JP4611915B2 - 警備装置および警備方法 - Google Patents

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Description

本発明は、警備装置および警備方法に関するものであり、特に警備領域に侵入した不審者に対する威嚇等に関するものである。
近年、一般家庭においても警備装置が導入され、侵入検知センサなどによって侵入者を検知して警報音を出力したり、警備会社への通報を行なったりすることが一般に知られている。しかし、このような警備装置では、侵入者が窓ガラスを割るなどして屋内への侵入がなされた後にセンサが検知するものであるため、何らかの被害が発生し、未然に被害を防ぐことができないという問題があった。
このような問題を解決するものとして、実際に屋内に侵入する前に下見等を行なう不審者に対して、人物を特定するためのパラメータ、例えば人の顔、歩き方、体格、指紋、虹彩などを予め人物データベースに登録しておき、人物データベースに登録された人物が判別し、登録された要注意人物であれば、警報情報を送信する装置が開示されている(特許文献1参照)。
また、居住区のドア近傍やベランダにセンサカメラやタッチセンサを設置しておき、一定時間以上ドアの前に立っていたり、ドアノブを触ったりした場合には、センサが検知し、検知情報に基づいて警報・警告レベルを決定し、利用者や防犯管理先の情報端末に警報を送信し、侵入者に警告を発するシステムが開示されている(特許文献2)。
特開2004−246471号公報 特許第3502090号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術では、敷地内に侵入し、空き巣の下見などの不審な行動をしている者であっても、要注意人物として予め登録されていなければ不審者と判定することができず、その時点では不審者に対して警告するなどの有効な措置を何ら採ることはできないという問題があった。
また、上記特許文献2に記載された技術では、敷地内に侵入した者がドア近傍やベランダを短時間で動き回り一定時間以上滞在しない場合は不審者であると判断することはできず、警報の送信や警告をすることができないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、敷地内で不審な行動をする者の危険度を適切に判断して予防的措置を採ることができ、住宅内への侵入や破壊行為を未然に防ぐことができる警備装置および警備方法装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、センサが異常を検知する領域である検知領域ごとに、前記検知領域に行動者が滞在した場合に加算する単位時間当たりの滞在加算値を設定する滞在加算値設定手段と、前記センサによって検知された検知情報に基づいて、前記検知領域に前記行動者が滞在しているか否かを判定する滞在判定手段と、前記滞在判定手段によって前記行動者が前記検知領域に滞在していると判定された場合に、滞在していると判定された時間内に設定された前記滞在加算値の総和である滞在評価値を算出する滞在評価値算出手段と、前記検知領域ごとに、前記検知領域での正当な行動者による滞在時間と前記検知領域から屋内への侵入を防御可能な時間を示す物理的防御時間との少なくとも一つに基づいて威嚇基準値を算出する威嚇基準値設定手段と、前記滞在評価値算出手段によって算出された前記滞在評価値が、前記威嚇基準値設定手段によって算出された前記威嚇基準値以上であるか否かを判定する滞在評価値判定手段と、前記滞在評価値判定手段によって前記滞在評価値が前記威嚇基準値以上であると判定された場合に、前記センサによって検知された前記行動者に対して威嚇する威嚇手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の警備装置において、前記検知領域ごとの前記滞在時間に基づいて算出される値であって、前記威嚇基準値よりも小さい値である注意喚起基準値を設定する注意喚起基準値設定手段、をさらに備え、前記滞在評価値判定手段は、さらに前記滞在評価値算出手段によって算出された前記滞在評価値が、前記注意喚起基準値設定手段によって設定された前記注意喚起基準値以上であるか否かを判定し、前記滞在評価値判定手段によって前記滞在評価値が前記注意喚起基準値以上であると判定された場合に、前記センサによって検知された前記行動者に対して前記威嚇よりも警告の程度が小さい注意喚起を行う注意喚起手段、をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項3にかかる発明は、請求項1または請求項2に記載の警備装置において、前記センサによって検知された検知情報に基づいて前記行動者の種別を示す行動者属性を判定する行動者属性判定手段、をさらに備え、前記滞在評価値算出手段は、さらに前記行動者属性判定手段によって判定された前記行動者属性に基づいて前記滞在評価値を算出すること、を特徴とする。
また、請求項4にかかる発明は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の警備装置において、前記センサによって検知された検知情報に基づいて前記行動者の行動が不審であると判断された場合に、前記行動者の行動の不審の程度を示す行動ペナルティ値を設定する行動ペナルティ値設定手段、をさらに備え、前記滞在評価値算出手段は、さらに前記行動ペナルティ値設定手段によって設定された前記行動ペナルティ値を加算して前記滞在評価値を算出すること、を特徴とする。
また、請求項5にかかる発明は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の警備装置において、前記センサによって検知された検知情報に基づいて、前記行動者が滞在した時刻による犯罪発生頻度を示す時間帯係数を設定する時間帯係数設定手段、をさらに備え、前記滞在評価値算出手段は、さらに前記時間帯係数設定手段によって設定された前記時間帯係数に基づいて、前記滞在評価値を算出すること、を特徴とする。
また、請求項6にかかる発明は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の警備装置において、前記警備領域に対する現在の警備状態から、警備の程度を示す警備係数を設定する警備係数設定手段、をさらに備え、前記滞在評価値算出手段は、さらに前記警備係数設定手段によって設定された前記警備係数に基づいて、前記滞在評価値を算出すること、を特徴とする。
また、請求項7にかかる発明は、請求項に記載の警備装置において、前記センサのうち特定のセンサによって異常が検知された場合に加算する異常検知加算値を設定する異常検知加算値設定手段、をさらに備え、前記滞在評価値算出手段は、さらに前記異常検知加算値設定手段によって設定された前記異常検知加算値に基づいて、前記滞在評価値を算出すること、を特徴とする。
また、請求項8にかかる発明は、センサが異常を検知する領域である検知領域を行動者が移動した場合に加算する移動加算値を設定する移動加算値設定手段と、前記センサによって検知された検知情報に基づいて、前記検知領域を前記行動者が移動したか否かを判定する移動判定手段と、前記移動判定手段によって前記行動者が前記検知領域に移動したと判定された場合に、前記行動者が屋内に侵入する危険の程度を示す移動評価値に前記移動加算値設定手段によって設定された前記移動加算値を加算して前記移動評価値を算出する移動評価値算出手段と、正当な行動者による前記検知領域間の移動量に基づいて威嚇基準値を算出する威嚇基準値設定手段と、前記移動評価値算出手段によって算出された前記移動評価値が、前記威嚇基準値設定手段によって算出された前記威嚇基準値以上であるか否かを判定する移動評価値判定手段と、前記移動評価値判定手段によって前記移動評価値が前記威嚇基準値以上であると判定された場合に、前記センサによって検知された前記行動者に対して威嚇する威嚇手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項9にかかる発明は、請求項8に記載の警備装置において、正当な行動者による前記検知領域間の移動量に基づいて算出される値であって、前記威嚇基準値よりも小さい値である注意喚起基準値を設定する注意喚起基準値設定手段、をさらに備え、前記移動評価値判定手段は、さらに前記移動評価値算出手段によって算出された前記移動評価値が、前記注意喚起基準値設定手段によって設定された前記注意喚起基準値以上であるか否かを判定し、前記移動評価値判定手段によって前記移動評価値が前記注意喚起基準値以上であると判定された場合に、前記センサによって検知された前記行動者に対して前記威嚇よりも警告の程度が小さい注意喚起を行う注意喚起手段、をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項10にかかる発明は、請求項8または請求項9に記載の警備装置において、前記センサによって検知された検知情報に基づいて前記行動者の種別を示す行動者属性を判定する行動者属性判定手段、をさらに備え、前記移動評価値算出手段は、さらに前記行動者属性判定手段によって判定された前記行動者属性に基づいて前記移動評価値を算出すること、を特徴とする。
また、請求項11にかかる発明は、請求項8〜10のいずれか一つに記載の警備装置において、前記センサによって検知された検知情報に基づいて前記行動者の行動が不審であると判断された場合に、前記行動者の行動の不審の程度を示す行動ペナルティ値を設定する行動ペナルティ値設定手段、をさらに備え、前記移動評価値算出手段は、さらに前記行動ペナルティ値設定手段によって設定された前記行動ペナルティ値を加算して前記移動評価値を算出すること、を特徴とする。
また、請求項12にかかる発明は、請求項8〜11のいずれか一つに記載の警備装置において、前記センサによって検知された検知情報に基づいて、前記行動者が滞在した時刻による犯罪発生頻度を示す時間帯係数を設定する時間帯係数設定手段、をさらに備え、前記移動評価値算出手段は、さらに前記時間帯係数設定手段によって設定された前記時間帯係数に基づいて、前記移動評価値を算出すること、を特徴とする。
また、請求項13にかかる発明は、請求項8〜12のいずれか一つに記載の警備装置において、前記警備領域に対する現在の警備状態から、警備の程度を示す警備係数を設定する警備係数設定手段、をさらに備え、前記移動評価値算出手段は、さらに前記警備係数設定手段によって設定された前記警備係数に基づいて、前記滞在評価値を算出すること、を特徴とする。
また、請求項14にかかる発明は、センサが異常を検知する領域である検知領域ごとに、前記検知領域に行動者が滞在した場合に加算する単位時間当たりの滞在加算値を設定する滞在加算値設定手段と、前記センサによって検知された検知情報に基づいて、前記検知領域に前記行動者が滞在しているか否かを判定する滞在判定手段と、前記滞在判定手段によって前記行動者が前記検知領域に滞在していると判定された場合に、滞在していると判定された時間内に設定された前記滞在加算値の総和である滞在評価値を算出する滞在評価値算出手段と、前記検知領域ごとに、前記検知領域での正当な行動者による滞在時間と前記検知領域から屋内への侵入を防御可能な時間を示す物理的防御時間との少なくとも一つに基づいて滞在威嚇基準値を算出する滞在威嚇基準値設定手段と、前記滞在評価値算出手段によって算出された前記滞在評価値が、前記滞在威嚇基準値設定手段によって設定された前記滞在威嚇基準値以上であるか否かを判定する滞在評価値判定手段と、前記検知領域を前記行動者が移動した場合に加算する単位時間当たりの移動加算値を設定する移動加算値設定手段と、前記センサによって検知された検知情報に基づいて、前記検知領域を前記行動者が移動したか否かを判定する移動判定手段と、前記移動判定手段によって前記行動者が前記検知領域に移動したと判定された場合に、滞在していると判定された時間内に設定された前記滞在加算値の総和である滞在評価値を算出する移動評価値算出手段と、正当な行動者による前記検知領域間の移動量に基づいて移動威嚇基準値を算出する移動威嚇基準値設定手段と、前記移動評価値算出手段によって算出された前記移動評価値が、前記移動威嚇基準値設定手段によって設定された前記移動威嚇基準値以上であるか否かを判定する移動評価値判定手段と、前記滞在評価値判定手段によって前記滞在評価値が前記滞在威嚇基準値以上であると判定された場合に、または、前記移動評価値判定手段によって前記移動評価値が前記移動威嚇基準値以上であると判定された場合に、前記センサによって検知された前記行動者に対して威嚇する威嚇手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項15にかかる発明は、請求項14に記載の警備装置において、前記検知領域ごとに前記滞在時間に基づいて算出される値であって、前記滞在威嚇基準値よりも小さい値である滞在注意喚起基準値を設定する滞在注意喚起基準値設定手段と、正当な行動者による前記検知領域間の移動量に基づいて移動注意喚起基準値を算出する移動注意喚起基準値設定手段と、をさらに備え、前記滞在評価値判定手段は、さらに前記滞在評価値算出手段によって算出された前記滞在評価値が、前記滞在注意喚起基準値設定手段によって設定された前記滞在注意喚起基準値以上であるか否かを判定し、前記移動評価値判定手段は、さらに前記移動評価値算出手段によって算出された前記移動評価値が、前記移動注意喚起基準値設定手段によって設定された前記移動注意喚起基準値以上であるか否かを判定し、前記滞在評価値判定手段によって前記滞在評価値が前記滞在注意喚起基準値以上であると判定された場合に、または、前記移動評価値判定手段によって前記移動評価値が前記移動注意喚起基準値以上であると判定された場合に、前記センサによって検知された前記行動者に対して前記威嚇よりも警告の程度が小さい注意喚起を行う注意喚起手段、をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項16にかかる発明は、センサが異常を検知する領域である検知領域ごとに、前記検知領域に行動者が滞在した場合に加算する単位時間当たりの滞在加算値を設定する滞在加算値設定ステップと、前記センサによって検知された検知情報に基づいて、前記検知領域に前記行動者が滞在しているか否かを判定する滞在判定ステップと、前記滞在判定ステップによって前記行動者が前記検知領域に滞在していると判定された場合に、滞在していると判定された時間内に設定された前記滞在加算値の総和である滞在評価値を算出する滞在評価値算出ステップと、前記検知領域ごとに、前記検知領域での正当な行動者による滞在時間と前記検知領域から屋内への侵入を防御可能な時間を示す物理的防御時間との少なくとも一つに基づいて威嚇基準値を算出する威嚇基準値設定ステップと、前記滞在評価値算出ステップによって算出された前記滞在評価値が、前記威嚇基準値設定ステップによって算出された前記威嚇基準値以上であるか否かを判定する滞在評価値判定ステップと、前記滞在評価値判定ステップによって前記滞在評価値が前記威嚇基準値以上であると判定された場合に、前記センサによって検知された前記行動者に対して威嚇する威嚇ステップと、を有することを特徴とする。
