JP4605632B2 - 液晶表示素子及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、斜め電界により液晶を配向させる液晶表示素子、及びその製造方法に関する。
図12は、垂直配向型の液晶表示素子(Liquid Crystal Display)の従来例を示す断面図である。垂直配向型LCD50は、一対の基板(上側基板32及び下側基板31)と、その間に挟持される液晶層39、たとえば負の誘電率異方性(Δε<0)をもつネマティック液晶39aで形成されるネマティック液晶層とを含んで構成される。上側基板32及び下側基板31は、それぞれ、たとえば平板なガラス基板である透明基板34,33、透明基板34,33上に、ITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電材で形成され、所定のパタンを有する透明電極36,35、透明電極36,35上に形成される垂直配向膜38,37とを含んで構成される。
一対の基板(上側基板32及び下側基板31)は、垂直配向膜38,37が向き合うように平行配置され、両垂直配向膜38,37間に、液晶層39が挟持される。透明電極36,35間には、電圧印加手段43が接続されており、電圧印加手段43により両透明電極36,35間の液晶層39に任意の電圧を印加することができる。垂直配向膜38,37には、プレティルト角の付与等の配向処理が施されている。配向処理により、垂直配向膜38,37に接する液晶層39の液晶分子は基板(上側基板32及び下側基板31)に対してほぼ垂直な、かつプレティルト角だけ傾く方向に配向される。また、液晶層39に電圧が印加されたときには、プレティルト角により液晶分子の倒れる方向が規定される。
一対の基板(上側基板32及び下側基板31)の外側に、一対の偏光板41,42が、たとえば直交ニコル状態に配置される。図示のように互いに直交するX方向、Y方向、Z方向を画定するとき、上側基板32に向き合う偏光板41は、たとえばX方向に偏光する光だけを透過させ、下側基板31に向き合う偏光板42は、たとえばY方向に偏光する光だけを透過させるように配置される。また、液晶層39を挟持する一対の基板(上側基板32及び下側基板31)は、各基板(上側基板32及び下側基板31)の法線方向がZ方向と平行であるように、かつ、上側基板32または下側基板31の法線方向(Z方向)から見たとき、電圧印加時の液晶分子がX方向及びY方向と45°をなす方向に倒れるように配置される。
垂直配向型LCD50においては、視角依存性を改善するために、上側基板32と偏光板41との間に視角補償フィルム40が挿入されている。視角補償フィルム40として、たとえば光軸がフィルムの法線方向にあり、複屈折率が負の一軸性光学フィルムが用いられる。視角補償フィルム40は、図に示したように一方の基板側にだけ配置することもできるし、両方の基板外側に配置することもできる。視角補償フィルム40のリターデーションは液晶層39のリターデーションの1/3〜1倍程度である。なお、両方の基板側に視角補償フィルム40を配置した場合は、2枚の視角補償フィルム40のリターデーションの和が液晶層39のリターデーションの1/3〜1倍である。
図12に示す構造の垂直配向型LCD50は、液晶分子が倒れる方向からの視角特性が極端に悪くなるという欠点を有する。
上下基板に形成される一対の透明電極をスリットを有する形状に形成し、一方の透明電極のスリットと他方の透明電極のスリットが表示領域で交互に配置されることを特徴とするツイストネマチック(Twisted Nematic,TN)液晶表示素子の提案がなされている。(たとえば、特許文献1参照。)
この提案によれば、スリット部に斜め方向の電界が発生するとともに、スリットの両側では斜め電界の傾く方向が逆になる。一対の電極の表示領域で、電圧印加時には液晶分子の立ち上がり方向がそれぞれ逆方向の小領域が同時に形成されるので、互いの小領域の視角依存性が補完されて、表示領域全体として視角依存性が低減し、いずれの方向から見ても視認性が良好となり、表示品質が向上する。
特許第3108768号公報
本発明の目的は、表示品質の良好な液晶表示素子、及びその簡易な製造方法を提供することである。
本発明の一観点によれば、少なくとも1つの表示単位を含む表示領域において表示を行う液晶表示素子の製造方法であって、(a)第1の基板上に、第1の透明導電材料膜を形成する工程と、(b)第2の基板上に、第2の透明導電材料膜を形成する工程と、(c)表示領域の少なくとも一部の領域を含む領域のデータであって、その領域内に少なくとも1つの表示単位を含む対向領域の第1及び第2の電極パタンデータと、相互に相対的に位置合わせされた第1及び第2のスリットパタンのデータとをそれぞれ重ね合わせて、完成した基板を対向配置し基板の法線方向から見たときに、各基板に形成されたスリットパタンがスリットの幅方向に交互に配置するものとされた第1及び第2のレチクルを作製する工程と、(d)前記第1及び第2のレチクルをそれぞれ転写して、スリットパタンを含む電極パタンの第1及び第2のマスクを、それぞれ前記第1及び第2の透明導電材料膜上に形成する工程と、(e)前記第1のマスクが形成された前記第1の透明導電材料膜をエッチングして、前記第1の基板上に前記第1のスリットパタンを含む第1の透明電極を形成する工程と、(f)前記第2のマスクが形成された前記第2の透明導電材料膜をエッチングして、前記第2の基板上に前記第2のスリットパタンを含む第2の透明電極を形成する工程と、(g)前記第1及び第2の透明電極を覆うように、前記第1及び第2の基板上にそれぞれ第1及び第2の配向膜を形成する工程と、(h)前記第1及び第2の基板を、前記第1及び第2の配向膜を向き合わせ、略平行に対向配置し接着する工程とを有する液晶表示素子の製造方法が提供される。
