しない起動スイッチがオンされると、図12に示すプログラムを所定の短時間毎に実行する。制御装置80は、このプログラムが開始される毎に、第1温度センサ71によって燃料電池10の空気供給マニホールドの入口温度T1を検出し(ステップ102)、発電電流量検出手段であるインバータ50によって燃料電池10の発電電流量Iを検出する(ステップ104)。
制御装置80は、ステップ106において、第1温度センサ71によって検出された空気供給マニホールドの入口温度T1、および空気供給マニホールドの入口温度T1と熱媒体供給マニホールドの入口温度T2との相関関係を示す第1のマップまたは演算式に基づいて熱媒体供給マニホールドの入口の目標温度T2*を演算する(熱媒体流路入口目標温度演算手段)。上述したように、空気流路16bの入口と熱媒体流路15dおよび16dの入口は近接しているので、温度的によい相関性があり、空気供給マニホールドの入口温度T1と熱媒体供給マニホールドの入口温度T2との相関関係は図8に示すような第1のマップまたは演算式で表される。
制御装置80は、ステップ108において、第1温度センサ71によって検出された空気供給マニホールドの入口温度T1、およびインバータ50によって検出された発電電流量Iに基づいて燃料電池10の酸化剤ガス排出マニホールド(空気流路16b)から排出される水量(排出水量)Wは燃料電池10による生成水量W1と燃料電池10への供給水量W2から下記数1により演算する(排出水量演算手段)。
(数1)
排出水量W=燃料電池による生成水量W1+燃料電池への供給水量W2
生成水量W1は下記数2により演算される。
(数2)
W1=(I×n×60)/(2×ファラデー定数)
生成水量W1を導出する上記数2は次のように算出される。燃料電池10は、燃料極11と空気極12が電解質13を挟んだ構造体であるセル(単セル)がn個(セル総数がn個)電気的に直列に接続されて積層されたものである。燃料電池10が全体としてW1(mol/min)の水を生成すると、単セル毎ではW1/n(mol/min)ずつの水が生成されることになり、このとき上記化2に示すように、電子eが2・W1/n(mol/min)だけ使われる。すなわち燃料電池10の両極11,12間を流れる電気量Qは(2・W1・ファラデー定数)/n(C)となる。また、この電気量Q(C)は電流すなわち発電電流量I(A)と時間t(s)の積で表されるので、下記数3が導出される。
(数3)
(2・W1・ファラデー定数)/n=I・t
ここで、t=1秒(s)であるとして、W1を求めて単位を分(min)に合わせると、上記数2が導出される。
供給水量W2は、燃料電池10に供給される空気は飽和状態であるとして、先に検出した空気供給マニホールドの入口温度T1および図9に示す飽和水蒸気曲線に基づいて導出される。
制御装置80は、ステップ110において、ステップ108にて演算された排出水量Wおよび飽和水蒸気曲線(図9参照)に基づいて排出水量に対応する飽和温度を導出しその飽和温度を空気排出マニホールドの出口温度(空気流路16bの出口の温度でもよい。推定出口温度)T4*と推定する(出口推定温度演算手段)。ステップ112において、ステップ110にて演算された空気排出マニホールドの推定出口温度T4*、および空気排出マニホールドの出口温度(空気流路16bの出口温度でもよい。)T4と熱媒体排出マニホールドの出口温度T3との相関関係を示す第2のマップまたは演算式に基づいて熱媒体排出マニホールドの出口の目標温度(熱媒体流路15dおよび16dの出口の目標温度でもよい。)T3*を演算する(熱媒体流路出口目標温度演算手段)。
制御装置80は、ステップ114において、第3温度センサ73によって検出された熱媒体排出マニホールドの出口温度T3がステップ112にて演算された目標温度T3*となるように、第1ポンプ74を制御することにより第1熱媒体の流量を調整する(熱媒体流路出口温度調整手段)。ステップ116において、第2温度センサ72によって検出された熱媒体供給マニホールドの入口温度T2がステップ106にて演算された目標温度T2*となるように、第2ポンプ75を制御することにより第2熱媒体の流量を調整する(熱媒体流路入口温度調整手段)。