また、請求項17にかかる発明は、センサが異常を検知する領域である検知領域を行動者が移動した場合に加算する単位時間当たりの移動加算値を設定する移動加算値設定ステップと、前記センサによって検知された検知情報に基づいて、前記検知領域を前記行動者が移動したか否かを判定する移動判定ステップと、前記移動判定ステップによって前記行動者が前記検知領域に移動したと判定された場合に、移動していると判定された時間内に設定された前記移動加算値の総和である移動評価値を算出する移動評価値算出ステップと、正当な行動者による前記検知領域間の移動量に基づいて滞在威嚇基準値を算出する威嚇基準値設定ステップと、前記移動評価値算出ステップによって算出された前記移動評価値が、前記威嚇基準値設定ステップによって算出された前記威嚇基準値以上であるか否かを判定する移動評価値判定ステップと、前記移動評価値判定ステップによって前記移動評価値が前記威嚇基準値以上であると判定された場合に、前記センサによって検知された前記行動者に対して威嚇する威嚇ステップと、を有することを特徴とする。
また、請求項18にかかる発明は、センサが異常を検知する領域である検知領域ごとに、前記検知領域に行動者が滞在した場合に加算する単位時間当たりの滞在加算値を設定する滞在加算値設定ステップと、前記センサによって検知された検知情報に基づいて、前記検知領域に前記行動者が滞在しているか否かを判定する滞在判定ステップと、前記滞在判定ステップによって前記行動者が前記検知領域に滞在していると判定された場合に、滞在していると判定された時間内に設定された前記滞在加算値の総和である滞在評価値を算出する滞在評価値算出ステップと、前記検知領域ごとに、前記検知領域での正当な行動者による滞在時間と前記検知領域から屋内への侵入を防御可能な時間を示す物理的防御時間との少なくとも一つに基づいて威嚇基準値を算出する滞在威嚇基準値設定ステップと、前記滞在評価値算出ステップによって算出された前記滞在評価値が、前記滞在威嚇基準値設定ステップによって設定された前記滞在威嚇基準値以上であるか否かを判定する滞在評価値判定ステップと、前記検知領域を前記行動者が移動した場合に加算する単位時間当たりの移動加算値を設定する移動加算値設定ステップと、前記センサによって検知された検知情報に基づいて、前記検知領域を前記行動者が移動したか否かを判定する移動判定ステップと、前記移動判定ステップによって前記行動者が前記検知領域に移動したと判定された場合に、移動していると判定された時間内に設定された前記移動加算値の総和である移動評価値を算出する移動評価値算出ステップと、正当な行動者による前記検知領域間の移動量に基づいて移動威嚇基準値を算出する移動威嚇基準値設定ステップと、前記移動評価値算出ステップによって算出された前記移動評価値が、前記移動威嚇基準値設定ステップによって算出された前記移動威嚇基準値以上であるか否かを判定する移動評価値判定ステップと、前記滞在評価値判定ステップによって前記滞在評価値が前記滞在威嚇基準値以上であると判定された場合に、または、前記移動評価値判定ステップによって前記移動評価値が前記移動威嚇基準値以上であると判定された場合に、前記センサによって検知された前記行動者に対して威嚇する威嚇ステップと、を有することを特徴とする。
請求項1にかかる発明によれば、滞在加算値設定手段によって、センサが異常を検知する領域である検知領域ごとに、検知領域に行動者が滞在した場合に加算する単位時間当たりの滞在加算値を設定し、滞在判定手段によって、センサによって検知された検知情報に基づいて、検知領域に行動者が滞在しているか否かを判定し、滞在評価値算出手段によって、行動者が前記検知領域に滞在していると判定された場合に、滞在していると判定された時間内に設定された滞在加算値の総和である滞在評価値を算出し、威嚇基準値設定手段によって、検知領域ごとに、検知領域での正当な行動者による滞在時間と検知領域から屋内への侵入を防御可能な時間を示す物理的防御時間との少なくとも一つに基づいて威嚇基準値を算出し、滞在評価値判定手段によって、滞在評価値が、威嚇基準値以上であるか否かを判定し、滞在評価値が威嚇基準値以上であると判定された場合に、威嚇手段によって、行動者に対して威嚇することにより、敷地内で滞在する行動者の不審な行動を検知領域の特性を考慮して評価し、基準を超えた場合に威嚇を行うため、敷地内で不審な行動をする者に対して、住宅内に侵入する前に予防的な措置を採ることができ、侵入や破壊行為を未然に防ぐことができるという効果を奏する。また、警備対象や検知領域の特性に対応した威嚇基準値を設定し、不審者の行動を評価することができるため、不要な威嚇を行うことなく、不審者に対して効果的な威嚇を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項2にかかる発明によれば、注意喚起基準値設定手段によって、検知領域ごとの滞在時間に基づいて算出される値であって、前記威嚇基準値よりも小さい値である注意喚起基準値を設定し、滞在評価値判定手段は、さらに滞在評価値が、注意喚起基準値以上であるか否かを判定し、注意喚起手段によって、滞在評価値が注意喚起基準値以上であると判定された場合に、行動者に対して注意喚起することにより、敷地内で滞在する不審な行動者に対して、威嚇の他に不審者に対して注意喚起を行うことができるため、家人や近隣住民に対して必要以上の警戒心や恐怖心を与えることなく、不審者に警告を与えることができ、侵入や破壊行為を未然に防ぐことができるという効果を奏する。
また、請求項3にかかる発明によれば、行動者属性判定手段によって、検知情報に基づいて行動者の種別を示す行動者属性を判定し、滞在評価値算出手段は、さらに行動者属性に基づいて滞在評価値を算出することにより、例えば、家人と判定された場合には、評価値が基準値を超えることがないため、不要な注意喚起や威嚇を防ぐことができるという効果を奏する。
また、請求項4にかかる発明によれば、行動ペナルティ値設定手段によって、検知情報に基づいて行動者の行動が不審であると判断された場合に、行動者の行動の不審の程度を示す行動ペナルティ値を設定し、滞在評価値算出手段は、さらに行動ペナルティ値を加算して滞在評価値を算出することにより、不審な行動に対して適切な評価をすることができるため、危険性が高い不審者に対して適切な注意喚起や威嚇を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項5にかかる発明によれば、時間帯係数設定手段によって、検知情報に基づいて行動者が滞在した時刻による犯罪発生頻度を示す時間帯係数を設定し、滞在評価値算出手段は、さらに時間帯係数に基づいて滞在評価値を算出することにより、犯罪統計に基づいて行動者の行動を評価することができるため、不審者に対して適切な注意喚起や威嚇を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項6にかかる発明によれば、警備係数設定手段によって、警備領域に対する現在の警備状態から、警備の程度を示す警備係数を設定し、滞在評価値算出手段は、さらに警備係数に基づいて、滞在評価値を算出することにより、警備状態に基づいて行動者の行動を評価することができるため、不審者に対して適切な注意喚起や威嚇を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項7にかかる発明によれば、異常検知加算値設定手段によって、センサのうち特定のセンサによって異常が検知された場合に加算する異常検知加算値を設定し、滞在評価値算出手段は、さらに異常検知加算値に基づいて、滞在評価値を算出することにより、他のセンサによる検知情報を用いて行動者の行動を評価することができるため、不審者に対して適切な注意喚起や威嚇を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項8にかかる発明によれば、移動加算値設定手段によって、センサが異常を検知する領域である検知領域を行動者が移動した場合に加算する移動加算値を設定し、移動判定手段によって、検知情報に基づいて、検知領域を行動者が移動したか否かを判定し、移動評価値算出手段によって、行動者が検知領域に移動したと判定された場合に、行動者が屋内に侵入する危険の程度を示す移動評価値に移動加算値を加算して移動評価値を算出し、威嚇基準値設定手段によって、正当な行動者による検知領域間の移動量に基づいて算出される威嚇基準値を設定し、移動評価値判定手段によって、移動評価値が、威嚇基準値以上であるか否かを判定し、移動評価値が威嚇基準値以上であると判定された場合に、威嚇手段によって、行動者に対して威嚇することにより、敷地内を移動する行動者の不審な行動を評価し、基準を超えた場合に威嚇を行うため、敷地内で不審な行動をする者に対して、住宅内に侵入する前に予防的な措置を採ることができ、侵入や破壊行為を未然に防ぐことができるという効果を奏する。また、警備対象や検知領域の特性に対応した威嚇基準値を設定し、不審者の行動を評価することができるため、不要な威嚇を行うことなく、不審者に対して効果的な威嚇を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項9にかかる発明によれば、注意喚起基準値設定手段によって、正当な行動者による検知領域間の移動量に基づいて算出される値であって、威嚇基準値よりも小さい値である注意喚起基準値を設定し、移動評価値判定手段は、さらに移動評価値が、注意喚起基準値以上であるか否かを判定し、注意喚起手段によって、移動評価値が注意喚起基準値以上であると判定された場合に、行動者に対して威嚇よりも警告の程度が小さい注意喚起を行うことにより、敷地内で移動する不審な行動者に対して、威嚇の他に不審者に対して注意喚起を行うことができるため、家人や近隣住民に対して必要以上の警戒心や恐怖心を与えることなく、不審者に警告を与えることができ、侵入や破壊行為を未然に防ぐことができるという効果を奏する。
また、請求項10にかかる発明によれば、行動者属性判定手段によって、検知情報に基づいて行動者の種別を示す行動者属性を判定し、移動評価値算出手段は、さらに行動者属性に基づいて移動評価値を算出することにより、例えば、家人と判定された場合には、評価値が基準値を超えることがないため、不要な注意喚起や威嚇を防ぐことができるという効果を奏する。
また、請求項11にかかる発明によれば、行動ペナルティ値設定手段によって、検知情報に基づいて行動者の行動が不審であると判断された場合に、行動者の行動の不審の程度を示す行動ペナルティ値を設定し、移動評価値算出手段は、さらに行動ペナルティ値を加算して移動評価値を算出することにより、不審な行動に対して適切な評価をすることができるため、危険性が高い不審者に対して適切な注意喚起や威嚇を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項12にかかる発明によれば、時間帯係数設定手段によって、検知情報に基づいて、行動者が滞在した時刻による犯罪発生頻度を示す時間帯係数を設定し、移動評価値算出手段は、さらに時間帯係数に基づいて、移動評価値を算出することにより、犯罪統計に基づいて行動者の行動を評価することができるため、不審者に対して適切な注意喚起や威嚇を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項13にかかる発明によれば、警備係数設定手段によって、警備領域に対する現在の警備状態から、警備の程度を示す警備係数を設定し、移動評価値算出手段は、さらに警備係数に基づいて、滞在評価値を算出することにより、警備状態に基づいて行動者の行動を評価することができるため、不審者に対して適切な注意喚起や威嚇を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項14にかかる発明によれば、滞在加算値設定手段によって、センサが異常を検知する領域である検知領域ごとに、検知領域に行動者が滞在した場合に加算する単位時間当たりの滞在加算値を設定し、滞在判定手段によって、検知情報に基づいて、検知領域に行動者が滞在しているか否かを判定し、滞在評価値算出手段によって、行動者が検知領域に滞在していると判定された場合に、滞在していると判定された時間内に設定された前記滞在加算値の総和である滞在評価値を算出し、滞在威嚇基準値設定手段によって、検知領域ごとに、検知領域での正当な行動者による滞在時間と検知領域から屋内への侵入を防御可能な時間を示す物理的防御時間との少なくとも一つに基づいて威嚇基準値を算出し、滞在評価値判定手段によって、滞在評価値が、滞在威嚇基準値以上であるか否かを判定し、移動加算値設定手段によって、検知領域を行動者が移動した場合に加算する単位時間当たりの移動加算値を設定し、移動判定手段によって、センサによって検知された検知情報に基づいて、検知領域を行動者が移動したか否かを判定し、移動評価値算出手段によって、行動者が検知領域に移動したと判定された場合に、移動していると判定された時間内に設定された前記移動加算値の総和である移動評価値を算出し、移動威嚇基準値設定手段によって、正当な行動者による検知領域間の移動量に基づいて移動威嚇基準値を算出し、移動評価値判定手段によって、移動評価値が、移動威嚇基準値以上であるか否かを判定し、威嚇手段によって、滞在評価値が滞在威嚇基準値以上であると判定された場合に、または、移動評価値が移動威嚇基準値以上であると判定された場合に、行動者に対して威嚇することにより、敷地内に存在する行動者の不審な行動を滞在と移動の2つの観点から別々に評価し、一方の評価値が基準を超えた場合に威嚇を行うため、敷地内で不審な行動をする者に対して、住宅内に侵入する前に予防的な措置を採ることができ、侵入や破壊行為を未然に防ぐことができるという効果を奏する。また、警備対象や検知領域の特性に対応した威嚇基準値を設定し、不審者の行動を評価することができるため、不要な威嚇を行うことなく、不審者に対して効果的な威嚇を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項15にかかる発明によれば、滞在注意喚起基準値設定手段によって、検知領域ごとに滞在時間に基づいて算出される値であって、前記滞在威嚇基準値よりも小さい値である滞在注意喚起基準値を設定し、移動注意喚起基準値設定手段によって、正当な行動者による検知領域間の移動量に基づいて移動注意喚起基準値を算出し、滞在評価値判定手段は、さらに滞在評価値が、滞在注意喚起基準値以上であるか否かを判定し、移動評価値判定手段は、さらに移動評価値が、移動注意喚起基準値以上であるか否かを判定し、注意喚起手段によって、滞在評価値が滞在注意喚起基準値以上であると判定された場合に、または、移動評価値が移動注意喚起基準値以上であると判定された場合に、行動者に対して威嚇よりも警告の程度が小さい注意喚起を行うことにより、敷地内に存在する不審な行動者に対して、威嚇の他に不審者に対して注意喚起を行うことができるため、家人や近隣住民に対して必要以上の警戒心や恐怖心を与えることなく、不審者に警告を与えることができ、侵入や破壊行為を未然に防ぐことができるという効果を奏する。
