JP2010193030A - 画像処理のための装置、システム、方法、プログラム - Google Patents

画像処理のための装置、システム、方法、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】データ量を低減することを目的とする。
【解決手段】第1画素密度の第1画像データと、第1画素密度よりも低い第2画素密度の第2画像データとを含む画像データを作成する。画像に含まれる色の中から代表色を選択する。そして、第1画像データとして、画像中の代表色を表す部分を表す高解像度画素を特定する情報を含むデータを作成する。第2画像データとして、画像中の代表色とは異なる色を表す部分を表す低解像度画素の画素値を含むデータを作成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理のための装置、システム、方法、プログラムに関するものである。
従来より、画像品質を維持しつつデータ量を低減するための種々の工夫が行われている。例えば、文字部分を360dpiの解像度で2値化処理し、写真部分を90dpiに解像度変換する技術が知られている。また、文字や線画の部分の色情報を表す第1画像データプレーンと、写真などの絵柄部分を表す第2画像データプレーンと、文字や線画を構成する画素について第1画像プレーンを選択するようなデータを保持する選択データプレーンとを利用する技術も知られている。
特開平08−139904号公報 特開平11−164153号公報
ところが、従来は、データ量を低減する方法については、十分な工夫がなされていないのが実情であった。
本発明は、上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、データ量を低減することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]画像処理装置であって、画像を表す入力データに応じて画像データを作成するデータ作成部を備え、前記画像データは、第1画素密度の第1画像データと、前記第1画素密度よりも低い第2画素密度の第2画像データとを、含み、前記データ作成部は、前記画像に含まれる色の中から代表色を選択し、前記第1画像データとして、前記画像を表す画像領域に前記第1画素密度で配置された複数の高解像度画素のうちの、前記画像中の前記代表色を表す部分を表す高解像度画素を特定する情報を含むデータを作成し、前記第2画像データとして、前記画像領域に前記第2画素密度で配置された複数の低解像度画素のうちの、前記画像中の前記代表色とは異なる色を表す部分を表す低解像度画素の画素値を含むデータを作成する、画像処理装置。
この構成によれば、画像中の代表色を表す部分を表す高解像度画素を特定する情報を含むデータが、画素密度の高い第1画像データとして作成されるので、データ量を低減できる。また、画像中の前記代表色とは異なる色を表す部分を表す低解像度画素の画素値を含むデータが、画素密度の低い第2画像データとして作成されるので、さらに、データ量を低減できる。また、第1画像データと第2画像データとの全体で、種々の色を表す画像を表すことができる。
[適用例2]適用例1に記載の画像処理装置であって、前記データ作成部は、前記画像領域のうち、前記第1画素密度の複数の画素であって、前記第2画素密度の1の画素に対応し、かつ、色の総数が2以上である前記複数の画素が位置する多色低解像度画素領域を特定し、前記第1画素密度の画素の色のうち、最も多くの前記多色低解像度画素領域に含まれる色を、前記代表色として選択する、画像処理装置。
この構成によれば、最も多くの多色低解像度画素領域に含まれている色が代表色として選択されるので、画素密度の高い第1画像データによって広い画像領域が表される。その結果、データ量を低減しつつ、精細な画像を表すことができる。
[適用例3]適用例1に記載の画像処理装置であって、前記データ作成部は、前記画像領域における前記第1画素密度の画素の色のうち、最も多い色を、前記代表色として選択する、画像処理装置。
この構成によれば、第1画素密度の画素の色のうちの最も多い色が代表色として選択されるので、画素密度の高い第1画像データによって広い画像領域が表される。その結果、データ量を低減しつつ、精細な画像を表すことができる。
[適用例4]適用例1ないし適用例3のいずれかに記載の画像処理装置であって、前記データ作成部は、前記画像領域のうち、前記第1画素密度の複数の画素であって、前記第2画素密度の1の画素に対応する前記複数の画素が位置する領域において、前記第1画素密度の画素の前記代表色以外の色の総数が1以下となるように、予め準備された複数の画素密度の候補の中から、前記第2画素密度を選択して、前記第2画像データを作成する、画像処理装置。
この構成によれば、第2画素密度の1の画素に対応する第1画素密度の複数の画素の色(代表色を除く)の総数が1以下となるように第2画素密度が選択されるので、第1画像データと第2画像データとの全体で、種々の色を表す画像を忠実に表すことができる。
[適用例5]適用例1ないし適用例3のいずれかに記載の画像処理装置であって、前記データ作成部は、前記画像領域のうち、前記第1画素密度の複数の画素であって、前記第2画素密度の1の画素に対応する前記複数の画素が位置する領域において、前記第1画素密度の画素の前記代表色以外の色の総数が2以上である場合に、前記第2画像データにおける前記低解像度画素の画素値を、前記代表色以外の色を総合して得られる1の色を表す値に設定する、画像処理装置。
この構成によれば、第2画素密度の1の画素に対応する第1画素密度の複数の画素の色(代表色を除く)の総数が2以上である場合に、低解像度画素の画素値が、代表色以外の色を総合して得られる1つの色を表す値に設定されるので、データ量を効果的に低減できる。
[適用例6]適用例1ないし適用例3のいずれかに記載の画像処理装置であって、前記データ作成部は、前記画像領域のうち、前記第1画素密度の複数の画素であって、前記第2画素密度の1の画素に対応する前記複数の画素が位置する領域において、前記第1画素密度の画素の前記代表色以外の色の総数が2以上である場合に、前記代表色以外の色から1の色を選択して、前記第2画像データにおける前記低解像度画素の画素値を前記選択された色を表す値に設定し、前記第1画像データにおける前記高解像度画素のうち、前記代表色と前記選択された色との両方と異なる残余色を表す位置の前記高解像度画素の画素値を、前記残余色を表す値に設定する、画像処理装置。
この構成によれば、第2画素密度の1の画素に対応する第1画素密度の複数の画素の色(代表色を除く)の総数が2以上である場合に、低解像度画素の画素値が、その2以上の色から選択された1つの色を表す値に設定され、高解像度画素の画素値が、残りの色を表す値に設定されるので、データ量を低減しつつ、第1画像データと第2画像データとの全体で、種々の色を表す画像を忠実に表すことができる。
[適用例7]画像処理システムであって、画像を表す入力データに応じて画像データを作成するデータ作成部と、データ合成部と、を備え、前記画像データは、第1画素密度の第1画像データと、前記第1画素密度よりも低い第2画素密度の第2画像データとを、含み、前記データ作成部は、前記画像に含まれる色の中から代表色を選択し、前記第1画像データとして、前記画像を表す画像領域に前記第1画素密度で配置された複数の高解像度画素のうちの、前記画像中の前記代表色を表す部分を表す高解像度画素を特定する情報を含むデータを作成し、前記第2画像データとして、前記画像領域に前記第2画素密度で配置された複数の低解像度画素のうちの、前記画像中の前記代表色とは異なる色を表す部分を表す低解像度画素の画素値を含むデータを作成し、前記データ合成部は、前記第1画像データと前記第2画像データとを合成することによって、前記画像を表す前記第1画素密度の合成画像データを作成し、前記データ合成部は、前記第1画像データによって色が特定されている前記高解像度画素に関しては、前記特定された色を表す画素値を選択し、前記第1画像データによって色が特定されていない前記高解像度画素に関しては、前記第2画像データによって特定される画素値を選択することによって、前記合成画像データを作成する、画像処理システム。
