JP4608350B2 - 組立式プラント - Google Patents
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Description
特に狭い現場では、スペースの制限により大きな能力のプラントを持ち込む事ができなかった。そのため小さい能力のプラントを現場に搬入しているが、作業効率が低下する一方、移動・組立のためのクレーン代等の経費は同様に負担する必要があり、作業効率や経費の点で問題があった。
この構成では、機枠を組み立て、外装板を取り付けることでプラントを形成しているが、ミキサーブロックではミキサーを機枠に内装支持させており、ミキサーの排出口がコンクリートホッパ−3に対向するように支持されている。
しかし、この場合も、ミキサーブロックの下段は直接にコンクリートホッパにつながっており、アジテータ部は従来のようにミキサーブロック内にミキサー部とともに設けることになる。
ボックス状の枠体からなる第1フレーム内にミキサーを支持したミキサー部と、上記第1フレームと整合して下方に組立可能なボックス状の枠体からなる第2フレーム内に前記ミキサー部と関連して稼働するアジテータを支持したアジテータ部と、前記第1フレームまたは第2フレームに連結可能に別体に設けられた操作制御部、または前記ミキサー部またはアジテータ部に一体に設けて前記ミキサーおよびアジテータを操作する操作制御部とからなっており、前記第2フレーム上に第1フレームを連結した際に、前記ミキサーとアジテータとが相互に衝合しないように配置されてなる組立式プラントにおいて、
ミキサー部内でミキサーが中空に保持されており、該ミキサーの底部から排出口が下方に突出すると共に該排出口に開閉バルブが取り付けられており、
アジテータ部内で、アジテータの上面がミキサー部を連結した際にミキサー部の第1フレームの下段枠体の厚み分だけ第2フレームから突出しており、前記アジテータの上面の一側にミキサーの排出口に対応する導入口が設けられており、前記アジテータの上面の中央にアジテータの撹拌羽根を回転駆動させるモータが組立時の前記第1フレームの下段枠体の高さを超えて立設されており、
第2フレームの上段枠体の内壁には、積み重ねる際の第1フレームの下段枠体の動きを規制するために前記アジテータのモータの高さと同じ高さまで延びる左右一対のガイドバーの下端を固着してなり、
上記ガイドバーと対向する第2フレームの上段枠体の外壁に、ミキサー部の下段枠体の厚み分に相当する高さの連結枠を一体に固定してなることを特徴とする。
請求項2の発明では、
前記第1フレームと第2フレームに、該第1フレームと第2フレームを上下方向に連結する上下連結手段と、横方向に連結するための横連結手段と、それぞれ吊り下げるためのフック等の部材を掛止める吊下片とが形成されていることを特徴とする。
(1)第1機械と第2機械とを別々にして第1フレームと第2フレームにそれぞれ支持し、関連して稼働しうるように支持位置を決めることで、従来一体に組み合わされた使用していた機械を組立可能に分割することができる。
(2)第1機械をミキサーとし、第2機械をアジテータとした場合に、ミキサー部とアジテータ部とを分割したので、例えば2トン車や4トン車等の小型車輌を用いて、ミキサー部とアジテータ部とを個別に搬入することができる。
また、これら車両が自装している小型クレーン(ユニック)で積み降しすることができれば別途クレーンを用意する必要がなく、作業の効率化と経費の節減を図ることができる。
(3)分割されることにより、搬送時の重量的な制限幅が広がり、設計的にも自由度を高めることができる。
(4)同様に製作素材も重量制限幅の広がりにより自由に選定することができる。
(5)プラントのコンポーネント化が可能となり、プラント能力を現場に応じた最適のものとすることができる。
図1および図2にはミキサー部5を示す。
ミキサー部5は、前記ミキサー3およびアジテータ7を操作可能な操作制御部11を一側に沿って一体に有している。
ミキサー部5が支持される第1フレーム2は、図示例ではボックス状の枠体であって、矩形の上段枠体21が上段前後枠21a、21bと上段左右枠21c、21dからなっている。
この上段枠体21と同一外周に設定された下段枠体22が、下段前後枠22a、22bと下段左右枠22c、22dと、前記下段左右枠間に横架される下段横架枠22eとからなっている。
また、下段後枠22bには、コ字状の枠体22fが固着されており、後述の管路部4に接続するための中継導管(図示せず)を規制するようになっている。
そして、前方の支柱部23a、23bと、補助支柱23e、23fで囲まれた第1空間S1内にミキサー3が支持されている。
