JP4611500B2 - リターダ用エキサイタ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、リターダ用エキサイタ、特にエキサイタ内蔵リターダのエキサイタコアを複数個に分割すると共に、その分割されたエキサイタコアにボビンを一体成型し、このボビンに巻回されるエキサイタコイルと共にモールド材でモールドして防水性を持たせる構造のリターダ用エキサイタにおいて、ボビン一体成型エキサイタコアを用いることから生じる防水性の劣化が生じないようにした構造のリターダ用エキサイタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のエキサイタ内蔵リターダは、そのエキサイタコアを複数個に分割した構造のものはなく、また従来のエキサイタ内蔵リターダでは、その防水性について特別の考慮が払われていなかった。
【0003】
図25は従来のエキサイタ内蔵リターダの要部縦断面図であり図26のAOB矢視図を示している。図26は図25の右側面図である。
【0004】
図25,図26において、支持円板1は図25図示の如く、変速装置2の出力軸側フランジ2─1とプロペラシャフト3側のフランジ3─1との間に回転可能に設けられている。当該支持円板1はその先端両側の部材によってそれぞれ開口端を有する椀状に形成されており、ボルト4及びナット5とで変速装置2の出力軸側フランジ2─1とプロペラシャフト3側のフランジ3─1との間に同軸的に固着されている。
【0005】
支持円板1の外側には取付け円板6を介して支持円板1と軸心を同一にして渦流円筒7が配設されている。当該渦流円筒7には鉄鋼材料等の磁性材が用いられる。
【0006】
両側がそれぞれ開口し椀状に形成された部材を有する支持円板1の外側と当該渦流円筒7とで形成される空間には、磁性材の円筒状の支持部材8が配置されると共に、当該円筒状の支持部材8の一端は中央に凹部を有する支持板9に固着されている。そして当該支持板9は変速装置2の端部にボルト10で固定されている。
【0007】
両側がそれぞれ開口し椀状に形成された部材を有する上記支持円板1の外側と渦流円筒7とで形成される空間に配置された円筒状の支持部材8の外周面には、磁性材のポールコア11がボルト12を介して取付けられており、当該ポールコア11と渦流円筒7の内周面との間にエアギャップ、すなわち間隙が形成されている。そして当該ポールコア11に界磁コイル13が巻回されている。また支持部材8の内周面にはエキサイタコア14が固着されると共に、当該エキサイタコア14に設けられたスロット(コイル溝)にはそれぞれエキサイタコイル15が巻回されている。
【0008】
一方、両側がそれぞれ開口し椀状に形成された部材を有する支持円板1の外周面には、例えばアークセグメント状に形成された永久磁石16が交互に異極となるような順に等間隔で配置されている。当該永久磁石16と上記エキサイタコア14との間にエアギャップ、すなわち間隙が形成されており、エキサイタコア14に巻回されたエキサイタコイル15と永久磁石16とでエキサイタを構成している。
【0009】
エキサイタコイル15に発生した交流電圧は整流手段で整流され、スイッチの投入により上記界磁コイル13に界磁電流が流れるようになっている。
【0010】
なお、17は遮熱板であり、渦電流損の発熱による渦流円筒7からの輻射熱を当該遮熱板17で遮蔽して界磁コイル13の温度上昇を抑制するようになっている。18は放熱用フィンであり、渦流円筒7に発生した渦電流損による発熱を当該放熱用フィン18から空中に放熱させるようになっている。
【0011】
上記の様に構成されている従来のエキサイタ内蔵リターダの動作は次の如くである。
【0012】
変速装置2の出力軸、すなわち当該出力軸側フランジ2─1を回転させると、支持円板1,永久磁石16,取付け円板6及び渦流円筒7は一体となって回転する。この時プロペラシャフト3側のフランジ3─1もこの回転が伝達される。
【0013】
リターダを作動させるために、図示されていないスイッチを投入することにより、エキサイタコイル15に発生している交流電圧の整流手段で整流された直流電圧が当該スイッチを介して上記界磁コイル13に界磁電流を流させる。従ってポールコア11が交互にN極とS極との順に磁化され、渦流円筒7に渦電流が発生する。この渦電流とポールコア11が生成する磁界との間で渦流円筒7の回転方向と反対方向に制動トルクが発生し、当該制動トルクが出力軸側フランジ2−1の回転に対しブレーキ作用を及ぼす。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
従来のエキサイタ内蔵リターダにおいて、トラックの走行に伴って跳ねた水がリターダに降りかかった場合、エキサイタの絶縁性が劣化するおそれがあるため、その劣化を防止する手段が必要である。
