JP4608597B2 - ブームスイング式油圧ショベル - Google Patents

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Description

本発明はブームスイング式油圧ショベルに関するものである。
ブームスイング式の油圧ショベルの一例は図15及び図16に示され、図中、aは走行体、bは走行体a上に配置した、運転室c付きの旋回体、dは旋回体b先端の略幅方向中央部に取り付けられたスイングポスト、eはスイングポストdをスイングさせる油圧シリンダ、fはスイングポストdに固設されたブラケット、gはブラケットfに起伏可能に枢支されたブーム、hはブームgを起伏させる油圧シリンダ、iはブームgの先端に垂直面に対し回動自在に枢支したアーム、jはアームiを回動させる油圧シリンダ、kはアームiの先端に垂直面に対し回動自在に枢支したバケット、lはバケットkを垂直面に対し回動させる油圧シリンダである。上述の油圧ショベルにより作業を行う場合には、旋回体bを旋回させ、又ブームgやバケットkを回動させ、更にブームgをスイングさせたり起伏させたりする。
なお、ブームスイング式の油圧ショベルとしては、例えば特許文献1のものがある。このショベルでは、バックホウ装置を運転部の側部まで起立させるようにして、先回体の先回中心からバックホウ装置先端までの前方旋回半径を小さくするようにしたショベルが示されている。
特開昭62−156444号公報
図15、図16に示されている従来のブームスイング式の油圧ショベルでは、ブームgは旋回体bにおける幅方向の略中間部に枢支されているため、起立時にも旋回体bが邪魔になり、図16に仮想線で示す位置までしか起立できず、旋回体bの旋回中心からアームi先端までの前方旋回半径Rが大きくなるという問題があった。
本発明は、斯かる実情に鑑み、アーム先端までの前方旋回半径を小径とし得るようにしたブームスイング式油圧ショベルを提供することを目的としてなしたものである。
本発明の請求項1のブームスイング式油圧ショベルは、
走行体1に旋回可能に配置された旋回体2と、該旋回体2に配置された運転室3と、前記旋回体2に第一、第二の油圧シリンダ5,8によりスイング及び起伏可能に枢支されたブーム7と、該ブーム7の先端に垂直面内を回動し得るよう枢支されたアーム9と、該アーム9の先端に垂直面内を回動し得るよう枢支されたバケット11と、前記第一、第二の油圧シリンダ5,8に対し油を給排する油圧回路と、シーケンス回路とを備えたブームスイング式油圧ショベルであって、
前記ブーム7がスイングするスイング中心点は、平面視で前記旋回体2の左右何れか一側に、運転室3の旋回体2幅方向中心側側部に位置するよう設けられ、
前記油圧回路は、
第一の油圧シリンダ5のヘッド側油圧室5a又はピストンロッド側油圧室5bに供給する油の流れ方向を切換える第一の方向切換え弁50と、
第二の油圧シリンダ8のヘッド側油圧室8a又はピストンロッド側油圧室8bに供給する油の流れ方向を切換える第二の方向切換え弁23と、
第一のリモコン弁62を操作することにより第一の方向切換え弁50を切換える油が流通する第一の管路63に設けられた第一の電磁切換え弁65とを備え、
第二のリモコン弁43を操作することにより第二の方向切換え弁23を切換える油が流通する第二の管路44に設けられた第二の電磁切換え弁46とを備え、
シーケンス回路は、
前記ブーム7が所定の角度起立して第一のスイッチ13が作動したら開く接点13aと、
該接点13aに対し並列に配置されると共に前記ブーム7が運転室3から離反する方向へ所定の角度スイングして第二のスイッチ15が作動したら開く接点15aと、
第一、第二の接点13a,15aのうち、何れかが閉じている場合には励磁されて第二のリレー18を励磁させる第一のリレー17と、
第二のリレー18が励磁されているときは通電されて前記第一、第二の電磁切換え弁65,46を油が通るよう切換える、並列配置されたソレノイド19,20とを備えたものである。
本発明においては、ブーム7が運転室3側に所定の角度スイングしている場合には、ブーム7は運転室3側部に位置するよう最大限の位置まで起立できる。又、ブーム7が運転室3から離反する側に所定の角度スイングしている場合には、ブーム7は直立位置まで起立できる。
