JP4610700B2 - トラクタ作業機における自由車輪 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、トラクタに直装または半直装または牽引連結して、トラクタの運転により走行移動して各種の農作業を行なうトラクタ作業機において、それの機体に、走行方向に対し自在に旋回するよう装架する自在輪または自由車輪についての改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従前の農用のトラクタ作業機Aにおける自在輪Bは、例えば、トラクタに三点連結ヒッチを介し半直装型に装着して肥料の散布作業を行なう肥料散布機について具体的にいえば、図1乃至図3に示しているように、肥料ホッパーaとそれの繰出口から繰り出される肥料を散布する散布装置bとを装架した機体1の前面側に、トラクタ(図示省略)の機体の後面側に装設せる三点リンクヒッチのトップリンクと連結する上部連結ヒッチcと左右のロワリンクと連結する下部連結ヒッチd・dを設けるとともに、折畳・格納自在のスタンドeを設けておく。
【0003】
そして、この機体1の胴部の左右の両側部位に、それぞれ外側に向けて突出する支杆10・10をそれぞれ固定装着し、それらの突出端部に、それぞれ後方に向け略水平に突出する支持枠11を設け、その支持枠11の各後端部に、垂直な方向の支点軸Pをそれぞれ設け、それらの各下端側に、前記支点軸Pの軸芯線方向に対して所定の角度に傾斜して垂下する回動フレームfの上端側を、前記支点軸P中心に自在に旋回するように取り付け、その回動フレームfの下端側に、水平な方向に沿わせた車軸20を軸支し、その車軸20に車輪2のハブ21を回転自在に軸支することで、自在輪Bを構成するようにしてあり、これにより、機体1を走行自在に支承し、かつ、機体1が進行するときは、車輪2が受ける走行抵抗により、この車輪2を軸支する回動フレームfを、支点軸P中心に機体1の進行方向に対し後方に突出していく姿勢に旋回させ、その状態において、機体1の進行方向の変更に対し追従して旋回する自在輪Bとなるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従前の農用のトラクタ作業機Aにおける自在輪Bは、作業機が大型化してきていることで、耐荷重を大きくすることと、軟弱地での牽引抵抗を少なくして走行性をよくすることなどから、車輪2のタイヤ巾を太く、かつ、外径を大きくすることが望まれ、そのため、回動フレームfが支点軸P中心に旋回回動するときの車輪2の旋回軌跡Wが、図3にあるよう、機体1の下面側に入り込むようになることで、図1にあるよう、回動フレームfを支点軸P中心に旋回自在に支架する支持枠11から車輪2の接地面までの取付高さHが高くなって、機体1を上方に押し上げるようになり、機体1の全体を高くする問題がある。
【0005】
また、トラクタの操向輪の作動で旋回する際の旋回性能をよくするために、自在輪Bの軸支位置をトラクタ側に近づけるよう前方に寄せて機体1に装架すると、上部連結ヒッチcおよび下部連結ヒッチd・dを設ける機体1の前部側に干渉が生ずるようになることで、機体1の構成を制約するようになる問題がでてくる。
【0006】
本発明は従来手段に生じているこれらの問題を解決するためになされたものであって、トラクタに対し直装・半直装・被牽引の態様として装着するトラクタ作業機に、自在輪を、耐荷重を大きくかつ外径を大きくした大型タイヤとして、それの取付スペースの高さを低くし得る新たな手段を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そして本発明においては、上述の目的を達成するための手段として、トラクタ作業機Aの機体1に、それの左右の両側に突出する支杆10・10を装架し、その支杆10・10の各外端部に取付機枠13をそれぞれけ、その取付機枠13と、その取付機枠13に上下方向の支点軸Pにより左右に回動自在に軸架した回動フレームfと、その回動フレームfに、車輪2を支持する車軸20が前記支点軸Pの前方を占める位置から後方を占める位置の間を変位するよう、前後にスライド自在に組み付け支架した車軸支持部材gと、によりキャスタ機構Kを構成し、そのキャスタ機構Kを、車輪2のリム23の内周側の空間内に配位して、その車輪2のハブ21を、前記車軸支持部材gに支持せしめた車軸20に嵌装し、かつ、支杆10の外端部に装設せる取付機枠13とそれに上下方向の支点軸Pを介し左右に回動自在に軸支せしめた回動フレームfとの間に、回動フレームfの支点軸P中心とする左右方向の回動を一定の角度範囲に規制する規制部材を設けたことを特徴とするトラクタ作業機における自由車輪を提起し、また、外周側をリム23に連結して中心側にハブ21を支持する車輪2のディスク24を、タイヤ22の接地面の中心線Yに対し一側に変位させてリム23の内周に連結せしめ、そのディスク24の他側におけるリム23の内周側に前記中心線Yを越す深さの空間Uを形成し、この空間U内に、機体1に支架した支杆10の外端部に装設せる取付機枠13と、それに上下方向の支点軸Pを介し左右に回動自在に軸支せる回動フレームfと、それに前後にスライド自在に支架せる車軸支持部材gと、からなるキャスタ機構Kを、該キャスタ機構Kの回動フレームfの支点軸Pが前記中心線Y上に位置するように装入し、車軸支持部材gに支持せしめた車軸20を車輪2のハブ21に嵌装したことを特徴とする請求項1記載のトラクタ作業機における自由車輪を提起し、またさらに、取付機枠13に上下方向の支点軸Pにより左右に回動自在に軸支せる回動フレームfに、車軸20を支持せしめた車軸支持部材gを、前後方向にスライド自在に組み付け支架し、その車軸支持部材gが支持する車軸20に嵌装する車輪2のハブ21に、それの周方向に略等配して複数の係合歯53…を設け、回動フレームfには、それを軸支する支点軸Pより前方となる位置と後方となる位置とに、前記係合歯53…と噛み合うラチェット爪51・51を、それらの回動端部が互いに突き合わされるように対称に配設し、車軸20が後方に位置している状態において機体1を後進させたとき、および車軸20が前方に位置している状態において機体1を前進させたときに、係合歯53…がラチェット爪51・51の一方に噛み合うようにして、その噛み合った係合歯53を支点として、機体1の前進時および後進時の車輪2の回転力により車軸支持部材gの前方移動および後方移動が行なわれるようにしたことを特徴とする請求項1記載のトラクタ作業機における自由車輪を提起するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明手段においては、トラクタに連結装着するトラクタ作業機Aは、それの機体1を、図4に示しているように、トラクタTの車体の後面側に装備されるトップリンク30と左右のロワリンク31・31とからなる三点リンクヒッチにより、半直装型に装着れる場合、また、トラクタTの車体に、機体1を取付フレーム(図示省略)により直接に連結装架する直装型として装着する場合、また、トラクタTの車体の後面側に設けられる牽引ヒッチに、機体1を連結牽引させて牽引型として装着する場合等、何れの形態のものとしてもよい。
【0009】
この機体1に自在輪Bに構成して軸支する車輪2は、それに要求される耐荷重および軟弱地での走行性能を充たすタイヤ巾および外径のものとして構成してよく、また図5にあるように、タイヤ22とそのタイヤ22を支承するリム23と、それに連結するディスク24と、そのディスク24の中心部に車軸20を軸支して組み付けるハブ(ホイルボス)21とで、通常の車輪と同様に構成してよい。
【0010】
しかし、車輪2を自在輪Bに構成するために、機体1に装架する支杆10の外端部に、垂直な方向の支点軸Pにより回動する回動フレームfを設けて、その回動フレームfに、車輪2の車軸20を、支点軸Pに対しその車輪2の走行方向である前後方向に偏位させて軸架し、その車軸20に車輪2のハブ21を軸支することでキャスタ機構Kを構成する際、そのキャスタ機構Kを、車輪2のホイル内腔に収蔵させた形態にしようとする場合にあっては、図5にあるように、リム23の内周に連結するディスク24を、タイヤ22の接地面の中心に対し一側方向に偏位させて取り付け、タイヤ22の内周側に空間Uを大きく形成しておき、この空間U内にキャスタ機構を収蔵し得るようにしておく。
【0011】