上述した説明から理解できるように、この実施の形態においては、熱媒体供給マニホールドの入口温度T2および熱媒体排出マニホールドの出口温度T3がそれぞれ目標温度T2*およびT3*に調整されることにより、熱媒体供給マニホールドの入口および熱媒体排出マニホールドの出口と温度的に相関関係がある空気供給マニホールドの入口および空気排出マニホールドの出口を有する空気流路16bの入口温度T1と出口温度T4がそれぞれ所定温度に調整される。したがって、燃料電池の空気流路16b内を最適な温度分布ひいては湿度分布に維持することができる。
また、熱媒体流路15dおよび16dが空気流路16bの背面に設けられ、熱媒体流路15dおよび16dの入口が空気流路16bの入口と、熱媒体流路15dおよび16dの出口が空気流路16bの出口と同じ側に設けられていることにより、熱媒体流路15dおよび16dの入口および出口が同じ側にそれぞれ配置され、かつ温度的に相関関係がある入口および出口を有する空気流路16bの入口温度と出口温度がそれぞれ所定温度に調整される。したがって、燃料電池10の空気流路16b内を最適な温度分布ひいては湿度分布に維持することができる。
また、熱媒体流路出口温度調整手段が、第3温度センサ73によって検出された熱媒体排出マニホールドの出口温度T3が熱媒体流路出口目標温度演算手段によって演算された目標温度T3*となるように、第1ポンプ71を制御することにより第1熱媒体の流量を調整し、熱媒体流路入口温度調整手段が、第2温度センサ72によって検出された熱媒体供給マニホールドの入口温度T2が熱媒体流路入口目標温度演算手段によって演算された目標温度T2*となるように、第2ポンプ75を制御することにより第2熱媒体の流量を調整することにより、従来のシステム(特許文献3または特許文献4に記載のシステム)に部品を追加することなく、確実に熱媒体供給マニホールドの入口温度T2と熱媒体排出マニホールドの出口温度T3をそれぞれ目標温度T2*,T3*に調整することができる。
なお、上述した実施の形態においては、ステップ110および112の処理に代えて図13に示すステップ150の処理を行うようにしてもよい。制御装置は、ステップ150において、ステップ108にて演算された排出水量W、およびこの排出水量Wと熱媒体排出マニホールドの出口温度T3との相関関係を示す第3のマップまたは演算式に基づいて熱媒体排出マニホールドの出口の目標温度T3*を演算する(熱媒体流路出口目標温度演算手段)。これによれば、より簡単に熱媒体排出マニホールドの出口の目標温度T3*を演算した上に、燃料電池10の空気流路16b内を最適な温度分布ひいては湿度分布に維持することができる。
また、上述した実施の形態においては、調温装置76を熱交換器30、貯湯槽40および第2ポンプ75から構成するようにしたが、第1熱媒体が循環される第1循環路65が貫設されて同第1循環路65中を流通する第1熱媒体の温度を調節するものであれば他の構成または装置でもよい。
また、上述した実施の形態においては、空気流路16bの入口と熱媒体流路15dおよび16dの入口を近接するように構成したが、これに限らず、空気供給マニホールドの入口温度T1と熱媒体供給マニホールドの入口温度T2とが、図8に示すような第1のマップまたは演算式で表されるよい相関性を有する構成であれば本発明を適用することができる。
また、上述した実施の形態においては、一面に燃料流路15bが形成され、燃料流路15bの背面に熱媒体流路15dが形成されたセパレータ15と、一面に空気流路16bが形成され、空気流路16bの背面に熱媒体流路16dが形成されたセパレータ16とが積層されているが、一面に燃料流路15bが形成され、燃料流路15bの背面に流路が形成されてないセパレータと、一面に空気流路16bが形成され、空気流路16bの背面に流路が形成されてないセパレータと、一面に熱媒体流路が形成され、熱媒体流路の背面に流路が形成されてないセパレータとが積層されるようにしてもよい。