【0015】
その劣化を防止する手段として、エキサイタコイル15等を組み付けた後に合成樹脂等で覆うといった方法が考えられるが、その生産性の低下は免れない。エキサイタの絶縁性の劣化防止と生産性の観点から、エキサイタ内蔵リターダを生産するに当たって、エキサイタコア14を分割し、個別に防水性を施してから組み付ける方法が考慮された。
【0016】
しかしこの場合においても、磁気抵抗の増加による性能への影響が懸念されることのみならず、エキサイタコアにエキサイタコイルを巻回するボビンの構造に特別の配慮を払わないと、エキサイタコイルの絶縁性に対する防水性の劣化も懸念される。
【0017】
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、エキサイタ内蔵リターダの組み立てを簡便化するに当たり、エキサイタコアを複数個に分割する構造となし、その際エキサイタコアを分割することから生じる磁気的特性の劣悪化の防止と共に、エキサイタコアと一体成型されるボビンを用いることから生じるその防水性をも配慮したリターダ用エキサイタを提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決しようとする手段】
上記の目的を解決するために、本発明のリターダ用エキサイタは複数個の永久磁石と相対向し、間隙を介してその外側にボビンを介しエキサイタコイルが巻回されてなると共に、これらのボビン及びエキサイタコイルと共にモールド材でモールドされてなる円筒状のエキサイタコアと、界磁コイルを備えると共にエキサイタコイルに発生した電圧を基に当該界磁コイルに流れる界磁電流でN極とS極とが交互に磁化される複数の磁極を備え、エキサイタコアの外周に当該エキサイタコアと一体的に設けられた円筒状のポールコアと、当該ポールコアの磁極に対向し、間隙を介してその外側に設けられた渦流円筒とを具備し、当該ポールコアと渦流円筒とを相対的に回転させ、渦流円筒に渦電流を発生させて制動力を得る構成のリターダ用エキサイタにおいて、上記ボビン及びエキサイタコイルと共にモールド材でモールドされてなる円筒状のエキサイタコアが複数個に分割されてモールド状エキサイタコアを形成すると共に、この複数個に分割される各モールド状エキサイタコアは、分割されたエキサイタコアと、エキサイタコアに巻回されるエキサイタコイルと、エキサイタコイルが巻回されるコイル溝、エキサイタコアのコイルエンド側に形成される第1の巻枠体およびエキサイタコアのコイルエンド側コイル溝底部に形成される第2の巻枠体を備えると共に、第1の巻枠体の先端部の反り返りを防止する反り返り防止手段を備え、エキサイタコアと一体成型されたボビンと、エキサイタコア、当該エキサイタコアと一体成型されたボビンおよび当該ボビンのコイル溝に巻回されるエキサイタコイルを所定形状にモールドするモールド材を備え、上記反り返り防止手段は、第1の巻枠体の付け根部から先端に向かってその内周面が第2の巻枠体側に傾斜した傾斜面を備えて形成されると共に、当該傾斜面にその先端方向に向かって逆傾斜角を備えた逆傾斜小面部が形成されてなることを特徴としている。
【0019】
そして上記反り返り防止手段は、第1の巻枠体の付け根部から先端に向かってその内周面が第2の巻枠体側に傾斜した傾斜面を備えて形成されると共に、当該傾斜面に第1の巻枠体の付け根部からその先端方向に向かって、或いは当該第1の巻枠体の途中からその先端方向に向かって逆傾斜角を備えた逆傾斜小面部が形成されてなり、モールド状エキサイタコアを形成する際、当該逆傾斜小面部を押圧して第1の巻枠体の反り返りを戻し、モールドされるように構成されている場合や、第1の巻枠体の付け根部から先端に向かってその内周面が第2の巻枠体側に傾斜した傾斜面を備えて形成されると共に、当該傾斜面は2つの傾斜面で形成され、かつ第1の巻枠体の先端側の傾斜はその付け根部側の傾斜より大きな傾斜角度で形成されてなる場合が存在する。
【0020】
複数個に分割された各エキサイタコアにボビンを介してエキサイタコイルを巻回し、これらの部材をモールド材でモールドしてモールド状エキサイタコアとする際、当該ボビンには、第1の巻枠体先端部の反り返りを防止する反り返り防止手段を備えているので、モールド材でモールド後のボビン先端部のエキサイタコアの内周面からのはみ出しがなくなり、防水性が確保される。またエキサイタコイルが巻回されたボビンの巻枠体の先端部とモールド材との接着性が緻密に保持され、また経年変化に対してもその接着性が保持され、防水性、すなわち電気的絶縁性が確保できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は本発明のリターダ用エキサイタが用いられているエキサイタ内蔵リターダの一実施例部分縦断面図であり、図2は要部構造を示した図1の部分接続縦断面図である。
