JP4240075B2 - 油圧ショベルの油圧制御回路 - Google Patents

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Description

本発明はクラッシャーなどのオプション装置を装着可能な油圧ショベルの油圧制御回路に関するものである。
油圧ショベルの油圧回路の大半は、2つの油圧ポンプを持つ2ポンプシステムである。この油圧ポンプは、旋回モータ、左右走行用モータ、ブームシリンダ、アームシリンダ、バケットシリンダなどのメインアクチュエータと、オプションシリンダなどのオプションアクチュエータとに圧油を分配して供給するようになっている。
ところで、近年、油圧ショベルは、従来の掘削作業に加え、ビルや基礎、自動車などの解体作業にも使用されるようになった。この解体には、バケットに代えて、二股状の先端が開閉動作可能な、いわゆるクラッシャーと呼ばれるオプション装置が用いられる。その場合、クラッシャーの前後動にはバケットシリンダが使用され、旋回動作には旋回モータが使用され、クラッシャーの開閉動作にはオプションシリンダが使用されるので、バケットシリンダ、旋回モータ及びオプションシリンダはクラッシャーを使用する時に同時に操作される複合操作となる。さらに、左右走行用モータ等の他のアクチュエータとの複合操作となることもある。
しかし、油圧ポンプは、バケットシリンダや旋回モータなどのメインアクチュエータと、オプションシリンダなどのオプションアクチュエータとに圧油を分配して供給するようになっているので、メインアクチュエータに供給される油量が多くなると、オプションアクチュエータに供給される油量が減少することがあり、その減少によりクラッシャーの開閉速度が遅くなって、作業能率に支障を来すおそれがある。
その一方、クラッシャーの開閉速度の良否が作業能率を決定するといわれるほど、素早い動きが望まれており、オペレータからは、ショベル本体の動きはそれ程速くなくてもよいが、クラッシャーの速度だけは落としたくないという強い要請があった。
そこで、コントロールバルブを含む油圧回路に新たな切換回路を組み込んで、クラッシャーとアーム等の複合動作時に、この切換回路を操作して、クラッシャーの開閉動作用のアクチュエータに供給される油量を相対的に増加させる技術が開発されているが(特開平8−41934号公報等)、いずれも油圧回路が複雑化しており、既存のものを使用することによるコスト低減が困難であった。特に既存のコントロールバルブを使用できない場合には、却って油圧ショベルのコストアップを招くことになる。しかも、オプション装置の有無により、油圧回路が大幅に変更されるので、その標準化によるコスト低減を図ることも困難であった。
本発明は以上のような従来の油圧ショベルの油圧制御回路における課題を考慮してなされたものであり、簡単且つ安価な構成で、オプションアクチュエータと、メインアクチュエータとの複合操作時に、オプション装置の速度をあまり変化させずにその作業を継続できる油圧ショベルの油圧制御回路を提供することにある。
上記課題を解決するための手段として、本発明は、油圧ショベルの油圧制御回路であって、走行、旋回及び掘削動作を行うための複数のメインアクチュエータと、オプションとして設けられるオプションアクチュエータと、上記各メインアクチュエータの作動を個別に制御する複数のメインコントロールバルブが設けられたメインコントロールバルブブロックと、上記オプションアクチュエータの作動を制御するオプションコントロールバルブと、上記メインアクチュエータを操作するメイン操作手段と、上記オプションアクチュエータを操作するオプション操作手段と、上記メインアクチュエータ及び上記オプションアクチュエータの油圧源としての複数の油圧ポンプとを備え、これらの油圧ポンプの吐出油を上記メインアクチュエータと上記オプションアクチュエータとに分配して供給するように構成されるとともに、上記オプション操作手段が操作されたことを検出する検出手段と、上記油圧ポンプのうちの少なくとも1つの油圧ポンプからの圧油を上記各メインコントロールバルブよりも上流側の位置から上記オプションコントロールバルブに供給可能な専用油路と、上記オプション操作手段が操作されたときに、上記検出手段からの信号に基づいて、上記専用油路を開通させる切換弁と、上記メインコントロールバルブの上流側に設けられ、上記オプション操作手段が操作されたときに、上記検出手段からの信号に基づいて、上記メインコントロールバルブを通過する上記吐出油の流量を制限することにより上記専用油路に供給される上記吐出油の流量を確保する流量制限弁とを備えたものである。
