JP4605424B2 - データ処理装置、画像データファイル、データ処理方法、およびプログラム - Google Patents

データ処理装置、画像データファイル、データ処理方法、およびプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のレイヤで構成される画像データを生成するデータ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
背景となる画像データと、この背景に重ねあわせる画像データとをそれぞれ独立したレイヤとして分離し取り扱う方法が提案されている。
例えば、連続階調の画像要素が割り当てられるイメージレイヤと、2値の画像要素が割り当てられるマスクレイヤとで画像を構成する方法が提案されている。
また、多値の画像要素が割り当てられる2以上のレイヤと、これらのレイヤから画像領域毎に出力する画像要素を選択する選択レイヤとで画像を構成するMRC(Mixed Raster Content)が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した背景からなされたものであり、画像データを画像処理に適したレイヤ構造に変換するデータ処理装置、データ処理方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
[データ処理装置]
上記目的を達成するために、本発明にかかるデータ処理装置は、とりうる階調数が既定値以下の画像要素が割り当てられる少なくとも1つのマスクレイヤと、とりうる階調数が既定値よりも大きな画像要素が割り当てられるイメージレイヤとを含むレイヤ構造で構成された画像データを取得する取得手段と、前記取得手段により取得されたマスクレイヤの画像要素に基づいて、所定の色で構成されたパターン画像が含まれるパレットレイヤを生成するパレットレイヤ生成手段と、前記取得手段により取得されたマスクレイヤの画像要素に基づいて、前記パレットレイヤおよび前記イメージレイヤから画像領域毎に出力させるレイヤを選択する選択レイヤを生成する選択レイヤ生成手段とを有する。なお、前記イメージレイヤは、例えば、背景となる画像要素が割り当てられるレイヤであり、前記マスクレイヤは、例えば、このイメージレイヤに重ねる画像要素が割り当てられるレイヤである。
【0005】
好適には、前記取得手段は、複数のマスクレイヤを含む画像データを取得し、前記選択レイヤ生成手段は、前記取得手段により取得された複数のマスクレイヤに含まれる画像要素の形状を統合して、前記選択レイヤを生成し、前記パレットレイヤ生成手段は、前記取得手段により取得された複数のマスクレイヤに含まれる画像要素の色情報に基づいて、前記パレットレイヤを生成する。
【0006】
好適には、前記パレットレイヤ生成手段は、パレットレイヤにおいて前記選択レイヤにより選択されない領域に、所定の色データを挿入する。
【0007】
好適には、前記パレットレイヤ生成手段は、パレットレイヤに適用される圧縮方式に応じたパターンで、前記選択レイヤにより選択されない領域に色データを挿入する。
【0008】
好適には、前記パレットレイヤ生成手段は、パレットレイヤにおける画素値の空間変化量が既定値以下となるように、前記選択レイヤにより選択されない領域に色データを挿入する。
【0009】
好適には、前記パレットレイヤ生成手段は、パレットレイヤにおいて略同一の画素値が連続するように、前記選択レイヤにより選択されない領域に色データを挿入する。
【0010】
好適には、前記取得手段により取得されたイメージレイヤと、前記パレットレイヤ生成手段により生成されたパレットレイヤと、前記選択レイヤ生成手段により生成された選択レイヤとを互いに関連付けて出力する出力手段をさらに有する。
【0011】
また、本発明にかかるデータ処理装置は、画像領域毎にレイヤ構造が異なる画像データを取得する取得手段と、前記取得手段により取得された画像データを、所定のレイヤ構造に変換するレイヤ変換手段とを有する。
【0012】
好適には、前記レイヤ変換手段は、略連続階調の画像要素が割り当てられるイメージレイヤと、このイメージレイヤに重ねる画像要素の色情報が割り当てられるパレットレイヤと、このイメージレイヤに重ねる画像要素の形状情報が割り当てられる選択レイヤとからなるレイヤ構造に変換する。
【0013】
また、本発明にかかるデータ処理装置は、略連続階調の画像要素が割り当てられるイメージレイヤと、このイメージレイヤよりも階調数の少ない画像要素が割り当てられる前景レイヤと、画像領域毎に前記イメージレイヤまたは前記前景レイヤに含まれる画像要素を選択させる選択レイヤとを含むレイヤ構造で構成された画像データを取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前景レイヤを色または階調に応じて分離し、2階調で画像要素を表現するマスクレイヤを生成する2値レイヤ生成手段と、前記取得手段により取得されたイメージレイヤと、前記2値レイヤ生成手段により生成されたマスクレイヤとを互いに対応付けて出力する出力手段とを有する。
【0014】
[画像データファイル]
また、本発明にかかる画像データファイルは、複数のレイアで構成される画像データファイルであって、画像を構成する画像要素が割り振られた複数の画像レイヤと、出力させる画像要素を複数の画像レイヤの中から画像領域毎に選択する選択データが含まれる選択レイヤとを有し、少なくとも1つの画像レイヤは、前記選択レイヤの選択データに対応する画像領域以外の領域に、この画像レイヤに対する圧縮方式に適合したパターンの色データを含んでなる。
