JP4607378B2 - 印刷磁気記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電車の切符などに印刷と磁気記録とを行う印刷磁気記録装置に関し、特に、移動する用紙に対して印字及び磁気データを正しく記録できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、鉄道では改札の自動化が進められ、乗車券や特急券には、自動改札でのチェックを可能にするため、印刷と磁気とでデータが記録される。
【0003】
車内補充券発行機は、鉄道車両内を巡回する乗務員が携帯して、乗り越した乗客などに乗車券や特急券を発行するために使用されるが、この車内補充券発行機で発行する切符についても、印刷と磁気とでデータを記録しないと、乗客が下車する際に、自動改札を通ることができない。そのため、印刷記録と磁気記録とが可能な車内補充券発行機の開発が従来から進められている。
【0004】
乗車券や特急券などの切符は、その大きさにより、小型サイズのエドモンソン券と、新幹線の乗車券や特急券などに使用されている85mmサイズの85mm券とに分けられる。85mm券は、全国の各会社線において共通仕様の大きさであり、どの駅に設置された自動改札をも通過することができる。
【0005】
従来、印刷記録と磁気記録とが可能な車内補充券発行機として、エドモンソン券を発行する発行機が知られており、この装置は、特開平5−2670号公報に記載されている。
【0006】
また、85mm券に対して印刷記録と磁気記録とを行う移動可能な補充券発行機が特開平6−333070号公報に開示されている。この装置は、移動先の駅構内や車内、出張窓口などに据え置いて使用される。
この補充券発行機は、図14に示すように、入力操作を行う操作機152と、この操作機152を収める窪み153を備えた印刷磁気記録装置151とで構成される。窪み153は、操作機152を係止する爪154を有し、また、窪み153側面には、操作機152との間でデータを通信するための光通信素子を有している。
【0007】
図15は、この印刷磁気記録装置151の断面図を示している。この装置は、複数の券紙122が積み重ねて収納される券紙収納部121と、券紙収納部121から券紙122を一枚ずつ繰り出すスライダー124と、スライダー124を駆動する給紙モータ123と、券紙への磁気書き込み及び磁気読み出しを行う磁気ヘッド126と、磁気ヘッド126との間に券紙1枚の厚さより狭い隙間を空けて対向する搬送ローラ127と、搬送ローラ127を駆動する搬送モータ(不図示)と、券紙収納部121から繰り出された券紙が搬送ローラ127により搬送される第1の通路129と、逆転する搬送ローラ127により券紙が搬送される第2の通路131と、支点135を中心に回転(図15の下方に回転)して第2の通路131を塞ぎ、印字部に向かう第3の通路133を開けるゲート134と、ゲート134を駆動する切り替えモータ136と、ゲート134に固定されてゲート134とともに揺動運動する印字ヘッド137と、印字中の券紙の紙送りを行うプラテンローラ138と、プラテンローラ138を駆動する送りモータ143とを備えている。
【0008】
この印刷磁気記録装置151では、券紙収納部121からスライダー124によって繰り出された一枚の券紙122が、磁気ヘッド126と搬送ローラ127との間に挟まれ、正転する搬送ローラ127により第1の通路129に送り込まれる。次いで、搬送ローラ127が逆転して、券紙を第2の通路131に搬送し、この過程で磁気ヘッド126が券紙に磁気データを記録する。次に、搬送ローラ127が正転して券紙を再び第1の通路129に搬送し、この過程で磁気ヘッド126が券紙の磁気記録を読み取り、正しく書き込まれているかどうかをチェックする。正しく書き込まれていれば、搬送ローラ127が逆転し、券紙を第2の通路131に収納して待機させる。正しく書き込まれていなければ、再度、磁気書き込みと磁気読み取りとを実行する。
【0009】
磁気書き込みの確認が終了すると、切り替えモータ136が作動してゲート133が下方に回転し、第1の通路129が塞がり、第3の通路133が開く。また、ゲート133に固定された印字ヘッド137は、プラテンローラ139から離れる。この状態で搬送ローラ127が正転し、第2の通路131で待機していた券紙が第3の通路133に送られる。
