JPH06301868A - 侵入者監視方法 - Google Patents

侵入者監視方法

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JPH06301868A
JPH06301868A JP11394493A JP11394493A JPH06301868A JP H06301868 A JPH06301868 A JP H06301868A JP 11394493 A JP11394493 A JP 11394493A JP 11394493 A JP11394493 A JP 11394493A JP H06301868 A JPH06301868 A JP H06301868A
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JP
Japan
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intruder
signal
sensor
opening
room
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JP11394493A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Nakanishi
康彦 中西
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 正確に侵入者の存在を認識できる侵入者監視
方法を提供すること。 【構成】 室内に居る人物の動きにより作動する空間セ
ンサーからの信号を判断1bして無となった後、窓に取
り付けた開口センサーからの信号を判断1dし、猶予時
間Tを経過して開口センサーからの信号が有となった場
合に侵入者の認識をする。また、空間センサーからの信
号が有となるか、または開口センサーからの信号が有と
なるかのいずれかの場合に、中央演算装置から室内に向
けて警告信号を送信し、その後、応答が無ければ室内に
侵入者が居ると判断したり、また、開口センサーからの
検出情報に基づいて侵入のあやしさの度合いを求め、侵
入者の存在を認識するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の外から室内へ侵
入する侵入者の存在を認識する侵入者監視方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】外部から室内に侵入する侵入者の存在を
知らせる監視装置は、ビルや住居等の建物に設置されて
いるものであり、監視装置に接続された開口センサーを
窓等の開閉部分に取り付けて、その開口センサーの作動
状態を検知して侵入者の有無を判断するものである。
【0003】このような監視装置を用いた侵入者の監視
方法は、先ず、監視装置の警戒モードと非警戒モードと
のいずれかを設定する。そして、警戒モードを設定した
状態で開口センサーが作動した場合に、侵入者有と判断
して警報等を鳴らす。また、開口センサー以外にも、窓
ガラスの振動を検知する振動センサーや、室内に設けた
赤外線センサー等を用いてもよく、監視装置が警戒モー
ドの状態でいずれかのセンサーが作動した場合に警報等
を鳴らすようにしている。警報はビルの管理室やセキュ
リティセンター等にも伝達され、これに応じて警備員等
が検査に来ることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな侵入者監視方法には次のような問題がある。すなわ
ち、警戒モードの状態で開口センサー等のセンサーが作
動したか否かの「1」、「0」の情報だけで侵入者の有
無を判断しているため、本当に侵入者なのか、誤報なの
かの状況判断を行うには情報不足である。また、監視装
置の警戒モードを解除しないまま、家主が窓等を開けて
しまうとセンサーが作動して侵入者有という判断をして
しまい、警備員が駆けつけてしまうという不都合を招い
ている。よって、本発明は正確に侵入者の存在を認識で
きる侵入者監視方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するために成された侵入者監視方法である。すな
わち、建物の窓の開閉により作動する開口センサーから
の信号と、室内に居る人物の動きにより作動する空間セ
ンサーからの信号とを中央演算装置に入力し、その演算
結果に基づいて侵入者の存在を認識する侵入者監視方法
であり、空間センサーからの信号が無となった状態で、
予め設定した猶予時間を経過後に開口センサーからの信