【0022】
図1,図2において、図25,図26と同じものは同一の符号が付されている。ここで図1,図2のエキサイタ内蔵リターダの構造が、図25,図26のエキサイタ内蔵リターダの構造と大きく異なるところは、エキサイタコア14が複数個、すなわち4分割され、この4分割されたエキサイタコア14毎にエキサイタコイル15がボビン20(ボビン20の形状については、後ほど図3ないし図8,図17ないし図20で詳しく説明する)を介してそれぞれ巻回されると共に、これらの部材がモールド材23(図2参照)でモールドされてモールド状エキサイタコア21−1,21−2,21−3,21−4を形成している点である。
【0023】
エキサイタをモールド状エキサイタコア21−1,21−2,21−3,21−4に4分割する理由は、上述した如くエキサイタ内蔵リターダの組み立てを簡便化するためであり、エキサイタコア14を複数個に分割する際、そのとき解決すべき技術的課題として、エキサイタコア14を分割することから生じる磁気的特性の劣悪化の防止と共に、エキサイタコア14と一体成型されるボビン20を用いて、エキサイタコイル15を巻回することから生じるその防水性の配慮である。
【0024】
このエキサイタコア14を複数個に分割する際生じる磁気的特性の劣化の防止を次に説明し、その後上記エキサイタコア14と一体成型されるボビン20を用いて、エキサイタコイル15を巻回することから生じるその防水性について説明することにする。
【0025】
この4分割されたモールド状エキサイタコア21−1,21−2,21−3,21−4の内部構造については、図3以降の図面で詳しく説明するが、概略を説明すると、この各モールド状エキサイタコアについて、当該モールド状エキサイタコア21−1,21−2,21−3,21−4のそれぞれの両端のモールド形状は、各モールド状エキサイタコアの内径面に対しボビン20へのかぶり部分が各モールド状エキサイタコア21−1,21−2,21−3,21−4の端部に向かってテーパ状に形成され、かつその端部のコーナ部が面取り形状に形成されて、モールド材23のかぶり量が減らされている構造、当該モールド状エキサイタコア21−1,21−2,21−3,21−4のそれぞれの両端分割端面部は、エキサイタコア面がモールド面より突出した形状に形成されている構造、当該モールド状エキサイタコア21−1,21−2,21−3,21−4のボビン20のエキサイタコイル15が挿入される各溝のモールド形状は、各モールド状エキサイタコアの内径面に対しボビン20へのかぶり部分が当該溝幅の中心に向かってそれぞれテーパ状に形成されて、モールド材23のかぶり量が減らされている構造、及び当該モールド状エキサイタコア21−1,21−2,21−3,21−4に巻回されたエキサイタコイル15の両端は、段差が設けられた埋め込み構造で、モールド状エキサイタコア21−1,21−2,21−3,21−4の外周面からその軸方向に突出形態のカラー取付け部に取付けられたカラー22(図2参照)の穴を介して引き出されると共に、当該カラー22の埋め込み周辺がモールド材でモールドされている構造を備えていることである。
【0026】
なお、図1,図2において、30はバンドであり、遠心力による永久磁石16を固定するためのものである。
【0027】
図3はエキサイタコイルが巻回される前の4分割されたボビン一体成型エキサイタコアの一実施例正面図、図4は図3の裏面図、図5は図3の左側面図、図6はボビン一体成型エキサイタコアの一実施例内周面側拡大図、図7は図6のE−E断面図、図8は図6のF−F拡大断面図を示している。
【0028】
図3ないし図8において、ボビン一体成型エキサイタコア33は、一般的に用いられている従来の円筒状のエキサイタコア14を4分割したエキサイタコア31−1に、エキサイタコイル15(図1,図2参照)が巻回されるスロット、すなわちコイル溝32、エキサイタコア31−1のコイルエンドの部分に形成される第1の巻枠体34およびエキサイタコア31−1のコイルエンドの部分でコイル溝32の底部に形成される第2の巻枠体35などを備えたボビン20が一体成型されたものである。
【0029】
当該エキサイタコア31−1のコイルエンドの部分に形成される第1の巻枠体34には、その先端部34−1に当該先端部34−1が反り返えるのを防止する反り返り防止手段が設けられている。すなわち、当該第1の巻枠体34の付け根部から先端に向かってその内周面が第2の巻枠体35側に傾斜した傾斜面34−2を備えて形成されている。そして更に、当該傾斜面34−2に第1の巻枠体34の付け根部からその先端方向に向かって逆傾斜角を備えた逆傾斜小面部34−3が形成されている。或いは先端方向に向かって逆傾斜角を備えた逆傾斜小面部34−3は、必ずしも第1の巻枠体34の付け根部からでなくても、先端部34−1から一定の距離を隔てた位置、例えば第1の巻枠体34の傾斜面34−2の中間位置からその先端方向に向かって図3図示の点線で示された位置に形成されていてもよい。