車輪2の車軸20を支持する回動フレームfを、垂直な支点軸P中心に旋回自在に軸支せしめるキャスタ機構Kは、例えば、図8にあるように、機体1に固定装架する支杆10の先端部に、図8に示しているように、前後方向視においてコの字型をなすように形成した取付機枠13を固定装設して、これの上下に一対に対向する支鈑130・130に、支点軸Pを上部支点軸P−1と下部支点軸P−2とに分けてそれぞれ装着しておき、この取付機枠13に、回動フレームfを前記垂直な支点軸Pにより、その支点軸P中心に自在に回動するよう軸支し、その回動フレームfに、車輪2の車軸20を軸架して、これに車輪2のハブ21を装架することで、回動フレームfの回動により車輪2の走行方向が支点軸P中心に自在に変更回動するようにし、かつ、このとき、回動フレームfに軸架する車輪2の車軸20は、取付機枠13に位置を固定して設けられる垂直な支点軸Pに対し、図6および図7にあるよう車輪2の走行方向に対して前後方向に偏位させて、回動フレームfに軸架しておいて、これにより所定のキャスタ角度が得られ、機体1の走行方向の変更により、それに追従して車輪2の支点軸Pを中心とする回動が自動的に行なわれるようにして、この取付機枠13およびそれに設けた垂直な支点軸Pおよびそれに回動自在に軸支した回動フレームfおよびその回動フレームfに、前記垂直な方向に沿う支点軸Pに対し前後方向に偏位させて軸架する車輪2の車軸20等によってキャスタ機構Kを構成するようにしてよい。
【0012】
しかして、本発明によるトラクタ作業機の自在輪のキャスタ機構Kは、実施例においては、支点軸P中心とする回動フレームfの回動による車輪2の回動角度を、所望の角度範囲に規制している。
【0013】
これは、キャスタ機構Kを、前述した如く、車輪2のタイヤ22の内周側に形成した空間U内に収蔵させるようにしたときに、車輪2およびそれを支持する回動フレームfが、取付機枠13および支杆10と干渉することが無い範囲に規制するためと、図4にあるように、車輪2・2を機体1に近接させてその機体1の両側に装架したときに、トラクタTの操向輪32・32を回動させてトラクタTを旋回させる際に、これに追従して回動する車輪2・2が機体1に干渉することのない範囲に規制するためである。
【0014】
この車輪2の回動角度の規制は、図示している例においては、図8にあるようにコの字型に形成した取付機枠13の主体部となる上下方向の機壁131の左右の側縁131a・131aに、図9および図10にあるよう回動フレームfの背面側の前後の端部がそれぞれ衝合することで、この側縁131a・131aと回動フレームfの背面とが規制部材となって所定の角度範囲θに回動範囲を規制するようにしてある。そして、この回動範囲の規制は、図示している例にあっては、略30度に設定してあり、これにより、車輪2は、規制した回動範囲のエンドにおいて、機体1に対し干渉がないようにしてさえあれば、機体1の前後方向の所望の位置に軸支し得るようにする。
【0015】
そして、本発明手段においては、車輪2の車軸20を軸架せしめた回動フレームfの支点軸P中心とする回動範囲を一定の角度範囲に規制することから、機体1の進行方向を前進・後進に切り換えたときの、キャスタ角度の走行方向に対する正・負の切り換えは、回動フレームfの支点軸Pを中心とする回動にはよらず、回動フレームfに支架せる車輪2の車軸20の支架位置を、回動フレームfに対して前後に動かして、支点軸Pに対してそれの前方を占める位置と後方を占める位置とに切り換えることで行なう。
【0016】
このため、回動フレームfは、車輪2の車軸20を支持して該回動フレームfに支架せしめる車軸支持部材gが、前後方向に自在に変位するようガイドさせるガイド機能を具備するように構成する。
【0017】
これには、例えば、図8に示しているように、回動フレームf自体を、前後方向視においてチャンネル状をなす断面形状をもって前後方向に連続するガイドフレーム状に形成し、これに車輪2のハブ21を軸受201を介して軸支する車軸20を設けた車軸支持部材gを、前後に自在にスライドするよう嵌挿し、それのスライドを、その車軸支持部材gの前後の両端部の上部および下部にそれぞれ設けるベアリング202…により円滑に行なわせ、かつ、車軸支持部材gの背面側には、それの中心部位に、回動フレームfのガイド面40に向けて突出するストッパーSを設けておき、このストッパーSを、回動フレームfの前記ガイド面40に、平面視において支点軸Pを前後に跨ぐように前後に長く形設しておいた規制長穴41に嵌挿しておくことで、ストッパーSが規制長穴41の後端に衝合して車軸支持部材gの後方への動きがストップしたときには、車軸20が支点軸Pの後方に位置するようになって、機体1が前進するときに車輪2を自在輪として作動する状態とし、また、ストッパーSが規制長穴41の前端に衝合して車軸支持部材gの前方への動きがストップしたときには車軸20が支点軸Pより前方に位置するようになって、機体1が後進するときに車輪2を自在輪として作動する状態とするようにしてある。