この構成によれば、第1画像データと第2画像データとから、適切に、画像を再現することができる。
[適用例8]画像データを作成する方法であって、画像を表す入力データに応じて画像データを作成する工程を備え、前記画像データは、第1画素密度の第1画像データと、前記第1画素密度よりも低い第2画素密度の第2画像データとを、含み、前記画像データを作成する工程は、前記画像に含まれる色の中から代表色を選択する工程と、前記第1画像データとして、前記画像を表す画像領域に前記第1画素密度で配置された複数の高解像度画素のうちの、前記画像中の前記代表色を表す部分を表す高解像度画素を特定する情報を含むデータを作成する工程と、前記第2画像データとして、前記画像領域に前記第2画素密度で配置された複数の低解像度画素のうちの、前記画像中の前記代表色とは異なる色を表す部分を表す低解像度画素の画素値を含むデータを作成する工程と、を含む、方法。
[適用例9]画像データを作成する処理をコンピューターに実行させるコンピュータープログラムであって、画像を表す入力データに応じて画像データを作成する機能をコンピューターに実現させ、前記画像データは、第1画素密度の第1画像データと、前記第1画素密度よりも低い第2画素密度の第2画像データとを、含み、前記画像データを作成する機能は、前記画像に含まれる色の中から代表色を選択する機能と、前記第1画像データとして、前記画像を表す画像領域に前記第1画素密度で配置された複数の高解像度画素のうちの、前記画像中の前記代表色を表す部分を表す高解像度画素を特定する情報を含むデータを作成する機能と、前記第2画像データとして、前記画像領域に前記第2画素密度で配置された複数の低解像度画素のうちの、前記画像中の前記代表色とは異なる色を表す部分を表す低解像度画素の画素値を含むデータを作成する機能と、を含む、コンピュータープログラム。
[適用例10]画像処理装置であって、第1画素密度の第1画像データと、前記第1画素密度よりも低い第2画素密度の第2画像データとを合成することによって、画像を表す前記第1画素密度の合成画像データを作成するデータ合成部を備え、前記第1画像データは、前記画像を表す画像領域に前記第1画素密度で配置された複数の高解像度画素のうちの、代表色を表す部分を表す高解像度画素を特定する情報を含むデータであり、前記第2画像データは、前記画像領域に前記第2画素密度で配置された複数の低解像度画素のうちの、前記画像中の前記代表色とは異なる色を表す部分を表す低解像度画素の画素値を含むデータであり、前記データ合成部は、前記第1画像データによって色が特定されている前記高解像度画素に関しては、前記特定された色を表す画素値を選択し、前記第1画像データによって色が特定されていない前記高解像度画素に関しては、前記第2画像データによって特定される画素値を選択することによって、前記合成画像データを作成する、画像処理装置。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、画像処理方法および装置、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータープログラム、そのコンピュータープログラムを記録した記録媒体、等の形態で実現することができる。
本発明の一実施例としての画像処理システムを示す説明図である。 画像データDHDL(「画像情報DHDL」とも呼ぶ)の作成の概略図である。 画像データの合成の概略図である。 画像データDHDLの作成(画素値決定)の手順を示すフローチャートである。 画素値決定の例を示す概略図である。 画素値決定の別の例を示す概略図である。 平均色を利用する実施例の概略図である。 高解像度画像データDHに画素値が設定される実施例の概略図である。 画像データDHDLの作成の別の実施例を示す概略図である。 代表色の選択の別の実施例を示す概略図である。
次に、この発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
B.第2実施例:
C.第3実施例:
D.第4実施例:
E.第5実施例:
F.変形例:
A.第1実施例:
図1は、本発明の一実施例としての画像処理システムを示す説明図である。この画像処理システム900は、コンピューター100と、コンピューター100に伝送路TLを介して接続された印刷装置200とを、含んでいる。コンピューター100は、入力データIDによって表される画像を印刷するために、入力データIDを展開して画像データを作成する。後述するように、作成される画像データは、高解像度画像データDHと低解像度画像データDLとを含んでいる。印刷装置200は、コンピューター100から受信した画像データに応じて、画像を印刷する。伝送路TLとしては、種々のデータ通信路(例えば、USBケーブルや、有線あるいは無線のネットワーク)を採用可能である。
コンピューター100は、RAM110と、CPU120と、データ送信部130と、を含んでいる。RAM110には、データ作成部112と、データ圧縮部114とが格納されている。これらの処理部112、114は、CPU120によって実行されるコンピュータープログラムモジュールである。これらのモジュール112、114は、図示しない不揮発性メモリ(例えば、ROMやハードディスクドライブ)から、RAM110に展開される。以下、モジュールに従ってCPU120が処理を実行することを、単に、「モジュール(例えば、データ作成部112)が処理を実行する」とも表現する。データ送信部130は、伝送路TLとの接続インターフェースである。
印刷装置200は、データ受信部210と、RAM220と、CPU230と、プリンター制御部240と、印刷ユニット250と、を含んでいる。データ受信部210は、伝送路TLとの接続インターフェースである。RAM220には、データ展開部222と、データ合成部224と、印刷データ作成部226と、が格納されている。これらの処理部222、224、226は、CPU230によって実行されるコンピュータープログラムモジュールである。これらのモジュール222、224、226は、図示しない不揮発性メモリからRAM220に展開される。以下、モジュールに従ってCPU230が処理を実行することを、単に、「モジュール(例えば、データ合成部224)が処理を実行する」とも表現する。なお、印刷データ作成部226は、色変換部226aと、ハーフトーン処理部226bとを、含んでいる。
プリンター制御部240は、印刷ユニット250を制御する。印刷ユニット250は、印刷を実行する印刷機構である。印刷機構としては、インク滴を印刷用紙に吐出して画像を形成する印刷機構や、トナーを印刷用紙上に転写・定着させて画像を形成する印刷機構等の種々の印刷機構を採用可能である。なお、本実施例では、プリンター制御部240は、専用の電子回路によって構成されている。
図2は、画像データDH、DL(「画像情報DH、DL」とも呼ぶ)の作成の概略図である。画像データDH、DLは、コンピューター100(図1)のデータ作成部112によって作成される。本実施例では、データ作成部112は、入力データIDを解析することによって、入力データIDによって表される画像を表す画像データDH、DLを作成する。図の左には、これらの画像データDH、DLの元になる元ラスターデータRDAが示されている。「ラスターデータ」は、画素単位で階調値を定めることによって画像を表すデータである。また、図の下には、画像データDH、DLの作成のための処理が示されている。
本実施例では、入力データIDは、PDL(Page Description Language:ページ記述言語)で記述されたPDLデータである。PDLとしては、例えば、ポストスクリプト(アドビシステムズ社の商標)がある。このようなPLDデータは、1以上の描画命令を含んでいる。1つの描画命令は、描画すべき1つのオブジェクトを表している。