【0030】
当該逆傾斜小面部34−3は、当該逆傾斜小面部34−3部分の肉厚を大きくなるように、逆テーパ形状に形成される。或いはエキサイタコア31−1の内周面と同等な面に形成される。
【0031】
後に詳しく説明するが、エキサイタコイル15がコイル溝32に巻回されると、第1の巻枠体34の先端部34−1は、巻回されたエキサイタコイル15によって図7の矢印方向に押圧され湾曲する。このとき上記逆傾斜小面部34−3を用いてその湾曲方向と逆方向に力を付与することにより、押圧され湾曲された第1の巻枠体34の先端部34−1を元の状態に戻すことができる。
【0032】
図9は4分割されたモールド状エキサイタコアの一実施例モールド形状図、図10は図9の右側面図、図11は図10に示された円Aの部分の拡大説明図を示している。
【0033】
図9,図10において、モールド状エキサイタコア21−1は、エキサイタコア14、当該エキサイタコア14の各溝(スロットに相当)に装着されたボビン20、このエキサイタコア14に装着されたボビン20に巻回されたエキサイタコイル15(図9,図10ではモールドされているので見えない)が、例えばシリコーン等の合成樹脂製のモールド材23でモールドされる。このときエキサイタコア14の内周面X及び外周面Yはモールド材23から露出されると共に、エキサイタコア14のそれぞれの両端分割端面部14−1は、図10に示された円Aの部分の拡大説明図である図11に示されている如く、モールド状エキサイタコア21−1の端面のモールド面Zより突出した状態でモールドされている。
【0034】
そして、モールド状エキサイタコア21−1のそれぞれの両端のモールド形状は、図11に示されている如く、モールド材23のボビン20へのかぶり部分、すなわち図11に示された部分Lがモールド状エキサイタコア21−1の端部に向かってテーパ状(モールド状エキサイタコア21−1の内周面Xに対し角度α)にモールドされ、かつ当該テーパ状に形成された部分Lに連なるコーナ部Cが面取り形状に形成されている。
【0035】
従って、モールド状エキサイタコア21−1,21−2,21−3,21−4を図1図示の如く円筒状に組み立てたとき、図12の組立て時の分割部分の組立て状態説明図に示された如く、モールド状エキサイタコア21−1とモールド状エキサイタコア21−2との間にはそれぞれモールド面Zから突出したエキサイタコア14の端面部14−1による間隙27が形成される。この様にモールド状エキサイタコア21−1とモールド状エキサイタコア21−2との間に間隙27が形成されることにより、モールド状エキサイタコア21−1,21−2,21−3,21−4を、支持板9の円筒状ヨークに容易に圧入することができる。しかもモールド状エキサイタコア21−1,21−2,21−3,21−4のそれぞれのエキサイタコア14の端面部14−1間では隙間がなく圧入されるので、磁路の磁気抵抗が増加するのを防止し、性能が確保される。
【0036】
上記間隙27は、モールド材23が熱膨脹したときの逃げとなり、モールド状エキサイタコア21−1とモールド状エキサイタコア21−2との各モールド材23の熱膨脹による互いの干渉を防止する。
【0037】
なお、図10において、24はエキサイタコイル15の引出し線であり、各ボビン20に巻回されたエキサイタコイル15の巻き始め、巻き終わりの各引出し線24がカラー22から引き出される。当該カラー22は、図2に示されたモールド状エキサイタコア21−1の外周面から突出した形態で形成されているカラー取付け部23−1にそれぞれ取付けられている。当該カラー22の取付け構造については後の図15で詳しく説明する。
【0038】
図13はモールド状エキサイタコアの各溝部分(スロットに相当)の一実施例拡大断面図である。
【0039】
モールド状エキサイタコア21−1の溝幅S部分のモールド形状はモールド状エキサイタコア21−1の内周面Xに対しモールド材23のボビン20へのかぶり部分が当該溝幅Sの中心に向かってそれぞれテーパ状に形成されて、モールド材23のかぶり量が減らされている。すなわちモールド状エキサイタコア21−1のエキサイタコイル挿入口の溝幅S部分のモールド形状は、溝幅Sの中央に対して対称に形成されており、その片側について説明すると、モールド材23のボビン20へのかぶり部分、すなわち図13に示された部分Lがモールド状エキサイタコア21−1の溝幅Sの中央に向かってテーパ状(モールド状エキサイタコア21−1の内周面Xに対し角度α)にモールドされ、かつ当該テーパ状に形成された部分Lに連なる中央形成部Dが窪み形状に形成されている。