号が有った場合に侵入者を認識するようにする。
【0006】また、空間センサーからの信号が有となる
か、または開口センサーからの信号が有となるかのいず
れかの場合に、中央演算装置から室内に向けて警告信号
を送信した後、応答が無ければ室内に侵入者が有と判断
したり、また、開口センサーからの信号に基づく検出情
報として、窓が開く速度情報と、開度情報と、開いてい
る時間情報と、開いた時間帯情報と、開いた場所情報と
を求め、そのうちの少なくとも1つを中央演算装置に入
力して、この検出情報から侵入のあやしさに応じた値を
求め、この値に基づいて侵入者が存在するかどうかの度
合いを求める監視方法でもある。
【0007】
【作用】空間センサーからの信号が無の時から次に開口
センサーからの信号が有となるまでの時間を計測し、そ
の時間が予め設定した猶予時間よりも長い場合には、外
部から窓を開けたと判断する。その後、所定の時間内に
空間センサーからの信号が有となった場合には、侵入者
が窓から室内へ侵入したと判断して警報を鳴らしたりす
る。
【0008】また、空間センサーからの信号が有となる
か、または開口センサーからの信号が有となるかのいず
れかが作動した場合に、誤報かどうかを判断するため、
中央演算装置から室内に警告信号を送信し、応答が無け
れば家主以外のもの、すなわち侵入者が室内に居ると判
断して警報を鳴らす。また、窓が開く速度や開度、開い
ている時間や開けられた時間帯、どの窓が開いたか等の
検出情報を開口センサーから得て、そのうちの少なくと
も1つを中央演算装置に入力し、侵入のあやしさに応じ
た値を求める。これらの値を個々に出力したり、各値を
総合的に推論して侵入者が存在するかどうかのあやしさ
の度合いを出力しても良い。
【0009】
【実施例】以下に、本発明の侵入者監視方法の実施例を
図に基づいて説明する。図1は、本発明の侵入者監視方
法を説明する流れ図、図2は監視装置を説明するブロッ
ク図である。先ず、本発明の侵入者監視方法を説明する
に先立ち、侵入者の監視装置1の一例を説明する。
【0010】すなわち、この監視装置1は、中央演算装
置21とメモリ22とを備えた制御部2の指示により侵
入者の監視を行うものであり、窓に取り付けられるマグ
ネットセンサー等から成る開口センサー3、31、3
2、33と、および室内に取り付けられる超音波センサ
ーや赤外線センサー等から成る空間センサー4とが所定
のインタフェース回路(I/F)を介して制御部2に接
続されている。また、侵入者の動きを認識してそれを知
らせる警報等を出力するために、例えば出力(その1)
51〜出力(その3)53がインタフェース回路(I/
F)を介して制御部2に接続されている。さらに、監視
装置1の操作を行うための操作パネル6が接続されてい
るとともに、電話回線7の切り換えスイッチ8を介して
電話機9が接続され、監視装置1が構成されている。
【0011】本発明の侵入者監視方法は、このような監
視装置1を建物等に設置して、侵入者が室内に存在する
かどうかを認識する方法であり、制御部2に備えられた
メモリ22内のプログラムを中央演算装置21の指令に
より実行して行う。次に、この監視装置1を用いた侵入
者監視方法を順に説明する。
【0012】先ず、監視装置1に設けられた操作パネル
6を用いて警戒モードとし、侵入者の監視処理を開始す
る。これにより、監視装置1の制御部2に備えられたメ
モリ22内のプログラムが中央演算装置21により起動
することになる。このプログラムの起動により、先ずカ
ウンタである変数tを0にする初期化とtの加算1aを
行う。次いで、室内に設けた赤外線センサー等の空間セ
ンサー4による人の動きの監視1bを行い、信号が有と
なればtを初期化して再び加算1cを行う。
【0013】空間センサー4からの信号が無の状態でカ
ウンタtの加算が進み、ある時点で開口センサー3、3
1、32、33による信号が有となった場合1dには、
予め猶予時間として定めた設定時間Tと、その時点での
カウンタtの値との比較1eを行う。この比較1eで、
カウンタtの値が設定時間Tより長い場合には、室内に
人物がいない状態で窓が開けられたと判断して、次の空
間センサー4からの信号待ちの状態1fとなる。また、
カウンタtの値が設定時間Tよりも短い場合には、誤報
としてカウンタtの初期化1aへ戻る。
【0014】つまり、設定時間Tよりもカウンタtの値
の方が長い場合には、外から窓が開けられたものと判断
しており、次にこの空間センサー4からの信号が有とな
った場合には、開けた窓から侵入者が室内へ入り込んだ
と判断し、次の出力工程へ進む。出力工程としては、例