この液晶表示素子の製造方法によれば、マルチドメイン構造を示す、表示品質の良好な液晶表示素子を簡易に製造することができる。
また、本発明の他の観点によれば、少なくとも1つの表示単位を含む表示領域において表示を行う液晶表示素子の製造方法であって、(a)第1の基板上に、第1の透明導電材料膜を形成する工程と、(b)第2の基板上に、第2の透明導電材料膜を形成する工程と、(c)表示領域の少なくとも一部の領域を含む領域のデータであって、その領域内に少なくとも1つの表示単位を含む対向領域の第1及び第2の電極パタンデータと、相互に相対的に位置合わせされた第1及び第2のスリットパタンのデータとをそれぞれ重ね合わせて、完成した基板を対向配置し基板の法線方向から見たときに、各基板に形成されたスリットパタンがスリットの幅方向に交互に配置するものとされた第1及び第2のレチクルを作製する工程と、(d)前記第1及び第2のレチクルをそれぞれ転写して、スリットパタンを含む電極パタンの第1及び第2のマスクを、それぞれ前記第1及び第2の透明導電材料膜上に形成する工程と、(e)前記第1のマスクが形成された前記第1の透明導電材料膜をエッチングして、前記第1の基板上に前記第1のスリットパタンを含む第1の透明電極を形成する工程と、(f)前記第2のマスクが形成された前記第2の透明導電材料膜をエッチングして、前記第2の基板上に前記第2のスリットパタンを含む第2の透明電極を形成する工程と、(g)前記第1及び第2の透明電極を覆うように、前記第1及び第2の基板上にそれぞれ第1及び第2の配向膜を形成する工程と、(h)前記第1及び第2の基板を、前記第1及び第2の配向膜を向き合わせ、略平行に対向配置し接着する工程とを有する液晶表示素子の製造方法で製造された液晶表示素子であって、第1の基板と、前記第1の基板の一方の面上に形成され、2次元状に分布された複数の第1のスリット状開口部を有する第1の透明電極と、前記第1の基板の一方の面上に、前記第1の透明電極を覆うように形成される第1の配向膜と、前記第1の基板に略平行配置される第2の基板と、前記第2の基板の前記第1の基板に対向する面上に形成され、前記第1及び第2の基板の法線方向から見たとき、前記第1の透明電極と重なり合って表示単位を含む領域を画定し、かつ前記第1のスリット状開口部と幅方向に交互に配置される2次元状に分布された複数の第2のスリット状開口部を有する第2の透明電極と、前記第2の基板の前記第1の基板に対向する面上に、前記第2の透明電極を覆うように形成される第2の配向膜とを有し、前記第1及び第2の基板の法線方向から見たとき、前記表示単位の外周と、前記第1及び第2のスリット状開口部またはその延長との交差部に関して、スリットと外周との交差部の数が、スリットの延長と外周の交差部の数より多い液晶表示素子が提供される。
この液晶表示素子は、マルチドメイン構造を示す、良好な表示品質を有する液晶表示素子である。
本発明によれば、表示品質の良好な液晶表示素子、及びその簡易な製造方法を提供することができる。
図1(A)は、液晶表示素子の表示領域を示す概略的な平面図であり、図1(B)及び(C)は、それぞれコモン電極(上側基板32の透明電極36)及びセグメント電極(下側基板31の透明電極35)の概略的な平面図である。
図1(A)を参照する。表示領域とは、液晶表示素子のうち、文字、図形等の表示を行う領域をいう。図1(A)においては、点線内の矩形状の領域が表示領域70である。表示領域70は、閉じた曲線(輪郭線、外周線)によりその内部に画定され、液晶の配向状態の変化により実際に表示が行われる部分である表示単位71と、表示の際に地の部分としても機能する、それ以外の部分とからなる。本明細書においては、表示領域70及び表示単位71を、上記のように定義する。
図1(B)及び(C)を参照する。上側基板32及び下側基板31の法線方向から見たとき、一対の透明電極35、36は重なり合って、表示単位71を含む領域を画定する。
図2〜図6を用いて、出願人が行った先の提案(特願2003−044262号)の一部概要を説明する。
図2は、先の提案による垂直配向型の液晶表示素子の概略を示す断面図である。図12に示した従来例による液晶表示素子とは、透明電極35、36の構造において相違し、またそれらの配置に工夫がなされている点が異なる。また、垂直配向膜37、38が、ラビング等の特別な配向処理が施されていない、塗布、キュアされただけの垂直配向膜である点も異なっている。