上記構成によれば、上記オプション操作手段が操作されたときに、上記検出手段からの信号に基づいて上記切換弁が上記専用油路を開通するとともに、上記メインコントロールバルブの上流側でかつ上記切換弁の下流側に設けられた流量制限弁が上記検出手段からの信号に基づいて上記吐出油が上記メインコントロールバルブを通過する流量を制限することにより上記吐出油が上記専用油路に供給される流量を確保する。従って、例えばオプション装置としてクラッシャーを使用する時に、アーム等が操作されていても、クラッシャーの速度をあまり変化させずに解体作業が継続される。しかも、メインコントロールバルブブロックは、オプション装置の装着の有無に関わらず、標準のものが使用できるので、簡単且つ安価な構成が実現される。
さらに、上記メインアクチュエータとして左右の走行用油圧モータを含み、上記切換弁として、上記両走行用油圧モータと他のアクチュエータとの複合操作時に少なくとも1つの油圧ポンプの吐出油を両走行用油圧モータに振り分ける走行直進弁を備え、この走行直進弁に上記専用油路が設けられるものでは、回路構成がさらに簡単化される。
また、上記メインアクチュエータの非作動時に、油圧ポンプの全流量を上記専用油路へ合流して供給することとすれば、この専用油路からオプションアクチュエータへの十分な圧油供給量が確保される。
本発明によれば、例えばオプション装置としてクラッシャーを使用する時に、アーム等が操作されていても、クラッシャーの速度をあまり変化させずに解体作業が継続される。しかも、この場合には、メインコントロールバルブブロックは既存のものが使用できるので、簡単且つ安価な構成が実現される。しかも、この場合には、メインコントロールバルブブロックは既存のものが使用できるので、簡単且つ安価な構成が実現される。
まず、本発明とは別の参考例を説明する。
図1は上記参考例に係る油圧ショベルの油圧制御回路図を示したものである。図1において、エンジン1の駆動により第一油圧ポンプ2、第二油圧ポンプ3及び操作用の油圧Paを発生させるパイロットポンプ4がそれぞれ作動する。第一及び第二油圧ポンプ2,3は可変容量形油圧ポンプであり、斜板の傾斜角変位に基づいて吐出流量が変化する斜板式アキシャルピストンポンプで構成されている。
第一及び第二油圧ポンプ2,3から吐出される圧油は、図中左側のセンターバイパスラインLCBに配列されたパイロット式コントロールバルブ、具体的には、右走行モータ5aを走行動作させるための右走行モータ用制御弁5、バケットシリンダ6aを伸縮動作させるためのバケットシリンダ用制御弁6、ブームシリンダ7aを伸縮動作させるためのブームシリンダ用制御弁7に供給されるとともに、図中右側のセンターバイパスラインRCB上に配設されたパイロット式コントロールバルブ、具体的には左走行モータ8aを走行動作させるための左走行モータ用制御弁8、旋回モータ9aを旋回動作させるための旋回モータ用制御弁9、オプションシリンダ10aを伸縮動作させるためのオプションシリンダ用制御弁10、アームシリンダ11aを伸縮動作させるためのアームシリンダ用制御弁11に供給される。
上記右走行モータ5a、バケットシリンダ6a、ブームシリンダ7a、左走行モータ8a、旋回モータ9a及びアームシリンダ11aがメインアクチュエータに相当し、その制御弁5〜9,11がメインコントロールバルブに相当する。また、上記オプションシリンダ10aがオプションアクチュエータに相当し、その制御弁10がオプションコントロールバルブに相当する。また、各制御弁5〜11が一体的に組立てられてメインコントロールバルブブロックVBが構成される。なお、このメインコントロールバルブブロックVBは必ずしも物理的な一体性を意味するものではなく、区画内でほぼまとまった形で配置される場合を含む。
