JP4608371B2 - Sipサービス変換装置、およびその方法 - Google Patents

Sipサービス変換装置、およびその方法 Download PDF

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本発明は、第一のSIP(Session Initiation Protocol)サービスを行う第一のSIP系と、該第一のSIPサービスと異なる第二のSIPサービスを行う第二のSIP系とを接続するSIPサービス変換装置、およびSIPサービス変換方法に関する。
近年、IP(internet Protocol)マルチメディアサービスを提供するためのシグナリングプロトコルとしてSIPを採用することが多くなってきている。従来、このSIPに準拠した通信システムとしては、例えば、以下の特許文献1に開示されているシステムがある。
特開2002−152224号公報
SIPは、比較的拡張性があり、様々な拡張機能や、各種制御機能がある。このため、SIPでは、ユーザの要求に応じた拡張機能や制御機能を採用することができる。このため、あるSIP系で行われている特定のサービスが、他のSIP系で行われていないということがある。このような場合、例えば、あるSIP系と他のSIP系とを接続して、特定のサービスの提供を受けようとしても、この特定のサービスを受けられないばかりか、通信に支障を来たす場合があるという問題点がある。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、互いに異なるサービスを有する複数のSIP系を接続し、SIP系間での通信を確保しつつも、各SIP系でのサービスの低下を防ぐことができるSIPサービス変換装置、及びSIPサービス変換方法を提供することを目的とする。
前記問題点を解決するためのSIPサービス変換装置に係る発明は、
第一のSIP(Session Initiation Protocol)サービスを行う第一のSIP系と、該第一のSIPサービスと異なる第二のSIPサービスを行う第二のSIP系とを接続するSIPサービス変換装置において、
前記第一のSIPサービスの複数の処理を実行する第一のSIP処理手段と、
前記第二のSIPサービスの複数の処理を実行する第二のSIP処理手段と、
前記第一のSIPサービスの複数の処理、又は該処理の実行手順のそれぞれと、前記第二のSIPサービスの複数の処理、又は該処理の実行手順のそれぞれとの対応関係が記憶されている対応関係記憶手段と、
前記第一のSIP系からメッセージを受けると、前記対応関係記憶手段の記憶内容を用いて、該メッセージに対する処理又は手順が前記第二のSIPサービス中のどの処理又はどの手順に対応するかを調べて、該第二のSIPサービス中の複数の処理又は実行手順のうちの対応処理又は対応手順を前記第二のSIP処理手段に実行させ、及び/又は、前記第二のSIP系からメッセージを受けると、該メッセージに対する処理又は手順が前記第一のSIPサービス中のどの処理又はどの手順に対応するかを調べて、該第一のSIPサービス中の複数の処理又は実行手順のうちの対応処理又は対応手順を前記第一のSIP処理手段に実行させるサービス調整手段と、を備えていることを特徴とする。
ここで、前記SIPサービス変換装置において、
前記第一のSIP処理手段は、通信元側から特定メッセージを受けると、該通信元側へ応答を返す手順を含む第一の処理を実行可能であり、前記第二のSIP処理手段は、通信先側へ前記特定メッセージを送ると、該通信先側からの一回以上の応答を受ける手順と共に、該通信先側への一回以上の返答を返す手順を含む第二の処理を実行可能である場合、
前記サービス調整手段は、前記第一のSIP処理手段と前記第二のSIP処理手段とを仲介し、前記第一のSIP処理手段が前記特定メッセージを受けると、前記第二のSIPサービス中の処理のうちから、該特定メッセージを含む処理が前記第二の処理に対応することを把握し、該第二の処理における前記通信先側を前記第二のSIP系側として、前記第二のSIP処理手段に該第二の処理を実行させると共に、前記第一のSIP処理手段に、前記第一の処理における前記通信元側を前記第一のSIP系側として、該第一の処理を実行させるものであるとよい。
また、前記SIPサービス変換装置において、
前記第一のSIP処理手段は、通信元側から特定メッセージを受けると、該通信元側への一回以上の応答を行う手順と共に、該通信元側からの一回以上の返答を受ける手順を含む第三の処理を実行可能であり、前記第二のSIP処理手段は、通信先側へ前記特定メッセージを送ると、該通信先側から応答を受ける手順を含む第四の処理を実行可能である場合、
前記サービス調整手段は、前記第一のSIP処理手段と前記第二のSIP処理手段とを仲介し、前記第一のSIP処理手段が前記特定メッセージを受けると、前記第二のSIPサービス中の処理のうちから、該特定メッセージを含む処理が前記第四の処理に対応することを把握し、該第四の処理における前記通信先側を前記第二のSIP系側とし、前記第二のSIP処理手段に該第四の処理を実行させると共に、前記第一のSIP処理手段に、前記第三の処理における前記通信元側を前記第一のSIP系として、該第三の処理を実行させるものであるとよい。
前記問題点を解決するためのSIPサービス変換装置に係る他の発明は、
第一のSIP(Session Initiation Protocol)サービスを行う第一のSIP系と、該第一のSIPサービスと異なる第二のSIPサービスを行う第二のSIP系とを接続するSIPサービス変換装置において、
前記第一のSIPサービスの複数の手順を実行する第一のSIP処理手段と、
前記第二のSIPサービスの複数の手順を実行する第二のSIP処理手段と、
前記第一のSIP処理手段が行う手順に対して前記第二のSIP処理手段が行うべき手順のうちで、前記第一のSIPサービスでは規定されているが前記第二のSIPサービスでは規定されていない未規定手順に関して、前記第二のSIP系で理解できる表現形式であって、該第一のSIPサービスと同等のサービスを実現できる手順に変換する手法が記憶されている記憶手段と、
前記第二のSIP処理手段に前記未規定手順を実行させる際には、前記記憶手段に記憶されている前記手法を用いて、該未規定手順を前記第二のSIP系で理解できる手順に変換するサービス調整手段と、を備えていることを特徴とする。
前記問題点を解決するためのSIPサービス変換装置に係るさらに他の発明は、
第一のSIP(Session Initiation Protocol)サービスを行う第一のSIP系と、該第一のSIPサービスと異なる第二のSIPサービスを行う第二のSIP系とを接続するSIPサービス変換装置において、
前記第一のSIPサービスの複数の手順を実行する第一のSIP処理手段と、
前記第二のSIPサービスの複数の手順を実行する第二のSIP処理手段と、
前記第一のSIP処理手段による各手順の実行と、前記第二のSIP処理手段による各手順の実行とを調整するサービス調整手段と、
前記第一のSIP系及び/又は前記第二のSIP系から各種メッセージを受けたときに、前記サービス調整手段が前記第一のSIP処理手段に実行させるべき手順と、該サービス調整手段が前記第二のSIP処理手段に実行させるべき手順と、該サービス調整手段自身が実行すべき手順とが順序立っているシーケンスが記憶されている記憶手段と、
を備え、
前記サービス調整手段は、前記シーケンスに従って、前記第一のSIP処理手段に所定の手順を実行させ、前記第二のSIP処理手段に所定の手順を実行させ、該サービス調整手段自身が所定の手順を実行することを特徴とする。
前記問題点を解決するためのSIPサービス変換装置に係るさらに他の発明は、
第一のSIP(Session Initiation Protocol)サービスを行う第一のSIP系と、該第一のSIPサービスと異なる第二のSIPサービスを行う第二のSIP系とを接続するSIPサービス変換装置において、
前記第一のSIPサービスの複数の手順を実行する第一のSIP処理手段と、
前記第二のSIPサービスの複数の手順を実行する第二のSIP処理手段と、
前記第一のSIPサービスと前記第二のSIPサービスとを調整するサービス調整手段と、を備え、
前記第一のSIPサービスには、着信側番号に発番号非通知を示す番号を追加することで着信側に、発信元の発番号を出力させない発番号非通知サービスが含まれ、
前記第二のSIPサービスには、発信元側からのSIPパケット中に含まれている発信元側SIP URLに基づいて、発番号を出力する発番号通知サービスが含まれている一方で、前記発番号非通知サービスが含まれておらず、