えば、監視装置1の出力(その1)51から所定の信号
を出力して警報を鳴らし侵入者の侵入を知らせたり、セ
キュリティセンター等にその警報を伝達する。また、空
間センサー4からの信号が無である場合には、窓が開け
られただけでまだ室内に侵入していないと判断し、予備
警報を行うようにしても良い。
【0015】このように、窓に取り付けた開口センサー
3、31、32、33からの信号と、室内に取り付けら
れた空間センサー4からの信号とに基づいて、家主が室
内から窓を開けたのか、侵入者が建物の外から窓を開け
て室内に入り込んだのかを判断できることになる。
【0016】次に、他の侵入者監視方法を図3、および
図4に基づいて説明する。図3は、他の監視方法を説明
する流れ図(その1)、図4は、他の出力工程を説明す
る流れ図である。すなわち、以下に説明する監視方法
は、建物の外から窓を開けて室内に入り込んだ侵入者が
存在するという判断が間違い(誤報)であるかどうかを
確認するための工程である。
【0017】そこで、図3に示す監視方法は、各種のセ
ンサーが作動したときに、家主がいるかいないかを確認
するための方法であり、図2に示す監視装置1の空間セ
ンサー4からの信号が有となるか、または、開口センサ
ー3、31、32、33からの信号が有となった場合に
室内の電話機9を呼び出すようにする。例えば、先ず、
空間センサー4からの信号が有るかどうかの判断3aを
行い、これが有であれば電話呼び出し3cを行う。次
に、開口センサー3、31、32、33からの信号が有
るかどうかの判断3bを行い、有であれば電話呼び出し
3cを行う。つまり、空間センサー4からの信号が有と
なるか、開口センサー3、31、32、33からの信号
が有となるかのいずれかの作動があった場合に電話呼び
出し3cを行う。
【0018】電話呼び出し3cを行う場合には、先ず、
監視装置1に設けられた切り換えスイッチ8を電話回線
7から切離し、中央演算装置21側に接続する。そし
て、中央演算装置21から室内に配置された電話機9に
指令を送り、電話機9による呼び出し3cを行う。ま
た、電話機9の代わりに他の受信装置を設けておき、中
央演算装置21から所定の警告信号を送信してもよい。
【0019】電話機9の呼び出し3cを行った後、受話
器のフックアップの有無の判断3dを行い、所定の時間
内にフックアップが無ければ室内に侵入者が居ると判断
して出力(その2)52に信号を出力して警報3fを鳴
らす。また、フックアップが有れば室内に家主が居ると
判断してクリア処理3eを行う。クリア処理3eとして
は、例えば、中央演算装置21からの音声合成で、「受
話器を一旦置いてから又上げて番号をダイアルして下さ
い」や「受話器を置いて操作パネルで操作して下さい」
等のメッセージを流す。前者のメッセージの場合には、
予め設定してある暗証番号をダイアルする。また、後者
のメッセージの場合には、監視装置1の操作パネル6の
特定のスイッチ(家主のみが知っている)を押してクリ
ア処理3eを行う。クリア処理3eが成されたら、切り
換えスイッチ8を再び電話回線7側に接続して、電話機
9と電話回線7とを接続しておく。
【0020】このようにして、室内の電話機9等を用い
て侵入者の存在の確認を行うことで、室内に居るのが家
主なのか侵入者なのかの確実な判断を行うことができる
ようになる。これにより、例えば、家主が外から戻って
きて、警戒モードのまま室内に入ってしまった場合で
も、電話機9を用いて家主かどうかを確認することで誤
報を無くすことができる。
【0021】また、この電話機9等による呼び出しは、
図1に示す監視方法の出力工程の他の例として用いても
よい。つまり、非警戒モードのまま家主が外出してしま
った場合には、警報が鳴らなくなってしまい、侵入者が
存在するという判断がなされなくなってしまう。このよ
うな場合を想定して、非警戒モードのまま外出してしま
っても、図1に示す監視方法を起動させておく。つま
り、図1に示す監視方法で、空間センサー4、および開
口センサー3、31、32、33による信号が所定の条
件を満たして最後の出力工程まで処理が進んだ場合に図
4に示す他の出力工程へ進む。
【0022】図1に示す出力工程まで進むということ
は、先に述べたように侵入者が外から室内に侵入したと
判断できるため、監視装置1を非警戒モードから警戒モ
ードに自動的に切り換えて、図4に示す他の出力工程に
進む。そして、中央演算装置21から電話機9に対して
信号を送信して電話呼び出し4aを行い、受話器のフッ
クアップの有無の判断4bを行う。このフックアップが
無であれば警報4dを鳴らし、また、有であればクリア
処理4cを行う。このように、電話機9等による確認を