オプションシリンダ10aは、第一位置であるア位置と第二位置であるイ位置と第三位置であるウ位置とを有し、通常はイ位置に保持されている。本参考例では、このオプションシリンダ10aが、二股状の先端を有する、いわゆるクラッシャーと呼ばれるオプション装置に取り付けられ、その開閉動作を行わせるようになっている。また、クラッシャー装備時には、バケットを取り外しているので、バケットシリンダ6aでクラッシャーの前後動を行わせ、旋回モータ9aでクラッシャーの旋回動作を行わせるようにもなっている。
右走行モータ用制御弁5の上流側油路L1には、走行直進弁12が介設されている。この走行直進弁12は、第一位置であるカ位置と第二位置であるキ位置とを有し、通常はカ位置に保持されている。
このカ位置では、第一油圧ポンプ2から吐出される圧油は油路L1を通じて左センターバイパスラインLCB側に供給され、一方、第二油圧ポンプ3から吐出される圧油は油路L2を通じて右センターバイパスラインRCB側に供給される。従って、右走行モータ用制御弁5及び左走行モータ用制御弁8には、それぞれ第一油圧ポンプ2及び第二油圧ポンプ3から独立して圧油が供給される。
また、図示しない左右の走行レバーを同一位置に操作した状態で、メイン操作手段としての操作弁31,32をレバー操作すると、その操作信号がコントローラ24に入るようになっているので、コントローラ24はその操作信号の有無より、操作中か否かを判断することができる。そして、コントローラ24は、この判断に基づいて電磁比例弁22に指令信号を与え、電磁比例弁22の動作により、走行直進弁12はカ位置からキ位置に切り換わる。この走行直進弁12の切り換えにより、第一油圧ポンプ2から吐出される圧油は、油路L3を通じて旋回モータ用制御弁9、オプションシリンダ用制御弁10、アームシリンダ用制御弁11に分配供給されるようになる。
このとき、第二油圧ポンプ3から吐出される圧油は、油路L1とL2とにパラレルに流れ、左右の走行モータ用制御弁8,5に供給される。それにより、例えば走行モータ8a,5aを駆動しつつブームを起伏させるような複合操作を行う場合であっても、第二油圧ポンプ3から吐出される圧油が左右の走行モータ8a,5aに等しく供給され、走行直進性を保つことができる。
また、左センターバイパスラインLCBにおけるブームシリンダ用制御弁7の下流側には左カット弁13が設けられ、一方、右センターバイパスラインRCB上におけるアームシリンダ用制御弁11の下流側には右カット弁14が設けられている。
上記左カット弁13は右センターバイパスラインRCB側の制御弁が操作されるときに閉じ、一方、右カット弁14は左センターバイパスラインLCB側の制御弁が操作されるときに閉じるように動作する。すなわち、走行直進弁12がキ位置に切り換えられたときには、第二油圧ポンプ3から吐出される圧油は、油路L1及びL2に分流されるため、右センターバイパスラインRCB側のいずれかの制御弁を操作するときは、左センターバイパスラインLCB側の左カット弁13を閉じておかないとポンプ圧が立たないからであり、一方、左センターバイパスラインLCB側のいずれかの制御弁を操作するときは右センターバイパスラインRCB側の右カット弁14を閉じておかないとポンプ圧が立たないからである。
また、油路L3は右センターバイパスラインRCBにおける左走行モータ用制御弁8の下流側から分岐される合流油路L4と合流点Pで接続されており、この合流点Pから延設される油路L5を通じてオプションシリンダ用制御弁10に圧油が供給され、合流点Pから延設される油路L6及びL7を通じてアームシリンダ用制御弁11に圧油が供給される。