本発明においては、ブーム7が運転室3側部に位置するよう最大限の位置まで起立している場合には、ブーム7のスイング角は大きくできない。又ブーム7が直立状態位置まで起立している場合若しくは前方へ所定角だけ倒伏している場合には、ブーム7の運転室3から離反する方向へのスイング角を大きくすることができる。
本発明のブームスイング式油圧ショベルによれば、旋回体2の旋回中心からアーム9先端までの前方旋回半径Rを小径とすることができ、又前方旋回半径Rを大きくすれば、ブーム7の所定方向へのスイング角を大きくすることができるという優れた効果を奏し得る。
本発明のブームスイング式油圧ショベルの側面図である。 図1のII−II方向矢視図である。 図1のIII部拡大図である。 図2のIV部拡大図である。 本発明のブームスイング式油圧ショベルのブームの起伏時及びスイング時に用いるシーケンス回路図である。 本発明のブームスイング式油圧ショベルのブームの起伏時及びスイング時に用いる油圧回路図の一例である。 本発明のブームスイング式油圧ショベルの作動を説明するための図で、ブームが左方向へスイングしている状態を示す平面図である。 図7のVIII−VIII方向矢視図で、ブームが最大限に起立した状態を示す側面図である。 本発明のブームスイング式油圧ショベルの作動を説明するための図で、ブームが右方向へスイングしている状態を示す平面図である。 図9のX−X方向矢視図で、ブームが略垂直に起立した状態を示す側面図である。 本発明のブームスイング式油圧ショベルの作動を説明するための図で、ブームが最大限に起立した状態を示す側面図である。 図11のXII−XII方向矢視図で、ブームが所定角度スイングした状態を示す平面図である。 本発明のブームスイング式油圧ショベルの作動を説明するための図で、ブームが略垂直に起立した状態を示す側面図である。 図13のXIV−XIV方向矢視図で、ブームが右方向へ最大限にスイングした状態を示す平面図である。 従来のブームスイング式油圧ショベルの一例を示す側面図である。 図15のXVI−XVI方向矢視図である。
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
図1〜図6は本発明の実施例1で、図1はブームスイング式油圧ショベルの側面図、図2は図1のII−II方向矢視図、図3は図1のIII部拡大図、図4は図2のIV部拡大図、図5はブームスイング式油圧ショベルのブームの起伏時及びスイング時に用いるシーケンス回路図、図6はブームスイング式油圧ショベルのブームの起伏時及びスイング時に用いる油圧回路図である。
図1〜図4中、1は走行体、2は走行体1上に配置した、運転室3付きの旋回体、4は旋回体2先端における幅方向右側すなわち運転室3から離脱した右側部分に旋回体2幅方向中心に対し大きくずらして取り付けられたスイングポスト、5はスイングポスト4をスイングさせる油圧シリンダ、6はスイングポスト4に固設されたブラケット、7はブラケット6に起伏可能に枢支されたブーム、8はブーム7を起伏させる油圧シリンダであり、スイングポスト4をスイングさせることによりブーム7をスイングさせ得るようになっている。
又、9はブーム7の先端に垂直面に対し回動自在に枢支したアーム、10はアーム9を回動させる油圧シリンダ、11はアーム9の先端に垂直面に対し回動自在に枢支したバケット、12はバケット11を垂直面に対し回動させる油圧シリンダである。而して、作業時にはブーム7は起伏し得るようになっていると共に、スイングポスト4を介して左右にスイングし得るようになっている。
13はスイングポスト4の上面に取り付けたリミットスイッチ、14はブーム7の基端部に取り付けられた、外周が円弧状のストライカであり、ストライカ14はブーム7が傾斜角αで前方へ倒伏している場合には、リミットスイッチ13を作動させないようになっており、傾斜角α=0の垂直状に起立した場合には、リミットスイッチ13を作動させ得るようになっている。
又、15は旋回体2先端の右側端部に取り付けたリミットスイッチ、16はスイングポスト4の旋回体2側端部に取り付けられた、外周が円弧状のストライカであり、ストライカ16は、ブーム7が図4の中心線L2に平行な直線L2’に対し所定のスイング角βだけ反時計方向へスイングしている時には、リミットスイッチ15を作動させないようになっており、ブーム7が図4で直線L2に対し平行、又は直線L2を基準として時計方向すなわち右方向へ所定のスイング角γでスイングしている場合には、リミットスイッチ16は作動し得るようになっている。