【0018】
この車輪2の車軸20を支持する車軸支持部材gを、回動フレームfに対し前後にスライドさせて、それに支持せる車軸20を、支点軸Pより後方の位置と、支点軸Pより前方の位置とに切り換え移動させる作動は、機体1の進行により、車輪2がその方向に引きずられるようになることで、そのときに受ける負荷で車軸支持部材gが回動フレームfに対し自動的にスライドしていくことにより行なわれるようにしてもよい。
【0019】
しかし、このときの車輪2の回転力を利用することで、車輪2の車軸20の位置を、支点軸Pに対し前方となる位置と後方となる位置とに強制的に変位させるようにすることが可能となる。
【0020】
この車輪2の車軸20を、その車輪2の回転力を利用して回動フレームfの前後方向に変位させる手段の一例を、前述の図5乃至図8に示している実施例について具体的にいえば、回動フレームfのそれを軸支する支点軸Pを前後に跨ぐ位置で、前部寄りの部位と後端部寄りの部位との2個所に、それぞれ、該回動フレームfの左右の一側面で車輪2と対面する側となる外面側に向け突出する支軸50・50を設け、これら支軸50・50にそれぞれラチェット爪51・51を回動自在に嵌装するとともに、それらにラチェット爪51・51を、それらの回動端側が支点軸Pの軸芯線の前面において、互いに突き合わされる状態に配位し、かつ、それらラチェット爪51・51の背面側にそれぞれ回動フレームfの上面に衝合して、前記状態位置からの下方の回動を規制する規制ピン52・52を設けておいて、前位の支軸50に軸支したラチェット爪51にあっては、図7にある状態位置から反時計回りに自在に回動し、後位の支軸50に軸支したラチェット爪51にあっては、図7にある状態位置から時計回りに自在に回動するようにしておく。そして、これらラチェット爪51・51に噛み合う係合歯53…を、車軸20に嵌合する車輪2のハブ21に、それの周方向に略等配するように複数個設けておくことで構成する。
【0021】
これにより、車輪2の車軸20を支持する車軸支持部材gが、それに設けたストッパーSが規制長穴41の後端側のエンドに達することで、車輪2の車軸20が図12にあるよう支点軸Pに対して距離w1だけ後方に偏位した状態位置に保定されている状態においては、車輪2のハブ21が同図12において二重線の矢印イ方向に回動するときには、係合歯53が後位のラチェット爪51を押し上げていくことで自在に回動し、従って、この状態において車輪2が矢印ロの方向に進行するときは自在輪として作用するようになる。
【0022】
また、この図12の状態において、機体1を後進させて、車輪2を同図12において矢印ハの方向に押し出していくときは、それにより、車輪2およびハブ21が矢印ニの方向に回動することで、ハブ21に設けた係合歯53…のうちの一つが、図13にあるよう後位のラチェット爪51の回動端側の端面51aに衝合し、その位置に係止されることで、この係合歯53を支点としてハブ21が同図13において時計回りに回動するようになって、車軸20を支持する車軸支持部材gに設けたストッパーSが規制長穴41内を順次前方に動くようになることで、その車軸支持部材gが、図13〜図18に示している順で前方に動いていき、図18にあるよう車軸20が支点軸Pに対し距離w2だけ前方に偏位した位置まで動いたところで、その位置でストッパーSが規制長穴41の前端側のエンドに達して衝合することにより、その位置に保定されるようになる。
【0023】
そして、この状態位置においては、ハブ21に設けられてそのハブ21と共に回転する係合歯53…は、後位のラチェット爪51からは外れ、前位のラチェット爪51を下から押し上げながら図19・図20・図21にあるように回転するようになる。
【0024】
従って、図18〜図21に示している状態において、車輪2が矢印ホの方向に動いて矢印ヘの方向に回転する後進時に自在輪として作用する状態になる。
【0025】
しかして、取付機枠13と、それに垂直ないし略垂直な姿勢とした上下方向の支点軸Pを介して左右に回動自在に軸架する回動フレームfと、これに、前後にスライド自在に組み付け支架する車軸支持部材gと、それに支持される車軸20とで構成されるキャスタ機構Kは、取付機枠13を、機体1に装架する支杆10の外端部に、直接取り付けるようにしてよく、また、支杆10の外端部に適宜の組付枠を設けて、それに取付機枠13を装架するようにしてもよい。