前記サービス調整手段は、前記第一のSIP系からのSIPパケット中に、前記第二のSIP系内の端末を着信側とする着信側番号及び前記発番号非通知を示す番号を含む着信側SIP URLと、発信元側の発番号を含む発信元側SIP URLとが含まれていると、該着信側SIP URL中の前記発番号非通知を示す番号を削除すると共に、該発信元側SIP URL中の前記発番号を削除するか、他の文字又は記号に変換することを特徴とする。
前記問題点を解決するためのSIPサービス変換方法に係る発明は、
第一のSIP(Session Initiation Protocol)サービスを行う第一のSIP系と、該第一のSIPサービスと異なる第二のSIPサービスを行う第二のSIP系とを接続するSIPサービス変換方法において、
前記第一のSIPサービスの複数の処理を実行する第一のSIP処理工程と、
前記第二のSIPサービスの複数の処理を実行する第二のSIP処理工程と、
前記第一のSIPサービスの複数の処理のそれぞれと、前記第二のSIPサービスの複数の処理のそれぞれとの対応関係が記憶されている対応関係記憶手段と、
前記第一のSIP系からメッセージを受けると、該メッセージを含む処理が前記第二のSIPサービス中のどの処理に対応するかを調べて、該第二のSIPサービス中の複数の処理のうちの対応処理を前記第二のSIP処理手段に実行させ、及び/又は、前記第二のSIP系からメッセージを受けると、該メッセージを含む処理が前記第一のSIPサービス中のどの処理に対応するかを調べて、該第一のSIPサービス中の複数の処理のうちの対応処理を前記第一のSIP処理手段に実行させるサービス調整工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、第一のSIPサービスを行う第一のSIP系での処理又は該処理の実行手順と、第二のSIPサービスを行う第二のSIP系での処理または該処理の実行手順との対応関係が調べられて、第一のSIP系からのメッセージに対して、第二のSIP系に対応する処理又は手順に変更され、第二のSIP系からのメッセージに対して、第一のSIP系に対応する処理又は手順に変更されるので、SIP系間での通信を確保しつつも、各SIP系でのサービスの低下を防ぐことができる。
以下、本発明に係るSIPサービス変換装置の実施形態について、図面を用いて説明する。
本発明に係る第一の実施形態としてのSIPサービス変換装置10は、図1に示すように、第一のSIPに基づく呼接続制御に従いIP電話サービス(以下、SIP(A)サービスという。)を実行するSIP(A)系のSIP(A)網と、第一のSIPとは異なる第二のSIPに基づく呼接続制御に従いIP電話サービス(以下、SIP(B)サービスという。)を実行するSIP(B)系のSIP(B)網とを接続している。第一のSIPに基づく呼接続制御を行なうSIP(A)網には、SIP(A)端末4が設けられ、SIP(B)網には、第一のSIPに基づく呼接続制御をSIPサーバ2及びSIP(B)端末3が設けられている。
SIPサービス変換装置10は、ソフトウェアー的に、LAN網であるSIP(A)網及びSIP(B)網との接続制御を行うLANインタフェース制御部11と、SIPのプロトコル制御を行うSIPプロトコル処理部12と、SIPサービス(A)を処理するSIP(A)処理部13と、SIPサービス(B)を処理するSIP(B)処理部14と、SIPサービス(A)の複数の手順のそれぞれとSIP(B)サービスの複数の手順のそれぞれとの対応関係が記憶されている対応関係記憶部16と、対応関係記憶部16に記憶されている対応関係を用いてSIP(A)サービスでの処理手順とSIPサービス(B)での処理手順とを調整するサービス調整部15と、アドレス認証テーブル17と、位置情報テーブル18と、呼接続情報テーブル19と、を有している。なお、ここでは、SIP(A)処理部13及びSIP(B)処理部14に対して、SIPプロトコル処理部12は、ソフトウェアー的に独立したものとしているが、実際には、両者の処理内容の境目は明確ではなく、SIP(A)処理部13がSIPプロトコル処理部12の処理の一部を実行し、SIP(B)処理部14がSIPプロトコル処理部12の処理の残りの一部を実行するものとしたならば、SIP(A)処理部13及びSIP(B)処理部14に対して、独立したSIPプロトコル処理部12は無いと考えることもできる。
SIPサービス変換装置10は、ハードウェアー的には、図3に示すように、各種処理を実行するCPU20と、このCPU20が実行するプログラムが記憶されているプログラムメモリ21と、各種データが記憶されているデータメモリ22と、LANインタフェース部23と、を備えている。プログラムメモリ21には、SIPプロトコル処理プログラム、SIP(A)処理プログラム、SIP(B)処理プログラム、サービス調整プログラム、LANインタフェース制御プログラム等が記憶されている。また、データメモリ22には、アドレス認証テーブル17、位置情報テーブル18、呼接続情報テーブル19、その他の構成情報、サービス対応関係等が記憶されている。なお、ソフトウェアー的な構成要素であるLANインタフェース制御部11は、LANインタフェース部23とCPU20とLANインタフェース制御プログラムが記憶されているプログラムメモリ21とを有して構成されている。また、SIPプロトコル処理部12、SIP(A)処理部13、SIP(B)処理部14、サービス調整部15は、いずれも、CPU20と、SIPプロトコル処理プログラムやSIP(A)処理プログラムやSIP(B)処理プログラムやサービス調整プログラムが記憶されているプログラムメモリ21とを有して構成されている。
アドレス認証テーブル17は、図4に示すように、SIP(A)網側17aとSIP(B)網側17bのそれぞれに、電話番号が登録される電番欄と、認証情報としてのユーザ名が登録される認証ユーザ欄と、認証情報としてのパスワードが登録される認証パスワード欄とがある。なお、この例では、SIP(A)端末に対して、SIP(A)網内での電番と、SIP(B)網内での電番とが異なっているが、同じ電番であってもよい。
位置情報テーブル18は、図5に示すように、SIP(A)網側の電話番号が登録される電番欄と、IPアドレスが登録されるIPアドレス欄と、呼制御ポート番号が登録されるポート番号欄とがある。
呼接続情報テーブル19は、SIP(A)網側の電話番号が登録される電番欄と、発着状態を示す発着状態欄と、位置情報が登録されたか否かを示す位置情報有無欄とがある。
なお、以上の各テーブル17,18,19で、端末の識別記号として電番を用いているが、この電番の替わりに、予め定められたルールに従って電番を変更したSIP・URL(Uniform Resource Locator)を用いてもよい。
次に、図7に示すフローチャートに従って、SIPサービス変換装置10でのREGISTER認証処理について説明する。
仮に、SIP(A)網側ではREGISTER処理に認証処理が必要で、SIP(B)網側ではREGISTER処理に認証処理が不要であるとする。この場合、SIP(A)網側からSIPプロトコル処理部12がREGISTERメッセージを受信すると(S10)、サービス調整部15は、対応関係記憶部16を参照して、SIP(A)網側でのREGISTER処理手順がSIP(B)網側でREGISTER処理手順とが対応することを把握すると共に、SIP(A)網側でのREGISTER処理には認証処理が付随することを把握する(S11)。そして、サービス調整部15は、以下で説明するように、SIP(A)網側に対してはSIP(A)網でのREGISTER処理手順とこれに伴う認証処理手順を実行させ、SIP(B)網側に対してはSIP(B)網でのREGISTER処理手順を実行させる。
ここで、対応関係記憶部16には、例えば、
(1)SIP(A)網側からREGISTERメッセージに対して、SIP(A)網側にはSIP(A)網でのREGISTER処理及びこれに伴う認証処理を実行させること、SIP(B)網側にはSIP(B)網でのREGISTER処理を実行させること
(2)網間の対応関係を調整するために別途必要な処理、例えば、後述のステップ20の前処理として行う、SIP(A)端末の電番に対応したSIP(B)網側の認証ユーザ名及び認証パスワードをSIP(B)処理部14に渡す処理
(3)SIP(A)網側の認証済みREGISTERメッセージとSIP(B)網側のREGISTERメッセージとが対応し、SIP(A)網側の200OKとSIP(B)側の200OKとが対応すること
等が記憶されている。なお、対応関係記憶部16には、以上のように、網間の手順対応関係等を個々に記憶しておいてもよいが、SIP(A)処理部13及びSIP(B)処理部14に実行させる手順、及びサービス調整部15自身が実行する手順を、例えば、図7に示すようにシーケンス的に記憶しておいてもよい。