【0040】
図14は溝部分のモールド材が熱膨脹したときの形状説明図を示している。
【0041】
モールド材23が図13図示の如く形成されていると、モールド状エキサイタコア21−1のエキサイタコイル挿入口の溝幅S部分のモールド形状は、そのモールド材23の熱膨脹により、内周面Xは図13の実線の様に変形する。
【0042】
なお、図13に示されたモールド状エキサイタコア21−1のエキサイタコイル挿入口の溝幅S部分のモールド形状は、図10のVで示された5個所に形成されている。
【0043】
図15は図10のI−I矢視のカラ−取付け部分断面図を示している。
【0044】
モールド状エキサイタコア21−1に巻回されたエキサイタコイル15の両端の引出し線24は、段差が設けられた埋め込み構造で、モールド状エキサイタコア21−1の外周面からその軸方向に突出した形態のカラー取付け部23−1に取付けられたカラー22の穴を介して引き出される。そして当該カラー22の埋め込み周辺は、図15図示の如く、モールド材26で盛り上げられモールドされている。
【0045】
この様に、カラー22が段差を有する埋め込み構造で、しかも当該カラー22の埋め込み周辺がモールド材26で盛り上げられ形態でモールドされているので、エキサイタコイル15の両端の引出し線24が動き、この引出し線24の動きがカラー22に伝わっても、カラー22の段差埋め込み構造、そして盛り上げられたモールド材26でカラー22が剥がれ難く、それ故防水性が確保される。
【0046】
次にボビン20がエキサイタコア14に一体成型されたボビン一体成型エキサイタコア33の防水性について説明するが、本発明のリターダ用エキサイタに使用される一般的に考慮されるであろうボビン一体成型エキサイタコア33を図21ないし図24を用いて先に説明をしておき、その後本発明に用いられる防水性の優れたボビン一体成型エキサイタコア33を説明することにする。
【0047】
図21は一般的なボビン一体成型エキサイタコアの部分拡大平面図、図22は図21のK−K断面図を示している。
【0048】
図21,図22において、ボビン一体成型エキサイタコア33は、従来から一般的に用いられている円筒状のエキサイタコア14を4分割したエキサイタコア31−1に、エキサイタコイル15が巻回されるスロット、すなわちコイル溝32、エキサイタコア31−1に巻回されるエキサイタコイル15のコイルエンドの部分に形成される第1の巻枠体34およびエキサイタコア31−1のコイル溝32の底部に形成される第2の巻枠体35などを備えたボビン20が一体成型されたものである。
【0049】
当該エキサイタコア31−1に巻回されるエキサイタコイル15のコイルエンドの部分に形成される第1の巻枠体34は、当該第1の巻枠体34の付け根部から先端に向かって、エキサイタコア31−1の内周面と同等の面を有して形成され、或いは少し段差Hを設けて形成されている。
【0050】
この様なエキサイタコア31−1の内周面と同等の面(図22の左側第1の巻枠体34参照)を有して形成されている第1の巻枠体34、第2の巻枠体35及びコイル溝32を備えたボビン20にエキサイタコイル15が巻回されると、図23の左側第1の巻枠体34の如く、第1の巻枠体34の先端部34−1が、当該エキサイタコイル15によって湾曲され(第2の巻枠体35の先端部も湾曲されるが、この第2の巻枠体35の先端部の湾曲は直接関係がないので湾曲された形状で描画されていない)、モールド材23でモールドされたとき、その先端部34−1がエキサイタコア31−1の内周面とほぼ同一面にモールドされるモールド面37から大きく飛び出した形態でモールドされる。
【0051】
また、例えば図22の右側の第1の巻枠体34の様に、ボビン20の第1の巻枠体34の付け根部がエキサイタコア31−1の内周面から少しの段差Hを設けても、同様にエキサイタコイル15が巻回されると、図23の右側の第1の巻枠体34の如く、第1の巻枠体34の先端部34−1が、当該エキサイタコイル15によって湾曲され、モールド材23でモールドされたとき、図24に図示された如く、その先端部34−1がエキサイタコア31−1の内周面とほぼ同一面にモールドされるモールド面37から飛び出した形態でモールドされる。
【0052】
この様な状態でモールドされた第1の巻枠体34の先端部34−1が、例えば組み立ての時に他の部品に当たったときや、第1の巻枠体34とモールド材23との膨張率の相違から、その先端部34−1とモールド材23との境目の接着が剥離したりして、水が浸透することが生じる。つまり防水性の観点から好ましい状態ではない。
【0053】