本発明による燃料電池システムの一実施の形態の概要を示す概要図である。 図1に示す燃料電池を構成するセルおよびセパレータを示す断面図である。 セパレータに設けられた燃料流路を示す下面図である。 セパレータに設けられた熱媒体流路を示す上面図である。 セパレータに設けられた空気流路を示す上面図である。 セパレータに設けられた熱媒体流路を示す下面図である。 図1に示す燃料電池システムを示すブロック図である。 空気供給マニホールドの入口温度と熱媒体供給マニホールドの入口の目標温度との相関関係を示すマップまたは演算式である。 飽和水蒸気曲線である。 空気排出マニホールドの出口温度と熱媒体排出マニホールドの出口の目標温度との相関関係を示すマップまたは演算式である。 燃料電池の排出水量と熱媒体排出マニホールドの出口の目標温度との相関関係を示すマップまたは演算式である。 図7に示した制御装置にて実行される制御プログラムのフローチャートである。 図7に示した制御装置にて実行される制御プログラムのフローチャートである。
符号の説明
10…燃料電池、11…燃料極、12…空気極、13…電解質、14…セル、15,16…セパレータ、15b…燃料流路、15d,16d…熱媒体流路、16b…空気流路、20…加湿装置、30…熱交換器、40…貯湯槽、50…インバータ、71〜73…第1〜第3温度センサ、74…第1ポンプ、75…第2ポンプ、80…制御装置。

Claims (3)

  1. 燃料極および酸化剤極が電解質を挟んで構成される膜電極接合体と、前記燃料極に燃料を供給する燃料流路を有するセパレータと、前記酸化剤極に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路を有するセパレータと、温度を制御するために第1熱媒体が流通する熱媒体流路を有するセパレータとを積層し、前記燃料流路に燃料を供給する燃料供給マニホールドと、前記燃料流路から燃料を排出する燃料排出マニホールドと、前記酸化剤ガス流路に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給マニホールドと、前記酸化剤ガス流路から酸化剤ガスを排出する酸化剤ガス排出マニホールドと、前記熱媒体流路に第1熱媒体を供給する熱媒体供給マニホールドと、前記熱媒体流路から第1熱媒体を排出する熱媒体排出マニホールドと、前記酸化剤ガス供給マニホールドに前記酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給管と前記酸化剤ガス排出マニホールドから前記酸化剤ガスを排出する酸化剤ガス排気管とに跨って設けられ前記酸化剤ガス排気管を流れる前記酸化剤極から排出される前記酸化剤ガス中の水蒸気を除湿してその水蒸気を前記酸化剤ガス供給管中を前記酸化剤極へ供給される前記酸化剤ガス中に供給して加湿する加湿装置と、を備えた燃料電池と、
    前記酸化剤ガス供給マニホールドの入口温度を検出する第1温度センサと、
    前記燃料電池の発電電流量を検出する発電電流量検出手段と、
    前記第1温度センサによって検出された前記酸化剤ガス供給マニホールドの入口温度、および前記酸化剤ガス供給マニホールドの入口温度と前記熱媒体供給マニホールドの入口温度との相関関係を示す第1のマップまたは演算式に基づいて前記熱媒体供給マニホールド入口の目標温度を演算する熱媒体流路入口目標温度演算手段と、
    前記第1温度センサによって検出された前記酸化剤ガス供給マニホールドの入口温度、および前記発電電流量検出手段によって検出された発電電流量に基づいて前記燃料電池の酸化剤ガス排出マニホールドから排出される水量を演算する排出水量演算手段と、
    該排出水量演算手段によって演算された排出水量および飽和水蒸気曲線に基づいて前記排出水量に対応する飽和温度を導出しその飽和温度を前記酸化剤ガス排出マニホールドの出口の温度と推定する出口推定温度演算手段と、