オブジェクトの種類としては、例えば、「文字」と、「ビットマップ画像」と、「文字以外のベクトルグラフィックス」とを利用可能である。「文字」もベクトルグラフィックスの一種である。文字以外のベクトルグラフィックスとしては、例えば、線画やグラフがある。以下、文字以外のベクトルグラフィックスを「画像のベクトルグラフィックス」と呼び、ベクトルグラフィックスによって表されるオブジェクトのうちの文字以外のオブジェクトを「画像のオブジェクト」と呼ぶ。また、ビットマップ画像のオブジェクトを「ビットマップ画像オブジェクト」、あるいは、単に「ビットマップオブジェクト」とも呼ぶ。
入力データID(PDLデータ)は、コンピューター100で動作している文書作成アプリケーション(図示せず)によって、作成され得る。また、別のデータ処理装置(図示せず)からコンピューター100に入力データIDが供給されてもよい。
データ作成部112(図1)は、入力データID(PDLデータ)に従った高解像度のラスターライズによって、高解像度の各画素の画素値を特定できる。図2の左に示された元ラスターデータRDAは、特定された画素値を示している。同様に、データ作成部112は、入力データIDに従った低解像度のラスターライズによって、低解像度の各画素の画素値を特定できる(図示省略)。なお、本実施例では、元ラスターデータRDAの画素値は、R(赤)、G(緑)、B(青)のそれぞれの階調値で表されている。
また、データ作成部112は、特定された高解像度の各画素の画素値を利用して、高解像度画像データDHと低解像度画像データDLとを作成する(詳細は後述)。このように、元ラスターデータRDAは、高解像度画像データDHと低解像度画像データDLとに分離(分解)される。なお、データ作成部112は、元ラスターデータRDAを作成せずに、入力データIDから、直接に、高解像度画像データDHと低解像度画像データDLとを作成してもよい。
高解像度画像データDHと低解像度画像データDLとは、入力データIDによって表される同じ画像領域を、異なる解像度(画素密度)で、表している。そして、これらのデータDH、DLは、全体で、入力データIDによって表される画像を表している。本実施例では、高解像度画像データDHの画素密度が2400dpiであり、低解像度画像データDLの画素密度が600dpiである。1つの低解像度の画素が選択されると、その低解像度画素に含まれる4×4の高解像度の画素の領域が決まる(これらの高解像度画素は、その低解像度画素に対応している、と言うことができる)。一方、1つの高解像度画素が選択されると、その高解像度画素を含む1つの低解像度画素が決まる(その低解像度画素は、その高解像度画素に対応している、と言うことができる)。特許請求の範囲における「第1画素密度の複数の画素が、第2画素密度の1の画素に対応する」という表現は、第2画素密度のその1の画素に相当する領域に、第1画素密度のそれらの複数の画素が位置していることを、意味している。逆に、「第2画素密度の1の画素が、第1画素密度の1の画素に対応する」という表現は、第2画素密度のその1の画素に相当する領域に、第1画素密度のその1の画素が位置していることを、意味している。なお、元ラスターデータRDAの画素密度は、高解像度画像データDHの画素密度と同じである。また、図2に示された各画像データDH、DLの画素密度は、厳密なものではない。図2では、高解像度画像データDHの画素密度が、低解像度画像データDLの画素密度よりも高いことが、概略的に示されている。後述する図3の画像データDH、DLについても、同様である。
本実施例では、高解像度画像データDHと低解像度画像データDLとの作成の概要は、以下の通りである。
1)データ作成部112は、画像(入力データIDによって表される画像、すなわち、元ラスターデータRDAによって表される画像)に含まれる色の中から1つの色を代表色として選択する(ステップS10)。本実施例では、画像中の(画像領域に配置された)複数の高解像度画素(元ラスターデータRDA)のそれぞれにおける色のうちの、画素数の最も多い色(最大頻度色)が、代表色として選択される。
2)データ作成部112は、高解像度画像データDHの各画素のフラグを設定する(ステップS20)。具体的には、画像中の代表色を表す部分を表す画素(すなわち、元ラスターデータRDA中の代表色を表す画素に対応する画素)のフラグが「1」に設定され、他の画素のフラグが「0」に設定される。このように、高解像度画像データDHは、高解像度の各画素のフラグを表している。なお、データ作成部112は、各画素のフラグを「0」に初期化し、その後、画素値を決定する処理において、必要に応じてフラグを「1」に設定すればよい。
3)データ作成部112は、低解像度画像データDLの複数の画素のうちの、画像中の代表色とは異なる色を表す部分を表す画素に、画素値を設定する(ステップS30)。データ作成部112は、入力データIDを低解像度でラスターライズすることによって、低解像度の画素値を決定できる。
図2では、画素値あるいはフラグが設定された画素にハッチングが付されている。フラグ=1の高解像度画素の色は、代表色である。フラグ=0の高解像度画素の色は、低解像度画像データDLの対応画素によって色が表される。この対応画素は、高解像度の画素の位置を含む低解像度の画素である。各画像データDH、DLの作成の詳細については、後述する。
図1に示すデータ圧縮部114は、高解像度画像データDHを圧縮する(図2:S40)。本実施例では、高解像度画像データDHは、各画素の階調値を表さずに、各画素のフラグを表している。従って、データ圧縮部114は、ランレングス符号化等の単純な圧縮によって、高解像度画像データDHを高い効率で圧縮することができる。なお、本実施例では、低解像度画像データDLは圧縮されない。ただし、低解像度画像データDLを圧縮してもよい。
データ圧縮部114は、圧縮された高解像度画像データDHと、低解像度画像データDLと、代表色の階調値を表すデータとの全体(「圧縮データCD」と呼ぶ)を、データ送信部130に供給する。データ送信部130は、伝送路TLを介して、圧縮データCDを印刷装置200に送信する。
データ受信部210は、受信した圧縮データCDをデータ展開部222に供給する。データ展開部222は、受信した圧縮データCDを展開(伸張)して、高解像度画像データDHと、低解像度画像データDLと、代表色の階調値とを取得する。データ合成部224は、高解像度画像データDHと低解像度画像データDLとを合成することによって、合成ラスターデータRDCを作成する。
図3は、画像データの合成の概略図である。合成ラスターデータRDCは、高解像度画像データDH、DL(すなわち、入力データID(図1、図2))によって表される画像を表している。また、合成ラスターデータRDCの画素密度は、高解像度画像データDHの画素密度と同じである。データ合成部224は、高解像度画像データDHのフラグに応じて画像データDH、DLを合成することによって、合成ラスターデータRDCを作成する。本実施例では、データ合成部224は、合成ラスターデータRDCの各画素に関して、以下の処理を実行する。
1)合成ラスターデータRDCの1つの着目画素に対応する高解像度画像データDHの第1対応画素のフラグを確認する。第1対応画素は、着目画素と同じ位置の画素である。
2)フラグが「1」である場合には、代表色を表す階調値(画素値)を、着目画素の画素値として選択する。
3)フラグが「0」である場合には、低解像度画像データDLにおける第2対応画素の画素値を、着目画素の画素値として選択する。第2対応画素は、着目画素を含む画素である。
図1に示す印刷データ作成部226は、合成ラスターデータRDCを解析して印刷データPDを作成する。色変換部226aは、合成ラスターデータRDCの各画素の画素値を、印刷ユニット250で利用される各インクの階調値に変換する。例えば、合成ラスターデータRDCの画素値は、R(赤)G(緑)B(青)のそれぞれの階調値で表され得る。そして、印刷ユニット250は、C(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロ)K(ブラック)の各インクを利用し得る。この場合、色変換部226aは、RGBの階調値を、CMYKの階調値に変換する。ハーフトーン処理部226bは、各インクの階調値に応じて、ハーフトーン処理を実行する。そして、ハーフトーン処理部226bは、ハーフトーン処理の結果に応じて、印刷データPDを作成する。