後に詳述するが、透明電極35、36には、たとえば表示単位71内の領域において、略長方形状の複数のスリット35a、36aが2次元面内に規則的に形成されている。そして上側基板32及び下側基板31の法線方向から見たとき、2つの透明電極35、36は、一方の透明電極35に設けられたスリット35aと他方の透明電極36に設けられたスリット36aとが、たとえばスリット35a、36aの長さ方向(長手方向、図2の紙面に垂直な方向)と直交する方向(幅方向、短手方向、図2においては左右方向)に交互に配置されている。
図3(A)〜(D)は、液晶表示素子の表示単位71におけるスリット35a、36aの配置を説明するための図である。図3(A)は平面図、図3(B)は断面図、図3(C)は斜視図、そして図3(D)は部分的な平面図である。
図3(A)を参照する。図3(A)には、単純セグメント型の垂直配向型液晶表示素子の表示単位71の一例を示した。図示したのは、数字の「1」を表す表示単位71である。前述したように、たとえばこの「1」の文字の輪郭線で囲まれた内側の領域(表示単位71)における透明電極35、36にスリット35a、36aが形成されている。
基板の法線方向から見たとき、上側基板32の透明電極36には略長方形状のスリット36a(36a1、36a2、36a3、・・・、36an)が形成され、下側基板31の透明電極35にはスリット35a(35a1、35a2、35a3、・・・、35an)が形成される。たとえば両透明電極35、36の1つ1つのスリット状開口部(スリット35a、及びスリット36a)は合同である。また、両電極35、36のスリット35a、36aは、等しい同一ピッチで2次元面内方向(長さ方向及び幅方向)に形成されている。
スリット35a(35a1、35a2、35a3、・・・、35an)と、スリット36a(36a1、36a2、36a3、・・・、36an)とは、スリットの幅方向(図3(A)においては縦方向)に交互に並ぶように形成、配置される。また、2つの透明電極35、36のスリット35a、36aは、長さ方向のスリットエッジ(開口部の縁)がスリットの幅方向(図3(A)の縦方向)に沿って揃うように形成、配置される。
なお、表示特性を均一に近づけるために、交互に配置される両スリット35a、36a間の幅方向間隔はほぼ一定とするのが望ましい。
図3(B)は、図3(A)の3B−3B線に沿った断面図である。2つの透明電極35、36に設けられた略長方形状のスリット35a、36aが、長さ方向(図3(A)における左右方向)と直交する方向(幅方向)に交互に配置されている。
図3(C)は、図3(A)に示した表示単位71の斜視図である。スリット35a,36aは透明電極35、36の表示単位71内に位置する部分に形成される。
図3(D)は、図3(A)に示した表示単位71の一部を示した平面図である。スリット35a、36aは、たとえば長さ方向40μm、幅方向20μmの略長方形状に形成される。一つの透明電極上における長さ方向のスリット間隔は20μm、幅方向のスリット間隔は100μmである。この場合、スリット35a、36aは、長さ方向に60μm、幅方向に120μmの一定ピッチで形成されているということになる。なお、基板の法線方向から見たとき、異なる基板の透明電極35a、36aの幅方向のスリット間隔は40μmである。
図4(A)及び(B)は、先の提案による液晶表示素子の作用及び効果を説明するための断面図である。
図4(A)を参照する。図4(A)には、スリット35a、36aの長さ方向(図2の紙面垂直方向)に直交する断面を示した。
2つの透明電極35,36間に電圧を印加すると、スリット35a、36aのエッジ付近に斜め電界4(電界の方向が基板の法線方向から傾いた電界)が発生する。基板の法線方向(図4(A)においては上下方向)から見たとき、スリット35a、36aが液晶層39を挟んで幅方向(図4(A)の左右方向)に交互に配置されているため、一方の透明電極に形成される各スリットの縁に生じる斜め電界4の方向は、スリットの一定側では同じ方向(互いに平行な方向)となる。たとえば、図4(A)においては、透明電極35のスリット35aの右側端部に生じる斜め電界4の向きは互いに同じ方向(略平行な方向)であり、左側端部に生じる斜め電界4の向きも互いに同じ方向(略平行な方向)である。そして、1つのスリット35aの両端部に生じる斜め電界4の方向は相互に異なっている(逆向きである)。
この結果、透明電極36のうち、隣り合うスリット36aに挟まれた部分には発生する電界の方向の異なる2つの小領域α、βが画定される。また、1つのスリット36aを挟んで小領域α、βと隣り合う透明電極36の部分にも、電界の方向の相互に異なる2つの小領域γ、δが画定される。小領域αと小領域γにおける電界の方向は同じ向きであり、小領域βと小領域δにおける電界の方向は同じ向きである。
このように電界を発生させることで、液晶分子の倒れこむ方向を制御することができる。
図4(B)を参照する。図4(B)は、斜め電界4によって液晶分子39aが倒れる方向を示す概略的な断面図である。1つのスリット36aの両端部に発生する異なる方向の斜め電界4によって、液晶分子39aが異なる方向(逆方向)に倒れている。