【0026】
また、機体1に装架した支杆10・10の外端部に取付機枠13を直接装設する場合、また、支杆10・10の外端部に組付枠を介して取付機枠13に装設する場合に、その取付機枠13は、それに回動フレームfおよび車軸支持部材gを介して装着される車輪2に対して、内側に離れて位置するように配位して支杆10・10に設けてよい。
【0027】
しかし、この支杆10・10の外端部に装設する取付機枠13は、それに支点軸Pを介して軸架する回動フレームfおよびそれにスライド自在に組み付け支架する車軸支持部材gらとともに、それの上下および前後の寸法を、車輪2のタイヤ22の内周側に収まる範囲に設定しておくことで、これらキャスタ機構Kを構成する取付機枠13・支点軸P・回動フレームf・車軸支持部材gらを、車輪2のタイヤ22を支承するリム23の内周側に形成される空間内に収蔵せしめた状態とし得るようになる。
【0028】
そして、このとき、車輪2のリム23の内周に連結するディスク24およびそれに組み付ける車輪2のハブ21を、車輪2の軸線方向の一側に偏位させて、リム23の内周側に連結し、リム23の内周側に空間Uを形成したときは、この空間U内に、取付機枠13を設けた支杆10の外端部を突入させることで、キャスタ機構Kをそっくり車輪2の内部に収蔵せしめた形態に構成し得るようになる。
【0029】
さらに、ディスク24を軸線方向に偏位させて、リム23の内周側に空間Uを形成する際、タイヤ22の接地面の巾方向の中心線Yに対して、それを越すように深く形成しておくことで、この空間U内に配設するキャスタ機構Kを図5・図6・図7にあるようそれの支点軸Pがタイヤ22の接地面の中心線Y上に位置する状態として収蔵しうるようになって、内蔵型としながら自在性の良い自在輪を構成し得るようになる。
【0030】
また、このとき、ディスク24の軸線方向の偏位を大きくして、リム23の内周側に形成する空間Uを、タイヤ22の接地面の巾方向の中心線Yに対して、それを越すように深く形成しておくことで、この空間U内に配設するキャスタ機構Kを図5・図6・図7にあるようそれの支点軸Pがタイヤ22の接地面の中心線Y上に位置する状態として収蔵し得るようになる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によるトラクタ作業機における自在輪は、その作業機の機体に装架した支杆の外端部に装設せる取付機枠に、上下方向の支点軸中心に左右に自在に回動する回動フレームを設けて、これに、車輪の車軸を支持せしめた車軸支持部材を、前記支点軸を跨いで前後にスライドするように組み付け支架しておき、この車軸支持部材の回動フレームに対するスライドにより、車軸に位置が、支点軸より後方に位置する状態と前方に位置する状態とに切り換わり、それにより、機体を前進させる状態時と機体を後進させる状態時にそれぞれ自在輪として機能するようにしてあるのだから、回動フレームは、支点軸を中心に360度旋回するようにする必要がなく、一定の角度範囲を支点軸中心に回動すればよいことになって、取付機枠およびそれに支点軸を介して軸支する回動フレームならびにそれに支架した車軸支持部材らを、車輪の一側に配位してよいことになるので、車軸支持部材に支持せる車軸に嵌装する車輪を含めた自在の取付高さを、低くでき、また、取付機枠・回動フレーム・車軸支持部材等のキャスタ機構を、車輪のリムの内周側に形成される空間内に収蔵した内蔵型にも構成し得るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従前の自在輪を装備したトラクタ作業機の側面図である。
【図2】同上の後面図である。
【図3】同上のホッパーを除いた平面図である。
【図4】本発明手段による自在輪を装備せるトラクタ作業機の全体の平面図である。
【図5】同上の自在輪の縦断正面図である。
【図6】同上自在輪の横断平面図である。
【図7】同上自在輪の一部破断した側面図である。
【図8】同上自在輪の各部材の分解斜視図である。
【図9】同上自在輪の支点軸中心とする回動フレームの回動範囲を規制する状態の説明図である。
【図10】同上自在輪の回動フレームを逆向きに回動させた状態時の回動範囲を規制する状態の説明図である。
【図11】同上自在輪の回動フレームが左右に回動する角度範囲の説明図である。