【0015】
[データ処理方法]
また、本発明にかかるデータ処理方法は、とりうる階調数が既定値以下の画像要素が割り当てられる少なくとも1つのマスクレイヤと、とりうる階調数が既定値よりも大きな画像要素が割り当てられるイメージレイヤとを含むレイヤ構造で構成された画像データを取得し、取得されたマスクレイヤに含まれる画像要素の色情報に基づいて、所定の色で構成されたパターン画像が含まれるパレットレイヤを生成し、取得されたマスクレイヤに含まれる画像要素の形状に基づいて、前記パレットレイヤおよび前記イメージレイヤを含む複数のレイヤの中から画像領域毎に出力させるレイヤを選択する選択レイヤを生成する。
【0016】
[プログラム]
また、本発明にかかるプログラムは、コンピュータを含むデータ処理装置において、とりうる階調数が既定値以下の画像要素が割り当てられる少なくとも1つのマスクレイヤと、とりうる階調数が既定値よりも大きな画像要素が割り当てられるイメージレイヤとを含むレイヤ構造で構成された画像データを取得するステップと、取得されたマスクレイヤに含まれる画像要素の色情報に基づいて、所定の色で構成されたパターン画像が含まれるパレットレイヤを生成するステップと、取得されたマスクレイヤに含まれる画像要素の形状に基づいて、前記パレットレイヤおよび前記イメージレイヤを含む複数のレイヤの中から画像領域毎に出力させるレイヤを選択する選択レイヤを生成するステップとを前記データ処理装置のコンピュータに実行させる。
【0017】
また、本発明にかかるプログラムは、コンピュータを含むデータ処理装置において、画像領域毎にレイヤ構造が異なる画像データを取得するステップと、取得された画像データを、所定のレイヤ構造に変換するステップとを前記データ処理装置のコンピュータに実行させる。
【0018】
【発明の実施の形態】
[背景]
まず本発明の理解を助けるために、その背景を説明する。
画像をレイヤ構造で管理する方法には主に2種類ある。1つは、多値画像が割り当てられるイメージレイヤと、このイメージレイヤに重ねあわせる2値画像が割り当てられる少なくとも1つのマスクレイヤとで画像ファイルを構成する方法(以下、マルチマスク方式という)であり、もう1つは、多値画像が割り当てられる2以上のイメージレイヤ、および、これらのイメージレイヤから画像領域毎に出力させる画像要素を選択する選択レイヤで画像ファイルを構成するMRC方式である。ここで、イメージレイヤまたはマスクレイヤなどのレイヤとは、互いに重なりあうことにより1つの画像を構成するものであり、複数のレイヤ間で予め相対的な位置関係(重なる位置など)が規定されている。
このように画像を複数のレイヤに分けて管理することにより、各レイヤに含まれる画像データの特性に応じた圧縮方式が適用でき、効率のよい圧縮が可能である。例えば、とりうる階調数が既定値以下の画像要素(例えば、とりうる階調が2値の画像)で構成されるマスクレイヤまたは選択レイヤなどに対しては、可逆なランレングス圧縮またはLZ圧縮(Ziv-Lempel coding)などを施し、とりうる階調数が既定値よりも大きな画像要素(例えば、256階調の中で階調変化する画像)で構成されるイメージレイヤに対しては、非可逆なJPEG(Joint Photographic Coding Experts Group)圧縮を施す。マスクレイヤおよび選択レイヤなどは、階調数の少ない画像で構成されるため、ランレングス圧縮等の可逆圧縮でも十分に高い圧縮率を実現できる。また、イメージレイヤは、階調が擬似連続的に変化するスキャン画像などで構成されるため、非可逆圧縮を施しても画質劣化が顕在化せず高い圧縮率を実現できる。
【0019】
図1は、マルチマスク方式のレイヤ構造を説明する図である。
図1に示すように、画像ファイル70は、複数のマスクレイヤ710a〜710dと、1つのイメージレイヤ720とで構成される。
マスクレイヤ710は、文字画像または簡単なCG(Computer Graphics)画像など階調変化の少ない画像要素(例えば16階調以下)が割り当てられるレイヤであり、本例では2値の画像要素が割り当てられている。したがって、それぞれのマスクレイヤ710に含まれる画像要素は、単一の色および階調で構成される。
イメージレイヤ720は、写真画像などのマスクレイヤ710よりも階調数が多い画像要素が割り当てられるレイヤであり、本例では多値(16階調以上)の画像要素が割り当てられいる。例えば、イメージレイヤ720には、複雑なCG画像または連続階調画像などが含まれる。ここで、連続階調画像とは、人間の視覚特性に鑑み十分に連続的なグラデーションが表現される画像であり、例えば、1色あたり16階調以上で表現される画像である。
表示画像700は、イメージレイヤ720の上に、予め設定された順番でマスクレイヤ710a〜710dを重ねあわせて表示または印刷等されたものである。
【0020】
図2は、MRC方式のレイヤ構造を説明する図である。
MRC方式の画像ファイルは、画像を構成する画像要素が割り振られた複数の画像レイヤと、出力させる画像要素を画像領域毎に選択する選択レイヤとで構成される。本例の場合、図2に示すように、画像ファイル80は、画像レイヤして前景レイヤ810(パレットレイヤ)およびイメージレイヤ820を有し、これらのレイヤから画像要素を選択する選択レイヤ830をさらに有する。