印刷データ作成部226は、作成した印刷データPDをプリンター制御部240に供給する。プリンター制御部240は、印刷データPDに応じて印刷ユニット250を制御する。これにより、印刷ユニット250は、画像を印刷する。なお、印刷データ作成部226とプリンター制御部240と印刷ユニット250との全体は、「印刷部」に相当する。
図4は、画像データDH、DLの作成(画素値決定)の手順を示すフローチャートである。最初のステップS100では、データ作成部112(図1)は、元ラスターデータRDA(図2)を読み込みを開始する。次のステップS105では、データ作成部112は、代表色を決定する。本実施例では、代表色は、複数の高解像度の画素の色のうちの、最も画素数の多い色である。
次のステップS110では、データ作成部112は、1つの低解像度の画素を選択し、その画素に対応するn×nの高解像度の画素の画素値を取得する(nは2以上の整数。本実施例では、n=4)。低解像度の画素は、低解像度画像データDLの画素に相当し、高解像度の画素は、高解像度画像データDHの画素に相当する。以下、選択された1つの低解像度の画素を「着目低解像度画素」とも呼ぶ。着目低解像度画素は、複数の低解像度の画素から、所定の順番で選択される。データ作成部112は、複数の低解像度の画素のそれぞれに関して、後述するステップS120〜S170の処理を実行する。全ての低解像度の画素の処理が完了している場合(すなわち、画像データの終端の画素まで処理が完了している場合)には(S120:Yes)、データ作成部112は、画像データDH、DLの作成を完了する。
図5は、画素値決定の例を示す概略図である。図の左上には元ラスターデータRDAが示され、図の左下には、元ラスターデータRDAの一部の領域RDA1が示され、図の右には、画像データDH、DLのそれぞれにおける、部分領域RDA1と同じ領域を表す部分領域DH1、DL1が示されている。部分領域RDA1は、3×3の低解像度画素の領域(すなわち、12×12の高解像度画素の領域)を示している。部分領域RDA1、DL1には、行番号(R1、R2、R3)と列番号(C1、C2、C3)が示されている。以下、1つの低解像度画素を、これらの行番号と列番号との組み合わせで表現する(例えば、左下の隅の画素PBLを画素R3C1と呼ぶ)。
部分領域RDA1の複数の高解像度画素のそれぞれの色は、代表色RCLと、第1色CL1と、第2色CL2と、第3色CL3とのいずれかに設定されている。図中では、各色RCL、CL1、CL2、CL3に、互いに異なるハッチングが付されている。図5の例では、左上の2つの低解像度画素R1C1、R2C1の各々は、代表色RCLの高解像度画素と第3色CL3の高解像度画素とで表されている(すなわち、2つの低解像度画素R1C1、R2C1の各々は、代表色RCLと第3色CL3とのみを含んでいる)。最下の3つの低解像度画素R3C1〜R3C3の各々は、代表色RCLと第1色CL1とのみを含んでいる。残りの4つの低解像度画素R1C2、R2C2、R1C3、R2C3の各々は、代表色RCLと第2色CL2とのみを含んでいる。
図4の次のステップS130では、データ作成部112(図1)は、低解像度画像データDLの着目低解像度画素の画素値を、着目低解像度画素に含まれる色のうちの代表色以外の色の値に設定する。例えば、部分領域RDA1の左下の隅の画素R3C1(画素PBL)には、代表色RCL以外に、1つの色(第1色CL1)が含まれている。そこで、データ作成部112は、低解像度画像データDLの部分領域DL1の対応する画素R3C1の画素値を、第1色CL1を表す値に設定する。なお、着目低解像度画素に含まれる色のうちの代表色以外の色の総数が2以上である場合がある。この場合については、後述する。
次のステップS140では、データ作成部112(図1)は、着目低解像度画素に含まれる複数の高解像度の画素から1つを選択し、選択された画素の画素値を取得する。以下、選択された1つの高解像度の画素を「着目高解像度画素」とも呼ぶ。着目高解像度画素は、複数の高解像度の画素から、所定の順番で選択される。データ作成部112は、着目低解像度画素に含まれる全ての高解像度画素のそれぞれに関して、後述するステップS150〜S170の処理を実行する。全ての高解像度画素(本実施例では、16個の高解像度画素)の処理が完了している場合(すなわち、n×nの画素の終端まで処理が完了している場合)には(S150:Yes)、データ作成部112は、ステップS110に戻る。
図4のステップS160では、データ作成部112は、着目高解像度画素の特性(具体的には、色。以下、「着目色」と呼ぶ)を、代表色と比較する。着目色が代表色と異なる場合には、データ作成部112は、ステップS140に戻る。本実施例では、同じ色成分の階調値が、着目色と代表色の間で異なっている場合に、着目色が代表色と異なっていると判断される。
着目色が代表色と同じである場合には、データ作成部112(図1)は、次のステップS170で、高解像度画像データDHの着目高解像度画素のフラグを「1」に設定する。そして、データ作成部112は、ステップS140に戻る。
このように、色の比較結果に応じたフラグの設定が、着目低解像度画素に含まれる複数の高解像度画素のそれぞれに関して、実行される。例えば、図5の部分領域RDA1の左下の隅の低解像度画素R3C1に関しては、高解像度の部分領域DH1における最上の1つの行の4つの高解像度画素PHaのフラグが「0」に維持され、残りの3つの行の12個の高解像度画素PHbのフラグが「1」に設定される。
他の低解像度画素に関しても、同様に、画素値とフラグとが設定される。なお、図5に示す画像部分の合成ラスターデータRDCを作成する場合には、データ合成部224(図1)は、以下のように処理を行う。高解像度画像データDHの対応画素のフラグが「1」である高解像度画素(合成ラスターデータRDCの画素)に関しては、データ合成部224は、代表色の階調値を選択する。例えば、図5の第2領域PHbに関しては、フラグが「1」であるので、代表色の階調値が選択される。対応画素のフラグが「0」である高解像度画素に関しては、データ合成部224は、低解像度画像データDLの対応画素の色の階調値を選択する。例えば、図5の第1領域PHaに関しては、フラグが「0」であるので、低解像度画像データDL(図5の部分領域DL1)の対応画素R3C1の色(第1色CL1)の階調値が選択される。
1つの着目低解像度画素に含まれる色のうちの代表色以外の色の総数が2以上である場合がある。この場合、本実施例では、以下のように画素値とフラグとが決定される。
図6は、画素値決定の別の例を示す概略図である。図6には、図5と同様に、元ラスターデータRDAと、元ラスターデータRDAの部分領域RDA2と、画像データDH、DLのそれぞれにおける、部分領域RDA2と同じ領域を表す部分領域DH2A、DL2Aが示されている。第2部分領域RDA2は、3×3の低解像度画素の領域を示している。また、第2部分領域RDA2は、図5の第1部分領域RDA1とは異なる部分を示している。
第2部分領域RDA2の複数の高解像度画素のそれぞれは、代表色RCLと、第1色CL1と、第2色CL2とのいずれかに設定されている。図中では、各色RCL、CL1、CL2に、互いに異なるハッチングが付されている。図6の例では、最上の3つの低解像度画素R1C1〜R1C3の各々は、代表色RCLと第1色CL1とのみを含んでいる。左下の4つの低解像度画素R2C1、R2C2、R3C1、R3C2の各々は、代表色RCLと第2色CL2とのみを含んでいる。右下の2つの低解像度画素R2C3、R3C3の各々は、代表色RCLに加えて、複数の色CL1、CL2を含んでいる。以下、これらの画素R2C3、R3C3を、それぞれ、画素MP1、MP2とも呼ぶ。