図5中、13aはリミットスイッチ13の接点、15aは接点13aに対し並列配置された、リミットスイッチ15の接点で、接点13a,15aは、ストライカ14,16がリミットスイッチ13,15を作動させない場合には図5に示すように閉じ、ストライカ14,16がリミットスイッチ13,15を作動させたときには開くようになっている。
又、図5中、17,18はリレー、19,20はソレノイドであり、接点13a,15aの何れかが閉じている場合には、リレー17,18は励磁され、ソレノイド19,20は通電されるようになっている。ソレノイド19,20は並列配置されている。
図6中、21は油圧ポンプで、油圧ポンプ21には管路22が接続され、管路22は油圧パイロット式の方向切換え弁23に接続されている。又管路22には中途部に逆止弁24を備えた管路25が接続され、管路25は方向切換え弁23に接続されている。
方向切換え弁23には、管路26が接続され、管路26は油圧シリンダ8のヘッド側油圧室8aに接続されている。又方向切換え弁23には、管路27が接続され、管路27は油圧シリンダ8のピストンロッド側油圧室8bに接続されている。8cは油圧シリンダ8のピストンロッドである。
方向切換え弁23には、管路28が接続され、管路22から方向切換え弁23を通った油は、管路28からタンク29へ戻り得るようになっている。管路22には中途部に安全弁30を備えた管路31が接続され、管路31を通った油はタンク29へ戻り得るようになっている。又管路31の安全弁30接続部よりも油流れ方向下流側と方向切換え弁23とは、管路32により接続されている。
管路27の中途部と管路31の管路32接続部よりも油流れ方向下流側とは、中途部に安全弁33を備えた管路34により接続され、安全弁33のラインと並列となるよう管路34に接続した管路35には逆止弁36が接続されている。
管路26の中途部と管路31の管路34接続部よりも油流れ方向下流側とは、中途部に安全弁37を備えた管路38により接続され、安全弁37のラインと並列となるよう管路38に接続した管路39には逆止弁40が接続されている。
油圧ポンプ41には管路42が接続され、管路42には2本の操作レバー43a,43bを備えたリモコン弁43が接続されている。又、リモコン弁43には、操作レバー43aを操作した場合に油圧ポンプ41からの油が流通し得るようにした管路44と、操作レバー43bを操作した場合に油圧ポンプ41からの油が流通し得るようにした管路45とが接続されており、管路44,45は方向切換え弁23に接続されている。
管路44の中途部にはパイロット式の電磁切換え弁46が接続され、図3に示すストライカ14がリミットスイッチ13を作動させていない場合には、図5に示す接点13aは閉じてソレノイド19に通電し、電磁切換え弁46を油圧ポンプ41からの油が通る側へ切換え得るようになっている。
而して、この場合には、操作レバー43aを操作することにより、油圧ポンプ41からの油は管路44を通り電磁切換え弁46、管路44から方向切換え弁23へ与えられ、その結果、方向切換え弁23のスプールは、管路25,26が連通し、管路27,32が連通するよう切換わり得るようになっている。
又、操作レバー43bを操作することにより、油圧ポンプ41からの油は管路45を経て方向切換え弁23へ与えられ、その結果、方向切換え弁23のスプールは、管路25,27が連通し、管路26,32が連通するよう切換わり得るようになっている。なお、47は管路44からの油が戻るタンクである。
図6中、48は油圧ポンプで、油圧ポンプ48には管路49が接続され、管路49は方向切換え弁50に接続されている。又管路49には中途部に逆止弁51を備えた管路52が接続され、管路52は方向切換え弁50に接続されている。
方向切換え弁50には管路54が接続され、管路54は油圧シリンダ5のヘッド側油圧室5aに接続されている。又方向切換え弁50には、管路55が接続され、管路55は油圧シリンダ5のピストンロッド側油圧室5bに接続されている。5cは油圧シリンダ5のピストンロッドである。