このため図4(A)における小領域αと小領域βにおいては、液晶分子39aの倒れる方向が異なり、小領域γと小領域δにおいてもまた同様である。小領域αと小領域γ、及び小領域βと小領域δにおいては、液晶分子39aの倒れる方向は同じである。したがって2ドメインの配向構造を実現することができる。
図5は、単純マトリクス型ドットマトリクスタイプの液晶表示素子の表示領域70の一部を示す平面図である。上側基板32の透明電極36(コモン電極)及び下側基板31の透明電極35(セグメント電極)は、たとえばともに棒状に形成され、棒状の両電極は、基板(上側基板32及び下側基板31)の法線方向から見たとき互いに交差、たとえば直交するように配置される。棒状の両電極が交差している領域が表示単位71に相当する。透明電極35(セグメント電極)のスリット状開口部(スリット35a)と透明電極36(コモン電極)のスリット状開口部(スリット36a)とはたとえば合同な略長方形状に形成されている。また、両電極のスリット状開口部は、等しい同一ピッチで長さ方向及び幅方向に形成されている。また、棒状の透明電極36(コモン電極)には、その延在方向とスリット36aの幅方向とが平行となるように、スリット36aが形成されている。棒状の透明電極35(セグメント電極)には、その延在方向とスリット35aの長さ方向とが平行となるように、スリット35aが形成されている。両電極35、36のスリット35a、36aは基板の法線方向から見たとき、たとえば棒状の透明電極36(コモン電極)の延在方向に交互に並ぶように形成、配置される。また、たとえば2つの透明電極35、36のスリット35a、36aが、長さ方向のスリットエッジ(開口部の縁)がスリットの幅方向に沿って揃うように配置される。
表示領域70内において、このように透明電極35、36が形成、配置されるドットマトリクスタイプの液晶表示素子の場合も、図4(A)及び(B)を参照して説明した効果と同様の効果を得ることができる。
図6は、ドットマトリクスタイプの他の例であるTFTアクティブマトリクス液晶表示素子の数個の画素を示す概略的な平面図である。たとえば一方の透明なガラス基板上にアモルファスシリコンでつくられた複数のTFT素子20と、ITOでつくられた透明電極35(画素電極)とが形成されている。更に、TFT素子20のソース電極Sとゲート電極Gにそれぞれ接続されるソースライン(信号線)22とゲートライン(走査線)23とが形成され、TFT素子20によりドレイン電極Dを介して透明電極35(画素電極)に駆動信号が伝えられる。対向する他方の透明なガラス基板上には、ITOでつくられた全面共通の透明電極36(コモン電極)が形成されている。
図3(A)に示した表示単位71のスリットと同様に、対向する透明電極35、36には、基板の法線方向から見たとき、略長方形状のスリット35a、36aがスリットの幅方向に交互に並ぶように形成、配置される。なお、この点以外についてもスリット35a、36aの形成、配置は、図3(A)を参照して行った説明と同様である。
このようにスリット35a、36aが形成、配置されるTFTアクティブマトリクス液晶表示素子の場合も、図4(A)及び(B)を参照して説明した効果と同様の効果を得ることができる。
出願人は先の出願(特願2003−044262号)において、以上のような液晶表示素子の提案を行った。
以下、本発明の実施例として、先の提案に係る液晶表示素子の製造方法について説明する。なお、先の提案においては、上記液晶表示素子の製造方法について十分な開示を行わなかったため、本発明の実施例とともに説明する。
図7(A)〜(E)は、図3(A)〜(D)に表示単位71を示したような単純セグメント型の垂直配向液晶表示素子の製造方法の一例を説明するための概略図である。
図7(A)を参照する。たとえば透明なガラス基板である透明基板33上に、たとえばITOである透明導電材料膜を、たとえばスパッタリングで製膜する。
図7(B)を参照する。ITO膜上に所定のパタンを有するマスク90を形成し、エッチングを行う。マスク90は、その一部にスリットパタンを有する。マスク90とその作製方法については後に詳述する。
図7(C)を参照する。エッチングにより所定の形状にパターニングすることで、透明基板33上に、マスク90を転写したスリット35aを備える透明電極35が形成される。スリット35aは、たとえば液晶表示素子の表示単位71の内部にのみ形成される。透明基板33上に透明電極35を覆うように垂直配向膜37、たとえば日産化学工業製SE−1211を、厚さ500Åに塗布、キュアし、下側基板31を得る。垂直配向膜37は、液晶分子を平均的に表面に対してほぼ垂直に配向させる。垂直配向膜は、35N/m〜39N/mの表面自由エネルギを有することが望ましい。