前景レイヤ810は、簡単なCG画像または文字画像などの低階調画像が割り当てられている。なお、前景レイヤ810は、CG画像または文字画像に含まれる複数の色情報および中間調情報を有する。
イメージレイヤ820は、前景レイヤ810よりも階調数が多い連続階調画像などが割り当てられる。
選択レイヤ820は、画像領域毎に(例えば画素毎に)前景レイヤ810およびイメージレイヤ820のいずれの画像要素を出力させるかを示す2値データで構成され、この2値データによるパターン像が形成される。本例における選択レイヤ820の黒色の部分は、前景レイヤ810の画像要素を選択するパターン像であり、白色の部分は、イメージレイヤ820の画像要素を選択するパターン像である。
表示画像800は、前景レイヤ810およびイメージレイヤ820に含まれる画像要素から、選択レイヤ820に含まれる2値パターンに応じて選択された画像要素を表示または印刷等されたものである。
【0021】
次に、マルチマスク方式およびMRC方式の特徴を比較すると、ハードウェア処理において、マルチマスク方式は、色数に応じて画像ファイル70に含まれるマスクレイヤ710の数が異なり予測できないため、マスクレイヤ710に対して復号処理などを行う場合には画像ファイル70の符号データがなくなるまでページメモリを確保する必要が生じ、デコーダ等のハードウェア構成が肥大化する。一方、MRC方式は、色数などによらずレイヤ数が一定(上記例では3つ)であるため、ページメモリなどを準備する必要がなくデコーダの構成が簡単になる。また、並列処理の適用についても、MRC方式の方が優れている。
一方、ソフトウェア処理において、MRC方式は、前景レイヤ810およびイメージレイヤ820の両方に多値データが含まれるため、マルチマスク方式に比べて処理が遅くなる傾向にある。
また、マルチマスク方式では、イメージレイヤ720の上に、複数のマスクレイヤ710を重畳させるため、下層のレイヤ(イメージレイヤ720など)において上層のレイヤ(マスクレイヤ710など)に覆われる領域(非表示領域)は、出力画像に表れてこない。したがって、マルチマスク方式では、出力画像に影響を与えずに下層のレイヤの非表示領域に付加的な画像情報を埋め込むことができる。一方、MRC方式では、出力させるレイヤを選択レイヤ820で切り換えるため、前景レイヤ810およびイメージレイヤ820において選択レイヤ820により選択されない領域(非表示領域)は、出力画像に表れてこない。したがって、MRC方式では、レイヤの重なり順序に関わらず、前景レイヤ810およびイメージレイヤ820の非表示領域に付加的な画像情報を埋め込むことができる。
【0022】
そこで、本発明に係るデータ処理装置は、後段の処理内容に応じて、マルチマスク方式の画像ファイル70(以下、マルチマスクファイル70)と、MRC方式の画像ファイル80(以下、MRCファイル80)とを相互に変換することにより、後段の圧縮伸長処理などを効率化する。また、データ処理装置は、各レイヤの非表示領域に、圧縮方式に応じた画像データを埋め込んで圧縮率の向上を図る。
【0023】
図3は、本発明の概略を説明する図である。
図3に示すように、本発明に係るデータ処理装置は、マルチマスクファイル70における複数のマスクレイヤ710と、MRCファイル80における前景レイヤ810および選択レイヤ830とを相互に変換する。なお、マルチマスクファイル70におけるイメージレイヤ720は、MRCファイル80におけるイメージレイヤ820と実質的に同一である。
より具体的には、マルチマスクファイル70をMRCファイル80に変換する場合に、それぞれのマスクレイヤ710に含まれる画像要素の形状は、1つの選択レイヤ830に統合され、それぞれのマスクレイヤ710に含まれる画像要素の色情報は、1つの前景レイヤ810に統合される。特に、階調数が少ない方のレイヤ(マスクレイヤ710)に対して色情報および形状情報の分離および統合を行うことにより、低階調の色パターン画像と2値のパターン画像とが生成され、圧縮効率が向上する。
逆に、MRCファイル80をマルチマスクファイル70に変換する場合には、前景レイア810に含まれる画像要素であって選択レイヤ830により選択される部分を、色または階調毎に分割し、マスクレイヤ710を生成する。
このように本発明に係るデータ処理装置は、印刷などのハードウェア処理を行う場合には、マルチマスクファイル70をMRCファイル80に変換し、webデータの配信などのソフトウェア処理を行う場合には、MRCファイル80をマルチマスクファイル70に変換することにより、各データ処理を効率化させる。
【0024】
[実施形態]
次に、本発明の実施の形態を説明する。
図4は、本発明にかかるデータ処理方法が適応される画像処理装置2(データ処理装置)のハードウェア構成を例示する図である。
図4に示すように、画像処理装置2は、CPU202およびメモリ204などを含む制御装置20、HDD・CD装置などの記録装置24、LCD表示装置あるいはCRT表示装置およびキーボード・タッチパネルなどを含むユーザインターフェース装置(UI装置)26、および通信装置28から構成される。
画像処理装置2は、有線または無線の通信回線を用いてプリンタ装置10に接続しており、画像ファイルの印刷を依頼する。
【0025】
[変換処理プログラム]
図5は、制御装置20(図4)により実行され、本発明にかかるデータ処理方法を実現する変換処理プログラム5の構成を示す図である。