オプションシリンダ用制御弁10は、オプション操作手段としてのペダル30の操作により、スプールの切り換え動作ができるようになっている。すなわち、ペダル30の非操作時には、オプションシリンダ用制御弁10はイ位置となっているので、オプションシリンダ10aと接続されていないが、ペダル30が図1中のA方向に操作されると、ア位置に切り換わる。すると、第一及び第二油圧ポンプ2,3のいずれかから吐出される圧油は、オプションシリンダ10aのヘッド側油室に供給されて、ロッドを伸長させるので、クラッシャーの先端を開状態とすることができる。一方、ペダル30が図1中のB方向に操作されると、オプションシリンダ用制御弁10はウ位置に切り換わる。すると、第一及び第二油圧ポンプ2,3のいずれかから吐出される圧油は、オプションシリンダ10aのロッド側油室に供給されて、ロッドを縮小させるので、クラッシャーの先端を閉状態とすることができる。このように、本参考例では、ペダル30の操作だけでクラッシャーの開閉動作を簡単に行うことができる。
なお、油路L3〜L7における15,16,26及び27はチェック弁である。図1中、17はアーム押しを増速するためのアーム押し合流弁であり、同じく18は、ブーム上げを増速するためのブーム上げ合流弁である。また、上記左右カット弁13,14の出口ラインL8,L9は、それぞれリターンラインL10,L11と合流し、オイルクーラ19を介してタンク20に接続されている。図1中、21は本回路の最大油圧に応じて開放圧力が設定されたバネ付きチェック弁である。同じく23,25は上記コントローラ24からの指令信号によって制御される電磁比例弁である。
本参考例では、さらに、ペダル30による上記クラッシャー操作の有無を検出する検出手段としての圧力センサP1,P2と、この圧力センサP1,P2の検出圧力(以下、クラッシャー操作圧という。)でクラッシャー操作が有ることを検出したときに、オプションシリンダ用制御弁10の動作と関連して使用される、バケットシリンダ用制御弁6、ブームシリンダ用制御弁7、旋回モータ用制御弁9及びアームシリンダ用制御弁11のメータイン開口と、メータアウト開口との少なくとも一方を絞る絞り手段とを設けている。なお、オプションシリンダ用制御弁10と、このオプションシリンダ用制御弁10の動作と関連することなく使用されることの多い左右走行モータ8,5とは、ここでは絞り手段の対象から外しているが、絞り手段の対象としてもよい。
この絞り手段は、バケットシリンダ用制御弁6及びブームシリンダ用制御弁7を操作するための操作弁31の二次圧を、上記クラッシャー操作有りのときに減圧する電磁比例弁311〜314と、旋回モータ用制御弁9及びアームシリンダ用制御弁11を操作するための操作弁32の二次圧を、上記クラッシャー操作有りのときに減圧する電磁比例弁321〜324と、操作弁31の一次圧制御のために、その二次圧を検出する圧力センサP311〜P314と、操作弁32の一次圧制御のために、その二次圧を検出する圧力センサP321〜P324とを備えている。なお、電磁比例弁311〜314,321〜324は、ブーム、アーム、クラッシャーの前後動などに応じてその二次圧の設定を個別に行えるものである。また、電磁比例弁311〜314,321〜324は、図では明示していないが、一体構造のブロックで構成してそのコンパクト化を図っている。
また、図2に示すように、操作弁31,32の一次圧を、上記クラッシャー操作有りのときに減圧する減圧弁41とレバーロック電磁弁42を備えている。この減圧弁41とレバーロック電磁弁42との組み合わせでは、通常は図2に示すような油路が形成されており、操作弁31,32には一次圧がかかっていない状態となる。
減圧弁41の開度調整による一次圧、すなわち、操作弁31,32の一次圧の減圧量は、例えばクラッシャーとブーム上げとの複合動作であれば50%、クラッシャーとブーム下げとの複合動作であれば減圧なし、クラッシャーとアーム引きとの複合動作であれば60%、クラッシャーとアーム押しとの複合動作であれば40%、クラッシャーと旋回との複合動作であれば30%にそれぞれ減圧するといったように、作業の種類に応じて個別に予め設定されている。