続いて、サービス調整部15は、ステップ10で受信したREGISTERメッセージに関して、認証処理が必要であるか否かを判断する(S12)。この場合、前述したように、REGISTERメッセージに関して、認証処理が必要であるから、このメッセージをSIP(A)処理部13に渡し、そこで認証判定を実行させる(S13)。SIP(A)処理部13は、このメッセージに関して認証できたか否かを判断し(S14)、認証できなかった場合には、認証要求(401)をSIP(A)端末に送信し(S15)、認証できた場合には、REGISTER更新タイマを起動させてから、ステップ16に進む。なお、SIP(A)処理部13は、このタイマが満了すると、該当端末の認証情報の記憶を消去する。SIP(A)処理部13からの認証要求の送信(S15)に対して、SIP(A)端末から認証情報を含むREGISTERメッセージを受信すると(S10)、ステップ11〜14を経て、ステップ16の処理に進むことになる。なお、ここでの認証情報とは、図4を用いて前述したように、アドレス認証テーブル17中のSIP(A)端末の認証ユーザ名と認証パスワードである。
ステップ16では、SIP(A)処理部13がREGISTERメッセージに含まれるREGISTER情報(電番とIPアドレスとポート番号)を位置情報テーブル18及び呼接続情報テーブル19に登録する。位置情報が位置情報テーブル18等に登録されると、SIP(B)処理部14は、サービス調整部15からの指示で、SIP(B)網のサーバ2にREGISTERメッセージを送信する(S18)。なお、端末側の電番は、アドレス認証テーブル17(図4)に示すように、SIP(A)網側とSIP(B)網側とでは異なるので、このREGISTERメッセージに含まれる端末のSIP URLも、SIP(A)網側とSIP(B)網側とでは異なることになる。このため、サービス調整部15は、アドレス認証テーブル17を参照して、SIP URLの変更し、変更後のSIP URLをSIP(B)処理部14に知らせる。
REGISTERメッセージが送信されると、サービス調整部15は、SIP(B)網側からの応答を待つ(S19)。この応答が200OKで送信結果(OK)の場合、SIP(B)処理部14は、サーバ2が認証情報を記憶してから消去するまでの期間を満了時間とするREGISTER更新タイマを起動してから、その旨をSIP(A)処理部13に通知する(S21)。なお、タイマは、サーバ2が認証情報を消去する前に定期的にREGISTERメッセージを送信するために使用される。また、REGISTERメッセージに対する応答が何らかの要求(4xx)等で送信結果(NG)の場合には、その旨をSIP(A)処理部13に通知する(S23)。ステップ21,22で通知を受けたSIP(A)処理部13は、REGISTERの結果をSIP(A)端末に送信し(S22)、REGISTER処理を終了する。
また、仮に、SIP(A)網側ではREGISTER処理に認証処理が不要で、SIP(B)網側ではREGISTER処理に認証処理が必要である場合には、SIP(A)網側からREGISTERメッセージを受信すると(S10)、サービス調整部15は、SIP(A)網側での処理手順とSIP(B)網側での処理手順との対応関係を把握した後(S11)、SIP(A)処理部13での認証処理が必要であるか否かを判断する(S12)。この場合、認証処理は不要であるので、前述のステップ16での処理が直ちに実行される。
その後、REGISTERメッセージが送信され(S18)、サービス調整部15は、このメッセージに対する応答を待つ(S19)。サービス調整部15は、SIP(B)網側からの応答が初回の認証要求(401)である場合には、アドレス認証テーブル17を参照して、SIP(A)端末の電番に対応したSIP(B)網側の認証ユーザ名及び認証パスワードをSIP(B)処理部14に渡し、SIP(B)処理部14に、認証情報を付加したREGISTERメッセージをサーバ2へ送信させる(S20)。また、この応答が200OKで送信結果(OK)の場合、この応答が二回目の認証要求(401)又は何らかの要求(4xx)等で送信結果(NG)の場合には、それぞれ、その旨をSIP(A)処理部13に通知する(S21,S23)。この通知を受けたSIP(A)処理部13は、REGISTERの結果をSIP(A)端末に送信し(S22)、REGISTER処理を終了する。
次に、以上で説明したREGISTER処理でのSIP(A)網とSIP(B)網との間でのメッセージ等のやり取りについて、シーケンス図を用いて説明する。
まず、SIP(A)網側ではREGISTER処理に認証処理が必要で、SIP(B)網側ではREGISTER処理に認証処理が不要である場合について、図9を用いて説明する。なお、〈 〉内は、図7のフローチャート中の対応ステップを示している。
SIP(A)端末4からREGISTERメッセージが送信され、SIPサービス変換装置10がこれを受信すると(S100〈S10〉)、REGISTER処理に認証処理が必要にも関わらず、認証処理ができないために、SIP(A)端末4へ認証要求(401)を送信する(S101〈S15〉)。この認証要求(401)に対して、SIP(A)端末4は、認証情報を付加したREGISTERメッセージを送信する。SIPサービス変換装置10は、これを受信すると(S102〈S10〉)、認証処理を行い、認証情報が正規のものであれば、REGISTERメッセージに含まれているREGISTER情報を登録した後、SIP(B)網のサーバ2にREGISTERメッセージを送信する(S103〈S18〉)。サーバ2は、このメッセージを受信し、SIP(A)端末に関するREGISTER処理を済ませると、SIP(A)網側へ200OKを送信する。SIPサービス変換装置10は、この200OKを受信すると(S104〈S19〉)、SIP(A)端末4に、REGISTER処理が済んだことを知らせる200OKを送信する(S105〈S22〉)。
次に、SIP(A)網側ではREGISTER処理に認証処理が不要で、SIP(B)網側ではREGISTER処理に認証処理が必要である場合について、図10を用いて説明する。
SIP(A)端末4からREGISTERメッセージが送信され、SIPサービス変換装置10がこれを受信すると(S110〈S10〉)、このメッセージの受け入れに認証処理は不要であるため、直ちに、SIP(B)網のサーバ2にREGISTERメッセージを送信する(S111〈S18〉)。SIP(B)網では、REGISTER処理に認証処理が必要であるため、サーバ2は、このメッセージの応答として認証要求(401)を返す。SIPサービス変換装置10は、この認証要求(401)を受信すると(S112〈S19〉)、認証情報を付加したREGISTERメッセージをサーバ2へ送信する(S113〈S20〉)。サーバ2は、これを受信すると認証処理を行い、認証情報が正規のものであれば、REGISTERメッセージに含まれているREGISTER情報を登録した後、SIP(A)網側へ200OKを送信する。SIPサービス変換装置10は、この200OKを受信すると(S114〈S19〉)、SIP(A)端末4に、REGISTER処理が済んだことを知らせる200OKを送信する(S115〈S22〉)。
以上の図9及び図10に示すシーケンス図から、SIPサービス変換装置10のSIP(A)処理部13、SIP(B)処理部14、及びサービス調整部15の役割分担がよく理解できる。サービス調整部15は、前述したように、SIP(A)網又はSIP(B)のいずれかからあるメッセージを受信した場合、SIP(A)処理部13が行うべき処理と、SIP(B)処理部14が行うべき処理との対応関係を把握し、各処理部13,14に対応処理及び対応処理を実行するための対応手順を実行させると共に、SIP(A)処理部13とSIP(B)処理部14とがそれぞれ行う処理及び手順の橋渡しのための処理を実行する。一方、SIP(A)処理部13とSIP(B)処理部14とは、いずれも、サービス調整部15からの指示に従って、各網で定められているサービスを実行するために予め定められている手順を実行するだけである。
次に、図8に示すフローチャートに従って、SIPサービス変換装置10での発呼処理について説明する。
仮に、SIP(A)網側では発呼処理に認証処理が必要で、SIP(B)網側では発呼処理に認証処理が不要であるとする。この場合、SIP(A)網側からSIPプロトコル処理部12がINVITEメッセージを受信すると(S30)、サービス調整部15は、対応関係記憶部16を参照して、SIP(A)網側でのINVITE処理手順がSIP(B)網側でINVITE処理手順とが対応することを把握すると共に、SIP(A)網側でのINVITE 処理には認証処理が付随することを把握する(S31)。そして、サービス調整部15は、以下で説明するように、SIP(A)網側に対してはSIP(A)網でのINVITE処理手順とこれに伴う認証処理手順を実行させ、SIP(B)網側に対してはSIP(B)網でのINVITE処理手順を実行させる。