【0010】
第3の通路133に進入した券紙の先端をセンサ142が検出すると、搬送ローラ127を駆動する搬送モータが停止し、切り替えモータ136が作動してゲート133を図15の状態に戻す。このとき、印字ヘッド137は、券紙を挟んでプラテンローラ138に押圧する。プラテンローラ138は、送りモータ143によって回転し、プラテンローラ138により紙送りされる券紙に印字ヘッド137が印刷を行う。印刷された券紙は、出口139から排出される。
このように、券紙を往復させることにより、印刷磁気記録装置の小型化を図ることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このように、用紙の移動過程で印刷と磁気記録とを行う印刷磁気記録装置では、用紙が変形して印字や磁気データを正確に記録することができなかったり、移動する用紙が印刷機構等に衝突して印刷機構の調子を乱したりする事故がしばしば発生する。特に、小型化を図る装置では、用紙の移動経路のカーブを極限まで強めるなどで小型化を実現しているため、こうした問題が多発する可能性がある。
【0012】
例えば、次のような問題がある。
図16(a)は、従来の印刷磁気記録装置のように、▲1▼の状態の券紙が券紙収納部121から送り出され、磁気ヘッド126と搬送ローラ127とに挟まれて、搬送ローラ127の回転で通路▲2▼に搬送され、次に、逆転する搬送ローラ127により、通路▲3▼に搬送される場合を示している。
通路▲2▼から通路▲3▼への移動は、平面上の移動であるため、用紙の変形などの問題は生じないが、▲1▼の状態から通路▲2▼に移行する際には、図16(b)に示すように、用紙がガイドに沿って柔軟に曲がらずに、先端が磁気ヘッド126の側壁に衝突する場合がある。このとき、用紙は、先端が押さえられたまま、引き続き送り出されるため、変形してしまうこともある。
【0013】
また、図17(a)は、サーマルヘッド139の印字機構を示している。用紙122への印字は、用紙122がプラテンローラ138とサーマルヘッド139の感熱体とに挟まれた位置で行われ、プラテンローラ138の回転により用紙は紙送りされ、印字位置が順次移動する。用紙122が柔軟性を有している場合は、印字が済んだ用紙122の先端が、自重で、あるいは、サーマルヘッド139の熱絶縁基板に当接して折れ曲がり、サーマルヘッド139の感熱体は、用紙122を介してプラテンローラ138に接触し続ける。
【0014】
しかし、図17(b)に示すように、用紙122が変形しにくい場合は、用紙122の先端がサーマルヘッド139の熱絶縁基板を突き上げ、そのため、発熱体とプラテンローラ138とが離間して印字不良になる。
用紙が券紙のように、カード状である場合には、自重での折れ曲がりが生じにくいため、これらの問題が発生し易い。
【0015】
本発明は、こうした従来の問題点を解決するものであり、装置の小型化を図りつつ、切符などのカード状の用紙に、印字と磁気記録とを支障なく行うことができる印刷磁気記録装置を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明では、券紙収納カセットに収納された定型用紙を搬送する搬送手段と、定型用紙に磁気データを記録する磁気ヘッドと、定型用紙に印字する印字手段とを備える印刷磁気記録装置において、磁気ヘッドの曲面の曲率半径を、券紙収納カセットに近い側の曲率半径は小さく設定し、前記券紙収納カセットに遠い側の曲率半径は大きく設定して、券紙収納カセットに近い側の側面の平面部分を、遠い側の平面部分より少なくし、曲面が高い位置まで及ぶよう形成し、前記券紙収納カセットから送り出された券紙が磁気ヘッドに衝突する場合でも、磁気ヘッドの曲面に当接するように構成した。
【0018】
また、印字手段であるサーマルヘッドにおいて、印字後の定型用紙が進行する方向の熱絶縁基板の先端を、面取りしている。
【0020】
こうした構成により、定型用紙が磁気ヘッドにぶつかった場合でも、曲面に沿って無理なく誘導されるので、定型用紙の破損や変形が発生しない。このため、用紙の送り時のヘッド移動量を少なく設定することができる。
【0021】
