JP4606187B2 - 化粧料 - Google Patents

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本発明は、粒径25〜35μmの球状粒子と油剤を配合する化粧料に関し、なめらかな使用感や化粧膜の均一性が良好であり、皮溝を目立たせなくする効果に優れる化粧料に関するものである。
近年、肌の毛穴や深い皮溝は、外観上好ましくない部位として、女性に認識されている。このため、肌の毛穴を目立たせなくする特殊用途の化粧料や、肌の毛穴を目立たせなくする効果を付与したファンデーション等の商品が市場で好評を得ている。
このような、従来の化粧料における、肌の毛穴を目立たせなくする技術は、球状シリカ等を配合し、肌に当たった光を拡散反射させて毛穴をぼかすものが殆どである。しかし、光を拡散反射する球状粉体の中でも、粒子の大きさによっては、十分な効果を発揮できないばかりか、逆に毛穴や皮溝を目立たせる場合もあった。
また、油剤を多く配合した化粧料では塗布時や化粧後の皮脂分泌等により油剤が媒体となって、当初は皮丘上にあった毛穴や皮溝の幅より小さい粒子が、毛穴や皮溝に入り込んでしまい、その粒子が肌上で点在化して見えることにより不均一な化粧膜となり、毛穴や皮溝を目立たせてしまう場合があった。特に、屈折率の高い金属酸化物等の着色顔料を配合すると、この現象は顕著である。
そこで、これら粒子が毛穴に入り込むことを防止するために、粉体に肌への親和性の高い表面処理を施して物理的・化学的吸着作用を付与する技術や、塗布後に粒子が移動する媒体量を低減するために、油剤中に揮発性油剤を配合する技術等が検討されてきた。しかし、これら技術では、塗布時のなめらかな使用感が失われたり、油剤中での粒子の分散性が悪化する等の問題が生じる場合があった。
一方で、粒径5μmの球状ナイロンパウダー表面に、粒径0.4μmの球状単分散ポリメチルメタクリレートパウダーを付着させた複合粉体を配合した化粧料は、塗布時にこの複合粉体が分裂し、皮丘部にポリメチルメタクリレートパウダーが選択的に吸着し、毛穴部にナイロンパウダーが吸着することにより、肌の毛穴等の凹凸を目立たせなくする技術も提案されている。(例えば、非特許文献1参照。)
更に、別な技術としては、部分的に架橋したオルガノポリシロキサンエラストマーの光学特性を利用して、毛穴を目立たせない技術も提案されている。(例えば、特許文献1参照)
J.Soc.Cosmet.Chem.Jpn、総説35(2)99−106(2001) 特開平09−227332号公報
しかし、前記非特許文献1記載の技術では、皮丘部分に微小のポリメチルメタクリレートパウダーが選択的に吸着しているので、他に着色顔料が配合された場合には、着色顔料が皮丘部分に付着し難くなり、毛穴部分に集まってしまい、かえって毛穴を目立たせてしまう場合があった。また、前記非特許文献1記載の技術では、毛穴や皮溝を目立ち難くするものではなく、肌全体を半透明の膜で覆うことにより肌の欠点をぼかすものである。しかも、着色粉体を配合した化粧料では、皮丘にあるべき微小のポリメチルメタクリレートパウダーが大きなナイロンパウダーにより皮溝に落ち込み、化粧膜が不均一に見える場合があった。更には、皮溝を目立たせなくする技術については、あまり検討されていなかった。
そこで、本発明者は上記課題を解決するために、鋭意検討を行った結果、肌の毛穴の大きさや皮溝の幅に対し、粒径25〜35μmの粒子が選択的に、毛穴を蓋し、皮溝を埋める効果に優れることを見出し、本発明を完成させた。そして、油剤を媒体として、該粒子を肌に塗布することにより、皮溝を目立たなくさせる効果に優れることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下の成分(a)及び(b);
(a)シリコーンパウダー、ウレタンパウダー、ナイロンパウダー、セルロースパウダー、ポリメタクリル酸メチルパウダー及びシリカから選ばれた一種又は二種以上の粒径25〜35μmの球状粒子 10〜70質量%
(b)油剤 20〜80質量%
を配合する化粧料(但し、デキストリン脂肪酸エステル1〜20質量%配合された化粧料を除く。)であって、且つ成分(a)の球状粒子は、化粧料中に配合される全球状粉体中の20〜100体積%であることを特徴とする皮溝隠し用化粧料である。