続いて、サービス調整部15は、ステップ30で受信したINVITEメッセージに関して、認証処理が必要であるか否かを判断する(S32)。この場合、前述したように、INVITE メッセージに関して、認証処理が必要であるから、このメッセージをSIP(A)処理部13に渡し、そこで認証判定を実行させる(S33)。SIP(A)処理部13は、このメッセージに関して認証できたか否かを判断し(S34)、認証できなかった場合には、認証要求(407)をSIP(A)端末に送信し(S35)、認証できた場合には、ステップ36に進む。SIP(A)処理部13からの認証要求の送信(S15)に対して、SIP(A)端末から認証情報を含むREGISTERメッセージを受信すると(S30)、ステップ31〜34を経て、ステップ36の処理に進むことになる。
ステップ36では、SIP(A)処理部13が呼接続情報テーブル19を参照して、SIP(A)端末の発着状態をチェックし、発呼可能な状態か否かを判断する(S37)。例えば、該当SIP(A)端末の発着状態が「着信」状態であれば、発呼可能な状態ではないと判断し、「空」状態であれば発呼可能な状態であると判断する。発呼可能な状態でなければ、SIP(A)処理部13は、SIP(A)端末に発呼拒否(4xx)を送信し(S38)、発呼可能な状態であれば、呼接続情報テーブル19の該当箇所に「発信」を設定する(S39)。
次に、サービス調整部15は、SIP(B)処理部14に、サーバ2に対してINVITEメッセージを送信させるために、発呼側のSIP URLや着呼側のSIP URLを変更し、これをSIP(B)処理部14に知らせる。前述したように、端末の電番は、SIP(A)網側とSIP(B)網側とでは異なるので、メッセージに含まれる端末のSIP URLも、SIP(A)網側とSIP(B)網側とでは異なることになる。このため、サービス調整部15は、アドレス認証テーブル17を参照して、SIP URLの変更し、変更後のSIP URLをSIP(B)処理部14に知らせる。続いて、SIP(B)処理部14は、サービス調整部15からの指示で、SIP(B)網のサーバ2にINVITEメッセージを送信する(S41)。
INVITEメッセージが送信されると、サービス調整部15は、SIP(B)網側からの応答を待つ(S42)。この応答が180Ringingや183 Session Progressや200OKの場合、SIP(B)処理部14は、その旨をSIP(A)処理部13に通知する(S44)。また、INVITEメッセージに対する応答が何らかの要求(4xx)等で送信結果(NG)の場合にも、その旨をSIP(A)処理部13に通知する(S47)。ステップ44,47で通知を受けたSIP(A)処理部13は、INVITEメッセージの送信結果をSIP(A)端末に送信する(S45,S48)。なお、200OKを受信した場合には、ステップ45でSIP(A)端末に200OKを送信した後、ACKの受信を待ち、このACKを送信して(S46)処理を終了し、(4xx)を受信した場合には、ステップ48で、SIP(A)端末に拒否(4xx)を送信して処理を終了する。また、180Ringingや183 Session Progressを受信した場合には、ステップ45でSIP(A)端末に180Ringingや183 Session Progressを送信した後、ステップ42に戻る。
また、仮に、SIP(A)網側では発呼処理に認証処理が不要で、SIP(B)網側では発呼処理に認証処理が必要である場合には、SIP(A)網側からINVITEメッセージを受信すると(S30)、サービス調整部15は、SIP(A)網側での処理手順とSIP(B)網側での処理手順との対応関係を把握した後(S31)、SIP(A)処理部13での認証処理が必要であるか否かを判断する(S32)。この場合、認証処理は不要であるので、前述のステップ36での処理が直ちに実行される。
その後、INVITEメッセージが送信され(S41)、サービス調整部15は、このメッセージに対する応答を待つ(S42)。サービス調整部15は、SIP(B)網側からの応答が初回の認証要求(407)である場合には、アドレス認証テーブル17を参照して、SIP(A)端末の電番に対応したSIP(B)網側の認証ユーザ名及び認証パスワードをSIP(B)処理部14に渡し、SIP(B)処理部14に、認証情報を付加したINVITE メッセージをサーバ2へ送信させる(S34)。また、INVITEメッセージに対する応答が初回の認証要求(407)以外である場合には、前述したステップ44又はステップ47の処理が実行される。
次に、以上で説明した発呼処理でのSIP(A)網とSIP(B)網との間でのメッセージ等のやり取りについて、シーケンス図を用いて説明する。
まず、SIP(A)網側では発呼処理に認証処理が必要で、SIP(B)網側では発呼処理に認証処理が不要である場合について、図11を用いて説明する。
SIP(A)端末4からINVITEメッセージが送信され、SIPサービス変換装置10がこれを受信すると(S120〈S30〉)、発呼処理に認証処理が必要にも関わらず、認証処理ができないために、SIP(A)端末4へ認証要求(407)を送信する(S135〈S35〉)。この認証要求(407)に対して、SIP(A)端末4は、認証情報を付加したINVITEメッセージを送信する。SIPサービス変換装置10は、これを受信すると(S136〈S30〉)、認証処理を行い、認証情報が正規のものであれば、当該端末が発呼可能な状態であるかを確認した後、SIP(B)網のサーバ2にINVITEメッセージを送信する(S121〈S41〉)。
サーバ2は、このメッセージを受信すると、SIP(B)端末にINVITEメッセージを送信し(S122)、SIP(B)端末から180Ringingが返ってくるのを待つ。サーバ2は、SIP(B)端末からの180Ringingを受信すると(S123)、これをSIPサービス変換装置10へ送信する。SIPサービス変換装置10は、これを受信すると(S124〈S42〉)、SIP(A)端末に180Ringingを送る(S125〈S45〉)。
サーバ2は、さらに、SIP(B)端末から200OKが送られてくるのを待ち、これが送られてくると(S126)、200OKをSIPサービス変換装置10へ送信する。SIPサービス変換装置10は、これを受信すると(S127〈S42〉)、SIP(A)端末に200OKを送る(S128〈S45〉)。
SIPサービス変換装置10は、SIP(A)端末から、200OKに対するACKを受信すると(S129〈S46〉)、サーバ2にACKを送り(S130〈S46〉)、サーバ2は、SIP(B)端末にACKを送る。以上で、発呼処理が終了し、SIP(A)端末とSIP(B)端末との間で通話が可能になる。
次に、SIP(A)網側では発呼処理に認証処理が不要で、SIP(B)網側では発呼処理に認証処理が必要である場合について、図12を用いて説明する。
SIP(A)端末4からINVITEメッセージが送信され、SIPサービス変換装置10がこれを受信すると(S120〈S30〉)、このメッセージの受け入れに認証処理は不要であるため、直ちに、SIP(B)網のサーバ2にINVITEメッセージを送信する(S121〈S41〉)。SIP(B)網では、INVITE処理に認証処理が必要であるため、サーバ2は、このメッセージの応答として認証要求(407)を返す。SIPサービス変換装置10は、この認証要求(407)を受信すると(S137〈S42〉)、認証情報を付加したINVITEメッセージをサーバ2へ送信する(S138〈S43〉)。サーバ2は、これを受信すると認証処理を行い、認証情報が正規のものであれば、SIP(B)端末にINVITEメッセージを送信し(S122)、SIP(B)端末から180Ringingが返ってくるのを待つ。
以下は、図11を用いて説明したシーケンスと同じである。
次に、図13を用いて、着呼シーケンスについて説明する。
SIP(B)端末3からINVITEメッセージが送信され、サーバ2がこれを受信すると(S150)、SIPサービス変換装置10へINVITEを送信する(S151)。なお、SIP(B)網では、発呼処理に認証処理が必要である場合には、SIP(B)端末3からのINVITEメッセージを受信すると、SIP(B)端末3へ認証要求(407)を送信し(S165)、SIP(B)端末3から、認証情報が付加されたINVITEメッセージの受信を待つ(S166)。
