JP4607979B2 - 支持台及び台付きコイル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、支持台及び台付きコイル装置に関し、特に交流機器における整流回路、雑音防止回路、共振回路等に用いるものに関する。
従来から、コイル装置の一つとして、図10に示されるコイル装置が採用されている。図10に示されるコイル装置100は、C字状のコア101とコイル102とを備えている(特許文献1参照)。
コア101は、磁性体で形成されており、磁気ギャップ101aを有する。コイル102は、コア101にトロイダル方式で巻装されている。尚、コア101の表面は樹脂で覆われており、コイル102は樹脂の上からコア101に巻装されている。これにより、コア101とコイル102との間が電気的に絶縁される。
磁気ギャップ101aは、一般に次のように形成される。つまり、環状のコア101を樹脂で覆った後に、環状のコア101の一部を切削することで磁気ギャップ101aが形成される。このため、磁気ギャップ101aを形成するC字状のコア101の端面1011は、樹脂で覆われずに露出した状態となる。端面1011を露出したままにしておくと、コア101に巻装されたコイル102と電気的に導通するおそれがある。
そこで、磁気ギャップ101aを接着剤などの樹脂103で埋めることが提案されている。そして、磁気ギャップからの樹脂103の流出を防止すべく、樹脂103には、粘度が高く、かつ硬化しやすいもの、例えばホットメルト等の採用が提案されている。
特開2000−277337号公報
しかし、ホットメルト等の樹脂103は耐熱性が低い。このため、コイル装置100を高温下で使用した場合、樹脂103が軟化して磁気ギャップ101aから流出するおそれがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、磁気ギャップからの充填物の流出を防止することが目的とされる。
本発明に係る支持台は、磁気ギャップ(11a)を有するC字状のコア(11)にコイル(12)が巻装されたコイル装置(1)の支持台であり、ベース部(24)と、第1乃至第3の塞ぎ部(21〜23)とを備える。ベース部(24)は、コアを支える。第1の塞ぎ部(21)は、コアをベース部で支持した支持状態のときに、コアの内周側及び外周側の少なくともいずれか一方から磁気ギャップを塞ぐ。第2及び第3の塞ぎ部(22,23)は、支持状態のときに、コアに形成される磁路(92)を含む面に垂直な方向(93)において磁気ギャップを両側から塞ぐ。
上記支持台によれば、内周から外周へと向かう方向については、第1の塞ぎ部(21)が充填物の流出を防ぐ。そして、磁路を含む面に垂直な方向については、第2及び第3の塞ぎ部(92,93)が充填物の流出を防ぐ。
具体的構成において、第1の塞ぎ部(21)は、支持状態において磁気ギャップ(11a)を内周側から塞いでいる。ベース部(24)は、磁気ギャップ(11a)近傍でコア(11)を外周側から支えており、当該ベース部には、支持状態において磁気ギャップ(11a)に対向する位置に貫通孔(24a)が設けられている。
上記具体的構成によれば、貫通孔(24a)を用いて、磁気ギャップ(11a)に外周側から充填物を注入することができる。よって、コア(11)の内周側から充填物を注入する場合に比べて、充填物の注入が容易である。
そして、磁路(92)を含む面内において、コア(11)の内周から外周へと磁気ギャップが貫通する方向(91)が、磁路に直交する面(921)に対して傾いているコイル装置(1)、を支える支持台に関しては、以下の具体的構成を有する。
つまり、第1の塞ぎ部(21)は、直接に、又は第2及び第3の塞ぎ部(22,23)の少なくともいずれか一方を介して、ベース部(24)に固定されている。これにより、支持台にコイル装置(1)を取り付ける際には、第1の塞ぎ部(21)は、磁気ギャップ(11a)を通って外周側から内周側へ導かれる。よって、コイル(12)が磁気ギャップを通ってコア(11)から飛び出すことが、第1の塞ぎ部によって防止される。
また、第1の塞ぎ部(21)をベース部(24)側から見た場合、支持状態でコア(11)に形成された磁路(92)に沿う方向において、第1の塞ぎ部(21)の位置(r1)が貫通孔(24a)の中心(r2)からずれている。これにより、磁気ギャップ(11a)が斜めに傾いているコイル装置を支持台で支持した場合、磁気ギャップの位置が貫通孔の位置に合う。