代表色RCL以外に複数の色を含む着目低解像度画素(例えば、画素MP1、MP2)に関しては、図4のステップS130で、データ作成部112(図1)は、低解像度画像データDLの着目低解像度画素の画素値を、以下のように決定する。データ作成部112は、着目低解像度画素の画素値を、代表色RCL以外の複数の色のうちの高解像度の画素数の最も多い色(最大頻度色)を表す値に、設定する。例えば、図6の第1画素MP1には、代表色RCL以外に、第1色CL1と第2色CL2とが含まれる。第1色CL1の画素数は「4」であり、第2色CL2の画素数は「2」である。画素数の最も多い色は第1色CL1である。従って、部分領域DL2Aにおける画素R2C3(第1画素MP1に対応する画素)の画素値は、第1色CL1の値に設定される。なお、代表色RCLを表す高解像度画素のフラグは、代表色RCL以外の色の総数に拘わらずに、「1」に設定される。第2画素MP2に関しても、同様に、画素値とフラグとが設定される。なお、1つの着目低解像度画素の中に、複数の最大頻度色が存在する場合がある。この場合には、データ作成部112は、複数の最大頻度色の中から任意の1つを選択すればよい。選択方法としては、任意の方法を採用可能である。
なお、図6に示す画像部分の合成ラスターデータRDCを作成する場合には、データ合成部224(図1)は、以下のように処理を行う。高解像度画像データDHの対応画素のフラグが「1」である高解像度画素(合成ラスターデータRDCの画素)に関しては、データ合成部224は、代表色の階調値を選択する。例えば、図6の太線で示された第1領域PHcに関しては、フラグが「1」であるので、代表色の階調値が選択される。対応画素のフラグが「0」である高解像度画素に関しては、データ合成部224は、低解像度画像データDLの対応画素の色の階調値を選択する。例えば、図6の太線で示された第2領域PHdと第3領域PHeとのそれぞれに関しては、フラグが「0」であるので、低解像度画像データDL(図6の部分領域DL2A)の対応画素R2C3の色(第1色CL1)の階調値が選択される。このように、一部の高解像度画素(例えば、図6の第3領域PHeの画素)に関しては、元の色とは異なる色が選択される。しかし、本実施例では、低解像度画像データDLには最大頻度色が設定されているので、色が変えられる高解像度画素の数を少なくすることができる。その結果、画像データDH、DLから再現される画像を観察するユーザの違和感を低減できる。
以上のように、本実施例では、画像中の代表色を表す部分を表す高解像度画素を特定する情報(フラグ)を含むデータが、画素密度の高い高解像度画像データDHとして作成されるので、全ての高解像度画素が階調値を有する場合と比べて、データ量を低減できる。また、画像中の代表色とは異なる色を表す部分を表す低解像度画素の画素値を含むデータが、画素密度の低い低解像度画像データDLとして作成されるので、さらに、データ量を低減できる。また、代表色RCLに加えて複数の色を含む低解像度の画素に関しては、1つの色の階調値が低解像度画像データDLの低解像度画素に設定される。従って、データ量を効果的に低減できる。また、高解像度画像データDHと低解像度画像データDLとの全体で、種々の色を表す画像を表すことができる。
また、高解像度画素のそれぞれの色のうちの最も多い色が代表色として選択されるので、高解像度画像データDHによって広い画像領域が表される。その結果、データ量を低減しつつ、精細な画像を表すことができる。
B.第2実施例:
図6に示す実施例において、最大頻度色の代わりに平均色を採用してもよい。図7は、平均色を利用する実施例の概略図である。図6に示す実施例との差違は、着目低解像度画素に含まれる色のうちの代表色以外の色の総数が2以上である場合に、最大頻度色の代わりに平均色が利用される点だけである。図7には、図6と同じ元ラスターデータRDAと第2部分領域RDA2とが示されている。また、画像データDH、DLのそれぞれにおける、部分領域RDA2と同じ領域を表す部分領域DH2B、DL2Bも示されている。
データ作成部112は、代表色RCL以外に複数の色を含む着目低解像度画素の画素値を、代表色RCL以外の複数の色の平均色を表す値に、設定する。例えば、図7の第1画素MP1には、代表色RCL以外に、第1色CL1と第2色CL2とが含まれる。第1色CL1の画素数は「4」であり、第2色CL2の画素数は「2」である。従って、部分領域DL2Bにおける画素R2C3(第1画素MP1に対応する)の画素値は、4つの第1色CL1と2つの第2色CL2とから得られる平均色CLaを表す値に、設定される。平均色は、各色成分の階調値の平均値によって表される色である。第2画素MP2に対応する画素R3C3の画素値も、同様に、平均色CLbを表す値に設定される。
高解像度画像データDHは、本実施例では、図6に示す第1実施例と同様に、作成される。従って、部分領域DH2Bは、図6の部分領域DH2Aと、同じである。すなわち、本実施例の高解像度画像データDHは、第1実施例の高解像度画像データDHと同じである。
このように、本実施例では、代表色RCL以外に複数の色を含む着目低解像度画素に関しては、低解像度画像データDLに1つの色(平均色)が設定される。その結果、画像データDH、DLから再現される画像を観察するユーザの違和感を低減できる。また、データ量を効果的に低減できる。
C.第3実施例:
図6に示す実施例において、1つの着目低解像度画素の複数の高解像度画素のうちの、代表色RCLと低解像度画像データDLに設定される色との両方と異なる色を表す高解像度画素に関しては、高解像度画像データDHに画素値を設定してもよい(両方の色と異なる色は、特許請求の範囲における「残余色」に相当する)。図8は、高解像度画像データDHに画素値が設定される実施例の概略図である。図6に示す実施例との差違は、高解像度画像データDHの残余色を表す画素に、残余色を表す画素値が設定される点だけでる。図8には、図6と同じ元ラスターデータRDAと第2部分領域RDA2とが示されている。また、画像データDH、DLのそれぞれにおける、部分領域RDA2と同じ領域を表す部分領域DH2C、DL2Cも示されている。第2部分領域RDA2中の3つの画素Pa、Pb、Pcは、それぞれ、残余色を表す画素に相当する。なお、代表色は、画像中の(画像領域に配置された)全ての低解像度画素に共通であり、低解像度画像データDLに設定される色は、低解像度画素毎に異なり得る。従って、残余色は、低解像度画素毎に異なり得る。
データ作成部112は、代表色RCL以外に複数の色を含む着目低解像度画素の画素値を、図6に示す第1実施例と同様に、最大頻度色を表す値に設定する。例えば、図8の部分領域DL2Cの画素R2C3(第1画素MP1に対応する画素)の画素値は、第1色CL1を表す値に設定される。画素R3C3(第2画素MP2に対応する画素)についても、同様である。すなわち、本実施例の低解像度画像データDLは、第1実施例の低解像度画像データDLと、同じである。
さらに、データ作成部112は、残余色を表す高解像度画素に関しては、高解像度画像データDHに画素値を設定する。図8の部分領域DH2Cには、3つの画素PXa〜PXcが示されている。これらの画素PXa〜PXcは、第2部分領域RDA2のPa〜Pcに、それぞれ対応している。データ作成部112は、高解像度画像データDH(部分領域DH2C)の画素PXa〜PXcのそれぞれに、画素値を設定する。画素値としては、第2部分領域RDA2の対応画素Pa〜Pcの画素値が、それぞれ、採用される。
図8に示す画像部分の合成ラスターデータRDCを作成する場合には、データ合成部224(図1)は、以下のように処理を行う。高解像度画像データDHの対応画素のフラグが「1」である高解像度画素(合成ラスターデータRDCの画素)に関しては、データ合成部224は、代表色の階調値を選択する。例えば、図8の太線で示された第1領域PHfに関しては、フラグが「1」であるので、代表色の階調値が選択される。対応画素のフラグが「0」である高解像度画素に関しては、データ合成部224は、低解像度画像データDLの対応画素の色の階調値を選択する。例えば、図8の太線で示された第2領域PHgに関しては、フラグが「0」であるので、低解像度画像データDL(図8の部分領域DL2C)の対応画素R2C3の色(第1色CL1)の階調値が選択される。対応画素に画素値が設定されている高解像度画素に関しては、データ合成部224は、その画素値を選択する。例えば、図8の3つの画素PXa〜PXcに関しては、これらの画素の画素値が、合成ラスターデータRDCの画素値として採用される。