SIPサービス変換装置10は、サーバ2からINVITEを受信すると(S151)、SIP(A)端末4へINVITEメッセージを送信する(S152)。SIPサービス変換装置10は、その後、SIP(A)端末から180Ringingが返ってくるのを待ち、これを受信すると(S153)、180Ringingをサーバ2へ送信する。サーバ2は、これを受信すると(S154)、SIP(B)端末に180Ringingを送る(S155)。
SIPサービス変換装置10は、さらに、SIP(A)端末から200OKが送られてくるのを待ち、これが送られてくると(S156)、200OKをサーバ2へ送信する。サーバ2は、これを受信すると(S157)、SIP(B)端末に200OKを送る(S158)。
サーバ2は、SIP(B)端末から、200OKに対するACKを受信すると(S159)、SIPサービス変換装置10にACKを送り(S160)、SIPサービス変換装置10は、SIP(A)端末にACKを送る。以上で、着呼処理が終了し、SIP(A)端末とSIP(B)端末との間で通話が可能になる。
以上のように、本実施形態では、着呼処理に関しては、SIP(A)網側とSIP(B)網側とでは、基本的に異なるサービスがないので、図13のシーケンス図からは、SIPサービス変換装置10は、SIP端末(A)とサーバ2との間を単に中継しているにすぎないように見える。しかし、SIPサービス変換装置10のサービス調整部15は、SIP端末(A)とサーバ2との間でのメッセージの中継過程で、先に説明した発呼処理の場合と同様に、SIP URLの変換処理を行っている。
以上のように、本実施形態では、互いに異なるサービスを有する二つのSIP系を接続し、SIP系間での通信を確保しつつも、各SIP系でのサービスの低下を防ぐことができる。
次に、以上の実施形態の変形例として、SIP(A)網とSIP(B)網とのいずれかで以上では説明していない各種サービスを行う場合について説明する。なお、以下の変形例において、以上と同様のステップ番号は、同じステップ番号を付し、当該ステップの処理内容の説明を省略する。
まず、第一の変形例として、SIP(A)網側では、発番号非通知サービスを実行する場合について、図14を用いて説明する。
電話番号が3000のSIP(A)端末から、電話番号が4000のSIP(B)端末へ、発番号非通知サービスを利用して、発呼する場合について説明する。なお、以上では、SIP(A)網とSIP(B)網とで、ある端末の電話番号が変わることとして説明したが、ここでは、以下の説明を簡略化し、理解し易くするために、SIP(A)網とSIP(B)網とで、電話番号は変わらないものとする。
発信者は、発番号非通知サービスを利用する際に、SIP(A)端末に、相手番号(4000)を入力する前に、「184」を入力する。すると、発番号3000のSIP(A)端末からのINVITEメッセージがSIPサービス変換装置10へ送信される(S120a)。このINVITEメッセージ中には、着信側のSIP URLとして「184 4000@yyy.yyy.yyy.yyy」が、発信側のSIP URLとして「3000@yyy.yyy.yyy.yyy」が含まれる。
SIPサービス変換装置10は、このINVITEメッセージを受けると、SIP(B)網のサーバ2にINVITEメッセージを送信する(121b)。この際、仮に、このメッセージ中に含まれている発信側のURLと着信側のURLをそのまま用いると、SIP(B)網では、発番号非通知サービスを実施していないため、この網内のサーバ2は、これらのURLを理解できないか、又は全く異なる端末のURLとして理解してしまい、目的の相手先との間でのセッションを確立できない。そこで、SIPサービス変換装置10は、このURLをSIP(B)網で理解できるURLに変更する。
この際、SIPサービス変換装置10のサービス調整部15は、発番号非通知サービスを要求しているINVITEメッセージを受けると、対応関係記憶部16を参照して、このINVITEメッセージをSIP(B)網側で理解できるメッセージに変換し、これをSIP(B)処理部14に渡し、SIP(B)処理部14から変換後のメッセージをSIP(B)網側へ送信させる。
対応関係記憶部16には、前述したように、あるメッセージを受信した場合、このメッセージを含む手順がSIP(A)網とSIP(B)網とのそれぞれで、どの手順に対応するかが記憶されている。しかし、このメッセージを含む手順がSIP(A)網側では実行可能であるものの、SIP(B)側では実行予定に入っていない対応無し手順である場合がある。そこで、対応関係記憶部16には、この対応無し手順をSIP(B)網で理解できるメッセージによる手順に変換する手法が記憶されている。なお、この場合も、SIPA処理部13の各手順と、SIPB処理部14の各手順と、サービス調整部15が実行する手順(URLの変更)と、をシーケンスとして記憶しておいてもよい。
本変形例の場合、手順そのものを変換する手法は記憶されていないが、メッセージを変換する手法が記憶されており、具体的に、着信側のSIP URL「184 4000@yyy.yyy.yyy.yyy」から、「184」を取り除き、発信側のSIP URL「3000@yyy.yyy.yyy.yyy」を例えば「anonymous@anonymous.invalid」に変更する手法が記憶されている。サービス調整部15は、この変更手法を用いて、SIP(A)網側から送られてきたメッセージ中の発信側のURL及び着信側のURLを変更する。
サーバ2が、変更後のURLを含むINVITEメッセージを受信すると、これを電話番号4000のSIP(B)端末に送信する(S122b)。SIP(B)端末は、発信側のURLが分からないので、発信側の電話番号を表示できない。つまり、SIP(B)網では、発番号非通知サービスを実施していないが、結果として、発番号が非通知となる。
SIP(B)端末は、このINVITEメッセージを受けた後、180Ringing及び200OKを送信する際(S123,S126)、SIPパケット中に発信側のURL及び着信側のURLを含ませるが、これらURLは、INVITEメッセージのSIPパケット中に含まれている発信側のURLと着信側のURLとを逆にしたものが用いられる。この結果、SIPパケット内のURLからは送り先相手を特定できなくなる。しかしながら、SIPパケットが組み込まれているIPパケットのヘッダには、発信側及び着信側のIPアドレスが納められているため、これで送り先相手を特定できる。
SIP(B)端末が180Ringingを送信した以降(S126)の動作は、先に説明した発呼処理と同様である。
なお、SIP(B)網側からの180Ringing及び200OKに関して、SIPサービス変換装置10は、これらに含まれているURLを再びSIP(A)網用のURLに変更してから、SIP(A)端末に送信してもよいが、そのままでSIP(A)端末に送信してもよい。また、以上の変形例は、ある処理中の一つの手順(メッセージ)の内容のみを変更するものであるが、ある処理が複数の手順の実行で成立する場合、手順の数量等を変更するようにしてもよい。例えば、SIP(A)網で実行可能なあるサービスの処理には、5つの手順を実行する必要があり、SIP(B)網では、このサービスを実施しておらず、5つの手順の意味を把握できない場合には、SIP(B)網で理解できるような形に変形して、例えば、手順の数量を増減し、各手順に含まれるメッセージの内容を変更することで、このサービスと同等のサービスを実質的に実施させるようにしてもよい。
次に、第二の変形例として、SIP(A)網側では、制御機能としてPRACK(Provisional Response Acknowledgment:暫定応答の送達確認)を採用し、SIP(B)網側ではこれを採用しない場合について、図15及び図16を用いて説明する。
まず、発呼処理の場合について、図15を用いて説明する。
発呼処理の場合、着信側のSIP(B)端末側から180Ringingが送信されてくると(S125)、発信側のSIP(A)端末は、SIPサービス変換装置10との接続を確認するために、PRACKを送信する(S170)。SIPサービス変換装置10は、このPRACKを受信すると、SIP(A)端末に200OKを送信する(S171)。
次に、着呼処理の場合について、図16を用いて説明する。
着呼処理の場合、SIPサービス変換装置10は、着信側のSIP(A)端末から180Ringingを受信し(S153)、発信側のSIP(B)端末側へ180Ringingを送信すると、SIPサービス変換装置10は、着信側のSIP(A)端末との接続を確認するために、PRACKを送信する(S180)。SIP(A)端末は、このPRACKを受信すると、SIPサービス変換装置10へ200OKを送信する(S181)。