図5に示すように、変換処理プログラム5は、画像取得部500(取得手段)、構造判定部502、構造選択部504、3層化部510(第1のレイヤ変換手段)、多層化部550(第2のレイヤ変換手段)、転送部570、印刷部580、およびモニタ表示部590を有する。また、印刷部580は、復号化部582および印字部584を含み、モニタ表示部590は、復号化部592および表示部594を含む。
変換処理プログラム5は、例えば記録媒体240(図4)を介して制御装置20に供給され、メモリ204にロードされて実行される。
【0026】
変換処理プログラム5において、画像取得部500は、他のアプリケーションソフトから画像データファイルを取得し、構造判定部502に対して出力する。本例において、画像取得部500により取得される画像データファイルは、マルチマスクファイル70(図1)またはMRCファイル(図2)であり、圧縮が施された符号データで構成されている場合を具体例とする。
構造判定部502は、前記画像取得部500から入力された画像データファイルのレイヤ構造を判定し、構造選択部504に判定結果と画像データファイルとを出力する。
構造選択部504は、構造判定部502から入力された判定結果と、この画像データファイルの出力先とに基づいて、画像データファイルの変換先を選択し、選択された変換先に応じて画像データファイルを3層化部510、多層化部550、または転送部570に対して出力する。より具体的には、構造選択部504は、マルチマスクファイル70であると判定され、かつ、出力先が印刷部580などのハードウェア処理である場合に、3層化部510に対して画像データファイルを出力し、MRCファイル80であると判定され、かつ、出力先が画像編集に用いるモニタ表示590などのソフトウェア処理である場合に、多層化部550に対して画像データファイルを出力し、これら以外の場合に、直接転送部570に対して画像データファイルを出力する。
【0027】
3層化部510は、構造選択部504から入力されたマルチマスクファイル70をMRCファイル80に変換し、転送部570に対して出力する。
多層化部550は、構造選択部504から入力されたMRCファイル80をマルチマスクファイル70に変換し、転送部570に対して出力する。
転送部570は、構造選択部504または3層化部510から入力されたMRCファイル80を印刷部580に対して出力する。また、転送部570は、構造選択部504または多層化部550から入力されたマルチマスクファイル70をモニタ表示部590に対して出力する。
【0028】
印刷部580は、プリンタ装置10(図4)のドライバモジュールであり、転送部570から入力されたMRCファイル80を復号化部582に復号化させ、印字部584に印刷させる。
モニタ表示部590は、UI装置26(図4)のドライバモジュールであり、転送部570から入力されたマルチマスクファイル70を復号化部592に復号化させ、表示部594に表示させる。
【0029】
図6は、図5に示した3層化部510の構成をより詳細に説明する図である。
図6に示すように、3層化部510は、マスク抽出部512、マスク伸長部514、前景レイヤ生成部520(パレットレイヤ生成手段)、選択レイヤ生成部530、および符号マージ部540(出力手段)を有する。また、前景レイヤ生成部520は、合成部522、塗潰し部524および第1の圧縮部526を含み、選択レイヤ生成部530は、論理和部532および第2の圧縮部534を含む。
マスク抽出部512は、構造選択部504から入力されたマルチマスクファイル70から、マスクレイヤ710の符号データを抽出してマスク伸長部514に対して出力し、残りの符号データ(イメージレイヤ720)を符号マージ部540に対して出力する。
マスク伸長部514は、マスク抽出部512から入力されたマスクレイヤ710の符号データを伸長し、合成部522および論理和部532に対して出力する。なお、マスク伸長部514により伸張されたデータには、複数のマスクレイヤ710のデータが含まれている。
【0030】
合成部522は、マスク伸長部514から入力された複数のマスクレイヤ710の画像要素を、マスクレイヤ710の構造(重なり順)に応じて合成して前景レイヤ810を生成し、塗潰し部524に対して出力する。例えば、合成部522は、複数のマスクレイヤ710に含まれる画像要素が重なり合う場合には、マスクレイヤ710に対して設定された優先順位に応じて画像要素を重ねて前景レイヤ810を生成する。
【0031】
塗潰し部524は、合成部522から入力された前景レイヤ810における画像要素間の空白領域(すなわち、後述する選択レイヤで選択されない領域)を、第1の圧縮部526による圧縮処理の圧縮率を高めるパターン(色または模様など)で塗り潰し、第1の圧縮部526に対して出力する。塗潰しのパターンは、無色または1色の塗潰し、および、所定の模様による塗潰しを含む。例えば、第1の圧縮部526がランレングス圧縮を行う場合には、塗潰し部524は、同一画素値がスキャン方向に連続するように、画像要素間の空白を、隣接する画素と同一の画素値で埋める。また、第1の圧縮部526がJPEG圧縮を行う場合には、塗潰し部524は、前景レイヤ810のブロック単位で同じ画素値を埋めて、前景レイヤ810の圧縮率を向上させる。JPEG圧縮が適用される場合に、塗潰し部524は、前景レイヤ810の各ブロックにおける空間周波数が低くなるように、略連続的に階調変化する画素値を空白部分に埋めて、画像上の階調変化量が既定値よりも小さくなるようにしてもよい。また、塗潰し部524は、第1の圧縮部526が適用する圧縮方式に応じて、画像要素間の空白領域を埋めるパターン(色または模様)を切り換えてもよい。