この様に、エキサイタコイル15が巻回されたボビン一体形成エキサイタコア33をモールド材23でモールドするとき、エキサイタコイル15によって湾曲される第1の巻枠体34の先端部34−1が、エキサイタコア31−1の内周面から飛び出した状態となることを回避されなければならない。そこでこれらの第1の巻枠体34とモールド材23との境目の接着の剥離を防止すべく考慮されたボビン一体成型エキサイタコア33を次に説明する。
【0054】
図16は図7に示されたボビンにエキサイタコイルが巻回されモールドされた断面図を示している。
【0055】
同図において、コイル溝32にエキサイタコイル15が巻回されると、第1の巻枠体34の先端部34−1は、巻回されたエキサイタコイル15によって図7の矢印方向に押圧され湾曲しようとする。このとき逆傾斜小面部34−3を用いて図7図示の矢印と反対方向に力を付与することにより、押圧され湾曲された第1の巻枠体34の先端部34−1を元の状態に戻すことができる。そしてモールド材23で所定形状にモールドする。
【0056】
このような工程を用いることにより、ボビン20の第1の巻枠体34の先端部34−1が、エキサイタコア31−1の内周面からはみ出すことなくモールドすることができる。またたとえ逆傾斜小面部34−3がエキサイタコア31−1の内周面からはみ出ていても、当該逆傾斜小面部34−3のエキサイタコア31−1の内周面からのはみ出る位置は、上記図23,図24で説明したボビン20の第1の巻枠体34先端部34−1と異なるので、当該逆傾斜小面部34−3のところでモールド材23との剥離が生じても、何らエキサイタコイル15に対する絶縁性に問題は生じない。つまりたとえボビン20の第1の巻枠体34の一部分がはみ出ることがあっても、エキサイタコア31−1の内周面からはみ出る部分の位置が変わることにより、防水性を確保することができる。
【0057】
また、コイル溝32にエキサイタコイル15を巻回する際、逆傾斜小面部34−3に冶工具を当て、エキサイタコイル15の巻回当初から当該第1の巻枠体34の先端部34−1が湾曲しないようにしておき、その後、モールド材23で所定形状にモールドする。このような工程を用いることにより、ボビン20の第1の巻枠体34の何れの部分をも、エキサイタコア31−1の内周面からはみ出すことなくモールドすることができる。
【0058】
上記説明では第1の巻枠体34の付け根部からその先端方向に向かって逆傾斜小面部34−3が形成されているボビン一体成型エキサイタコア33について説明したが、図3の点線で示されている傾斜面34−3の中間位置からその先端方向に向かって形成された逆傾斜小面部34−3であっても、全く同様の効果を得ることができる。
【0059】
図17は防水性を配慮したボビン一体成型エキサイタコアの他の実施例の部分拡大平面図、図18は図17のボビンのモールド前後の断面図を示している。
【0060】
図17,図18において、コイル溝32に巻回されるエキサイタコイル15からの第1の巻枠体34の受ける力が、その先端部34−1に近くなるほど比較的小さくなることに着目し、第1の巻枠体34の付け根部から先端に向かってその内周面は、第2の巻枠体35側に傾斜した傾斜面34−2を備えて形成されており、しかも当該傾斜面34−2は2つの傾斜面34−2A,34−2Bで形成され、かつ傾斜面34−2Aの傾斜角はθ1は、傾斜面34−2の先端部34−1側に形成される他の傾斜面34−2Bの傾斜角はθ2より小さく形成されている。すなわち図18に示された傾斜面34−2の内、長さW1の傾斜面34−2Aの傾斜角はθ1、長さW2の傾斜面34−2Bの傾斜角はθ2で、傾斜角θ1<傾斜角θ2の関係をもって形成されている。つまり傾斜面34−2の先端に行けば行くほどその肉厚が薄くなっている。
【0061】
この様に、傾斜面34−2は連続的に2回にわたって傾斜し、かつ傾斜面34−2Bは傾斜面34−2Aより大きな傾斜角度で形成された第1の巻枠体34であっても、コイル溝32に巻回されるエキサイタコイル15からの第1の巻枠体34の受ける力が、その先端部34−1にいくほど比較的小さくなるので、図18の左側のモールド材23でモールドされた図の様に、当該第1の巻枠体34はエキサイタコア31−1の内周面からはみ出すことなくモールドすることができる。このモールド材23でモールドされたボビン20の第1の巻枠体34の形状は、モールド状態を良く理解されるように描かれている。
【0062】
図19は防水性を配慮したボビン一体成型エキサイタコアの他の実施例の部分拡大平面図、図20は図19のボビンのモールド前後の断面図を示している。
【0063】
図19,図20において、第1の巻枠体34の付け根部内周面が、エキサイタコア31−1の内周面よりMだけ外側の位置で一体成型されて段差が設けられ、第1の巻枠体34の付け根部から先端に向かってその内周面が、第2の巻枠体35側に傾斜した傾斜面34−2を備えて形成されている。すなわち当該傾斜面34−2の傾斜角はθ3である。