以上の第二の変形例は、SIPサービス変換装置10のSIP(A)処理部13は、SIP(A)網のサービスを実行するための複数の手順のうち、SIP(B)処理部13に対応する手順がなく且つSIP(A)処理13で処理すべき対応無し手順、つまりPRACKを、実行可能である場合である。この場合、サービス調整部15は、SIP(A)網からあるメッセージ(PRACK又は180Ringing)を受けると、このメッセージに対する処理がSIP(A)処理部13で処理すべき対応無し手順を含む処理である際には、SIP(A)処理部13にこの対応無し手順(PRACKに対する200OK、又は180Ringingに対するPRACK)を含む処理を実行させる。なお、この変形例でも、対応関係記憶部16に、SIP(A)網及び/又はSIP(B)網から各種メッセージを受けたときに、サービス調整部15がSIP(A)処理部13に実行させるべき手順と、サービス調整部15がSIP(B)処理部14に実行させるべき手順とが順序立っているシーケンスを記憶しておき、サービス調整部15は、このシーケンスに従って、各処理部13,14に所定の処理を実行させるようにしてもよい。
次に、第三の変形例として、SIP(A)網側では、制御機能としてPRACKを採用せず、SIP(B)網側ではこれを採用している場合について、図17及び図18を用いて説明する。
まず、発呼処理の場合について、図17を用いて説明する。
着信側のSIP(B)端末からサーバ2に180Ringingが送信されてくると(S123)、サーバ2は、この180RingingをSIPサービス変換装置10へ送ると共に(S124)、
着信側のSIP(B)端末にPRACKを送信する(S172)。SIP(B)端末は、このPRACKを受信すると、サーバ2に200OKを返す(S173)。また、SIPサービス変換装置10は、サーバ2から180Ringingを受信し(S124)、発呼側のSIP(A)端末に180Ringingを送信する(S125)、サーバ2へPRACKを送信する(S174)。サーバ2は、このPRACKを受信すると、SIPサービス変換装置10に200OKを送信する(S175)。
次に、着呼処理の場合について、図18を用いて説明する。
着呼処理の場合、サーバ2は、SIPサービス変換装置10から180Ringingを受信すると(S154)、発信側のSIP(B)端末に180Ringingを送信すると共に(S155)、SIPサービス変換装置10へPRACKを送信する(S182)。SIPサービス変換装置10は、サーバ2からPRACKを受信すると、サーバ2へ200OKを返す(S183)。また、発信側のSIP(B)端末は、サーバ2から180Ringingを受信すると(S155)、サーバ2にPRACKを送信する(S184)。サーバ2は、これを受信すると200OKをSIP(B)端末に返す(S185)。
この第三の変形例は、SIPサービス変換装置10のSIP(B)処理部14は、SIP(B)網のサービスを実行するための複数の手順のうち、SIP(B)処理部13に対応する手順がなく且つSIP(B)処理14で処理すべき対応無し手順、つまりPRACKを、実行可能である場合である。すなわち、第二の変形例におけるSIP(A)処理部13とSIP(B)処理部14との立場が逆になったものである。従って、SIPサービス変換装置10は、第二の変形例におけるSIP(A)処理部13が実行する手順をSIP(B)処理部14が実行することになる。
次に、第四の変形例として、セッション監視サービスとして、SIP(A)網側ではオプションを採用し、SIP(B)網側ではセッションタイマを採用する場合について、図19を用いて説明する。
SIP(B)端末からINVITE(セッションタイマ)メッセージが送信され、サーバ2がこれを受信すると(S190)、SIP(B)端末へ200OKを返す(191)。また、SIPサービス変換装置10は、サーバ2からのINVITE(セッションタイマ)メッセージを受信すると(S192)、これをSIP(A)網で理解できるOPTIONSに変換し、これをSIP(A)端末へ送る(S193)。SIP(A)端末は、これを受信すと、SIPサービス変換装置10へ200OKを返す(S195)。SIPサービス変換装置10は、これを受信すると、サーバ2へ200OKを送信する(S195)。
この変形例でのサービス調整部15は、SIP(B)処理部14がセッションタイマによるセッション監視サービスを要求しているINVITEメッセージを受けると、対応関係記憶部16を参照して、このINVITEメッセージをSIP(A)網側で理解できるメッセージ(OPTIONS)に変換し、これをSIP(A)処理部13に渡し、このSIP(A)処理部13から変換後のメッセージ(OPTIONS)をSIP(A)網側へ送信させる。なお、以上では、SIP(B)網からのINVITE(セッションタイマ)メッセージをOPTIONSに変更している場合のみを示しているが、この変形例では、SIP(A)網からのOPTIONSをINVITE(セッションタイマ)に変更も行う。
対応関係記憶部16には、前述したように、あるメッセージを受信した場合、このメッセージを含む手順がSIP(A)網とSIP(B)網とのそれぞれで、どの手順に対応するかが記憶されている。しかし、このメッセージを含む手順がSIP(B)網側では実行可能であるものの、SIP(A)側では実行予定に入っていない対応無し手順である場合がある。そこで、対応関係記憶部16には、この対応無し手順をSIP(A)網で理解できるメッセージによる手順に変換する手法が記憶されている。なお、この場合も、SIPA処理部13の各手順と、SIPB処理部14の各手順と、サービス調整部15が実行する手順(メッセージの変更)と、をシーケンスとして記憶しておいてもよい。
ところで、以上の実施形態においては、SIP(A)サービスを実行するIP網(LAN)をSIP(A)網とし、SIP(B)サービスを実行するIP網(LAN)をSIP(B)網として、IP網が2系統あることを前提とした説明としているが、本発明はIP綱の系統が分かれている必要はない。以下、第二の実施形態として、1系統(若しくは同一セグメント)のIP網(:LAN)において、本発明が適用される形態を説明する。
図20は、第二の実施形態のSIP通信システムの系統図である。同図において、1系統のIP網(:LAN)には、第一のSIPに基づき呼接続動作を行う複数のSIP(A)端末4と、第一のSIPとは異なる第二のSIPに基づき呼接続動作を行う複数のSIP(B)端末3とが接続されている。また、このLANには、SIPサービス変換装置10と、第二のSIPに基づき呼接続制御を行うSIPサーバ2とが接続されている。
このようなIP網の接続構成の下で、複数のSIP(A)端末4によって、第一のSIPに基づく呼接続制御に従ってIP電話サービスを提供するSIP(A')サービス系を構成し、また、SIPサーバ2及び複数のSIP(B)端末3によって、第二のSIPに基づく呼接続制御に従ってIP電話サービスを提供するSIP(B')サービス系を構成している。
図21は、図20に示すシステムにおける呼接続制御の動作概念を示す説明図である。同図において、SIP(A')サーヒス系のSIP(A)端末4は、SIP(B')サービス系のSIPサーバ2の管理下に置かれており、前記した第一の実施形態と同様に、SIP(A)端末4の呼接続はSIPサーバ2が管理することになるが、SIPメッセージのやり取りにはSIPサービス変換装置10が介在する。すなわち、SIP(A)端末4からSIP(B)端末3への呼接続要求があった場合、SIP(A)端末4からSIPサーバ2への呼接続に係るメッセージM1は、まず、SIP(A)端末4から第一のSIPに基づくメッセージ形式でSIPサービス変換装置10へ送出され、SIPサービス変換装置10にてこれを対応する第二のSIPに基づくメッセージ形式に変換される。そして、この変換されたメッセージM2がSIPサーバ2に送出される。そして、SIPサーバ2は、このメッセージM2を受信すると、所定の処理を行い、接続相手であるSIP端末3に対して第二のSIPに基づくメッセージM3を送出する。
また、SIP(B)端末3からのSIPサーバ2への呼接続に係るメッセージM4は、SIP端末(B)3から第二のSIPに基づくメヅセージ形式でSIPサーバ2へ送出される。SIPサーバ2は、このメッセージM4を受信すると、所定の処理を行い、接続相手であるSIP(A)端末4側にメッセージを送出するために、SIPサービス変換装置10に対してメッセージM5を送出する。すると、SIPサービス変換装置10は、これを対応する第一のSIPに基づくメッセージ形式に変換し、この変換した第一のSIPに基づくメヅセージM6をSIP端末4に送出する。