更には、支持状態において、貫通孔(24a)の内面の一部(241)が、磁気ギャップ(11a)を形成するコア(11)の端面(111)に沿っている。これにより、貫通孔(24a)がベース部(24)を貫通する方向が、磁気ギャップ(11a)がコア(11)を貫通する方向(91)に沿う。よって、充填物注入用の機材の磁気ギャップへの挿入が容易である。
他の具体的構成において、支持台は、爪部(25)を更に備える。爪部(25)は、第2及び第3の塞ぎ部(22,23)の少なくともいずれか一方に固定され、支持状態においてコア(11)に内周側から引っ掛かる。これにより、支持台がコイル装置(1)から外れない。
コイル装置(1)を支持台(2)で支持した台付きコイル装置では、コイル装置(1)は、磁気ギャップ(11a)を有するC字状のコア(11)と、コアに巻装されたコイル(12)と、コア(11)に固定された突起部(13)とを備える。支持台は、第2及び第3の塞ぎ部(22,23)の少なくともいずれか一方に固定され、支持状態においてコア(11)に内周側から引っ掛かる爪部(25)を更に備える。そして、突起部(13)は、支持台の第1の塞ぎ部(21)と爪部(25)との間を、コア(11)から内周側へと突出している。
上記台付きコイル装置によれば、突起部(13)が、支持状態において第1の塞ぎ部(21)と爪部(25)との間を、コア(11)から内周側へと突出することで、磁路(92)に沿う方向についての突起部の移動が、第1の塞ぎ部及び爪部によって阻止される。
台付きコイル装置の他の具体的態様において、磁気ギャップ(11a)の近傍の位置においてコア(11)の内周面(112)に平坦部(112a,112b)が形成されている。そして、支持台(2)の第2及び第3の塞ぎ部(22,23)の少なくともいずれか一方に、支持状態において平坦部(112a,112b)に内周側から面接触する接触面(26a,26b)が形成されている。
上記台付きコイル装置によれば、支持台に形成された接触面が、支持状態において内周側からコアに接触しているので、支持台をコイル装置から外そうとした場合、接触面がコアに引っ掛かる。しかも、支持台に形成された接触面がコアの内周面に形成された平坦部に面接触しているので、支持台に対してコアを回転させようとした場合、平坦部が接触面に引っ掛かる。
更に台付きコイル装置の他の具体的態様において、コア(11)の外周面(113)に少なくとも1つの凹部(113a,113b)が形成されている。そして、支持台(2)のベース部(24)、第2及び第3の塞ぎ部(22,23)の少なくともいずれか1つに、支持状態において凹部(113a,113b)に嵌る凸部(242a,242b)が形成されている。
上記台付きコイル装置によれば、支持状態において支持台の凸部が、コアに形成された凹部に嵌るので、支持台に対してコアを回転させようとした場合、凹部が凸部に引っ掛かる。
本発明に係る支持台及び台付きコイル装置によれば、磁気ギャップに充填された充填物は、磁気ギャップから流出しにくくなる。
本発明の実施の形態につき、図面に沿って具体的に説明する。本発明の実施の形態に係る支持台2は、図1に示す如く、コイル装置1を支持することによって台付きコイル装置を構成する。当該台付きコイル装置は、回路基板(図示省略)上に実装される。
実施例1;
コイル装置1は、図2に示す如く、C字状のコア11とコイル12とを備える。C字状のコア11は、磁性体で形成されており、磁気ギャップ11aを有する。なお、本実施例では、図2に示される様に外縁の形状が円形である環状コアが、C字状のコア11として採用されているが、例えば外縁の形状が楕円形や多角形である環状コアを、C字状のコア11として採用してもよい。また、C字状のコア11は、複数のコア片を環状に連結することで得たものであってもよい。
コイル12は、図2に示される様に、コア11にトロイダル方式で巻装されている。尚、コア11の表面は樹脂で覆われており、コイル12は樹脂の上からコア11に巻装されている。これにより、コア11とコイル12との間が電気的に絶縁される。