以上のように、本実施例では、残余色に関しては、高解像度画像データDHに画素値が設定されるので、高解像度画像データDHと低解像度画像データDLとの全体で、種々の色を表す画像を忠実に表すことができる。また、低解像度画像データDLには、最大頻度色が設定されるので、残余色を表す高解像度画素の数を低減することができる。その結果、データ量を効果的に低減できる。
D.第4実施例:
図9は、画像データDH、DLの作成の別の実施例を示す概略図である。本実施例では、データ作成部112(図1)は、元ラスターデータRDAに応じて、低解像度画像データDLの画素密度を、予め準備された複数の候補の中から、選択する。この選択は、画像中の全ての低解像度画素に関して、1つの低解像度画素に含まれる色のうちの代表色以外の色の総数が1以下となるように、行われる。
本実施例では、「600dpi」と「1200dpi」とが、低解像度画像データDLの画素密度の候補である。高解像度画像データDH(すなわち、元ラスターデータRDA)の画素密度は2400dpiに固定されている。図9には、図6と同じ元ラスターデータRDAと第2部分領域RDA2とが示されている。図の左下の第2部分領域RDA2では、600dpiの低解像度画素が太線で示されている。図の右下の第2部分領域RDA2では、1200dpiの低解像度画素が太線で示されている。
データ作成部112は、まず、低い画素密度(600dpi)に従って、代表色以外に複数の色を含む低解像度の画素が存在するか否かを確認する。図9の例では、2つの画素MP1、MP2が、代表色RCL以外に複数の色CL1、CL2を含んでいる。そこで、データ作成部112は、次の候補(1200dpi)に従って、代表色以外に複数の色を含む低解像度の画素が存在するか否かを確認する。図9の例では、全ての高解像度(1200dpi)の画素に関して、代表色RCL以外の色の総数が1以下である。そこで、データ作成部112は、その候補(1200dpi)を採用する。そして、データ作成部112は、選択した候補(画素密度)に従って、図4、図5に示す第1実施例と同様に、画像データDH、DLを作成する。
本実施例によれば、1つの低解像度画素に含まれる色(代表色を除く)の総数が1以下となるように低解像度画像データDLの画素密度が選択されるので、高解像度画像データDHと低解像度画像データDLとの全体で、種々の色を表す画像を忠実に表すことができる。
なお、低解像度画像データDLの画素密度の候補としては、予め準備された複数の画素密度を採用すればよい。また、候補の総数は2に限らず、任意の複数を採用可能である。例えば、図9に示す実施例において、「1200dpi」と「800dpi」と「600dpi」とを候補として採用してもよい。いずれの場合も、データ作成部112は、「画像中の(画像領域に配置された)複数の低解像度画素のそれぞれに関して、1つの低解像度画素に含まれる色のうちの代表色以外の色の総数が1以下となる」という条件を満たす候補(画素密度)のうちの、最も低い画素密度を選択することが好ましい。こうすれば、低解像度画像データDLのデータ量を効果的に低減できる。
E.第5実施例:
図10は、代表色の選択の別の実施例を示す概略図である。この選択は、上述の各実施例に適用可能である。本実施例では、データ作成部112は、まず、画像中の(画像領域に配置された)複数の低解像度画素の中から、1つの低解像度画素に含まれる色の総数が2以上であるような低解像度画素(多色低解像度画素)を特定する。そして、データ作成部112は、多色低解像度画素に含まれる色のうちの、最も多くの多色低解像度画素に含まれる色を、代表色として選択する。
図10には、元ラスターデータRDAの一部の領域RDA3と、多色低解像度画素に含まれる色のリストCLLと、代表色RCLと、画像データDH、DLのそれぞれにおける、部分領域RDA3と同じ領域を表す部分領域DH3、DL3と、が示されている。図10の例では、高解像度画像データDHの画素密度が2400dpiであり、低解像度画像データDLの画素密度が1200dpiである。1つの低解像度画素は、2×2の4つの高解像度画素の領域に対応する。また、部分領域RDA3は、2行3列の低解像度画素の領域(すなわち、4行6列の高解像度画素の領域)を表している。部分領域RDA3では、低解像度画素が実線で表され、高解像度画素が破線で表されている。1行目には、左から順番に、3つの低解像度画素PXLa、PXLb、PXLcが並んでいる。2行目には、左から順番に、3つの低解像度画素PXLd、PXLe、PXLfが並んでいる。
各高解像度画素には、色を表す符号が示されている。Kは「黒」を表し、Bは「青」を表し、Rは「赤」を表している。図示するように、第1画素PXLaは、3つのBと1つのKとのみを含んでいる。第2画素PXLbは、2つのKと1つのBと1つのRとのみを含んでいる。第3画素PXLcは、3つのRと1つのKとのみを含んでいる。さらに、第4画素PXLdはKのみを含み、第5画素PXLeはKのみを含み、第6画素PXLfはRのみを含んでいる。図10の例では、多色を表す低解像度画素は、これらの3つの画素PXLa〜PXLcのみであることと仮定している。多色低解像度画素に含まれる色は、K、B、Rの3色である。
図10の右上には、色リストCLLが示されている。色リストCLLには、多色低解像度画素に含まれる全ての色(図10の例では、3つの色K、B、R)が、挙げられている。また、各色のそれぞれには、その色を含む多色低解像度画素の総数が、対応付けられている。図10の例では、Kを含む画素の数が「3(PXLa〜PXLc)」であり、Bを含む画素の数が「2(PXLa、PXLb)」であり、Rを含む画素の数が「2(PXLb、PXLc)」である。データ作成部112(図1)は、元ラスターデータRDA(あるいは、入力データID)を解析することによって、色と画素数とのこのような関係を特定する。
次に、データ作成部112(図1)は、最大画素数に対応付けられた色を代表色として選択する。図10の例では、K(黒)が代表色RCLとして選択される。次に、データ作成部112は、選択した代表色に従って、画像データDH、DLを作成する。画像データDH、DLの作成方法としては、上述の各実施例の方法を採用可能である。例えば、代表色RCL以外に複数の色を含む画素PXLb(図10)の処理としては、図6の処理と、図7の処理と、図8の処理との、いずれの処理を採用してもよい(図中の符号CLxは、決定された色を示している)。なお、図10の部分領域DL3に示された画素PXLac〜PXLfcは、部分領域RDA3に示された画素PXLa〜PXLfに、それぞれ相当している。
以上のように、本実施例では、最も多くの多色低解像度画素に含まれている色が代表色として選択されるので、画素密度の高い高解像度画像データDHによって広い画像領域が表される。その結果、データ量を低減しつつ、精細な画像を表すことができる。なお、1つの多色低解像度画素によって表される領域は、特許請求の範囲における「多色低解像度画素領域」に相当する。そして、本実施例のデータ作成部112の動作は、以下のように言い換えることができる。データ作成部112は、高解像度(第1画素密度)の複数の画素であって、低解像度(第2画素密度)の1の画素に対応し、かつ、色の総数が2以上である複数の(高解像度の)画素が位置する多色低解像度画素領域を特定する。そして、データ作成部112は、高解像度(第1画素密度)の画素の色のうち、最も多くの多色低解像度画素領域に含まれる色を、代表色として選択する。
F.変形例:
なお、上記各実施例における構成要素の中の、独立クレームでクレームされた要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
変形例1:
図6、図7に示す実施例において、代表色以外に複数の色を含む低解像度の画素に関して、低解像度画像データDLの低解像度画素に設定される色(画素値)としては、最大頻度色や平均色に限らず、代表色以外の色を総合して得られる種々の1つの色を採用可能である。ここで、「代表色以外の色を総合して得られる色」は、「代表色以外の色の画素値の関数で表される色」を意味している。このような関数としては、任意の関数を採用可能である。例えば、平均を返す関数や、最大値を返す関数や、最頻値を返す関数や、最小値を返す関数や、中央値(メジアン)を返す関数を採用可能である。ここで、関数は、色成分毎に設定されてよい。また、画素値に加えて画素の位置を引数として利用する関数を採用してもよい。例えば、低解像度画素の内部における複数の高解像度画素に優先順位を予め割り当て、代表色以外の色を表す高解像度画素のうちの最も優先順位の高い画素の色を返す関数を、採用してもよい。