また、請求項16にかかる発明によれば、滞在加算値設定ステップによって、センサが異常を検知する領域である検知領域ごとに、検知領域に行動者が滞在した場合に加算する単位時間当たりの滞在加算値を設定し、滞在判定ステップによって、検知情報に基づいて、検知領域に行動者が滞在しているか否かを判定し、滞在評価値算出ステップによって、行動者が検知領域に滞在していると判定された場合に、滞在していると判定された時間内に設定された前記滞在加算値の総和である滞在評価値を算出し、威嚇基準値設定ステップによって、検知領域ごとに、検知領域での正当な行動者による滞在時間と検知領域から屋内への侵入を防御可能な時間を示す物理的防御時間との少なくとも一つに基づいて威嚇基準値を算出し、滞在評価値判定ステップによって、滞在評価値が、威嚇基準値以上であるか否かを判定し、滞在評価値が威嚇基準値以上であると判定された場合に、威嚇ステップによって、行動者に対して威嚇することにより、敷地内で滞在する行動者の不審な行動を評価し、基準を超えた場合に威嚇を行うため、敷地内で不審な行動をする者に対して、住宅内に侵入する前に予防的な措置を採ることができ、侵入や破壊行為を未然に防ぐことができるという効果を奏する。また、警備対象や検知領域の特性に対応した威嚇基準値を設定し、不審者の行動を評価することができるため、不要な威嚇を行うことなく、不審者に対して効果的な威嚇を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項17にかかる発明によれば、移動加算値設定ステップによって、センサが異常を検知する領域である検知領域を行動者が移動した場合に加算する単位時間当たりの移動加算値を設定し、移動判定ステップによって、検知情報に基づいて、検知領域を行動者が移動したか否かを判定し、移動評価値算出ステップによって、行動者が検知領域に移動したと判定された場合に、移動していると判定された時間内に設定された前記移動加算値の総和である移動評価値を算出し、威嚇基準値設定ステップによって、正当な行動者による検知領域間の移動量に基づいて威嚇基準値を算出し、移動評価値判定ステップによって、移動評価値が、威嚇基準値以上であるか否かを判定し、移動評価値が威嚇基準値以上であると判定された場合に、威嚇ステップによって、行動者に対して威嚇することにより、敷地内を移動する行動者の不審な行動を評価し、基準を超えた場合に威嚇を行うため、敷地内で不審な行動をする者に対して、住宅内に侵入する前に予防的な措置を採ることができ、侵入や破壊行為を未然に防ぐことができるという効果を奏する。また、警備対象や検知領域の特性に対応した威嚇基準値を設定し、不審者の行動を評価することができるため、不要な威嚇を行うことなく、不審者に対して効果的な威嚇を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項18にかかる発明によれば、滞在加算値設定ステップによって、センサが異常を検知する領域である検知領域ごとに、検知領域に行動者が滞在した場合に加算する単位時間当たりの滞在加算値を設定し、滞在判定ステップによって、検知情報に基づいて、検知領域に行動者が滞在しているか否かを判定し、滞在評価値算出ステップによって、行動者が検知領域に滞在していると判定された場合に、滞在していると判定された時間内に設定された前記滞在加算値の総和である滞在評価値を算出し、滞在威嚇基準値設定ステップによって、検知領域ごとに、検知領域での正当な行動者による滞在時間と検知領域から屋内への侵入を防御可能な時間を示す物理的防御時間との少なくとも一つに基づいて威嚇基準値を算出し、滞在評価値判定ステップによって、滞在評価値が、滞在威嚇基準値以上であるか否かを判定し、移動加算値設定ステップによって、検知領域を行動者が移動した場合に加算する移動加算値を設定し、移動判定ステップによって、検知情報に基づいて、検知領域を行動者が移動したか否かを判定し、移動評価値算出ステップによって、行動者が検知領域に移動したと判定された場合に、移動していると判定された時間内に設定された前記移動加算値の総和である移動評価値を算出し、移動威嚇基準値設定ステップによって、正当な行動者による検知領域間の移動量に基づいて移動威嚇基準値を算出し、移動評価値判定ステップによって、移動評価値が、移動威嚇基準値以上であるか否かを判定し、威嚇ステップによって、滞在評価値が滞在威嚇基準値以上であると判定された場合に、または、移動評価値が移動威嚇基準値以上であると判定された場合に、行動者に対して威嚇することにより、敷地内に存在する行動者の不審な行動を滞在と移動の2つの観点から別々に評価し、一方の評価値が基準を超えた場合に威嚇を行うため、敷地内で不審な行動をする者に対して、住宅内に侵入する前に予防的な措置を採ることができ、侵入や破壊行為を未然に防ぐことができるという効果を奏する。また、警備対象や検知領域の特性に対応した威嚇基準値を設定し、不審者の行動を評価することができるため、不要な威嚇を行うことなく、不審者に対して効果的な威嚇を行うことができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる警備装置および警備方法の最良な実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
本実施の形態について、添付図面を参照して説明する。本実施の形態にかかる警備装置を含む監視システムは、監視領域内で行動する行動者に対して滞在評価値および移動評価値の2つの評価値を与え、それらの評価値が所定の基準値を超えた場合に、行動者に威嚇等の予防的措置を取るものである。
まず、本発明が適用される警備装置の構成例について説明する。図1は、本実施の形態にかかる警備装置を含む監視システムの構成を示すブロック図である。
本実施の形態にかかる監視システム10は、警備装置100と、監視センタ200と、から構成されており、警備装置100と監視センタ200とは電話回線、無線ネットワーク、インターネットなどのネットワーク300を介して接続されている。
また、本実施の形態にかかる警備装置100は、さらに複数のセンサ111と、複数の監視カメラ112と、複数のスピーカ113と、複数のライト114と、基準値設定部101と、加算値設定部102と、行動判定部103と、評価値算出部104と、評価値判定部105と、送信部106と、行動者情報記憶部107と、制御部108と、ゾーン情報データベース110と、センサ情報データベース115と、ゾーン連動データベース120と、滞在時間辞書データベース125と、物理的防御データベース130と、移動量辞書データベース135と、移動経路辞書データベース140と、滞在時間学習データベース145と、移動経路学習データベース150とから構成されている。
センサ111は、例えば、熱の移動で人体を検出する赤外線センサ、赤外線などが遮られることで人体を検出する遮断センサ、電磁波の乱れで人体を検出する気配センサ、およびマグネットにより扉の開閉を検出するマグネットセンサなどの検知領域の異常を検出する各種センサである。複数のセンサ111は、それぞれのセンサにセンサIDが付与されている。
ゾーン情報データベース110は、ゾーンごとに設定されているセンサ111や出入口情報などを規定する。図2は、ゾーン情報データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。ゾーン情報データベース110は、ゾーンIDと、ゾーン種別と、行動者検知センサIDと、出入口情報と、出入検知センサIDとを対応付けて記憶している。ここで、ゾーンとは、行動者を検知するセンサが異常を検知する検知領域であり、例えば玄関近傍の異常を検知するセンサの検知領域は、玄関ゾーンである。なお、ゾーンは、請求項に記載された検知領域に対応する。ゾーンIDとは、ゾーンごとの識別情報であり、警備装置が警備する領域である敷地内において一意に設定される。ゾーン種別とは、ゾーンの属性を示すものであり、例えば、“門”、“玄関”などが設定される。また、行動者とは、センサ111によって検知された人体であり、敷地内に侵入してから退出するまで各ゾーンに配置されたセンサ111によって検知され、追跡される。
行動者検知センサIDとは、ゾーンに設置されているセンサ111の識別情報であり、警備装置が警備する領域である敷地内で一意に設定される。出入口情報とは、ゾーンの出入口に関する属性であり、当該ゾーンから行動者が住宅内や敷地外への出入が可能か否かを示す情報である。例えば、“玄関”や“ベランダ”であれば、住宅内への出入が可能であるため、“住宅への出入あり”が設定される。“門”であれば、敷地外への出入が可能であるため、“敷地境界での出入あり”が設定される。出入検知センサIDは、行動者の出入を検知するためのドアの開閉を検知するマグネットセンサ等が設置されている場合に、設置されているセンサ111の識別情報を設定する。
センサ情報データベース115は、警備領域に設定されているセンサ111の種類を規定する。図3は、センサ情報データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。センサ情報データベース115は、センサIDと、センサ種類とを対応付けて記憶している。例えば、門に設定されているセンサID“1”のセンサの種類は、“対向式赤外線センサ”である。
ゾーン連動データベース120は、ゾーンごとに設定されている機器を規定する。図4は、ゾーン連動データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。ゾーン連動データベース120は、ゾーンIDと、カメラIDと、威嚇機器(音声)IDと、威嚇機器(ライト)IDとを対応付けて記憶している。例えば、あるゾーンにおける滞在評価値や移動評価値が所定の基準値を超えた場合に、行動者に対して注意喚起や威嚇を行うため、当該ゾーンに設置されている各種の機器の識別情報を設定する。なお、複数のゾーンに対して、1つの機器を対応させてもよい。
ここで、滞在評価値とは、同一ゾーン内に滞在する行動者が屋内に侵入する危険の程度を示す値であり、移動評価値とは、ゾーン間を移動する行動者が屋内に侵入する危険の程度を示す値である。
滞在時間辞書データベース125は、ゾーンごとの家人や訪問者などの正当な行動者が滞在する滞在時間を規定する。図5は、滞在時間辞書データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。滞在時間辞書データベース125は、ゾーンIDと、滞在時間情報1または滞在時間情報2とを対応付けて記憶している。滞在時間情報1は、さらに平均値と、標準偏差とが設定され、これにより滞在時間の正規分布を求めることができる。滞在時間情報2は、正当な行動者が当該ゾーンに滞在する滞在時間の範囲を設定する。
物理的防御データベース130は、ゾーンごとの不審者が住宅内に侵入するために要する時間を規定する。図6は、物理的防御データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。物理的防御データベース130は、ゾーンIDと、構成要素と、侵入・破壊行為に対する耐性時間とを対応付けて記憶している。例えば、ゾーンID“1”は、門であり、住宅内への侵入等はないため、侵入・破壊行為に対する耐性時間の設定はない。ゾーンID“2”の玄関は、ディンプル錠、補助錠、強固な材質で構成され、侵入が困難であるため、耐性時間は他のゾーンより長く“120”秒が設定されている。
移動量辞書データベース135は、家人や訪問者などの正当な行動者がゾーン間を移動する移動量を規定する。図7は、移動量辞書データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。移動量辞書データベース135は、行動種別と、移動回数とを対応付けて記憶している。行動種別ごとの移動回数は、家人から聞き取った値でもよいし、システム稼動前に移動回数を収集して設定してもよい。本実施の形態では、移動量として、移動回数を用いているが移動距離を用いてもよい。また、移動量に換えて移動速度などを用いてもよい。
移動経路辞書データベース140は、行動者が移動する経路を規定する。図8−1は、移動経路辞書データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。移動経路辞書データベース140は、移動前のゾーンIDと、移動後のゾーンIDと、移動可不可情報とを対応付けて記憶している。例えば、移動前のゾーンID“2”である玄関から、移動後のゾーンID“3”であるベランダへは、移動可能であるため、“○”が設定されている。移動前のゾーンID“2”である玄関から、移動後のゾーンID“4”である腰高窓へは、移動不可であるため、“−”が設定されている。
図8−2は、移動経路辞書データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。図8−2では、図8−1の移動可能情報に換えて、移動頻度情報を記憶している。例えば、移動前のゾーンID“1”である門から、移動後のゾーンID“2”である玄関への移動は、家人や正当な来訪者が日常的に利用する経路を示す“I”が設定されている。また、家人が時々利用する経路には“II”、敷地外からの移動としては不審である経路には、“III”が設定される。移動頻度情報は、後述する移動加算値を算出する際に用いられる。
滞在時間学習データベース145は、後述する行動者情報記憶部107に記録された行動者情報から行動者の滞在に関連する情報を記録するものである。図9は、滞在時間学習データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。滞在時間学習データベース145は、データ番号と、日付と、曜日と、滞在開始時刻と、滞在時間と、行動者属性とを対応付けて記憶している。1つのゾーン、例えば玄関ゾーンについて滞在時間学習データベース145に1週間分の行動者の滞在に関連する情報を記録し、記録された情報から、図示しない滞在時間辞書生成部によって上述した滞在時間辞書データベースを生成することができる。図10は、滞在時間学習データベースから生成した時間帯ごとの滞在時間辞書データベースの一例を示す説明図である。このように、実際に検知された行動者情報から滞在時間辞書データベースを生成することにより、警備領域の事情に即した滞在評価値の算出が可能となり、不審者に対して適切な注意喚起や威嚇を行うことができる。