更に、前記化粧料中の前記成分(a)を10〜70質量%配合することを特徴とする化粧料を提供するものである。そして、前記化粧料中の前記成分(b)を20〜80質量%配合することを特徴とする化粧料を提供するものである。
そして更に、成分(c)として前記成分(a)以外の無機粉体を配合することを特徴と
する前記何れかの化粧料を提供するものである。
更に、成分(d)として水及び/又は多価アルコールを配合することを特徴とする前記
何れかの化粧料を提供するものである。
また、油性化粧料又は油中水型化粧料であることを特徴とする前記何れかの化粧料を提供するものである。そして、皮溝隠し用化粧料であることを特徴とする前記何れかの化粧料を提供するものである。
本発明の化粧料は、なめらかな使用感や化粧膜の均一性が良好であり、皮溝を目立たせなくする効果に優れる化粧料に関するものである。
本発明に用いられる成分(a)粒径25〜35μmの球状粒子は、一般的に幅100〜
200μmで深さ20〜100μmと言われている人の毛穴や皮溝に対し、選択的に蓋を
し、溝を埋めることにより、皮溝を目立たせなくするものである。
粒径が35μmを超える球状粒子は、肌上で安定して留まる場所が無く、塗布時に肌か
ら落下するか、塗布体や指に付着するもの以外は、転がり続け、化粧膜によれを生じやす
い。また、この現象は経時的にも生じるため、経時的に毛穴や皮溝を目立たせなくする効
果の持続性が低下するため、好ましくない。
粒径が25μm未満の球状粒子は、毛穴や皮溝に選択的に存在しない、つまり皮丘にも
存在するために、毛穴や皮溝を目立たなくする効果が低く、逆に本来皮丘に存在すべき他
の粉体を毛穴や皮溝に落ち込ませるといった現象も引き起こす場合もあり、好ましくない
尚、本発明における粒径は、肌上に塗布された際の粒子の大きさを表すものであり、成
分(b)油剤等と接触すると膨潤や収縮等の変形を生ずる粒子については、変形後の粒子
の大きさを表すものである。
このような成分(a)の球状粒子は、その組成は特に限定はされず、通常化粧料に用いられる粉体であれば、多孔質、無孔質等の粒子構造等に限定されず、無機粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的には、シリコーンパウダー、ナイロンパウダー、セルロースパウダー、ポリメタクリル酸メチルパウダー、ポリスチレンパウダー、ウレタンパウダー等の有機粉体類、シリカ、ケイ酸マグネシウム等の無機粉体類、シラスバルーン、ガラスバルーン、ポリメタクリル酸メチル等の中空粉体類、前記有機粉体・無機粉体・中空粉体等の複合化粉体類等が挙げられ、これらより一種又は二種上を用いることができる。これらの中でも、シリコーンパウダー、ウレタンパウダー等の弾性を有する粒子や、ナイロンパウダー、セルロースパウダー、ポリメタクリル酸メチルパウダー、シリカ等の光散乱性の高い粒子が特に好ましい。
本発明の成分(a)の粒子における球状なる意味は、真球状のみを意味するものではな
く、楕円、球状等を含むものである。また、成分(a)の球状粒子は、表面が平滑のもの
でも、表面に孔が開いているものや、表面に微小の凹凸があるものでも良い。
本発明の化粧料における成分(a)球状粒子の配合量は、10〜70質量%(以下、単に「%」と略す。)で、20〜50%がより好ましい。成分(a)をこの範囲で配合すると、より皮溝を目立たせなくする効果に優れる。
本発明の化粧料には、成分(a)粒径25〜35μmの球状粒子以外に、粒径25μm未満や粒径35μmを超える大きさの球状粉体を配合することもできるが、全球状粉体中の成分(a)粒径25〜35μmの球状粒子の含有量は、20〜100体積%であることが好ましい。成分(a)をこの範囲で含有すると、より皮溝を目立たせなくする効果に優れる。