本実施例でミキサー3は、その下部が前方の支柱部23a、23bと補助支柱23e、23fの中途位置に固定されて中空に保持されている。
またミキサー3の底部には、排出口28が下方に突出しており、開閉バルブとして本実施例ではバタフライ弁29が設けられている。
前記補助支柱23e、23fと後方の支柱部23c、23dとで囲まれた第2空間S2には、後方寄りに前記導入管と接続される管路部4が配置されており、該管路部4とミキサー3との間には作業スペースS3が形成されている。
なお、図中4a、4bは管路部4を上下で支持するための枠体である。
なお、前記上段左枠21cと上段右枠21dには、それぞれその前後に一対の吊り金具25c、25dがバランスよく一体に固着され外方へ突設されている。
本実施例で吊り金具25c、25dは、ワイヤやフックを通すための孔を有しており、小型クレーン等によってワイヤを介して吊り下げ可能となっている。
図示例では4つの吊り金具を設けたが、その配置や数は、ミキサー部5の重心のバランスがとれるように適宜変更しうる。
また、下段前枠22aと下段左右枠22c、22dとのコーナ部分、および下段左右枠22c、22dと下段横架枠22eとのコーナー部分には、連結ボルト取付用の連結金具24がそれぞれ一体に固着されている。
その場合、ミキサー3の吊下げ部と該吊下げ部を支持する上段枠体21との間にロードセルなどの重量センサを設けて、自動計測するなどの公知構成を用いることができる。
図3および図4にはアジテータ部10を示す。
アジテータ部10は、第2フレーム6内にアジテータ7を固定した構成からなっている。
アジテータ7は、第2フレーム6の略中央に配置され、その上面が上段枠体61より僅かに突出する位置に配置され、下部は下段枠62に固定されたスタンドによって支持されている。
このアジテータ7の上面には、一側(図示例では前方)に導入口66が形成されており、上面の中央にはアジテータ7の撹拌羽根を回転駆動させるためのモータ67が立設されており、他側(図示例では後方)は扁平面のステップとなっている。
前記モータ67の立設位置は、組立時に前記ミキサー部5の排出口28を避けた位置となるように配置されている。
なお、アジテータ7の底部には一対の排出管68が設けられている。
次に、第2フレーム6は、図示例では、第1フレーム2と上下に整合する同じ外周に設定されたボックス状の枠体であって、矩形の上段枠体61が上段前後枠61a、61bと上段左右枠61c、61dからなっている。
そして、各コーナー部で上段枠体61と下段枠体62との間に支柱部63a〜63dが介設されて固定されており、上段左右枠61c、61dと下段左右枠62c、62dの中途位置で一方寄りに補助支柱63e、63fが固定されている。
また、前記上段左右枠61c、61dには、その前後にプレート状の一対の吊り金具65c、65dが一体に固着されている。
本実施例で吊り金具65c、65dは、広面を上段左右枠61c、61dに沿って配置し、スペーサSを介して一体に固定しており、上向きに延びている。
更にこの孔は、ボルトなどで連結するための孔としても兼用できるようになっており、ミキサー部5の下段左右枠22c、22dを側方から覆い、該下段左右枠22c、22dに形成された孔(図示せず)と整合させてボルトを貫通し締め付ける連結枠としても用いることができるようになっている。
また、上段前枠61aと上段左右枠61c、61dとのコーナ部分、および上段左右枠61c、61dと補助支柱63e、63fの上端とのコーナー部分には、前記ミキサー部5の連結金具24に対応し整合する連結金具64がそれぞれ一体に固着されている。
この連結金具64は、前記ミキサー部5の連結金具24と上下に重ね、両者間にボルトを通してナットで締め付け、ミキサー部5とアジテータ部1とを一体に連結することができる。
また、第2フレーム10の後方には、断面コ状のカバー体Cが下段前枠61bおよび下段後枠62bに固定されており、前記枠体22fと上下に整合してホース等の中継導管を規制するようになっている。
また、上段前枠61aには、その内側で左右一対のガイドバー8a、8bの下端が固着されている。
このガイドバー8a、8bは、ミキサー部5をアジテータ部10の上に積み重ねる際に下段前枠22aの動きを規制するものであり、前記アジテータ7のモータ67の高さとほぼ同じ高さまで延びており、ミキサー部5の積重ね時にミキサー部5の下段前枠22aに隙間無く衝合する位置に配置されている。
なお、上段前枠61aには前記ガイドバー8a、8bと対峙するように前記連結枠65c、65dと同様の構成の連結枠65aが一体に固着されている。
次に、ミキサー部5とアジテータ部10との組立について、図5を参照しながら説明する。