また、サーマルヘッドでの印字時には、用紙の先端とサーマルヘッドの基板との接触が避けられる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態として、85mm切符を発行する車内補充券発行機用に開発した印刷磁気記録装置について説明する。
【0023】
図5は、実施形態の印刷磁気記録装置を車内補充券発行機に組み込む場合の構成を示している。この車内補充券発行機は、上ケース30と下ケース31とから成る筺体30、31が片手で保持可能な大きさを有しており、この筐体内に85mm券の印字及び磁気記録を行う印刷磁気記録装置34が収納される。上ケース30は、キーパネル35、液晶パネル37、地図パネル36を備えており、また、印刷磁気記録装置34から印字及び磁気記録されて排出される85mm券の取出口38を備えている。また、印刷磁気記録装置34を収めた筺体30、31の空隙に、回路基板32と電池33とが収納される。
【0024】
この印刷磁気記録装置34の斜視図を図4に、上面図を図6に、裏面図を図7に、左側面図を図8に、右側面図を図9に、断面図(図6のA−A’断面)を図10に示している。
【0025】
この印刷磁気記録装置34は、駆動源として、ステッピングモータ41と、DCモータ42との二つを備え、さらに、85mm券が積み重ねて収納される券紙収納カセット43と、券紙収納カセット43から券紙を一枚ずつ繰り出すスライダー44と、磁気ヘッド46及び対向従動ローラ47を内蔵する磁気ヘッドブロック45と、対向従動ローラ47に対向する駆動ローラ48と、磁気ヘッド46に対向する従動ローラ49と、券紙収納カセット43から繰り出された券紙が駆動ローラ48により搬送される第1の通路50と、第1の通路50に進入した券紙の先端が当接する第1の弾性ストッパ52と、逆転する駆動ローラ48により券紙が搬送される第2の通路51と、第2の通路51に進入した券紙の先端が当接する第2の弾性ストッパ53と、印字中の券紙の紙送りを行うプラテンローラ54と、券紙への印字を行うサーマルヘッド55と、サーマルヘッド55が固定され、サーマルヘッド55をプラテンローラ54に接触、または、離間させるために回転するサーマルヘッド回転部材56と、サーマルヘッド55をプラテンローラ54に接触させる方向にサーマルヘッド回転部材56を付勢するバネ57と、サーマルヘッド回転部材56がサーマルヘッド55をプラテンローラ54から離す方向に回転したとき、サーマルヘッド回転部材56に係合して、第2の通路50を塞ぎ、印字部に向かう第3の通路58を開くフラッパー59とを備えている。
【0026】
この印刷磁気記録装置34のスライダー44とサーマルヘッド回転部材56とはDCモータ42によって駆動され、また、駆動ローラ48とプラテンローラ54とはステッピングモータ41によって駆動される。そのため、この印刷磁気記録装置34は、DCモータ42及びステッピングモータ41のそれぞれの駆動力を各部に伝達する、歯車から成る伝達機構を備えている。この歯車は、バックラッシュを防ぐため、高精度のものを用いている。
【0027】
また、図11に、磁気ヘッドブロック45内の磁気ヘッド46及び対向従動ローラ47の構成(a)と、駆動ローラ48及び従動ローラ49の構成(b)とを模式的に示し、また、図12に、それらの係合状態を示している。磁気ヘッド46は、多トラック構成であり、中央に凹みを設け、この凹みの位置と両側との3箇所に対向従動ローラ47を配している。この対向従動ローラ47には、駆動軸60に固定された駆動ローラ48が対向し、磁気ヘッド46には、駆動軸60に固定されていないゴムローラ49が対向する。85mm券紙は、図12(a)に示すように、駆動ローラ48と対向従動ローラ47との間、及び磁気ヘッド46とゴムローラ49との間を通過する。図12(b)に磁気ヘッド46のギャップ面とゴムローラ49との当接状態を示している。駆動ローラ48に対向する対向従動ローラ47は弾性を持つアームに取り付けられており、85mm券紙を駆動ローラ48に押し付けるように作用する。
【0028】
このように、85mm券紙の両側と中央とを駆動ローラ48及び対向従動ローラ47の対で挟み、この3箇所の駆動ローラ48の回転によって85mm券紙を搬送しているため、モータの駆動力が弱くても券紙を安定して搬送することが可能である。