そして、ペダル30の操作を示す圧力センサP1,P2での検出信号がコントローラ24に取り込まれると、コントローラ24から指令信号がレバーロック電磁弁42に発せられ、この指令信号で遮断レバーが操作されることによって、レバーロック電磁弁42のポートが切り換わる。すると、パイロット圧Paが減圧弁41によって上記所定一次圧に減圧されて操作弁31,32に取り込まれ、この操作弁31,32の二次圧ライン上でさらに個別に減圧されて各制御弁に作用するようになる。この操作弁31,32の二次圧ライン上には、上記したように、圧力センサP311〜P314,P321〜P324が設置されているので、その検出信号もコントローラ24に取り込まれる。そして、このコントローラ24から上記信号レベルに比例した指令信号が減圧弁41に与えられることにより、減圧弁41のフィードバック制御がなされる。
以上説明したように、オプションシリンダ10aでクラッシャーの開閉動作を行わせるとともに、ブームシリンダ6aと旋回モータ9aとでクラッシャーの前後動と旋回動作とを行わせる場合、本参考例によれば、クラッシャー操作の有無が検出され、このクラッシャー操作が有ることを検出したときには、バケットシリンダ用制御弁6や旋回モータ用制御弁9などのメータイン開口と、メータアウト開口との少なくとも一方が絞られるので、この絞り量だけバケットシリンダ6aや旋回モータ9aなどへの圧油供給量が減少するが、オプションシリンダ用制御弁10側は絞られないので、オプションシリンダ10aへの圧油供給量はほとんど減少しない。したがって、クラッシャーを使用する時に、ショベル本体が操作されていても、クラッシャーの速度をあまり変化させずに解体作業が継続される。したがって、作業が快適、迅速に行うことができるより、作業効率が向上する。しかも、この場合には、メインコントロールバルブブロックVBは既存のものが使用できるので、簡単且つ安価な構成が実現される。
次に、本発明の第1の実施の形態を説明する。
図3は本発明の第1の実施の形態に係る油圧ショベルの油圧制御回路を示したものである。なお、上記参考例と共通する要素には同一番号を付して、その重複説明を省略する。
この油圧制御回路は、オプションアクチュエータである上記クラッシャーの操作の有無を検出する検出手段としての圧力ラインL51,L52と、第一及び第二油圧ポンプ2,3の少なくとも一方の吐出油を上記メインコントロールバルブブロックVBYの上流側からオプションシリンダ用制御弁10へ供給可能な専用油路L50と、上記クラッシャーの操作の検出の有無に応じて上記専用油路L50を開閉させる切換弁50とを備えている。
この第1の実施の形態では、上記切換弁50及びオプションシリンダ用制御弁10がオプションコントロールバルブブロックVBXに含まれ、同ブロックVBXが他の制御弁5〜9,11等からなる上記メインコントロールバルブブロックVBYに適宜装着可能ないわゆるADD−ON方式が採用されている。
上記切換弁50は第一位置としてのサ位置と、第二位置としてのシ位置とを有し、通常はサ位置にあるが、クラッシャーを操作するときには、ペダル30の操作により、圧力ラインL51,L52からのパイロット圧によって、この切換弁50をシ位置に切り換えるようになる。
ただし、同時にショベル本体のアクチュエータ5a〜9a,11aを動作させないときは、第一及び第二油圧ポンプ2,3の全流量を切換弁50の専用油路L50へ合流して供給するようにして、この専用油路L50からオプションシリンダ用制御弁10を介してオプションシリンダ10aへの圧油供給が行われるようになる。
一方、このショベル本体のアクチュエータ5a〜9a,11aを動作させるときは、その制御弁5〜9,11への供給流量を制限して、余剰油を切換弁50の専用油路L50に合流して供給するようにして、この専用油路L50からオプションシリンダ用制御弁10を介してオプションシリンダ10aへの圧油供給が行われるようになっている。このために、切換弁50の下流側であって上記メインコントロールバルブブロックVBXの上流側の位置に、絞り弁52と、ペダル30の操作圧に応じて流量調整する流量制限弁であるフローコントローラ51とが設けられている。ただし、流量調整機能付きの絞り弁を使用することで、フローコントローラ51を省略することもできる。