図2に示される様にコイル装置1では、磁気ギャップ11aが斜めに傾いている。具体的には、コア11に形成された磁路92を含む面内において、コア11を磁気ギャップ11aが内周から外周へと貫通する方向91が、磁気ギャップ11aと同じ位置にて磁路92に直交する面921に対して、斜めに傾いている。磁気ギャップ11aを斜めに傾けることによって、コア11に対するコイル12の巻装が、従来よりも容易となり、自動化が可能となる。尚、かかる技術は、上掲の特許文献1に開示されている。
支持台2は、図3に示す如く、ベース部24と、第1乃至第3の塞ぎ部21〜23と、爪部25とを備える。ベース部24は、コイル装置1のコア11を支える。具体的にはベース部24は、磁気ギャップ11aの近傍でコア11を外周側から支える。ベース部24には、図4に示す如く、貫通孔24aが設けられている。尚、以下では、コア11をベース部24で支持した状態を、単に「支持状態」という。
図4に示される様に、貫通孔24aの内面の一部241は、磁気ギャップ11aを形成するコア11の端面111に、支持状態において沿うように構成されている。これにより、貫通孔24aがベース部24を貫通する方向が、磁気ギャップ11aがコア11を貫通する方向91に沿う。
第2及び第3の塞ぎ部22,23は、図3に示される様に、いずれも略台形の板状であって貫通孔24aの縁に沿って立設されており、互いに対向した状態でベース部24に固定されている。そして、支持状態のときには、第2及び第3の塞ぎ部22,23の間にコア11が通され、第2及び第3の塞ぎ部22,23は、図1及び図4に示す如く、コア11に形成される磁路92を含む面に垂直な方向93において磁気ギャップ11aを両側から塞ぐ。
第1の塞ぎ部21は、図3に示される様に、第2及び第3の塞ぎ部22,23の一方から他方へと、磁気ギャップ11aの隙間の幅と同程度の幅で延びている。第1の塞ぎ部21の両端はそれぞれ、略台形を呈した第2及び第3の塞ぎ部22,33の上辺側の1つの角221,231に固定されている。尚、第1の塞ぎ部21は、第2及び第3の塞ぎ部22,23のいずれか一方にだけ固定されていてもよいし、ベース部24に直接固定されていてもよい。
支持状態のときには第1の塞ぎ部21は、図5に示す如く、コア11の内周側から磁気ギャップ11aを塞ぐ。尚、図5は、台付きコイル装置について、コイル装置1の一部を破断して示した斜視図である。
第1の塞ぎ部21と貫通孔24aとの位置関係は次のとおりである。図3に示される様に、ベース部24側から支持台2を見た場合、磁路92に沿う方向において、第1の塞ぎ部21の位置r1は貫通孔24aの中心r2からずれている。尚、図1では、支持台2でコイル装置1を支持しているとした場合にコア11に形成される磁路92を示している。
第1の塞ぎ部21と貫通孔24aとの上記位置関係によれば、磁気ギャップ11aが斜めに傾いたコイル装置1を支持台2で支持した場合に、図4に示される様に磁気ギャップ11aの位置を貫通孔24aの位置に合わせることができる。これにより、支持状態において磁気ギャップ11aは、ベース部24に対してコア11とは反対側の空間へと貫通孔24aを介して連通する。
爪部25は、図3に示す如く、略台形を呈した第2及び第3の塞ぎ部22,33の上辺側の角のうち第1の塞ぎ部21が固定されている角221,231とは異なる角222,232のそれぞれに1つずつ固定されている。そして、支持状態では爪部25はいずれも、図5に示される様にコア11に内周側から引っ掛かる。これにより、コイル装置1を支持台2に取り付けたときに、コイル装置1が支持台2から外れるのを防止することができる。
第1乃至第3の塞ぎ部21〜23で磁気ギャップ11aを塞いだ状態で、ギャップ部11aに充填物3を充填する。具体的には、図6に示す如く、ベース部24に設けられた貫通孔24aを用いて、磁気ギャップ11aに外周側から充填物3を注入することができる。コア11の外周側からの充填物3の注入は、内周側からの充填物3の注入に比べて容易である。尚、充填物3には、接着剤などの樹脂が採用される。樹脂には磁性材を混ぜ込んでもよく、混ぜ込む磁性材の量を調節することでコイル装置1の特性を変化させることができる。
充填物3の注入には、例えばチューブなどの充填物注入用の機材が用いられる。そして、支持状態では、貫通孔24aの内面の一部241が、磁気ギャップ11aを形成するコア11の端面111に沿っているので、充填物注入用の機材の磁気ギャップ11aへの挿入が容易である。