【0029】
また、磁気ヘッドブロック45は、支軸61を中心に、駆動ローラ48側から離れる方向に回転することができる。そのため、紙詰まりが発生したり、磁気ヘッド46を清掃する時には、磁気ヘッドブロック45を回転させ、開いた状態で、その処理を行うことができる。
【0030】
また、図1は、この磁気ヘッド46の断面形状を示している。磁気ヘッド46のゴムローラ49に対向する曲面の曲率半径は、券紙収納カセット43に近い側と遠い側とで異なっており、券紙収納カセット43に近い側の曲率半径R1は小さく、券紙収納カセット43に遠い側の曲率半径R2は大きい。そのため、磁気ヘッド46の券紙収納カセット43に近い側の側面は、平面部分が少なく、曲面が高い位置まで及んでいる。
【0031】
また、図3は、サーマルヘッド55の構成を拡大して示している。図3(b)に示すように、サーマルヘッド55は、熱絶縁基板70と、熱絶縁基板70上に形成した釉薬のグレーズ71と、グレーズ71上に配置した発熱体72と、発熱体72に通電する導電部73とから成るが、この実施形態では、熱絶縁基板70の先端を面取りして、面取りした部分に導電部73を形成し、また、グレーズ71の中心から熱絶縁基板70の先端側に位置をずらして発熱体72を形成している。
このサーマルヘッド55は、印字時には、図3(a)に示すように、発熱体72がプラテンローラ54と当接するように位置決めされる。
【0032】
この印刷磁気記録装置34では、DCモータ42及びステッピングモータ41の起動/停止や、券紙への磁気ヘッド46による磁気書き込み/読み込み、サーマルヘッド55による印字などのタイミングを制御するため、各所にセンサを配し、その検知結果に基づいて動作を制御している。
【0033】
図13は、この印刷磁気記録装置34の動作シーケンスを示している。この図を基に、印刷磁気記録装置34の動作について説明する。
(1)複数の未使用の85mm券を収納した券紙収納カセット43が装着された状態で、DCモータ42が正転を開始すると、歯車62が回転し、この歯車62との噛合機構を有するスライダー44が図8の右方向に移動する。このスライダー44には、券紙収納カセット43に収納された券紙を繰り出す機構が付設されており、スライダー44の移動により、券紙1枚の厚さ分の隙間を有する取り出し口63から、1枚の券紙が送り出される。
【0034】
このとき、図1に示すように、磁気ヘッド46の券紙収納カセット43側の壁面は、平面部分が少なく、高い位置まで半径R1の曲面が延びているため、券紙収納カセット43から送り出された券紙が十分に曲がらずに磁気ヘッド46に当接したとしても、半径R1の曲面に当接することになり、この曲面に誘導されて、券紙の先端は磁気ヘッド46の下に無理なく入り込む。そのため、券紙が磁気ヘッド46に当接した場合でも、券紙の変形が回避できる。
【0035】
また、図1では、磁気ヘッド46の記録面における曲率半径R1及びR2の円弧が同一方向に凸となるように、それらの曲率中心を共に磁気ヘッド46の側に設けているが、図2に示すように、磁気ヘッド46の券紙収納カセット43側の曲率半径R3の円弧の曲率中心を、曲率半径R4の円弧の曲率中心の反対側に設け、曲率半径R3の円弧の凸方向と曲率半径R4の円弧の凸方向とを違えて、券紙の先端を無理なく磁気ヘッド46の下に入り込める構成とすることもできる。
【0036】
(2)スライダー44は、等間隔の孔64を有しており、センサ1(S1)は、スライダー44の移動に伴って通過する孔64を検出し、移動を確認する。
(3)駆動ローラ48付近に配置されたセンサ3(S3)が券紙の先端を検出すると、ステッピングモータ41が正転を開始し、駆動ローラ48が回転を始める。駆動ローラ48は、対向従動ローラ47と共働して券紙を第1の通路50に搬送する。
(4)センサ1(S1)と間隔を置いて配置されたセンサ2(S2)が、スライダー44の最初の孔64を検出すると、DCモータ42が停止し、スライダー44が動きを止める。
(5)第1の通路50に搬送された券紙の先端が弾性ストッパ52に当接したとき、券紙の後端は、駆動ローラ48と対向従動ローラ47とに挟まれた状態にある。券紙の先端が弾性ストッパ52に当接したことをセンサ5(S5)が検知すると、ステッピングモータ41は正転から逆転に回転方向を変える。そのため、駆動ローラ48が逆転して、券紙は第2の通路51の方向に搬送される。