この第1の実施の形態では、上記クラッシャー操作の有無が検出され、この操作の有無に応じて、第一及び第二油圧ポンプ2,3の少なくとも一方の吐出油を上記オプションシリンダ10aへ供給可能な切換弁50の専用油路L50の開閉が行われる。具体的には、上記クラッシャーの操作時に、上記油圧ポンプから分配供給される油路に加えて、専用油路L50が開放されるとともに、上記アクチュエータ5a〜9a,11aを動作させるときはその制御弁5〜9,11への供給流量が制限され、これによりオプションシリンダ用制御弁10への圧油供給量が確保される。したがって、クラッシャーを使用する時に、ショベル本体が操作されていても、クラッシャーの速度をあまり変化させずに解体作業が継続される。したがって、作業が快適、迅速に行えるので、作業効率が向上する。しかも、この場合には、メインコントロールバルブブロックVBYは、オプション装置の装着の有無に関わらず、標準のものが使用できるので、簡単且つ安価な構成が実現される。
図4は本発明の第2の実施の形態に係る油圧ショベルの油圧制御回路を示したものである。なお、上記実施形態1,2と共通する要素には同一番号を付して、その重複説明を省略する。
この第2の実施の形態では、図4に示すように、メインコントロールバルブブロックVBZ内に配置された走行直進弁60に専用油路L60を組み込んでいるので、上記第1の実施の形態のような単独の切換弁50を備えたオプションコントロールバルブブロックVBXは設けていない。
この走行直進弁60は第一位置としてのタ位置、第二位置としてのチ位置に加え、第三位置としてのツ位置を有し、通常はタ位置にある。そして、コントローラ24はクラッシャー操作圧からクラッシャー操作が有ることを判断すると、電磁比例弁61に指令信号を与え、この指令信号により電磁比例弁61を動作させ、走行直進弁60をチ位置、更には、ツ位置に切り換えることで、上記実施形態2で説明したような所定の流量制御が行われるようになる。
すなわち、クラッシャーを操作するときには、ペダル30の操作により、この走行直進弁60をツ位置に切り換えるが、同時にショベル本体のアクチュエータ5a〜9a,11aを動作させないときは、第一及び第二油圧ポンプ2,3の全流量を走行直進弁60の専用油路L60へ合流して供給するようにして、この専用油路L60からオプションシリンダ用制御弁10を介してオプションシリンダ10aへの圧油供給が行われるようになる。
一方、このショベル本体のアクチュエータ5a〜9a,11aを動作させるときは、その制御弁5〜9,11への供給流量を制限し、余剰油を走行直進弁60の専用油路L60に合流して供給するようにして、この専用油路L60からオプションシリンダ用制御弁10を介してオプションシリンダ10aへの圧油供給が行われるようになる。このために、走行直進弁60の下流側に絞り弁62と、ペダル30の操作圧に応じて流量調整する流量制限弁であるフローコントローラ63とを設けている。
ただし、このフローコントローラ63は、ペダル30の操作圧を圧力センサ64で検出し、この検出圧力に応じたコントローラ24からの指令信号により、電磁比例弁65を動作させ、制限流量調節器66による設定範囲内で、上記流量調整を行うようになっている。
この第2の実施の形態では、上記第1の実施の形態と同様の作用効果に加え、実施形態2の切換弁50のような単体の切換弁を必要としないので、その回路構成が簡単化されるというメリットがある。したがって、特に小型の建設機械における回路構成が容易となる。
参考例に係る油圧ショベルの油圧回路図である。 上記参考例での操作弁の一次圧側での制御例を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係る油圧ショベルの油圧回路図である。 本発明の第2の実施の形態に係る油圧ショベルの油圧回路図である。
符号の説明
2 第一油圧ポンプ
3 第二油圧ポンプ