移動経路学習データベース150は、後述する行動者情報記憶部107に記録された行動者情報から行動者の移動に関連する情報を記録するものである。図11は、移動経路学習データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。移動経路学習データベース150は、データ番号と、日付と、曜日と、移動開始時刻と、行動者属性と、移動経路とを対応付けて記憶している。例えば1週間分の行動者の移動に関する情報を記録し、記録された情報から、図示しない移動経路辞書生成部によって上述した移動量辞書データベースを生成することができる。図12は、移動経路学習データベースから生成した移動量辞書データベースの一例を示す説明図である。このように、実際に検知された行動者情報から移動量辞書データベースを生成することにより、警備領域ごとの事情に即した移動評価値の算出が可能となり、適切な注意喚起や威嚇を行うことができる。
基準値設定部101は、さらに滞在基準値設定部1011と、移動基準値設定部1012とを備える。滞在基準値設定部1011は、行動者があるゾーンに滞在する行動が不審であるか否かを判断するための基準値を設定するものである。基準値には、滞在評価値に対する注意喚起開始基準値と威嚇開始基準値がある。注意喚起開始基準値とは、滞在評価値が行動者に対して注意喚起を行う基準を超えたか否かを判断するための基準値であり、威嚇開始基準値とは、滞在評価値が行動者に対して威嚇を行う基準を超えたか否かを判断するための基準値である。
移動基準値設定部1012は、行動者がゾーン間を移動する行動が不審であるか否かを判断するための基準値を設定するものである。基準値には、移動評価値に対する注意喚起開始基準値と威嚇開始基準値がある。注意喚起開始基準値とは、移動評価値が行動者に対して注意喚起を行う基準を超えたか否かを判断するための基準値であり、威嚇開始基準値とは、移動評価値が行動者に対して威嚇を行う基準を超えたか否かを判断するための基準値である。
加算値設定部102は、さらに滞在加算値設定部1021と、移動加算値設定部1022とを備える。滞在加算値設定部1021は、行動者が敷地内でセンサ111に検知され、同一ゾーンに滞在されていると判断されるごとに加算される単位時間当たりの滞在加算値を算出し、設定するものである。移動加算設定部1022は、行動者が敷地内でセンサ111に検知され、ゾーン間を移動していると判断されるごとに加算される単位あたり(移動回数1回あたり)の移動加算値を算出し、設定するものである。
行動判定部103は、センサ111によって検知された行動者が既に検知されている既存の行動者であるか、新たにエリア内に侵入した新規の行動者であるかを判定するものである。また、行動判定部103は、エリア内の行動者がエリア外に退出したか否かを判定するものである。行動判定部103は、行動者が同一ゾーンに滞在しているか、ゾーン間を移動しているかを判定するものである。なお、行動判定部103は、本発明にかかる滞在判定手段および移動判定手段を構成する。
評価値算出部104は、さらに滞在評価値算出部1041と、移動評価値算出部1042とを備える。滞在評価値算出部1041は、行動者が同一ゾーンに滞在している場合に滞在加算値設定部1021によって設定された滞在加算値を加算し、滞在評価値を算出するものである。移動評価値算出部1042は、行動者があるゾーンから他のゾーンに移動した場合に移動加算設定部1022によって設定された移動加算値を加算し、移動評価値を算出するものである。
評価値判定部105は、さらに滞在評価値判定部1051と移動評価値判定部1052とを備える。滞在評価値判定部1051は、滞在評価値算出部1041によって算出された滞在評価値が滞在評価値における注意喚起開始基準値または威嚇開始基準値を超えるか否かを判定し、超えた場合には注意喚起または威嚇を行うものである。移動評価値判定部1052は、移動評価値算出部1042によって算出された移動評価値が移動評価値における注意喚起開始基準値または威嚇開始基準値を超えるか否かを判定し、超えた場合には注意喚起または威嚇を行うものである。
送信部106は、滞在評価値判定部1051または移動評価値判定部1052によって滞在評価値または移動評価値が威嚇開始基準値を超える場合に監視センタ200に警報を送信するものである。また、送信部106は、監視カメラ112が撮像した画像を監視センタ200に送信するものである。
行動者情報記憶部107は、敷地内に存在する行動者がセンサ111に検知された時点の行動者に関する情報を記憶するものである。図13は、行動者情報記憶部に記憶されている行動者情報のデータの一例を示す説明図である。行動者情報記憶部107は、行動者IDと、行動番号と、センサ検知時刻と、行動者属性と、ゾーン種別と、行動種類と、滞在時間と、滞在評価値と、移動評価値とを関連付けて記憶している。内容の詳細な説明については後述する。
制御部108は、複数のセンサ111と、複数の監視カメラ112と、複数のスピーカ113と、複数のライト114と、基準値設定部101と、加算値設定部102と、行動判定部103と、評価値算出部104と、評価値判定部105と、送信部106とを制御するものである。
監視カメラ112は、監視領域を撮像するものである。スピーカ113は、不審者に対する注意喚起や威嚇のため、音声を出力するものである。ライト114は、不審者に対する注意喚起や威嚇のため、点灯、点滅などをするものである。
次に、以上のように構成されている警備装置100による不審者評価・威嚇処理について説明する。図14は、基準値設定部、加算値設定部、行動判定部、評価値算出部、評価値判定部、送信部、制御部が行う不審者評価・威嚇処理手順を示すフローチャートである。
まず、基準値設定部101が定義情報の設定を行う(ステップS1401)。具体的には、滞在基準値設定部1011が滞在評価値における注意喚起開始基準値および威嚇開始基準値を算出し、設定する。また、移動基準値設定部1012が移動評価値における注意喚起開始基準値および威嚇開始基準値を算出し、設定する。
ここで、滞在評価値における注意喚起開始基準値および威嚇開始基準値の算出方法について説明する。図15−1は、滞在評価値の滞在時間における注意喚起開始基準値および威嚇開始基準値を求める一例を示す説明図である。例えば、玄関での家人や訪問者などの正当な行動者の滞在時間は、図15−1中15aのように正規分布として与えられる。この正規分布は、平均値μ、標準偏差σであり、滞在時間辞書データベース125に設定されている値を用いて、算出する。ここで、正規分布の上位Xr%を超える滞在時間を不審な行動と判断される逸脱滞在時間とすると、注意喚起開始時間Tr1(注意喚起開始基準値)は、例えばXr=5とした場合、次の式で求められる。
Tr1 = μ + 1.64・σ
図15−2は、滞在評価値の滞在時間における注意喚起開始基準値および威嚇開始基準値を求める一例を示す説明図である。これは、滞在時間が正規分布ではなく滞在時間の範囲として与えられる場合であり、滞在時間辞書データベース125に設定されている値が用いられる。滞在時間の範囲の終端側の時間をTsとし、上位Xr%(例えば、Xr=5)を超える滞在時間を不審な行動と判断される逸脱滞在時間とすると注意喚起開始時間Tr1は、次の式で求められる。
Tr1 = Ts・(100−Xr)/100
また、注意喚起を受けたにも関わらず、敷地内からの退出しない場合や警備システムの解除作業が行われない場合は、さらに不審な行動であると判断されることになり、滞在を続ける行動者に対して威嚇を行う。威嚇開始時間Tw1は、注意喚起開始時間のXw%(例えばXw=200)を超える滞在時間とし、次の式で求められる。
Tw1 = Tr1・Xw/100
図16は、滞在評価値の物理的防御能力における威嚇開始基準値を求める一例を示す説明図である。行動者の滞在時間が住宅への侵入口の耐性時間、すなわち各ゾーンの物理的防御能力に対してどの程度危険であるかを判断するための基準値を算出する。ゾーンごとの物理的防御能力は、物理的防御データベース130に設定されている値を用いる。この場合は、侵入・破壊の直前の危険性であるため、威嚇開始時間のみを設定する。DLは、物理的防御能力(耐性時間)を表し、Xg%(例えば、Xg=90)は、威嚇開始までの割合を示す。ここで、物理的防御能力とは、例えば、鍵の種類や個数、窓ガラスの種類などによって定められる侵入までに要する時間である。威嚇開始時間Tw2は、次の式で求められる。
Tw2 = DL・Xg/100
図17は、滞在評価値での最終的な注意喚起開始基準値および威嚇開始基準値を求める一例を示す説明図である。上述したように、滞在評価値の滞在時間および物理的防御能力から求められた注意喚起開始基準値および威嚇開始基準値から、最終的な注意喚起開始基準値および威嚇開始基準値を求める。具体的には、注意喚起開始基準値はTr1、威嚇開始基準値はTw1とTw2のうち、時間の短いTw2を採る。このように、ゾーンごとに、各ゾーンの特性を考慮した注意喚起開始基準値および威嚇開始基準値が決定されるため、ゾーンごとの侵入される危険の程度と不審者の危険の程度に応じた適切な注意喚起や威嚇などの予防的な措置を採ることができる。
図18は、ゾーンごとに求めた滞在評価値に対する注意喚起開始基準および威嚇開始基準値の一例を示す説明図である。例えば、ゾーンID“2”では、注意喚起開始時間(滞在時間)として“34”が設定されているため、注意喚起開始基準値は“34”となる。また、威嚇開始時間(滞在時間)として“64”が設定され、威嚇開始時間(物理的防御)として“120”が設定されている。よって、短い時間の値が採られ、威嚇開始基準値は“64”となる。
次に、移動評価値における注意喚起開始基準値および威嚇開始基準値の算出方法について説明する。移動評価値として移動回数を用いた場合、注意喚起開始基準値MTrおよび威嚇開始基準値MTwは、次の式で求められる。なお、日常における移動回数は、移動経路辞書データベース140に設定されている値を用いる。また、威嚇猶予係数は通常2、または2以上を設定する。
MTr = MAX[日常における移動回数]
MTw = 威嚇猶予係数・MAX[日常における移動回数]
図14のフローチャートに戻る。加算値設定部102は、ゾーンごとの滞在加算値および移動加算値を算出する(ステップS1402)。具体的には、滞在加算値設定部1021が滞在加算値を算出し、移動加算値設定部1022が移動加算値を算出する。
ここで、滞在加算値の算出方法について説明する。注意喚起の閾値をX(例えば、X=50)、威嚇の閾値をY(例えばY=100)、滞在評価における注意喚起開始基準値をTr(秒)、威嚇開始基準値をTw(秒)とすると、注意喚起までの滞在加算値および威嚇までの滞在加算値は、次の式で求められる。
注意喚起までの滞在加算値 = X/Tr
威嚇までの滞在加算値 = (Y−X)/(Tw−Tr)
図19は、ゾーンごとの注意喚起までの滞在加算値および威嚇までの滞在加算値の一例を示す説明図である。例えば、ゾーンID“2”に行動者が滞在する場合は、注意喚起までは1秒ごとに“1.47”の滞在加算値が滞在評価値に加算されることになる。
次に、移動加算値の算出方法について説明する。注意喚起の閾値をX(例えば、X=50)、威嚇の閾値をY(例えばY=100)、移動評価における注意喚起開始基準値をMTr(回)、威嚇開始基準値をMTw(回)とすると、注意喚起までの基本移動加算値および威嚇までの基本移動加算値は、次の式で求められる。
注意喚起までの基本移動加算値 = X/MTr
威嚇までの基本移動加算値 = (Y−X)/(MTw−MTr)
さらに、注意喚起までの基本移動加算値および威嚇までの基本移動加算値から移動加算値は、次の式で求められる。
移動加算値(移動後ゾーン,移動前ゾーン)= 移動頻度係数(移動後ゾーン,移動前ゾーン)・基本移動加算値
ここで、移動頻度係数は、図8−2に示す移動経路辞書データベース140に設定されている値を用いる。設定値がIの場合、すなわち家人や正当な来訪者が日常的に利用する経路である場合は、移動頻度係数として、1以下の値(例えば、0.5)を設定する。設定値がIIの場合、すなわち家人が時々利用する経路である場合は、移動頻度係数として、1を設定する。設定値がIIIの場合、すなわち敷地外からの移動としては不審である経路である場合は、移動頻度係数として、1以上の値(例えば、1.5)を設定する。
図20−1は、移動回数ごとの注意喚起までの基本移動加算値および威嚇までの基本移動加算値の一例を示す説明図である。図20−2は、移動前後のゾーンごとの注意喚起までの移動加算値の一例を示す説明図である。図20−3は、移動前後のゾーンごとの威嚇までの移動加算値の一例を示す説明図である。移動前後のゾーンに1回移動するごとに、ゾーン間の移動に対応する移動加算値が移動評価値に加算されることになる。
図14のフローチャートに戻る。センサ111が検知した検知情報に基づいて、行動者追跡・評価処理を行う(ステップS1403)。詳細は後述する。制御部108は、監視領域の監視が終了したか否かを判断する(ステップS1404)。監視領域の監視が終了したと判断した場合には(ステップS1404:Yes)、処理を終了する。監視領域の監視が終了していないと判断した場合には(ステップS1404:No)、次の時刻まで待機する(ステップS1405)。すなわち、行動者追跡処理における行動者の行動を追跡する次の時刻(例えば、サイクルタイムが1秒であれば前回の時刻から1秒後)まで待ち、その後ステップS1403、ステップS2201に戻ってセンサから検知情報を受信したか否かを判断する。
次に、行動者追跡・評価処理について説明する。図21は、行動判定部、評価値算出部、評価値判定部、送信部、制御部が行う行動者追跡・評価処理手順を示すフローチャートである。
まず、制御部108は、センサ111から検知情報を受信したか否かを判断する(ステップS2201)。センサ111から検知情報を受信したと判断した場合は(ステップS2201:Yes)、行動判定部103は、ゾーン内に人が存在するか否かを判断する(ステップS2202)。具体的には、ゾーン内に設定されている人体(行動者)を検知するセンサ111が異常を検知したか否かで判断する。
ゾーン内に人が存在すると判断した場合は(ステップS2203:Yes)、行動判定部103は行動者情報記憶部107を検索し、敷地内に行動者が存在するか否かを判断する(ステップS2204)。敷地内に行動者が存在しないと判断した場合は(ステップS2204:No)、新規行動者登録処理を行う(ステップS2205)。詳細は後述する。敷地内に行動者が存在すると判断した場合は(ステップS2204:Yes)、既存行動者更新処理を行う(ステップS2206)。詳細は後述する。
次に、滞在評価・威嚇処理を行い(ステップS2207)、移動評価・威嚇処理を行う(ステップS2208)。詳細は後述する。
ステップS2201において、センサ111から検知情報を受信していないと判断した場合は(ステップS2201:No)、またはステップS2203において、ゾーン内に人が存在しないと判断した場合は(ステップS2203:No)、行動判定部103は行動者情報記憶部107を検索し、敷地内に行動者が存在するか否かを判断する(ステップS2209)。敷地内に行動者が存在すると判断した場合は(ステップS2209:Yes)、退出判定処理を行う(ステップS2210)。詳細は後述する。敷地内に行動者が存在しないと判断した場合は(ステップS2209:No)、処理を抜ける。