また、図8に示す実施例において、代表色以外に複数の色を含む低解像度の画素に関して、低解像度画像データDLの低解像度画素に設定される色(画素値)としては、最大頻度色に限らず、代表色以外の複数の色から任意に選択された1つの色を採用可能である。ただし、最大頻度色を採用すれば、高解像度画像データDHに画素値が設定される高解像度画素の総数を低減できる。
変形例2:
上述の各実施例において、高解像度画像データDHに含まれる、代表色の画素を特定する情報としては、フラグに限らず、種々の情報を採用可能である。例えば、代表色を示す高解像度画素の識別番号のリストを高解像度画像データDHとして採用してもよい。また、代表色を表す高解像度画素の位置を表す情報を高解像度画像データDHとして採用してもよい。いずれの場合も、データ作成部112は、画像データDH、DLに加えて、代表色の階調値(画素値)を表すデータを、データ合成部224に供給することが好ましい。また、一部の高解像度画素(代表色の画素を含む)の画素値を表すデータを高解像度画像データDHとして採用してもよい。この場合も、代表色を表す階調値によって、代表色を表す画素が特定される。また、この場合も、同一の階調値を表す複数の画素が連続し得るので、高解像度画像データを効率よく圧縮することができる。いずれの場合も、高解像度画像データDHによって、高解像度画素の色が特定される。
いずれの場合も、データ合成部224(図1)は、高解像度画像データDHによって色が特定されている高解像度画素に関しては、特定された色を表す画素値を選択し、高解像度画像データDHによって色が特定されていない高解像度画素に関しては、低解像度画像データDLによって特定される画素値を選択すればよい。こうすれば、データ合成部224は、画像データDH、DLから、適切に、画像を再現することができる。また、画像データDH、DLから、画素値やフラグの設定されていない画素のデータを削除してもよい。
変形例3:
上述の各実施例において、データ圧縮部114(図1)とデータ展開部222とによる圧縮・伸張のアルゴリズムとしては、ランレングス符号化に限らず、任意のアルゴリズムを採用可能である(例えば、ハフマン符号化)。いずれの場合も、可逆圧縮アルゴリズムを採用することが好ましい。また、圧縮対象は、高解像度画像データDHと低解像度画像データDLとの少なくとも一方でよい。例えば、両方の画像データDH、DLを圧縮してもよい。また、このような圧縮(データ圧縮部114、データ展開部222)を省略してもよい。ただし、これらの画像データDH、DLの少なくとも一方を圧縮することが好ましい。こうすれば、データ伝送路(例えば、図1の伝送路TL)の帯域が狭い場合であっても、画像データDH、DLを高速に転送することができる。また、画像データDH、DLの格納に利用される記憶領域の容量を低減することもできる。
変形例4:
上述の各実施例において、入力データIDの形式としては、PDL形式に限らず、他の形式を採用してもよい。例えば、ラスターデータを入力データIDとして採用してもよい。入力データIDの画素密度が、高解像度画像データDHの画素密度と異なる場合には、データ作成部112(図1)は、入力データIDの解像度変換処理によって、高解像度の各画素の画素値(元ラスターデータRDA)を特定すればよい。
また、高解像度画像データDHの解像度が、2400dpiと異なっていてもよく、低解像度画像データDLの解像度が、600dpiと異なっていても良い。一般には、高解像度画像データDHの解像度(画素密度)が、低解像度画像データDLの解像度(画素密度)よりも、高ければよい。ここで、縦方向の解像度が水平方向の解像度と異なっていても良い。この場合、縦方向と水平方向との少なくとも一方において、高解像度画像データDHの解像度が、低解像度画像データDLの解像度よりも高ければよく、縦方向と水平方向とのいずれか一方において、解像度が同じであってもよい。いずれの場合も、縦方向と横方向とのそれぞれにおいて、高解像度画像データDHの解像度(画素密度)が、低解像度画像データDLの解像度(画素密度)のL倍(Lは1以上の整数)であることが好ましい。また、画素値の色成分は、RGBに限らず、他の色成分であってもよい。
変形例5:
上述の各実施例において、画像処理システムの構成としては、図1に示す構成に限らず、種々の構成を採用可能である。例えば、コンピューター100の要素の一部が印刷装置200に設けられていてもよい。逆に、印刷装置200の要素の一部がコンピューター100に設けられていてもよい。また、コンピューター100と印刷装置200とが、1つの装置に組み込まれていても良い。また、データ圧縮部114とデータ展開部222とが省略されてもよい。また、データ合成部224が、印刷装置200とコンピューター100とのいずれとも異なる別の装置に設けられていてもよい。
いずれの場合も、画像データDH、DLを作成するデータ作成部112を有する画像処理装置を利用してよい。こうすれば、高解像度画像データDHと低解像度画像データDLとを利用する場合の不具合の可能性を低減できる(例えば、データ量を低減できる)。そして、このような画像データDH、DLを高解像度画像データDHによって特定される階調値を優先して合成するデータ合成部224を有する画像処理装置を利用してよい。こうすれば、適切に画像を再現することができる。
また、合成ラスターデータRDC(図1、図3)の用途としては、印刷に限らず、任意の用途を採用可能である。例えば、ディスプレイ装置が、合成ラスターデータRDCに応じて画像を表示してもよい。このように、合成ラスターデータRDCに応じて画像を出力(表示や印刷)する種々の画像出力部を利用してよい。なお、画像出力部は、データ合成部224を有する処理装置とは別の装置であってもよい。
また、データ作成部112からデータ合成部224へ、画像データDH、DLを転送する方法としては、任意の方法を採用可能である。例えば、伝送路TL(図1)の代わりに、着脱可能なメモリ(例えば、USBメモリ)を利用してもよい。この場合、コンピューター100と印刷装置200とのそれぞれに、メモリを接続するためのインターフェースを設ければよい。また、データ作成部112とデータ合成部224とが同じ装置に設けられてもよい。この場合には、データ作成部112とデータ合成部224との両方から参照可能なメモリ(例えば、共有メモリ)を利用してもよい。
変形例6:
上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部あるいは全部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、図1のデータ作成部112の機能を、論理回路を有するハードウェア回路によって実現してもよい。
また、本発明の機能の一部または全部がソフトウェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピュータープログラム)は、コンピューター読み取り可能な記録媒体に格納された形で提供することができる。この発明において、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピューター内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピューターに固定されている外部記憶装置も含んでいる。
100…コンピューター
110…RAM
112…データ作成部
114…データ圧縮部
120…CPU
130…データ送信部
200…印刷装置
210…データ受信部
220…RAM
222…データ展開部
224…データ合成部
226…印刷データ作成部
226a…色変換部
226b…ハーフトーン処理部
230…CPU
240…プリンター制御部
250…印刷ユニット
900…画像処理システム
ID…入力データ
CD…圧縮データ
PD…印刷データ