本発明に用いられる成分(b)油剤は、塗布時に成分(a)の媒体となるものであり、通常の化粧料に用いられる油剤であれば、特に限定されず、動物油、植物油、合成油等の起源及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類等の油剤が挙げられる。具体的には、パラフィンワックス、セレシンワックス、オゾケライト、マイクロクリスタリンワックス、モクロウ、モンタンワックス、フィッシャトロプスワックス、ポリエチレンワックス、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン等の炭化水素類、カルナウバロウ、ミツロウ、ラノリンワックス、キャンデリラ等の天然物類、トリベヘン酸グリセリル、ホホバ油、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ミリスチン酸イソプロピル、トリオクタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル等のエステル類、オリーブ油、ひまし油、ミンク油等の油脂類、、ラノリン脂肪酸イソプロピル等のラノリン誘導体類、ジメチルポリシロキサン、シリコーンワックス、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン油、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン等の環状シリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油類等が挙げられ、これらより一種又は二種上を用いることができる。
本発明の化粧料における成分(b)の配合量は、20〜80%で、25〜60%がより好ましい。成分(b)をこの範囲で配合すると、なめらかな使用感と化粧膜の均一性がより良好で、皮溝を目立たせなくする効果に優れる。
本発明の化粧料には、上記成分に加えて、更に成分(c)として、前記成分(a)以外の無機粉体を配合することにより、より自然に皮溝を目立たせなくする効果を高めることができる。このような成分(c)は、通常の化粧料に用いられる球状以外の無機粉体であり、球状以外の形状であれば、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的には、酸化チタン、鉄ドープ酸化チタン、酸化チタン酸化鉄焼結体、酸化セリウム、タルク、マイカ、合成マイカ、鉄含有合成マイカ、カオリン、セリサイト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、酸化亜鉛、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、黒酸化チタン、硫酸バリウム、群青、コンジョウ、雲母チタン、酸化鉄雲母チタン等が挙げられ、これらより一種又は二種上を用いることができる。これらの中でも、酸化チタン、鉄ドープ酸化チタン、酸化チタン酸化鉄焼結体、酸化セリウム、酸化亜鉛、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、黒酸化チタン、硫酸バリウムが特に好ましい。尚、これらの粉体は、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジエンポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、アルキル変性シリコーン、アクリレートシリコーン等のシリコーン化合物、パーフルオロポリエーテルリン酸やパーフルオロアルキルリン酸、弗素変性シリコーン等の弗素化合物、ラウリン酸亜鉛等の金属石鹸、レシチン、エステル油、ワックス等の通常公知の化合物で表面処理を施して用いてもよい。
本発明の化粧料における成分(c)の配合量は、特に限定されないが、20〜60%が好ましい。成分(c)をこの範囲で配合すると、より自然に皮溝を目立たせなくする効果に優れる。
本発明の化粧料には、上記成分に加えて、更に成分(d)として、水及び/又は多価ア
ルコールを配合することにより、清涼感や保湿効果を与えると共に、成分(c)を皮丘上
に留めておく作用により、成分(a)の効果をより高めるものである。具体的には、水、
1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、マン
ニトール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン等が挙げられ、これらより一種又は二
種上を用いることができる。