次に、新規行動者登録処理について説明する。図22は、行動判定部が行う新規行動者登録処理手順を示すフローチャートである。
まず、行動判定部103は、ゾーン情報データベース110から行動者を検知したセンサ111に対応する出入口情報を取得する(ステップS2301)。行動判定部103は、行動者が検知されたゾーンが住宅への出入口ありか否かを判断する(ステップS2302)。行動者が検知されたゾーンは住宅への出入口ありと判断した場合は(ステップS2302:Yes)、行動判定部103はゾーン情報データベース110から出入検知センサIDを取得し、行動者が検知されたゾーンに対応する出入検知センサ111の検知情報を取得する(ステップS2303)。
行動判定部103は、行動者が住宅から出たか否かを判断する(ステップS2304)。行動者が住宅から出たと判断した場合は(ステップS2304:Yes)、行動判定部103は行動者属性を“家人”と設定する(ステップS2305)。このとき、ゾーン種別は“住宅内”、行動種類は“行動起点”となる。
ステップS2302において、行動者が検知されたゾーンは住宅への出入口なしと判断した場合は(ステップS2302:No)、行動判定部103は、行動者が検知されたゾーンに敷地境界での出入口ありか否かを判断する(ステップS2306)。行動者が検知されたゾーンに敷地境界での出入口ありと判断した場合は(ステップS2306:Yes)、行動判定部103は行動者属性を来訪者”と設定する(ステップS2307)。このとき、ゾーン種別は“敷地外”、行動種類は“行動起点”となる。
行動者が検知されたゾーンは敷地境界での出入口なしと判断した場合には(ステップS2306:No)、またはステップS2304において行動者が住宅から出ていないと判断した場合には(ステップS2304:No)、行動判定部103は行動者属性を“不明行動者”と設定する(ステップS2308)。このとき、ゾーン種別は“敷地外”、行動種類は“異常起点”となる。さらに、行動判定部103は初期ペナルティ値を設定する(ステップS2309)。
ステップS2307を実行後、またはステップS2309を実行後、行動判定部103は行動者の認証が可能か否かを判断する(ステップS2310)。具体的には、行動者が家人であることを認証できる無線IDタグなどを携帯しているか否かによって、家人か否かを判断する。行動者の認証が可能と判断した場合には(ステップS2310:Yes)、ステップS2305に進み、行動者属性は“家人”と設定される。行動者の認証が可能でないと判断した場合は(ステップS2310:No)、そのままステップS2311に進む。
行動判定部103は、センサ111に検知された行動者を新規行動者として行動者情報記憶部107に登録する(ステップS2311)。具体的には、行動者情報として、新たな行動者IDを割当て、行動番号、時刻、行動者属性、ゾーン種別、行動種類を行動者記憶部107に記録する。例えば、図13に示す行動者情報においては、行動番号1と2の情報が記憶される。
次に、既存行動者更新処理について説明する。図23は、行動判定部が行う既存行動者更新処理手順を示すフローチャートである。
まず、行動判定部103は、行動者情報記憶部107から敷地内に存在する既存の行動者情報を取得する(ステップS2401)。行動判定部103は、センサ111が行動者を検知したゾーンと同一ゾーンに行動者がいるか否かを判断する(ステップS2402)。センサ111が行動者を検知したゾーンと同一ゾーンに行動者がいると判断した場合は(ステップS2402:Yes)、行動判定部103は検知情報が同一ゾーンに滞在する行動者のものであると判断する(ステップS2403)。
センサ111が行動者を検知したゾーンと同一ゾーンに行動者がいないと判断した場合は(ステップS2402:No)、行動判定部103は行動者情報記憶部107から行動者が検知されたゾーンと隣接関係にあるゾーンに行動者が存在するか否かを検索する(ステップS2404)。ここで、隣接関係とは、行動者情報記憶部107に記憶されている行動者が最後に検知されたゾーンと現在検知されたゾーンが隣接している場合をいう。行動判定部103は、候補となる行動者が存在するか否かを判断する(ステップS2405)。
候補となる行動者が存在すると判断した場合には(ステップS2405:Yes)、行動判定部103はセンサ111による検知情報が候補行動者のものと判断する(ステップS2406)。行動判定部103は、行動者情報記憶部107の該当する行動者の行動情報を更新する(ステップS2408)。ステップS2405において、候補となる行動者が存在しないと判断した場合には(ステップS2405:No)、新規行動者登録処理を行う(ステップS2407)。
次に、滞在評価・威嚇処理について説明する。図24は、滞在評価値算出部、滞在評価値判定部が行う滞在評価・威嚇処理手順を示すフローチャートである。
滞在評価値算出部1041は、行動者情報記憶部107に記録された行動者の行動者属性が家人であるか否かを判断する(ステップS2501)。行動者属性が家人であると判断した場合は(ステップS2501:Yes)、滞在評価値に“0”を設定し(ステップS2508)、処理を抜ける。行動者属性が家人でないと判断した場合は(ステップS2501:No)、滞在評価値算出部1041は行動者情報記憶部107からゾーンごとの滞在情報を抽出する(ステップS2502)。
滞在評価値算出部1041は、ゾーンごとに抽出された滞在情報からゾーンごとの滞在評価値を算出し、最大の滞在評価値を選択する(ステップS2503)。また、選択された最大の滞在評価値は、滞在評価値として行動者情報記憶部107に記録される。
ここで、滞在評価値は次の式によって求められる。なお、Tpは、ゾーンxにおける総滞在時間を表す。
Figure 0004611915
ステップS2501で家人を判断しない場合には、次の算出方法を用いてもよい。行動者係数を用いた算出方法として、次の式で滞在評価値が求められる。なお、行動者係数とは、行動者情報に記憶されている行動者属性から求められるものであり、例えば、行動者属性が“家人”と判断された場合は行動者係数が“0”に設定され、行動者属性が“来訪者”と判断された場合は行動者係数が“1”に設定される。また、行動者属性が“不審者”や“準不審者”、“行動不明者”などに判断された場合は行動者係数が“1以上”に設定される。ここで、行動不明者とは、家人(住宅内から出てきた行動者、ICタグなどで認識された行動者)や来訪者(敷地出入口から敷地内に入った行動者)以外の行動者、すなわち異常な行動起点から行動が始まっている行動者であり、かつ不審者や準不審者になっていない行動者をいう。
Figure 0004611915
第3の算出方法として、さらに行動ペナルティ値を用いた場合には、次の式で滞在評価値が求められる。なお、行動ペナルティ値とは、それまでの行動者の不審行動によって加算される値である。行動種類として“異常起点”が記録されている場合、例えば、行動者が壁を乗り越えて敷地内に侵入してベランダゾーンなどの敷地境界での出入なしのゾーンを行動基点としている場合には、行動ペナルティ値が設定される。また、滞在評価値または移動評価値が注意喚起開始基準値や威嚇開始基準値を超え、行動者に対して注意喚起や威嚇が既に行われている場合に、行動ペナルティ値を設定してもよい。
Figure 0004611915
第4の算出方法として、さらに時間帯係数および警備係数を用いた場合には、次の式で滞在評価値が求められる。なお、時間帯係数とは、警視庁や都市防犯の犯罪傾向情報等によって発表される時間帯ごとの犯罪の発生件数に基づいた係数であり、犯罪発生率が高い時間帯の場合は、高い値が設定される。また、警備係数とは、現在の警備状態によって設定される係数であり、現在警備中であれば1以上、警備解除中であれば1以下の値が設定される。
Figure 0004611915
第5の算出方法として、さらに異常検知加算値を用いた場合には、次の式で滞在評価値が求められる。なお、異常検知加算値とは、破壊や侵入等を検知するセンサが異常を検知した場合に加算される値である。
Figure 0004611915
また、異常検知加算値は、現在の滞在評価値が注意喚起開始基準値以下である場合には、次の式で求められる。
異常検知加算値 = 注意喚起開始基準値 − 現在の滞在評価値
異常検知加算値は、現在の滞在評価値が威嚇開始基準値以下である場合には、次の式で求められる。
異常検知加算値 = 威嚇開始基準値 − 現在の滞在評価値
図24のフローチャートに戻る。滞在評価値判定部1051は、滞在評価値が注意喚起開始基準値以上であるか否かを判断する(ステップS2504)。滞在評価値が注意喚起開始基準値以上であると判断した場合は(ステップS2504:Yes)、滞在評価値判定部1051は滞在評価値が威嚇開始基準値以上であるか否かを判断する(ステップS2505)。滞在評価値が威嚇開始基準値以上であると判断した場合は(ステップS2505:Yes)、威嚇処理を実施する(ステップS2506)。具体的には、スピーカ113から不審者を撃退するようなサイレン音を出力し、ライト114を点滅やフラッシュさせる。警報情報を監視センタ200に送信する。また、監視カメラ112によって監視領域の撮像を開始してもよい。
滞在評価値が威嚇開始基準値未満であると判断した場合は(ステップS2505:No)、注意喚起処理を実施する(ステップS2507)。具体的には、スピーカ113から家人には気にならない程度の警告音を出力し、ライト114を点灯または点滅させる。また、監視カメラ112によって監視領域の撮像を開始してもよい。
ステップS2504において、滞在評価値が注意喚起開始基準値未満であると判断した場合は(ステップS2504:No)、処理を抜ける。
このように、警備対象である住宅ごとに異なる家人や訪問者の特性(例えば、家族構成、年齢、習慣、訪問者が多い少ないなど)と、ゾーンごとに異なる滞在時間や、出入口の物理的防御能力を考慮して滞在評価値を算出し、敷地内を行動する行動者が不審であるか否かを判断することができるため、家人や正当な訪問者に対して不要な注意喚起や威嚇をすることなく、不審者に対して適切に注意喚起や威嚇をすることができる。よって、侵入や破壊行動を未然に防ぐことができる。
次に、移動評価・威嚇処理について説明する。図25は、移動評価値算出部、移動評価値判定部が行う移動評価・威嚇処理手順を示すフローチャートである。
移動評価値算出部1042は、行動者情報記憶部107に記録された行動者の行動者属性が家人であるか否かを判断する(ステップS2601)。行動者属性が家人であると判断した場合は(ステップS2601:Yes)、滞在評価値に“0”を設定し(ステップS2608)、処理を抜ける。行動者属性が家人でないと判断した場合は(ステップS2601:No)、移動評価値算出部1042は行動者情報記憶部107から行動者の移動情報を抽出する(ステップS2602)。
移動評価値算出部1042は、行動者の移動情報から移動前のゾーンと移動後のゾーンとに対応する移動加算値を求め、前回の移動評価値に求めた移動加算値を加算することによって移動評価値を算出する(ステップS2603)。また、算出された移動評価値は行動者情報記憶部107に記録される。
ここで、移動評価値は次の式によって求められる。なお、m’は移動番号を表し、Mpは現在の移動回数を表す。
Figure 0004611915
ステップS2601で家人を判断しない場合には、次の算出方法を用いてもよい。行動起点係数を用いた算出方法として、次の式で移動評価値が求められる。なお、行動起点係数とは、上述した滞在評価位置を算出する場合に用いた行動者係数と同様である。
Figure 0004611915
第3の算出方法として、さらに行動ペナルティ値を用いた場合には、次の式で滞在評価値が求められる。なお、行動ペナルティ値とは、上述した滞在評価値を算出する場合に用いた値と同様である。
Figure 0004611915
第4の算出方法として、さらに時間帯係数および警備係数を用いた場合には、次の式で移動評価値が求められる。なお、時間帯係数および警備係数とは、上述した滞在評価値を算出する場合に用いた値と同様である。
Figure 0004611915
図25のフローチャートに戻る。移動評価値判定部1052は、移動評価値が注意喚起開始基準値以上であるか否かを判断する(ステップS2604)。移動評価値が注意喚起開始基準値以上であると判断した場合は(ステップS2604:Yes)、移動評価値判定部1052は移動評価値が威嚇開始基準値以上であるか否かを判断する(ステップS2605)。移動評価値が威嚇開始基準値以上であると判断した場合は(ステップS2605:Yes)、威嚇処理を実施する(ステップS2606)。具体的には、スピーカ113から不審者を撃退するようなサイレン音を出力し、ライト114を点滅やフラッシュさせる。警報情報を監視センタ200に送信する。また、監視カメラ112により撮像を開始してもよい。
移動評価値が威嚇開始基準値未満であると判断した場合は(ステップS2605:No)、注意喚起処理を実施する(ステップS2607)。具体的には、スピーカ113から家人には気にならない程度の警告音を出力し、ライト114を点灯または点滅させる。また、監視カメラ112により撮像を開始してもよい。
ステップS2604において、移動評価値が注意喚起開始基準値未満であると判断した場合は(ステップS2604:No)、処理を抜ける。
このように、警備対象である住宅ごとに異なる家人や訪問者の特性(例えば、家族構成、年齢、習慣、訪問者が多い少ないなど)と、ゾーン間での移動頻度やゾーンの特性などを考慮して移動評価値を算出し、敷地内を移動する行動者が不審であるか否かを判断することができるため、家人や正当な訪問者に対して不要な注意喚起や威嚇をすることなく、不審者に対して適切に注意喚起や威嚇をすることができる。よって、侵入や破壊行動を未然に防ぐことができる。
なお、滞在評価・威嚇処理と移動評価・威嚇処理は、どちらを先に行ってもよく、また、一方のみを行ってもよい。
次に、退出判定処理について説明する。図26は、行動判定部が行う退出判定処理手順を示すフローチャートである。
まず、行動判定部103は、行動者情報記憶部107から行動者の行動種別、ゾーン種別、時刻を取得する(ステップS2701)。行動判定部103は、行動が終了している可能性がある行動者はいるか否かを判断する(ステップS2702)。行動が終了している可能性がある行動者はいないと判断した場合は(ステップS2702:No)、処理を抜ける。行動が終了している可能性がある行動者はいると判断した場合は(ステップS2702:Yes)、行動判定部103は行動者が最後に検知されたゾーンを取得する(ステップS2703)。
行動判定部103は、行動者が検知された最終ゾーンは住宅への出入ありか否かを判断する(ステップS2704)。具体的には、ゾーン情報データベース110から対象ゾーンの出入口情報に“住宅への出入りあり”が設定されているか否かによって判断する。行動者が検知された最終ゾーンは住宅への出入ありと判断した場合は(ステップS2704:Yes)、行動判定部103は対象ゾーンの出入検知センサ111の検知情報を取得する(ステップS2705)。