DH…高解像度画像データ
TL…伝送路
DL…低解像度画像データ
RDA…元ラスターデータ
RDC…合成ラスターデータ
CLL…色リスト

Claims (10)

  1. 画像処理装置であって、
    画像を表す入力データに応じて画像データを作成するデータ作成部を備え、
    前記画像データは、第1画素密度の第1画像データと、前記第1画素密度よりも低い第2画素密度の第2画像データとを、含み、
    前記データ作成部は、
    前記画像に含まれる色の中から代表色を選択し、
    前記第1画像データとして、前記画像を表す画像領域に前記第1画素密度で配置された複数の高解像度画素のうちの、前記画像中の前記代表色を表す部分を表す高解像度画素を特定する情報を含むデータを作成し、
    前記第2画像データとして、前記画像領域に前記第2画素密度で配置された複数の低解像度画素のうちの、前記画像中の前記代表色とは異なる色を表す部分を表す低解像度画素の画素値を含むデータを作成する、
    画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記データ作成部は、
    前記画像領域のうち、前記第1画素密度の複数の画素であって、前記第2画素密度の1の画素に対応し、かつ、色の総数が2以上である前記複数の画素が位置する多色低解像度画素領域を特定し、
    前記第1画素密度の画素の色のうち、最も多くの前記多色低解像度画素領域に含まれる色を、前記代表色として選択する、
    画像処理装置。
  3. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記データ作成部は、前記画像領域における前記第1画素密度の画素の色のうち、最も多い色を、前記代表色として選択する、
    画像処理装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記データ作成部は、前記画像領域のうち、前記第1画素密度の複数の画素であって、前記第2画素密度の1の画素に対応する前記複数の画素が位置する領域において、前記第1画素密度の画素の前記代表色以外の色の総数が1以下となるように、予め準備された複数の画素密度の候補の中から、前記第2画素密度を選択して、前記第2画像データを作成する、
    画像処理装置。
  5. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記データ作成部は、前記画像領域のうち、前記第1画素密度の複数の画素であって、前記第2画素密度の1の画素に対応する前記複数の画素が位置する領域において、前記第1画素密度の画素の前記代表色以外の色の総数が2以上である場合に、前記第2画像データにおける前記低解像度画素の画素値を、前記代表色以外の色を総合して得られる1の色を表す値に設定する、
    画像処理装置。
  6. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記データ作成部は、前記画像領域のうち、前記第1画素密度の複数の画素であって、前記第2画素密度の1の画素に対応する前記複数の画素が位置する領域において、前記第1画素密度の画素の前記代表色以外の色の総数が2以上である場合に、
    前記代表色以外の色から1の色を選択して、前記第2画像データにおける前記低解像度画素の画素値を前記選択された色を表す値に設定し、
    前記第1画像データにおける前記高解像度画素のうち、前記代表色と前記選択された色との両方と異なる残余色を表す位置の前記高解像度画素の画素値を、前記残余色を表す値に設定する、
    画像処理装置。
  7. 画像処理システムであって、
    画像を表す入力データに応じて画像データを作成するデータ作成部と、
    データ合成部と、を備え、
    前記画像データは、第1画素密度の第1画像データと、前記第1画素密度よりも低い第2画素密度の第2画像データとを、含み、
    前記データ作成部は、
    前記画像に含まれる色の中から代表色を選択し、
    前記第1画像データとして、前記画像を表す画像領域に前記第1画素密度で配置された複数の高解像度画素のうちの、前記画像中の前記代表色を表す部分を表す高解像度画素を特定する情報を含むデータを作成し、
    前記第2画像データとして、前記画像領域に前記第2画素密度で配置された複数の低解像度画素のうちの、前記画像中の前記代表色とは異なる色を表す部分を表す低解像度画素の画素値を含むデータを作成し、
    前記データ合成部は、前記第1画像データと前記第2画像データとを合成することによって、前記画像を表す前記第1画素密度の合成画像データを作成し、
    前記データ合成部は、前記第1画像データによって色が特定されている前記高解像度画素に関しては、前記特定された色を表す画素値を選択し、前記第1画像データによって色が特定されていない前記高解像度画素に関しては、前記第2画像データによって特定される画素値を選択することによって、前記合成画像データを作成する、
    画像処理システム。
  8. 画像データを作成する方法であって、
    画像を表す入力データに応じて画像データを作成する工程を備え、
    前記画像データは、第1画素密度の第1画像データと、前記第1画素密度よりも低い第2画素密度の第2画像データとを、含み、
    前記画像データを作成する工程は、
    前記画像に含まれる色の中から代表色を選択する工程と、
    前記第1画像データとして、前記画像を表す画像領域に前記第1画素密度で配置された複数の高解像度画素のうちの、前記画像中の前記代表色を表す部分を表す高解像度画素を特定する情報を含むデータを作成する工程と、
    前記第2画像データとして、前記画像領域に前記第2画素密度で配置された複数の低解像度画素のうちの、前記画像中の前記代表色とは異なる色を表す部分を表す低解像度画素の画素値を含むデータを作成する工程と、
    を含む、方法。
  9. 画像データを作成する処理をコンピューターに実行させるコンピュータープログラムであって、
    画像を表す入力データに応じて画像データを作成する機能をコンピューターに実現させ、
    前記画像データは、第1画素密度の第1画像データと、前記第1画素密度よりも低い第2画素密度の第2画像データとを、含み、
    前記画像データを作成する機能は、
    前記画像に含まれる色の中から代表色を選択する機能と、
    前記第1画像データとして、前記画像を表す画像領域に前記第1画素密度で配置された複数の高解像度画素のうちの、前記画像中の前記代表色を表す部分を表す高解像度画素を特定する情報を含むデータを作成する機能と、
    前記第2画像データとして、前記画像領域に前記第2画素密度で配置された複数の低解像度画素のうちの、前記画像中の前記代表色とは異なる色を表す部分を表す低解像度画素の画素値を含むデータを作成する機能と、
    を含む、コンピュータープログラム。
  10. 画像処理装置であって、
    第1画素密度の第1画像データと、前記第1画素密度よりも低い第2画素密度の第2画像データとを合成することによって、画像を表す前記第1画素密度の合成画像データを作成するデータ合成部を備え、
    前記第1画像データは、前記画像を表す画像領域に前記第1画素密度で配置された複数の高解像度画素のうちの、代表色を表す部分を表す高解像度画素を特定する情報を含むデータであり、
    前記第2画像データは、前記画像領域に前記第2画素密度で配置された複数の低解像度画素のうちの、前記画像中の前記代表色とは異なる色を表す部分を表す低解像度画素の画素値を含むデータであり、
    前記データ合成部は、前記第1画像データによって色が特定されている前記高解像度画素に関しては、前記特定された色を表す画素値を選択し、前記第1画像データによって色が特定されていない前記高解像度画素に関しては、前記第2画像データによって特定される画素値を選択することによって、前記合成画像データを作成する、
    画像処理装置。
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