図7(D)を参照する。図7(A)〜(C)を参照して説明した工程と同様の工程によって、上側基板32を得る。上側基板32は、透明基板34、透明基板34上に形成されたスリット36aを有する透明電極36、及び透明基板34、透明電極36上に塗布、キュアされた垂直配向膜38を含む。垂直配向膜38も、たとえば厚さが500Åで、液晶分子を平均的に表面に対してほぼ垂直に配向させる。上側基板32の透明電極36の形成時に用いるマスクも、その一部にスリットパタンを有する。この点についても後に詳述する。
図7(E)を参照する。上側基板32と下側基板31とを、垂直配向膜37、38が形成された面を向き合わせ略平行に対向配置し接着する。
上側基板32及び下側基板31の法線方向から見たとき、透明電極35の複数のスリット35aと透明電極36の複数のスリット36aとが、スリットの幅方向に交互に配置される。その他の点についても、スリット35a、36aが図3(A)〜(D)を用いて説明した配置となる。略長方形状のスリット35a、36aの長さ方向のスリットエッジがスリットの幅方向に沿って揃うようにするだけでなく、後述するように、幅方向に隣り合うスリット35a、36aが、長さ方向に半ピッチだけずれるようにしてもよい。なお、上記の配置が実現されるように、レチクルが作製される。レチクルの作製については後述する。
接着はたとえばセル周辺に紫外線硬化型のメインシール剤を塗布し、直径4μmのギャップコントロール剤(たとえば触媒化成工業製シリカビーズ)を散布した後、重ね合わせ、紫外線を照射してメインシール剤を硬化させることにより行う。こうして空セルを作製する。
空セルをセル単位で切断し、真空注入法でたとえばメルク社製の複屈折率0.15の液晶39aを注入し、液晶層39を形成する。注入口を封止して、液晶セルを完成させる。液晶セルの上側基板32に視角補償フィルム40、たとえば住友化学工業製VAC−C180フィルムを略平行配置し、視角補償フィルム40に偏光板41を略平行配置する。また、下側基板31に偏光板42を略平行配置する。たとえば両偏光板41、42は、直交ニコル状態に配置する。
上記のような工程を経て、図2に示したような液晶表示素子が作製される。
透明電極35,36にスリット35a、36aを形成するためのマスクについて説明する。
マスクは、CADを用いて設計することができる。表示単位71ごとにその内部でスリット35a、36aが、高い対称性で配置されるように、マスクを設計する。図3(A)には、「1」という表示単位71の斜めになっていない輪郭部分(たとえば「1」の縦棒部分)については、輪郭線と、それに隣接したスリット35a、36aの端部との距離が左右で等しくなるようにスリット35a、36aが形成されている場合を示してある。CAD上では、このスリット配置に対応したマスクの設計を行う。なお、高対称性でスリットを配置するために、異なる表示単位71ごとにスリットの設計を行う。また、異なる表示単位71では、異なるサイズのスリットを形成することもありうる。
表示単位71内で、スリット35a、36aを高い対称性で形成することは、ある種の表示品質の低下(たとえば表示単位71の輪郭線が強調されて見えるなど)の抑制に貢献する。
しかし、7セグメント表示以外のセグメント表示を行う場合に、異なった形状の表示単位71(たとえば「1」、「2」等)ごとに、高い対称性でスリットが形成されるように、CAD上でマスクの設計を行う方法は、作業効率が高いとはいえない。
なお、7セグメント表示電極、図5に示したようなドットマトリクス表示電極、図6に示したようなアクティブマトリクス表示電極を作製する場合は、上記の方法によっても、7セグメント表示電極以外のセグメント表示電極を作製する場合ほど作業効率は悪くない。これは、7セグメント表示電極は定まった電極パタンの繰り返しで形成されているためである。また、ドットマトリクス表示電極やアクティブマトリクス表示電極の場合は、決まった形の画素を多数一画面上に並べているため、スリットを表示電極に高い対称性で配置する場合であっても、一つの画素に対して設計を行い、それをすべての画素について繰り返せばよいためである。
作業効率を高めるため、以下に記すようなマスクの作製方法が有効である。
図8(A)及び(B)は、マスクを作製する際に用いるスリットパタンの概略を示す図である。図8(A)には、下側基板31の透明電極35(セグメント電極)にスリット35aを形成するためのマスク作製時に使用するスリットパタンを示し、図8(B)には、上側基板32の透明電極36(コモン電極)にスリット36aを形成するためのマスク作製時に使用するスリットパタンを示した。
両図に示すスリットパタンとも、長さ方向100μm、幅方向20μmの略長方形状のスリットが、長さ方向及び幅方向に一定間隔(長さ方向に20μm間隔、幅方向に100μm間隔)で形成されている。このため、これらのスリットパタンは、長さ方向に120μm、幅方向に120μmの一定ピッチで、略長方形状のスリットが形成されているスリットパタンということになる。なお、図8(A)及び(B)に示すスリットパタンにおけるスリットのサイズ及びスリット間の間隔は、マスクに形成されるスリットにおけるそれらと同一とした。
両図において、センターラインは直交する2直線である。図8(A)及び(B)のセンターラインを重ねたとき、両図のスリットがたとえば略長方形状のスリットの幅方向に等間隔で交互に並ぶように、かつ長さ方向のスリットエッジ(開口部の縁)がスリットの幅方向に沿って揃うように、両図のセンターラインは画定されている。