行動判定部103は、出入検知センサ111の検知情報から行動者が住宅内に入ったか否かを判断する(ステップS2706)。行動者が住宅内に入ったと判断した場合は(ステップS2706:Yes)、行動判定部103は該当行動者の行動情報として、行動者情報記憶部107のゾーン種別に“住宅内”を記録する(ステップS2707)。また、他の行動者情報についても記録する。
ステップS2704において、行動者が検知された最終ゾーンは住宅への出入なしと判断した場合は(ステップS2704:No)、または、ステップS2706において、行動者が住宅内に入っていないと判断した場合は(ステップS2706:No)、行動判定部103は行動者が検知された最終ゾーンは敷地境界での出入ありか否かを判断する(ステップS2708)。行動者が検知された最終ゾーンは敷地境界での出入ありと判断した場合は(ステップS2708:Yes)、行動判定部103は出入検知センサ111の検知情報を取得する(ステップS2709)。
行動判定部103は、出入検知センサ111の検知情報から行動者が敷地外に出たか否かを判断する(ステップS2710)。行動者が敷地外に出たと判断した場合は(ステップS2710:Yes)、行動判定部103は該当行動者の行動情報として、行動者情報記憶部107のゾーン種別に“敷地外”を記録する(ステップS2711)。また、他の行動者情報についても記録する。
ステップS2708において、行動者が検知された最終ゾーンは敷地境界での出入なしと判断した場合は(ステップS2708:No)、またはステップS2710において、行動者が敷地外に出ていないと判断した場合は(ステップS2710:No)、行動判定部103は最終行動の検知時間から一定時間以上が経過したか否かを判断する(ステップS2712)。最終行動の検知時間から一定時間以上が経過していないと判断した場合は(ステップS2712:No)、処理を抜ける。
最終行動の検知時間から一定時間以上が経過したと判断した場合は(ステップS2712:Yes)、行動判定部103は行動者が検知された最終ゾーンは敷地境界での出入ありか否かを判断する(ステップS2713)。行動者が検知された最終ゾーンは敷地境界での出入ありと判断した場合は(ステップS2713:Yes)、ステップS2711に進む。行動者が検知された最終ゾーンは敷地境界での出入なしと判断した場合は(ステップS2713:No)、行動者情報記憶部107のゾーン種別に“敷地外(異常)”を記録する(ステップS2714)。また、他の行動者情報についても記録する。
行動判定部103は、移動経路学習データベース150および滞在時間学習データベース145に該当行動者の行動者情報を記録する(ステップS2715)。行動判定部103は、行動者情報記憶部107から該当行動者の行動者情報を抹消する(ステップS2716)。
次に、本実施の形態を具体例によって説明する。まず、この具体例において想定している各ゾーンと、センサ111、監視カメラ112、威嚇機器(スピーカ113、ライト114)の配置位置について説明する。図27は、警備装置が設置されている監視領域での各ゾーンとセンサ、監視カメラおよび威嚇機器の配置位置の一例を示す説明図である。なお、各機器に付加した数字はID番号である。門ゾーンには、センサ1が配置され、行動者を検知する。玄関ゾーンには、行動者を検知するセンサ2、監視カメラ1、威嚇機器(スピーカ)1、威嚇機器(ライト)2が設置されている。玄関ドアには、人の出入を検知するセンサ3が設定されている。なお、監視カメラ1は、門ゾーンの領域についても撮像する。
ベランダゾーンには、行動者を検知するセンサ4、監視カメラ2、威嚇機器(スピーカ)3が設置されている。ベランダ窓には、人の出入を検知するセンサ5が設定されている。腰高窓ゾーンは、行動者を検知するセンサ6、監視カメラ3、威嚇機器(ライト)4が設置されている。
図28は、センサが検知する領域および監視エリアの一例を示す説明図である。本実施の形態にかかる警備装置100が警備する対象領域は、主に敷地内(Nstay)であり、行動者が出入口センサによって検知された場合には、住宅内(Nin)への出入を判断される。なお、敷地外(Nout)は警備対象外である。門の近傍でセンサ1が行動者を検知する領域を門ゾーンとする。また、玄関の近傍で、センサ2が行動者を検知する領域を玄関ゾーンとする。また、ベランダの近傍で、センサ4が行動者を検知する領域をベランダゾーンとする。さらに、腰高窓の近傍で、センサ6が行動者を検知する領域を腰高窓ゾーンとする。
図29は、移動経路を示す説明図である。敷地内で行動者が移動する経路を示すものである。例えば、門ゾーンからは玄関ゾーンへの移動が可能であり、門ゾーンから玄関ゾーンへ移動せず、ベランダゾーンへの移動が可能である。また、玄関およびベランダは、住宅内への出入が可能である。
図30は、ゾーン間の行動経路を示す説明図である。図27のようにセンサが配置されている場合のあるゾーンから他のゾーンへの移動経路を状態遷移図として表している。これによって、あるゾーンから他のゾーンへの移動の可否が判定できる。例えば、門からベランダへの移動は可能であるが、門から腰高窓への移動は不可である。
上述したように構成されている警備領域において、家人が帰宅した場合の処理を説明する。まず、図14、図21〜図26のフローチャートにおいて、基準値設定部101は定義情報を設定し(ステップS1401)、加算値設定部102がゾーンごとの滞在加算値および移動加算値を算出する(ステップS1402)。行動判定部103は、門に設定されたセンサ1から検知情報を受信する(ステップS2201)。行動判定部103は、検知情報からゾーン内に人が存在するか否かを判断する(ステップS2202)。行動判定部103は、検知情報からゾーン内に人を検知したと判断する(ステップS2203:Yes)。この場合、ゾーンは門であり、ゾーンIDは“1”である。
行動判定部103は、行動者情報記憶部107を検索し、敷地内に既存の行動者はいないと判断する(ステップS2204:No)。行動判定部103は、ゾーン情報データベース110からゾーンID“1”の出入口情報を取得する(ステップS2301)。ここで、出入口情報として“敷地境界での出入あり”が取得される。行動判定部103は、住宅への出入なしと判断し(ステップS2302:No)、敷地境界での出入ありと判断される(ステップS2306:Yes)。行動判定部103は、行動者属性として“来訪者”を設定する(ステップS2307)。
行動判定部103は、行動者を認証できないと判断し(ステップS2310:No)、新規行動者として行動者情報記憶部107に登録される(ステップS2311)。ここで、行動者情報記憶部107に登録される内容は図13に示す。新規行動者として行動者ID“1”が割当てられ、行動番号1と2の情報が行動者情報記憶部107に登録される。次に、滞在評価値算出部1041は、行動者属性が家人ではないと判断し(ステップS2501:No)、ゾーンごとの滞在情報を抽出する(ステップS2502)。滞在評価値算出部1041は、ゾーンごとの滞在評価値を算出し、最大の滞在評価値を選択する(ステップS2503)。滞在評価値算出部1041は、行動者情報記憶部107に滞在評価値を記録する。滞在評価値判定部1051は、滞在評価値が注意喚起開始基準値未満であると判断し(ステップS2504:No)、処理を抜ける。
また、移動評価値算出部1042は、行動者属性が家人ではないと判断し(ステップS2601:No)、行動者の移動情報を抽出する(ステップS2602)。移動評価値算出部1042は、行動者の移動情報から移動前のゾーンと移動後のゾーンとに対応する移動加算値を求め、前回の移動評価値に求めた移動加算値を加算することによって移動評価値を算出する(ステップS2603)。移動評価値算出部1042は、行動者情報記憶部107に移動評価値を記録する。移動評価値判定部1052は、移動評価値が注意喚起開始基準値未満であると判断し(ステップS2604:No)、処理を抜ける。制御部108は、監視が終了していないと判断し(ステップS1404:No)、次の時刻(行動者追跡処理の間隔による。例えば1秒)まで待機する(ステップS1405)。
行動判定部103は、再度門に設定されたセンサ1から検知情報を受信する(ステップS2201:Yes)。行動判定部103は、検知情報からゾーン内に人が存在するか否かを判断する(ステップS2202)。行動判定部103は、検知情報からゾーン内に人を検知したと判断する(ステップS2203)。この場合、ゾーンは門であり、ゾーンIDは“1”である。
行動判定部103は、行動者情報記憶部107を検索し、敷地内に既存の行動者は存在すると判断する(ステップS2204:Yes)。行動判定部103は、行動者情報記憶部107から既存の行動者情報を取得する(ステップS2401)。行動判定部103は、同一ゾーン行動者はいると判断し(ステップS2402:Yes)、検知情報は同一ゾーンに滞在する行動者のものと判断する(ステップS2403)。行動判定部103は、該当する行動者の行動者情報を更新する(ステップS2408)。具体的には、図13に示す行動番号3の情報が行動者情報記憶部107に記録される。
次に、滞在評価値算出部1041は、行動者属性が家人ではないと判断し(ステップS2501:No)、ゾーンごとの滞在情報を抽出する(ステップS2502)。滞在評価値算出部1041は、ゾーンごとの滞在評価値を算出し、最大の滞在評価値を選択する(ステップS2503)。この場合、ゾーンは門のみであり、滞在時間は“2”秒であるから、滞在評価値として“2”が算出される。滞在評価値算出部1041は、行動者情報記憶部107に滞在評価値“2”を記録する。滞在評価値判定部1051は、滞在評価値が注意喚起開始基準値未満であると判断し(ステップS2504:No)、処理を抜ける。
また、移動評価値算出部1042は、行動者属性が家人ではないと判断し(ステップS2601:No)、行動者の移動情報を抽出する(ステップS2602)。移動評価値算出部1042は、行動者の移動情報から移動前のゾーンと移動後のゾーンとに対応する移動加算値を求め、前回の移動評価値に求めた移動加算値を加算することによって移動評価値を算出する(ステップS2603)。この場合、ゾーン間の移動はないため、移動評価値は“0”が算出される。移動評価値算出部1042は、行動者情報記憶部107に移動評価値“0”を記録する。移動評価値判定部1052は、移動評価値が注意喚起開始基準値未満であると判断し(ステップS2604:No)、処理を抜ける。制御部108は、監視が終了していないと判断し(ステップS1404:No)、次の時刻まで待機する(ステップS1405)。
行動判定部103は、玄関に設定してあるセンサ2から検知情報を受信する(ステップS2201:Yes)。行動判定部103は、検知情報からゾーン内に人が存在するか否かを判断する(ステップS2202)。行動判定部103は、検知情報からゾーン内に人を検知したと判断する(ステップS2203)。この場合、ゾーンは玄関であり、ゾーンIDは“2”である。
行動判定部103は、行動者情報記憶部107を検索し、敷地内に既存の行動者はいると判断する(ステップS2204:Yes)。行動判定部103は、行動者情報記憶部107から既存の行動者情報を取得する(ステップS2401)。行動判定部103は、同一ゾーンに行動者はいないと判断し(ステップS2402:No)、検知ゾーンと隣接関係にあるゾーンに行動者が存在するか否かを検索する(ステップS2404)。行動判定部103は、門で検知された行動者を検索するため、候補行動者が存在すると判断する(ステップS2405:Yes)。行動判定部103は、検知情報は候補行動者のものと判断する(ステップS2406)。行動判定部103は、該当する行動者の行動者情報を更新する(ステップS2408)。具体的には、図13に示す行動番号4と5の行動者情報が行動者情報記憶部107に記録される。
次に、滞在評価値算出部1041は、行動者属性が家人ではないと判断し(ステップS2501:No)、ゾーンごとの滞在情報を抽出する(ステップS2502)。滞在評価値算出部1041は、ゾーンごとの滞在評価値を算出し、最大の滞在評価値を選択する(ステップS2503)。この場合、ゾーンは玄関であり、滞在時間は“−”秒であるから、玄関ゾーンの滞在評価値は“0”が算出される。最大の滞在評価値としては、門ゾーンの滞在評価値である“2”が選択される。よって、滞在評価値算出部1041は、行動者情報記憶部107に滞在評価値“2”を記録する。滞在評価値判定部1051は、滞在評価値が注意喚起開始基準値未満であると判断し(ステップS2504:No)、処理を抜ける。
また、移動評価値算出部1042は、行動者属性が家人ではないと判断し(ステップS2601:No)、行動者の移動情報を抽出する(ステップS2602)。移動評価値算出部1042は、行動者の移動情報から移動前のゾーンと移動後のゾーンとに対応する移動加算値を求め、前回の移動評価値に求めた移動加算値を加算することによって移動評価値を算出する(ステップS2603)。この場合、行動者は門ゾーンから玄関ゾーンに移動したため、移動評価値は“8”が算出される。移動評価値算出部1042は、行動者情報記憶部107に移動評価値“8”を記録する。移動評価値判定部1052は、移動評価値が注意喚起開始基準値未満であると判断し(ステップS2604:No)、処理を抜ける。制御部108は、監視が終了していないと判断し(ステップS1404:No)、次の時刻まで待機する(ステップS1405)。
行動判定部103は、玄関に設定してあるセンサ2から検知情報を取得する(ステップS2201)。行動判定部103は、検知情報からゾーン内に人が存在するか否かを判断する(ステップS2202)。行動判定部103は、検知情報からゾーン内に人を検知したと判断する(ステップS2203)。この場合、ゾーンは玄関であり、ゾーンIDは“2”である。
行動判定部103は、行動者情報記憶部107を検索し、敷地内に既存の行動者はいると判断する(ステップS2204:Yes)。行動判定部103は、行動者情報記憶部107から既存の行動者情報を取得する(ステップS2401)。行動判定部103は、同一ゾーン行動者はいると判断し(ステップS2402:Yes)、検知情報は同一ゾーンに滞在する行動者のものと判断する(ステップS2403)。行動判定部103は、該当する行動者の行動者情報を更新する(ステップS2408)。具体的には、図13に示す行動番号6の行動者情報が行動者情報記憶部107に記録される。なお、行動番号6の行動者情報は、玄関に設定されたセンサ2が複数回行動者を検知し、検知するごとに更新した結果である。
次に、滞在評価値算出部1041は、行動者属性が家人ではないと判断し(ステップS2501:No)、ゾーンごとの滞在情報を抽出する(ステップS2502)。滞在評価値算出部1041は、ゾーンごとの滞在評価値を算出し、最大の滞在評価値を選択する(ステップS2503)。この場合、ゾーンは玄関であり、滞在時間は“25”秒であるから、玄関ゾーンの滞在評価値は“36”が算出される。門ゾーンで滞在評価値として“2”が算出されるが、最大の滞在評価値として、玄関ゾーンの滞在評価値である“36”が選択される。よって、滞在評価値算出部1041は、行動者情報記憶部107に滞在評価値“36”を記録する。滞在評価値判定部1051は、滞在評価値が注意喚起開始基準値未満であると判断し(ステップS2504)、処理を抜ける。