第1の圧縮部526は、塗潰し部524から入力された前景レイヤ810を圧縮して符号マージ部540に対して出力する。
【0032】
論理和部532は、マスク伸長部514から入力された複数のマスクレイヤ710の画像要素(2値)に対して論理和演算を施して、選択レイヤ830を生成し、第2の圧縮部534に対して出力する。論理和部532により第2の圧縮部534に出力される2値画像は、色情報が除かれて形状のみが2値で表現されたものである。
第2の圧縮部534は、2値画像に適した圧縮方式(ランレングス圧縮)で、論理和部532から入力された選択レイヤ830のデータを圧縮し、符号マージ部540に対して出力する。なお、選択レイヤ830のデータサイズが小さい場合には、選択レイヤ830に対する圧縮処理は不要である。
符号マージ部540は、第1の圧縮部526から入力された前景レイヤ810の符号データと、第2の圧縮部534から入力された選択レイヤ830の符号データと、マスク抽出部512から入力されたイメージレイヤ820(イメージレイヤ720)の符号データとを統合し、転送部570に対して出力する。
【0033】
図7は、図5に示した多層化部550の構成をより詳細に説明する図である。
図7に示すように、多層化部550は、レイヤ抽出部552、伸長部554、論理積部555、限定階調部556、色分離部558、穴埋め部560、マスク圧縮部562および符号マージ部564を有する。
レイヤ抽出部552は、構造選択部504から入力されたMRCファイル80から前景レイヤ810および選択レイヤ830の符号データを抽出して伸長部554に対して出力し、残りのレイヤ(イメージレイヤ820)の符号データを符号マージ部564に対して出力する。
伸長部554は、レイヤ抽出部552から入力された前景レイヤ810および選択レイヤ830の符号データを伸長し、論理積部555に対して出力する。
論理積部555は、伸長部554から入力された前景レイヤ810および選択レイヤ830の論路積を求めて、論理積画像として限定階調部556に対して出力する。
【0034】
限定階調部556は、論理積部555から入力された論理積画像に対して階調数を予め定められた数以下に限定する階調限定処理を施し、階調限定処理が施された論理積画像を色分離部558に対して出力する。
色分離部558は、限定階調部556から入力された論理積画像(階調限定済み)を、階調毎または色毎に分離して複数のマスクレイヤ710を生成し、穴埋め部560に対して出力する。
穴埋め部560は、色分離部558から入力されたマスクレイヤ710それぞれについて、他のマスクレイヤ710に覆われる部分を圧縮方式に応じたパターンで塗り潰し、マスク圧縮部562に対して出力する。
【0035】
マスク圧縮部562は、穴埋め部560から入力されたマスクレイヤ710に対して圧縮処理を施して符号データを生成し、生成されたマスクレイヤ710の符号データを符号マージ部564に対して出力する。
符号マージ部564は、マスク圧縮部562から入力されたマスクレイヤ710の符号データと、レイヤ抽出部552から入力されたイメージレイヤ720(イメージレイヤ820)の符号データとを統合して転送部570に対して出力する。
【0036】
[全体動作]
以下、画像処理装置2の全体的な動作を説明する。
図8は、画像処理装置2(変換処理プログラム5)の動作(S10)を示すフローチャートである。
図8に示すように、ステップ100(S100)において、ユーザは、UI装置26(図4)に対して、印刷または表示のための操作を行う。
画像取得部500(図5)は、記録装置24(図4)などから画像ファイルを取得し、構造判定部502に対して出力する。
ステップ105(S105)において、構造判定部502は、画像取得部500から入力された画像ファイルがマルチマスクファイル70であるかMRCファイル80であるかを判定し、判定結果と画像ファイルとを構造選択部504に対して出力する。
ステップ110(S110)において、構造選択部504は、画像ファイルの出力先と構造判定部502から入力された判定結果とに基づいて、画像ファイルのレイヤ構造を変換するか否かを選択する。
変換処理プログラム5は、マルチマスクファイル70がハードウェア処理される場合にS120の処理に移行し、MRCファイル80がソフトウェア処理される場合にS150の処理に移行し、これら以外の場合にS175の処理に移行する。
【0037】
ステップ120(S120)において、3層化部510は、構造選択部504から入力されたマルチマスクファイル70をMRCファイル80に変換し、転送部570に対して出力する。
ステップ140(S140)において、転送部570は、3層化部510から入力されたMRCファイル80を印刷部580に対して出力する。
印刷部580は、プリンタ装置10(図4)を制御して、ハードウェア処理によりMRCファイル80の符号データを復号化し印刷する。
【0038】
ステップ150(S150)において、多層化部550は、構造選択部504から入力されたMRCファイル80をマルチマスクファイル70に変換し、転送部570に対して出力する。
ステップ170(S170)において、転送部570は、多層化部550から入力されたマルチマスクファイル70をモニタ表示部590に対して出力する。