図9(A)及び(B)は、マスクを作製する工程の一部を説明するための概略的な図であり、(C)及び(D)は、作製されたマスクを示す概略的な平面図である。
図9(A)を参照する。液晶表示素子の表示領域70の少なくとも一部の領域を含む領域のデータであって、その領域内に少なくとも1つの表示単位71を含む対向領域のデータ(セグメント電極及びコモン電極の電極パタンのデータ)に対して、たとえばある決まった繰り返しパタンでスリット配置を仮定する。たとえば、図8(A)及び(B)に示したスリットパタンをセンターラインに関して位置合わせをして重ねたスリット配置を考える。
図9(B)を参照する。たとえば、仮配置されたスリットパタンと表示単位71とが重なり合う部分のみにスリットパタンを設けて、スリットパタンを含む電極パタンのレチクルを、たとえば石英基板上に作製する。実線で記したスリットパタン(図8(B)に示したスリットパタン)と点線で記したスリットパタン(図8(A)に示したスリットパタン)をそれぞれ用いて、それぞれのスリットパタンに対応したスリットを有する2枚の石英基板上のレチクルが作製される。次に、透明基板33、34上のITO膜上にたとえばフォトレジスト層を積層し、2枚の石英基板上のレチクルを、それぞれ各フォトレジスト層に縮小転写して各透明基板33、34上のITO膜上に、石英基板上のレチクルに対応するマスクを形成する。これらマスクによってスリット35a、36aを有する透明電極35、36が形成される。
なお、図9(A)及び(B)においては、説明の便宜のため、セグメント電極及びコモン電極の電極パタンのうち、表示単位71部分のデータのみを示してある。
レチクルの作製にあっては、CAD上で上記の工程に対応した操作を行うのではなく、レチクルを作製する段階で、表示領域70内の表示単位71を含む領域の電極パタンデータとスリットパタンのデータの重ね合わせを行い、描画を行う。
上述のようにマスクを作製した場合、たとえばセグメント表示単位71の1つ1つに対して個別にスリットの設計を行う必要がなく、簡易に、高い作業効率で液晶表示素子を製造することができる。
図9(C)は、コモン電極を作製するためのマスクを示し、図9(D)は、セグメント電極を作製するためのマスクを示す。電極パタンデータとスリットパタンデータを重ね合わせてスリット状開口部を形成することで、電極パタンデータに従った輪郭と、スリットパタンデータに従ったスリット状開口部を有するマスクを作製することができる。コモン電極及びセグメント電極は、これらのマスクを転写して作製するため、これらマスクとほぼ同形状を有する。なお、図9(C)においては、参照の便に供するため、表示単位71に相当する部分を一点鎖線で記した。
図10は、上記のような工程を採用してマスクを作製し、そのマスクを用いて透明電極35、36を形成した固体撮像素子の表示単位71を基板の法線方向から撮影した顕微鏡写真である。「T」の文字を表す表示単位71について、その縦棒部分の一部を撮影した。
白っぽく写っているのが透明電極35、36であり、黒い横長の(図の左右方向に長い)長方形状に写っているのがスリット35a、36aである。縦棒部分の中央線を縦方向に画定するとした場合、当該中央線に関して、表示単位71内に配置されるスリット35a、36aの対称性が崩れているのがわかる。また、たとえば図3(A)に示した「1」の文字を表す表示単位71の縦棒部分においては、その輪郭線と透明電極35、36の開口部(スリット35a、36a)の縁が交差していないのに対し、図10に示した写真においては両者が交差している。
上述のように作製したマスクを用いて表示単位71内の透明電極35、36にスリット35a、36aを設けた場合、稀なケースを除いて、表示単位71内の透明電極35、36のスリット35a、36aの対称性は崩れることになるであろう。また、表示単位71の外周線とスリット35a、36aの縁とは交差するであろう。更に、基板の法線方向から見たとき、多くの場合、ある表示単位71の外周線と透明電極35、36のスリット状開口部(スリット35a、36a)との交差部、及び外周線とスリット状開口部を長さ方向に延長したときのその延長との交差部に関して、前者の数が後者の数よりも多いであろう。
なお、スリット35a、36aが黒いラインで図の左右方向に繋がっているように見えるが、スリット間に見えるこの黒いラインは、配向の不整合面が現れたディスクリネーションラインである。ディスクリネーションラインは、たとえば液晶の応答のチルト方向が切り替わる境界に発生する。
図10に表示単位71の一部を示した液晶表示素子の表示を観察したところ、エッジ部の偏った輪郭の強調等の不具合は発生せず、良好な表示特性の表示が得られることが確認された。すなわち、図9(A)及び(B)を用いて説明したマスクの作製方法を用いて作製したマスクでスリット35a、36aを形成した透明電極35、36を使用した液晶表示素子も、良好な表示特性を有することがわかった。