方向切換え弁50には、管路56が接続され、管路49から方向切換え弁50を通った油は、管路56からタンク29へ戻り得るようになっている。又管路49には中途部に安全弁57を備えた管路58が接続され、管路58を通った油はタンク29へ戻り得るようになっている。更に管路58の安全弁57接続部よりも油流れ方向下流側と方向切換え弁50とは、管路59により接続されている。
図6中、60は油圧ポンプで、油圧ポンプ60には管路61が接続され、管路61は操作レバー62aを備えたリモコン弁62が接続されている。又、リモコン弁62には、操作レバー62aを操作した場合に油圧ポンプ60からの油が流通し得るようにした管路63,64が接続されており、管路63は電磁切換え弁65を介して方向切換え弁50に接続され、管路64は直接方向切換え弁50に接続されている。而して、電磁切換え弁65は図5に示すソレノイド20が通電されている場合には、油が管路52から管路54へ通るよう切換わり得るようになっている。
すなわち、図4に示すストライカ16がリミットスイッチ15を作動させていない場合には、図5に示す接点15aは閉じてソレノイド20に通電し、電磁切換え弁65を油が通る側へ切換え得るようになっている。而して、この場合には、リモコン弁62の操作レバー62aを操作することにより、油圧ポンプ60からの油は管路63を通り、方向切換え弁50に与えられ、その結果、方向切換え弁50のスプールは、管路52と管路54が連通し、管路55と管路59とが連通するよう切換わり得るようになっている。
又、リモコン弁62の操作レバー62aを操作することにより、油圧ポンプ60からの油は管路64を通り、方向切換え弁50に与えられ、その結果、方向切換え弁50のスプールは、管路52と管路55が連通し、管路54と管路59とが連通するよう切換わり得るようになっている。
次に、上記図示例の作動を図7〜図14をも参照しつつ説明する。
図7はブーム7が左方向へスイングしている状態を示すブームスイング式油圧ショベルの平面図、図8は図7のVIII−VIII方向矢視図、図9はブーム7が右方向へスイングしている状態を示すブームスイング式油圧ショベルの平面図、図10は図9のX−X方向矢視図、図11はブーム7が最も起立した状態を示すブームスイング式油圧ショベルの側面図、図12は図11のXII−XII方向矢視図、図13はブーム7が垂直に起立した状態を示すブームスイング式油圧ショベルの側面図、図14は図13のXIV−XIV向矢視図である。
I.ブーム7を運転室3の側部まで最大限に起立させることが可能な場合
平面視でブーム7が図4の実線位置ニ、すなわち運転室3の幅方向における中心線L2と平行な直線L2’に対し所定のスイング角βだけ反時計方向へ位置する場合には、ストライカ16はリミットスイッチ15を作動させていないため、図5の接点15aは閉じている。このため、リレー17,18は励磁され、ソレノイド19,20は通電されており、図6に示す電磁切換え弁46,65は何れも油が流通する側に切換わっている。
又、ブーム7が図3の垂線L1よりも時計方向、すなわち運転室3から離反する方向へ傾斜角αで倒伏して仮想線イの位置にある場合又は略実線ロに示す直立位置にある場合は、ストライカ14はリミットスイッチ13を作動させず、図5に示す接点13aは閉じている。
従って、この接点13aが閉じている場合も、ソレノイド19,20は通電されており、図6に示す通り電磁切換え弁46,65は何れも油が流通する側に切換わっている。換言すれば、接点13a,15aのうち何れかが閉じていれば、ソレノイド19,20は何れも通電されており、図6に示す電磁切換え弁46,65は何れも油が流通する側に切換わっている。
斯かる状態から例えば、ブーム7を仮想線イの位置から図3の垂線L1側に起こす場合には、操作レバー43aを操作して油圧ポンプ41からの油を管路44、電磁切換え弁46、管路44を通して方向切換え弁23に与える。このため、方向切換え弁23は管路25と管路26が連通し、管路27と管路32が連通する方向へ切換わる。
油圧ポンプ21から吐出された油は、管路22,25、方向切換え弁23、管路26を通って油圧シリンダ8のヘッド側油圧室8aに供給されるため、ピストンロッド8cは突出してブーム7は起立する。この場合、ピストンロッド側油圧室8bから排出された油は、管路27、方向切換え弁23、管路32,31を経てタンク29へ戻る。