【図12】同上自在輪の車軸支持部材の変位動作の説明図である。
【図13】同上自在輪の車軸支持部材の変位動作の説明図である。
【図14】同上自在輪の車軸支持部材の変位動作の説明図である。
【図15】同上自在輪の車軸支持部材の変位動作の説明図である。
【図16】同上自在輪の車軸支持部材の変位動作の説明図である。
【図17】同上自在輪の車軸支持部材の変位動作の説明図である。
【図18】同上自在輪の車軸支持部材の変位動作の説明図である。
【図19】同上自在輪の車軸支持部材の変位動作の説明図である。
【図20】同上自在輪の車軸支持部材の変位動作の説明図である。
【図21】同上自在輪の車軸支持部材の変位動作の説明図である。
【符号の説明】
A…トラクタ作業機、B…自在輪、H…取付高さ、K…キャスタ機構、P…支点軸、S…ストッパー、T…トラクタ、U…空間、W…旋回軌跡、Y…タイヤ接地面の中心線、a…肥料ホッパー、b…散布装置、c…上部連結ヒッチ、d…下部連結ヒッチ、e…スタンド、f…回動フレーム、g…車軸支持部材、w1・w2…距離、θ…角度範囲、1…機体、10…支杆、11…支持枠、13…取付機枠、130…支鈑、131…機壁、131a…側縁、2…車輪、20…車軸、201…軸受、202…ベアリング、21…ハブ、22…タイヤ、23…リム、24…ディスク、30…トップリンク、31…ロワリンク、32…操向輪、40…ガイド面、41…規制長穴、50…支軸、51…ラチェット爪、51a…端面、52…規制ピン、53…係合歯。

Claims (3)

  1. トラクタ作業機Aの機体1に、それの左右の両側に突出する支杆10・10を装架し、その支杆10・10の各外端部に取付機枠13をそれぞれけ、その取付機枠13と、その取付機枠13に上下方向の支点軸Pにより左右に回動自在に軸架した回動フレームfと、その回動フレームfに、車輪2を支持する車軸20が前記支点軸Pの前方を占める位置から後方を占める位置の間を変位するよう、前後にスライド自在に組み付け支架した車軸支持部材gと、によりキャスタ機構Kを構成し、そのキャスタ機構Kを、車輪2のリム23の内周側の空間内に配位して、その車輪2のハブ21を、前記車軸支持部材gに支持せしめた車軸20に嵌装し、かつ、支杆10の外端部に装設せる取付機枠13とそれに上下方向の支点軸Pを介し左右に回動自在に軸支せしめた回動フレームfとの間に、回動フレームfの支点軸P中心とする左右方向の回動を一定の角度範囲に規制する規制部材を設けたことを特徴とするトラクタ作業機における自由車輪。
  2. 外周側をリム23に連結して中心側にハブ21を支持する車輪2のディスク24を、タイヤ22の接地面の中心線Yに対し一側に変位させてリム23の内周に連結せしめ、そのディスク24の他側におけるリム23の内周側に前記中心線Yを越す深さの空間Uを形成し、この空間U内に、機体1に支架した支杆10の外端部に装設せる取付機枠13と、それに上下方向の支点軸Pを介し左右に回動自在に軸支せる回動フレームfと、それに前後にスライド自在に支架せる車軸支持部材gと、からなるキャスタ機構Kを、該キャスタ機構Kの回動フレームfの支点軸Pが前記中心線Y上に位置するように装入し、車軸支持部材gに支持せしめた車軸20を車輪2のハブ21に嵌装したことを特徴とする請求項1記載のトラクタ作業機における自由車
  3. 取付機枠13に上下方向の支点軸Pにより左右に回動自在に軸支せる回動フレームfに、車軸20を支持せしめた車軸支持部材gを、前後方向にスライド自在に組み付け支架し、その車軸支持部材gが支持する車軸20に嵌装する車輪2のハブ21に、それの周方向に略等配して複数の係合歯53…を設け、回動フレームfには、それを軸支する支点軸Pより前方となる位置と後方となる位置とに、前記係合歯53…と噛み合うラチェット爪51・51を、それらの回動端部が互いに突き合わされるように対称に配設し、車軸20が後方に位置している状態において機体1を後進させたとき、および車軸20が前方に位置している状態において機体1を前進させたときに、係合歯53…がラチェット爪51・51の一方に噛み合うようにして、その噛み合った係合歯53を支点として、機体1の前進時および後進時の車輪2の回転力により車軸支持部材gの前方移動および後方移動が行なわれるようにしたことを特徴とする請求項1記載のトラクタ作業機における自由車輪。
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