図9(A)及び(B)においては、7セグメント表示タイプ以外のセグメント表示タイプの液晶表示素子を例にとって説明したが、7セグメント表示タイプの液晶表示素子、ドットマトリクス表示タイプの液晶表示素子、及びアクティブマトリクスタイプの液晶表示素子の製造についても適用可能である。
図11は、液晶表示素子の表示単位71の一部を示した概略的な平面図である。基板の法線方向から見た透明電極のスリットの他の配置例を示した。図3(D)においては、スリットの長さ方向のエッジが幅方向に沿って揃っている液晶表示素子を示したが、図11に示す液晶表示素子においては、上下基板間で透明電極35、36のスリット35a、36aのエッジは揃っていない。幅方向に隣り合うスリットが、長手方向に半ピッチずれている。このようにスリットを配置した場合も斜め電界を発生させることができ、マルチドメインによる良好な表示品質を実現することができる。
図11に示したようなスリット配置の液晶表示素子は、たとえば図8(A)及び(B)に示したスリットパタンを、センターラインを重ねる位置から相対的にスリットの長さ方向に1/2ピッチだけずらして作製したマスクを用いて製造することができる。
なお、実施例を説明する図においては、たとえば「1」という文字の横方向とスリットの長さ方向とが平行な方向となるように、透明電極が形成、配置されるように図示してあるが、たとえば文字の横方向とスリットの長さ方向とが交差するように(たとえばスリットの長さ方向が文字の横方向に対して斜めとなるように)透明電極を形成、配置することもできる。
また、実施例においては、垂直配向型の液晶表示素子を取り上げたが、TN型液晶表示素子やSTN型液晶表示素子等に適用することも可能である。
以上、実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者には自明であろう。
スリットを備える透明電極を有する液晶表示素子、及びその製造に利用可能である。
液晶表示素子の表示領域を示す概略的な平面図であり、(B)及び(C)は、それぞれコモン電極(上側基板32の透明電極36)及びセグメント電極(下側基板31の透明電極35)の概略的な平面図である。 先の提案による垂直配向型の液晶表示素子の概略を示す断面図である。 (A)〜(D)は、液晶表示素子の表示単位71におけるスリット35a、36aの配置を説明するための図である。 (A)及び(B)は、先の提案による液晶表示素子の作用及び効果を説明するための断面図である。 単純マトリクス型ドットマトリクスタイプの液晶表示素子の表示領域70の一部を示す平面図である。 ドットマトリクスタイプの他の例であるTFTアクティブマトリクス液晶表示素子の数個の画素を示す概略的な平面図である。 (A)〜(E)は、図3(A)〜(D)に表示単位71を示したような単純セグメント型の垂直配向液晶表示素子の製造方法の一例を説明するための概略図である。 (A)及び(B)は、マスクを作製する際に用いるスリットパタンの概略を示す図である。 (A)及び(B)は、マスクを作製する工程の一部を説明するための概略的な図であり、(C)及び(D)は、作製されたマスクを示す概略的な平面図である。 作製したマスクを用いて透明電極35、36を形成した固体撮像素子の表示単位71を基板の法線方向から撮影した顕微鏡写真である。 液晶表示素子の表示単位71の一部を示した概略的な平面図である。 垂直配向型の液晶表示素子(Liquid Crystal Display)の従来例を示す断面図である。
符号の説明
4 斜め電界
20 TFT素子
22 ソースライン
23 ゲートライン
31 下側基板
32 上側基板
33、34 透明基板
35、36 透明電極
35a、35a1、・・、35an スリット
36a、36a1、・・、36an スリット
37、38 垂直配向膜
39 液晶層
39a 液晶
40 視角補償フィルム
41、42 偏光板
43 電圧印加手段
50 垂直配向型LCD
70 表示領域
71 表示単位
90 マスク
D ドレイン電極
G ゲート電極
S ソース電極
α、β、γ、δ 小領域

Claims (11)

  1. 少なくとも1つの表示単位を含む表示領域において表示を行う液晶表示素子の製造方法であって、
    (a)第1の基板上に、第1の透明導電材料膜を形成する工程と、
    (b)第2の基板上に、第2の透明導電材料膜を形成する工程と、
    (c)表示領域の少なくとも一部の領域を含む領域のデータであって、その領域内に少なくとも1つの表示単位を含む対向領域の第1及び第2の電極パタンデータと、相互に相対的に位置合わせされた第1及び第2のスリットパタンのデータとをそれぞれ重ね合わせて、完成した基板を対向配置し基板の法線方向から見たときに、各基板に形成されたスリットパタンがスリットの幅方向に交互に配置するものとされた第1及び第2のレチクルを作製する工程と、
    (d)前記第1及び第2のレチクルをそれぞれ転写して、スリットパタンを含む電極パタンの第1及び第2のマスクを、それぞれ前記第1及び第2の透明導電材料膜上に形成する工程と、