ブーム7が図3の実線位置ロまで起立すると、ストライカ14はリミットスイッチ13を作動させ、接点13aは開放される。従って、接点13aには通電は行われなくなるが、接点15aには通電が行われているため、ソレノイド19,20も通電しており、電磁切換え弁46,65は油が流通するよう切換わった状態を維持する。
このため、操作レバー43aを操作して油圧ポンプ41からの油を管路44から方向切換え弁23に作用させておくことにより、管路25と管路26とが連通し、管路27と管路32とが連通しているため、油圧ポンプ21からの油は油圧シリンダ8のヘッド側油圧室8aに供給され、ピストンロッド8cは更に突出する。従って、ブーム7は図3の実線ロに示す垂直状態から更に反時計方向へ傾斜角−αまで回動し、運転室3の側方に位置するよう起立する(図7、8参照)。その結果、旋回体2の旋回中心からアーム9先端までの前方旋回半径Rを小さくすることができる。
例えば、ピストンロッド8cの突出中にピストンロッド8cに過大な圧縮力が作用したような場合には、管路26内の油は管路38、安全弁37、管路31を経てタンク29へ戻る。従って、この場合には油圧回路全体の信頼性を確保することができる。
ブーム7を倒伏させる場合には、リモコン弁43の操作レバー43bを操作して油圧ポンプ41からの油を管路45へ供給し、方向切換え弁23のスプールを上記とは反対方向に移動させる。このため、方向切換え弁23は管路25と管路27とが連通し、管路26と管路32とが連通するよう切換わる。
従って、油圧ポンプ21から吐出された油は管路22,25、方向切換え弁23、管路27を経て油圧シリンダ8のピストンロッド側油圧室8bに供給され、ピストンロッド8cは縮退する。その結果、ブーム7は起立状態から倒伏する。油圧シリンダ8のヘッド側油圧室8aから排出された油は、管路26、方向切換え弁23、管路32,31を経てタンク29へ戻る。
例えば、ピストンロッド8cの縮退中にピストンロッド8cに過大な張力が作用したような場合には、管路27内の油は管路34、安全弁33、管路31を経てタンク29へ戻る。従って、この場合にも油圧回路全体の信頼性を確保することができる。
II.ブーム7を垂直状態までしか起立させることができない場合
平面視でブーム7が図4の仮想線ホに示す位置、すなわち運転室3の幅方向における中心線L2と平行な直線L2’からのスイング角γが所定の角度だけ時計方向へ位置する場合には、ストライカ16はリミットスイッチ15を作動させているため、図5の接点15aは開いている。
又、ブーム7が図3の垂線L1よりも時計方向、すなわち運転室3から離反する方向へ傾斜角αで倒伏して仮想線イの位置にある場合は、ストライカ14はリミットスイッチ13を作動させず、図5に示す接点13aは閉じている。従って、ソレノイド19,20は通電されており、図6に示す通り電磁切換え弁46,65は何れも油が流通する側に切換わっている。
斯かる状態から例えば、ブーム7を図3の垂線L1側に起こす場合には、前述と同様にして操作レバー43aを操作し、油圧ポンプ41からの油を管路44、電磁切換え弁46、管路44を通して方向切換え弁23に与える。このため、方向切換え弁23は管路25と管路26が連通し、管路27と管路32が連通する方向へ切換わる。
油圧ポンプ21から吐出された油は、管路22,25、方向切換え弁23、管路26を通って油圧シリンダ8のヘッド側油圧室8aに供給されるため、ピストンロッド8cは突出してブーム7は起立する。この場合、ピストンロッド側油圧室8bから排出された油は、管路27、方向切換え弁23、管路32,31を経てタンク29へ戻る。
ブーム7が図3の実線位置ロまで垂直状に起立すると、ストライカ14はリミットスイッチ13を作動させ、接点13aは開放される。従って、接点13aには通電は行われなくなるうえ接点15aにも通電が行われていないため、ソレノイド19,20にも通電は行われず、電磁切換え弁46,65は油が流通しないよう切換わり、油圧ポンプ41からの油は方向切換え弁23に作用しなくなる。