上述した支持台2によれば、内周から外周へと向かう方向91については、第1の塞ぎ部21が、充填物の磁気ギャップ11aからの流出を防ぐ。磁路92を含む面に垂直な方向93については、第2及び第3の塞ぎ部22,23が、充填物の磁気ギャップ11aからの流出を防ぐ。よって、磁気ギャップ11aに充填された充填物は、磁気ギャップ11aから流出しにくくなる。
次に、コイル12との関係で支持台2が奏する効果について説明する。まず、斜めに傾いた磁気ギャップ11aを利用して、予め巻回されたコイル12をコア11に巻装する場合について考える。この場合、コア11へのコイル12の巻き数を増やすべく、予め巻回されたコイル12は縮められながらコア11に挿入される。このため、コイル12には弾性力が生じ、その弾性力によってコイル12は磁気ギャップ11aを通ってコア11から飛び出そうとする。よって、コイル装置1を支持台2に取り付ける際には、コイル12が飛び出さないように押さえておく必要がある。
上述したように第1の塞ぎ部21は、第2及び第3の塞ぎ部22,23を介してベース部24に固定されている。このため、支持台2にコイル装置1を取り付ける際には、第1の塞ぎ部21は、磁気ギャップ11aを通って外周側から内周側へと導かれる。よって、コイル12が磁気ギャップ11aを通ってコア11から飛び出すことが、第1の塞ぎ部21によって防止される。
しかも、支持状態において第1の塞ぎ部21は、磁気ギャップ11aの内周側に位置する。よって、支持状態のときにコイル12が磁気ギャップ11a内に入り込むことを、第1の塞ぎ部21によって阻止することができる。これにより、磁気ギャップ11aを形成するコア11の端面111とコイル12とが電気的に導通することを防止することができる。
更に、支持台2が爪部25を有することで奏する効果について説明する。上述したように、第1の塞ぎ部12によって、コア11からのコイル12の飛び出しを防止している。このため、コア11に縮めて巻装されたコイル12は、第1の塞ぎ部12を押してコイル装置1から支持台2を外そうとする。しかし、爪部25はコア11に引っ掛かっているので、支持台2は外れない。
尚、図3では爪部25は、第2及び第3の塞ぎ部22,23の両方に1つずつ固定されているが、第2及び第3の塞ぎ部22,23のいずれか一方にのみ1つだけ固定してもよく、この場合でも上述したのと同様の効果が得られる。
爪25を設けることで、支持台2がコイル装置1から外れなくなったとしても、爪25は単にコア11を内周側から引っ掛かっているにすぎないので、コイル装置1のコア11は、支持台2に対して磁路92に沿って回転するおそれがある。コア11が回転すると、第1乃至第3の塞ぎ部21〜23と磁気ギャップ11aとがずれてしまい、充填物の磁気ギャップ11aからの流出を招く。
そこで、コイル装置1には、図2に示す如く突起部13が更に備えられている。具体的には突起部13は、コア11に固定されており、例えばコア11を覆う樹脂と一体に成形される。そして図1及び図5に示される様に、支持状態において突起部13は、支持台2の第1の塞ぎ部21と爪部25との間をコア11から内周側へと突出する。
コア11に固定された突起部13が、支持状態において第1の塞ぎ部21と爪部25との間をコア11から内周側へと突出することによって、磁路92に沿う方向についての突起部13の移動が、第1の塞ぎ部21及び爪部25によって阻止される。よって、ベース部24と磁気ギャップ11aとの位置関係が所定の状態からずれることを防止することができる。
しかも、コア11に突起部13を固定することによって、予め巻回されたコイル12をギャップ部11aからコア11に挿入する際に、コイル12の一端を突起部13に当てつつ、他端からコイル12を押すことができる。よって、予め巻回されたコイル12を縮めながらコア11に挿入することができ、以ってコア11へのコイル12の巻き数を増やすことができる。
実施例2;
実施例1では、支持台2に形成された爪部25をコア11に引っ掛けることによって、支持台2がコイル装置1から外れることを防止すると共に、コア11に形成された突起部13を第1の塞ぎ部21と爪部25との間に突出させることによってコア11の回転を防止しているが、同様の効果を得るためには以下の態様であってもよい。