また、移動評価値算出部1042は、行動者属性が家人ではないと判断し(ステップS2601:No)、行動者の移動情報を抽出する(ステップS2602)。移動評価値算出部1042は、行動者の移動情報から移動前のゾーンと移動後のゾーンとに対応する移動加算値を求め、前回の移動評価値に求めた移動加算値を加算することによって移動評価値を算出する(ステップS2603)。この場合、行動者は門ゾーンから玄関ゾーンのみに移動しただけであるため、移動評価値は“8”が算出される。移動評価値算出部1042は、行動者情報記憶部107に移動評価値“8”を記録する。移動評価値判定部1052は、移動評価値が注意喚起開始基準値未満であると判断し(ステップS2604:No)、処理を抜ける。制御部108は、監視が終了していないと判断し(ステップS1404:No)、次の時刻まで待機する(ステップS1405)。
次の時刻において、いずれのセンサからも検知情報を受信していないと判断する(ステップS2201:No)。行動判定部103は、行動者情報記憶部107を検索し、敷地内に退出していない行動者が存在すると判断する(ステップS2209:Yes)。行動判定部103は、行動者情報記憶部107から行動者の行動種別、ゾーン種別、時刻を取得する(ステップS2701)。ここでは、図13の行動番号6の行動者情報が取得される。行動判定部103は、行動が終了している可能性がある行動者がいると判断する(ステップS2702:Yes)。行動判定部103は、行動者が最後に検知されたゾーンを取得する(ステップS2703)。この場合は、玄関が取得される。
行動判定部103は、最終ゾーンが住宅への出入ありと判断する(ステップS2704:Yes)。行動判定部103は、出入口検知センサ3の検知情報を取得する(ステップS2705)。行動判定部103は、検知情報から行動者が住宅に入ったと判断する(ステップS2706:Yes)。行動判定部103は、該当行動者の行動者情報のゾーン情報に“住宅内”を設定し、行動者情報を記録する(ステップS2707)。図13の行動番号7の行動者情報が記憶される。
行動判定部103は、行動者情報記憶部107に記録されている行動者情報を行動者属性ごとに、移動経路学習データベース150および滞在時間学習データベース145に記録する(ステップS2715)。さらに、行動判定部103は、該当行動者情報を行動者情報記憶部107から抹消する(ステップS2716)。制御部108は、監視が終了していないと判断した場合は(ステップS1404:No)、次の時刻まで待機する(ステップS1405)。
次に、家人が住宅内からベランダゾーンに出て敷地内に入り、腰高窓ゾーンに移動し、ベランダゾーンから住宅内に入った場合について説明する。図31は、行動者情報記憶部に記録された行動者情報の一例を示す説明図である。この場合、行動者はベランダゾーンのセンサ4に検知され、さらに出入検知センサ5で住宅内から敷地内に入ったと判断されるため、行動者属性は“家人”と判断される。滞在評価値および移動評価値の算出では、行動者属性が“家人”であることから、共に“0”と算出され、家人が様々なゾーンに滞在したり、移動したりしても、滞在評価値および移動評価値は“0”が記録される。よって、家人に対して注意喚起や威嚇が行われることはない。
次に、郵便配達人が敷地外から門を通過して敷地内に入り、玄関まで移動し、門を通過して敷地外に退出した場合について説明する。図32は、行動者情報記憶部に記録された行動者情報の一例を示す説明図である。滞在評価値は、ゾーンごとに算出され、算出された滞在評価値のうち、最大の滞在評価値がその時点での滞在評価値として行動者情報に記憶される。移動評価値は、行動者の移動情報から移動前のゾーンと移動後のゾーンとに対応する移動加算値を求め、前回の移動評価値に移動加算値を加算することによって算出される。算出された移動評価値が行動者情報に記憶される。
図32の行動者情報において、行動番号9の滞在評価値は、門ゾーンでの累積滞在時間が“4”であるため、門ゾーンの滞在評価値は“4”である。一方、玄関ゾーンでの累積滞在時間が“10”であるため、玄関ゾーンの滞在評価値は“14”である。よって、最大の滞在評価値である玄関ゾーンの滞在評価値“14”が、この時点での滞在評価値として記録されている。
次に、不審者が敷地外から門を通過して敷地内に入り、玄関まで移動し、ピッキングを行っている場合について説明する。図33は、行動者情報記憶部に記録された行動者情報の一例を示す説明図である。滞在評価値の注意喚起開始基準値を“50”、威嚇開始基準値を“100”とすると、行動番号6において、滞在評価値は注意喚起開始基準値を超え、注意喚起処理が実施される。このとき、行動者属性には“準不審者”が記録される。また、行動番号7では、滞在評価値は威嚇開始基準値を超え、威嚇処理が実施される。このとき、行動者属性には“不審者”が記録される。
次に、不審者が敷地外から塀を乗り越え、ベランダに移動し、さらに、腰高窓、ベランダ、玄関、ベランダ、腰高窓と敷地内を徘徊した場合について説明する。図34は、行動者情報記憶部に記録された行動者情報の一例を示す説明図である。行動者は敷地外からベランダゾーンで検知されているため、滞在評価値および移動評価値を算出する際に、行動ペナルティ値として“25”が設定され、滞在評価値および移動評価値のいずれも“25”の値、行動者属性として“不明行動者”が記録されている。このように、塀を乗り越えて敷地内に入った場合には、行動ペナルティ値が設定されるため、早期に注意喚起や威嚇が行われるため、侵入や破壊行為を未然に防ぐことができる。
なお、本実施の形態では、敷地内に建つ戸建住宅において、その敷地内を警備対象として説明したが、本発明は本実施の形態に限定されるものではない。例えば、敷地内に建つ建物において、その敷地内を警備対象とする場合にも適応される。また、共有部分を有する雑居ビルのテナントにおいて、その共有部分を警備対象とする場合にも適応される。
例えば、警備対象の領域に含まれるゾーンは、ア)警備対象領域への出入口、イ)警備対象の侵入監視領域への出入口(ただし、通常の行動で侵入監視領域への出入が行われる)、ウ)警備対象の侵入監視領域への侵入口(ただし、通常の行動で侵入監視領域への出入が行われないが、侵入が可能である)、エ)警備対象領域の任意のゾーン(上記アイウを含まないゾーン)の4つの種別に分けられる。
戸建住宅では、ア)の対象ゾーンは、門、裏門であり、イ)の対象ゾーンは、玄関、勝手口、ベランダなどである。ウ)の対象ゾーンは、腰高窓、高窓などであり、エ)の対象ゾーンは、車庫、庭、通路などである。また、敷地内に建つ建物では、ア)の対象ゾーンは、敷地出入口の門であり、イ)の対象ゾーンは、建物の出入口である。ウ)の対象ゾーンは、窓などであり、エ)の対象ゾーンは、駐車場や通路などである。また、雑居ビルのテナントでは、ア)の対象ゾーンは、ビルのエントランスであり、イ)の対象ゾーンは、テナントの出入口である。ウ)の対象ゾーンは、テナントの通路窓などであり、エ)の対象ゾーンは、通路や共有部分などである。
このように、戸建住宅の対象ゾーンを敷地内に建つ建物や雑居ビルのテナントの対象ゾーンに換えることによって、上述した戸建住宅での実施例を敷地内に建つ建物や雑居ビルのテナントの適応することができる。
また、上述した実施の形態では、警備装置100において各部の処理を行ったが、センサ111からの検知情報を監視センタ200に送信し、監視センタ200において各部の処理を行い、注意喚起や威嚇の指示を警備装置100に送信することによって、本発明を実施してもよい。また、上述した警備装置100で実施する各部の処理の一部を、監視センタ200で実施してもよい。
さらに、各データベースの内容や注意喚起または威嚇の判断基準は、犯罪傾向や近隣における犯罪発生状況、犯行手口の変化などに応じて修正されるようにしてもよい。例えば、監視センタ200から更新用のデータベースまたは修正用のパラメータなどをダウンロードするなどしてデータベースの更新、注意喚起または威嚇の判断基準の更新を行う。これにより、近隣での犯罪が増加したような場合には、従来の設定より早く注意喚起や威嚇を行うことができるため、システムをより有効に機能させることができる。また、新たな犯行手口などにより玄関ドアやベランダ窓などの物理的防御能力が変化した場合においても、データベースを更新することにより、適切な注意喚起や威嚇を行うことができる。
さらにまた、本発明の警備装置においては、敷地内における移動や滞在の状況をもとに不審な行動であることを判断するので、適宜に各パラメータおよび注意喚起や威嚇の基準を設定することで、信頼性の高い警備装置が提供される。屋外においては、猫や鳥などの動物、強風、飛散物などによる影響を受けやすく、センサ単体での検知では誤報が発生しやすい。これを防ぐには、センサの検知範囲を限定したり、高度なアルゴリズムを用いたセンサを用いたりして誤報を排除する方法があるが、センサが高価になるなどの問題がある。しかし、本発明の警備装置においては、移動や滞在の状況をもとに誤報を排除できるため、警備装置の信頼性を向上することができる。
本実施の形態にかかる警備装置を含む監視システムの構成を示すブロック図である。 ゾーン情報データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。 センサ情報データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。 ゾーン連動データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。 滞在時間辞書データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。 物理的防御データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。 移動量辞書データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。 移動経路辞書データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。 移動経路辞書データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。 滞在時間学習データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。 滞在時間学習データベースから生成した時間帯ごとの滞在時間辞書データベースの一例を示す説明図である。 移動経路学習データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。 移動経路学習データベースから生成した移動量辞書データベースの一例を示す説明図である。 行動者情報記憶部に記憶されている行動者情報のデータの一例を示す説明図である。 基準値設定部、加算値設定部、行動判定部、評価値算出部、評価値判定部、送信部、制御部が行う不審者評価・威嚇処理手順を示すフローチャートである。 滞在評価値の滞在時間における注意喚起開始基準値および威嚇開始基準値を求める一例を示す説明図である。 滞在評価値の滞在時間における注意喚起開始基準値および威嚇開始基準値を求める一例を示す説明図である。 滞在評価値の物理的防御能力における威嚇開始基準値を求める一例を示す説明図である。 滞在評価値での最終的な注意喚起開始基準値および威嚇開始基準値を求める一例を示す説明図である。 ゾーンごとに求めた滞在評価値に対する注意喚起開始基準および威嚇開始基準値の一例を示す説明図である。 ゾーンごとの注意喚起までの滞在加算値および威嚇までの滞在加算値の一例を示す説明図である。 移動回数ごとの注意喚起までの基本移動加算値および威嚇までの基本移動加算値の一例を示す説明図である。 移動前後のゾーンごとの注意喚起までの移動加算値の一例を示す説明図である。 移動前後のゾーンごとの威嚇までの移動加算値の一例を示す説明図である。 行動判定部、評価値算出部、評価値判定部、送信部、制御部が行う行動者追跡・評価処理手順を示すフローチャートである。 行動判定部が行う新規行動者登録処理手順を示すフローチャートである。 行動判定部が行う既存行動者更新処理手順を示すフローチャートである。 滞在評価値算出部、滞在評価値判定部が行う滞在評価・威嚇処理手順を示すフローチャートである。 移動評価値算出部、移動評価値判定部が行う移動評価・威嚇処理手順を示すフローチャートである。 行動判定部が行う退出判定処理手順を示すフローチャートである。 警備装置が設置されている監視領域での各ゾーンとセンサ、監視カメラおよび威嚇機器の配置位置の一例を示す説明図である。 センサが検知する領域および監視エリアの一例を示す説明図である。 移動経路を示す説明図である。 ゾーン間の行動経路を示す説明図である。 行動者情報記憶部に記録された行動者情報の一例を示す説明図である。 行動者情報記憶部に記録された行動者情報の一例を示す説明図である。 行動者情報記憶部に記録された行動者情報の一例を示す説明図である。 行動者情報記憶部に記録された行動者情報の一例を示す説明図である。
符号の説明
10 監視システム
100 警備装置
101 基準値設定部
102 加算値設定部
103 行動判定部
104 評価値算出部
105 評価値判定部
106 送信部
107 行動者情報記憶部
108 制御部
111 センサ
112 監視カメラ
113 スピーカ(威嚇機器)
114 ライト(威嚇機器)
1011 滞在基準値設定部
1012 移動基準値設定部
1021 滞在加算値設定部
1022 移動加算値設定部
1041 滞在評価値算出部
1042 移動評価値算出部
1051 滞在評価値判定部
1052 移動評価値判定部

Claims (18)

  1. センサが異常を検知する領域である検知領域ごとに、前記検知領域に行動者が滞在した場合に加算する単位時間当たりの滞在加算値を設定する滞在加算値設定手段と、
    前記センサによって検知された検知情報に基づいて、前記検知領域に前記行動者が滞在しているか否かを判定する滞在判定手段と、
    前記滞在判定手段によって前記行動者が前記検知領域に滞在していると判定された場合に、滞在していると判定された時間内に設定された前記滞在加算値の総和である滞在評価値を算出する滞在評価値算出手段と、
    前記検知領域ごとに、前記検知領域での正当な行動者による滞在時間と前記検知領域から屋内への侵入を防御可能な時間を示す物理的防御時間との少なくとも一つに基づいて威嚇基準値を算出する威嚇基準値設定手段と、
    前記滞在評価値算出手段によって算出された前記滞在評価値が、前記威嚇基準値設定手段によって算出された前記威嚇基準値以上であるか否かを判定する滞在評価値判定手段と、