行えば、室内に家主が居るのか、侵入者が居るのかを判
断して、セキュリティセンター等への誤報を無くすこと
ができるとともに、家主の不注意で非警戒モードのまま
外出してしまっても、侵入者の監視が行えるようにな
る。
【0023】なお、家主が外から戻ってきた場合、警戒
モードから非警戒モードに切り換えるまでの間に警報が
出力されないように時間の猶予を考えて、例えば玄関
(主となる出入り口)に設けた開口センサー3からの信
号が有となった状態から1〜5分程度待ち時間を設定し
ておき、警報等が出力されるのを停止するようにしてお
いてもよい。
【0024】次に、その他の侵入者監視方法を図5〜図
7に基づいて説明する。図5は他の侵入者監視方法を説
明する流れ図(その2)、図6は窓に取り付けた開口セ
ンサーの働きを説明する斜視図、図7はメンバシップ関
数による変換を説明する図である。すなわち、図5に示
す監視方法は、図6に示すような開口センサー31、3
2、33からの信号に基づいて侵入のあやしさの度合い
を判断する方法である。
【0025】開口センサー31、32、33は、窓10
の一方の例えば枠に取り付けられており、他方の枠には
各開口センサー31、32、33を作動させるためのマ
グネット30が取り付けられている。位置aに取り付け
られた開口センサー31は窓10が閉まっている状態で
マグネット30により作動するようになっており、位置
bに取り付けられた開口センサー32は、窓10がわず
かに開いてかろうじて人が侵入できるような位置で作動
するようになっている。また、位置cに取り付けられた
開口センサー33は、窓10が開いて人がスムースに入
れるような位置で作動するようになっている。
【0026】これらの開口センサー31、32、33を
用いて以下に説明する検出情報を求め、そのうちの少な
くとも1つを図2に示す中央演算装置21に入力する。
すなわち、先ず速度情報5aとして、窓10が開く速度
を開口センサー31、32、33の作動から読み取る。
速度情報5aを得るには、窓10の位置aに取り付けら
れた開口センサー31と位置bに取り付けられた開口セ
ンサー32との距離h1 、および位置bに取り付けられ
た開口センサー32と位置cに取り付けられた開口セン
サー33との距離h2 をマグネット30が移動する時間
から求めるようにする。
【0027】次に開度情報5bとして、窓10がどのく
らい開いているかを読み取る。すなわち、窓10が開く
とマグネット30が移動して開口センサー31から窓1
0が開いたという信号が得られ、その後、未だ開口セン
サー32が作動しない場合には、マグネット30が位置
a〜位置bの間にあると判断して、その位置を中央演算
装置21に入力する。なお、この場合には、人が侵入で
きるほど窓10が開いておらず、侵入不可能である。ま
た、開口センサー32が作動した後、未だ開口センサー
33が作動していない場合には、マグネット30が位置
b〜位置cの間にあると判断して、中央演算装置21に
入力する。この場合には、人が侵入できる程度に窓10
が開けられた状態であり、一番あやしいと判断できる。
また、開口センサー33が作動した後は、マグネット3
0が位置cから先にあると判断してその位置を中央演算
装置21に入力する。この場合には、家主が窓10を開
けた可能性が高いと判断でき、後述するあやしさの度合
いに反映させる。
【0028】次に、開口時間情報5cとして、窓10が
開いている間の時間を開口センサー31の作動状態から
計測し、中央演算装置21に入力する。窓10が開いて
いる時間は、例えば、マグネット30が移動して開口セ
ンサー31が作動して、また、マグネット30が戻って
きて開口センサー31が再び作動するまでの時間を計測
すればよい。次いで、時間帯情報5dとして、窓10が
一日のうちでどの時間帯に開いたかを中央演算装置21
に入力し、さらに、場所情報5eとして、開けられた窓
10の場所(例えば、2階の窓10とかベランダの窓1
0などの位置)を中央演算装置21に入力する。
【0029】次に、これらの検出情報に基づいて、中央
演算装置21でファジィ推論5fを行う。ファジィ推論
5fは、例えば、先ず図7に示すような、各情報と侵入
者の侵入のあやしさの度合いμとの関係から成るメンバ
シップ関数を用いて各情報毎に出力するものである。例
えば、図7(a)に示すメンバシップ関数は、窓10が
開く速度に対するあやしさ(危険度)の度合いμ1 を示
したものであり、窓10が開く速度が遅い場合には、あ
やしさの度合いμ1 が高くなっている。
【0030】また、図7(b)に示すメンバシップ関数