本発明の化粧料における成分(d)の配合量は、特に限定されないが、20〜50%が好ましい。成分(d)をこの範囲で配合すると、より皮溝を目立たせなくする効果に優れる。
本発明の化粧料には、上記成分以外に、水溶性高分子、紫外線吸収剤、パラオキシ安息
香酸誘導体、フェノキシエタノール等の防腐剤、ビタミン類、美容成分、保湿剤、界面活
性剤等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
本発明の化粧料は、皮溝を目立たせなくする化粧料であるが、アイカラー、アイブロウ、ファンデーション、頬紅、白粉、下地等のメークアップ化粧料、乳液、クリーム、美容液、ボディパウダー等のスキンケア化粧料、日焼け止め化粧料等へ従来の化粧料に皮溝隠し効果を付与したものへの応用が可能である。
本発明の化粧料の剤型は、肌上で塗布する際に成分(a)の分散媒体として成分(b)
が作用する剤型であれば特に限定されないが、油性化粧料、油中水型化粧料が好ましい。
また、本発明の化粧料の形態は、特に限定されないが、粉末状、液状、ペースト状、乳
液状、クリーム状、ゲル状、固形状等の何れでもよい。尚、粉末状の場合は、塗布時に成
分(b)が液化し、成分(a)の分散媒体として作用するものが好ましい。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に説明する。なお、これらは本発明を何ら限定する
ものではない。
実施例1〜7及び比較例1〜4:皮溝隠し用油性ファンデーション
表1に示す組成のファンデーションを以下に示す製法により調製し、「(イ)化粧膜の均一性」、「(ロ)なめらかな使用感」、「(ハ)皮溝の目立ちにくさ」について、以下に示す評価方法及び判断基準により評価し、結果を併せて表1に示した。
(製法)
A:成分10〜15を80℃に加熱し、溶解する。
B:〔A〕に成分1〜9を添加し、均一分散する。
C:〔B〕を再度80℃に加熱し、金皿に充填成形し、皮溝隠し用油性ファンデー
ションを得た。
〔評価方法及び判定基準〕
前記実施例1〜7及び比較例1〜4の毛穴・皮溝隠し用油性ファンデーションを化粧品専門パネル20名に使用してもらい、「(イ)化粧膜の均一性」、「(ロ)なめらかな使用感」、「(ハ)皮溝の目立ちにくさ」の各々の項目について、以下に示す評価基準にしたがって、各ファンデーション毎に評点を付し、全パネルの評点の平均点により以下に示す判定基準にしたがって判定した。尚、「(ハ)皮溝の目立ちにくさ」については、顔面を左右に分けて一方のみファンデーションを塗布し、未塗布部位との比較により評価した。
(評価基準)
評価結果 : 評 点
非常に良好 : 5点
良好 : 4点
普通 : 3点
やや不良 : 2点
不良 : 1点
(判定基準)
全パネルの評点の平均点 : 判 定
4.5以上 : ◎
3.5以上〜4.5点未満: ○
2.0以上〜3.5点未満: △
2.0点未満 : ×
表1に示すように、本発明の実施品である実施例1〜7の皮溝隠し用油性ファンデーションは、「(イ)化粧膜の均一性」、「(ロ)なめらかな使用感」、「(ハ)皮溝の目立ちにくさ」の全ての項目に優れた化粧料であった。一方、球状粒子を全く含有しない比較例1は、皮溝を目立たせなくする効果が無い。また、粒径25〜35μmの球状粒子を20体積%以上含有しない、比較例2や3、粒径35μmを超える球状粒子を含有する比較例4では、何れも皮溝を目立たせなくする効果が良好ではなかった。
次に、前記実施例1及び比較例2のファンデーションを肌に塗布した後、レプリカ膜剤
(エポキシ樹脂とポリチオールの混合接着剤)をその上から塗布し、30分間乾燥させた
後、このレプリカ膜を剥がし、更に乾燥させ、電子顕微鏡写真を撮り、肌のどこの部分に
球状粒子が存在するかを確認した。図1及び図2は実施例1のファンデーションを塗布し
たときの電子顕微鏡写真であり、図3及び図4は比較例2のファンデーションを塗布した
ときの電子顕微鏡写真である。
図1〜4では、毛穴や皮溝の部分が高くなり、皮丘部分が低くなっている。(肌状の化
粧膜をレプリカに反転させているため。)図1及び図2では、山のように盛り上がってい
る部分が毛穴や皮溝であるが、この部分に球状粒子が選択的に集まっているのに対し、皮