【0064】
段差が設けらる寸法Mは、エキサイタコイル15の巻線時のボビン20の第1の巻枠体34の倒れ度合いや、その強度を考慮して、或いは実験に基づいて問題が生じない寸法とされる。図22で示された段差Hと当該段差が設けられる寸法Mとを比較しM≧Hの関係を有する。
【0065】
コイル溝32に巻回されるエキサイタコイル15からの第1の巻枠体34の受ける力が、その先端部34−1に近づくほど小さくなるので、図20の左側のモールド材23でモールドされた図の様に、当該第1の巻枠体34の先端部34−1はエキサイタコア31−1の内周面からはみ出すことなくモールドすることができる。この場合においても、上述の如くこのモールド材23でモールドされたボビン20の第1の巻枠体34の形状は、モールド状態を良く理解されるように描かれている。
【0066】
その他、第1の巻枠体34の先端部34−1の反り返りを防止する反り返り防止手段として、第1の巻枠体34の付け根部から先端に向かってその内周面が第2の巻枠体35側に傾斜した傾斜面34−2を備えて形成され、そして当該第1の巻枠体34の肉厚を第2の巻枠体35の肉厚より大きく形成しておき、かつコイル溝32にエキサイタコイル15が巻回されると、第2の巻枠体35の方が湾曲されるようにした第1の巻枠体34及び第2の巻枠体35を形成しておく。このときエキサイタコイル15をコイル溝32に巻回し、モールド材23でモールドしても、当該第1の巻枠体34がエキサイタコア31−1の内周面からはみ出すことが無いような関係にしておく。この関係は前もって計算や実験によって求めておくことは言うまでもない。
【0067】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明によれば、複数個に分割され、各エキサイタコアに一体成型されたボビンを介してエキサイタコイルを巻回し、これらの部材をモールド材でモールドしてモールド状エキサイタコアとする際、当該ボビンには、第1の巻枠体先端部の反り返りを防止する反り返り防止手段が設けられているので、モールド材でモールド後のボビンの巻枠先端部のエキサイタコアの内周面からはみ出しがなくなり、防水性、従ってエキサイタコイルの絶縁性が確保される。
【0068】
エキサイタコイルが巻回されたボビンの巻枠先端部とモールド材との接着性が緻密に保持され、また経年変化に対してもその接着性が保持され、防水性、すなわち電気的絶縁性が確保できる。
【0069】
エキサイタコアを複数個に分割できるので、エキサイタコイルの巻線や組立て効率も向上する。そして防水性の優れたリターダ用エキサイタとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリターダ用エキサイタが用いられているエキサイタ内蔵リターダの一実施例部分縦断面図である。
【図2】要部構造を示した図1の部分接続縦断面図である。
【図3】エキサイタコイルが巻回される前の4分割されたボビン一体成型エキサイタコアの一実施例正面図である。
【図4】図3の裏面図である。
【図5】図3の左側面図である。
【図6】ボビン一体成型エキサイタコアの一実施例内周面側拡大図である。
【図7】図6のE−E断面図である。
【図8】図6のF−F拡大断面図である。
【図9】4分割されたモールド状エキサイタコアの一実施例モールド形状図である。
【図10】図9の右側面図である。
【図11】図10に示された円Aの部分の拡大説明図である。
【図12】組立て時の分割部分の組立て状態説明図である。
【図13】モールド状エキサイタコアの各溝部分の一実施例拡大断面図である。
【図14】溝部分のモールド材が熱膨脹したときの形状説明図である。
【図15】図10のI−I矢視のカラ−取付け部分断面図である。
【図16】図7に示されたボビンにエキサイタコイルが巻回されモールドされた断面図である。
【図17】防水性を配慮したボビン一体成型エキサイタコアの他の実施例の部分拡大平面図である。
【図18】図17のボビンのモールド前後の断面図である。
【図19】防水性を配慮したボビン一体成型エキサイタコアの他の実施例の部分拡大平面図である。
【図20】図19のボビンのモールド前後の断面図である。
【図21】一般的なボビン一体成型エキサイタコアの部分拡大平面図である。
【図22】図21のK−K断面図である。
【図23】図21に示されたボビン一体成型エキサイタコアを用いてエキサイタコイルを巻回したときの第1の巻枠体の先端部分の反り返り説明図である。
【図24】図21に示されたボビン一体成型エキサイタコアを用いてモールドされたときのエキサイタコア内周面説明図である。
【図25】従来のエキサイタ内蔵リターダの要部縦断面図であり図26のAOB矢視図である。