は、窓10の開度に対するあやしさの度合いμ2 を示し
たものであり、図7(c)に示すメンバシップ関数は、
窓10の開口時間に対するあやしさの度合いμ3 を示し
たものである。さらに、図7(d)に示すメンバシップ
関数は、窓10が開けられた時間帯に対するあやしさの
度合いμ4 を示すものであり、例えば13時〜16時ま
での間が一番あやしさの度合いμ4 が高いというよう
に、過去の侵入頻度のデータからその度合いμが決定さ
れている。
【0031】図7(e)に示すメンバシップ関数は、窓
10が開けられた場所に対するあやしさの度合いμ5
示すものであり、これも過去の侵入頻度のデータから、
例えば2階の窓10が一番あやしさの度合いμ5 が高い
というようになっている。なお、このメンバシップ関数
は、地域性等により変化するものであり、これに限定さ
れない。
【0032】これらのメンバシップ関数を用い、中央演
算装置21に入力された各情報に対するあやしさの度合
いμをそれぞれ算出する。例えば、窓10が開く速度か
らμ=1 0.9、開度からμ2 =0.75、開口時間か
らμ3 =0.4、時間帯からμ4 =0.45、さらに場
所からμ5 =0.65というように開口センサー31、
32、33の信号から得られた各情報毎にあやしさの度
合いμを算出する。そして、次に示すファジィ推論5f
を行う。
【0033】ファジィ推論5fを行う場合には、必要に
応じて各情報に基づく度合いμに重みを付ける。例え
ば、侵入者の行動パターンに基づき、窓10の開口時間
による度合いμが最も危険度に対して重要である場合に
は、このμ3 に最も大きい係数(例えば,k3 =1.
0)を掛けるというように、それぞれの度合いμに対し
て重要性に応じて0から1.0までの値を掛ける。そし
て、このような重み付された各度合いμn を加算して各
係数の和で割ることにより全体の重心を求めて総合的な
あやしさの推論値μを以下の式(1)により算出する。
【数1】 例えば、0から1.0までの間でこの推論値が表される
場合、0の「安全」、0.25の「やや危険」…0.7
5の「かなり危険」、1.0の「最も危険」まで必要に
応じて数段階の危険度を予め定めておき、算出された推
論値が例えば0.75だとすると「かなり危険」という
ように、この推論値から判断する。この推論値を中央演
算装置21から出力(その3)53に出力し、セキュリ
ティセンター等に伝達して、警備員等がこの推論値を見
て危険度を判断するようにする。また、別にμ1 〜μ5
そのものの値を伝達して危険度を判断するようにしても
よい。
【0034】なお、図5に示す監視方法は、図1に示す
監視方法の出力工程として起動させてもよく、図4に示
す監視方法の出力工程と合わせて使用してもよい。ま
た、窓10に取り付けた開口センサー31、32、33
はこの数に限定されず、さらに細かい判断を行いたい場
合には、これ以上の数を取り付けるようにすればよい。
さらに、開口センサー31、32、33からの信号に基
づく検出情報として、速度情報、開度情報、時間情報、
時間帯情報、場所情報とを求めて中央演算装置21に入
力したが、これ以外の情報を求めてもよく、その検出情
報の中から必要なものを中央演算装置21に入力すれば
よい。
【0035】また、空間センサー4として、超音波セン
サーや赤外線センサーを用いて説明したが、本発明はこ
れに限定されず他のものを用いてもよい。本実施例で
は、侵入者の監視を行う建物に監視装置1を設置した場
合について説明したが、本発明はこれに限定されず、例
えば、監視装置1を建物の管理室やセキュリティセンタ
ー等に設置し、開口センサー3、31、32、33や空
間センサー4のみを室内に設けて監視を行うようにして
もよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の侵入者監
視方法によれば次のような効果がある。空間センサーか
らの信号と、開口センサーからの信号とに基づいて判断
することで、侵入者が外から室内に侵入したか、あるい
は家主が室内から窓を開けたかを認識できるようにな
る。また、空間センサーまたは開口センサーが作動した
状態で、室内の電話機等に信号を送り呼び出すことによ
り、誤報かどうかを確認できる。
【0037】しかも、家主の不注意で非警戒モードにし
たまま外出してしまっても、空間センサーや開口センサ
ーの作動状態で自動的に警戒モードに切り換えられるた
め、侵入者を確実に認識することが可能となる。さら
に、開口センサーからの信号に基づいて、窓が開く速度
や開度、開口時間等を検出し、これらの情報を用いて中
央演算装置でファジィ推論させることにより、数段階の