    (e)前記第1のマスクが形成された前記第1の透明導電材料膜をエッチングして、前記第1の基板上に前記第1のスリットパタンを含む第1の透明電極を形成する工程と、
    (f)前記第2のマスクが形成された前記第2の透明導電材料膜をエッチングして、前記第2の基板上に前記第2のスリットパタンを含む第2の透明電極を形成する工程と、
    (g)前記第1及び第2の透明電極を覆うように、前記第1及び第2の基板上にそれぞれ第1及び第2の配向膜を形成する工程と、
    (h)前記第1及び第2の基板を、前記第1及び第2の配向膜を向き合わせ、略平行に対向配置し接着する工程と
    を有する液晶表示素子の製造方法。
  2. 前記第1及び第2のスリットパタンは、略長方形状のスリットが長さ方向及び幅方向に一定ピッチで繰り返し配置されている請求項1に記載の液晶表示素子の製造方法。
  3. 前記工程(c)において、表示単位内のみにスリットを有するように前記第1及び第2のレチクルを作製する請求項1または2に記載の液晶表示素子の製造方法。
  4. 更に、前記工程(c)において、スリットの縁が幅方向に沿って揃うように前記第1及び第2のレチクルを作成する請求項1〜3のいずれか1項に記載の液晶表示素子の製造方法。
  5. 更に、前記工程(c)において、幅方向に隣り合うスリットが長さ方向に半ピッチだけずれるように前記第1及び第2のレチクルを作成する請求項1〜3のいずれか1項に記載の液晶表示素子の製造方法。
  6. 少なくとも1つの表示単位を含む表示領域において表示を行う液晶表示素子の製造方法であって、(a)第1の基板上に、第1の透明導電材料膜を形成する工程と、(b)第2の基板上に、第2の透明導電材料膜を形成する工程と、(c)表示領域の少なくとも一部の領域を含む領域のデータであって、その領域内に少なくとも1つの表示単位を含む対向領域の第1及び第2の電極パタンデータと、相互に相対的に位置合わせされた第1及び第2のスリットパタンのデータとをそれぞれ重ね合わせて、完成した基板を対向配置し基板の法線方向から見たときに、各基板に形成されたスリットパタンがスリットの幅方向に交互に配置するものとされた第1及び第2のレチクルを作製する工程と、(d)前記第1及び第2のレチクルをそれぞれ転写して、スリットパタンを含む電極パタンの第1及び第2のマスクを、それぞれ前記第1及び第2の透明導電材料膜上に形成する工程と、(e)前記第1のマスクが形成された前記第1の透明導電材料膜をエッチングして、前記第1の基板上に前記第1のスリットパタンを含む第1の透明電極を形成する工程と、(f)前記第2のマスクが形成された前記第2の透明導電材料膜をエッチングして、前記第2の基板上に前記第2のスリットパタンを含む第2の透明電極を形成する工程と、(g)前記第1及び第2の透明電極を覆うように、前記第1及び第2の基板上にそれぞれ第1及び第2の配向膜を形成する工程と、(h)前記第1及び第2の基板を、前記第1及び第2の配向膜を向き合わせ、略平行に対向配置し接着する工程とを有する液晶表示素子の製造方法で製造された液晶表示素子であって、
    第1の基板と、
    前記第1の基板の一方の面上に形成され、2次元状に分布された複数の第1のスリット状開口部を有する第1の透明電極と、
    前記第1の基板の一方の面上に、前記第1の透明電極を覆うように形成される第1の配向膜と、
    前記第1の基板に略平行配置される第2の基板と、
    前記第2の基板の前記第1の基板に対向する面上に形成され、前記第1及び第2の基板の法線方向から見たとき、前記第1の透明電極と重なり合って表示単位を含む領域を画定し、かつ前記第1のスリット状開口部と幅方向に交互に配置される2次元状に分布された複数の第2のスリット状開口部を有する第2の透明電極と、
    前記第2の基板の前記第1の基板に対向する面上に、前記第2の透明電極を覆うように形成される第2の配向膜と
    を有し、
    前記第1及び第2の基板の法線方向から見たとき、前記表示単位の外周と、前記第1及び第2のスリット状開口部またはその延長との交差部に関して、スリットと外周との交差部の数が、スリットの延長と外周の交差部の数より多い液晶表示素子。
  7. 前記第1及び第2のスリット状開口部が、ともに略長方形状に形成されている請求項6に記載の液晶表示素子。
  8. 前記第1及び第2のスリット状開口部が、開口部の長さ方向及び幅方向に一定ピッチで形成されている請求項7に記載の液晶表示素子。
  9. 前記第1及び第2の基板の法線方向から見たとき、前記第1及び第2のスリット状開口部の縁が幅方向に沿って揃って配置されている請求項8に記載の液晶表示素子。
  10. 前記第1及び第2の基板の法線方向から見たとき、隣り合う前記第1及び第2のスリット状開口部が長さ方向に半ピッチだけずれて配置されている請求項8に記載の液晶表示素子。
  11. 前記第1及び第2のスリット状開口部が、前記表示単位の内部にのみ形成されている請求項6〜10のいずれか1項に記載の液晶表示素子。
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