つまり、図7に示す如く、磁気ギャップ11aの近傍の位置、具体的には方向93についての突起部13の両側の位置において、コア11の内周面112に平坦部112a,112bが形成されている。なお、図7では、一方の平坦部112bしか示されておらず、他方の平坦部112aは、コア11自身によって隠れている。
そして、図8に示す如く、支持台2の第2及び第3の塞ぎ部22,23の内面には、上端縁付近の位置にて爪部262,263がそれぞれ固定されている。爪部262,263はそれぞれ、支持状態においてコア11の平坦部112a,112bに面接触する接触面26a,26bを有する。なお、爪部262,263のそれぞれを第2及び第3の塞ぎ部22,23の一部分であると把握すれば、接触面26a,26bはそれぞれ、第2及び第3の塞ぎ部22,23に形成された接触面と把握することができる。
本実施例に係る台付きコイル装置によれば、支持台2に形成された接触面26a,26bが、支持状態において内周側からコア11に接触しているので、支持台2をコイル装置1から外そうとした場合、接触面26a,26bがコア11に引っ掛かる。よって、支持台2がコイル装置1から外れることが防止できる。
しかも、支持台2に形成された接触面26a,26bがコア11の内周面112に形成された平坦部112a,112bに面接触しているので、支持台2に対してコア11を回転させようとした場合、平坦部112a,112bが接触面26a,26bに引っ掛かる。よって、支持台2に対するコア11の回転を防止することができる。
実施例3;
支持台2に対するコア11の回転を防止するためには、次の態様であってもよい。つまり、図7及び図9に示す如く、コア11の外周面113に凹部113a,113bが形成されている。そして、図8及び図9に示す如く、支持台2のベース部24に、支持状態において凹部113a,113bのそれぞれに嵌る凸部242a,242bが形成されている。
本実施例に係る台付きコイル装置によれば、支持状態において支持台2の凸部242a,242bのそれぞれが、図9に示される様にコア11に形成された凹部113a,113bに嵌るので、支持台2に対してコア11を回転させようとした場合、凹部113a,113bが凸部242a,242bに引っ掛かる。よって、支持台2に対するコア11の回転を防止することができる。
尚、本実施例では、嵌め合される凹部及び凸部が2組ある場合について説明したが、例えば1組だけであってもよいし、3組以上あってもよい。また、凸部242a,242bは、第2の塞ぎ部22や第3の塞ぎ部23に形成されてもよい。
実施例4;
実施例1〜3に係る台付きコイル装置では第1の塞ぎ部21は、コア11の内周側から磁気ギャップ11aを塞いでいたが、コア11の外周側から磁気ギャップ11aを塞いでもよい。この場合も、上述したのと同様に、磁気ギャップ11aに充填された充填物の流出を防止することができる。ただし、磁気ギャップ11aの内周側から充填物を充填する必要がある。
また、上述した支持台2を構成する第1乃至第3の塞ぎ部21〜23、ベース部24、及び爪部25について、それらの一部、または全部を一体成形によって得てもよい。これにより、支持台2の製造が簡略化される。
実施例5;
実施例1〜4に係る技術は、磁気ギャップ11aが磁路92に直交したコイル装置1にも適用することができる。当該コイル装置1に適用される支持台2では、ベース部24側から支持台2を見た場合、磁路92に沿う方向において、第1の塞ぎ部21の位置r1は貫通孔24aの中心r2付近にある。これにより、支持状態において磁気ギャップ11aは、ベース部24に対してコア11とは反対側の空間へと貫通孔24aを介して連通する。
尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
支持台にコイル装置を取り付けた台付きコイル装置を示した斜視図である。 支持台に取り付けられるコイル装置を示した斜視図である。 本発明の実施の形態に係る支持台を示した斜視図である。 台付きコイル装置をベース部側から見た斜視図である。 台付きコイル装置についてコイル装置の一部を破断して示した斜視図である。 磁気ギャップに充填物を充填した状態を示した斜視図である。 他の実施例に係る台付きコイル装置のコアを示した斜視図である。 他の実施例に係る台付きコイル装置の支持台を示した斜視図である。 他の実施例に係る台付きコイル装置の縦断面図である。 従来技術にかかるコイル装置を示した斜視図である。
符号の説明
1 コイル装置