モニタ表示部590は、ソフトウェア処理により、転送部570から入力されたマルチマスクファイル70の符号データを復号化してUI装置26(図4)に表示させる。UI装置26は、表示された画像に対する画像編集などを受け付ける。
ステップ175(S175)において、印刷部580またはモニタ表示部590は、転送部570から入力されたMRCファイル80またはマルチマスクファイル70を上記と同様に出力する。
【0039】
図9は、図8に示した3層化処理(S120)の動作をより詳細に示すフローチャートである。
図9に示すように、ステップ122(S122)において、マスク抽出部512(図6)は、構造選択部504(図5)から入力されたマルチマスクファイル70の符号データから、少なくとも1つのマスクレイヤ710の符号データを抽出してマスク伸長部514に対して出力し、イメージレイヤ720の符号データを符号マージ部540に対して出力する。
ステップ124(S124)において、マスク伸長部514は、マスク抽出部512から入力されたマスクレイヤ710の符号データを伸長し、合成部522および論理和部532に対して出力する。
【0040】
ステップ126(S126)において、合成部522は、マスク伸長部514から入力された1以上のマスクレイヤ710に含まれる画像を合成して前景レイヤ810を生成し、塗潰し部524に対して出力する。
ステップ128(S128)において、塗潰し部524は、合成部522から入力された前景レイヤ810の画像がない部分(空白部分)を、第1の圧縮部526の圧縮方式に応じたパターンで塗り潰し、第1の圧縮部526に対して出力する。
ステップ130(S130)において、第1の圧縮部526は、塗潰し部524から入力された前景レイヤ810に対して可逆の圧縮処理を施して符号マージ部540に対して出力する。
【0041】
ステップ132(S132)において、論理和部532は、マスク伸長部514から入力された1以上のマスクレイヤ710について論理和演算を行って選択レイヤ830を生成し、第2の圧縮部534に対して出力する。
ステップ134(S134)において、第2の圧縮部534は、論理和部532から入力された選択レイヤ830に対して可逆の圧縮処理を施し、符号マージ部540に対して出力する。
ステップ136(S136)において、符号マージ部540は、第1の圧縮部526から入力された前景レイヤ810の符号データ、第2の圧縮部534から入力された選択レイヤ830の符号データ、およびマスク抽出部512から入力されたイメージレイヤ820(イメージレイヤ720)の符号データを統合し、転送部570(図5)に対して出力する。
【0042】
図10は、図9に示した塗潰し処理(S128)を説明する図である。
図10に例示するように、合成部522(図6)により複数のマスクレイヤ710が合成されると、それぞれのマスクレイヤ710に含まれる画像パターンが合成されて前景レイヤ810(塗潰し前)が生成される。塗り潰し前の前景レイヤ810は、それぞれに色彩を有するパターンと、パターンのない空白部分とを有する。
第1の圧縮部526がランレングス圧縮を適用する場合には、塗潰し部524は、前景レイヤ810における上記空白部分を、同一画素値がスキャン方向に連続するように塗り潰し、図10に例示するような前景レイヤ810(塗り潰し後)を生成する。
このように、画像処理装置2は、空白部分を圧縮方式に適合したパターンで塗り潰すことにより、MRCファイル80の圧縮率の向上を図る。
なお、予測符号化が適用される場合には、塗潰し部524は、予測確率が向上するように前景レイヤ810の空白部分を塗り潰す。
【0043】
図11は、図8に示した多層化処理(S150)の動作をより詳細に示すフローチャートである。
図11に示すように、ステップ152(S152)において、レイヤ抽出部552(図7)は、構造選択部504(図5)から入力されたMRCファイル80の符号データから、前景レイヤ810および選択レイヤ830の符号データを抽出して伸長部554に対して出力し、イメージレイヤ820の符号データを符号マージ部564に対して出力する。
ステップ154(S154)において、伸長部554は、レイヤ抽出部552から入力された前景レイヤ810および選択レイヤ830の符号データを伸長し論理積部555に対して出力する。
ステップ155(S155)において、論理積部555は、伸長部554から入力された前景レイヤ810および選択レイヤ830の論理積を求め、論理積画像を限定階調部556に対して出力する。
ステップ156(S156)において、限定階調部556は、論理積部555から入力された論理積画像に対して階調限定処理を施し、色分離部558に対して出力する。
【0044】
ステップ158(S158)において、色分離部558は、限定階調部556から入力された論理積画像(限定階調化済み)に含まれる色の中から、1つの色を選択する。
ステップ160(S160)において、色分離部558は、選択された色の部分を分離してマスクレイヤ710を生成し、穴埋め部560に対して出力する。
ステップ162(S162)において、穴埋め部560は、色分離部558から入力されたマスクレイヤ710について、他のマスクレイヤ710の画像により覆われてしまう部分を、マスク圧縮部562の圧縮方式に適合したパターンで塗り潰し、穴埋め部560に対して出力する。
ステップ164(S164)において、マスク圧縮部562は、穴埋め部560から入力されたマスクレイヤ710に対して可逆の圧縮処理を施して符号マージ部564に対して出力する。