危険度に分けて判断することが可能となる。これらによ
り、誤報無く確実に侵入者の存在を認識できるため、必
要な場合にのみ警備員を出動させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の侵入者監視方法を説明する流れ図であ
る。
【図2】監視装置を説明するブロック図である。
【図3】他の監視方法の例を説明する流れ図(その1)
である。
【図4】他の出力工程を説明する流れ図である。
【図5】他の監視方法の例を説明する流れ図(その2)
である。
【図6】開口センサーの働きを説明する斜視図である。
【図7】メンバシップ関数による変換を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 監視装置 2 制御部 3 開口センサー 4 空間センサー 6 操作パネル 7 電話回線 8 切り換えスイッチ 9 電話機 21 中央演算装置 22 メモリ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の窓の開閉により作動する開口セン
    サーからの信号と、室内に居る人物の動きにより作動す
    る空間センサーからの信号とを中央演算装置に入力し、
    その演算結果に基づいて侵入者の存在を認識する侵入者
    監視方法であって、 前記空間センサーからの信号が無の状態で、予め設定し
    た猶予時間を経過後に前記開口センサーからの信号が有
    った場合に前記侵入者の認識を行うようにしたことを特
    徴とする侵入者監視方法。
  2. 【請求項2】 建物の窓の開閉により作動する開口セン
    サーからの信号と、室内に居る人物の動きにより作動す
    る空間センサーからの信号とを中央演算装置に入力し、
    その演算結果に基づいて侵入者の存在を認識する侵入者
    監視方法であって、 前記空間センサーからの信号が有となるか、または前記
    開口センサーからの信号が有となるかのいずれかの場合
    に、前記中央演算装置から前記室内に向けて警告信号を
    送信し、 その後、応答が無ければ該室内に前記侵入者が有と判断
    することを特徴とする侵入者監視方法。
  3. 【請求項3】 建物の窓の開閉により作動する開口セン
    サーからの信号と、室内に居る人物の動きにより作動す
    る空間センサーからの信号とを中央演算装置に入力し、
    その演算結果に基づいて侵入者の存在を認識する侵入者
    監視方法であって、 先ず、前記開口センサーからの信号に基づく検出情報を
    求めて前記中央演算装置に入力し、 次いで、入力された前記検出情報から侵入のあやしさに
    応じた値を求め、該値に基づいて前記侵入者が存在する
    かどうかの度合いを求めることを特徴とする侵入者監視
    方法。
  4. 【請求項4】 前記検出情報として、前記窓が開く速度
    情報と、開度情報と、開いている時間情報と、開いた時
    間帯情報と、開いた場所情報とを求め、そのうちの少な
    くとも1つを前記中央演算装置に入力することを特徴と
    する請求項3記載の侵入者監視方法。
JP11394493A 1993-04-15 1993-04-15 侵入者監視方法 Pending JPH06301868A (ja)

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JP11394493A Pending JPH06301868A (ja) 1993-04-15 1993-04-15 侵入者監視方法

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JP (1) JPH06301868A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007233660A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Sogo Keibi Hosho Co Ltd 警備装置および警備方法

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JP2007233660A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Sogo Keibi Hosho Co Ltd 警備装置および警備方法

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