    該出口推定温度演算手段によって演算された前記酸化剤ガス排出マニホールドの推定出口温度、および前記酸化剤ガス排出マニホールドの出口温度と前記熱媒体排出マニホールドの出口温度との相関関係を示す第2のマップまたは演算式に基づいて前記熱媒体排出マニホールド出口の目標温度を演算する熱媒体流路出口目標温度演算手段と、
    前記熱媒体供給マニホールドの入口温度および前記熱媒体排出マニホールドの出口温度が前記熱媒体流路入口目標温度演算手段および熱媒体流路出口目標温度演算手段によってそれぞれ演算された前記熱媒体供給マニホールド入口および熱媒体排出マニホールド出口の各目標温度となるように制御する熱媒体流路温度調整手段とを備えたことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 燃料極および酸化剤極が電解質を挟んで構成される膜電極接合体と、前記燃料極に燃料を供給する燃料流路を有するセパレータと、前記酸化剤極に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路を有するセパレータと、温度を制御するために第1熱媒体が流通する熱媒体流路を有するセパレータとを積層し、前記燃料流路に燃料を供給する燃料供給マニホールドと、前記燃料流路から燃料を排出する燃料排出マニホールドと、前記酸化剤ガス流路に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給マニホールドと、前記酸化剤ガス流路から酸化剤ガスを排出する酸化剤ガス排出マニホールドと、前記熱媒体流路に第1熱媒体を供給する熱媒体供給マニホールドと、前記熱媒体流路から第1熱媒体を排出する熱媒体排出マニホールドと、前記酸化剤ガス供給マニホールドに前記酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給管と前記酸化剤ガス排出マニホールドから前記酸化剤ガスを排出する酸化剤ガス排気管とに跨って設けられ前記酸化剤ガス排気管を流れる前記酸化剤極から排出される前記酸化剤ガス中の水蒸気を除湿してその水蒸気を前記酸化剤ガス供給管中を前記酸化剤極へ供給される前記酸化剤ガス中に供給して加湿する加湿装置と、を備えた燃料電池と、
    前記酸化剤ガス供給マニホールドの入口温度を検出する第1温度センサと、
    前記燃料電池の発電電流量を検出する発電電流量検出手段と、
    前記第1温度センサによって検出された前記酸化剤ガス供給マニホールドの入口温度、および前記酸化剤ガス供給マニホールドの入口温度と前記熱媒体供給マニホールドの入口温度との相関関係を示す第1のマップまたは演算式に基づいて前記熱媒体供給マニホールド入口の目標温度を演算する熱媒体流路入口目標温度演算手段と、
    前記第1温度センサによって検出された前記酸化剤ガス供給マニホールドの入口温度、および前記発電電流量検出手段によって検出された発電電流量に基づいて前記燃料電池の酸化剤ガス排出マニホールドから排出される水量を演算する排出水量演算手段と、
    該排出水量演算手段によって演算された排出水量、および該排出水量と前記熱媒体排出マニホールドの出口温度との相関関係を示す第3のマップまたは演算式に基づいて前記熱媒体排出マニホールド出口の目標温度を演算する熱媒体流路出口目標温度演算手段と、
    前記熱媒体供給マニホールドの入口温度および前記熱媒体排出マニホールドの出口温度が前記熱媒体流路入口目標温度演算手段および熱媒体流路出口目標温度演算手段によってそれぞれ演算された前記熱媒体供給マニホールド入口および熱媒体排出マニホールド出口の各目標温度となるように制御する熱媒体流路温度調整手段とを備えたことを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項1また請求項2において、前記熱媒体流路が前記酸化剤ガス流路の背面に設けられ、前記熱媒体流路の入口が前記酸化剤ガス流路の入口と、前記熱媒体流路の出口が前記酸化剤ガス流路の出口と同じ側に設けられていることを特徴とする燃料電池システム。

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