【0045】
ステップ166(S166)において、色分離部558は、論理積画像に含まれる全ての色を選択したか否かを判断する。
変換処理プログラム5は、全ての色が選択された場合にS168の処理に移行し、これ以外の場合にS158の処理に戻り、次の色についてマスクレイヤ710を生成する。
ステップ168(S168)において、符号マージ部564は、マスク圧縮部562から入力された1以上のマスクレイヤ710の符号データと、レイヤ抽出部552から入力されたイメージレイヤ720(イメージレイヤ820)の符号データとを統合し、転送部570(図5)に対して出力する。
【0046】
図12は、図11に示したマスクレイヤ生成処理(S160)および塗潰し処理(S162)を説明する図である。
図12に例示するように、限定階調部556により階調数が限定された前景レイヤ810は、色分離部558により色または階調ごとに分離され、マスクレイヤ710a、マスクレイヤ710bおよびマスクレイヤ710cとなる。
また、本例の場合には、マスク圧縮部562においてランレングス圧縮が適用されるので、色分離部558により生成されたマスクレイヤ710aは、圧縮率を向上させるため、マスクレイヤ710bと重なる部分を同一画素値で塗り潰される。同様に、マスクレイヤ710bは、マスクレイヤ710cと重なる部分を同一画素値が連続するように塗り潰される。
このように、画像処理装置2は、マスクレイヤ710の重なり部分を圧縮方式に適合したパターンで塗り潰すことにより、マルチマスクファイル70の圧縮率の向上を図る。
【0047】
以上説明したように、本実施形態における画像処理装置2は、後段の処理に適するように、マルチマスクファイル70およびMRCファイル80を相互に変換することができる。特に、後段の処理がハードウェア処理およびソフトウェア処理の両方が適用されうる形態において好適である。すなわち、画像処理装置2は、後段の処理がハードウェア処理である場合には、レイヤ数が規定されているMRCファイル80に変換し、後段の処理がソフトウェア処理である場合には、多値データがイメージレイヤ820のみに割り当てられるマルチマスクファイル70に変換する。
また、画像処置装置2は、所定の塗り潰しを行うことにより、マスクレイヤ710および前景レイヤ810の圧縮率を向上させることができる。
【0048】
[変形例]
上記実施形態では、マルチマスクファイル70およびMRCファイル80を相互に変換する形態を説明したが、画像処理装置2は、その他のレイヤ構造(例えば、1層の画像ファイル、2層の画像ファイルなど)を、マルチマスクファイル70またはMRCファイル80に変換して、画像ファイルのデータフォーマットをマルチマスクファイル70またはMRCファイル80に統一してもよい。
例えば、1層の画像ファイル(通常の画像ファイル)をMRCファイル80に変換する場合には、前景レイヤ生成部520は、無色などの同一画素値からなる前景レイヤ810を生成し、選択レイヤ生成部530は、イメージレイヤ820のみを選択する選択レイヤ830を生成する。
これらの前景レイヤ810およびイメージレイヤ820は画像の構成要素としての意義を有しないが、画像ファイルがMRCファイル80の形式に統一されることにより、プリンタ装置10などのインタフェースを複数設ける必要がなくなる。
【0049】
また、画像領域毎にマルチマスクファイル70およびMRCファイル80など互いに異なるレイヤ構造の画像データが混在する場合には、画像処理装置2は、画像ファイル全体をマルチマスクファイル70またはMRCファイル80など所定のレイヤ構造に統一してもよい。例えば、画像処理装置2は、図8に例示した処理を画像ファイルの部分毎に適用することにより、マルチマスクファイル70またはMRCファイル80に統一することができる。
このように画像ファイル全体でレイヤ構造が統一されることにより、その後の処理において処理内容を部分毎に切り換える必要がなくなり、インタフェースの簡略化および処理の並列化などが可能になる。
【0050】
また、上記実施形態においては、前景レイヤ810の非表示部分(選択レイヤ830で選択されない部分)が所定の画素値で塗り潰されていることを前提として、MRCファイル80をマルチマスクファイル70に変換する場合に、論理積部555が、前景レイヤ810および選択レイヤ830の論理積を求めている。
しかしながら、前景レイヤ810の非選択部分が塗り潰されていない場合には、論理積部555は不要であり、多層化部550は、伸長部554により伸長された前景レイヤ810を、限定階調部556による限定階調化、および、色分離部558による分離処理によりマスクレイヤ710を生成することができる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかかるデータ処理装置によれば、画像データを画像処理に適したレイヤ構造に変換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マルチマスク方式のレイヤ構造を説明する図である。
【図2】MRC方式のレイヤ構造を説明する図である。
【図3】本発明の概略を説明する図である。
【図4】本発明にかかるデータ処理方法が適応される画像処理装置2(データ処理装置)のハードウェア構成を例示する図である。
【図5】制御装置20(図4)により実行され、本発明にかかるデータ処理方法を実現する変換処理プログラム5の構成を示す図である。
【図6】図5に示した3層化部510の構成をより詳細に説明する図である。