(6)センサ5(S5)のオン後、一定数をカウントした時点で磁気ヘッド46による磁気書き込みが開始され、第2の通路51に搬送される過程の券紙に磁気記録が行われる。
(7)第2の通路51に搬送された券紙の先端が弾性ストッパ53に当接したとき、券紙の後端は、駆動ローラ48と対向従動ローラ47とに挟まれた状態にある。券紙の先端が弾性ストッパ53に当接したことをセンサ6(S6)が検知すると、ステッピングモータ41は逆転から正転に回転方向を変え、また、磁気ヘッド46は磁気書き込みを完了する。
【0037】
(8)センサ6(S6)のオン後、一定数をカウントした時点で磁気ヘッド46による磁気読み込みが開始される。
(9)また、センサ6(S6)のオンにより、DCモータ42が逆転を開始する。DCモータ42の逆転でスライダー44は当初の位置に戻る。また、カム65が回転して、それに係合するサーマルヘッド回転部材56が、バネ57に抗してサーマルヘッド55をプラテンローラ54から離す方向に回転する。サーマルヘッド回転部材56の回転により、サーマルヘッド回転部材56の一端が係合するフラッパー59は、軸66を支点にサーマルヘッド回転部材56と逆方向に回転して第2の通路50を塞ぎ、第3の通路58を開ける。そのため、駆動ローラ48で搬送された券紙は、第3の通路58に進入する。
(10)プラテンローラ54の手前に位置するセンサ7(S7)が、券紙の先端を検知すると、ステッピングモータ41の回転が、印字用の回転に切り替わる。
(11)券紙がプラテンローラ54の位置まで進入するタイミングでサーマルヘッド回転部材56とカム65との係合が外れ、バネ57で付勢されたサーマルヘッド55が、券紙をプラテンローラ54に押し付ける。センサ7(S7)のオン後、一定数をカウントした時点でサーマルヘッド55は、印字を開始する。
【0038】
このとき、図3(b)に示すように、サーマルヘッド55の発熱体72がグレーズ71の中心よりも熱絶縁基板70の先端側に配置されているため、印字位置(発熱体72の位置)から熱絶縁基板70の先端までの距離は短い。さらに、熱絶縁基板70の先端が面取りされているため、印字位置から進んだ券紙の先端が熱絶縁基板70に当接して熱絶縁基板70を突き上げる事態は生じない。従って、印字不良のトラブルが回避できる。
(12)センサ7(S7)のオフ後、一定数をカウントした時点でステッピングモータ41は停止する。
【0039】
このように、駆動源としてステッピングモータ41及びDCモータ42の2つしか使用しない場合でも、各所にセンサを配し、その検知結果に基づいて動作を制御することにより、一連の印刷及び磁気記録動作を適切に行うことができる。
【0040】
また、この印刷磁気記録装置は、モータの使用個数を減らして、小型軽量化を実現しており、検札時の携帯が可能である。
【0041】
なお、センサとして、この他に、駆動ローラ48のセンサS3が位置する側と反対の側にセンサ4(S4)を配置して、磁気読み込み時の券紙を検出したり、印刷が終了した券紙の排出口にセンサ8(S8)を配置して、印刷後の券紙を検出したり、サーマルヘッド回転部材56の位置を検出するセンサ9(S9)を配置して、サーマルヘッド55のヘッドアップ状態を検出する等により、動作の確認を実行しても良い。
【0042】
このように、この印刷磁気記録装置では、磁気ヘッドの曲面の半径を非対称に設定して、券紙収納カセットから送り出された券紙が磁気ヘッドに衝突する場合でも、磁気ヘッドの曲面に当接するように構成しており、また、サーマルヘッドの熱絶縁基板の先端を面取りし、グレーズ上の発熱体位置を熱絶縁基板の先端に近づけることにより、券紙がサーマルヘッドを突き上げることが無いように構成しているため、安定した磁気記録と印刷とが可能である。
【0043】
なお、本発明は、実施形態に示した印刷磁気記録装置だけでなく、従来の印刷磁気記録装置(図14)や、切符以外のカード状の用紙に印刷及び磁気記録を行う装置などにも適用が可能である。