【図26】図25の右側面図である。
【符号の説明】
1 支持円板
7 渦流円筒
9 支持板
11 ポールコア
13 界磁コイル
14 エキサイタコア
15 エキサイタコイル
16 永久磁石
20 ボビン
21−1,21−2,21−3,21−4 モールド状エキサイタコア
23,26 モールド材
31−1 エキサイタコア
32 コイル溝
33 ボヒン一体成型エキサイタコア
34 第1の巻枠体
34−1 先端部
34−2 傾斜面
34−3 逆傾斜小面部
35 第2の巻枠体
Claims (4)
- 複数個の永久磁石と相対向し、間隙を介してその外側にボビンを介しエキサイタコイルが巻回されてなると共に、これらのボビン及びエキサイタコイルと共にモールド材でモールドされてなる円筒状のエキサイタコアと、界磁コイルを備えると共にエキサイタコイルに発生した電圧を基に当該界磁コイルに流れる界磁電流でN極とS極とが交互に磁化される複数の磁極を備え、エキサイタコアの外周に当該エキサイタコアと一体的に設けられた円筒状のポールコアと、当該ポールコアの磁極に対向し、間隙を介してその外側に設けられた渦流円筒とを具備し、当該ポールコアと渦流円筒とを相対的に回転させ、渦流円筒に渦電流を発生させて制動力を得る構成のリターダ用エキサイタにおいて、
上記ボビン及びエキサイタコイルと共にモールド材でモールドされてなる円筒状のエキサイタコアが複数個に分割されてモールド状エキサイタコアを形成すると共に、
この複数個に分割される各モールド状エキサイタコアは
分割されたエキサイタコアと、
エキサイタコアに巻回されるエキサイタコイルと、
エキサイタコイルが巻回されるコイル溝、エキサイタコアのコイルエンド側に形成される第1の巻枠体およびエキサイタコアのコイルエンド側コイル溝底部に形成される第2の巻枠体を備えると共に、第1の巻枠体の先端部の反り返りを防止する反り返り防止手段を備え、エキサイタコアと一体成型されたボビンと、
エキサイタコア、当該エキサイタコアと一体成型されたボビンおよび当該ボビンのコイル溝に巻回されるエキサイタコイルを所定形状にモールドするモールド材を備え、
上記反り返り防止手段は、第1の巻枠体の付け根部から先端に向かってその内周面が第2の巻枠体側に傾斜した傾斜面を備えて形成されると共に、当該傾斜面にその先端方向に向かって逆傾斜角を備えた逆傾斜小面部が形成されてなること
を特徴とするリターダ用エキサイタ。 - 上記逆傾斜角を備えた逆傾斜小面部が、第1の巻枠体の付け根部からその先端方向に向かって形成されていることを特徴とする請求項1記載のリターダ用エキサイタ。
- 上記逆傾斜角を備えた逆傾斜小面部が、第1の巻枠体の途中からその先端方向に向かって形成されていることを特徴とする請求項1記載のリターダ用エキサイタ。
- 複数個の永久磁石と相対向し、間隙を介してその外側にボビンを介しエキサイタコイルが巻回されてなると共に、これらのボビン及びエキサイタコイルと共にモールド材でモールドされてなる円筒状のエキサイタコアと、界磁コイルを備えると共にエキサイタコイルに発生した電圧を基に当該界磁コイルに流れる界磁電流でN極とS極とが交互に磁化される複数の磁極を備え、エキサイタコアの外周に当該エキサイタコアと一体的に設けられた円筒状のポールコアと、当該ポールコアの磁極に対向し、間隙を介してその外側に設けられた渦流円筒とを具備し、当該ポールコアと渦流円筒とを相対的に回転させ、渦流円筒に渦電流を発生させて制動力を得る構成のリターダ用エキサイタにおいて、
上記ボビン及びエキサイタコイルと共にモールド材でモールドされてなる円筒状のエキサイタコアが複数個に分割されてモールド状エキサイタコアを形成すると共に、
この複数個に分割される各モールド状エキサイタコアは
分割されたエキサイタコアと、
エキサイタコアに巻回されるエキサイタコイルと、
エキサイタコイルが巻回されるコイル溝、エキサイタコアのコイルエンド側に形成される第1の巻枠体およびエキサイタコアのコイルエンド側コイル溝底部に形成される第2の巻枠体を備えると共に、第1の巻枠体の先端部の反り返りを防止する反り返り防止手段を備え、エキサイタコアと一体成型されたボビンと、
エキサイタコア、当該エキサイタコアと一体成型されたボビンおよび当該ボビンのコイル溝に巻回されるエキサイタコイルを所定形状にモールドするモールド材を備え、
上記反り返り防止手段は、第1の巻枠体の付け根部から先端に向かってその内周面が第2の巻枠体側に傾斜した傾斜面を備えて形成されると共に、当該傾斜面は2つの傾斜面で形成され、かつ第1の巻枠体の先端側の傾斜はその付け根部側の傾斜より大きな傾斜角度で形成されてなること
を特徴とするリターダ用エキサイタ。
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