このため、方向切換え弁23は内蔵するスプリングにより図6に示すニュートラルの状態に切換わり、油圧シリンダ8のヘッド側油圧室8aへは油は供給されなくなり、従って、ピストンロッド8cは突出しなくなるため、ブーム7はそれ以上は起伏することができない(図9、10参照)。従って、この場合は旋回体2の旋回中心からアーム9先端までの前方旋回半径Rは大きくなる。このように、ブーム7の起立状態を制限するのは、ブーム7が運転室3と干渉するのを防止するためである。
ブーム7を倒伏する場合の操作の仕方は前記したI.の場合と同様であるので説明は省略する。
III.ブーム7の右方向へのスイングに制限を受ける場合
例えば、ブーム7が最大限に起立して、図3のハの位置(傾斜角−α)にある場合、ストライカ14はリミットスイッチ13を作動させ、図5の接点13aは開いている。
一方、この場合ブーム7は図4の直線L2’に対し反時計方向にスイング角βだけスイングし、左側にあるとする。そうすると、リミットスイッチ15は作動していないため、接点15aは閉じられている。このため、リレー17,18は励磁され、ソレノイド19,20は通電されており、従って、電磁切換え弁46,65は油が流通できるように切換わっている。
斯かる状態で、リモコン弁62の操作レバー62aを操作して、油圧ポンプ60からの油を管路63、電磁切換え弁65、管路63から方向切換え弁50へ与え、スプールを移動させて管路52と管路54とを連通させる。このため、油圧ポンプ48から吐出された油は、管路49,52、方向切換え弁50、管路54、電磁切換え弁53、管路54を経て油圧シリンダ5のヘッド側油圧室5aに供給され、ピストンロッド5cは突出してブーム7は時計方向、すなわち右方向へ向けてスイングする(図11、12参照)。
而して、ブーム7が右方向へ所定の角度スイングすると、ストライカ16によりリミットスイッチ15が作動し、接点15aが開放される。その結果、接点13a,15aの何れも開放されるため、ソレノイド19,20は何れも通電されない状態となり、電磁切換え弁46,65は何れも油が通過し得ないように切換わる。その結果、管路54内の油は油圧シリンダ5のヘッド側油圧室5aへは供給されなくなり、右方向へのスイングは停止する。このようにするのは、スイングによりブーム7が運転室3に干渉しないようにするためである。
油圧シリンダ5のピストンロッド側油圧室5bから排出された油は、管路55、方向切換え弁50、管路59,58を経てタンク29へ戻る。
リミットスイッチ13,15が作動して接点13a,15aの何れもが開放され、ソレノイド19,20は何れも通電されない状態となり、電磁切換え弁46,65は何れも油が通過し得ないように切換わるため、方向切換え弁23,50は図6に示すように中立位置に切換わる。このため、油圧ポンプ48から吐出された油は、管路49,方向切換え弁50,管路56を経てタンク29に戻り、油圧シリンダ5のヘッド側油圧室5aには供給されず、ブーム7はスイングを停止する。
ブーム7を、左方向へスイングさせる場合には、リモコン弁62の操作レバー62aを操作して、油圧ポンプ60からの油圧を管路64から方向切換え弁50へ与え、管路52と管路55とが連通し、管路54と管路59とが連通するよう、方向切換え弁50を切換える。このため、油圧ポンプ48から吐出された油は、管路49,52、方向切換え弁50、管路55を経て油圧シリンダ5のピストンロッド側油圧室5bへ供給され、ピストンロッド5cが縮退してブーム7は左方向へスイングする。
油圧シリンダ5のヘッド側油圧室5aから排出された油は、管路54、方向切換え弁50、管路59,58を経てタンク29へ戻る。
IV.ブーム7の右方向へのスイングが制限を受けない場合
ブーム7が図3の実線ロの位置にあるか又は前方へ傾斜して例えば仮想線イの位置に位置する場合には、リミットスイッチ13は作動せず、図5の接点13aは閉じている。又、ブーム7が平面視で図4の実線ニに示す位置とすると、リミットスイッチ15も作動せず、図5の接点15aも閉じている。このため、図5のソレノイド19,20は通電され、電磁切換え弁46,65は何れも油が通り得るよう切換わっている。
斯かる状態で、リモコン弁62の操作レバー62aを操作して、油圧ポンプ60からの油圧を管路63、電磁切換え弁65、管路63から方向切換え弁50へ与えてスプールを切換え、管路52と管路54とを連通させ、管路55と管路59とを連通させる。このため、油圧ポンプ48から吐出された油は、管路49,52、方向切換え弁50、管路54を経て油圧シリンダ5のヘッド側油圧室5aに供給され、ピストンロッド5cは突出してブーム7は時計方向、すなわち右方向へ向けてスイングする。