【0044】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の印刷磁気記録装置は、小型化を図りつつ、用紙の変形による経路の詰まりや、印字不良などのトラブルを回避して、安定した印刷及び磁気記録を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における印刷磁気記録装置の磁気ヘッドの形状を示す図、
【図2】本発明の実施形態における印刷磁気記録装置の磁気ヘッドの他の形状を示す図、
【図3】本発明の実施形態における印刷磁気記録装置のサーマルヘッドの形状を示す図、
【図4】本発明の実施形態における印刷磁気記録装置を示す斜視図、
【図5】本発明の実施形態における印刷磁気記録装置で構成する車内補充券発行機を示す図、
【図6】本発明の実施形態における印刷磁気記録装置の上面図、
【図7】本発明の実施形態における印刷磁気記録装置の裏面図、
【図8】本発明の実施形態における印刷磁気記録装置の左側面図、
【図9】本発明の実施形態における印刷磁気記録装置の右側面図、
【図10】本発明の実施形態における印刷磁気記録装置の断面図、
【図11】(a)本発明の実施形態における印刷磁気記録装置の磁気ヘッドブロックの斜視図、
(b)本発明の実施形態における印刷磁気記録装置の駆動ローラ及び従動ローラの斜視図、
【図12】(a)本発明の実施形態における印刷磁気記録装置の磁気ヘッドブロックと駆動ローラ及び従動ローラとの対向関係を示す図、
(b)磁気ヘッドと従動ローラとの当接状況を示す図、
【図13】本発明の実施形態における印刷磁気記録装置の動作シーケンス図、
【図14】従来の85mm券の据置型補充券発行機を示す斜視図、
【図15】従来の85mm券の据置型補充券発行機における印刷磁気記録装置の構成を示す断面図、
【図16】従来の印刷磁気記録装置の磁気ヘッドの問題点を説明する図、
【図17】従来の印刷磁気記録装置のサーマルヘッドの問題点を説明する図である。
【符号の説明】
S1 センサ1
S2 センサ2
S3 センサ3
S4 センサ4
S5 センサ5
S6 センサ6
S7 センサ7
S8 センサ8
S9 センサ9
30 上ケース
31 下ケース
32 回路基板
33 電池
34 印刷磁気記録装置
35 キーパネル
36 地図パネル
37 液晶パネル
38 取出口
41 ステッピングモータ
42 DCモータ
43 券紙収納カセット
44 スライダー
45 磁気ヘッドブロック
46 磁気ヘッド
47 対向従動ローラ
48 駆動ローラ
49 従動ローラ(ゴムローラ)
50 第1の通路
51 第2の通路
52 第1の弾性ストッパ
53 第2の弾性ストッパ
54 プラテンローラ
55 サーマルヘッド
56 サーマルヘッド回転部材
57 バネ
58 第3の通路
59 フラッパー
60 駆動軸
61 支軸
62 歯車
63 取出口
64 孔
65 カム
70 熱絶縁基板
71 グレーズ
72 発熱体
73 導電部
121 券紙収納部
122 券紙
123 給紙モータ
124 スライダー
126 磁気ヘッド
127 搬送ローラ
129 第1の通路
131 第2の通路
133 第3の通路
134 ゲート
135 支点
136 切り替えモータ
137 印字ヘッド
138 プラテンローラ
143 送りモータ
151 印刷磁気記録装置
152 操作機
153 窪み
154 係止爪

Claims (2)

  1. 券紙収納カセットに収納された定型用紙を搬送する搬送手段と、前記定型用紙に磁気データを記録する磁気ヘッドと、前記定型用紙に印字する印字手段とを備える印刷磁気記録装置において、
    磁気ヘッドの曲面の曲率半径を、前記券紙収納カセットに近い側の曲率半径は小さく設定し、前記券紙収納カセットに遠い側の曲率半径は大きく設定して、前記券紙収納カセットに近い側の側面の平面部分を、遠い側の平面部分より少なくし、曲面が高い位置まで及ぶよう形成し、
    前記券紙収納カセットから送り出された券紙が前記磁気ヘッドに衝突する場合でも、前記磁気ヘッドの曲面に当接するように構成したことを特徴とする印刷磁気記録装置。
  2. 前記印字手段として、サーマルヘッドを備え、印字後の前記定型用紙が進行する方向の前記サーマルヘッドの熱絶縁基板の先端が面取りされていることを特徴とする請求項1記載の印刷磁気記録装置。
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