丘部分は平滑であり、球状粒子が存在していないことが分かる。これに対し、図3及び図
4では、山のように盛り上がっている毛穴や皮溝部分や、皮丘部分の全体に球状粒子が存
在していることが分かる。すなわち、本発明は図1に示すように、皮溝部分を粒径25〜35μmの球状粒子が選択的に埋め込まれることにより、肌全体を平滑にすることで、皮溝を目立たせなくするものである。
実施例8〜9及び比較例5〜6:皮溝隠し用油中水型クリーム状ファンデーション
表2に示す組成のファンデーションを以下に示す製法により調製し、「(イ)化粧膜の均一性」、「(ロ)なめらかな使用感」、「(ハ)皮溝の目立ちにくさ」について、前述と同様に評価方法及び判断基準により評価し、結果を併せて表2に示した。
(製法)
A:成分1〜12を混合分散する。
B:〔A〕に成分13〜15を添加し、乳化する。
C:〔B〕を容器に充填して、皮溝隠し用油中水型クリーム状ファンデーションを
得た。
表2に示すように、本発明の実施品である実施例8〜9の皮溝隠し用油性ファンデーションは、「(イ)化粧膜の均一性」、「(ロ)なめらかな使用感」、「(ハ)皮溝の目立ちにくさ」の全ての項目に優れた化粧料であった。また、実施例8のファンデーションは、実施例9のファンデーションに比べて、肌色を呈しているため、より自然に皮溝を目立たせなくするものであった。そして、成分(a)の球状粒子を含有しない、比較例5のファンデーションは、皮溝を目立たせなくする効果が良好ではなかった。更に、従来技術での述べた特許文献1記載の技術である、部分架橋型オルガノポリシロキサンを含有する比較例6のファンデーションは、皮溝を目立たせなくする効果が十分でなく、化粧膜の均一性が劣っていた。
実施例10:皮溝隠し用粉末状フェイスカラー
(成分) (%)
1.フッ素化合物処理雲母チタン(注8) 残量
2.フッ素化合物処理タルク(注8) 20
3.フッ素化合物処理ベンガラ(注8) 0.5
4.平均粒径約30μmの
球状ポリメタクリル酸メチルパウダー(注4) 10
5.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
6.ステアリルジメチコン(注9) 40
※注8:パーフルオロアルキルリン酸エステルジエタノールアミン塩3%処理
※注9:シリコンDC2503(東レ・ダウコーニングシリコーン株製)
(製法)
A:成分1〜5を混合分散する。
B:〔A〕に、加温溶解した成分6を添加し、混合分散する。
C:〔B〕を容器に皮溝隠し用粉末状フェイスカラーを得た。
本発明の実施品である実施例10の皮溝隠し用粉末状フェイスカラーは、「(イ)化粧膜の均一性」、「(ロ)なめらかな使用感」、「(ハ)皮溝の目立ちにくさ」の全ての項目に優れた化粧料であった。
本発明の実施例1の皮溝隠し用化粧料を塗布した肌のレプリカ写真 本発明の実施例1の皮溝隠し用化粧料を塗布した肌のレプリカ写真(拡大) 本発明の比較例2の皮溝隠し用化粧料を塗布した肌のレプリカ写真 本発明の比較例2の皮溝隠し用化粧料を塗布した肌のレプリカ写真(拡大) 以 上

Claims (5)

  1. 以下の成分(a)及び(b);
    (a)シリコーンパウダー、ウレタンパウダー、ナイロンパウダー、セルロースパウダー、ポリメタクリル酸メチルパウダー及びシリカから選ばれた一種又は二種以上の粒径25〜35μmの球状粒子 10〜70質量%
    (b)油剤 20〜80質量%
    を配合する化粧料(但し、デキストリン脂肪酸エステル1〜20質量%配合された化粧料を除く。)であって、且つ成分(a)の球状粒子は、化粧料中に配合される全球状粉体中の20〜100体積%であることを特徴とする皮溝隠し用化粧料。
  2. 更に、成分(c)として、成分(a)以外の無機粉体を配合することを特徴とする請求項記載の皮溝隠し用化粧料。
  3. 更に、成分(d)として、水及び/又は多価アルコールを配合することを特徴とする請求項1〜の何れかの項記載の皮溝隠し用化粧料。
  4. 油性化粧料である請求項1〜の何れかの項記載の皮溝隠し用化粧料。
  5. 油中水型化粧料である請求項1〜の何れかの項記載の皮溝隠し用化粧料。
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