11 コア
11a 磁気ギャップ
111 コアの端面
112 コアの内周面
112a,112b 平坦部
113 コアの外周面
113a,113b 凹部
12 コイル
13 突起部
2 支持台
21〜23 第1乃至第3の塞ぎ部
24 ベース部
24a 貫通孔
241 貫通孔の内面の一部
242a,242b 凸部
25 爪部
26a,26b 接触面
92 磁路
921 磁路に直交する面
93 磁路を含む面に垂直な方向
r1 第1の塞ぎ部の位置
r2 貫通孔の中心

Claims (7)

  1. 磁気ギャップ(11a)を有するC字状のコア(11)にコイル(12)が巻装されたコイル装置(1)と、該コイル装置を支持する支持台(2)とを備える、台付きコイル装置において、前記支持台(2)は、
    前記コアを支えるベース部(24)と、
    前記コアを前記ベース部で支持した支持状態のときに、前記コアの内周側から前記磁気ギャップを塞ぐ第1の塞ぎ部(21)と、
    前記支持状態のときに、前記コアに形成される磁路(92)を含む面に垂直な方向(93)において前記磁気ギャップを両側から塞ぐ第2及び第3の塞ぎ部(22,23)
    とを備え、前記ベース部(24)は、前記磁気ギャップ(11a)近傍で前記コア(11)を前記外周側から支え、前記ベース部(24)には、前記支持状態において前記磁気ギャップ(11a)に対向する位置に貫通孔(24a)が設けられており、該貫通孔(24a)を通じて前記磁気ギャップ(11a)内に、樹脂若しくは樹脂に磁性材を混ぜ込んだ材料からなる充填物が充填されていることを特徴とする台付きコイル装置
  2. 前記コイル装置(1)は、前記磁路(92)を含む面内において、前記コア(11)の内周から外周へと前記磁気ギャップが貫通する方向(91)が、前記磁路に直交する面(921)に対して傾いており、
    前記第1の塞ぎ部(21)は、直接に、又は前記第2及び前記第3の塞ぎ部(22,23)の少なくともいずれか一方を介して、前記ベース部(24)に固定されている、請求項1に記載の台付きコイル装置
  3. 前記第1の塞ぎ部(21)を前記ベース部(24)側から見た場合、前記支持状態で前記コアに形成された磁路(92)に沿う方向において、前記第1の塞ぎ部(21)の位置(r1)が前記貫通孔(24a)の中心(r2)からずれている、請求項2に記載の台付きコイル装置
  4. 前記支持状態において、前記貫通孔(24a)の内面の一部(241)が、前記磁気ギャップ(11a)を形成する前記コア(11)の端面(111)に沿う、請求項2または請求項3に記載の台付きコイル装置
  5. 前記コイル装置(1)は、前記コア(11)に固定された突起部(13)を更に備え、
    前記支持台(2)は、前記第2及び前記第3の塞ぎ部(22,23)の少なくともいずれか一方に固定され、前記支持状態において前記コア(11)に前記内周側から引っ掛かる爪部(25)を更に備え、
    前記突起部(13)は、前記支持台の前記第1の塞ぎ部(21)と前記爪部(25)との間を前記コア(11)から前記内周側へと突出している、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の台付きコイル装置。
  6. 前記磁気ギャップ(11a)の近傍の位置において前記コア(11)の内周面(112)に平坦部(112a,112b)が形成されており、
    前記支持台(2)の前記第2及び前記第3の塞ぎ部(22,23)の少なくともいずれか一方に、前記支持状態において前記平坦部(112a,112b)に前記内周側から面接触する接触面(26a,26b)が形成されている、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の台付きコイル装置。
  7. 前記コア(11)の外周面(113)に少なくとも1つの凹部(113a,113b)が形成されており、
    前記支持台(2)の前記ベース部(24)、前記第2及び前記第3の塞ぎ部(22,23)の少なくともいずれか1つに、前記支持状態において前記凹部(113a,113b)に嵌る凸部(242a,242b)が形成されている、請求項5または請求項6に記載の台付きコイル装置。
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