以上のように、SIP(A')サービス系とSIP(B')サービス系との間での呼接続に係るSIPメヅセージのやり取りを行う場合は、全てSIPサービス変換装置10が介在し、メッセージの相互変換・中継を行うことで、SIP(A')サービス系のSIP(A)端末4と、SIPサービス変換装置10と、SIP(B')サービス系のSIPサーバ2及びSIP端末5とが、1系統(若しくは同一セグメント)のIP網(:LAN)に接続されている場合でも、SIP(A')サービス系の呼接続に係る第一のSIPメッセージと、SIP(B')サービス系の呼接続に係る第二のSIPメッセージとのやり取りが可能になる。
呼接続が完了し、VoIPにおける通話が開始されると、図22に示すように、SIPサービス変換装置10及びSIPサーバ2が介在されることなく、SIP(A)端末4からSIP(B)端末3へRTPによる音声IPパケットR1が転送され、また、SIP(B)端末3からSIP(A)端未4へRTPによる音声IPパケットR2が転送される。
なお、この第二の実施形態におけるSIPサーヒス変換装置10の機能ブロック図及びハード構成図は、前記した図2及び図3に示す機能ブロック図及びハード構成図と基本的に同様である。また、SIPサーピス変換装置10が用いる各種テーブルは、図4、図5及び図6に示す各種テーブルと同様であり、具体的な動作フローチヤート及び動作シーケンス図は、図7乃至図19に示す動作フローチャート及び動作シーケンス図と同様であるため、その具体的な動作については説明を省略する。
すなわち、以上の第二の実施形態は、第一の実施形態に対してIP網(LAN)の接続トポロジーが異なり、同一LAN系に、SIP(A')サービス系のSIP(A)端末4と、SIPサービス変換装置10と、SIP(B')サービス系のSIPサーバ2及びSIP(B)端末3とが接続されても同様の作用を発揮することを示しものである。
本発明に係る第一の実施形態におけるSIP通信システムの系統図である。 本発明に係る第一の実施形態におけるSIPサービス変換装置の機能ブロック図である。 本発明に係る第一の実施形態におけるSIPサービス変換装置のハード構成図である。 本発明に係る第一の実施形態におけるアドレス認証テーブルの構成を示す説明図である。 本発明に係る第一の実施形態における位置情報テーブルの構成を示す説明図である。 本発明に係る第一の実施形態における呼接続情報テーブルの構成を示す説明図である。 本発明に係る第一の実施形態におけるREGISTER処理時のSIPサービス変換装置の動作を示すフローチャートである。 本発明に係る第一の実施形態における発呼処理時のSIPサービス変換装置の動作を示すフローチャートである。 本発明に係る第一の実施形態におけるREGISTER処理時(SIP(A)網に認証処理あり、SIP(B)網に認証処理無し)のシーケンス図である。 本発明に係る第一の実施形態におけるREGISTER処理時(SIP(A)網に認証処理無し、SIP(B)網に認証処理あり)のシーケンス図である。 本発明に係る第一の実施形態における発呼処理(SIP(A)網に認証処理あり、SIP(B)網に認証処理無し)のシーケンス図である。 本発明に係る第一の実施形態における発呼処理(SIP(A)網に認証処理無し、SIP(B)網に認証処理あり)のシーケンス図である。 本発明に係る第一の実施形態における着呼処理のシーケンス図である。 本発明に係る第一の変形例における発呼処理(SIP(A)網に発番号非通知サービスあり、SIP(B)網に同サービス無し)のシーケンス図である。 本発明に係る第二の変形例における発呼処理(SIP(A)網にPRACKあり、SIP(B)網にPRACK無し)のシーケンス図である。 本発明に係る第二の変形例における着呼処理(SIP(A)網にPRACKあり、SIP(B)網にPRACK無し)のシーケンス図である。 本発明に係る第三の変形例における発呼処理(SIP(A)網にPRACK無し、SIP(B)網にPRACKあり)のシーケンス図である。 本発明に係る第三の変形例における着呼処理(SIP(A)網にPRACK無し、SIP(B)網にPRACKあり)のシーケンス図である。 本発明に係る第四の変形例におけるセッション監視サービスのシーケンス図である。 本発明に係る第二の実施形態におけるSIP通信システムの系統図である。 本発明に係る第二の実施形態におけるSIP通信システムの呼制御動作を示す説明図である。 本発明に係る第二の実施形態におけるSIP通信システムの通話動作を示す説明図である。
符号の説明
2:SIPサーバ、3:SIP(B)端末、4:SIP(A)端末、10:SIPサービス変換装置、11:LANインタフェース制御部、12:SIPプロトコル処理部、13:SIP(A)処理部、14:SIP(B)処理部、15:サービス調整部、16:対応関係記憶部、17:アドレス認証テーブル、18:位置情報テーブル、19:呼接続情報テーブル

Claims (12)

  1. 第一のSIP(Session Initiation Protocol)サービスを行う第一のSIP系と、該第一のSIPサービスと異なる第二のSIPサービスを行う第二のSIP系とを接続するSIPサービス変換装置において、
    前記第一のSIPサービスの複数の処理を実行する第一のSIP処理手段と、
    前記第二のSIPサービスの複数の処理を実行する第二のSIP処理手段と、
    前記第一のSIPサービスの複数の処理、又は該処理の実行手順のそれぞれと、前記第二のSIPサービスの複数の処理、又は該処理の実行手順のそれぞれとの対応関係が記憶されている対応関係記憶手段と、
    前記第一のSIP系からメッセージを受けると、前記対応関係記憶手段の記憶内容を用いて、該メッセージに対する処理又は手順が前記第二のSIPサービス中のどの処理又はどの手順に対応するかを調べて、該第二のSIPサービス中の複数の処理又は実行手順のうちの対応処理又は対応手順を前記第二のSIP処理手段に実行させ、及び/又は、前記第二のSIP系からメッセージを受けると、該メッセージに対する処理又は手順が前記第一のSIPサービス中のどの処理又はどの手順に対応するかを調べて、該第一のSIPサービス中の複数の処理又は実行手順のうちの対応処理又は対応手順を前記第一のSIP処理手段に実行させるサービス調整手段と、
    を備えていることを特徴とするSIPサービス変換装置。
  2. 請求項1に記載のSIPサービス変換装置において、
    前記第一のSIP処理手段は、通信元側から特定メッセージを受けると、該通信元側へ応答を返す手順を含む第一の処理を実行可能であり、
    前記第二のSIP処理手段は、通信先側へ前記特定メッセージを送ると、該通信先側からの一回以上の応答を受ける手順と共に、該通信先側への一回以上の返答を返す手順を含む第二の処理を実行可能であり、
    前記サービス調整手段は、前記第一のSIP処理手段と前記第二のSIP処理手段とを仲介し、前記第一のSIP処理手段が前記特定メッセージを受けると、前記第二のSIPサービス中の処理のうちから、該特定メッセージを含む処理が前記第二の処理に対応することを把握し、該第二の処理における前記通信先側を前記第二のSIP系側として、前記第二のSIP処理手段に該第二の処理を実行させると共に、前記第一のSIP処理手段に、前記第一の処理における前記通信元側を前記第一のSIP系側として、該第一の処理を実行させる、
    ことを特徴とするSIPサービス変換装置。
  3. 請求項2に記載のSIPサービス変換装置において、
    前記第一のSIPサービスは、前記第一のSIP系へのアクセスに認証処理を伴わないアクセス処理を含み、前記第二のSIPサービスは、前記第二のSIP系へのアクセスに認証処理を伴うアクセス処理を含み、
    前記特定メッセージはアクセスメッセージであり、
    前記サービス調整手段は、前記第一のSIP処理手段が前記特定メッセージである前記アクセスメッセージを受けると、前記第二のSIP処理手段に、該アクセスメッセージを前記通信先側である前記第二のSIP系へ送信させ、該第二のSIP系から認証要求を含む応答を受けると、前記第二のSIP処理手段に、該認証要求に対応した認証情報を返答させる、
    ことを特徴とするSIPサービス変換装置。
  4. 請求項1に記載のSIPサービス変換装置において、
    前記第一のSIP処理手段は、通信元側から特定メッセージを受けると、該通信元側への一回以上の応答を行う手順と共に、該通信元側からの一回以上の返答を受ける手順を含む第三の処理を実行可能であり、
    前記第二のSIP処理手段は、通信先側へ前記特定メッセージを送ると、該通信先側から応答を受ける手順を含む第四の処理を実行可能であり、
    前記サービス調整手段は、前記第一のSIP処理手段と前記第二のSIP処理手段とを仲介し、前記第一のSIP処理手段が前記特定メッセージを受けると、前記第二のSIPサービス中の処理のうちから、該特定メッセージを含む処理が前記第四の処理に対応することを把握し、該第四の処理における前記通信先側を前記第二のSIP系側とし、前記第二のSIP処理手段に該第四の処理を実行させると共に、前記第一のSIP処理手段に、前記第三の処理における前記通信元側を前記第一のSIP系として、該第三の処理を実行させる、