    前記滞在評価値判定手段によって前記滞在評価値が前記威嚇基準値以上であると判定された場合に、前記センサによって検知された前記行動者に対して威嚇する威嚇手段と、
    を備えることを特徴とする警備装置。
  2. 前記検知領域ごとの前記滞在時間に基づいて算出される値であって、前記威嚇基準値よりも小さい値である注意喚起基準値を設定する注意喚起基準値設定手段、をさらに備え、
    前記滞在評価値判定手段は、さらに前記滞在評価値算出手段によって算出された前記滞在評価値が、前記注意喚起基準値設定手段によって設定された前記注意喚起基準値以上であるか否かを判定し、
    前記滞在評価値判定手段によって前記滞在評価値が前記注意喚起基準値以上であると判定された場合に、前記センサによって検知された前記行動者に対して前記威嚇よりも警告の程度が小さい注意喚起を行う注意喚起手段、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の警備装置。
  3. 前記センサによって検知された検知情報に基づいて前記行動者の種別を示す行動者属性を判定する行動者属性判定手段、をさらに備え、
    前記滞在評価値算出手段は、さらに前記行動者属性判定手段によって判定された前記行動者属性に基づいて前記滞在評価値を算出すること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載の警備装置。
  4. 前記センサによって検知された検知情報に基づいて前記行動者の行動が不審であると判断された場合に、前記行動者の行動の不審の程度を示す行動ペナルティ値を設定する行動ペナルティ値設定手段、をさらに備え、
    前記滞在評価値算出手段は、さらに前記行動ペナルティ値設定手段によって設定された前記行動ペナルティ値を加算して前記滞在評価値を算出すること、を特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の警備装置。
  5. 前記センサによって検知された検知情報に基づいて、前記行動者が滞在した時刻による犯罪発生頻度を示す時間帯係数を設定する時間帯係数設定手段、をさらに備え、
    前記滞在評価値算出手段は、さらに前記時間帯係数設定手段によって設定された前記時間帯係数に基づいて、前記滞在評価値を算出すること、を特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の警備装置。
  6. 前記警備領域に対する現在の警備状態から、警備の程度を示す警備係数を設定する警備係数設定手段、をさらに備え、
    前記滞在評価値算出手段は、さらに前記警備係数設定手段によって設定された前記警備係数に基づいて、前記滞在評価値を算出すること、を特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の警備装置。
  7. 前記センサのうち特定のセンサによって異常が検知された場合に加算する異常検知加算値を設定する異常検知加算値設定手段、をさらに備え、
    前記滞在評価値算出手段は、さらに前記異常検知加算値設定手段によって設定された前記異常検知加算値に基づいて、前記滞在評価値を算出すること、を特徴とする請求項4に記載の警備装置。
  8. センサが異常を検知する領域である検知領域を行動者が移動した場合に加算する移動加算値を設定する移動加算値設定手段と、
    前記センサによって検知された検知情報に基づいて、前記検知領域を前記行動者が移動したか否かを判定する移動判定手段と、
    前記移動判定手段によって前記行動者が前記検知領域に移動したと判定された場合に、前記行動者が屋内に侵入する危険の程度を示す移動評価値に前記移動加算値設定手段によって設定された前記移動加算値を加算して前記移動評価値を算出する移動評価値算出手段と、
    正当な行動者による前記検知領域間の移動量に基づいて威嚇基準値を算出する威嚇基準値設定手段と、
    前記移動評価値算出手段によって算出された前記移動評価値が、前記威嚇基準値設定手段によって算出された前記威嚇基準値以上であるか否かを判定する移動評価値判定手段と、
    前記移動評価値判定手段によって前記移動評価値が前記威嚇基準値以上であると判定された場合に、前記センサによって検知された前記行動者に対して威嚇する威嚇手段と、
    を備えることを特徴とする警備装置。
  9. 正当な行動者による前記検知領域間の移動量に基づいて算出される値であって、前記威嚇基準値よりも小さい値である注意喚起基準値を設定する注意喚起基準値設定手段、をさらに備え、
    前記移動評価値判定手段は、さらに前記移動評価値算出手段によって算出された前記移動評価値が、前記注意喚起基準値設定手段によって設定された前記注意喚起基準値以上であるか否かを判定し、
    前記移動評価値判定手段によって前記移動評価値が前記注意喚起基準値以上であると判定された場合に、前記センサによって検知された前記行動者に対して前記威嚇よりも警告の程度が小さい注意喚起を行う注意喚起手段、
    をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の警備装置。
  10. 前記センサによって検知された検知情報に基づいて前記行動者の種別を示す行動者属性を判定する行動者属性判定手段、をさらに備え、
    前記移動評価値算出手段は、さらに前記行動者属性判定手段によって判定された前記行動者属性に基づいて前記移動評価値を算出すること、を特徴とする請求項8または請求項9に記載の警備装置。
  11. 前記センサによって検知された検知情報に基づいて前記行動者の行動が不審であると判断された場合に、前記行動者の行動の不審の程度を示す行動ペナルティ値を設定する行動ペナルティ値設定手段、をさらに備え、
    前記移動評価値算出手段は、さらに前記行動ペナルティ値設定手段によって設定された前記行動ペナルティ値を加算して前記移動評価値を算出すること、を特徴とする請求項8〜10のいずれか一つに記載の警備装置。
  12. 前記センサによって検知された検知情報に基づいて、前記行動者が滞在した時刻による犯罪発生頻度を示す時間帯係数を設定する時間帯係数設定手段、をさらに備え、
    前記移動評価値算出手段は、さらに前記時間帯係数設定手段によって設定された前記時間帯係数に基づいて、前記移動評価値を算出すること、を特徴とする請求項8〜11のいずれか一つに記載の警備装置。
  13. 前記警備領域に対する現在の警備状態から、警備の程度を示す警備係数を設定する警備係数設定手段、をさらに備え、
    前記移動評価値算出手段は、さらに前記警備係数設定手段によって設定された前記警備係数に基づいて、前記滞在評価値を算出すること、を特徴とする請求項8〜12のいずれか一つに記載の警備装置。
  14. センサが異常を検知する領域である検知領域ごとに、前記検知領域に行動者が滞在した場合に加算する単位時間当たりの滞在加算値を設定する滞在加算値設定手段と、
    前記センサによって検知された検知情報に基づいて、前記検知領域に前記行動者が滞在しているか否かを判定する滞在判定手段と、
    前記滞在判定手段によって前記行動者が前記検知領域に滞在していると判定された場合に、滞在していると判定された時間内に設定された前記滞在加算値の総和である滞在評価値を算出する滞在評価値算出手段と、
    前記検知領域ごとに、前記検知領域での正当な行動者による滞在時間と前記検知領域から屋内への侵入を防御可能な時間を示す物理的防御時間との少なくとも一つに基づいて威嚇基準値を算出する滞在威嚇基準値設定手段と、
    前記滞在評価値算出手段によって算出された前記滞在評価値が、前記滞在威嚇基準値設定手段によって設定された前記滞在威嚇基準値以上であるか否かを判定する滞在評価値判定手段と、
    前記検知領域を前記行動者が移動した場合に加算する単位時間当たりの移動加算値を設定する移動加算値設定手段と、
    前記センサによって検知された検知情報に基づいて、前記検知領域を前記行動者が移動したか否かを判定する移動判定手段と、
    前記移動判定手段によって前記行動者が前記検知領域に移動したと判定された場合に、移動していると判定された時間内に設定された前記移動加算値の総和である移動評価値を算出する移動評価値算出手段と、
    正当な行動者による前記検知領域間の移動量に基づいて移動威嚇基準値を算出する移動威嚇基準値設定手段と、
    前記移動評価値算出手段によって算出された前記移動評価値が、前記移動威嚇基準値設定手段によって算出された前記移動威嚇基準値以上であるか否かを判定する移動評価値判定手段と、
    前記滞在評価値判定手段によって前記滞在評価値が前記滞在威嚇基準値以上であると判定された場合に、または、前記移動評価値判定手段によって前記移動評価値が前記移動威嚇基準値以上であると判定された場合に、前記センサによって検知された前記行動者に対して威嚇する威嚇手段と、
    を備えることを特徴とする警備装置。
  15. 前記検知領域ごとに前記滞在時間に基づいて算出される値であって、前記滞在威嚇基準値よりも小さい値である滞在注意喚起基準値を設定する滞在注意喚起基準値設定手段と、
    正当な行動者による前記検知領域間の移動量に基づいて移動注意喚起基準値を算出する移動注意喚起基準値設定手段と、をさらに備え、
    前記滞在評価値判定手段は、さらに前記滞在評価値算出手段によって算出された前記滞在評価値が、前記滞在注意喚起基準値設定手段によって設定された前記滞在注意喚起基準値以上であるか否かを判定し、
    前記移動評価値判定手段は、さらに前記移動評価値算出手段によって算出された前記移動評価値が、前記移動注意喚起基準値設定手段によって設定された前記移動注意喚起基準値以上であるか否かを判定し、
    前記滞在評価値判定手段によって前記滞在評価値が前記滞在注意喚起基準値以上であると判定された場合に、または、前記移動評価値判定手段によって前記移動評価値が前記移動注意喚起基準値以上であると判定された場合に、前記センサによって検知された前記行動者に対して前記威嚇よりも警告の程度が小さい注意喚起を行う注意喚起手段、
    をさらに備えることを特徴とする請求項14に記載の警備装置。
  16. センサが異常を検知する領域である検知領域ごとに、前記検知領域に行動者が滞在した場合に加算する単位時間当たりの滞在加算値を設定する滞在加算値設定ステップと、
    前記センサによって検知された検知情報に基づいて、前記検知領域に前記行動者が滞在しているか否かを判定する滞在判定ステップと、
    前記滞在判定ステップによって前記行動者が前記検知領域に滞在していると判定された場合に、滞在していると判定された時間内に設定された前記滞在加算値の総和である滞在評価値を算出する滞在評価値算出ステップと、
    前記検知領域ごとに、前記検知領域での正当な行動者による滞在時間と前記検知領域から屋内への侵入を防御可能な時間を示す物理的防御時間との少なくとも一つに基づいて威嚇基準値を算出する威嚇基準値設定ステップと、
    前記滞在評価値算出ステップによって算出された前記滞在評価値が、前記威嚇基準値設定ステップによって算出された前記威嚇基準値以上であるか否かを判定する滞在評価値判定ステップと、
    前記滞在評価値判定ステップによって前記滞在評価値が前記威嚇基準値以上であると判定された場合に、前記センサによって検知された前記行動者に対して威嚇する威嚇ステップと、
    を有することを特徴とする警備方法。
  17. センサが異常を検知する領域である検知領域を行動者が移動した場合に加算する単位時間当たりの移動加算値を設定する移動加算値設定ステップと、
    前記センサによって検知された検知情報に基づいて、前記検知領域を前記行動者が移動したか否かを判定する移動判定ステップと、
    前記移動判定ステップによって前記行動者が前記検知領域に移動したと判定された場合に、移動していると判定された時間内に設定された前記移動加算値の総和である移動評価値を算出する移動評価値算出ステップと、
    正当な行動者による前記検知領域間の移動量に基づいて威嚇基準値を算出する威嚇基準値設定ステップと、
    前記移動評価値算出ステップによって算出された前記移動評価値が、前記威嚇基準値設定ステップによって算出された前記威嚇基準値以上であるか否かを判定する移動評価値判定ステップと、
    前記移動評価値判定ステップによって前記移動評価値が前記威嚇基準値以上であると判定された場合に、前記センサによって検知された前記行動者に対して威嚇する威嚇ステップと、
    を有することを特徴とする警備方法。
  18. センサが異常を検知する領域である検知領域ごとに、前記検知領域に行動者が滞在した場合に加算する単位時間当たりの滞在加算値を設定する滞在加算値設定ステップと、
    前記センサによって検知された検知情報に基づいて、前記検知領域に前記行動者が滞在しているか否かを判定する滞在判定ステップと、
    前記滞在判定ステップによって前記行動者が前記検知領域に滞在していると判定された場合に、滞在していると判定された時間内に設定された前記滞在加算値の総和である滞在評価値を算出する滞在評価値算出ステップと、
    前記検知領域ごとに、前記検知領域での正当な行動者による滞在時間と前記検知領域から屋内への侵入を防御可能な時間を示す物理的防御時間との少なくとも一つに基づいて滞在威嚇基準値を算出する滞在威嚇基準値設定ステップと、
    前記滞在評価値算出ステップによって算出された前記滞在評価値が、前記滞在威嚇基準値設定ステップによって設定された前記滞在威嚇基準値以上であるか否かを判定する滞在評価値判定ステップと、
    前記検知領域を前記行動者が移動した場合に加算する移動加算値を設定する移動加算値設定ステップと、
    前記センサによって検知された検知情報に基づいて、前記検知領域を前記行動者が移動したか否かを判定する移動判定ステップと、
    前記移動判定ステップによって前記行動者が前記検知領域に移動したと判定された場合に、移動していると判定された時間内に設定された前記移動加算値の総和である移動評価値を算出する移動評価値算出ステップと、
    正当な行動者による前記検知領域間の移動量に基づいて移動威嚇基準値を算出する移動威嚇基準値設定ステップと、
    前記移動評価値算出ステップによって算出された前記移動評価値が、前記移動威嚇基準値設定ステップによって算出された前記移動威嚇基準値以上であるか否かを判定する移動評価値判定ステップと、
    前記滞在評価値判定ステップによって前記滞在評価値が前記滞在威嚇基準値以上であると判定された場合に、または、前記移動評価値判定ステップによって前記移動評価値が前記移動威嚇基準値以上であると判定された場合に、前記センサによって検知された前記行動者に対して威嚇する威嚇ステップと、
    を有することを特徴とする警備方法。
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