ミキサー部5およびアジテータ部10を吊り金具25cや25dと、65cや65dにそれぞれワイヤーを掛けて小型クレーンなどで吊り上げて設置現場まで移動する。
そして、アジテータ部10を位置決めしてから、その上にミキサー部5を載せる。
これにより、アジテータ7のモータ67とミキサーの排出口28やバルブ29は接触することなく、第1フレーム2の下段前枠22aの内側をガイドバー8a、8bに当てさせながら降ろして、それ以上の接近を防ぐことができる。
また、下段前枠22aは、内側がガイドバー8a、8bと衝合し、外側は前記連結枠65aにより拘束される。
この場合、上記連結枠65aと下段前枠22aとに連結ボルトを貫通させナットで緊締して固定する構成としてもよい。
これにより、図6に示すようなミキシングプラント1を組み立てることができる。
図7(a)(b)に示すミキサー部5は、前記実施例のミキサー部5と同様の構成からなっている。
このミキサー部5は、ミキサー3の上部に導入管4’と、固化材投入用のホッパ26と、図示しないサイロと接続して投入するための投入口26’とが接続されて、ミキサー3内にそれぞれを導入可能としている。
また、蓋を設けることで、踏み板としてその上での作業が行えるようになる。
なお、この実施例ではアジテータ部10にも一方の補助支柱63fに沿って平行に梯子が固着されており、ミキサー部5の梯子と一連となって登り降りすることができる。
このように枠体を直接にボルト締めすることで第1フレーム2と第2フレーム6とを一層強固に連結することができる。
そのため本実施例では上段枠体61のコーナー部分の上部に位置決め用の凸軸9dを突設しており、対応する第1フレーム2の下段枠体22のコーナー部には上記凸軸9dを嵌合する受孔(図示せず)を設けて、位置決めしやすくしている。
その他の構成は前記実施例に準じるので説明を省略する。
この場合、電盤部は第3フレーム内に支持しておき、前記第1フレーム(または第2フレーム)と第3フレームとを連結して一体とする構成としてもよい。
その他、要するにこの発明の要旨を変更しない範囲で種々設計変更しうること勿論である。
2 第1フレーム
3 ミキサー
4 管路部
5 ミキサー部
6 第2フレーム
7 アジテータ
8a、8b ガイドバー
10 アジテータ部
21 上段枠体
22 下段枠体
23a〜23d 支柱部
23e、23f 補助支柱
24 連結金具
25c、25d 吊り金具
26 投入口
27 モータ
28 排出口
29 バタフライ弁
61 上段枠体
62 下段枠体
63a〜63d 支柱部
63e、63f 補助支柱
64 連結金具
65c、65d 吊り金具
67 モータ
68 排出管
Claims (2)
- ボックス状の枠体からなる第1フレーム内にミキサーを支持したミキサー部と、上記第1フレームと整合して下方に組立可能なボックス状の枠体からなる第2フレーム内に前記ミキサー部と関連して稼働するアジテータを支持したアジテータ部と、前記第1フレームまたは第2フレームに連結可能に別体に設けられた操作制御部、または前記ミキサー部またはアジテータ部に一体に設けて前記ミキサーおよびアジテータを操作する操作制御部とからなっており、前記第2フレーム上に第1フレームを連結した際に、前記ミキサーとアジテータとが相互に衝合しないように配置されてなる組立式プラントにおいて、
ミキサー部内でミキサーが中空に保持されており、該ミキサーの底部から排出口が下方に突出すると共に該排出口に開閉バルブが取り付けられており、
アジテータ部内で、アジテータの上面がミキサー部を連結した際にミキサー部の第1フレームの下段枠体の厚み分だけ第2フレームから突出しており、前記アジテータの上面の一側にミキサーの排出口に対応する導入口が設けられており、前記アジテータの上面の中央にアジテータの撹拌羽根を回転駆動させるモータが組立時の前記第1フレームの下段枠体の高さを超えて立設されており、
第2フレームの上段枠体の内壁には、積み重ねる際の第1フレームの下段枠体の動きを規制するために前記アジテータのモータの高さと同じ高さまで延びる左右一対のガイドバーの下端を固着してなり、
上記ガイドバーと対向する第2フレームの上段枠体の外壁に、ミキサー部の下段枠体の厚み分に相当する高さの連結枠を一体に固定してなることを特徴とする組立式プラント。 - 第1フレームと第2フレームに、該第1フレームと第2フレームを上下方向に連結する上下連結手段と、横方向に連結するための横連結手段と、それぞれ吊り下げるためのフック等の部材を掛止める吊下片とが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の組立式プラント。
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