    ことを特徴とするSIPサービス変換装置。
  5. 請求項4に記載のSIPサービス変換装置において、
    前記第一のSIPサービスは、前記第一のSIP系へのアクセスに認証処理を伴うアクセス処理を含み、前記第二のSIPサービスは、前記第二のSIP系へのアクセスに認証処理を伴わないアクセス処理を含み、
    前記特定メッセージはアクセスメッセージであり、
    前記サービス調整手段は、前記第一のSIP処理手段が前記特定メッセージである前記アクセスメッセージを受けると、該第一のSIP処理手段に通信元側である前記第一のSIP系へ認証要求を含む応答を行わせ、該第一のSIP処理手段が認証情報を含む返答を受けると、該第一のSIP処理手段に該認証情報が正当であるか否かを判断させ、該第一のSIP処理手段が前記認証情報が正当であると判断すると、前記第二のSIP処理手段に前記通信先側である前記第二のSIP系側へ前記アクセスメッセージを送らせる、
    ことを特徴とするSIPサービス変換装置。
  6. 請求項1に記載のSIPサービス変換装置において、
    前記対応関係記憶手段には、前記第一のSIP処理手段が行う手順に対して前記第二のSIP処理手段が行うべき手順のうちで、前記第一のSIPサービスでは規定されているが前記第二のSIPサービスでは規定されていない未規定手順に関して、前記第二のSIP系で理解できる表現形式であって、該第一のSIPサービスと同等のサービスを実現できる手順に変換する手法が記憶され、
    前記サービス調整手段は、前記第二のSIP処理手段に前記未規定手順を実行させる際には、前記対応関係記憶手段に記憶されている前記手法を用いて、該未規定手順を前記第二のSIP系で理解できる手順に変換する、
    ことを特徴とするSIPサービス変換装置。
  7. 請求項1に記載のSIPサービス変換装置において、
    前記第一のSIP処理手段は、前記第一のSIPサービスを実行するための複数の手順のうち、前記第二のSIP処理手段に対応する手順がなく且つ該第一のSIP処理手段で処理すべき対応無し手順を、実行可能であり、
    前記サービス調整手段は、前記第一のSIP系から前記メッセージを受けると、該メッセージに対する処理が前記第一のSIP処理手段で処理すべき前記対応無し手順を含む処理である場合には、該第一のSIP処理手段に該対応無し手順を含む処理を実行させる、
    ことを特徴とするSIPサービス変換装置。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載のSIPサービス変換装置において、
    前記対応関係記憶手段には、前記第一のSIP系及び/又は前記第二のSIP系から各種メッセージを受けたときに、前記サービス調整手段が前記第一のSIP処理手段に実行させるべき手順と、該サービス調整手段が前記第二のSIP処理手段に実行させるべき手順と、該サービス調整手段自身が実行すべき手順とが順序立っているシーケンスを記憶しており、
    前記サービス調整手段は、前記シーケンスに従って、前記第一のSIP処理手段に所定の手順を実行させ、前記第二のSIP処理手段に所定の手順を実行させ、該サービス調整手段自身が所定の手順を実行する、
    ことを特徴とするSIPサービス変換装置。
  9. 第一のSIP(Session Initiation Protocol)サービスを行う第一のSIP系と、該第一のSIPサービスと異なる第二のSIPサービスを行う第二のSIP系とを接続するSIPサービス変換装置において、
    前記第一のSIPサービスの複数の手順を実行する第一のSIP処理手段と、
    前記第二のSIPサービスの複数の手順を実行する第二のSIP処理手段と、
    前記第一のSIP処理手段が行う手順に対して前記第二のSIP処理手段が行うべき手順のうちで、前記第一のSIPサービスでは規定されているが前記第二のSIPサービスでは規定されていない未規定手順に関して、前記第二のSIP系で理解できる表現形式であって、該第一のSIPサービスと同等のサービスを実現できる手順に変換する手法が記憶されている記憶手段と、
    前記第二のSIP処理手段に前記未規定手順を実行させる際には、前記記憶手段に記憶されている前記手法を用いて、該未規定手順を前記第二のSIP系で理解できる手順に変換するサービス調整手段と、
    を備えていることを特徴とするSIPサービス変換装置。
  10. 第一のSIP(Session Initiation Protocol)サービスを行う第一のSIP系と、該第一のSIPサービスと異なる第二のSIPサービスを行う第二のSIP系とを接続するSIPサービス変換装置において、
    前記第一のSIPサービスの複数の手順を実行する第一のSIP処理手段と、
    前記第二のSIPサービスの複数の手順を実行する第二のSIP処理手段と、
    前記第一のSIP処理手段による各手順の実行と、前記第二のSIP処理手段による各手順の実行とを調整するサービス調整手段と、
    前記第一のSIP系及び/又は前記第二のSIP系から各種メッセージを受けたときに、前記サービス調整手段が前記第一のSIP処理手段に実行させるべき手順と、該サービス調整手段が前記第二のSIP処理手段に実行させるべき手順と、該サービス調整手段自身が実行すべき手順とが順序立っているシーケンスが記憶されている記憶手段と、
    を備え、
    前記サービス調整手段は、前記シーケンスに従って、前記第一のSIP処理手段に所定の手順を実行させ、前記第二のSIP処理手段に所定の手順を実行させ、該サービス調整手段自身が所定の手順を実行する、
    ことを特徴とするSIPサービス変換装置。
  11. 第一のSIP(Session Initiation Protocol)サービスを行う第一のSIP系と、該第一のSIPサービスと異なる第二のSIPサービスを行う第二のSIP系とを接続するSIPサービス変換装置において、
    前記第一のSIPサービスの複数の手順を実行する第一のSIP処理手段と、
    前記第二のSIPサービスの複数の手順を実行する第二のSIP処理手段と、
    前記第一のSIPサービスと前記第二のSIPサービスとを調整するサービス調整手段と、
    を備え、
    前記第一のSIPサービスには、着信側番号に発番号非通知を示す番号を追加することで着信側に、発信元の発番号を出力させない発番号非通知サービスが含まれ、
    前記第二のSIPサービスには、発信元側からのSIPパケット中に含まれている発信元側SIP URLに基づいて、発番号を出力する発番号通知サービスが含まれている一方で、前記発番号非通知サービスが含まれておらず、
    前記サービス調整手段は、前記第一のSIP系からのSIPパケット中に、前記第二のSIP系内の端末を着信側とする着信側番号及び前記発番号非通知を示す番号を含む着信側SIP URLと、発信元側の発番号を含む発信元側SIP URLとが含まれていると、該着信側SIP URL中の前記発番号非通知を示す番号を削除すると共に、該発信元側SIP URL中の前記発番号を削除するか、他の文字又は記号に変換する、
    ことを特徴とするSIPサービス変換装置。
  12. 第一のSIP(Session Initiation Protocol)サービスを行う第一のSIP系と、該第一のSIPサービスと異なる第二のSIPサービスを行う第二のSIP系とを接続するSIPサービス変換方法において、
    前記第一のSIPサービスの複数の処理を実行する第一のSIP処理工程と、
    前記第二のSIPサービスの複数の処理を実行する第二のSIP処理工程と、
    前記第一のSIPサービスの複数の処理のそれぞれと、前記第二のSIPサービスの複数の処理のそれぞれとの対応関係が記憶されている対応関係記憶手段と、
    前記第一のSIP系からメッセージを受けると、該メッセージを含む処理が前記第二のSIPサービス中のどの処理に対応するかを調べて、該第二のSIPサービス中の複数の処理のうちの対応処理を前記第二のSIP処理手段に実行させ、及び/又は、前記第二のSIP系からメッセージを受けると、該メッセージを含む処理が前記第一のSIPサービス中のどの処理に対応するかを調べて、該第一のSIPサービス中の複数の処理のうちの対応処理を前記第一のSIP処理手段に実行させるサービス調整工程と、
    を含むことを特徴とするSIPサービス変換方法。
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