【図7】図5に示した多層化部550の構成をより詳細に説明する図である。
【図8】画像処理装置2(変換処理プログラム5)の動作(S10)を示すフローチャートである。
【図9】図8に示した3層化処理(S120)の動作をより詳細に示すフローチャートである。
【図10】図9に示した塗潰し処理(S128)を説明する図である。
【図11】図8に示した多層化処理(S150)の動作をより詳細に示すフローチャートである。
【図12】図11に示したマスクレイヤ生成処理(S160)および塗潰し処理(S162)を説明する図である。
【符号の説明】
2・・・画像処理装置
5・・・変換処理プログラム
500・・・画像取得部
502・・・構造判定部
504・・・構造選択部
510・・・3層化部
512・・・マスク抽出部
514・・・マスク伸長部
520・・・前景レイヤ生成部
522・・・合成部
524・・・塗潰し部
526・・・第1の圧縮部
530・・・選択レイヤ生成部
532・・・論理和部
534・・・第2の圧縮部
540・・・符号マージ部
550・・・多層化部
552・・・レイヤ抽出部
554・・・伸長部
555・・・論理積部
556・・・限定階調部
558・・・色分離部
560・・・穴埋め部
562・・・マスク圧縮部
564・・・符号マージ部
570・・・転送部
580・・・印刷部
582・・・復号化部
584・・・印字部
590・・・モニタ表示部
592・・・復号化部
594・・・表示部
70・・・マルチマスクファイル
710・・・マスクレイヤ
720・・・イメージレイヤ
80・・・MRCファイル
810・・・前景レイヤ
820・・・イメージレイヤ
830・・・選択レイヤ

Claims (6)

  1. とりうる階調数が既定値以下の画像要素が割り当てられる複数のマスクレイヤと、とりうる階調数が既定値よりも大きな画像要素が割り当てられるイメージレイヤとを含むレイヤ構造で構成された画像データを取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された複数のマスクレイヤに含まれる画像要素を前記レイヤ構造の重なり順重ねて合成することで塗りつぶし前のパレットレイヤを生成し、更に前記塗りつぶし前のパレットレイヤ上の前記画像要素間の空白領域に所定の色データを挿入することによって構成されたパターン画像が含まれるパレットレイヤを生成するパレットレイヤ生成手段と、
    前記取得手段により取得された複数のマスクレイヤに含まれる画像要素の形状を統合して、前記パレットレイヤおよび前記イメージレイヤから画像領域毎に出力させるレイヤを選択する選択レイヤを生成する選択レイヤ生成手段と
    を有するデータ処理装置。
  2. 前記パレットレイヤ生成手段は、前記パレットレイヤにおける画素値の空間変化量が既定値以下となるように、前記選択レイヤにより選択される領域以外の領域に色データを挿入する
    請求項1に記載のデータ処理装置。
  3. 前記パレットレイヤ生成手段は、前記パレットレイヤにおいて略同一の画素値が連続するように、前記選択レイヤにより選択される領域以外の領域に色データを挿入する
    請求項1または2に記載のデータ処理装置。
  4. 前記取得手段により取得されたイメージレイヤと、前記パレットレイヤ生成手段により生成されたパレットレイヤと、前記選択レイヤ生成手段により生成された選択レイヤとを互いに関連付けて出力する出力手段
    をさらに有する請求項1〜3のいずれかに記載のデータ処理装置。
  5. とりうる階調数が既定値以下の画像要素が割り当てられる複数のマスクレイヤと、とりうる階調数が既定値よりも大きな画像要素が割り当てられるイメージレイヤとを含むレイヤ構造で構成された画像データを取得し、
    取得された複数のマスクレイヤに含まれる画像要素を前記レイヤ構造の重なり順重ねて合成することで塗りつぶし前のパレットレイヤを生成し、更に前記塗りつぶし前のパレットレイヤ上の前記画像要素間の空白領域に所定の色データを挿入することによって構成されたパターン画像が含まれるパレットレイヤを生成し、
    取得された複数のマスクレイヤに含まれる画像要素の形状を統合して、前記パレットレイヤおよび前記イメージレイヤを含む複数のレイヤの中から画像領域毎に出力させるレイヤを選択する選択レイヤを生成する
    データ処理方法。
  6. コンピュータを含むデータ処理装置において、
    とりうる階調数が既定値以下の画像要素が割り当てられる複数のマスクレイヤと、とりうる階調数が既定値よりも大きな画像要素が割り当てられるイメージレイヤとを含むレイヤ構造で構成された画像データを取得するステップと、
    取得された複数のマスクレイヤに含まれる画像要素を前記レイヤ構造の重なり順重ねて合成することで塗りつぶし前のパレットレイヤを生成し、更に前記塗りつぶし前のパレットレイヤ上の前記画像要素間の空白領域に所定の色データを挿入することによって構成されたパターン画像が含まれるパレットレイヤを生成するステップと、
    取得された複数のマスクレイヤに含まれる画像要素の形状を統合して、前記パレットレイヤおよび前記イメージレイヤを含む複数のレイヤの中から画像領域毎に出力させるレイヤを選択する選択レイヤを生成するステップと
    を前記データ処理装置のコンピュータに実行させるプログラム。
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