5 右走行モータ用制御弁(メインコントロールバルブ)
5a 右走行モータ(メインアクチュエータ)
6 バケットシリンダ用制御弁(メインコントロールバルブ)
6a バケットシリンダ(メインアクチュエータ)
7 ブームシリンダ用制御弁(メインコントロールバルブ)
7a ブームシリンダ(メインアクチュエータ)
8 左走行モータ用制御弁(メインコントロールバルブ)
8a 左走行モータ(メインアクチュエータ)
9 旋回モータ用制御弁(メインコントロールバルブ)
9a 旋回モータ(メインアクチュエータ)
10 オプションシリンダ用制御弁(オプションコントロールバルブ)
10a オプションシリンダ(オプションアクチュエータ)
11 アームシリンダ用制御弁(メインコントロールバルブ)
11a アームシリンダ(メインアクチュエータ)
12 走行直進弁
24 コントローラ(絞り手段)
30 ペダル(オプション操作手段)
31,32 操作弁(メイン操作手段)
50 切換弁
51 フローコントローラ(流量制限弁)
52 絞り弁
60 走行直進弁
61 電磁比例弁
62 絞り弁
63 フローコントローラ(流量制限弁)
P1,P2 圧力センサ(検出手段)
L50,L60 専用油路
VB,VBY,VBZ メインコントロールバルブブロック
VBX オプションコントロールバルブブロック

Claims (3)

  1. 油圧ショベルの油圧制御回路であって、
    走行、旋回及び掘削動作を行うための複数のメインアクチュエータと、
    オプションとして設けられるオプションアクチュエータと、
    上記各メインアクチュエータの作動を個別に制御する複数のメインコントロールバルブが設けられたメインコントロールバルブブロックと、
    上記オプションアクチュエータの作動を制御するオプションコントロールバルブと、
    上記メインアクチュエータを操作するメイン操作手段と、
    上記オプションアクチュエータを操作するオプション操作手段と、
    上記メインアクチュエータ及び上記オプションアクチュエータの油圧源としての複数の油圧ポンプとを備え、これらの油圧ポンプの吐出油を上記メインアクチュエータと上記オプションアクチュエータとに分配して供給するように構成されるとともに、
    上記オプション操作手段が操作されたことを検出する検出手段と、
    上記油圧ポンプのうちの少なくとも1つの油圧ポンプからの圧油を上記各メインコントロールバルブよりも上流側の位置から上記オプションコントロールバルブに供給可能な専用油路と、
    上記オプション操作手段が操作されたときに、上記検出手段からの信号に基づいて、上記専用油路を開通させる切換弁と、
    上記メインコントロールバルブの上流側に設けられ、上記オプション操作手段が操作されたときに、上記検出手段からの信号に基づいて、上記メインコントロールバルブを通過する上記吐出油の流量を制限することにより上記専用油路に供給される上記吐出油の流量を確保する流量制限弁とを備えたことを特徴とする油圧ショベルの油圧制御回路。
  2. 請求項1記載の油圧ショベルの油圧制御回路において、
    上記メインアクチュエータとして左右の走行用油圧モータを含み、
    上記切換弁は、上記両走行用油圧モータと他のアクチュエータとの複合操作時に少なくとも1つの油圧ポンプの吐出油を両走行用油圧モータに振り分ける走行直進弁であり、
    この走行直進弁に上記専用油路が設けられることを特徴とする油圧ショベルの油圧制御回路。
  3. 請求項1又は2記載の油圧ショベルの油圧制御回路において、
    上記メインアクチュエータの非作動時に、油圧ポンプの全流量を上記専用油路へ合流して供給することを特徴とする油圧ショベルの油圧制御回路。
JP2006193790A 2006-07-14 2006-07-14 油圧ショベルの油圧制御回路 Expired - Fee Related JP4240075B2 (ja)

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