而して、ブーム7が右方向へ所定の角度スイングすると、ストライカ16によりリミットスイッチ15が作動し、接点15aが開放される。しかし、接点13aは閉じているため、ソレノイド19,20は通電され、電磁切換え弁46,65は何れも油が通り得るよう切換わった状態を保持する。このため、油圧ポンプ48からの油は、油圧シリンダ5のヘッド側油圧室5aへ供給され、その結果、ブーム7は更に右方向へスイングする(図13、14参照)。
ブーム7を左方向へスイングさせるやり方は、前記したと同様であるため説明は省略する。
本図示例によれば、旋回体2の旋回中心からアーム9先端までの前方旋回半径Rを小径とすることができ、又前方旋回半径Rを大きくすれば、ブーム7の右方向へのスイング角γを大きくすることができる。
なお、本発明のブームスイング式油圧ショベルは上述の図示例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 走行体
2 旋回体
3 運転室
5 油圧シリンダ
5a ヘッド側油圧室
5b ピストンロッド側油圧室
7 ブーム
8 油圧シリンダ
8a ヘッド側油圧室
8b ピストンロッド側油圧室
9 アーム
11 バケット
13 リミットスイッチ(スイッチ)
13a 接点
15 リミットスイッチ(スイッチ)
15a 接点
17 リレー
18 リレー
19 ソレノイド
20 ソレノイド
23 方向切換え弁
43 リモコン弁
44 管路
46 電磁切換え弁
50 方向切換え弁
54 管路
62 リモコン弁
63 管路
65 電磁切換え弁

Claims (1)

  1. 走行体(1)に旋回可能に配置された旋回体(2)と、該旋回体(2)に配置された運転室(3)と、前記旋回体(2)に第一、第二の油圧シリンダ(5)(8)によりスイング及び起伏可能に枢支されたブーム(7)と、該ブーム(7)の先端に垂直面内を回動し得るよう枢支されたアーム(9)と、該アーム(9)の先端に垂直面内を回動し得るよう枢支されたバケット(11)と、前記第一、第二の油圧シリンダ(5)(8)に対し油を給排する油圧回路と、シーケンス回路とを備えたブームスイング式油圧ショベルであって、
    前記ブーム(7)がスイングするスイング中心点は、平面視で前記旋回体(2)の左右何れか一側に、運転室(3)の旋回体(2)幅方向中心側側部に位置するよう設けられ、
    前記油圧回路は、
    第一の油圧シリンダ(5)のヘッド側油圧室(5a)又はピストンロッド側油圧室(5b)に供給する油の流れ方向を切換える第一の方向切換え弁(50)と、
    第二の油圧シリンダ(8)のヘッド側油圧室(8a)又はピストンロッド側油圧室(8b)に供給する油の流れ方向を切換える第二の方向切換え弁(23)と、
    第一のリモコン弁(62)を操作することにより第一の方向切換え弁(50)を切換える油が流通する第一の管路(63)に設けられた第一の電磁切換え弁(65)とを備え、
    第二のリモコン弁(43)を操作することにより第二の方向切換え弁(23)を切換える油が流通する第二の管路(44)に設けられた第二の電磁切換え弁(46)とを備え、
    シーケンス回路は、
    前記ブーム(7)が所定の角度起立して第一のスイッチ(13)が作動したら開く接点(13a)と、
    該接点(13a)に対し並列に配置されると共に前記ブーム(7)が運転室(3)から離反する方向へ所定の角度スイングして第二のスイッチ(15)が作動したら開く接点(15a)と、
    第一、第二の接点(13a)(15a)のうち、何れかが閉じている場合には励磁されて第二のリレー(18)を励磁させる第一のリレー(17)と、
    第二のリレー(18)が励磁されているときは通電されて前記第一、第二の電磁切換え弁(65)(46)を油が通るよう切換える、並列配置されたソレノイド(19)(20)とを備えた
    ことを特徴とするブームスイング式油圧ショベル。
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